838: 2012/06/15(金) 19:57:16.40 ID:ZRBnQ+Wp0


前回:P「亜美の寝起きに『昨日は良かったよ』って言ってみる」

ある夜・・・

あずさ「うれしい・・・やっとあなたと一緒になれるのですね・・・。」

P「ああ、ずっと一緒だ・・・。」

あずさ「愛しています、あなた・・・。」

律子「カーット!!ストップストップ!」

P「またか律子。もう5回目だぞ。」

あずさ「すみませんプロデューサー、もう一度お願いします。」

律子「んーちょっともう一度シチュエーションを確認しましょう。」

ここはPの部屋。あずささん出演のドラマの練習のためにPとあずささんで特訓中なのだ。
律子は監督兼お目付け役・・・とのこと。

律子「なんかもうちょっと足りないのよね。よくわかんないけど・・・。」

P「足りないって?」

あずさ「なんでしょうか。」

律子「なんか切実っぽいもののような切羽詰ったもののような、そんな感じ?」

P「よくわからないな。」

帰ってきたが書き溜めが全然ないや。全力で逝く。
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845: 2012/06/15(金) 20:04:22.08 ID:ZRBnQ+Wp0
律子「とにかく、何か違和感があるのよ。」

あずさ「とはいえ・・・撮影は明日ですし、お腹も空きましたね。」

P「仕方ない、いったん飯にするか。」

律子「そうね。適当に何か買ってくるわね。」


そして・・・

律子「すー・・・すー・・・」

あずさ「あらあら。」

P「真っ先につぶれるとは。だいたい律子は酒飲んでないってのにな。」

あずさ「焼酎のお湯割りのにおいだけで寝ちゃうとは思いませんでした。」

律子「すー・・・すー・・・」

P「で、あずささん。ここで提案なのですが。」

あずさ「はい。」

P「正直、演技に関しては律子の言っていることは当たってると思うんです。
しかし、それが何なのかがわからない。そこで、シミュレーションをやってみようと思うのです。」


846: 2012/06/15(金) 20:13:23.92 ID:ZRBnQ+Wp0
あずさ「はぁ・・・?」

P「正直、これはかなり非道なやり方だと思います。しかし、もう時間がない上に不完全な状態で
あずささんを仕事に送り出すわけにもいかない。これしかないのです。わかっていただけますね、あずささん?」

あずさ「なにをやるのかはわかりませんが、プロデューサーさんの真剣さはわかりました。
で、どのようなことをやるのです?」

P「それはですね・・・」


次の日、早朝

律子「ん・・・ここ、ど・・・こ・・・?」
律子「そうだ、きのう、ぷろでゅーさーとあずささ・・・・・・・!!」

寝ぼけた律子が自分の置かれた状態に気づいた。
ベッドの上で下着と男物のワイシャツ一枚。ベッドの下にはあずささんが寝ている。
そして自分の横には・・・

律子(な、な、な、なによこれなによこれなにy・・・あたしなんではだかわいしゃつなのというかなんでぷろでゅーさーがよこでねてr・・・)

P「ん、おはよう律子。どうした?」

律子「どう、どうしたもありま。なんですかこれ、え、え、えと」

P「律子、昨日、よかったよ。」

律子「」

852: 2012/06/15(金) 20:29:18.86 ID:ZRBnQ+Wp0
P「律子?」

律子「うそよ・・・うそよこんなことあるわけが!」

律子の顔は真っ青で何かが崩壊しそうなのをすんでのとこで食い止めている感じだった。俺はそんな律子に慈悲の一撃をくれてやることにする。

P「しっ、大きな声を出すとあずささんが起きるぞ。それとこれ。これが証拠だ。」

律子「鏡?」

P「お前のここに俺のしるしをつけたの忘れたのか?」そういって彼女の首と鎖骨の間を指差す。

律子「・・・!!」そこには薄くではあるがはっきりとわかるキスマークがついていた。

暫く鏡を凝視していた律子は不意に手鏡を落とし、うつむいて。

律子「・・・・・・・・」ツー ポタポタ

律子「あたし・・なんてこと。しちゃたんだろ。お目付け役だとか言っといて、真っ先に寝ちゃって、それで・・・こんな・・・」ポタポタ

P「律子、おい、大丈夫か?」さすがにすこし心配になってきた。手を差し伸べるが、その手は思いっきり払われた。

律子「いやっ!こないでください!あたしもう・・・おしまいです・・・プロデューサー・・失格です!」

P「なにを馬鹿のことを。」律子「ばかなことじゃありません!」

不意に顔を上げた律子は泣き腫らし、目も顔も耳も真っ赤で、でもそんな律子に艶かしい色気を感じ、一瞬言葉に詰まる。
そこへ律子が畳み掛ける。

857: 2012/06/15(金) 20:43:38.90 ID:ZRBnQ+Wp0
律子「だって!昨日は結局何もわからずじまいで!アイドルの魅力の引き出し方すらわからなくて!いつも厳しく当たるだけで!
結局あずささんはあなたに相談に行ってしまって!あたしができないばっかりに!竜宮でうまくいっただけでソロだと結局!
だからいつもみてた!あなたの行動を、手法を、仕事の仕方を!でもやっぱりわからなくて、あせって!あずささんがあなたの
ところに行くと聞いて、見限られたんじゃないかって邪推して、無理やり押しかけて、なのにこんなことに・・・!。」

P「律子、もういい。」ギュッ

律子「ああ・・・ぁぁ・・・わああああああああああああああああああああ!!」

抱きしめたとたん、律子は堰を切って号泣し始めた。胸の中でありったけの声をあげて泣きじゃくる。
・・・まさかこんなことになろうとは。予定ではあのドラマのワンシーンのような展開になるはずだったんだが。
うん、きまづい。

861: 2012/06/15(金) 21:00:15.59 ID:ZRBnQ+Wp0
とにかく事態を収拾せねば。俺は律子の頭をなでながら言った。

P「律子、良くきけ。お前は立派だ。アイドルとプロデュースの両方で成功したやつなんかそうそういない。
新米プロデューサーがいきなりユニットを軌道に乗せるなんて並みの人間には絶対無理なことだ。それをお前は成し遂げた。」

P「営業に出ててもおまえの評判はいつも聞くぞ。たいしたものだと。荒削りながらもしっかりと道筋立てて引っ張って言ってると。」

P「俺も最初は手探り状態だった。必氏で試行錯誤して、アイドルたちと一緒になっていまの俺がいる。独りじゃない。お前も同じだ。」

P「だって厳しく当たっていてもちゃんとみんなのことを考えて指導しているし、なによりみんなはお前のことを見限ったりなんかはしないよ。」



P「ね、あずささん?」
あずさ「ええ、もちろんです。」
律子「え・・・?」
律子が後ろを振り向くと、寝ていたはずのあずささんがそこにすわってにっこりと微笑んでいた。

863: 2012/06/15(金) 21:08:35.40 ID:ZRBnQ+Wp0
律子「なんで、あずささんがおきて、るんですか?」
あずさ「あれだけ大きな声で泣いてたら誰だって起きますよ。でも、本当の理由はあれ、なんですよ。」
そういってあずささんはPのほうを指差す。律子は指の指されたほうを見ると、

「ドッキリ☆大成功!てへぺろ」

と書かれた紙を持ったPがそこにいた。

律子「」
律子「えーと」
律子「なに・・?」

P、あずさ「すみませんでしたぁ!」ドゲザッ

律子「あ、はは、どっきり、どっきり、ねぇ・・・(怒)」
P、あずさ「すみませんでしたぁ!」ドゲザッ

律子「どういうことか、説明しなさいっ!!!」

872: 2012/06/15(金) 21:47:00.50 ID:ZRBnQ+Wp0

説明しよう!
昨晩俺が提案したシミュレーションとは、ドラマのワンシーン「不意に一夜を共にすることとなった男女が朝目覚めて互いの気持ちに気づく」シチュの再現だった。
これは、律子の言うもうひとつ足りない何かを探るべく、実際にそのシチュを再現して反応を見てヒントを得るという、鬼畜な修行法、見稽古である。
そのための相手役が律子で、その様子をあずささんがみて、足りないものを探す、もしくは演技のヒントを得るという手はずだった。

もちろん、最初に概要を説明したときはあずささんも反対した。しかし、撮影の時間が迫っていること、足りないものがわからないこと、なにより、このまま
撮影に入って満足いく演技ができるかと問われ、あずささんもなんとか納得してくれた。

え?もちろん俺は律子の反応が見たい!だけだったがな・・・ククク

そのための準備はなかなか大変だった。
用心深く頭が回る律子をシチュに引き込むにはまず状況の整備が必要だ。
まず俺はあずささんに律子を着替えさせるようお願いした。普段スーツ姿の律子を下着一枚まで剥き、そこに俺のYシャツを着せた。それも昨日仕事で着てたやつだ。
さらに、ダメ押し策として首のところにキスマークもつけさせてもらった。俺がつけてやろうとしたがなぜかあずささんに止められた。なぜだ?
そして、律子をベッドに寝かせ、申し訳ないがあずささんには下で寝てもらった。これは寝ながら律子の反応をこっそり見てもらうためだ。
そうして準備は完了し、件の朝を迎えたわけだ。

すまん、一気に書きすぎた、次でラストです。

877: 2012/06/15(金) 21:55:35.53 ID:ZRBnQ+Wp0
律子「そうですか。ドラマの練習・・・ですか・・・」ゴゴゴ

P「ああ、本当にすまん。でもあずささんもこれでなにか気がついたようだぞ。そうだろ?」
あずさ「ええ、律子さん本当にごめんなさい。でも、私何かつかんだ気がしますわ。いまならドラマうまくいきそうです。」

律子「まぁ、あずささんがそうおっしゃるなら・・・しかたありません。」

よかった、律子の周りの不穏なオーラが収束していく。

P「そうか、それはよかtt」律子「よくあるかぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」

バッチーーーーン!!

一瞬、律子が視界から消えたと思った刹那、左頬に激痛が襲った!Pの顔にめり込んだ平手打ちはそのまま弧を描いて振り抜かれ、俺はあわれ数回転しながらベッドにたたきつけられた。

律子「これで今回のことはなかったことにしてあげます。でも、特大の貸し1ですからね!さ、行きましょうかあずささん。」

あずさ「え、あのプロデューサーさんは・・・?」

律子「いいんです!まったくほんとに。私がどれだけ・・・だったか・・・。」

あずさ「んー?なんです?顔赤いですよ?」

律子「っ、なんでもありません!撮影遅れちゃいますよ。いきましょ。」

あずさ「ぷろでゅーさーさーん、おだいじにー。」

俺はベッドに突っ伏しながらとあるリモコンを操作していた。そう、検証には記録が必要なのだ。

すべては計画通り。。

882: 2012/06/15(金) 21:58:42.46 ID:ZRBnQ+Wp0
すまん、やっぱやっつけだと支離滅裂になっちまうわ。これで終わりです。


884: 2012/06/15(金) 22:05:34.96 ID:5ulaa01a0
>>882
お前はよくやった

885: 2012/06/15(金) 22:10:15.91 ID:8yzVOxIXO

引用: P「アイドル達の寝起きに『昨日は良かったよ』って言ってみる」