1: 2011/12/23(金) 23:05:00.48 ID:XZjaUo8k0
あやせ「彼女と別れたそうですね、お兄さん」

京介「そ、そうなんだ・・・また麻奈美から?」

あやせ「そんなのは、どうでもいいコトです」

京介「・・・はい」

あやせ「で、どうして別れたんですか?」

京介「そ、そんなのお前には関係ない」

あやせ「関係あると思いますが」

京介「何で!?」

あやせ「これが浮気だからです」

京介「は?」
「俺の妹がこんなに小説家なわけがない」

3: 2011/12/23(金) 23:07:41.82 ID:XZjaUo8k0
あやせ「わたしに結婚してくれって言いましたよね」

京介「あ、あれは」

あやせ「言いましたよね」

京介「・・・はい」

あやせ「愛のこもったプロポーズって言いましたよね」

京介「もういっそ、頃してくれ」

あやせ「言いましたよね」

京介「・・・はい」

あやせ「なのにお兄さんは彼女を作った」

あやせ「これは立派な浮気です」

5: 2011/12/23(金) 23:12:33.38 ID:XZjaUo8k0
京介「いや、飛躍しすぎだから!」

あやせ「またセクハラだったとか、誤魔化すつもりですか」

京介「いや、あの」

あやせ「セクハラは犯罪ですよ」

京介「・・・すいません」

あやせ「わたしに結婚してくれと言っておいて、別に彼女を作った」

あやせ「これを浮気だと認めますね」

京介「待て待て!お前、無理ですって断ったじゃねぇか!」

あやせ「お兄さんは1回断られて諦める程度の気持ちで」

あやせ「結婚なんて重い言葉を口にしたんですか?」

京介「ええええ?」

7: 2011/12/23(金) 23:16:23.78 ID:XZjaUo8k0
あやせ「女の子にとって、結婚が夢だと分かってて」

あやせ「わたしに結婚してくれって言ったんですか?」

京介「い・・・いえ」

あやせ「お兄さんは、わたしに結婚してくれと言った」

あやせ「これは認めますね」

京介「・・・はい」

あやせ「結婚してくれと言ったのに別の彼女を作った」

あやせ「これも認めますね」

京介「・・・はい」

あやせ「だったら、これを浮気と認めますね」

京介「・・・はい」

京介「あれ?」

8: 2011/12/23(金) 23:20:05.64 ID:XZjaUo8k0
京介「いやいや待てって!大体付き合ってなかったじゃん!」

あやせ「お兄さんにとって結婚とお付き合い、どっちが重いんですか?」

京介「いま、その比較はおかしいだろ!」

あやせ「どっちですか」

京介「・・・結婚です」

あやせ「わたしに結婚を申し込んだのに、お付き合いをした」

あやせ「これは浮気ですね?」

京介「・・・はい」

あやせ「わたしに謝ってください」

京介「すいませんでしたっ」

11: 2011/12/23(金) 23:21:42.43 ID:XZjaUo8k0
>>9
前に空白スレでちょっと書いた
かなり短いの

15: 2011/12/23(金) 23:24:52.28 ID:XZjaUo8k0
京介「おかしい、何かがおかしい」

あやせ「何か言いました?」

京介「・・・言ってません」

あやせ「お兄さんが望むなら、寄りを戻してあげてもいいですが」

京介「付き合ってもないのに、寄りを戻すってなんだ!?」

あやせ「お兄さんは浮気したんですよね」

京介「・・・はい」

あやせ「だったら、付き合うのは寄りを寄りを戻すというコトです」

京介「え?あれ?」

20: 2011/12/23(金) 23:29:06.90 ID:XZjaUo8k0
あやせ「どうなんです?」

あやせ「お兄さんが望むなら、寄りを戻してあげますよ」

京介「ひょっとして、お前が付き合いたいだけなんじゃね~の?」

シュボッ

京介「悪かったから、ライターはやめてくれ」

あやせ「お兄さんは誰にでも結婚してくれって言うんですか?」

京介「・・・言いません」

あやせ「どんな人に言うんですか?」

京介「これ、答えないといけない?」

あやせ「いけません」

京介「いいな、と思った人です」

21: 2011/12/23(金) 23:32:53.62 ID:XZjaUo8k0
あやせ「ふぅん、いいなと思った人」

あやせ「わたしのコト、いいなと思った訳ですね?」

京介「・・・はい」

あやせ「いいなと思ったから、愛のこもったプロポーズをした」

京介「俺をどこかに埋めてくれ」

あやせ「プロポーズをした」

京介「・・・はい」

あやせ「だったら、寄りを戻す時はお兄さんから言うべきですよね」

京介「何で!?」

あやせ「プロポーズは、お兄さんからしたんですよね」

京介「・・・その通りです」

24: 2011/12/23(金) 23:36:20.87 ID:XZjaUo8k0
京介「でも、ちょい待て!別れたばっかで付き合うとかさ!」

あやせ「お兄さんが彼女と楽しくやってる間」

あやせ「わたしはずっと、一人ぼっちだった訳ですが」

京介「・・・う」

あやせ「時間は問題じゃありませんよね」

京介「ほら、あの、世間体・・・とか」

あやせ「最初は付き合ってるのを秘密にすればいいですよね」

京介「・・・ぐ」

あやせ「他に何か問題でも?」

京介「・・・ありません」

27: 2011/12/23(金) 23:40:52.28 ID:XZjaUo8k0
京介「だーっ!待てって!」

京介「お前は最大の問題を忘れてるぞ!」

あやせ「何でしょう?」

京介「桐乃だよ、桐乃!」

京介「あいつは俺に彼女が出来るコトに耐えられないんだ!」

あやせ「桐乃はわたしの大切な親友です」

京介「そうだろ!?」

あやせ「だから、無理やりにでも認めさせてみせますよ」

麻奈美『あやせちゃんなら』

麻奈美『みんなが笑って暮らせる家庭を、無理やりにでも作ると思う』

京介「ぐあっ!」

30: 2011/12/23(金) 23:44:24.47 ID:XZjaUo8k0
あやせ「これ以上引きのばすのは、男らしくないと思うんですが」

京介「ぬっ・・・く」

あやせ「わたしに何か言うコトは?」

京介「えっと・・・その」

あやせ「言うコトは?」

京介「俺と寄りを戻してくださいっ!」

あやせ「もう、しょうがないですね」

あやせ「そこまで言うなら、寄りを戻してあげます♪」

京介「俺、泣いていいかな?」

あやせ「嬉しくてですよね?」

京介「・・・はい」

32: 2011/12/23(金) 23:48:33.77 ID:XZjaUo8k0
あやせ「元気ないですね」

京介「そんなコトないよ・・・ははは・・・はぁ」

あやせ「彼女としては、元気がないのは心配です」

京介「もう彼女気取り!?」

あやせ「何か問題ありますか?」

京介「・・・ありません」

あやせ「しょうがないですね」

あやせ「ぎゅっ」

京介「!?」

あやせ「どうですか?少しは元気出ました?」

京介(こ、こいつ、すっげえ可愛いんじゃね?)

あやせ(お兄さん、チョロイすぎです)

38: 2011/12/23(金) 23:52:45.86 ID:XZjaUo8k0
京介「イヤイヤイヤ、いかんいかん!」

あやせ「どうしたんですか?首振ったりして」

京介「アメとムチの使い分けって、効果絶大だって考えてた」

あやせ「もう、何ですかそれ」

あやせ「ところで寄りも戻したコトですし」

あやせ「呼び方を変えたいな、と思うのですが」

京介「へ?どういう風に?」

あやせ「京介さん・・・とか?」

京介「ぬぉっ!」

あやせ「ど、どうしたんですか?」

京介「威力でけえ!」

40: 2011/12/23(金) 23:56:43.33 ID:XZjaUo8k0
京介「あやせ、すまん・・・ちょっと呼び捨てにしてもらえないか?」

あやせ「京介?」

京介「ぬぁぁぁ!」

京介「・・・ちょっとそこの壁に、ヘッドバッドしていいかな」

あやせ「意味が分かりませんから!」

京介「ムチの後のアメが、こんなにご褒美だとは思わなかった」

あやせ「な、何か京介さん・・・さっきと性格違いませんか?」

京介「あやせ、呼び捨て継続で頼む!」

あやせ「わ、分かりました」

43: 2011/12/24(土) 00:00:24.26 ID:EFPXEgMi0
あやせ「京介、何かして欲しいコトありますか?」

京介「そこはフレンドリーにタメ口で頼む!」

あやせ「は?」

京介「付き合ってるっていったら、タメ口だろう」

あやせ「そ、そうですか」

あやせ「京介、何かして欲しいコトある?///」

京介「ご褒美すぎて鼻血が出そうだ」

あやせ「え?」

京介「いや、何でもない」

47: 2011/12/24(土) 00:04:11.93 ID:EFPXEgMi0
京介「それにしても、して欲しいコト?」

あやせ「はい」

京介「して欲しいコトか・・・うーむ」

あやせ「そんなに真剣に悩まなくても」

京介「・・・・・・・・・ら、とか」

あやせ「何ですか?」

京介「膝枕とかっ!?」

あやせ「膝枕?」

あやせ「ぷっ・・・あはははは!膝枕って子供みたい!」

京介「わ、笑うな!膝枕は男の夢なんだよ!」

51: 2011/12/24(土) 00:09:10.00 ID:EFPXEgMi0
京介「・・・・・・」ムスッ

あやせ「ごめんなさい」

京介「・・・・・・」フンッ

あやせ「ねぇ、許して・・・京介?」

京介「くっ!こ、今回だけだからな!」

あやせ「アリガト、京介♪」

あやせ(だからチョロすぎだってば)

京介「なんか俺、踏みとどまるべき線を軽々越えてる気がしてきた」

あやせ「じゃあ、どうぞ」

京介「は?」

あやせ「膝枕・・・///」

56: 2011/12/24(土) 00:13:49.85 ID:EFPXEgMi0
京介「え?あの、じゃあ・・・お邪魔します」

あやせ「どうぞ」

京介「こ、これが夢にまで見た膝枕」

あやせ「どうですか?」

京介「あやせ、俺このまま氏んでもいいわ」

あやせ「もう、これくらいで氏なないでください」

京介「いや、これが夢をかなえるコトなんだなって思って」

あやせ「このくらいでいいんですか?」

京介「へ?」

あやせ「これが結婚前提のお付き合いだったら」

あやせ「もっとすごい夢をかなえてあげられるのにな~って」

65: 2011/12/24(土) 00:18:34.95 ID:EFPXEgMi0
京介「もっと・・・すごい夢だと?」ゴクッ

あやせ「京介、いま喉が鳴りましたけど」

京介「そりゃ鳴るだろう」

京介「な、ななな、何だ?もっとすごい夢って何だ?」

あやせ「少し落ち着いてください」

京介「とても落ち着いていられんのだが」

あやせ「深呼吸しましょう」

京介「すーはー、すーはー」

あやせ「落ち着きましたか?」

京介「・・・はい」

京介「何か、いいように操られてないか?俺」

あやせ「気のせいです♪」

72: 2011/12/24(土) 00:23:28.29 ID:EFPXEgMi0
京介「で」

あやせ「で?」

京介「すごい夢だよ!具体的にどんな夢をかなえてくれるんだ!?」

あやせ「それは先には教えられません」

京介「また俺の心を弄ぶつもりだなぁ!?」

あやせ「そんなコトしてません!」

京介「うぬぅ」

あやせ「あ~あ、京介に疑われちゃって、わたし悲しいな~」

京介「ふ、ふん!もう騙されないからな!」

あやせ「京介が結婚を前提にって言ってくれれば」

あやせ「教えてあげられるのにな~」

京介「だ、騙されないからな」

78: 2011/12/24(土) 00:29:15.16 ID:EFPXEgMi0
あやせ「何かこの部屋、暑くないですか?」

京介(こ、ここ、こいつ!ボタン外しやがった!)

あやせ「まだ暑いな~」

京介(だ、第2ボタンまでっ!)

あやせ「ん~、暑い暑い」

京介(前屈みに!む、胸元がっ!)

京介(どうする俺・・・結婚を前提にとか言っちゃうか?)

京介(いやいや、踏みとどまる一線は、まさにここじゃん)

京介(でも、据え膳食わぬは何とかって)

あやせ「京介、どうしたんですか?」ポンッ

京介(ひ、膝に手をっ!!!)

京介「あやせ!結婚を前提に付き合ってくれ!!!」

82: 2011/12/24(土) 00:33:41.68 ID:EFPXEgMi0
あやせ「そこまで言うなら」

あやせ「そういうお付き合いをしてあげます♪」

京介「・・・俺は大事な何かを失ったんだろうか」

あやせ「あ、わたし、ちょっとはしたない格好になってますね」

京介「何でボタンを止める!?」

あやせ「お付き合いをしてる人の前で、はしたなかったかな~って」

京介「いや、OKだから!むしろウェルカムだから!」

あやせ「ちょっと深呼吸しましょう」

京介「すーはー、すーはー」

あやせ「落ち着きましたか?」

京介「・・・はい」

84: 2011/12/24(土) 00:37:36.47 ID:EFPXEgMi0
京介「それでですね、あやせさん」

あやせ「何で敬語なんですか?」

京介「そろそろ、すごい夢というのを教えて頂けないかと」

あやせ「京介、喉渇きません?」

京介「乾かないから!」

あやせ「そ、そうですか」

京介「あ、あやせ、プリーズ!」

あやせ「ん~、どうしよっかな~」

京介「焦らさないでいいからっ!」

あやせ「でも恥ずかしいしな~」

京介「恥ずかしがらんでいいからっ!」

88: 2011/12/24(土) 00:41:42.26 ID:EFPXEgMi0
あやせ「というか」

京介「というか?」

あやせ「そんなコト女のコの口から言わせる気ですか?///」

京介「踏みにじったなぁ!男の純情を踏みにじったなぁぁぁ!」

あやせ「踏みにじってません!」

京介「頼むよあやせ・・・ウサギはストレス貯めると氏んじゃうんだぞ」

あやせ「いえ、全く意味不明です、それ」

京介「あやせぇぇぇ」

あやせ「泣かないでください!」

89: 2011/12/24(土) 00:45:41.09 ID:EFPXEgMi0
あやせ「そんなに知りたいですか?」

京介「知りたいっ!」

あやせ「じゃ、じゃあ目を閉じてください」

京介「分かりまひた!」

あやせ「いきますよ」

京介「は、はひ」

あやせ「・・・ん」チュッ

京介「へ?」

あやせ「どうしたんですか?」

京介「ほっぺ?」

京介「ほっぺにチュ?」

92: 2011/12/24(土) 00:49:01.47 ID:EFPXEgMi0
あやせ「嬉しいですか?」

京介「えっと、嬉しいか嬉しくないかで言えば」

京介「嬉しくはあるが」

あやせ「そうですか、良かったです♪」

京介「え?でも何か違う気が」

あやせ「嬉しいんですよね?」

京介「・・・はい」

京介「って、違う違う」

あやせ「ほんとは嬉しくないとか?」

京介「いや、普通に嬉しい」

95: 2011/12/24(土) 00:53:46.54 ID:EFPXEgMi0
京介「イヤイヤイヤ!違うって!」

あやせ「少しおかしいですよ?また深呼吸します?」

京介「これ以上すると、過呼吸だから」

京介「てか、あやせはおかしいと思わないのか?」

あやせ「何がです?」

京介「ほ、ほら、ほっぺにチュより膝枕のがレベル高いんじゃね?」

京介「みたいな疑問がさ」

あやせ「頭が膝に乗るのと、唇が直接触れるというコトでは」

あやせ「ほっぺにチュの方がレベルが高い気がしますが」

京介「く、唇が直接・・・その言い方は卑怯だ」

あやせ「レベル高いですよね?」

京介「・・・はい」

96: 2011/12/24(土) 00:58:14.96 ID:EFPXEgMi0
京介「流されちゃダメだ、流されちゃダメだ、流されちゃダメだ」

あやせ「過呼吸します?」

京介「頃す気か」

京介「いやね、もっとすごい夢の、もっとの部分を大事にしてだな」

あやせ「ほっぺにチュだと、もっとすごいコトにはならないと?」

京介「そう!そういうコトだ!」

あやせ「具体的に、どういうのがもっとすごいなんですか?」

京介「は?」

あやせ「具体的に言ってもらわないと」

京介「そ、そんなコト男の口から言える訳ないじゃん!///」

98: 2011/12/24(土) 01:03:07.54 ID:EFPXEgMi0
あやせ「・・・・・・京介・・・・・・?」

京介「スマン、いまのは忘れてくれ」

あやせ「はい、出来ればわたしも忘れたいです」

京介「えっとだな」

あやせ「えっと?」

京介「どうせ唇が触れるなら、別の所に触れて欲しいってコトだ」

あやせ「具体的には?」

京介「お前は鬼か!?」

あやせ「だって、言ってくれないと分からないじゃないですか」

京介「く、くくく」

あやせ「く?」

京介「唇にキスしてくれっ!」

102: 2011/12/24(土) 01:07:15.59 ID:EFPXEgMi0
あやせ「言ってやったぞ的なドヤ顔のトコ、申し訳ないんですが」

京介「うん?」

あやせ「そこはキスしたい、か・・・キスさせてくれ」

あやせ「というのが正しい気がするんですが」

京介「ぬぉっ!」

京介「いつの間にか、完全受け姿勢になってる!?」

あやせ「もう、ムードを大切にしてくれないとな~」

京介「いかん、あやせ様が怒っている」

京介「このままでは、ご褒美がもらえない」

あやせ「何か言いました?」

京介「何も」

104: 2011/12/24(土) 01:11:23.71 ID:EFPXEgMi0
京介「あ、あやせ!」

あやせ「はい?」

京介「お前の・・・」

あやせ「お前の?」

京介「お前の唇が欲しい」キリッ

あやせ「・・・京介」

京介(言えたぜ・・・)

あやせ「またドヤ顔のトコ、申し訳ないんですが」

京介「あれ?」

あやせ「鼻血が出てますよ?」

京介「ぐぁっ!どおりで生温かいと思った!」

110: 2011/12/24(土) 01:17:06.05 ID:EFPXEgMi0
あやせ「もう血は止まったみたいですね」

京介「何かカッコ悪いな、俺」

あやせ「そんなコトないですよ」

京介「え?」

あやせ「変に取り繕うより、自然のままの京介が」

あやせ「一番カッコいいと思いますよ」

京介「お前・・・」

京介「天使なんじゃね?」

あやせ「・・・・・・///」

あやせ「もう!何でそういうコトはさらりと言えるんですか!」

京介「そういうコト?えっと・・・あ」

京介「俺ったら、そんな恥ずかしいコト言っちゃって、イヤン///」

114: 2011/12/24(土) 01:21:52.18 ID:EFPXEgMi0
あやせ「・・・・・・」

京介「悪かったから、頭を抱えないでくれ」

京介「精神的に俺を一人にしないでくれ」

あやせ「いえ、ちょっと早まったかなって思って」

京介「付き合って30分くらいで、もう破局の危機!?」

あやせ「もっと男らしいトコ、見せてくれないとな~」

京介「!」

京介「ぬぉぉぉ!あやせぇぇぇ!」

あやせ「え?あ、きゃっ」

京介「んっ」チュッ

あやせ「!?」

京介「唇、ゲットぉぉぉ!」

117: 2011/12/24(土) 01:26:15.25 ID:EFPXEgMi0
あやせ「もう、ムードを大切にしてって言ったのに」

京介「・・・全力で申し訳ない」

あやせ「それにしても」

京介「どした?」

あやせ「京介が、そんなにも強くわたしを求めてたなんて///」

京介「え?あれ?」

京介「何か俺、ものすごい勢いで雰囲気に流されてる?」

あやせ「ちなみに」

あやせ「わたしのファーストキスです、責任取ってくださいね♪」

京介「・・・はい」

120: 2011/12/24(土) 01:31:19.92 ID:EFPXEgMi0
京介「むう、こうなったら潔く、あやせを彼女と認めよう」

あやせ「京介、何をぶつぶつ言ってるんです?」

京介「認めた上で・・・」

あやせ「京介?」

京介「あやせっ!」

あやせ「は、はい?」

京介「もっとすごいコトしよう!」

あやせ「・・・は?」

京介「彼氏・彼女じゃないと出来ないコトをするんだ!」

あやせ「やっぱり深呼吸した方が良くないですか?」

京介「そんなもんいらん!」

京介「いまの俺は、燃えているぜっ!」

121: 2011/12/24(土) 01:35:23.53 ID:EFPXEgMi0
あやせ「ちょ、ちょっと落ち着きましょう」

京介「どこの誰も俺を抑えるコトは出来ない!」

あやせ「じゃあ思い浮かべてくださいっ!」

京介「何を?」

あやせ「桐乃の顔を!」

京介「な!?」

京介「なんて・・・コトを」ガクッ

あやせ「効果あったようですね」

京介「あ、ああ・・・効果は絶大だった」パタッ

あやせ「京介が燃え尽きた!?」

123: 2011/12/24(土) 01:40:40.61 ID:EFPXEgMi0
京介「・・・天国から地獄に突き落とされるって」

京介「きっとこんな気分なんだろうな」

あやせ「さすがに言い過ぎじゃないですか」

京介「いまの気分はマリアナ海溝より深く沈んでいる」

あやせ「げ、元気出して、京介」

京介「無理だ・・・この気分を盛り上げるには並大抵のコトでは」

あやせ「どうすれば元気出してくれるんですか?」

京介「そう、あやせ・・・お前には義務がある」

あやせ「義務?」

京介「彼女として、俺をマリアナ海溝から引き上げる義務が!」

あやせ「な、何か大きい話なのか小さい話なのか分かりませんけど」

126: 2011/12/24(土) 01:44:32.26 ID:EFPXEgMi0
京介「これは彼女でないと出来ないコトだ」

京介「そしてお前は、俺の何だ」

あやせ「か、彼女です」

京介「だったら、義務を果たさなきゃいけない・・・分かるな?」

あやせ「え?あの」

京介「いままで主導権を握られ続けてきたが」

京介「やっと俺のターン!」

あやせ「は?」

京介「リバースカード・オープン!」

京介「あやせのかなえるすごい夢を、もう一つ増やす!」

128: 2011/12/24(土) 01:48:58.78 ID:EFPXEgMi0
あやせ「何を勝手に!」

京介「いいのか?」

あやせ「え?」

京介「俺がこのまま帰ったら、お前とのキスの直後というにも関わらず」

京介「暗い表情のまま、家に帰らねばならない」

あやせ「ちょっと、待っ・・・」

京介「そして帰って桐乃の顔を見た俺は、泣いてしまうかもしれない」

あやせ「そ、そんなの想像にすぎ・・・」

京介「桐乃は泣いてる俺を慰めるかもしれない」

京介「そしたら俺は、全てを話してしまうかも」

あやせ「きょ、脅迫ですかっ」

129: 2011/12/24(土) 01:52:39.57 ID:EFPXEgMi0
京介「人聞きの悪いコト言っちゃいけないな」

京介「あくまでそうなるかも・・・ってコトだ」

あやせ「くっ」

京介「さぁ、どうする」

京介「かなえる夢を一つ増やすだけで、目の前の不幸は避けられるかもしれん」

あやせ「ど・・・」

京介「ど?」

あやせ「どんな夢をかなえればいいんですか」

京介「さすがあやせ、賢明な選択だ」キリッ

あやせ「くっ」

131: 2011/12/24(土) 01:56:43.97 ID:EFPXEgMi0
京介「あやせ、先に言っておく」

あやせ「はい?」

京介「俺は一人の健全な男子高校生だ」

あやせ「それが何か?」

京介「健全な男子高校生の思考は、往々にして女子高生の思考を越える」

あやせ「き、却下!」

京介「まだ何も言ってねぇ!」

あやせ「だって、何を言うか分かる気がするし!」

京介「ほう?」

あやせ「え?」

京介「俺が何を言うと思ったのかな?」

134: 2011/12/24(土) 02:00:20.67 ID:EFPXEgMi0
あやせ「な、何を?」

京介「あれれ?何を慌ててるんだ?」

あやせ「うぅぅぅ」

京介「どうなのかな?」

あやせ「かなえて欲しい夢を教えてください」

京介「またしても賢明な選択だ」キリッ

あやせ「くぅぅぅ」

京介「まぁ、あやせ・・・俺だって常識のある人間だ」

京介「いきなりその、エOチさせてくれなんて言わない」

あやせ「・・・・・・///」ビクッ

138: 2011/12/24(土) 02:04:28.16 ID:EFPXEgMi0
京介「だから・・・」

あやせ「だ、だから?」

京介「すーはー、すーはー」

あやせ「過呼吸になるんじゃなかったんですか?」

京介「だからっ!」

あやせ「は、はいっ!」

京介「だから!俺だけイカせてくれっ!」

あやせ「・・・は?」

京介「に、二度も言わせんなよ、恥ずかしい」

あやせ「いえ、良く聞こえなかったんですが」

京介「じゃあもう一度言うぞ」

143: 2011/12/24(土) 02:09:46.83 ID:EFPXEgMi0
京介「俺だけをイカせ・・・」

ドギャッ バキッ ビタン

あやせ「人の部屋で何てコト言ってんですかッ!」

あやせ「この変態ッ!!!」

京介「ぐぼぁっ!」

あやせ「ヒトが下手に出てると思って・・・こんな・・・こんなコト」

京介「ま、待ってくれ・・・殺さないでくれっ」

あやせ「これが・・・これが本当の殺意というモノなんですね」

京介「待て、頼む!その目はシャレになんない」

あやせ「覚悟はいいですか?」

京介「ひっ!ひぃぃぃぃぃっ!?」

145: 2011/12/24(土) 02:15:19.57 ID:EFPXEgMi0
あやせ「なんちゃって♪」

京介「はひ?」

あやせ「冗談ですよ!彼氏を頃す訳ないじゃないですか」

京介「あ、あやせぇ」

京介「怖かったよぉぉぉぉぉ!」

あやせ「よしよし、もう大丈夫ですからね」

京介「うわぁぁぁぁぁん!」

あやせ「もう泣きやんで下さい♪」

京介「う、うん・・・グスン」

あやせ「ただし」

京介「許すのは今回限りですからね?」ギラリッ

148: 2011/12/24(土) 02:19:59.29 ID:EFPXEgMi0
京介「き、きききき、肝に銘じますっ!」

あやせ「よろしい」

京介「い、いつか本当に氏ぬな・・・俺)

あやせ「ん?」

京介「こ、今度は何?」

あやせ「んんん~?」

京介「ど、どした?」

あやせ「ついいま、許すのは今回限りって言いましたよね」

京介「あ、ああ」

あやせ「なら、その・・・股の間は・・・ど、どういうコトなのかなって」

京介「うぉっ、膨らんで!?」

156: 2011/12/24(土) 02:27:17.36 ID:EFPXEgMi0
あやせ「説明してくれます?」

京介「ここ、これはだな」

あやせ「これは?」

京介「少し、少し待ってくれ!ちょっと考えたい!」

あやせ「考えたい?氏に方は選べませんが」

京介「待てって、これは重要なコトなんだ!」

あやせ「人生を振り返る時間が欲しいと?」

京介「そ、それでもいい・・・少し時間を」

あやせ「わかりました」

京介(まさかとは思ってた)

京介(女のコにすぐ土下座しちまったり)

京介(こうやって責められて勃っちまってるコトを考えると)

159: 2011/12/24(土) 02:31:39.60 ID:EFPXEgMi0
京介「俺はドMだったのかっ!?」

あやせ「は?」

京介「お前にセクハラしたり、俺はSだと思ってたんだが」

京介「考えてみれば、その後キッチリ反撃に合ったり」

京介「手錠をされたりと」

あやせ「あの・・・何を?」

京介「さっきも変態と罵られても怒りは湧かなかった」

京介「むしろ、嫌じゃなかった!」

あやせ「えっと」

京介「全ての事象が指し示す方向は一つ」

160: 2011/12/24(土) 02:38:16.50 ID:EFPXEgMi0
京介「俺はドMだったんだ!」キリリッ

ドギャッ バタン

あやせ「そんなコト大声で叫ぶなッ!」

あやせ「この変態ッ!!!」

京介「ぐはぁっ!」

京介「・・・ありがとう・・・ございま・・・」パタッ

あやせ「京介?京介!?」

チーン

京介「・・・なんか、お花畑が見えたよ」

あやせ「さ、さすがにやりすぎました」

京介「いや、あやせは悪くない」

あやせ「・・・京介」

京介「だから遠慮なく俺を罵って・・・」

ゴキャッ ドンッ バンッ

161: 2011/12/24(土) 02:42:40.37 ID:EFPXEgMi0
京介「・・・さっきと同じお花畑にいたよ」

あやせ「もう、京介ムチャするから」

あやせ「・・・それにしても」

京介「へ?」

あやせ「き、気絶しても元気なんですね・・・そ、それ」

京介「ぬ?・・・おぉっ!?」

あやせ「ま、まったく///」

京介「すげぇ、節操ねぇ」

あやせ「節操ないのは京介でしょっ!」

京介「スマンが、あやせ」

京介「これは俺の意志ではどうにもならないんだ」

215: 2011/12/24(土) 04:26:52.88 ID:EFPXEgMi0
こうしてM属性を開花させた俺は、最高の女王様を手に入れた
喜ばしい事に
従順な奴隷生活は未だに続いている

あやせは宣言通り、俺達の仲を無理やり桐乃に認めさせた
桐乃の女王様のメッキなんて、本物の前にかなうはずもなかった




あやせTRUEルート   END

222: 2011/12/24(土) 04:38:30.26 ID:EFPXEgMi0
2期w・・・何か浮かんだら・・・浮かぶのか?

引用: あやせ「彼女と別れたそうですね」京介「・・・」