242: 2017/12/11(月) 23:19:27.69 ID:0C6QEgNO0


前回:幸子「早苗さんと瑞樹さんがプロデューサーさんを狙ってる」

――――

ちひろ「大変ですよプロデューサーさん!」

P「……」ボー

ちひろ「プロデューサーさん、幸子ちゃんが大変なんですよ!」

ちひと「ちょっと聞いてます? プロデューサーさん!」

P「!!」ビクッ

P「はい、何ですか?」

ちひろ「上の空でしたか……幸子ちゃんが大変なんですよ」

P「また幸子ですか。誰かと入れ替わって厨二病にもなって、次は何です?」
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↓2 幸子に何が起きたか

249: 2017/12/11(月) 23:30:16.61 ID:3hKdO71UO
(放送)事故を起こした

270: 2017/12/13(水) 20:41:26.18 ID:HgDaOGfP0
ちひろ「事故を起こしたんです!」

P「事故!? セットが倒れて下敷きになったとか!?」ガタッ

ちひろ「すみません言い方が悪かったです。事故は事故でも放送事故です」

P「なんだ、よかった。ビックリさせないで……って」

P「それはそれで不安ですよ!! 何をやらかしたんですか?」

ちひろ「実は……」


↓2 どんな放送事故を起こしたか

273: 2017/12/13(水) 20:48:31.67 ID:FNuLyi4qo
生放送で彼氏います発言

282: 2017/12/13(水) 21:09:06.27 ID:HgDaOGfP0
ちひろ「ついさっきまで生放送の番組に出演してたの、見てませんでしたか?」

P「はい……生放送でやらかしたんですか……」

ちひろ「ええ。詳細をお話するとですね」

――――

スタタタッ

P「幸子!」ガチャッ

幸子「あ……プロデューサーさん」

P「ちひろさんから聞いたぞ。生放送で『彼氏います』って言ったらしいな」

幸子「……」

P「そんなこと言ったらどうなるか分かるだろう……」

幸子「すみません。司会の人に恋愛関係のことでいじられて」

幸子「つい口から出まかせを」

P「出まかせなのか?」

幸子「か、彼氏なんていませんよ! ボクは今アイドルのことで精一杯ですから!」

幸子「まあ心に決めた人はいますけど」ボソッ

P「そうか……嘘なんだな。なら事はそんなに大きくならず済むかもしれない」

290: 2017/12/13(水) 21:29:22.01 ID:HgDaOGfP0
P「いいか? 次番組に出演した時、他の出演者の方に彼氏のことについて聞かれたら」

P「『ボクの彼氏はお仕事ですよ』って言うんだ。『誤解させてしまってすみませんでした』と」

幸子「ベタですね……でも、そうするしかないですよね」

P「俺もその話を振ってもらえるよう頼んでおくから」

幸子「分かりました!」

幸子「プロデューサーさん、ご迷惑をおかけしてすみません」ペコリ

P「……俺はその放送を見てないから分からないけど」

P「いじられ慣れてるお前が意地を張ったということは、その司会の人の当たりがよっぽどキツかったのか?」

幸子「いえ、完全にボクの落ち度です」

P「そうか……まあミスは誰にでもあるからな。これからは自分の発言に責任を持つんだぞ」

スタスタ

幸子「……何ででしょうねぇ」

幸子「いつものボクなら、もっと上手く返せたのに」

幸子「……やっぱり、プロデューサーさんへの思いが……」

幸子「それで仕事に支障が出るのはマズイですね。気を引き締めないと」

294: 2017/12/13(水) 21:36:54.40 ID:HgDaOGfP0
幸子「頬を叩いて」パンッ

幸子「ダメですね、もっと強く!」パンッ


スタスタ

ちひろ「幸子ちゃん、心配だわ。励ましてあげないと」

ちひろ「でもどこにいるのかしら?」

幸子「もっとです! もっと……!」

ちひろ「あ、いたわ! 幸子ちゃ…」


幸子「もっと強く!!」バシンッ

ちひろ「!?」


幸子「痛いっ!? ち、ちょっとやり過ぎました」

ちひろ「幸子ちゃん……」

幸子「ちひろさん! どうしました?」

ちひろ「今、自分のほっぺを叩いてたけど」

幸子「ああ、ちょっと気合いを入れてたんですよ」

ちひろ「気合い?」

298: 2017/12/13(水) 21:48:06.40 ID:HgDaOGfP0
幸子「はい。仕事にもっと本気で取り組むために」

ちひろ「そ、そう」

ちひろ(よかった。おかしくなったのかと)

幸子「けど、なかなか気合いが入りませんね」

幸子(というより……思い返せば、ボクは最近腑抜けてませんでしたか?)

幸子(プロデューサーさんのお尻を追っかけすぎて、仕事に集中できてなかったかも)

幸子(これはマズイです。もちろん恋愛も大切ですけど)

幸子(同じくらい仕事も大事ですからね! ここらで精神を統一……いや)

幸子(精神を鍛え上げましょう!!)メラメラ

ちひろ(何か知らないけどすごい燃えてる)

幸子(となれば早速行動です)

幸子「ちひろさん!」

ちひろ「はい!?」ビクッ

299: 2017/12/13(水) 21:54:26.24 ID:HgDaOGfP0
幸子「ボク、修行をしたいんですけど」

幸子「もしよければ手伝っていただけないでしょうか!?」ズイッ

ちひろ「修行!? ずいぶん唐突ですね、何の修行ですか?」

幸子「メンタルを鍛え上げる修行です」

幸子「手伝うまでいかなくても、良い案を提示していただけると……!」

ちひろ「……」

ちひろ(何が何だか分からないけど、励ましは必要ないみたいですね)フフ

ちひろ「メンタルを鍛えないなら、良い考えがありますよ」

幸子「何ですか!? 教えてください!」


↓2 メンタルを鍛える方法とは

301: 2017/12/13(水) 21:57:05.40 ID:/inpO5On0
小梅の百物語を聞く

304: 2017/12/13(水) 22:09:16.85 ID:HgDaOGfP0
ちひろ「あるアイドルの力を借りましょう」ニコッ

幸子「?」

――――

小梅「じゃあ始めるね……私のオリジナル百物語……」

幸子「ちょっと待ってください! ちひろさん、ってあれ!? ちひろさんは!?」

小梅「部屋から出て行ったよ……」

幸子「置き去りですか!?」

幸子「ち、ちひろさん!! できればもっと違う…」

ガシッ

幸子「!!」

小梅「聞き終えるまで、ここから出さないって約束だから……」

幸子「嫌です!! もっと違う方法があるはずです!!」

小梅「もう遅いよ……? 他のお客さんも、ドアのところに座って待ってるし……」

幸子「……お、お客さんって、誰もいないじゃないですか。あははは……」

小梅「……分かってるくせに……」フフフ

幸子「ひぃぃぃっ!? もう限界です!! 助けてぇぇぇ!!」

306: 2017/12/13(水) 22:19:45.11 ID:HgDaOGfP0

――――

幸子「」

ちひろ「魂が抜けてませんか?」

小梅「えい」トンッ

幸子「はっ!? やめてくださいっ! 四つんばい女の話はやめてください!!」

幸子「って、ここは外……?」

ちひろ(頭を叩いたら戻るって……)

ちひろ「どうでした幸子ちゃん。メンタル鍛えられたでしょう」

幸子「ちひろさん!! めちゃくちゃ怖かったですよ! ただそれだけです!」

小梅「えへへ……それほどでも……」

ちひろ「レベルアップしませんでした?」

幸子「してないです、むしろ弱くなった気がします」

ちひろ「そうですか」

ちひろ(それなら別の方法を試してみましょう)


↓2 メンタルを鍛える方法

308: 2017/12/13(水) 22:22:31.90 ID:e92eo5y2o
別名義SNSで炎上体験

309: 2017/12/13(水) 22:34:22.54 ID:HgDaOGfP0

――――

幸子「……」ポチポチ

ちひろ「どんな感じですか」

幸子「すごくバカにされてます……あとどんどん拡散されて……」

ちひろ「うんうん、いいですね」

幸子「いいんですか!? これ本当にメンタル鍛えられるんですか!?」

ちひろ「炎上してメンタルにきませんか?」

幸子「そりゃきますよ! でもこれで精神強化されるとは思えません!」

ちひろ「相手をし続けていれば、知らない内に強くなってますよ」

ちひろ「絶対に折れないでくださいね」

幸子「うう……」ポチポチ

ちひろ「……」

ちひろ(私も陰ながら協力しましょう)スッ

ちひろ(こいつマジ頭悪い(笑)っと)ポチポチ

幸子「うぐっ!? 何ですかこの人! 文章の最後に(笑)をつけられるとムカッときますね!」

310: 2017/12/13(水) 22:48:24.25 ID:HgDaOGfP0
幸子「ちひろさん見てください! この人に一泡吹かせて……ああ!?」

ちひろ「!」ドキッ

幸子「スマホの画面見えましたよ! この返信ちひろさんですね!?」

ちひろ「ごめんなさい……協力しようと思って……」

幸子「どうせならボクを護ってくださいよ!」

ちひろ「私も炎上しちゃうし」

幸子「別名義だからいいじゃないですか、一緒にメンタル強化しましょう」

幸子「さあ!!」ズイッ

ちひろ「わ、分かりました……」ポチポチ

――――

幸子「……」

ちひろ「疲れましたね」

幸子「ええ……精神ボロボロです」

幸子「修行は一休みしてからにしましょう」

ちひろ(まだやるんだ)

ちひろ「もういいんじゃないですか? 充分強くなってると思いますよ」

幸子「いいえ、足りません。あともう一回は必要です」

ちひろ「頑張りますね……」


↓2 メンタルを鍛える方法

312: 2017/12/13(水) 22:50:20.12 ID:/inpO5On0
巴の実家に泊まる

313: 2017/12/13(水) 23:06:24.68 ID:HgDaOGfP0

――――

幸子「……」

巴「どうした? 遠慮せずどんどん食べてくれ」

幸子「は、はい」

幸子(周りの怖い人たちが気になって箸が進まなかった)

ちひろ(何で私まで……)

幸子「ごちそうさまでした」

巴「何じゃ、もういいんか?」

男A「よければまだおかわりはありやすが」ギロッ

男B「たらふく食ってください!!」クワッ

幸子(ひっ!?)ビクッ

ちひろ「あ、ありがとうございます……」

巴「おい、お客さんを怖がらせんじゃねえ!!」

「「「すいやせん!!」」」

幸子・ちひろ(帰りたい)

314: 2017/12/13(水) 23:23:04.05 ID:HgDaOGfP0

カポーン

幸子「お風呂、すごく広いですね」

巴「親父のこだわりじゃ。うちはこんなにいらんと思うんじゃがのう」

ちひろ「慣れって怖いですね……私は一度でいいからこんなお風呂入ってみたいと思ってたので」

巴「それはよかった。ところで」

巴「幸子、なんで湯船にタオル巻いたまま入っとるんじゃ」

幸子「え?」

巴「裸の付き合いをしようとは思わんのか!」

幸子「そ、そういうわけではないんですけど」

幸子(ここに来てから『身を守らないと』という思いがずっと頭から離れないせいでしょうか)

幸子「今とります」スッ

巴「それでええ。……うちと同じような体型じゃな」

幸子「まじまじと見ないでくださいよ……」

巴「ちひろの姉御は……さすが大人じゃ」

ちひろ「姉御はやめてください」

巴「触ってもええか?」

ちひろ「ちょっとだけなら」

315: 2017/12/13(水) 23:33:55.34 ID:HgDaOGfP0

――――

幸子「何だかんだ楽しかったですね」

ちひろ「そうですね。手下の人たちも思った以上に優しかったですし」

幸子「精神力もパワーアップした感じがします!」

幸子「これで物事に取り組む時、惑わされないように集中することができますよ」

ちひろ「それが目的だったんですか」

幸子「はい。最近仕事に集中できてなかったので」

幸子「今日からパーフェクト幸子をお見せできると思います!」

スタスタ

P「幸子、ここに居たのか」

幸子「プロデューサーさん! ボクに話が?」

P「ああ、毎週月曜にやってるトーク番組に出演することになったから」

P「例の件、頼むぞ」

幸子「はい。しっかりと伝えます」

P「?」

P(なんか顔つきが変わったな)

316: 2017/12/13(水) 23:40:02.35 ID:HgDaOGfP0
P「それと、これからバラエティの仕事だろ? 送っていくよ」

幸子「了解です!」

幸子「ではちひろさん、ボクはこれで。色々とありがとうございました」ペコリ

ちひろ「頑張ってくださいね」ニコッ

幸子「はい!」

スタスタ

P「幸子と何かあったんですか?」

ちひろ「秘密です♪」

P「気になるなぁ……」

ちひろ「ふふ」

ちひろ(よーし。私も仕事、頑張ろっと)


第九話 おわり

次回:小梅「幸子ちゃん……一緒に仕事できて、嬉しいな……」エヘヘ


引用: 【モバマス安価】ちひろ「大変ですプロデューサーさん!」