1: 2024/05/09(木) 10:44:27 ID:Aks86FUQ00
注意:このssには一部漫画的誇張表現があります。
このssはネタ系でありフィクションです。実際のキャラと言動が異なる場合がございます。予めご了承ください。
このssはネタ系でありフィクションです。実際のキャラと言動が異なる場合がございます。予めご了承ください。
2: 2024/05/09(木) 10:45:41 ID:Aks86FUQ00
穂乃果「みんなっ!聞いて聞いて!すごいよ大ニュースだよ!!」
海未「みんなすごく聞いてます。そんなに大声出さないでください」
穂乃果「なんとなんと!私たちμ'sに、テレビ出演の依頼があったんだって!!」
にこ「うそっ?!」
凛「テレビに出られるのー?!」
海未「みんなすごく聞いてます。そんなに大声出さないでください」
穂乃果「なんとなんと!私たちμ'sに、テレビ出演の依頼があったんだって!!」
にこ「うそっ?!」
凛「テレビに出られるのー?!」
3: 2024/05/09(木) 10:46:49 ID:Aks86FUQ00
絵里「はいはい落ち着いて。穂乃果、その説明じゃ少し語弊があるわ」
希「今テレビでやってる料理番組で、スクールアイドルの料理上手なメンバーを対決させたいんやって」
真姫「対決?ってことは…」
絵里「私たちμ'sから1人。そして相手はあの虹ヶ咲学園の同好会から選ばれるそうよ」
希「今テレビでやってる料理番組で、スクールアイドルの料理上手なメンバーを対決させたいんやって」
真姫「対決?ってことは…」
絵里「私たちμ'sから1人。そして相手はあの虹ヶ咲学園の同好会から選ばれるそうよ」
4: 2024/05/09(木) 10:47:58 ID:Aks86FUQ00
花陽「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会……っ!あのマンモス校珠玉のメンバーから更に料理上手というハイステータス属性により抜擢されるなんて…とんでもない強敵になるに違いありませんっ!そもそも虹ヶ咲学園はその膨大な生徒数による多種多様な同好会が存在し、噂では流しそうめん同好会というマニアックなものまで細分化されるほどだとか…そんな環境の中でスクールアイドルとなりながらも料理番組にまでオファーがかかるほどの腕前を持つとなるとその力は計り知れませんっ!まずは同好会のメンバーから誰が出るのかを先んじて予想し─
ことり「じゃあ、誰が出るか決めよっか~」
真姫「と言っても、そんなのほぼ絞られちゃうんじゃない?」
海未「そうですね…単刀直入に聞きましょうか。どうですか?ことり、にこ。」
ことり「じゃあ、誰が出るか決めよっか~」
真姫「と言っても、そんなのほぼ絞られちゃうんじゃない?」
海未「そうですね…単刀直入に聞きましょうか。どうですか?ことり、にこ。」
5: 2024/05/09(木) 10:50:18 ID:Aks86FUQ00
にこ「うーん…」
ことり「ことりは、お菓子はちょっと作るけど~そんな大したもの作れないよ~」
にこ「んー、海未。あんたどうなのよ?中華得意じゃない」
海未「え”っ……わ、私はそんな…テレビになど映ろうものなら緊張して氏んでしまいます…」
穂乃果「ライブとかでよく映るじゃん?」
海未「あれはみんなといたからで、あの時は背景に徹してましたので…単独で映るなんてとてもとても…」
凛「まさかのバックダンサー感覚だったにゃ」
ことり「ことりは、お菓子はちょっと作るけど~そんな大したもの作れないよ~」
にこ「んー、海未。あんたどうなのよ?中華得意じゃない」
海未「え”っ……わ、私はそんな…テレビになど映ろうものなら緊張して氏んでしまいます…」
穂乃果「ライブとかでよく映るじゃん?」
海未「あれはみんなといたからで、あの時は背景に徹してましたので…単独で映るなんてとてもとても…」
凛「まさかのバックダンサー感覚だったにゃ」
6: 2024/05/09(木) 10:51:21 ID:Aks86FUQ00
希「にこっち、出たくないん?正直いちばん適任やと思ってたんやけど?」
にこ「いや、正直…キャラじゃないというか…やっぱり長年培ってきたキャラクターってのがあるし、果たしてここで路線変更すべきかどうかって考えるとねぇ…」
凛「何言ってるかよく分かんないにゃ」
真姫「あなたちょくちょくSNSに手料理の写真投稿してるじゃない、キラッキラのフィルター付いた自撮り付きで」
希「ぶっちゃけもうキャラ作り完成されてるところあるやね」
にこ「えっ…えーー?にこそんなのあげてないにこー」
にこ「いや、正直…キャラじゃないというか…やっぱり長年培ってきたキャラクターってのがあるし、果たしてここで路線変更すべきかどうかって考えるとねぇ…」
凛「何言ってるかよく分かんないにゃ」
真姫「あなたちょくちょくSNSに手料理の写真投稿してるじゃない、キラッキラのフィルター付いた自撮り付きで」
希「ぶっちゃけもうキャラ作り完成されてるところあるやね」
にこ「えっ…えーー?にこそんなのあげてないにこー」
7: 2024/05/09(木) 10:52:27 ID:Aks86FUQ00
絵里「いや、背景の私物で丸わかりなのよ私たちには、あとクラスメイトとか熱心なファンとか」
穂乃果「名前隠してるけど多分みんなフォローしてると思うよ」
にこ「ギクゥ」
希「承認欲求がネットリテラシーを凌駕したんやね…」
海未「え、それ大丈夫なやつなのですか?」
ことり「あはは、ぎ、ギリギリセーフ、かな」
穂乃果「名前隠してるけど多分みんなフォローしてると思うよ」
にこ「ギクゥ」
希「承認欲求がネットリテラシーを凌駕したんやね…」
海未「え、それ大丈夫なやつなのですか?」
ことり「あはは、ぎ、ギリギリセーフ、かな」
8: 2024/05/09(木) 10:53:47 ID:Aks86FUQ00
にこ「…そう……あーもうならいいわよ!やってやるわよ!!見せてやろうじゃないの!矢澤家仕込みの料理術ってやつを!!!それで!ギャラは!!」
絵里「ないわよ」
にこ「ぬぁんでよっ!!!!!!」
希「ウチらプロちゃうし、アピールの場として有難く提供して頂く立場やもん。ボランティアみたいなもんやね」
真姫「テレビもケチ臭くなったわよね…」
にこ「あんまり頑張れないかも…」
絵里「ないわよ」
にこ「ぬぁんでよっ!!!!!!」
希「ウチらプロちゃうし、アピールの場として有難く提供して頂く立場やもん。ボランティアみたいなもんやね」
真姫「テレビもケチ臭くなったわよね…」
にこ「あんまり頑張れないかも…」
9: 2024/05/09(木) 10:55:43 ID:Aks86FUQ00
絵里「でも勝った方には豪華景品があるそうよ」
花陽「なにが貰えるんだろ?」
希「なんでも都内のVIP御用達高級フレンチのペア招待券だって」
にこ「!…招待券……ペア……ね…」
穂乃果「うっそ?!めっちゃ高いやつじゃん?!」
希「まぁランチやけど」
絵里「さらに参加賞として、負けた方は1万円分のおこめ券が…」
にこ「やるわ」
花陽「なにが貰えるんだろ?」
希「なんでも都内のVIP御用達高級フレンチのペア招待券だって」
にこ「!…招待券……ペア……ね…」
穂乃果「うっそ?!めっちゃ高いやつじゃん?!」
希「まぁランチやけど」
絵里「さらに参加賞として、負けた方は1万円分のおこめ券が…」
にこ「やるわ」
10: 2024/05/09(木) 10:56:45 ID:Aks86FUQ00
凛「すごい食いつきだにゃ」
穂乃果「いいじゃんいいじゃん!やるからには優勝だよね!!」
にこ「……えぇ、そうね……」
絵里「じゃあ、決まりね。先生に通してくるわ」
にこ(……ペア招待券なんて、あってもしょうがない。家族揃って行けないなんて、それじゃあ意味がない。)
にこ(……でもおこめ券1万円は見逃せないっ…!)
─────────
穂乃果「いいじゃんいいじゃん!やるからには優勝だよね!!」
にこ「……えぇ、そうね……」
絵里「じゃあ、決まりね。先生に通してくるわ」
にこ(……ペア招待券なんて、あってもしょうがない。家族揃って行けないなんて、それじゃあ意味がない。)
にこ(……でもおこめ券1万円は見逃せないっ…!)
─────────
11: 2024/05/09(木) 10:57:56 ID:Aks86FUQ00
─────────
一方
虹ヶ咲学園
彼方「…うんわかった、やるよ。彼方ちゃん」
侑「おお!」
エマ「優勝目指して頑張ろうね!」
彼方(みんなの期待に応えられないのはちょっと心苦しいけど……)
彼方(ここは現実的にいちばん嬉しいものを手に入れるために頑張るんだぜ……!)
──────
一方
虹ヶ咲学園
彼方「…うんわかった、やるよ。彼方ちゃん」
侑「おお!」
エマ「優勝目指して頑張ろうね!」
彼方(みんなの期待に応えられないのはちょっと心苦しいけど……)
彼方(ここは現実的にいちばん嬉しいものを手に入れるために頑張るんだぜ……!)
──────
12: 2024/05/09(木) 10:58:41 ID:Aks86FUQ00
──────
にこ(この勝負…)
─────
彼方(絶対に……)
────
2人(勝ちたくないっ………!!!)
───────
にこ(この勝負…)
─────
彼方(絶対に……)
────
2人(勝ちたくないっ………!!!)
───────
13: 2024/05/09(木) 11:00:58 ID:Aks86FUQ00
──────
菜々「今回の対決はテーマが決められていました。『子供も大好きな家庭料理』との事です。」
栞子「家庭料理、そして子供向け…限られているようでなかなかこれというものが思い浮かびませんね…」
かすみ「唐揚げ、ハンバーグ、オムライス…」
璃奈「出前寿司、冷凍ピザ、カップラー…」
しずく「ちがう、それは違う」
菜々「今回の対決はテーマが決められていました。『子供も大好きな家庭料理』との事です。」
栞子「家庭料理、そして子供向け…限られているようでなかなかこれというものが思い浮かびませんね…」
かすみ「唐揚げ、ハンバーグ、オムライス…」
璃奈「出前寿司、冷凍ピザ、カップラー…」
しずく「ちがう、それは違う」
14: 2024/05/09(木) 11:04:00 ID:Aks86FUQ00
侑「やっぱりハンバーグじゃないかな?」
歩夢「でも、ハンバーグって味に個性付けづらい料理だと思うの…」
愛「そーだね…ただ美味しいハンバーグ作っても、果たして相手からリードを奪える目立ち方ができるかどうか……」
エマ「そうなると、唐揚げとかも難しいのかも」
果林「じゃあ、…オムライス?」
かすみ「いやかすみんの挙げたものだけじゃないですけどね?」
歩夢「でも、ハンバーグって味に個性付けづらい料理だと思うの…」
愛「そーだね…ただ美味しいハンバーグ作っても、果たして相手からリードを奪える目立ち方ができるかどうか……」
エマ「そうなると、唐揚げとかも難しいのかも」
果林「じゃあ、…オムライス?」
かすみ「いやかすみんの挙げたものだけじゃないですけどね?」
15: 2024/05/09(木) 11:05:03 ID:Aks86FUQ00
彼方「…なら……カレー…かな」
歩夢「カレー…いいかも!カレーって家によって味付けが微妙に違うって言うし、具材でアレンジもしやすいよね!」
侑「彼方さんちのカレーか……絶対美味いやつじゃん」
しずく「じゃがいも大きそう」
果林「人参ハート型に切ってそう」
彼方「褒めてるのか分からない表現やめてくれよ」
菜々「予め何を作るか決めたらテレビの制作側が材料の手配をしてくださるようなので、必要な食材をリストアップしてください。」
彼方「おけまるだぜ」
愛「楽しみだねー!」
────────
歩夢「カレー…いいかも!カレーって家によって味付けが微妙に違うって言うし、具材でアレンジもしやすいよね!」
侑「彼方さんちのカレーか……絶対美味いやつじゃん」
しずく「じゃがいも大きそう」
果林「人参ハート型に切ってそう」
彼方「褒めてるのか分からない表現やめてくれよ」
菜々「予め何を作るか決めたらテレビの制作側が材料の手配をしてくださるようなので、必要な食材をリストアップしてください。」
彼方「おけまるだぜ」
愛「楽しみだねー!」
────────
16: 2024/05/09(木) 11:06:36 ID:Aks86FUQ00
────────
絵里「にこ、何作るか決まった?」
にこ「まぁ、大体はね」
絵里「大体って、何品作るつもりよ」
にこ「あ、いやそういう意味でなく」
希「スタッフさんに食材リスト渡さなあかんから、なるべく早めの方がええよ?」
にこ「そうね。じゃあこれで決まり」
絵里「どれどれ?…これは……」
希「なるほど…にこっちらしいというか…よほど自信があるようやね?」
にこ「……まぁね」
──────────
絵里「にこ、何作るか決まった?」
にこ「まぁ、大体はね」
絵里「大体って、何品作るつもりよ」
にこ「あ、いやそういう意味でなく」
希「スタッフさんに食材リスト渡さなあかんから、なるべく早めの方がええよ?」
にこ「そうね。じゃあこれで決まり」
絵里「どれどれ?…これは……」
希「なるほど…にこっちらしいというか…よほど自信があるようやね?」
にこ「……まぁね」
──────────
17: 2024/05/09(木) 11:07:51 ID:Aks86FUQ00
──────────
彼方「はい、菜々ちゃん。食材リスト」
菜々「はい、確かに承りました。」
菜々「ふんふん、これといって特殊な食材は無さそうですね」
彼方「そう。そうなんだよ」
菜々「?」
彼方「そうなんだよ、そうなんだよなぁ……」
彼方「はい、菜々ちゃん。食材リスト」
菜々「はい、確かに承りました。」
菜々「ふんふん、これといって特殊な食材は無さそうですね」
彼方「そう。そうなんだよ」
菜々「?」
彼方「そうなんだよ、そうなんだよなぁ……」
18: 2024/05/09(木) 11:08:30 ID:Aks86FUQ00
彼方「……菜々ちゃん」
菜々「はい」
彼方「……料理……教えてくれない?」
菜々「………………………………………………………………………………はい?」
───────
菜々「はい」
彼方「……料理……教えてくれない?」
菜々「………………………………………………………………………………はい?」
───────
19: 2024/05/09(木) 11:09:57 ID:Aks86FUQ00
───────
こころ「お姉様!今日の晩御飯はなんでしょうか?」
にこ「んー?今日はみんな大好き卵焼きかなー」
ここあ「お姉ちゃんの卵焼き甘くて好きー!」
にこ「……そうよね、やっぱりそうよね…」
こころ「?……お姉様?」
──────────
こころ「お姉様!今日の晩御飯はなんでしょうか?」
にこ「んー?今日はみんな大好き卵焼きかなー」
ここあ「お姉ちゃんの卵焼き甘くて好きー!」
にこ「……そうよね、やっぱりそうよね…」
こころ「?……お姉様?」
──────────
20: 2024/05/09(木) 11:12:01 ID:Aks86FUQ00
──────────
後日
スタジオ
司会「さあ始まりました!芸能人料理対決!本日は特別コーナーと致しまして、今話題沸騰中のスクールアイドルグループ、μ'sの皆さんと虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の皆さんに来ていただいております!」
司会「今回の対決の勝者には、都内一流レストランの特別ペア招待券が贈呈されますので、おふたりの健闘を心より期待しております。」
後日
スタジオ
司会「さあ始まりました!芸能人料理対決!本日は特別コーナーと致しまして、今話題沸騰中のスクールアイドルグループ、μ'sの皆さんと虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の皆さんに来ていただいております!」
司会「今回の対決の勝者には、都内一流レストランの特別ペア招待券が贈呈されますので、おふたりの健闘を心より期待しております。」
21: 2024/05/09(木) 11:12:43 ID:Aks86FUQ00
司会「それでは登場して頂きましょう!μ'sからは 矢澤 にこ 選手!!」
にこ「ニッコニッコニー♡今日はにこにー優勝目指して頑張っちゃいまーす♡」
司会「気合十分と言った所でしょうか~! そして、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会からは、 近江 彼方選手!!」
彼方「はーい、彼方ちゃん程々で頑張るよ~」
司会「程よく緊張の解けた余裕が垣間見えますね~!」
にこ「ニッコニッコニー♡今日はにこにー優勝目指して頑張っちゃいまーす♡」
司会「気合十分と言った所でしょうか~! そして、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会からは、 近江 彼方選手!!」
彼方「はーい、彼方ちゃん程々で頑張るよ~」
司会「程よく緊張の解けた余裕が垣間見えますね~!」
22: 2024/05/09(木) 11:15:30 ID:Aks86FUQ00
司会「さあ、それではおふたりが今回作る料理をそれぞれ発表して頂きます。テーマは共有で『子供も大好きな家庭料理』」
司会「まずにこ選手から。」
にこ「私は~家庭料理の定番、甘~い卵焼きにこ~♡」
司会「これはシンプルながら料理の基本となる奥が深い料理ですね~」
司会「それでは彼方選手。」
彼方「彼方ちゃんは、みんな大好きカレーライスだよ~」
司会「こちらも定番ながら家庭ごとの個性が大きく出る料理ですねぇ~」
司会「まずにこ選手から。」
にこ「私は~家庭料理の定番、甘~い卵焼きにこ~♡」
司会「これはシンプルながら料理の基本となる奥が深い料理ですね~」
司会「それでは彼方選手。」
彼方「彼方ちゃんは、みんな大好きカレーライスだよ~」
司会「こちらも定番ながら家庭ごとの個性が大きく出る料理ですねぇ~」
23: 2024/05/09(木) 11:17:11 ID:Aks86FUQ00
にこ(カレー…か…先に完成するのはこっちになるから、印象としては薄くなりやすいかしら…)
彼方(あー卵焼きとかもアリなんだ…こりゃ変に目立っちゃうことも考えないと… )
司会「各選手、作る料理を発表したところで、今回の審査員の皆様を紹介いたします!」
司会「まずは音ノ木坂学院より、南理事長!」
ことりママ「生徒の晴れ舞台であり、他校との大切な交流の場でもあります。平等な目線での審査を遵守いたします。」
司会「続いて、虹ヶ咲学園より、鐘 嵐珠!」
ランジュ「うちがオーナーやってるレストランの招待券を提供するわ!2人とも全力を見せなさいよ!」
彼方(あー卵焼きとかもアリなんだ…こりゃ変に目立っちゃうことも考えないと… )
司会「各選手、作る料理を発表したところで、今回の審査員の皆様を紹介いたします!」
司会「まずは音ノ木坂学院より、南理事長!」
ことりママ「生徒の晴れ舞台であり、他校との大切な交流の場でもあります。平等な目線での審査を遵守いたします。」
司会「続いて、虹ヶ咲学園より、鐘 嵐珠!」
ランジュ「うちがオーナーやってるレストランの招待券を提供するわ!2人とも全力を見せなさいよ!」
24: 2024/05/09(木) 11:20:58 ID:Aks86FUQ00
司会「そして、特別ゲストと致しまして、美食倶楽部より主宰の海原雄〇さんにお越し戴いております!」
海原「小娘如きの料理などこの海原〇山の舌に触れることすら烏滸がましいわ」
彼方「作画が違いすぎるぜ」
司会「以上3名からなる厳正な審査の結果、多数決にて勝者を決めさせて頂きます!」
司会「それでは両者一斉に作業を開始してもらいましょう!位置について、用意、スタート!!」
海原「小娘如きの料理などこの海原〇山の舌に触れることすら烏滸がましいわ」
彼方「作画が違いすぎるぜ」
司会「以上3名からなる厳正な審査の結果、多数決にて勝者を決めさせて頂きます!」
司会「それでは両者一斉に作業を開始してもらいましょう!位置について、用意、スタート!!」
25: 2024/05/09(木) 11:26:22 ID:Aks86FUQ00
スタッフ「一旦CMでーす」
侑「すごいすごいすごいよ!本物のスタジオだよ!!」
凛「にこちゃーん!緊張してるーー?!」
にこ「うるさいわねぇ…恥ずかしいからやめなさいよ…///」
彼方「にこちゃん」
にこ「あん?」
彼方「『全力で』かかってきてね」
にこ「……そっちこそ、『手抜き』するんじゃないわよ?」
スタッフ「CM明けまーす5秒前、4、3、……、……。」
侑「すごいすごいすごいよ!本物のスタジオだよ!!」
凛「にこちゃーん!緊張してるーー?!」
にこ「うるさいわねぇ…恥ずかしいからやめなさいよ…///」
彼方「にこちゃん」
にこ「あん?」
彼方「『全力で』かかってきてね」
にこ「……そっちこそ、『手抜き』するんじゃないわよ?」
スタッフ「CM明けまーす5秒前、4、3、……、……。」
26: 2024/05/09(木) 11:27:17 ID:Aks86FUQ00
司会「さあ始まりました、スクールアイドルによる料理対決。料理は卵焼きとカレーライスです。はたしてどのような料理に仕上がるのか期待が高まります。」
司会「彼方選手手早く野菜をカットしていく。非常になれた手つきです、ご家庭でよく料理されるんですか?」
彼方「はい、家では料理担当みたいになってます」
司会「そうですか、さぞご家族も喜ばれることでしょう」
彼方「みんな美味しいって言ってくれるから、それだけで幸せなんです」
司会「まさに料理人の鑑ともいえる発言。これは期待できそうです。」
司会「彼方選手手早く野菜をカットしていく。非常になれた手つきです、ご家庭でよく料理されるんですか?」
彼方「はい、家では料理担当みたいになってます」
司会「そうですか、さぞご家族も喜ばれることでしょう」
彼方「みんな美味しいって言ってくれるから、それだけで幸せなんです」
司会「まさに料理人の鑑ともいえる発言。これは期待できそうです。」
27: 2024/05/09(木) 11:30:51 ID:Aks86FUQ00
司会「にこ選手、今回シンプルな卵焼きでございます。なにか勝利への秘策などあるのでしょうか?」
にこ「え~?秘策は秘密だから秘策なんですよ~?」
にこ「でも、もちろんありま~す。あのおじ様も唸るような最高に美味しい卵焼きにしてみせますんでっ!応援よろしくにこ~♡」
にこ「え~?秘策は秘密だから秘策なんですよ~?」
にこ「でも、もちろんありま~す。あのおじ様も唸るような最高に美味しい卵焼きにしてみせますんでっ!応援よろしくにこ~♡」
28: 2024/05/09(木) 11:31:43 ID:Aks86FUQ00
司会「ここで彼方選手、細かく刻んだ玉ねぎをフライパンで炒め始めました。」
彼方「玉ねぎを飴色になるまで炒めることで、カレーにコクと自然な甘みを出すことが出来るよ~」
彼方「めんどくさい場合はブラックチョコ入れちゃえば済むぜ」
司会「一方にこ選手、ここで出汁を取り始めました。水戻しした昆布を沸かしていきます」
にこ「昆布出汁の段階では沸騰させないのがコツにこ。沸く直前に昆布を取りだして、1度しっかり沸騰させてから火を止め、そこに鰹節を入れるにこ。鰹節はケチっちゃダメにこ」
希「キャラに対して解説が真面目すぎる」
彼方「玉ねぎを飴色になるまで炒めることで、カレーにコクと自然な甘みを出すことが出来るよ~」
彼方「めんどくさい場合はブラックチョコ入れちゃえば済むぜ」
司会「一方にこ選手、ここで出汁を取り始めました。水戻しした昆布を沸かしていきます」
にこ「昆布出汁の段階では沸騰させないのがコツにこ。沸く直前に昆布を取りだして、1度しっかり沸騰させてから火を止め、そこに鰹節を入れるにこ。鰹節はケチっちゃダメにこ」
希「キャラに対して解説が真面目すぎる」
29: 2024/05/09(木) 11:32:28 ID:Aks86FUQ00
司会「彼方選手、今回はカレースパイスから作るようです。ターメリック、クミン、カルダモン、様々なスパイスを混ぜていきます」
彼方「子供が喜ぶ味にしたいから、この辺は香り付け程度にしておくんだぜ」
しずく「彼方さんの手って五香粉の匂いしそう」
─────────
彼方「子供が喜ぶ味にしたいから、この辺は香り付け程度にしておくんだぜ」
しずく「彼方さんの手って五香粉の匂いしそう」
─────────
30: 2024/05/09(木) 11:33:15 ID:Aks86FUQ00
─────────
司会「にこ選手、鶏卵に出汁、調味料を混ぜていきます。その白いのはなんでしょうか?」
にこ「上白糖にこ。今回は甘く仕上げるからこれを使うにこ~」
海原「上等な出汁の香りを消さぬよう上白糖を使ったか。考えてはいるようだが…しかし『あの量』……なにか狙いがあるのか……?」
司会「彼方選手、炒めた玉ねぎにスパイスを加えカレーのベースを作っていきます。スタジオにカレーの匂いが広がっていく!」
彼方「あとはブイヨンで伸ばしながら小麦粉でとろみをつけるんだけど、今回はこいつを使うんだぜ」
海原「っ!あの娘、何をするつもりだ……?あの粉は一体……」
──────
司会「にこ選手、鶏卵に出汁、調味料を混ぜていきます。その白いのはなんでしょうか?」
にこ「上白糖にこ。今回は甘く仕上げるからこれを使うにこ~」
海原「上等な出汁の香りを消さぬよう上白糖を使ったか。考えてはいるようだが…しかし『あの量』……なにか狙いがあるのか……?」
司会「彼方選手、炒めた玉ねぎにスパイスを加えカレーのベースを作っていきます。スタジオにカレーの匂いが広がっていく!」
彼方「あとはブイヨンで伸ばしながら小麦粉でとろみをつけるんだけど、今回はこいつを使うんだぜ」
海原「っ!あの娘、何をするつもりだ……?あの粉は一体……」
──────
31: 2024/05/09(木) 11:34:06 ID:Aks86FUQ00
──────
司会「両者仕上げの段階に差し掛かりました。にこ選手、鉄のフライパンを器用に使っていきます」
にこ「鉄は使えば使うほど馴染む料理人の友よ。ちょっと高いテフロンぐらいじゃ太刀打ちできないわ」
真姫「そう言われてちゃんと毎日洗剤で綺麗に洗ってるのにいつも焦げ付くのよね」
阿部寛「お前は東大に入れ」
────
司会「両者仕上げの段階に差し掛かりました。にこ選手、鉄のフライパンを器用に使っていきます」
にこ「鉄は使えば使うほど馴染む料理人の友よ。ちょっと高いテフロンぐらいじゃ太刀打ちできないわ」
真姫「そう言われてちゃんと毎日洗剤で綺麗に洗ってるのにいつも焦げ付くのよね」
阿部寛「お前は東大に入れ」
────
32: 2024/05/09(木) 11:34:40 ID:Aks86FUQ00
────
司会「彼方選手、どうしたことでしょう、目の前にある鍋には異様な光景が広がっています…!」
彼方「……驚くのはまだ早いんだぜ…」
せつ菜「…彼方さん……頑張って……っ!」
─────
司会「彼方選手、どうしたことでしょう、目の前にある鍋には異様な光景が広がっています…!」
彼方「……驚くのはまだ早いんだぜ…」
せつ菜「…彼方さん……頑張って……っ!」
─────
33: 2024/05/09(木) 11:40:47 ID:Aks86FUQ00
─────
にこ「出来ました。」
司会「さぁ先に完成したのはにこ選手だ!審査員の元に料理が運ばれていきます!」
ことりママ「…まぁ…なんて美しい黄金色……」
ランジュ「それにこのふわりと漂う出汁の芳醇な香り…」
海原「…そこらの料亭に引けを取らぬ出来栄え。色、形、香り全ての基準を十分に満たしていると見える。」
司会「審査員からの評価はかなりの好印象のようです!」
にこ「出来ました。」
司会「さぁ先に完成したのはにこ選手だ!審査員の元に料理が運ばれていきます!」
ことりママ「…まぁ…なんて美しい黄金色……」
ランジュ「それにこのふわりと漂う出汁の芳醇な香り…」
海原「…そこらの料亭に引けを取らぬ出来栄え。色、形、香り全ての基準を十分に満たしていると見える。」
司会「審査員からの評価はかなりの好印象のようです!」
34: 2024/05/09(木) 11:43:03 ID:Aks86FUQ00
海原「だが、懸念すべき点がある」
にこ「……」
彼方「……?」
海原「矢澤にこ、お前は甘みのある卵焼きを作ると言った。だがこの色は何だ」
海原「糖を多く含む食材は加熱によりカラメル状になり焦げ目として茶色く色付く。この卵焼きからはそれが見受けられない。」
ことりママ「……確かに、うちも昔お弁当で作ったけどいつも綺麗な黄色にならなくて不思議だったのよね…」
にこ「……」
彼方「……?」
海原「矢澤にこ、お前は甘みのある卵焼きを作ると言った。だがこの色は何だ」
海原「糖を多く含む食材は加熱によりカラメル状になり焦げ目として茶色く色付く。この卵焼きからはそれが見受けられない。」
ことりママ「……確かに、うちも昔お弁当で作ったけどいつも綺麗な黄色にならなくて不思議だったのよね…」
35: 2024/05/09(木) 11:44:04 ID:Aks86FUQ00
にこ「……どうぞ、ご賞味ください。にこ」
海原「……」
ランジュ「…あー、む……ん?」
ことりママ「…あまく、ない?」
海原「……やはりあの時入れたのは──!」
にこ「っえーーーー?!」
海原「っ!?」
海原「……」
ランジュ「…あー、む……ん?」
ことりママ「…あまく、ない?」
海原「……やはりあの時入れたのは──!」
にこ「っえーーーー?!」
海原「っ!?」
36: 2024/05/09(木) 11:51:55 ID:Aks86FUQ00
にこ「いっけなーーい!にこってば、お砂糖とお塩間違えちゃったにこーー?!」
彼方「?!───しまっ………」
にこ「こんな大きなスタジオで注目されるなんて初めてだったからぁ~、緊張しちゃったにこぉ~~」
彼方(……その手があったか………っ!!いや……あれはもはや彼女にしか出来ない『芸当』!!……地上波生放送でベタベタな料理ミスをさらけ出せるあの肝の大きさ………!)
彼方(なにより先制であのポンコツキャラを出せる優位性……!!料理の出来の印象を下げ、キャラとしての個性を限界まで際立たせる一つひとつの所作!)
彼方(『勝ち』をこれほどまでに押し付けてくるとは……………っ!!!!)
彼方「?!───しまっ………」
にこ「こんな大きなスタジオで注目されるなんて初めてだったからぁ~、緊張しちゃったにこぉ~~」
彼方(……その手があったか………っ!!いや……あれはもはや彼女にしか出来ない『芸当』!!……地上波生放送でベタベタな料理ミスをさらけ出せるあの肝の大きさ………!)
彼方(なにより先制であのポンコツキャラを出せる優位性……!!料理の出来の印象を下げ、キャラとしての個性を限界まで際立たせる一つひとつの所作!)
彼方(『勝ち』をこれほどまでに押し付けてくるとは……………っ!!!!)
37: 2024/05/09(木) 11:56:09 ID:Aks86FUQ00
海原「……貴様」
ランジュ「でもこの卵焼き…」
ことりママ「えぇ、すっごく美味しいわ……」
にこ「にこっ?!」
海原「…………」
にこ「あ、あはは~~」
海原「………ふん、怪我の功名にでもなったのだろう、所詮小娘の遊びに過ぎんということだ…」
にこ「………ほっ」
─────
ランジュ「でもこの卵焼き…」
ことりママ「えぇ、すっごく美味しいわ……」
にこ「にこっ?!」
海原「…………」
にこ「あ、あはは~~」
海原「………ふん、怪我の功名にでもなったのだろう、所詮小娘の遊びに過ぎんということだ…」
にこ「………ほっ」
─────
38: 2024/05/09(木) 11:57:26 ID:Aks86FUQ00
─────
彼方「……出来ました。」
司会「さぁ!ここで彼方選手の料理も完成したようです!」
彼方「セッティングは彼方ちゃんにやらせて欲しいんだぜ」
司会「審査員のテーブルには…これは…スプーンが水に浸かったコップが並べられていきます。」
ことりママ「あら、昔ながらのライスカレーと言えばこうやってコップにスプーンが入ってたのよね~なんだか懐かしいわ」
彼方「お待たせしました。」
彼方「……出来ました。」
司会「さぁ!ここで彼方選手の料理も完成したようです!」
彼方「セッティングは彼方ちゃんにやらせて欲しいんだぜ」
司会「審査員のテーブルには…これは…スプーンが水に浸かったコップが並べられていきます。」
ことりママ「あら、昔ながらのライスカレーと言えばこうやってコップにスプーンが入ってたのよね~なんだか懐かしいわ」
彼方「お待たせしました。」
39: 2024/05/09(木) 11:59:39 ID:Aks86FUQ00
にこ「……ぅげ?!」
ランジュ「!ラッ?!」
海原「なんだ…これは……!」
ことりママ「これが…カレー?」
彼方「名付けて、『カナタバイオレットストームカレー』です」
司会「なんということでしょうっ!!彼方選手が作り上げたカレーは、禍々しい紫色をしているーー?!」
ランジュ「!ラッ?!」
海原「なんだ…これは……!」
ことりママ「これが…カレー?」
彼方「名付けて、『カナタバイオレットストームカレー』です」
司会「なんということでしょうっ!!彼方選手が作り上げたカレーは、禍々しい紫色をしているーー?!」
40: 2024/05/09(木) 12:02:04 ID:Aks86FUQ00
せつ菜「成ったな…」
歩夢「知っているの?!せつ菜ちゃん?!」
せつ菜「私が作る料理がセツナ『スカーレット』ストームなら、その教えに基づき彼方さんが作り上げた料理は 逆の『バイオレット』、あとは分かりますね?」
歩夢「ゴメン本当に分からない」
果林「ちょっと待って…今あなた 教えに基づき 、って言った…?」
歩夢「知っているの?!せつ菜ちゃん?!」
せつ菜「私が作る料理がセツナ『スカーレット』ストームなら、その教えに基づき彼方さんが作り上げた料理は 逆の『バイオレット』、あとは分かりますね?」
歩夢「ゴメン本当に分からない」
果林「ちょっと待って…今あなた 教えに基づき 、って言った…?」
41: 2024/05/09(木) 12:03:22 ID:Aks86FUQ00
せつ菜「この日のために料理を教えて欲しいと彼方さんから直々に依頼があったのですよ。この優木せつ菜、その名誉に掛けて全力でサポートさせていただきました」
侑「救護班を待機させろー!」
璃奈「赤マムシ、虫下し、ストリキニーネ……ダメ、解毒作用候補が多すぎて絞れない……っ!」
しずく「wwwww」
かすみ「とんだ放送事故ですよ」
侑「救護班を待機させろー!」
璃奈「赤マムシ、虫下し、ストリキニーネ……ダメ、解毒作用候補が多すぎて絞れない……っ!」
しずく「wwwww」
かすみ「とんだ放送事故ですよ」
42: 2024/05/09(木) 12:04:26 ID:Aks86FUQ00
海原「これを、…これを食せと?子供の泥遊びの如き下卑たモノを!」
ことりママ「これはちょっと、勇気がいるわねぇ~…」
ランジュ「なんだかせつ菜の料理を思い出すわ…あ、嘘…思い出したくないわ」
彼方「……私は」
彼方「せつ菜ちゃんの料理を作ってる時の顔が好きでした」
ことりママ「これはちょっと、勇気がいるわねぇ~…」
ランジュ「なんだかせつ菜の料理を思い出すわ…あ、嘘…思い出したくないわ」
彼方「……私は」
彼方「せつ菜ちゃんの料理を作ってる時の顔が好きでした」
43: 2024/05/09(木) 12:05:19 ID:Aks86FUQ00
せつ菜「……ん”?」
彼方「せつ菜ちゃん、本当に楽しそうに作るんです。どうしたら美味しくなるかな、どうしたら喜んでくれるかな、そんなワクワクした顔で一生懸命に作るんです。」
彼方「でも、やっぱりちょっと失敗する時もあるんです」
侑「ちょっと?」
栞子「時も?」
彼方「そんな時、せつ菜ちゃんがガッカリしないようにって、みんながなるべく美味しく食べられるようにって、私なりに色々考えるようになって」
彼方「そしたら、私自身、こういう遊び心みたいなのに感化されちゃったみたいで」
彼方「せつ菜ちゃん、本当に楽しそうに作るんです。どうしたら美味しくなるかな、どうしたら喜んでくれるかな、そんなワクワクした顔で一生懸命に作るんです。」
彼方「でも、やっぱりちょっと失敗する時もあるんです」
侑「ちょっと?」
栞子「時も?」
彼方「そんな時、せつ菜ちゃんがガッカリしないようにって、みんながなるべく美味しく食べられるようにって、私なりに色々考えるようになって」
彼方「そしたら、私自身、こういう遊び心みたいなのに感化されちゃったみたいで」
44: 2024/05/09(木) 12:06:31 ID:Aks86FUQ00
彼方「でもそしたら私、せつ菜ちゃんの楽しそうな顔をはっきり理解できるようになったんです。」
彼方「…私が作ったのは、子供も大人も楽しめる、魔法のようなカレー。」
彼方「ぜひ、楽しく遊んで食べてください」
海原「……その言葉、その責任の重さを理解しているのか。この料理に使われた食材は、遊ばれるために切り刻まれ 無惨にもかくの如き姿に変えられた。そこにお前の料理に対する信念はあるのか。」
彼方「あいにく、私は美味しく食べられる料理しか作れませんので」
海原「……」
彼方「…私が作ったのは、子供も大人も楽しめる、魔法のようなカレー。」
彼方「ぜひ、楽しく遊んで食べてください」
海原「……その言葉、その責任の重さを理解しているのか。この料理に使われた食材は、遊ばれるために切り刻まれ 無惨にもかくの如き姿に変えられた。そこにお前の料理に対する信念はあるのか。」
彼方「あいにく、私は美味しく食べられる料理しか作れませんので」
海原「……」
46: 2024/05/09(木) 12:07:45 ID:Aks86FUQ00
ことりママ「頂きましょう。どのようなものであれ、自信を持って提供するものを無下にはできないわ」
ランジュ「彼方の作ったものなら絶対美味しいラ!」
海原「……ふん」
彼方「…それでは皆様、そちらにございます魔法のスプーンにて、お召し上がりください~」
ことりママ「…それじゃあ……いただきま………えっ?!」
ランジュ「な、なによこれ?!」
海原「…………!」
司会「なんとなんと!魔法のスプーンですくったルーがみるみる青色に変わっていくー?!」
ランジュ「彼方の作ったものなら絶対美味しいラ!」
海原「……ふん」
彼方「…それでは皆様、そちらにございます魔法のスプーンにて、お召し上がりください~」
ことりママ「…それじゃあ……いただきま………えっ?!」
ランジュ「な、なによこれ?!」
海原「…………!」
司会「なんとなんと!魔法のスプーンですくったルーがみるみる青色に変わっていくー?!」
47: 2024/05/09(木) 12:09:38 ID:Aks86FUQ00
にこ「な、なによどういうこと?!」
せつ菜「ねるねるねるねみたいですね」
穂乃果「カレーってなんだっけ」
ランジュ「どこまでも不思議なカレーね…」
ことりママ「…味は……ほのかな優しい甘み、そしてその奥にしっかりとしたスパイスの辛さ……!」
ランジュ「インドカレーにも似た本格的な奥深い味わい!」
せつ菜「ねるねるねるねみたいですね」
穂乃果「カレーってなんだっけ」
ランジュ「どこまでも不思議なカレーね…」
ことりママ「…味は……ほのかな優しい甘み、そしてその奥にしっかりとしたスパイスの辛さ……!」
ランジュ「インドカレーにも似た本格的な奥深い味わい!」
48: 2024/05/09(木) 12:10:39 ID:Aks86FUQ00
海原「…あの時加えたのは…」
彼方「はい、小麦粉の代わりにこちらでとろみをつけました」
ランジュ「その紫色の粉は?」
彼方「これは紫芋の粉末だよ~」
海原「…アントシアニンのアルカリ反応か」
彼方「はい、小麦粉の代わりにこちらでとろみをつけました」
ランジュ「その紫色の粉は?」
彼方「これは紫芋の粉末だよ~」
海原「…アントシアニンのアルカリ反応か」
49: 2024/05/09(木) 12:11:34 ID:Aks86FUQ00
彼方「そうです。そのコップの水は高アルカリイオン水です。」
彼方「紫芋に含まれるアントシアニンがスプーンに付着したアルカリ性の水によって青く変色したんです。」
海原「炒め玉ねぎの量を増やし、水の量を減らしたのはこの紫色を維持するためか…」
彼方「おかげで本格的なカレーの味も実現することが出来ました。」
海原「…まるでアイツが考えそうな料理じゃないか…」
彼方「紫芋に含まれるアントシアニンがスプーンに付着したアルカリ性の水によって青く変色したんです。」
海原「炒め玉ねぎの量を増やし、水の量を減らしたのはこの紫色を維持するためか…」
彼方「おかげで本格的なカレーの味も実現することが出来ました。」
海原「…まるでアイツが考えそうな料理じゃないか…」
50: 2024/05/09(木) 12:12:45 ID:Aks86FUQ00
彼方「……さてさて、カレーが半分くらいになったら、今度はこっちの水にスプーンを漬けてみて欲しいんだぜ~」
ランジュ「正直もう何が来ても驚かないけど、期待せざるを得ないわね!」
ことりママ「……まぁ、今度はルーが赤くなっていくわ!」
彼方「そっちの水はレモン水。酸性作用で赤く変色するのが分かりますね~」
ランジュ「正直もう何が来ても驚かないけど、期待せざるを得ないわね!」
ことりママ「……まぁ、今度はルーが赤くなっていくわ!」
彼方「そっちの水はレモン水。酸性作用で赤く変色するのが分かりますね~」
51: 2024/05/09(木) 12:14:07 ID:Aks86FUQ00
ランジュ「あむ……ん!辛い!さっきより辛くなったわ?!」
彼方「実はレモンの他にこっそり唐辛子も漬けてたりして…」
ことりママ「レモンの爽やかな酸味、そして鋭い辛さ。まるでタイカレーような味わいね」
海原「…日本、インド、そしてタイ。一言でカレーといっても地域によってここまで味わいを変えるものなのだと改めて考えさせられるものだ……」
ランジュ「すごいわ!ひとつの料理でこんなにもたくさんの驚きがあるなんて!」
ことりママ「こんなに賑やかなひと皿は初めてよ」
彼方「実はレモンの他にこっそり唐辛子も漬けてたりして…」
ことりママ「レモンの爽やかな酸味、そして鋭い辛さ。まるでタイカレーような味わいね」
海原「…日本、インド、そしてタイ。一言でカレーといっても地域によってここまで味わいを変えるものなのだと改めて考えさせられるものだ……」
ランジュ「すごいわ!ひとつの料理でこんなにもたくさんの驚きがあるなんて!」
ことりママ「こんなに賑やかなひと皿は初めてよ」
52: 2024/05/09(木) 12:15:14 ID:Aks86FUQ00
にこ「…す、すごい…あ、後でレシピ教えて」
彼方「もちろんだぜ~」
司会「これはなんとも波乱万丈な展開!このふたりの料理技術には驚きを隠せません!!」
司会「さぁ、両者の料理の審査がこれにて終了いたしました!それではいよいよ、結果発表とさせていただきますっ!!」
司会「3名の審査員の皆様には、どちらの料理がより優れていたか、名前の札を掲げて決めていただきます!」
彼方「………っ」
彼方「もちろんだぜ~」
司会「これはなんとも波乱万丈な展開!このふたりの料理技術には驚きを隠せません!!」
司会「さぁ、両者の料理の審査がこれにて終了いたしました!それではいよいよ、結果発表とさせていただきますっ!!」
司会「3名の審査員の皆様には、どちらの料理がより優れていたか、名前の札を掲げて決めていただきます!」
彼方「………っ」
53: 2024/05/09(木) 12:16:15 ID:Aks86FUQ00
司会「ではお一人づつ参りましょう!まずは鍾 嵐珠審査員!」
にこ「……っ…」
ランジュ「………ラ!『近江 彼方』」
にこ「っし!」
ランジュ「こんな料理があるなんて、初めてだったの!世界中色んなものを食べたつもりだったけど、あんなに楽しくてワクワクする料理は今まで1度もなかったわ!まるで冒険に出かけてきたかのような達成感よ!!本当に楽しかった!!」
彼方「っ…へへ……これは素直に嬉しいんだぜ……ありがとう…」
にこ「……っ…」
ランジュ「………ラ!『近江 彼方』」
にこ「っし!」
ランジュ「こんな料理があるなんて、初めてだったの!世界中色んなものを食べたつもりだったけど、あんなに楽しくてワクワクする料理は今まで1度もなかったわ!まるで冒険に出かけてきたかのような達成感よ!!本当に楽しかった!!」
彼方「っ…へへ……これは素直に嬉しいんだぜ……ありがとう…」
54: 2024/05/09(木) 12:17:22 ID:Aks86FUQ00
司会「続いては南理事長!」
ことりママ「…………はいっ!『矢澤 にこ』」
彼方「っお~…ほほぉ…」
ことりママ「あの卵焼き、本人は失敗しただなんて言ってるけど、間違いなくプロも顔負けのクオリティをしていました。私も娘を持つ1人の母親。今まで何度も卵焼きは作ってきたつもりでしたけど、あの卵焼きにはそれを大きく上回る歴史と、それに紐づく努力が確かに感じられました。きっと彼女は本当に沢山沢山練習して、あそこまでの形に仕上げることが出来たのだろうと肌で感じられて…っ…ごめんなさい…っ……わ、私は娘にあまり料理作ってあげられなかったなっ……っことっ………ことりっ……ごめんねっ………」
ことり「っ…お”っ……お”があ”ざん”……っ……ぞんな”…ごどっ……っずびっ……」
海未「生放送ですよねこれ」
穂乃果「泣かせるねぇ……」
にこ「っ……ありがとうございます。南理事長。」
ことりママ「…………はいっ!『矢澤 にこ』」
彼方「っお~…ほほぉ…」
ことりママ「あの卵焼き、本人は失敗しただなんて言ってるけど、間違いなくプロも顔負けのクオリティをしていました。私も娘を持つ1人の母親。今まで何度も卵焼きは作ってきたつもりでしたけど、あの卵焼きにはそれを大きく上回る歴史と、それに紐づく努力が確かに感じられました。きっと彼女は本当に沢山沢山練習して、あそこまでの形に仕上げることが出来たのだろうと肌で感じられて…っ…ごめんなさい…っ……わ、私は娘にあまり料理作ってあげられなかったなっ……っことっ………ことりっ……ごめんねっ………」
ことり「っ…お”っ……お”があ”ざん”……っ……ぞんな”…ごどっ……っずびっ……」
海未「生放送ですよねこれ」
穂乃果「泣かせるねぇ……」
にこ「っ……ありがとうございます。南理事長。」
55: 2024/05/09(木) 12:18:05 ID:Aks86FUQ00
司会「…さて、泣いても笑ってもここで全てが決まりますっ!」
司会「海原雄山さん、お願いしますっ!」
海原「…………」
海原「………棄権する。」
彼方「え?」
にこ「は?」
司会「海原雄山さん、お願いしますっ!」
海原「…………」
海原「………棄権する。」
彼方「え?」
にこ「は?」
56: 2024/05/09(木) 12:19:07 ID:Aks86FUQ00
司会「か、海原さん?」
海原「会の付き合いで連れてこられたものの、出てきた料理は片やただの失敗作、片やまるで知育菓子。これ以上、小娘の戯れに時間を割くつもりは無い。私はもう帰らせてもらう。」
彼方「ちょ、ちょちょっと!」
にこ「そ、それじゃ勝敗が決まらないじゃないの!」
司会「あ、あのせめてどっちの方が良かった、など頂ければ…」
海原「くどい!どちらも私の感性を歪ませる害悪そのもの!語るるに値せぬ!」
海原「会の付き合いで連れてこられたものの、出てきた料理は片やただの失敗作、片やまるで知育菓子。これ以上、小娘の戯れに時間を割くつもりは無い。私はもう帰らせてもらう。」
彼方「ちょ、ちょちょっと!」
にこ「そ、それじゃ勝敗が決まらないじゃないの!」
司会「あ、あのせめてどっちの方が良かった、など頂ければ…」
海原「くどい!どちらも私の感性を歪ませる害悪そのもの!語るるに値せぬ!」
57: 2024/05/09(木) 12:20:05 ID:Aks86FUQ00
彼方「そ、そんなぁ!ど、どっちかと言えば彼方ちゃんの方があんまり好きくなかったよねぇ?!」
にこ「い、いやいや!にこの方が下よ!なんせ失敗作なんだし!!」
彼方「えー!にこちゃんの方が絶対海原さんの好みの味だもん!」
にこ「はぁ?!あの海原雄山があそこまで関心持つ料理作れるんだからあんたの方が上よ!!」
にこ「い、いやいや!にこの方が下よ!なんせ失敗作なんだし!!」
彼方「えー!にこちゃんの方が絶対海原さんの好みの味だもん!」
にこ「はぁ?!あの海原雄山があそこまで関心持つ料理作れるんだからあんたの方が上よ!!」
58: 2024/05/09(木) 12:21:00 ID:Aks86FUQ00
彼方「わーたーしーがー負ーけー!」
にこ「にーこーのーがー負ーけー!!」
彼方「むーーーー!!!」
にこ「ぐぬぬぬぬ!!!」
司会「………」
ことりママ「………」
ランジュ「………」
彼方「あ」
にこ「……………にこ♡」
にこ「にーこーのーがー負ーけー!!」
彼方「むーーーー!!!」
にこ「ぐぬぬぬぬ!!!」
司会「………」
ことりママ「………」
ランジュ「………」
彼方「あ」
にこ「……………にこ♡」
59: 2024/05/09(木) 12:21:49 ID:Aks86FUQ00
海原「………やはり、最初から勝つ気はなかったということか」
彼方「あーあーあー違くて、違くてですね」
にこ「に、にこはおこめ券目当てなんて全然そんなことないですよぉ」
海原「………貴様ら両方料理人失格だっ!!居ねぃ!!」
彼方「ひぇぇぇぇん!!」
にこ「にごぉぉぉぉ!!」
歩夢「…………なにこれ」
海未「…………スクールアイドルの恥晒しの姿です」
凛「他人のフリするにゃ」
────────────
彼方「あーあーあー違くて、違くてですね」
にこ「に、にこはおこめ券目当てなんて全然そんなことないですよぉ」
海原「………貴様ら両方料理人失格だっ!!居ねぃ!!」
彼方「ひぇぇぇぇん!!」
にこ「にごぉぉぉぉ!!」
歩夢「…………なにこれ」
海未「…………スクールアイドルの恥晒しの姿です」
凛「他人のフリするにゃ」
────────────
60: 2024/05/09(木) 12:23:02 ID:Aks86FUQ00
────────────
───────
───
数日後
花陽「バズが!!バズが止まりませんッ!!!」
絵里「炎上コメントのフィルタリングは情報処理部に委託して!度が過ぎるものは生徒会でまとめて教員に報告を!!」
希「にこっちインスタフォロワー数えっぐ」
穂乃果「すっかり料理系スクールアイドルになっちゃったもんねぇ」
───────
───
数日後
花陽「バズが!!バズが止まりませんッ!!!」
絵里「炎上コメントのフィルタリングは情報処理部に委託して!度が過ぎるものは生徒会でまとめて教員に報告を!!」
希「にこっちインスタフォロワー数えっぐ」
穂乃果「すっかり料理系スクールアイドルになっちゃったもんねぇ」
61: 2024/05/09(木) 12:23:49 ID:Aks86FUQ00
海未「のんびりしてる場合ですか!生徒からの不信感を払拭しなければこの部の存続すら危ういのですよっ!!」
真姫「まぁ、反応のほとんどはプラスなものなんだし、そこまで危惧するほどでもないんじゃない?」
ことり「問題は…にこちゃん本人の方だよね……」
にこ「………………ッス」
凛「初めから正直に言えば『確かにおこめ券の方がいいよね』ってなったのに……」
にこ「…………ッス」
────────
真姫「まぁ、反応のほとんどはプラスなものなんだし、そこまで危惧するほどでもないんじゃない?」
ことり「問題は…にこちゃん本人の方だよね……」
にこ「………………ッス」
凛「初めから正直に言えば『確かにおこめ券の方がいいよね』ってなったのに……」
にこ「…………ッス」
────────
62: 2024/05/09(木) 12:25:29 ID:Aks86FUQ00
────────
せつ菜「つーん」
彼方「せつ菜ちゃーん、いい加減機嫌直して欲しいなぁ~」
せつ菜「ふーんだ、知りません。わざと負けるために私に料理を習った人なんか知りませんからっ」
彼方「とほほ……ごもっともだぜ…」
せつ菜「…………」
せつ菜「……これは独り言ですが」
せつ菜「あの時の私への言葉も全部嘘だったのかなー。どーなんだろうなー」
せつ菜「つーん」
彼方「せつ菜ちゃーん、いい加減機嫌直して欲しいなぁ~」
せつ菜「ふーんだ、知りません。わざと負けるために私に料理を習った人なんか知りませんからっ」
彼方「とほほ……ごもっともだぜ…」
せつ菜「…………」
せつ菜「……これは独り言ですが」
せつ菜「あの時の私への言葉も全部嘘だったのかなー。どーなんだろうなー」
63: 2024/05/09(木) 12:26:03 ID:Aks86FUQ00
彼方「……っ!」
彼方「せつ菜ちゃん。」
せつ菜「……」
彼方「そんなわけない。あれは私の本当の気持ちだよ。」
せつ菜「……………………」
せつ菜「………………んふ」
彼方「おやぁ?」
せつ菜「ち、違いますっ知りません!もぅ!やっぱり知りませんっっ!!」
彼方「せつ菜ちゃん。」
せつ菜「……」
彼方「そんなわけない。あれは私の本当の気持ちだよ。」
せつ菜「……………………」
せつ菜「………………んふ」
彼方「おやぁ?」
せつ菜「ち、違いますっ知りません!もぅ!やっぱり知りませんっっ!!」
64: 2024/05/09(木) 12:26:41 ID:Aks86FUQ00
侑「っか、彼方さん彼方さん!!大変!!」
彼方「え、えぇーなになに怖い」
栞子「海原雄山氏より、にこさんと彼方さんに美食倶楽部での会食料理の依頼が……!」
彼方「……………は?」
────────
彼方「え、えぇーなになに怖い」
栞子「海原雄山氏より、にこさんと彼方さんに美食倶楽部での会食料理の依頼が……!」
彼方「……………は?」
────────
65: 2024/05/09(木) 12:27:47 ID:Aks86FUQ00
────────
絵里「つ、つまりあの時手を抜いていた分の無礼を、そこで本気の料理を作ることで免除するという…ことです、か?」
南理事長「2人の料理に純粋に興味を持ったそうで、勝負事では無い全力のクオリティを見せて欲しいと」
絵里「に、にこ!引き受けましょうっ!そうしないと下手したら海原雄山を敵に回すことになるわよ!!」
希「いいやんにこっち、多分来る人みんな美食の重鎮ばかりやよ?いい勉強にもなるやん?」
にこ「いや普通に重すぎるわよ。無理よ無理。そんな家庭料理ちょっと齧ってる程度じゃ恥の上塗りよ」
──────
絵里「つ、つまりあの時手を抜いていた分の無礼を、そこで本気の料理を作ることで免除するという…ことです、か?」
南理事長「2人の料理に純粋に興味を持ったそうで、勝負事では無い全力のクオリティを見せて欲しいと」
絵里「に、にこ!引き受けましょうっ!そうしないと下手したら海原雄山を敵に回すことになるわよ!!」
希「いいやんにこっち、多分来る人みんな美食の重鎮ばかりやよ?いい勉強にもなるやん?」
にこ「いや普通に重すぎるわよ。無理よ無理。そんな家庭料理ちょっと齧ってる程度じゃ恥の上塗りよ」
──────
66: 2024/05/09(木) 12:29:04 ID:Aks86FUQ00
────
彼方「それにもう合わせる顔がないんだぜ…」
栞子「あ、因みになんですけど─」
──────
絵里「あ、因みになんだけど──」
────────
「余った食材は好きに持って帰っていいって」
にこ&彼方「あ、行きます。」
彼方「それにもう合わせる顔がないんだぜ…」
栞子「あ、因みになんですけど─」
──────
絵里「あ、因みになんだけど──」
────────
「余った食材は好きに持って帰っていいって」
にこ&彼方「あ、行きます。」
67: 2024/05/09(木) 12:29:39 ID:Aks86FUQ00
おしまい
68: 2024/05/09(木) 13:08:33 ID:Hd8NISx2Sr
料理の描写上手くない?
69: 2024/05/09(木) 13:17:10 ID:ynj1MwysMM
こういうクロスで面白いのは貴重で助かる
コメント
コメント一覧 (1)
スクスタでは「おいしく感じられるようになるために味覚を開発する」とまで言っていたランジュが…!
esusokuhou
がしました
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります