378: 2017/12/17(日) 17:45:17.90 ID:lCXBfMw00
前回:ちひろ「幸子ちゃんが幽体離脱してます!」
――――
P「ふぅ……良い天気だ」
P「こんな日はゆっくり平穏に過ごしたいなー」
ガチャ
ちひろ「プロデューサーさん!!」
P「……」
ちひろ「何で残念そうな目をしてるんですか」
P「いや……フラグは立てない方がいいなと思ったんです」
P「また幸子に異変が起きたんですね。分かってますよ」
ちひろ「話が早くて助かります!」
P「この流れ何回やったと思ってるんですか……」
P「それで、幸子の異変って?」
↓2 幸子に何が起きたか
380: 2017/12/17(日) 17:47:56.80 ID:GenOhDLXo
なんか幽体離脱を器用に使いこなし始めた(腕だけ幽体離脱して3本目の腕にしたりこたつに入ったままリモコン取りに行ったり)
382: 2017/12/17(日) 18:06:55.37 ID:lCXBfMw00
ちひろ「幸子ちゃん、この前幽体離脱したじゃないですか」
P「危うく氏にかけたやつですね」
ちひろ「それから、どうやら幽体離脱のコツか何かを掴んだらしくて」
ちひろ「なんか器用に使いこなしてるんですよ! 自分の体の一部みたいに!」
P「その情報だけだと意味がよく……」
P「でも、芳乃が言ってませんでしたか? 幽体離脱の癖がつかないようにしたって」
ちひろ「はい。私も不思議に思って、この件について芳乃ちゃんから話を聞いたんですけど」
ちひろ「『どうやら幸子さんは霊感に目覚めてしまったようですー』」
ちひろ「『しかもこの法螺貝の効果を打ち破るほど強力でしてー』」
ちひろ「『本人が満更でもないのならー、そのままでいいのではー?』」
ちひろ「って言ってました」
P「モノマネ上手いですね」
ちひろ「そんなことどうでもいいんですよ! とにかく何とかしないと」
ちひろ「他のアイドルがポルターガイストだの幽霊だの大騒ぎしてるんです!」
P「なるほど……それは問題ですね」
P「幸子のところへ案内してもらえますか?」
ちひろ「こっちです!」
スタタタッ
P「危うく氏にかけたやつですね」
ちひろ「それから、どうやら幽体離脱のコツか何かを掴んだらしくて」
ちひろ「なんか器用に使いこなしてるんですよ! 自分の体の一部みたいに!」
P「その情報だけだと意味がよく……」
P「でも、芳乃が言ってませんでしたか? 幽体離脱の癖がつかないようにしたって」
ちひろ「はい。私も不思議に思って、この件について芳乃ちゃんから話を聞いたんですけど」
ちひろ「『どうやら幸子さんは霊感に目覚めてしまったようですー』」
ちひろ「『しかもこの法螺貝の効果を打ち破るほど強力でしてー』」
ちひろ「『本人が満更でもないのならー、そのままでいいのではー?』」
ちひろ「って言ってました」
P「モノマネ上手いですね」
ちひろ「そんなことどうでもいいんですよ! とにかく何とかしないと」
ちひろ「他のアイドルがポルターガイストだの幽霊だの大騒ぎしてるんです!」
P「なるほど……それは問題ですね」
P「幸子のところへ案内してもらえますか?」
ちひろ「こっちです!」
スタタタッ
383: 2017/12/17(日) 18:16:12.02 ID:lCXBfMw00
――――
幸子「ふー、便利でいいですねぇこれ」トントン
小梅「幸子ちゃん……何してるの……」
幸子「あ、小梅さん。見ての通り、幽体(腕)を使って自分の肩を叩いてるんですよ」
幸子「小梅さんはこういうのできないんですか?」
小梅「う、うん……」
小梅「あのね……それ、他の人がいる前でやらない方がいいと思うよ……」
幸子「でもこれが見えるのって、小梅さんを含めた数人だけですよね?」
小梅「ううん……はっきり見えてる……みんな驚きのあまり硬直したり失神したりしてる……」
幸子「え」
幸子「えぇぇぇ!? そ、そうなんですか!? そういえばやけに皆さんの表情が怖かったですね」
小梅「幸子ちゃんが怖かったからだよ……」
幸子「そうだったんですね……」
スタタタッ
P「幸子!! ……うおっ!?」ビクッ
幸子「プロデューサーさん! もしかしてプロデューサーさんもこれが見えるんですか?」クネクネ
384: 2017/12/17(日) 18:30:17.85 ID:lCXBfMw00
P「見える……ちひろさん、あなたの言ってることが分かりましたよ」
ちひろ「でしょう?」
P「幸子、お前こんなことしたら…」
幸子「はい、今小梅さんに言われました。これ霊感のない人にも見えてるんですね」
幸子「すみません……そうとは知らず思いっきり腕や首を伸ばしたりリモコン取ったりしてました」
P「なんだ、故意じゃなかったのか」
幸子「もちろんです! 皆さんを驚かせて楽しむような酷い人間じゃないですから!」ビュッ!
ズイッ
P「ひっ」
小梅「幸子ちゃん……頭だけ伸ばしてプロデューサーさんに迫ったら……すごく怖いと思うよ……」
幸子「あ、すみません! 無意識にやってました」シュルシュル
P(も、漏らしそうになった)
ちひろ「そんなに使いこなしてるんですね。他にどんなことができるんですか?」
幸子「別に超能力じゃないですから。腕や手、頭を伸ばして」
幸子「重いのは持てませんけど、物を持ったり、壁もすり抜けられるので見えない場所も見えたり」
P「充分超能力だと思う」
幸子「すごく便利ですよ。でも皆さんに見えてしまうなら、封印した方がいいですね」
ちひろ「でしょう?」
P「幸子、お前こんなことしたら…」
幸子「はい、今小梅さんに言われました。これ霊感のない人にも見えてるんですね」
幸子「すみません……そうとは知らず思いっきり腕や首を伸ばしたりリモコン取ったりしてました」
P「なんだ、故意じゃなかったのか」
幸子「もちろんです! 皆さんを驚かせて楽しむような酷い人間じゃないですから!」ビュッ!
ズイッ
P「ひっ」
小梅「幸子ちゃん……頭だけ伸ばしてプロデューサーさんに迫ったら……すごく怖いと思うよ……」
幸子「あ、すみません! 無意識にやってました」シュルシュル
P(も、漏らしそうになった)
ちひろ「そんなに使いこなしてるんですね。他にどんなことができるんですか?」
幸子「別に超能力じゃないですから。腕や手、頭を伸ばして」
幸子「重いのは持てませんけど、物を持ったり、壁もすり抜けられるので見えない場所も見えたり」
P「充分超能力だと思う」
幸子「すごく便利ですよ。でも皆さんに見えてしまうなら、封印した方がいいですね」
385: 2017/12/17(日) 18:41:40.20 ID:lCXBfMw00
ちひろ「ええ、賢明ですね」
ちひろ「でも芳乃ちゃんの法螺貝を打ち破るほどの力ですし……どうすれば治るんでしょう」
P「治るって病気じゃないんですから。幸子が使わなければいいだけの話ですよ」
小梅「それができればいいけど……さっきみたいに、無意識に使っちゃうなら……何とかしないと……」
小梅「みんなからもっと怖がられちゃうよ……」
P「……確かにそうだな。下手をすればアイドルの活動にも影響が出る」
幸子「それは嫌です!! プロデューサーさん、何とかできないでしょうか!?」ビュッ!
ズイッ
P「と、とりあえずそれやめてくれ。寿命が縮む……」
ちひろ「こういう問題は小梅ちゃんに聞いてみては?」
幸子「小梅さん!」ズイッ
小梅「う……ご、ごめんね……私にも分からない……」
幸子「そうですか……」シュルシュル
ちひろ「どうしましょうね」
P(何とかしてやりたいけどな)
↓2 どうすればいいか
ちひろ「でも芳乃ちゃんの法螺貝を打ち破るほどの力ですし……どうすれば治るんでしょう」
P「治るって病気じゃないんですから。幸子が使わなければいいだけの話ですよ」
小梅「それができればいいけど……さっきみたいに、無意識に使っちゃうなら……何とかしないと……」
小梅「みんなからもっと怖がられちゃうよ……」
P「……確かにそうだな。下手をすればアイドルの活動にも影響が出る」
幸子「それは嫌です!! プロデューサーさん、何とかできないでしょうか!?」ビュッ!
ズイッ
P「と、とりあえずそれやめてくれ。寿命が縮む……」
ちひろ「こういう問題は小梅ちゃんに聞いてみては?」
幸子「小梅さん!」ズイッ
小梅「う……ご、ごめんね……私にも分からない……」
幸子「そうですか……」シュルシュル
ちひろ「どうしましょうね」
P(何とかしてやりたいけどな)
↓2 どうすればいいか
387: 2017/12/17(日) 18:45:55.78 ID:0PnT16940
幽体離脱ネットワーク(主なメンバー:加蓮・ネネ妹)で相談だ
389: 2017/12/17(日) 19:11:25.40 ID:lCXBfMw00
P「あ」
P「そういえば前に加蓮が、幽体離脱した経験の話をしてくれたな」
ちひろ「加蓮ちゃんしたことあるんですか!?」
P「らしいよ。あとネネにも、妹に幽体離脱をしたと相談された話を聞いた」
幸子「そうなんですね。その2人なら何か分かるかもしれませんね!」
幸子「どこにいらっしゃるんです?」
小梅「加蓮さんは……トライアドプリムスの2人とレッスンしてる……」
P「ネネの妹については詳しく聞いてないんだ。無理のない程度に学校に通ってるらしいけど」
幸子「ふむふむ。じゃあ早速聞いてきますね!」ビュッ!
P・ちひろ・小梅「え?」
P「おい幸子、まさか頭を伸ばして……!」
ちひろ「幽体(頭)の状態で聞きに行ったんですか!?」
小梅「ど、どうしよう……加蓮ちゃんもそうだけど……」
小梅「ネネさんの妹さんに頭だけで会いに行ったら……」
ちひろ「驚きすぎて心臓止まりますよ!!」
P「戻ってこい幸子!! 幸子ーー!!」
P「そういえば前に加蓮が、幽体離脱した経験の話をしてくれたな」
ちひろ「加蓮ちゃんしたことあるんですか!?」
P「らしいよ。あとネネにも、妹に幽体離脱をしたと相談された話を聞いた」
幸子「そうなんですね。その2人なら何か分かるかもしれませんね!」
幸子「どこにいらっしゃるんです?」
小梅「加蓮さんは……トライアドプリムスの2人とレッスンしてる……」
P「ネネの妹については詳しく聞いてないんだ。無理のない程度に学校に通ってるらしいけど」
幸子「ふむふむ。じゃあ早速聞いてきますね!」ビュッ!
P・ちひろ・小梅「え?」
P「おい幸子、まさか頭を伸ばして……!」
ちひろ「幽体(頭)の状態で聞きに行ったんですか!?」
小梅「ど、どうしよう……加蓮ちゃんもそうだけど……」
小梅「ネネさんの妹さんに頭だけで会いに行ったら……」
ちひろ「驚きすぎて心臓止まりますよ!!」
P「戻ってこい幸子!! 幸子ーー!!」
390: 2017/12/17(日) 19:23:28.58 ID:lCXBfMw00
幸子「ん? 何か聞こえましたね。まあいいでしょう」シュルシュル
幸子「人目につかないように空まで首を伸ばして……まずは加蓮さんのいる場所へ」
幸子「レッスンルームはあの辺りですね! いざ!」ビューン
――――
トレーナー「よし、ここまでだ。3人とも良い動きだな」
トレーナー「あとは各自確認しておくように」
加蓮・凛・奈緒「ありがとうございました」
奈緒「ふー、やっぱ凛も加蓮もすごいなぁ! 動きにキレがあってさ!」
加蓮「何言ってるの、奈緒もキレキレだったじゃん」
凛「うん、すごいよ」
奈緒「そうやって謙遜するんだもんなー……」
凛「奈緒もね」フフ
加蓮「ごめん、ちょっとトイレ行ってくるね」
凛「分かった」
奈緒「じゃあそれまで休憩だな」
391: 2017/12/17(日) 19:32:17.44 ID:lCXBfMw00
加蓮(スポドリ飲みすぎちゃったな)スタスタ
加蓮(まあその分動いてるし……)ガチャ
幸子「あ、どうも」フワフワ
加蓮「!?」
幸子「すみません加蓮さん、ちょっとご相談がありまして」
加蓮「」
バタンッ
幸子「!?」
幸子(た、倒れてしまいました……ってそりゃそうですよ!?)
幸子(ボクは何を考えてるんでしょう! 頭だけ宙に浮いてたらそりゃビックリします!)
凛「加蓮、どうしたの?」
奈緒「何か倒したのか? ドジだなー」
スタスタ
ガチャ
幸子(あ)
凛・奈緒「!!」
バタンッ
加蓮(まあその分動いてるし……)ガチャ
幸子「あ、どうも」フワフワ
加蓮「!?」
幸子「すみません加蓮さん、ちょっとご相談がありまして」
加蓮「」
バタンッ
幸子「!?」
幸子(た、倒れてしまいました……ってそりゃそうですよ!?)
幸子(ボクは何を考えてるんでしょう! 頭だけ宙に浮いてたらそりゃビックリします!)
凛「加蓮、どうしたの?」
奈緒「何か倒したのか? ドジだなー」
スタスタ
ガチャ
幸子(あ)
凛・奈緒「!!」
バタンッ
392: 2017/12/17(日) 19:38:43.01 ID:lCXBfMw00
幸子(凛さんと奈緒さんまで!! ボクはなんてバカなことを……!)
加蓮「う……うーん……」
幸子「!」
幸子(加蓮さんの声! もう起き上がって……)
幸子「!?」
加蓮「あ、れ……アタシ……」フワフワ
幸子(かかか加蓮さんの体が……浮いてる!?)
加蓮「うわ、またやっちゃった。っていうか」
加蓮「幸子ちゃん……それって……」
幸子「え」
――――
加蓮「そっかー、自由に操れるようになっちゃったかー」
幸子「あの……本当にすみません」
加蓮「?」
幸子「ボクのせいで3人にご迷惑をおかけして」
幸子「特に加蓮さんは……トイレを我慢してたせいで……」
加蓮「う……うーん……」
幸子「!」
幸子(加蓮さんの声! もう起き上がって……)
幸子「!?」
加蓮「あ、れ……アタシ……」フワフワ
幸子(かかか加蓮さんの体が……浮いてる!?)
加蓮「うわ、またやっちゃった。っていうか」
加蓮「幸子ちゃん……それって……」
幸子「え」
――――
加蓮「そっかー、自由に操れるようになっちゃったかー」
幸子「あの……本当にすみません」
加蓮「?」
幸子「ボクのせいで3人にご迷惑をおかけして」
幸子「特に加蓮さんは……トイレを我慢してたせいで……」
395: 2017/12/17(日) 19:53:23.66 ID:lCXBfMw00
加蓮「まあ誰にもバレずに片づけできたし」
加蓮「ファミレスでちょっと贅沢な料理をご馳走してくれたら、許してあげようかな」
幸子「ご馳走させてください! すみませんでした!」
加蓮「ふふ、やった♪ でも、いいの?」
幸子「何がです?」
加蓮「頭伸ばしたままで。プロデューサーに怒られるでしょ」
加蓮「このままトイレで話すのもあれだし、幸子ちゃんのいるところまで行こうか?」
幸子「……そうですね。とても怖いですけど」
――――
P「霊感のない人にも見えるって分かってたよな?」
幸子「はい」シュン
加蓮「まあまあ許してあげてよ。自由に操れると調子に乗っちゃうんだよ」
加蓮「頭だけ伸ばすのなんて、空を飛んでるみたいで気持ちいいんだから」
ちひろ「その言葉……加蓮さん、もしかして」
加蓮「はい。アタシも操れたんですよ、前までは」
P「ということは、今はもう?」
加蓮「気絶した時とか、寝てる時とかたまに離脱するくらいだし、操れないね」
加蓮「ファミレスでちょっと贅沢な料理をご馳走してくれたら、許してあげようかな」
幸子「ご馳走させてください! すみませんでした!」
加蓮「ふふ、やった♪ でも、いいの?」
幸子「何がです?」
加蓮「頭伸ばしたままで。プロデューサーに怒られるでしょ」
加蓮「このままトイレで話すのもあれだし、幸子ちゃんのいるところまで行こうか?」
幸子「……そうですね。とても怖いですけど」
――――
P「霊感のない人にも見えるって分かってたよな?」
幸子「はい」シュン
加蓮「まあまあ許してあげてよ。自由に操れると調子に乗っちゃうんだよ」
加蓮「頭だけ伸ばすのなんて、空を飛んでるみたいで気持ちいいんだから」
ちひろ「その言葉……加蓮さん、もしかして」
加蓮「はい。アタシも操れたんですよ、前までは」
P「ということは、今はもう?」
加蓮「気絶した時とか、寝てる時とかたまに離脱するくらいだし、操れないね」
396: 2017/12/17(日) 20:05:29.30 ID:lCXBfMw00
加蓮「何でなんだろ。ある日突然できなくなっちゃったんだ」
加蓮「楽しかったのになー」
P「え? じゃあ元に戻す方法は分からないのか」
加蓮「うん、残念ながら。力になれなくてごめんね」
幸子「そんなことないです。加蓮さんの言うとおりなら」
幸子「ボクもそのうち自然と元に戻るかもしれないですから」
ちひろ「というか、そもそも幸子ちゃんは何で操れるように?」
幸子「ある日、突然目が覚めたと思ったら夜中で」
幸子「二度寝しようと思ったら、幽体離脱してることに気がついたんです」
幸子「その時からすでに自由に動かせたんですよ。で、そのうち起きてる時にもできないかなと試したんです」
幸子「そしたらできました」
ちひろ「なんて簡単な」
加蓮「アタシもそんな感じだったよ。急にできるようになったの」
P「さすが未知の世界だ、よく分からん」
幸子「あれ」
幸子「小梅さんの姿が見当たりませんけど、どうしたんですか?」
加蓮「楽しかったのになー」
P「え? じゃあ元に戻す方法は分からないのか」
加蓮「うん、残念ながら。力になれなくてごめんね」
幸子「そんなことないです。加蓮さんの言うとおりなら」
幸子「ボクもそのうち自然と元に戻るかもしれないですから」
ちひろ「というか、そもそも幸子ちゃんは何で操れるように?」
幸子「ある日、突然目が覚めたと思ったら夜中で」
幸子「二度寝しようと思ったら、幽体離脱してることに気がついたんです」
幸子「その時からすでに自由に動かせたんですよ。で、そのうち起きてる時にもできないかなと試したんです」
幸子「そしたらできました」
ちひろ「なんて簡単な」
加蓮「アタシもそんな感じだったよ。急にできるようになったの」
P「さすが未知の世界だ、よく分からん」
幸子「あれ」
幸子「小梅さんの姿が見当たりませんけど、どうしたんですか?」
397: 2017/12/17(日) 20:16:29.34 ID:lCXBfMw00
P「小梅はネネに、妹のことについて話を聞いてるんだ」
P「いつ戻ってくるかは分からないけど…」
ガチャ
小梅「戻ったよ……」
ちひろ「あら、早かったですね」
小梅「幸子ちゃん……戻ってきてたんだ……」スタスタ
幸子「はい。すみません、言うことも聞かず……」
P「何か分かったか?」
小梅「ううん……ネネさんの妹さん、普通の幽体離脱で……」
小梅「寝てる時に、たまになるだけなんだって……」
小梅「操れるけど……記憶はあんまりないみたい……」
ちひろ(普通の幽体離脱ってなんでしょうね)
P「そうか。じゃあ加蓮の助言通り、元に戻るまで大人しくしてるしかないのか」
小梅「大人しくしてれば、戻るの……?」
加蓮「アタシの実体験だよ。幸子ちゃんもそうなるかは分かんないけど」
幸子「……」
P「いつ戻ってくるかは分からないけど…」
ガチャ
小梅「戻ったよ……」
ちひろ「あら、早かったですね」
小梅「幸子ちゃん……戻ってきてたんだ……」スタスタ
幸子「はい。すみません、言うことも聞かず……」
P「何か分かったか?」
小梅「ううん……ネネさんの妹さん、普通の幽体離脱で……」
小梅「寝てる時に、たまになるだけなんだって……」
小梅「操れるけど……記憶はあんまりないみたい……」
ちひろ(普通の幽体離脱ってなんでしょうね)
P「そうか。じゃあ加蓮の助言通り、元に戻るまで大人しくしてるしかないのか」
小梅「大人しくしてれば、戻るの……?」
加蓮「アタシの実体験だよ。幸子ちゃんもそうなるかは分かんないけど」
幸子「……」
398: 2017/12/17(日) 20:22:12.38 ID:lCXBfMw00
P「どうする幸子? もっと探ってみるか?」
P「それとも元に戻る可能性を信じて待つか?」
幸子「……」
1、探る(その場合、どうするか内容も一緒に)
2、元に戻るまで待つ
P「それとも元に戻る可能性を信じて待つか?」
幸子「……」
1、探る(その場合、どうするか内容も一緒に)
2、元に戻るまで待つ
401: 2017/12/17(日) 20:28:24.17 ID:NOewwN1m0
2 果報は寝て待つ
405: 2017/12/17(日) 20:43:06.60 ID:lCXBfMw00
幸子「果報は寝て待てと言います」
幸子「元に戻るまで頑張って大人しくしてます!」
P「よし。幸子がそう決めたのなら、俺もサポートしよう」
ちひろ「私も力になりますよ」
幸子「あ、ありがとうございます……」ウルウル
加蓮「そうだ! 他のアイドルにもこの事を話して協力してもらったら?」
加蓮「どうせ離脱時の姿を見られてるんだし、いい説明にもなるでしょ」
小梅「気のせいじゃ済まないもんね……」
P「そうするか。見てないアイドルは信じないと思うけど」
――――
幸子(それからボクは、まず混乱を避けるため)
幸子(信じてもらえないアイドルの方にも幽体を見てもらいました)
幸子「はっ!」ブォン
凛「うわ、本当だ」
奈緒「すごいな……」
輝子「これ、マンガで見たことあるぞ……」
ちひろ(スタンドのことでしょうか)
幸子「元に戻るまで頑張って大人しくしてます!」
P「よし。幸子がそう決めたのなら、俺もサポートしよう」
ちひろ「私も力になりますよ」
幸子「あ、ありがとうございます……」ウルウル
加蓮「そうだ! 他のアイドルにもこの事を話して協力してもらったら?」
加蓮「どうせ離脱時の姿を見られてるんだし、いい説明にもなるでしょ」
小梅「気のせいじゃ済まないもんね……」
P「そうするか。見てないアイドルは信じないと思うけど」
――――
幸子(それからボクは、まず混乱を避けるため)
幸子(信じてもらえないアイドルの方にも幽体を見てもらいました)
幸子「はっ!」ブォン
凛「うわ、本当だ」
奈緒「すごいな……」
輝子「これ、マンガで見たことあるぞ……」
ちひろ(スタンドのことでしょうか)
406: 2017/12/17(日) 20:53:44.56 ID:lCXBfMw00
幸子(そしてアイドルの仕事はもちろん、学校生活や)
幸子(休日などのプライベートでも幽体を出さないよう必氏に我慢しました)
幸子(初めはちょくちょく出てしまい、ごまかすのに大変でしたけど)
幸子(やがて幽体を操る方法を忘れていき、我慢しなくても幽体でなく自分の手が出るようになり)
幸子(1か月の時が経つ頃には、やろうと思っても操れなくなっていました)
――――
輝子「レッスン、厳しかったな……」
小梅「でも……楽しかった……」
幸子「142'sでステージに立てますからねぇ! それを考えたら楽しいに決まってますよ!」
幸子「もうそろそろ休憩終わりですよ! 頑張りましょう!」
輝子「そ、そうだな……もっと上手くなって……」
小梅「絶対成功させようね……」
P「……」
ちひろ「ここにいたんですか」
P「ちひろさん……はい、3人の様子を見に来たんです」
幸子(休日などのプライベートでも幽体を出さないよう必氏に我慢しました)
幸子(初めはちょくちょく出てしまい、ごまかすのに大変でしたけど)
幸子(やがて幽体を操る方法を忘れていき、我慢しなくても幽体でなく自分の手が出るようになり)
幸子(1か月の時が経つ頃には、やろうと思っても操れなくなっていました)
――――
輝子「レッスン、厳しかったな……」
小梅「でも……楽しかった……」
幸子「142'sでステージに立てますからねぇ! それを考えたら楽しいに決まってますよ!」
幸子「もうそろそろ休憩終わりですよ! 頑張りましょう!」
輝子「そ、そうだな……もっと上手くなって……」
小梅「絶対成功させようね……」
P「……」
ちひろ「ここにいたんですか」
P「ちひろさん……はい、3人の様子を見に来たんです」
407: 2017/12/17(日) 21:08:32.19 ID:lCXBfMw00
ちひろ「幸子ちゃん、ちゃんと自分の手でペットボトルを持ってますか?」
P「ええ、もうすっかり大丈夫です」
P「操ることはおろか、幽体離脱も無くなってきたみたいですから」
ちひろ「そうですか。よかったですね」
P「撮影の時に幽体もピースしてて、腕が4本になってるのを見た時は頭を抱えましたけどね」
ちひろ「プロデューサーとして良い思い出じゃないですか」
P「プロデューサーでくくる必要はないでしょう……」
幸子「プロデューサーさん! それにちひろさんも、見に来てくれたんですか!」
P「!」
ちひろ「はい、みんな頑張ってますね」
小梅「もっと上手くなって……お客さんに見てもらいたいから……」
輝子「このキノコを……」スッ
幸子「キノコを見せてどうするんですか!? ボクたちのステージでしょう!」
ちひろ「ふふっ」
P「その調子で頑張れよ」フフ
スタスタ
幸子「あ、待ってください!」
P「ええ、もうすっかり大丈夫です」
P「操ることはおろか、幽体離脱も無くなってきたみたいですから」
ちひろ「そうですか。よかったですね」
P「撮影の時に幽体もピースしてて、腕が4本になってるのを見た時は頭を抱えましたけどね」
ちひろ「プロデューサーとして良い思い出じゃないですか」
P「プロデューサーでくくる必要はないでしょう……」
幸子「プロデューサーさん! それにちひろさんも、見に来てくれたんですか!」
P「!」
ちひろ「はい、みんな頑張ってますね」
小梅「もっと上手くなって……お客さんに見てもらいたいから……」
輝子「このキノコを……」スッ
幸子「キノコを見せてどうするんですか!? ボクたちのステージでしょう!」
ちひろ「ふふっ」
P「その調子で頑張れよ」フフ
スタスタ
幸子「あ、待ってください!」
408: 2017/12/17(日) 21:16:40.82 ID:lCXBfMw00
幸子「プロデューサーさん、その……」
幸子「レッスンが終わったら、お話したいことがあるんですけど」
P「いいよ。仕事しながら待ってるよ」
幸子「ありがとうございます!」
――――
―プロダクション屋上――
P「……」
幸子「……」
P「冷えてきたな」
幸子「は、はい」
P「話って何だ?」
幸子「……」
幸子「プロデューサーさん……ボク……」
幸子「えっと……」
幸子「レッスンが終わったら、お話したいことがあるんですけど」
P「いいよ。仕事しながら待ってるよ」
幸子「ありがとうございます!」
――――
―プロダクション屋上――
P「……」
幸子「……」
P「冷えてきたな」
幸子「は、はい」
P「話って何だ?」
幸子「……」
幸子「プロデューサーさん……ボク……」
幸子「えっと……」
409: 2017/12/17(日) 21:26:30.58 ID:lCXBfMw00
幸子「この前ボクがプロデューサーさんの実家に行った時」
幸子「アイドルを17歳でやめるって言ったこと、覚えてますか?」
P「覚えてるよ。ビックリしたから」
幸子「それ、取り消します」
幸子「あれからアイドルのお仕事をやってて思ったんです。これはボクの天職」
幸子「できれば何歳でもやり続けたいです。楽しすぎて、やめるなんて考えられないって」
P「夢はどうしたんだ。やめてでも追いかけたいんだろ?」
幸子「抜け道を見つけたので」
P「は?」
幸子「こ、こっちの話です。とにかく、17歳を過ぎてもアイドルは続けるつもりです」
幸子「まあ続けられたらの話ですけど」
P「弱気だな」
幸子「だって、世の中何が起こるか分からないじゃないですか」
P「幸子なら大丈夫だよ。ずっと続けていける」
幸子「そうでしょうか」
P「うん」
幸子「アイドルを17歳でやめるって言ったこと、覚えてますか?」
P「覚えてるよ。ビックリしたから」
幸子「それ、取り消します」
幸子「あれからアイドルのお仕事をやってて思ったんです。これはボクの天職」
幸子「できれば何歳でもやり続けたいです。楽しすぎて、やめるなんて考えられないって」
P「夢はどうしたんだ。やめてでも追いかけたいんだろ?」
幸子「抜け道を見つけたので」
P「は?」
幸子「こ、こっちの話です。とにかく、17歳を過ぎてもアイドルは続けるつもりです」
幸子「まあ続けられたらの話ですけど」
P「弱気だな」
幸子「だって、世の中何が起こるか分からないじゃないですか」
P「幸子なら大丈夫だよ。ずっと続けていける」
幸子「そうでしょうか」
P「うん」
410: 2017/12/17(日) 21:35:29.64 ID:lCXBfMw00
P「だって面白いし」
幸子「なっ!? そこはカワイイと言ってほしいですね!」
P「カワ面白い」
幸子「面白いは余計です!! まあ悪い気はしませんけど」
幸子「見ててくださいね、いずれは可愛すぎると世界中で大騒ぎされるほどのアイドルになりますから!」
P「ふふ、そうだな……頑張れ」
幸子「はい!」
P「うう……本当に寒くなってきたな。中に入ろうか」スタスタ
幸子「あ……」
ギュッ
P「!」
幸子「こ、こうすればあったかいですよ」
P「手だけだろ。このままじゃ風邪ひくぞ」
幸子「待ってください。もう一つお話があるんです」
P「中に入ってからにしよう」
幸子「それじゃダメです! い、今じゃないと……またうやむやにしてしまいそうなんです」
幸子「なっ!? そこはカワイイと言ってほしいですね!」
P「カワ面白い」
幸子「面白いは余計です!! まあ悪い気はしませんけど」
幸子「見ててくださいね、いずれは可愛すぎると世界中で大騒ぎされるほどのアイドルになりますから!」
P「ふふ、そうだな……頑張れ」
幸子「はい!」
P「うう……本当に寒くなってきたな。中に入ろうか」スタスタ
幸子「あ……」
ギュッ
P「!」
幸子「こ、こうすればあったかいですよ」
P「手だけだろ。このままじゃ風邪ひくぞ」
幸子「待ってください。もう一つお話があるんです」
P「中に入ってからにしよう」
幸子「それじゃダメです! い、今じゃないと……またうやむやにしてしまいそうなんです」
411: 2017/12/17(日) 21:45:30.50 ID:lCXBfMw00
P「……」
幸子「あ、あの……ボク……」
幸子「ぷ、プロデューサーさんのこと……」
幸子「……」
P「……」
幸子「……」
幸子「……何でもないです」
P「えっ?」
幸子「中に入りましょう」スタスタ
P「待て待て、ここまで待たせておいて!」ガシッ
幸子「いつか言いますから! 必ず!」
P「いつかっていつだ。うやむやにしたくないんだろ」
幸子「だ、だって……いざ話すとなると、怖くて……」
P「……」
P「こういう機会だから、俺も幸子に打ち明けておきたいことがある」
幸子「ボクにですか?」
P「俺はたぶん幸子のことが好きだ。異性として」
幸子「あ、あの……ボク……」
幸子「ぷ、プロデューサーさんのこと……」
幸子「……」
P「……」
幸子「……」
幸子「……何でもないです」
P「えっ?」
幸子「中に入りましょう」スタスタ
P「待て待て、ここまで待たせておいて!」ガシッ
幸子「いつか言いますから! 必ず!」
P「いつかっていつだ。うやむやにしたくないんだろ」
幸子「だ、だって……いざ話すとなると、怖くて……」
P「……」
P「こういう機会だから、俺も幸子に打ち明けておきたいことがある」
幸子「ボクにですか?」
P「俺はたぶん幸子のことが好きだ。異性として」
412: 2017/12/17(日) 22:06:10.81 ID:lCXBfMw00
幸子「……」
P「こんなこと知られると口リコンだの何だの言われそうだから」
P「もう口には出さないことにする」
幸子「え? ……え!?」
幸子「ちょっと待ってください、水みたいにサーッと流れていったので思考停止しましたけど」
幸子「え!? 今なんて言いました!?」
P「もう口には出さないことにする」
幸子「言ってくださいよっ! 聞き間違いかどうか知りたいんです!」
P「……」
幸子「どうして黙るんですかっ。言ってくださいよ……グスッ」
幸子「な……何で、言ってくれないんですかぁ……ヒック……」
P「泣くほどか!?」
幸子「ち、違います……これは……嬉しいんです……っ」
幸子「だって……ボクもプロデューサーさんが、好きだから……」
幸子「プロデューサーさんのことが好きだったから……だから、この気持ちを伝えて……」
幸子「断られたらどうしようって……ウエッ……ひっぐ……」
幸子「怖くて……でも、でも……!」
P「こんなこと知られると口リコンだの何だの言われそうだから」
P「もう口には出さないことにする」
幸子「え? ……え!?」
幸子「ちょっと待ってください、水みたいにサーッと流れていったので思考停止しましたけど」
幸子「え!? 今なんて言いました!?」
P「もう口には出さないことにする」
幸子「言ってくださいよっ! 聞き間違いかどうか知りたいんです!」
P「……」
幸子「どうして黙るんですかっ。言ってくださいよ……グスッ」
幸子「な……何で、言ってくれないんですかぁ……ヒック……」
P「泣くほどか!?」
幸子「ち、違います……これは……嬉しいんです……っ」
幸子「だって……ボクもプロデューサーさんが、好きだから……」
幸子「プロデューサーさんのことが好きだったから……だから、この気持ちを伝えて……」
幸子「断られたらどうしようって……ウエッ……ひっぐ……」
幸子「怖くて……でも、でも……!」
413: 2017/12/17(日) 22:19:05.58 ID:lCXBfMw00
P「アイドルがしちゃいけない顔してるぞ。はいハンカチ」スッ
幸子「誰のせいですか……グスン……ずびびびび」
P(思いっきり鼻かんだな)
幸子「ありがとうございます」スッ
P「い、いいよ。あげるよ」
幸子「そうですか……グスッ……」
幸子「ちょっと落ち着きました……」
P「……好きだよ」ボソッ
幸子「!」
P「アイドルとして頑張る幸子も、いつだって自信満々の幸子も」
P「どの幸子も好きだ。こうして涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしてる幸子も」
P「カワイイよ。すごくな」
幸子「ぷっ……ぷろでゅーさーさぁん……!」
ギュッ
P「!?」
幸子「ボクも大好きです……! プロデューサーさんが他のアイドルと話をしてるだけで」
幸子「すごく嫉妬しました……それで、こっちを向いてもらおうと頑張って……」
幸子「ぷろでゅーさーさぁん……!!」グリグリ
P(服が鼻水で……)
幸子「誰のせいですか……グスン……ずびびびび」
P(思いっきり鼻かんだな)
幸子「ありがとうございます」スッ
P「い、いいよ。あげるよ」
幸子「そうですか……グスッ……」
幸子「ちょっと落ち着きました……」
P「……好きだよ」ボソッ
幸子「!」
P「アイドルとして頑張る幸子も、いつだって自信満々の幸子も」
P「どの幸子も好きだ。こうして涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしてる幸子も」
P「カワイイよ。すごくな」
幸子「ぷっ……ぷろでゅーさーさぁん……!」
ギュッ
P「!?」
幸子「ボクも大好きです……! プロデューサーさんが他のアイドルと話をしてるだけで」
幸子「すごく嫉妬しました……それで、こっちを向いてもらおうと頑張って……」
幸子「ぷろでゅーさーさぁん……!!」グリグリ
P(服が鼻水で……)
414: 2017/12/17(日) 22:27:26.93 ID:lCXBfMw00
P「でも、こんなこと知れたら大変だよな」
P「みんなから口リコン口リコン言われるし。実際口リコンだし」
幸子「……確かにそうですね」
幸子「ボクが大人になった時も襲いかかってきませんでしたし。真っ裸なのに」
P「あれは仕事だと割り切ってたからだよ。その後写真で……はっ!」
幸子「写真で、何です?」
P「な、何でもない」
幸子「何ですか? 写真で? ねえねえ何ですか?」
P「めっちゃ食いついてくるな!?」
幸子「あれ? もしかして……」
幸子「ふふーん、そういうことですか」ニヤァ
P「いやらしい笑顔だな!」
幸子「いやらしいのは誰ですかねぇ」
P「ぐっ……!」
幸子「そうですか、安心しました。実はあの件で体に自信を無くしてたんですよ」
幸子「でも、ちゃんと反応してくれたんですねぇ」
P「もうその話はやめよう……」
P「みんなから口リコン口リコン言われるし。実際口リコンだし」
幸子「……確かにそうですね」
幸子「ボクが大人になった時も襲いかかってきませんでしたし。真っ裸なのに」
P「あれは仕事だと割り切ってたからだよ。その後写真で……はっ!」
幸子「写真で、何です?」
P「な、何でもない」
幸子「何ですか? 写真で? ねえねえ何ですか?」
P「めっちゃ食いついてくるな!?」
幸子「あれ? もしかして……」
幸子「ふふーん、そういうことですか」ニヤァ
P「いやらしい笑顔だな!」
幸子「いやらしいのは誰ですかねぇ」
P「ぐっ……!」
幸子「そうですか、安心しました。実はあの件で体に自信を無くしてたんですよ」
幸子「でも、ちゃんと反応してくれたんですねぇ」
P「もうその話はやめよう……」
415: 2017/12/17(日) 22:36:03.92 ID:lCXBfMw00
幸子「いいですよ。そのかわり」
幸子「……」スッ
P「何故目を閉じて口をこっちに突き出す?」
幸子「分かってるくせに」
P「それはマズイぞ幸子…プロデューサーとアイドルの関係なんだし……」
幸子「彼氏と彼女の関係でもありますよ。相思相愛なんですから」
幸子「このくらいいいじゃないですか」
P「……あ」
P「そ、そうだ。どこからかパパラッチが撮影してるかも」
幸子「む、なるほど。なら仕方ないですね」
P(実際こういう場面を撮られて、雑誌に載せられでもしたらマズイしな)
P(っていうかいないよな?)キョロキョロ
幸子「そうですよ。ボクは浮かれていました」
幸子「思いが通じたあまりの嬉しさに舞い上がって、現実が見えてませんでした」
幸子「ボクはまだまだこれからアイドルとして頑張っていきたいですから」
幸子「残念ですけど……こういうことは、しばらくおあずけですね」
幸子「……」スッ
P「何故目を閉じて口をこっちに突き出す?」
幸子「分かってるくせに」
P「それはマズイぞ幸子…プロデューサーとアイドルの関係なんだし……」
幸子「彼氏と彼女の関係でもありますよ。相思相愛なんですから」
幸子「このくらいいいじゃないですか」
P「……あ」
P「そ、そうだ。どこからかパパラッチが撮影してるかも」
幸子「む、なるほど。なら仕方ないですね」
P(実際こういう場面を撮られて、雑誌に載せられでもしたらマズイしな)
P(っていうかいないよな?)キョロキョロ
幸子「そうですよ。ボクは浮かれていました」
幸子「思いが通じたあまりの嬉しさに舞い上がって、現実が見えてませんでした」
幸子「ボクはまだまだこれからアイドルとして頑張っていきたいですから」
幸子「残念ですけど……こういうことは、しばらくおあずけですね」
416: 2017/12/17(日) 22:47:26.40 ID:lCXBfMw00
P(いないみたいだな)ホッ
幸子「プロデューサーさん」
P「?」
幸子「もう言いましたけど、ボクはまだまだアイドルを続けていくつもりです」
幸子「いつになるかは……いえ、さすがに30歳にはならないと思いますけど」
幸子「ボクがアイドルをやめる時まで、待っていてもらえますか?」
P「何を?」
幸子「結婚」
P「!?」
幸子「お母様とお父様にちゃんと報告してくださいね。相手が見つかったって」
幸子「おお、いよいよ冷え込んできましたね……中に入りましょうか」スタスタ
P「……」
P(そうか、幸子のアイドルをやめてまで叶えたい夢って)
P(だからあんなに難しい顔を……。筋が通ったな)
P「幸子、ちょっと待った」スタスタ
幸子「何ですか?」
P「……他のアイドルには、なるべく秘密だからな」
P「バレたら厄介なことになるから」
幸子「2人だけの秘密ですね! 了解です!」
スタスタ
幸子「プロデューサーさん」
P「?」
幸子「もう言いましたけど、ボクはまだまだアイドルを続けていくつもりです」
幸子「いつになるかは……いえ、さすがに30歳にはならないと思いますけど」
幸子「ボクがアイドルをやめる時まで、待っていてもらえますか?」
P「何を?」
幸子「結婚」
P「!?」
幸子「お母様とお父様にちゃんと報告してくださいね。相手が見つかったって」
幸子「おお、いよいよ冷え込んできましたね……中に入りましょうか」スタスタ
P「……」
P(そうか、幸子のアイドルをやめてまで叶えたい夢って)
P(だからあんなに難しい顔を……。筋が通ったな)
P「幸子、ちょっと待った」スタスタ
幸子「何ですか?」
P「……他のアイドルには、なるべく秘密だからな」
P「バレたら厄介なことになるから」
幸子「2人だけの秘密ですね! 了解です!」
スタスタ
417: 2017/12/17(日) 22:53:29.84 ID:lCXBfMw00
――その頃、向かい側の建物・屋上――
パパラッチ「危ねぇ……見つかるところだった」
パパラッチ「でも、良いネタが撮れたな。これを載せれば……」ニヤニヤ
ちひろ「そこで何をしてるんですか?」
パパラッチ「!!」
パパラッチ「え、えっと……」
ちひろ「その手にもってるの、カメラですよね」
ちひろ「渡してもらえないでしょうか」
パパラッチ「……あんた、知ってるのか」
パパラッチ「残念だがこれを渡すわけにはいかない。俺の生活がかかってるんでね」
ちひろ「それを言ったら、あなたが撮った一人の女の子と男性の生活も」
ちひろ「めちゃくちゃになりますよね?」
パパラッチ「!?」ビクッ
パパラッチ(な、何だこの威圧感は!)
418: 2017/12/17(日) 23:00:15.09 ID:lCXBfMw00
パパラッチ「うるさい! お前には関係ないだろ!」
ちひろ「ありますよ。巴ちゃん」
巴「おう」スッ
パパラッチ「? あんたは確かアイドルの……」
ゾロゾロ
パパラッチ(う、後ろから黒服の男が!?)
巴「お前ら、この男前をちょっと説得してやってくれんかのう」
「「「へい」」」
ウワー! ゴメンナサイ! ユルシテクダサイ!
ちひろ「……」
ちひろ(安心してください幸子ちゃん。私たちが守ってあげますから)
ちひろ「……グスッ」
巴(ちひろの姉御も、乙女じゃのう)
ちひろ「ありますよ。巴ちゃん」
巴「おう」スッ
パパラッチ「? あんたは確かアイドルの……」
ゾロゾロ
パパラッチ(う、後ろから黒服の男が!?)
巴「お前ら、この男前をちょっと説得してやってくれんかのう」
「「「へい」」」
ウワー! ゴメンナサイ! ユルシテクダサイ!
ちひろ「……」
ちひろ(安心してください幸子ちゃん。私たちが守ってあげますから)
ちひろ「……グスッ」
巴(ちひろの姉御も、乙女じゃのう)
419: 2017/12/17(日) 23:12:12.51 ID:lCXBfMw00
――――
幸子「ふふーん! 今日もボクはカワイイですねぇ!」
輝子「フヒ……キノコみたいに……」
幸子「それは……喜んでいいんでしょうか」
小梅「あそこで手を振ってる女の子みたいに……」
幸子「ひぃっ!?」
ちひろ「今日も元気ですね、幸子ちゃん」
P「そうですね。嫌でも声が届いてきますから」
小梅「でも……なんか最近すごく可愛くなってる……」
輝子「うん、冗談抜きで……」
幸子「そうですか? ふふ、やっぱり恋を…」
P(おい!?)
小梅「こい……?」
幸子「こ……こ、鯉を見ると……心が洗われますよね」
輝子「意味が分からない……」
P(はぁ……)
ちひろ(この様子だと、他のアイドルに気づかれるのも時間の問題ですね)アハハ…
幸子「ま、まあ何にしても」
幸子「ボクはまだまだ可愛くなりますからね! 見ててくださいよ!」
おわり
420: 2017/12/17(日) 23:13:44.69 ID:lCXBfMw00
最後に長々とすみません
142'sの話でもよかったような…
お付き合いありがとうございました
142'sの話でもよかったような…
お付き合いありがとうございました
422: 2017/12/17(日) 23:25:28.50 ID:mRUKWR+Xo
乙
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