890: 2012/06/15(金) 22:28:21.91 ID:5+lWB3Bn0


前回:P「律子の寝起きに『昨日は良かったよ』って言ってみる」

P「例のドッキリ企画の件なんだけど、やっぱり辞めることにしたよ」

律子「えっ!急にどうしたんですか?」

P「やっぱりアイドルにそんな事しちゃいけないと思うし、人として間違ってる」

律子「そうですか。まあ私としてもその方がありがたいですけど」

律子(なんか唐突に人格が変わったような…)

P「じゃあ、お先に上がらせてもらうよ。お疲れ様、律子」

律子「あ、お疲れ様です。…あのプロデューサー!」

P「ん?」

律子「あの…大丈夫ですか?何だかすごく疲れてるように見えますけど」

P「はは…そんな事ないさ。律子に比べたら大したことないよ。律子こそ体には気をつけろよ。竜宮小町が軌道に乗ってきた今が肝心なんだぞ」

P「じゃあ、改めてお疲れ」
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892: 2012/06/15(金) 22:42:22.32 ID:5+lWB3Bn0
Pの自宅マンションにて

P(実際疲れてなんていないよなぁ。今日だって律子よりかなり早く帰ってきたのは単に仕事がないからだ)

P(俺が担当しているアイドル達はどうにもぱっとしない。いつの間にか竜宮小町との差は広がるばかり。正直かなり焦っていた)

P(だっていうのに何にもやる気が起きないのはなんでだろう。わかっているのに仕事に身が入らないのは)

P「向いてないのかなぁ、俺…」

P(……)グビグビ

P(…ビールなくなっちまった。買ってくるか)

コンビニから帰り道

P(そういえばうちのマンション、俺の部屋以外に電気がついてないけど一体どうなってるんだ?いくらなんでも寂しすぎるぞ)

ブルブル

P(ん?電話か)

P「もしもし」

『兄ちゃん、おハロー。亜美だYO→』

P「亜美か。電話してくるなんて珍しいな。何かあったか?」

894: 2012/06/15(金) 22:53:49.66 ID:5+lWB3Bn0
『あんね~、あずさお姉ちゃんがまた迷子になったんだYO?。それで…わわっ、いおりん!』

『今日の現場はあんたの家のマンションの近くだから、きっとその辺りにいるはずよ。きっちり探して保護しておきなさい!この伊織ちゃんの命令なんだからありがたく聞きなさい。じゃあね』

P「切れた」ツーツー

P(はぁ…探しに行くか)

数時間後

あずさ「あらぁ?もしかしてプロデューサーさん?こんなところで会うなんて奇遇ですねぇ」

P「あずささん…よかった、見たところ無事みたいですね」ハアハア

あずさ「お陰様で。そういうプロデューサーさんは…何だか疲れてるみたいな…」

P「ええ、ココら辺をずっと走り回っていたもので」ゲホゲホ

あずさ「まぁ、ランニングですか?でもプロデューサーさんはダイエットの必要はないと思いますよ~」

P「いえ…まあいいです。終電は…もう出ちゃいましたね。ではタクシー代を」

P(しまった…酒代しか持ってきてない。仕方ないから一回家に帰って…でもあずささんを置いていくわけにはいかないか)

P「あの、あずささん。俺の家まで来てもらえますか?」

あずさ「ええっ!それって、もしかして、その…お持ち帰りってやつでしょうか…?だとすると…今日の下着は何だったかしら?ちゃんと上下同じよね。うん大丈夫ね。はい、プロデューサーさん行きましょう」

P「…」

895: 2012/06/15(金) 22:54:41.70 ID:On92jAzT0
あずさェ・・・

896: 2012/06/15(金) 22:56:20.42 ID:FoR/A6fs0
あずささん……(ホロリ

897: 2012/06/15(金) 22:59:43.71 ID:5+lWB3Bn0
Pの自宅マンションにて

あずさ「あの、プロデューサーさん、その、お酒一口もらえますか?なんだか喉が乾いちゃって」

P(一口だけ、それを信じたのが間違いだった)

あずさ「うふふぅ~。さぁプロデューサーさんも飲んでくださいねぇ~。はいぃ、かんぱ~いぃ~」

P(気づけばぐでんぐでんに酔っ払い、俺も付き合わされてかなりの量を飲んでいた。あれだけ買い込んだビール類がみるみる減っていく)

あずさ「プロデューサーさ~ん…聞いてくださいよぉ~」

P「はいはい、聞いてますよ」

あずさ「はっきり愚痴を言わせて貰うとですねぇ~芸能活動しんどいですぅ~」

P「ええ、よく分かってますよ」

あずさ「今日だって現場のスタッフさんに私だけ怒られたんですよぉ~そりゃぁ~私は亜美ちゃん伊織ちゃんに比べたらおばさんですけどぉ~」

P「あずささんも十分若いですよ」

898: 2012/06/15(金) 23:03:31.55 ID:5+lWB3Bn0
あずさ「それとぉ~友美が…抜け駆けしたんですよぉ~うふふぅ~私ぃ売れ残りなんですよぉ~うふふぅ」

P「そんな自分に鞭打つこと言わなくても」

あずさ「ひど~いぃ。プロデューサーさんがそれを言いますかぁ~。プロデューサーさんのせいなんですからねぇ~」

P「それってどういう」

あずさ「だからぁ~私はプロデューサーさんのことがぁ~……」

P「あずささん?」

あずさ「…スー」

P(自分だけ色々言って眠りやがりましたか)

P「俺だってねぇ~言いたいことあるんですよぉ~、あずささ~ん。俺が今こんなにやる気がないのh……あqwせdrftgyふじこlp;@:「」

P(そこから先の昨晩の記憶はない)

902: 2012/06/15(金) 23:12:10.62 ID:5+lWB3Bn0
翌朝

チュンチュン

P(頭いてぇ…完璧飲み過ぎだ)

P(しかし、何故か妙にすっきりしたような、爽快な気分だ。昨日までの鬱積した気分が消え去っている)

P「そういえばあずささんは…!ええええええええええええええええええええええええええええええ」

あずさ「う…ん…」

P(あずささんと!)

あずさ「…あら、おはようございます。プロデューサーさん」

P(一緒に寝ている!?)

P「あ、あずささん!この状況は一体!?」

あずさ「……まぁ」ポッ

P「まだ!まだ頬を染めるのは早いと思いますよ!あずささん!もっと現状確認しましょう!」

P(現状!そう現状はあずささんと一緒に俺のシングルベッドの上に寝ている。衣服はお互い乱れているが夏場により薄着なので許容範囲だ。目の前には夏の風物詩のスイカが…じゃねえだろ!)

904: 2012/06/15(金) 23:21:02.90 ID:5+lWB3Bn0
P「あ、あの、あずささん。これから大変失礼かつとんでもないことを聞きますが、冷静に聴いてくださいね!」

あずさ「は、はい」

P「…下腹部になにか違和感はありますか?」

あずさ「」モジモジ

P(なんかクネクネしてるな。そりゃこんなこと聞かれたら恥ずかしいか)

あずさ「あの、プロデューサーさん。ちょっと後ろを向いていてもらえますか」

P「わかりました」

ゴソゴソトキヌズレノオト

あずさ「……はい、もう大丈夫ですよ。こっちを向いてください」

P(…どうやら何もなかったみたいだ。あんなにあずさの顔が輝いt)

あずさ「パンツ履いてませんでした」

P「」

907: 2012/06/15(金) 23:30:23.75 ID:5+lWB3Bn0
あずさ「プロデューサーさん?大丈夫ですか?」

P(神よ……はっ!俺がすっきりしたのってまさか!)

P「あずささん!今すぐ病院に行きましょう!仕事の方は俺の方から頭下げて回ります!」

あずさ「でもそんなすぐにはわかりませんよ」

P「ああ!そうか…ん?」

P(何かポケットに入ってる。なんだこれ?丸まったメモ用紙?内容は…)

『昨日の一部始終は録画させて貰った。バラされたくなかったらこの紙の指示通りに行動しろ by A&I』

あずさ「あら?今クローゼットから物音がしたような。きっと気のせいね」

あずさ「それよりも…プロデューサーさん、お話しませんか?き、昨日はどうでした?こ、これでも私初めて…だったんですけど」

P「…昨日は良かったよ」

P(って紙に書いてあるんだよ!幸か不幸か俺は何も覚えてない!)

あずさ「まぁ!そ、そのありがとうございますって言うのも変ですよね…うふふ」

P「アズササンノホウコソドウデシタカ?」

912: 2012/06/15(金) 23:38:13.62 ID:5+lWB3Bn0
あずさ「私は…いっぱい摘まれた気がします」

P「!?」

あずさ「あ、お酒のオツマミの話です。プロデューサーさん、私の分横取りしないでくださいね」

P「…ホカニハ」

あずさ「後、たくさん吸われた気がします」

P「!?!?」

あずさ「あ、ビールの泡の話です。プロデューサーさん、マナー違反ですよ」

P「…」

あずさ「あ、あのぅ…実を言うと、私、昨日のこと全然覚えてなくて…ごめんなさい」

P「いえ、謝ることじゃありませんから」

914: 2012/06/15(金) 23:47:37.23 ID:5+lWB3Bn0
P(えーと、次の指示は…)

P「こ、こうなったら、オレタチ、結婚、するしかナイカナー、たはは…」

あずさ「け、結婚!?そ、そうですよね、そうなりますよね。プロデューサーさん、責任感の強い人ですものね」

P(…この紙の内容と俺もあずささんも何も覚えていないという事。それって)

あずさ「…やっぱり、プロデューサーさんが私の運命の人でした。私ずっとそうだったらいいなぁって思ってたんですよ」

P「…あずささん」

あずさ「…不束者ですが、どうかよろしくお願いします」ペコリ

P「」

916: 2012/06/15(金) 23:51:44.98 ID:5+lWB3Bn0
P(…やっぱり、こんなのダメだ)グシャ

P「ドッキリテヘペロ」

あずさ「はい?」

P「だから、ドッキリですって。律子から聞いていませんか?アイドルの寝起きドッキリを俺が計画していたって。あずささん、ホテルじゃないからって油断しましたね?」

あずさ「」

P「あずささんの初体験も全部ウソ、ドッキリです。これから気をつけてくださいね。酔わされて何されるかわかりませんから」

あずさ「…パンツは?」

P「女友達読んで脱がさせてもらいました。俺は一切関わってないので安心してください」

あずさ「…失礼します」ダッ

P(……)

P「…出てこい。亜美、伊織」

918: 2012/06/15(金) 23:56:49.37 ID:5+lWB3Bn0
ガラガラ

亜美「兄ちゃん…」

伊織「あんた、何やってんのよ!早くあずさを追いかけて謝りなさいよ!」

P「出来る訳無いだろ。あんなに真剣な気持ちを裏切ることなんて出来ない」

伊織「裏切るって、あんた何言って」

亜美「兄ちゃん、あずさお姉ちゃん。最近、元気なくて、よく怒られたりするんだ。多分それって兄ちゃんとあんまり会えなくなってからなんだよ」

P「俺と?」

伊織「…そうよ。竜宮小町が忙しくなって、あんたに段々会う機会が少なくなったから」

P「だから、俺とあずささんをくっつけようとしたと」

亜美「うん。さっきあずさお姉ちゃんの気持ち聞いたっしょ?あんなに好かれているのに、兄ちゃんはあずさお姉ちゃんじゃダメ?」

P「俺は…あずささんの気持ちに答えられるのか不安なんだ。あんな素敵な人の運命の人に俺がなれるのか。あずささんが俺を好きな位に俺があずさんを好きにでいられるのか」

921: 2012/06/16(土) 00:04:30.52 ID:5+lWB3Bn0
伊織「あんた、ほんとっっっうにバカね!ちょっとこれ見なさい!」

P(伊織が俺の部屋のテレビを操作すると、二人の酔っぱらいの姿が…って昨夜の俺とあずささんじゃないか!)

P「本当に録画したのか!一体どうやって?」

伊織「水瀬の力を使えばこれくらい訳ないわ」

亜美「すごいよね~。ちなみにこのマンションの住人を追い出したのもいおりんなんだYO。兄ちゃんとあずさお姉ちゃんが組んず解れつしているところの音を聞かせないようにするためなんだって。ねっいおりん」

伊織「ち、違うわよ!あんたの弱みを撮影するのに邪魔だから追い出しただけよ!ほら画面に集中しなさい!肝心の場面よ」

『俺だってねぇ~言いたいことあるんですよぉ~、あずささ~ん。俺が今こんなにやる気がないのh……あqwせdrftgyふじこlp;@:「』

P(何いってんだこいつ。呂律の回っていなくて何言っているかわからな…ん)

922: 2012/06/16(土) 00:05:38.76 ID:UD5upfvs0
『俺が今こんなにやる気がないのは…あずささんと最近会えないからなんですよ!』

P「!」

『芸能活動しんどいのはプロデューサーだって同じですよ!ぶっちゃけ俺この仕事向いてないんですよ!でも、でもあずささんがいるから今日まで頑張ってきたのに、最近はぜんぜ…ん…』



『うぅぅうう……あずささん…大…好きだあああぁぁぁあああぁぁぁ!!!!…………グゴー』



P「」

伊織「まったくエラい近所迷惑な告白ね。こんな大声で起きないあずさもあずさだけど。…マンションから人払いしておいて良かったでしょ?にひひっ」

亜美「兄ちゃん、これで自分の気持ちわかったっしょ?それじゃ、迷子にならないうちに、さっさとあずさお姉ちゃん連れ戻してきてね~」

P「亜美、伊織…ありがとう…っ!」

923: 2012/06/16(土) 00:08:51.17 ID:UD5upfvs0
あずさ「…はあ」

あずさ(本当にプロデューサーさんがあんなことするのかしら?いたずらが成功したのに全然嬉しそうな顔じゃなかったし、やっぱり…)

あずさ「そうよね。きっと何かの間違いよね。ちゃんとプロデューサーさんとお話しなくちゃ…あら?ここはどこかしら?困ったわ、また迷ったみt」

P「あずささん!」ゼハゼハ

あずさ「ぷ、プロデューサーさん…」

P&あずさ「……」

P(な、何か言わないと…!)

P「え、えと…お、女友達とか呼んでないんでパンツの事は知りません!」

あずさ「は、はぁ…」

P(何を言っているんだ!まだ酔ってるんじゃないのかよ!?)

P(何を言えば…何を言えば…何を…言えば…っ!)

P「あずささん」
あずさ「はい」

P「結婚…してください!」

「はい…っ、喜んでっ」

お し ま い

926: 2012/06/16(土) 00:10:05.50 ID:UD5upfvs0
数日後

あずさ「そういえば、私のパンツは何処にいっていたのでしょうね~」

P「伊織たちの話によるとあずささんがトイレに行った時に、そのまま脱ぎっぱなしにしたらしいですよ」

あずさ「あ、あの時は、寝ぼけてましたからっ!普段はそんなことしないんですよ!」

あずさ「ところで、そのパンツはいまどこにあるんですか?」

P「家のクローゼットの中に…」

P&あずさ「……」

あずさ「うふふ。今度取りに行きますね。あ、な、た」

お わ れ

927: 2012/06/16(土) 00:12:37.89 ID:ccHFE5iZ0
ζ*′ヮ′)ζ<なんかあったら、即警察に突き出せばいいかなーって



P「アイドル達の寝起きに『昨日は良かったよ』って言ってみる」



引用: P「アイドル達の寝起きに『昨日は良かったよ』って言ってみる」