1: 2011/09/16(金) 13:01:41.08 ID:sXHxJQ+s0
さやか「キュウべえ、決まったよ、あたし契約する」

QB「そうかい、君はどんな願いでソウルジェムを輝かせるんだい?」

さやか「あたしの願いは──」


──翌日、上条恭介の病室

上条「なんでだかわからないけど……僕の腕が……ドリルに」ギュイイイイン!


さやか「かっこいいよ……恭介(叶ったんだね、あたしの願い!)」
夢の中で逢った、ような……
4: 2011/09/16(金) 13:04:38.82 ID:S7WYia1g0
もちろん新ゲッター2版のドリルですよね

5: 2011/09/16(金) 13:13:34.22 ID:sXHxJQ+s0
上条「こんな腕になって……僕はこれからどうやって!」

さやか「大丈夫だよ、恭介」

上条「さや……か?」

さやか「その腕を、信じて。大丈夫だから」

──夜、廃工場

エリー「ムッムッホァイ」パタパタパタ

まどか「嫌あぁぁぁぁぁ!」ビョーン

さやか「ドリルストォォォム!」グォォォォォッ!

使い魔「ヴォー」

まどか「きゃ!」ドタッ
さやか「ドリルアァァァァァム!」ギュルギュルギュルギュルギュル!

エリー「ジュストォー!」ガリガリガリガリ……ブシュウウウウウウ!!

まどか「さやかちゃん!その姿……!」
さやか「ああ、まあ心境の変化って奴かな?」

エリー「ギ……」グ……
さやか「しつこいな……ふふ」ギュルギュルギュルギュル
エリー「……!」ビクンッ!ビクンッ!
まどか「あ……あ……!」

7: 2011/09/16(金) 13:21:40.18 ID:sXHxJQ+s0
ほむら「……美樹さやか、あなたは……!」

さやか「ああ?転校生か……余計な口出しはやめてよ」ギュイイイイイイン

エリー「……。」ブシュッ!ビシャア!

まどか「ひ……ひぃ……!」ビチッ

ほむら「あなたこそ、もういいでしょう……グリーフシードごと粉々にするつもり?」

さやか「……ちっ」キュウウウ……ン

コロ……。

ほむら「……さよなら」シュッ

さやか「やっぱ気に入らないなぁ……ん?まどか?どうしたの?」

まどか「なんでもない……。」グスン

8: 2011/09/16(金) 13:28:21.92 ID:Xk8Shr+Q0
早く天元突破を・・・

9: 2011/09/16(金) 13:29:43.88 ID:sXHxJQ+s0
杏子「そっか……マミのやつ、くたばっちまったのか」

QB「ああ、今あそこにいるのは新たに魔法少女になったのが一人だけだ」

杏子「とすると……あんな土地、みすみすルーキーにくれちゃうのはシャクだよねぇ?」

QB「どうするんだい、杏子」

杏子「構いやしないよ、ぶっ潰しちゃえばいいんでしょ?その子。いくよ、キュウべえ」

QB「ああ、だが忠告しておくよ。あの街にはイレギュラー的な魔法少女が存在している。気をつけてくれ」

杏子「イレギュラー……なんだそれ」

QB「(美樹さやか……彼女は一体なんなんだ?)」

11: 2011/09/16(金) 13:41:12.28 ID:sXHxJQ+s0
──翌日

さやか「……マミさん」

マミ『ぐ……は……。』

まどか『マミさん!』

マミ『大丈夫よ……下がってて』

さやか『でも、でも……お腹に穴が空いてるじゃないですかぁッ!』

さやか「私がもっと早く契約していれば、マミさんは……。」

シャルロッテ『シャー!』ガブッ!

マミ『あ……ぐッ』
さやか『あ……マミさん、腕まで……!』

マミ『だ……い、じょうぶ……あなた達がいるから……私!』

パキッ

マミ『最期のひとがんばり……できるわ……!』


まどか『マミさん!嫌ぁぁぁ!マミさん!』

さやか『マミさん!ダメです!マミさぁぁぁぁぁぁん!』

14: 2011/09/16(金) 13:51:59.82 ID:sXHxJQ+s0
マミ『よく聞きなさい……人の心もわからない、冷血の海苔巻き魔女!貴女なんかに……私たちの仲間は渡さないわ!』メキメキメキ

QB「ソウルジェムを自ら……マミ、君は!」

マミ『魔女のエネルギーの源……『希望』の塊よ!私と一緒に……光に消えなさいッ!』

バ キ ン

まどか『マミさ──』

カッ!

さやか『うわあぁぁぁぁー!』


それからの事は、よく覚えていない。
光に包まれたと思ったら、病院の前に戻っていた……。

さやか「マミさん……最期まで私たちのために……戦いの厳しさを、私たちに見せつけるために……!」

まどか「あ、さやかちゃん。どうしたの?ソウルジェムなんて見つめて」

さやか「いや……なんでもない。パトロール……一緒に行こっか」

16: 2011/09/16(金) 13:54:50.02 ID:sXHxJQ+s0
>>14
修正

×マミ『魔女のエネルギーの源……『希望』の塊よ!私と一緒に……光に消えなさいッ!』

○マミ『魔法少女のエネルギーの源……『希望』の塊よ!私と一緒に……光に消えなさいッ!』

17: 2011/09/16(金) 13:59:12.05 ID:sXHxJQ+s0
──路地裏


使い魔「ブーンブーン!!」


さやか「早速いたか……チェンジ!ゲッタアァァァ!」ガキィィィィン!!

さやか「マッハスペシャル!」

19: 2011/09/16(金) 14:10:59.91 ID:sXHxJQ+s0
まどか「消えた!?」

使い魔「ブーンブ……!?」

さやか「どこ見てんの?アンタの目の前だよ……ドリルアーム!」ギリュリュリュリュリュ
使い魔「ブ……!」
ヂギィン!

使い魔「ブ……ブブーン!」スタコラピュー

さやか「なっ……弾かれた?何!?」


杏子「おいおい、何してんのさ。ありゃ使い魔だよ?グリーフシードを落とすわけないじゃん」

さやか「……何が言いたいの?あんた」
杏子「だから、四、五人頃して魔女になるのを待てってのさ。そうすりゃグリーフシードも孕むんだからさ」

まどか「そんなこと……!」

杏子「何、そこのアンタは分からないって?よくそんな甘っちょろい考え方して生きてこれたな」

まどか「違う、そんなこと言ったら……!」

さやか「……ドリルミサイル!」ボシュウ!
杏子「うわっ!危ねぇ!何すんだ!」

さやか「あたしも分からないよ。どうせ氏ぬんだったら、今頃してやったほうが親切だ」

20: 2011/09/16(金) 14:20:31.95 ID:sXHxJQ+s0
さやか「ククク……ヒャーッハッハッハ!!」

杏子「う、腕がまた生えてきやがった……!」

まどか「さやかちゃんは『氏ぬ』とか『頃す』とか聞くと……ああなっちゃうの」

杏子「な、なんだよそれ……まさかこいつが噂のイレギュラー……!?」

さやか「ドリルアァァァァァム!」ギュイイイイイイイイン!

杏子「うおおおおぁ!」ガキン!

杏子「……はっ、消えた!?どこに……!」

さやか「後ろだよ」ギュイイイイイン

杏子「ひっ……!」

さやか「どてっ腹に風穴空けてやるよォ!ドリルアァァァァァァァム!」

21: 2011/09/16(金) 14:31:15.56 ID:sXHxJQ+s0
まどか「さやかちゃん、やめ──」

ガ チ ャ ン

ほむら「あて身」バキッ

さやか「がっ……!」バタ

まどか「ほ……ほむらちゃん!?」

杏子「は、はぁ……はぁ……。」


ほむら「危ないところだったわね、佐倉杏子」ファサ

杏子「ど、どこかで会ったか?あんたは一体……それより、借りを作っちまったな」

ほむら「礼には及ばないわ」

22: 2011/09/16(金) 14:39:43.74 ID:sXHxJQ+s0
さやか「──んあ、私……。」ムクリ

まどか「あ、起きた?」

さやか「あ……さっきの奴は?」

まどか「ほむらちゃんが連れていっちゃったよ」

さやか「そっか、あたし転校生に気絶させられて……あんにゃろ、今度会ったらレンコンみたいにしてやる!」ギリギリ

まどか「そ、それはさすがに……。」

25: 2011/09/16(金) 14:58:27.59 ID:sXHxJQ+s0
──ほむホーム

杏子「さっきは悪かったな……助かったよ」

ほむら「いえ……それよりも、恩を感じているのなら私に協力してほしいことがあるのだけれど」


杏子「協力?」

ほむら「ええ、これからこの街にワルプルギスの夜が来るわ。私の目的はそれを退けること」

杏子「ワルプルギスの夜……か、大物だな。確かに一人じゃ厳しいかもしれないが二人なら……。」

ほむら「ええ。それと……美樹さやかにはできるだけ手を出さないで」

杏子「あのドリル野郎か……やんねーよ、こっちが氏んじまう」

26: 2011/09/16(金) 15:07:36.44 ID:sXHxJQ+s0
──数日後、病室

上条「こんな腕で抱きしめてなんて言えないよ……キスしてなんて言えないよぉ……!」

さやか「大丈夫だよ、恭介。あたしは恭介のこと見捨てたりしないから」ギュ……
上条「さ、さやかぁ……!」

さやか「キス……しよ?恭介……。」

上条「……いいのかい?さやか、僕は──んっ!」チュッ

さやか「……へへ、奪っちゃった」

上条「さ、さやか……///」


さやか「(計画通り!さすがの恭介も、あたしのIQ300の頭脳にかかれば……。)」

上条「……////」

29: 2011/09/16(金) 15:19:03.23 ID:sXHxJQ+s0
さやか「ふう……もうすっかり夜になっちゃった……ん?」ツヤツヤ

杏子「あ……げっ!」

さやか「あんたはこの前の!」

杏子「ま、待て待て!ケンカする気はねーよ!」

さやか「なにさ、取って食ったりしないよ、あたしは機嫌がいいんだ……なんてったって今までカ・レ・シの所にいたからね、ふふーん」ポヤポヤ

杏子「チッ、場所変えようや……久しぶりにキレちまったよ」

31: 2011/09/16(金) 15:32:18.94 ID:sXHxJQ+s0
──歩道橋

杏子「ここなら思う存分暴れられるね」ジャキン!

さやか「フン……。」ス……

まどか「さやかちゃん!やめて!」

さやか「まどか、ふっかけて来たのはこいつだよ」

まどか「で、でも魔法少女同士で戦うなんて、こんなの……!」

杏子「ふん、うぜー奴にはうぜー仲間がいるもんだね」

ほむら「それを言ったら……あなたはどうなのかしら」

杏子「わ!い、いつの間に!」

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「……美樹さやかに手出しはしないといった筈よ」

杏子「だってよ……!」

32: 2011/09/16(金) 15:40:13.16 ID:sXHxJQ+s0
さやか「あんたもグルだったんだね、転校生……。」

ほむら「ここは私に任せてもらうわ」

杏子「……わかったよ」

まどか「あ……(このままじゃ、ほむらちゃんまで風穴開けられちゃう……!)」

まどか「……さやかちゃん!ごめん!」バッ

さやか「あ、あたしのソウルジェム!」

まどか「遠くに……!」ポイッ

さやか「ちょっと!なにすんのさまど……か……!」バタッ

まどか「さやかちゃん……?」

QB「やれやれ、今のはまずかったよまどか。よりによって友達を投げ捨てるなんて」

まどか「……え?」
杏子「おい、こいつ……氏んでるじゃねぇか!」

35: 2011/09/16(金) 15:47:22.11 ID:sXHxJQ+s0
ほむら「……くっ!」キュイン!

まどか「どういうことキュウべえ!早くさやかちゃんを元に戻して!」

QB「何を言ってるんだ。さやかはさっき君が投げて捨てちゃったろう?」

杏子「どういうことだオイ……!」

QB「ソウルジェムは魔法少女の魂そのものだよ?普段は肌身離さず身につけてるからこういう事はないんだけど……身体から遠く離れたら、身体のほうは活動を停止しちゃうに決まってるじゃないか」

杏子「それじゃあたしたち、ゾンビにされたようなモンじゃないか!」

QB「何言ってるんだ。このほうが戦いじゃとっても有利じゃ」

さやか「そうだよ!一体どういうこと!?」

QB「ない……か……!?」

37: 2011/09/16(金) 16:00:22.06 ID:sXHxJQ+s0
まどか「さやかちゃん!大丈夫なの!?」

さやか「ん……ちょっと頭ふわふわするけど」

QB「何が起きているんだい!?ソウルジェムがない状態じゃ、身体はあくまでも抜け殻にすぎないんだ、有り得ないよ、こんなこと」

さやか「有り得ないって言われても……それより」ガシ

QB「なっ」

さやか「説明もなしにずいぶん勝手な契約してくれたんじゃない?キュウべえェ……。」
QB「聞かれなかったからね、それにこの身体のほうが氏ぬ危険が少ないだろう?」

まどか「あ」

さやか「……目だァ!」ブチュッ!!
QB「ぶッ!?」

杏子「うっあ……!」

さやか「耳だァ!!」バシュッ

QB「ぎゅっぷい……!」ボト ボト

さやか「鼻!」ズバアァァ
杏子「う……ああ……!」

さやか「ククク……イヒヒヒヒヒヒ、ヒャーッハハハハハハハ!!」バキッ ドスッ ブチュッ ベキッ メキョ ゴシャ
QB「……。」ベシャア ブシュウウ
まどか「ひ……うっ、おえぇぇぇ……!」ビチビチビチ

41: 2011/09/16(金) 16:10:12.89 ID:sXHxJQ+s0
杏子「あ……ああ……!」グスッ

さやか「イヒヒ……ヒ……。」バタ

まどか「う、うっぷ……さやかちゃん?さやかちゃん!」


ほむら「ふう……。」シュイン

QB「」デローン

杏子「ひっく……ひっく」グス

まどか「さやかちゃん!さやかちゃん!」ユサユサ

ほむら「(キュウべえの惨殺氏体に誰かの吐瀉物、そしてこの状況……何があったの、一体?)」

43: 2011/09/16(金) 16:20:30.17 ID:sXHxJQ+s0
QB「やれやれ、美樹さやかは一体何だったんだ」ハムハムハムハム

ほむら「キュウべえ……一体何が起きたというの?」

QB「きゅっぷい。僕は魔法少女のシステムについて説明しただけだよ?そしたら途中でさやかが突然動き出して……。」

ほむら「(どういうことよ……。)そう……。」トン

さやか「……はっ」

まどか「さやかちゃん!?よかった……!」

ほむら「聞いたでしょう、まどか……人間でいたかったら、間違っても魔法少女になろうなんて考えないで」タッ

まどか「あ……行っちゃった」

さやか「あれ、私……。」

杏子「……。」グス

QB「……。」

さやか「……どうしたの?」

まどか「いや……。」

44: 2011/09/16(金) 16:31:32.19 ID:sXHxJQ+s0
数日後、さやかの家

さやか「退院おめでと、恭介」

上条「はは、腕はギブス巻いて隠してるだけだけど、足はリハビリもしてないのにあっという間によくなって……さやかのおかげかな?」

さやか「え?いやいやそんなぁ……。」

上条「本当だよ、さやかとキスしてると、どんどん元気になってくるんだ。今だって……。」チュッ

さやか「もう、恭介……んっ」チュッチュッ


QB『間違いない、美樹さやかの身体の中には魔法少女とは別の、秘められたエネルギーが渦巻いている……。』

49: 2011/09/16(金) 16:48:31.98 ID:sXHxJQ+s0
──夜

さやか「ライガーミサァァイル」ボシュ!

エルザマリア「ホギャアアアアア!!」ズドン!

さやか「ドリルアァァァァァァァム!」ギャリギャリギャリギャリギャリ
エルザマリア「イァアアアアアア!!」ブシュウウウウウ

まどか「(さやかちゃん……なんだか進化してるような)」
ドワォ!

さやか「……ふう」

ほむら「……見事ね、美樹さやか」

さやか「転校生……何しにきたの?」

まどか「ちょっと、さやかちゃん!ほむらちゃんはさやかちゃんのソウルジェムを取ってきてくれたんだよ!?そんな……!」

さやか「あ、そうなの?その節はどうも……。」

ほむら「……少し、話があるわ」

50: 2011/09/16(金) 17:03:00.74 ID:sXHxJQ+s0
──ほむホーム

まどか「お邪魔しまーす……。」

杏子「げっ……!」
さやか「あ、あんたは!」

ほむら「落ち着きなさい。彼女にも話があってここに呼んだの」

さやか「……ん」

杏子「ほっ……。」
さやか「それで?一体話ってなんなのさ」

ほむら「虫がいい話だってわかってるけど……これからこの街にやってくる魔女、『ワルプルギスの夜』と一緒に戦ってほしいの」

杏子「お、おい!まさかこいつまで誘うのか!?確かに戦力は多いに越したことはないが……。」

ほむら「ええ」

まどか「ワルプルギスの夜って?」

ほむら「結界を持たない、強大な魔女よ。あなたたち一般人には姿は見えず、行く先々に災害をまき散らしていくわ。」

まどか「その魔女が、見滝原に……。」

ほむら「ええ。だからまどか、あなたはできるだけ早く避難してちょうだい、間違っても契約して戦おうなんて考えないで」

まどか「う、うん」

53: 2011/09/16(金) 17:17:55.32 ID:sXHxJQ+s0
ほむら「そして、美樹さやか。あなたにはワルプルギスの夜撃退のため、共闘してほしいんだけど……。」

さやか「いいよ?」

ほむら「……ずいぶんとあっさり承諾するのね。断られてもおかしくないと思っていたけれど」

さやか「そいつを放っておいたら、街が大変なことになっちゃうんでしょ?そんな奴、放っておけないよ。それにマミさんが守った街を……あたしが守らなくてどうするのさ」


杏子「マミか……。」

ほむら「……ワルプルギスの夜は──日に現れるわ。準備をしておいてちょうだい」

さやか「……わかった」

57: 2011/09/16(金) 17:35:51.87 ID:sXHxJQ+s0
──ワルプルギスの夜襲来前日

さやか「……ねえ、恭介。明日は物凄い嵐が来るから、できるだけ早く避難してね」

上条「そうなの?天気予報じゃそんなこと言ってなかったけど……。」

さやか「わかるんだ。絶対に来るって……信じてくれないかもしれないけど」

上条「僕は……さやかを信じるよ」

さやか「……ありがと」

さやか「……あのさ、恭介。もしあたしがいなくなったとしたら……どうする?」

上条「……考えたくもないよ、さやかがいない人生なんて。僕はさやかがいなきゃ……生きていきたくない」

さやか「えへ、ありがと……ねえ、恭介」

さやか「大人のキス、しよ?」

上条「う……うん」
さやか「ん……ちゅぱ、れろぉ……。」
上条「……んっ」

さやか「(絶対に生きて帰ってくるからね……恭介)」

59: 2011/09/16(金) 17:43:33.47 ID:sXHxJQ+s0
ほむら「来たわ……。」



杏子「奴がワルプルギスの夜……!」



ほむら「ここで止めればよし、私たちが負けたらまどか達は……。」



さやか「やらせないよ……こいつは私がバラバラにしてやる!」



ワルプルギス「キャハハハハハハハ!!」

さやか「チェェンジ!ゲッタアァァー!!」ジャキィン!

60: 2011/09/16(金) 17:51:19.28 ID:sXHxJQ+s0
さやか「マッハスペシャル!」シュイン! シュイン!

ほむら「速すぎて残像が……!」


さやか「ドリルストォォォォォム!」グワアァァァァ

使い魔「イヤアアアアア!」ズババババ

ほむら「使い魔が竜巻に呑み込まれていく……!」

杏子「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」


さやか「とった!ドリル!アアァァァァァァァァム」ギュイイイイイイイイイン!!

ワルプルギス「キャハハハハハハ」

さやか「なっ、ドリルが、通らな……!」ギャリギャリギャリギャリギャリ

ワルプルギス「ギャハハハハハハ!!」ドワォ!

さやか「うわあぁーっ!」

62: 2011/09/16(金) 18:03:54.81 ID:sXHxJQ+s0
──避難所

上条「どこ行ったんだろう、さやか……こうなるの知ってたから避難所にいないはずないのに」


まどか「大丈夫かな……さやかちゃん達」

上条「……鹿目さん?今、なんて?」

まどか「か、上条くん!?さ、さやかちゃんたちは大丈夫かなって……!」

上条「鹿目さんも……さやかが避難してるかどうか知らないのかい!?」


まどか「え!?あ……あの、さやかちゃんは今避難所には」

上条「なんだって!」

まどか「あっ……!」

上条「くそ……探しに行ってくる!」

まどか「い、今外に出たら危ないよ!」

上条「構わない!さやかのためなら!」ダッ

まどか「あ……行っちゃった」

64: 2011/09/16(金) 18:14:24.71 ID:sXHxJQ+s0
上条「さすがに雨風が激しいな……さやか!どこだ!さやか!」

ほむら「う、うう……!」ボロッ

上条「君は暁美さん……!?大丈夫か!どうしたんだ!」

ほむら「上条恭介……なぜあなたが……!」

上条「さやかが避難所にいないから探しにきたんだ!早く連れ戻さないと……!」

ほむら「美樹……さやかは」

ワルプルギス「キャハハハハ!!」ドワ!

さやか「うわあぁぁ!くそっ!ドリルアァァァァァァム!」ギュイイイイン

ワルプルギス「キャハハハハハ!」ギャリギャリギャリギャリ

さやか「く……貫けるまで、何回でも何回でも突き立ててやるッ!」

上条「さやかが……戦ってる?なんだ、あの浮かんでるのは……!」

ほむら「ワルプルギスが、見える……!?」

ワルプルギス「キャハハハハハハ!!」ガラガラガシャアアン!!
さやか「うわああああ!」

上条「さやか!」

69: 2011/09/16(金) 18:28:45.80 ID:sXHxJQ+s0
さやか「く……もう、身体が……!」


上条「さやか!大丈夫か!あんな凄い奴と戦うなんて……どうして黙ってたんだよ!」

さやか「ワルプルギスが、見えるの?さすが恭介だよ……あれ、普通の人には見えないんだよ?それに……恭介に心配かけたくないじゃん」

上条「馬鹿、馬鹿だよさやかは!さやかがいなくなったら、僕は……!」

さやか「恭介……!」

上条「僕も一緒に戦うよ」

さやか「え!?でも……!」

上条「危ないから駄目とは言わせないよ、さやかだって頑張ってたんだ……!」ギュ

さやか「恭介……!」ギュ

上条「一人のドリルで貫けなくても……二人のドリルなら貫ける!」ギュイイイイイイン!!

さやか「……うん!」ギュイイイイイイン!!

72: 2011/09/16(金) 18:37:44.02 ID:sXHxJQ+s0
ギュイイイイイイイン!!


ほむら「な、なに!?二人が、緑色の光に包まれていく……!」

QB「な、これは……ゲッター線!?」

ほむら「キュウべえ、いつの間に……!」

QB「ずっといたよ。僕達はあのエネルギーの利用に挑戦したことがあるんだ……数多くの個体を犠牲にした結果、失敗に終わったけど」

ほむら「そんな危険なエネルギーを、なぜ二人が……?」

QB「選ばれたんだ……美樹さやかは、ゲッター線に」

上条「うおぉぉぉぉ!」

さやか「あああぁぁぁぁぁぁ!」

ギュイイイイイイイイイン

ほむら「緑色の光が……ゲッター線が……大気が、螺旋を描いていく……!」

75: 2011/09/16(金) 18:45:33.67 ID:sXHxJQ+s0
さやか「あたし達の愛の力を……人間をなめるなぁッ!」

上条「受け取れ!これが僕達の愛の結晶……人類の、意思の力だぁッ!」

ギュルギュルギュルギュル……!

さやか「ゲッタアァァァァァァァー!」

上条「ラァブ!ラブ!」

さやか「ドリル・ハリケェェェェェェイン!!」

ギュン!

ワルプルギス「ア──」

ズバッ!

上条さやか「つ、ら、ぬ、けぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」


ワルプルギス「アアアアアアアアァァー!!」

ズドォォォォン!!

ほむら「た、倒した……ワルプルギスの夜を」

さやか「まだ終わっちゃいない……!」

80: 2011/09/16(金) 18:58:02.97 ID:sXHxJQ+s0
さやか「恭介、今ならわかるでしょう?」

上条「ああ。さやかと分かり合った今なら。この腕も、自由に元に戻せる」ガチャン
さやか「よかった、じゃあ、次にやるべきこともわかるよね?」

上条「ああ……!」

さやか「よく聞け!熱い血潮も……涙も流さない冷血野郎のインキュベーター共!アンタ達なんかに……この地球は渡さんッッ!」

QB「な……!」

マミ『美樹さん、ゲッターの力を……自分を、信じるのよ!』

さやか「(マミさん……!マミさんもゲッターの……!)」
マミ『任せたわ、美樹さん……!』

さやか「……アンタ達の仲間を吹き飛ばした、エネルギーの源だ!この地球から……魔女ともども消えてなくなれぇぇぇぇぇ!」

上条「さやか!手を!」

さやか「行くよ!恭介!」


上条「ストナァァァ!」

さやか「サン!」

上条さやか「「シャアァァァァァァァァァアイン」」

84: 2011/09/16(金) 19:06:16.40 ID:sXHxJQ+s0
QB「あの球体……エネルギーの、ゲッター線の塊……僕達は、僕達は……うわあああぁぁぁぁ!」ボシュウウウウ

ほむら「ひ、光が……きゃあああー!」

──地球のどこか

魔女「ウジュルウジュル」

女「ひ……何、あれ!?」

シュゴォ!

女「何、この光……きゃ!」

魔女「ギャアアアアアア!!」ボシュウウウウ

女「うぅ……あれ?景色が元にもどってる……。」

──また世界のどこか

魔法少女「嫌……このままじゃ私、魔女になっちゃう……!」ゴポ……

シュゴア!

魔法少女「きゃ、何!?眩しい……!」

魔法少女「う……ん、あれ?ソウルジェムがない……!私、私……助かったんだ!」ポロポロ

87: 2011/09/16(金) 19:12:48.41 ID:sXHxJQ+s0
ほむら「杏子!杏子!起きて、私たち……!」

杏子「う、ん……!あれ、ワルプルギスの夜は!?」

ほむら「美樹さやかが倒したわ、それより自分の身体を見て!」

杏子「え?あ……ソウルジェムが、ない!」

ほむら「私たち、魔法少女の運命から解放されたんだよ!私たち……!」

さやか「地球上のインキュベーターと魔女、そして魔法少女は……すべて消滅させたよ」

杏子「マジ、か……!」

ほむら「もう戦わなくていいんだよ、私たち……!」ポロポロ

ゴゴゴゴゴ……!

杏子「なんだ!?」

上条「しまった!ストナーサンシャインの影響で……別次元のワームホールが開いてしまった!」

93: 2011/09/16(金) 19:23:04.18 ID:sXHxJQ+s0
杏子「どうするんだ!?」

さやか「私たちが内部から強引に閉めるしか……!」

ほむら「それって……永遠にこっちに戻れなくなっちゃうってことじゃない!」

上条「誰かがやらなきゃダメなんだ!見てくれ、今話してる間にも、ワームホールにどんどん瓦礫が吸い込まれていってる……このままじゃ、なにもかも無くなってしまう!」

さやか「杏子、今まで乱暴なマネして悪かったね、それじゃ」

杏子「ま、待て──」

ゴゴゴゴゴ……!

上条「ワームホールが……閉じていく!?」

マミ「あなた達がこっちに来るのはまだ早いわ……ここからは、私の仕事よ!」

ほむら「あ、あそこから顔を出してるのって!」

さやか「ま……マミさん!」

96: 2011/09/16(金) 19:32:40.41 ID:sXHxJQ+s0
マミ「ゲッター……アーム!」ゴゴゴ……!

杏子「マミの腕……めちゃくちゃ伸びてるぞ!?」

さやか「どんどん閉まっていく……マミさん!」

マミ「く……また会えて嬉しいけど、もうすぐお別れね」

さやか「嫌です、そんなの!マミさん、いったん手を離してこっちに来て下さい!そうすればまた一緒に……!」

マミ「だめよ、いま手を離したら、ワームホールが完全に開いてしまう。そうなったらもう……手遅れよ」

さやか「マミさぁん……!」ポロポロ

マミ「……ほら、そんな顔しないの、私まで悲しくなってくるじゃない」

さやか「だって、だって……マミさん!」グスッ

マミ「大丈夫、ゲッター線に導かれている限り、また会えるから……!」ゴゴゴ……!

上条「ワームホールが、閉まる……!」
マミ「また……会いましょう」

ズズ……ン

さやか「……あ」

さやか「マミさぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」

98: 2011/09/16(金) 19:40:45.12 ID:sXHxJQ+s0
さやか「う、うぅ……うわあああぁぁぁぁ!!」

上条「さやか……!」ギュッ

さやか「あ……恭介」

上条「あの人は『また会いましょう』って言ってた。僕達がゲッター線に導かれている限り、また会えるって。」

さやか「うん……でも今は……!」グスッ

まどか「みんな……無事だったんだね」

ほむら「まどか!」
まどか「うっ……うっ……!」ヒック

ほむら「ど、どうしたのまどか!」

まどか「わかんない、わかんないけど……もう一回、マミさんとお別れしたような気がして……!」

ほむら「……!」

上条「(まさか、鹿目さんも……ゲッター線に導かれた者か)」

99: 2011/09/16(金) 19:49:42.16 ID:sXHxJQ+s0
──数年後

まどか「イーグル号、準備いいよ!」

上条「こちらジャガー号、準備OK!」

さやか「ベアー号、いつでも出れるよ!」

高校生になった私たちは、偶然が重なり、ゲッター線で動くロボット『ゲッターロボ』のパイロットにスカウトされていた。

杏子「今回の敵は水中に潜んでるみてーだ」

さやか「ということはあたしのゲッター3の出番だね!」

杏子「はっ、ヘマすんじゃねーぞ?」

さやか「わかってるよ?」

ほむらと杏子も、なぜだか早乙女研究所で働いている。杏子はオペレーター、ほむらはメカニック。
ほんと、運命って不思議だね。

杏子「よし、発進準備OK!いくぞ!」

まどか・上条・さやか「ゲッターロボ・発進!!」



100: 2011/09/16(金) 19:52:31.51 ID:sXHxJQ+s0
終わりです
支援ありがとうございました

さやかちゃんに幸せになってほしいと思った結果こうなってました
さやかちゃんさやさや

102: 2011/09/16(金) 20:01:00.38 ID:YlB348JV0
さやかがベアー号だと…
人魚だからか?


乙でした

103: 2011/09/16(金) 20:09:04.47 ID:Wr8d+jyb0
最後が石川版ゲッターじゃなくて良かった。、

104: 2011/09/16(金) 20:10:52.21 ID:EEF5Ya1M0
乙さや

引用: さやか「目だ!耳だァ!鼻!」