797: 2015/09/26(土) 03:10:44.06 ID:V+R7kK2eo


シリーズ:提督「安価でみんなと遊ぶ」シリーズ 

最初から:提督「安価でみんなと遊ぶ」【1】
前回:提督「安価でよりみんなと遊ぶ」【8】
―執務室―

提督「扶桑は山城が本気で嫌がってない限り、素直に肯定してくれるからな」

提督「さて、こっそり撮った写真を大事に保管しておくか。見つかったら絶対消去されるだろうし」

↓2

799: 2015/09/26(土) 03:16:52.87 ID:zjBSJBWl0
敬老の日ってことで金剛おばあちゃんに孫の手をプレゼント

800: 2015/09/27(日) 01:39:56.20 ID:G++cuvvBo
―金剛型の部屋―

提督「へい、金剛! 最近お疲れの様子らしいじゃないか」

金剛「提督? そういうわけじゃないデース」

提督「無理をするんじゃない。そんな金剛にプレゼントがある」

金剛「プレゼント?」

提督「ああ」

金剛(提督からプレゼントをもらうのは久しぶりデース!)

金剛(身に着けるもの……もしかすると、ケッコンの書類とか……なんて、さすがにそれは夢見すぎですネー)

提督「…っと、はい孫の手」

金剛「……マゴノテ?」
艦隊これくしょん -艦これ- おねがい!鎮守府目安箱 1 (電撃コミックスNEXT)
801: 2015/09/27(日) 01:40:25.17 ID:G++cuvvBo
提督「知らないのか? こう、かゆいところに手が届かないときに使うものでな」

金剛「そういうことではないデス」

提督「えー、じゃあどういうことだ?」

金剛「そもそも、どうしてこのプレゼントなのデスカ」

提督「敬老の日だろ?」

金剛「ウン」

提督「ほら、いつも苦労を掛けている金剛に、こういった慰労できるような器具でお礼をと」

金剛「……?」

802: 2015/09/27(日) 01:40:50.61 ID:G++cuvvBo
提督「ピンとこないか。まあ、お疲れということだよ、金剛おばあちゃん」

金剛「……! て、提督ー!」

提督「ははは、悪いね」


霧島「珍しく正面からネタ晴らししてますね」

比叡「お姉さまにあんなことを……許せません!」

榛名「でも、本気で嫌がっていないようですので、温かく見守るのもいいと思いますよ」

比叡「う……」

霧島(最近あまり構ってもらえてなかったですしね)

803: 2015/09/27(日) 01:41:17.17 ID:G++cuvvBo
―執務室―

提督「しかし、生まれの年を考えると、艦娘はほとんどが老人ということに……」

提督「……まあどうでもいいか」

下2

805: 2015/09/27(日) 01:43:01.54 ID:uuEbztA0O
千歳千代田と一緒に焼き芋作って食う

807: 2015/09/28(月) 01:31:16.68 ID:RneiqrN0o
―千歳型の部屋―

提督「秋と言えば何だと思う?」

千歳「また突然な質問ですね」

千代田「どうせどうでもいいことでしょ」

提督「まあまあ。とにかく、何だと思う?」

千歳「読書の秋、とかですかね」

千代田「スポーツの秋」

提督「まったく、二人共を守るかのように食欲の秋が出ないなんて」

千代田「戦艦や正規空母じゃないんだから一緒にしないで!」

千歳「それで、どうして食欲なんですか?」

提督「焼き芋が食べたくなったから」

千歳「あら」

千代田「本当にどうでも良い事だった……」

提督「なんだと、そんな事言う奴に焼き芋はやらんからな」

千代田「む」

808: 2015/09/28(月) 01:31:42.75 ID:RneiqrN0o
―庭―

千代田「ほら、出来たわよ」

提督「なんだかんだ言ってノリノリじゃないか」

千代田「べ、別に欲しくてしてる訳じゃ無いから! 千歳お姉が欲しそうにしてたからなんだから!」

千歳「あら、私はどっちでもいいのだけど?」

千代田「千歳お姉、意地悪」

千歳「ふふ、ごめんなさい」

提督「じゃあ、できた灰の中にこの焼き芋を投入してくれ」

千代田「そのまま?」

提督「気になるならアルミホイルで巻いても良いぞ」

千代田「ん、そうする」

千歳「あとは一時間ほど待つだけですよね」

提督「だな、暇つぶしにしりとりでもするか」

千代田「本当に唯の暇つぶしね……」

809: 2015/09/28(月) 01:32:09.19 ID:RneiqrN0o
~~~~~~~~

提督「し、し……老舗」

千代田「せ、せ……」

千歳「提督、そろそろじゃないですか?」

提督「お、そんな時間か」

千代田「ちょっと待って、ここで終わったら私が負けみたいじゃない!」

提督「負けず嫌いだな……じゃあ、灰とか全部どかして……はい」

千歳「ありがとうございます」

千代田「う~……ありがと」

提督「では早速半分に割って……おお、湯気が凄い」

千歳「美味しそうな匂いがしますね」

千代田「はふっ……! あふい!」

提督「そりゃさっきまであの中にあったわけだし。しかし、モグモグ……うん、甘い」

千歳「良いお芋ですね。焼き芋でこれだけ甘いのはなかなかありませんよ」

提督「厳選して買ってきたものだから、当然」

千代田「ねえ、提督」

提督「ん?」

千代田「おかわり、ない?」

提督「……灰の中から探してくれ」

810: 2015/09/28(月) 01:32:45.17 ID:RneiqrN0o
―執務室―

提督「たき火で作る事はあんまりないから新鮮だった」

提督「今はたき火禁止してる所も多いから、機械で作る機会を作った方が良いな」

提督「…………なんかすまんかった」

↓2

812: 2015/09/28(月) 01:48:27.24 ID:bCwS5qa40
軽空母陰陽チームと書道

814: 2015/09/29(火) 01:28:17.51 ID:fDGFzuO0o
―飛鷹型の部屋―

提督「書道の秋だ」

飛鷹「書初めは元旦よ?」

提督「書初めではない。書道だ」

隼鷹「同じじゃないか?」

提督「とにかく、書道をしよう。おまけで龍驤も連れてきた」

龍驤「おまけってなんや!」

飛鷹「本当にするの? 準備とかは……」

提督「すべてそろえてあるに決まっているだろう」

飛鷹(こういう時のていとくの行動力って、無駄にすごいわよね)

隼鷹「酒は?」

提督「書道するときに酒は飲むなよ」

815: 2015/09/29(火) 01:28:44.40 ID:fDGFzuO0o
―庭―

飛鷹「……なんで庭なの?」

提督「青空の下で書道も風流だろ」

龍驤「落ち葉とか邪魔やろ。それに寒いんやけど」

隼鷹「酒を飲むにはいい感じに冷えるねえ」

龍驤「ほんま酒ばっかやな……」

提督「とにかく、書道を始めようじゃないか」

飛鷹「はぁ……あれ、墨汁は?」

提督「ほらこれ」

飛鷹「わざわざ固形のものにしたのね」

提督「風情があるだろ」

龍驤「面倒なだけちゃうんか」

提督「なにをいう。擦るの楽しいだろ?」

龍驤「それは、まあ……」

飛鷹(小学生みたいなこと言ってる……)

816: 2015/09/29(火) 01:29:13.35 ID:fDGFzuO0o
~~~~~~~~

提督「よしできた。みんなはどうだ?」

龍驤「ふっ、完璧や」

飛鷹「一応ね」

隼鷹「ぷはぁー! 散る葉を見ながらってのも乙だねぇ」

提督「隼鷹は怪しいが、ある程度出来たようだな。では一斉に、はい」

龍驤「プフー、提督へったくそな字やな」

提督「蛇のような明朝体を描いてる龍驤に言われたくないねー!」

龍驤「なんやと!」

提督「なんやて!」

飛鷹「変な事で喧嘩しない。それで、隼鷹は?」

隼鷹「ん? まあ、こんなもんだよ」

飛鷹「…………」

提督「どうした飛鷹、絶句して…………」

龍驤「何二人して…………」

隼鷹「さーて、新しい酒を持ってこようかね」

817: 2015/09/29(火) 01:29:44.47 ID:fDGFzuO0o
―執務室―

提督「まあ、流石というかなんというか……」

提督「とりあえず、貰ったから適当なところに飾っておこう」

↓2

819: 2015/09/29(火) 01:31:38.60 ID:MITkqYwQO
天龍龍田とスーパームーン見ながら月見団子を食う

822: 2015/09/30(水) 01:03:38.63 ID:XgoCsOTuo
―母港―

提督「数年から十数年に一度見られるという、エクストリーム・スーパームーン……28日の今日がその日らしい」

天龍「え、今日は29だが……」

龍田「天龍ちゃん? 今日は28。良いわね?」

天龍「お、おう。そうだったな、今日は28だ」

提督「それでだ、月を見るならやっぱり団子もいるよな」

天龍「お、気がきいてるじゃねーか」

龍田「提督、こんな日の団子にギャンブル要素を含んでいる、なんてことないですよね?」

提督「……」スッ ポイッ

天龍「おい、なんで五つほど別の袋に入れたんだ」

提督「なんでもない」

天龍「いや、今目の前で……」

龍田「天龍ちゃん、あんまり気にすると月が赤く染まるわよ?」

天龍「怖いなおい! べ、別に怖くねーけど!」

提督(どっちだ)

823: 2015/09/30(水) 01:06:01.68 ID:XgoCsOTuo
提督「まあ、とりあえず団子食え。間宮作と鳳翔作と提督作のが入ってるから」

龍田「あら、その中に混ぜるなんて、提督もなかなか自信満々の御様子」

提督「団子なんぞ味付けがすべてだ。ただ料理が上手なだけな人に負けないからな」

天龍「一緒にしたら味付けも混ざるんじゃねえの?」

龍田「天龍ちゃんにしては慧眼ね~」

提督「……」スッ

天龍「おい、なんでまた分けた」

提督「この中には間宮作と鳳翔作のが入ってるぞ」

天龍「さりげなく台詞変えるなよ!」

龍田「全然さりげなくないと思うわよ~」

天龍「そうか? オレじゃ無かったら気付かなかっただろ」

龍田「……」

提督「……」

天龍「なんだその目!」

824: 2015/09/30(水) 01:06:27.92 ID:XgoCsOTuo
提督「じゃあ月見よう月。そもそも、月を見る為にここにいるんだろ」

龍田「それもそうねー」

天龍「……まあ、いいけど。モグモグ」

提督「しかし、ここから見える月は赤くないな」

天龍「え、龍田の冗談じゃないのか?」

龍田「スーパームーンは皆既月食と重なった時に赤くなるのよ~」

提督「アジア圏じゃ重なる時は昼らしいから、今年は見れる事は少ないだろう」

天龍「ふーん……」

龍田「(わざわざ調べましたね~?)」

提督「(わ、悪いか)」

天龍「あー、団子うめぇ」

825: 2015/09/30(水) 01:07:11.71 ID:XgoCsOTuo
―執務室―

提督「なんだかんだで団子を食べてた時間の方が長かった」

提督「情緒ないことを言えば、実際スーパームーンと言ってもちょっと大きく見えるだけだから……」

↓2

827: 2015/09/30(水) 01:07:31.05 ID:1XpyC4wuo
春雨と一緒にリスを愛でる

833: 2015/10/01(木) 01:45:34.22 ID:GQE7yun4o
―売店―

春雨「~~♪」

提督「何を買ったんだ?」

春雨「ひゃわっ!?」

提督「そんな驚くこと無いだろ」

春雨「す、すみません。いきなり話し掛けられたもので……」

提督「いや、謝ってほしかったわけじゃないが……で、何を買ったんだ?」

春雨「ドングリです」

提督「え……食べるの?」

春雨「はい、食べますよ」

提督「!?」

提督(いや、俺も若し頃は食べたことあるけど、わざわざ買ってまでドングリを食べようとは思わなかった……)

春雨「えっと……?」

提督「……春雨、なかなかやるな」

春雨「え、え?」

834: 2015/10/01(木) 01:46:03.76 ID:GQE7yun4o
―白露型の部屋―

リス<カリカリ

提督「なんだ、リスのご飯か」

春雨「はい、可愛いんですよ」

提督「他の奴もそうだが、最近何時の間にかペット飼ってる奴多いよな」

春雨「そうですねぇ。私もちょっと可愛い動物さんに憧れていたところがありますから」

提督「で、リスと」

春雨「はい」

提督「……りすー、ほれほれ」クイクイ

春雨「あ、司令官、あんまり食事中に触ると……」

リス<ガブッ

提督「ぬわー!!」

春雨「あわわ! こ、こらっ」

提督「……すまんが救急箱あるか」

春雨「そ、そうですね! 今持ってきます!」

835: 2015/10/01(木) 01:46:29.81 ID:GQE7yun4o
~~~~~~~~

提督「いやー、遠慮なく噛み付いて来るとは……」

春雨「すみません!」

提督「今回ばかりは不用意に触った俺が悪い。謝るな」

春雨「は、はい」

提督「ちなみに、普段は噛んでこないんだよな?」

春雨「少なくとも、白露型の皆は噛まれていませんが……」

提督「やっぱ食事中がまずいか」

春雨「ドングリ食べ終わったみたいですし、今なら大丈夫だと思いますよ」

提督「そうか? よ、よし……」クイクイ

リス<……ガブッ

春雨「あっ……」

提督「……」スッ

春雨「だだ、大丈夫ですか司令官!?」

提督「……何か悪いことした?」

春雨「さっきの食事、ですかね。あっ、手当てします!」

836: 2015/10/01(木) 01:46:56.22 ID:GQE7yun4o
―執務室―

提督「あれは完全に敵だと思われた。主人と違ってなかなか怖い奴だ」

提督「……いや、警戒心と言う意味では似たもの同士か」

下2

838: 2015/10/01(木) 01:52:53.79 ID:Zbfq7Hzqo
機械を借りて球磨と一緒に綿飴作りに挑戦

842: 2015/10/02(金) 01:29:16.71 ID:b1ewqrRYo
―球磨型の部屋―

提督「わたあめを作るぞ!」

球磨「提督は何時も突然クマね」

提督「そんな褒めるなよ」

球磨「褒めてないクマ」

提督「さて、わたあめは難しそうに見えて実は簡単に作る事が出来るんだ。機械があればな」

球磨「その機械は何処にあるクマ?」

提督「知らん」

球磨「……」

提督「ま、まあこういう時は売店に行くのが良いだろう」

球磨「提督は適当クマね」

843: 2015/10/02(金) 01:29:43.42 ID:b1ewqrRYo
~~~~~~~~

提督「偶に使うから貸出だとよ」

球磨「そうクマか」

提督「ではさっそく買ってきたザラメを入れて……はい、箸」

球磨「ちゃんと分量考えてるクマ?」

提督「多くてもどうせ誰か食べるだろ」

球磨「本当に適当クマ……」

提督「まあまあ、とりあえずやってみようではないか」

球磨「分かったクマ。…………クマ? わたのつくバランスが……」

提督「はっはっは、なかなか出店で売っているようにはいかんな」

球磨「うるさいクマ!」

844: 2015/10/02(金) 01:30:27.74 ID:b1ewqrRYo
提督「コツはこう、くるくる回しつつ、足りないところを補うように……」

球磨「おおー、上手クマ」

提督「……ついでに、飴なんかも入れてみようか」

球磨「クマッ!? それ、大丈夫クマ?」

提督「ふっふっふ、知らないようだな……実は、これで色つきのわたあめが出来るのだ!」

球磨「なるほどクマ! ……でも、機械によっては、じゃないクマ?」

提督「…………だ、大丈夫みたいだ。うん」

球磨「ちゃんと確認してから入れるクマ」

提督「ええい、文句を言うならこのわたあめをくれてやらんぞ!」

球磨「自分で作るからいいクマ」

提督「球磨が冷たい……」

球磨(実は作るのちょっと楽しいなんて言えないクマ)

845: 2015/10/02(金) 01:30:56.04 ID:b1ewqrRYo
―執務室―

提督「わたあめってふわふわして美味しいよな。もちやすいから縁日の友でもある」

提督「球磨も食べている姿は可愛かった」

↓2

847: 2015/10/02(金) 01:32:21.56 ID:uPJqYQ4ro
レーべ・マックスと祭りに行く

853: 2015/10/03(土) 01:50:17.71 ID:Ujx79Y1uo
提督「祭りに行こう!」

レーベ「まつり?」

マックス「この前行ったと聞きましたが?」

提督「お前達と行く祭りはまた違うだろ! さあ、浴衣を着て準備をするのだ!」

マックス「ですけど……」

提督「気が乗らないのか? あれか、やっぱパイを投げ合ったりシャンパンをかけあったりする祭りの方が好きか」

マックス「いえ、そういうことじゃないです」

レーベ「でも何かすごいお祭りでもあるの?」

提督「ふっふっふ、よくぞ聞いてくれたな。実は今日は、日本三大花火大会が開催される日なんだ」

レーベ「三大……!」

マックス「すごいんですか?」

提督「ああ。お前達、花火を見たと言っても、まだまだ小さい物だろう。やはり、本物の花火という物を見せてやりたくてな」

レーベ「行ってみようか、マックス」

マックス「……分かりました。行ってみましょう」

854: 2015/10/03(土) 01:51:22.66 ID:Ujx79Y1uo
―花火大会会場―

レーベ「人多いね」

提督「チケット取って無かったら大変だったな」

レーベ「うん。花火は何時から始まるの?」

マックス「あともうちょっとよ。レーベ、何か必要な事があれば、今のうちにしておきなさい」

レーベ「そうだね」

提督「レーベはなんだかわくわくしているみたいだけど、マックスは冷静だな」

マックス「別に、火薬とかは普段から使っているわけですし」

提督「ふふふ、その余裕がいつまで続くかな」

マックス「……?」

レーベ「あっ」

提督「どうした?」

レーベ「カメラとか持ってくるの忘れてたよ」

提督「それくらいなら……」
マックス「私が持ってきていますよ」

レーベ「ありがとう、マックス」

マックス「いえ」

提督(……マックス、表情に出さないようにしているだけで、楽しみなのを隠してる?)

855: 2015/10/03(土) 01:51:52.04 ID:Ujx79Y1uo
~~~~~~~~

提督「はぁーーーー……良かった」

レーベ「なんだか、圧倒されたよ」

マックス「……」

提督「席が取れたら来年も来てみたいものだ」

レーベ「今度は他の皆も呼べたらいいね」

提督「だな。ところで、マックスはどうしたんだ?」

マックス「……」

レーベ「……予想以上で、みとれたのかも」

提督「まあ、こういった花火はここでしかみれないからな」

レーベ「実感したよ。マックス、もう終わったよ」

マックス「……はっ、もう終わったんですか?」

提督「マックスにしては珍しい呆けぶりだった」

マックス「う、うるさいですよ」

レーベ「ん、マックスも楽しんだようでよかった」

マックス「別に楽しんだわけじゃ……ああ、もう」

提督「誤魔化すの、あきらめたな」

マックス「もうバレバレのようですからね……」

856: 2015/10/03(土) 01:52:31.72 ID:Ujx79Y1uo
―執務室―

提督「やっぱ目を奪われる美しさだった。あんまり二人にかまってやれなかったのは心残りではあるが」

提督「……でもまあ、二人とも楽しんでくれたようでなにより」

↓2

848: 2015/10/02(金) 01:32:22.91 ID:C/ymjwNeO
すくってきた金魚を食おうとする多摩を必氏になだめすかす

860: 2015/10/04(日) 02:42:10.26 ID:5XjeHUdto
―球磨型の部屋―

多摩「いやにゃ! 絶対に食べるにゃ!」バタバタ

木曾「やめるんだ! そんなものを食べたら絶対にお腹壊すぞ!」ガシッ

球磨「そうクマ! それは食用じゃないクマ!」ガシッ

提督「……何やってるんだ?」

北上「なんでも、金魚が食べたいらしいよ」

提督「金魚を? 大丈夫か、入渠するか?」

北上「それはあたしに言われても困るな~」

球磨「というか、提督も止めてほしいクマ!」

多摩「ふしゃー! 多摩の猫の血が騒ぐにゃ!」

木曾「散々猫って言うなと自分で言っていたじゃねーか!」

提督「キャラ崩壊を起こしている姿が痛々しいな……」

大井「どうでもいから早く止めませんか? うるさくてかないません」

提督「大井らしいが、もう少し言葉を柔らかくだな」

大井「今『北上さんダイアリー2014年度版』を見返しているから静かにしてほしいんですけど」

提督「本当に大井らしいな! 後にして止めるの手伝え!」

大井「ちっ」

提督「舌打ちされたんだけど」

861: 2015/10/04(日) 02:42:39.35 ID:5XjeHUdto
球磨「どうでもいいからさっさと止めるの手伝えクマ!」

多摩「ニ゛ャー!!」

提督「そもそも、どうしてこんなことになってるんだ。大型戦艦や正規空母はともかく、多摩はそこまで食いしん坊じゃないだろ」

木曾「それが、談話室においてあるおにぎりをたべたらこんなことになったんだ」

提督「談話室のおにぎり……?」

~数十分前・談話室~

提督「なにやってんだ磯風」

磯風「む、司令か。具の入っている握り飯を作ろうと思ったが、肝心の具が無くて買いに言って来ていたのだが……」

提督(また兵器を作って……)

磯風「戻って来た時には何個か減っていたんだ」

提督(つまみ食いした奴ご愁傷様)

磯風「誰か食べたのだろうか……まだまだ材料はあるから良いが」

提督(良くないんだな、それが)

~~~~~~~~

862: 2015/10/04(日) 02:43:09.48 ID:5XjeHUdto
提督(あれか)

多摩「金魚を食べされるにゃああああああああ!!」ジタバタ

球磨「そろそろ止めないと不味いクマ!」

木曾「そうはいうが、どうしたらいいんだ?」

大井「いっそ、一発大破させてしまえばいいのでは」

球磨「そんなことしたら部屋も大破になるクマ!」

提督(多摩本人にはいいのか)

多摩「にゃ! いまにゃ!」スルッ バッ

球磨「あっ!」

木曾「しゃあない。ふっ」トスッ

多摩「うっ」バタッ

提督「は、早すぎる手刀だと……」

北上「最初からそれすればよかったんじゃないの」

木曾「手刀の気絶は障害を残す可能性があるからな」

球磨「そこはリアルクマね」

863: 2015/10/04(日) 02:44:11.38 ID:5XjeHUdto
―執務室―

提督「金魚騒動は多摩の鎮静化によって終わりを告げた」

提督「ちなみに艦娘なら入渠でだいたい直るが、リアルの人間にそういうのはないので手刀はやめておこう」

↓2

857: 2015/10/03(土) 01:53:12.82 ID:6NaiCWOMo
利根と一緒に脂ののった焼き秋刀魚を喰らう

869: 2015/10/04(日) 23:59:56.12 ID:5XjeHUdto
―庭―

提督「やっぱ秋刀魚を焼く時は八輪だな」

利根「そうじゃな、八輪じゃな」

筑摩(間違えてる姉さん可愛い……提督には後でお伝えしておきましょう)

利根「しかし、突然八輪で秋刀魚を焼くとは、何の思い付きじゃ?」

提督「間宮から少しだけもらったんだ。ふっふっふ、魚の見極めには自信があるからな」

利根「つまり、後に食堂で出る秋刀魚は……」

提督「ああ、脂がのっている秋刀魚は俺が頂いているからな」

利根「お、恐ろしい事をする奴じゃ……」

提督「はーっはっは!」

筑摩(間宮さんがそのあたりを失念しているとは思えませんけどね)

870: 2015/10/05(月) 00:00:30.39 ID:owoO8DCXo
利根「そろそろ焼けたんじゃないのか?」

提督「おお、そうだな。ほれ食べろ」スッ

利根「先に頂いても良いのか? では……はふっ、熱……」

筑摩「姉さん、はい、冷たいお茶」

利根「悪いの。モグモグ……おお、うまい」

提督「だろう。やっぱ八輪で焼くに限るな」

筑摩(間違えている限りはその言葉も薄いんですけどね……)

提督「なんだ筑摩、そんな目をして……はっ」

筑摩(あら、もしかして気付きましたかね)

提督「……あと数秒待ってくれ。すぐに焼き上がるからな」

筑摩「いえ、秋刀魚が欲しい訳では無いのですけど……いえ、いいです」

871: 2015/10/05(月) 00:01:46.11 ID:owoO8DCXo
提督「……よし、筑摩と俺の分も焼けたし……」

利根「……」

提督「どうした利根。秋刀魚の骨でも刺さったか」

利根「二度も同じことはせん!」

提督「え、前にもやったのか」

利根「って、そうではない! 吾輩が焼いても良いか聞きたかったのじゃ!」

提督「ん? 利根がか……」

筑摩「やらせてあげても良いと思いますよ」

提督「筑摩がそう言うなら」

利根「筑摩は吾輩の保護者ではないぞ! こうなれば、吾輩の方が上と言うことを証明してやるのじゃ!」

提督「……あ、そういえば、脂ののっている秋刀魚なんだが……」

ボワッ

利根「ぬわーーー! 突然燃え上がったぞ!?」

提督「うわっ、めっちゃ脂落ちてる! 水、水!!」

872: 2015/10/05(月) 00:02:12.75 ID:owoO8DCXo
―執務室―

提督「脂ののっている秋刀魚を焼くときは、脂に注意して焼こう。いろいろ大変なことになる」

提督「ちなみに八輪では無く七輪である。……と、利根を試しただけだし。わざとだし」

↓2

873: 2015/10/05(月) 00:02:45.90 ID:IazJGQfuO
鎮守府内で見つかった謎の注射器の持ち主を青葉とともに探す

877: 2015/10/06(火) 00:59:50.34 ID:SwcerbzOo
―作戦会議室―

青葉「失礼します、提督」ガチャ

提督「来たか青葉。まずはその辺に座ってくれ」

青葉「いったい何の用ですか? 滅多に使わない会議室に呼び出して……」

提督「実はだ。鎮守府内からこんなものが見つかった」

青葉「これは……注射器?」

提督「何故こんな物があると思う」

青葉「本来であれば、医療器具に使用した忘れ物、と言う可能性もありますが」

提督「艦娘に注射器を使う機会があると思うか?」

青葉「ないですね。さらに言えば、司令官しか人間がいないので、注射器は鎮守府に置いていない筈です」

提督「つまり、この注射器は誰かがオーダーメイドで取り寄せたものなんだ!」

青葉「……これは事件の香りがしますね」

提督「さあ探すぞ青葉!」

青葉「楽しそうですねぇ、司令官」

878: 2015/10/06(火) 01:00:35.03 ID:SwcerbzOo
―食堂―

提督「情報集めにはやっぱ人が集まるところと相場が決まってるよな」

青葉「セオリーですね」

提督「ではまずは間宮辺りに聞いてみるか。間宮ー!」

間宮「は、なんですか?」

提督「誰か注射器を持ってそうなやつに心当たりない?」

青葉「司令官!? 正面から聞いても何の情報も得られる訳が……」

間宮「注射器ですか? ああ、そういえば……」

青葉「知っているんですか!?」

間宮「誰かがお医者さんごっこをすると、言っていたような気がします」

青葉「あ、全く関係ないですね」

提督「いや、重要なファクターだ」

青葉「は?」

提督「よし、その線で捜査を続けるぞ!」

青葉「ええー……絶対関係無いと思うんですけど……」

879: 2015/10/06(火) 01:01:02.65 ID:SwcerbzOo
~~~~~~~~

提督「ようやく追いつめたぞ、犯人」

?「くっ……」

提督「食堂で呟いたのを皮切りに、様々な駆逐艦を誘い、さらには実の姉まで手を掛けた犯人……」

青葉「……いえ、ちょっと待ってください。なんでもうここまで来ているんですか!?」

提督「ちょっと、今良い所なんだから止めるなよ」

青葉「あ、すみません……って、そうじゃありません! 何か気付かない間に捜査が終わりに向かっているんです!」

提督「まあ時間の都合上な。だが、これで最後だ。犯人はそう……日向、お前だ!」

日向「何故わかった、提督よ……」

提督「ふっ……そりゃ、聴取した人みんな瑞雲のミニチュア持ってたからな」

日向「そうか……瑞雲を配るためにお医者さんごっこをする作戦が裏目に出たか」

青葉「証拠が残る方を作戦の肝にするって、どう考えても失敗する未来しか見えないんですけど」

提督「しかし、これで注射器の持ち主も見つかったな」

日向「ん? 注射器? そんなもの知らないが」

提督「え?」

日向「遊びにそんなものは使わんし……そもそも私がしたのは心理方向のお医者さんごっこだ」

提督「なん……だと……」

青葉「そういえば、あの注射器は本物でしたし……遊びに使うにしては、ちょっと危険ですよね」

提督「つまり、犯人は別にいるということか……」

880: 2015/10/06(火) 01:01:29.51 ID:SwcerbzOo
―執務室―

提督「青葉は捜査の続きをするということで、一時解散した」

提督「まあ、青葉に任せれば犯人も分かるだろう。そもそも注射器があるからどうだって話だし」

↓2

882: 2015/10/06(火) 01:02:51.80 ID:5Zep9rNEO
春雨の背中のアレで焼き芋を焼いてみる

888: 2015/10/07(水) 01:22:20.50 ID:gPln5mt8o
―庭―

提督「煙突でも焼き芋を焼くことが出来るらしいな」

春雨「ええと……?」

提督「つまりその背中に付けている煙突で焼き芋を焼きたい」

春雨「や、焼き芋をですか?」

提督「ああ」

春雨「この煙突はそのための物ではないんですけど……」

提督「まあまあ、使える物は何でも使うべきだろ」

春雨「いえ、だからその為の物ではないんですけど……」

提督「じゃあ、まずは落ち葉とかでするように燃やす事から始めようか」

春雨「あの……もういいです……」

889: 2015/10/07(水) 01:22:47.88 ID:gPln5mt8o
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春雨「焼き芋美味しいですね~」

提督(まさか本当に出来るとは思わなかった)

春雨「司令官は食べないんですか?」

提督「ああ、食べるよ」

春雨「あんまり焼き芋って作る機会ないんですけど、自分で作るのも良いものですね」

提督(自分の煙突で作る機会はそりゃないだろう)

春雨「? やっぱり、何か考え事しています」

提督「いや、だって、気にならないのか?」

春雨「はあ、何がでしょう?」

提督「それで焼き芋作った事」

890: 2015/10/07(水) 01:23:14.62 ID:gPln5mt8o
春雨「……そ、そうです! 掃除大変なんですよ!」

提督「今更だな。もうちょっと早く突っ込んでも良かったんだぞ」

春雨「だって、司令官は言ったって止めないじゃないですか」

提督「いや、流石に艦装で無理矢理作るつもりは無かったから、半分冗談のつもりだったんだけど」

春雨「そ、そうだったんですか?」

提督(そもそも途中から春雨の方がノリノリだったしな)

春雨「もういいですけどね、やってしまったものは仕方がないですし……」イソイソ

提督「何故次のさつまいもを用意しているんだ」

春雨「どうせならもう一回くらい作った方が良くないですか?」

提督「なかなか豪胆な性格してるよ」

891: 2015/10/07(水) 01:23:45.27 ID:gPln5mt8o
―執務室―

提督「春雨も料理のことになると意外と……」

提督「あと、春雨には悪いがわざわざ煙突で作るくらいなら、落ち葉で作った方が良いような気もする」

次回:提督「安価でよりみんなと遊ぶ」【10】

引用: 提督「安価でよりみんなと遊ぶ」