33: 2017/12/04(月) 20:20:51.14 ID:2NxHvhsK0


前回:ちひろ「大変ですプロデューサーさん!」

ガチャ

ちひろ「プロデューサーさん、大変です!」

P「うわ!? ノックも無しにドア開けないでくださいよ!」

ちひろ「すみません。にしてもすごい焦りようですね」

ちひろ「ひょっとしてエOチな動画でも見てたんですか?」ジトー

P「飯食ってリラックスしてるところに、今みたいな登場されたら誰でも驚きますよ……」

P「で、何が大変なんです?」

ちひろ「あ、そうですよ! 幸子ちゃんが大変なんです!」

P「また幸子ですか……誰かと入れ替わったとか?」

ちひろ「違います! ↓2です!」


↓2 幸子に何が起きたか

35: 2017/12/04(月) 20:23:44.58 ID:h9c3oRuO0
厨二病になった

39: 2017/12/04(月) 20:42:58.52 ID:2NxHvhsK0
ちひろ「幸子ちゃんが厨二病になったんです!」

P「廚二病って……つまり、飛鳥や蘭子みたいな感じに?」

ちひろ「ええ。ですがタイプが2人とまた違って、ええっと」

ちひろ「とにかく来てください! 見れば一発で分かりますから!」グイグイ

P「ちょっ、待って! せめて飯だけ食わせてください!」

――――

幸子「……」

P「ベンチに座って棒付きアメ舐めてますね」

ちひろ「ペロちゃんのやつですね」

P「でもそれだけですよ。どこが廚二病なんですか?」

ちひろ「まあ見ててください」

幸子「……はぁ……」

幸子「社会のルールなんてくだらないですね。みんな従順になりすぎなんですよ」

幸子「ルールは破るためにあるっていうのに、分かってない」ヤレヤレ

P「……」

ちひろ「ね?」
ウェーブ Dream Tech アイドルマスター シンデレラガールズ [自称・スウィートヒロイン] 輿水 幸子 1/7スケール PVC製 塗装済み 完成品 フィギュア DT153

42: 2017/12/04(月) 20:55:33.46 ID:2NxHvhsK0
P「なるほど……でもあれ飛鳥に似たタイプじゃないですか?」

ちひろ「そうでしょうか」

P「語彙に違いがあるだけで根っこは変わらない、ような気がしますけど……」

P「ってか何でああなったんですか」

ちひろ「分かりません。さっき話しかけたらやたらオラオラしてて、変だなって思ったんです」

P「……本人に直接聞いてみるしかなさそうですね」


スタスタ

P「幸子?」

幸子「ん、プロデューサーさんとちひろさんですか。大人2人でボクに何の用です?」

ちひろ(呼称はボクのままなんですね)

P「うん……あのな…」

幸子「あー待ってください。はいはい、考えてること分かりました」

幸子「当ててみせましょうか?」ニヤッ

P「……うん」

44: 2017/12/04(月) 21:09:42.15 ID:2NxHvhsK0
幸子「いいでしょう。あなた方はこう思ってるはずです」

幸子「あんなに自分をカワイイカワイイ言ってた幸子が、どうしてこんな不良になってしまっているのか」

幸子「Jackpot?」

P「……うん」

ちひろ(うわぁ)

幸子「ふふん、やっぱり。言っておきますけど」

幸子「ボクを元に戻そうとしたって無駄ですからね」

幸子「なんせ本当のボクは今こうしてここにいるんですから」

P「……」

幸子「もし無理にでも手をつけようなら」

幸子「やっちゃいますよ?」パン パン

ちひろ(拳を手のひらにぶつけて俺強いぜアピールしてる!)

P「は、はは……ごめん幸子、ちょっとちひろさんと話をさせてくれ」

幸子「どうぞお好きに」

45: 2017/12/04(月) 21:18:02.28 ID:2NxHvhsK0
P「ははは……」

P「ちひろさん、思ってた以上ですね」ヒソヒソ

ちひろ「ですね、私も表面上のものだと思ってました」

ちひろ「どうするんですかプロデューサーさん

P「……」


↓2 どうするか

47: 2017/12/04(月) 21:19:13.89 ID:vmLsptjw0
蘭子に相談

49: 2017/12/04(月) 21:53:32.20 ID:2NxHvhsK0
P「俺には解決の仕方が分かりません」

P「もしこれが幸子自身の成長の一部だったとしたら、それを無理に押し込んでしまうのはダメだと思います」

P「だから、ある人物に相談します」

ちひろ「ある人物?」

――――

蘭子「……」

P「こういう時どうしたらいいと思う?」

P「やっぱり路線を変更した方がいいのかな」

蘭子「心が闇に覆われている」

P「え?」

蘭子「まずは堕天使自らが覆った心の闇に、真実の光を照らさねばなるまい」

蘭子「我に導きを求めるのは、それからでも遅くはない」

ちひろ「プロデューサーさん、何て言ったんですか?」

P「えっと……幸子がそうなった意図が分からないから、まずはそれをハッキリさせないと」

P「蘭子に助言を求めるのはそれからでいいじゃないか、だって。多分」

ちひろ「あー、確かに」

50: 2017/12/04(月) 22:06:16.10 ID:2NxHvhsK0
ちひろ「意識してやってるのと無意識にやってるのじゃかなり違いますもんね」

P「わざとああして俺たちを困らせてる可能性もありますからね」

P「だとしたら、何でそんなことしたんだって話ですけど」

ちひろ(っていうか、それ聞いて濁されなかったっけ)

P「ありがとう蘭子! 幸子に聞いてくるよ」

蘭子「……ま、待ってください!」

P「!」

蘭子「あの……私もついて行っていいですか? 気になるので」

P「もちろんだ」

ちひろ「蘭子ちゃんがいれば、幸子ちゃんの廚二病の真意をハッキリと見抜けるかもしれないですね」

――――

幸子「ん? また来たんですか2人共。それに蘭子さんまで」

蘭子「むむ……闇の波動を感じる」

P「なあ幸子、もう一度聞くけど」

P「何でそんな態度をとるんだ? 前までのお前はあんなに…」

幸子「言いましたよねプロデューサーさん。無理に深入りするなら」

幸子「やっちゃいますってね?」パン パン

51: 2017/12/04(月) 22:26:05.47 ID:2NxHvhsK0
P「……蘭子、頼む」

ちひろ「お願いします」

蘭子「え?」

幸子「何ですか蘭子さん。あなたも私に文句が?」パン パン

蘭子「え、えっと……堕天使よ! 我が言の葉に耳を傾けるがいい!」

幸子「なっ……誰が堕天使ですか!!」

P・ちひろ・蘭子(えっ)

幸子「あ」

幸子「な、なーんて! 堕天使、結構良い響きですね。気に入りましたよ」

蘭子(……今)

ちひろ(素に戻った?)

P「おい幸子」グイッ

幸子「な、何ですか」

P「お前もしかして、意識してそれやってるんじゃないだろうな」

幸子「何の話ですか? ボクはボクですけど」

P「……」


↓2 プロデューサーのとった行動

53: 2017/12/04(月) 22:28:28.33 ID:Hfs5DzL+o
スカートをめくって写真を撮る

56: 2017/12/04(月) 22:36:17.83 ID:2NxHvhsK0
P「……ちひろさん、蘭子」

ちひろ・蘭子「?」

P「そして幸子」

幸子「はい」

P「俺は今から非道な手段に出る。全ては真実を明らかにするためだ」

P「軽蔑してもらっても構わない」

幸子「え」

ちひろ「な、何をする気ですか?」

P「幸子」

幸子「は、はい」

ガバッ

パシャッ

幸子「!!」

P「スマホでお前のスカートの中の写真を撮った」

P「消して欲しかったら正直に言え!」

57: 2017/12/04(月) 22:39:14.28 ID:tCOt2fJK0
真実を明らかにする為に非道な手段を取る←わかる
スカートをめくって写真を撮る←!?
その写真で脅す←どういうことなの…

58: 2017/12/04(月) 22:45:15.29 ID:2NxHvhsK0
幸子「な……なあっ……!?」カァァ

蘭子「なんと邪悪な!」カァァ

ちひろ(最低にもほどがあるけど、幸子ちゃんも幸子ちゃんだし……)

P「さ、さあ言え! お前は俺たちをからかってるんだな!?」

幸子「くっ……うう……!」


幸子「……ボクの負けです……」ガクッ

P「やっぱりそうなのか」

幸子「最初はプロデューサーさんをからかうつもりだったんですけど」

幸子「ちひろさんや蘭子さんまで巻き込んでしまって……すみません」

ちひろ「本当に驚きましたよ。でもよかったです」

蘭子「うむ」

幸子「プロデューサーさんもごめんなさい。こんなことは二度としません」

幸子「だから写真を消してください!」

P「もう消したよ、ほら」スッ

59: 2017/12/04(月) 23:04:20.35 ID:2NxHvhsK0

幸子「むー……確かに無いですけど」

幸子「どこかに隠したんじゃないですか?」

P「そんなことしないって……」

幸子「怪しい。っていうか、いくらボクが白状しないからって」

幸子「スカートめくって撮影なんてしますか普通?」

P「……」

蘭子(私もそう思う)

幸子「しかも脅迫とか、思いっきり犯罪行為ですよ」

P「……」

ちひろ(全くもってその通りですね)

P「そ、そうだよな……ごめん。どうかしてたよ」

P「本当にすまなかった、幸子」ペコリ

幸子「反省してるんですか?」ニヤニヤ

ちひろ(形勢逆転してる)

P「反省してる。お詫びと言ってはなんだけど、何でも一つだけ言うことを聞くから……」

幸子・蘭子・ちひろ「え?」

60: 2017/12/04(月) 23:05:31.66 ID:eyxsY7uGO
ん?

63: 2017/12/04(月) 23:21:32.51 ID:2NxHvhsK0
ちひろ「本当ですかプロデューサーさん」

P「え? いや、俺は幸子に言ったんだけど」

蘭子「我が友よ。偽りなくこの思いを打ち明けるが」

蘭子「先刻の行為は全ての乙女を敵に回す非道極まりないもの」

蘭子「見ていた我も酷く傷ついた」

ちひろ「そうですよ。ちゃんと他の人には黙っておきますから」

P(蘭子の言い分は分かるけど、ちひろさんは口止め料よこせって言ってるんだよな……)

P「分かった。じゃあ3人共何でも言ってくれ」

蘭子(やった!)グッ

ちひろ「ありがとうございます」ニコッ

P「あの、俺にできる範囲内でどうか……」

幸子「……」

――――

P(蘭子は買い物に付き合って、アクセサリーをプレゼント)

P(ちひろさんはフレンチを奢った。あとは幸子なんだけど)

幸子「……」ムスッ

P(あれからずっとむくれてる)

64: 2017/12/04(月) 23:34:52.58 ID:2NxHvhsK0
P「幸子、お願いは決まった?」

幸子「……何でですか」

P「?」

幸子「何で蘭子さんやちひろさんのお願いも聞いちゃうんですか!?」

幸子「あれはボクに言ってくれたことだったのに!」

P「だって、それだけ酷いことしたんだし」

幸子「はぁ、全く……そういうとこがあるから他の人に言い寄られるんですよ」ブツブツ

幸子「お願い決まりました」

P「! そうか、言ってくれ」


幸子「1つのお願いを3つに増やしてください」

P「へ?」


幸子「いいですよね?」

P「いやいや、それは…」

幸子「ダメとは言わせませんよ! ボクは穴をついたんですから!」フフーン

P「……」

66: 2017/12/04(月) 23:48:29.01 ID:2NxHvhsK0
P「分かったよ……でも、これ以上は増やさないぞ」

幸子「はい! じゃあ早速一つ使いますね」

幸子「いえ、やっぱりやめておきましょう。もったいないですからね」フフフ

P「まあ期限は無いけど、忘れないうちに言ってくれよ?」

幸子「心配はいりません、絶対に忘れないので!」

幸子「じゃ、そろそろ行きましょうか」

P「え?」

幸子「これから収録があるじゃないですか。送ってくださいよ」

P「お願いかそれ?」

幸子「違いますっ!」

P「大丈夫だよ、分かってる。もう出ないとな」

幸子「……」

幸子(お願い、どんなのにしようかな)


第二話おわり

次回:幸子「3つのお願い」


引用: 【モバマス安価】ちひろ「大変ですプロデューサーさん!」