1: 2009/02/18(水) 22:06:47.34 ID:Zbp40BCV0
昨日の続き「キョン「ただの人間に興味はない。」【前編】」から書きます

・・・って見てた人いるかな?

4: 2009/02/18(水) 22:12:00.99 ID:Zbp40BCV0
ハルヒ(やっぱり国木田はいないわね・・・誰も気にしてないけど)

岡部「じゃホームルーム終わり、号令ー」

ハルヒ「(あれ?全く触れないまま終わり?)先生あの、国木田くんは・・・?」

岡部「国木田・・・?あー国木田ね、引っ越すってさ」

ハルヒ「(それだけ!?)そ、そうですか・・・」

9: 2009/02/18(水) 22:17:52.41 ID:Zbp40BCV0
キョン「おまえよく気づいたな、えーと・・国・・・国・・・」

ハルヒ「国木田」

キョン「そうそれ、理由も告げずにいきなり引っ越すなんて、とにかくこれは事件だな」

ハルヒ「親の都合なりなんなり、いろいろとあるでしょ」

キョン「いくらなんでも急すぎる、昨日も来てたのに・・・昨日いたっけ?」

ハルヒ「あんたねぇ・・・間違いなくいたわよ」

14: 2009/02/18(水) 22:20:35.26 ID:Zbp40BCV0
キョン「だろ?ならありえねーよいくらなんでも」

ハルヒ(ありえないのはこのクラスの雰囲気よ・・・どんだけいつも通りなのよ)

キョン「とにかく、SOS団としてこれを見逃すわけにはいかないな」

ハルヒ「はあ・・・そうですか」

16: 2009/02/18(水) 22:23:57.14 ID:Zbp40BCV0
ハルヒ(そんなことより今朝もまた下駄箱に封筒・・・流行ってんのかしらねまったく)

ハルヒ(『昼休み、部室で待っている 長門』・・か)

ハルヒ(昨日のことを思い出すと行きたくないけど・・・)

ハルヒ(行かないわけにはいかないわよね・・・ダジャレっぽくなったけど狙ってないからねこれ)

19: 2009/02/18(水) 22:28:25.29 ID:Zbp40BCV0
ハルヒ(さーて・・・何が出るかしら)コンコン

長門「どうぞ」

ハルヒ(有希の声・・・とりあえず一安心ね)ガチャ

長門「涼宮ハルヒ・・・久しぶり」

21: 2009/02/18(水) 22:32:23.49 ID:Zbp40BCV0
ハルヒ「(???よくわかんないけどすっごい美人・・・)あの、有希のお姉さま・・・ですか?」

長門「わたしはわたし、長門有希本人、ただしもっと未来から来た・・・会いたかった」

ハルヒ(あー、うん・・・そう言われるとしっくりはくるけど・・・)

長門「おそらくあなたは信用していない、証拠を見せる」

23: 2009/02/18(水) 22:36:26.80 ID:Zbp40BCV0
長門「ここに星型のほくろがある、偽物ではない」

ハルヒ「(でも有希にしては胸が大きいわね、それに身長もすごい高い・・・)それがどうかしましたか?」

長門「?あなたが私に教えてくれたこと・・・あ」

ハルヒ(スレンダーだしモデルさんみたいな体型・・・顔もすごく凛々しい・・・)

長門「・・・なるほど、このときはまだ・・・私としたことが・・・」カアァ

27: 2009/02/18(水) 22:42:14.60 ID:Zbp40BCV0
長門「今のは忘れて、私はあなたに一つだけ言いたいことがありこの時間にきた」

ハルヒ「(有希が照れてる・・・)はぁ」

長門「あまりこの時間にとどまれない、だから手短に言う、白雪姫」

ハルヒ「白雪姫?っていうと私があなたに読んであげたあの白雪姫でいいのかしら」

長門「・・・そんなこともあった、その白雪姫でいい」

28: 2009/02/18(水) 22:47:15.38 ID:Zbp40BCV0
長門「困った時にこの言葉を思い出してほしい」

ハルヒ「困った時なら昨日あったけど」

長門「それではない、詳しくは教えることができない、これが精一杯のヒント」

ハルヒ「(でもこの必氏な視線は・・・間違いなく有希ね)わかったわ、覚えておく」

32: 2009/02/18(水) 22:52:29.54 ID:Zbp40BCV0
長門「少しだけ時間が余った」キョロキョロ

長門「そう・・・わたしはこれを着て・・・今は、無理」

ハルヒ「身長も合わないし胸がきつそうだもんね、他にはなにを着せられたの?」

長門「・・・内緒、恥ずかしい、それにいずれわかる」

34: 2009/02/18(水) 22:56:27.75 ID:Zbp40BCV0
長門「・・・時間、もう行く」ガチャ

ハルヒ「そう、教えてくれてありがとうね」

長門「問題ない、最後に一つだけ・・・私とあまり仲よくしてはダメ」

ハルヒ「?じゃあ私も一つ、あなた今は何歳なの?」

長門「・・・禁則事項」バタン


長門タイム終了

36: 2009/02/18(水) 22:59:20.71 ID:Zbp40BCV0
キョン「おう!どこ行ってたんだ全く、ほらこっちこい!」

ハルヒ「なによいきなり」

キョン「引っ越した理由さっき岡部に詳しく聞いたんだ、あいつ忘れかけてたけどなんとか思い出させてな」

ハルヒ「(担任失格ね・・・)それでなんだって?」


38: 2009/02/18(水) 23:02:59.56 ID:Zbp40BCV0
キョン「国・・・なんだっけ?まぁいいや、あいつが引っ越すって朝になるまで誰も知んなかったんだよ」

ハルヒ「へー・・・つくづく存在感のない男ね」

キョン「朝一で父親から電話がかかってんだ、急に引っ越すことになったって」

ハルヒ「そうなんだ」

キョン「そんでどこにだと思うよ?アゼルバイジャンだって、聞いたことねーよ」

39: 2009/02/18(水) 23:05:22.73 ID:Zbp40BCV0
キョン「で、その連絡先もわからないそうだ、おかしいだろ?」

ハルヒ「よくわからないけど、そんなもんじゃないの?」

キョン「だから仕方なく引っ越し前の住所だけ聞いてきたんだ、放課後に行こうと思ってな」

ハルヒ「そ、まあ別に止めたりはしないわ」

キョン「お前も行くからな、なんてたってSOS団の一員なんだからよ」

41: 2009/02/18(水) 23:09:25.65 ID:Zbp40BCV0
キョン「おいハルヒ、ホントにここであってんのか?」

ハルヒ「あんたが岡部からもらったっていうメモの住所ならここに間違いないわ」

キョン「いやもう一度確認してみろ」

ハルヒ「間違いないって言ってるでしょ!」

キョン「だってここ・・・公園だぞ」

43: 2009/02/18(水) 23:13:44.01 ID:Zbp40BCV0
ハルヒ「・・・そうね」

キョン「岡部の野郎間違えやがったな、くそ!」

ハルヒ(・・・あそこにダンボールでできた何かがあるのよね)

キョン「あいつ明日叩きのめしてやる・・・!今日はもういい帰るぞ!」

ハルヒ「(国木田っていう表札が見えるのは気のせいだわ、うん)そうね、そうしましょう」

44: 2009/02/18(水) 23:17:54.82 ID:Zbp40BCV0
ハルヒ「じゃ、あたしこっちだから」

キョン「なあハルヒ、お前はこの地球でどれほど自分がちっぽけな存在だか考えたことあるか?」

ハルヒ「はあ?何言ってんのあんた」

キョン「俺はある、忘れもしねえよ」


57: 2009/02/19(木) 00:18:18.38 ID:pQR9QINg0
キョン「小学校6年生の時、おふくろの友達が家に来たんだ
    玄関に入ってきた筋肉隆々のそいつを見た瞬間、俺は言いようのない恐怖を覚えた
    いや、みくるさんと比べれば大したことはない、それでも俺にはあの胸板が今でも忘れられないんだ
    そいつはボディビルダーをやっているらしかったがお袋とどんな経緯で知り合ったのかは知らない
    俺がかわいく見えたんだろう、俺を見た瞬間、一瞬で間合いを詰めて懐に潜り込むと、そいつは俺のことを抱きしめた」

59: 2009/02/19(木) 00:20:36.45 ID:pQR9QINg0
キョン「丸太のような腕と鉄板のような胸に挟まれて、俺はいつのまにか失禁していた
    それからあとはよく覚えていない、気づいたら病院のベッドで寝ていた
    俺はそのとき格闘技を習ってたし腕にも自信はあったんだ
    でもそんなものは何も意味がないと思った、あの筋肉の怪物の前では俺はただの人間でしかなかった
    俺が何をしようと、あいつのような怪物の足もとにも及ばないちっぽけな人間のまま、そう理解した
    そうして気づいたら俺は求めるようになっていたんだ、人間以外の何かを、あいつに勝るような存在を」

ハルヒ(あれほどみくるさんにおびえるのはそんなことがあったからなのね・・・)

61: 2009/02/19(木) 00:22:25.57 ID:pQR9QINg0
キョン「それと、そいつにはその時今の俺らぐらいの子供がいてな、その子はとてつもなくかわいくて、そして貧Oだった
    その子は怪物と一緒に病院にお見舞いに来て、包帯まみれの俺をみるとやさしく抱きしめてくれた
    薄い胸にあてられた頭からはお世辞にも気持ちのいいといえる感触は得られなかった
    それでも胸から伝わる体温は十分なほど俺の心に届いた、彼女の心と俺の心が近くにある、そう感じられたんだよ・・・
    ・・・お前なんかに何を言ってるんだろうな俺は、じゃあな」

ハルヒ(・・・え?最後のエピソードは必要だった?)

62: 2009/02/19(木) 00:26:16.81 ID:pQR9QINg0
ハルヒ「まーたえらい話聞いちゃったわねぇ・・・」

ハルヒ「そりゃみくるさんを怖がるはずだわ・・・あら?」

みくる「こんにちはぁ」

ハルヒ「(噂をすればなんとやら・・・ね)みくるさんどうしました?」

63: 2009/02/19(木) 00:30:00.74 ID:pQR9QINg0
みくる「いつぞやの約束を果たそうと思ったんです」

ハルヒ「超能力のこと・・・ですね?」

みくる「そうです、案内したいところがあるんです」

ハルヒ(それよりなんで全身タイツなんだ・・・)

68: 2009/02/19(木) 00:39:43.92 ID:pQR9QINg0
~移動・説明がありまして~

みくる「では、私も行かないと」

ハルヒ(他の人は変身して戦ってるのにあのままいくんだ・・・)

ハルヒ(あ、神人がみくるさんに気づいた・・・おぉ、かなりびびってる)

ハルヒ(逃げた!あれだけ巨大だと速いわね・・・そしてなんで追いつけるんですかみくるさん)

72: 2009/02/19(木) 00:52:34.23 ID:pQR9QINg0
ハルヒ(他の人が神人を押さえて・・・みくるさんがローキック!)

ハルヒ(痛がってるわね・・・っていうか泣いてるわよあれ)

ハルヒ(膝をついた!そりゃあれだけ食らえば限界でしょうね・・・)

ハルヒ(・・・あれ?みくるさん超能力使ってなくない!?)

74: 2009/02/19(木) 00:55:52.38 ID:pQR9QINg0
ハルヒ(・・・結局あのまま倒しちゃったじゃない)

みくる「わかってもらえましたか?」

ハルヒ「(超能力じゃなくて、あなたの超人的な身体能力がよくわかりました)まぁ・・・はい」

みくる「ならよかったです、余談ですけど今まで安定したキョン君の精神が最近はまた活性化しているんです」

75: 2009/02/19(木) 00:57:13.80 ID:pQR9QINg0
ハルヒ「あの、それってもしかしてみくるさんが部室に来たあたりから・・・じゃないですよね?」

みくる「え?そういえばそうかもしれませんね、ですが別に関係はないと思いますよ」

ハルヒ「そう・・・ですか、そうですよね・・・」

ハルヒ(こいつだー!絶対こいつのせいだこれ!大体機関はなんでよりによってこいつ送り込んだのよ!)

みくる「それじゃ、キョン君の動向には気を付けてくださいね」

143: 2009/02/19(木) 15:44:35.36 ID:pQR9QINg0
キョン「暑いな、お前ちょと扇げよ」

ハルヒ「馬鹿言ってんじゃないわよ、あんたを扇ぐぐらいなら自分を扇ぐわ」

古泉「僕に負けは・・・許されないんだ・・・!」

ハルヒ「(あーなんだかいつもどおりね)あら有希また絵本?読んであげるわよ」

長門「・・・ありがとう」

146: 2009/02/19(木) 15:46:57.75 ID:pQR9QINg0
みくる「キョン君、なにやってるんですか?」

キョン「あ、ちょ、こっち来ないでください・・・ハルヒとでも話しててくれませんか?」

みくる「でも涼宮さんは長門さんに本読んでるし、古泉君は・・・」

古泉「危なかった・・・今のは危なかったぜ・・・!」

みくる「ああなんですもん、あ、なに見てるんですかそれ?」

147: 2009/02/19(木) 15:49:11.03 ID:pQR9QINg0
キョン「これは長門の隠し撮・・・じゃなくて!だからこっち来ないでください!」

みくる「そんなこと言わないで下さいよぉ」

キョン「すいません!ホントすいません!だからちょっと放してください!」

みくる「あ~キョンくんもしかしてエOチなこと考えてますかぁ?」

キョン「ちがっ、やめて・・・やめ、うわあぁあぁあぁあぁ」バタン

149: 2009/02/19(木) 15:52:49.14 ID:pQR9QINg0
ハルヒ「!?何あいつ・・・?」

みくる「いえ・・・よくわからないんですけどキョンくんがいきなり・・・」

ハルヒ(・・・まあ大体わかるけどね)

長門「団長がいなくなった」

ハルヒ「そうね、今日は解散しても文句言われないでしょ、ったくあいつはもう・・・」

150: 2009/02/19(木) 15:54:24.91 ID:pQR9QINg0
ハルヒ(ん・・・誰か頬を叩いてる・・・?なによもう・・・)

キョン「ハルヒ、起きろ」

ハルヒ(まだ目覚ましは鳴ってないじゃない、もう少し・・・)

キョン「起きろって言ってんだろーが!」

151: 2009/02/19(木) 15:56:26.25 ID:pQR9QINg0
ハルヒ「ん・・・キョン・・・?あんたなんで握りこぶしを構えてんの・・・?」

キョン「目が覚めたらこんなとこにいたんだ、ちょっと調べたけどどうやら学校からは出られないらしい」

ハルヒ「いや、だからなんで私のマウントポジションで拳を振り上げてるの?」

キョン「とりあえず校舎の中に行ってみるか、お前どう思う?」

ハルヒ「わかったわもう理由は聞かないからその握りこぶしをやめて、早く!」

152: 2009/02/19(木) 15:58:32.02 ID:pQR9QINg0
ハルヒ「とりあえず部室まで来たけど・・・これからどうすんの?」

キョン「俺はもう少し探検してくる、お前はここにいろ」バタン

ハルヒ(・・・どうなってんのかしらねこれは・・・閉鎖空間っていうのはわかるんだけど)

ピッ・・・ウィーン

ハルヒ(?勝手にパソコンの電源が・・・)

154: 2009/02/19(木) 16:01:51.44 ID:pQR9QINg0
ITSUKI.K>見えてますか?

ハルヒ「(古泉君?)『えぇ』っと」

ITSUKI.K>どうにかそっちの時空間と連絡できるようにしました、時間の問題ですがね

ハルヒ『どうすればいいの?』

ITSUKI.K>僕にはどうしようもありません、そこはキョン君が作った最後の逃げ場です

155: 2009/02/19(木) 16:04:15.21 ID:pQR9QINg0
ハルヒ『逃げ場?どういうこと?』

ITSUKI.K>彼は朝比奈みくるを恐れています、彼女にどう説明されたかは知りませんが
その恐怖が一定値を超えると閉鎖空間を発生させ恐怖を発散させるのだろうと我々は考えています

ハルヒ『私もそっちの説の方が正しいと思うわ』

ITSUKI.K>そして昨日その恐怖が臨界点に達ました、彼は自分自身を閉鎖空間の中に閉じ込め、彼女から身を守ろうとしたんです

156: 2009/02/19(木) 16:07:17.97 ID:pQR9QINg0
ハルヒ『なんであたしまでいるのよ』

ITSUKI.K>彼があなたのことを一番信用しているからです、あなたなら守ってくれるのではないかと考えたのでしょう

ハルヒ『迷惑な話ね』

ITSUKI.K>我々にとっては助かりましたがね、もうすぐ朝比奈みくるがそちらに現れると思います

157: 2009/02/19(木) 16:13:31.51 ID:pQR9QINg0
ITSUKI.K>我々は通信を確保するのがやっとだというのに、まったく恐ろしい力です

ハルヒ『でも今みくるさんが来るのは・・・』

ITSUKI.K>えぇ、最悪の事態ですから止めはしたのですが彼女は機関の所属です、あちらの命令に従うでしょう

ハルヒ『ホントにどうしようもないの?』

ITSUKI.K>えぇ我々には、ですがあなたは別です涼宮さん

159: 2009/02/19(木) 16:15:54.87 ID:pQR9QINg0
ハルヒ『私に何とかしろって言うの?そんなこと言われても・・・』

ITSUKI.K>信じていますよ、あなたならやってくれると・・・もう時間です

ハルヒ『ちょっと待って!・・・あなたは今なにやってるの?』

ITSUKI.K>黒が優勢・・・とだけ言っておきます、では

162: 2009/02/19(木) 16:18:18.65 ID:pQR9QINg0
ITSUKI.K>sleeping beauty

プツンッ・・・

ハルヒ「どうしろってのよ、有希、古泉君・・・」

ドスーン!

165: 2009/02/19(木) 16:21:11.62 ID:pQR9QINg0
みくる「キョンくーん!涼宮さーん!」

ハルヒ「来ちゃった・・・わね」

バタン

キョン「おおおおおいハルヒ!みくるさんだ!みくるさんが来たぞ!」

ハルヒ(相変わらずの足の速さね、みくるさん・・・)

167: 2009/02/19(木) 16:23:39.69 ID:pQR9QINg0
キョン「いや、ちょっと待て・・・なんか出てきたぞ!」

ハルヒ(神人・・・でもみくるさんが相手じゃ・・・)

キョン「よし・・・いけ、やっちまえ!・・・あぁ!」

ハルヒ(ワンパンで沈めた・・・以前より強くなっている・・・!)

キョン「くそ!ダメか・・・もっと大勢いればなんとか・・・おぉ!また出てきたぞ!」

170: 2009/02/19(木) 16:25:38.82 ID:pQR9QINg0
みくる「今行きますからね!ふんっ!」

ハルヒ(このままじゃみくるさんがここにくるのは時間の問題ね・・・なにか解決策を考えなきゃ・・・)

キョン「なんで負けるんだよ・・・もっと、もっといけ!」

ハルヒ(白雪姫とsleeping beautyに共通するもの・・・眠る、かしら)

172: 2009/02/19(木) 16:28:16.30 ID:pQR9QINg0
ハルヒ(でもあんなのどうやって眠らせるのよ・・・いや、キョンの力なら・・・はっ!)

みくる「ふぬぅ・・・うがぁああぁあぁぁあぁあぁああ」

ハルヒ(この方法なら・・・でもちょっと酷くないかしら・・・)

みくる「ふぅっ・・・ふぅっ・・・おおおぉおおぉおぉおおおおぉお」

ハルヒ(興奮のあまり我を失っている・・・あれじゃただの化けものじゃない!)

173: 2009/02/19(木) 16:30:47.88 ID:pQR9QINg0
ハルヒ(もう考えてる場合じゃないわ、やるしかない・・・!)

キョン「全員やられちまった・・・あいつらでもダメなのか・・・」

みくる「キョン・・・ハルヒ・・・今いく・・・」

ハルヒ「キョン聞いて!みくるさんって可愛くない?」

175: 2009/02/19(木) 16:34:10.76 ID:pQR9QINg0
キョン「何言ってんだお前!?あの姿を見ろよ!神がいてもあいつを倒すことは無理なくらいの怪物だぞ!」

みくる「どこだ・・・どこにいるんだ・・・」

ハルヒ「(なんと的確なたとえ・・・)でも顔は可愛いじゃない!筋肉をなくしたらすごい美人になるわ!」

キョン「でも・・・みくるさんは筋トレが趣味らしいしそんなの無理だろ?」

ハルヒ「寝たきりになった人ってね、すごい筋力が低下するのよ」

177: 2009/02/19(木) 16:36:47.84 ID:pQR9QINg0
みくる「フシュー・・・フシュー・・・そっちか・・・」

ハルヒ「そういえばみくるさんって持病もってるらしいわよ、半年ぐらい寝たきりになってもおかしくないんじゃない?」

キョン「お前何言ってんだよ!そんなこと今都合よく起きるわけないだろ!」

ハルヒ「考えてみなさいキョン、彼女きっと・・・貧Oよ」

キョン「!!!」

185: 2009/02/19(木) 17:01:48.43 ID:pQR9QINg0
みくる「みつけたら・・・どうしてやろうか・・・」

ハルヒ「想像するの、半年後退院してきた彼女を」

キョン「・・・」

ハルヒ「あれほどたくましかった腕は少女にふさわしい細さになってるわ」

ハルヒ「そしてあれほど厚かった胸板は全部消え去り・・・残るのは平らな胸だけ」

ハルヒ「幼くてあどけない顔にみあった小さな胸を、あなたなら想像できるでしょう?」

191: 2009/02/19(木) 17:10:41.41 ID:pQR9QINg0
キョン「・・・しれない」

ハルヒ「え?何?」

キョン「・・・やばいかもしれない」

ハルヒ(よし!食いついた!)

キョン「やばい!それは間違いなくやばいぞ!!!」

みくる「!そこかぁあぁあぁぁああ!!!」

196: 2009/02/19(木) 17:15:56.18 ID:pQR9QINg0
みくる「ぐもぉおおぉおぉぉおおおぉおおおお!!!」ドスドスドス

ハルヒ「SOS団に貧Oが増えるのよ、これは素晴らしいことよね?」

キョン「SOS団・・・貧Oいっぱい・・・来る!SOS団の時代が来る!」

ハルヒ「そうよ、だから願いなさい・・・みくるさんが倒れるのを」

キョン「SOS団貧O化計画はそこから始まるんだな・・・?」

199: 2009/02/19(木) 17:20:24.62 ID:pQR9QINg0
ハルヒ「えぇ・・・」

キョン「なら心の底から願うよ・・・」

みくる「やっとあえたぁ・・・今・・・助けますからねぇ!!!!!!」

キョン「みくるさんが倒れることを!!!」

ドォーン!!!

203: 2009/02/19(木) 17:25:24.19 ID:pQR9QINg0
ハルヒ「ふぬぉ!!!」ガバッ

ハルヒ「・・・今のは・・・」

ハルヒ「夢・・・なのかしら・・・」

ハルヒ「私はみくるさんになんてことを!!!フロイト先生もドン引きだわ!!!」

205: 2009/02/19(木) 17:30:48.60 ID:pQR9QINg0
ハルヒ「よっ、元気?」

キョン「あぁ昨日素晴らしいことを思いついた夢をみてな・・・いやお前のおかげだが」

ハルヒ「そ、よくわかんないけど・・・よかったわね」

キョン「それになぜだかわからないけど、その思いつきが実行されるような気がして仕方ないんだよ」

ハルヒ「・・・あたしもそんな気がするわ」

206: 2009/02/19(木) 17:35:29.55 ID:pQR9QINg0
ハルヒ「あら古泉君」

古泉「あなたには礼を言わなければいけませんね」

ハルヒ「一応聞いておくけど、みくるさんに何かあったのを知ってたりしない?」

古泉「彼女なら今朝倒れたそうですよ、大事でなければいいですね」

ハルヒ「そうね・・・あとで謝らなきゃいけないわ・・・」

古泉「・・・今なら話せそうな気がするので、少しいいですか?」

208: 2009/02/19(木) 17:40:54.95 ID:pQR9QINg0
古泉「僕は別に、好きで一人オセロをしていたわけではないんです
   僕には昔、オセロをやるような友達も兄弟もいませんでした
   だから僕は一人オセロという遊びを創り、その世界にのめり込むことでそんな現実から目をそむけました
   僕の中にはもう一人の僕がいて、僕はいつでも彼と対戦していたんです
   そしていつしか僕は一人オセロをしていないと自分を保てなくなっていました
   一人オセロをしているときだけ、僕は孤独じゃない普通の人間になれていると思えたんです」

ハルヒ「・・・」

210: 2009/02/19(木) 17:45:28.57 ID:pQR9QINg0
古泉「あなたにオセロの相手を提案された時、僕は嬉しかった・・・でも同時にこわかったんです、自分の世界が壊れるのが
   結果、僕はあなたを拒否しました、そのことを今でも悔やんでいるんですよ
   でももうそれも終わりです、涼宮さん一つだけお願いさせてください
   僕と・・・オセロをやってくれませんか?」

ハルヒ「ダメです」

古泉「ですよね」

212: 2009/02/19(木) 17:50:29.62 ID:pQR9QINg0
ハルヒ(第二回の市内探索・・・か、みくるさんは当然だけど古泉君も有希もこないとはね」

ハルヒ(キョンにはいろいろと言いたい事あるし、この機会に全部ぶちまけてやろうかしら)

ハルヒ(お、来たわね・・・そうね最初は何から言おうかしら・・・)

ハルヒ(・・・まずはなぜか私の胸まで小さくなってることに文句言わなきゃね)

おわり

215: 2009/02/19(木) 17:57:12.86 ID:QGuNdyQv0
おつ

218: 2009/02/19(木) 18:03:22.23 ID:pQR9QINg0
やっと終わった長かった・・・
後半の無理やり感とか矛盾とかはスルーする方向でお願いします
では今まで見てくれてホントにありがとうございました!

219: 2009/02/19(木) 18:07:32.76 ID:iey8U91L0
お疲れ様

引用: キョン「ただの人間に興味はない。」