1: 2009/02/18(水) 13:29:47.79 ID:UVu0xWHY0
古泉「お話があるのですが」
キョン「お前も涼宮絡みか」
古泉「話が早いですね。そうです」
キョン(未来人、宇宙人ときて、次は何だ。異世界人か?)
古泉「それで、お話なんですが」
キョン「ああ」
古泉「涼宮さんって、とても可愛くないですか?」
キョン「は?」
古泉「本当に可愛いですよね、あの強情なところとか」
キョン「……」
古泉「それで、僕、涼宮さんが気になってるんですけど、あなたも涼宮さんのことが好きっぽいので、
宣戦布告をしておこうかと思いまして……」
キョン「……古泉、お前KY過ぎやせんか」
キョン「お前も涼宮絡みか」
古泉「話が早いですね。そうです」
キョン(未来人、宇宙人ときて、次は何だ。異世界人か?)
古泉「それで、お話なんですが」
キョン「ああ」
古泉「涼宮さんって、とても可愛くないですか?」
キョン「は?」
古泉「本当に可愛いですよね、あの強情なところとか」
キョン「……」
古泉「それで、僕、涼宮さんが気になってるんですけど、あなたも涼宮さんのことが好きっぽいので、
宣戦布告をしておこうかと思いまして……」
キョン「……古泉、お前KY過ぎやせんか」
3: 2009/02/18(水) 13:31:28.03 ID:UVu0xWHY0
みくる「お茶でぇす」
ハルヒ「ありがとう、みくるちゃん」
長門「ありがとう」
キョン「ありがとうございます、朝比奈さん」
古泉「あ、僕は三ツ矢サイダーを買ったので、遠慮しておきます」
みくる「え」
キョン「……古泉、お前KY過ぎやせんか」
ハルヒ「ありがとう、みくるちゃん」
長門「ありがとう」
キョン「ありがとうございます、朝比奈さん」
古泉「あ、僕は三ツ矢サイダーを買ったので、遠慮しておきます」
みくる「え」
キョン「……古泉、お前KY過ぎやせんか」
4: 2009/02/18(水) 13:33:09.58 ID:UVu0xWHY0
古泉「うっわ、キスしてますよ、キス」
長門「……」
みくる「ふ、ふぇぇええ」
古泉「ね、凄いですね、朝比奈さん。キスですよ、キス」
みくる「ふみゅぅうう……」
古泉「うっわ、これ、舌入れてるんですかね。ちょっと、これ、うわぁ。
こんなキスで世界崩壊回避とか、ちょっと軽く世界狂ってますよ」
長門「……」
古泉「どんだけアダムとイブなんだ、って話ですよ、まったく、ねえ?」
長門「ちょっと黙って」
長門「……」
みくる「ふ、ふぇぇええ」
古泉「ね、凄いですね、朝比奈さん。キスですよ、キス」
みくる「ふみゅぅうう……」
古泉「うっわ、これ、舌入れてるんですかね。ちょっと、これ、うわぁ。
こんなキスで世界崩壊回避とか、ちょっと軽く世界狂ってますよ」
長門「……」
古泉「どんだけアダムとイブなんだ、って話ですよ、まったく、ねえ?」
長門「ちょっと黙って」
22: 2009/02/18(水) 15:41:26.12 ID:XYpSdxwP0
ハルヒ「おっまたせー!紹介するわ!本日付で転校してきt」
古泉「あ、すみません。手汗が気持ち悪いので手を離してもらえますか?」
ハルヒ「え?あ、ごめん」
古泉「ゴホン、古泉一樹です。どうぞよろしく」
ハルヒ「あたしは団長の涼宮ハルヒ!」
ハルヒ「そこにいるのが団員その一と二と三。ちなみにあなたは四番目」
古泉「三の次が四だってことくらい知ってますよ。馬鹿にしてるんですか?」
ハルヒ「…………」
古泉「あ、すみません。手汗が気持ち悪いので手を離してもらえますか?」
ハルヒ「え?あ、ごめん」
古泉「ゴホン、古泉一樹です。どうぞよろしく」
ハルヒ「あたしは団長の涼宮ハルヒ!」
ハルヒ「そこにいるのが団員その一と二と三。ちなみにあなたは四番目」
古泉「三の次が四だってことくらい知ってますよ。馬鹿にしてるんですか?」
ハルヒ「…………」
27: 2009/02/18(水) 15:49:53.24 ID:XYpSdxwP0
ハルヒ「ま、まあいいわ。とにかく仲良くやりましょう!」
古泉「入るのは別にかまわないんですが……いったい何をするところなんでしょう?」
ハルヒ「教えるわ!SOS団の活動内容、それは……スゥゥゥ」
古泉「宇宙人や未来人や超能力者を探し出して一緒に遊ぶこと……ですか」
ハルヒ「う……あ……え?」
古泉「まああなたの恥ずかしいご発言はクラスの方に聞いていましたからね」
古泉「そのあとすぐの団結成……となれば導き出される答えはただ一つ」
古泉「ようするに実在するかも分からない超常の存在を求めて駆けずり回る痛々しい集団なんでしょう?」
キョン(言い方はムカツクがあながち間違ってないだけに言い返せない……)
古泉「入るのは別にかまわないんですが……いったい何をするところなんでしょう?」
ハルヒ「教えるわ!SOS団の活動内容、それは……スゥゥゥ」
古泉「宇宙人や未来人や超能力者を探し出して一緒に遊ぶこと……ですか」
ハルヒ「う……あ……え?」
古泉「まああなたの恥ずかしいご発言はクラスの方に聞いていましたからね」
古泉「そのあとすぐの団結成……となれば導き出される答えはただ一つ」
古泉「ようするに実在するかも分からない超常の存在を求めて駆けずり回る痛々しい集団なんでしょう?」
キョン(言い方はムカツクがあながち間違ってないだけに言い返せない……)
29: 2009/02/18(水) 15:56:29.54 ID:XYpSdxwP0
古泉「いいんですか?黒歴史決定ですよ?遠くない将来このことを思い出してうわあああってなりますよ?」
みくる「あ、あのう……そんな言い方ってないと思います……」
古泉「おや、あなたは……確か団員その三でしたっけ?」
みくる「あ、朝比奈みくるっていう名前があります!と、とにかく涼宮さんは真剣なんですから……」
古泉「アッハッハ。真剣だから痛いんじゃないですか……」
古泉「まあいいです。入りましょう」
ハルヒ「……ハッ。そ、そうよ!あたしに聞きもしないうちにこれだけの推理が出来るんですもの」
ハルヒ「間違いなく即戦力だわ。よろしくね!古泉くん」
古泉「ええ、よろしくお願いします。手汗のひどい団長さん」
キョン(こりゃとんでもないのが入ってきたな……)
みくる「あ、あのう……そんな言い方ってないと思います……」
古泉「おや、あなたは……確か団員その三でしたっけ?」
みくる「あ、朝比奈みくるっていう名前があります!と、とにかく涼宮さんは真剣なんですから……」
古泉「アッハッハ。真剣だから痛いんじゃないですか……」
古泉「まあいいです。入りましょう」
ハルヒ「……ハッ。そ、そうよ!あたしに聞きもしないうちにこれだけの推理が出来るんですもの」
ハルヒ「間違いなく即戦力だわ。よろしくね!古泉くん」
古泉「ええ、よろしくお願いします。手汗のひどい団長さん」
キョン(こりゃとんでもないのが入ってきたな……)
31: 2009/02/18(水) 16:01:34.45 ID:XYpSdxwP0
キョン(さて、もう帰りの時間か……)
長門「……」
キョン「ん?長門か。どうした?」
長門「本、読んだ?」
キョン「いいや、まだだな。返したほうがいいか?」
長門「いい。今日読んで」
古泉「おや、どんな本をお貸しになったんです?」
長門「……」
キョン「古泉……」
古泉「これはこれは……書名を言うのは憚られると。んっふっふ」
長門(なにこいつ息臭い)
長門「……」
キョン「ん?長門か。どうした?」
長門「本、読んだ?」
キョン「いいや、まだだな。返したほうがいいか?」
長門「いい。今日読んで」
古泉「おや、どんな本をお貸しになったんです?」
長門「……」
キョン「古泉……」
古泉「これはこれは……書名を言うのは憚られると。んっふっふ」
長門(なにこいつ息臭い)
38: 2009/02/18(水) 16:06:48.72 ID:XYpSdxwP0
――公園――
キョン「はあ……はあ……もしかして……毎日ここで待ってたのか……」
長門「……コクリ」
キョン「学校でいえないことでも?」
長門「……こっち」
――マンション――
長門「入って」
キョン「……いいのか?」
長門「誰もいないから」
ガチャ
古泉「ところがどっこい、僕がいるんです。これが現実……」
キョン「はあ……はあ……もしかして……毎日ここで待ってたのか……」
長門「……コクリ」
キョン「学校でいえないことでも?」
長門「……こっち」
――マンション――
長門「入って」
キョン「……いいのか?」
長門「誰もいないから」
ガチャ
古泉「ところがどっこい、僕がいるんです。これが現実……」
40: 2009/02/18(水) 16:12:36.83 ID:XYpSdxwP0
長門「……なぜあなたがここに」
古泉「いい部屋ですね~。家具がほとんどないのは金銭的な都合ですか?」
長門「聞けよ」
キョン「おいおい古泉、フリーダムもたいがいにしておけよ。いくらなんでも部屋に勝手に入ってるってのはマズイだろ」
古泉「あなたの顔ほどマズくはありませんよ。ところでお二人してなぜこのようなところに?」
長門「……(^ω^#)ピキピキ」
古泉「失礼、冗談です」
古泉「さて、そろそろおいとましましょう。あとが怖そうだ」
古泉「それではお二方、Good Night」
キョン「……なんなんだあいつは」
長門「……とりあえず入って」
古泉「いい部屋ですね~。家具がほとんどないのは金銭的な都合ですか?」
長門「聞けよ」
キョン「おいおい古泉、フリーダムもたいがいにしておけよ。いくらなんでも部屋に勝手に入ってるってのはマズイだろ」
古泉「あなたの顔ほどマズくはありませんよ。ところでお二人してなぜこのようなところに?」
長門「……(^ω^#)ピキピキ」
古泉「失礼、冗談です」
古泉「さて、そろそろおいとましましょう。あとが怖そうだ」
古泉「それではお二方、Good Night」
キョン「……なんなんだあいつは」
長門「……とりあえず入って」
44: 2009/02/18(水) 16:17:45.53 ID:XYpSdxwP0
長門「わたしは(ry」
長門「涼宮ハルヒ(ry」
長門「情報統合思念体(ry」
長門「自律進化(ry」
キョン「まってくれ長門。正直に言おう。さっぱり分からん」
長門「信じて」
キョン(付き合いきれん。……おいとまするか)
――マンションの外――
キョン「…………」
古泉「そんな顔しないでくださいよ」
長門「涼宮ハルヒ(ry」
長門「情報統合思念体(ry」
長門「自律進化(ry」
キョン「まってくれ長門。正直に言おう。さっぱり分からん」
長門「信じて」
キョン(付き合いきれん。……おいとまするか)
――マンションの外――
キョン「…………」
古泉「そんな顔しないでくださいよ」
46: 2009/02/18(水) 16:23:40.16 ID:XYpSdxwP0
キョン「帰ったんじゃなかったのか」
古泉「彼女の家からはおいとましたということです」
キョン「何の用だ」
古泉「よろしければ、彼女とのお話の内容をお聞かせ願えませんか?」
キョン「……何でお前にそれを聞く必要がある」
古泉「詳しいことはまた改めてお話します。とりあえず先ほどの内容、お話いただけますか?」
キョン「…………(どうしたものか)」
古泉「早く決めてくださいよ。見たくもない顔をいつまでも鑑賞する趣味はありません」
キョン「カチーン」
キョン「よくわかった。ならお互いもう顔を付き合わせることも無いだろう。じゃあな」
古泉「……残念です」
古泉「彼女の家からはおいとましたということです」
キョン「何の用だ」
古泉「よろしければ、彼女とのお話の内容をお聞かせ願えませんか?」
キョン「……何でお前にそれを聞く必要がある」
古泉「詳しいことはまた改めてお話します。とりあえず先ほどの内容、お話いただけますか?」
キョン「…………(どうしたものか)」
古泉「早く決めてくださいよ。見たくもない顔をいつまでも鑑賞する趣味はありません」
キョン「カチーン」
キョン「よくわかった。ならお互いもう顔を付き合わせることも無いだろう。じゃあな」
古泉「……残念です」
48: 2009/02/18(水) 16:29:03.25 ID:XYpSdxwP0
――翌日――
ハルヒ「こらみくるちゃん!じっとしてなさい!」
みくる「ふぇぇん。す、涼宮さ~ん、やめてくださ~い」
ハルヒ「ほらキョン!早くコレで撮って!」
キョン「いやしかし……」
ガチャ
古泉「どうも。……うわ、なんですかこれ」
ハルヒ「あ!古泉くん。早くこっちきて手伝って!」
古泉「どうでもいいですけど手招きはしないでもらえますか?手汗が飛び散る」
ハルヒ(あたしの手汗そんなにひどいのかな……)
ハルヒ「こらみくるちゃん!じっとしてなさい!」
みくる「ふぇぇん。す、涼宮さ~ん、やめてくださ~い」
ハルヒ「ほらキョン!早くコレで撮って!」
キョン「いやしかし……」
ガチャ
古泉「どうも。……うわ、なんですかこれ」
ハルヒ「あ!古泉くん。早くこっちきて手伝って!」
古泉「どうでもいいですけど手招きはしないでもらえますか?手汗が飛び散る」
ハルヒ(あたしの手汗そんなにひどいのかな……)
52: 2009/02/18(水) 16:36:10.95 ID:XYpSdxwP0
古泉「なんの催しです?この地域には牛がメイド服を着て踊る伝統行事でもあるんですか?」
みくる「う、うしって……」
キョン「おい古泉!言いすぎだ!」
みくる「ふ、ふぇぇん!!」
ハルヒ「あ~ん泣いてるみくるちゃんもかわいい~」
キョン「ハルヒ!お前もなんとか言え!」
ハルヒ「あ、うんそうね。古泉くん、いくらなんでも牛はひどいと思うわ」
古泉「これは失礼。すみません朝比奈さん」
みくる「は、はい……」
ハルヒ「ではこれより、第一回SOS団全体ミーティングを始めます!」
古泉「黒歴史にまた新たな一ページが加わるわけですね分かります」
キョン「…………」
みくる「う、うしって……」
キョン「おい古泉!言いすぎだ!」
みくる「ふ、ふぇぇん!!」
ハルヒ「あ~ん泣いてるみくるちゃんもかわいい~」
キョン「ハルヒ!お前もなんとか言え!」
ハルヒ「あ、うんそうね。古泉くん、いくらなんでも牛はひどいと思うわ」
古泉「これは失礼。すみません朝比奈さん」
みくる「は、はい……」
ハルヒ「ではこれより、第一回SOS団全体ミーティングを始めます!」
古泉「黒歴史にまた新たな一ページが加わるわけですね分かります」
キョン「…………」
55: 2009/02/18(水) 16:46:41.23 ID:XYpSdxwP0
キョン(結局土曜に不思議探索とやらをすることに決まったわけだが)
キョン(いいかげんあのわけわからん奴をどうにかしなければ……)
――土曜日――
ハルヒ「遅刻!罰金!」
キョン「やれやれ。時間には遅れてないってのに……」
ハルヒ「さっそくくじ引きで組み分けをきめるわよ」
古泉「僕は何でもいいですよ。あなたの手汗のついたつまようじを引かないでいいのなら」
ハルヒ「(´・ω・`)」
キョン「ま、まあじゃあ俺ら四人がさきに引けばいいだろ」
キョン「俺と朝比奈さん、ハルヒと長門と古泉か……」
ハルヒ「まじデートじゃないのよ!遊んでたら頃すわよ!」
古泉「通報しました」
キョン(いいかげんあのわけわからん奴をどうにかしなければ……)
――土曜日――
ハルヒ「遅刻!罰金!」
キョン「やれやれ。時間には遅れてないってのに……」
ハルヒ「さっそくくじ引きで組み分けをきめるわよ」
古泉「僕は何でもいいですよ。あなたの手汗のついたつまようじを引かないでいいのなら」
ハルヒ「(´・ω・`)」
キョン「ま、まあじゃあ俺ら四人がさきに引けばいいだろ」
キョン「俺と朝比奈さん、ハルヒと長門と古泉か……」
ハルヒ「まじデートじゃないのよ!遊んでたら頃すわよ!」
古泉「通報しました」
58: 2009/02/18(水) 16:52:40.47 ID:XYpSdxwP0
――公園――
みくる「キョンくん、少しお話を聞いてもらってもいいですか」
キョン「え?ええ……」
みくる「未来から(ry
みくる「三年前(ry」
みくる「時空のゆがみ(ry」
キョン「はぁ……」
みくる「信じてもらえなくてもいいの。たd
古泉「すべて~は~愛の~ターメルィック♪」
みくる「あ、あれ?この声は……古泉くん?」
キョン(神出鬼没ってレベルじゃねーぞ)
みくる「キョンくん、少しお話を聞いてもらってもいいですか」
キョン「え?ええ……」
みくる「未来から(ry
みくる「三年前(ry」
みくる「時空のゆがみ(ry」
キョン「はぁ……」
みくる「信じてもらえなくてもいいの。たd
古泉「すべて~は~愛の~ターメルィック♪」
みくる「あ、あれ?この声は……古泉くん?」
キョン(神出鬼没ってレベルじゃねーぞ)
62: 2009/02/18(水) 16:58:53.62 ID:XYpSdxwP0
古泉「これは偶然ですね」
キョン「ああ、必然かと疑いたくなるほどのな」
みくる「あの、涼宮さんと長門さんは……?」
古泉「ああ、とちゅうで迷子になってしまったようで。まったく情けない」
キョン(これは間違いなくお前が迷子っていうパターン)
古泉「ところで一体なんのお話をしていたんです?」
キョン「なんでもねーよ」
古泉「おや、そうですか」
みくる「じゃ、じゃあそろそろ戻りましょう」
古泉「そうですね」
キョン「ああ、必然かと疑いたくなるほどのな」
みくる「あの、涼宮さんと長門さんは……?」
古泉「ああ、とちゅうで迷子になってしまったようで。まったく情けない」
キョン(これは間違いなくお前が迷子っていうパターン)
古泉「ところで一体なんのお話をしていたんです?」
キョン「なんでもねーよ」
古泉「おや、そうですか」
みくる「じゃ、じゃあそろそろ戻りましょう」
古泉「そうですね」
63: 2009/02/18(水) 17:02:53.95 ID:XYpSdxwP0
――喫茶店――
ハルヒ「午後の(ry」
キョン「まだやる(ry」
ハルヒ「組み分け(ry」
古泉「手汗(ry」
キョン「午後は俺と長門か……」
キョン「長門、どこか行きたいところあるか?」
長門「……」
キョン「お前、私服持ってないのか」
長門「……」
キョン「休みの日はいつも何してんのさ」
長門「……」
キョン「今、楽しいか」
古泉「……」
キョン「んなんでいるんだよぉぉぉ!!」
ハルヒ「午後の(ry」
キョン「まだやる(ry」
ハルヒ「組み分け(ry」
古泉「手汗(ry」
キョン「午後は俺と長門か……」
キョン「長門、どこか行きたいところあるか?」
長門「……」
キョン「お前、私服持ってないのか」
長門「……」
キョン「休みの日はいつも何してんのさ」
長門「……」
キョン「今、楽しいか」
古泉「……」
キョン「んなんでいるんだよぉぉぉ!!」
65: 2009/02/18(水) 17:09:09.98 ID:XYpSdxwP0
古泉「おや、僕がここにいてはおかしいですか?」
キョン「むしろなんでお前がおかしくないと思うのか問いたい」
古泉「まあ落ち着いてください。せっかくです、一緒に行動しようじゃありませんか」
キョン「ハルヒと朝比奈さんは?」
古泉「……ええ」
キョン「……ああ(また迷子か)」
長門「……」
古泉「ここでずっと話しているのもなんですし、どうです?図書館にでも」
キョン「俺は構わんが……長門はどうだ?」
長門「構わない」
古泉「決まりですね」
キョン「むしろなんでお前がおかしくないと思うのか問いたい」
古泉「まあ落ち着いてください。せっかくです、一緒に行動しようじゃありませんか」
キョン「ハルヒと朝比奈さんは?」
古泉「……ええ」
キョン「……ああ(また迷子か)」
長門「……」
古泉「ここでずっと話しているのもなんですし、どうです?図書館にでも」
キョン「俺は構わんが……長門はどうだ?」
長門「構わない」
古泉「決まりですね」
67: 2009/02/18(水) 17:17:49.67 ID:XYpSdxwP0
――図書館――
古泉「では僕は本格的なカレーの作り方の本を探さねばなりませんので。失礼」
キョン「そのままカレーの国へ消えてもらえるとありがたい」
キョン(俺は……寝るか……zzz)
ブルルル
キョン「のわあ!」
古泉「どうしたんですか!お怪我はありませんか!?身体の具合は!?現在僕にいくら借金してますか!?」
キョン「携帯が震えただけだ。俺はなんともないがお前の頭は病院で見てもらう必要がありそうだな」
古泉「承知しました。救ゥゥゥ急ゥゥゥ車ァァァ!!」
キョン「おもしろいとでもおもってんのか優男……ハッ(なんだこの殺気は……)」
長門「…………」
キョン「な、長門……」
長門「図書館では、お静かに」
キョン・古泉「御意」
古泉「では僕は本格的なカレーの作り方の本を探さねばなりませんので。失礼」
キョン「そのままカレーの国へ消えてもらえるとありがたい」
キョン(俺は……寝るか……zzz)
ブルルル
キョン「のわあ!」
古泉「どうしたんですか!お怪我はありませんか!?身体の具合は!?現在僕にいくら借金してますか!?」
キョン「携帯が震えただけだ。俺はなんともないがお前の頭は病院で見てもらう必要がありそうだな」
古泉「承知しました。救ゥゥゥ急ゥゥゥ車ァァァ!!」
キョン「おもしろいとでもおもってんのか優男……ハッ(なんだこの殺気は……)」
長門「…………」
キョン「な、長門……」
長門「図書館では、お静かに」
キョン・古泉「御意」
69: 2009/02/18(水) 17:26:05.50 ID:XYpSdxwP0
――週明け、学校――
キョン(ハルヒの奴なんか不機嫌だな)
キョン(不思議探索で何も見つからなかったから拗ねてるのか?とっとと部室にいくとするか)
キョン(あいつに聞きたいこともあるしな)
ガチャ
古泉「ええ、お察しの通りです。場所を変えましょうか」
キョン「まだ何も言ってねーよ」
――再び教室――
キョン「……あれ?教室?」
古泉「ええ、もうそろそろみなさん帰るでしょうし」
キョン(いやしかし……まだ残ってる生徒は多いし、ハルヒだっているぞ)
キョン(長門や朝比奈さんの話を聞いた限りじゃハルヒに聞かれちゃ不味いんじゃ)
古泉「実はですね、涼宮さんは……」
朝倉「ちょっとあなたたち!掃除の邪魔だから出て行きなさい」
キョン(お、委員長と古泉の舌戦。これは見ものかもしれん)
キョン(ハルヒの奴なんか不機嫌だな)
キョン(不思議探索で何も見つからなかったから拗ねてるのか?とっとと部室にいくとするか)
キョン(あいつに聞きたいこともあるしな)
ガチャ
古泉「ええ、お察しの通りです。場所を変えましょうか」
キョン「まだ何も言ってねーよ」
――再び教室――
キョン「……あれ?教室?」
古泉「ええ、もうそろそろみなさん帰るでしょうし」
キョン(いやしかし……まだ残ってる生徒は多いし、ハルヒだっているぞ)
キョン(長門や朝比奈さんの話を聞いた限りじゃハルヒに聞かれちゃ不味いんじゃ)
古泉「実はですね、涼宮さんは……」
朝倉「ちょっとあなたたち!掃除の邪魔だから出て行きなさい」
キョン(お、委員長と古泉の舌戦。これは見ものかもしれん)
71: 2009/02/18(水) 17:36:31.28 ID:XYpSdxwP0
朝倉「なんであなたたちこんなところに?特にあなた……うちのクラスの人じゃないわよね」
朝倉「出て行ってもらえるかしら。まああなたごと掃除してあげてもいいんだけど」
古泉「これはこれは委員長さん。あなたと眉毛、どちらが本体なんですか?」
朝倉「……失礼な人ね。一度ぜひ二人きりでお話したいわ」
古泉「それは残念。心苦しくも眉毛に割く時間は持ち合わせておりませんので」
キョン(こいつらお互い嫌いすぎだろ)
古泉「いきましょうか。これ以上は委員長さんがうるさそうなので」
キョン「あ、ああ……」
――中庭――
古泉「どうです?お茶でも」
キョン「悪いな」
古泉「なに、お金ならあとでいいんですよ」
キョン「…………」
朝倉「出て行ってもらえるかしら。まああなたごと掃除してあげてもいいんだけど」
古泉「これはこれは委員長さん。あなたと眉毛、どちらが本体なんですか?」
朝倉「……失礼な人ね。一度ぜひ二人きりでお話したいわ」
古泉「それは残念。心苦しくも眉毛に割く時間は持ち合わせておりませんので」
キョン(こいつらお互い嫌いすぎだろ)
古泉「いきましょうか。これ以上は委員長さんがうるさそうなので」
キョン「あ、ああ……」
――中庭――
古泉「どうです?お茶でも」
キョン「悪いな」
古泉「なに、お金ならあとでいいんですよ」
キョン「…………」
74: 2009/02/18(水) 17:44:44.10 ID:XYpSdxwP0
キョン「で?お前もハルヒが願うようなトンデモ生命体なのか」
古泉「そうなりますね。超能力者をやらせてもらってます」
キョン「ほう。どんな力を使えるんだ?」
古泉「え?信じちゃうんですか?」
キョン「信じて欲しいのか欲しくないのかどっちなんだ」
古泉「僕としてはどちらでも構いません。それよりもこの間の件、もう一度お願いします」
古泉「朝比奈さんの話も含めて詳しく聞かせてもらえませんか」
キョン「……分かったよ」
――――数分後――――
古泉「ヒューマノイドインターフェース(笑)自律進化(笑)未来人(笑)時空の歪み(失笑)」
キョン(なんで俺のことじゃないのに俺がムカつくんだ……)
古泉「そうなりますね。超能力者をやらせてもらってます」
キョン「ほう。どんな力を使えるんだ?」
古泉「え?信じちゃうんですか?」
キョン「信じて欲しいのか欲しくないのかどっちなんだ」
古泉「僕としてはどちらでも構いません。それよりもこの間の件、もう一度お願いします」
古泉「朝比奈さんの話も含めて詳しく聞かせてもらえませんか」
キョン「……分かったよ」
――――数分後――――
古泉「ヒューマノイドインターフェース(笑)自律進化(笑)未来人(笑)時空の歪み(失笑)」
キョン(なんで俺のことじゃないのに俺がムカつくんだ……)
76: 2009/02/18(水) 17:52:10.20 ID:XYpSdxwP0
古泉「ばかばかしい考えですね」
キョン「ならお前はもっとちゃんとした考え方を提示できると?」
古泉「もちろんです」
キョン「聞かせてもらおう」
古泉「いいでしょう。シュレーディンガーの猫というものをご存知ですか?」
キョン「ご存知でないな」
古泉「そうですか。僕も知りません。まあ無駄話は置いておいて」
古泉「我々は現在、僕らが暮らしているこの世界は涼宮さんが創り上げたものではないかと考えています」
キョン「おいシュレーディンガーのくだりはどこいった」
古泉「過ぎたことを蒸し返している時間が在るなら僕の話を聞いてください」
キョン「…………」
キョン「ならお前はもっとちゃんとした考え方を提示できると?」
古泉「もちろんです」
キョン「聞かせてもらおう」
古泉「いいでしょう。シュレーディンガーの猫というものをご存知ですか?」
キョン「ご存知でないな」
古泉「そうですか。僕も知りません。まあ無駄話は置いておいて」
古泉「我々は現在、僕らが暮らしているこの世界は涼宮さんが創り上げたものではないかと考えています」
キョン「おいシュレーディンガーのくだりはどこいった」
古泉「過ぎたことを蒸し返している時間が在るなら僕の話を聞いてください」
キョン「…………」
79: 2009/02/18(水) 18:00:35.74 ID:XYpSdxwP0
キョン「我々というのは?」
古泉「僕の所属する組織、『機関』と呼ばれますが……、まあとにかくそこのお偉方はこう考えています。
涼宮さんは神であり、我々のこの世界は彼女が見ている一種の夢のようなものなのではないかと」
キョン「夢を見ているのはお前達の方じゃないのか?」
古泉「僕が今夢を見ているように見えますか?寝言は寝てから言ってください」
キョン「…………それで、お前の具体的な力ってのは?人をイラつかせることか?」
古泉「これは手厳しい。僕の力は……残念ながらこの場で簡単にお見せできるものではないんですよ」
古泉「しかし、いずれお見せ出来るときも来るでしょう」
キョン「いずれ……ね」
古泉「今日はお付き合いありがとう御座いました。僕はこれで」
キョン「……」
古泉「ああそうそう。一番不思議なのはあなたです。失礼ながら、あなたのこと、色々と調べさせてもらいました」
古泉「保証します。あなたはなんっのとりえもない、凡人の極みのようなつまらない人間です」
キョン「……ありがとよ」
古泉「僕の所属する組織、『機関』と呼ばれますが……、まあとにかくそこのお偉方はこう考えています。
涼宮さんは神であり、我々のこの世界は彼女が見ている一種の夢のようなものなのではないかと」
キョン「夢を見ているのはお前達の方じゃないのか?」
古泉「僕が今夢を見ているように見えますか?寝言は寝てから言ってください」
キョン「…………それで、お前の具体的な力ってのは?人をイラつかせることか?」
古泉「これは手厳しい。僕の力は……残念ながらこの場で簡単にお見せできるものではないんですよ」
古泉「しかし、いずれお見せ出来るときも来るでしょう」
キョン「いずれ……ね」
古泉「今日はお付き合いありがとう御座いました。僕はこれで」
キョン「……」
古泉「ああそうそう。一番不思議なのはあなたです。失礼ながら、あなたのこと、色々と調べさせてもらいました」
古泉「保証します。あなたはなんっのとりえもない、凡人の極みのようなつまらない人間です」
キョン「……ありがとよ」
83: 2009/02/18(水) 18:09:08.65 ID:XYpSdxwP0
――翌日――
キョン(この手紙は……放課後教室に来て、か……)
キョン(……ktkr!)
みくる「あ、キョンくん」
キョン「どうも。……古泉はどうしました?」
みくる「あ、古泉くんならさっき、バイトがあるってかえOちゃいました」
キョン「なるほど……」
キョン(ハルヒもいないし、久々にネットサーフィンでもするか)
ウィーン
キョン(ここ数日のネットの検索履歴が手汗関連しかねぇ……)
キョン(この手紙は……放課後教室に来て、か……)
キョン(……ktkr!)
みくる「あ、キョンくん」
キョン「どうも。……古泉はどうしました?」
みくる「あ、古泉くんならさっき、バイトがあるってかえOちゃいました」
キョン「なるほど……」
キョン(ハルヒもいないし、久々にネットサーフィンでもするか)
ウィーン
キョン(ここ数日のネットの検索履歴が手汗関連しかねぇ……)
90: 2009/02/18(水) 18:17:27.21 ID:XYpSdxwP0
キョン「さて誰が待っているやら」
ガラッ
朝倉「あなたを頃して涼宮ハルヒの出方を見る」
キョン「展開はえーよ」
キョン「うわっ!」
キョン「冗談はやめろ!まじ危ないって!」
朝倉「氏ぬのって嫌?殺されたくない?わたしには有機生命体の氏の概念が理解できないけど」
ガラッ
古泉「では、僕がお教えしましょう」
ガラッ
朝倉「あなたを頃して涼宮ハルヒの出方を見る」
キョン「展開はえーよ」
キョン「うわっ!」
キョン「冗談はやめろ!まじ危ないって!」
朝倉「氏ぬのって嫌?殺されたくない?わたしには有機生命体の氏の概念が理解できないけど」
ガラッ
古泉「では、僕がお教えしましょう」
97: 2009/02/18(水) 18:30:19.22 ID:XYpSdxwP0
朝倉「あ、あなたは……」
キョン「古泉……」
古泉「ここで質問です。「ガラッ」という効果音を聞いたときあなたが思い浮かべたキャラは?
1:キバヤシ、2:オプーナ、3:その他」
キョン(頼む古泉、俺を助けるか今すぐ氏ぬかどっちかにしてくれ……キバヤシ)
朝倉(いきなり入ってきてなんなのこいつ邪魔なんだけど……オプーナ)
古泉「キバヤシと答えた方。オプーナと答えた方。等しく無駄な時間を過ごされましたね。お気の毒です」
古泉「朝倉さん、例えば人間と呼ばれる我々のような有機生命体が氏んだ場合、その人はどうなると思いますか?」
朝倉「……さあ?それが理解できないっていってるんだけど」
古泉「究極的に言えば、氏んだものがこの世界で何かをするということはありません。しかし、後に残されたものはどうでしょう?」
朝倉「……」
古泉「有機生命体も、あなたのような情報生命体も、残されたものの感情は同じだと思いませんか?」
古泉「悲しくありませんか?長門さんがいなくなってしまったら」
古泉「いやだと思いませんか?自分が消えることで、長門さんを悲しませてしまうようなことがあったら」
キョン「古泉……」
古泉「ここで質問です。「ガラッ」という効果音を聞いたときあなたが思い浮かべたキャラは?
1:キバヤシ、2:オプーナ、3:その他」
キョン(頼む古泉、俺を助けるか今すぐ氏ぬかどっちかにしてくれ……キバヤシ)
朝倉(いきなり入ってきてなんなのこいつ邪魔なんだけど……オプーナ)
古泉「キバヤシと答えた方。オプーナと答えた方。等しく無駄な時間を過ごされましたね。お気の毒です」
古泉「朝倉さん、例えば人間と呼ばれる我々のような有機生命体が氏んだ場合、その人はどうなると思いますか?」
朝倉「……さあ?それが理解できないっていってるんだけど」
古泉「究極的に言えば、氏んだものがこの世界で何かをするということはありません。しかし、後に残されたものはどうでしょう?」
朝倉「……」
古泉「有機生命体も、あなたのような情報生命体も、残されたものの感情は同じだと思いませんか?」
古泉「悲しくありませんか?長門さんがいなくなってしまったら」
古泉「いやだと思いませんか?自分が消えることで、長門さんを悲しませてしまうようなことがあったら」
100: 2009/02/18(水) 18:39:03.67 ID:XYpSdxwP0
朝倉「それは……」
古泉「人が一人いなくなるということがどれほどの重みを持つのか、あなたは分かっていない」
キョン「古泉……」
古泉「教室の外で話は聞かせてもらいました。情報爆発を観測するため……と、あなたは言っていましたね」
古泉「では涼宮さんだけがそれを起すことが可能なのでしょうか」
古泉「一般の人の、身を切られるような悲しみは、情報爆発に値しないのでしょうか?」
古泉「それが氏の概念です。亡くなった人ではなく、残された人の思い」
朝倉「わたし、わたし……」
古泉「有機生命体だろうがヒューマノイドインターフェースだろうが」
古泉「悲しみはおなjゴホッゴホッちょと喋りすぎてのど痛いんでトマトジュース買ってきてもらますか?」
古泉「人が一人いなくなるということがどれほどの重みを持つのか、あなたは分かっていない」
キョン「古泉……」
古泉「教室の外で話は聞かせてもらいました。情報爆発を観測するため……と、あなたは言っていましたね」
古泉「では涼宮さんだけがそれを起すことが可能なのでしょうか」
古泉「一般の人の、身を切られるような悲しみは、情報爆発に値しないのでしょうか?」
古泉「それが氏の概念です。亡くなった人ではなく、残された人の思い」
朝倉「わたし、わたし……」
古泉「有機生命体だろうがヒューマノイドインターフェースだろうが」
古泉「悲しみはおなjゴホッゴホッちょと喋りすぎてのど痛いんでトマトジュース買ってきてもらますか?」
114: 2009/02/18(水) 19:17:17.04 ID:XYpSdxwP0
朝倉「ごめんなさい。わたしが間違ってたわ」
古泉「聞いてる?トマトジュース買ってきてくれませんか?」
朝倉「誰かがいなくなるって、とても悲しいことだったのね」
朝倉「ありがとう古泉くん、おかげで目が覚めたわ」
古泉「いえいえいいんですよ。そんなことよりトマトジューs」
キョン「よくやったな古泉おい!ありがとう!おかげで命拾いしたよ!」
キョン「さすがは超能力者だな!なに?野菜ジュース?あとで箱で送ってやっから。去年アマゾンで祭りがあってな……」
古泉「いえ、トマトジュースなんですけど……まあいいか」
古泉「では、そろそろ帰りますか」
キョン「そうだな。今日は助かったよ」
古泉「いえいえ」
古泉「聞いてる?トマトジュース買ってきてくれませんか?」
朝倉「誰かがいなくなるって、とても悲しいことだったのね」
朝倉「ありがとう古泉くん、おかげで目が覚めたわ」
古泉「いえいえいいんですよ。そんなことよりトマトジューs」
キョン「よくやったな古泉おい!ありがとう!おかげで命拾いしたよ!」
キョン「さすがは超能力者だな!なに?野菜ジュース?あとで箱で送ってやっから。去年アマゾンで祭りがあってな……」
古泉「いえ、トマトジュースなんですけど……まあいいか」
古泉「では、そろそろ帰りますか」
キョン「そうだな。今日は助かったよ」
古泉「いえいえ」
116: 2009/02/18(水) 19:22:32.99 ID:XYpSdxwP0
――学校の外――
キョン「お前には一つ借りが出来たな」
古泉「はは、では、今度少し付き合ってもらいたい場所があるのですが」
キョン「俺にはそっちの気はないぞ」
古泉「ご安心を。そのような話ではありません。件の超能力、そろそろお見せしておこうと思いまして」
――教室――
長門「…………」
長門「一つ一つのプログラムが甘い」
長門「……あれ?」
キョン「お前には一つ借りが出来たな」
古泉「はは、では、今度少し付き合ってもらいたい場所があるのですが」
キョン「俺にはそっちの気はないぞ」
古泉「ご安心を。そのような話ではありません。件の超能力、そろそろお見せしておこうと思いまして」
――教室――
長門「…………」
長門「一つ一つのプログラムが甘い」
長門「……あれ?」
122: 2009/02/18(水) 19:30:16.01 ID:XYpSdxwP0
――翌日――
キョン「また手紙か……」
キョン(しかし今度は一味違うぞ。なにせ朝比奈さんの名前付きだ)
ハルヒ「はぁ……」
キョン(相変わらずダウナーなオーラまといやがって……)
――放課後、部室前――
キョン(これが朝比奈さんからの手紙だという確証はないが、まあその時はその時だ)
ガラッ
キョン「…………」
古泉「どうも」
キョン「また手紙か……」
キョン(しかし今度は一味違うぞ。なにせ朝比奈さんの名前付きだ)
ハルヒ「はぁ……」
キョン(相変わらずダウナーなオーラまといやがって……)
――放課後、部室前――
キョン(これが朝比奈さんからの手紙だという確証はないが、まあその時はその時だ)
ガラッ
キョン「…………」
古泉「どうも」
125: 2009/02/18(水) 19:38:05.82 ID:XYpSdxwP0
キョン「で?何の用だ?」
古泉「例の件、さっそく果たしてもらおうとおもいまして」
キョン「お前に付き合えってやつか。ずいぶん急だな」
古泉「ええ。幸か不幸かチャンスが早く訪れまして」
キョン「一応まだ学校があるんだがな」
古泉「安心してください。うまく処理しておきます」
キョン「……分かった。行こう」
キョン「しかし昨日助けてもらった身とはいえ……またお前かと言わざるを得ないな」
古泉「まあ神出鬼没は癖のような感じですよ」
キョン「人はそれをストーカーと呼ぶんだが」
古泉「例の件、さっそく果たしてもらおうとおもいまして」
キョン「お前に付き合えってやつか。ずいぶん急だな」
古泉「ええ。幸か不幸かチャンスが早く訪れまして」
キョン「一応まだ学校があるんだがな」
古泉「安心してください。うまく処理しておきます」
キョン「……分かった。行こう」
キョン「しかし昨日助けてもらった身とはいえ……またお前かと言わざるを得ないな」
古泉「まあ神出鬼没は癖のような感じですよ」
キョン「人はそれをストーカーと呼ぶんだが」
127: 2009/02/18(水) 19:45:12.46 ID:XYpSdxwP0
――車の中――
キョン「ん、ちょっと待てよ。あの手紙もお前が書いたのか?」
古泉「あの手紙……ああ、朝比奈さんの」
キョン「あれはやっぱり朝比奈さんのものなのか?」
古泉「ええまあ……あなたの知っている彼女とは少し違いますがね」
古泉「たまたまあなたの下駄箱に朝比奈さん(笑)が手紙を入れているのを見かけたので、
中身を見て利用させてもらいました」
キョン「お前やっぱり結構ふざけたやつだな……。それに手紙くらい自分で書けよ」
古泉「シャーシンがもったいないでしょう」
キョン「ケチってレベルじゃねーぞ。苦学生かよ」
古泉「それこそ、バイトをしなければならないほどのね」
キョン「ん、ちょっと待てよ。あの手紙もお前が書いたのか?」
古泉「あの手紙……ああ、朝比奈さんの」
キョン「あれはやっぱり朝比奈さんのものなのか?」
古泉「ええまあ……あなたの知っている彼女とは少し違いますがね」
古泉「たまたまあなたの下駄箱に朝比奈さん(笑)が手紙を入れているのを見かけたので、
中身を見て利用させてもらいました」
キョン「お前やっぱり結構ふざけたやつだな……。それに手紙くらい自分で書けよ」
古泉「シャーシンがもったいないでしょう」
キョン「ケチってレベルじゃねーぞ。苦学生かよ」
古泉「それこそ、バイトをしなければならないほどのね」
130: 2009/02/18(水) 19:53:49.63 ID:XYpSdxwP0
キョン「じゃあその朝比奈さんは今頃どうしているんだ」
古泉「さあ、今頃校舎中をかけずりまわっているんじゃないですか?」
――数分前、部室――
ガチャ
朝比奈さん(大)「……あれ?古泉くん?」
古泉「こんにちは、朝比奈さん」
朝比奈さん(大)「お久しぶりね。実はわたし、キョンくんにちょっとお話があるの」
朝比奈さん(大)「だから少し席を外してもらえないかしら」
古泉「そんなことより宇宙の成り立ちについて考えてみませんか」
古泉「さあ、今頃校舎中をかけずりまわっているんじゃないですか?」
――数分前、部室――
ガチャ
朝比奈さん(大)「……あれ?古泉くん?」
古泉「こんにちは、朝比奈さん」
朝比奈さん(大)「お久しぶりね。実はわたし、キョンくんにちょっとお話があるの」
朝比奈さん(大)「だから少し席を外してもらえないかしら」
古泉「そんなことより宇宙の成り立ちについて考えてみませんか」
132: 2009/02/18(水) 20:02:06.68 ID:XYpSdxwP0
朝比奈さん(大)「ちょっと古泉くん?」
古泉「神か……あるいはそれに準ずるものが、世界を、宇宙を、そして我々を生み出したとしましょう」
古泉「我々は多種多様……似てはいれど、全く同じ人間は二人と世界にはいない」
古泉「そう、本来はそうあるべきなんです。世界の混乱を避けるためにもね」
古泉「しかしあなたはその理を侵している。お分かりですか?」
古泉「世界に二人の、同じ人間が存在する。あってはならないことなんですよ」
朝比奈さん(大)「それは……」
古泉「一分二十四秒後!この時代の朝比奈さんがこの部室にやってきます」
朝比奈さん(大)「そ、そんなことありえないわ!だってわたしはこの時代に生きていたときにわたしに会ってなんかいないもの!」
古泉「仰ると通り。つまり、あなたは幸運にもここから無事に逃げおおせたということですよ」
古泉「もうお分かりでしょう?あなたは今すぐここから去るべきなんです。あなた自身に見つからぬよう。歴史を変えてしまわぬよう」
朝比奈さん(笑)「そ、そんな……。わ、わかったわ。一旦離れることにします。ありがとう古泉くん」
古泉「彼には僕から事情を伝えておきましょう。ご武運を」
古泉「神か……あるいはそれに準ずるものが、世界を、宇宙を、そして我々を生み出したとしましょう」
古泉「我々は多種多様……似てはいれど、全く同じ人間は二人と世界にはいない」
古泉「そう、本来はそうあるべきなんです。世界の混乱を避けるためにもね」
古泉「しかしあなたはその理を侵している。お分かりですか?」
古泉「世界に二人の、同じ人間が存在する。あってはならないことなんですよ」
朝比奈さん(大)「それは……」
古泉「一分二十四秒後!この時代の朝比奈さんがこの部室にやってきます」
朝比奈さん(大)「そ、そんなことありえないわ!だってわたしはこの時代に生きていたときにわたしに会ってなんかいないもの!」
古泉「仰ると通り。つまり、あなたは幸運にもここから無事に逃げおおせたということですよ」
古泉「もうお分かりでしょう?あなたは今すぐここから去るべきなんです。あなた自身に見つからぬよう。歴史を変えてしまわぬよう」
朝比奈さん(笑)「そ、そんな……。わ、わかったわ。一旦離れることにします。ありがとう古泉くん」
古泉「彼には僕から事情を伝えておきましょう。ご武運を」
139: 2009/02/18(水) 20:28:20.71 ID:XYpSdxwP0
古泉「と、いうことです」
キョン「朝比奈さん……かける言葉もありません」
古泉「そろそろ話を本筋に移しましょう。我々は、この間お話した通り、この世界は涼宮さんが創り上げたものだと
考えています。つまり(ry」
古泉「閉鎖空間(ry」
古泉「我々はそれを神人と(ry」
古泉「涼宮さんの精神が(ry」
古泉「……こんなところですか。さて、着いたようです」
キョン「ここは……」
古泉「なんの変哲もない横断歩道ですよ。お手を」
キョン「手?」
古泉「ええ。あ、手汗のことを気にしているのでしたら大丈夫ですよ。
僕の手は我らが団長閣下と違って潤いたっぷりではありませんから」
キョン「朝比奈さん……かける言葉もありません」
古泉「そろそろ話を本筋に移しましょう。我々は、この間お話した通り、この世界は涼宮さんが創り上げたものだと
考えています。つまり(ry」
古泉「閉鎖空間(ry」
古泉「我々はそれを神人と(ry」
古泉「涼宮さんの精神が(ry」
古泉「……こんなところですか。さて、着いたようです」
キョン「ここは……」
古泉「なんの変哲もない横断歩道ですよ。お手を」
キョン「手?」
古泉「ええ。あ、手汗のことを気にしているのでしたら大丈夫ですよ。
僕の手は我らが団長閣下と違って潤いたっぷりではありませんから」
140: 2009/02/18(水) 20:34:26.20 ID:XYpSdxwP0
――閉鎖空間――
キョン「ここは……」
古泉「外部とは隔絶された灰色の世界。涼宮さんの精神状態が不安定になったときに現れる場所――閉鎖空間です」
キョン「…………」
古泉「あちらを見てください」
キョン「な、なんだあれは!」
古泉「期待通りの反応、ありがとうございます。あれが『神人』です」
古泉「涼宮さんの感情の昂ぶりが具現化されたもの……とでも言いましょうか」
キョン「神人……」
古泉「外部で暴れさせるわけにはいかないから、自分で隔絶された空間を作り出してそこで暴れさせる……」
古泉「なかなかスマートなやり方ではないですか。手汗びっしょりの割にはね」
キョン「ここは……」
古泉「外部とは隔絶された灰色の世界。涼宮さんの精神状態が不安定になったときに現れる場所――閉鎖空間です」
キョン「…………」
古泉「あちらを見てください」
キョン「な、なんだあれは!」
古泉「期待通りの反応、ありがとうございます。あれが『神人』です」
古泉「涼宮さんの感情の昂ぶりが具現化されたもの……とでも言いましょうか」
キョン「神人……」
古泉「外部で暴れさせるわけにはいかないから、自分で隔絶された空間を作り出してそこで暴れさせる……」
古泉「なかなかスマートなやり方ではないですか。手汗びっしょりの割にはね」
141: 2009/02/18(水) 20:37:24.60 ID:XYpSdxwP0
キョン「……ん?あの光は……」
古泉「僕の仲間ですよ」
キョン「あんな人数で大丈夫なのか?」
古泉「神人の力は強力ですが、動きは緩慢でパターンも読みやすい。あの人数でも倒すのに苦労はしません」
古泉「ただし、神人には強力な飛び道具が在る……」
キョン「レーザーか何かか?」
古泉「いえ、手汗です」
キョン「なんと」
古泉「僕の仲間ですよ」
キョン「あんな人数で大丈夫なのか?」
古泉「神人の力は強力ですが、動きは緩慢でパターンも読みやすい。あの人数でも倒すのに苦労はしません」
古泉「ただし、神人には強力な飛び道具が在る……」
キョン「レーザーか何かか?」
古泉「いえ、手汗です」
キョン「なんと」
145: 2009/02/18(水) 20:39:10.13 ID:XYpSdxwP0
古泉「さすがは涼宮さんの分身ともいえる存在」
古泉「攻撃方法にもしっかりとあの『手汗』が組み込まれている」
古泉「チャームポイントとでも思っているんでしょうか?腹立たしいことです」
キョン「で、あれに触れるとどうなるんだ」
古泉「氏にます」
キョン「氏ぬのか」
古泉「氏にます」
古泉「攻撃方法にもしっかりとあの『手汗』が組み込まれている」
古泉「チャームポイントとでも思っているんでしょうか?腹立たしいことです」
キョン「で、あれに触れるとどうなるんだ」
古泉「氏にます」
キョン「氏ぬのか」
古泉「氏にます」
150: 2009/02/18(水) 20:45:37.57 ID:XYpSdxwP0
古泉「まあもともと神人の一撃を食らったら無事では済みませんからね」
古泉「結果的にたいした違いはないのかもしれませんが……しかし我々にもプライドというものがある」
古泉「神人を倒し、世界を守る。僕らはこの仕事に誇りを抱いています」
キョン「……いや神人の発生原因にはお前も一枚かんでると思うんだがな」
古泉「それなのに『氏因:手汗』って……シャレにもなりません」
古泉「結果的にたいした違いはないのかもしれませんが……しかし我々にもプライドというものがある」
古泉「神人を倒し、世界を守る。僕らはこの仕事に誇りを抱いています」
キョン「……いや神人の発生原因にはお前も一枚かんでると思うんだがな」
古泉「それなのに『氏因:手汗』って……シャレにもなりません」
151: 2009/02/18(水) 20:47:04.94 ID:XYpSdxwP0
キョン「……まあ確かにな」
古泉「さて、そろそろ僕も参加しなければ」
ブゥゥン バチバチ
キョン「うお!」
古泉「さて、そろそろ僕も参加しなければ」
ブゥゥン バチバチ
キョン「うお!」
155: 2009/02/18(水) 20:49:52.08 ID:XYpSdxwP0
キョン(…………)
キョン(だせぇ……)
古泉「お待たせしました」
キョン「すごいもんだな」
古泉「もっとすごいものがこれから見れますよ」
キョン「なんだって?」
古泉「神人がいなくなったため、閉鎖空間が消滅します」
古泉「ちょっとしたスペクタクルですよ」
ピシッ
キョン「空にヒビが……」
古泉「どうです?まるで手汗という潤いを失った肌がひび割れていくようでしょう?」
キョン「気持ち悪い例えをするな」
キョン(だせぇ……)
古泉「お待たせしました」
キョン「すごいもんだな」
古泉「もっとすごいものがこれから見れますよ」
キョン「なんだって?」
古泉「神人がいなくなったため、閉鎖空間が消滅します」
古泉「ちょっとしたスペクタクルですよ」
ピシッ
キョン「空にヒビが……」
古泉「どうです?まるで手汗という潤いを失った肌がひび割れていくようでしょう?」
キョン「気持ち悪い例えをするな」
157: 2009/02/18(水) 20:58:52.13 ID:XYpSdxwP0
――車の中――
古泉「先ほどご案内した閉鎖空間は、実はあれでも小規模なものなんです」
古泉「放っておけば閉鎖空間は拡大し、徐々に人々の手は湿っていくでしょう」
キョン「……それはぜひとも御免被りたいな」
古泉「僕たちがなんとかしなければ、確実に世界は湿っていくのです。……困ったものです」
古泉「涼宮さんの動向には注意して置いてください。ここしばらく安定していた彼女の肌事情が、ここ最近再び
活性化の兆しを見せています」
キョン「化粧品でも送れってのか」
古泉「さあ……。普通の化粧品は保湿が中心ですからね」
キョン「成るようにしか成らないと思うぞ」
古泉「湿るようにしか湿らない世界も御免でしょう。お互いね。……それでは」
古泉「先ほどご案内した閉鎖空間は、実はあれでも小規模なものなんです」
古泉「放っておけば閉鎖空間は拡大し、徐々に人々の手は湿っていくでしょう」
キョン「……それはぜひとも御免被りたいな」
古泉「僕たちがなんとかしなければ、確実に世界は湿っていくのです。……困ったものです」
古泉「涼宮さんの動向には注意して置いてください。ここしばらく安定していた彼女の肌事情が、ここ最近再び
活性化の兆しを見せています」
キョン「化粧品でも送れってのか」
古泉「さあ……。普通の化粧品は保湿が中心ですからね」
キョン「成るようにしか成らないと思うぞ」
古泉「湿るようにしか湿らない世界も御免でしょう。お互いね。……それでは」
161: 2009/02/18(水) 21:02:58.34 ID:XYpSdxwP0
――翌日――
ハルヒ「暑い……」
キョン「ああ、暑いな」
ハルヒ「あたしも扇いで」
キョン「なんで俺が……、いや、そうだな。分かった両手を出せ」
ハルヒ「?はい」
バサバサ
ハルヒ「……扇いでくれるのは嬉しいんだけどなんで手のひらなの」
キョン「決まってるだろ。世界のためだ」
ハルヒ「暑い……」
キョン「ああ、暑いな」
ハルヒ「あたしも扇いで」
キョン「なんで俺が……、いや、そうだな。分かった両手を出せ」
ハルヒ「?はい」
バサバサ
ハルヒ「……扇いでくれるのは嬉しいんだけどなんで手のひらなの」
キョン「決まってるだろ。世界のためだ」
167: 2009/02/18(水) 21:14:09.97 ID:XYpSdxwP0
――部室――
キョン(ふむ……ハルヒはまだ来ていない)
キョン(……俺の朝比奈さんコレクション、秘蔵のMI☆KU☆RUフォルダでも見て、せめて目だけでも潤うとしよう)
みくる「キョンくん何見てるの?」
キョン「あ……(カチカチ)……い、いえなんでもないですよ」
みくる「あ!ねえどうしてここのところにわたしの名前がついてるの?」
キョン(ぐあ!ぬかった!)
キョン「こ、これはですね……なんなんでしょうねー。きっとなんでもないんですよー」
みくる「えー?うそっぽいですぅ」
バタン!!
みくる「!」
キョン「!」
古泉「どうも」
キョン「正直これは読めた」
キョン(ふむ……ハルヒはまだ来ていない)
キョン(……俺の朝比奈さんコレクション、秘蔵のMI☆KU☆RUフォルダでも見て、せめて目だけでも潤うとしよう)
みくる「キョンくん何見てるの?」
キョン「あ……(カチカチ)……い、いえなんでもないですよ」
みくる「あ!ねえどうしてここのところにわたしの名前がついてるの?」
キョン(ぐあ!ぬかった!)
キョン「こ、これはですね……なんなんでしょうねー。きっとなんでもないんですよー」
みくる「えー?うそっぽいですぅ」
バタン!!
みくる「!」
キョン「!」
古泉「どうも」
キョン「正直これは読めた」
171: 2009/02/18(水) 21:18:31.02 ID:XYpSdxwP0
古泉「涼宮さんはまだですか」
キョン「ああ、まあもうすぐ来るんじゃないか」
古泉「ああ、まあ来なくてもいいですけどね。彼女が来ると湿度が上がる」
キョン「お前……ハルヒに恨みでも在るのか」
古泉「そうですね……彼女というより彼女の手汗に恨みがあります」
キョン「……そうか。まあいいさ」
古泉「僕がまだ新米の能力者だった頃のことです」
キョン「いいって言ってんのになんか語り始めちゃったよこの子」
キョン「ああ、まあもうすぐ来るんじゃないか」
古泉「ああ、まあ来なくてもいいですけどね。彼女が来ると湿度が上がる」
キョン「お前……ハルヒに恨みでも在るのか」
古泉「そうですね……彼女というより彼女の手汗に恨みがあります」
キョン「……そうか。まあいいさ」
古泉「僕がまだ新米の能力者だった頃のことです」
キョン「いいって言ってんのになんか語り始めちゃったよこの子」
173: 2009/02/18(水) 21:28:16.87 ID:XYpSdxwP0
古泉「まあ簡単なことですよ。僕が新米の頃にお世話になった能力者が、ある日神人との戦いで命を落としたんです」
キョン「…………」
古泉「それまでは、神人の攻撃手段は殴ったり蹴ったりといった単純なものしかありませんでした」
古泉「しかし、その日やつは新しい攻撃手段を使ったのですよ」
キョン「……手汗か」
古泉「察しが良くて助かります。前情報も何もなかった我々に、それは余りに残酷な手段でした」
古泉「まだ戦闘に不慣れだった僕のところに、それは容赦なく飛んできました」
キョン(…………)
古泉「そしてその人は、僕をかばって……うぅ」
キョン(古泉……)
キョン「悪かった。元気出せよ」
古泉「……ありがとう……ヒック……ございます」
キョン「そう泣くなよ。……湿っぽいのは、嫌いなんだろ?」
古泉「うまいこと言ったつもりですか」
キョン「……すまん」
キョン「…………」
古泉「それまでは、神人の攻撃手段は殴ったり蹴ったりといった単純なものしかありませんでした」
古泉「しかし、その日やつは新しい攻撃手段を使ったのですよ」
キョン「……手汗か」
古泉「察しが良くて助かります。前情報も何もなかった我々に、それは余りに残酷な手段でした」
古泉「まだ戦闘に不慣れだった僕のところに、それは容赦なく飛んできました」
キョン(…………)
古泉「そしてその人は、僕をかばって……うぅ」
キョン(古泉……)
キョン「悪かった。元気出せよ」
古泉「……ありがとう……ヒック……ございます」
キョン「そう泣くなよ。……湿っぽいのは、嫌いなんだろ?」
古泉「うまいこと言ったつもりですか」
キョン「……すまん」
178: 2009/02/18(水) 21:32:04.55 ID:XYpSdxwP0
バタン!
キョン「!……ハルヒ」
ハルヒ「……なんで古泉くん泣いてんの」
キョン「ああ、これはな……」
ハルヒ「まさかあんたが泣かしたの?」
キョン「ち、違うぞハルヒ」
ハルヒ「古泉くん?ごめんね。不出来な団員のせいで」
ハルヒ「大丈夫よ、あたしがバカキョンから守ってあげるから」
古泉「ありがとう……ございます」
古泉「だが断る」
キョン(悲しいかな手汗の怨嗟)
キョン「!……ハルヒ」
ハルヒ「……なんで古泉くん泣いてんの」
キョン「ああ、これはな……」
ハルヒ「まさかあんたが泣かしたの?」
キョン「ち、違うぞハルヒ」
ハルヒ「古泉くん?ごめんね。不出来な団員のせいで」
ハルヒ「大丈夫よ、あたしがバカキョンから守ってあげるから」
古泉「ありがとう……ございます」
古泉「だが断る」
キョン(悲しいかな手汗の怨嗟)
184: 2009/02/18(水) 21:39:10.55 ID:XYpSdxwP0
――その日の夜――
――「……ョン」
キョン(誰だ……)
――「起きてよ」
キョン(いやだ……)
ハルヒ「起きろってんでしょうが!」
キョン「!」
ガバッ
キョン「ここは……」
キョン(学校……?灰色の……そうか)
キョン(閉鎖空間……)
ハルヒ「目が覚めたらここにいて……あたし、ちゃんと布団で寝てたはずなのに」
――「……ョン」
キョン(誰だ……)
――「起きてよ」
キョン(いやだ……)
ハルヒ「起きろってんでしょうが!」
キョン「!」
ガバッ
キョン「ここは……」
キョン(学校……?灰色の……そうか)
キョン(閉鎖空間……)
ハルヒ「目が覚めたらここにいて……あたし、ちゃんと布団で寝てたはずなのに」
186: 2009/02/18(水) 21:45:33.70 ID:XYpSdxwP0
キョン「古泉を見なかったか?」
ハルヒ「ううん」
キョン「そうか」
キョン(あいつの専門分野のはずなのに……)
キョン(ま、あいつとならおそらくどっかで会いそうだけどな)
キョン(それにしてもなんだこの汗は……)
――校舎内――
ハルヒ「気味が悪い……」
キョン(湿度がすごい……)
――部室――
キョン「とりあえずお茶でも飲むか。お前は?」
ハルヒ「いらない。あたしちょっと探検してくるわ!ここにいなさいよ!」
バタン!
ハルヒ「ううん」
キョン「そうか」
キョン(あいつの専門分野のはずなのに……)
キョン(ま、あいつとならおそらくどっかで会いそうだけどな)
キョン(それにしてもなんだこの汗は……)
――校舎内――
ハルヒ「気味が悪い……」
キョン(湿度がすごい……)
――部室――
キョン「とりあえずお茶でも飲むか。お前は?」
ハルヒ「いらない。あたしちょっと探検してくるわ!ここにいなさいよ!」
バタン!
188: 2009/02/18(水) 21:50:19.97 ID:XYpSdxwP0
キョン「それにしてもなんなんだこの湿度は……」
ガチャン
キョン(……湿度が高すぎてコンロの火が点かねぇ……)
キョン(なんでガスなのに点かないんだよ)
キョン「ん?」
~●
キョン(あれは……)
ガララ
キョン「古泉か?」
古泉「やあ、どうも」
キョン「時間をかけた割には地味な登場だな」
古泉「赤玉のまま窓ガラスを突き破るスペクタクルなコースも用意していますが」
キョン「OK またの機会に」
ガチャン
キョン(……湿度が高すぎてコンロの火が点かねぇ……)
キョン(なんでガスなのに点かないんだよ)
キョン「ん?」
~●
キョン(あれは……)
ガララ
キョン「古泉か?」
古泉「やあ、どうも」
キョン「時間をかけた割には地味な登場だな」
古泉「赤玉のまま窓ガラスを突き破るスペクタクルなコースも用意していますが」
キョン「OK またの機会に」
191: 2009/02/18(水) 21:59:17.56 ID:XYpSdxwP0
古泉「正直にいいましょう。これは異常事態です」
古泉「普通の閉鎖空間なら、僕は難なく侵入できます」
古泉「それが今回は、仲間の力を借りてもこのような不完全な形でしか侵入できませんでした」
古泉「我々の恐れていた事態が現実のものとなったのですよ」
古泉「つまり、涼宮さんはついに現実世界に愛想をつかして、新しい世界の創造に着手したのです」
キョン「それがこの世界なのか?」
古泉「ここはまだその一歩手前の世界。異常な湿度はあなたも感じているでしょう」
古泉「ここは涼宮さんの手汗へのコンプレックスを如実に表した世界……」
古泉「いわば、保湿空間です」
キョン「なんだその一昔前の売れない化粧品みたいな名前は」
古泉「うまいこと言ったつもりです」
キョン「自分で言うか普通」
古泉「普通の閉鎖空間なら、僕は難なく侵入できます」
古泉「それが今回は、仲間の力を借りてもこのような不完全な形でしか侵入できませんでした」
古泉「我々の恐れていた事態が現実のものとなったのですよ」
古泉「つまり、涼宮さんはついに現実世界に愛想をつかして、新しい世界の創造に着手したのです」
キョン「それがこの世界なのか?」
古泉「ここはまだその一歩手前の世界。異常な湿度はあなたも感じているでしょう」
古泉「ここは涼宮さんの手汗へのコンプレックスを如実に表した世界……」
古泉「いわば、保湿空間です」
キョン「なんだその一昔前の売れない化粧品みたいな名前は」
古泉「うまいこと言ったつもりです」
キョン「自分で言うか普通」
197: 2009/02/18(水) 22:09:07.22 ID:XYpSdxwP0
古泉「……おっと、そろそろ限界のようです。このままいけばもうあなたたちと会うこともありませんね」
キョン「こんな灰色の世界で、俺はハルヒと二人でくらさにゃならんのか」
古泉「アダムとイヴですよ。産めや増やせばいいじゃないですか」
キョン「殴るぞお前」
古泉「……冗談です。とにかくあなたと涼宮さんはこちらの世界から完全に消えてしまっています」
古泉「やがてそちらの世界も、あなたのよく知る世界と似通った世界へとなっていくでしょう」
古泉「少々湿度は高いですが」
キョン「俺達はもうそっちに戻れないのか?」
古泉「涼宮さんが望めば、あるいは。そうそう、朝比奈みくると長門有希から伝言があります」
古泉「朝比奈みくるからは、『困ったときには、白雪姫を思い出してください』と」
古泉「長門有希からは、『パソコンの電源を入れるように』と」
古泉「それでは。無事帰ってこれたら、その時はドライヤーくらい送りますよ」
ヒュン
キョン(消えた……)
キョン「こんな灰色の世界で、俺はハルヒと二人でくらさにゃならんのか」
古泉「アダムとイヴですよ。産めや増やせばいいじゃないですか」
キョン「殴るぞお前」
古泉「……冗談です。とにかくあなたと涼宮さんはこちらの世界から完全に消えてしまっています」
古泉「やがてそちらの世界も、あなたのよく知る世界と似通った世界へとなっていくでしょう」
古泉「少々湿度は高いですが」
キョン「俺達はもうそっちに戻れないのか?」
古泉「涼宮さんが望めば、あるいは。そうそう、朝比奈みくると長門有希から伝言があります」
古泉「朝比奈みくるからは、『困ったときには、白雪姫を思い出してください』と」
古泉「長門有希からは、『パソコンの電源を入れるように』と」
古泉「それでは。無事帰ってこれたら、その時はドライヤーくらい送りますよ」
ヒュン
キョン(消えた……)
198: 2009/02/18(水) 22:16:52.84 ID:XYpSdxwP0
キョン(とりあえずパソコンだな)
ブゥゥン
キョン(…………)
_
_
YUKI.N>みえてる?
キョン(!)
『ああ』
YUKI.N>そっちの時空とはまだ完全には連絡を絶たれていない。でも時間の問題。すぐに閉じられる。そうなれば最後。
『どうすりゃいい』
YUKI.N>どうにもならない。こちらの世界の異常な情報噴出は完全に消えた。しいて言えば湿度が増加した。
情報統合思念体は失望している。これで進化の可能性は失われた。
YUKI.N>涼宮ハルヒは何もないところから情報を生み出す力を持っていた。それは情報統合思念体にもない力。
この情報想像能力を解析すれば自律進化への糸口がつかめるかもしれないと考えた。
ブゥゥン
キョン(…………)
_
_
YUKI.N>みえてる?
キョン(!)
『ああ』
YUKI.N>そっちの時空とはまだ完全には連絡を絶たれていない。でも時間の問題。すぐに閉じられる。そうなれば最後。
『どうすりゃいい』
YUKI.N>どうにもならない。こちらの世界の異常な情報噴出は完全に消えた。しいて言えば湿度が増加した。
情報統合思念体は失望している。これで進化の可能性は失われた。
YUKI.N>涼宮ハルヒは何もないところから情報を生み出す力を持っていた。それは情報統合思念体にもない力。
この情報想像能力を解析すれば自律進化への糸口がつかめるかもしれないと考えた。
201: 2009/02/18(水) 22:21:17.76 ID:XYpSdxwP0
YUKI.N>あなたに賭ける。
『何をだよ』
YUKI.N>もう一度こちらへ回帰することを我々は望んでいる。涼宮ハルヒは重要な観察対象。
わたしという個体も……あっ、ちょ……
『どうした長門!?』
『何をだよ』
YUKI.N>もう一度こちらへ回帰することを我々は望んでいる。涼宮ハルヒは重要な観察対象。
わたしという個体も……あっ、ちょ……
『どうした長門!?』
205: 2009/02/18(水) 22:25:36.02 ID:XYpSdxwP0
『まさか……古泉か?』
209: 2009/02/18(水) 22:29:46.89 ID:XYpSdxwP0
『お前……今長門喋ってる途中だっただろ……』
『全然うまくねーよ』
213: 2009/02/18(水) 22:35:49.64 ID:XYpSdxwP0
『で、わざわざ電波ジャックまでして俺に伝えたかったことってのはなんだ?』
217: 2009/02/18(水) 22:39:27.62 ID:XYpSdxwP0
『つまり、あいつの内奥に存在する矛盾をついて諭してやればいいってわけか』
218: 2009/02/18(水) 22:42:49.89 ID:XYpSdxwP0
『分かった。その方向で説得してみるさ』
222: 2009/02/18(水) 22:46:22.99 ID:XYpSdxwP0
YUKI.N>……ただいま。
『あ、ああお帰り』
YUKI.N>わたしという個体もあなたには戻ってきて欲しいと感じている。
YUKI.N>また、図書館に――
YUKI.N>sleepig beauty
シュン...
キョン(消えちまった……)
キョン「どうしろってんだよ。長門、古泉」
キョン(ん?)
キョン「あ、あれは……」
バタン!
ハルヒ「キョン!なんか出た!」
『あ、ああお帰り』
YUKI.N>わたしという個体もあなたには戻ってきて欲しいと感じている。
YUKI.N>また、図書館に――
YUKI.N>sleepig beauty
シュン...
キョン(消えちまった……)
キョン「どうしろってんだよ。長門、古泉」
キョン(ん?)
キョン「あ、あれは……」
バタン!
ハルヒ「キョン!なんか出た!」
225: 2009/02/18(水) 22:56:28.11 ID:XYpSdxwP0
キョン(まさしく……神人……)
キョン「ハルヒ!逃げるぞ!」
ハルヒ「え?ちょ、ちょっとキョン!」
――校舎外――
ハルヒ「キョン!あれさ、襲ってくると思う?」
キョン「わからん」
ハルヒ「あたしにはさ、なんだかあれが邪悪なものには思えないのよ!」
キョン「ハルヒ。お前、ずっとこんな世界でいいのか?」
ハルヒ「え?」
キョン「俺は戻りたい」
キョン「俺は連中ともう一度会いたい」
ハルヒ「この世界でもきっと会えるわよ。ここだって、いつまでも闇に包まれているわけじゃない!」
キョン「違うんだハルヒ!お前は自分を見失ってるんだ」
キョン「お前はコンプレックスを抱いてるみたいだけどな」
キョン「俺は……俺は(お前の手汗が大好きなんだとは流石にいえない俺を誰か殴れ!)」
キョン「ハルヒ!逃げるぞ!」
ハルヒ「え?ちょ、ちょっとキョン!」
――校舎外――
ハルヒ「キョン!あれさ、襲ってくると思う?」
キョン「わからん」
ハルヒ「あたしにはさ、なんだかあれが邪悪なものには思えないのよ!」
キョン「ハルヒ。お前、ずっとこんな世界でいいのか?」
ハルヒ「え?」
キョン「俺は戻りたい」
キョン「俺は連中ともう一度会いたい」
ハルヒ「この世界でもきっと会えるわよ。ここだって、いつまでも闇に包まれているわけじゃない!」
キョン「違うんだハルヒ!お前は自分を見失ってるんだ」
キョン「お前はコンプレックスを抱いてるみたいだけどな」
キョン「俺は……俺は(お前の手汗が大好きなんだとは流石にいえない俺を誰か殴れ!)」
228: 2009/02/18(水) 23:01:23.13 ID:XYpSdxwP0
ハルヒ「キョン……?」
キョン「ハルヒ、お前が気づいていないだけでな、世界は確実に面白い方向に向かっていたんだよ。
お前の手もきっと乾くさ!」
ハルヒ「!」
キョン「目を覚ませハルヒ!お前の望むのはこんなジメジメした暗い世界じゃないはずだ」
ハルヒ「あんた……なに言って……ン」
ドサッ
キョン(…………)
キョン(…………)
キョン(……ああああなんて恥ずかしい夢みちまったんだ!フロイト先生も爆笑だっぜ!)
キョン「ハルヒ、お前が気づいていないだけでな、世界は確実に面白い方向に向かっていたんだよ。
お前の手もきっと乾くさ!」
ハルヒ「!」
キョン「目を覚ませハルヒ!お前の望むのはこんなジメジメした暗い世界じゃないはずだ」
ハルヒ「あんた……なに言って……ン」
ドサッ
キョン(…………)
キョン(…………)
キョン(……ああああなんて恥ずかしい夢みちまったんだ!フロイト先生も爆笑だっぜ!)
230: 2009/02/18(水) 23:05:39.58 ID:XYpSdxwP0
――翌日――
キョン(結局、世界は保たれたのか)
キョン(あるいはかわっちまったのか)
キョン(なんにせよ湿度は正常。今日もいい天気だ)
――教室――
キョン「よう、元気か」
ハルヒ「元気じゃないわね。昨日、悪夢を見たから」
ハルヒ「おかげで全然寝れやしなかったのよ。今日ほど休もうと思った日も無いわね」
キョン「そうかい」
キョン「ハルヒ、手、貸してみろ」
ハルヒ「なに?」
キョン「――渇いてるぞ」
キョン(結局、世界は保たれたのか)
キョン(あるいはかわっちまったのか)
キョン(なんにせよ湿度は正常。今日もいい天気だ)
――教室――
キョン「よう、元気か」
ハルヒ「元気じゃないわね。昨日、悪夢を見たから」
ハルヒ「おかげで全然寝れやしなかったのよ。今日ほど休もうと思った日も無いわね」
キョン「そうかい」
キョン「ハルヒ、手、貸してみろ」
ハルヒ「なに?」
キョン「――渇いてるぞ」
232: 2009/02/18(水) 23:10:31.37 ID:XYpSdxwP0
その後のことを少しだけ語ろう。
キョン「なあ長門、この世界に、お前みたいなやつはこの地球にあとどれくらいいるんだ」
長門「けっこう」
キョン「で、そのうち朝倉みたいなやつにまた襲われるってこともあるのかな」
長門「だいじょうぶ」
長門「わたしがさせない」
キョン「でも朝倉を止めてくれたのは古泉なんだけどな」
長門「…………」
キョン「なあ長門、この世界に、お前みたいなやつはこの地球にあとどれくらいいるんだ」
長門「けっこう」
キョン「で、そのうち朝倉みたいなやつにまた襲われるってこともあるのかな」
長門「だいじょうぶ」
長門「わたしがさせない」
キョン「でも朝倉を止めてくれたのは古泉なんだけどな」
長門「…………」
237: 2009/02/18(水) 23:17:14.50 ID:XYpSdxwP0
みくる「あ、キョンく~ん」
みくる「よかった……また会えて……」
キョン「あ、朝比奈さん……」
バタン!
ハルヒ「なにやってるの、あんたら」
みくる「ふ、ふぇ!」
ハルヒ「みくるちゃ~ん、そろそろメイド服もあきたでしょう?」
ハルヒ「さ、こっちにきて着替えましょうね~」
みくる「ふぇぇぇ」
ハルヒ「蛙と河童どっちがいいかしら~?」
キョン「…………」
みくる「よかった……また会えて……」
キョン「あ、朝比奈さん……」
バタン!
ハルヒ「なにやってるの、あんたら」
みくる「ふ、ふぇ!」
ハルヒ「みくるちゃ~ん、そろそろメイド服もあきたでしょう?」
ハルヒ「さ、こっちにきて着替えましょうね~」
みくる「ふぇぇぇ」
ハルヒ「蛙と河童どっちがいいかしら~?」
キョン「…………」
238: 2009/02/18(水) 23:28:22.23 ID:XYpSdxwP0
キョン「で、結局世界は無事って訳だ」
古泉「そういうことですね」
古泉「僕も嬉しいですよ。あなたたちに再び会うことが出来て」
キョン「……古泉、お前にいくつか聞きたいことがある」
古泉「なんでしょう」
キョン「お前がハルヒの手汗を執拗に攻撃した理由なんだがな、あれ、恨みってのは嘘だろ」
古泉「……」
キョン「いや、お前の話は実際にあったことなのかもしれないけどな、理由はもっと他にある」
キョン「お前はハルヒが無意識下で手汗を気にしていることに気づいてた。しかし無意識下ゆえにおおっぴらな
閉鎖空間創造の理由にはならない。だからお前は、ハルヒに自らの手汗コンプレックスを気づかせることによって、
閉鎖空間を小出しにさせることにした。俺を連れて行ってくれたときも、あれは小規模なものだって言ってたよな?」
古泉「なるほどなるほど」
キョン「……そして俺が昨日入り込んだ閉鎖空間。あれも結局はその小出し政策のうちの一つだ。
お前は政策の仕上げとして、鍵である俺自身にあいつのコンプレックスを取り払わせるようにしむけた」
古泉「興味深いですね。続けてください」
古泉「そういうことですね」
古泉「僕も嬉しいですよ。あなたたちに再び会うことが出来て」
キョン「……古泉、お前にいくつか聞きたいことがある」
古泉「なんでしょう」
キョン「お前がハルヒの手汗を執拗に攻撃した理由なんだがな、あれ、恨みってのは嘘だろ」
古泉「……」
キョン「いや、お前の話は実際にあったことなのかもしれないけどな、理由はもっと他にある」
キョン「お前はハルヒが無意識下で手汗を気にしていることに気づいてた。しかし無意識下ゆえにおおっぴらな
閉鎖空間創造の理由にはならない。だからお前は、ハルヒに自らの手汗コンプレックスを気づかせることによって、
閉鎖空間を小出しにさせることにした。俺を連れて行ってくれたときも、あれは小規模なものだって言ってたよな?」
古泉「なるほどなるほど」
キョン「……そして俺が昨日入り込んだ閉鎖空間。あれも結局はその小出し政策のうちの一つだ。
お前は政策の仕上げとして、鍵である俺自身にあいつのコンプレックスを取り払わせるようにしむけた」
古泉「興味深いですね。続けてください」
240: 2009/02/18(水) 23:41:04.28 ID:XYpSdxwP0
キョン「最初に部室に来たときからふざけた言動をし続けたのは、これはあまり自信がないが、
長門と朝比奈さんがいたからじゃないか?」
キョン「お前には、明確に対立しているわけではなくても裏では相手の一歩先をいきたいという考えがあった。
馴れ馴れしく、イエスマンでいれば隙をつかれる。逆に、ふざけた態度をとり続ければ、相手は自分に
話しかけようとは考えないだろうし、ただの馬鹿だとおもってくれるかもしれない。俺も実際、そう思ったよ」
古泉「……」
キョン「長門の部屋に入り込んだのは警告だ。自分には長門の情報を得る手段があると。
わざわざ俺達が着くまでまってたのは、長門にちゃんと自分の姿を見せるためだろう?
朝比奈さんには警告の必要はないと考えたみたいだが」
キョン「俺に自分の正体を明かそうとしたとき、わざわざ俺の教室を選んだのは、あの中にいるかもしれない
長門か朝比奈さんの仲間をあぶりだすためだ。いくら宇宙人、未来人とはいえ、ハルヒについての
超能力者の考えを公衆の面前で、ましてやハルヒの前で話させるわけにはいかないだろうという点を利用してな。
誰も止めに来なければ、やっぱり場所を代えましょうとでもいって教室を出ればいいだけだ」
キョン「結果、見事に朝倉があぶりだされて、お前は俺を助けてくれた」
キョン「極め付けにな、これは今思えばあからさまだった。随分大胆に動いたもんだよ」
キョン「お前が俺の目の前に急に現れたとき、側には常に長門か朝比奈さんがいた」
長門と朝比奈さんがいたからじゃないか?」
キョン「お前には、明確に対立しているわけではなくても裏では相手の一歩先をいきたいという考えがあった。
馴れ馴れしく、イエスマンでいれば隙をつかれる。逆に、ふざけた態度をとり続ければ、相手は自分に
話しかけようとは考えないだろうし、ただの馬鹿だとおもってくれるかもしれない。俺も実際、そう思ったよ」
古泉「……」
キョン「長門の部屋に入り込んだのは警告だ。自分には長門の情報を得る手段があると。
わざわざ俺達が着くまでまってたのは、長門にちゃんと自分の姿を見せるためだろう?
朝比奈さんには警告の必要はないと考えたみたいだが」
キョン「俺に自分の正体を明かそうとしたとき、わざわざ俺の教室を選んだのは、あの中にいるかもしれない
長門か朝比奈さんの仲間をあぶりだすためだ。いくら宇宙人、未来人とはいえ、ハルヒについての
超能力者の考えを公衆の面前で、ましてやハルヒの前で話させるわけにはいかないだろうという点を利用してな。
誰も止めに来なければ、やっぱり場所を代えましょうとでもいって教室を出ればいいだけだ」
キョン「結果、見事に朝倉があぶりだされて、お前は俺を助けてくれた」
キョン「極め付けにな、これは今思えばあからさまだった。随分大胆に動いたもんだよ」
キョン「お前が俺の目の前に急に現れたとき、側には常に長門か朝比奈さんがいた」
246: 2009/02/18(水) 23:49:49.66 ID:XYpSdxwP0
古泉「穴がぼこぼこの理論ですね。証拠も無い。
いくらでも反論が出来ますよ」
キョン「が、可能性はあるしお前は反論もしない。そうだろう?」
古泉「……そうですね」
キョン「ま、これは俺のつまらない推理さ。気にしてくれなくていいぜ」
古泉「もちろんです。あなたの言うことを気にするくらいなら、蟻と宇宙の関係性について論考したほうがマシだ」
古泉「そろそろ戻りましょうか。以前おごったお茶代を返してもらってからね」
キョン「ああ、分かったよ」
古泉「いい天気ですね。湿度もいたって正常、いえ、少し渇いているくらいですか」
キョン「ああ――今日はいい日だ。爽やかな、いい空気だよ」
いくらでも反論が出来ますよ」
キョン「が、可能性はあるしお前は反論もしない。そうだろう?」
古泉「……そうですね」
キョン「ま、これは俺のつまらない推理さ。気にしてくれなくていいぜ」
古泉「もちろんです。あなたの言うことを気にするくらいなら、蟻と宇宙の関係性について論考したほうがマシだ」
古泉「そろそろ戻りましょうか。以前おごったお茶代を返してもらってからね」
キョン「ああ、分かったよ」
古泉「いい天気ですね。湿度もいたって正常、いえ、少し渇いているくらいですか」
キョン「ああ――今日はいい日だ。爽やかな、いい空気だよ」
248: 2009/02/18(水) 23:51:03.68 ID:XYpSdxwP0
249: 2009/02/18(水) 23:51:28.08 ID:CLWcTrNR0
乙!!!!
258: 2009/02/18(水) 23:55:06.48 ID:XYpSdxwP0
見返すまでも無くひどいオXXーですね
KYというよりも単なるうざいやつだったし
手汗については某太子から着想を得ました 後悔はしていない
見てくれた人ありがとう
それでは
KYというよりも単なるうざいやつだったし
手汗については某太子から着想を得ました 後悔はしていない
見てくれた人ありがとう
それでは
262: 2009/02/18(水) 23:57:15.96 ID:XYpSdxwP0
トリつけとくか
台本形式は久々に書いたけど結構楽しかったです
たまにはこんなオXXーもいいね
ではおやすみー
台本形式は久々に書いたけど結構楽しかったです
たまにはこんなオXXーもいいね
ではおやすみー
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