1: 2012/01/09(月) 19:54:21.34 ID:p2Eu/2KSO
女勇者「ふぇ?」
勇者「おー確かに家にあった肖像画にそっくりだな」
女勇者「あの、あなたは……」
勇者「でも絵よりやっぱり本物の方が美人さんだな」
女勇者「えっ、そんな……ぽっ」
勇者「照れてるご先祖様もかーわいーい」
勇者「おー確かに家にあった肖像画にそっくりだな」
女勇者「あの、あなたは……」
勇者「でも絵よりやっぱり本物の方が美人さんだな」
女勇者「えっ、そんな……ぽっ」
勇者「照れてるご先祖様もかーわいーい」
4: 2012/01/09(月) 19:57:34.79 ID:p2Eu/2KSO
女勇者「こ、こほん、それよりあなた一体誰なんですか」
勇者「俺?俺はあなたの子孫ですよ」
女勇者「ええっ?あなたは頭が少々おかしい人なんですか?」
勇者「ストレートですねご先祖様、しかしそんなところもまた……」
女勇者「や、やっぱり頭が……」
勇者「ちょっと待ってください、本当に俺はあなたの子孫なんですって」
勇者「俺?俺はあなたの子孫ですよ」
女勇者「ええっ?あなたは頭が少々おかしい人なんですか?」
勇者「ストレートですねご先祖様、しかしそんなところもまた……」
女勇者「や、やっぱり頭が……」
勇者「ちょっと待ってください、本当に俺はあなたの子孫なんですって」
5: 2012/01/09(月) 19:59:56.05 ID:p2Eu/2KSO
女勇者「そんなこと言われても信じられませんわ」
勇者「本当ですって」
女勇者「ならあなたは未来から来たということですか?」
勇者「そうそう!さすがご先祖様頭がいい」
女勇者「ならば、未来から来たとわかるような品物を見せなさい!」
勇者「え?えーっと……」
勇者「本当ですって」
女勇者「ならあなたは未来から来たということですか?」
勇者「そうそう!さすがご先祖様頭がいい」
女勇者「ならば、未来から来たとわかるような品物を見せなさい!」
勇者「え?えーっと……」
6: 2012/01/09(月) 20:02:30.97 ID:p2Eu/2KSO
勇者「……」
女勇者「ないのですね?」
勇者「……はい」
女勇者「ならば私はあなたを子孫と認めるわけにはいきません」
勇者「くそ、頭が固いんだからご先祖様は」
女勇者「そもそも私はまだ16です!子供なんているわけないでしょう!失礼ですね!」
勇者「16か……ぴちぴちですね」
女勇者「う、うるさい!」
女勇者「ないのですね?」
勇者「……はい」
女勇者「ならば私はあなたを子孫と認めるわけにはいきません」
勇者「くそ、頭が固いんだからご先祖様は」
女勇者「そもそも私はまだ16です!子供なんているわけないでしょう!失礼ですね!」
勇者「16か……ぴちぴちですね」
女勇者「う、うるさい!」
8: 2012/01/09(月) 20:05:08.50 ID:p2Eu/2KSO
コンコン
母「起きなさい私の可愛い女勇者って起きてるのね、珍しい」
女勇者「あ……お母さん」
母「今日は王様に旅立ちの許可をもらいに……ってあなたは誰なんですか」
勇者「初めまして、俺はあなたの子孫で勇者といいます」
女勇者「お母さん、今追い払うから」
母「あらあらまあまあ!私の子孫ということは女勇者ちゃんの子孫でもあるということね!」
勇者「はいおっしゃる通りで」
母「起きなさい私の可愛い女勇者って起きてるのね、珍しい」
女勇者「あ……お母さん」
母「今日は王様に旅立ちの許可をもらいに……ってあなたは誰なんですか」
勇者「初めまして、俺はあなたの子孫で勇者といいます」
女勇者「お母さん、今追い払うから」
母「あらあらまあまあ!私の子孫ということは女勇者ちゃんの子孫でもあるということね!」
勇者「はいおっしゃる通りで」
10: 2012/01/09(月) 20:07:30.91 ID:p2Eu/2KSO
女勇者「お、お母さん!」
母「いいじゃないの!子孫ってことはあなたにも子供ができるってことでしょ!嬉しいわぁ」
勇者「そうなりますね、いやはやお母様は物わかりが良い……」
母「うふふ褒めたって朝食ぐらいしか出ませんよ」
勇者「おや、ご馳走になってもよろしいのですか」
母「いいのよあなたも食べていって!」
女勇者「解せませんわ」
母「いいじゃないの!子孫ってことはあなたにも子供ができるってことでしょ!嬉しいわぁ」
勇者「そうなりますね、いやはやお母様は物わかりが良い……」
母「うふふ褒めたって朝食ぐらいしか出ませんよ」
勇者「おや、ご馳走になってもよろしいのですか」
母「いいのよあなたも食べていって!」
女勇者「解せませんわ」
11: 2012/01/09(月) 20:09:55.50 ID:p2Eu/2KSO
ムーシャムーシャ
勇者「うまっ、何これうまっ」
母「うふふたくさん食べてね」
女勇者「ごちそうさま!私もう行くね!」ガタッ
母「あらもう行くの?」
女勇者「うん!行ってきます!」バタン
勇者「……王様のところへ行くとか言ってましたね」
母「ええ、あの子は父親である勇者オルテガの遺志を継いで、魔王バラモスを倒しに旅に出るの」
勇者「うまっ、何これうまっ」
母「うふふたくさん食べてね」
女勇者「ごちそうさま!私もう行くね!」ガタッ
母「あらもう行くの?」
女勇者「うん!行ってきます!」バタン
勇者「……王様のところへ行くとか言ってましたね」
母「ええ、あの子は父親である勇者オルテガの遺志を継いで、魔王バラモスを倒しに旅に出るの」
14: 2012/01/09(月) 20:12:41.06 ID:p2Eu/2KSO
勇者「よく許可しましたね」
母「本当は私だって嫌よ?だけど……成長していくあの子を見たら、『ああ、やっぱりあの子はあの人の娘なのね』って思って」
母「いつかは、こうやって旅立つ日が来ると思ってたわ、だから、その日が来たら喜んで娘を送ってあげよう、いつの日か、元気に帰ってくるのを待とうって」
勇者「……あなたは、俺が見てきたどの人より強い方だ」
母「うふふ褒めないで、泣きそうになっちゃうわ」
母「本当は私だって嫌よ?だけど……成長していくあの子を見たら、『ああ、やっぱりあの子はあの人の娘なのね』って思って」
母「いつかは、こうやって旅立つ日が来ると思ってたわ、だから、その日が来たら喜んで娘を送ってあげよう、いつの日か、元気に帰ってくるのを待とうって」
勇者「……あなたは、俺が見てきたどの人より強い方だ」
母「うふふ褒めないで、泣きそうになっちゃうわ」
15: 2012/01/09(月) 20:16:22.50 ID:p2Eu/2KSO
勇者(しかし、確か伝承だと……この人は、報われないことになるんだっけか……)
勇者(悲しいな……こんなにも良い人が報われないなんて)
勇者(けれど、俺が何とかして過去を変えちまったら、俺の世界が変わってしまうかもしれない……)
勇者(難しく考えてもしょうがないな、適当に頑張るか)
母「そうだ、あなたさえ良ければ、あの子の力になってくれないかしら」
勇者「ええ、そのつもりですよ、ご先祖様が勇者なら、俺も勇者ですから」
母「うふふよろしく頼むわね」
勇者「はい」
勇者(悲しいな……こんなにも良い人が報われないなんて)
勇者(けれど、俺が何とかして過去を変えちまったら、俺の世界が変わってしまうかもしれない……)
勇者(難しく考えてもしょうがないな、適当に頑張るか)
母「そうだ、あなたさえ良ければ、あの子の力になってくれないかしら」
勇者「ええ、そのつもりですよ、ご先祖様が勇者なら、俺も勇者ですから」
母「うふふよろしく頼むわね」
勇者「はい」
16: 2012/01/09(月) 20:18:11.30 ID:p2Eu/2KSO
―アリアハンの城
王様「ではまず、ルイーダの酒場へ行き仲間を探すがよい」
女勇者「はい!」
王様「これは餞別じゃ、持って行けい!」
女勇者「ありがとうございます!」
王様「では行くのじゃ勇者よ!亡きオルテガの遺志を継いで!」
女勇者「行って参ります!」ダッ
王様「ではまず、ルイーダの酒場へ行き仲間を探すがよい」
女勇者「はい!」
王様「これは餞別じゃ、持って行けい!」
女勇者「ありがとうございます!」
王様「では行くのじゃ勇者よ!亡きオルテガの遺志を継いで!」
女勇者「行って参ります!」ダッ
18: 2012/01/09(月) 20:21:25.07 ID:p2Eu/2KSO
―ルイーダの酒場
女勇者「ルイーダさーん」ガチャ
ルイーダ「あら女勇者ちゃん、ついに旅立ちの許可を貰ったのね」
女勇者「はい!だから、仲間を探して欲しくて!」
ルイーダ「いいわよぉ、ここには腕自慢の冒険者がたくさんいるからね」
女勇者「うーんと、誰がいいかなぁ」
ルイーダ「僧侶は絶対に必要よ、回復役はパーティに欠かせないもの」
女勇者「それじゃあ、僧侶さんを!」
ルイーダ「わかったわ、あなたと同性の僧侶さんにするわね、僧侶さーん!勇者様がお呼びよ!」
女勇者「ルイーダさーん」ガチャ
ルイーダ「あら女勇者ちゃん、ついに旅立ちの許可を貰ったのね」
女勇者「はい!だから、仲間を探して欲しくて!」
ルイーダ「いいわよぉ、ここには腕自慢の冒険者がたくさんいるからね」
女勇者「うーんと、誰がいいかなぁ」
ルイーダ「僧侶は絶対に必要よ、回復役はパーティに欠かせないもの」
女勇者「それじゃあ、僧侶さんを!」
ルイーダ「わかったわ、あなたと同性の僧侶さんにするわね、僧侶さーん!勇者様がお呼びよ!」
19: 2012/01/09(月) 20:23:21.93 ID:p2Eu/2KSO
僧侶「はい、あなたが勇者様ね、よろしくお願いします」ペコリ
勇者「はい!こちらこそよろしくお願いします!」
僧侶「元気な勇者様ね、頼もしいですわ」
勇者「えへへ……」
ルイーダ「次は……魔法使いなんてどうかしら」
勇者「いいですね、じゃあ……」
ルイーダ「魔女さーん!いらっしゃるかしらー?」
勇者「はい!こちらこそよろしくお願いします!」
僧侶「元気な勇者様ね、頼もしいですわ」
勇者「えへへ……」
ルイーダ「次は……魔法使いなんてどうかしら」
勇者「いいですね、じゃあ……」
ルイーダ「魔女さーん!いらっしゃるかしらー?」
21: 2012/01/09(月) 20:25:32.67 ID:p2Eu/2KSO
魔女「あいよー、おろ、こいつが例の勇者様かい?」
ルイーダ「そ、あなたがその勇者様のパーティに選ばれたわけ」
魔女「マジか!光栄だよ勇者様!いっちょよろしく頼みますよ!」
勇者「はい!こちらこそ」
ルイーダ「後は戦士がいれば十分ね」
女勇者「それでは……」
勇者「おーっと!戦士ならここにいるぜ!」バンッ
ルイーダ「そ、あなたがその勇者様のパーティに選ばれたわけ」
魔女「マジか!光栄だよ勇者様!いっちょよろしく頼みますよ!」
勇者「はい!こちらこそ」
ルイーダ「後は戦士がいれば十分ね」
女勇者「それでは……」
勇者「おーっと!戦士ならここにいるぜ!」バンッ
23: 2012/01/09(月) 20:28:06.54 ID:p2Eu/2KSO
僧侶「あら?」
魔女「おいおい、こいつは誰だよ」
女勇者「あ、あなたは……」
勇者「そう苦い顔をしないでくれよご先祖様!戦士が欲しいんでしょ!俺を連れていけば、安心だぜ!」
僧侶「ご、ご先祖様……?」
勇者「そ!俺はこの勇者様の子孫です!」
魔女「し、信じられるか!」
勇者「んもう!」
魔女「おいおい、こいつは誰だよ」
女勇者「あ、あなたは……」
勇者「そう苦い顔をしないでくれよご先祖様!戦士が欲しいんでしょ!俺を連れていけば、安心だぜ!」
僧侶「ご、ご先祖様……?」
勇者「そ!俺はこの勇者様の子孫です!」
魔女「し、信じられるか!」
勇者「んもう!」
24: 2012/01/09(月) 20:30:02.58 ID:p2Eu/2KSO
女勇者「あの、あなたは……ちょっと……」
勇者「ええー!まさかの戦力外通告ですか!?そんなぁ!」
ルイーダ「いいじゃない、彼を連れていけば?」
女勇者「え?けど……」
ルイーダ「彼、ああ見えてレベル30はいってるわよ」
僧侶「え!?」
魔女「マジか!?」
勇者「最高レベルだぜ!」
勇者「ええー!まさかの戦力外通告ですか!?そんなぁ!」
ルイーダ「いいじゃない、彼を連れていけば?」
女勇者「え?けど……」
ルイーダ「彼、ああ見えてレベル30はいってるわよ」
僧侶「え!?」
魔女「マジか!?」
勇者「最高レベルだぜ!」
25: 2012/01/09(月) 20:32:07.18 ID:p2Eu/2KSO
女勇者「で、でも……」
魔女「勇者様、レベル30なら連れていった方がいいよ」
僧侶「そうですねぇ、レベルが高いに越したことはありませんわ」
女勇者「う……わかったよ、でも変なことしたらすぐ追い出すからね!」
勇者「やった!さーっすがご先祖様!!話がわかるぅ!!」
女勇者「ご先祖様言うな!!私はまだ16です!」
勇者「ぴっちぴちぃ!!」
女勇者「うるさい!!」
魔女「勇者様、レベル30なら連れていった方がいいよ」
僧侶「そうですねぇ、レベルが高いに越したことはありませんわ」
女勇者「う……わかったよ、でも変なことしたらすぐ追い出すからね!」
勇者「やった!さーっすがご先祖様!!話がわかるぅ!!」
女勇者「ご先祖様言うな!!私はまだ16です!」
勇者「ぴっちぴちぃ!!」
女勇者「うるさい!!」
27: 2012/01/09(月) 20:35:17.11 ID:p2Eu/2KSO
―
魔女「それで?これからどうするんだよ」
女勇者「うーん、まずは外の大陸に行かなくちゃいけないから、『いざないの洞窟』を目指そう!」
僧侶「いざないの洞窟ですか?しかしあそこは……」
女勇者「何?どうしたの僧侶さん」
僧侶「いえ、何でもありませんわ」
勇者「よーしそれじゃ出発しようか!」
女勇者「あ、あなたが仕切らないでください!リーダーは私です!!」
魔女「それで?これからどうするんだよ」
女勇者「うーん、まずは外の大陸に行かなくちゃいけないから、『いざないの洞窟』を目指そう!」
僧侶「いざないの洞窟ですか?しかしあそこは……」
女勇者「何?どうしたの僧侶さん」
僧侶「いえ、何でもありませんわ」
勇者「よーしそれじゃ出発しようか!」
女勇者「あ、あなたが仕切らないでください!リーダーは私です!!」
28: 2012/01/09(月) 20:38:25.11 ID:p2Eu/2KSO
―数刻後
ザッザッザッ
女勇者「……ふぅ、ふぅ……」
僧侶「どうかなされましたか勇者様?」
女勇者「え?あ……えへへ、旅に出るの、初めてだから……ちょっと疲れちゃっただけだよ、まだ大丈夫!」
勇者「疲れたなら休んだ方がいいですよご先祖様」
魔女「そうだな、そろそろ日も暮れそうだし……今夜はここで野宿にしよう」
女勇者「ご、ごめんなさい……」
ザッザッザッ
女勇者「……ふぅ、ふぅ……」
僧侶「どうかなされましたか勇者様?」
女勇者「え?あ……えへへ、旅に出るの、初めてだから……ちょっと疲れちゃっただけだよ、まだ大丈夫!」
勇者「疲れたなら休んだ方がいいですよご先祖様」
魔女「そうだな、そろそろ日も暮れそうだし……今夜はここで野宿にしよう」
女勇者「ご、ごめんなさい……」
30: 2012/01/09(月) 20:41:16.76 ID:p2Eu/2KSO
勇者「大丈夫ですよ、初めてだから緊張してるだけですって、その内慣れますよご先祖様」
女勇者「う、うん……ありがとう」
魔女「野宿の用意はできたぞ」
僧侶「今夜の食材が欲しいですわね……」
勇者「俺が取ってきますよ、みんなは火の番を頼みます」
僧侶「……じゃあ、お願いしましょうか」
勇者「任せてくださいよ!いっちょ行ってきます!」
女勇者「う、うん……ありがとう」
魔女「野宿の用意はできたぞ」
僧侶「今夜の食材が欲しいですわね……」
勇者「俺が取ってきますよ、みんなは火の番を頼みます」
僧侶「……じゃあ、お願いしましょうか」
勇者「任せてくださいよ!いっちょ行ってきます!」
31: 2012/01/09(月) 20:43:37.63 ID:p2Eu/2KSO
魔女「……あいつ、何者なんだろうな」
僧侶「ええ、旅慣れてる感じがしましたわ」
魔女「それに、見た目は戦士だが、剣のこなしが戦士とは違う……あんな型は見たことがない」
僧侶「もしかしたら、本当に勇者様の子孫なのかもしれませんわね」
魔女「ははは、あんた冗談もいける口かよ」
僧侶「冗談じゃないかもしれませんわね」
魔女「あっはははは、やめろよ、そんなことあるわけねーじゃん」
僧侶「ええ、旅慣れてる感じがしましたわ」
魔女「それに、見た目は戦士だが、剣のこなしが戦士とは違う……あんな型は見たことがない」
僧侶「もしかしたら、本当に勇者様の子孫なのかもしれませんわね」
魔女「ははは、あんた冗談もいける口かよ」
僧侶「冗談じゃないかもしれませんわね」
魔女「あっはははは、やめろよ、そんなことあるわけねーじゃん」
32: 2012/01/09(月) 20:45:52.79 ID:p2Eu/2KSO
―
勇者「これは毒がありそうだな、こいつはいけるか……」ブチッ
ガサガサ
勇者「……?」
いっかくウサギ「……」
勇者「お……?あれ、食えるかな」シャキン
いっかくウサギ「……!」ダッ
勇者「逃がすかッ!」バッ
ズバッ
いっかくウサギ「」ドサッ
勇者「会心の一撃……よし、こいつを持って、帰るか!」
勇者「これは毒がありそうだな、こいつはいけるか……」ブチッ
ガサガサ
勇者「……?」
いっかくウサギ「……」
勇者「お……?あれ、食えるかな」シャキン
いっかくウサギ「……!」ダッ
勇者「逃がすかッ!」バッ
ズバッ
いっかくウサギ「」ドサッ
勇者「会心の一撃……よし、こいつを持って、帰るか!」
33: 2012/01/09(月) 20:48:39.65 ID:p2Eu/2KSO
―
女勇者「お腹空いたなぁ」
僧侶「遅いですわねぇ」
魔女「あの野郎まさか逃げたんじゃ」
勇者「おーい!」バサバサ
女勇者「あ、帰ってきた!」
僧侶「お帰りなさ……きゃあ!」
魔女「どうした?ってうお!そいつはいっかくウサギじゃないか!!」
勇者「うん、これ食えるよな?」
魔女「お前、これ一人で倒したのかよ!?」
勇者「そうだけど」
女勇者「お腹空いたなぁ」
僧侶「遅いですわねぇ」
魔女「あの野郎まさか逃げたんじゃ」
勇者「おーい!」バサバサ
女勇者「あ、帰ってきた!」
僧侶「お帰りなさ……きゃあ!」
魔女「どうした?ってうお!そいつはいっかくウサギじゃないか!!」
勇者「うん、これ食えるよな?」
魔女「お前、これ一人で倒したのかよ!?」
勇者「そうだけど」
34: 2012/01/09(月) 20:50:09.86 ID:p2Eu/2KSO
女勇者「……!」
僧侶「あなた、本当にレベル30なのですね」
勇者「だから言ったじゃん、俺はレベル30だーって」
魔女「へ、へ……まだ信用したわけじゃないが、これからの旅は少し楽になりそうだな」
僧侶「そうですわねぇ」
女勇者「…………」
僧侶「あなた、本当にレベル30なのですね」
勇者「だから言ったじゃん、俺はレベル30だーって」
魔女「へ、へ……まだ信用したわけじゃないが、これからの旅は少し楽になりそうだな」
僧侶「そうですわねぇ」
女勇者「…………」
36: 2012/01/09(月) 20:53:50.08 ID:p2Eu/2KSO
―
勇者「ここがいざないの洞窟?」
僧侶「……のようですわね」
魔女「でも、通れねーぞ」
女勇者「うーん、どうしようか」
魔女「へへへ、あたしに任せてくれよ」
女勇者「?どうするの?」
魔女「さっき覚えたての魔法を試してみる!行くぜ……ギラっ!!」グアッ
バゴォォンッ
ガラガラ……
僧侶「お見事ですわ!道が開きました!」
勇者「ここがいざないの洞窟?」
僧侶「……のようですわね」
魔女「でも、通れねーぞ」
女勇者「うーん、どうしようか」
魔女「へへへ、あたしに任せてくれよ」
女勇者「?どうするの?」
魔女「さっき覚えたての魔法を試してみる!行くぜ……ギラっ!!」グアッ
バゴォォンッ
ガラガラ……
僧侶「お見事ですわ!道が開きました!」
37: 2012/01/09(月) 20:55:32.47 ID:p2Eu/2KSO
勇者(あれがギラ?俺が知ってるギラと違うんだが……)
女勇者「魔女さん……すごい……」
魔女「へへっ、さぁ行こうぜ!」
僧侶「はい、参りましょう」
勇者「ご先祖様早く!」
女勇者「わ、わかってるよ……」
女勇者「魔女さん……すごい……」
魔女「へへっ、さぁ行こうぜ!」
僧侶「はい、参りましょう」
勇者「ご先祖様早く!」
女勇者「わ、わかってるよ……」
39: 2012/01/09(月) 20:59:31.25 ID:p2Eu/2KSO
―
魔物「ウケケケケ」
女勇者「きゃあっ!」ドサッ
僧侶「大丈夫ですか勇者様!ホイミ!」
女勇者「あ、ありがとう僧侶さん」
魔女「くそっ、こいつ!ギラ!」
魔物「ウギャー」
勇者「たぁぁぁぁっ!!」ザシュッ
魔物「ヒギィッ」
女勇者(……みんな、私より強いし、頑張ってる……)
魔物「ウケケケケ」
女勇者「きゃあっ!」ドサッ
僧侶「大丈夫ですか勇者様!ホイミ!」
女勇者「あ、ありがとう僧侶さん」
魔女「くそっ、こいつ!ギラ!」
魔物「ウギャー」
勇者「たぁぁぁぁっ!!」ザシュッ
魔物「ヒギィッ」
女勇者(……みんな、私より強いし、頑張ってる……)
40: 2012/01/09(月) 21:01:31.39 ID:p2Eu/2KSO
勇者「大丈夫だったかご先祖様?」
僧侶「大丈夫ですか勇者様?」
魔女「大丈夫か勇者様?」
女勇者(みんな、優しい……けど、私は何もできない……何の役にも立ててない……)
女勇者(私、みんなのお荷物なのかな……)
女勇者「みんな、優しいから、言ってくれないけど、本当は足手まといとか思ってるのかな……」
僧侶「大丈夫ですか勇者様?」
魔女「大丈夫か勇者様?」
女勇者(みんな、優しい……けど、私は何もできない……何の役にも立ててない……)
女勇者(私、みんなのお荷物なのかな……)
女勇者「みんな、優しいから、言ってくれないけど、本当は足手まといとか思ってるのかな……」
41: 2012/01/09(月) 21:04:56.25 ID:p2Eu/2KSO
―ロマリアの城
ロマリア王「大盗賊カンダタに金の冠を奪われてしまったのだ、褒美はやるから、カンダタから冠を取り返して欲しい!」
勇者「やりましょうご先祖様!」
魔女「ああ!勇者様がいればできないことなんてないぜ!」
僧侶「はりきって参りましょう、勇者様!」
女勇者「う、うん、行こう……金の冠を取り返しに……」
ロマリア王「カンダタはシャンパーニの塔へ逃げたと聞いた、カンダタはそこにおる!さぁ行け勇者たちよ!!」
ロマリア王「大盗賊カンダタに金の冠を奪われてしまったのだ、褒美はやるから、カンダタから冠を取り返して欲しい!」
勇者「やりましょうご先祖様!」
魔女「ああ!勇者様がいればできないことなんてないぜ!」
僧侶「はりきって参りましょう、勇者様!」
女勇者「う、うん、行こう……金の冠を取り返しに……」
ロマリア王「カンダタはシャンパーニの塔へ逃げたと聞いた、カンダタはそこにおる!さぁ行け勇者たちよ!!」
42: 2012/01/09(月) 21:07:37.07 ID:p2Eu/2KSO
―シャンパーニの塔
女勇者「ここに、カンダタがいるのね……」
魔女「行こう、勇者様!」
女勇者「うん……」
―
カンダタ「何?勇者が来ただと?」
子分「へえ、どうしやしょう」
カンダタ「……ふふ、いい作戦を考えた、ここに来るまで邪魔をするな、子分は皆ここに集合させろ」
子分「アイアイサー!」
女勇者「ここに、カンダタがいるのね……」
魔女「行こう、勇者様!」
女勇者「うん……」
―
カンダタ「何?勇者が来ただと?」
子分「へえ、どうしやしょう」
カンダタ「……ふふ、いい作戦を考えた、ここに来るまで邪魔をするな、子分は皆ここに集合させろ」
子分「アイアイサー!」
44: 2012/01/09(月) 21:10:49.06 ID:p2Eu/2KSO
―最上階
女勇者「カンダタ!!」バッ
カンダタ「おう来たか勇者様よぉ」
女勇者「盗んだ金の冠を返せ!!」
カンダタ「返してやってもいいが、ひとつ条件がある」
女勇者「何……!?」
カンダタ「返してやる代わりに、この冠に相当する金をよこせ」
女勇者「そ……そんなの、できるわけないじゃないか!!」
カンダタ「ならしょうがねーな!!野郎共!一斉にかかれ!!」
子分「おおーーーーーーーっ!!」バッ
女勇者「カンダタ!!」バッ
カンダタ「おう来たか勇者様よぉ」
女勇者「盗んだ金の冠を返せ!!」
カンダタ「返してやってもいいが、ひとつ条件がある」
女勇者「何……!?」
カンダタ「返してやる代わりに、この冠に相当する金をよこせ」
女勇者「そ……そんなの、できるわけないじゃないか!!」
カンダタ「ならしょうがねーな!!野郎共!一斉にかかれ!!」
子分「おおーーーーーーーっ!!」バッ
46: 2012/01/09(月) 21:13:35.17 ID:p2Eu/2KSO
女勇者「え!?」
僧侶「仲間がいたのね……!」
魔女「ひ、卑怯な!」
カンダタ「うへへへへ!盗賊が正々堂々なんてことするわけないだろうが!!」
勇者「全員集中しろ!こいつら今までの魔物とはダンチだぞ!!」
子分「全員で一斉にかかれっ!!数で押すんだ!!」
魔女「くそっ!ギラ!」ゴアッ
僧侶「この……」バシッ バシッ
女勇者「うう…………!」
僧侶「仲間がいたのね……!」
魔女「ひ、卑怯な!」
カンダタ「うへへへへ!盗賊が正々堂々なんてことするわけないだろうが!!」
勇者「全員集中しろ!こいつら今までの魔物とはダンチだぞ!!」
子分「全員で一斉にかかれっ!!数で押すんだ!!」
魔女「くそっ!ギラ!」ゴアッ
僧侶「この……」バシッ バシッ
女勇者「うう…………!」
47: 2012/01/09(月) 21:15:18.33 ID:p2Eu/2KSO
子分「へへへ!なんだこいつ勇者が一番弱いじゃねえか!!」
女勇者「!!」
子分「勇者が聞いて呆れるぜ!お前みんなの足手まといなんじゃねえのかぁ!?」
女勇者「う……うるさい……!」
勇者「やめろご先祖様!挑発に乗っては!!」
女勇者「私だって……私だって!!」バッ
女勇者「!!」
子分「勇者が聞いて呆れるぜ!お前みんなの足手まといなんじゃねえのかぁ!?」
女勇者「う……うるさい……!」
勇者「やめろご先祖様!挑発に乗っては!!」
女勇者「私だって……私だって!!」バッ
48: 2012/01/09(月) 21:17:08.44 ID:p2Eu/2KSO
勇者「ご先祖様!!」
カンダタ「かかったな!!今だ、勇者に全員で一斉にかかれ!!」
子分「っしゃあ!!」バッ
女勇者「あっ……!」
魔女「勇者様!!」
僧侶「しまった……間に合わない!!」
勇者「ご先祖様!!」
子分「らぁ!!」バキッ
女勇者「がはっ…!?」
カンダタ「かかったな!!今だ、勇者に全員で一斉にかかれ!!」
子分「っしゃあ!!」バッ
女勇者「あっ……!」
魔女「勇者様!!」
僧侶「しまった……間に合わない!!」
勇者「ご先祖様!!」
子分「らぁ!!」バキッ
女勇者「がはっ…!?」
49: 2012/01/09(月) 21:19:42.23 ID:p2Eu/2KSO
カンダタ「よーしよくやった子分共!!とどめはこのカンダタ様が直接刺してやるぜ!!」
女勇者「が……はぁ、はぁっ…」
カンダタ「ざまあねえな勇者よ!!氏ねっ!!」ブンッ
女勇者「っ!!」
勇者「させるかっ!!」バシッ
カンダタ「なに!?」
勇者「卑怯なことしやがって!俺…怒ったからな!!」
女勇者「が……はぁ、はぁっ…」
カンダタ「ざまあねえな勇者よ!!氏ねっ!!」ブンッ
女勇者「っ!!」
勇者「させるかっ!!」バシッ
カンダタ「なに!?」
勇者「卑怯なことしやがって!俺…怒ったからな!!」
50: 2012/01/09(月) 21:21:52.28 ID:p2Eu/2KSO
カンダタ「や、野郎……一斉にかかれ!そいつを殺せ!!」
子分「アイアイサー!」
勇者「多対一は得意じゃないが!!」ブンッ
子分「うげぇ!!」
勇者「貴様らに遅れをとるほど鈍ってはおらん!!」ドスッ
子分「げえっ!!」
僧侶「つ……」
魔女「強っ……あいつ……」
子分「アイアイサー!」
勇者「多対一は得意じゃないが!!」ブンッ
子分「うげぇ!!」
勇者「貴様らに遅れをとるほど鈍ってはおらん!!」ドスッ
子分「げえっ!!」
僧侶「つ……」
魔女「強っ……あいつ……」
52: 2012/01/09(月) 21:24:35.05 ID:p2Eu/2KSO
カンダタ「や、野郎……!!」
勇者「こい!カンダタ!!」
カンダタ「ふん!俺の斧を受け止めたことは褒めてやる!!だが調子に乗ると痛い目に会うってことを教えてやるぜ!!」
勇者「一対一なら俺は負けたことはない!!来い!!勇者ロトの剣を見せてやる!!」
勇者「こい!カンダタ!!」
カンダタ「ふん!俺の斧を受け止めたことは褒めてやる!!だが調子に乗ると痛い目に会うってことを教えてやるぜ!!」
勇者「一対一なら俺は負けたことはない!!来い!!勇者ロトの剣を見せてやる!!」
54: 2012/01/09(月) 21:27:59.20 ID:p2Eu/2KSO
女勇者「…………」
勇者「うおおおおッ!!」ガキィンッ
カンダタ「ふんぬぅぅぅ!!」ガギッ
女勇者(すごい……)
勇者「やるな貴様!!」
カンダタ「お前こそ!!」
勇者「だがまだまだ甘いな!!」
カンダタ「何!?」
勇者「隙が多いぞカンダタ!一対一に置いて、一瞬の隙は命取りだ!!」
勇者「うおおおおッ!!」ガキィンッ
カンダタ「ふんぬぅぅぅ!!」ガギッ
女勇者(すごい……)
勇者「やるな貴様!!」
カンダタ「お前こそ!!」
勇者「だがまだまだ甘いな!!」
カンダタ「何!?」
勇者「隙が多いぞカンダタ!一対一に置いて、一瞬の隙は命取りだ!!」
56: 2012/01/09(月) 21:30:53.09 ID:p2Eu/2KSO
勇者「行くぞ!!」バッ
カンダタ「なっ!懐へ…………」
勇者「会心の一撃ぃッ!!」ズバァッ
カンダタ「が……はぁぁぁッ!!」ズズ……ン
僧侶「け……結局」
魔女「あいつ一人で倒しちまいやがった……」
女勇者「……」
カンダタ「なっ!懐へ…………」
勇者「会心の一撃ぃッ!!」ズバァッ
カンダタ「が……はぁぁぁッ!!」ズズ……ン
僧侶「け……結局」
魔女「あいつ一人で倒しちまいやがった……」
女勇者「……」
58: 2012/01/09(月) 21:33:20.70 ID:p2Eu/2KSO
―
勇者「無事金の冠を返せて良かったですね、ご先祖様」
女勇者「うん……」
勇者「……?元気ないですねご先祖様」
女勇者「……私、勇者になれないのかな」
勇者「どうして?」
女勇者「だって、私、みんなの足手まといだから……」
勇者「ええ!?足手まといって……そんなことないですよご先祖様!」
女勇者「ううん、思い返してみれば私、何の役にも立ててない……」
勇者「そんなことないですって……」
勇者「無事金の冠を返せて良かったですね、ご先祖様」
女勇者「うん……」
勇者「……?元気ないですねご先祖様」
女勇者「……私、勇者になれないのかな」
勇者「どうして?」
女勇者「だって、私、みんなの足手まといだから……」
勇者「ええ!?足手まといって……そんなことないですよご先祖様!」
女勇者「ううん、思い返してみれば私、何の役にも立ててない……」
勇者「そんなことないですって……」
61: 2012/01/09(月) 21:36:26.98 ID:p2Eu/2KSO
女勇者「何でそう言い切れるの?」
勇者「あー……俺、実はずっと一人で旅をしていて……仲間ってのがよくわからないんだけど」
勇者「みんなが、ご先祖様を頼りにしてるのがわかりますよ」
女勇者「なんで、みんな私を頼りにしてるの?私、何の役にも立ててないのに」
勇者「ご先祖様は、勇者だからですよ」
女勇者「答えになってないよ……」
勇者「あー……俺、実はずっと一人で旅をしていて……仲間ってのがよくわからないんだけど」
勇者「みんなが、ご先祖様を頼りにしてるのがわかりますよ」
女勇者「なんで、みんな私を頼りにしてるの?私、何の役にも立ててないのに」
勇者「ご先祖様は、勇者だからですよ」
女勇者「答えになってないよ……」
63: 2012/01/09(月) 21:38:19.66 ID:p2Eu/2KSO
勇者「なんていうか、勇者っているだけで頼れる存在らしいんですよ」
女勇者「いるだけで……?」
勇者「そうそう」
女勇者「でも、私、弱いよ」
勇者「ご先祖様は強いですって、いや、強くなります」
女勇者「何でそう言えるの……」
勇者「俺のご先祖様ですから」
女勇者「いるだけで……?」
勇者「そうそう」
女勇者「でも、私、弱いよ」
勇者「ご先祖様は強いですって、いや、強くなります」
女勇者「何でそう言えるの……」
勇者「俺のご先祖様ですから」
64: 2012/01/09(月) 21:41:28.99 ID:p2Eu/2KSO
女勇者「何それ……」
勇者「きっと、ご先祖様は立派な勇者になります、俺はそう聞かされましたし、きっとそうなると思う」
勇者「今はまだ、弱いかもしれないけど、みんな最初は弱くて当たり前なんだ」
勇者「焦らずに、自分のペースで強くなればいいんですよ」
勇者「自分らしいのが、一番強い」
女勇者「自分らしいのが……?」
勇者「そうそう、だからご先祖様も、頑張ればいつか必ず……ってあれ?」スゥゥ……
勇者「きっと、ご先祖様は立派な勇者になります、俺はそう聞かされましたし、きっとそうなると思う」
勇者「今はまだ、弱いかもしれないけど、みんな最初は弱くて当たり前なんだ」
勇者「焦らずに、自分のペースで強くなればいいんですよ」
勇者「自分らしいのが、一番強い」
女勇者「自分らしいのが……?」
勇者「そうそう、だからご先祖様も、頑張ればいつか必ず……ってあれ?」スゥゥ……
65: 2012/01/09(月) 21:44:18.70 ID:p2Eu/2KSO
女勇者「あれ……あなた、消えかけてない?」
勇者「ちょちょ、何これ怖い!!」スゥゥゥ
勇者「ご、ご先祖様!とにかく!自分らしく頑張れば!きっと」スゥゥ……
女勇者「……消えちゃった」
女勇者「……何だったんだろ、まさか本当に私の……」
女勇者「まぁいいか!うん、何か吹っ切れた、そうだね、自分らしく頑張ろう!!」
魔女「勇者様!探したぜ!」
僧侶「あれ?あの方は?」
勇者「ちょちょ、何これ怖い!!」スゥゥゥ
勇者「ご、ご先祖様!とにかく!自分らしく頑張れば!きっと」スゥゥ……
女勇者「……消えちゃった」
女勇者「……何だったんだろ、まさか本当に私の……」
女勇者「まぁいいか!うん、何か吹っ切れた、そうだね、自分らしく頑張ろう!!」
魔女「勇者様!探したぜ!」
僧侶「あれ?あの方は?」
67: 2012/01/09(月) 21:46:54.92 ID:p2Eu/2KSO
勇者「消えちゃった」
魔女「はぁ?」
僧侶「困りましたわね、パーティが減っては冒険が……」
カンダタ「お、おーい!待ってくれ!」
魔女「あ!お前は!!」
カンダタ「ま、待ってくれ!戦うつもりはない!俺を仲間にして欲しいんだ!」
勇者「え!?」
カンダタ「今回の戦いで、なんか俺に足りないものがわかった気がする、あんたらと一緒に行けば、それが見つかる気がするんだ!だから、頼む!」
僧侶「ど、どうしましょうか勇者様」
勇者「いいんじゃない?ちょうど一人抜けちゃったし」
魔女「はぁ?」
僧侶「困りましたわね、パーティが減っては冒険が……」
カンダタ「お、おーい!待ってくれ!」
魔女「あ!お前は!!」
カンダタ「ま、待ってくれ!戦うつもりはない!俺を仲間にして欲しいんだ!」
勇者「え!?」
カンダタ「今回の戦いで、なんか俺に足りないものがわかった気がする、あんたらと一緒に行けば、それが見つかる気がするんだ!だから、頼む!」
僧侶「ど、どうしましょうか勇者様」
勇者「いいんじゃない?ちょうど一人抜けちゃったし」
69: 2012/01/09(月) 21:49:35.25 ID:p2Eu/2KSO
カンダタ「本当か!!ありがとうよ!俺、頑張るぜ!!」
魔女「いいのかよ……」
女勇者「いいんだよ」
僧侶「……何か、勇者様、悩み事が晴れたようにスッキリなさってますわね」
女勇者「うん、自分らしく頑張ることにしたんだ」
魔女「何だそれ?」
女勇者「えへへ、みんなこれからもよろしくね!」
カンダタ「任せろ!」
僧侶「勇者様、頼りにしてますわよ」
魔女「なんだかよくわからないが、これからも頑張ろうぜ、勇者様」
魔女「いいのかよ……」
女勇者「いいんだよ」
僧侶「……何か、勇者様、悩み事が晴れたようにスッキリなさってますわね」
女勇者「うん、自分らしく頑張ることにしたんだ」
魔女「何だそれ?」
女勇者「えへへ、みんなこれからもよろしくね!」
カンダタ「任せろ!」
僧侶「勇者様、頼りにしてますわよ」
魔女「なんだかよくわからないが、これからも頑張ろうぜ、勇者様」
70: 2012/01/09(月) 21:52:42.86 ID:p2Eu/2KSO
―――
かくして勇者は、戦う理由を見つけた
これから勇者一行の行く先に、更なる困難が待ち受けようとも
仲間と共に立ち向かい、進んでいくことであろう
結末は――伝承の通りである
To be continued to DQ1
THE END
かくして勇者は、戦う理由を見つけた
これから勇者一行の行く先に、更なる困難が待ち受けようとも
仲間と共に立ち向かい、進んでいくことであろう
結末は――伝承の通りである
To be continued to DQ1
THE END
71: 2012/01/09(月) 21:54:40.67 ID:p2Eu/2KSO
微妙
読んでいただきありがとうございました
読んでいただきありがとうございました
引用: 勇者「あんたが俺のご先祖様か」
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