1: 2013/10/30(水) 00:13:48.72 ID:a/n2iINp0
はじめに

このSSは2作品の要素を含みます。

作品に関するネタバレはあまり無いはず…ですが、

ネタバレが気になる方、クロスSSを好まない方は戻ることを推奨します。

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER GOLD RUSH! 04 ヒーローヴァーサスレイナンジョー

3: 2013/10/30(水) 00:15:19.16 ID:a/n2iINp0
とある休日


光「ワンダバダバダバ♪ワンダバダバダバ♪」

光「いやー、完全に1日オフなんて珍しい……」

光「ヒーローに休みはないけれど、折角Pが時間を作ってくれたんだから楽しまないとな!」

5: 2013/10/30(水) 00:16:06.49 ID:a/n2iINp0
光「新ライダーもとりあえず最初から見直したし、外に出て映画の前売り券もゲットした!」

光「あとはそうだな……まだ結構時間があるから、あの専門店に行ってみよう!」

光「しばらく来ていなかったけれど、何か掘り出し物があるかなー……」

光「…………!?」

光「ま、まさかアレは……」

6: 2013/10/30(水) 00:16:55.31 ID:a/n2iINp0




光「愛玩超人、インコマン!!」




7: 2013/10/30(水) 00:18:47.71 ID:a/n2iINp0
説明しよう!

愛玩超人インコマンとは、漫画【惑星のさみだれ】に登場した古い特撮ヒーローである!

人間サイズのインコであり、そのボディは筋骨隆々!

強靭な肉体を武器とし、その身一つで悪の怪人と闘う戦士なのだ!

9: 2013/10/30(水) 00:20:38.90 ID:a/n2iINp0
光(インコマンは特撮ものの中でも、特に肉体的な強さを前面に出した作品!)

光(鍛えられたインコマンの肉体は最早芸術、敵の怪人たちも実力者揃いだったとか……)

光(アタシもヒーローアイドルとして、参考にしようとブルーレイBOXも持っている)

光(そのインコマンの1/6フィギュア……欲しい!)

光(今月分のお小遣いがなくなっちゃうけど、この機会を逃したら……)



ガッ ガッ

10: 2013/10/30(水) 00:22:26.96 ID:a/n2iINp0
光「……ん?」

「……ん?」

光「えっと……おじさんもインコマンを?」

「うむ……君もファンなのか?」

光「ああ、アタシは南条光!アイドルだ!」

「そうか、私は……」

11: 2013/10/30(水) 00:24:28.16 ID:a/n2iINp0




「南雲宗一朗、無職だ」




12: 2013/10/30(水) 00:26:46.22 ID:a/n2iINp0
公園


南雲「……しかし、よかったのか南条?私が買ってしまって」

光「ああ!少し残念ではあるけれど……同じファンの手に渡るなら、そいつも喜んでくれるしな!」

光「それより、まさか南雲さんがアフリカ拳法ヒポポタマス男だったなんて……サインありがとう!」

南雲「礼には及ばん、一話限りの怪人でしかないからな」

光「でも、格好良かったよヒポポタマス男!動きをセーブしてあれだけ強いなんて!」

南雲「ほう、それを見抜くとは……流石はアイドルか」

13: 2013/10/30(水) 00:29:09.33 ID:a/n2iINp0
南雲「ところで南条、アイドルと言ったか?」

光「ああ、ヒーローアイドルがアタシの夢であり目標だ!」

南雲「そうか……ヒーローというと、必殺技は?」

光「特訓はしてるんだけど、危ないのはPに止められてて……南雲さんは持ってるのか?」

南雲「ああ、その内一つは最近使えなくなってしまったが」

光「名前はあるのか!?」

南雲「無論」

光「声に出すのか!?」

南雲「勿論!」

14: 2013/10/30(水) 00:32:06.00 ID:a/n2iINp0
光「ね、ねぇ、一体どんな技なんだ?」

南雲「そうだな、説明するより見た方が早いか……コートを預かっていてくれ」

光(コートの下はタンクトップ……細身だけど鍛えられている!)

南雲「……フゥ……」



南雲「百 烈 脚」



光「!!」

15: 2013/10/30(水) 00:36:20.81 ID:a/n2iINp0
光(は、速い……!!)

光(あらゆる角度から変幻自在に繰り出される蹴り……アタシでも目で追いかけるのがやっと)

光(それでいて威力が落ちているという事もない!)

光(筋力・バランス・柔軟性……それらを基に洗練されたシンプルな美しさ……これが、必殺技……!!)

16: 2013/10/30(水) 00:37:32.56 ID:a/n2iINp0
南雲「とまぁ、こんなものだ……ただ格好悪い話、今では六十程度が精々だが」

光「……な」

南雲「む?」


光「南雲さん!……その百烈脚、アタシにも教えてください!!」

17: 2013/10/30(水) 00:39:40.70 ID:a/n2iINp0
南雲「これを?本来実戦用の技だ、アイドルには向かないと思うが」

光「うん……でもアイドルとして、そしてヒーローとしてアタシはもっと強くなりたいんだ」

光「もう、ただ燻って待つだけの日々を送るのは嫌なんだ……」

光「皆に夢と希望を届けたいんだっ……!!」

南雲「……ふむ」

18: 2013/10/30(水) 00:41:33.37 ID:a/n2iINp0
南雲「……いいか南条、お前はまだ中学生だ」

光「無茶なお願いだって分かってる、でも……!」



南雲「……無理な特訓は今後の成長を阻害する」

南雲「現在可能な範囲でいいなら教えよう」

19: 2013/10/30(水) 00:42:41.75 ID:a/n2iINp0
光「……いいのか?」


南雲「身体の大小や年齢は関係ない、子供であろうと戦士は戦士だ……つい最近教わった事だがな」

南雲「それに……」




南雲「本気でヒーローを目指す子供がいたら、大人は力になりたいと思うものだ」

20: 2013/10/30(水) 00:44:47.09 ID:a/n2iINp0
光「ありがとうございます、南雲さん……いや、師匠!!」

南雲「そんな高尚なものではないんだが……まぁいい、時間もないから直ぐに始めるぞ!」

光「応!!」



……

…………

………………

21: 2013/10/30(水) 00:46:40.11 ID:a/n2iINp0
後日


ちひろ「へぇ、そんな面白い事があったんですか」

光「ああ!あれから毎日特訓してるんだ!」


ベテトレ「一応私とPで内容を確認したが、中々面白い」

ベテトレ「結果的に下半身だけではなく全身を鍛えるから、ダンスやアクションにも応用できる」

ベテトレ「レッスンもあるから調整して、程々にさせてはいるがな」


南条「時間がなくて教えてもらったのは基礎だけだけど……いつかアタシも習得してみせる!」

ちひろ「ふむふむ、アイドル衣装での百烈脚……最前列……特別料金……ふふふ」

ベテトレ「おいちひろ君、煩悩丸出しだぞ……」

22: 2013/10/30(水) 00:50:17.59 ID:a/n2iINp0
P「まぁアレだ、色々と今後に期待ってやつだな……ところで光、ファンレター来てるぞー」

ちひろ「最近のお仕事、随分評判が良かったですからね……このでっかいのは?」

P「ああ、それもファンレターだ」




P「南雲宗一朗さんからの」

光「師匠から!?」

P「ああ、開けてみるといい」

23: 2013/10/30(水) 00:51:59.88 ID:a/n2iINp0
ガサガサ

光「これは手紙と……インコマンのフィギュア!?」

ちひろ「うぉう、中々にいい体してますねこのインコ……」

P「『持って帰ってはみたが、やはり中年よりも少女が持っていた方が喜ぶだろう』だそうだ」

P「俺は会っちゃいないが……良い人だな、光」


光「……もちろん!」

24: 2013/10/30(水) 00:54:07.67 ID:a/n2iINp0
ちひろ「そして一緒に入っていた封筒ですけど、これは……詳細なトレーニング法?」

ベテトレ「ふむ、現状では難しいと思っていたがこれなら、いや更に効率化できるか……?」

ベテトレ「いずれにせよ、これは何年も先まで見据えたものになっている」


P「……信じられているみたいだな、お前がそこまで諦めないって」

光「……」

25: 2013/10/30(水) 00:56:41.27 ID:a/n2iINp0
ベテトレ「ここまでされてしまうとな……私にもプロとしての矜持がある」

ベテトレ「これをベースにして南条専用に改良し、メニューを作ろうじゃないか」

ちひろ「私にできるのは経理とドリンクくらいですが、応援はさせてもらいますよ?」



P「やれやれ、頼りになる大人ばかりだ……俺も全力で頑張るよ、今度こそ待たせる事なんてしない」


P「それじゃあ改めて……始めよう、光!」

光「ああ、見ていてくれP、そして師匠……なってみせる、本物のヒーローアイドルに!!」

26: 2013/10/30(水) 00:57:38.76 ID:a/n2iINp0

……

…………

………………

28: 2013/10/30(水) 01:00:06.56 ID:a/n2iINp0
X年後


P「お疲れ光、ライブは大成功だ!」

光「流石にドームでの単独ライブは緊張したけどね!」


P「そうは見えないんだから大したもんさ……これで光もトップアイドルの一員か」

P「歌は勿論、その身体能力を最大限発揮するダンスやアクション」

P「ヒーローアイドルの称号は伊達じゃない、ってな」


光「アタシだけじゃない、皆が力を貸してくれたおかげさ!」

P「それでもやっぱり、お前の頑張りがあってこそだよ」

29: 2013/10/30(水) 01:03:16.76 ID:a/n2iINp0
P「そうですよね……南雲さん?」







南雲「……ああ、久し振りだな南条」

30: 2013/10/30(水) 01:04:55.46 ID:a/n2iINp0
光「師匠!来てくれたんだな!」

南雲「招待状まで届いたんだ、それは来るとも……百烈脚も習得したと聞いたしな」

光「師匠とトレーナーさん達のおかげだよ!」



南雲「こんな形であの技が受け継がれるとは思いもしなかったが……」

南雲「夢と希望を届ける手伝いとなっているなら、幸いな話だ」

31: 2013/10/30(水) 01:07:59.68 ID:a/n2iINp0

P「とは言っても」

P「俺は本来の用途で何度か食らいましたがね……」

光「事故とはいえ、着替えを見たPが悪い!」

P「まぁな、下着姿での百烈脚は眼福だったからいいけドゥハァ!?」


南雲「何度か君とは会っているが、変わらず無駄に正直だな……」

32: 2013/10/30(水) 01:11:17.10 ID:a/n2iINp0


光「そうだ師匠、これから打ち上げなんだけど師匠も来てくれよ!」

南雲「いや、私は部外者なのでな」

光「そんな事ない、師匠あっての今のアタシさ!」


P「ええ、俺達が今ここにいるのは貴方のおかげでもあります」

P「俺個人としてもお礼をしたいですし……共に祝っては頂けませんか?」

南雲「分かった……無粋だったな、有り難くご招待にあずかるよ」

33: 2013/10/30(水) 01:12:14.78 ID:a/n2iINp0

光「そうと決まれば早く行こう二人とも、ほらほら!」

P「分かったから引っ張るなっての……しかし光、ライブも終わったばかりなのにホント元気だな?」

光「当然さ!だって……」

34: 2013/10/30(水) 01:13:22.35 ID:a/n2iINp0






光「最高の相棒と最高の師匠、二人と一緒なんだからなっ!」







35: 2013/10/30(水) 01:16:51.08 ID:a/n2iINp0
以上で終了となります、スカートで百烈脚をやりたかっただけなのにどうしてこうなった…

とりあえず光やユッコなら、さみだれ世界で騎士になれるのではないでしょうか。

36: 2013/10/30(水) 01:33:19.06 ID:iGDdb3Mj0
乙ー

37: 2013/10/30(水) 03:17:01.46 ID:vKwlZ06WO
ゆっこがあの世界にいたら火渡妹的な役割だろうな…

乙!

38: 2013/10/30(水) 03:29:22.73 ID:kcCfH2zQo
肝心のスカートではやってないじゃないか!

引用: 南条光「ま、まさかアレは……!?」