602: 2015/09/02(水) 03:09:12.51 ID:AyQQLe1uo


シリーズ:提督「安価でみんなと遊ぶ」シリーズ 

最初から:提督「安価でみんなと遊ぶ」【1】
前回:提督「安価でよりみんなと遊ぶ」【6】

―執務室―

提督「最後の微妙な顔は何だったんだろうかね」

提督「でもまあ、由良の髪を弄りたくなるのはしょうがない。うん」

↓2

604: 2015/09/02(水) 03:29:04.48 ID:BeBFwwha0
冗談半分でモンドセレクションの審査機関に比叡カレーを送ったら金賞受賞

605: 2015/09/02(水) 23:58:33.54 ID:AyQQLe1uo
霞「ねえ」

提督「ん? どうした」

霞「モンドセレクションって、知ってる?」

提督「ああ、あの製品の審査をする団体だろ」

霞「金賞受賞ってのが来てるんだけど」

提督「――え?」

霞「だから、金賞。何送ったのよ」

提督「きん、しょう……」

霞「……その反応だと、間宮さんのじゃないわよね。鳳翔さんのでも」

提督「……比叡カレーだ」

霞「なん、ですって……!」
艦隊これくしょん -艦これ- おねがい!鎮守府目安箱 1 (電撃コミックスNEXT)
606: 2015/09/02(水) 23:59:02.07 ID:AyQQLe1uo
~数日前・金剛型の部屋~

提督「最近面白い事ないなぁ」

比叡「では、また料理の練習に付き合ってください!」

提督「え゛」

比叡「嫌そうな声出さないでください!」

霧島「暇なんでしょう、付き合ってあげたらどうですか?」

提督(霧島の謎の援護が入って来たな……金剛と榛名がいないし、止めてくれそうな奴はいない……しかし、味見でもあれは食べたくない!)

提督「い、いいだろう。どうせなら、とある機関に応募してみないか」

比叡「応募、ですか?」

提督「ああ、いい案だと思うんだが」

比叡「……」

提督(だ、だめか? やはり味見は避けられぬ運命なのか?)

比叡「いいですね! 自分の実力を試すことは大事ですし!」

提督「よし、じゃあ、準備するからな――」

607: 2015/09/02(水) 23:59:39.28 ID:AyQQLe1uo
~~~~~~~~

提督「――って、言った奴だけど」

比叡「それがどうかしたんですか?」

提督「……比叡カレーが、モンドセレクションの金賞を受賞した」

比叡「ひ、ひえー! ……モンドセレクションってなんですか?」

提督「とにかく、食品として認められたって事だ」

比叡「そうなんですか! ……食品として認められた?」

提督「ごほん。まあ、どこでどう評価されたのかは知らないが、嬉しい事ってことだ」

比叡「でも……それでも不思議ですね」

提督「まあな。商品としての項目は明石と霧島に任せたんだが……何か知ってるか?」

霧島「全部正直に書きましたよ」

提督「全部?」

霧島「はい、大衆には劇物ですが、一部の物には歓喜の品だとも」

比叡「げ、劇物ってなに!?」

提督「モンドセレクション……謎に包まれている」

608: 2015/09/03(木) 00:00:41.71 ID:C9a6tPq7o
―執務室―

提督「比叡の伝説がまたここに一つ……」

提督「まあ、商品展開も少しだけだがしてみるか……金賞取ったし」

↓2

610: 2015/09/03(木) 00:01:09.89 ID:UB3ne5TnO
磯風シチューもモンドセレクションに送っちゃえ

616: 2015/09/04(金) 02:42:37.12 ID:4XwAV9oGo
―陽炎型の部屋三号室―

提督「――っていう事があったから、磯風の料理も送ってみたいと思う」

浜風「氏人が出ますよ」

磯風「失礼な。そんな被害を出したことは無いだろう」

提督「いや、あの比叡カレーをだしても大丈夫だったんだぞ。おそらく、彼の団体には凄まじいお人が居るに違いない」

浦風「希望的観測はようないと思うんじゃけどなぁ……」

提督「ていうか、お前たち食べたことあるのか?」

浜風「物事を知るには、体験するのが一番早いんですよ」

谷風「ぶっちゃけマズイ!」

提督「本当にぶっちゃけたな」

浦風(マズイじゃすまんかったんじゃが……いや、言わんでええか)

617: 2015/09/04(金) 02:43:04.14 ID:4XwAV9oGo
磯風「しかしモンドセレクションか……商品に対して評価されるのだったか。いいのか?」

提督「その辺は明石とかにポイーで」

谷風「適当だねぃ」

浜風「……なんにしても、私達に被害が被らないのであれば、好きにしていいですよ」

浦風「困るのは提督さんじゃけえのう」

提督「困る? どういう……」

磯風「よし、そこまでいわれたら、後には引けないな。待っていろ司令、とびきりおいしいシチューを作って来てやる」

提督「ん? いや、送る前に応募をしなくちゃだから、今じゃなくて……」

磯風「善は急げだ、いってくる!」ダッ

提督「あ、ちょ……」

浜風「ちゃんと作ってきた料理は食べてくださいね」

谷風「せっかく作った料理を食べてくれないってのは、悲しいもんだからねぇ」

浦風「同感じゃ」

提督「なん……だと……」

618: 2015/09/04(金) 02:43:30.75 ID:4XwAV9oGo
~~~~~~~~

磯風「できたぞ!」

提督「シチューなのに赤いんだけど」

磯風「緑のシチューとかあるだろう。そういう物を作ってみたつもりだ」

提督「いや、あれは野菜を入れてるからなんだけど……赤って……」

浦風「唐辛子、とか?」

谷風「赤だけならトマトとかでも出せるねぇ」

提督「そう言う色には見えないんだけど……なんだか、えーっと……そう、血の色みたいな赤」

浜風「でも食べるんですよね」

提督「……」

磯風「……」

提督「ええい、ままよ!」パクッ

磯風「ど、どうだ?」

提督「…………オイシイヨ」

磯風「本当か! 比叡さんに教えて貰ったかいがあったというものだ」

浜風(あれ、間違いなく正気じゃないですよね)

浦風(ありゃあ、気ぃ失うとるの)

谷風(大丈夫か? 一応、胃薬用意しとこうか)

619: 2015/09/04(金) 02:43:59.49 ID:4XwAV9oGo
―執務室―

提督「暫く記憶が無いんだが……磯風の料理を食べてから何をしていたんだ……」

提督「とりあえず、磯風の料理は送る事にするか。毒物として処理されなきゃいいんだけど」

↓2

621: 2015/09/04(金) 03:47:50.91 ID:uv+bAQJIo
陽炎と行く温泉旅行

623: 2015/09/05(土) 01:53:57.52 ID:m6fumU+Oo
―温泉旅館―

提督「しっかし、ここもよく福引で当てるなぁ」

陽炎「前にも来たことあるの?」

提督「まあ、何度かな」

陽炎「ふうん……じゃあ、混浴だってのも知ってるわけね」

提督「そうだな。とはいえ、混浴風呂に行かなければいいわけだが」

陽炎「やっぱりそうなの。じゃあ、そうするわ」

提督「というか、よく知ってたな。調べたのか?」

陽炎「そりゃ、一応一泊するわけだしね。事前情報は大切よ」

提督「言われてみれば、調べる方が当然か……」

提督(……今まで言った奴の中にも、実は知ってた奴が居たのか? わからん……)

624: 2015/09/05(土) 01:54:49.12 ID:m6fumU+Oo
~~~~~~~~

陽炎「ふう、和風の旅館だけあって、食事も純和風ね。なかなか食べる機会が無いから新鮮だったわ」

提督「けっこう美味しいしな」

陽炎「さてと……そろそろお風呂に行こうかしら」

提督「混浴する?」

陽炎「怒るわよ?」

提督「冗談だ」

陽炎「もぅ……」

提督「でも、俺も風呂に行くとするよ」

陽炎「そう? じゃあ、一緒に行きましょ」

提督「ええと、必要なものは……」

陽炎「準備していないの? ……はい、タオルと着替えはこれ。袋はここにあるのを使いなさい」

提督「逆に陽炎は準備が出来過ぎだろう……」

陽炎「性分なのよ」

625: 2015/09/05(土) 01:55:14.94 ID:m6fumU+Oo
~~~~~~~~

提督「さて、寝る時間だが……」

陽炎「どうしたの?」

提督「このまま寝るには惜しいと思わないかっ!?」

陽炎「お話でもしたいの?」

提督「それもいいが……ここの旅館には、例のパズルがある」

陽炎「The T? へえ、面白そうね!」

提督「少し気になってはいたんだが、今まで来たときは人数も多かったし、話の方が弾んだからな。今日はこれを完全攻略するまで寝られません!」

陽炎「いいわよ。簡単にクリアしちゃうんだから!」

提督「よし、長期戦に備えて売店で何か買って来るか」

陽炎「あ、じゃあ私も」

提督「面白かったら土産に買って帰るか」

陽炎「いいわね!」

626: 2015/09/05(土) 01:55:41.38 ID:m6fumU+Oo
―執務室―

提督「あー……旅館に行ったのに徹夜になってしまった」

提督「完全クリアして、個人で問題を考えたりしてたからなんだが……」

↓2

628: 2015/09/05(土) 01:57:39.82 ID:H/pD7pU40
千歳型と晩酌

630: 2015/09/06(日) 02:51:52.92 ID:ZZoYaKl1o
―夜・母港―

千歳「夜の風が涼しいわね」

千代田「そうね、千歳お姉」

千歳「……あら、あそこにいるのは……」

提督「ん? なんだ、二人も夜酒か」

千歳「いえ、ただの散歩ですよ」

千代田「提督、千歳お姉との二人きりの散歩を邪魔しないでください」

提督「そりゃ悪かったな」

千歳「こら、千代田」

千代田「だって、千歳お姉……」

提督「別に良いさ。千代田は元気があるくらいが丁度良いしな」

千歳「提督……」

千代田「変な物でも食べた?」

提督「いや、不敬に対してはいつもこんな感じの対応だったと思うが」

631: 2015/09/06(日) 02:54:13.01 ID:ZZoYaKl1o
千歳「……あの、ご一緒してもいいですか?」

千代田「千歳お姉!?」

提督「それはこのお酒を狙っての言葉かな?」

千歳「そうかもしれませんね、ふふ」

千代田「ああ、千歳お姉お酒好きだもんね……」

提督(なるほど、こう言うことで、俺と千歳を素直に納得させられるのか。さすが千歳だな)

千歳「では、酌も空いていることですから、どうぞ」

提督「おお、ありがたい」

千代田「提督、私達の分は?」

提督「千代田も飲むんかい」

千代田「飲まないとは言ってないでしょ。それに、千歳お姉が飲むならやっぱり一緒にしたいじゃない」

632: 2015/09/06(日) 02:54:40.88 ID:ZZoYaKl1o
提督「千代田らしい答えだな。一応、ここに予備の物があるけど」

千代田「ありがと。じゃあ、千歳お姉の分は私がお酌してあげる!」

千歳「あら、ありがとう千代田」

提督「あんまり量は飲むなよ」

千代田「そんなに飲まないわよ。千歳お姉も……大丈夫よね?」

千歳「私も酔うのは早いから、大丈夫ですよ」

提督「ふうん、それならいいけど」

千歳「心配してくれているんですか?」

提督「……いや、俺の分の酒を飲まれるのは嫌だからな」

千代田「ついに強欲な本性を現したわね!」

提督「いや、らしくないと言われたから、言って欲しそうな言葉を口にしただけだが……ああ、もういいや。好きに飲め……」

千代田「言われなくてもそうするわよ。はい、千歳お姉」

千歳「もう、千代田はいつもこうなんだから」

提督(千歳の前だから、いつもより少しマイルドな方なんだがな)

633: 2015/09/06(日) 02:55:09.89 ID:ZZoYaKl1o
―執務室―

提督「寝酒の時間でもあるし、軽くだけにしておいた。千歳なんかはほろ酔いだったが」

提督「そもそもたくさん飲むなら、酒豪たちと共にするし」

↓2

635: 2015/09/06(日) 02:56:33.08 ID:PnZIIfpco
川内と一緒に忍者タートルズを鑑賞

636: 2015/09/07(月) 02:09:45.31 ID:1q+IQOPeo
―川内型の部屋―

提督「夕方の時間にこんにちは。まだ夜戦にはまだまだ早い時間だな」

川内「そうだよ。あ、二人は今日買い物に行っているから居ないけど」

提督「いや、今日は川内に用事があって来た」

川内「私に?」

提督「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズという物がある」

川内「それが?」

提督「面白かったからおすすめしようと思って」

川内「えー、それだけ?」

提督「一応忍者タートルズという略称もあるから、そこ繋がりでもあるけど」

川内「へー。それで、どういう物なの?」

提督「ええと……」

漣「説明しましょう! ティーン(中略)タートルズとは、米国にて大人気のアメコミで、今も根強い人気を誇るアニメシリーズの事です!」

提督「漣はこういう話題になると急に出て来るよな」

637: 2015/09/07(月) 02:10:22.86 ID:1q+IQOPeo
川内「米国で人気って、面白いの?」

漣「前にニンポとかやりましたよね。あれも米国にて人気の作品ですよ」

川内「そうだったんだ……」

提督「そうだったのか……」

漣「ご主人様も知らなかったんですか!? ……まあとにかく、これは過去に日本で放送したときも好評でしたから、実際面白いと思いますよ」

提督「そうだな。そして、テレ東版が手にはいったわけだ」

川内「そうなんだ。夜まで暇だし、それくらいまでなら良いかな」

提督「ふっふっふ、そう言っていられるのも今のうちだ」

川内「どういうこと?」

提督「米国、そして日本でも人気を博した作品は伊達じゃないって事さ」

川内「?」

漣「wwktk!」

638: 2015/09/07(月) 02:11:01.56 ID:1q+IQOPeo
~~~~~~~~

提督「やべー、二回目だけど普通に面白いわ。やっぱサワキちゃん良いキャラしてるわ」

漣「アフレコも多いですし、掛け合いも独特でいいですよねー!」

川内「……」

提督「……気に入らなかったか?」

川内「……次は?」

提督「え?」

川内「だから、次は無いの?」

提督「でも、もう夜だぞ」

川内「ああ、夜戦……夜戦と、タートルズ……」

漣「(はっ、超レアシーン発見!)」

提督「(これが大人気アニメの強さか!)」

川内「夜戦……やっぱ夜戦に行ってくる!」

提督「あ、でもこれ借りものだから期限あるぞ」

川内「提督、早く次の見せてよ!」

提督「ふっ」

漣(ご主人様、もしかして計算して……!)

639: 2015/09/07(月) 02:11:33.11 ID:1q+IQOPeo
―執務室―

提督「計画通り……なんて、こうなればいいなー、と思ってただけだけど」

提督「それに、休んだ次の日の夜戦は特別うるさいものになるから、中途半端に休まなくてよかったし……」

↓2

563: 2015/08/28(金) 03:12:03.78 ID:fqtYQWotO
白雪にサボテンをプレゼント

642: 2015/09/08(火) 01:38:34.45 ID:VDIB96RAo
―秋月型の部屋―

秋月「照月が来てから部屋が狭くなったように感じられます」

提督「お、愚痴か?」

秋月「強いていえば、嬉しい悲鳴ですね」

提督「そうか。一人だったし、そうだろうな」

秋月「今日も一緒にご飯を食べる予定なんです」

提督「へー」

提督(まるで不妊から奇跡的に生まれた子供みたいな扱いだ)

秋月「……? どうかしましたか」

提督「いや、なんでもない……」

643: 2015/09/08(火) 01:39:10.25 ID:VDIB96RAo
照月「秋月姉、帰ったよー……あれ、提督? どうかしたんですか?」

秋月「おかえり照月。司令はたまに部屋に来られるんですよ。用も無しに」

照月「そうなんだ」

提督「用も無しって……事実なだけに、棘があるように感じられるな」

秋月「そ、そんなつもりはありませんから!」

照月「うーん、じゃあ、提督も夕食後一緒しますか?」

提督「いいのか?」

秋月「断る理由は無いですから」

提督「それなら、お邪魔させてもらおうか」

644: 2015/09/08(火) 01:39:40.12 ID:VDIB96RAo
~~~~~~~~

提督「なんだかんだでもう夜も深くなってきたか……邪魔したな」

秋月「いえ」

照月「あれ、もう戻るの?」

提督「もうって言っても、そろそろ寝る時間だろう」

照月「それもそうだけど……」

提督「じゃあ……」

照月「……」

秋月「(すみません司令、照月は夜が苦手らしくて)」

提督「(そうなのか? じゃあ……)」

提督「……よし、眠くならないなら、眠くなるまでトランプでもするか!」

照月「! 分かった、いいよ!」


照月「zzz……」

提督「zzz……」

秋月「ふふ、司令まで寝ちゃって」

秋月(わざわざ付き合わせたのもあるし、起こすのも忍びないかな。今日は、寝かせておきましょうか)

秋月「ふわぁ……私も眠くなってきましたし……照月、横に失礼します……」

645: 2015/09/08(火) 01:40:07.05 ID:VDIB96RAo
―執務室―

提督「朝起きたら秋月の部屋で寝ててビックリした。なんだかんだで朝ご飯までいただいたけど」

提督「いや、秋月の味噌汁は美味しかった。たまにはああいう食事も良い」

↓2

647: 2015/09/08(火) 01:46:51.89 ID:yBWjK5GEO
春雨と協力して至高の中華料理を作る

651: 2015/09/09(水) 01:54:20.43 ID:Ap9OA8MJo
―鳳翔の店―

春雨「いつも厨房を貸して頂いてありがとうございます」

鳳翔「いえ、春雨さんの春雨は鎮守府一なので、私も勉強させてもらってますから」

提督「……そういえば、春雨以外は作らないのか?」

春雨「春雨、以外ですか……」

龍鳳「作っている姿は見ますけどね」

春雨「その、練習はしているんですけど……春雨程には上手くいかなくて……」

提督(え、春雨程って、そりゃ厳しくない)

龍鳳(得意料理と同等とは、志が高いですね)

提督「……なら、今日は料理できる人も集まっているし、至高の中華料理を作ってみるとするか!」

春雨「し、至高の中華料理ですか!?」

652: 2015/09/09(水) 01:54:46.63 ID:Ap9OA8MJo
鳳翔「面白そうですけど、何を作るんですか?」

提督「そうだなぁ……ラーメンとかどうだ?」

鳳翔「ラーメンは中華料理ではないのですが……」

提督「え、マジで?」

龍鳳「似た言葉はあるんですけど、料理としてのラーメンは日本独自の部分が多いので、中国の方でも別料理として扱われているんです」

提督「初めて知った……じゃあ、手軽に麻婆豆腐にするか」

春雨「手軽に麻婆豆腐、ですか」

龍鳳「それはちょっと甘いと言わざるを得ませんよ」

春雨「そうです。家庭の麻婆豆腐はインスタントを使いつつ軽く出来ますけど、実際には火力、時間、扱い諸々きちんと考えて作らなきゃいけないんです!」

提督「お、おう」

鳳翔「ふふふ、至高と言っても、究極と勝負するわけじゃないんですから、自分が『至高』と思ったもので良いんですよ」

提督「よく分かんないけど、鳳翔が良い事言った!」

春雨「一利、あるかもです」

龍鳳「確かに、気負い過ぎても良いものは作れませんからね」

春雨「分かりました! では、今から麻婆豆腐を作ります!」

提督「よく言った! では早速厨房を使わせてもらうぞ――」

653: 2015/09/09(水) 01:55:12.86 ID:Ap9OA8MJo
~料理中はカット~

春雨「――完成です!」

提督「はっ、気付いたら終わってる!」

鳳翔「豆腐の崩れは無し……香りもよく、見た目もいいですね。盛り付けにも気を配ったようですし、言うことはありません」

春雨「一人で作っていたら、ここまでの物は出来上がりませんでした。皆さん、本当にありがとうございます」

提督「よく分からんけど、早速食べてみるか」

春雨「はい!」

龍鳳「どうぞ、お茶です」

提督「気が利くな」

龍鳳「いえ、途中から殆ど春雨さんがやっていたので、手持無沙汰だっただけですから」

提督(マジ作ってる最中の記憶が無い)

春雨「……」ジー

提督(というか、さっきから春雨がじっとこっちを見つめてくる……そろそろ食べるか)

提督「モグモグ…………う……」

春雨「ど、どこかダメでしたか?」

提督「う……うぅーーーーまーーーーいーーーーぞぉおおおおおおお!!!」

春雨「ほ、本当ですか!」

龍鳳「ほんと、美味しい……」

鳳翔「ふふ、上手に出来てますね」

654: 2015/09/09(水) 01:55:39.88 ID:Ap9OA8MJo
―執務室―

提督「気付いたら麻婆豆腐が無くなっていた。一時的に気を失う……まるで比叡料理のようだ」

提督「ベクトルは真逆なわけだが。今まで食べた中からすると、たしかに至高であった」

↓2

648: 2015/09/08(火) 01:46:52.69 ID:fbYcTJiro
浴衣の神通と一緒に今年最後の西瓜を食う

658: 2015/09/10(木) 02:28:32.33 ID:HMY46LKDo
―売店―

『西瓜』

提督「……これ何だ?」

明石「スイカですよ。読めないんですか?」

提督「いや、それくらい読めるが。ちょいと季節に外れつつあるんじゃないかなと」

明石「ですから、最後のスイカです」

提督「最後?」

明石「甘いと評判の、季節最後のスイカです」

提督「ああ、なるほど。これ以上入荷は無い訳ね。しかし、最後と言われると欲しくなってくる……」

明石「さあ、今がチャンスですよ。今を逃せば、もう今年は手に入りませんよ~」

提督「うむむ……」

神通「提督、唸っているみたいですけど、調子が悪いんですか?」

提督「……神通、共にいただこうではないか」

神通「は、はい?」

659: 2015/09/10(木) 02:28:59.36 ID:HMY46LKDo
―川内型の部屋―

提督「川内と那珂ちゃんは……よし、いないみたいだな」

神通「どうして二人が居ないことを確認したんですか?」

提督「そりゃ二人占めするためさ」

神通「……私も席を外した方が良いですか?」

提督「それだと寂しいだろ!」

神通「そ、そうですか……」

提督「というか、ずっと思ってたんだが……なんで浴衣なんだ?」

神通「その、夏も終わりなので。それに、三人で花火をしてきたんです」

提督「え、なにそれ知らない」

神通「余った花火で小さくやってきたんですから、知らないのも当然ですよ。私は一足先に帰って来たんです」

提督「なるほど、川内はそのまま夜戦で、那珂ちゃんは付き合わされてるって感じか」

神通「ま、まるで見て来たかのようですね……」

660: 2015/09/10(木) 02:29:28.79 ID:HMY46LKDo
提督「さて、そうこう言っている間に切ったぞ。食べやすく八つ切りだ」

神通「綺麗に切れてますね。本当にいただいても?」

提督「流石に目の前にして食べるな、なんて鬼畜なまねはしないって」

神通「では、いただきます」

提督「シャクシャク……ん~、さすが明石が言うだけあって美味しいな」

神通「そうですね……凄く甘い……」

提督「種の無いスイカってのもあるらしいけど、やっぱスイカは種ありだよな」

神通「そんなスイカもあるんですか」

提督「ん、知らないのか。目にする機会はあんまりないから知らないのも当然か」

神通「実際見た事無いですからね……」

提督「……」

神通「……? どうかしましたか?」

提督「いや、夏も終わるけど、浴衣にスイカってのはやっぱり夏っぽいなって」

神通「あ……そう言われてみればそうですね」

提督「また、来年もこういう日が来ればいいな」

神通「はい、私もそう思います」

661: 2015/09/10(木) 02:31:54.90 ID:HMY46LKDo
―執務室―

提督「食べ終わったあたりで叫びながら川内が帰ってきた。那珂ちゃんは満身創痍みたいな感じだったけど」

提督「ていうか、他の二人は浴衣じゃ無かったのか……いや、浴衣だからこそ神通は先に帰って来れたのか」

↓2

663: 2015/09/10(木) 02:32:03.48 ID:F965bpntO
朝潮を浴衣にコーディネート

664: 2015/09/11(金) 02:23:05.76 ID:NomDeR6lo
提督「最近浴衣が流行ってるのか?」

霞「なんでよ」

提督「いや、なんかこの季節に着ている人がちらほら」

霞「この時期にするお祭りも多いし、おかしなことじゃないと思うけど」

提督「そう言われてみれば……秘書官は着ないのか?」

霞「仕事のせいでそんな事をしている暇もないわよ」

提督「そうか。なら――」

ガチャ

朝潮「失礼します。遠征の報告ですけど……」

提督「――朝潮でもコーディネートしてやるか」

朝潮「え……はい?」

霞「することしてからよ」

提督「オーケイ」

朝潮「な、何ですか、いったい?」

665: 2015/09/11(金) 02:23:40.13 ID:NomDeR6lo
―朝潮型の部屋―

提督「朝潮は……うーん、青系の方が髪の色も合わせて映えるかなー」

朝潮「ええと……」

提督「いや、暖色系の方が朝潮としての人に合うかもしれない」

朝潮「あの……」

提督「朝潮ならむしろ何でも合いそうな……」

朝潮「す、すみません!」

提督「ん? ああ、朝潮本人の意見も聞かないとな。どういうのがいいんだ?」

朝潮「いえ、その前に、どうしてこんなことになっているのか……」

提督「最近皆浴衣着てるだろ」

朝潮「はい」

提督「だからだ」

朝潮「はい。……はい?」

666: 2015/09/11(金) 02:24:15.28 ID:NomDeR6lo
提督「まあ、細かい事はいいだろう。それより、浴衣の事だ」

朝潮「司令官がそう言うのなら……」

提督「朝潮はどんな浴衣が良い?」

朝潮「浴衣、ですか。……司令官が選んでくれたものなら、どんなものでも嬉しいですよ」

提督「嬉しいことを言ってくれるな。でも、自分の意見を言うことも大事だぞ」

朝潮「はい。でも、それ以上に司令官が選んでくれたものの方が良いんです」

提督「朝潮……」

朝潮「す、すみません。お手を煩わせるようなことを言って」

提督「……いや、それが朝潮の意思だというのならば、それを尊重しよう」

朝潮「あ、ありがとうございます、司令官」

提督「さーて、そうと決まればより一層熱が入るな。どんなのがいいかなーっと」

朝潮「そういえば、ここの浴衣はどうしたんですか?」

提督「朝潮に見繕いたいって言ったら、明石が快く貸してくれた」

朝潮「そうなんですか?」

提督(販促用に写真との交換だがな)

667: 2015/09/11(金) 02:24:42.01 ID:NomDeR6lo
―執務室―

提督「朝潮は素直だから実に相手にしやすい」

提督「もちろんいい意味でな。朝潮型は他が一癖ある子が多いから……」

↓2

669: 2015/09/11(金) 02:29:22.33 ID:kkcIvVfKo
大潮に似合う他の帽子を実際に被らせて探す

670: 2015/09/12(土) 03:23:30.23 ID:L8SehyG6o
―朝潮型の部屋―

提督「大潮っていつも同じ帽子を被ってるよな」

大潮「お気に入りですから!」

提督「ふむふむ、お気に入りと。他の帽子はかぶったりとかは?」

大潮「……そういえば、あまりありません!」

提督「なに、それはもったいないな。よーし、せっかくだし、色々帽子を見に行かないか」

大潮「一緒にですか?」

提督「嫌か?」

大潮「いえ、むしろ嬉しいくらいです!」

提督「よーし、そうと決まれば早速見に行くぞ!」

大潮「おー!」

671: 2015/09/12(土) 03:24:04.96 ID:L8SehyG6o
―売店―

明石「それでここに来るのは、私を何でも屋と勘違いしているんじゃないですか」

提督「でも帽子くらい売ってるだろ?」

明石「それはそうですけども……」

提督「ほら、ここにはテンガロンハットがある」

大潮「シルクハットとかありますね!」

提督「マ○オの帽子も売ってるぞ!」

明石「それは、まあ、帽子って並べておくだけでも内装の見た目が良くなりますし」

提督「トリコーンハットで内装が良くなるわけないと思うが……」

明石「もう! そう言う事はいいですから、見るならお好きに見てください!」

提督「何で怒られたんだ……?」

672: 2015/09/12(土) 03:24:31.41 ID:L8SehyG6o
大潮「どういう帽子が良いですかね?」

提督「うーん、実のところ帽子についてのセンスはあまりないんだが……ほれ」ポン

大潮「あっ、この帽子は……?」

提督「麦わら帽子だな」

大潮「麦わら帽子、ですか?」

明石「カンカン帽ですね。女性用も今は多くありますし、悪くない案だと思います」

提督「あとは……キャスケットとか。はいっと」ポン

大潮「わ、わざわざ被せるんですか?」

提督「次は……」

673: 2015/09/12(土) 03:24:58.52 ID:L8SehyG6o
~数十分後~

提督「うーん……大潮って、大体の帽子を違和感なくかぶることが出来て、一つを選ぶとなれば難しいな……」

大潮「そ、そうですか? 何だか照れちゃいます……」

提督「大潮はこれってやつは無いのか?」

大潮「そうですね……あ! これがいいです!」

提督「こ、これ? んー、まあいいか。明石」

明石「はいはい。あれ、提督。他の帽子も買うんですか?」

提督「大潮自身に選ばせたものだけっていうのは、流石に冴えないだろう。まあ、俺が気に言った物だけだが」

明石「珍しく気が利いてますね」

提督「ええ、珍しいって酷くね……大潮はどう思うよ」

大潮「いつもの司令官、ですね!」

674: 2015/09/12(土) 03:25:24.63 ID:L8SehyG6o
―執務室―

提督「今思ったけど、気が利くって方にいつものと言ったんじゃなくて、ああいう漫才をしている方にいつものと言われた気がする」

提督「いやまあ、大潮の言ったことに間違いはないが……」

↓2

612: 2015/09/03(木) 00:01:22.58 ID:WLQJCAdB0
榛名に(バレーボールを)やらないかと誘ってみる

677: 2015/09/13(日) 01:42:28.76 ID:Zw3lbVjGo
―金剛型の部屋―

提督「榛名、やらないか?」

榛名「……! な、なにをですか?」

霧島(司令の勘違いさせる発言をうまく捌くとは。榛名が成長してる……)

提督「やる気があるのなら、私室に来てくれ」

榛名「し……っ!?」

霧島(誤解を加速させるさせるようなことを言ったー! これが司令!)

榛名「じょ、冗談は止めて下さいよ?」

提督「俺は本気だ」

榛名「提督……」

提督「じゃあ、覚悟が決まったら来てくれ」

バタン

榛名「……」

霧島(司令のあの発言、わざとなのかたまたまなのか、いまだにわかりませんね……)

678: 2015/09/13(日) 01:42:54.77 ID:Zw3lbVjGo
―提督私室―

榛名「し、失礼します」

提督「来たか、榛名」

榛名「やる、とのことですけど……それは……」

提督「まあそこに座っていろ。直にビデオが始まる」

榛名「ビデオですか?」

『――バレーボール大会、一回戦の様子をお伝えします』

提督「大会やってるしな。スポーツにはこういう見学も必要だろう」

榛名「え、あ……はい」

提督「俺も見るのは二回目だが……いやー、わくわくするな」

榛名「……」

679: 2015/09/13(日) 01:43:22.99 ID:Zw3lbVjGo
―遊戯室―

榛名「……」

提督「さて、部屋でバレーの試合も見たし、それなりにイメトレも出来ただろう」

榛名「……」

提督「次は実戦の時間だ。まずはレシーブの練習から……どうした?」

榛名「いえ、気が抜けたと言いますか……」

提督「大丈夫か?」

榛名「分かっていました……榛名はだいじょうぶです……」

提督「大丈夫ならいいが……」

榛名(提督の事ですから、こうなることは簡単に予想出来た事なんですけどね……)

提督(まあ、今回はわざと誤解っぽく言ったしな)

680: 2015/09/13(日) 01:43:50.05 ID:Zw3lbVjGo
―執務室―

提督「榛名も気落ちしていたようだし、早いとこ切り上げた」

提督「そもそも二人じゃ試合とかできないしな。しょうがない」


次回:提督「安価でよりみんなと遊ぶ」【8】


引用: 提督「安価でよりみんなと遊ぶ」