801: 2014/10/12(日) 01:00:54.29 ID:6JP5i0HWo


シリーズ:提督「安価でみんなと遊ぶ」シリーズ 

最初から:提督「安価でみんなと遊ぶ」【1】
前回:提督「安価でさらにみんなと遊ぶ」【8】

―執務室―

提督「食事をしているときは気も緩む。あきつ丸が冗談を言うのは初めて見た」

提督「これが食事効果か……!」

↓2

803: 2014/10/12(日) 01:09:10.34 ID:C7XZRNkD0
潜水艦娘達を水族館に連れていく

804: 2014/10/12(日) 16:19:03.81 ID:6JP5i0HWo
―水族館―

提督「水族館に来てみた」

168「へー、いろんな魚がいるわねー」

58「あっ、見たことない魚がいるでち!」

19「珍しいのー!」

8「外海にしかでない魚もいるからね。当然と言えば当然」

401「そんな魚を見てると、こっちまでそこにいるみたいに思えてくるよ」

まるゆ「わっ、これが深海魚ですか。かわいいですねー」
艦隊これくしょん -艦これ- おねがい!鎮守府目安箱 1 (電撃コミックスNEXT)
805: 2014/10/12(日) 16:19:38.00 ID:6JP5i0HWo
提督「……なんでみんな深海魚の方に集まってるんだ? イルカとかみないのか?」

168「イルカとかは普通に見れるし」

8「見るなら、潜ることのできない深度の魚が面白いです」

提督「ああ、そう……俺はペンギンでも見てくる」

58(動物園に行った時もペンギン見てたって聞いたでち)

401(提督も人のこと言えないよね)

19「あっ、イクも行くのー」

806: 2014/10/12(日) 16:20:04.82 ID:6JP5i0HWo
~~~~

「はーい、イルカさんの三回転ジャンプですよー!」


19「すごーい!」
58「すごいでちー!」

提督「でもイルカショーは見るんだな」

168「水族館に来てみない方がもったいないわよ」

提督「それはわかってるんだけどな」

まるゆ「イルカかわいいですねー。あっ」

バシャァ

提督「どうせなら濡れない所に座りたかった」

168「私たちは濡れても問題ないから」

8「後ろの方に座っててもよかったんですよ」

提督「一応保護者の役割考えたらな」

807: 2014/10/12(日) 16:21:03.01 ID:6JP5i0HWo
―執務室―

提督「みんな楽しそうでよかった」

提督「海に潜れるとはいえ、わざわざ魚を見るなんてこともないだろうし、場所は悪くなかったんじゃないかと」

↓2

809: 2014/10/12(日) 16:26:24.96 ID:RHTwNRVro
乱れた瑞鶴の髪を梳かして結びなおす

811: 2014/10/12(日) 17:38:57.23 ID:6JP5i0HWo
瑞鶴「――被害は以上で、報告書はこれよ」

提督「ふむ、被害は翔鶴が大破しただけだったよな」

瑞鶴「そうだけど?」

提督「では、なぜ瑞鶴の髪はそんなに乱れているんだ?」

瑞鶴「嘘っ!?」

提督「いや、ほんとほんと」

瑞鶴「ええー……提督さん、手鏡か何かない?」

提督「ちょっと待ってろ」スッ

瑞鶴「……いやいや、なんで私の髪に触れるの?」

提督「整えてやろうかと」

812: 2014/10/12(日) 17:40:14.03 ID:6JP5i0HWo
瑞鶴「い、いいわよ、提督さん」

提督「遠慮しなくてもいい。ほら、動くな」

瑞鶴「うぅぅ……」

瑞鶴(い、嫌じゃないんだけど、なんだか恥ずかしい……)

提督「瑞鶴の髪型は比較的直しやすいな」スッ

瑞鶴「……」

提督「どうした、瑞鶴」

瑞鶴「提督さんは、いつも通りよね」

提督「はあ? ……まあ、なんだっていいが。ほら、終わったぞ」

瑞鶴「ありがと、提督さん」

バタン

813: 2014/10/12(日) 17:40:43.53 ID:6JP5i0HWo
提督「ううん、機嫌が悪くなった感じではないけど、気が抜けた感じ?」

提督「緊張される方がやりにくいんだけど、なんでいきなり緊張を解いたんだろうな」

↓2

815: 2014/10/12(日) 17:44:52.00 ID:+YpVQaKbo
朝潮型と遊園地にでも

816: 2014/10/12(日) 18:44:19.45 ID:6JP5i0HWo
―遊園地―

提督「遊園地に来た。のはいいんだけど」

霞「はぁ……こんなところで遊んでいる暇なんてあるのかしらね」

満潮「休養なら、司令官が来る必要はないと思うんだけど」

提督「朝潮型ってこいつらもいるんだよなぁ……」

朝潮「司令官、一緒にジェットコースター乗りませんか?」

荒潮「コーヒーカップもいいわよ」

霰「メリーゴーランド……」

大潮「お化け屋敷に行ってみたいです!」

817: 2014/10/12(日) 18:44:46.58 ID:6JP5i0HWo
提督「お前ら……そうだな、こいつらだっているんだ」

霞「ま、お邪魔になりそうだから私は行かせてもらうわ」

満潮「私もそうする」

提督「迷子になるなよ」

霞「それ、私に言ってるの?」

提督「……満潮ー」

満潮「ふん、自分に絶対の自信があるようね」

提督「迷子にならないように気を付けます」

朝潮(司令官は満潮と霞に弱いです)

818: 2014/10/12(日) 18:45:51.20 ID:6JP5i0HWo
~ダイジェスト~

提督「ジェットコースターだ!」

朝潮「し、司令官、ドキドキしますね」

提督(この先に見える五回転にねじれ、急カーブとか見てドキドキだけで済むのか……)


荒潮「こういうのもいいわね~」

提督「よし、酔って吐くまで回転させよう」

荒潮「提督、情緒をなくすようなことをすれば……」

提督「ごめんなさい」

819: 2014/10/12(日) 18:46:48.91 ID:6JP5i0HWo
霰「これ、いい……」

提督「見事子供向けって感じだけどな」

霰「楽しくない?」

提督「たまにはいいものだと思いました」


大潮「こ、こわいですね! でも我慢すれば大丈夫です!」

提督「前に暁型と来たときはもっと怖そうにしてたけど……さすがに大潮か」

大潮「駆逐艦大潮ですから!」

提督「意味わからないけど、ちょっと納得」

820: 2014/10/12(日) 18:49:06.00 ID:6JP5i0HWo
―執務室―

提督「帰りに何もないのはちょっとアレなので、満潮と霞に土産を渡した」

提督「喜んでいるのかは微妙だったけど」

↓2

808: 2014/10/12(日) 16:26:19.57 ID:BlFmVCHRO
第六駆逐隊とプリキュアの映画を見に行く

823: 2014/10/12(日) 21:29:08.95 ID:6JP5i0HWo
―映画館―

響「今度は映画みたいだけど、何を見るんだい?」

雷「司令官が選んだものなら何でもいいわよ」

提督「そうだなぁ、宇宙戦艦ヤマトとか……」

暁「……」ジー

提督「……暁?」

暁「はっ、な、何も見てないわよ!」

提督「……よしわかった。プリキュアを見よう!」」

雷「プリキュア?」

電「司令官さん、子供みたいなのです」

響(電のことだから、子供みたい以上の言葉を吐くかと思った)

暁「司令官が見たいなら、しょうがないわね!」

824: 2014/10/12(日) 21:29:41.63 ID:6JP5i0HWo
~上映中~

提督(この子も前向きになったし、そろそろ終盤かな……さて、四人の様子は)

暁「……」

提督(うわ、暁すごい真剣にみてる)

電「わぁ……」

提督(電は見る前とうって変わって、すごく楽しそうに見てる)

雷「ガンバレー……」

提督(雷は小さな声で応援してる。かわいい)

響「……」

提督(響が無表情なんだけど……お気に召さなかったか……)

825: 2014/10/12(日) 21:30:29.39 ID:6JP5i0HWo
~上映後~

暁「はぁ~面白かった~」

提督「暁凄く真剣にみてたしな」

暁「もちろんよ。言っときはどうなることかと思ってはらはらしたけど、ちゃんとプリキュアらしく……はっ!」

提督「ふんふん、プリキュアらしくね」

暁「プリキュアなんて、ど、どうでもいいわよ!」

雷「でも面白かったわ!」

電「全体的には面白かったのです。でも、最後のオチは現実味があってもとは思うのです」

響「題材がよかっただけに、どうにも子供向けに感じたよ」

提督「ほら、子供向けだから……」

暁「こ、こどもむけ……」

提督(しまった、暁がショックを受けてしまった)

826: 2014/10/12(日) 21:31:17.11 ID:6JP5i0HWo
―執務室―

提督「何とか気を取り持たせつつ帰ってきた」

提督「個人的には話も作画もよかったと思う。曲の使い方もうまかった」

提督「……って、そんなことはいいか」

↓2

828: 2014/10/12(日) 21:38:32.55 ID:IBKuUgYbo
扶桑姉妹と食事

829: 2014/10/12(日) 22:50:20.74 ID:6JP5i0HWo
―食堂―

提督「食事という名の駄弁りタイム」

扶桑「今日は和食がおいしそうよ、山城」

山城「そうですね姉様。私は和食にいたします」

提督「じゃあ俺も和食にしようかな」

山城「早く取りに行きましょう姉さま」

扶桑「え、山城……?」

提督「……」

830: 2014/10/12(日) 22:50:50.40 ID:6JP5i0HWo
~~~~~~~~

扶桑「ええと、おまたせしました」

提督「二人そろって無視とは」

扶桑「そ、そういうつもりでは……すみません」

山城「私と姉さまの時間を邪魔させるものですか」

提督「扶桑に不幸を味あわせたくせに?」

山城「あ、あれは事故です!」

扶桑「二人とも、まずはご飯を食べませんか?」

提督「……一時休戦だ」

山城「そうしましょう」

扶桑(山城、なんだかんだ言って一緒に食事はとってもいいのね)

831: 2014/10/12(日) 22:52:52.71 ID:6JP5i0HWo
―執務室―

提督「そういえば、山城が難色を示したのは、俺と食事をとることではなかっただろうyか」

提督「……ふっ、山城ってば抜けてるなぁ」

↓2

833: 2014/10/12(日) 23:19:16.65 ID:yF/lm1aYo
一航戦、二航戦、五航戦に好きなだけご飯を奢る

834: 2014/10/14(火) 01:00:36.57 ID:hw77DRMIo
―ファミレス―

提督「翔鶴、瑞鶴、今日は奢ってやるから好きに食べろ」

瑞鶴「本当にいいの?」

提督「ふん、男に二言はない」

提督(今日は翔鶴の気を使う名目もあるし)

翔鶴「では、お言葉に……あら?」

加賀「……」

赤城「あ、提督。奇遇ですね」

飛龍「ついでだし相席しない? あ、三人がよかったらね」

蒼龍「あ、いいですね」

提督「二人とも、大丈夫か?」

瑞鶴「断る理由はないわ」

翔鶴「私もです」

835: 2014/10/14(火) 01:01:05.25 ID:hw77DRMIo
提督「じゃあ、お言葉に甘えて」

飛龍「ところで、さっき聞こえたけど、奢ってくれるって」

提督「飛龍……もしかして相席したのって、それ狙ってたのか」

飛龍「なんのことかしらー?」

加賀(三人でいるということは、やはり提督は五航戦に)

赤城(加賀さん、また何か悩んでいるみたいですね……)

蒼龍(一航戦の二人がなぜか静かなんだけど)

瑞鶴(頷いたのはいいけど、なぜか急に暗くなったんだけど)

提督(なんか暗いけどどうしたんだろうか)

836: 2014/10/14(火) 01:02:01.22 ID:hw77DRMIo
~数十分後~

提督「……お前ら、なんかいつも以上に頼まないな。いや、こっちとしてはうれしいんだけど」

飛龍「え? パフェ三つ目だけど少ないの?」

提督「飛龍、お前は食べ過ぎ。ほら、ほかの五人」

加賀(慎ましやかなところ……いえ、それも違うわね)

瑞鶴(すごいみられてる気がする……)

翔鶴(居たたまれないです……)

赤城(五航戦の二人をじっと見てるんですけど、二人がいづらそうにしているので、やめるよう進言するべきでしょうか……?)

蒼龍(ううん……食欲がわかない)

提督「……こいつらの仲って、もうちょっとマシになってなかったか?」

飛龍「また何かあったんじゃない?」

837: 2014/10/14(火) 01:02:39.54 ID:hw77DRMIo
―執務室―

提督「安く済んだけど、ある意味高くついたような気がする」

提督「あの空気のまま別れるとか、飛龍以外やりづらそうにしてたし……」

↓2

839: 2014/10/14(火) 01:18:47.17 ID:FNsKBEbh0
三航戦にその事を相談する

842: 2014/10/14(火) 16:51:07.88 ID:hw77DRMIo
―鳳翔の店―

提督「――そんなわけで、空母たちの空気が悪い」

瑞鳳「そうなんですか? 私たちはそうでもないんですけど」

提督「厳密には加賀の五航戦を見る目がヤバい。ストーカーみたいな観察の仕方してるし」

鳳翔「それは……大変ですね」

千代田「好きなんじゃないの?」

提督「千代田が千歳を見る目と違って、なんか嫉妬するような視線だった」

千歳「そこまでわかってて、原因が分からないんですか?」

提督「ずっと調子が悪いからだと思っていたんだが、ここまでくるとなぁ、さっぱりわからない」

瑞鶴「私もにらまれるような覚えはないのよね」

瑞鳳「なんででしょうかね……」

843: 2014/10/14(火) 16:51:38.35 ID:hw77DRMIo
提督「いっそ長期休養を与えてもいいかもしれない。田舎とかに行って心を洗ってもらうとか」

鳳翔「ですけど、根本的な解決にはなりませんよね……」

千歳「解決するには情報が足りませんね」

瑞鶴「言いたいことがあるなら、言ってくればいいのに」

瑞鳳「加賀さん直接言ってくるタイプですから、何か言えないようなことなんでしょう」

提督「ううん……結局休ませるくらいしか解決策が思い浮かばないのは、歯がゆいものだな」

千歳「提督が問題ならどうとでもできそうなのに」

瑞鳳「むしろ、今回が提督がらみじゃないことの方が驚き」

千代田「あ、それ私も思った」

提督「ちょっと待て、それはどういうことだ」

844: 2014/10/14(火) 16:53:24.94 ID:hw77DRMIo
―執務室―

提督「具体的な解決はできそうにないな」

提督「……いっそ、いつものことで片づけられないかな」

↓2

845: 2014/10/14(火) 17:00:59.75 ID:O7sGQ80UO
加賀に今回のことについてストレートに聞く

847: 2014/10/14(火) 18:51:00.42 ID:hw77DRMIo
加賀「重大な要件と伺いました」

提督「ああ、重大とは言ったが、実際はそれほどでもない。加賀しだいの要件だ」

加賀「それで、本題はいったいどういうものでしょう」

提督「率直に聞く、翔鶴と瑞鶴に対して鋭い視線を送っているのはなぜだ」

加賀「……なるほど、そういうことですか」

提督「空気まで悪くするなら、こちらとしても少し考えなくてはならないからな」

加賀「別に、彼女らとは何もないですよ」

提督「何もないのに視線を送っていたのか?」

加賀「私自身の問題ですから。空気を悪くさせていたのはすみません、以後気を付けるようにします」

848: 2014/10/14(火) 18:55:47.31 ID:hw77DRMIo
提督「なんでなのか、理由は……」

加賀「取り留めもないことです」

提督(加賀の性格からして、ここから素直に答えてくれるとは思えんな)

加賀「要件はそれだけでしょうか」

提督「ああ。言いたくないなら無理強いはしない。だが、相談したくなったらいつでも相談してくれ」

加賀「はい。失礼します」

加賀(鋭い視線を送っていたつもりはないのだけれど……今後から気を付けないと)

バタン

849: 2014/10/14(火) 20:08:54.86 ID:hw77DRMIo
提督「予想はしてたが、正面から聞いても答えないか」

提督「命令、とあれば聞き出せるだろうが、そうまでして聞き出すことじゃないし」

提督「……難しいな」

↓2

814: 2014/10/12(日) 17:44:07.15 ID:oGkJzwGW0
漣の言動に一々ひいてみる

852: 2014/10/14(火) 22:26:35.10 ID:hw77DRMIo
―提督私室・前―

青葉(あれ、司令官の部屋が少し開いてますね)

青葉「……」

青葉(これは見てくださいってことですね。わかってますよ、フリには答えますよ)


提督「……こう、腕を組む感じで……」


青葉(鏡に向かってポーズをつけてますね。これは、ナルシスト特有のかっこいいポーズの練習でしょうか)


提督「体を傾けて……」


青葉(あ、あれ、重力を無視しているような感じに……しかも、手の向きとかちょっと折れているような……)


853: 2014/10/14(火) 22:28:29.17 ID:hw77DRMIo


提督「じゃあ、ゴホン……スター――」



青葉()



提督「……なんて、あれ……青葉ぁ!」

青葉「は、はいっ!? 青葉はいったい何を!?」

提督「なんでドアの隙間からこっそりのぞきこんできてるんだ。何か用か?」

青葉「な、なんでもないです! それではっ!」

青葉(突然司令官が目の前に現れたような……き、気のせいですね!)

ダッ

854: 2014/10/14(火) 22:28:58.89 ID:hw77DRMIo
提督「……なんか見られたっぽいな。やれやれだな、としか言えないけど」

提督「いや、そんな格好つけてる場合じゃないんだけどさ。どうしようもないから放っておくだけだけどさ」

提督「ちょっと真似しただけなのに……あれ晒されたら結構恥ずかしいんだぞ……」

↓2

821: 2014/10/12(日) 18:58:36.41 ID:wQ4uR/P3o
扶桑型におめでとうと言う

857: 2014/10/15(水) 23:40:06.89 ID:7Fwi702io

提督「山城が珍しく俺に相談してきたんだが」

山城「提督、冗談で相談しに来たんじゃないんですよ。聞く気ないなら帰ります」

提督「聞く聞く、聞くから帰らないでくれ」

山城「……最近姉さまが大破続きで戻ってくるのは知っていますよね」

提督「つまり、俺の作戦と指揮がカスなのを直せと」

山城「提督に求めても無駄なことは分かっているつもりです」

提督(いつも通りなんだけど、辛辣……)

山城「かわりに何とかして元気づけてください」

提督「そういうのって、俺に相談する前に山城がすると思ってたんだが」

山城「最近は私の方が無傷で戻ってくることが多いせいで、多分嫌味にしかなりませんから……」

提督「ふうん……よし、任せろ」

858: 2014/10/15(水) 23:41:18.46 ID:7Fwi702io
―母港―

扶桑「はぁ……今日も空が青いわね……」

扶桑(最近戦果が芳しくないわ……私は、ここにいていいのかしら)

山城「いいんです、姉さま」

扶桑「山城?」

山城「姉さまは、ここにいていいんです」

扶桑「でも、私は山城と違って、この艦隊でもドックに入ってばかりだし……」

山城「まずは、自分を好きになってください」

扶桑「自分を?」

859: 2014/10/15(水) 23:41:50.42 ID:7Fwi702io
山城「そうです。扶桑姉さまはこの世に一人でしかいない。そして、その扶桑姉さまを大切に思っている人がいるんです」

扶桑「私を……」

山城「自分に自信を持って、周りの声を聴いてみてください」

扶桑「私は私が嫌い……でも、好きになれるかもしれない」

扶桑「私は、ここにいていいの?」

提督「そうだ、扶桑は扶桑でしかない」

山城「姉さまは姉さまです。ありのままの姉さまが好きなんです」

提督「扶桑は、ここにいたくないのか?」

扶桑「私は……私はここに居たい。私はここにいてもいいのね」

860: 2014/10/15(水) 23:43:47.92 ID:7Fwi702io
ワーワー パチパチ

山城「おめでとう」

伊勢「おめでとう」

日向「おめでとう」

最上「おめでとう」

満潮「おめでとう」

時雨「おめでとう」

長門「めでたいな」

陸奥「おめでとさんね」

球磨「クマー」

大和「おめでとう」

武蔵「おめでとう」

明石「おめでとう」

ビスマルク「おめでとう」

霞「おめでとう」
提督「おめでとう」

扶桑「……ありがとう」

妖精さんにありがとう 深海棲艦にさようなら そして、全ての艦娘達に おめでとう

861: 2014/10/15(水) 23:44:27.74 ID:7Fwi702io
~~~~~~~~

提督「というネタでどうだろうか」

山城「上司がこれとか……不幸だわ……」


扶桑(山城に提督……私のために……私は、ここにいていいのね)



―執務室―

提督「という作戦だったとさ。扶桑は何故か知らないけど元気を取り戻していたらしい」

提督「とりあえずおめでとうとは言っておいた」

下2

863: 2014/10/15(水) 23:44:49.34 ID:wxy903deo
休暇を利用して五航戦と一緒に提督の実家に行く

864: 2014/10/17(金) 00:36:57.55 ID:9YPutArjo
翔鶴「提督、第一艦隊が帰投いたしました」

提督「……」

翔鶴「提督?」

提督「ん? あ、ああ、すまんな。明日取っている休暇の事を考えていた」

翔鶴「どこか行くつもりなんですか?」

提督「実家に帰る予定なんだが……そうだ、翔鶴も来るか?」

翔鶴「……はい?」

提督「瑞鶴も連れてきてもいいぞ。ああ、いやなら構わないんだが」

翔鶴「それでは――」

865: 2014/10/17(金) 00:37:27.50 ID:9YPutArjo
―提督の実家―

提督「鎮守府は秘書官に任せておけば無問題。さーて、久々の休暇だ」

瑞鶴「へぇ、ここが提督さんの出身地……すごい田舎ね」

翔鶴「こら、瑞鶴」

提督「田舎なのは変わりない。そして、ここが俺の家だ」

瑞鶴「結構立派ね」

翔鶴「古き良きといった佇まいですね」

提督「……」

翔鶴(提督の実家に……どうしましょう、どきどきしてきたわ……)

瑞鶴(ここまで来たは良いけど、私たちの事をどうやって紹介するつもりなんだろ)

866: 2014/10/17(金) 00:38:44.32 ID:9YPutArjo
ガラッ

提督「……それで、ここが家の中」

翔鶴「お、お邪魔します!」

瑞鶴「失礼しま……ちょっと、提督さん」

提督「なんだね」

瑞鶴「瑞鶴の目がおかしくなければ、すごく散らかっているような気がするんだけど」

提督「よく分かったな。そして、お前たちはよくぞここまで来てくれた」

瑞鶴「提督さん、もしかして……」

提督「俺の親は今旅行で出かけている。掃除のできない親でな、旅行に行っている間に片づけろときたもんだ。見ての通り、家がそこそこでかい。最悪休暇が全部潰れるかもしれないからな」

翔鶴「その、それって、人手が欲しくて誘ったというわけですか?」

提督「正解」

瑞鶴「……」イラッ

<ダイイチコウゲキブタイ、ハッカン!
<ギャー!

867: 2014/10/17(金) 00:39:12.18 ID:9YPutArjo
~次の日~

提督「爆撃したから余計な仕事が増えたじゃないか」

瑞鶴「ふん」

翔鶴「それでも、殆ど綺麗になりましたね」

提督「主に翔鶴のおかげだ。瑞鶴は爆撃分で微妙だけど」

瑞鶴「人を連れてきておいてその態度?」

提督「さて、休暇は明日までだから、今日は存分に休むとするぞー」

翔鶴「スイカを買って来たので、切りますね」

提督「気が利くな」

瑞鶴「翔鶴姉、私も手伝う」

翔鶴「じゃあ、お皿出しておいてね」

提督「あー……平和だ」

868: 2014/10/17(金) 00:39:41.50 ID:9YPutArjo
―執務室―

霞「というわけで、これが三日分の仕事よ」

提督「……」

霞「これでも少ない方なんだから、ちゃんと今日中に終わらせなさいよ」

バタン

提督「……はぁ、まだ実家に居たい……」

提督「とりあえず程よく遊ぶことにして、仕事のモチベーションを上げるか」

下2

870: 2014/10/17(金) 01:42:18.84 ID:KIZedxCLo
時雨・夕立・時津風を猫可愛がりする

871: 2014/10/17(金) 23:56:03.29 ID:9YPutArjo
時津風「しれー、呼んだって……」


提督「夕立は可愛いなぁ。もちろん時雨もな」

夕立「えへへ~、ていとくさ~ん」

時雨「う、うーん……」

時津風「……憲兵……いや、秘書官の方を呼ぼっか」

提督「ちょっと待ってくれ時津風」

時津風「なに、口リコンしれー」

提督「口リコンじゃない、ちょっと猫可愛がりをしていただけだ」

夕立「夕立、ペットっぽい?」

時雨「僕はそういわれても、あんまり嬉しくないかな……」

872: 2014/10/17(金) 23:56:30.24 ID:9YPutArjo
提督「ペットとして扱ってるんじゃなくて、ペットのように可愛がっているんだ」

時津風「つまり変態だってみとめるんだね」

提督「む、そんな事言うなら可愛がってあげないぞ」

時津風「ふーん、しれーはそれでいいんだ?」

提督「……夕立ー、時津風が虐めるからもっと撫でさせてくれー」ナデナデ

夕立「提督さんの為なら、夕立いくらでも撫でられるっぽい!」

提督「夕立は可愛い事言ってくれるなぁ! 時雨ももっと寄ってきてもいいんだぞ」

時雨「時津風、霞の所に行くんだよね、付き合おうか」

時津風「うん」

提督「ちょっ」

873: 2014/10/17(金) 23:56:58.94 ID:9YPutArjo
~数分後~

霞「提督、あんたの……あら」


提督「時津風もなんだかんだでツンデレだなぁ」

時津風「しれー、ちょっとべたべたしすぎー」

時雨「なんだかんだで、こう収まるんだよね」

夕立「みんなが仲良いなら、夕立はそれでいいっぽい!」


霞「……ま、いいか」

霞(今日中に終える必要のない書類が混ざっていたけど、あの様子なら放っておいてもいいわね)

874: 2014/10/17(金) 23:57:31.45 ID:9YPutArjo
~~~~~~~~

提督「癒され心地のまま仕事を終わらせた。しかし、どう考えても三日分以上あった気がする……」

提督「途中でサボってたからそう思うだけかもしれんが」

提督「しかし、夕立に猫とはこれいかに。いや、どうでもいいけどさ」

下2

876: 2014/10/18(土) 00:15:20.41 ID:sByaHjOvo
加賀の見ているところで五航戦と実家の話をする

877: 2014/10/18(土) 00:35:42.67 ID:+oqJ64seo
― 一航戦の部屋 ―

提督「実家から土産だ」

赤城「今川焼きですか。ですけど、何故私たちに?」

提督「翔鶴と瑞鶴を連れて行ったんだが、一航戦の先輩方に何かお土産を送りたいといっていたのでな」

赤城「そうですか、二人には感謝しないといけませんね。ね、加賀さん」

加賀「そうね。提督、伝えておいてくれますか」

提督「おう」

赤城「……」ガサガサ パク

加賀「……」モグモグ

提督「……」ズズ

878: 2014/10/18(土) 00:38:10.98 ID:+oqJ64seo
赤城「ちょっと待ってください、実家に行ったんですか?」

提督「おい、一個食べてツッコミは遅すぎる」

加賀「提督もゆっくりお茶を啜っていたじゃありませんか」

赤城「提督、それをこの場で言うのはまずかったのでは……」

提督「ん?」

加賀「……なんですか、こっちをみて」

提督「……しまった、加賀に聞かせるのはまずかったか」

赤城「もう、提督……」

879: 2014/10/18(土) 00:38:39.38 ID:+oqJ64seo
提督「加賀、ええと……気にするな、な?」

加賀「何を考えてるのかは知りませんけど、あの二人に対しては態度を少し改めることにしましたから」

赤城「改める、ですか」

提督「おお、言われてみれば、実家に行ったことを何も気にしていない風になってる」

加賀「思うだけなら、提督には関係ありませんからね」

提督「……ん? それってどういうことだ」

加賀「さて、それくらい自分で考えてください」

提督「……とりあえず、問題ないという事でいいな」

赤城(地雷踏んでます……起爆したことが分からないだけです、提督……)

880: 2014/10/18(土) 00:39:08.39 ID:+oqJ64seo
―執務室―

提督「表面上いつも通りだし、加賀は問題ないという事でいいか」

提督「よし、悩みの種が一つ減ったぞ」

下2

882: 2014/10/18(土) 00:42:55.14 ID:AP7wCWSI0
霞と朝潮に趣味の家庭菜園がばれる

884: 2014/10/19(日) 00:03:57.50 ID:QP/CO2bto
―庭―

提督「~~♪」ジャー

朝潮「司令官、おはようございます」

提督「おはよう朝潮」

朝潮「何か育てているんですか?」

提督「ミニトマトとピーマンだ。比較的育てやすいし、ちょっと育ててみてるんだ」

朝潮「……」

提督「……好き嫌いするなよ?」

朝潮「だ、大丈夫です!」

885: 2014/10/19(日) 00:04:24.93 ID:QP/CO2bto
霞「ふぅん、家庭菜園ねぇ」

提督「ひ、秘書官、なぜここに……」

霞「おかしくはないでしょ。こっちとしては、なんでこんなところで育てているかってことなんだけど」

提督「ここなら日当たりがいいのが一番の理由だけど……怒るだろ?」

霞「どれだけ私は怒りっぽいのよ! 家庭菜園くらい、怒りはしないわ」

提督「まじか」

朝潮「そうなの?」

霞「クズ提督は今日の仕事量、覚悟してなさい。朝潮、今日の朝ごはんは、ヘルシーで体にいいものにしましょう」

提督「」
朝潮「」

886: 2014/10/19(日) 00:05:03.66 ID:QP/CO2bto
―執務室―

提督「どこにこんなに仕事が残ってたんだよ……危うく一日がつぶれるところだった……」

提督「しかし反撃が怖くて何もできないのだった」

↓2

888: 2014/10/19(日) 00:08:21.54 ID:ZLy2X4apo
加賀とデート

890: 2014/10/19(日) 00:57:04.64 ID:QP/CO2bto
提督「加賀、デートしよう」

加賀「帰らせていただきます」

提督「待て、冗談だから許せ」

加賀「……はぁ、そういう冗談は別の人にしてください」

提督「加賀は本当に冗談が通じないな」

加賀「性格ですから」

提督「じゃあ、一緒にお出かけには行ってくれるのか?」

加賀「別にいいですよ」

891: 2014/10/19(日) 00:57:31.14 ID:QP/CO2bto
―公園―

提督「たまにこういう場所に行くと、まるで争いが起きてるとは思えなくなってくる」

加賀「そうですね……」

提督「……」

加賀「……こんなところに連れ出して、何か聞きたいことがあるのでは?」

提督「デートにそんな野暮なことは言いっこ無しだろ」

加賀「帰ります」

提督「ジョーク、ジョークだから、ごめん」

加賀「……はぁ、いいですけど」

提督(穏やかな顔をしている。とりあえず、加賀の心労を回復させる作戦は成功といったところか)

892: 2014/10/19(日) 00:58:15.66 ID:QP/CO2bto
―執務室―

加賀「では提督、何のためにつれだしたのか、いまいちわかりませんでしたが」

提督「ちょっと気分転換だ。一人より二人の方がいいだろ」

加賀「提督が気分転換なんてする必要あるんですか」

提督「ひどいな、一日中机にかじりついていたというのに。加賀だって、悪くなかっただろ」

加賀「そうですか。それなら……ありがとうございます」

バタン

提督「言葉を返す時にちょっと悩んだ気になるが……」

提督「まあ、礼を言ってきたということは、加賀自身も気分転換できたということだろう」

↓2

792: 2014/10/09(木) 23:25:35.51 ID:Put5xD43O
名前を叫びながら青葉をすっごく怒った感じの顔で追いかける

895: 2014/10/19(日) 02:07:21.98 ID:QP/CO2bto
―青葉型の部屋―

提督「青葉ぁ!」バタァン

衣笠「て、提督? どうしたの?」

提督「青葉は知らないか」

衣笠「青葉? 青葉なら、さっき面白い記事が書けたって、どこか出かけちゃったけど……」

提督「チィッ! 衣笠、青葉を見つけたら縛り付けてでも逃がすな」

衣笠「青葉が何かした?」

提督「……翔鶴と瑞鶴で帰省する写真、加賀と出かけている写真を撮られていたんだ」

衣笠「青葉がそれを撮ったら……ああ、余計な事を書きそう……」

提督「だろ、何とかして止めなくては」

衣笠「そうですね……あ、ではちょっとだけ待ってくれますか――」

896: 2014/10/19(日) 02:10:09.86 ID:QP/CO2bto
―廊下―

青葉「ふっふっふ、三人の間で揺れ動く想い、これは話題になりますよ」

提督「見つけたぞ青葉ぁ!」

青葉「見つかりましたか、ですけど、絶対につかまりませんからね!」

提督「俺以外にかかわるゴシップ記事は禁止だと言っとるだろうが!」

青葉「司令官だって関わってるじゃないですか!」

提督「主役は三人だろうが!」

青葉「ふふーん、こんな面白い内容、逃せませんよ」

提督「加賀がせっかく落ち着いてきたというのに、これ以上余計なことをされてたまるか!」

897: 2014/10/19(日) 02:10:37.75 ID:QP/CO2bto
青葉(なんだか、司令官の声質がマジな感じですね。残念ですけど、この記事はやめて、今回はここまでに――ひっ!?)

提督「青葉ぁ!」

青葉(司令官の顔が今までにないほど怖いんですけど!? え、も、もしかして予想以上に怒っているんですか!?)

提督「とまれ青葉ぁ!」

青葉(止まったら何されるかわからないじゃないですかぁ!)

提督(む、青葉の逃げるスピードが上がったな……作戦は失敗か?)

青葉(し、司令官から全然距離を離せません……!)


衣笠「あちゃあ……予想以上に効いちゃったみたい、提督に施したメイク」

898: 2014/10/19(日) 02:11:05.16 ID:QP/CO2bto
―執務室―

提督「衣笠に任せたら、青葉が半泣きになりながら逃げるくらい怖い顔になっていた」

提督「最後に糸が切れるように倒れたのは、恐怖が振り切ったのか、疲れから来たものなのか……」

次回:提督「安価でさらにみんなと遊ぶ」【10】

引用: 提督「安価でさらにみんなと遊ぶ」