1: 21/08/14(土)13:47:09 ID:e10Q
望月杏奈「百合子さん……相談したいことが、あるんだけど……いい?」
七尾百合子「何? どうしたの?」
杏奈「あのね……」
2: 21/08/14(土)13:47:43 ID:e10Q
杏奈「告白したけど、スルーされる……」
百合子「ふーん……え?」
3: 21/08/14(土)13:48:46 ID:e10Q
杏奈「それでね、何が」
百合子「ちょ、ちょっと待って杏奈ちゃん。告白って、あの告白?」
杏奈「……うん」
百合子「相手は?」
杏奈「……プロデューサーさん」
百合子「ひょええっ!」
4: 21/08/14(土)13:50:52 ID:e10Q
百合子「杏奈ちゃんがプロデューサーさんにここっここ告白?」
杏奈「……うん」
百合子「これはまま正に禁断の愛……アイドルとプロデューサー、そ、それに成人男性と未成年の……ああっ、でも幾重の障壁を共に乗り越えるのもドラマチックな……」
杏奈「……」
5: 21/08/14(土)13:51:34 ID:e10Q
(10分後)
杏奈「……落ち着いた?」
百合子「うんっ」ツヤツヤ
6: 21/08/14(土)13:52:28 ID:e10Q
百合子「えっと、それで何の相談? 子どもの名前はまだ早いと思うよ?」
杏奈「……まだ、告白の返事も、貰ってない」
百合子「あっ、そう言えば、スルーされるんだっけ?」
杏奈「うん……」
百合子「そっか……かわいそうなような、ちょっと安心したような……」
杏奈「それでね、何が悪いか……教えて、ください」
百合子「経験ないから教えられるかはわからないけど……とりあえず聞くね」
7: 21/08/14(土)13:53:11 ID:e10Q
(ある日)
杏奈「プロデューサーさん……大好き、です」
P「お、ありがとな」
杏奈「杏奈と、付き合って、ください」
P「いいぞ」
杏奈「……本当?」
8: 21/08/14(土)13:53:42 ID:e10Q
P「うん。ところで、何のゲームだ?」
杏奈「……」
……
百合子「えええ……」
9: 21/08/14(土)13:54:34 ID:e10Q
百合子「ゲームに付き合って、って思われちゃったんだ」
杏奈「うん。何が……悪かった?」
百合子「杏奈ちゃんは何も悪くないと思うよ」
杏奈「……そう?」
百合子「プロデューサーさんが鈍感すぎるよ……ところで、その後どうしたの?」
杏奈「一緒に、ゲーム、した」
百合子「え?」
10: 21/08/14(土)13:56:06 ID:e10Q
百合子「今のは告白だ、って訂正しなかったの?」
杏奈「うん……だって、せっかく、誘われたから……」
百合子「……それが伝わらない原因のような気がするけど」
杏奈「杏奈も、そう、思って……もっと、ストレートに、言ったよ」
百合子「あ、告白したのって一回じゃないんだね」
11: 21/08/14(土)13:56:52 ID:e10Q
(別の日)
杏奈「プロデューサーさん……大好き、です」
P「お、ありがとな」
杏奈「杏奈と……結婚、してください」
P「いいぞ」
杏奈「本当? それじゃあ……18歳になったら」
12: 21/08/14(土)13:57:22 ID:e10Q
P「あ、18禁のゲームか。大っぴらにはやるなよ」
杏奈「……」
……
百合子「えええ……」
13: 21/08/14(土)13:58:16 ID:e10Q
百合子「ゲームの中の話にされちゃったの?」
杏奈「……うん。結婚とかも、できるゲーム……あるから」
百合子「そうかもしれないけど……それで、杏奈ちゃんはどうしたの?」
杏奈「ダウンロードして……結婚、してもらった」
百合子「ああ、うん。良かったね」
14: 21/08/14(土)13:59:34 ID:e10Q
杏奈「一歩、前進……でも、告白は、スルーされたまま……」
百合子「そうだね」
杏奈「もしかして……大好き、って言いすぎた?」
百合子「……なるほど。それはあるかも」
杏奈「そう思って、違う言葉に、してみた」
百合子「あ、それもやったんだ」
15: 21/08/14(土)14:00:16 ID:e10Q
(また別の日)
杏奈「プロデューサーさん……愛して、ます」
P「……ん?」
杏奈「だから、杏奈の……彼氏に、なってください」
P「……杏奈」
杏奈「は、はい」
16: 21/08/14(土)14:00:46 ID:e10Q
P「いいな、その台詞。アイドルとして新しいものを見せていこうという姿勢……偉いぞ」
杏奈「……」
……
百合子「えええ……」
17: 21/08/14(土)14:02:19 ID:e10Q
百合子「プロデューサーさんの反応がちょっと違うから、効果があったかと思ったら」
杏奈「……うん」
百合子「いくら何でも鈍感すぎる気が……杏奈ちゃんはどうしたの?」
杏奈「……褒められて、嬉しかったから、喜んだ」
百合子「ああ、うん。良かったね」
18: 21/08/14(土)14:03:07 ID:e10Q
杏奈「それで、百合子さんなら……どうやって、告白」
百合子「わ、私? いや、そんな、私なんて……たたたしかに、プロデューサーさんには何回も恋しそうに」
杏奈「……するかな?って、考えて……やってみたんだけど」
百合子「……あ、そういうことね」
19: 21/08/14(土)14:03:57 ID:e10Q
(またまた別の日)
杏奈「プロデューサーさん……月が、綺麗ですね」
P「……杏奈」
杏奈「は、はい」
20: 21/08/14(土)14:04:29 ID:e10Q
P「よく見ろ。あれは太陽だ」
杏奈「……うん」
P「昼夜逆転もほどほどにしなさい」
杏奈「……はい」
21: 21/08/14(土)14:05:09 ID:e10Q
……
百合子「これは杏奈ちゃんが悪いよ」
22: 21/08/14(土)14:05:56 ID:e10Q
杏奈「百合子さん方式でも……失敗」
百合子「いや、私はその台詞を言うとしたら、月の綺麗な夜にするからね」
杏奈「もう、杏奈……ギブアップ」
百合子「へ、へぇ、そうなんだ」
杏奈「そこで、百合子さんに……お願いがある」
百合子「え?」
23: 21/08/14(土)14:06:44 ID:e10Q
杏奈「ゲームでは……杏奈に、最高のタイミングで、支援……してくれて」
百合子「そんな……杏奈ちゃんが上手いからだよ」
杏奈「ビーチバレーでは……海美さんに、最高のトスを、出し続けて、優勝」
百合子「懐かしい……そんなこともあったね」
杏奈「765プロで、サポート最強の、百合子さん」
百合子「杏奈ちゃんにそこまで褒められるなんて……嬉しいな」
24: 21/08/14(土)14:07:16 ID:e10Q
杏奈「杏奈の告白も……サポート、してくれる?」
百合子「それとこれとは話が別です」
おわり
25: 21/08/14(土)14:08:00 ID:e10Q
最後の台詞は公式4コマより。
Pはすぐはぐらかす~
完結報告してきます。
Pはすぐはぐらかす~
完結報告してきます。
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