1: 2017/12/03(日) 22:50:29.39 ID:l1oq/vlh0
P「ちひろさん、そんなに慌ててどうしたんですか?」

ちひろ「大変なんですよ! 幸子ちゃんが……!」

P「幸子がどうしたんですか!?」ガタッ

ちひろ「↓2」



3: 2017/12/03(日) 22:53:13.53 ID:Dz+DXy8T0
ありすと入れ替わった

4: 2017/12/03(日) 23:03:37.10 ID:l1oq/vlh0
ちひろ「ありすちゃんと入れ替わってしまったみたいなんです!」

P「……」

ちひろ「何言ってんだこいつ、って目ですね。仕方ない反応です」

ちひろ「でもこれは本当の話なんですよ!」

P「ありえないでしょ」

ちひろ「いいから来てください、一大事なんですよっ!」グイグイ

P「ちょっ、ちょっと!?」

――――

ありす「あ、プロデューサーさん! 来るの遅いですよ!」

幸子「……」ズーン

P(2人共らしからぬ言動をしている!!)

P「あの……ちひろさんから聞いたんだけど」

P「なんか入れ替わったんだって?」

ありす「そうなんですよぉ! 曲がり角でありすちゃんとぶつかっちゃって」

ありす「前を見たら、カワイイボクが……!!」

5: 2017/12/03(日) 23:12:26.43 ID:l1oq/vlh0
幸子「こんなこと……ありえません……非現実的です……」ブツブツ

ちひろ(すごい落ち込んでる)

P「言っておくけど、みんなでドッキリ仕掛けてるとかだったら…」

ありす「違います!! 見てください、人差し指をほっぺに当てて」

ありす「えへっ」ニコッ

P(可愛い!!)

ありす「こんなことありすちゃんがすると思いますか!?」

P「た、確かに……」

ありす「信じてくれますよね?」ウルウル

P「うーん、そっちの幸子……いや、ありす? の意見も聞きたいんだけど」

幸子「……そうですね。これは夢じゃないみたいです」

幸子「受け入れます。私は幸子さんと入れ替わってしまったみたいです」

P(あの幸子がクールな佇まいをしてる!!)

6: 2017/12/03(日) 23:19:51.61 ID:l1oq/vlh0
ちひろ「どうですか? 私の言ったこと本当だったでしょう」

P「正直まだ信じきれてないですけど……でも、何でこんなことが……」

ちひろ「さっきありすちゃ……じゃなくて、幸子ちゃんが言ってましたよね」

ちひろ「曲がり角でぶつかって、起き上がったら入れ替わってたらしいです」

P「ドラマみたいですね」

幸子「プロデューサーさん、どうすればいいでしょうか」

幸子「こんな体験始めてで……これからお仕事もありますし」

P「俺も目の当たりにしたの始めてだよ」

P(2人は困惑してる。無理もない)

P(ここはプロデューサーの俺が何とかしてやらないと!)


↓2 これからどうするか

8: 2017/12/03(日) 23:24:43.65 ID:RuyYkzSDo
今日の所はこのまましごといけ

10: 2017/12/03(日) 23:41:42.44 ID:l1oq/vlh0
P「2人共まだ混乱してるとは思う。でも、これからの仕事をキャンセルするわけにもいかない」

P「俺とちひろさんで解決策を探しておくから、2人はお互いの仕事に行って何とか乗り越えてくれ」

ありす「うえぇぇ!? 簡単に言わないでくださいよ!」

幸子「そ、そうです! そんなの無理に決まってます!」

P「休みたい気持ちは分かるけど代わりがいないんだよ……」

P「2人なら絶対にやれるから!」

ありす「うー、でも……」

幸子「……」


幸子「分かりました」

ありす「!?」


幸子「これも一つの経験です。今日一日幸子さんになりきって」

幸子「アイドルとしてひと皮剥けます!」

ありす「!!」

ありす(なるほど! これは演技力を磨く良い機会!)

11: 2017/12/03(日) 23:53:23.96 ID:l1oq/vlh0
ありす「ふふーん、仕方ないですね! ボクもありすちゃんになりきって」

ありす「むしろありすちゃんより、ありすちゃんっぽくなってみせますよ!」

幸子「意味が分かりません……」

P「ありがとう! じゃあ送っていくから、頼んだぞ!」

ちひろ(本当に大丈夫かしら)

――――

カメラマン「ありすちゃん、いつもみたいに頼むよ」

ありす「は、はい……よろしくお願いします」

カメラマン「じゃ、自然に動いてみてー」

ありす(自然に?)

ありす「……」クルクル

ありす「……」ニコッ

カメラマン「んー、ちょっと笑顔があざといかな」パシャッ パシャッ

ありす(笑顔があざとい!?)ガーン

カメラマン「ポーズも可愛すぎるかな。もうちょっと自然な感じで」

ありす「!」

12: 2017/12/04(月) 00:06:08.15 ID:2NxHvhsK0
ありす(ポーズが可愛い……ふふっ、ボクの可愛さがにじみ出てしまったみたいですねぇ)ニヤニヤ

カメラマン「!?」

カメラマン「あ、ありすちゃん、どうしたのかな? 調子悪い?」

ありす「はっ! すみません!」

カメラマン「ちょっと休憩する?」

ありす「いえ大丈夫です! やらせてください!」

カメラマン「そう……」

カメラマン(なんかいつもより活発だな)パシャッ パシャッ

――――

司会「さて、今日はアイドルの幸子ちゃんに」

司会「超怖いと評判の絶叫マシーンに乗ってもらいます!」

司会「生中継です! 幸子ちゃーん!」


幸子「……」ガタガタ

司会「あれ? いつにも増して青ざめてるね、大丈夫かな?」

幸子(はっ!)

幸子「ど、どうもー! アイドルの輿水幸子でーす!」

幸子「今からこのカワイイボクが……絶叫マシーンに……の、乗り込んでみたいと思いまーす……」ブルブル

13: 2017/12/04(月) 00:20:13.81 ID:2NxHvhsK0
司会「今にも倒れそうですね。でも、幸子ちゃんなら良いリアクションしてくれるでしょう」

会場「アハハハハ」

司会「じゃ、行ってみようか!」

幸子「……」ドキドキ

ガタンゴトン ガタンゴトン

幸子(動き出した……!)

幸子(ど、どうすれば……普通に乗ってればいいのかな……)

ガタンゴトン ガタンゴトン

幸子(もうすぐ落下する……!)

幸子「あ……ああ……」

司会「この世の終わりみたいな顔してますね」

司会「さあそろそろ来ますよ!」

幸子「……!!」

14: 2017/12/04(月) 00:32:31.39 ID:2NxHvhsK0

カチッ

ゴォォォォォ

幸子「ぴゃぁぁぁぁぁぁぁぁ」

司会「おお!? 幸子ちゃん可愛い悲鳴を習得したんでしょうか!」

会場「アハハハハ」

司会「止まりました、また上がっていきます」

幸子「も、もう……嫌……」

幸子「誰か助け…」

幸子「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ」

幸子「」ブクブク

司会「幸子ちゃん!? ちょっと、白目で泡吹いてるよ!!」

――――

P「さて、どうしましょうか」

ちひろ(今頃2人共、苦労してるんだろうなぁ)

P「ちひろさん?」

ちひろ「え……ああ、はい」

ちひろ「解決策を探るって言っても、私たちの力でどうこうできるものなんですか?」

P「んー……作り話だったら、もう一度ぶつかってみたりすれば元に戻るんですけど」

P「どうするかな……」


↓2 元に戻す方法

16: 2017/12/04(月) 00:48:14.50 ID:tCOt2fJK0
便利な志希にゃんケミカル

19: 2017/12/04(月) 00:59:58.35 ID:2NxHvhsK0
P「……やっぱり、頼んでみるか」

ちひろ「?」

P「志希か昌葉のどちらかに事情を説明すれば、どうにかなるかもしれません」

ちひろ「ああ……ですね。やっぱりこういうことは、その2人にお任せですね」

P「問題を起こすのも大抵その2人なんですけど、今回は助けてもらいましょう」

P「まずは志希のところへ」

――――

志希「ふむふむ、なるほどー」

P「どうにかできないかな」

志希「できるよ」

ちひろ(できちゃうんだ)

P「本当か!?」

志希「うん。入れ替わりのきっかけになる薬は作れると思う」

志希「それを飲んで、あることをすれば元通りだよー♪」

P「あること?」

20: 2017/12/04(月) 01:09:06.14 ID:2NxHvhsK0

志希「そう。そのあることっていうのは……」

――――

ガチャ

ありす・幸子「お疲れ様です」ゲッソリ

P「お、帰ってきたか! って……すごい顔だな」

ありす「はは……撮影であれこれ要求されて、それに必氏に応えるのが……キツかった」

幸子「もう乗りたくないです……あんな悪魔の機械……」

P「大変だったな。本当によく頑張ってくれた。元に戻ったら美味い調理を食べに行こう」

幸子「え?」

ありす「元に戻る方法が分かったんですか!?」

ちひろ「はい、志希ちゃんが薬を作ってくれました」

ありす「え”」

P「嫌な予感はするだろうが、これくらいしか方法は無いんだよ」

ちひろ「これで失敗したら、あとは昌葉ちゃんにお願いするしかないですね」

幸子「どちらも不安ですね……」

21: 2017/12/04(月) 01:16:28.47 ID:2NxHvhsK0
幸子「だけど」

ありす「元に戻れるなら何でも来いですね!」

P「うん。じゃあ早速飲んでくれ」スッ

P「あと、それを飲むだけじゃ元には戻らないんだ」

ありす「というと?」

ちひろ「飲んでから1分間、ずっと抱き合ってないといけないんです」

ありす「なんだ、そんなことですか」

幸子「問題ないですね」

P「いいか? チャンスは1回きり。もしちょっとでも離れたら失敗だ」

P「これを作る材料が手元に無いらしいからな」

ありす・幸子「……」ゴクリ

ちひろ「誰にも邪魔されないよう部屋に鍵をかけておきます」カチャリ

P「いくぞ、準備はいいな」

ありす・幸子「はい!」

22: 2017/12/04(月) 01:25:31.04 ID:2NxHvhsK0
ちひろ「タイマーをセットします。用意してください」

ありす「ありすちゃん、いきますよ」ギュッ

幸子「絶対に放さないように」ギュッ

ありす・幸子「いただきます!」

ゴクゴク

ありす・幸子(苦いっ!)

ちひろ「飲みましたね? スタート!」ピッ

幸子「……」

ありす「……」

P「いいか、絶対に放すなよ。絶対だぞ」

ありす「フリみたいなのやめてください! 放したくなっちゃいます!」

ちひろ(染みついてますね)

幸子「さ、幸子さん……」

ありす「あ……だ、大丈夫ですよ。冗談です冗談」アハハ

23: 2017/12/04(月) 01:31:37.02 ID:2NxHvhsK0
幸子「……」

ありす「……ん」ピクッ

ありす「あれ? なんか、体が……熱い……」

ちひろ「!!」

幸子「わ、私も……体の奥が……」

ちひろ「どういうことですかプロデューサーさん!」

P「大丈夫ですよ。これは順調にいってる証拠です」

P「志希が言ってましたから。体が熱くなった後に」

ちひろ「後に?」

P「発光するらしいです」

ちひろ「光るんですか!?」

ありす・幸子「」カッ

ちひろ「光った! 本当に!」

ありす「何ですか! 今私どうなってるんですか!」アワワ

P「落ち着け、大丈夫だから」

幸子「眩しくて何も見えません」

ちひろ(光ってますからね……)

24: 2017/12/04(月) 01:37:12.29 ID:2NxHvhsK0


――1分後――


ちひろ「はい! 一分経ちました!」

P「光も収まったな」

ちひろ「ええ。後は……」

ありす・幸子「……」

ちひろ「2人がどうなったか」

P「どうだ幸子、ありす」

ありす「……」

ありす「……橘って呼んでください」

P・ちひろ「!!」

P「ということは……」

幸子「……橘は私です」

ちひろ「え!?」

P「ありすが増えた!?」

幸子「ぷっ……くくく……!」

幸子「冗談ですよ! ボクはボクです!」

25: 2017/12/04(月) 01:46:22.91 ID:2NxHvhsK0
P「お前な……」

ちひろ「ビックリさせないでください……」

幸子「ふふーん、ボクの演技は見事だったようですね!」

ありす「私はそんな喋り方じゃありません」

幸子「そうですか? カメラマンさんは違和感に気づいてなかったですよ!」

ありす「それは姿が私だったからです!」

P「こらこら、喧嘩をするな」

幸子「……ふふ」

ありす「ふふっ」

幸子「あー良かったです! 元に戻って!」ギュッ

ありす「もう絶叫マシーンに乗らなくて済むんですね!」ギュッ

P(と思ったらハグ)

ちひろ「喜びを噛み締めてますね」

P「そりゃあそうですよ。誰かと体が入れ替わるなんて、絶望しかないですし」

27: 2017/12/04(月) 01:55:40.64 ID:2NxHvhsK0
P「もし俺がちひろさんと入れ替わったらどうなるか、考えてみてください」

ちひろ「……変態」ススス

P「何で距離を置くんですか!? 例をあげただけなのに!」

ちひろ「プロデューサーさんは男ですから、私の体を弄ぶに決まってます」

P「そんなことしません」

P(多分)

幸子「さあプロデューサーさん! 早く連れて行ってください!」

P「え?」

ありす「美味しい料理を食べさせてくれるんですよね?」

ちひろ「あ、私もお供します」

P「……はぁ。よーし、俺について来い! 何でも奢ってやるぞ!」

幸子・ありす・ちひろ「わーい!」


第一話 おわり

28: 2017/12/04(月) 01:57:55.32 ID:2NxHvhsK0
こんな感じで幸子の話を、安価を適度に入れつつ全12話分やります
お付き合いいただけると嬉しいです

29: 2017/12/04(月) 01:58:42.49 ID:y3bjoYSQo
おっつ、今夜は終わり?

31: 2017/12/04(月) 04:05:35.60 ID:StfKrsnho

次回:ちひろ「幸子ちゃんが厨二病になりました!」


引用: 【モバマス安価】ちひろ「大変ですプロデューサーさん!」