1: 2009/02/20(金) 18:41:51.70 ID:LYt2i0nh0
朝倉「こんにちわ、キョンくん」
バタン
俺は勢いよく部室の扉を閉めた。
やれやれ・・・俺も連日ハルヒの我侭に付き合わされて疲れているんだろうな・・・
そうだ。きっとそうに違いない。
次に扉を開ければそこにはきっといつもどおりにやけ顔で一人オセロをしてる古泉が・・・
扉を開ける。
朝倉「急に閉めるなんて酷いね」
目の前にはすごい爽やかに笑う朝倉の顔があった。
・・・お前の笑顔から殺意しか感じないな。
キョン「どうしてお前がここにいるんだ。長門や朝日奈さん、古泉はどこにいった?」
朝倉「知らないわよ。私が来たときには誰もいなかったわ。長門さんは・・・」
なんだ?長門がどうかしたのか?
確かによく考えれば長門がいなくてこいつがここにいるなんてのはおかしい。
バタン
俺は勢いよく部室の扉を閉めた。
やれやれ・・・俺も連日ハルヒの我侭に付き合わされて疲れているんだろうな・・・
そうだ。きっとそうに違いない。
次に扉を開ければそこにはきっといつもどおりにやけ顔で一人オセロをしてる古泉が・・・
扉を開ける。
朝倉「急に閉めるなんて酷いね」
目の前にはすごい爽やかに笑う朝倉の顔があった。
・・・お前の笑顔から殺意しか感じないな。
キョン「どうしてお前がここにいるんだ。長門や朝日奈さん、古泉はどこにいった?」
朝倉「知らないわよ。私が来たときには誰もいなかったわ。長門さんは・・・」
なんだ?長門がどうかしたのか?
確かによく考えれば長門がいなくてこいつがここにいるなんてのはおかしい。
2: 2009/02/20(金) 18:43:16.59 ID:LYt2i0nh0
キョン「長門がどうかしたのか?」
朝倉「・・・キョンくん。ちょっと長門さんのマンションまでいいかしら?」
何か困ったような笑顔で朝倉が言う。困ってるのはこっちのほうだ。
キョン「正直、お前とは関わりたくないな。」
朝倉「そんな酷いこと言わずにきてよ。ね?」
どう考えても裏があるとしか思えんな。
というかこいつの存在自体が俺の中では裏の裏の裏。記憶の底に沈めたい人物ベスト1だ。
あ、いや・・・古泉がいたか。すまん、ベスト2だった。
朝倉「来てくれるかな?」
キョン「行ってもいいがその前にハルヒに一言言っておかないとな。」
言っておかねばまたなにか奢らされたりしたらたまらんからな。
おっと。勘違いするなよ。たまらんってのはあくまで拒否の意味合いでだな。俺はそこまで変態じゃあない。
朝倉「・・・キョンくん。ちょっと長門さんのマンションまでいいかしら?」
何か困ったような笑顔で朝倉が言う。困ってるのはこっちのほうだ。
キョン「正直、お前とは関わりたくないな。」
朝倉「そんな酷いこと言わずにきてよ。ね?」
どう考えても裏があるとしか思えんな。
というかこいつの存在自体が俺の中では裏の裏の裏。記憶の底に沈めたい人物ベスト1だ。
あ、いや・・・古泉がいたか。すまん、ベスト2だった。
朝倉「来てくれるかな?」
キョン「行ってもいいがその前にハルヒに一言言っておかないとな。」
言っておかねばまたなにか奢らされたりしたらたまらんからな。
おっと。勘違いするなよ。たまらんってのはあくまで拒否の意味合いでだな。俺はそこまで変態じゃあない。
3: 2009/02/20(金) 18:45:18.31 ID:LYt2i0nh0
朝倉「涼宮さんならいないわよ?」
キョン「へ?」
朝倉「さっき校門から出て行くのが見えたもの。」
あいつが何も言わずに団活を休むなんて珍しいな・・・
キョン「まぁいい。ハルヒがこないならどっちにしろ今日の団活も無いだろうしな。
長門のマンションに行こうか。何か話があるんだろ?」
まぁ長門のマンションに行くんだったら長門もそこにいるんだろう。
正直こいつの二人っきりで夕方の学校にいるほうが何倍も怖いね。
朝倉「意外とあっさり了解してくれるのね。」
キョン「どうせ行くって言うまで逃がしてはくれないんだろう?」
俺がいろいろと考えているうちに気づけば朝倉は扉の前に立って鍵を閉めていた。
まぁここがこいつの作った空間じゃないってことがわかっただけましだろう。
いや。危険なのにかわりはないだろうが・・・
キョン「へ?」
朝倉「さっき校門から出て行くのが見えたもの。」
あいつが何も言わずに団活を休むなんて珍しいな・・・
キョン「まぁいい。ハルヒがこないならどっちにしろ今日の団活も無いだろうしな。
長門のマンションに行こうか。何か話があるんだろ?」
まぁ長門のマンションに行くんだったら長門もそこにいるんだろう。
正直こいつの二人っきりで夕方の学校にいるほうが何倍も怖いね。
朝倉「意外とあっさり了解してくれるのね。」
キョン「どうせ行くって言うまで逃がしてはくれないんだろう?」
俺がいろいろと考えているうちに気づけば朝倉は扉の前に立って鍵を閉めていた。
まぁここがこいつの作った空間じゃないってことがわかっただけましだろう。
いや。危険なのにかわりはないだろうが・・・
4: 2009/02/20(金) 18:47:55.80 ID:LYt2i0nh0
朝倉「そんなこと無いわよ。」
なにがそんなこと無いだ。白々しい。
朝倉「とにかく。来てくれるなら話は早いわ。さぁ行きましょ。」
朝倉が扉を開けながら言う。
キョン「あぁ。行くならさっさと行こう。」
面倒事に巻き込まれるのも慣れてきたもんだな。
今じゃあ逃げるよりさっさと片付けてしまったほうが楽な気がしてきた。
慣れってのはおそろしいもんだ。
ま。今回は長門も一緒なんだろうし大丈夫さ。ってのが正直なところでもある。
そんなことを考えながら朝倉の後ろを歩いていると気づけば長門の住むマンションの前についていた。
いつ見てもでかいマンションだ・・・一度でいいから住んでみたいもんだな。
ちなみにここに来るまでの間、朝倉との会話は無かった。
沈黙がやけに辛かったがそんなときは頭の中の朝日奈さんフォルダを開けば辛さもまぎれる。
なにがそんなこと無いだ。白々しい。
朝倉「とにかく。来てくれるなら話は早いわ。さぁ行きましょ。」
朝倉が扉を開けながら言う。
キョン「あぁ。行くならさっさと行こう。」
面倒事に巻き込まれるのも慣れてきたもんだな。
今じゃあ逃げるよりさっさと片付けてしまったほうが楽な気がしてきた。
慣れってのはおそろしいもんだ。
ま。今回は長門も一緒なんだろうし大丈夫さ。ってのが正直なところでもある。
そんなことを考えながら朝倉の後ろを歩いていると気づけば長門の住むマンションの前についていた。
いつ見てもでかいマンションだ・・・一度でいいから住んでみたいもんだな。
ちなみにここに来るまでの間、朝倉との会話は無かった。
沈黙がやけに辛かったがそんなときは頭の中の朝日奈さんフォルダを開けば辛さもまぎれる。
5: 2009/02/20(金) 18:52:15.26 ID:LYt2i0nh0
朝倉「それじゃあ行きましょうか。」
やっと口を開いた朝倉に続いてエレベーターに乗り込む。
今考えると相当危ない状況じゃないか。こんな狭い空間にこいつと二人だと?
あぁ。やばい。変な想像が脳裏に広がる。決しいやましいほうじゃないぞ。
と。そんな心配も無駄に終わりエレベーターから降りた俺たちは長門の部屋の前まで来た。
朝倉がインターホンを押す。
トテトテトテ...
扉の向こうからやけに可愛らしい足音がしたと思ったら扉が開いた。
が、そこに長門の姿は無い。
朝倉「長門さんただいま。」
ん?朝倉の視線がやけに低い。つられて自分もその視線の先に目をやると。
やっと口を開いた朝倉に続いてエレベーターに乗り込む。
今考えると相当危ない状況じゃないか。こんな狭い空間にこいつと二人だと?
あぁ。やばい。変な想像が脳裏に広がる。決しいやましいほうじゃないぞ。
と。そんな心配も無駄に終わりエレベーターから降りた俺たちは長門の部屋の前まで来た。
朝倉がインターホンを押す。
トテトテトテ...
扉の向こうからやけに可愛らしい足音がしたと思ったら扉が開いた。
が、そこに長門の姿は無い。
朝倉「長門さんただいま。」
ん?朝倉の視線がやけに低い。つられて自分もその視線の先に目をやると。
7: 2009/02/20(金) 18:54:42.17 ID:LYt2i0nh0
キョン「な!ながとぉぉ!?!?」
そこには幼稚園児のごとく小さい長門の姿があった。
長門「おかえりなさい・・・」
キョン「お帰りなさいじゃないだろ!どうしたんだ長門!その姿は!」
朝倉「まぁまぁキョンくん、立ち話もアレだし中に入って話しましょう。」
そういって二人は中へと入っていった。
玄関の前に取り残された俺は頭をフル回転させながら何が起きたのかを必氏に考える。
またハルヒか・・・?いや。もしかしたら情報統合なんたらに何かあったのかもしれない。
とにかくあの様子だと長門は自分に何が起きているのかは把握しているようだ。
こんなとこで一人で考えていてもらちが明かないと思った俺は取りあえず部屋に入った。
やはり面倒事には慣れることはできないようだ・・・
キョン「んで。それでこれがどういうことなのか説明はしてもらえるんだよな?」
三人でコタツに座る。正面に長門。右側に朝倉といった感じに座る。
目の前には朝倉の淹れた茶が置かれているが飲む気にはならなかった。
そこには幼稚園児のごとく小さい長門の姿があった。
長門「おかえりなさい・・・」
キョン「お帰りなさいじゃないだろ!どうしたんだ長門!その姿は!」
朝倉「まぁまぁキョンくん、立ち話もアレだし中に入って話しましょう。」
そういって二人は中へと入っていった。
玄関の前に取り残された俺は頭をフル回転させながら何が起きたのかを必氏に考える。
またハルヒか・・・?いや。もしかしたら情報統合なんたらに何かあったのかもしれない。
とにかくあの様子だと長門は自分に何が起きているのかは把握しているようだ。
こんなとこで一人で考えていてもらちが明かないと思った俺は取りあえず部屋に入った。
やはり面倒事には慣れることはできないようだ・・・
キョン「んで。それでこれがどういうことなのか説明はしてもらえるんだよな?」
三人でコタツに座る。正面に長門。右側に朝倉といった感じに座る。
目の前には朝倉の淹れた茶が置かれているが飲む気にはならなかった。
11: 2009/02/20(金) 18:58:07.18 ID:LYt2i0nh0
正直初SSなんで需要があるか不安でしたが
見てくれる方がいらっしゃったようなのでがんばります。
朝倉「まぁそのためにキョンくんを呼んだわけだしね。」
長門「説明は私がする。」
そういって長門が口を開いた。
いや。正確には口を開いたかどうかは見えない。コタツに隠れて鼻から上しか見えないからだ。
長門「先日、情報統合思念体に何らかのトラブルが発生した。涼宮ハルヒが関係しているかは不明。」
今回はハルヒは関係ないかもしれんってことか。
長門「情報統合思念体はそのトラブルを解決するために一時的に私という固体の情報を縮小した。」
長門「そのため一時的に私の視覚的情報が退行、このような状況になったと推測される。」
キョン「その、つまりなんだ。情報統合思念体とやらがトラブルを解決してる間は
手が回らないから一時的に長門を小さくしたってことでいいのか?」
長門「そう。」
キョン「こりゃまた面倒だな・・・」
見てくれる方がいらっしゃったようなのでがんばります。
朝倉「まぁそのためにキョンくんを呼んだわけだしね。」
長門「説明は私がする。」
そういって長門が口を開いた。
いや。正確には口を開いたかどうかは見えない。コタツに隠れて鼻から上しか見えないからだ。
長門「先日、情報統合思念体に何らかのトラブルが発生した。涼宮ハルヒが関係しているかは不明。」
今回はハルヒは関係ないかもしれんってことか。
長門「情報統合思念体はそのトラブルを解決するために一時的に私という固体の情報を縮小した。」
長門「そのため一時的に私の視覚的情報が退行、このような状況になったと推測される。」
キョン「その、つまりなんだ。情報統合思念体とやらがトラブルを解決してる間は
手が回らないから一時的に長門を小さくしたってことでいいのか?」
長門「そう。」
キョン「こりゃまた面倒だな・・・」
13: 2009/02/20(金) 19:01:23.44 ID:LYt2i0nh0
長門もこの姿ではさすがに学校にこれないだろう。というか外を出歩くのも危ないかもしれん。
朝倉「それで、この姿じゃいろいろと不便だろうからってことで私がこのマンションに一緒に住んでるってわけ。」
キョン「そういうことか・・・ん?」
キョン「朝倉がいないと不便だってことは長門はその、情報操作ってやつも使えないのか?」
情報操作が使えるんだったら朝倉なんていなくてもどうにでもなるだろう
長門「使えないことは無い」
キョン「へ?そうなのか?だったら朝倉がいなくても・・・」
長門「ただし改変できる情報がかなり限られる」
キョン「・・・限られるって言うのはどの程度なんだ?」
長門「今の状態ではただの水を人肌程度に暖めるのが限界だと思われる」
そいつは確かに一人じゃ不便だな。
15: 2009/02/20(金) 19:05:36.02 ID:LYt2i0nh0
朝倉「それでキョンくんにお願いがあるんだけどさ。」
キョン「・・・お願い?」
いやな予感しかしないが一応聞こうじゃないか。
聞いたら断れないんだろうがな。
朝倉「しばらくは一緒にこのマンションで長門さんの面倒を見て欲しいの。」
キョン「はぁ!?」
こいつは急に何を言い出すんだ。
俺がお前と長門とこのマンションに住むだって?
そりゃあ確かにさっきはこんなマンションに住んでみたいとか思ったが。
キョン「そんなの無理に決まってるだろう。大体家族になんて言えっていうんだ。」
朝倉「それなら問題ないわ、わたしの情報操作で何とかするから。」
キョン「というか、お前がいるなら俺なんていなくてもいいだろう。俺には情報操作なんて芸当もできんぞ。」
これは正直な気持ちだ、俺なんていても邪魔になるとしか思えん。
と、俺と朝倉が話していると長門が口を開いた。いや、正確には口はみえn(ry
キョン「・・・お願い?」
いやな予感しかしないが一応聞こうじゃないか。
聞いたら断れないんだろうがな。
朝倉「しばらくは一緒にこのマンションで長門さんの面倒を見て欲しいの。」
キョン「はぁ!?」
こいつは急に何を言い出すんだ。
俺がお前と長門とこのマンションに住むだって?
そりゃあ確かにさっきはこんなマンションに住んでみたいとか思ったが。
キョン「そんなの無理に決まってるだろう。大体家族になんて言えっていうんだ。」
朝倉「それなら問題ないわ、わたしの情報操作で何とかするから。」
キョン「というか、お前がいるなら俺なんていなくてもいいだろう。俺には情報操作なんて芸当もできんぞ。」
これは正直な気持ちだ、俺なんていても邪魔になるとしか思えん。
と、俺と朝倉が話していると長門が口を開いた。いや、正確には口はみえn(ry
18: 2009/02/20(金) 19:09:07.14 ID:LYt2i0nh0
長門「だめ・・・?」
キョン「だめかって聞かれてもだな・・・ん?」
キョン「一緒に住むってのは長門の意見なのか?」
俺はてっきり朝倉が何か変なことを考えて勝手に言っているものだと思っていた。
朝倉「正直な話をするとね。長門さんはいまのこの状態を保つのにも私の助けが必要な状態なの。」
キョン「なんだって?」
朝倉「だから私も常に力を消耗する状態になるわけ。だから全部の面倒も一緒に見るってなると大変なの。」
キョン「だから俺にも手伝えって言うわけか。」
朝倉「そういうことになるわね。まぁ無理にとは言わないけど・・・」
チラッと長門の顔(正確には鼻から上しk(ry))を見る。
なんとも言いがたい瞳でこちらを見ている。
やめてくれ、そんな澄んだ小さな瞳で見ないでくれ。頼む。許してくれ。俺の脳内朝比奈さんフォルダが浄化される。
キョン「だめかって聞かれてもだな・・・ん?」
キョン「一緒に住むってのは長門の意見なのか?」
俺はてっきり朝倉が何か変なことを考えて勝手に言っているものだと思っていた。
朝倉「正直な話をするとね。長門さんはいまのこの状態を保つのにも私の助けが必要な状態なの。」
キョン「なんだって?」
朝倉「だから私も常に力を消耗する状態になるわけ。だから全部の面倒も一緒に見るってなると大変なの。」
キョン「だから俺にも手伝えって言うわけか。」
朝倉「そういうことになるわね。まぁ無理にとは言わないけど・・・」
チラッと長門の顔(正確には鼻から上しk(ry))を見る。
なんとも言いがたい瞳でこちらを見ている。
やめてくれ、そんな澄んだ小さな瞳で見ないでくれ。頼む。許してくれ。俺の脳内朝比奈さんフォルダが浄化される。
19: 2009/02/20(金) 19:13:05.39 ID:LYt2i0nh0
キョン「・・・しょうがないな・・・わかった。協力しよう。」
長門「ほんとう?」
長門が若干嬉しそうな表情を見せる。
キョン「あぁ。長門には何かと助けてもらってきたしな。」
朝倉「あら。あたしは?」
軽くスルーする。
長門「たすかる。」
キョン「いや。協力するのはぜんぜんかまわないさ。だが・・・」
ここで一番気になると言っても過言ではないことを聞いてみる。
キョン「その・・・どのくらいで元に戻るんだ・・・?」
長門「不明」
朝倉「下手したら何ヶ月。何年とかかかっちゃうかもね。」
長門「ほんとう?」
長門が若干嬉しそうな表情を見せる。
キョン「あぁ。長門には何かと助けてもらってきたしな。」
朝倉「あら。あたしは?」
軽くスルーする。
長門「たすかる。」
キョン「いや。協力するのはぜんぜんかまわないさ。だが・・・」
ここで一番気になると言っても過言ではないことを聞いてみる。
キョン「その・・・どのくらいで元に戻るんだ・・・?」
長門「不明」
朝倉「下手したら何ヶ月。何年とかかかっちゃうかもね。」
20: 2009/02/20(金) 19:16:44.42 ID:LYt2i0nh0
キョン「何ヶ月やら何年やら。これまたずいぶんとアバウトだな。」
朝倉「仕方が無いわよ。本当のことだもの。」
長門「できる限り早く戻るよう努力はする。」
キョン「そうか。がんばってくれ。」
まぁ長門は何も悪くは無いんだ。元に戻るまでは俺も手伝おうじゃないか。
朝倉「そうそう。キョンくんに言っておかないといけないことがあったの。」
キョン「ん?なんだ?」
朝倉「長門さんが戻るまでの間はご近所では私たち夫婦ってことになってるから。」
目の前が真っ暗になるのがわかった。
最後に見たくも無い朝倉の笑顔と共に俺の視界は黒く染まった。
朝倉「仕方が無いわよ。本当のことだもの。」
長門「できる限り早く戻るよう努力はする。」
キョン「そうか。がんばってくれ。」
まぁ長門は何も悪くは無いんだ。元に戻るまでは俺も手伝おうじゃないか。
朝倉「そうそう。キョンくんに言っておかないといけないことがあったの。」
キョン「ん?なんだ?」
朝倉「長門さんが戻るまでの間はご近所では私たち夫婦ってことになってるから。」
目の前が真っ暗になるのがわかった。
最後に見たくも無い朝倉の笑顔と共に俺の視界は黒く染まった。
23: 2009/02/20(金) 19:19:50.80 ID:LYt2i0nh0
キョン「・・・ん・・・」
長門「目が覚めた?」
キョン「あぁ。長門か・・・大丈夫だ。すまないな。」
長門「気にしなくて・・・いい・・・」
朝倉「あら。お目覚めかしら?あなた?」
キョン「ブフォア!!!」
思わず噴出してしまった。長門は横で驚いたのか目が少しだけ大きく開いた気がした。
キョン「なんだその"あなた"ってのは!」
朝倉「だから言ったじゃない。私たちは夫婦ってことになってるって。」
またその笑顔か。もうその笑顔は見飽きた。
キョン「だからってなにもそんな呼び方をしなくてもいいだろう!大体夫婦って、学校ではどうするんだ!」
朝倉「あら。大丈夫よ。夫婦って設定はあくまでご近所さんの中でだけだし私は一日家にいるからあなたは学校に行っても大丈夫よ。そこんとこはご近所さんが違和感を感じないように情報操作しておいたわ。」
キョン「しれっと恐ろしいことを言うな!あとあなたって言うな!」
朝倉「ふふふ♪」
長門「目が覚めた?」
キョン「あぁ。長門か・・・大丈夫だ。すまないな。」
長門「気にしなくて・・・いい・・・」
朝倉「あら。お目覚めかしら?あなた?」
キョン「ブフォア!!!」
思わず噴出してしまった。長門は横で驚いたのか目が少しだけ大きく開いた気がした。
キョン「なんだその"あなた"ってのは!」
朝倉「だから言ったじゃない。私たちは夫婦ってことになってるって。」
またその笑顔か。もうその笑顔は見飽きた。
キョン「だからってなにもそんな呼び方をしなくてもいいだろう!大体夫婦って、学校ではどうするんだ!」
朝倉「あら。大丈夫よ。夫婦って設定はあくまでご近所さんの中でだけだし私は一日家にいるからあなたは学校に行っても大丈夫よ。そこんとこはご近所さんが違和感を感じないように情報操作しておいたわ。」
キョン「しれっと恐ろしいことを言うな!あとあなたって言うな!」
朝倉「ふふふ♪」
25: 2009/02/20(金) 19:27:00.72 ID:LYt2i0nh0
一応描き溜めしてますので。そこまではじわじわと投下していこうと思います。
ところでゲップを耐えようとしたら喉の辺りに胃液が逆流してきて喉が焼けるようにいたい。
ちくしょう。最悪の目覚めだ。大体なんだ。俺とお前が夫婦ってことは長門は俺らの子供か。
こんな可愛らしい子供を持った覚えは無いぞ!
長門「いや・・・?」
キョン「ゔ・・・・・・」
その瞳で見つめられると・・・・・・断れん・・・・・・
キョン「せめてあなたって呼び方だけはやめてくれ・・・」
朝倉「わかったわキョンくん。」
やれやれ・・・こいつと夫婦なんて・・・長門の頼みじゃなけりゃ絶対に断っただろうな・・・
ところでゲップを耐えようとしたら喉の辺りに胃液が逆流してきて喉が焼けるようにいたい。
ちくしょう。最悪の目覚めだ。大体なんだ。俺とお前が夫婦ってことは長門は俺らの子供か。
こんな可愛らしい子供を持った覚えは無いぞ!
長門「いや・・・?」
キョン「ゔ・・・・・・」
その瞳で見つめられると・・・・・・断れん・・・・・・
キョン「せめてあなたって呼び方だけはやめてくれ・・・」
朝倉「わかったわキョンくん。」
やれやれ・・・こいつと夫婦なんて・・・長門の頼みじゃなけりゃ絶対に断っただろうな・・・
27: 2009/02/20(金) 19:31:53.45 ID:LYt2i0nh0
長門「・・・・・・」
キョン「ん?どうかしたか長門?俺らの顔を見比べて。」
長門「お父さん。お母さん。」
キョン「ッ!?」
長門「パパママ・・・?」
キョン「いや。長門。なにもそんな呼び方はしなくても・・・」
朝倉「パパママよッ!!!」
朝倉がものすごい目を輝かせながら長門に抱きついていた。
キョン「・・・やれやれ・・・・・・」
明日が休みでよかった。本当によかったと思う俺だった。
今日一日で頭の中がごちゃごちゃだからな。整理させるにはもってこいだ。
キョン「ん?どうかしたか長門?俺らの顔を見比べて。」
長門「お父さん。お母さん。」
キョン「ッ!?」
長門「パパママ・・・?」
キョン「いや。長門。なにもそんな呼び方はしなくても・・・」
朝倉「パパママよッ!!!」
朝倉がものすごい目を輝かせながら長門に抱きついていた。
キョン「・・・やれやれ・・・・・・」
明日が休みでよかった。本当によかったと思う俺だった。
今日一日で頭の中がごちゃごちゃだからな。整理させるにはもってこいだ。
30: 2009/02/20(金) 19:35:59.78 ID:LYt2i0nh0
朝倉「ところでそろそろ晩御飯にしましょうか?」
キョン「そういえば飯まだだったな。」
長門「おなか・・・すいた・・・」
朝倉「それじゃあちょっと作ってくるわね」
キョン「ん?晩飯作りなら俺も手伝うぞ。」
朝倉「いいわよ。キョンくんは明日からお手伝いお願いするわ。今日はゆっくりしてね。」
そういって朝倉は台所へと向かった。
気のせいかもしれんが長門はいつもより少々感情が表に出やすいような気がする。
姿だけではなく精神も少々退行しているのだろうか。
少々試してみることにした。
32: 2009/02/20(金) 19:40:36.96 ID:LYt2i0nh0
キョン「長門ー。」
長門「なに?」
スカッ
振り返った長門のおでこにデコピンをする真似をしてみると、長門は少々驚いたような表情を見せて。
長門「おどろいた・・・」
やはり驚いたようだ。少々だが目に涙が浮かんでいる。
キョン「すまん。すまん。その姿でからかうとどうなるか見てみたくなってしまった。」
長門「・・・そう・・・」
やばい。少しいじけてしまったようだ。
やっぱり精神年齢も見た目相応とはいえないがいつもよりは確実に幼くなっているようだ。
と、そんなことをしていると台所のほうから朝倉の声が聞こえた。
長門「なに?」
スカッ
振り返った長門のおでこにデコピンをする真似をしてみると、長門は少々驚いたような表情を見せて。
長門「おどろいた・・・」
やはり驚いたようだ。少々だが目に涙が浮かんでいる。
キョン「すまん。すまん。その姿でからかうとどうなるか見てみたくなってしまった。」
長門「・・・そう・・・」
やばい。少しいじけてしまったようだ。
やっぱり精神年齢も見た目相応とはいえないがいつもよりは確実に幼くなっているようだ。
と、そんなことをしていると台所のほうから朝倉の声が聞こえた。
35: 2009/02/20(金) 19:46:40.79 ID:LYt2i0nh0
朝倉「もうすぐ晩御飯できるわよー。」
やつが台所に行ってからまだ5分程度しか立っていないはずだが確かにいいにおいがしてきた。
これも情報操作ってやつなんだろうか。ってか力を無駄遣いするなッ!
長門「どうしたの・・・?」
キョン「い、いや。なんでもないさ。」
長門「そう・・・」
感情が出やすくなったとは言ってもやはりなかなか会話が続かないな。
朝倉「はい。できたわよ。お待ちどうさまー。」
朝倉がコタツの上に料理を運んできる。どれもなかなかうまそうだが毒なんて盛られてないだろうな。
疑心暗鬼になりながらにおいをかいで見る。うん。いいにおいだ。
やつが台所に行ってからまだ5分程度しか立っていないはずだが確かにいいにおいがしてきた。
これも情報操作ってやつなんだろうか。ってか力を無駄遣いするなッ!
長門「どうしたの・・・?」
キョン「い、いや。なんでもないさ。」
長門「そう・・・」
感情が出やすくなったとは言ってもやはりなかなか会話が続かないな。
朝倉「はい。できたわよ。お待ちどうさまー。」
朝倉がコタツの上に料理を運んできる。どれもなかなかうまそうだが毒なんて盛られてないだろうな。
疑心暗鬼になりながらにおいをかいで見る。うん。いいにおいだ。
37: 2009/02/20(金) 19:50:59.47 ID:LYt2i0nh0
朝倉「なにしてるの・・・?」
キョン「い、いや、なんでもない。いいにおいだと思っただけさ。」
朝倉「あら。嬉しいこといってくれるんだね。」
長門「いいにおい・・・」
なんだ。これじゃあまるで本当の家族みたいじゃないか。
それになぜだろうか。あまりいやな気分ではないな。
朝倉「はい長門さん。ご飯どうぞ。」
長門「ありがとう」
キョン「・・・その体でも食べる量は変わらないんだな・・・」
小さな体の前におかれた大量のご飯の盛られた皿を見ながら
『本当にこの二人と家族だったら絶対に養っていけないだろうな。』
なんてことを考えてしまった。なにを考えているんだ俺は・・・
キョン「い、いや、なんでもない。いいにおいだと思っただけさ。」
朝倉「あら。嬉しいこといってくれるんだね。」
長門「いいにおい・・・」
なんだ。これじゃあまるで本当の家族みたいじゃないか。
それになぜだろうか。あまりいやな気分ではないな。
朝倉「はい長門さん。ご飯どうぞ。」
長門「ありがとう」
キョン「・・・その体でも食べる量は変わらないんだな・・・」
小さな体の前におかれた大量のご飯の盛られた皿を見ながら
『本当にこの二人と家族だったら絶対に養っていけないだろうな。』
なんてことを考えてしまった。なにを考えているんだ俺は・・・
38: 2009/02/20(金) 19:54:41.15 ID:LYt2i0nh0
長門「ご馳走様。」
キョン「ふ~。食った食った・・・」
朝倉「お粗末さまでした。」
二人のペースにつられて少々食べ過ぎてしまった。
うっ。腹が苦しい・・・
朝倉「さてと。それじゃあそろそろお風呂に入りましょうか。」
長門「・・・お風呂。」
キョン「長門。なぜ俺の袖をつかむ。」
朝倉「あら。一緒に入りたいんじゃないの?」
キョン「いや。さすがにそれはまずいだろう。長門。朝倉と二人で入って来い。俺は後ではいるから。」
さすがに幼女化した同級生(宇宙人)と風呂に入る趣味は無いしそこまで落ちぶれてもいない。
長門「そう・・・」
少々残念そうな顔をしながら長門は風呂場の方へ行ったようだ。
朝倉も続いて風呂場の方へ行く。
キョン「ふ~。食った食った・・・」
朝倉「お粗末さまでした。」
二人のペースにつられて少々食べ過ぎてしまった。
うっ。腹が苦しい・・・
朝倉「さてと。それじゃあそろそろお風呂に入りましょうか。」
長門「・・・お風呂。」
キョン「長門。なぜ俺の袖をつかむ。」
朝倉「あら。一緒に入りたいんじゃないの?」
キョン「いや。さすがにそれはまずいだろう。長門。朝倉と二人で入って来い。俺は後ではいるから。」
さすがに幼女化した同級生(宇宙人)と風呂に入る趣味は無いしそこまで落ちぶれてもいない。
長門「そう・・・」
少々残念そうな顔をしながら長門は風呂場の方へ行ったようだ。
朝倉も続いて風呂場の方へ行く。
39: 2009/02/20(金) 19:59:26.92 ID:LYt2i0nh0
キョン「さてと。俺はちょっくら休憩するか・・・」
朝倉の淹れた茶を飲みながら休憩する。ちなみに毒は入っていなかった。
風呂場のほうから朝倉の声が聞こえてくる。
キョン「あいつ・・・この状況を楽しんでないか・・・?」
さっきも長門のパパママ発言にやけに喜んでたしな。
なんだろうか。宇宙人にも母性本能ってのはあるものなのか。
朝倉「キャーーーッ!」
ドガシャ!ドカ!ガラガラッ!!!
風呂場から大きな音と朝倉の悲鳴が聞こえた!
なにかあったのか!?
ガラガラ!!
キョン「おい!大丈夫かッ!」
朝倉の淹れた茶を飲みながら休憩する。ちなみに毒は入っていなかった。
風呂場のほうから朝倉の声が聞こえてくる。
キョン「あいつ・・・この状況を楽しんでないか・・・?」
さっきも長門のパパママ発言にやけに喜んでたしな。
なんだろうか。宇宙人にも母性本能ってのはあるものなのか。
朝倉「キャーーーッ!」
ドガシャ!ドカ!ガラガラッ!!!
風呂場から大きな音と朝倉の悲鳴が聞こえた!
なにかあったのか!?
ガラガラ!!
キョン「おい!大丈夫かッ!」
42: 2009/02/20(金) 20:02:37.31 ID:LYt2i0nh0
ガラガラ!!
キョン「おい!大丈夫かッ!」
風呂場の戸を開けて中の様子を見ると
朝倉「あいたたたたぁ・・・」
朝倉が盛大にすっ転んでいた。
キョン「ブフォアッ!」
思わぬ事態に噴出してしまう。
長門「・・・・・・・・・」
長門は湯船の中にいた。どうやら無事なようだが。
キョン「朝倉・・・その・・・大丈夫か~?」
できる限り見ないように目を瞑って言う。
キョン「おい!大丈夫かッ!」
風呂場の戸を開けて中の様子を見ると
朝倉「あいたたたたぁ・・・」
朝倉が盛大にすっ転んでいた。
キョン「ブフォアッ!」
思わぬ事態に噴出してしまう。
長門「・・・・・・・・・」
長門は湯船の中にいた。どうやら無事なようだが。
キョン「朝倉・・・その・・・大丈夫か~?」
できる限り見ないように目を瞑って言う。
44: 2009/02/20(金) 20:07:17.63 ID:LYt2i0nh0
朝倉「ちょっと転んだだけ・・・だいじょうぶみたい・・・もう目開けてもいいよ。」
キョン「おぉ。わかった。」
目を開けるとそこには朝倉がこけたときに打ったのか左肘の辺りをさすりながら立っていた。裸で。
キョン「ちょ!おまえ!タオル巻け!見える!」
朝倉「見えるって何が?」
キョン「なにがってお前!裸じゃねぇか!」
朝倉「あら。そんなの気にしなくていいじゃない。私たち夫婦なんだから。」
キョン「いや。だからって!」
朝倉「長門さんこうなったらキョンくんも一緒にお風呂に入れちゃいましょうか。」
長門「一緒に入る・・・」
キョン「んな!」
キョン「おぉ。わかった。」
目を開けるとそこには朝倉がこけたときに打ったのか左肘の辺りをさすりながら立っていた。裸で。
キョン「ちょ!おまえ!タオル巻け!見える!」
朝倉「見えるって何が?」
キョン「なにがってお前!裸じゃねぇか!」
朝倉「あら。そんなの気にしなくていいじゃない。私たち夫婦なんだから。」
キョン「いや。だからって!」
朝倉「長門さんこうなったらキョンくんも一緒にお風呂に入れちゃいましょうか。」
長門「一緒に入る・・・」
キョン「んな!」
47: 2009/02/20(金) 20:11:17.74 ID:LYt2i0nh0
朝倉「それ~♪」
キョン「服が消えたッ!?」
朝倉「情報操作って便利でしょ~♪」
キョン「扉が開かない!?」
長門「おとなしくするべき」
朝倉「ほら。長門さんもこう言ってるんだから。観念して一緒にお風呂に入りましょ。」
キョン「なんてこった・・・」
どうやら本当にあきらめるしかないらしい。
というか俺の制服は戻ってくるのだろうか・・・
朝倉「お背中洗いますよー。」
キョン「いちいち言わんでいい。早くしてくれ。」
今は一分一秒でも早くこの空間から出たい。というか長門の視線が!視線が!
キョン「服が消えたッ!?」
朝倉「情報操作って便利でしょ~♪」
キョン「扉が開かない!?」
長門「おとなしくするべき」
朝倉「ほら。長門さんもこう言ってるんだから。観念して一緒にお風呂に入りましょ。」
キョン「なんてこった・・・」
どうやら本当にあきらめるしかないらしい。
というか俺の制服は戻ってくるのだろうか・・・
朝倉「お背中洗いますよー。」
キョン「いちいち言わんでいい。早くしてくれ。」
今は一分一秒でも早くこの空間から出たい。というか長門の視線が!視線が!
62: 2009/02/20(金) 20:33:55.63 ID:LYt2i0nh0
長門「・・・・・・」
朝倉「長門さんも一緒にパパの背中洗う?」
キョン「パパって言うな!」
長門「・・・・・・・・・洗う。」
そういうと長門が湯船を出てこっちへ来る。
よかった。長門はタオルを巻いていてくれた。
朝倉「はい。スポンジ。」
長門「・・・・・・・・・」
ゴジゴシと長門が俺の背中をスポンジで洗っている。
入れ替わりに朝倉が湯船に浸かってにやにやしながらこっちを見ている。
66: 2009/02/20(金) 20:38:57.43 ID:LYt2i0nh0
キョン「うぅ・・・・・・」
長門「・・・・・・ゴシゴシ・・・・・・」
朝倉「こうやって見てると本当の親子みたいね~。」
キョン「言うな・・・」
長門「・・・いや・・・?」
キョン「い、いや!別にいやじゃあないぞ!」
長門「そう・・・」
朝倉「ふふふ♪」
二人して嬉しそうな顔をしている。
いや。性格には長門の表情は後ろにいるから見えないがな。
長門「・・・・・・ゴシゴシ・・・・・・」
朝倉「こうやって見てると本当の親子みたいね~。」
キョン「言うな・・・」
長門「・・・いや・・・?」
キョン「い、いや!別にいやじゃあないぞ!」
長門「そう・・・」
朝倉「ふふふ♪」
二人して嬉しそうな顔をしている。
いや。性格には長門の表情は後ろにいるから見えないがな。
68: 2009/02/20(金) 20:43:28.62 ID:LYt2i0nh0
ザバー
朝倉「さぁ体も洗ったことだし。皆で湯船に浸かりましょう。」
長門「・・・・・・一緒」
キョン「ってかいくら広い湯船だからって三人はきついだろう。」
さすがに一緒に湯船に浸かるのは恥ずかしい。
キョン「俺は体も洗ったしもういいから。二人で浸かってろ。」
朝倉「あらキョンくん。ちゃんと湯船に肩まで浸かって100秒数えないとだめよ。」
長門「100まで数える」
キョン「いや、だがな。」
朝倉「いいから入った入った~!」
キョン「のわ!引っ張るな!」
朝倉「さぁ体も洗ったことだし。皆で湯船に浸かりましょう。」
長門「・・・・・・一緒」
キョン「ってかいくら広い湯船だからって三人はきついだろう。」
さすがに一緒に湯船に浸かるのは恥ずかしい。
キョン「俺は体も洗ったしもういいから。二人で浸かってろ。」
朝倉「あらキョンくん。ちゃんと湯船に肩まで浸かって100秒数えないとだめよ。」
長門「100まで数える」
キョン「いや、だがな。」
朝倉「いいから入った入った~!」
キョン「のわ!引っ張るな!」
76: 2009/02/20(金) 20:50:43.49 ID:LYt2i0nh0
ザバーン!
頭から湯船に突っ込んだ。鼻に水が入っていたい。
キョン「わかった!わかったから!だから頭を抑えるな!おぼれる!」
朝倉「わかればいいのよ。ほら、長門さんもいらっしゃい。」
長門は朝倉に後ろから抱かれる格好で湯船に浸かる。
いくら相手は宇宙人だといっても見た目は人間だ。目のやり場に困る・・・
朝倉「夫婦なんだし見てもいいのよ?」
キョン「言うな!笑うな!さっさと100数えてあがるぞ!」
長門「1・・・2・・・3・・・4・・・5・・・6・・・7・・・・・・・・・・・・・・・」
朝倉「ふぅ。いいお湯だったわねぇ。」
キョン「疲れた・・・」
長門「コクコク・・・」
風呂から上がって三人で牛乳を飲む。
一瞬開いた冷蔵庫の中が4次元に見えたのはきっと気のせいだろう。そうだ。きっと気のせいだ。
頭から湯船に突っ込んだ。鼻に水が入っていたい。
キョン「わかった!わかったから!だから頭を抑えるな!おぼれる!」
朝倉「わかればいいのよ。ほら、長門さんもいらっしゃい。」
長門は朝倉に後ろから抱かれる格好で湯船に浸かる。
いくら相手は宇宙人だといっても見た目は人間だ。目のやり場に困る・・・
朝倉「夫婦なんだし見てもいいのよ?」
キョン「言うな!笑うな!さっさと100数えてあがるぞ!」
長門「1・・・2・・・3・・・4・・・5・・・6・・・7・・・・・・・・・・・・・・・」
朝倉「ふぅ。いいお湯だったわねぇ。」
キョン「疲れた・・・」
長門「コクコク・・・」
風呂から上がって三人で牛乳を飲む。
一瞬開いた冷蔵庫の中が4次元に見えたのはきっと気のせいだろう。そうだ。きっと気のせいだ。
83: 2009/02/20(金) 20:54:45.64 ID:LYt2i0nh0
長門「ケプッ」
朝倉「さてと。風呂上りの牛乳も飲んだしそろそろ寝ましょうか。」
キョン「あぁ。俺は今すぐにでも眠りたい。」
朝倉「向こうの寝室にベッドがあるから寝ましょう。」
俺は二人と一緒にあくびをしながら寝室に向かう。
キョン「・・・って!ベッドひとつだけかよ!」
いや。まぁいやな予感はしてたんだがな。信じたくなかっただけだ。
朝倉「しょうがないでしょ。もともと長門さん一人暮らしだし。」
長門「大きいから3人くらいなら眠れる。」
キョン「はぁ・・・どうせ断っても一緒に寝るって言うんだろう・・・?」
朝倉「あら。わかってるじゃない。さすが夫婦ねぇ。」
キョン「もう突っ込むのも疲れた・・・」
朝倉「さてと。風呂上りの牛乳も飲んだしそろそろ寝ましょうか。」
キョン「あぁ。俺は今すぐにでも眠りたい。」
朝倉「向こうの寝室にベッドがあるから寝ましょう。」
俺は二人と一緒にあくびをしながら寝室に向かう。
キョン「・・・って!ベッドひとつだけかよ!」
いや。まぁいやな予感はしてたんだがな。信じたくなかっただけだ。
朝倉「しょうがないでしょ。もともと長門さん一人暮らしだし。」
長門「大きいから3人くらいなら眠れる。」
キョン「はぁ・・・どうせ断っても一緒に寝るって言うんだろう・・・?」
朝倉「あら。わかってるじゃない。さすが夫婦ねぇ。」
キョン「もう突っ込むのも疲れた・・・」
85: 2009/02/20(金) 20:57:29.27 ID:LYt2i0nh0
長門「・・・家族・・・」
朝倉「そうね。長門さんもいるから家族よね。」
キョン「もうどっちでもいいから寝よう。早く寝よう。寝かせてくれ。」
俺はベットへと倒れこむ。
朝倉「よっぽど疲れてたのねぇ。」
朝倉がベットの反対側の端へ寝ながら言う
キョン「誰のせいだ誰の」
長門「・・・ごめんなさい」
間に寝ている長門が申し訳なさそうに言う。
キョン「いや。長門。お前は気にするな。お前は悪くないからな。」
朝倉「あら。やさしいのねぇ。」
キョン「事実を言っただけだ。まぁ別にお前が悪いとは言わないが疲れた原因は長門じゃなくお前だしな。」
朝倉「そうね。長門さんもいるから家族よね。」
キョン「もうどっちでもいいから寝よう。早く寝よう。寝かせてくれ。」
俺はベットへと倒れこむ。
朝倉「よっぽど疲れてたのねぇ。」
朝倉がベットの反対側の端へ寝ながら言う
キョン「誰のせいだ誰の」
長門「・・・ごめんなさい」
間に寝ている長門が申し訳なさそうに言う。
キョン「いや。長門。お前は気にするな。お前は悪くないからな。」
朝倉「あら。やさしいのねぇ。」
キョン「事実を言っただけだ。まぁ別にお前が悪いとは言わないが疲れた原因は長門じゃなくお前だしな。」
87: 2009/02/20(金) 21:00:32.59 ID:LYt2i0nh0
本当に今日はこいつのせいで疲れた。
朝倉「まぁまぁ。細かいことは気にしない気にしない。」
キョン「細かいのか?これは細かいことなのか?」
この事態が細かいことというならば今現在の日本の不況なんて散歩中に石に躓いた程度だな。
長門「スー・・・スー・・・」
朝倉「あら。長門さんは寝ちゃったみたいね。」
キョン「姿が小さくなっているからな。疲れるんだろう。」
朝倉「でしょうね。私も今日は相当疲れたし。」
キョン「俺も疲れた。さっさと寝よう。」
朝倉「そうね。そろそろ寝ましょうか。」
朝倉「まぁまぁ。細かいことは気にしない気にしない。」
キョン「細かいのか?これは細かいことなのか?」
この事態が細かいことというならば今現在の日本の不況なんて散歩中に石に躓いた程度だな。
長門「スー・・・スー・・・」
朝倉「あら。長門さんは寝ちゃったみたいね。」
キョン「姿が小さくなっているからな。疲れるんだろう。」
朝倉「でしょうね。私も今日は相当疲れたし。」
キョン「俺も疲れた。さっさと寝よう。」
朝倉「そうね。そろそろ寝ましょうか。」
88: 2009/02/20(金) 21:01:53.73 ID:LYt2i0nh0
キョン「おやすみ。」
朝倉「おやすみなさい。あなた。」
キョン「突っ込まんぞ」
朝倉「ふふふ♪」
なんというかこうやっていると本当の家族のように思えてきてしまうな。
まぁ悪くないかも知れないな。こういうのも・・・・・・
長門のこの寝顔を毎日見ながら眠れるなら。それも悪い気はしないしな・・・
朝倉「おやすみなさい。あなた。」
キョン「突っ込まんぞ」
朝倉「ふふふ♪」
なんというかこうやっていると本当の家族のように思えてきてしまうな。
まぁ悪くないかも知れないな。こういうのも・・・・・・
長門のこの寝顔を毎日見ながら眠れるなら。それも悪い気はしないしな・・・
91: 2009/02/20(金) 21:07:24.48 ID:LYt2i0nh0
~次の日の朝~
キョン「・・・ん・・・朝・・・か?」
長門「スー・・・スー・・・」
キョン「長門はまだ寝てるみたいだな。ん?朝倉はどこだ?」
長門を起こさないようにベットから降りて寝室を出るといいにおいがした。
朝倉「あら。キョンくんおはよう。」
キョン「おはよう。朝飯か。俺も作るの手伝うぞ。」
朝倉「それじゃあ後は味噌汁だけだからお願いしちゃおうかな。」
キョン「おう。もともと手伝うためにここにいるわけだしな。起こしてくれてもかまわなかったんだが。」
朝倉「それじゃあ明日からはキョンくんに朝御飯お願いしようかな。」
キョン「おう。まかせろ。」
キョン「・・・ん・・・朝・・・か?」
長門「スー・・・スー・・・」
キョン「長門はまだ寝てるみたいだな。ん?朝倉はどこだ?」
長門を起こさないようにベットから降りて寝室を出るといいにおいがした。
朝倉「あら。キョンくんおはよう。」
キョン「おはよう。朝飯か。俺も作るの手伝うぞ。」
朝倉「それじゃあ後は味噌汁だけだからお願いしちゃおうかな。」
キョン「おう。もともと手伝うためにここにいるわけだしな。起こしてくれてもかまわなかったんだが。」
朝倉「それじゃあ明日からはキョンくんに朝御飯お願いしようかな。」
キョン「おう。まかせろ。」
93: 2009/02/20(金) 21:10:52.31 ID:LYt2i0nh0
朝倉はご機嫌そうにエプロンをはずしながら居間のほうへ戻っていった。
俺は味噌汁を作りながら時計を確認する。
キョン「7時前ってとこか。」
朝飯ができる前に長門を起こした方がいいかと思ったがせっかくの休日だ。
もう少し寝かせてやることにした。
キョン「朝倉ー。飯できたぞー。」
朝倉「あらおいしそう。」
朝倉が目の前に置かれたいかにも日本の食卓といった朝食を見ていった。
キョン「ほとんどはお前が自分で作ったもんだがな。」
朝倉「味噌汁もおいしそうよ?」
キョン「そいつはどうも。」
俺は昨日と同じ。朝倉を右側にするようにコタツに座った。
と。そのとき寝室から長門が起きてきた。
俺は味噌汁を作りながら時計を確認する。
キョン「7時前ってとこか。」
朝飯ができる前に長門を起こした方がいいかと思ったがせっかくの休日だ。
もう少し寝かせてやることにした。
キョン「朝倉ー。飯できたぞー。」
朝倉「あらおいしそう。」
朝倉が目の前に置かれたいかにも日本の食卓といった朝食を見ていった。
キョン「ほとんどはお前が自分で作ったもんだがな。」
朝倉「味噌汁もおいしそうよ?」
キョン「そいつはどうも。」
俺は昨日と同じ。朝倉を右側にするようにコタツに座った。
と。そのとき寝室から長門が起きてきた。
97: 2009/02/20(金) 21:14:49.55 ID:LYt2i0nh0
長門「・・・おはよう」
キョン「おぉ長門。おはよう。」
朝倉「おはよう長門さん。」
長門はコタツの上に朝食を確かめるとこちらを見ながら。
長門「ごはん・・・」
キョン「長門も一緒に食うか。長門の分も持って来てやるから座ってまってろ。」
長門「手伝う・・・」
そういって長門は一緒に台所のほうへついてきた。
キョン「それじゃあこのお盆を向こうまで運んでくれ。」
そういって朝食の乗ったお盆を渡す。
長門「ん・・・」
キョン「長門。大丈夫か?」
キョン「おぉ長門。おはよう。」
朝倉「おはよう長門さん。」
長門はコタツの上に朝食を確かめるとこちらを見ながら。
長門「ごはん・・・」
キョン「長門も一緒に食うか。長門の分も持って来てやるから座ってまってろ。」
長門「手伝う・・・」
そういって長門は一緒に台所のほうへついてきた。
キョン「それじゃあこのお盆を向こうまで運んでくれ。」
そういって朝食の乗ったお盆を渡す。
長門「ん・・・」
キョン「長門。大丈夫か?」
101: 2009/02/20(金) 21:18:59.09 ID:LYt2i0nh0
長門「だい・・・じょうぶ・・・」
軽くふらふらする長門の後ろをいつ転んでも支えられるように付いていく。
なんとか転ばすにコタツまで運んだ長門の正面にやはり昨日と同じように座る。
長門「ふぅ・・・」
キョン「よし。それじゃあ食べるとしようか。」
朝倉「それじゃあいただきます。」
長門「いただきます。」
キョン「いただきまーす。」
三人で朝食を食べる。うん。くやしいがうまいな。
自分の作った味噌汁を飲む。まぁなかなかの出来だろう。
朝倉「うん。おいしい。」
キョン「そいつはどうも。」
長門「モグモグ・・・」
軽くふらふらする長門の後ろをいつ転んでも支えられるように付いていく。
なんとか転ばすにコタツまで運んだ長門の正面にやはり昨日と同じように座る。
長門「ふぅ・・・」
キョン「よし。それじゃあ食べるとしようか。」
朝倉「それじゃあいただきます。」
長門「いただきます。」
キョン「いただきまーす。」
三人で朝食を食べる。うん。くやしいがうまいな。
自分の作った味噌汁を飲む。まぁなかなかの出来だろう。
朝倉「うん。おいしい。」
キョン「そいつはどうも。」
長門「モグモグ・・・」
105: 2009/02/20(金) 21:22:33.38 ID:LYt2i0nh0
キョン「長門。どうだおいしいかな?」
長門「おいしい・・・」
キョン「そいつはよかった。」
その後も三人でテレビのニュースを見ながら食べた。
途中ニュースでの話題で会話が続いたので助かった。こういう食卓も悪くないな。
しかし二人とも朝からよく食べる。
とくに長門は小さいにもかかわらずいつもより食べている気がするな。
やはりそれだけ力を使ってるってことなんだろうか。
長門「ご馳走様。」
朝倉「おいしかったわ。」
キョン「ご馳走様っと。さて。おれは食器片付けてくるから二人は休んでな。」
朝倉「悪いわね。終わったらお茶淹れるわよ。」
長門「お茶。この体じゃ淹れられない。」
朝倉「長門さんは気を遣わないでいいの。今は子供なんだから。」
長門「子供・・・」
長門「おいしい・・・」
キョン「そいつはよかった。」
その後も三人でテレビのニュースを見ながら食べた。
途中ニュースでの話題で会話が続いたので助かった。こういう食卓も悪くないな。
しかし二人とも朝からよく食べる。
とくに長門は小さいにもかかわらずいつもより食べている気がするな。
やはりそれだけ力を使ってるってことなんだろうか。
長門「ご馳走様。」
朝倉「おいしかったわ。」
キョン「ご馳走様っと。さて。おれは食器片付けてくるから二人は休んでな。」
朝倉「悪いわね。終わったらお茶淹れるわよ。」
長門「お茶。この体じゃ淹れられない。」
朝倉「長門さんは気を遣わないでいいの。今は子供なんだから。」
長門「子供・・・」
108: 2009/02/20(金) 21:25:55.56 ID:LYt2i0nh0
台所で皿洗いをしているとそんな会話が聞こえてきた。
子供ってのは朝倉と俺の子供ってことだろうか。まぁそういうことになるよなぁ・・・
高校生にして子持ちか。いやではないが変な気分だな。
キョン「皿洗い終わったぞー。」
朝倉「お疲れさま。お茶淹れるわね。長門さんも飲む?」
長門「飲む・・・」
朝倉「それじゃあちょっと待っててね~」
朝倉はそういってお茶を淹れに台所へ向かった。
キョン「そうだ。長門。今日はちょっと外に出るか?」
長門「外へ・・・?」
キョン「いくら体が小さいからって家にずっと居たんじゃつまらないだろ。図書館にでも行くか?」
長門「・・・行く。」
キョン「そうか。それじゃあちょっくら茶を飲んで休憩したらいくか。」
子供ってのは朝倉と俺の子供ってことだろうか。まぁそういうことになるよなぁ・・・
高校生にして子持ちか。いやではないが変な気分だな。
キョン「皿洗い終わったぞー。」
朝倉「お疲れさま。お茶淹れるわね。長門さんも飲む?」
長門「飲む・・・」
朝倉「それじゃあちょっと待っててね~」
朝倉はそういってお茶を淹れに台所へ向かった。
キョン「そうだ。長門。今日はちょっと外に出るか?」
長門「外へ・・・?」
キョン「いくら体が小さいからって家にずっと居たんじゃつまらないだろ。図書館にでも行くか?」
長門「・・・行く。」
キョン「そうか。それじゃあちょっくら茶を飲んで休憩したらいくか。」
118: 2009/02/20(金) 21:32:26.85 ID:LYt2i0nh0
朝倉「あら?どこかへ行くの?」
長門「図書館・・・」
キョン「家に引きこもってばかりもあれだからな。」
朝倉「それじゃああたしも一緒に行こうかな。近くのスーパーが今日安売りだから。」
そういうと朝倉は淹れてきたお茶をそれぞれの前において自分も座った。
キョン「それじゃあもうちょいしたら出るか。」
朝倉「そうね。もう少しのんびりしましょう。」
長門「コクコク・・・」
長門はお茶を飲みながら何か言いたげな目でこちらを見てきた。
キョン「どうかしたか長門?」
長門「服・・・これ(パジャマ)と一着しかない・・・」
キョン「そうか。いつもの服は大きくて着れないからな。」
朝倉「ついでだし服も買いに行きましょうか。」
長門「図書館・・・」
キョン「家に引きこもってばかりもあれだからな。」
朝倉「それじゃああたしも一緒に行こうかな。近くのスーパーが今日安売りだから。」
そういうと朝倉は淹れてきたお茶をそれぞれの前において自分も座った。
キョン「それじゃあもうちょいしたら出るか。」
朝倉「そうね。もう少しのんびりしましょう。」
長門「コクコク・・・」
長門はお茶を飲みながら何か言いたげな目でこちらを見てきた。
キョン「どうかしたか長門?」
長門「服・・・これ(パジャマ)と一着しかない・・・」
キョン「そうか。いつもの服は大きくて着れないからな。」
朝倉「ついでだし服も買いに行きましょうか。」
128: 2009/02/20(金) 21:35:52.85 ID:LYt2i0nh0
キョン「そういえば俺の制服ってどうなったんだ・・・?」
朝倉「ちゃんと元通りにして寝室のクローゼットに掛けてあるわよ。」
キョン「そいつはよかった。」
朝倉「他にも何着かはキョンくんも着れる服を用意してあるから好きに着てね。」
長門「私が用意した・・・」
キョン「そいつは助かる。ありがとな。」
そんな感じにどこに行って何をするかを簡単に話しながらお茶を飲み終えた。
キョン「さてと。そろそろ行くか。」
三人共ぱっぱと着替えて家を出る。
ちなみに用意されていた服はどれもなかなかいい服が揃っていた。
朝倉「ちゃんと元通りにして寝室のクローゼットに掛けてあるわよ。」
キョン「そいつはよかった。」
朝倉「他にも何着かはキョンくんも着れる服を用意してあるから好きに着てね。」
長門「私が用意した・・・」
キョン「そいつは助かる。ありがとな。」
そんな感じにどこに行って何をするかを簡単に話しながらお茶を飲み終えた。
キョン「さてと。そろそろ行くか。」
三人共ぱっぱと着替えて家を出る。
ちなみに用意されていた服はどれもなかなかいい服が揃っていた。
140: 2009/02/20(金) 21:40:34.35 ID:LYt2i0nh0
朝倉「それじゃあまずは図書館に行きましょうか。」
マンションの前で朝倉が言う。
キョン「そうだな。」
朝倉「私はすぐそこのスーパーでちょっと買う物があるから先に行ってて。」
長門「わかった。」
キョン「それじゃあまた後でな。」
図書館の前で一旦朝倉と別れてから俺と長門は図書館に入った。
キョン「さてと。なにか借りたい本はあるのか?」
長門「特には・・・。」
キョン「それじゃあいい本が無いか適当に見て回るか。」
長門「そうする。」
二人で広い図書館の本棚と本棚の間を縫うようにあるく。
相変わらず本には目が無いようで。長門はいい本が無いか必氏に探しているようだった。
マンションの前で朝倉が言う。
キョン「そうだな。」
朝倉「私はすぐそこのスーパーでちょっと買う物があるから先に行ってて。」
長門「わかった。」
キョン「それじゃあまた後でな。」
図書館の前で一旦朝倉と別れてから俺と長門は図書館に入った。
キョン「さてと。なにか借りたい本はあるのか?」
長門「特には・・・。」
キョン「それじゃあいい本が無いか適当に見て回るか。」
長門「そうする。」
二人で広い図書館の本棚と本棚の間を縫うようにあるく。
相変わらず本には目が無いようで。長門はいい本が無いか必氏に探しているようだった。
145: 2009/02/20(金) 21:44:36.56 ID:LYt2i0nh0
長門「あ。」
キョン「どうした長門?」
長門「あの本。」
長門の指差すほうを見ると何やら難しげだがどこか興味をそそられる感じの本がおいてあった。
長門「手。届かない。」
キョン「あれはちょっと高いな。俺も手を伸ばしても届かんな。」
さて。どうしたものかな・・・
長門「持って。」
キョン「へ?」
長門「パパが私を持って腕を伸ばせば届くと思われる。」
キョン「なるほど。確かに届くかも知れんな。・・・っていますごい普通にパパって言ったな。」
キョン「どうした長門?」
長門「あの本。」
長門の指差すほうを見ると何やら難しげだがどこか興味をそそられる感じの本がおいてあった。
長門「手。届かない。」
キョン「あれはちょっと高いな。俺も手を伸ばしても届かんな。」
さて。どうしたものかな・・・
長門「持って。」
キョン「へ?」
長門「パパが私を持って腕を伸ばせば届くと思われる。」
キョン「なるほど。確かに届くかも知れんな。・・・っていますごい普通にパパって言ったな。」
151: 2009/02/20(金) 21:47:31.83 ID:LYt2i0nh0
長門「パパは・・・いや・・・?」
キョン「いや・・・長門がそう呼びたいならそう呼ぶといい。」
長門「わかった。」
長門が嬉しそうな表情を見せる。やっぱりこの長門は感情が表に出やすいようだ。
キョン「さぁ。それじゃあ持ち上げるぞ長門ッ。」
長門「大丈夫。」
キョン「よい・・・しょ・・・ッと!」
長門「・・・ッ」
キョン「どうだ長門。届きそうか?」
長門「大丈夫。届く。高い。」
キョン「怖いか?」
長門「わからない。」
キョン「そうか。取りあえず本は取れたか?」
長門「取れた。おろしていい。」
キョン「いや・・・長門がそう呼びたいならそう呼ぶといい。」
長門「わかった。」
長門が嬉しそうな表情を見せる。やっぱりこの長門は感情が表に出やすいようだ。
キョン「さぁ。それじゃあ持ち上げるぞ長門ッ。」
長門「大丈夫。」
キョン「よい・・・しょ・・・ッと!」
長門「・・・ッ」
キョン「どうだ長門。届きそうか?」
長門「大丈夫。届く。高い。」
キョン「怖いか?」
長門「わからない。」
キョン「そうか。取りあえず本は取れたか?」
長門「取れた。おろしていい。」
158: 2009/02/20(金) 21:50:42.56 ID:LYt2i0nh0
キョン「了解っと。」
バランスを崩さないようにゆっくりと長門をおろす。
地面に足が付いた瞬間長門の顔に一瞬安堵の表情が見えた。
やっぱり怖かったんだろうか。まぁこれだけ小さな体なら多少は怖いモンだろうな。
キョン「さて。その本借りるか?」
長門「借りる。」
キョン「よし。それじゃあ貸し出し口まで持っていくか。」
二人で貸し出し口まで歩く。
分厚い本を小さな長門が持つととても不似合いで。この子がこの本を読む姿は想像しがたい。
だが少なくとも。俺よりは本を読むんだ。こんな姿でも。
お姉さん「こちら一冊貸し出しでよろしいでしょうか。」
キョン「はい。」
お姉さん「返却期日は一ヶ月後になります。」
キョン「わかりました。」
バランスを崩さないようにゆっくりと長門をおろす。
地面に足が付いた瞬間長門の顔に一瞬安堵の表情が見えた。
やっぱり怖かったんだろうか。まぁこれだけ小さな体なら多少は怖いモンだろうな。
キョン「さて。その本借りるか?」
長門「借りる。」
キョン「よし。それじゃあ貸し出し口まで持っていくか。」
二人で貸し出し口まで歩く。
分厚い本を小さな長門が持つととても不似合いで。この子がこの本を読む姿は想像しがたい。
だが少なくとも。俺よりは本を読むんだ。こんな姿でも。
お姉さん「こちら一冊貸し出しでよろしいでしょうか。」
キョン「はい。」
お姉さん「返却期日は一ヶ月後になります。」
キョン「わかりました。」
164: 2009/02/20(金) 21:53:55.30 ID:LYt2i0nh0
長門「一ヶ月・・・」
お姉さん「あら。妹さん?」
キョン「いえ。えぇっと・・・」
長門「パパ。」
お姉さん「娘さんでしたか。失礼いたしました。若いお父さんでよかったね。」
長門「・・・若い。」
キョン「ははは・・・。」
まぁ若いのは見た目だけじゃなくて中身もなんですがね。
キョン「お。朝倉。買い物は終わったのか?」
朝倉「えぇ。買うものは買ったわよ。」
長門と図書館のソファーに座って休憩していると朝倉が戻ってきた。
お姉さん「あら。妹さん?」
キョン「いえ。えぇっと・・・」
長門「パパ。」
お姉さん「娘さんでしたか。失礼いたしました。若いお父さんでよかったね。」
長門「・・・若い。」
キョン「ははは・・・。」
まぁ若いのは見た目だけじゃなくて中身もなんですがね。
キョン「お。朝倉。買い物は終わったのか?」
朝倉「えぇ。買うものは買ったわよ。」
長門と図書館のソファーに座って休憩していると朝倉が戻ってきた。
171: 2009/02/20(金) 21:56:27.39 ID:LYt2i0nh0
キョン「よし。朝倉。どうする?ちょっと休憩してから服を買いに行くか?」
朝倉「私はそんなに疲れてないわよ。」
長門「私も。」
キョン「そうか。それじゃあこのまま行くか。」
朝倉「近くに大きなデパートがあるからそこへ行きましょうか。」
キョン「そうだな。デパートなら他にも何か買おうと思ったら買えるしな。」
長門「いろいろと。買わないと不便。」
朝倉「そうね。いつまで一緒に住むことになるかわからないし。必要になりそうなものはできるだけ買っておきましょう。」
キョン「金は大丈夫なのか?おれはそんなに持ってないぞ。」
朝倉「それなら気にしなくても大丈夫よ。」
長門「問題ない。」
キョン「・・・まぁ、あまり詳しくは聞かないでおこうか。」
朝倉「私はそんなに疲れてないわよ。」
長門「私も。」
キョン「そうか。それじゃあこのまま行くか。」
朝倉「近くに大きなデパートがあるからそこへ行きましょうか。」
キョン「そうだな。デパートなら他にも何か買おうと思ったら買えるしな。」
長門「いろいろと。買わないと不便。」
朝倉「そうね。いつまで一緒に住むことになるかわからないし。必要になりそうなものはできるだけ買っておきましょう。」
キョン「金は大丈夫なのか?おれはそんなに持ってないぞ。」
朝倉「それなら気にしなくても大丈夫よ。」
長門「問題ない。」
キョン「・・・まぁ、あまり詳しくは聞かないでおこうか。」
175: 2009/02/20(金) 22:00:27.98 ID:LYt2i0nh0
金銭面の不安も解消(?)されたところで、三人は図書館を出てデパートへ向かう。
ここの図書館へはなんだか来づらくなってしまったな・・・。
キョン「長門。本重いんじゃないか?朝倉も買ったもの持つぞ。」
長門「大丈夫。」
キョン「そうか?無理するなよ。」
朝倉「それじゃあ私は持ってもらおうかな。」
キョン「おう。任せろ。」
朝倉が持っていたスーパーの袋を持つ。
中身は何か知らないが勝手に見ないほうがいいだろう。
長門「着いた。」
キョン「よし。それじゃあさっそく服が売ってるフロアに行くか。」
朝倉「えっと。確か3階だったと思うわ。」
キョン「3階か、階段で行くか?長門。大丈夫か?」
長門「平気。」
朝倉「それじゃあ階段で行きましょう。」
ここの図書館へはなんだか来づらくなってしまったな・・・。
キョン「長門。本重いんじゃないか?朝倉も買ったもの持つぞ。」
長門「大丈夫。」
キョン「そうか?無理するなよ。」
朝倉「それじゃあ私は持ってもらおうかな。」
キョン「おう。任せろ。」
朝倉が持っていたスーパーの袋を持つ。
中身は何か知らないが勝手に見ないほうがいいだろう。
長門「着いた。」
キョン「よし。それじゃあさっそく服が売ってるフロアに行くか。」
朝倉「えっと。確か3階だったと思うわ。」
キョン「3階か、階段で行くか?長門。大丈夫か?」
長門「平気。」
朝倉「それじゃあ階段で行きましょう。」
183: 2009/02/20(金) 22:05:51.72 ID:LYt2i0nh0
三人で階段を上る。
やはり小さな体では少しきついのか、長門は朝倉に手を引いてもらっていた。
長門「洋服。いっぱい。」
朝倉「結構いろんな服があるのね。」
キョン「こんだけ量があるんだ。いい服が見つかるといいな。」
俺は一人で下着を買いに行った。服は用意してもらっていたが下着は無かったからな。
ついでに何かいい服が無いかも見て回ってみたが。特に買いたいと思うものは無かった。
朝倉「キョンくん。こんなのどうかな?」
長門「・・・・・・。」
買い物が終わって朝倉と長門のいる試着室のほうへ行くと長門はいかにも子供といった感じの服を着ていた。
キョン「うん。いいんじゃないか。かわいいぞ。」
長門「かわいい・・・。」
朝倉「よかったわね。長門さん。」
やはり小さな体では少しきついのか、長門は朝倉に手を引いてもらっていた。
長門「洋服。いっぱい。」
朝倉「結構いろんな服があるのね。」
キョン「こんだけ量があるんだ。いい服が見つかるといいな。」
俺は一人で下着を買いに行った。服は用意してもらっていたが下着は無かったからな。
ついでに何かいい服が無いかも見て回ってみたが。特に買いたいと思うものは無かった。
朝倉「キョンくん。こんなのどうかな?」
長門「・・・・・・。」
買い物が終わって朝倉と長門のいる試着室のほうへ行くと長門はいかにも子供といった感じの服を着ていた。
キョン「うん。いいんじゃないか。かわいいぞ。」
長門「かわいい・・・。」
朝倉「よかったわね。長門さん。」
187: 2009/02/20(金) 22:09:15.69 ID:LYt2i0nh0
そのほかにももう少し落ち着いた服がいいという長門の希望通りにいろいろと服を買った。
いつも制服の長門しか見たこと無かったからこんな状況とはいえ新鮮な感じだな。
買い物もそこそこにそろそろ昼食の時間だ。
長門「おなかすいた。」
朝倉「たしか下の階にいろいろと飲食店が入ってたはずよ。」
キョン「それじゃあ下で飯を食うか。」
長門「ご飯。ご飯。」
長門はご飯と聞くと上機嫌になる。
うん。よく食べる子はよく育つぞ。
適当な店に入り注文をする。
二人は外食というのもあって量を控えめにしているようだった。
いつも制服の長門しか見たこと無かったからこんな状況とはいえ新鮮な感じだな。
買い物もそこそこにそろそろ昼食の時間だ。
長門「おなかすいた。」
朝倉「たしか下の階にいろいろと飲食店が入ってたはずよ。」
キョン「それじゃあ下で飯を食うか。」
長門「ご飯。ご飯。」
長門はご飯と聞くと上機嫌になる。
うん。よく食べる子はよく育つぞ。
適当な店に入り注文をする。
二人は外食というのもあって量を控えめにしているようだった。
191: 2009/02/20(金) 22:12:09.36 ID:LYt2i0nh0
長門「モグモグ・・・」
朝倉「うん。おいしいわね。」
キョン「結構安いしいい店だな。」
長門「おかわり。」
・・・・・・・・・結局この後長門は7回おかわりをした。
キョン「ふぅ。たまにはこういうのんびり休日もいいな~。」
デパートの裏の方にある公園の芝生に座りながら言う。
横には長門が先ほど借りた本を読んでその向こう側に朝倉が座っている。
朝倉「うん。おいしいわね。」
キョン「結構安いしいい店だな。」
長門「おかわり。」
・・・・・・・・・結局この後長門は7回おかわりをした。
キョン「ふぅ。たまにはこういうのんびり休日もいいな~。」
デパートの裏の方にある公園の芝生に座りながら言う。
横には長門が先ほど借りた本を読んでその向こう側に朝倉が座っている。
194: 2009/02/20(金) 22:15:05.29 ID:LYt2i0nh0
キョン「高校に入ってからはハルヒに付き合ってSOS団の活動で大変だったからな。」
朝倉「もちろん。月曜日からはそっちのほうもがんばってもらうわよ。」
長門「私が居ないのは学校側に諸事情として伝えてある。」
キョン「長門が居ない上に俺まで居なくなったら古泉や朝日奈さんが困るしな。」
朝倉「まぁ今日は珍しく不思議探しとやらも無かったみたいだし。昨日も涼宮さんは帰っちゃったみたいだし。もしかしたら彼女は彼女で何か忙しいのかもしれないわよ。」
キョン「だな。また変なこと考えてなけりゃいいんだが・・・」
まぁ今はあの騒がしい日々も忘れてこうやってのんびり木陰で過ごすのもいいな。
風が気持ちいい。横で単調なスピードでめくられる本のページの音が眠気を誘う・・・・・・
朝倉「もちろん。月曜日からはそっちのほうもがんばってもらうわよ。」
長門「私が居ないのは学校側に諸事情として伝えてある。」
キョン「長門が居ない上に俺まで居なくなったら古泉や朝日奈さんが困るしな。」
朝倉「まぁ今日は珍しく不思議探しとやらも無かったみたいだし。昨日も涼宮さんは帰っちゃったみたいだし。もしかしたら彼女は彼女で何か忙しいのかもしれないわよ。」
キョン「だな。また変なこと考えてなけりゃいいんだが・・・」
まぁ今はあの騒がしい日々も忘れてこうやってのんびり木陰で過ごすのもいいな。
風が気持ちいい。横で単調なスピードでめくられる本のページの音が眠気を誘う・・・・・・
197: 2009/02/20(金) 22:19:30.60 ID:LYt2i0nh0
キョン「・・・ん・・・?」
しまった。気づいたら木陰で眠ってしまっていたようだ。
朝倉・長門「スー・・・スー・・・」
キョン「・・・まったく。」
二人して人の腹を枕にしやがって。
気持ちよさそうな顔で寝てんなぁ。おい。
キョン「俺ももう一眠りするかなぁ。」
上を見上げると木漏れ日が目をさして少しまぶしかった。
長門「・・・・・・パパ。」
キョン「ん?長門。起こしちまったか?」
不意に呼ばれ起こしてしまったかと思い長門の顔を見る。
しまった。気づいたら木陰で眠ってしまっていたようだ。
朝倉・長門「スー・・・スー・・・」
キョン「・・・まったく。」
二人して人の腹を枕にしやがって。
気持ちよさそうな顔で寝てんなぁ。おい。
キョン「俺ももう一眠りするかなぁ。」
上を見上げると木漏れ日が目をさして少しまぶしかった。
長門「・・・・・・パパ。」
キョン「ん?長門。起こしちまったか?」
不意に呼ばれ起こしてしまったかと思い長門の顔を見る。
203: 2009/02/20(金) 22:22:57.96 ID:LYt2i0nh0
長門「スー・・・スー・・・」
キョン「寝言か・・・」
俺は二人が起きるまで仰向けのまま長門が借りた本を読むことにした。
うん。難しいぞ。長門。
朝倉「・・・んん・・・おはよう・・・」
キョン「おぉ。おはよう。よく寝てたな。」
朝倉「・・・それ。腕痛くならない?」
朝倉がずっとプルプルしながら本を持っている俺の腕を見て言った。
キョン「仰向けだしこうやって掲げないと読めないからな。それに男としては一度読み始めた限り二人が起きるまでは読まねばならん。」
朝倉「変なの。」
そういって朝倉が笑う。変で悪かったな。
キョン「寝言か・・・」
俺は二人が起きるまで仰向けのまま長門が借りた本を読むことにした。
うん。難しいぞ。長門。
朝倉「・・・んん・・・おはよう・・・」
キョン「おぉ。おはよう。よく寝てたな。」
朝倉「・・・それ。腕痛くならない?」
朝倉がずっとプルプルしながら本を持っている俺の腕を見て言った。
キョン「仰向けだしこうやって掲げないと読めないからな。それに男としては一度読み始めた限り二人が起きるまでは読まねばならん。」
朝倉「変なの。」
そういって朝倉が笑う。変で悪かったな。
205: 2009/02/20(金) 22:24:55.15 ID:LYt2i0nh0
朝倉「長門さんはまだ起きないみたいね。」
キョン「小さな体で結構あるいたしな。元から体力もあるほうじゃないだろうし疲れたんだろ。」
朝倉「もう日も傾いてきてるし。おんぶして家に帰りましょうか。」
キョン「そうだな。そうするか。」
朝倉が長門も起こさないように持ち上げて俺の背中のせる。
その体はとても小さく。とてもか細かった。
いつも自分を守ってくれている長門と被り。そしていつもこんな少女に助けられる自分が少し恥ずかしくなった。
キョン「軽いなー。」
朝倉「その体で重かったらおかしいでしょ。」
キョン「そりゃそうだが・・・あんだけ飯食ったのになぁ・・・」
朝倉「女子の体重に関することは禁則事項ってやつよ。」
キョン「そいつは悪かったな。あやまろう。」
長門「スー・・・スー・・・」
キョン「小さな体で結構あるいたしな。元から体力もあるほうじゃないだろうし疲れたんだろ。」
朝倉「もう日も傾いてきてるし。おんぶして家に帰りましょうか。」
キョン「そうだな。そうするか。」
朝倉が長門も起こさないように持ち上げて俺の背中のせる。
その体はとても小さく。とてもか細かった。
いつも自分を守ってくれている長門と被り。そしていつもこんな少女に助けられる自分が少し恥ずかしくなった。
キョン「軽いなー。」
朝倉「その体で重かったらおかしいでしょ。」
キョン「そりゃそうだが・・・あんだけ飯食ったのになぁ・・・」
朝倉「女子の体重に関することは禁則事項ってやつよ。」
キョン「そいつは悪かったな。あやまろう。」
長門「スー・・・スー・・・」
209: 2009/02/20(金) 22:28:01.70 ID:LYt2i0nh0
そんなこんなで長門のマンションまで戻ってきた。
いや。今は俺らのマンションか?
朝倉「ふぅ。お帰りなさい。あなた。」
朝倉が先に部屋に入り振り返ってそういった。
なにが"あなた"だ。恥ずかしくないのかね。おれは恥ずかしくて言えないぞ。
キョン「ただいま。」
朝倉「あら。"あなた"については何も言わないんだ。」
キョン「もう慣れたさ。長門からはパパって呼ばれるしな。」
朝倉「いいなー。私も長門さんからママって呼ばれてみたいわ。」
キョン「起きたら読んでくれるさ。きっと。」
そういって横でコタツに半分埋もれながら寝息を立てる長門を見る。
いや。今は俺らのマンションか?
朝倉「ふぅ。お帰りなさい。あなた。」
朝倉が先に部屋に入り振り返ってそういった。
なにが"あなた"だ。恥ずかしくないのかね。おれは恥ずかしくて言えないぞ。
キョン「ただいま。」
朝倉「あら。"あなた"については何も言わないんだ。」
キョン「もう慣れたさ。長門からはパパって呼ばれるしな。」
朝倉「いいなー。私も長門さんからママって呼ばれてみたいわ。」
キョン「起きたら読んでくれるさ。きっと。」
そういって横でコタツに半分埋もれながら寝息を立てる長門を見る。
210: 2009/02/20(金) 22:31:41.86 ID:LYt2i0nh0
朝倉「こうやって見ると。本当に子供ね。」
キョン「俺は何だか最初より子供っぽくなってきてる気もするがな。」
朝倉「きっと慣れてきたんじゃない?子供の視線に。」
キョン「俺も慣れてきちまったよ。親の視線って言うのかね。人間の適応能力ってのは恐ろしいもんだ。」
そういってもう一度長門の顔を見る。
顔が半分コタツ布団に埋もれていたのでずらしてやった。
キョン「さて。俺は夕食を作るか。」
朝倉「お願いするわ。長門さんはこっちで見てるから。」
キョン「飯ができる頃には長門も起きるだろうさ。」
そういって台所へと向かう。
デパートで材料は買ってきたしぱぱっと調理を始めるとするか。
・・・・・・量はとてつもないがまぁなんとかなるだろう。
キョン「俺は何だか最初より子供っぽくなってきてる気もするがな。」
朝倉「きっと慣れてきたんじゃない?子供の視線に。」
キョン「俺も慣れてきちまったよ。親の視線って言うのかね。人間の適応能力ってのは恐ろしいもんだ。」
そういってもう一度長門の顔を見る。
顔が半分コタツ布団に埋もれていたのでずらしてやった。
キョン「さて。俺は夕食を作るか。」
朝倉「お願いするわ。長門さんはこっちで見てるから。」
キョン「飯ができる頃には長門も起きるだろうさ。」
そういって台所へと向かう。
デパートで材料は買ってきたしぱぱっと調理を始めるとするか。
・・・・・・量はとてつもないがまぁなんとかなるだろう。
212: 2009/02/20(金) 22:35:15.72 ID:LYt2i0nh0
キョン「よし。完成だ。簡単な料理だがまぁ味はそこそこだし俺にしてはよくやった。」
朝倉「料理運ぶの手伝うよ。」
キョン「おぉ。助かる。」
三人で食べるには少々多すぎる料理を二人で運ぶ。
長門「・・・ん。いいにおい。」
キョン「お。起きたか長門。」
朝倉「夕飯だけど。すぐに食べる?」
キョン「寝起きだし無理はしなくていいぞ。あとで暖めてやるから。」
長門「じゃあ。もう少ししてから食べる。」
寝起きのためかボーっとした表情で長門が言う。
キョン「それじゃあお先に。いただきます。」
朝倉「いただきます。」
朝倉「料理運ぶの手伝うよ。」
キョン「おぉ。助かる。」
三人で食べるには少々多すぎる料理を二人で運ぶ。
長門「・・・ん。いいにおい。」
キョン「お。起きたか長門。」
朝倉「夕飯だけど。すぐに食べる?」
キョン「寝起きだし無理はしなくていいぞ。あとで暖めてやるから。」
長門「じゃあ。もう少ししてから食べる。」
寝起きのためかボーっとした表情で長門が言う。
キョン「それじゃあお先に。いただきます。」
朝倉「いただきます。」
215: 2009/02/20(金) 22:40:33.73 ID:LYt2i0nh0
ボーっとした表情の長門に見つめられながら食事をする。
キョン「ん。長門。寝癖ついてるぞ。」
朝倉「ほんとう。寝癖直すついでに顔洗ってきたら?目覚めるよ?」
長門「行ってくる。」
長門はトテトテとおぼろげな足取りで洗面所へと向かった。
少しすると洗面所のほうから水音が聞こえてきた。
キョン「長門の頭に寝癖が着いてる姿は始めてみたな。」
朝倉「そりゃあ寝癖のまま学校へは行かないでしょうね。」
キョン「そりゃそうだ。」
程なくして長門が戻ってきた。
寝癖も直ってるし意識もはっきりしてきたようだ。
キョン「どうだ長門。目が覚めたなら飯食うか?暖めてやるぞ。」
長門「・・・食べる。」
キョン「ん。長門。寝癖ついてるぞ。」
朝倉「ほんとう。寝癖直すついでに顔洗ってきたら?目覚めるよ?」
長門「行ってくる。」
長門はトテトテとおぼろげな足取りで洗面所へと向かった。
少しすると洗面所のほうから水音が聞こえてきた。
キョン「長門の頭に寝癖が着いてる姿は始めてみたな。」
朝倉「そりゃあ寝癖のまま学校へは行かないでしょうね。」
キョン「そりゃそうだ。」
程なくして長門が戻ってきた。
寝癖も直ってるし意識もはっきりしてきたようだ。
キョン「どうだ長門。目が覚めたなら飯食うか?暖めてやるぞ。」
長門「・・・食べる。」
217: 2009/02/20(金) 22:43:27.93 ID:LYt2i0nh0
朝倉「それじゃあ私はご飯をよそってくるからキョンくんはおかずを温めてあげて。」
キョン「おう。長門。ちょっと待ってな。」
長門「・・・待つ。」
そして長門の分の食事も用意されたところで改めて三人でいただきますをした。
長門「モグモグ・・・・・・」
キョン「モグモグ・・・・・・」
朝倉「モグモグ・・・・・・」
キョン「ご馳走様っと。」
朝倉「あたしも。ご馳走様でした。」
キョン「長門。ゆっくり食べるんだぞ。よく噛むんだ。」
長門「モグモグモグ・・・・・・」
長門「ご馳走様。」
キョン「はいよ。お粗末さまでしたっと。それじゃあ食器を片付けてくる。」
朝倉「ありがとうね。」
キョン「おう。長門。ちょっと待ってな。」
長門「・・・待つ。」
そして長門の分の食事も用意されたところで改めて三人でいただきますをした。
長門「モグモグ・・・・・・」
キョン「モグモグ・・・・・・」
朝倉「モグモグ・・・・・・」
キョン「ご馳走様っと。」
朝倉「あたしも。ご馳走様でした。」
キョン「長門。ゆっくり食べるんだぞ。よく噛むんだ。」
長門「モグモグモグ・・・・・・」
長門「ご馳走様。」
キョン「はいよ。お粗末さまでしたっと。それじゃあ食器を片付けてくる。」
朝倉「ありがとうね。」
218: 2009/02/20(金) 22:46:58.82 ID:LYt2i0nh0
朝と同じく三人分の食器を持って台所へ行く。
皿洗いをしているとなにやら朝倉が長門にママといわせようと会話の中で誘導していた。
呼んででもらえるといいな。
キョン「皿洗い終わったぞ。」
朝倉「おつかれさま。それじゃあお茶淹れるね。」
キョン「おう。ありがとな。」
朝倉はお茶を淹れに台所へと向かった。
長門「パパ。」
キョン「ん?どうした長門。」
長門「パパはパパって呼ばれると嬉しい?」
キョン「そうだな。少なくともいやな気持ちはしないな。多分嬉しいんだと思うぞ。」
長門「そう。」
どうやら朝倉はママと呼んでもらえたようだな。というかどれだけ嬉しかったんだか。
皿洗いをしているとなにやら朝倉が長門にママといわせようと会話の中で誘導していた。
呼んででもらえるといいな。
キョン「皿洗い終わったぞ。」
朝倉「おつかれさま。それじゃあお茶淹れるね。」
キョン「おう。ありがとな。」
朝倉はお茶を淹れに台所へと向かった。
長門「パパ。」
キョン「ん?どうした長門。」
長門「パパはパパって呼ばれると嬉しい?」
キョン「そうだな。少なくともいやな気持ちはしないな。多分嬉しいんだと思うぞ。」
長門「そう。」
どうやら朝倉はママと呼んでもらえたようだな。というかどれだけ嬉しかったんだか。
228: 2009/02/20(金) 22:53:30.34 ID:LYt2i0nh0
朝倉「お茶入ったわよ。」
長門「ありがとう。ママ。」
朝倉「いいのよ。長門さん。」
満面の笑みで朝倉が答える。
ふむ。気のせいかいつもよりも茶がうまいな・・・
朝倉「さてと。それじゃあお風呂にしましょうか。」
長門「お風呂。お風呂。」
キョン「・・・また一緒に入ろうってか?」
朝倉「あら。勘がいいのね。」
長門「パパとママと一緒にお風呂。」
キョン「長門が言うなら別にいいが。タオルは巻いてくれ。目のやり場に困る。」
朝倉「うん。それムリ☆」
キョン「お願いします。」
朝倉「しょうがないなぁ。夫婦なんだから気にしなくてもいいんだよ?」
キョン「思春期の健全な男子諸君なら誰だって気にするわ。」
長門「ありがとう。ママ。」
朝倉「いいのよ。長門さん。」
満面の笑みで朝倉が答える。
ふむ。気のせいかいつもよりも茶がうまいな・・・
朝倉「さてと。それじゃあお風呂にしましょうか。」
長門「お風呂。お風呂。」
キョン「・・・また一緒に入ろうってか?」
朝倉「あら。勘がいいのね。」
長門「パパとママと一緒にお風呂。」
キョン「長門が言うなら別にいいが。タオルは巻いてくれ。目のやり場に困る。」
朝倉「うん。それムリ☆」
キョン「お願いします。」
朝倉「しょうがないなぁ。夫婦なんだから気にしなくてもいいんだよ?」
キョン「思春期の健全な男子諸君なら誰だって気にするわ。」
232: 2009/02/20(金) 22:58:18.48 ID:LYt2i0nh0
長門「お風呂・・・。」
朝倉「そうね。早く入りましょうか。」
キョン「やれやれ・・・・・・。」
なんとか朝倉にはタオルを巻いてもらうことにした。
うん。それでもやっぱり気になるもんは気になるが無いよりは何倍もましだ。
朝倉「長門さんの肌すべすべなのよねぇ。うらやましいね。」
キョン「若さの特権ってやつだな。」
長門「若いというよりは幼いと言った方が正しい。」
朝倉「私だってまだ若いのに・・・」
そういえば長門は生まれてからまだ3年しか経ってなかったんだっけか。
そうなるとこっちの姿のほうが正しいといえば正しいのかもしれない。
朝倉「ほら。次はキョンくんの背中流すよ。」
キョン「自分でできるって言ってるんだがな・・・」
朝倉「そうね。早く入りましょうか。」
キョン「やれやれ・・・・・・。」
なんとか朝倉にはタオルを巻いてもらうことにした。
うん。それでもやっぱり気になるもんは気になるが無いよりは何倍もましだ。
朝倉「長門さんの肌すべすべなのよねぇ。うらやましいね。」
キョン「若さの特権ってやつだな。」
長門「若いというよりは幼いと言った方が正しい。」
朝倉「私だってまだ若いのに・・・」
そういえば長門は生まれてからまだ3年しか経ってなかったんだっけか。
そうなるとこっちの姿のほうが正しいといえば正しいのかもしれない。
朝倉「ほら。次はキョンくんの背中流すよ。」
キョン「自分でできるって言ってるんだがな・・・」
238: 2009/02/20(金) 23:05:49.17 ID:LYt2i0nh0
朝倉「いいからおとなしく言うこと聞かないとあんなことやこんなことしちゃうよ。」
キョン「冗談に聞こえないからやめてくれ。冗談だとしても笑えない。」
長門「あんなこととは生殖機能をそろえた男女g」
キョン「長門!それ以上は言わなくていいぞ。」
長門「・・・わかった。」
幼い姿の長門の口からそんなことを言わせてはならないだろうと止めたはいいものの・・・
空気が痛いぞ。後ろから明らかな殺気を感じる。いや。これはむしろ殺気よりもたちが悪い気だ。
朝倉「キョンくん。」
キョン「な。なんだ朝倉。」
朝倉「長門さんの頼みじゃなかったら。さ。」
キョン「・・・・・・」
朝倉「あたしと夫婦っていやだったかな。」
キョン「それは・・・・・・」
キョン「冗談に聞こえないからやめてくれ。冗談だとしても笑えない。」
長門「あんなこととは生殖機能をそろえた男女g」
キョン「長門!それ以上は言わなくていいぞ。」
長門「・・・わかった。」
幼い姿の長門の口からそんなことを言わせてはならないだろうと止めたはいいものの・・・
空気が痛いぞ。後ろから明らかな殺気を感じる。いや。これはむしろ殺気よりもたちが悪い気だ。
朝倉「キョンくん。」
キョン「な。なんだ朝倉。」
朝倉「長門さんの頼みじゃなかったら。さ。」
キョン「・・・・・・」
朝倉「あたしと夫婦っていやだったかな。」
キョン「それは・・・・・・」
241: 2009/02/20(金) 23:11:00.37 ID:LYt2i0nh0
そんなことは無いとはいえない。少なくとも最初はいやだったのは確かだ。
正直長門の頼みじゃなければ断っただろうが。
キョン「まぁ少なくとも今は嫌じゃ・・・ない・・・かもな。」
朝倉「そっか。嫌じゃないか・・・そっか。」
どんな表情をしているんだろうか。後ろに居るので見えないが。
湯船からこちらを見ている長門の表情がやけに明るく感じる。
朝倉「ほら。洗い終わったよ!」
ザバーッ!
キョン「げほっ!急に頭からお湯をかけるな!」
朝倉「細かいことは気にしない気にしない。ほらキョンくん。」
キョン「なんだ?」
朝倉「何だって。次はキョンくんが私の背中流す番だよ。」
正直長門の頼みじゃなければ断っただろうが。
キョン「まぁ少なくとも今は嫌じゃ・・・ない・・・かもな。」
朝倉「そっか。嫌じゃないか・・・そっか。」
どんな表情をしているんだろうか。後ろに居るので見えないが。
湯船からこちらを見ている長門の表情がやけに明るく感じる。
朝倉「ほら。洗い終わったよ!」
ザバーッ!
キョン「げほっ!急に頭からお湯をかけるな!」
朝倉「細かいことは気にしない気にしない。ほらキョンくん。」
キョン「なんだ?」
朝倉「何だって。次はキョンくんが私の背中流す番だよ。」
245: 2009/02/20(金) 23:17:55.88 ID:LYt2i0nh0
キョン「・・・しょうがないな。ほら。向こう向け。洗ってやるから。」
朝倉「ありがと。」
長門「あたしも、一緒にママの背中流す。」
朝倉「ありがとね長門さん。」
長門「・・・・・・・・・有希でいい。」
長門が小さな声でそういった。
朝倉「そう。ありがとね有希。」
有希が小さくうなずいた。朝倉は見えないだろうが顔が真っ赤だ。
キョン「ふぅ。やっぱりこの広い湯船も3人だと少し狭いな。」
朝倉「このくらいがいいのよ。有希とくっつけるしね♪」
長門「ママ・・・。顎でグリグリすると痛い。」
キョン「有希。こっちにくるか?」
朝倉「ありがと。」
長門「あたしも、一緒にママの背中流す。」
朝倉「ありがとね長門さん。」
長門「・・・・・・・・・有希でいい。」
長門が小さな声でそういった。
朝倉「そう。ありがとね有希。」
有希が小さくうなずいた。朝倉は見えないだろうが顔が真っ赤だ。
キョン「ふぅ。やっぱりこの広い湯船も3人だと少し狭いな。」
朝倉「このくらいがいいのよ。有希とくっつけるしね♪」
長門「ママ・・・。顎でグリグリすると痛い。」
キョン「有希。こっちにくるか?」
246: 2009/02/20(金) 23:20:27.76 ID:LYt2i0nh0
そういうと有希は少し恥ずかしげにこっちへやってきて俺のまたの間に座った。
朝倉「あ~、ママ捨てられちゃったか。パパいいなぁ。」
長門「あ・・・う・・・」
珍しく有希が迷ったような表情を見せ俺と朝倉の顔を見比べる。
キョン「有希。好きなほうでいいんだぞ。」
そういうと有希は少し迷いながらも朝倉の元へとよっていった。
キョン「やっぱりママにはかなわないな。」
朝倉「当然よ。」
長門「・・・・・・。」
キョン「さてと。100数えてあがるか。」
朝倉「そうね。」
長門「1・・・2・・・3・・・4・・・5・・・6・・・7・・・・・・・・・」
朝倉「あ~、ママ捨てられちゃったか。パパいいなぁ。」
長門「あ・・・う・・・」
珍しく有希が迷ったような表情を見せ俺と朝倉の顔を見比べる。
キョン「有希。好きなほうでいいんだぞ。」
そういうと有希は少し迷いながらも朝倉の元へとよっていった。
キョン「やっぱりママにはかなわないな。」
朝倉「当然よ。」
長門「・・・・・・。」
キョン「さてと。100数えてあがるか。」
朝倉「そうね。」
長門「1・・・2・・・3・・・4・・・5・・・6・・・7・・・・・・・・・」
250: 2009/02/20(金) 23:26:48.65 ID:LYt2i0nh0
風呂から上がって皆でまた牛乳を飲んだ。
相変わらずちらりと見える冷蔵庫の中は四次元だった。
その夜は、皆でくっついて眠った。
俺と朝倉と間に有希を挟んで。手をつないで寝た。
いつ長門が元に戻ってまたいつもどおりの生活に戻るかはわからないが。
それまではこの生活を満喫するのも悪くない。あぁ。悪くないはずだ。
少なくとも。俺はちっともいやじゃないぞ。朝倉。有希。
長門「スー・・・スー・・・・・・パパママ・・・・・・」
~fin~
相変わらずちらりと見える冷蔵庫の中は四次元だった。
その夜は、皆でくっついて眠った。
俺と朝倉と間に有希を挟んで。手をつないで寝た。
いつ長門が元に戻ってまたいつもどおりの生活に戻るかはわからないが。
それまではこの生活を満喫するのも悪くない。あぁ。悪くないはずだ。
少なくとも。俺はちっともいやじゃないぞ。朝倉。有希。
長門「スー・・・スー・・・・・・パパママ・・・・・・」
~fin~
251: 2009/02/20(金) 23:27:25.32 ID:6I09qCsP0
>>1乙!
253: 2009/02/20(金) 23:29:14.27 ID:LVNV5bW4O
>>1好きです
255: 2009/02/20(金) 23:30:14.47 ID:LYt2i0nh0
>>1です。
中途半端な終わり方になってしまったかも知れませんがそこはすみません。
でも自分はこういうのんびりした感じの長門もいいかと思います。
実は先日正中神経麻痺とやらになってしばらくPCを触ってなかったので
最初はそのリハリビのつもりで書き始めたんですが。
多くの人かはわかりませんが。少なくとも最後まで見てくださる方がいらっしゃってよかったです。
~長門「パパママ…?」~後日談~
キョン「有希、そういえばこの間借りた本、そろそろ返却期限だな。」
長門「ぁ……返さなきゃ……。」
有希は思い出したように寝室のほうから借りた本を持ってきてそういった。
朝倉「あら、それじゃあ返しに行かなくっちゃね。」
キョン「そうだな、ちょっくら返しに行くか。」
長門「図書館……行く。」
朝倉「行ってらっしゃい。あ、そうだ、わたしも後でスーパーに買い物に行かないと。」
朝倉が思い出したように言う。
キョン「それじゃあもう少ししてから一緒にでるか?」
キョン「白々しいな。」
朝倉「あら、そんなことないわよ、ねぇ有希。」
そういって有希に頬ずりする朝倉
有希は困ったような表情をしながらもどこか嬉しそうだ。
キョン「まぁいい、それじゃあ図書館に行くか。荷物持つぞ、朝倉。」
朝倉「ありがとうね、それじゃあ行きましょうか。」
有希「私も……持つ……。」
長門がそういって手を差し出してくる
キョン「それじゃあこれをもってもらおうかな。」
谷口「おー、キョンじゃねーか!おーっす!なにしてんだー?」
遠くから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
そちらを向くと谷口が居た。どうやら暇をもてあまして一人でブラブラしていたようだ。
キョン「げ、面倒なやつに会ったな……。」
朝倉「あら、谷口君じゃない。友達は大切にしないと。」
キョン「大切にって言ってもだな、この状況はなんて説明すれば良いんだろうか……。」
横にはおめかしした朝倉、そして俺が持っているのとスーパーの袋を持った小さな子供。
だれがどう見たって勘違いされても文句は言えない状況だ。
谷口「よぅキョン、どうしたんだよ浮かない顔して……ってアレ?」
キョン「あ、あぁ谷口か、奇遇だな……。」
朝倉「こんにちわ谷口くん。」
長門「……こんにちわ。」
キョン「いやぁ、いい天気だなぁ。」
この間と同じ木陰に座って言う。
座り方もこの間と同じ。俺と朝倉の間に有希が座る。
朝倉「風が気持ち良いわね。」
長門「……。」
朝倉の長い髪が風になびく。
有希はさっそく先ほど借りてきた本を読んでいるようだ。
キョン「俺も借りた本を読むかな。」
朝倉「あたしだけやることがなくなっちゃうな。」
朝倉がそういって頬を膨らませる。
キョン「なんだったら一緒に読むか?」
中途半端な終わり方になってしまったかも知れませんがそこはすみません。
でも自分はこういうのんびりした感じの長門もいいかと思います。
実は先日正中神経麻痺とやらになってしばらくPCを触ってなかったので
最初はそのリハリビのつもりで書き始めたんですが。
多くの人かはわかりませんが。少なくとも最後まで見てくださる方がいらっしゃってよかったです。
182: 2009/02/22(日) 18:59:23.75 ID:fvUnkRmd0
~長門「パパママ…?」~後日談~
キョン「有希、そういえばこの間借りた本、そろそろ返却期限だな。」
長門「ぁ……返さなきゃ……。」
有希は思い出したように寝室のほうから借りた本を持ってきてそういった。
朝倉「あら、それじゃあ返しに行かなくっちゃね。」
キョン「そうだな、ちょっくら返しに行くか。」
長門「図書館……行く。」
朝倉「行ってらっしゃい。あ、そうだ、わたしも後でスーパーに買い物に行かないと。」
朝倉が思い出したように言う。
キョン「それじゃあもう少ししてから一緒にでるか?」
183: 2009/02/22(日) 19:05:02.26 ID:fvUnkRmd0
朝倉「そうね、それじゃあちょっと用意してくるからお茶でも飲んで待っててもらえるかな?」
キョン「あぁ、急がなくてもいいぞ。」
長門「パパとママと一緒。」
キョン「そういえば三人で図書館に行くのは暮らし始めたばかりの頃のあのときだけか。」
長門「うん。」
長門がうなずく、前は微妙にしか縦に動かなかったが
いまでははっきりとうなずいているとわかるようになってきた。
キョン「それじゃあ今日も本借りてあの時の公園で昼寝でもするか?」
長門「お昼寝……する。」
キョン「そうか、それじゃあ俺も眠くなるような本でも借りるかな。」
冗談交じりにそう言う。
長門「本は……眠くなる?」
キョン「そうだな、あんまり難しいと眠くなるかな。有希と違って難しい本は苦手だ。」
長門「一緒に読みたい……。」
キョン「あぁ、急がなくてもいいぞ。」
長門「パパとママと一緒。」
キョン「そういえば三人で図書館に行くのは暮らし始めたばかりの頃のあのときだけか。」
長門「うん。」
長門がうなずく、前は微妙にしか縦に動かなかったが
いまでははっきりとうなずいているとわかるようになってきた。
キョン「それじゃあ今日も本借りてあの時の公園で昼寝でもするか?」
長門「お昼寝……する。」
キョン「そうか、それじゃあ俺も眠くなるような本でも借りるかな。」
冗談交じりにそう言う。
長門「本は……眠くなる?」
キョン「そうだな、あんまり難しいと眠くなるかな。有希と違って難しい本は苦手だ。」
長門「一緒に読みたい……。」
185: 2009/02/22(日) 19:13:01.41 ID:fvUnkRmd0
キョン「一緒にか、それじゃあ俺も眠くならないようにがんばって読むかな。」
長門「うん。」
長門が嬉しそうにうなずく。
朝倉「おまたせ、準備できたよ。」
ちょうどお茶がなくなった頃に朝倉が準備を終えて出てきた。
しっかりと着替えて準備万端といったところか。
長門「ママ、一緒にお昼寝する……?」
朝倉「あらお昼寝?この間の公園かしら、いいわね。今日はいい天気だし。」
キョン「そりゃあよかった。それじゃあさっそく出かけるとするか。」
朝倉「えぇ、今日も図書館の前で一旦別れてからその後集合でいいかしら?」
キョン「あぁ、問題ないだろう。」
長門「……今日は、一緒に行きたい……。」
朝倉「あら……それじゃあ一緒にスーパー行きましょうか、有希?」
長門「一緒に行く。」
長門「うん。」
長門が嬉しそうにうなずく。
朝倉「おまたせ、準備できたよ。」
ちょうどお茶がなくなった頃に朝倉が準備を終えて出てきた。
しっかりと着替えて準備万端といったところか。
長門「ママ、一緒にお昼寝する……?」
朝倉「あらお昼寝?この間の公園かしら、いいわね。今日はいい天気だし。」
キョン「そりゃあよかった。それじゃあさっそく出かけるとするか。」
朝倉「えぇ、今日も図書館の前で一旦別れてからその後集合でいいかしら?」
キョン「あぁ、問題ないだろう。」
長門「……今日は、一緒に行きたい……。」
朝倉「あら……それじゃあ一緒にスーパー行きましょうか、有希?」
長門「一緒に行く。」
189: 2009/02/22(日) 19:18:16.25 ID:fvUnkRmd0
キョン「それじゃあ先にスーパーで買い物済ませちまうか。俺も居たほうが早いだろう?」
朝倉「あら、頼りになるわね。」
キョン「まぁな。」
朝倉「ふふふ♪それじゃあ行きましょうか。」
朝倉はご機嫌そうに笑ってそういった。
三人で一緒に玄関を出てまっすぐスーパーへ向かった。
道中は朝倉と二人で有希と手をつないで歩いた。
朝倉「それじゃあ私はちょっと夕飯の買い物をしてくるから。このメモに書いてあるもの買ってきてもらえるかな?」
朝倉はいつ用意したのかわからないがとりあえず買う物が書いてあるメモを渡してきた。
キョン「おぅ、それじゃあ行ってくる。長門、また後でな。」
長門「パパ、またね。」
長門は朝倉と一緒に食品売り場の方へ消えていった。
俺はそれを見送った後メモを見て買い物に向かう。
キョン「まずはシャンプーと風呂場の洗剤か。」
朝倉「あら、頼りになるわね。」
キョン「まぁな。」
朝倉「ふふふ♪それじゃあ行きましょうか。」
朝倉はご機嫌そうに笑ってそういった。
三人で一緒に玄関を出てまっすぐスーパーへ向かった。
道中は朝倉と二人で有希と手をつないで歩いた。
朝倉「それじゃあ私はちょっと夕飯の買い物をしてくるから。このメモに書いてあるもの買ってきてもらえるかな?」
朝倉はいつ用意したのかわからないがとりあえず買う物が書いてあるメモを渡してきた。
キョン「おぅ、それじゃあ行ってくる。長門、また後でな。」
長門「パパ、またね。」
長門は朝倉と一緒に食品売り場の方へ消えていった。
俺はそれを見送った後メモを見て買い物に向かう。
キョン「まずはシャンプーと風呂場の洗剤か。」
190: 2009/02/22(日) 19:24:14.59 ID:fvUnkRmd0
その後も風邪薬やらなんやら色々と買って回る。
キョン「さてと、次は……ナプキンて……。」
おいおい、いくらなんでもこれを買うのは少し恥ずかしいぞ。
キョン「しかし引き受けたからには買わねばなるまい……。」
恥をしのんで生理用品のコーナーへ向かいナプキンを買う
なんだか見知らぬ女子高生から不振な目で見られている気がするが気のせいだと信じ込もう。
キョン「はぁ、買うものはコレで全部だよな。」
俺はレジに並んでさっさと会計を済ませて外へ出た。
外には買い物袋を持った朝倉と仲良く手をつないだ長門が待っていた。
朝倉「ちょっと遅いよ。」
キョン「あのなぁ、おれだって男だ。できればお使いの無いようは考えて欲しかったんだが……。」
長門「なんのこと……?」
朝倉「あらあら、なんのことかしらねぇ。」
キョン「さてと、次は……ナプキンて……。」
おいおい、いくらなんでもこれを買うのは少し恥ずかしいぞ。
キョン「しかし引き受けたからには買わねばなるまい……。」
恥をしのんで生理用品のコーナーへ向かいナプキンを買う
なんだか見知らぬ女子高生から不振な目で見られている気がするが気のせいだと信じ込もう。
キョン「はぁ、買うものはコレで全部だよな。」
俺はレジに並んでさっさと会計を済ませて外へ出た。
外には買い物袋を持った朝倉と仲良く手をつないだ長門が待っていた。
朝倉「ちょっと遅いよ。」
キョン「あのなぁ、おれだって男だ。できればお使いの無いようは考えて欲しかったんだが……。」
長門「なんのこと……?」
朝倉「あらあら、なんのことかしらねぇ。」
199: 2009/02/22(日) 19:48:29.73 ID:fvUnkRmd0
キョン「白々しいな。」
朝倉「あら、そんなことないわよ、ねぇ有希。」
そういって有希に頬ずりする朝倉
有希は困ったような表情をしながらもどこか嬉しそうだ。
キョン「まぁいい、それじゃあ図書館に行くか。荷物持つぞ、朝倉。」
朝倉「ありがとうね、それじゃあ行きましょうか。」
有希「私も……持つ……。」
長門がそういって手を差し出してくる
キョン「それじゃあこれをもってもらおうかな。」
201: 2009/02/22(日) 19:52:52.38 ID:fvUnkRmd0
長門には一番軽い袋を渡す。
それを両手で持つ有希。
朝倉「無理しなくてもいいのよ有希。」
長門「大丈夫……。」
若干ふらふらしながらもしっかりと歩く有希。
キョン「ありがとな有希。」
長門「……うん。」
三人でゆっくりと図書館へ向かう。
朝倉は有希が転ばないかどうかで気が気じゃないようだ。
キョン「そんなに心配しなくても大丈夫さ。」
朝倉「でも転んだら危ないよ。」
長門「……ん、しょ……。」
キョン「まぁ、そのくらい過保護なほうがいいのかもな。」
朝倉「子育ては愛情が大事なのよ。」
それを両手で持つ有希。
朝倉「無理しなくてもいいのよ有希。」
長門「大丈夫……。」
若干ふらふらしながらもしっかりと歩く有希。
キョン「ありがとな有希。」
長門「……うん。」
三人でゆっくりと図書館へ向かう。
朝倉は有希が転ばないかどうかで気が気じゃないようだ。
キョン「そんなに心配しなくても大丈夫さ。」
朝倉「でも転んだら危ないよ。」
長門「……ん、しょ……。」
キョン「まぁ、そのくらい過保護なほうがいいのかもな。」
朝倉「子育ては愛情が大事なのよ。」
203: 2009/02/22(日) 19:57:56.33 ID:fvUnkRmd0
谷口「おー、キョンじゃねーか!おーっす!なにしてんだー?」
遠くから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
そちらを向くと谷口が居た。どうやら暇をもてあまして一人でブラブラしていたようだ。
キョン「げ、面倒なやつに会ったな……。」
朝倉「あら、谷口君じゃない。友達は大切にしないと。」
キョン「大切にって言ってもだな、この状況はなんて説明すれば良いんだろうか……。」
横にはおめかしした朝倉、そして俺が持っているのとスーパーの袋を持った小さな子供。
だれがどう見たって勘違いされても文句は言えない状況だ。
谷口「よぅキョン、どうしたんだよ浮かない顔して……ってアレ?」
キョン「あ、あぁ谷口か、奇遇だな……。」
朝倉「こんにちわ谷口くん。」
長門「……こんにちわ。」
207: 2009/02/22(日) 20:06:54.98 ID:fvUnkRmd0
谷口「キョン……? これはいったいどういう状況だ?」
谷口が若干強張った顔で聞いてくる。
あぁ、つい最近までは俺が聞きたいくらいだったよ。
キョン「えぇっと、これはそのだな……。」
朝倉「谷口君? ちょっといいかな?」
谷口「へ? とぅわ!? ちょ! なんだ!?」
なんと言おうか迷っていたら横から朝倉が出てきて
ものすごい笑顔で谷口を路地裏へと引っ張っていった。
キョン「すまん谷口、お前の命は無駄にはしない……。」
朝倉「あら、友達を勝手に頃すだなんて酷いのね。」
谷口「おっすキョン! なんか邪魔しちまったみたいだな! それじゃあ俺は帰るぜまたな!(棒読み)」
谷口はものすごい勢いでそれだけ言うとものすごい勢いで人ごみの中に消えていった。
キョン「……なにがどうなったんだ?」
谷口が若干強張った顔で聞いてくる。
あぁ、つい最近までは俺が聞きたいくらいだったよ。
キョン「えぇっと、これはそのだな……。」
朝倉「谷口君? ちょっといいかな?」
谷口「へ? とぅわ!? ちょ! なんだ!?」
なんと言おうか迷っていたら横から朝倉が出てきて
ものすごい笑顔で谷口を路地裏へと引っ張っていった。
キョン「すまん谷口、お前の命は無駄にはしない……。」
朝倉「あら、友達を勝手に頃すだなんて酷いのね。」
谷口「おっすキョン! なんか邪魔しちまったみたいだな! それじゃあ俺は帰るぜまたな!(棒読み)」
谷口はものすごい勢いでそれだけ言うとものすごい勢いで人ごみの中に消えていった。
キョン「……なにがどうなったんだ?」
208: 2009/02/22(日) 20:12:29.31 ID:fvUnkRmd0
朝倉「大丈夫よ、最初に言ったように近所の人が違和感を抱かなくなるのと同じことをしただけだから。」
朝倉が微笑みながらそういう。
キョン「はぁ、まぁ助かったっちゃ助かったが、何をするかくらい先に教えてくれ。」
朝倉「それじゃあ次からはそうするね、あなた。」
そういえば朝倉は生活し始めてからしばらくして俺のことをどこでも"あなた"と呼ぶようになった。
俺もそう呼ばれるのに慣れてきたので特に違和感は無い。だが俺のほうは相変わらず"朝倉"と呼んでいる。
長門「そろそろ図書館付く。」
キョン「おぉ、もう少しだな。がんばれ有希。」
朝倉「転ばないように気をつけて。」
相変わらず過保護気味に心配する朝倉に見守られながら有希は無事に図書館まで荷物を運びきった。
朝倉「がんばったわね。いい子いい子。」
キョン「おつかれさま。」
朝倉に頭をなでられて有希はご機嫌な様子だ。
朝倉が微笑みながらそういう。
キョン「はぁ、まぁ助かったっちゃ助かったが、何をするかくらい先に教えてくれ。」
朝倉「それじゃあ次からはそうするね、あなた。」
そういえば朝倉は生活し始めてからしばらくして俺のことをどこでも"あなた"と呼ぶようになった。
俺もそう呼ばれるのに慣れてきたので特に違和感は無い。だが俺のほうは相変わらず"朝倉"と呼んでいる。
長門「そろそろ図書館付く。」
キョン「おぉ、もう少しだな。がんばれ有希。」
朝倉「転ばないように気をつけて。」
相変わらず過保護気味に心配する朝倉に見守られながら有希は無事に図書館まで荷物を運びきった。
朝倉「がんばったわね。いい子いい子。」
キョン「おつかれさま。」
朝倉に頭をなでられて有希はご機嫌な様子だ。
210: 2009/02/22(日) 20:17:38.13 ID:fvUnkRmd0
朝倉「それじゃあ私はここのソファーに座って荷物を見てるから。」
キョン「あぁ、頼んだぞ。それじゃあ有希、新しく借りる本を探してから返しに行くか。」
長門「ママ、行ってきます。」
朝倉「えぇ、行ってらっしゃい。」
朝倉に荷物を預けて本棚の迷路の中へと二人で迷い込んでいく。
今回は俺も何か面白そうな本が無いか探してみるがどれも難しそうでなかなか読む気になれない。
キョン「有希、なにか良い本はあったか?」
長門「これ、面白そう。」
そういう有希の手には相変わらず分厚い本。
キョン「それじゃあ俺も何か借りる本を決めないとな。」
長門「……これ。」
そういって有希は俺に一冊の本を差し出す。
キョン「ほぅ……なかなか面白そうだな。よし、コレを借りるか。ありがとな有希。」
キョン「あぁ、頼んだぞ。それじゃあ有希、新しく借りる本を探してから返しに行くか。」
長門「ママ、行ってきます。」
朝倉「えぇ、行ってらっしゃい。」
朝倉に荷物を預けて本棚の迷路の中へと二人で迷い込んでいく。
今回は俺も何か面白そうな本が無いか探してみるがどれも難しそうでなかなか読む気になれない。
キョン「有希、なにか良い本はあったか?」
長門「これ、面白そう。」
そういう有希の手には相変わらず分厚い本。
キョン「それじゃあ俺も何か借りる本を決めないとな。」
長門「……これ。」
そういって有希は俺に一冊の本を差し出す。
キョン「ほぅ……なかなか面白そうだな。よし、コレを借りるか。ありがとな有希。」
211: 2009/02/22(日) 20:23:05.06 ID:fvUnkRmd0
有希が選んでくれた本を持ってまずは返却窓口へ行って前回借りた本を返す。
その後貸し出し窓口で新しく二冊の本を借りる。
キョン「待たせたな。」
朝倉「お帰りなさい。いい本はあった?」
長門「ただいま。」
キョン「あぁ、有希のおかげで面白そうな本が見つかったよ。」
朝倉「へぇ~、あたしも呼んでみようかしら。」
長門「皆で一緒に読む。」
キョン「あぁ、そうだな。仲良く読もうじゃないか。」
朝倉「そうね、それじゃあとりあえず公園に行きましょうか。」
キョン「あぁ、木陰でのんびりするか。」
長門「お昼寝。」
図書館を出た俺達はこの間の公園へ向かった。
日が少しまぶしいくらいにさして。風がそよそよと吹いていて。
木陰でのんびりするにはもってこいの天気だ。
その後貸し出し窓口で新しく二冊の本を借りる。
キョン「待たせたな。」
朝倉「お帰りなさい。いい本はあった?」
長門「ただいま。」
キョン「あぁ、有希のおかげで面白そうな本が見つかったよ。」
朝倉「へぇ~、あたしも呼んでみようかしら。」
長門「皆で一緒に読む。」
キョン「あぁ、そうだな。仲良く読もうじゃないか。」
朝倉「そうね、それじゃあとりあえず公園に行きましょうか。」
キョン「あぁ、木陰でのんびりするか。」
長門「お昼寝。」
図書館を出た俺達はこの間の公園へ向かった。
日が少しまぶしいくらいにさして。風がそよそよと吹いていて。
木陰でのんびりするにはもってこいの天気だ。
214: 2009/02/22(日) 20:28:07.81 ID:fvUnkRmd0
キョン「いやぁ、いい天気だなぁ。」
この間と同じ木陰に座って言う。
座り方もこの間と同じ。俺と朝倉の間に有希が座る。
朝倉「風が気持ち良いわね。」
長門「……。」
朝倉の長い髪が風になびく。
有希はさっそく先ほど借りてきた本を読んでいるようだ。
キョン「俺も借りた本を読むかな。」
朝倉「あたしだけやることがなくなっちゃうな。」
朝倉がそういって頬を膨らませる。
キョン「なんだったら一緒に読むか?」
215: 2009/02/22(日) 20:32:54.06 ID:fvUnkRmd0
朝倉「ほんと?それじゃあ一緒に読ませてもらおうかな。」
朝倉は嬉しそうに俺の有希と反対側の横にやってきて座った。
キョン「それじゃあ読むか。」
朝倉「早く早く。」
朝倉は横から覗き込むように本を見る。
本の内容は難しいが簡単に言えば昔のヨーロッパのあたりの時代背景を描いた恋愛もののようなものだった。
朝倉「……。」
長門「……。」
三人で静かに本を読む。
静かな風の音の中に本のページをめくる音だけが響く。
朝倉「早く、ページめくって。」
キョン「まぁせかすなって。ゆっくり読もう。」
その後もしばらくはこうやって三人で本を読む静かな時間をすごす。
朝倉は嬉しそうに俺の有希と反対側の横にやってきて座った。
キョン「それじゃあ読むか。」
朝倉「早く早く。」
朝倉は横から覗き込むように本を見る。
本の内容は難しいが簡単に言えば昔のヨーロッパのあたりの時代背景を描いた恋愛もののようなものだった。
朝倉「……。」
長門「……。」
三人で静かに本を読む。
静かな風の音の中に本のページをめくる音だけが響く。
朝倉「早く、ページめくって。」
キョン「まぁせかすなって。ゆっくり読もう。」
その後もしばらくはこうやって三人で本を読む静かな時間をすごす。
217: 2009/02/22(日) 20:36:53.97 ID:fvUnkRmd0
長門「……。」
ふと気づくと有希はコク・・・コク・・・と首を揺らしていた。
キョン「有希、眠いのか?」
長門「……うん。」
朝倉「それならこっちへいらっしゃい。」
朝倉がそういって自分のひざを叩く。
有希はトテトテとおぼつかない足取りで朝倉のひざの上に座ると
朝倉に体を預けて寝息を立て始めた。
長門「スー・・・スー・・・」
朝倉「かわいいわねぇ……。」
朝倉はそういって長門の頭をなでる。
キョン「気持ちよさそうに寝てるな、起こすなよ。」
朝倉「大丈夫よ、起こしちゃかわいそうだものね。」
ふと気づくと有希はコク・・・コク・・・と首を揺らしていた。
キョン「有希、眠いのか?」
長門「……うん。」
朝倉「それならこっちへいらっしゃい。」
朝倉がそういって自分のひざを叩く。
有希はトテトテとおぼつかない足取りで朝倉のひざの上に座ると
朝倉に体を預けて寝息を立て始めた。
長門「スー・・・スー・・・」
朝倉「かわいいわねぇ……。」
朝倉はそういって長門の頭をなでる。
キョン「気持ちよさそうに寝てるな、起こすなよ。」
朝倉「大丈夫よ、起こしちゃかわいそうだものね。」
220: 2009/02/22(日) 20:40:59.08 ID:fvUnkRmd0
その後も有希を起こさないように俺の本を覗き込んでいた朝倉だったが
有希の寝息に誘われたのか、だんだんと瞼が重たくなってきたようだ。
キョン「朝倉。眠かったら寝ても良いぞ、荷物は俺が見といてやるから。」
朝倉「でも、いま良いところだもの……。」
どうやら本の内容が気になるようだ。
キョン「続きならかえって一緒に読もう。大丈夫、先に読んだりはしないさ。」
朝倉「……本当に?」
キョン「あぁ、有希が居る前で嘘はつかないさ。」
朝倉「クス、あなただって十分過保護じゃない。」
朝倉が笑う。
朝倉「それじゃあお言葉に甘えさせてもらおうかな。」
キョン「おう、こんなにいい天気なんだ。昼寝しないともったいないぞ。」
朝倉「ふふ、それじゃあおやすみなさいあなた。」
有希の寝息に誘われたのか、だんだんと瞼が重たくなってきたようだ。
キョン「朝倉。眠かったら寝ても良いぞ、荷物は俺が見といてやるから。」
朝倉「でも、いま良いところだもの……。」
どうやら本の内容が気になるようだ。
キョン「続きならかえって一緒に読もう。大丈夫、先に読んだりはしないさ。」
朝倉「……本当に?」
キョン「あぁ、有希が居る前で嘘はつかないさ。」
朝倉「クス、あなただって十分過保護じゃない。」
朝倉が笑う。
朝倉「それじゃあお言葉に甘えさせてもらおうかな。」
キョン「おう、こんなにいい天気なんだ。昼寝しないともったいないぞ。」
朝倉「ふふ、それじゃあおやすみなさいあなた。」
222: 2009/02/22(日) 20:48:49.65 ID:fvUnkRmd0
朝倉は有希を抱くようにして寝息を立て始めた。
さて、本の続きは気になるが読むわけには行かないしな。
キョン「暇だな……。」
思えばこうやってこの二人と暮らし始めるまでは
こんな風に暇をもてあますこともなかったかもしれない。
なんだか変な気分だな。暇なのに、どこか満たされている感じがする。
もう一度、二人の顔を見る。
相変わらず幸せそうに眠っている。
俺はそっと朝倉の顔に手をやって垂れている髪をそっと上げてやった。
キョン「……。」
俺は朝倉の顔をじっとみて、それからそっと頭をなでて呟いた。
キョン「……涼子……。」
誰も聞いてなかっただろうか行ったとたんになんだかものすごく恥ずかしくなってきた。
そっと顔をそらして空を見る。木漏れ日が目にさして、目を細めていう。
キョン「次は……いつか起きているときに読んでやるか…・・・。」
さて、本の続きは気になるが読むわけには行かないしな。
キョン「暇だな……。」
思えばこうやってこの二人と暮らし始めるまでは
こんな風に暇をもてあますこともなかったかもしれない。
なんだか変な気分だな。暇なのに、どこか満たされている感じがする。
もう一度、二人の顔を見る。
相変わらず幸せそうに眠っている。
俺はそっと朝倉の顔に手をやって垂れている髪をそっと上げてやった。
キョン「……。」
俺は朝倉の顔をじっとみて、それからそっと頭をなでて呟いた。
キョン「……涼子……。」
誰も聞いてなかっただろうか行ったとたんになんだかものすごく恥ずかしくなってきた。
そっと顔をそらして空を見る。木漏れ日が目にさして、目を細めていう。
キョン「次は……いつか起きているときに読んでやるか…・・・。」
223: 2009/02/22(日) 20:50:57.52 ID:fvUnkRmd0
はい、こんばんわ!後日談おわりです!
ところどころで朝倉のことを涼子と呼ばないのかという声が聞こえたので
キョンにちょっと呼ばせてみました。
まぁキョンは未だに面と向かってはいえないようですが
いつかはちゃんと言えるようになると思います。
それでは今度こそお疲れ様でした。
支援保守してくださった皆さん。ありがとうございました。
ところどころで朝倉のことを涼子と呼ばないのかという声が聞こえたので
キョンにちょっと呼ばせてみました。
まぁキョンは未だに面と向かってはいえないようですが
いつかはちゃんと言えるようになると思います。
それでは今度こそお疲れ様でした。
支援保守してくださった皆さん。ありがとうございました。
224: 2009/02/22(日) 20:51:24.65 ID:BCkWPZQR0
乙!めっちゃ和んだ。
引用: 長門「パパママ・・・?」
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