雛苺｢夜中にプロレスみたいな事でプロレスじゃない事って何なの？｣

蒼星石｢それは…｣

翠星石｢総合格闘です｣

雛苺｢そうごう？｣

翠星石｢打撃や投げや関節技や締め技…プロレスと似てる所は多いです｣

雛苺｢わかったのー！二人がやってたのはそうごうかくとうぎなのー！｣

真紅｢…雛苺くわしく話して頂戴｣

真紅｢…なる程ね｣

蒼星石｢雛苺、その事はあまり人に話しちゃダメだよ｣

翠星石｢どういう事なんですか？｣

真紅｢ジュンと話しがしたいわ、ジュンはいつ帰ってくるの？｣

蒼星石｢真紅、僕達があまり追求する事じゃないと思うけど｣

翠星石｢二人が総合格闘技をしてたら何か問題があるですか？｣

蒼星石｢うん…多分だけど二人がやってたのは総合格闘やプロレスじゃないんだよ｣

翠星石｢ならなんですか？｣

蒼星石｢さぁ…何だろね、ははは｣

真紅｢その事をはっきりさせるためにジュンと話しをするのよ｣

ただいま～

真紅｢ジュンが帰ってきたわ｣

蒼星石｢…ジュンくん大丈夫かなぁ｣

ジュン｢だからプロレスだって｣

真紅｢そんな言い訳は止めて、どうしてあんな事をしたの？｣

ジュン｢僕が誰とプロレスしようが真紅には関係無いだろ？｣

真紅｢ジュンは私の下僕よ、下僕の管理は私の役目なのよ｣

翠星石｢どうして真紅は怒ってるんですか？｣

雛苺｢真紅怖いの…｣

蒼星石｢…｣

ジュン｢プロレスだって言ってるだろ？｣

真紅｢まだ言うの？呆れたわ…｣

ジュン｢ちょっと来いよ、プロレスだと言う事を証明してやる｣

真紅｢ちょっと離しなさい！｣

バタン

ジュン｢…ふぅ｣

真紅｢…｣

翠星石｢真紅、どうでした？｣

真紅｢プロレスだったわ｣

蒼星石｢え、本当にそうなの？｣

真紅｢そうよ、喉が乾いたわ雛苺紅茶を淹れて頂戴｣

雛苺｢わかったのー｣

翠星石(トイレでプロレスなんてできるんですか？)

蒼星石｢ねぇプロレスしてよ｣

ジュン｢今は暑いから後でな｣

蒼星石｢僕は早くしたいんだ、暑い方が汗かいて興奮するし｣

翠星石｢蒼星石もプロレスしたいんですか？｣

蒼星石｢翠星石…うんちょっとね｣

翠星石｢…｣

蒼星石｢コブラツイストとかシャイニングウィザードとかしたいんだよ｣

翠星石｢…｣

蒼星石｢ほらっ僕プロレスファンなんだよ、深夜のプロレスとか見てるしさ｣

翠星石(なんか隠してるです)

ジュン｢二人一緒でもいいよ～｣

蒼星石｢本当？翠星石やったね、ほら早く準備して｣

翠星石｢プロレスごっこのですか？｣

巴｢ジュンくんは？｣

雛苺｢二階だよ｣

巴｢おじゃまします｣

雛苺｢ダメだよ、今翠星石と蒼星石とプロレスしてるから誰も入れるなって言われてるんだよ｣

巴｢プロレス…おじゃまします｣

雛苺｢ダメだって巴～｣

巴｢大丈夫よ雛苺、変則マッチからタッグマッチになるだけよ｣

雛苺｢あ、そうか｣

真紅｢誰か来たの？｣

雛苺｢巴が来たよ｣

真紅｢凄い勢いで上がって行ったけど｣

雛苺｢ジュンが翠星石と蒼星石相手にプロレスしてるって言ったらタッグマッチするって言って上がって行ったの｣

真紅｢何ですって？私も行くのだわ｣

雛苺｢ダメだよ真紅～｣

真紅｢大丈夫よ雛苺、プロレスにはレフリーが必要だわ｣

雛苺｢あ、そうか｣

水銀燈｢…｣

雛苺｢水銀燈！｣

水銀燈｢二階でやってるあれ…いったい何？｣

雛苺｢プロレスだよぉ｣

水銀燈｢あれが？ずいぶん過激ね…｣

雛苺｢もしかしたらそうごうかくとうぎに変えたかもしれないの｣

水銀燈｢へぇ、あれが総合格闘技なの…｣

雛苺｢顔色悪いよ…紅茶淹れようか？｣

水銀燈｢今日ばかりはお言葉に甘えようかしら…｣

金糸雀｢過激なのかしら…｣

雛苺｢どうしたの？｣

金糸雀｢さっき真紅を見つけたから部屋に入ったら乱入者だと言われ…｣

水銀燈｢あの中に入ったの？｣

金糸雀｢20分ばかり混ざらされたのかしら…｣

雛苺｢プロレスは疲れるみたいなの｣

金糸雀｢あれがプロレスなのかしら？…今日は帰ったらみっちゃんと一緒にやってみるのかしら｣

水銀燈(めぐには無理ね…)

雛苺｢雛もやってみたいな｣

のり｢ただいま｣

雛苺｢のりおかえりなのー｣

のり｢あら、変わったお友達が来てるわね｣

雛苺｢のり、プロレスをやって欲しいの｣

金糸雀｢え？｣

水銀燈｢ここでもやるの？｣

のり｢いいわよ、お姉ちゃんプロレス強いんだから｣

雛苺｢痛いの～｣

のり｢あら、人形にも関節技がきくのね、じゃあ次はジャイアントスイング｣

雛苺｢目が回るの～｣

のり｢雛ちゃんにジャイアントスイングするとジュンくんが小さい時を思い出すわ｣

水銀燈｢私の知ってるプロレスは二階でやってるのよりこっちに近いわね｣

金糸雀｢カナもこっちがプロレスだと思うのかしら｣

のり｢さぁ４人いるからタッグマッチやるわよ｣

水銀燈｢ギブギブ！｣

のり｢ふふふっ、今回ものり雛コンビの勝ちね｣

金糸雀｢体の大きさが違うからずるいのかしら｣

のり｢あら、もうこんな時間、お夕食作らないと｣

雛苺｢プロレスごっこ楽しかったの～｣

水銀燈｢あぁくだらないわ、子供の遊びね｣

金糸雀｢でも水銀燈が一番ムキになってたのかしら｣

水銀燈｢うるさいわね！｣

ジュン｢…｣

真紅｢ああ…疲れたわ…ウェットティッシュは下にあるかしら｣

蒼星石｢翠星石も最初は泣いていたけどすぐに慣れたじゃないか｣

翠星石｢最初は怖くてビックリしただけです｣

巴｢ジュンくんしっかりして、お風呂はこっちよ｣

のり｢…みんな二階で何してたの？｣

雛苺｢プロレスだよ｣

のり｢なんだ、巴ちゃんも夕食食べて行ってね｣

真紅｢のり、私達三人の服を後で洗って頂戴｣

のり｢ついでに雛ちゃんのも洗うわね｣

翠星石｢ジュンはアブノーマルです｣

蒼星石｢さっき覚えた言葉をさっそく使ってるね｣

のり｢あら、ジュンくんと巴ちゃんは？｣

翠星石｢一緒にお風呂に入ってるです｣

のり｢え？それはつまり…｣

真紅｢あら？来客用のカップが２つ出てる…のり、誰か来たの？｣

のり｢…えっ、ああそれは雛ちゃんのお友達が遊びに来てたのよ｣

巴｢おじゃましてます｣

のり｢やっぱりジュンくんと一緒に入ったのね…｣

巴｢栄養ドリンクとかありますか？｣

のり｢リポビタンならあるわ｣

巴｢そんなのじゃダメ…、薬局の冷凍棚にある2000円するくらいの奴じゃなきゃ｣

のり｢え？｣

巴｢買って来ます。あとジュンくんの服借りました｣

のり｢はぁ…｣

ジュン｢ああ…昨日のは何だったんだ｣

ジュン｢翠星石蒼星石双子でやりたかっただけなのに…氏ぬかと思ったよ｣

水銀燈｢…｣

ジュン｢水銀燈…真紅はいないぞ｣

水銀燈｢真紅に会いに来たわけじゃじゃないわよ｣

ジュン｢じゃあ誰？｣

水銀燈｢ここに人間の女がいたでしょ？｣

ジュン｢姉ちゃんもいないぞ｣

水銀燈｢そう…ならあなた私とプロレスしない？｣

ジュン｢え、いいの？｣

水銀燈｢本とかビデオでいろいろ研究したわぁ｣

ジュン｢それは楽しみだな｣

水銀燈｢私もよ｣

ジュン・水銀燈｢ふふふ｣

完

前半の翠星石の解ってなさっぷりというか、純粋に質問してるところが
不意にツボってしまったw

>>1乙！