131: 2017/12/06(水) 00:55:04.92 ID:GEwmC4eO0


前回:幸子「明日お休みですよね? デートしましょう」

――――

幸子「……」ニコニコ

ちひろ「幸子ちゃん、一昨日とは打って変わってご機嫌ですね」

ちひろ「聞いた話によると、プロデューサーさんとデートしたとか」

P「はい、楽しかったですよ」

ちひろ「私もお願いする時、デートしてくださいって言えばよかったなぁ」

P「ええ……俺からどんだけ搾取する気ですか」

ちひろ「私はそんなにがめつい女じゃないです!!」

幸子「プロデューサーさん」

P「!」

幸子「ちょっとこっちに来てください」

P「何だ?」スタスタ

ちひろ「全くもう」プンプン
ウェーブ Dream Tech アイドルマスター シンデレラガールズ [自称・スウィートヒロイン] 輿水 幸子 1/7スケール PVC製 塗装済み 完成品 フィギュア DT153

132: 2017/12/06(水) 00:58:43.92 ID:GEwmC4eO0
幸子「昨日は楽しかったです。ありがとうございました」

P「喜んでもらえて何よりだよ」

幸子「で、最後のお願いなんですけど」

P「話が変わるの早いな。どんなお願いだ?」


↓2 幸子のお願い

134: 2017/12/06(水) 01:05:29.43 ID:gr6chv77o
Pの実家に遊びに行く

138: 2017/12/06(水) 23:09:47.37 ID:GEwmC4eO0
幸子「プロデューサーさんの実家に遊びに行きたいです」

P「俺の実家? 何でまた」

幸子「プロデューサーさんの生まれた所がどんな場所か知りたいんですよ」

P「知っても良いことないぞ。田舎で何もないし」

幸子「行くことに意味があるんです! 次に2人の休みが重なる日に行きましょう」

幸子「これは決定ですからね」

P「いいけど、ガッカリするなよ?」

幸子「しませんよ」

幸子(まあ、とか何とか言ってご両親に会うのが目的なんですけどね)

幸子(きっと子供にしか見られないでしょうけど、今から良い印象を持ってもらえれば)

幸子(数年後のためになります。そう、ボクが結婚できる歳になったら!)フフフ

P(めっちゃ笑顔だな。そんなに楽しみなのか)

139: 2017/12/06(水) 23:19:43.55 ID:GEwmC4eO0


――2人の休日――


幸子「結構電車乗り継ぐんですね」

P「退屈だろ?」

幸子「そんなことないですよ。色んな景色が見れますし」

幸子「まるで旅行してるみたいで楽しいです」

P「そうか……俺は何度も往復してるから、この景色に慣れちゃったな」

P「みかん食べる?」

幸子「もらいます! あーん」

P「……?」

幸子「固まってないで食べさせてください」

P「ああ、そういうことか。ほい」スッ

幸子(他にどういうことがあるんですか)パクッ モグモグ

『次は○○駅、○○駅です』

幸子「あ、そろそろ着きますね」

P「もう1回乗り継げば到着するから」

幸子「了解です!」

140: 2017/12/06(水) 23:36:49.41 ID:GEwmC4eO0

――――

幸子「わぁ……山がたくさんありますね」

P「これでも開発が進んでるんだけどな。俺が東京に初めてやって来た時はもっと…」

???「Pちゃん! こっちこっち!」

P「あ」

幸子「綺麗な女の人……知り合いですか?」

P「知り合いっていうか、俺の母親だよ」

幸子「!!」

P母「よく来たねぇ。この子が電話で言ってたアイドルさん? めんこい子だね」

P「輿水幸子って名前だよ。知らない?」

P母「ごめんね、私そういうのに疎くて」

幸子「いえいえ! ボ……私がもっと有名になっていないのが悪いんです!」

P(私!?)

幸子「輿水幸子と言います。よろしくお願いいたします」ペコリ

P母「こちらこそよろしくね」

141: 2017/12/06(水) 23:46:53.54 ID:GEwmC4eO0

――車内――

P母「へぇーそうなの。まだ14歳なのに、すごいねぇ」

幸子「そんなことないです。私より歳が下の子もアイドルとしてお仕事をしてますから」

幸子「学業との両立は大変ですけど、とても楽しくてやりがいを感じてます」ニコッ

P母「まあ素敵な笑顔! 私も幸子ちゃんのファンになろうかしら」

幸子「わぁ! 嬉しいです!」

P(誰だこれ)

P母「ねえPちゃん、紙と書くものあるかしら? サインもらいたいんだけど」

P「今運転中だから帰ってからにして。あとちゃん付けするのやめてくれ……もう大人なんだから」

P母「いいじゃない別に。私からしたらずっと子供なんだから」

P母「ねえ幸子ちゃん?」

幸子「はいお母様!」

P(お母様!?)

142: 2017/12/06(水) 23:58:52.42 ID:GEwmC4eO0

――Pの実家――

P母「じゃあ私、畑仕事があるから」

P母「何もないところだけど、ゆっくりしていってね幸子ちゃん」

幸子「はい! ありごとうございます!」

スタスタ

P「幸子」

幸子「何ですか?」

P「なんか態度がいつもと違うような気がするんだけど」

幸子「そりゃあプロデューサーさんのご両親ですからねぇ」

幸子「プロデューサーさんが見つけたアイドルとして、きっちりしたところを見せないと」

P「ありのままで良かったと思うけどな……」

幸子「ところで、ボクプロデューサーさんの部屋が見たいんですけど」

P「見てどうするんだ。子供の時に使ってた机とかしかないけど」

幸子「いいじゃないですか、お願いします」

P「分かったよ……ついて来て」スタスタ

幸子「お邪魔します!」

143: 2017/12/07(木) 00:17:07.37 ID:qhKiR+RP0

幸子「へー、ここが……」

P「この机で勉強したり、オモチャ箱のオモチャで遊んだり」

P「まあ大半は外で遊んでたんだけど」

幸子「ここら辺だと遊ぶ場所たくさんありそうですね」

幸子「アルバムとかないんですか?」

P「卒業アルバムは東京の家に持ってったからなぁ」

P「でも生まれた時の写真とか、学校に入学とか節目の時に撮った写真なら」

P「母さんが持ってるかもしれないな」

幸子「見たいです! っていうか」

幸子「プロデューサーさん、お母様のこと母さんって呼ぶんですね」

P「うん。っていうかお前は、何でお母様って…」

幸子「あ、これ何です?」

P「話を逸らすな!」


P母「Pちゃーん! お父さんが幸子ちゃんに挨拶したいって!」

幸子「!」

幸子(プロデューサーさんのお父様……何としても気に入ってもらわないと)

P「仕事終わってからでいいのに。居間に行くか」

幸子「はい」

144: 2017/12/07(木) 00:31:54.79 ID:qhKiR+RP0

――――

P父「へー、めんこい子だなぁ」

幸子「輿水幸子と言います、よろしくお願いいたします」ペコリ

P父「ご丁寧にどうも。Pの父です」ペコリ

P父「で、何でこの子と一緒に、この時期に家に帰ってきたんだ?」

P父「まさかこの子と結婚するってんじゃ……」

幸子「!!」

P「幸子に失礼だって。まだ14だし」

P「ここには遊びに来ただけだよ」

P父「ははは、冗談だよ。ごめんな幸子ちゃん」

幸子「いえそんな」

P母「でも、幸子ちゃんのような子が嫁に来てくれたら」

P母「私も可愛がっちゃうわ」

P「母さん……」

幸子(これは……チャンス?)

幸子(グイグイいけば掴めるかもしれない。いや)

幸子(謙虚に行くべきでしょうか……うーん……)


1、グイグイいく

2、謙虚にいく


↓2

146: 2017/12/07(木) 00:33:58.67 ID:NSQKN1Ap0

147: 2017/12/07(木) 00:52:57.02 ID:qhKiR+RP0
幸子「そ、そんな……結婚なんて考える歳じゃないですし」

幸子「私みたいな子、プロデューサーさんとつり合わないですよ」アハハ…

幸子「プロデューサーさんはとても優しくて、カッコよくて、頼りになる素敵な男性なので」

P父「こいつがかぁ? お世辞にもほどがあるだろ」

P(おい父親。と言いたいけど、確かに俺もそう思う)

P母「でも2人が並んでるところ見ると、お似合いだと思うんだけどねぇ」

幸子「本当ですか? そう言ってもらえると嬉しいです」ニコッ

P「もうこの話はいいから、2人共仕事に戻ったら?」

P父「そうはいかねえぞ。お前が帰ってくるたび言ってんだろ」

P父「早く良い嫁さん見つけて親を安心させろって」

P「俺が40越えてるならまだしも……」

P母「今付き合ってる女の子はいるの?」

幸子「」ピクッ

P「……」

幸子「……」ドキドキ

P「いないけどさ」

幸子(よ、よかった……)ホッ

148: 2017/12/07(木) 01:04:42.47 ID:qhKiR+RP0
P父「地元で付き合ってた子いたろ。あの子はどうしたんだ」

P「お互いに離れた場所だったし、なかなか会えないからって別れたよ」

P「てかそれ3年くらい前の話だから」

P母「何でもいいけど、3年後くらいには良い報告してね」

P「分かってる。心配しすぎだって」

幸子(え)

――――

P「ごめんな幸子。説教に付き合わせちゃったな」

幸子「いえ……」

幸子「あの、プロデューサーさん」

P「ん?」

幸子「さっきお母様が、3年後くらいには良い報告してねって仰った時」

幸子「分かってるって返事しましたけど」

幸子「……当てはあるんですか?」

P「当て?」

幸子「返事をしたっていうことは、結婚したいと思う女性がいるってことですよね?」

149: 2017/12/07(木) 01:24:39.87 ID:qhKiR+RP0
幸子「今年に付き合って、それから3年したら…」

P「あれはその場凌ぎだよ」

幸子「え?」

P「ああでも言わないと話が長引いちゃうからさ」

P「まあ俺だってそういうことは考えてるし、なるべく早く親を安心させたいって思ってるから」

P「目標として設定はするつもりだけど」

幸子「3年後に、ですか?」

P「うん」

幸子(その頃ボクは17歳……結婚できる年齢ではありますけど)

幸子(そしたらアイドルは当然やめなきゃいけないですよね。ちょっと早いような……)

P「何か食べに行くか?」

幸子「!」

P「甘いものでもさ。ここにいたってすることないし」


1、甘い者を食べに行く

2、P実家付近を散歩する

3、自由安価


↓2

151: 2017/12/07(木) 01:40:14.88 ID:kLmbUnuJO
2

155: 2017/12/07(木) 21:22:38.15 ID:qhKiR+RP0
幸子「せっかく来たんですしここら辺を散歩したいです」

P「散歩か? まあいいけど」

――――

幸子「ふー、穏やかです。マイナスイオンもたっぷりですね」

P「東京だと人や建物ばかりだもんな」

P「お……あそこの空き地、よく友達と集まって遊んだんだよ」

P「野球とかサッカーとかしたなぁ」

幸子「やっぱりアウトドアなんですね」

P「いや、どちらかというと家でゲームしてる方が楽しかったんだけどな」

P「親が外で遊べとうるさくて。あとは山の中に入って野イチゴ探して食べたり」

幸子「ワイルドですね……」

P「秘密基地も作ったりしたよ。今残ってるか分からないけど」

幸子「男の子って好きですよね。ボクも小学校の時に」

幸子「クラスの男の子が秘密基地の話してるの聞いてましたよ」

P「ロマンがあるからな。マンガやお菓子持ち込んだりして……」

幸子(ふふ、目がキラキラしてますね)

156: 2017/12/07(木) 21:35:06.96 ID:qhKiR+RP0
幸子「……」

幸子「……プロデューサーさん」

P「ん?」

幸子「えっと、相談したいことがあるんですけど」

P「珍しいな」

幸子「ボク、これからもカワイイアイドルとして仕事を頑張るつもりなんですけど」

幸子「17歳でやめようかなと思ってるんです」

P「えっ……ど、どうして?」

幸子「理由は伏せさせてください。これについてプロデューサーさんはどう思いますか?」

P「どう思うって、理由が分からないんじゃ……」

P「できれば幸子にはアイドルを続けて欲しいよ。これからもっともっと輝いていけると確信してるから」

幸子「……」

P「決定なのか?」

幸子「いえ、まだ迷ってるんです。そもそも」

幸子「アイドルをやめる場合の理由も、成し遂げられるか分からないので」

157: 2017/12/07(木) 21:50:31.12 ID:qhKiR+RP0
P「つまり、幸子の夢か」

幸子「そうですね。ボクの夢です」

幸子(そしてある種女の子の夢でもあります。なんかアイドルみたいですね)

P「そうか……じゃあ引き止めないよ。その夢に向かって突き進んで欲しい」

P「……なあ幸子」

幸子「?」

P「もしその夢を叶えたとして、アイドルに復帰することはできないか?」

P「一時的に休養すると世間で言っておいて…」

幸子「それは無理ですね」

P「……幸子は、アイドルを続けたいと思わないのか」

幸子「え」

P「いや、ごめん。アイドルをやめると決断するほど追いかけたい夢なんだよな」

P「今のは忘れてくれ……余計なことを言った」

幸子「……」

幸子(そりゃあボクだって、アイドルはずっと続けたいと思ってますよ)

幸子(でもプロデューサーさんが……プロデューサーさんが結婚を3年後に設定するなんて言わなければ……)

幸子(あっ)ピーン

158: 2017/12/07(木) 22:12:55.52 ID:qhKiR+RP0
幸子(待ってください!? 結婚とまではいかなくても)

幸子(婚約をするというのはどうでしょう!! 何が何でも結婚しますという意思表示をしておけば)

幸子(ご両親に安心してもらえると思いますし、ボクも20歳ちょっとくらいまで……は、欲張りすぎでしょうか)

幸子(ともかく17歳より長い時間アイドルを続けられるかもしれません!)

幸子(フィアンセ……そう、フィアンセですよ! 良い響きですねぇ!)

P「さて、そろそろ家に戻るか」

幸子「プロデューサーさん」

P「?」


幸子「3年後までには、必ず成し遂げてみせますからね」ニコッ

P「!?」ゾクッ


P(な、何だ……! 笑顔なのに威圧感が……まるで蛇に睨まれているような……!)

幸子「でも道は険しいですねぇ。ライバルがそこそこいるので」

幸子「まあカワイイボクなら軽ーく蹴散らしちゃいますけどね! ふふーん!」

P「そ、そうか……頑張れ」

幸子「はいっ!」

159: 2017/12/07(木) 22:24:54.65 ID:qhKiR+RP0


――翌日――


P母「もう帰っちゃうの」

P父「あと2、3日くらい居りゃいいのに」

P「無茶な。俺も幸子も仕事や学校があるんだから」

幸子「短い間でしたけど、お話できてよかったです!」

P母「また来てね? 歓迎するから」

P父「アイドル頑張れ! うちの家族はみんな幸子ちゃんのファンだ!」

幸子「ありがとうございます!」

P「はは……」

――――

P「騒がしい家族だったろ?」

幸子「というより賑やかでしたね。いずれはボクもあの中に入るんですね」

P「え?」

幸子「あ、見てくださいプロデューサーさん。綺麗な景色です」

P「幸子、今のはどういう…」

幸子「みかん食べますか?」

P「……うん」


おわり

次回:ちひろ「幸子ちゃんが留美さん達と結婚情報誌を読んでます!」


引用: 【モバマス安価】ちひろ「大変ですプロデューサーさん!」