1: 2008/09/10(水) 21:32:38.00 ID:KE2QjvuZO
翠「さっさと起きやがれですぅ」
ドスドス
ジュン「痛い…起きるから、踏むのは止めろ性悪人形」
翠「そうですか?」
翠「のりが朝食作って待ってるですから、さっさとくるですよ」
翠星石はドタドタと音を立てて、一階に降りて行った。
ジュン「ったく、もっと起こし方を考えてくれよ」
ドスドス
ジュン「痛い…起きるから、踏むのは止めろ性悪人形」
翠「そうですか?」
翠「のりが朝食作って待ってるですから、さっさとくるですよ」
翠星石はドタドタと音を立てて、一階に降りて行った。
ジュン「ったく、もっと起こし方を考えてくれよ」
2: 2008/09/10(水) 21:34:08.12 ID:KE2QjvuZO
真紅「あらジュン、遅かったわね」
雛苺「おそよーなの」
ジュン「はいはい、おそよー」
のり「ジュン君、ほら席に座って」
何故か嬉しそうに馬鹿姉貴がせきたてる。
あぁ、久々だったな、みんなで朝食を食べるのは。
翠「さっさと座りやがれです。ご飯が冷めちまうですよ」
ジュン「はいはい」
雛苺「おそよーなの」
ジュン「はいはい、おそよー」
のり「ジュン君、ほら席に座って」
何故か嬉しそうに馬鹿姉貴がせきたてる。
あぁ、久々だったな、みんなで朝食を食べるのは。
翠「さっさと座りやがれです。ご飯が冷めちまうですよ」
ジュン「はいはい」
5: 2008/09/10(水) 21:36:10.47 ID:KE2QjvuZO
のり「あのねジュンくん」
何故か深刻そうに、姉ちゃんが話しかけてくる。
ジュン「なんだよ、話は食べた後でいいだろ」
のり「そ、そうなんだけどね」
ジュン「なんだよ、だから後で」
雛「話はちゃんと聞くものなのよ」
真紅「そうよジュン」
ジュン「………わかったよ」
何故か深刻そうに、姉ちゃんが話しかけてくる。
ジュン「なんだよ、話は食べた後でいいだろ」
のり「そ、そうなんだけどね」
ジュン「なんだよ、だから後で」
雛「話はちゃんと聞くものなのよ」
真紅「そうよジュン」
ジュン「………わかったよ」
10: 2008/09/10(水) 21:39:00.00 ID:KE2QjvuZO
のり「あのね、その」
ジュン「なんだよ、聞いてやるから、はっきり言えよ」
のり「うん、びっくりしないでね」
のり「ここをね。引っ越すことになったの」
ジュン「え?」
ジュン「なんだよ、聞いてやるから、はっきり言えよ」
のり「うん、びっくりしないでね」
のり「ここをね。引っ越すことになったの」
ジュン「え?」
13: 2008/09/10(水) 21:41:10.23 ID:KE2QjvuZO
ジュン「何言ってるんだよ」
のり「ごめんねジュン君、お父さんが勝手に決めちゃって」
ジュン「なっ、……」
のり「だから中学校も転校」
ジュン「は?」
転校?
せっかく柏葉と勉強して、復学しようとしてるのに?
なんだよそれ。まるで僕がイジメから逃げたみたいじゃないか……!
16: 2008/09/10(水) 21:44:21.67 ID:KE2QjvuZO
ジュン「なんでだよ!!」
ガチャン!!
ジュン「なんで転校なんか」
のり「ごめんね。お姉ちゃんなにもできなくて」
真紅「のりが悪いわけじゃないわ。ジュン、あなたも落ち着きなさい」
ジュン「くっ……」
ジュン「部屋に戻ってる」
ガチャン!!
ジュン「なんで転校なんか」
のり「ごめんね。お姉ちゃんなにもできなくて」
真紅「のりが悪いわけじゃないわ。ジュン、あなたも落ち着きなさい」
ジュン「くっ……」
ジュン「部屋に戻ってる」
19: 2008/09/10(水) 21:47:50.52 ID:KE2QjvuZO
ジュン「…………」
コンコン
真紅「入るわよジュン」
返事を待たずに真紅が部屋に入ってくる。
真紅「あなたの気持ちもわかるわ」
真紅「いえ、本当はわからない……」
ジュン「どっちだよ」
真紅「人の気持ちが私たちに分かるわけがないのだわ」
ジュン「そうかよ」
コンコン
真紅「入るわよジュン」
返事を待たずに真紅が部屋に入ってくる。
真紅「あなたの気持ちもわかるわ」
真紅「いえ、本当はわからない……」
ジュン「どっちだよ」
真紅「人の気持ちが私たちに分かるわけがないのだわ」
ジュン「そうかよ」
21: 2008/09/10(水) 21:50:38.59 ID:KE2QjvuZO
真紅「転校と言うものが私達には分からないの」
ジュン「…………」
真紅「でもねジュン、こんなことにイライラしても意味なんてないわ」
そうだよ、確かに意味なんてないさ。
でも、仕方ないじゃないか…
真紅「ジュン…あなたは負けてなんてないのだわ」
ジュン「え?」
真紅「あなたが何を気にしているなんかは知らないけれど…」
真紅「あなたは弱くないし、逃げてもないわ」
ジュン「真紅」
ジュン「…………」
真紅「でもねジュン、こんなことにイライラしても意味なんてないわ」
そうだよ、確かに意味なんてないさ。
でも、仕方ないじゃないか…
真紅「ジュン…あなたは負けてなんてないのだわ」
ジュン「え?」
真紅「あなたが何を気にしているなんかは知らないけれど…」
真紅「あなたは弱くないし、逃げてもないわ」
ジュン「真紅」
23: 2008/09/10(水) 21:53:28.45 ID:KE2QjvuZO
ジュン「そうか……ありがとな真紅」
真紅「主として下僕を慰めるのは当然のことよ」
ジュン「下僕か…そのうち下剋上してやる」
真紅「あらそう?私は逃げないから、いつでもかかってらっしゃい」
真紅「でも、まだ朝食の途中だわ。下剋上はその後にして頂戴」
そう言って、少し微笑をうかべながら、真紅は下へ降りて行った。
真紅「主として下僕を慰めるのは当然のことよ」
ジュン「下僕か…そのうち下剋上してやる」
真紅「あらそう?私は逃げないから、いつでもかかってらっしゃい」
真紅「でも、まだ朝食の途中だわ。下剋上はその後にして頂戴」
そう言って、少し微笑をうかべながら、真紅は下へ降りて行った。
26: 2008/09/10(水) 21:56:14.60 ID:KE2QjvuZO
ジュン「ちょっと出掛ける」
のり「あら?どこへいくのぉ?」
ジュン「……柏葉のとこに」
雛苺「トモエのとこに?ヒナも着いていくのー」
ジュン「………勝手にしろ」
雛苺「じゃあ、勝手にさせてもらうの」
のり「あら?どこへいくのぉ?」
ジュン「……柏葉のとこに」
雛苺「トモエのとこに?ヒナも着いていくのー」
ジュン「………勝手にしろ」
雛苺「じゃあ、勝手にさせてもらうの」
31: 2008/09/10(水) 21:59:12.22 ID:KE2QjvuZO
雛苺「トゥモエー!!」
ガシッ
ジュン「いきなり飛び付くなよ」
雛苺「トモエトモエトモエー」
巴「雛苺は今日も元気ね」
雛苺「ヒナはいつも元気なのよ」
ガシッ
ジュン「いきなり飛び付くなよ」
雛苺「トモエトモエトモエー」
巴「雛苺は今日も元気ね」
雛苺「ヒナはいつも元気なのよ」
34: 2008/09/10(水) 22:02:40.72 ID:KE2QjvuZO
ジュン「急に呼び出してごめんな」
巴「気にしないで」
雛苺「気にしないの~」
ジュン「お前には言ってない」
ジュン「あと雛苺、少し静かにしててもらえるか?ちょっと大事な話があるんだ」
雛苺「わかったわ。お口にチャックね。まかせてなの」
ジュン「サンキュ」
巴「気にしないで」
雛苺「気にしないの~」
ジュン「お前には言ってない」
ジュン「あと雛苺、少し静かにしててもらえるか?ちょっと大事な話があるんだ」
雛苺「わかったわ。お口にチャックね。まかせてなの」
ジュン「サンキュ」
35: 2008/09/10(水) 22:03:35.30 ID:KE2QjvuZO
ジュン「なぁ柏葉、学校はどうなんだ?」
巴「?、いつもと変わらないと思う」
ジュン「そうか……その……」
巴「……」
巴「?、いつもと変わらないと思う」
ジュン「そうか……その……」
巴「……」
39: 2008/09/10(水) 22:06:37.13 ID:KE2QjvuZO
ジュン「僕、引っ越して、転校するんだ」
巴「え?」
ジュン「ごめん。勉強とか付き合ってもらったのに」
巴「それは気にしないで」
巴「いつくらいになりそうなの?」
ジュン「それはちょっと分からない。でも、するんだ」
巴「そう」
巴「え?」
ジュン「ごめん。勉強とか付き合ってもらったのに」
巴「それは気にしないで」
巴「いつくらいになりそうなの?」
ジュン「それはちょっと分からない。でも、するんだ」
巴「そう」
42: 2008/09/10(水) 22:09:36.15 ID:KE2QjvuZO
ジュン「僕さ、新しい学校ではちゃんと登校しようと思う」
ジュン「いや、しないといけないんだ」
巴「うん……」
ジュン「だから……柏葉もさ」
巴「なに?」
ジュン「自分が言いたいことを言えるようになってほしい」
巴「え?」
ジュン「いや、しないといけないんだ」
巴「うん……」
ジュン「だから……柏葉もさ」
巴「なに?」
ジュン「自分が言いたいことを言えるようになってほしい」
巴「え?」
46: 2008/09/10(水) 22:12:02.02 ID:KE2QjvuZO
ジュン「僕が言えることじゃないけどさ……でも」
巴「そんなことはないわ。桜田君は頑張ってるもの」
巴「桜田君が頑張るなら、私も頑張らないと」
ジュン「………」
雛苺「トモエ……」
巴「そんなことはないわ。桜田君は頑張ってるもの」
巴「桜田君が頑張るなら、私も頑張らないと」
ジュン「………」
雛苺「トモエ……」
48: 2008/09/10(水) 22:15:16.93 ID:KE2QjvuZO
雛苺「ヒナはずっとトモエを応援しているわ」
雛苺「離れちゃうのは嫌だけど、ヒナはずっとトモエが大好きなの」
巴「雛苺………」
ジュン「お前もたまにはいいこと言うんだな」
雛苺「たまにはは余計なのー」
雛苺「離れちゃうのは嫌だけど、ヒナはずっとトモエが大好きなの」
巴「雛苺………」
ジュン「お前もたまにはいいこと言うんだな」
雛苺「たまにはは余計なのー」
51: 2008/09/10(水) 22:17:53.12 ID:KE2QjvuZO
ジュン「じゃあ…それだけだから」
巴「うん」
雛苺「バイバイなの、トモエ」
巴「うん、バイバイ」
ジュン「じゃあ」
巴「…………」
巴「うん」
雛苺「バイバイなの、トモエ」
巴「うん、バイバイ」
ジュン「じゃあ」
巴「…………」
54: 2008/09/10(水) 22:20:11.46 ID:KE2QjvuZO
巴「桜田君!」
ジュン「ん?」
振り向くと、柏葉がこちらに向かって走ってきていた。
巴「はぁ……はぁ…」
ジュン「大丈夫か?」
巴「桜田君、あの……」
ジュン「…………」
巴「引っ越すのも、そう遠くないんでしょ?」
巴「だったら……」
ジュン「?」
巴「ううん…なんでもない」
巴「一緒の高校に入れたらいいねって思っただけだから」
ジュン「え?」
巴「それじゃあ、バイバイ」
ジュン「ん?」
振り向くと、柏葉がこちらに向かって走ってきていた。
巴「はぁ……はぁ…」
ジュン「大丈夫か?」
巴「桜田君、あの……」
ジュン「…………」
巴「引っ越すのも、そう遠くないんでしょ?」
巴「だったら……」
ジュン「?」
巴「ううん…なんでもない」
巴「一緒の高校に入れたらいいねって思っただけだから」
ジュン「え?」
巴「それじゃあ、バイバイ」
55: 2008/09/10(水) 22:22:43.63 ID:KE2QjvuZO
のり「今日は花丸ハンバーグよ」
ジュン「今日もな」
翠「細かいことわ気にするなです」
雛苺「細かいことを気にするとはげるのー」
ジュン「なっ」
雛苺「ハゲハゲツルツルなの」
ジュン「な、な……!!」
真紅「ジュン、落ち着きなさい。せっかくの夕食がまずくなってしまうわ」
ジュン「はぁ……わかったよ」
ジュン「今日もな」
翠「細かいことわ気にするなです」
雛苺「細かいことを気にするとはげるのー」
ジュン「なっ」
雛苺「ハゲハゲツルツルなの」
ジュン「な、な……!!」
真紅「ジュン、落ち着きなさい。せっかくの夕食がまずくなってしまうわ」
ジュン「はぁ……わかったよ」
58: 2008/09/10(水) 22:26:01.77 ID:KE2QjvuZO
のり「ジュン君、引っ越しは二日後になりそう」
ジュン「そうか……」
のり「ごめんねジュン君」
ジュン「いいよ、もう気にしてない」
のり「そう……」
ジュン「あと……ご飯おいしいよ」
のり「ふふ、ありがとうジュン君」
ジュン「そうか……」
のり「ごめんねジュン君」
ジュン「いいよ、もう気にしてない」
のり「そう……」
ジュン「あと……ご飯おいしいよ」
のり「ふふ、ありがとうジュン君」
59: 2008/09/10(水) 22:28:57.01 ID:KE2QjvuZO
真紅「ジュン、起きなさい」
翠「転校初日に遅刻する気ですか?さっさと起きるです」
ジュン「ん……」
ドタドタと僕の布団の上で暴れる翠星石のおかげ?で目が覚めた。
真紅「やっと起きたわね」
ジュン「仕方ないだろ、新しい家に慣れなくて、よく眠れなかったんだから」
真紅「そう?でも急いだほうがいいわよ」
翠「これを見るですぅ」
バッと翠星石が目覚まし時計を目の前に突き付ける。
ジュン「8時……15分」
翠「転校初日に遅刻する気ですか?さっさと起きるです」
ジュン「ん……」
ドタドタと僕の布団の上で暴れる翠星石のおかげ?で目が覚めた。
真紅「やっと起きたわね」
ジュン「仕方ないだろ、新しい家に慣れなくて、よく眠れなかったんだから」
真紅「そう?でも急いだほうがいいわよ」
翠「これを見るですぅ」
バッと翠星石が目覚まし時計を目の前に突き付ける。
ジュン「8時……15分」
61: 2008/09/10(水) 22:30:35.00 ID:KE2QjvuZO
ジュン「くそ、マジで初日から遅刻かよ」
見知らぬ校舎の中をトボトボと歩く。
授業が始まってるみたいで、誰一人として廊下にはいなかった。
ジュン「まぁいい…まだ大丈夫だ」
ジュン「えっと職員室、職員室」
ジュン「あった」
すぐに見つかった。
もう少し迷うものだと思ってたんだけどな。
ジュン「ふぅ…失礼しまーす」
見知らぬ校舎の中をトボトボと歩く。
授業が始まってるみたいで、誰一人として廊下にはいなかった。
ジュン「まぁいい…まだ大丈夫だ」
ジュン「えっと職員室、職員室」
ジュン「あった」
すぐに見つかった。
もう少し迷うものだと思ってたんだけどな。
ジュン「ふぅ…失礼しまーす」
63: 2008/09/10(水) 22:32:43.27 ID:KE2QjvuZO
担任「そうかそうか!来ないからビックリしたぞ」
ジュン「すみません」
担任「まぁそんなに気にするな。ほら、クラスに行こう」
ジュン「わかりました」
ジュン「すみません」
担任「まぁそんなに気にするな。ほら、クラスに行こう」
ジュン「わかりました」
66: 2008/09/10(水) 22:35:41.85 ID:KE2QjvuZO
担任「今日から一緒に勉強する、桜田ジュン君だ。みんな仲良くしてやってくれよ」
ジュン「桜田ジュンです。よろしく」
みんながみんな、違う目で見てくる。
好奇心に満ちた目、様子を見ているような目、目、目、目。
あぁ、なんか嫌だな。
担任「ほら、桜田の席はあそこだ」
ジュン「はい」
ジュン「桜田ジュンです。よろしく」
みんながみんな、違う目で見てくる。
好奇心に満ちた目、様子を見ているような目、目、目、目。
あぁ、なんか嫌だな。
担任「ほら、桜田の席はあそこだ」
ジュン「はい」
68: 2008/09/10(水) 22:39:24.68 ID:KE2QjvuZO
ジュン「ふぅ………」
男子「よろしくな」
席に座ると、隣の席のヤツが声をかけてきた。
ジュン「あ、あぁ、よろしく」
男子「まぁ色々と頼ってくれていいからな」
ジュン「うん。サンキュ」
担任「じゃあ、2時間目はじめるぞー」
男子「よろしくな」
席に座ると、隣の席のヤツが声をかけてきた。
ジュン「あ、あぁ、よろしく」
男子「まぁ色々と頼ってくれていいからな」
ジュン「うん。サンキュ」
担任「じゃあ、2時間目はじめるぞー」
70: 2008/09/10(水) 22:42:58.18 ID:KE2QjvuZO
それからは、退屈な授業だった。
学校の授業ってこんなんだったか。
放課中には色んなヤツが声をかけてきた。
そうなこんながあって、僕の転校初登校は終わった。
学校の授業ってこんなんだったか。
放課中には色んなヤツが声をかけてきた。
そうなこんながあって、僕の転校初登校は終わった。
71: 2008/09/10(水) 22:44:39.18 ID:KE2QjvuZO
のり「今日はどうだったの?」
ジュン「まぁまぁだよ」
のり「そうお?よかったわね」
ジュン「まだよかったかは分からないけどな」
ジュン「まぁまぁだよ」
のり「そうお?よかったわね」
ジュン「まだよかったかは分からないけどな」
73: 2008/09/10(水) 22:49:46.92 ID:KE2QjvuZO
翠「チビ人間、今日の学校はどうだったですか?」
雛苺「ヒナも、ヒナも気になるのー」
ジュン「なんだよお前たちも」
真紅「仕方ないのだわ。あなたの初登校だもの」
ジュン「そうかよ」
翠「でも、チビ人間は家に引きこもってるほうがいいですぅ」
ジュン「なっ」
翠「冗談です。本気にしないでほしいです」
ジュン「…………」
雛苺「ヒナも、ヒナも気になるのー」
ジュン「なんだよお前たちも」
真紅「仕方ないのだわ。あなたの初登校だもの」
ジュン「そうかよ」
翠「でも、チビ人間は家に引きこもってるほうがいいですぅ」
ジュン「なっ」
翠「冗談です。本気にしないでほしいです」
ジュン「…………」
77: 2008/09/10(水) 22:55:37.32 ID:KE2QjvuZO
真紅「…………」
ジュン「お前はなんかないのか」
真紅「……もう全部言われてしまったのだわ」ボソッ
ジュン「ん?」
真紅「気にしないで頂戴。あなたのことはあなたが決めることよ」
真紅「私が気にすることじゃないわ」
ジュン「はぁ……そっ」
ジュン「お前はなんかないのか」
真紅「……もう全部言われてしまったのだわ」ボソッ
ジュン「ん?」
真紅「気にしないで頂戴。あなたのことはあなたが決めることよ」
真紅「私が気にすることじゃないわ」
ジュン「はぁ……そっ」
80: 2008/09/10(水) 23:01:03.68 ID:KE2QjvuZO
ジュン「ふぁ……そろそろ寝るか」
真紅「もう?まだ9時にもなってないわ」
ジュン「なんか疲れたし、明日は遅刻したくない」
真紅「そう。なら止める必要はないわね」
ジュン「もとから止められる理由もないけどな」
ジュン「じゃあおやすみ」
真紅「おやすみ、ジュン」
真紅「もう?まだ9時にもなってないわ」
ジュン「なんか疲れたし、明日は遅刻したくない」
真紅「そう。なら止める必要はないわね」
ジュン「もとから止められる理由もないけどな」
ジュン「じゃあおやすみ」
真紅「おやすみ、ジュン」
83: 2008/09/10(水) 23:05:50.52 ID:KE2QjvuZO
翠「かわいい寝顔です」
真紅「翠星石、あまり近くによると起きてしまうわ」
雛苺「ジュンぐっすり寝てるの」
真紅「ええ、本当に」
翠「あんまり無理はしてほしくないです」
雛苺「ジュンは自分で決めたのよ。ジュンは絶対に無理なんで思ってないのー」
翠「な、そんなことはチビ苺に言われなくてもわかってるですぅ」
真紅「静かにするのだわ。ジュンが起きてしまうでしょう」
雛、翠「はいなの(です)」
真紅「翠星石、あまり近くによると起きてしまうわ」
雛苺「ジュンぐっすり寝てるの」
真紅「ええ、本当に」
翠「あんまり無理はしてほしくないです」
雛苺「ジュンは自分で決めたのよ。ジュンは絶対に無理なんで思ってないのー」
翠「な、そんなことはチビ苺に言われなくてもわかってるですぅ」
真紅「静かにするのだわ。ジュンが起きてしまうでしょう」
雛、翠「はいなの(です)」
85: 2008/09/10(水) 23:10:53.02 ID:KE2QjvuZO
ジュン「ん…朝か」
久しぶりの静かな目覚めだな。
いつもは翠星石の足踏み体操とかだったからな。
ジュン「ん?」
布団から出ようと思ったら、布団の上に真紅たちが眠っていた。
ジュン「何やってるんだ、こいつら」
ジュン「まぁいいや、この時間だと、まだ遅刻じゃないしな」
ジュン「たまには寝顔を見るのも悪くない」
久しぶりの静かな目覚めだな。
いつもは翠星石の足踏み体操とかだったからな。
ジュン「ん?」
布団から出ようと思ったら、布団の上に真紅たちが眠っていた。
ジュン「何やってるんだ、こいつら」
ジュン「まぁいいや、この時間だと、まだ遅刻じゃないしな」
ジュン「たまには寝顔を見るのも悪くない」
90: 2008/09/10(水) 23:15:40.49 ID:KE2QjvuZO
翠「うわーん、もうお嫁に行けないです~」
のり「あらどうしたの翠星石ちゃん?」
翠「チビ人間に寝顔見られたです」
真紅「レディの寝顔を見たジュンは悪いけれど、それくらいで騒いではダメよ翠星石」
翠「そういう真紅も、そうとう取り乱してたですー」
真紅「な、そ、そんなことはないのだわ!そうよねジュン」
雛苺「ヒナの寝顔はどうだったのー?」
ジュン「一気にうるさくなったな……」
のり「あらどうしたの翠星石ちゃん?」
翠「チビ人間に寝顔見られたです」
真紅「レディの寝顔を見たジュンは悪いけれど、それくらいで騒いではダメよ翠星石」
翠「そういう真紅も、そうとう取り乱してたですー」
真紅「な、そ、そんなことはないのだわ!そうよねジュン」
雛苺「ヒナの寝顔はどうだったのー?」
ジュン「一気にうるさくなったな……」
93: 2008/09/10(水) 23:21:08.66 ID:KE2QjvuZO
ジュン「てゆーか、お前らと話しているうちにこんな時間じゃないか!」
翠「人のせいにするのはよくないですぅ!」
真紅「ジュン、それはあなたの責任ね」
ジュン「あぁ、もう!二度遅刻なんてありえないだろ」
雛苺「ヒナの、ヒナの寝顔は~?」
ジュン「かわいいかわいいから…あっと、い、いってきます」
のり「いってらっしゃい」
翠「二度と帰ってくるなですぅ」
翠「人のせいにするのはよくないですぅ!」
真紅「ジュン、それはあなたの責任ね」
ジュン「あぁ、もう!二度遅刻なんてありえないだろ」
雛苺「ヒナの、ヒナの寝顔は~?」
ジュン「かわいいかわいいから…あっと、い、いってきます」
のり「いってらっしゃい」
翠「二度と帰ってくるなですぅ」
98: 2008/09/10(水) 23:25:07.43 ID:KE2QjvuZO
ジュン「ハァハァ…な、なんとか間に合った」
女子「おはよう桜田君、今日はギリギリだね」
ジュン「あ、お、うん、おはよう」
女子「くすくす……早く座ったほうがいいよ?」
ジュン「そ、そうだね。それじゃ」
女子「おはよう桜田君、今日はギリギリだね」
ジュン「あ、お、うん、おはよう」
女子「くすくす……早く座ったほうがいいよ?」
ジュン「そ、そうだね。それじゃ」
102: 2008/09/10(水) 23:29:29.02 ID:KE2QjvuZO
なんか今日中に終わらない気がしてきた
男子「へぇ、桜田ってもの知りだな」
ジュン「そんなことないよ。インターネットとかやってると色んな情報が入ってくるっていうか」
男子「ネットかよ。桜田ってもしかしてオタクかぁ?」
ジュン「そ、そんなわけないだろ」
ジュン「だいたい、なんでインターネットやってるだけでオタクなんだよ」
男子「それもそうだな、わりぃわりぃ」
男子「へぇ、桜田ってもの知りだな」
ジュン「そんなことないよ。インターネットとかやってると色んな情報が入ってくるっていうか」
男子「ネットかよ。桜田ってもしかしてオタクかぁ?」
ジュン「そ、そんなわけないだろ」
ジュン「だいたい、なんでインターネットやってるだけでオタクなんだよ」
男子「それもそうだな、わりぃわりぃ」
105: 2008/09/10(水) 23:33:28.34 ID:KE2QjvuZO
授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。
ジュン「帰るか……」
男子「桜田ちょっと待てよ」
ジュン「なんだ?」
男子「他中の友達から聞いたんだけどさ」
男子「お前って、人形とかの服作ったりすんの?」
ジュン「え?」
ジュン「帰るか……」
男子「桜田ちょっと待てよ」
ジュン「なんだ?」
男子「他中の友達から聞いたんだけどさ」
男子「お前って、人形とかの服作ったりすんの?」
ジュン「え?」
117: 2008/09/10(水) 23:57:47.58 ID:KE2QjvuZO
ジュン「な、そ、そんなわけないだろ」
男子「そうかぁ?そいつの言ってたこと、リアルだったんだけどさ」
ジュン「ないって、さすがにさ」
男子「まぁそうだよな。そうだったら、さすがにひくわ」
ジュン「………」
ジュン「また明日な……」
男子「おう!またな」
男子「そうかぁ?そいつの言ってたこと、リアルだったんだけどさ」
ジュン「ないって、さすがにさ」
男子「まぁそうだよな。そうだったら、さすがにひくわ」
ジュン「………」
ジュン「また明日な……」
男子「おう!またな」
118: 2008/09/10(水) 23:59:59.63 ID:KE2QjvuZO
ジュン「ただいま」
雛苺「おかえりなの~」
ジュン「…………」
雛苺「??」
のり「あらジュン君、おかえり。今日は」
ジュン「ただいま。今日は夜ご飯いらない」
のり「え?ジュン君?」
ジュン「…………」
雛苺「おかえりなの~」
ジュン「…………」
雛苺「??」
のり「あらジュン君、おかえり。今日は」
ジュン「ただいま。今日は夜ご飯いらない」
のり「え?ジュン君?」
ジュン「…………」
121: 2008/09/11(木) 00:03:47.00 ID:VEUGHjRhO
あいつらか…
またあいつらなのか……
くそっ……
僕がせっかく…
真紅「ジュン、ジュン。聞こえているの?」
ジュン「……なんだよ」
真紅「聞こえていたのね。なんだか様子が変だわ」
ジュン「………」
真紅「まさか、また引きこもる気?」
ジュン「………」
真紅「聞いているのジュン?」
ジュン「聞こえてるよ!!」
真紅「!!」
またあいつらなのか……
くそっ……
僕がせっかく…
真紅「ジュン、ジュン。聞こえているの?」
ジュン「……なんだよ」
真紅「聞こえていたのね。なんだか様子が変だわ」
ジュン「………」
真紅「まさか、また引きこもる気?」
ジュン「………」
真紅「聞いているのジュン?」
ジュン「聞こえてるよ!!」
真紅「!!」
123: 2008/09/11(木) 00:06:58.65 ID:VEUGHjRhO
真紅「ジュン…何があったの?話して頂戴」
ジュン「なんでもない」
真紅「ジュン…」
パチンッ!
ジュン「イタッ!なにするんだよ!」
真紅「あなたは自分で決めたことも守れないの!?」
ジュン「なっ…」
ジュン「なんでもない」
真紅「ジュン…」
パチンッ!
ジュン「イタッ!なにするんだよ!」
真紅「あなたは自分で決めたことも守れないの!?」
ジュン「なっ…」
126: 2008/09/11(木) 00:11:56.43 ID:VEUGHjRhO
真紅「翠星石!見てるんでしょ、あなたも何か言ってやって頂戴」
翠「………」
ジュン「すいせ…」
パチン
翠「チビ人間はなんですぐに殻に閉じこもろうとするですか!」
ジュン「………」
翠「翠星石には何があったか分からないです…」
翠「でも、でも……」
翠「翠星石の大好きなチビ人間はそんなにへたれた野郎じゃないです!」
ジュン「……は?」
翠「え、あ……今のは違うです」
真紅「翠星石…」
翠「あ、明日のスコーンを作る準備をしてくるです!」
ジュン「…………」
翠「………」
ジュン「すいせ…」
パチン
翠「チビ人間はなんですぐに殻に閉じこもろうとするですか!」
ジュン「………」
翠「翠星石には何があったか分からないです…」
翠「でも、でも……」
翠「翠星石の大好きなチビ人間はそんなにへたれた野郎じゃないです!」
ジュン「……は?」
翠「え、あ……今のは違うです」
真紅「翠星石…」
翠「あ、明日のスコーンを作る準備をしてくるです!」
ジュン「…………」
128: 2008/09/11(木) 00:16:23.40 ID:VEUGHjRhO
雛苺「ヒナも応援してるのよ」
ジュン「雛苺……」
雛苺「トモエとの約束を破ったらヒナが許さないのー!」
真紅「いい?ジュン」
真紅「あなたは弱くない。私たちとの生活の中でとても強くなったわ」
ジュン「……そうだな」
ジュン「誰が引きこもるって言ったんだよ」
真紅「ジュン……」
雛苺「それでこそジュンなの」
まだ大丈夫。
完全にばれた訳じゃないんだ。
ジュン「雛苺……」
雛苺「トモエとの約束を破ったらヒナが許さないのー!」
真紅「いい?ジュン」
真紅「あなたは弱くない。私たちとの生活の中でとても強くなったわ」
ジュン「……そうだな」
ジュン「誰が引きこもるって言ったんだよ」
真紅「ジュン……」
雛苺「それでこそジュンなの」
まだ大丈夫。
完全にばれた訳じゃないんだ。
131: 2008/09/11(木) 00:20:35.63 ID:VEUGHjRhO
真紅「とりあえず、翠星石は氏刑なのだわ」
雛苺「あれは反則なの」
ジュン「え?」
真紅「なんでもないわ。気にしないで頂戴」
雛苺「あれは反則なの」
ジュン「え?」
真紅「なんでもないわ。気にしないで頂戴」
135: 2008/09/11(木) 00:26:06.51 ID:VEUGHjRhO
ジュン「行ってきます」
のり「いってらっしゃい」
真紅「ジュンが行ったわ」
翠「今日は学校でのジュンの様子を見てやるです」
雛苺「見つからないように行くのよ」
のり「いってらっしゃい」
真紅「ジュンが行ったわ」
翠「今日は学校でのジュンの様子を見てやるです」
雛苺「見つからないように行くのよ」
136: 2008/09/11(木) 00:28:28.65 ID:VEUGHjRhO
ジュン「おはよ」
男子「おう」
女子「おはよう」
翠「ジュンが席に着いたです」
真紅「よく見えないのだわ」
雛苺「あっちから見てみるのー」
男子「おう」
女子「おはよう」
翠「ジュンが席に着いたです」
真紅「よく見えないのだわ」
雛苺「あっちから見てみるのー」
138: 2008/09/11(木) 00:33:25.35 ID:VEUGHjRhO
男子「昨日はごめんな」
ジュン「いいって、気にしてない」
男子「友達がしつこくてさ」
ジュン「ははっ…そうなんだ」
雛苺「見やすいの~」
真紅「雛苺!戻って来なさい!」
翠「だ、誰か来たですぅ」
担任「なんだこれ。人形?」
ジュン「いいって、気にしてない」
男子「友達がしつこくてさ」
ジュン「ははっ…そうなんだ」
雛苺「見やすいの~」
真紅「雛苺!戻って来なさい!」
翠「だ、誰か来たですぅ」
担任「なんだこれ。人形?」
142: 2008/09/11(木) 00:40:43.78 ID:VEUGHjRhO
担任「おぅい、廊下に落ちてたんだが、誰のだ?」
雛苺「…………」
ジュン「なっ、ひな」
男子「なんだ桜田、お前のか?」
ジュン「い、いや、その」
担任「桜田のかぁ。また可愛いもんを持ってるんだな」
ジュン「え?」
担任「気持ちはわかるが、学校には持ってくるなよ」
ジュン「そ、それは、違っ」
「うわ、まじかよありえねぇ…
気持ち悪い趣味ぃ…
クスクス」
ジュン「あっ、あっ…」
やめろ、やめろ……!
そんな目で見ないでくれ!やめてくれ……!
ジュン「うっ…」ダッ
担任「おい、桜田!どこに行くんだ」
雛苺「…………」
ジュン「なっ、ひな」
男子「なんだ桜田、お前のか?」
ジュン「い、いや、その」
担任「桜田のかぁ。また可愛いもんを持ってるんだな」
ジュン「え?」
担任「気持ちはわかるが、学校には持ってくるなよ」
ジュン「そ、それは、違っ」
「うわ、まじかよありえねぇ…
気持ち悪い趣味ぃ…
クスクス」
ジュン「あっ、あっ…」
やめろ、やめろ……!
そんな目で見ないでくれ!やめてくれ……!
ジュン「うっ…」ダッ
担任「おい、桜田!どこに行くんだ」
147: 2008/09/11(木) 00:45:32.23 ID:VEUGHjRhO
ジュン「おえぇ…」
嘔吐感が堪えられなくなり、トイレへとかけこんだ。
ジュン「はぁはぁ…終わった」
ははは…
まさかこんなに早いとは。
ジュン「昨日決めたばっかりだったのにな…」
渇いた笑いが口から漏れる。
ジュン「ははっ…は……は……帰ろう」
嘔吐感が堪えられなくなり、トイレへとかけこんだ。
ジュン「はぁはぁ…終わった」
ははは…
まさかこんなに早いとは。
ジュン「昨日決めたばっかりだったのにな…」
渇いた笑いが口から漏れる。
ジュン「ははっ…は……は……帰ろう」
153: 2008/09/11(木) 00:51:26.64 ID:VEUGHjRhO
真紅「ジュン…ドアを開けて頂戴」
ジュン「…………」
雛苺「ジュン……ヒナ、ヒナ…」
翠「あの………」
ジュン「うるさいな……」
ジュン「ほっといてくれよ…」
真紅「ジュン……」
ジュン「気にしてないから……ほっといてくれ」
ジュン「…………」
雛苺「ジュン……ヒナ、ヒナ…」
翠「あの………」
ジュン「うるさいな……」
ジュン「ほっといてくれよ…」
真紅「ジュン……」
ジュン「気にしてないから……ほっといてくれ」
157: 2008/09/11(木) 00:56:45.87 ID:VEUGHjRhO
いいじゃないか…
いつもの生活だ…いつもの…
いつも通りパソコンを付けて。
いつも通り通販をして…
いつも通り……
水銀燈「ふぅん、ここが新しい家なんだぁ」
ジュン「なっ、なんでお前が!?」
水銀燈「ふふふ、そんなに驚かなくたっていいじゃなぁい」
いつもの生活だ…いつもの…
いつも通りパソコンを付けて。
いつも通り通販をして…
いつも通り……
水銀燈「ふぅん、ここが新しい家なんだぁ」
ジュン「なっ、なんでお前が!?」
水銀燈「ふふふ、そんなに驚かなくたっていいじゃなぁい」
159: 2008/09/11(木) 01:00:24.59 ID:VEUGHjRhO
水銀燈「あなたがあの鏡をここに置いたんでしょぉ?」
ジュン「あれは真紅が」
水銀燈「まぁそんなことに興味なんてないわぁ」
ジュン「おい…出てけよ」
水銀燈「出てけとは失礼ね……学校には相変わらず行ってないのぉ?」
ジュン「…………」
水銀燈「あら図星?」
ジュン「うるさいな……」
ジュン「あれは真紅が」
水銀燈「まぁそんなことに興味なんてないわぁ」
ジュン「おい…出てけよ」
水銀燈「出てけとは失礼ね……学校には相変わらず行ってないのぉ?」
ジュン「…………」
水銀燈「あら図星?」
ジュン「うるさいな……」
162: 2008/09/11(木) 01:04:44.86 ID:VEUGHjRhO
ジュン「出ていってくれよ」
水銀燈「はぁ……」
水銀燈「戦う気が失せるわね」
ジュン「そうか……ちょうどいいじゃないか」
水銀燈「あなたムカつくわぁ」
ジュン「そうかよ」
水銀燈「はぁ……」
水銀燈「戦う気が失せるわね」
ジュン「そうか……ちょうどいいじゃないか」
水銀燈「あなたムカつくわぁ」
ジュン「そうかよ」
164: 2008/09/11(木) 01:10:51.59 ID:VEUGHjRhO
水銀燈「あなたね…」
ジュン「なんだよ」
水銀燈「自分がどれだけ恵まれてるか分かってるの!」
ジュン「なんだよいきなり」
水銀燈「病院から出たくても出れない人だっているのに」
水銀燈「あなたは自由なのに……籠から出ようとしない」
水銀燈「なんで、めぐなのよぉ!引きこもりならあなたのほうがお似合いじゃなぁい」
ジュン「………」
水銀燈「………もういいわぁ…今日は止めといてあげる」
ジュン「………あぁ…」
ジュン「なんだよ」
水銀燈「自分がどれだけ恵まれてるか分かってるの!」
ジュン「なんだよいきなり」
水銀燈「病院から出たくても出れない人だっているのに」
水銀燈「あなたは自由なのに……籠から出ようとしない」
水銀燈「なんで、めぐなのよぉ!引きこもりならあなたのほうがお似合いじゃなぁい」
ジュン「………」
水銀燈「………もういいわぁ…今日は止めといてあげる」
ジュン「………あぁ…」
167: 2008/09/11(木) 01:18:20.57 ID:VEUGHjRhO
引きこもり…
あぁそうだよ、引きこもりさ……
何が悪いんだよ。
たしかに人形の服とか縫ったことあるよ、それの何が悪いんだよ…
人には色んな趣味があるじゃないか…
恥ずかしい趣味があるじゃないか…
?「起きて…起きてジュン君」
ジュン「……ん?」
蒼「やっと起きたね。倒れているからビックリしたよ」
あぁそうだよ、引きこもりさ……
何が悪いんだよ。
たしかに人形の服とか縫ったことあるよ、それの何が悪いんだよ…
人には色んな趣味があるじゃないか…
恥ずかしい趣味があるじゃないか…
?「起きて…起きてジュン君」
ジュン「……ん?」
蒼「やっと起きたね。倒れているからビックリしたよ」
170: 2008/09/11(木) 01:22:48.30 ID:VEUGHjRhO
ジュン「なんで……」
翠「翠星石が呼んだです…」
蒼「僕なら相談役にちょうどいいって思ったみたいだよ」
蒼「まぁそんなに相談に乗れるとは思わないけどね」
ジュン「たしかに……相談役には良さそうだな」
蒼「そうかい?僕はそう思わないんだけどね」
翠「翠星石が呼んだです…」
蒼「僕なら相談役にちょうどいいって思ったみたいだよ」
蒼「まぁそんなに相談に乗れるとは思わないけどね」
ジュン「たしかに……相談役には良さそうだな」
蒼「そうかい?僕はそう思わないんだけどね」
173: 2008/09/11(木) 01:31:42.36 ID:VEUGHjRhO
蒼「相談内容はイジメでいいのかな?」
ジュン「………」
蒼「正直、僕にはイジメっていうのはよく分からないよ」
ジュン「そうだろうな」
蒼「そこまでストレートに言われるとショックだね」
蒼「君のお姉さんに聞いた話だと、"女の子向けの服"が原因みたいだね」
ジュン「………っ……」
蒼「でもねジュン君…僕はそれを悪いこととは思えないんだ」
ジュン「え?」
ジュン「………」
蒼「正直、僕にはイジメっていうのはよく分からないよ」
ジュン「そうだろうな」
蒼「そこまでストレートに言われるとショックだね」
蒼「君のお姉さんに聞いた話だと、"女の子向けの服"が原因みたいだね」
ジュン「………っ……」
蒼「でもねジュン君…僕はそれを悪いこととは思えないんだ」
ジュン「え?」
175: 2008/09/11(木) 01:35:01.11 ID:VEUGHjRhO
蒼「恥ずかしい?」
蒼「そう思うからダメなんだよ」
蒼「君のそれはマエストロ級なんだ」
ジュン「あぁ」
蒼「欠点じゃない、誇るべきものなんだよ」
ジュン「………」
蒼「あは、ちょっと恥ずかしいことを言っちゃったかな」
蒼「そう思うからダメなんだよ」
蒼「君のそれはマエストロ級なんだ」
ジュン「あぁ」
蒼「欠点じゃない、誇るべきものなんだよ」
ジュン「………」
蒼「あは、ちょっと恥ずかしいことを言っちゃったかな」
177: 2008/09/11(木) 01:40:29.35 ID:VEUGHjRhO
ジュン「そんなことないさ」
蒼「そうかい?」
ジュン「あぁ、元気がでたよ。ありがとう」
ナデナデ
翠「なっ……」
蒼「ジュン君、帽子が潰れちゃうよ」
ジュン「あ、ごめん」
蒼「ううん、気にしないで」
蒼「僕の仕事は終わったみたいだし、帰らせてもらうよ」
ジュン「あぁ、またな」
蒼「うん、また」
蒼「そうかい?」
ジュン「あぁ、元気がでたよ。ありがとう」
ナデナデ
翠「なっ……」
蒼「ジュン君、帽子が潰れちゃうよ」
ジュン「あ、ごめん」
蒼「ううん、気にしないで」
蒼「僕の仕事は終わったみたいだし、帰らせてもらうよ」
ジュン「あぁ、またな」
蒼「うん、また」
181: 2008/09/11(木) 01:45:56.70 ID:VEUGHjRhO
翠「ちょ、蒼星石!一人だけナデナデしてもらってずるいですよ!」
ジュン「騒がしいな…」
雛苺「ジュン……」
ジュン「雛苺、こっち来いよ」
雛苺(コクッ)
ジュン「よし」
俯きながら近づいてきた雛苺を抱き上げる。
ジュン「心配して、ついてきたんだろ?」
雛苺「うっ…ごめんなさいジュン…グス」
ジュン「あぁもう、泣くな」
雛苺「ヒナ…いけないことしちゃった」
ジュン「だから気にしてない」
ジュン「騒がしいな…」
雛苺「ジュン……」
ジュン「雛苺、こっち来いよ」
雛苺(コクッ)
ジュン「よし」
俯きながら近づいてきた雛苺を抱き上げる。
ジュン「心配して、ついてきたんだろ?」
雛苺「うっ…ごめんなさいジュン…グス」
ジュン「あぁもう、泣くな」
雛苺「ヒナ…いけないことしちゃった」
ジュン「だから気にしてない」
186: 2008/09/11(木) 01:52:46.90 ID:VEUGHjRhO
ジュン「ほら真紅も来い」
真紅「わかったのだわ」
トテトテ
翠「な、なんでチビ苺が抱っこされてやがるんですか!!」
ジュン「叫ぶな叫ぶな。お前もしてやるから」
翠「別にして欲しいわけじゃねぇです…」
翠「で、でも特別に抱かれてやるです」
ジュン「素直じゃないな」
翠「うるせぇですぅ」
真紅「わかったのだわ」
トテトテ
翠「な、なんでチビ苺が抱っこされてやがるんですか!!」
ジュン「叫ぶな叫ぶな。お前もしてやるから」
翠「別にして欲しいわけじゃねぇです…」
翠「で、でも特別に抱かれてやるです」
ジュン「素直じゃないな」
翠「うるせぇですぅ」
188: 2008/09/11(木) 01:59:22.74 ID:VEUGHjRhO
ジュン「ていうか、もう朝じゃないか!」
翠「うわ…急に立ち上がるなです」
雛苺「ジュンタワーなのー」
真紅「ジュン、学校には行くの?」
ジュン「行くに決まってるだろ。水銀燈と蒼星石にまで言われたら行くしかない」
翠「うわ…急に立ち上がるなです」
雛苺「ジュンタワーなのー」
真紅「ジュン、学校には行くの?」
ジュン「行くに決まってるだろ。水銀燈と蒼星石にまで言われたら行くしかない」
195: 2008/09/11(木) 02:05:05.40 ID:VEUGHjRhO
原作しか読んでない俺にバラスィーを出せと…
教室の前で大きく息を吸って吐く。
ジュン「よし」
ガラガラ
ジュン「……」
みんな見てるな…
気にするな、大丈夫さ。
もうくじけたりしない。
ジュン「みんな、おはよう」
返事なしか…
女子「おはよう」
ジュン「え?」
教室の前で大きく息を吸って吐く。
ジュン「よし」
ガラガラ
ジュン「……」
みんな見てるな…
気にするな、大丈夫さ。
もうくじけたりしない。
ジュン「みんな、おはよう」
返事なしか…
女子「おはよう」
ジュン「え?」
203: 2008/09/11(木) 02:10:02.85 ID:VEUGHjRhO
ジュン「あ、うん、おはよう」
女子「桜田君って凄く裁縫が上手なんだね」
ジュン「そ、そうかな?」
男子「いや、ビックリしたよ。あの人形の服、桜田が作ったのか?」
ジュン「ま、まぁ、直したりくらいわ」
男子「さすがにあの人形と服はひくけど、あれはあれですげぇよ」
女子「桜田君って凄く裁縫が上手なんだね」
ジュン「そ、そうかな?」
男子「いや、ビックリしたよ。あの人形の服、桜田が作ったのか?」
ジュン「ま、まぁ、直したりくらいわ」
男子「さすがにあの人形と服はひくけど、あれはあれですげぇよ」
206: 2008/09/11(木) 02:15:58.60 ID:VEUGHjRhO
男子「服破れたときとか直してもらえるし」
ジュン「僕は便利屋かなんかなのか…」
男子「そう落ち込むなよ、ああいうのじゃなくて、もっとカッコイイ服とかさ」
ジュン「……………」
男子「どうかしたか?」
ジュン「あ、いや、なんでもない」
ジュン「僕は便利屋かなんかなのか…」
男子「そう落ち込むなよ、ああいうのじゃなくて、もっとカッコイイ服とかさ」
ジュン「……………」
男子「どうかしたか?」
ジュン「あ、いや、なんでもない」
209: 2008/09/11(木) 02:22:52.75 ID:VEUGHjRhO
担任「おはよぅ!ってなんでみんな立ってるんだ」
担任「ほら、桜田もさっさと座れ」
ジュン「あ、はい」
少しずつ、少しずつ近づいていけばいいと思っていた。
少しずつ分かってもらえばいいって。
まさか、いきなりだとは予想もしていなかった。
でも、これもきっとみんななおかげなのかな。
金糸雀「完全に忘れられてるかしら」
担任「ほら、桜田もさっさと座れ」
ジュン「あ、はい」
少しずつ、少しずつ近づいていけばいいと思っていた。
少しずつ分かってもらえばいいって。
まさか、いきなりだとは予想もしていなかった。
でも、これもきっとみんななおかげなのかな。
金糸雀「完全に忘れられてるかしら」
211: 2008/09/11(木) 02:24:41.51 ID:VEUGHjRhO
おわり
269: 2008/09/11(木) 18:08:30.01 ID:VEUGHjRhO
雛苺「ジュンのぼりー」
机に向かって勉強をしていると、雛苺がいきなり僕をのぼりはじめた。
雛苺「ねぇジュン、遊ぼ?」
ジュン「遊ぼって……今、僕は勉強してるんだ」
雛苺「お勉強?ジュンの字は綺麗なのー」
ジュン「まぁ、お前のにくらべればな」
雛苺「ジュン、それは言ってはいけないのよ。ヒナだって頑張ってる…なのよ」
ジュン「姉ちゃんに教わってるんだってな」
雛苺「うん!」
机に向かって勉強をしていると、雛苺がいきなり僕をのぼりはじめた。
雛苺「ねぇジュン、遊ぼ?」
ジュン「遊ぼって……今、僕は勉強してるんだ」
雛苺「お勉強?ジュンの字は綺麗なのー」
ジュン「まぁ、お前のにくらべればな」
雛苺「ジュン、それは言ってはいけないのよ。ヒナだって頑張ってる…なのよ」
ジュン「姉ちゃんに教わってるんだってな」
雛苺「うん!」
270: 2008/09/11(木) 18:16:23.06 ID:VEUGHjRhO
ジュン「とりあえず、降りてくれないか」
雛苺「ぶー、いやなのー」
ジュン「ほら、あとでアレ買ってやるから」
雛苺「うにゅー?」
ジュン「あぁそれだ」
雛苺「じゃあ降りるのよー」
ジュン「あぁそうしてくれ」
雛苺「じゃあ待ってるのー」
そう言って雛苺は僕から降りる。
そして、トテトテとドアに向かって歩いて行き、ドアの前で振り返った。
雛苺「ヒナはジュンも大好きなのー」
ジュン「………あぁ」
なぜかそれを言い残し、下へと降りて行った。
ジュン"も"ね…
ジュン「あいつに嫌いなやつなんているのか?」
雛苺「ぶー、いやなのー」
ジュン「ほら、あとでアレ買ってやるから」
雛苺「うにゅー?」
ジュン「あぁそれだ」
雛苺「じゃあ降りるのよー」
ジュン「あぁそうしてくれ」
雛苺「じゃあ待ってるのー」
そう言って雛苺は僕から降りる。
そして、トテトテとドアに向かって歩いて行き、ドアの前で振り返った。
雛苺「ヒナはジュンも大好きなのー」
ジュン「………あぁ」
なぜかそれを言い残し、下へと降りて行った。
ジュン"も"ね…
ジュン「あいつに嫌いなやつなんているのか?」
272: 2008/09/11(木) 18:23:47.28 ID:VEUGHjRhO
雛苺が出ていって、勉強を再開する。
季節はもう高校受験だった。
ジュン「なんで勉強なんか…」
ジュン「まぁ考えたって仕方ないか」
とりあえず、目先の受験のことを考えよう。
勉強についての疑問はそれからだ。
季節はもう高校受験だった。
ジュン「なんで勉強なんか…」
ジュン「まぁ考えたって仕方ないか」
とりあえず、目先の受験のことを考えよう。
勉強についての疑問はそれからだ。
274: 2008/09/11(木) 18:26:52.01 ID:VEUGHjRhO
コンコン…
勉強を再開して、だいたい一時間くらいたったくらいに、ドアがノックされる音が聞こえた。
翠「入るですよ」
ガチャ
ジュン「おい、まだ返事してないだろ」
翠「男がそんなこと気にすんなです」
ジュン「いや、僕にだってプライバシーは」
翠「そんなの人形の翠星石には関係ねーですよ~」
ジュン「………」
勉強を再開して、だいたい一時間くらいたったくらいに、ドアがノックされる音が聞こえた。
翠「入るですよ」
ガチャ
ジュン「おい、まだ返事してないだろ」
翠「男がそんなこと気にすんなです」
ジュン「いや、僕にだってプライバシーは」
翠「そんなの人形の翠星石には関係ねーですよ~」
ジュン「………」
275: 2008/09/11(木) 18:32:41.58 ID:VEUGHjRhO
翠「そんなことはどうだっていいですぅ」
翠「あんまり詰め込むのはよくないですよ。これ食べて休憩するです」
翠星石の差し出したてには、何故か茶碗に盛られたクッキーがあった。
ジュン「あ、ありがとう」
翠「もっと感謝するですぅ」
ジュン「あんまり調子に乗るな」
ジュン「クッキーだけじゃ口が渇くから、飲み物をもってくるか…」
翠「それなら心配ねーですよ」
ジュン「?」
翠「あんまり詰め込むのはよくないですよ。これ食べて休憩するです」
翠星石の差し出したてには、何故か茶碗に盛られたクッキーがあった。
ジュン「あ、ありがとう」
翠「もっと感謝するですぅ」
ジュン「あんまり調子に乗るな」
ジュン「クッキーだけじゃ口が渇くから、飲み物をもってくるか…」
翠「それなら心配ねーですよ」
ジュン「?」
277: 2008/09/11(木) 18:37:54.17 ID:VEUGHjRhO
翠「さっき真紅が……あっ、来たです」
真紅「………そっと…そぉっと」
翠星石が指差す方向から、大きなお盆を持って、真紅が僕の部屋に入ってきていた。
真紅「ふぅ、やっと着いたのだわ」
ジュン「ん……なんだこれ」
真紅「なっ…」
真紅「見て分かるでしょ、紅茶よ」
ジュン「ふぅん、姉ちゃんが作ったのか?」
真紅「………そっと…そぉっと」
翠星石が指差す方向から、大きなお盆を持って、真紅が僕の部屋に入ってきていた。
真紅「ふぅ、やっと着いたのだわ」
ジュン「ん……なんだこれ」
真紅「なっ…」
真紅「見て分かるでしょ、紅茶よ」
ジュン「ふぅん、姉ちゃんが作ったのか?」
279: 2008/09/11(木) 18:43:57.77 ID:VEUGHjRhO
真紅「………」
翠「ぷぷぷ……」
真紅「わ、笑わないで頂戴!」
翠「じ、実はですねチビ人間」
ジュン「なんだよ」
翠「この紅茶は真紅がいれたですよ」
真紅「……///」
ジュン「真紅が?」
翠「三回くらい失敗してたですぅ」
真紅「なっ、それは言わなくてもいいでしょう」
翠「わー、真紅が怒ったですー」
真紅「ま、待ちなさい翠星石」
ドタドタと部屋の中を走り回る二人。
意外と珍しい光景だった。
ジュン「でも騒がしいな……」
翠「ぷぷぷ……」
真紅「わ、笑わないで頂戴!」
翠「じ、実はですねチビ人間」
ジュン「なんだよ」
翠「この紅茶は真紅がいれたですよ」
真紅「……///」
ジュン「真紅が?」
翠「三回くらい失敗してたですぅ」
真紅「なっ、それは言わなくてもいいでしょう」
翠「わー、真紅が怒ったですー」
真紅「ま、待ちなさい翠星石」
ドタドタと部屋の中を走り回る二人。
意外と珍しい光景だった。
ジュン「でも騒がしいな……」
281: 2008/09/11(木) 18:48:55.57 ID:VEUGHjRhO
ジュン「やっと静かになったか……」
真紅「翠星石、薔薇乙女ならば、もっと大人しくなりなさい」
翠「そういう真紅のが暴れてたです」
真紅「うっ……そ、そんなことは」
ジュン「あぁもう、いいから。ほら、クッキーと紅茶」
真紅「あ、ありがとう」
翠「…ありがとうです」
真紅「翠星石、薔薇乙女ならば、もっと大人しくなりなさい」
翠「そういう真紅のが暴れてたです」
真紅「うっ……そ、そんなことは」
ジュン「あぁもう、いいから。ほら、クッキーと紅茶」
真紅「あ、ありがとう」
翠「…ありがとうです」
282: 2008/09/11(木) 18:55:34.57 ID:VEUGHjRhO
雛苺「あー、みんなずるいのよ」
ジュン「あ、雛苺」
雛苺「ヒナもお菓子食べるのー」
翠星石「チビ苺のクッキーなんてないですぅ」
ジュン「おい翠星石」
真紅「雛苺、いらっしゃい。あなたにも紅茶をいれてあげるわ」
雛苺「真紅ありがとうなのー」
ドアから覗いていた雛苺が、トトトっとこっちに走って来た。
ジュン「あ、雛苺」
雛苺「ヒナもお菓子食べるのー」
翠星石「チビ苺のクッキーなんてないですぅ」
ジュン「おい翠星石」
真紅「雛苺、いらっしゃい。あなたにも紅茶をいれてあげるわ」
雛苺「真紅ありがとうなのー」
ドアから覗いていた雛苺が、トトトっとこっちに走って来た。
283: 2008/09/11(木) 19:02:41.43 ID:VEUGHjRhO
雛苺「ヒナの席はここなのー」
そう言い、雛苺は僕の膝の上に座る。
真紅、翠「なっ…」
翠「ち、チビ苺!今すぐそこから降りるです!」
真紅「そうよ雛苺。あなたも床に座るべきだわ」
雛苺「嫌なの、ヒナはここがいいのよ」
翠星石「そんなこと言ってねーで、はやく降りやがれです」
ジュン「ちょ、翠星石、お前まで乗るなよ」
翠星石「うるせぇですぅ」
真紅「あなたたち、いい加減にしなさい」
雛苺「ジュン、ヒナにクッキーを食べさせてほしいのー」
あぁ、騒がしいな。
でもたまには、勉強ばかりじゃなくて…
こういうのもいいかもな。
そう言い、雛苺は僕の膝の上に座る。
真紅、翠「なっ…」
翠「ち、チビ苺!今すぐそこから降りるです!」
真紅「そうよ雛苺。あなたも床に座るべきだわ」
雛苺「嫌なの、ヒナはここがいいのよ」
翠星石「そんなこと言ってねーで、はやく降りやがれです」
ジュン「ちょ、翠星石、お前まで乗るなよ」
翠星石「うるせぇですぅ」
真紅「あなたたち、いい加減にしなさい」
雛苺「ジュン、ヒナにクッキーを食べさせてほしいのー」
あぁ、騒がしいな。
でもたまには、勉強ばかりじゃなくて…
こういうのもいいかもな。
286: 2008/09/11(木) 19:09:32.05 ID:VEUGHjRhO
一方桜田家の外
金糸雀「新しい家なのかしらー」
金糸雀「そして、久しぶりに会いに来てみれば、なんて羨ましいことになってるのかしら」
水銀燈「はぁ…」
金糸雀「え?ってなんであなたがここにいるのかしらー!?」
水銀燈「別にいいじゃなぁい。私がどこにいたって」
金糸雀「た、たしかにそれは自由かしら」
金糸雀「新しい家なのかしらー」
金糸雀「そして、久しぶりに会いに来てみれば、なんて羨ましいことになってるのかしら」
水銀燈「はぁ…」
金糸雀「え?ってなんであなたがここにいるのかしらー!?」
水銀燈「別にいいじゃなぁい。私がどこにいたって」
金糸雀「た、たしかにそれは自由かしら」
289: 2008/09/11(木) 19:14:16.43 ID:VEUGHjRhO
金糸雀「アリスゲームなら相手になるわよ」
水銀燈「そのつもりで来たのに……あんなの見たら戦う気が起きないわぁ」
金糸雀「た、たしかにそうかしら」
銀、金「はぁ~」
水銀燈「そのつもりで来たのに……あんなの見たら戦う気が起きないわぁ」
金糸雀「た、たしかにそうかしら」
銀、金「はぁ~」
291: 2008/09/11(木) 19:21:55.88 ID:VEUGHjRhO
ジュン「あ、もうこんな時間か」
翠「どうかしたですかチビ人間?」
ジュン「いや、図書館にでも行こうかと」
真紅「図書館?」
ジュン「あぁ」
真紅「ならお願いしたいものがあるわ」
ジュン「お願いしたいもの?」
翠「どうかしたですかチビ人間?」
ジュン「いや、図書館にでも行こうかと」
真紅「図書館?」
ジュン「あぁ」
真紅「ならお願いしたいものがあるわ」
ジュン「お願いしたいもの?」
293: 2008/09/11(木) 19:26:39.62 ID:VEUGHjRhO
ジュン「なんだよこれ」
図書館への道を歩きながら、真紅が作ったメモを見る。
真紅が作ったと言っても、真紅が言ったものを僕が書いたんだけど。
ジュン「こんなに借りられるはずないだろ」
メモには、約十冊くらいの題名がならんでいた。
だいたい、どうやって題名を調べたんだか。
ジュン「うだうだしてても仕方ないか…さっさと行こう」
図書館への道を歩きながら、真紅が作ったメモを見る。
真紅が作ったと言っても、真紅が言ったものを僕が書いたんだけど。
ジュン「こんなに借りられるはずないだろ」
メモには、約十冊くらいの題名がならんでいた。
だいたい、どうやって題名を調べたんだか。
ジュン「うだうだしてても仕方ないか…さっさと行こう」
299: 2008/09/11(木) 20:11:10.19 ID:VEUGHjRhO
図書館に着いてみると、やっぱり一人五冊までだった。
ジュン「まぁそうだよな」
ジュン「とりあえず、上から五冊を借りるか」
巴「……桜田君?」
ジュン「え?」
ジュン「まぁそうだよな」
ジュン「とりあえず、上から五冊を借りるか」
巴「……桜田君?」
ジュン「え?」
300: 2008/09/11(木) 20:14:29.39 ID:VEUGHjRhO
ジュン「柏葉?なんでここに?」
巴「たまたま……」
巴「ただ、たまには遠くの図書館に」
ジュン「電車に乗って?」
巴「うん」
ジュン「すごいことするんだな……」
巴「たまたま……」
巴「ただ、たまには遠くの図書館に」
ジュン「電車に乗って?」
巴「うん」
ジュン「すごいことするんだな……」
303: 2008/09/11(木) 20:18:27.45 ID:VEUGHjRhO
巴「桜田君はここの近くなの?」
ジュン「え?あぁ、まぁ」
巴「そうなんだ……」
巴「あの…」
ジュン「なんだ?」
巴「家に行ってもいい?」
ジュン「?」
巴「久しぶりに雛苺にも会いたいし…」
ジュン「そ、そうか、いいよ別に」
巴「ありがとう」
ジュン「え?あぁ、まぁ」
巴「そうなんだ……」
巴「あの…」
ジュン「なんだ?」
巴「家に行ってもいい?」
ジュン「?」
巴「久しぶりに雛苺にも会いたいし…」
ジュン「そ、そうか、いいよ別に」
巴「ありがとう」
305: 2008/09/11(木) 20:23:30.02 ID:VEUGHjRhO
ジュン「ただいま」
雛苺「トゥ、モ、エー!!」
ジュン「うわぁ!?」
ガチャとドアを開け、玄関に入るといきなり雛苺が飛び込んできた。
雛苺「トモエ、久しぶりなの。とっても会いたかったのよ」
巴「雛苺…私も会いたかったわ」
雛苺「久しぶりのトモエの匂いなのー」
巴「雛苺は元気ね」
雛苺「もちろん元気よ。ヒナは元気が大好きなのー」
雛苺「トゥ、モ、エー!!」
ジュン「うわぁ!?」
ガチャとドアを開け、玄関に入るといきなり雛苺が飛び込んできた。
雛苺「トモエ、久しぶりなの。とっても会いたかったのよ」
巴「雛苺…私も会いたかったわ」
雛苺「久しぶりのトモエの匂いなのー」
巴「雛苺は元気ね」
雛苺「もちろん元気よ。ヒナは元気が大好きなのー」
307: 2008/09/11(木) 20:26:57.00 ID:VEUGHjRhO
雛苺「トモエ、新しい家を案内してあげるの」
巴「え、あの…」
ジュン「雛苺に付き合ってやってくれ」
巴「うん」
雛苺「こっちよトモエ」
巴「え、あの…」
ジュン「雛苺に付き合ってやってくれ」
巴「うん」
雛苺「こっちよトモエ」
309: 2008/09/11(木) 20:30:56.31 ID:VEUGHjRhO
雛苺「ここはトイレなの」
まず一階から紹介しようとしてるのか、何故か風呂、トイレという風に案内していく雛苺。
雛苺「あれはキッチンなのよトモエ」
トモエ「広いね」
雛苺「とっても広々なのー」
雛苺「で、あれがくんくんなのー」
まず一階から紹介しようとしてるのか、何故か風呂、トイレという風に案内していく雛苺。
雛苺「あれはキッチンなのよトモエ」
トモエ「広いね」
雛苺「とっても広々なのー」
雛苺「で、あれがくんくんなのー」
311: 2008/09/11(木) 20:36:46.85 ID:VEUGHjRhO
翠「どうしたですか?」
雛苺「あっ、翠星石なのー」
巴「翠星石ちゃん、久しぶりね」
翠「なっ、なんでお前がここにいるですか!?」
ジュン「僕が連れてきたからだけど」
翠「チビ人間が……?」
ジュン「あぁ…どうかしたか?」
翠「チビ人間が連れてきたなら仕方ないです」
ジュン「??」
雛苺「あっ、翠星石なのー」
巴「翠星石ちゃん、久しぶりね」
翠「なっ、なんでお前がここにいるですか!?」
ジュン「僕が連れてきたからだけど」
翠「チビ人間が……?」
ジュン「あぁ…どうかしたか?」
翠「チビ人間が連れてきたなら仕方ないです」
ジュン「??」
314: 2008/09/11(木) 20:44:37.43 ID:VEUGHjRhO
翠「そこの人間、翠星石が特別にクッキーやるですから、着いてくるです」
巴「え?」
ジュン「着いて行ってやってくれ。あいつなりの努力だからさ」
雛苺「トモエ!苺ジャムをクッキーにつけるとおいしいのよ」
翠星石「チビチビたちはうるせーです!ほら、さっさと来るです」
巴「う、うん」
巴「え?」
ジュン「着いて行ってやってくれ。あいつなりの努力だからさ」
雛苺「トモエ!苺ジャムをクッキーにつけるとおいしいのよ」
翠星石「チビチビたちはうるせーです!ほら、さっさと来るです」
巴「う、うん」
317: 2008/09/11(木) 20:52:48.06 ID:VEUGHjRhO
巴「おいしい…」
翠「翠星石が作ったんだから、おいしいのは当たり前ですぅ」
巴「本当においしいよ」
雛苺「トモエ、私に食べさせて!」
巴「え?あ、はい。あーん」
雛苺「あーん……うゆ、やっぱりおいしいのー」
翠「………ち、チビ人間」
ジュン「なんだよ」
翠「あ、あー……あー…」
翠「やっぱり、なんでもないですぅ!」
ジュン「はぁ…?」
翠「翠星石が作ったんだから、おいしいのは当たり前ですぅ」
巴「本当においしいよ」
雛苺「トモエ、私に食べさせて!」
巴「え?あ、はい。あーん」
雛苺「あーん……うゆ、やっぱりおいしいのー」
翠「………ち、チビ人間」
ジュン「なんだよ」
翠「あ、あー……あー…」
翠「やっぱり、なんでもないですぅ!」
ジュン「はぁ…?」
322: 2008/09/11(木) 21:01:35.15 ID:VEUGHjRhO
のり「ただいまー」
真紅「ただいまだわ」
真紅がいないなぁと思っていたら
姉ちゃんと一緒に出掛けていたようだった。
のり「あら?あらあらぁ?巴ちゃん久しぶりじゃないのぉ」
巴「お久しぶりです」
真紅「元気そうね」
巴「うん」
真紅「ただいまだわ」
真紅がいないなぁと思っていたら
姉ちゃんと一緒に出掛けていたようだった。
のり「あら?あらあらぁ?巴ちゃん久しぶりじゃないのぉ」
巴「お久しぶりです」
真紅「元気そうね」
巴「うん」
325: 2008/09/11(木) 21:06:11.43 ID:VEUGHjRhO
のり「学校はどうなのぅ?」
巴「それなりに……」
のり「あと、あと…」
ジュン「姉ちゃん、質問しすぎだ」
久しぶりに会ったのが、余程嬉しかったのか、さっきから柏葉は質問責めにあっていた。
巴「私は大丈夫」
のり「ほら、巴ちゃんもそう言ってるじゃないのよぉ」
ジュン「む…」
真紅「のり、あなたは少し落ち着くべきだわ」
のり「真紅ちゃんまで…」
巴「それなりに……」
のり「あと、あと…」
ジュン「姉ちゃん、質問しすぎだ」
久しぶりに会ったのが、余程嬉しかったのか、さっきから柏葉は質問責めにあっていた。
巴「私は大丈夫」
のり「ほら、巴ちゃんもそう言ってるじゃないのよぉ」
ジュン「む…」
真紅「のり、あなたは少し落ち着くべきだわ」
のり「真紅ちゃんまで…」
327: 2008/09/11(木) 21:11:41.84 ID:VEUGHjRhO
のり「あ、巴ちゃん?晩御飯食べてかない?」
巴「それは……えっと」
ジュン「あ、柏葉!ちょっと話があるから、来てくれ」
翠「翠星石も行くですぅ」
雛苺「翠星石はダメなのよ。ジュンとトモエを二人にしてあげるの」
翠「ち、チビ苺に言われなくてもわかってるです」
巴「それは……えっと」
ジュン「あ、柏葉!ちょっと話があるから、来てくれ」
翠「翠星石も行くですぅ」
雛苺「翠星石はダメなのよ。ジュンとトモエを二人にしてあげるの」
翠「ち、チビ苺に言われなくてもわかってるです」
329: 2008/09/11(木) 21:16:04.85 ID:VEUGHjRhO
二階へと駆け上がり、自分の部屋に入る。
ジュン「ふぅ…」
巴「桜田君?」
ジュン「大丈夫か?さすがにあれは騒がしいだろ?」
巴「ううん…とっても楽しい」
巴「こんなに楽しいのは久しぶり…」
ジュン「楽しいのか?」
巴「うん」
ジュン「ふぅ…」
巴「桜田君?」
ジュン「大丈夫か?さすがにあれは騒がしいだろ?」
巴「ううん…とっても楽しい」
巴「こんなに楽しいのは久しぶり…」
ジュン「楽しいのか?」
巴「うん」
332: 2008/09/11(木) 21:18:27.13 ID:VEUGHjRhO
巴「話って?」
ジュン「いや、その……別に話はないんだけど」
巴「なら、私が話してもいい?」
ジュン「え、まぁ」
巴「ありがとう」
ジュン「いや、その……別に話はないんだけど」
巴「なら、私が話してもいい?」
ジュン「え、まぁ」
巴「ありがとう」
334: 2008/09/11(木) 21:23:54.78 ID:VEUGHjRhO
巴「私、頑張ったよ」
ジュン「そうなのか?」
巴「うん…全部が全部じゃないけど、言いたいことを言えるようになった」
巴「父にはワガママって言われちゃった」
ジュン「そ、そっか」
巴「でも、どこか嬉しそうだった」
翠(よく聞こえないです)
真紅(翠星石、もっとつめて頂戴)
雛苺(うゆー…)
ジュン「そうなのか?」
巴「うん…全部が全部じゃないけど、言いたいことを言えるようになった」
巴「父にはワガママって言われちゃった」
ジュン「そ、そっか」
巴「でも、どこか嬉しそうだった」
翠(よく聞こえないです)
真紅(翠星石、もっとつめて頂戴)
雛苺(うゆー…)
337: 2008/09/11(木) 21:30:21.53 ID:VEUGHjRhO
巴「桜田君は?」
ジュン「僕?僕は…」
ジュン「ちゃんと学校にも行ってる」
巴「そうなんだ」
ジュン「あぁ……学校って楽しかったんだなって思った」
翠星石(痛い痛いですぅ。足を踏んでるです)
雛苺(ごめんなさいなの)
真紅(し!静かに)
ジュン「僕?僕は…」
ジュン「ちゃんと学校にも行ってる」
巴「そうなんだ」
ジュン「あぁ……学校って楽しかったんだなって思った」
翠星石(痛い痛いですぅ。足を踏んでるです)
雛苺(ごめんなさいなの)
真紅(し!静かに)
338: 2008/09/11(木) 21:34:34.76 ID:VEUGHjRhO
巴「変われないって思ってた」
ジュン「あぁ」
巴「でも、そんなことはないんだね」
ジュン「すぐには変われないけど、努力すれば変われるんだな」
巴「そう…本当に」
翠(…………)
真紅(ジュン…)
雛苺(トモエ…)
ジュン「あぁ」
巴「でも、そんなことはないんだね」
ジュン「すぐには変われないけど、努力すれば変われるんだな」
巴「そう…本当に」
翠(…………)
真紅(ジュン…)
雛苺(トモエ…)
342: 2008/09/11(木) 21:46:06.40 ID:VEUGHjRhO
巴「ねぇ桜田君」
翠「ちょっとまったぁ!です」
ジュン「え?」
真紅「ちょ、翠星石!」
雛苺「巴頑張ったのね…ヒナがナデナデしてあげるのー」
翠「ちょっとまったぁ!です」
ジュン「え?」
真紅「ちょ、翠星石!」
雛苺「巴頑張ったのね…ヒナがナデナデしてあげるのー」
344: 2008/09/11(木) 21:49:42.25 ID:VEUGHjRhO
風呂行ってくる
348: 2008/09/11(木) 22:15:19.84 ID:VEUGHjRhO
翠「そんな、そんなイイ雰囲気になってるんじゃねーです」
ジュン「はぁ…」
真紅「ごめんなさいジュン。そんなつもりはなかったわ」
ジュン「どんなつもりだよ」
雛苺「頑張ったのー」
ナデナデ
巴「あはは、くすぐったいよ」
ジュン「はぁ…」
真紅「ごめんなさいジュン。そんなつもりはなかったわ」
ジュン「どんなつもりだよ」
雛苺「頑張ったのー」
ナデナデ
巴「あはは、くすぐったいよ」
350: 2008/09/11(木) 22:18:50.90 ID:VEUGHjRhO
のり「本当に帰っちゃうのぉ?」
巴「はい」
のり「う~」
ジュン「なくなよ姉ちゃん。またな柏葉」
巴「うん」
雛苺「バイバイなのトモエ」
巴「うん、バイバイ」
巴「はい」
のり「う~」
ジュン「なくなよ姉ちゃん。またな柏葉」
巴「うん」
雛苺「バイバイなのトモエ」
巴「うん、バイバイ」
352: 2008/09/11(木) 22:23:06.47 ID:VEUGHjRhO
のり「よかったじゃないジュン君」
ジュン「なにがだよ」
のり「久しぶりでしょお?巴ちゃん」
ジュン「まぁ」
のり「青春ねぇ」
ジュン「ばっ、なにいって」
のり「うふふ」
ジュン「なにがだよ」
のり「久しぶりでしょお?巴ちゃん」
ジュン「まぁ」
のり「青春ねぇ」
ジュン「ばっ、なにいって」
のり「うふふ」
354: 2008/09/11(木) 22:30:01.77 ID:VEUGHjRhO
本のページが強い風でめくられるかのように、中学三年の年は過ぎていく。
歳を重ねるごとに、一年一年が短くなってる気がする。
木の葉が赤く染まり、落ちる。
クリスマスが過ぎる。
もっとも受験生の僕には、あまり関係なかった。
そう思いたい。
そして、受験当日。
歳を重ねるごとに、一年一年が短くなってる気がする。
木の葉が赤く染まり、落ちる。
クリスマスが過ぎる。
もっとも受験生の僕には、あまり関係なかった。
そう思いたい。
そして、受験当日。
356: 2008/09/11(木) 22:33:46.98 ID:VEUGHjRhO
のり「忘れ物ない?ほらお弁当とか」
ジュン「大丈夫だよ」
のり「あああぁ、心配だわぁ」
ジュン「なんで僕より姉ちゃんが焦ってるんだ」
真紅「仕方ないのだわ。これがのりなのだから」
ジュン「そうだな」
雛苺「ジュン、ヒナがおまじないしてあげるの!」
ジュン「おまじない!」
雛苺「ナデナデなのー」
ジュン「い、いいよ別に」
ジュン「大丈夫だよ」
のり「あああぁ、心配だわぁ」
ジュン「なんで僕より姉ちゃんが焦ってるんだ」
真紅「仕方ないのだわ。これがのりなのだから」
ジュン「そうだな」
雛苺「ジュン、ヒナがおまじないしてあげるの!」
ジュン「おまじない!」
雛苺「ナデナデなのー」
ジュン「い、いいよ別に」
358: 2008/09/11(木) 22:37:15.33 ID:VEUGHjRhO
ジュン「じゃあ行ってくるよ」
翠「ちょっと待つです」
ジュン「はぁ、今度はなんなんだ」
翠「これ……」
ジュン「スコーン?」
翠「これで受験もスコーンと合格ですぅ」
ジュン「意味がわからない」
真紅「ジュン、時間が」
ジュン「うわ、やば…い、いってきます」
皆「いってらっしゃい(なの/ですぅ)」
翠「ちょっと待つです」
ジュン「はぁ、今度はなんなんだ」
翠「これ……」
ジュン「スコーン?」
翠「これで受験もスコーンと合格ですぅ」
ジュン「意味がわからない」
真紅「ジュン、時間が」
ジュン「うわ、やば…い、いってきます」
皆「いってらっしゃい(なの/ですぅ)」
361: 2008/09/11(木) 22:42:26.92 ID:VEUGHjRhO
ジュン(なんだこの問題…)
ジュン(彼女は愛ではなく、お金のために結婚した……これを英訳)
ジュン(つか、なんつー昼ドラな問題だよ)
ジュン(えっと、次)
ジュン(彼女は愛ではなく、お金のために結婚した……これを英訳)
ジュン(つか、なんつー昼ドラな問題だよ)
ジュン(えっと、次)
363: 2008/09/11(木) 22:47:36.47 ID:VEUGHjRhO
試験が終わり、家路の途中。
ジュン「はぁ……大丈夫かな」
結果ばかりが気になる。
家に帰って、自己採点して……
ジュン「面倒だな」
考えるのも鬱になるので、何も考えず、とっとと家に帰ることにした。
ジュン「はぁ……大丈夫かな」
結果ばかりが気になる。
家に帰って、自己採点して……
ジュン「面倒だな」
考えるのも鬱になるので、何も考えず、とっとと家に帰ることにした。
365: 2008/09/11(木) 22:52:44.95 ID:VEUGHjRhO
ジュン「ただいま」
のり「おかえり!どうだったのぉ?」
ドアを開けると、目の前に姉ちゃんの顔があった。
ジュン「近いよ」
のり「あ、ごめんねジュン君。っで、で?どうだったの?」
ジュン「はぁ」
この質問責めは、このあと夕食が終わるまで続いた。
のり「おかえり!どうだったのぉ?」
ドアを開けると、目の前に姉ちゃんの顔があった。
ジュン「近いよ」
のり「あ、ごめんねジュン君。っで、で?どうだったの?」
ジュン「はぁ」
この質問責めは、このあと夕食が終わるまで続いた。
369: 2008/09/11(木) 22:58:35.28 ID:VEUGHjRhO
受験は結果からいうと、第一志望が落ちて、第二志望に受かった。
なんというか複雑な気持ちだった。
もちろん翠星石はプンスカと言った感じに怒っていた。
「翠星石のスコーンがあったのに」と。
雛苺は「ジュンは頑張ったのよ。偉いのー」とか言っていた。
真紅は……
ノーコメントに近かった。
まぁクールに気取っていたのだろう、本を逆さまにして読んでいた。
なんというか複雑な気持ちだった。
もちろん翠星石はプンスカと言った感じに怒っていた。
「翠星石のスコーンがあったのに」と。
雛苺は「ジュンは頑張ったのよ。偉いのー」とか言っていた。
真紅は……
ノーコメントに近かった。
まぁクールに気取っていたのだろう、本を逆さまにして読んでいた。
371: 2008/09/11(木) 23:02:29.56 ID:VEUGHjRhO
ジュン「明日は入学式かぁ」
翠「どうかしたですか?」
ジュン「遅刻はしたくないな、と」
真紅「ジュンは遅刻魔だったわね」
雛苺「遅刻マンなのー」
ジュン「なっ、僕はそんなに遅刻してないぞ」
真紅「そうだったかしら?」
ジュン「そうだよ」
翠「どうかしたですか?」
ジュン「遅刻はしたくないな、と」
真紅「ジュンは遅刻魔だったわね」
雛苺「遅刻マンなのー」
ジュン「なっ、僕はそんなに遅刻してないぞ」
真紅「そうだったかしら?」
ジュン「そうだよ」
374: 2008/09/11(木) 23:05:58.12 ID:VEUGHjRhO
翠「遅刻人間はさっさと寝て、明日に備えるですぅ」
ジュン「だから遅刻人間じゃない」
真紅「でも早く寝たほうがいいのではないの?」
ジュン「さすがに早過ぎだろ、まだ8時半だ」
ジュン「だから遅刻人間じゃない」
真紅「でも早く寝たほうがいいのではないの?」
ジュン「さすがに早過ぎだろ、まだ8時半だ」
376: 2008/09/11(木) 23:09:56.93 ID:VEUGHjRhO
ジュン「って、思ってた僕がバカだった」
真紅「備えあれば憂いなし、という言葉を勉強していなかったの?」
ジュン「うるさいぞ!くそっ、また初日から遅刻かよ」
雛苺「諦めたらダメなの。まだ大丈夫なのよ」
翠「口開けるです!翠星石がパンを放り込んでやるです」
ジュン「あぁもう…」
真紅「備えあれば憂いなし、という言葉を勉強していなかったの?」
ジュン「うるさいぞ!くそっ、また初日から遅刻かよ」
雛苺「諦めたらダメなの。まだ大丈夫なのよ」
翠「口開けるです!翠星石がパンを放り込んでやるです」
ジュン「あぁもう…」
380: 2008/09/11(木) 23:16:03.41 ID:VEUGHjRhO
翠「ネクタイが曲がってるですよ」
雛苺「ヒナが直してあげるの」
ジュン「大丈夫だ、自分で直すから」
真紅「ほら、鞄なのだわ」
ジュン「あぁ、ありがと真紅」
ジュン「じゃあ行ってきます」
雛苺「ヒナが直してあげるの」
ジュン「大丈夫だ、自分で直すから」
真紅「ほら、鞄なのだわ」
ジュン「あぁ、ありがと真紅」
ジュン「じゃあ行ってきます」
381: 2008/09/11(木) 23:21:23.23 ID:VEUGHjRhO
ジュン「はぁはぁ……」
ギリギリのタイミングで校門をくぐり抜ける。
ジュン「なんとか……ま、間に合った」
少しずつ、荒れた息を整えていく。
ジュン「ふぅ……」
ジュン「よし。行くか」
巴「桜田君?」
ジュン「はい?」
ギリギリのタイミングで校門をくぐり抜ける。
ジュン「なんとか……ま、間に合った」
少しずつ、荒れた息を整えていく。
ジュン「ふぅ……」
ジュン「よし。行くか」
巴「桜田君?」
ジュン「はい?」
385: 2008/09/11(木) 23:27:22.73 ID:VEUGHjRhO
巴「桜田君もここだったんだね」
ジュン「あ、うん、まぁ」
一応、第一志望は落ちたことは伏せておく。
巴「一緒の高校、なれたね」
ジュン「そうだな、これからよろしく」
巴「うん…よろしく」
キーンコーンカーンコーン
ジュン「あ……」
巴「なっちゃった……」
ジュン「遅刻かぁ」
巴「どうかした、桜田君?」
ジュン「いやなんでもない」
ジュン「あ、うん、まぁ」
一応、第一志望は落ちたことは伏せておく。
巴「一緒の高校、なれたね」
ジュン「そうだな、これからよろしく」
巴「うん…よろしく」
キーンコーンカーンコーン
ジュン「あ……」
巴「なっちゃった……」
ジュン「遅刻かぁ」
巴「どうかした、桜田君?」
ジュン「いやなんでもない」
393: 2008/09/11(木) 23:36:55.66 ID:VEUGHjRhO
教室に入ると、自己紹介の真っ最中だった。
担任「なんだ二人揃って遅刻か」
クラスメイトの視線が僕たちに集まる。
巴「すみません。電車に乗り遅れてしまって」
ジュン「あ、僕も……」
担任「そうか…まぁ初日だから許してやる」
担任「とりあえず席に着く前に自己紹介してもらおうか」
ジュン「あ、はい」
ジュン「えっと……桜田ジュンです。趣味は裁縫です。
変な趣味だと思うかもしれませんが…」
ジュン「これからよろしくお願いします」
おわり
担任「なんだ二人揃って遅刻か」
クラスメイトの視線が僕たちに集まる。
巴「すみません。電車に乗り遅れてしまって」
ジュン「あ、僕も……」
担任「そうか…まぁ初日だから許してやる」
担任「とりあえず席に着く前に自己紹介してもらおうか」
ジュン「あ、はい」
ジュン「えっと……桜田ジュンです。趣味は裁縫です。
変な趣味だと思うかもしれませんが…」
ジュン「これからよろしくお願いします」
おわり
395: 2008/09/11(木) 23:39:02.18 ID:AUON90hE0
乙
400: 2008/09/11(木) 23:40:40.14 ID:VEUGHjRhO
金糸雀「出番少ないかしら」
水銀燈「私もかなり少ないじゃなぁい」
蒼「僕も……かな」
水銀燈「私を使わないなんて、本当におバカさぁん」
金糸雀「私のほうが使いやすいかしらー」
蒼「僕も人気あると思ったんだけどな……」
三人「はぁ…」
水銀燈「私もかなり少ないじゃなぁい」
蒼「僕も……かな」
水銀燈「私を使わないなんて、本当におバカさぁん」
金糸雀「私のほうが使いやすいかしらー」
蒼「僕も人気あると思ったんだけどな……」
三人「はぁ…」
401: 2008/09/11(木) 23:40:46.20 ID:Rgz9JsuSO
乙
是非続きを期待したいな
是非続きを期待したいな
409: 2008/09/11(木) 23:44:27.72 ID:VEUGHjRhO
読んでくれてありがとう
ローゼンは変態が多めな感じがしたから
たまには普通のもいいかなと
ハルヒは少し書いてたけど
ローゼンSSは初めてだから、ちょっと自信なかったんだ
ローゼンは変態が多めな感じがしたから
たまには普通のもいいかなと
ハルヒは少し書いてたけど
ローゼンSSは初めてだから、ちょっと自信なかったんだ
422: 2008/09/12(金) 01:28:49.63 ID:iMIaLNVwO
乙っす
引用: 翠「さっさと起きやがれです」
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