160: 2017/12/07(木) 22:36:26.49 ID:qhKiR+RP0
前回:幸子「プロデューサーさんの実家に遊びに行きたいです」
――――
P「んー……」
ちひろ「プロデューサーさん、難しい顔してますけどどうしたんですか?」
P「あ、すみません。気にしないでください」
ちひろ「気になりますよ。悩み事ですか」
P「はい……幸子のことなんですけど」
ちひろ「幸子ちゃんに何かあったんですか?」
P「気づきませんか。様子が変なんです」
ちひろ「様子が……?」
↓2 幸子に何が起きたか
162: 2017/12/07(木) 22:40:11.17 ID:mOjMjlR8o
留美さん達と結婚情報誌を読むようになった
164: 2017/12/07(木) 23:06:21.78 ID:qhKiR+RP0
P「留美さん達と結婚情報誌を読むようになったんですよ」
P「最初は大人の女性に感化されて、真似してるのかなと微笑ましく思ってたんですけど」
P「話しかけたら真剣な顔をしてて、俺の声も届いてないみたいなんです」
ちひろ「結婚情報誌ですか……」
P「そういう仕事を意識してるんでしょうか」
P「前にLove YellでWith Loveという曲をやりましたけど、仲間に入りたいとか」
ちひろ「可能性はありますね。曲じゃないにしても、ウエディングドレスを着ることに憧れてるとか」
ちひろ「あとは……」
P「あとは?」
ちひろ(結婚を考えている、ですね。まだ中学生ですからその線はないと思いますけど)
ちひろ「いえ、何でも。こうやって考えていても正解は出ませんし」
ちひろ「直接聞いてみては?」
P「やっぱりそうですよね……はい、行ってきます」スッ
スタスタ
P「最初は大人の女性に感化されて、真似してるのかなと微笑ましく思ってたんですけど」
P「話しかけたら真剣な顔をしてて、俺の声も届いてないみたいなんです」
ちひろ「結婚情報誌ですか……」
P「そういう仕事を意識してるんでしょうか」
P「前にLove YellでWith Loveという曲をやりましたけど、仲間に入りたいとか」
ちひろ「可能性はありますね。曲じゃないにしても、ウエディングドレスを着ることに憧れてるとか」
ちひろ「あとは……」
P「あとは?」
ちひろ(結婚を考えている、ですね。まだ中学生ですからその線はないと思いますけど)
ちひろ「いえ、何でも。こうやって考えていても正解は出ませんし」
ちひろ「直接聞いてみては?」
P「やっぱりそうですよね……はい、行ってきます」スッ
スタスタ
165: 2017/12/07(木) 23:35:32.14 ID:qhKiR+RP0
――――
早苗「ねえ、私たちって虚しくない?」
瑞樹「何で?」
早苗「こういう結婚関連の雑誌ばっか読んで何になるんだって話じゃない」
早苗「それより相手を探した方がずっと有意義だと思うわ」
留美「それはそれ、これはこれ。相手を探す時はそれに専念して」
留美「そうでない時はこうして雑誌を読んで、素敵な未来を想像するのも良いと思うわ」
瑞樹「良いこと言うわね留美ちゃん! あ、見てみて! このドレス可愛い!」
早苗(留美ちゃんはまあまだ余裕があるとして、私と瑞樹ちゃんは想像してる場合じゃないような)
早苗(……いや……考えてみればまだ28よね? うん、ものは考えようよ)
早苗(アイドルとして仕事も頑張ってるんだから、そのうち相手は見つかる。うん)
早苗「どれどれ? わー本当ー!」
留美(とは言え没頭するのも、端から見たら悲しく見られると思うけど……)
幸子「……」ジー
留美(ここにも没頭してる子が1人ね)
166: 2017/12/07(木) 23:42:59.66 ID:qhKiR+RP0
幸子(はぁ……いいですねぇウエディングドレス)
幸子(こんなの着てバージンロードを歩いてみたい。そしてその先にいるプロデューサーさんの元へ行き)
幸子(神父さんの言葉の後に、プロデューサーさんがボクのベールを持ち上げ……)
幸子(誓いのキスを! えへへへ)ニヤニヤ
留美「幸子ちゃん?」
幸子「はいっ!? なな、何ですか!?」ビクッ
留美「ごめんなさい、やけに真剣だったから」
留美「それを読んでる理由、やっぱり教えてくれないの?」
幸子「い、言ったじゃないですか! ボクにも将来結婚する時がきますから!」
幸子「それに備えて知識を入れておくんですよ!」
幸子(嘘は言ってませんよね?)
留美「そう、まあいいけれど……」
P「幸子!」スタスタ
幸子「プロデューサーさん!?」アタフタ
留美(この慌てようは……)
幸子(こんなの着てバージンロードを歩いてみたい。そしてその先にいるプロデューサーさんの元へ行き)
幸子(神父さんの言葉の後に、プロデューサーさんがボクのベールを持ち上げ……)
幸子(誓いのキスを! えへへへ)ニヤニヤ
留美「幸子ちゃん?」
幸子「はいっ!? なな、何ですか!?」ビクッ
留美「ごめんなさい、やけに真剣だったから」
留美「それを読んでる理由、やっぱり教えてくれないの?」
幸子「い、言ったじゃないですか! ボクにも将来結婚する時がきますから!」
幸子「それに備えて知識を入れておくんですよ!」
幸子(嘘は言ってませんよね?)
留美「そう、まあいいけれど……」
P「幸子!」スタスタ
幸子「プロデューサーさん!?」アタフタ
留美(この慌てようは……)
170: 2017/12/09(土) 21:28:39.39 ID:X8No4OEc0
早苗「あ、プロデューサー」
瑞樹「どうしたのそんなに慌てて」
P「別に慌ててはいないですよ」
P(やっぱりこの輪の中にいたか)
留美「大事な話?」
P「大事……といえば大事かもしれないですね」
幸子「な、何ですか?」
P「えっとな」
留美・早苗・瑞樹「……」ジー
P(この注目された状況だと話しにくいな)
P「幸子、最近大人に紛れて結婚情報誌を読んでるよな?」
P「どうしてかなと思って」
幸子「……」
留美(偶然。私も知りたかったことだわ)
早苗「幸子ちゃんが言うには、大人になったらいずれ結婚する時が来るから」
早苗「それに備えて知識を入れておきたいらしいわよ」
瑞樹「どうしたのそんなに慌てて」
P「別に慌ててはいないですよ」
P(やっぱりこの輪の中にいたか)
留美「大事な話?」
P「大事……といえば大事かもしれないですね」
幸子「な、何ですか?」
P「えっとな」
留美・早苗・瑞樹「……」ジー
P(この注目された状況だと話しにくいな)
P「幸子、最近大人に紛れて結婚情報誌を読んでるよな?」
P「どうしてかなと思って」
幸子「……」
留美(偶然。私も知りたかったことだわ)
早苗「幸子ちゃんが言うには、大人になったらいずれ結婚する時が来るから」
早苗「それに備えて知識を入れておきたいらしいわよ」
171: 2017/12/09(土) 21:35:55.45 ID:X8No4OEc0
瑞樹「そう、建前はね」
早苗「え?」
瑞樹「私の勘だけど、幸子ちゃんは嘘をついてるわ」
瑞樹「本当の理由があるはずよ」
早苗「そうなの幸子ちゃん?」
幸子「う……」
P「言えないようなことなのか? なら言わなくてもいいけど」
幸子(ど、どうしましょう)
幸子(プロデューサーさんに本当のことを言った方がいいんでしょうか)
幸子(他の人がいるこの状況で)
↓2 どうするか
早苗「え?」
瑞樹「私の勘だけど、幸子ちゃんは嘘をついてるわ」
瑞樹「本当の理由があるはずよ」
早苗「そうなの幸子ちゃん?」
幸子「う……」
P「言えないようなことなのか? なら言わなくてもいいけど」
幸子(ど、どうしましょう)
幸子(プロデューサーさんに本当のことを言った方がいいんでしょうか)
幸子(他の人がいるこの状況で)
↓2 どうするか
173: 2017/12/09(土) 21:56:26.87 ID:vdZuspKO0
赤面して逃げる
174: 2017/12/09(土) 22:07:13.48 ID:X8No4OEc0
幸子(そ、そうですよ。ボクは誓ったんです)
幸子(プロデューサーさんと婚約をするって)
幸子(だからその意思を今から伝えて、宣戦布告を……)
幸子「あ……あの……」
P「?」
幸子「えと、ですね……ぼぼ、ボクは……ぷろ……プロデューサーさんと……」カァァ
P「俺と?」
幸子「こ……こっ……」
幸子「やっぱり無理です!!」スタタタッ
P「幸子!?」
P「何で逃げるんだよ……俺、何か悪いことしたかな……」
早苗「顔を真っ赤にするくらい言いづらいことだったんじゃないの?」
瑞樹「女の子には色々あるのよ」
留美「……」
P「ちょっと追いかけます!」スタタタッ
幸子(プロデューサーさんと婚約をするって)
幸子(だからその意思を今から伝えて、宣戦布告を……)
幸子「あ……あの……」
P「?」
幸子「えと、ですね……ぼぼ、ボクは……ぷろ……プロデューサーさんと……」カァァ
P「俺と?」
幸子「こ……こっ……」
幸子「やっぱり無理です!!」スタタタッ
P「幸子!?」
P「何で逃げるんだよ……俺、何か悪いことしたかな……」
早苗「顔を真っ赤にするくらい言いづらいことだったんじゃないの?」
瑞樹「女の子には色々あるのよ」
留美「……」
P「ちょっと追いかけます!」スタタタッ
175: 2017/12/09(土) 22:32:41.51 ID:X8No4OEc0
留美「……」
早苗「ねえ、幸子ちゃんの今の反応さ」
瑞樹「やっぱり気づいた?」
早苗「もしかしてプロデューサーのことを好きなのかな」
留美「ほぼ間違いないと思う。あれは恋をしてる女の子の目だったから」
早苗「ということは……なるほど、繋がったわ」
早苗「幸子ちゃんはプロデューサーと恋愛関係を築きたいと思っている」
早苗「そしてやがて結婚を……と考えて、私たちに紛れてこれを読んでたってことね」スッ
瑞樹「いいわね、若いわ……」
留美「……そうね」
留美「でも幸子ちゃんは若すぎる。どう頑張っても法律という絶対に越えられない壁があるのよ」
早苗「え……急にどうしたの留美ちゃん」
瑞樹「知ってるでしょ? 留美ちゃんはプロデューサーのことを……」ヒソヒソ
早苗「もちろん知ってるけど、幸子ちゃんは14歳なのよ」ヒソヒソ
留美「恋に年齢は関係ないわ」
早苗・瑞樹(聞こえてた)
早苗「ねえ、幸子ちゃんの今の反応さ」
瑞樹「やっぱり気づいた?」
早苗「もしかしてプロデューサーのことを好きなのかな」
留美「ほぼ間違いないと思う。あれは恋をしてる女の子の目だったから」
早苗「ということは……なるほど、繋がったわ」
早苗「幸子ちゃんはプロデューサーと恋愛関係を築きたいと思っている」
早苗「そしてやがて結婚を……と考えて、私たちに紛れてこれを読んでたってことね」スッ
瑞樹「いいわね、若いわ……」
留美「……そうね」
留美「でも幸子ちゃんは若すぎる。どう頑張っても法律という絶対に越えられない壁があるのよ」
早苗「え……急にどうしたの留美ちゃん」
瑞樹「知ってるでしょ? 留美ちゃんはプロデューサーのことを……」ヒソヒソ
早苗「もちろん知ってるけど、幸子ちゃんは14歳なのよ」ヒソヒソ
留美「恋に年齢は関係ないわ」
早苗・瑞樹(聞こえてた)
176: 2017/12/09(土) 22:52:09.09 ID:X8No4OEc0
留美「そう、関係ないの。私はこれからプロデューサー君にアピールして」
留美「幸子ちゃん、あなたに勝ってみせるわ。勝負よ」
スタスタ
早苗「独り言を言いながら行っちゃった」
瑞樹「留美ちゃんのプロデューサー熱もなかなかのものね」
瑞樹「羨ましいわ、それくらい人を好きになれるって」
早苗「でもそんなに良い男かしら? そりゃ仕事にも熱心だし」
早苗「性格も悪くはないし、顔もそこそこ……良いわね……」
瑞樹「収入も安定してる……」
早苗(性格や価値観が合うかも大事だけど)
瑞樹(普段私たちと接してくれてるから理解力もあると思う)
早苗(あれ?)
早苗・瑞樹(もしかしてプロデューサー、優良物件?)
留美「幸子ちゃん、あなたに勝ってみせるわ。勝負よ」
スタスタ
早苗「独り言を言いながら行っちゃった」
瑞樹「留美ちゃんのプロデューサー熱もなかなかのものね」
瑞樹「羨ましいわ、それくらい人を好きになれるって」
早苗「でもそんなに良い男かしら? そりゃ仕事にも熱心だし」
早苗「性格も悪くはないし、顔もそこそこ……良いわね……」
瑞樹「収入も安定してる……」
早苗(性格や価値観が合うかも大事だけど)
瑞樹(普段私たちと接してくれてるから理解力もあると思う)
早苗(あれ?)
早苗・瑞樹(もしかしてプロデューサー、優良物件?)
177: 2017/12/09(土) 23:00:14.35 ID:X8No4OEc0
――――
P「幸子、逃げることないだろ?」
幸子「……」
P「分かった、もう追求はしないから安心してくれ」
幸子「……」
幸子「いいですよ。理由教えます」
P「えっ」
幸子(今なら誰もいませんし、この思いを伝えるチャンスです)
幸子(頑張るんですよ幸子! 勇気を出して!)
幸子「あ、あの……ボク、プロデューサーさんのことが……」
幸子「す……す……」
留美「こんなところにいたの」
幸子・P「!?」
178: 2017/12/09(土) 23:10:39.59 ID:X8No4OEc0
幸子(留美さん! プロデューサーさんを追いかけて来たんですか)
P「えっと……何でしょうか。幸子か俺に用が?」
留美「……そうね」
留美「プロデューサー君にあるわ。用事が」ギュッ
幸子・P「!!」
幸子(な、何をして……!)
P「これは……どういう……」
留美「腕に抱きついてるの」
P「それは分かってますよ! どうして抱きつくんですか!」
留美「誘惑よ」
P「誘惑?」
幸子「……」
幸子(そういうことですか。留美さんもプロデューサーさんを狙う1人)
幸子(そしてボクに勝負を挑んでるんですね!?)
留美(察したみたいね)フフ
P「えっと……何でしょうか。幸子か俺に用が?」
留美「……そうね」
留美「プロデューサー君にあるわ。用事が」ギュッ
幸子・P「!!」
幸子(な、何をして……!)
P「これは……どういう……」
留美「腕に抱きついてるの」
P「それは分かってますよ! どうして抱きつくんですか!」
留美「誘惑よ」
P「誘惑?」
幸子「……」
幸子(そういうことですか。留美さんもプロデューサーさんを狙う1人)
幸子(そしてボクに勝負を挑んでるんですね!?)
留美(察したみたいね)フフ
179: 2017/12/09(土) 23:17:53.47 ID:X8No4OEc0
留美「こうした方がお願いを聞き入れてもらいやすかなと思ったの」
留美「もしよければなんだけど、今から仕事の休憩にケーキを食べに行かない?」
P「ケーキ、ですか」
留美「ええ。駅前に新しいお店が出来たのよ」ニコッ
P「!」ドキッ
P(仕事してるイメージの強い留美さんが、こんな可愛らしいことを言うなんて)
P(この笑顔も、すごく……)
幸子(ま、マズいです! 留美さんに魅了されてます!)
幸子(どうしましょう……何とかしないと……!)
↓2 幸子のとった行動
留美「もしよければなんだけど、今から仕事の休憩にケーキを食べに行かない?」
P「ケーキ、ですか」
留美「ええ。駅前に新しいお店が出来たのよ」ニコッ
P「!」ドキッ
P(仕事してるイメージの強い留美さんが、こんな可愛らしいことを言うなんて)
P(この笑顔も、すごく……)
幸子(ま、マズいです! 留美さんに魅了されてます!)
幸子(どうしましょう……何とかしないと……!)
↓2 幸子のとった行動
180: 2017/12/09(土) 23:19:37.36 ID:73beMHeoO
ボクも気になってたんですよあのお店!ご一緒させてください!
181: 2017/12/09(土) 23:20:42.20 ID:37rjur+Vo
>>180 + 自分も腕に捕まる
182: 2017/12/09(土) 23:28:55.97 ID:X8No4OEc0
留美「お願い」ギュー
P「は、はい……いいですけど……」
幸子「プロデューサーさんっ」ギュッ
P「!」
幸子「ボクも気になってたんですよあのお店!」
幸子「ぜひご一緒させてください!」ニコッ
留美「……」
P「そうなのか。留美さん、いいでしょうか?」
留美「ええ、もちろん」ニコッ
留美「じゃあ行きましょうか」スッ
幸子「はい」スッ
P(一斉に腕から離れた!? 何なんだ一体)
留美(この勝負)
幸子(絶対に勝ってみせる)
早苗「……出遅れちゃった」
瑞樹「まあそのうちチャンスはあるわ。行きましょう」
P「は、はい……いいですけど……」
幸子「プロデューサーさんっ」ギュッ
P「!」
幸子「ボクも気になってたんですよあのお店!」
幸子「ぜひご一緒させてください!」ニコッ
留美「……」
P「そうなのか。留美さん、いいでしょうか?」
留美「ええ、もちろん」ニコッ
留美「じゃあ行きましょうか」スッ
幸子「はい」スッ
P(一斉に腕から離れた!? 何なんだ一体)
留美(この勝負)
幸子(絶対に勝ってみせる)
早苗「……出遅れちゃった」
瑞樹「まあそのうちチャンスはあるわ。行きましょう」
183: 2017/12/09(土) 23:30:58.47 ID:X8No4OEc0
第六話 おわり
次回:幸子「プロデューサーさんと留美さんが怪しい」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります