1: 2008/08/08(金) 22:43:59.82 ID:5+SUTKR+0
真紅「そこまでよ!」

銀「誰!?」

真紅「最近ヤクルトやヨーグルトの減りがやけに早いと思ってたら・・・やっぱり貴女の仕業だったのね水銀燈」

銀「・・・真紅ぅ・・・見張ってたのねぇ・・・!」

真紅「答えて頂戴。なんでこんなことしたの?」

銀「だって・・・・・仕方ないじゃない!お金なんて持ってないし、めぐにはこんなこと頼めないし・・・なによぉ!ちょっとくらいもってったっていいじゃない!」

真紅「ならそう言えばいいのだわ。黙ってもっていくのは泥棒よ」

銀「チッ・・・それくらい分かってるわよぉ・・・」

真紅「で、今まで盗んだ冷蔵庫の中身はどこにあるの?返しなさい」

銀「・・・・全部私のお腹の中よぉ・・・残念だったわね」

真紅「そう、なら仕方ないわね。・・・水銀燈、あなた今日からこの家でしばらく働きなさい。住み込みで」


3: 2008/08/08(金) 22:44:58.29 ID:5+SUTKR+0
銀「はぁ・・・!?なんでよぉ!」

真紅「当然じゃない。この家のモノを盗んだんだから盗んだ分だけ働くのよ。返せるお金も持ってないんでしょう?」

銀「ぐっ・・・!私があなたの言うことなんて素直に聞くと思ってるのぉ?馬鹿じゃなぁい?もう帰るわぁバイバーイ」

真紅「お父様がこのことを知ったら一体どう思うかしらね・・・」

銀「!?」

真紅「水銀燈は人の家のモノを盗んでも謝りもせず挙げ句逃げ帰る子だったなんてお父様が知ったら・・・一体どうなるかしらね・・・」

銀「な、なによぉ!脅してるつもり!?」

真紅「違うわよ。私は思ったことをただ素直に口に出してるだけよ。・・・この話、ラプラスの魔にでもしたらきっとお父様まで伝えてくれるわね・・・暇だから言ってこようかしら・・・水銀燈あなたは帰るんだったわね。それじゃ」

銀「ちょっ!ちょっと待ちなさいよぉ!!わかった、わかったわよぉ・・・!!働けばいいんでしょ、働けばぁ・・・!」

真紅「それでいいのよ。そうと決まればJUMと雛苺にも知らせないといけないわね。JUM、雛苺!ちょっと来て頂戴!」

4: 2008/08/08(金) 22:45:47.26 ID:5+SUTKR+0
JUM「なんだよ、また紅茶か?」

雛「なにするのー?」

真紅「紹介するわ。今日からこの家でしばらく働くことになった水銀燈よ」

銀「・・・どうも」

JUM・雛「はぁ!?」

JUM「お、おい・・・真紅・・・!どういうことだよ!なんで水銀燈が・・・」

真紅「最近冷蔵庫の中身がやたらと減ってたでしょう?あれ水銀燈の仕業だったのよ。それで盗んだ分だけ働かせることにしたの。大丈夫よ、害はないわ」

JUM「ん・・・害はないんならまぁ別にいいけどさ・・・」

雛「雛も別にいいのよー!」

5: 2008/08/08(金) 22:46:36.59 ID:5+SUTKR+0
真紅「そう、良かったわ。二人とも何か困ったことがあったら水銀燈に頼みなさい。いいわね?水銀燈。この家にいる間は何でもいうことを聞くのよ」

銀「チッ・・・メンドいわねぇ・・・」

真紅「グチグチ言わないの。働くということはそういうことなのよ。じゃあさっそくだけどこの部屋を掃除しておいてちょうだい」

銀「・・・はぁい」

7: 2008/08/08(金) 22:47:35.71 ID:5+SUTKR+0
銀「はぁ・・・なんでこんなことしなきゃいけないのよぉ・・・」

雛「ねえ水銀燈!」

銀「・・・なによぉ、なんか用?」

雛「あのね、コレを使うといいの!掃除機!」

銀「ソージキ・・・?」

雛「えっとね、このシッポをこの穴にさして・・・このスイッチを押したら掃除機さんブオーンって怒ってゴミをグワーって全部食べてくれるの!とーっても便利なのよー!」

銀「へぇ・・・便利な世の中になったものねぇ・・・このスイッチね」

カチリ

ブオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!

銀「きゃあっ!?」

雛「あはははー!水銀燈ったら掃除機にビックリしてるのー!」

10: 2008/08/08(金) 22:48:22.91 ID:5+SUTKR+0
銀「ちょっ!ち、違うわよぉ・・・!誰がこんな物に驚いたですって・・・?このローゼンメイデン第一ドールの水銀燈がそんな・・・」

雛「ぽちっとな」

ブオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!

銀「ヒぃッ!?」

雛「きゃはは!やっぱり驚いてるのー!面白いのー!」

銀「も、もう分かったからやめなさいよぉ・・・!私は箒を使うからそんなもの必要ないわぁ!」

雛「えー、つまんないのー!」

銀「うるさいわねぇ・・・!早くそれをしまってきなさい!さもないとジャンクにして東京湾に沈めるわよ!」

雛「きゃー!恐いのー!」

ダダダダッ・・・

銀「まったくもう・・・なんなのよぉ一体・・・」

13: 2008/08/08(金) 22:49:22.92 ID:5+SUTKR+0
銀「終わったわよぉ・・・」

真紅「大分綺麗になったわね。ご苦労様」

銀「チッ・・・いつか見てなさいよぉ・・・」

真紅「あら怖い。そんなことより次は庭の花に水をやってくれない?」

銀「はいはい・・・やればいいんでしょぉ・・・」

ピンポーン

真紅「誰かきたみたいね」

翠「遊びにきてやったですよー!」

蒼「お邪魔します」

14: 2008/08/08(金) 22:50:08.87 ID:5+SUTKR+0
真紅「二人ともよく来たわね。あ、そうだわ。あなた達にも言っておかないと・・・今日から水銀燈、しばらくこの家で働くことになったから」

翠「なんですとー!?」

蒼「なんでまた・・・?」

真紅「実は・・・かくかくしかじかで・・・」

蒼「ふーん。そんなことが・・・」

翠「ま、翠星石には関係ねーですぅ!花の世話でもしてくるです」

真紅「あ、丁度いいわ。今水銀燈が水やりしてるはずだからちゃんと仕事してるかどうか見ててくれない?」

翠「えぇ!?」

16: 2008/08/08(金) 22:51:04.60 ID:5+SUTKR+0
銀「はぁ・・・水やりなんてつまんなぁい・・・なんか面白いことでもないかしらぁ・・・」

銀「そうだわぁ・・・お花の歌でもつくりましょう・・・」

銀「可愛い可愛いお花さぁん♪綺麗な綺麗なお花さぁん♪」

翠「えーっと・・・す・・・水銀燈・・・?」

銀「!!!」

銀「ちょ、ちょっとっ!あなたいつからそこにいたのぉ!?・・・///」

翠「い、今きたばっかりですよ!?その・・・お花の歌なんて全然聞いてねーですよ!?」

銀「聞いてたのね・・・・まぁいいわぁ。それよりなにしにきたのよぉ。」

翠「えーっと・・・真紅に頼まれてきたんですぅ。水銀燈がちゃんと仕事してるかどうかって・・・」

銀「チッ・・・・そんなことしなくてもちゃんとやるっていうのに」

17: 2008/08/08(金) 22:52:41.87 ID:5+SUTKR+0
翠「あ、それ水やりすぎですよ!」

銀「え?水はいっぱいあげた方が元気よく育つじゃなぁい・・・?」

翠「あんまりやりすぎると逆にダメになるんですよ」

銀「へえ・・・知らなかったわぁ・・・さすが庭師ねぇ」

翠「こっこんなの常識ですぅ!///良かったらもっと色々教えてやってもいいですよ!?///」

銀「え・・・?別にいいわよぉ・・・」

翠「そんな遠慮しなくていいですよ!この翠星石がお花について色々教えてやるですぅ!」

銀「い・・・いや・・・だから別に・・・・」

翠「じゃあまずはこの花から・・・ペチャクチャペチャクチャ」

銀「なんかメンドーなことになっちゃったわぁ・・・」

19: 2008/08/08(金) 22:53:55.29 ID:5+SUTKR+0
銀「や、やっと終わったわぁ・・・」

真紅「ご苦労様。随分長かったわね」

銀「あなたが翠星石なんてよこすからよぉ・・・!おかげで花の知識がいっぱい身についちゃったじゃない!」

真紅「よかったじゃない。きっといつか役に立つわよ」

銀「くっ!・・・人事だと思ってぇ・・・!」

真紅「あらいけない。もうくんくんがはじまる時間だわ。水銀燈、あなたも休憩して一緒に見るのだわ」

銀「はぁ・・・?誰があんなくだらない人形劇なんか・・・(実は密かに好きなのよねぇ。昨日の続きが気になるわぁ・・・)

真紅「そう、残念ね。なら私達だけで見るわ」

銀「ちょ!誰も見ないとは言ってないでしょ!?くだらないけど私も見てやるわよぉ・・・!」

真紅「まったく・・・素直じゃないわね。まあいいわ。それなら紅茶を淹れてきてちょうだい」

銀「・・・仕方ないわねぇ」

23: 2008/08/08(金) 22:55:25.49 ID:5+SUTKR+0
くんくん『クソ・・・・猫男爵め・・・一体どこに隠れてるんだ・・・!』

雛「くんくーん!うしろなのー!」

銀(そうよくんくん・・・!うしろ、うしろよぉ・・・!)

真紅「ちょっと雛苺!静かにしてちょうだい!」

翠「そうですぅ!黙って見やがれですぅ」

雛「はーいなの・・・」

くんくん『ん?・・・・分かった!この押入れの中だな・・・!!』

銀「違うわぁ!危ない!後ろぉ、後ろぉ、後ろよぉ!!」

蒼「水銀燈!?」

銀「え!?・・・あ、ち、違うのよぉ!///・・・ほ、ほらぁ!後ろにビニール袋が落ちてたから踏んですべったら危ないって・・・別にくんくんのことじゃないわぁ!」

真紅「・・・・・・・まあそういうことにしといてあげるわ」

銀「くっ・・・///」

27: 2008/08/08(金) 22:57:17.84 ID:5+SUTKR+0
のり「ただいまー」

雛「のりお帰りなのー!ねえうぬーはー?」

のり「はい苺大福!」

雛「わー!ありがとなのー!うにゅーうにゅー!」

のり「あらぁ・・・?もしかしてまた新しいお人形さんが増えてる?」

真紅「ローゼンメイデン第一ドールの水銀燈よ。しばらく家で働かせることになったからのりはその間休んでていいのだわ」

のり「あらぁ、そんなの悪いわよぅ。・・・あ、でも明日から合宿だし・・・・そうね、お言葉に甘えさせてもらおうかしら」

真紅「それがいいわ」

のり「よろしくね、水銀燈ちゃん♪」

銀「・・・ふん・・・しばらくの間だけよぉ」

のり「よーし!新しいお人形さんも増えたことだし今日は花丸ハンバーグよぅ!」

雛「やったーなのー!」

29: 2008/08/08(金) 22:58:33.47 ID:5+SUTKR+0
・・・カチャカチャ・・・

銀「ふぅ・・・皿洗いも中々大変ねぇ」

蒼「水銀燈。ボクも手伝おうか?」

銀「・・・別に必要ないわぁ」

蒼「そう?でも・・・」

銀「だから別に・・・あっ!」

ガチャン!

蒼「ほら、やっぱり手伝うって。今日は慣れないことしたから疲れてるんでしょ?二人でやれば時間も半分だよ」

銀「ふん・・・勝手にしなさいよぉ」

31: 2008/08/08(金) 22:59:24.88 ID:5+SUTKR+0
ガチャガチャ・・・

銀「終わったわぁ」

蒼「これで全部だね。それじゃもう遅いしボクと翠星石は帰るね」

銀「あ!・・・ちょっとぉ・・・」

蒼「何?」

銀「えっと・・・そのぉ・・・・・・・ありがと(ボソッ)」

蒼「え?ごめん。ちょっとよく聞こえなかったんだけど・・・」

銀「や、やっぱりなんでもないわぁ!ほら、早く帰りなさいよぉ・・・!」

蒼「え?う、うん・・・じゃあね」

32: 2008/08/08(金) 23:00:40.62 ID:5+SUTKR+0
真紅「水銀燈、ご苦労様。今日はもう休んでいいわよ」

銀「はぁ・・・やっと休めるのね・・・あ、そういえば鞄が・・・」

真紅「鞄ならさっきホーリエに頼んでとって来てもらったわ。それとあなたのマスターにも事情は伝えておいたから」

銀「ふぅん・・・一応そういうことはちゃんとやってくれるのねぇ」

真紅「まぁね。あ、それと水銀燈。明日の朝食はあなたが作ってね」

銀「ちょ、そんなことまでやらなくちゃいけないのぉ・・・!?」

真紅「そうよ。明日からのりがいないから朝ごはんを作ってくれる人がいないのよ。もちろんやってくれるわよね・・・?」

銀「くっ・・・!あんたとことんまで私をこき使う気ねぇ・・・!!いつか覚えてなさいよぉ・・・!!」

真紅「あら、もう9時だわ。睡眠の時間だわ。寝るのだわ。おやすみなのだわ。」

バタンッ

銀「真紅ぅ・・・!」

42: 2008/08/08(金) 23:07:53.48 ID:5+SUTKR+0
まあいいや




チュンチュン・・・

銀「ふぁ・・・もう朝ねぇ・・・そういえば・・・朝ごはん・・・面倒ねぇ・・・」


キッチン

真紅「おはよう水銀燈。ちゃんと朝ごはんは作った?」

雛「お腹ぺこぺこなのー!」

銀「ふん・・・ちゃんとここにあるわよぉ」

真紅「・・・なによこれ」

銀「見て分からない?ご飯と生卵とインスタント味噌汁よぉ!」

真紅「そんなの分かるわよ!そういうことじゃなくて何よこのテキトーさ加減は!」

銀「だってメンドーだったものぉ。それにあなた私が料理なんか出来るとおもってたのぉ?嫌なら食べなくてもいいわよぉ」

真紅「くっ・・・!まぁ期待はしてなかったからいいわよ・・・ほら雛苺!食べるわよ」

雛「はいなのー!」

45: 2008/08/08(金) 23:09:11.24 ID:5+SUTKR+0
JUMの部屋

雛「JUM!起きるの!」

JUM「ふわあぁ・・・なんだよ・・・朝っぱらから・・・」

雛「遊んでほしいのー!」

JUM「・・・やだよ、僕は二度寝するからな・・・遊び相手なら真紅にでもしてもらえ・・・・Zzz・・・」

雛「ぶー!JUMのケチー!もういいもん!・・・ねえ真紅あそぼー!!」

真紅「嫌よ、食後は本を読むと決めてるんだから。遊びたいなら他をあたりなさい」

雛「うー・・・真紅までイジワルなのー!もういいもん!他の人と遊ぶもん!えーとえーと・・・・・・あ!」

銀「なによぉ・・・」

雛「ねえねえ水銀燈!遊んでなのー!」

銀「やぁよ」

雛「ふえ!?な、なんでー・・・?」

46: 2008/08/08(金) 23:11:14.52 ID:5+SUTKR+0
銀「どうして私があなたのくだらない遊びなんかに付き合わないといけないのよぉ」

雛「だって・・・だって・・・誰も遊んでくれないもん!うぅ・・・ぐすっ・・・びええええええ!」

銀「ちょっ、ちょっとぉ!なんで泣くのよぉ・・・!これじゃまるで私が悪いみたいじゃなぁい・・・」

雛「びえええええ!びええええええ!」

真紅「ちょっとうるさいのだわ雛苺!・・・水銀燈!相手してあげてちょうだい!」

銀「なんで私が・・・・」

真紅「これも仕事の内よ」

雛「びえええええええ!びっびっびっびっびええええええええええええ!」

銀「ああ、もうわかったわよぉ!やればいいんでしょ、やればぁ・・・!でもちょっとだけよぉ・・・」

雛「ホントー!?わーいやったなのー!」

銀「・・・・で、なにするのよぉ」

雛「えーとね・・・オセロするのー!水銀燈が黒でヒナが白ねー!」

銀「はぁ・・・まったく・・・」

67: 2008/08/08(金) 23:26:44.93 ID:5+SUTKR+0
1匹倒してもう1匹は部屋の外に逃げられた。部屋の外は管轄外だからもういいや




雛「やったー!ヒナの勝ちなのー!」

銀「ちょっとなによこれぇ!?あり得ないわぁ!なんで私が取った四隅以外全部白になってるのよぉ!?」

雛「ヒナとーっても強いのー!えへへー!」

銀「ちょ、ちょっとぉ!あんまり調子に乗るんじゃないわよぉ!次はEカードで勝負するわよぉ!」

雛「望むところなのよー!」


68: 2008/08/08(金) 23:27:37.00 ID:5+SUTKR+0
ヒュウウウン!ガッシャアアン!

JUM「いぇあ!!」

翠「今日も遊びにきてやったですよ!」

蒼「お邪魔します」

JUM「お、おまえらー・・・!」

真紅「いらっしゃい、二人とも」

蒼「あれ?水銀燈、何してるの?」

銀「雛苺と勝負してるのよぉ・・・!今集中してるから話しかけないで!」

蒼「あ・・・ゴ、ゴメン」

雛「水銀燈はやくー!」

銀「あ、ちょっと待って!今考えてる所よぉ・・・!」

蒼「ねえ、真紅・・・水銀燈ってこんなだったっけ?」

真紅「どうだったかしら。まあでも別にいいんじゃない?」

蒼「いいの・・・・?」

71: 2008/08/08(金) 23:29:50.63 ID:5+SUTKR+0
翠「二人ともなーにごちゃごちゃいってるですか!ほら蒼星石!はやくキッチンへ行ってクッキーを作る準備をするですよ!」

蒼「あ、うんわかったよ。・・・・えーと、JUM君のために作るんだっけ?」

翠「ちっ!ちがうですぅ!!///おじじ達にあげるためにつくりに来たんですっ!///」

蒼「あれ?そうだっけ?昨日は確かJUM君のためだって・・・」

翠「あぁぁぁぁもうっ///蒼星石のばかばかばかばかばか!!もういいです!知らんですっ!」

蒼「あ、ちょっとまってよ・・・!ごめん、からかいすぎたよ・・・翠星石ー」

雛「あ、まってー!ヒナもクッキーつくりたいのー!!」

銀「あ、待ちなさいよぉ!勝ち逃げする気ぃ!?・・・ちょ、ちょっとぉー・・・・!」

JUM「はぁ・・・やっと静かになったよ・・・」

75: 2008/08/08(金) 23:32:55.48 ID:5+SUTKR+0
雛「ぺちぺちこねこねー♪おいしいクッキーさーん♪」

蒼「黙れよゲス苺」

翠「つべこべ言わずやるですぅ!」

真紅「水銀燈?あなたはやらないの?」

銀「ふん・・・!そんなおままごとやりたくないわよぉ・・・」

真紅「・・・アリスになったときクッキーの一つも焼けないようじゃお父様、きっと悲しむわね・・・」

銀「な!?そっ!そんなことあるわけないじゃない!そんなこと・・・・っ!・・・・そんなこと・・・・そこに余ってる材料をよこしなさぁい!!」

真紅「お父様のこととなると単純ね・・・」

蒼「ねぇ皆・・・これだけ人数がいるんだしちょっと勝負してみない?いっとくけどアリスゲームじゃないからね」

雛「どんな勝負するのー?」

蒼「今作ってるクッキーをJUM君に食べてもらって誰が一番か競うんだよ」

77: 2008/08/08(金) 23:34:25.49 ID:5+SUTKR+0
雛「やるやるー!」

翠「・・・あんまり興味ねーですけど仕方ないからやってやるですぅ(・・・これでもし翠星石が一番になったらJUMの株が一気に上がるかもし

れねーですぅ・・・///絶対勝つですよ・・・!)」

真紅「みんなやるのなら私もやるわ。水銀燈、あなたも強制参加よ」

銀「わ、私もやらなきゃいけないのぉ・・・?」

蒼「手加減はなしだからね」


   ・・・・・・



雛「できたのー!」

蒼「できたよ」

翠「できたですぅ!」

真紅「できたのだわ」

銀「・・・できたわぁ」

蒼「じゃあJUM君に食べてもらおう。誰がどのクッキーを作ったかはJUM君には伏せておくからね」

81: 2008/08/08(金) 23:37:29.96 ID:5+SUTKR+0
JUM「・・・で、これを食えってか・・・」

翠「翠星石のが選ばれるにきまってるですぅ!」

雛「違うのー!ヒナのにきまってるのよー!」

JUM「はぁ・・・結果がどうなっても僕を恨むなよ・・・」

JUM「パクリモグモグゴックンッ!よし全部食い終わったぞ」

真紅「で、どのクッキーが一番おいしかったの?」

翠「翠星石のにきまってるですぅ!」

雛「ヒナのにきまってるのよー!」

蒼「ボクのだったらうれしいな」

銀「ふん・・・興味ないわぁ・・・」

JUM「分かったからちょっと落ち着けよ・・・じゃあまず一番おいしかったやつな」

84: 2008/08/08(金) 23:38:41.01 ID:5+SUTKR+0
JUM「一番おいしかったのは・・・・コレだな」

銀「え!?わ、わたしのぉ・・・?」

JUM「あぁ、これは水銀燈のクッキーだったのか。形も味も申し分なかったぞ」

銀「ふん・・・そんなの当然よ・・・・私を誰だと思ってるのぉ?」

真紅「顔がニヤけているわよ水銀燈」

銀「っ!・・・う、うるさいわねぇっ!///」

86: 2008/08/08(金) 23:39:43.62 ID:5+SUTKR+0
UM「じゃあ二番目にうまかったやつな・・・・・・コレだ」

真紅「それは翠星石のクッキーね」

翠「ちょっと待つですぅ!納得いかねーですぅっ!!なんで翠星石のが一番じゃないんですかぁ!?」

JUM「何でって言われても・・・こっちの水銀燈のクッキーの方がおいしかっ・・・」

バチコーン!

JUM「イタッ!なにすんだこの性悪人形!!」

翠「うるさいですぅ!もうお前なんか知らんです!おぼえてやがれーですぅ!!このチンポコ野郎!」

ダダダダダッ!

JUM「ったく・・・なんなんだよアイツ・・・」

真紅「あの子のことだからきっとすぐ戻ってくるわ。で、次は?」

90: 2008/08/08(金) 23:41:41.46 ID:5+SUTKR+0
JUM「えーと三番目は・・・コレだな」

蒼「あ、それ僕のだ」

JUM「これは蒼星石のやつか。これはちょっと堅かったかな・・・でも形が凝ってて良かったよ。僕はこういうの好きだぞ」

蒼「え?そう?えへへ・・・なんかうれしいな」

銀「あとは真紅と雛苺だけねぇ・・・」

真紅「ちょっとJUM!?どういうこと?なぜまだ私の自信作が出てこないのかしら!?」

雛「ヒナのやつもー!」

JUM「お、おい・・だから恨むなっていったじゃないか・・・もう・・・だから嫌だったんだよ・・・」

真紅「ぶつぶつ言ってないで早く次のを選びなさい!!」


93: 2008/08/08(金) 23:42:56.64 ID:5+SUTKR+0
UM「はいはい、じゃあ4番目な・・・」

真紅・雛「ゴクリ・・・!」

JUM「コレ」

雛「やったのー!ヒナのなのー!」

真紅「!!!」

JUM「これやっぱり雛苺のやつか!めっちゃくちゃ甘かったぞ?・・・一体何入れたらここまで甘くなるんだよ・・・」

雛「うんとねー、うんとねー・・・お砂糖でしょ?はちみつでしょ?あとはチョコレートにジュースでしょ?・・・それとはちみつとお砂糖と・・・」

JUM「ああ、ああ、もうわかった、もういい!それだけ聞けば充分だよ!」

94: 2008/08/08(金) 23:44:09.99 ID:5+SUTKR+0
銀「で・・・結局残ったのは真紅のクッキーねぇ・・・・・プッw」

真紅「ちょっとJUM!!なんで私の自信作が雛苺の甘ったるいクッキーより下なの!?納得のいく説明をしなさい!!」

JUM「あー・・・まずは食感だな・・・これなんかガムみたいなんだよ・・・噛んでもなくならないガム・・・」

銀「くっwww」

真紅「ちょっと水銀燈!なに笑ってるのよ!?」

銀「ぅぐっwwwごっ・・・ごめんなさぁい・・・・ww」

97: 2008/08/08(金) 23:46:19.96 ID:5+SUTKR+0
真紅「で、味はどうなのよ!?」

JUM「味は・・・うん・・・・すごく痛い」

銀「ブッwwww」

真紅「ちょっと!痛いっていうのはどういうこと!?味の感想じゃないじゃない!」

JUM「だって・・・味を感じる前にまず痛いんだよ・・・舌が焼けるかと思った」

真紅「・・・JUM、あなた・・・そこまで言ったからにはどうなるか分かってるんでしょうね・・・!?」

101: 2008/08/08(金) 23:47:46.53 ID:5+SUTKR+0
JUM「わーっ!わーっ!待てよ!話は最後まで聞けよ!形はすごく良かったと思うぞ!?」

真紅「え?ほ、本当に・・・?」

JUM「あぁ、これボルボックスって奴だろ?すごく独創的だよ」

真紅「失礼ね!それはくんくんよ!!」

銀「ブフゥーッwwwwwwwwwwwwww」

103: 2008/08/08(金) 23:48:47.27 ID:5+SUTKR+0
真紅「JUM・・・あなたもう許さないわよ・・・!ちょっとこっちへ来なさい!教育してあげるわ!それと水銀燈、そのクッキーはあなたが全部食べなさい!」

銀「え?・・・な、なんでよぉ!」

真紅「笑った罰だわ。まあそれも仕事の内よ」

銀「そんな・・・あんまりよぉ・・・」

真紅「ほらJUM早くこっちへ来なさい」

JUM「やめてくれ真紅!謝るから・・・!謝るから・・・!」

ズルズルズル・・・

112: 2008/08/08(金) 23:51:41.61 ID:5+SUTKR+0
銀「コレを私一人で食べろって言うのぉ・・・?」

蒼「・・・・えっと・・・僕は下で片付けしてくるね・・・!」

雛「ヒ、ヒナも手伝うのー!」

銀「・・・・・冷たい妹たちねぇ」

銀「・・・・・・」

銀「・・・・・・パクッ」

銀「!!?!?!?!?!?」

118: 2008/08/08(金) 23:53:40.13 ID:5+SUTKR+0
UM「はぁ、やっと開放されたよ・・・いてて・・・・あれ?水銀燈・・・?」

銀「ぅう・・・・」

JUM「お、おい!大丈夫かよ!」

銀「だ・・・・大丈夫じゃ・・・ないわよぉ・・・・み、水・・・・」

JUM「ちょ、ちょっとまってろ!」

銀「ゴクゴクプハッー!・・・生き返った気分だわぁ・・・」

JUM「それを一人で食えって・・・無茶だろ」

銀「えぇ・・・・そうねぇ・・・でもやらないと・・・」

JUM「・・・・・・・しょうがないなぁ、ボクも手伝ってやるよ」

銀「え?・・・ほ、本当に・・・?」

JUM「あぁ、一気に水で流し込んでしまおう」

銀「・・・ふ、ふん・・・!お礼は言わないわよぉ・・・!」

121: 2008/08/08(金) 23:55:31.57 ID:5+SUTKR+0
JUM「グェッホ!よしこれで・・・最後だ・・・!パクモグリンゴクンッ!はぁー・・・はぁー・・・・」

銀「こっちも・・・・終わったわぁ・・・・・ゲホッ!」

JUM「はぁ・・・今日は晩御飯食べれそうにないな・・・」

銀「そうねぇ・・・・」

JUM「・・・・」

銀「・・・・」

JUM「そういや今この部屋二人っきりだよな・・・?」

銀「え?・・・い、言われてみれば・・・そうねぇ・・・」

124: 2008/08/08(金) 23:57:13.20 ID:5+SUTKR+0
JUM「なぁ水銀燈・・・ちょっと確認するけど・・・この家にいる間はなんでも言うこと聞いてくれるんだよな・・・?」

銀「え、えぇ・・・一応そういうことになってるわぁ・・・」

JUM「じゃ・・・じゃあ・・・ボクの頼みを聞いてくれないか?」

銀「えっと・・・出来る範囲でねぇ・・・」

JUM「なら・・・・脱いでくれ!」

銀「えぇ!?」

130: 2008/08/08(金) 23:58:43.13 ID:5+SUTKR+0
JUM「あ、ゴメン。ボクが暇潰しでつくったこのドレスをちょっと着て欲しかったからそれでその服を脱いで着替えてくれっていいたかったんだよ。大丈夫着替えてる間は部屋の外にいるから」

銀「ちょっとぉ!!紛らわしいのよ!!!」


 ・・・・・・


銀「ど・・・どぉ・・・?」

JUM「おぉ・・・!すごいよ・・・似合ってるよ!」

銀「そ、そぉ・・・?」

JUM「あぁ!やっぱりこの服は水銀燈に着てもらって正解だったな。」

銀「ま・・・悪くはないわぁ」

133: 2008/08/09(土) 00:00:09.90 ID:wZFsutVz0
JUM「いやー前に真紅に着てもらったんだけどさ、胸元の部分がぶかぶかで・・・」

銀「まあ確かに真紅じゃこのドレスは着れないわねぇ」

JUM「・・・なぁ、よかったらそれもらってくれよ」

銀「え!?・・・ベ、別にいらないわよぉ・・・!」

JUM「いや、でもボクが持っててももう意味ないしさ。な?お願いだからもらってくれよ」

銀「そ、そこまで言うなら・・・仕方ないからもらってあげるわぁ・・・!」

JUM「そうか、よかったよ」

140: 2008/08/09(土) 00:08:47.82 ID:wZFsutVz0
翠「チンポコ野郎に水銀燈~!今日はこの翠星石様が晩御飯を作ってやったから早く来るですよ~!」

JUM「あ・・・もうそんな時間か。」

銀「翠星石・・・立ち直り早いわねぇ」


 ・・・・・・


翠「ど、どうですか?チン・・JUM・・・?」

JUM「あぁ、おいしいよ。さっきの真紅のクッキーのせいで今日はもう食えないと思ったけどコレならいけるな」

翠「そっそうですか・・・///おかわりもあるしどんどん食いやがれですぅっ!!」

真紅「クッキーの話はもうやめて頂戴」

銀「そうねぇ・・・・クッキーはもうこりごりねぇ・・・」

158: 2008/08/09(土) 00:18:41.51 ID:wZFsutVz0
銀「はぁ・・・今日も疲れたわぁ・・・」

真紅「ねえ水銀燈・・・?今日はごめんなさい・・・」

銀「え・・・?」

真紅「ちょっと私もやりすぎたと反省してるわ・・・本当にごめんなさい」

銀「ふ、ふん・・・・別にもういいわよぉ・・・怒ってないわぁ」

真紅「・・・水銀燈、あなた変わったわね。この家に来てから」

銀「え?・・・か、変わったですってぇ・・・?」

真紅「えぇ、こんなに他の姉妹と仲良くしてるの見たことないもの」

銀「ベ、別にそこまで仲良くしてないわよぉ・・・!あなたの気のせいよぉ!」

真紅「ふふ・・・まあそういうことにしておくわ、おやすみなさい水銀燈」

銀「ふ、ふん・・・なによぉ」

163: 2008/08/09(土) 00:24:08.26 ID:wZFsutVz0
―数日後―


銀「ちょっとぉ雛苺!そこ掃除したばっかりなんだから散らかさないでよぉ!」

雛「ごめんなさいなのー・・・」

翠「水銀燈ー!お花のお世話しにいくですよー!」

銀「今いくわぁー」



JUM「・・・・なんかあいつもすっかりこの家に慣れちゃったな」

真紅「そうね。・・・・もうそろそろいいかしらね」

JUM「え?なにが?」

真紅「あの子はもう充分働いたわ。もうそろそろ開放してあげようと思うの」

JUM「あー・・・そういえばそういうことになってたんだったな」

166: 2008/08/09(土) 00:29:33.02 ID:wZFsutVz0
真紅「水銀燈。ちょっといい?」

銀「なぁに?」

真紅「あなたはもう充分に働いたわ。だからもう明日には開放してあげるわ」

銀「え・・・?」

真紅「?・・・嬉しくないの?」

銀「!!・・・そ、そんなことないわよぉ!やっと開放されるっていうすがすがしい気分でいっぱいよぉ!」

真紅「そう、よかったわ。あと一日頑張って頂戴ね」

銀「えぇ・・・」

184: 2008/08/09(土) 01:05:04.29 ID:wZFsutVz0
雛「えー!?水銀燈帰っちゃうのー!?」

銀「えぇ、そういうことになったわぁ」

翠「花の世話はどうするですか!?」

銀「・・・それはもともとあなたの役目よぉ。あなたが頑張りなさい」

蒼「寂しくなっちゃうね・・・」

銀「ふん・・・私は寂しくなんかないわぁ・・・じゃあまだ掃除が残ってるから・・・」

蒼「水銀燈・・・」

187: 2008/08/09(土) 01:06:39.55 ID:wZFsutVz0
銀「はぁ・・・・」

JUM「なぁ、水銀燈」

銀「な、なぁに?」

JUM「お前寂しいんだろ・・・?」

銀「は、はぁ!?馬鹿なこと言わないでちょうだい!なんでこの私が・・・」

JUM「そんな顔してりゃ誰だってわかるよ」

銀「・・・くっ!・・・そうよ!寂しいわよぉ・・・!私だってまだここにいたいわぁ・・・!」

真紅「ならまた遊びにくればいいのだわ。」

銀「え・・・?」

真紅「誰ももうこの家に来ちゃダメだなんて言ってないわ。来たければいつだってくればいいし泊まりたかったら泊まればいいのだわ」

銀「え?・・・い、いいのぉ・・・?」

真紅「当たり前じゃない。ねぇ?JUM」

JUM「あぁ。お前ももうこの家の一員だからな」

銀「な・・・なによ!そんな臭いセリフはいちゃって・・・!ふん・・・そこまでいうならまた来てやるわよぉ・・・!」

真紅「まったく・・・とことんまで素直じゃないわね」

188: 2008/08/09(土) 01:08:38.33 ID:wZFsutVz0
―次の日―

銀「もうそろそろ行こうかしらぁ・・・」

雛「まってー!これもっていくのー!」

銀「私の似顔絵?ふん・・・仕方ないからもらってやるわぁ」

翠「コレも持ってくですぅ!明日もあさっても絶対来るですよー!」

銀「花の種・・・まあ暇だったら育ててやるわぁ」

蒼「じゃあボクからもコレ。はい和菓子。めぐさんと一緒に食べてね」

銀「めぐの口にあうかしらねぇ・・・」

真紅「水銀燈。私からも餞別よ。この本を読んでいっぱい知識をつけるのだわ」

銀「こんな分厚い本よめないわよぉ・・・」

JUM「僕からも。新しいドレス作ってみたんだけどよかったらきてくれよな」

銀「ふん・・・ちゃんと私に似合うようにつくってあるんでしょうねぇ・・・」

191: 2008/08/09(土) 01:11:14.76 ID:wZFsutVz0
真紅「じゃあね水銀燈」

翠「ばいばいですぅー!」

蒼「じゃあね」

雛「バイバイなのー!」

JUM「じゃーなー」

銀「えぇ・・・じゃあねぇ・・・・またくるわぁ」

バサバサバサ・・・

193: 2008/08/09(土) 01:13:41.96 ID:wZFsutVz0
めぐ「あ!水銀燈帰ってきた!」

銀「はぁい。久しぶりね、めぐ」

めぐ「真紅達のお家にいってきたんでしょ?ね、どうだった?」

銀「散々だったわよぉ・・・」

めぐ「くすくす・・・そのわりには嬉しそうな顔してるじゃない」

銀「なっ!?そ、そんなことないわよぉ!まったく・・・」

めぐ「ねえ。どんなだった早く聞かせてよ!」

銀「しょうがないわねぇ・・・」



終わり

194: 2008/08/09(土) 01:14:43.56 ID:m3fvOjno0
おやすみ銀様

195: 2008/08/09(土) 01:14:56.64 ID:X2hCRhvK0
新しいドレス気になるー 乙

203: 2008/08/09(土) 01:18:03.43 ID:wZFsutVz0
最後らへん投げやりでごめんね
ゴキ出るわオレンジジュースないわで散々だったわ
こんなわけわからないの読んでくれてありがとう

引用: 水銀燈「よし、誰もいないわね・・・今のうちに・・・・ガサゴゾ」