1: 2008/10/19(日) 21:28:22.22 ID:R2LEqVnH0
蒼星石「あれ? みんないないなぁ」

JUM「ああ、蒼星石か」

蒼星石「こんにちはJUM君」

JUM「遊びにきたの?」

蒼星石「うん」

JUM「あいつらならいないぞ」

蒼星石「え?」
グッドスマイルカンパニー ねんどろいど ローゼンメイデン 蒼星石 ノンスケール ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア G12643
5: 2008/10/19(日) 21:33:17.00 ID:R2LEqVnH0
JUM「洗濯のりといっしょにハイキング行ってるから」

蒼星石「へぇ、そうなんだ。JUM君は行かないの?」

JUM「うん。だって歩くのだるいもん」

蒼星石「よくみんな許してくれたね」

JUM「あいつらは普通に断っても引き下がらないよ」

蒼星石「じゃあどうやって断ったの?」

JUM「仮病つかった」

6: 2008/10/19(日) 21:38:49.83 ID:R2LEqVnH0
蒼星石「よくばれなかったね」

JUM「体温計の先っちょをさ、ほらこうやって」グリグリグリ

蒼星石「あ、摩擦で温度上げてるんだ」

JUM「そうそう。けっこうコツがいるんだこれ」ピー

蒼星石「あ、エラーだって」

JUM「やりすぎるとすぐ温度が限界超えるから」

蒼星石「あー確かに」

JUM「今朝の僕はすごかったな。38度丁度という絶妙な温度を出したから」

蒼星石「すごいのかどうか判断しづらいねそれ」

8: 2008/10/19(日) 21:45:44.32 ID:R2LEqVnH0
JUM「この技を覚えたのは中1の頃だった……」

蒼星石「昔語りですかそうですか」

JUM「僕はよく保健室に行ってたんだ。もちろん仮病で」

蒼星石「一見メガネかけてて真面目っぽいけどそうでもないんだね」

JUM「人は外見だけじゃあないんだな。それで、保健室に行くと必ず体温を測るんだ」

蒼星石「まあそうだね」

JUM「クラスのDQNは保健室の先生に平気でタメ口きいて平然とさぼるけど、僕はそんなキャラじゃない」

蒼星石「あるある」

JUM「え?」

10: 2008/10/19(日) 21:49:29.84 ID:R2LEqVnH0
蒼星石「ごめん、続けて」

JUM「それで、僕は実際に体調不良をうったえてサボってたんだ。別に元気一杯だったけど」

蒼星石「うんうん」

JUM「だから体温計で確実に体調不良であることを証明せねばならない」

蒼星石「別に頭痛いとか適当なこと言っておけばいいのにね」

JUM「それは言わない約束だ。そんな時、僕より少し前に保健室に来ていた来ていた2組の武田君がさ」

蒼星石「まさかの新キャラ。このレスにだけしか登場しないだろうけど」

JUM「レス? 何言ってるんだ? まあ、とにかくその武田君が先生に見えないところでこっそりとあの技を使っていたんだ」

蒼星石「じゃあそれを真似たんだね」

JUM「そうそう。僕は体温計グリグリの2代目なんだ」

蒼星石「武田君が初代とは限らないのにね」

12: 2008/10/19(日) 21:56:03.44 ID:R2LEqVnH0
JUM「まあそんなところさ。あ、お菓子あるけど食べる?」

蒼星石「ぜひいただくよ」

JUM「姉ちゃんと翠星石が作ったクッキーだよ。たくさんあまってるんだ」

蒼星石「わあ、おいしそう。すごく紅茶にあいそうなクッキーだ。いっしょに食べたらさぞかし美味なんだろうなあ」

JUM「分かりやすく催促するな。まってろ、今淹れて来るから」

蒼星石「やだなあ、そんなつもりで言ったわけなんだけど」

JUM「お前けっこう黒いのな」

蒼星石「えー? なんのことぉ? 僕分からないなぁ」

JUM「あからさまにキャラ変えるんじゃない」

15: 2008/10/19(日) 22:01:19.94 ID:R2LEqVnH0
JUM「ほら、紅茶」

蒼星石「わあ、ありがとうJUM君」

JUM「笑顔すぎて逆に恐いぞ」

蒼星石「しかしのりさんの作るクッキーはおいしいなぁ。もぐもぐ」

JUM「翠星石のも食ってやれよ」

蒼星石「なんか恐い」

JUM「ひどいこと言うな。本人聞いたら泣くぞ」

蒼星石「過去にちょっとね」

JUM「なんかいやな思い出でも?」

17: 2008/10/19(日) 22:09:06.91 ID:R2LEqVnH0
蒼星石「前の前の前の時代で彼女がパンを作ったんだ」

JUM「それでそれで」

蒼星石「大好きな姉が作ったパンだよ。僕と当時のマスターは喜んで食べたのさ」

JUM「まずかったのか?」

蒼星石「いや、味は普通だったよ」

JUM「じゃあ何だって言うんだ?」

蒼星石「最初に異常が現われたのはマスターだった。彼は食べて数分後に吐き気をうったえたんだ」

JUM「腹壊したのか」

蒼星石「ううん、おなかは壊さなかったよ」

JUM「じゃあどうなったんだ?」

蒼星石「吐き気をうったえてから数秒後に、全身の毛という毛がごっそりと抜け落ちたんだ」

19: 2008/10/19(日) 22:14:23.22 ID:R2LEqVnH0
JUM「またまた、ご冗談を」

蒼星石「本当だって。その時の状況をレンピカが記憶してるはずだ。レンピカ」

JUM「これに触ればいいのか」

蒼星石「うん」

JUM「よーし…………いやああああああああああああ」

蒼星石「ね、本当でしょ」

JUM「ああ本当だった。あれは恐ろしい」

蒼星石「僕だってビックリさ」

JUM「ズボンの裾から陰毛がごっそり落ちてきたあたりで限界を感じたね」

蒼星石「不覚にもあれは笑っちゃったよ」

JUM「なまじイケメンなマスターだった分、ちょっと可哀想だったな」

20: 2008/10/19(日) 22:21:04.30 ID:R2LEqVnH0
蒼星石「それで、次は僕なんだけど」

JUM「お前も毛が抜けたのか」

蒼星石「ううん。もっとやばかったよ」

JUM「どうなったんだ?」

蒼星石「簡単に言うとね、身体からローザミスティカが飛び出しかけた」

JUM「半頃しじゃねーか」

蒼星石「こんなことでアリスゲームに負けるなんて……と、その時思ったよ」

JUM「そりゃ恐いわけだ」

蒼星石「ね、言ったでしょ」

23: 2008/10/19(日) 22:25:34.90 ID:R2LEqVnH0
JUM「でもこの家で色々なお菓子作ってるけど、別に何もおきたことはないぞ」

蒼星石「本当? 僕をハメようとしてない」

JUM「ないない」

蒼星石「じゃあ食べてみるよ……」

JUM「ああ」

蒼星石「あ、やっぱ先にJUM君が食べてよ」

JUM「疑り深いなぁまったく。わかったよ」

蒼星石「毒見頑張れ」

JUM「はいはい。…………」

蒼星石「はやくー」

JUM(あんな話きいた後じゃ……食いづれええええええええええええええ)

24: 2008/10/19(日) 22:29:06.07 ID:R2LEqVnH0
蒼星石「はっやっく! はっやっく!」

JUM「……やっぱやめる。今はクッキーな気分じゃない。スコーンな気分だ」

蒼星石「スコーンもあるみたいだけど」

JUM「ぐっ……じ、じゃんけんにしようか」

蒼星石「JUM君も恐いんだー」

JUM「あんな話聞かされたら誰だって恐くなるぞ」

蒼星石「何もおきたことないんでしょー」

JUM「うるさい! ジャンケンっつったらジャンケンだ!」

蒼星石「しょうがないなあ」

26: 2008/10/19(日) 22:34:41.64 ID:R2LEqVnH0
JUM「じゃんっけんっ」

蒼星石「ぽんっ!」

JUM「っしゃああああああああ」

蒼星石「いやだあああああああああ」

JUM「ほーれ食え食え」

蒼星石「ドキドキ……ドキドキ……」

JUM「は~やくはやく~」

蒼星石(しねよクソひっきーめ)

JUM「ま~だかな~」

蒼星石(UZEEEEEEEEEEEEEEEEEEE)

29: 2008/10/19(日) 22:39:52.06 ID:R2LEqVnH0
蒼星石「じゃあ……食べるよ」

JUM「ああ」

蒼星石「大丈夫だ……恐くない恐くない」ドキドキ

JUM「ゴクリ……」

蒼星石「信じろ……大好きな姉を信じろ……」

JUM「ゴクリ……」

蒼星石「一口でいくよ。……えいっ」

水銀燈「アリスゲームしにきたわよぉ」パリーンッ

蒼星石「うわあああああああああああああああああああああああ」

31: 2008/10/19(日) 22:46:06.53 ID:R2LEqVnH0
水銀燈「……殴ることないじゃない」

蒼星石「どれだけビックリしたと思ってるの。命懸けだったのに」

水銀燈「しらないわよそんなの」

JUM「で、何のよう?」

水銀燈「さっきも言ったでしょう。アリスゲームよ」

JUM「真紅たちはハイキング行ってるけど」

水銀燈「えー。つまんなぁい」

JUM「どうせだしお前もお菓子食ってく?」

水銀燈「そうねぇ。暇だしそうさせてもらうわぁ」

JUM「じゃあまず割った窓を戻せよ」

32: 2008/10/19(日) 22:51:11.27 ID:R2LEqVnH0
水銀燈「人間、あなたはハイキング行かないの?」

JUM「人間じゃないジュンだ。だるいから仮病つかったんだ」

水銀燈「へぇ、そうなの。はい終わり」

蒼星石「クッキーどうぞ」←さっき食べ損なったやつ

水銀燈「ありがたくいただくわぁ」

JUM(せっこいなぁ。だが気になる)

蒼星石「早く食べなよ」ドキドキ

水銀燈「それじゃ、いただきまぁす」パクッ

33: 2008/10/19(日) 22:54:18.24 ID:R2LEqVnH0
水銀燈「モグモグ……」

JUM・蒼「ゴクリ……」

水銀燈「ゴクッ。おいしいわぁこれ」

JUM・蒼「……ふぅ」

水銀燈「なぁに、どうしたのよ」

JUM「いやいや、なんでもないよなんでも」

蒼星石「別に毒見させたとかそんなんじゃないよ全然」

JUM「ばっ……お前余計な事を」

36: 2008/10/19(日) 22:58:30.04 ID:R2LEqVnH0
蒼星石「……まさか殴られるとは」

JUM「しかも僕まで」

水銀燈「なんともないからよかったけど、もし何かあったらジャンクにしてたわよ」

蒼星石「ほんと、何にもなくてよかった」

JUM「あ、紅茶飲む?」

水銀燈「いただくわぁ」

蒼星石「あ、僕もおかわり」

JUM「はいはい」

38: 2008/10/19(日) 23:02:41.77 ID:R2LEqVnH0
蒼星石「こうして君とゆっくりお茶を飲むなんて初めてだね」

水銀燈「そうねぇ。たまにはこういうのもいいかもね」

JUM「はい、紅茶」

水銀燈「ありがと……あらおいしい」

JUM「毎日真紅に淹れさせられてるからな」

蒼星石「はっきり言って情けないよね」

水銀燈「尻に轢かれてるのね」

JUM「う、うっさい」

41: 2008/10/19(日) 23:06:33.11 ID:R2LEqVnH0
蒼星石「えーむ! えーむ!」

水銀燈「マーゾ! マーゾ!」

JUM「くっ……(当たってるだけに言い返せん……)」

JUM「そ、そんなことよりさ(話題かえよ)」

銀・蒼「なあに?」

JUM「なんで真紅と水銀燈って仲悪いの?」

水銀燈「あーそれねぇ」

蒼星石「オーベルテューレ見れば分かるよ」

水銀燈「そうそう。見ればわかるわ」

43: 2008/10/19(日) 23:10:04.18 ID:R2LEqVnH0
JUM「近所のTUTAYAに置いてないんだよ」

蒼星石「それでもヒッキーなの? 適当な動画サイトで探せばいいのに」

JUM「ヒッキー言うなこのやろう」

水銀燈「でも蒼星石の言う通りよね。あったま悪い」

JUM「くっ……でもニコニコとかようつべにあるか?」

蒼星石「僕はVeohでみたよ」

JUM「何それ? 教えて」

蒼星石「ぐぐればいいじゃん」

水銀燈「なんで蒼星石は詳しいのかしら」

47: 2008/10/19(日) 23:14:23.59 ID:R2LEqVnH0
JUM「おーあったあった」

蒼星石「よかったね」

JUM「じゃあ見てるから適当に雑談しててちょーだい」

蒼星石「はーい」

水銀燈「あなたパソコン詳しいのね」

蒼星石「別に。ただマスターがネット好きでさ」

水銀燈「あんなよぼよぼなのに?」

蒼星石「僕も意外だったよ」

48: 2008/10/19(日) 23:19:31.70 ID:R2LEqVnH0
蒼星石「水銀燈のマスターはどんな人なの?」

水銀燈「病人の女の子よ。すっごいひねくれてるけど」

蒼星石「へえ。可愛い?」

水銀燈「可愛いんじゃない? 性格は可愛げもないけど」

蒼星石「自分のマスターなのにそんな悪くいっちゃいけないよ」

水銀燈「それもそうねぇ」

JUM「アリプロやっぱいいな。このOPも最高」

50: 2008/10/19(日) 23:22:58.86 ID:R2LEqVnH0
蒼星石「普段どんなこと話すの?」

水銀燈「他愛もない話よ」

蒼星石「水銀燈がどんな他愛のない話をするのか、気になるなぁ」

水銀燈「私だっていろいろ話すわよ」

蒼星石「じゃあ昨日した会話なんか教えてよ」

水銀燈「そうねぇ。昨日は……」

JUM「ちょwwww水銀燈性格違いすぎwwwwwww誰これwwwwwwwwww」

53: 2008/10/19(日) 23:27:31.37 ID:R2LEqVnH0
回想

めぐ「あ、見てみて水銀燈」

水銀燈「なあに」

めぐ「ほら、下に佐原さんがいるよ。男の人つれて」

水銀燈「彼氏が迎えに来てくれたみたいね」

めぐ「佐原さんにも彼氏がいたんだなぁ」

水銀燈「性格いいものね。あなたにいつも優しくて」

めぐ「確かに佐原さんはいい人だからなぁ」

水銀燈「めぐには彼氏……いるわけないわよね」

めぐ「彼氏はおろか出会いすらないわ」

56: 2008/10/19(日) 23:32:20.12 ID:R2LEqVnH0
水銀燈「じゃあ好きな男性のタイプとかは?」

めぐ「水銀燈は?」

水銀燈「もちろんお父様よ。あと新シリーズの主人公から主役の座を奪う天才パイロットなんかもいいわね」

めぐ「そういうネタはやめて」

水銀燈「ごめんなさい」

めぐ「私はねぇ、そうだなあー、何でも言うこと聞いてくれる人かなぁ」

水銀燈「真性のSね」

めぐ「あなたに言われたくないわよ」

水銀燈「うっさいわねぇ」

回想終わり

60: 2008/10/19(日) 23:36:20.14 ID:R2LEqVnH0
水銀燈「こんな感じかしら」

蒼星石「へぇ、水銀燈もコイバナとかするんだねぇ」

水銀燈「あなたはしないの?」

蒼星石「マスターとはしないなぁ。翠星石とはするけど」

水銀燈「へぇ。どんな感じ?」

蒼星石「主に翠星石の相談を受ける形にいなるんだけど」

JUM「やっべぇこの水銀燈マジ可愛い。でもサラはなんかやだ。同属嫌悪」

62: 2008/10/19(日) 23:40:46.85 ID:R2LEqVnH0
蒼星石「翠星石はさ、JUM君のことが好きなんだよ」

水銀燈「ああやっぱり。分かりやすい子だものねぇ」

蒼星石「ツンデレキャラでJUM君を落とそうとしてるんだけど」

水銀燈「あら、キャラ作ってたのね」

蒼星石「もともと近い性格だったけど、たまにデレを出すようにしてるみたい。意図的に」

水銀燈「でもそれが上手くいかないみたいなんだ。ジュン君が鈍感みたいで」

JUM「そんなことないぞ」

蒼星石「あ、見終わったの」

水銀燈「姉の好きな人に姉の秘密がバレたっていうのにやけに平然としてるわね」

65: 2008/10/19(日) 23:45:10.78 ID:R2LEqVnH0
蒼星石「別にどうでもいいしね。人形が人間に恋してどうするんだと」

水銀燈「まあ一理あるわねぇ」

蒼星石「それで、気付いてたってほんと?」

JUM「ほんとほんと。あんなあからさまにデレてちゃ気付かないほうがおかしい」

蒼星石「ですよねー」

水銀燈「で、あなたは翠星石のことどう思ってるの?」

JUM「ぶっちゃけどうでもいい。好みじゃない」

蒼星石「あーらら。翠星石残念」

69: 2008/10/19(日) 23:50:05.65 ID:R2LEqVnH0
水銀燈「姉が失恋したのにその態度……おそろしい子ね」

蒼星石「じゃあJUM君はどんな子が好みなの?」

JUM「まず人形は論外だな。ていうかお前ら見た目幼女だもん」

蒼星石「JUM君口リコンじゃないの?」

JUM「今は同年代くらいの子がいい」

蒼星石「ってことは」

JUM「うん、柏葉。あいつめっちゃ可愛い」

水銀燈「誰それ」

蒼星石「雛苺の元マスターだよ」

70: 2008/10/19(日) 23:53:33.05 ID:R2LEqVnH0
JUM「最初はさ、同じクラスの桑田さんが好きだったんだ」

蒼星石「可愛い?」

JUM「めっちゃ可愛い。毎日視姦してた」

水銀燈「正直ひくわぁ」

蒼星石「思春期ですから」

JUM「なんでお前が言うんだよ」

蒼星石「一度言ってみたくて」

JUM「もうお前のキャラが掴めないよ」

72: 2008/10/19(日) 23:57:45.84 ID:R2LEqVnH0
JUM「まあいろいろあって桑田さんはやめたんだ」

蒼星石「ドレスの絵公開レOプ事件ですね」

JUM「そうそう。梅岡氏ねばいいのに」

水銀燈「蒼星石って意外と物知りね」

蒼星石「DVDも単行本も揃えてるしね」

水銀燈「なんか気持ち悪い。それで、どうして今の子が好きになったの?」

JUM「僕が学校に行かなくなってからなんだけど」

蒼星石「ふむふむ」

JUM「あいつは毎日プリントを届けにきてくれたんだ」

76: 2008/10/20(月) 00:01:30.23 ID:uu6GtRtd0
水銀燈「いい子ねぇ」

JUM「そこで気付いたわけですよ。あれ? こいつ僕のこと好きなんじゃね?」

蒼星石「思春期特有の思い込みですねわかります」

JUM「でも誰だって思うだろ!」

水銀燈「なんか必氏ね」

JUM「それに幼馴染で小さい頃離れ離れになったけど、大きくなってまた再会とか、工口ゲ展開がきちゃったわけですよ」

蒼星石「そりゃ僕たち二次g――」

水銀燈「それ以上言うんじゃないわ」

蒼星石「――! ――!(息できない息できない)」

79: 2008/10/20(月) 00:05:07.78 ID:uu6GtRtd0
JUM「僕って、こんなに想われてるんだ……って思ったら心臓がバクバクしててさ」

水銀燈「きもいわぁ」

JUM「この胸の高鳴りは……恋! 僕は直感したね」

水銀燈「けっこう単純なのね」

JUM「でもあいつマジいい子だよ。優しいし、可愛いし、料理できるし強いし」

水銀燈「確かにスペック高いわね」

JUM「それでいて僕のお尻を竹刀でぶってくれたら完璧なんだけどなぁ」

水銀燈「それは諦めた方がいいわね」

81: 2008/10/20(月) 00:10:04.08 ID:uu6GtRtd0
JUM「でも絶対あいつ僕のこと好きだよな」

水銀燈「まあ他の男子たちよりは優位なポジションにいると思うわよ」

JUM「近いうち告ろうかな」

水銀燈「はやまりすぎよ。せめて学校行けるようになってからにしなさい」

JUM「えー。それはいやだなぁ」

水銀燈「好きな子のためと思えばいいじゃない」

JUM「でもなぁ……梅岡がなぁ。梅岡氏んだら行くよ」

水銀燈「クズね」

JUM「うるさいな。それより蒼星石がすごいグッタリしてるけど」

水銀燈「あ、口ふさいだまんまだったわ」

83: 2008/10/20(月) 00:14:28.61 ID:uu6GtRtd0
蒼星石「走馬灯を見た」

水銀燈「ごめんなさい、やりすぎたわぁ」

JUM「ドールでも走馬灯を見るんだな」

蒼星石「そうみたいだね」

水銀燈「走馬灯って、今までの自分の記憶が次々と見えるのよね」

JUM「たしかそんな感じだよね」

蒼星石「そうそう。JUM君が裸になって真紅にお尻蹴られてるところとか」

水銀燈「記憶捏造してない?」

JUM「見てたのか……」

水銀燈「真実なのね」

84: 2008/10/20(月) 00:17:47.99 ID:uu6GtRtd0
蒼星石「あ、もう外が暗いや」

JUM「そろそろあいつらも帰ってくるな」

水銀燈「私はここらへんで帰るわぁ。それじゃあね」

JUM「じゃあなー」

蒼星石「僕も帰るよ。>>1も飽きたみたいだし」

JUM「そうか。じゃあな」

蒼星石「ばいばいJUM君。今度お尻蹴ってあげるね」

JUM「う~ん……お前はいいや」

蒼星石「傷ついた」

JUM「そうか。じゃあな」

88: 2008/10/20(月) 00:20:28.14 ID:uu6GtRtd0
――そして。

水銀燈「雑談もたまにはいいわね。ただいまめぐ」

めぐ「おかえり水銀燈」

水銀燈「ふぅ、疲れちゃった……わ?」

めぐ「どうしたの?」

水銀燈「なんかおなかが痛くなってきて……うぼあっ」

めぐ「水銀燈っ!? なんで耳から黄色い汁が!?」

水銀燈「もしかしてクッキーが……ひぎぃっ」

めぐ「今度は髪の毛が抜けたわよ!」

水銀燈「いや……いやあああああ」

めぐ「水銀燈ー! 水銀燈ー!!」

終わり。

89: 2008/10/20(月) 00:20:30.36 ID:8vIAkBRiO
終わりか乙面白かった

91: 2008/10/20(月) 00:21:35.84 ID:uu6GtRtd0
ほのぼのしたのが書きたくなった

読んでくれてありがとう

93: 2008/10/20(月) 00:22:58.49 ID:Jvsz1YEl0
乙!

97: 2008/10/20(月) 00:28:10.75 ID:uu6GtRtd0
そのうちまたこのメンツでほのぼのしたの書きたいと思う

それじゃ

引用: 蒼星石「こんにちはー……あれ?」