296: 2015/11/24(火) 23:48:35.40 ID:TBV2//nno


シリーズ:提督「安価でみんなと遊ぶ」シリーズ 

最初から:提督「安価でみんなと遊ぶ」【1】
前回:提督「安価でいっそうみんなと遊ぶ」【3】

―執務室―

提督「マジで背中の薄皮一枚切られた。本気で頃しに来てた」

提督「一応天龍の誤解を解くことで許してもらえたが……あの笑って無い目は許しているとはとても思えないな……」

下2

259: 2015/11/21(土) 01:21:47.30 ID:d0dLzhy90
裾の長い道行を作ろう

301: 2015/11/26(木) 01:57:22.46 ID:G3zbvtICo
提督「道行をつくろう」

霞「へー」

提督「……どうでもよさそうな返事だな」

霞「事実どうでもいいのよ」

提督「そうは言うがな、道行は普段から着る事の出来る着物なんだぞ」

霞「それで?」

提督「作ろうかなと」

霞「……はぁ」

提督「なんだその溜息」

霞「勝手にすればいいんじゃない。ただ、鳳翔さんとかには迷惑かけない事ね」

提督「はーい」

提督(……あれ、何で頼る相手が鳳翔だと分かった)
艦隊これくしょん -艦これ- おねがい!鎮守府目安箱 1 (電撃コミックスNEXT)
302: 2015/11/26(木) 01:57:49.15 ID:G3zbvtICo
―龍鳳の部屋―

提督「そんなわけで龍鳳、頼めるか」

龍鳳「鳳翔さん、ではなく私にですか?」

提督「秘書官に当てられたのがちょっと癪だからな」

龍鳳「で、でも私、道行の作り方なんて知りませんよ」

提督「何言ってんだ、頼むのは助手だ。それに、なにも店に出すよなものじゃなくて、普段着るようなものを作るんだ」

龍鳳「それでも簡単じゃないと思いますけど」

提督「まあそれなりに作り方は調べたから、多分大丈夫」

龍鳳(提督は有言実行する方ですからね……私が足を引っ張らないよう頑張らないと)

提督「ちなみに作るのは裾を長くする。理由は間違えて布を買い過ぎたからだ」

龍鳳「思ったより普通の理由ですね」

提督「大は小を兼ねるというからな」

龍鳳(過ぎたるは及ばざるがごとしとも言いますけどね)

提督「じゃあ、さっそく製作に取り掛かるか」

303: 2015/11/26(木) 01:58:16.13 ID:G3zbvtICo
~~~~~~~~

提督「と、いうわけで完成したのがこの道行コートである」

龍鳳「大変でしたね……」

提督「ああ、大変だった……」

龍鳳「あんまり覚えてないですけど……」

提督「集中し過ぎて記憶に残す事を忘れていたんだろうな」

龍鳳「あはは……あの、それでその道行コートをどうするんですか?」

提督「ん? そりゃもちろん着るが」

龍鳳「そうなんですか?」

提督「あんでそんなに不思議そうにする」

龍鳳「確か道行コートは女性用というのが一般的で、男性が着たらオカマと思われる、なんて話もありますけど……」

提督「……」

龍鳳「あの、提督」

提督「龍鳳にプレゼントだこのやろう! 次からはちゃんと調べてやるからなー!」ダッ

龍鳳「あ、えっと……ふふ」

304: 2015/11/26(木) 01:58:53.90 ID:G3zbvtICo
―執務室―

提督「どうりで秘書官の目が冷ややかだったわけだ」

提督「しかし……裾を長くした分、龍鳳には大きすぎたかもしれんな。ちょっと手直しをしてから逃げるべきだったか」

下2

306: 2015/11/26(木) 02:06:59.59 ID:7XCb8GqkO
五月雨と相合傘

311: 2015/11/27(金) 00:49:53.92 ID:3bensmb7o
―デパート―

ザーザー

五月雨「……」

五月雨(ど、どうしよう。天気予報で雨だって言ってたのに、傘を忘れてきちゃった)

五月雨「雨は好きだけど……はぁ」

提督「なんだ、ため息ついて」

五月雨「自分のドジのせいで、ここで雨宿りすることになってしまって……提督!?」

提督「おう、奇遇だな。どうしたこんなところで」

五月雨「その、傘を忘れてしまって……」

提督「ああ、雨ひどいもんな。……どうだ?」

五月雨「えっと、なにがですか?」

提督「傘、入るか?」

五月雨「えと、いいんですか」

提督「自分から提案しておいてダメというわけないだろ」

五月雨「で、では、よろしくお願いします……」

312: 2015/11/27(金) 00:50:43.95 ID:3bensmb7o
~~~~~~~~

提督「しかし、またドジっ子してたなんてな」

五月雨「うぅ……」

提督「いや、責めてるわけじゃないぞ。むしろ、そういうところは五月雨の個性なわけだしな」

五月雨「こんな個性、早く治したいんですけどね……」

提督「ははは、頑張れ」

五月雨「……応援してませんね」

提督「そりゃ前にも言ったかもしれないが、五月雨のその個性のこと結構好きだしな」

五月雨「むー」

提督「むくれるな。可愛いだけだ」

五月雨「かわっ……それ、ほかのだれかにも言ったことありますよね」

提督「さあ、どうだったかな」

313: 2015/11/27(金) 00:51:18.72 ID:3bensmb7o
五月雨「もう、提督は……そういえば、提督は何を買いに来ていたんですか?」

提督「ん? ああ、そうだな……」

五月雨「手ぶらみたいですし、なかったんですか?」

提督「ええと、実はそうなんだよ。いやぁ、惜しかったなぁ」

五月雨「惜しい?」

提督「あ、いや、なんでもない」

五月雨「……」

五月雨(そういえば、あんなタイミングよく現れるとは思えないよね。もしかして……)

提督(まさかデパートのバーゲンに来てたなんて言いにくいよなぁ。しかも欲しかったの目の前で取られたし)

五月雨(……ありがとうございます、提督)

提督(さすがデパ地下のおばちゃん。尋常じゃない強さだった)

314: 2015/11/27(金) 00:51:45.19 ID:3bensmb7o
―執務室―

提督「五月雨と会ったのは本当に運が良かった。収穫なしで鎮守府に帰るのも寂しかったしな」

提督「五月雨も傘代が浮いて両方損をしない関係だったな、うん」

下2

279: 2015/11/23(月) 01:38:51.09 ID:944RXvCmo
利根筑摩と冷凍食品談義

320: 2015/11/27(金) 22:46:00.47 ID:3bensmb7o
―利根型の部屋―

利根「ポテトが食べたい」

提督「くそっ、パクられた!」

利根「別にパクったつもりは無いのじゃが……」

筑摩「ポテトなら冷凍庫に冷凍のがあったはず……姉さん、揚げてきますから待ってくださいね」

利根「うむ!」

提督「はぁ、冷凍食品なぁ」

利根「何か思う所でもあるのか?」

提督「んー、どうでもいいことだしなー」

利根「とりあえず申してみてほしいのじゃ」

提督「冷食って美味しいよな」

利根「ほう? てっきり逆の反応を示すかと思ったぞ」

提督「逆ってなんだよ、まずいと言うと思ったか」

321: 2015/11/27(金) 22:46:33.29 ID:3bensmb7o
利根「料理人は冷食嫌いが多いと聞くが?」

提督「ただの噂だろ。飲み屋は大半が冷凍食品だっていうのに。そもそも料理人ではない」

利根「なんじゃと!?」

提督「店によって違うだろうけどな。鳳翔の店は……飲み屋って言って良いのかは知らんが、手作りだしな」

利根「ほっ……」

筑摩「姉さん、できましたよ」

利根「おお、ありがとう筑摩」

筑摩「それで、冷凍食品でしたっけ。お弁当などに入れる事も多いと聞きますね」

提督「短時間で作れるし、冷めても美味しいものも多いからな」

利根「はんばーぐは手作りの方がおいしいぞ」

提督「それ冷めると脂が固まったり、肉が固くなるだろ。冷食はそのあたり織り込み済みで作られるからな」

筑摩「そう言えばそうですね」

322: 2015/11/27(金) 22:46:59.62 ID:3bensmb7o
提督「種類もまだまだ増えて来てるし、味も向上していってるし……うん、やっぱりいいものだと思う」

利根「なるほど! やはり提督とは良い酒が飲めそうじゃな!」

提督「利根は好きなのか?」

利根「料理が出来ない吾輩でも美味しいものが作れるからな!」

提督「なるほど、やっぱりな」

筑摩「……」

筑摩「(もしかして提督、姉さんに合わせてくれました?)」

提督「(半分くらいは本心だ)」

筑摩(半分……?)

利根「よーし、では今日は吾輩が料理をふるまってやろう!」

提督「それは楽しみだ」

筑摩「……姉さんが楽しそうにしているからいいですよね」

323: 2015/11/27(金) 22:47:25.96 ID:3bensmb7o
―執務室―

提督「ああはいったけど、手作りの方が自分で好きに出来るから、味やコストはほぼ絶対に負けるんだよなぁ」

提督「時間においては絶対的な優位性があるから、時間無い時には大変便利なのは揺るがないけど」

下2

325: 2015/11/27(金) 22:49:58.65 ID:+XJmXNdFo
陽炎型とピクニック

326: 2015/11/29(日) 01:00:41.95 ID:hKC/t/0U0
―山―

提督「ピクニックに来た」

陽炎「とはいっても、ただの裏山だけどね」

提督「公園の方がよかったか?」

陽炎「いや、そういうつもりで言ったわけじゃないけど」

不知火「それより、季節を考えてほしいものです」

黒潮「もう冬やからなぁ」

提督「お前たちは文句ばかりだな。ほらみろ、あっちは楽しんでるぞ」


雪風「ここからの景色、綺麗!」

天津風「あ、ほんとね」

時津風「雪風はこういうものを発見するときにも幸運が出るね」

初風「まあ、こういうのも見れないようじゃ、提督の暇つぶしに付き合わされただけ……みないになるからね」

327: 2015/11/29(日) 01:01:38.51 ID:hKC/t/0U0
提督「……ほら、楽しそうだろ?」

陽炎「無理矢理って感じがするけど」

磯風「ふむ、私は山登りは嫌いではないぞ」

谷風「寒さを忘れることなら大歓迎さぁ!」

提督「ほら、ここに賛同者がいるぞ!」

浦風「二人はアウトドア派じゃからなぁ」

浜風「この二人にも難色を示されたら、論外とも取れますが」

提督「なんか、今回はみんな厳しいね」

不知火「いつも通りじゃないですか」

提督「いつもどおりかぁ……」

328: 2015/11/29(日) 01:02:09.34 ID:hKC/t/0U0
嵐「司令っていつもあんななのか?」

野分「そうね、いつも通り」

萩風「そうなの……大丈夫かしら」

秋雲「……まあ、深く考えることはないって」

舞風「あれでも優しいところはあるから」

嵐「それフォローになってなくね」

舞風「そういう人なのもあるから」

嵐(ここの司令、どういう人だよ……)

秋雲「確か、このピクニックも二人が来たからじゃなかったっけ」

萩風「え、そうなの?」

秋雲「うん。歓迎会って結構しようとするから」

野分「イベントごと好きなのよね」

萩風「そうなのね」

嵐「ふーん。つまり、面白そうな司令ってことか」

野分(厄介ごとを持ってくる方が多い気がするけど)

329: 2015/11/29(日) 01:02:36.56 ID:hKC/t/0U0
―執務室―

提督「なんというか、最近寒いせいか思ったより不評だった」

提督「ぶっちゃけ俺が山に行きたいだけだったから、不評でもいいんだけど」

下2

318: 2015/11/27(金) 00:53:31.06 ID:yBp0/Wo60
龍鳳に先を越されて穏やかでない鳳翔さんが角袖を作ってくれるそうです

333: 2015/11/29(日) 21:17:37.70 ID:hKC/t/0Uo
―鳳翔の店―

提督「はぁー、一日の業務の疲れを癒すにはやっぱりここだなぁ~」

鳳翔「ふふ、そう言ってくださってありがとうございます」

提督「そういえば龍鳳、前にあげた道行どうしてるんだ?」

龍鳳「大事にしまってますよ」

提督「着てくれた方が嬉しいんだがな。手直しが欲しいなら、手伝うから」

龍鳳「ありがとうございます。でも、そこは大丈夫ですから」

提督「そうか」

鳳翔「……龍鳳さんに道行を?」

提督「いや、道行が女性ものだっていうから、龍鳳にあげたんだ」

鳳翔「なるほど、そうですか」

提督「そういえば、手作りのプレゼントは初めてだっけか?」

龍鳳「はい、そうですね」

鳳翔「そうですか……」

334: 2015/11/29(日) 21:18:04.70 ID:hKC/t/0Uo
~数日後~

提督「はぁー、一日の業務の疲れを癒すにはやっぱりここだなぁ~」

龍鳳「ふふ、この前と同じことを言ってます」

提督「そうだっけ」

龍鳳「そうなんです」

鳳翔「すみません提督、ちょっといいですか?」

提督「ん、もちろんいいぞ」

鳳翔「角袖を作ったのですが……」

提督「お、おお? 角袖?」

龍鳳「道行と違って男性用のコートなんですよ」

提督「そうなのか。……え、じゃあもしかして、わざわざ作ってくれたのか?」

鳳翔「はい。先日聞いた話だと、間違えて作ってしまったみたいなので」

提督「うわぁ、何か催促したみたいで悪いな」

鳳翔「いえいえ、私が勝手に作った物なので」

335: 2015/11/29(日) 21:18:32.42 ID:hKC/t/0Uo
提督「それじゃあ、鳳翔の言葉に甘えて貰おうかな」

鳳翔「はい、どうぞ」

龍鳳「良かったですね、提督」

提督「……つまり、これは龍鳳が鳳翔に何かプレゼントすることで、綺麗な三角関係が描けるな!」

龍鳳「え、ええっ、私なんか、お二人に比べたらとても無理ですよ!」

提督「別に裁縫が苦手ってわけじゃないだろ?」

龍鳳「基礎的なことは出来ますけど、コートを作るなんてとてもじゃないですけど……」

鳳翔「でしたら、時間さえあれば提督が教えてあげればどうでしょうか?」

提督「うーん、しかし俺が口を出すと、手まで出てしまいそうでなぁ」

鳳翔「龍鳳さんにも勉強になりますし、それでもいいと思いますよ」

提督「……鳳翔がそういうならそれでいいか」

鳳翔「布なら余っているのがあるので、これを使ってください」

提督「よーし、では今から作るぞ龍鳳!」

龍鳳「は、はい!」

336: 2015/11/29(日) 21:18:59.28 ID:hKC/t/0Uo
―執務室―

提督「数日かかったが、何とか無事に作り終えることが出来た」

提督「しかし、なんだろうか……なんか妙に話しの流れが綺麗だったような気もする」

下2

307: 2015/11/26(木) 02:07:00.27 ID:3Q/Ab6jDo
望月と初雪とだらける

340: 2015/12/01(火) 00:58:58.53 ID:E0msicRVo
―睦月型の部屋―

提督「もっちー! 遠征の時間だ!」

望月「そんな呼び方してたっけ……」

提督「というか、今日は初雪もだろ! 何でこんなところでゴロゴロしてるんだ!」

初雪「えー……こたつが温かいから……?」

提督「それ聞くの何度目ってくらい、その言い訳を使うな」

初雪「それほどでも……」

提督「褒めてない」

望月「司令官も入ってみれば分かるよ、この魔性のこたつに」

提督「いや、俺が入ったら間違いなくハマるから入らんぞ」

初雪「まあまあ……」グイグイ
望月「まあまあ」グイグイ

提督「いや、ちょ、や、やめろぉおおおおおおお!!」

341: 2015/12/01(火) 00:59:30.80 ID:E0msicRVo
~~~~~~~~

提督「遠征とかダル……やっぱ炬燵が一番」

望月「やったぜ」

提督「あ、みかんある?」

初雪「どうぞ……」

提督「サンキュー」

初雪「もっちー……」

望月「ん? というか、初雪までもっちー呼びかよ」

初雪「遠征サボって本当にいいの……?」

望月「それは初雪もだろう」

初雪「……」モゾモゾ

提督「こたつの中に隠れたぞ」

望月「現実逃避か……」

提督「そういう望月も遠征なんだが」

望月「……」モゾモゾ

提督「現実逃避か……」

初雪「そっちも……仕事はいいんですか……?」

提督「……」モゾモゾ

望月「狭いから入って来ないで」

342: 2015/12/01(火) 00:59:59.54 ID:E0msicRVo
提督「ひど……まあ、時間通りに遠征に行けるのならいいさ」

望月「迷惑かけるのは本意じゃないから、多分行く」

初雪「同じく……」

提督「ふぅん。みかんおかわり」

初雪「あそこのダンボール……」

提督「……もっちー」

望月「もっちー言うな。自分で取れ」

提督「つまり、もっちーはいらないと」

望月「挑発しても無駄だぞ。絶対に炬燵から出ない」

提督「初雪」

初雪「嫌」

提督「はっきり言いやがって……じゃあ、古今東西こういう場面になった時に活用されるあのゲームをするか」

望月「あのゲームね」

初雪「負けない……」

提督「最初はグー!」

「「「じゃんけん――――」」」

343: 2015/12/01(火) 01:00:28.24 ID:E0msicRVo
―執務室―

提督「敗北者に発言権は無い。黙してみかんを取るのみ……」

提督「結局また睦月が炬燵をはいで無理矢理遠征に出かけることになった。俺も少し睦月に怒られた」

下2

278: 2015/11/23(月) 01:38:49.45 ID:g7ogn6UJ0
加賀さんに熱湯コマーシャル

350: 2015/12/01(火) 23:50:30.70 ID:E0msicRVo
―廊下―

提督「そんなわけで、熱湯コマーシャルをしようと思う」

青葉「いいですね! ……熱湯コマーシャルってなんですか?」

提督「熱湯風呂に落として、入っていられた時間だけCMをすることが出来るというやつだ」

青葉「それは面白そうです!」

提督「そうして用意したのが、ここだ」

青葉「? 一見普通の廊下ですが」

提督「ここをまっすぐ歩いてみるといい」

青葉「さっきの話を聞いて歩く人は居ないと思います」

提督「それもそうだ」

青葉「というか、大丈夫なんですか? 火傷とかしませんよね」

提督「一応実験として那珂ちゃんを落としてみたら、二秒で風呂から出て陸に上がった魚のようにビチビチしていたくらいだな」

青葉「……それは楽しみです!」

提督「そして、もう落とす奴は決めてある。今頃共犯者がここにそいつをつれてくるはず……」

351: 2015/12/01(火) 23:51:11.66 ID:E0msicRVo
赤城「――今日は間宮アイスがたくさん仕入れていると聞いたの」

加賀「そうなの」

赤城「嬉しそうね、加賀さん。でも食べられる量は……によって違いますけど」

加賀「何か言った、赤城さん?」

赤城「いえ」

加賀「そう。では――」ドグシャザバァ

加賀(――……!?)ザバッ ゴロゴロ

提督「大丈夫っすかー」

青葉「はい冷やしてくださーい」バシッバッ

加賀「……? ??」

提督「時間は……あー、三秒か。まあもった方か」

青葉「結構熱そうに見えるんですけど」

提督「覚悟して入れば十秒は固い」

青葉「むしろ、覚悟して入っても十秒しかもたないんですか……」

352: 2015/12/01(火) 23:51:38.04 ID:E0msicRVo
加賀「あの、ええと?」

赤城「まだ加賀さん混乱しているみたい」

提督「おお、加賀がこんなに混乱しているのは珍しいな」

青葉「貴重な映像が撮れましたね」

加賀「……」

赤城「……」コソコソ

提督「三秒だから間宮アイス三個って事で……」

加賀「……遺言はそれだけですか」ゴゴゴ

提督「っ! い、いやこれは……すべて青葉がやった事だ!」

青葉「は、はぁ!? 何をいきなり仰っているんですか! 司令官が考えた事ですよね!?」

提督「いいや、青葉がそそのかすからやってしまったんだ!」

青葉「そもそも司令官が……!」

加賀「お二人共、罰を受ける用意は良いですか」

提督「……」ダッ
青葉「……」ダッ

加賀「全機発艦。みんな、粉微塵にしてあげなさい」

提督「加賀本気で[ピーーー]気だ!」

青葉「まだ氏にたくないですよ!」

353: 2015/12/01(火) 23:52:12.39 ID:E0msicRVo
―執務室―

提督「アイスで釣ったら許してくれた。月の無い夜は気をつけてとか言われたけど」

提督「青葉は……何も持って無いゆえに、きっと今頃……」

下2

355: 2015/12/01(火) 23:56:50.20 ID:iVqrGcJmo
陽炎型みんなと一緒に萩風と嵐の歓迎会

358: 2015/12/03(木) 01:17:10.53 ID:qenosyX8o
―陽炎型の部屋三号室―

提督「萩風と嵐の歓迎会しまーす!」

ワーパチパチ

萩風「まさか本当に歓迎会をするとはね」

嵐「こんな呑気で良いもんかね」

陽炎「良くも悪くも、これが司令官のいつも通りよ」

萩風「そうなの……噂に違わぬってところかしら」

嵐「なんか不安になるな」

陽炎「初めはみんなそう思っちゃうわよね」

不知火「今でも不安になるけど」

黒潮「むしろ不安にならない日があらへん」

嵐「大丈夫か、ここの司令」

陽炎「……大丈夫じゃないかも」

359: 2015/12/03(木) 01:17:39.15 ID:qenosyX8o
提督「そんじゃ、料理から食べていくぞ」

雪風「わぁ、しれぇの料理美味しいから好きです!」

時津風「もう料理人になっちゃえば?」

提督「それは間宮に失礼だろ。レシピ通りに作ってるだけだし」

磯風「レシピ通りか……考えたこともなかったな」

浜風「考えたことも無かったんですか……」

提督「ほら、萩風と嵐は主役だろ。先に一口だ」

萩風「はあ、ではいただきます」モグモグ

嵐(他の姉妹も絶賛してたし、まずくはないだろ)モグモグ

提督「どうだ?」

萩風「……あ、美味しい」

嵐「……確かに、なんか悔しいが美味しいな」

初風「提督の唯一褒められるところね」

提督「ひどくない?」

360: 2015/12/03(木) 01:18:05.33 ID:qenosyX8o
浦風「うちらも手伝ったんじゃ」

谷風「この量作るのはさすがに大変だからねぃ」

野分「磯風の侵入阻止が一番大変だったのだけれど」

萩風「もしかして、私達のために?」

提督「そりゃあ、歓迎会だし」

秋雲「姉妹は、多ければ多いほどいいからね」

舞風「部屋で踊りにくくなるけど、姉妹は唯一無二だからね」

嵐「……」

天津風「あら、もしかして泣いてる?」

嵐「な、泣いてなんているか! これは……心の汗だ!」

天津風「その言い訳をする人初めて見たわ」

萩風「ここは、暖かいわね」

陽炎「……でしょ?」

361: 2015/12/03(木) 01:19:36.18 ID:qenosyX8o
―執務室―

提督「良い話風にまとまったけど、料理作っただけなんだよなぁ。特に何にもしてないんだよなぁ」

提督「まあ、こういうイベントを催して心象上げとかないと、嫌われかねんからな」

下2

332: 2015/11/29(日) 01:03:54.98 ID:laJTke+Io
グラタン歓迎会

346: 2015/12/01(火) 01:04:24.17 ID:fu6oSYDA0
>>332+StukaLied斉唱

364: 2015/12/03(木) 23:35:00.38 ID:qenosyX8o
―G・ツェッペリン級の部屋―

提督「新設した部屋なんだが、どうだ?」

グラーフ「なるほど、なかなか良い部屋だ」

ビスマルク「今日は歓迎会も兼ねるのよね」

プリンツ「準備はしておきましたけど」

提督「ようし、よくやった」

グラーフ「歓迎会?」

提督「いつも同じじゃ面白くないから、今回は軍歌を歌おうと思う」

レーベ「軍歌?」

マックス「あんまり歌は知らないのですけど……」

呂500「艦隊のあいどる?が歌ってた曲なら知ってるよ!」

提督「それだとグラーフ……グラタンは知らないだろ」

グラーフ「ぐ、グラタン?」

365: 2015/12/03(木) 23:35:48.00 ID:qenosyX8o
提督「だから、この面子で知ってる曲といえばドイツの曲だろう」

グラーフ「なぜ無視をする」

ビスマルク「アトミラールはいつもこうだから、馴れておいた方が良いわよ」

グラーフ「そうなのか? そういえば、日本では発言するときは手を上げると聞いたことがある」

ビスマルク(えっ、そうだったの)

プリンツ「場所によっては、ですよ。ここではその必要はありません」

グラーフ「そうなのか。ふむ、まだ慣れないことも多くある。そういうことはどんどん教えてほしい」

プリンツ「はい!」

ビスマルク(不思議ね、出番を取られたような気がするわ)

提督「なんか脱線したが、歌うのはStukaLied。邦題にしてスツーカの歌だ」

マックス「スツーカ、好きですね」

提督「まあな! オイゲン、用意はいいか?」

プリンツ「はい」

ビスマルク(準備って、それなのね)

提督「では、スタート」

366: 2015/12/03(木) 23:36:15.44 ID:qenosyX8o
~~~~~~~~

『――Die Stukas』

提督「おお、やっぱりというか、みんなめっちゃペラペラ」

グラーフ「……あんまり覚えていないものだ」

提督「いやいや、なかなかうまかったよ」

グラーフ「そうか。だが、こういう場所で軍歌を流しても良いのか」

提督「いいのいいの。うちは自由で通してるから」

レーベ「基本的に何しても駄目って言われないよね」

プリンツ「どちらかといえば、こういう曲は一部の子が怒りますから」

グラーフ「なるほど」

ビスマルク「……他に聞きたいことはあるかしら? 今日は貴女の歓迎会だし、何でも教えてあげるわよ」

グラーフ「いや、今はだいじょうぶだ」

ビスマルク「そう……」

提督「よし、では普通に歓迎会の続きをやるぞ、グラタン」

グラーフ「なぜ私の事をグラタンと呼ぶ」

提督「じゃあコップを持って……ああ、グラタンと呼ぶ理由なら、とくには無いぞ。ただの愛称だ」

グラーフ「ならば、なるべくやめてもらいたのだが」

呂500「えー、グラタン可愛いと思うよ?」

レーベ「うん、そう思う」

提督「と、言っているみたいだが」

グラーフ「……好きにするといい」

367: 2015/12/03(木) 23:36:42.05 ID:qenosyX8o
―執務室―

提督「歓迎会という名の宴会に成り下がったような気がしないでもない」

提督「誰も困ることは無いし、別に良いよね」

下2

369: 2015/12/03(木) 23:39:06.39 ID:iht0OHSyo
舞風とDDR

371: 2015/12/04(金) 23:17:47.96 ID:bDU7BD+3o
―談話室―

提督「踊りたいならDDRとかどうだ」

舞風「でぃーでぃーあーる?」

提督「この踊りのゲームだ。ダンレボとも呼ばれているな」

提督(踊りになることは殆ど無いがな)

舞風「どういうゲームなんですか?」

提督「ではまず起動。このマットの上で矢印に合わせてボタンを踏むんだ」

舞風「踏む?」

提督「一回やってみたらわかるか。じゃあ、まずは俺から」

舞風(そういえば、一緒に踊る事はあっても、踊っているところを横から見た事はなかったですね)

提督「……――」ダダダダ

舞風「!?」

舞風(な、何あの足の動き……ダンスというより、何かの武道みたいな……! しかもあの真剣な表情。提督、本気で踊ってる!)

提督「……っ!」ダダ<ガシャン

372: 2015/12/04(金) 23:18:19.28 ID:bDU7BD+3o
舞風「ってあれ、突然曲が終わりましたよ?」

提督「ふぅ……まあ、この曲ならこんなものかな」

舞風「ええと、その」

提督「DDRは押せてなかったら強制終了されるんだ」

舞風「ええっ!」

提督「音ゲーの宿命だな……さて、どうだ」

舞風「提督はこの曲クリアできるの?」

提督「難易度落としてるし、何回かやればできると思うぞ」

舞風「でしたら、もっと提督の踊っている姿をもっと見たいな……って」

提督「そうか。だが、やってみてわかる事もあるだろう。とりあえず、舞風もやってみてくれ」

舞風「……うん。でも、後で一人でするところも見せて欲しいです」

提督「そんなにクリアできるか気になってるのか……」

舞風「そういうつもりじゃないんですけどね」

提督「じゃあ、どの曲にする。MAX300は初心者には無理だろうし」

舞風「いえ、これにします」

373: 2015/12/04(金) 23:19:54.09 ID:bDU7BD+3o
提督「え、さっきの見て正気で言ってんの?」

舞風「どうせなら、提督が選んだものを私もやってみたいと思いまして」

提督「マジで言ってんのか……」

提督(ぶっちゃけ舞風の踊り方じゃ、この曲クリアとか無理だと思うんだがな)

提督「やるだけやってみるか。じゃあ、準備が出来たら押してくれ」

舞風「はい!」

提督(さあて、難易度を落としたとはいえ、舞風がどこまでやれるのか……)

舞風「よっ、はっ……えいっ」

提督(動きに無駄が多い。この調子じゃ、クリアも危ういかな……)

舞風「っと、これ……こっち……」

提督(……いや、違う。無駄が多いのは上半身の動き。足元だけ見れば、まったく無駄が無い! 事実、舞風はまだミスをしていない!)

舞風(提督の時より矢印が少ない。なら、このくらいならまだまだ!)

提督(DDRは踊りじゃないと言ったが、これは違う。舞風はきちんと踊っている!)

舞風「これで終わり……かな。どうでしたか、提督」

提督「ブラボー……おー、ブラボー」パチパチ

舞風「ありがとう! でも、なんで泣いているんですか?」

提督「ちょっと大事なことを思い出してな……」

374: 2015/12/04(金) 23:20:25.84 ID:bDU7BD+3o
―執務室―

提督「どんどん上達していく舞風を見て、やっぱり音ゲーは才能なんだなって思った」

提督「実際リズム感ある奴は上手い。俺ももう少しリズム感が欲しかった」

下2

376: 2015/12/04(金) 23:21:49.29 ID:N/iJ+xdro
隼鷹にリズム感絡みで愚痴り酒

377: 2015/12/06(日) 00:09:13.70 ID:866GzauE0
―鳳翔の店―

提督「この前音ゲーやったんだけどさー」

隼鷹「ふんふん」

提督「ダメだった……」

隼鷹「あっはっは! そっかそっか!」

提督「笑い事じゃないんだよぉ……」

隼鷹「で、それがどしたん?」

提督「ゴクッゴク……はぁ~、舞風も一緒にしたんだ……」

隼鷹「ふんふん」

提督「どうだったと思う?」

隼鷹「上手でショック受けたってところだろ」

提督「大正解なんだよ~、俺だって何回も練習したのに、あっさりクリアしやがったんだぞ~

。もう本当しょっくで、隼鷹も何か思うところがあるだろ~」

隼鷹「その場にいたわけじゃないし、なんともな」

提督「ないわけないだろ~! 何か言ってくれよぉ~」

隼鷹「……」

隼鷹(あたしが言うのもなんだけど、酔った提督面倒だな……)

378: 2015/12/06(日) 00:11:16.28 ID:866GzauE0
提督「ゴクッ……でさぁ、流石に難易度最大のクリアまでは至らなかったんだけどさ、やっぱこれって才能なんだってさ~」

隼鷹「才能ねぇ」

提督「なーにが才能だよ! このバカチン! 隼鷹さあ、舞風に肩持ってるわけ?」

隼鷹「提督の方から言ったんだろ~」

提督「でもリズム感って重要なんだよなぁ。音ゲーだけじゃなく、格ゲーとかでも店舗は重要だし」

隼鷹「そっか」

提督「レースゲームだって、一部じゃリズムが大事だし……」

隼鷹「へー」

提督「隼鷹聴いてる?」

隼鷹「聞いてる聞いてる」

隼鷹(愚痴聴いてるせいか、今日は酔いが回らないんだよなぁ)

379: 2015/12/06(日) 00:12:09.29 ID:866GzauE0
提督「でさぁ、リズム感って現実でも重要だしさぁ」

隼鷹「そうなのか?」

提督「重要じゃないっていうのか?」

隼鷹「気にしたことないからねぇ」

提督「なんとなく重要なの! ゴクゴク……とにかく、舞風のリズム感には嫉妬ってわけ」

隼鷹「ふーん」

提督「で、隼鷹はどう思う」

隼鷹「べつにいいんじゃない? 提督だって、それなりにできるっしょ」

提督「できる出来ないでいえばできるけどさぁ……」

隼鷹「そもそも、提督のリズム感はどうなわけ?」

提督「……愚痴ってなんだが、そんなに悪くないぞ」

隼鷹「……微妙な話のオチだな」

提督「自分でもそう思う」

380: 2015/12/06(日) 00:12:48.78 ID:866GzauE0
―執務室―

提督「つまんない話のオチに酔いがさめた」

提督「というより、そんなに絡みたいわけでもなかったし……うん、言いたいだけだったな」

下2

382: 2015/12/06(日) 00:12:57.20 ID:22aINMwn0
南方棲戦姫があの後どうなったのか見に行く
ついでにおちょくっとく

384: 2015/12/06(日) 23:10:44.43 ID:866GzauE0
長門「――以上が、出撃の報告だ」

提督「きちんと受け取った。今日はもうオフだろう。ゆっくり休め」

長門「はっ!」

提督「……そういえば、最近被害が少ないな。いいことではあるが、何か気になったこととかないか?」

長門「気になったこと……そうだな、ここ最近は私の調子もいいからかもしれんな」

提督「そのくらいか」

長門「それと……そうだ、最近はレ級や姫を見ないな」

提督「ほう?」

長門「そのせいか、敵の指揮系統にも乱れが出ているように感じた」

提督「そうか。……少し、調べてみるか」ボソッ

385: 2015/12/06(日) 23:11:35.97 ID:866GzauE0
―???―

提督「それで、偵察に来た」

ヲ級「堂々と偵察に来る敵がどこにいるんですか」

提督「ここ」

ヲ級「そういうと思いました」

提督「湯呑も直ったのを報告を兼ねているんだ。ついでに南方棲戦姫をおちょくろうかと。レ級は?」

ヲ級「……そういうことなら、見に行った方がいいかもしれませんね」

提督「は?」

~~~~~~~~

ヲ級「はい、ここです」

提督「……なあ、あそこでボロ雑巾のように転がっているのって、もしかして」

ヲ級「言わないであげてください」

提督(うわぁ、おちょくれる状況じゃねぇな……)

386: 2015/12/06(日) 23:12:29.54 ID:866GzauE0
レ級「あ、久しぶりだね」

提督「あー、うん、レ級、何をしてるの?」

レ級「南方棲戦姫様とね、演習!」

提督(この無邪気な瞳には狂気がはしっているようにも見える)

ヲ級「湯呑、直ったそうですよ」

レ級「本当!? えへへ、よかった♪」

提督「それで、そのー、南方棲戦姫生きてるかー?」

南方棲戦姫「ぐ……人間……勝負は、また預けて……おこうではないか……」

提督「レ級にぼろぼろにされて、よく高圧的に言えるな……」

南方棲戦姫「ふ、ふん……手加減してやったに……すぎん……」

提督(なんか本気で哀れに感じてきた)

提督「ま、まあお大事にな」

南方棲戦姫「くっ……その顔が……一番気に入らん……!」

レ級「じゃあ南方棲戦姫様、気分もいいから最後にしよっか♪」

南方棲戦姫「ひいっ!」

提督(本当に大変だな……)

387: 2015/12/06(日) 23:13:30.26 ID:866GzauE0
―執務室―

提督「しばらくは南方棲戦姫も出てこなさそうだな。レ級もだけど」

提督「しかし、あそこの序列は大丈夫だろうか。人のことは言えないけど」

下2

389: 2015/12/06(日) 23:14:45.46 ID:BxD97qszO
長門型と大量の買い出し

392: 2015/12/07(月) 23:52:28.08 ID:f6ZrpeB5o
―廊下―

提督「そこの最近調子が良いらしい長門よ」

長門「む、なんだ?」

提督「ちょいと付き合ってくれないだろうか」

長門「付き合うと。ふふ、いいだろう。このビッグセブンの力を見せる時が来たようだな」

提督「何を考えているのかは知らないけど、買い出しだぞ」

長門「なんだと?」

提督「そうだなぁ……長門だけだと無理かもしれないから、陸奥も頼む」

陸奥「あら、忘れられているのかと思った」

長門「それより、無理ってなんだ。ビッグセブンだぞ」

提督「んじゃ、昼食後、鎮守府の前な」

陸奥「わかったわ」

長門「待て、なぜ無視をする。こら、聞いているのか」

393: 2015/12/07(月) 23:52:55.99 ID:f6ZrpeB5o
―デパート―

陸奥「それで、何を買いに来たの?」

提督「暖房器具と食材と生活用品……他に幾つか頼まれたもの等々」

陸奥「……それ、三人でどうにかなる量なの?」

提督「宅配サービスを使えばどうにでもなる。それで……長門?」

長門「ふん」

陸奥「すっかり拗ねてるわね」

提督「さすがに長門一人だと無理だろうと思って言ったんだがなぁ」

長門「無理だと? まだそんなことを言っているのか」

提督「……そんなに言うなら、一人で持ってみるか?」

長門「上等。ビッグセブンの力を侮ったことを後悔させてやろう!」

陸奥「提督?」

提督「こうなったら一人でやらせた方が良いだろ」

陸奥「ええ、それは分かるけど、多分無理してでも持とうとするわよ?」

提督「だろうな。まあ、それならそれでいいし」

陸奥(相変わらず適当ね)

394: 2015/12/07(月) 23:53:38.12 ID:f6ZrpeB5o
~~~~~~~

長門「ぐっ……」ズシッ

提督「こたつ二つとヒーター三つ、それと布団五つくらいで音を上げてどうすんだー」

陸奥「本当に手加減ないわね」

提督「だから三人でって言ったんだ。まだあるしな」

長門「なに……っ」

提督「どうした、もう限界か」

長門「……な、舐めるな。ビッグセブンの力はこんなものではない!」

陸奥「じゃあ、これも追加ね」スッ

長門「ぐうっ!」ズッ

提督「陸奥もなかなか酷いことするな」

陸奥「なんというか、なんかこういうのみたら虐めたくならない?」

提督「ドSだな……」

長門(よ、余計なプライドを見せるべきでは無かった……)

395: 2015/12/07(月) 23:54:17.26 ID:f6ZrpeB5o
―執務室―

提督「宅配サービスは使ったが、そこまではなんだかんだで全部長門が持つ事になった」

提督「ほどほどで止めるつもりだったんだが、なんか陸奥が楽しそうで……いや、俺も楽しんでたところはあった」

下2

381: 2015/12/06(日) 00:12:51.22 ID:6o143+73O
天龍と剣道

398: 2015/12/09(水) 00:20:38.06 ID:zxfTVOi6o
天龍「提督、試合しようぜ!」

提督「野球を誘う風に言うな。試合ねぇ……」

天龍「なんだ、嫌なのか?」

提督「相手は天龍だし……いいだろう、やってやろうじゃないか」

天龍「なんかすごく侮られている気分なんだが」

提督「細かい事は気にするな。じゃあ、トレーニング場に集合で」

天龍「おう!」

提督「……ちょっと待て、形式を決めておこう」

天龍「あん、形式? 一太刀浴びせたらでいいんじゃねえ?」

提督「それなら、今回は剣道のルールにするか」

天龍「剣道? まあ、いいけどよ」

399: 2015/12/09(水) 00:21:04.30 ID:zxfTVOi6o
―トレーニング場―

提督「防具はつけたか?」

天龍「こんなの無くても良いんだけどな。邪魔なだけだし」

提督「何言ってんだ。古来の武術では形式は重要だ」

天龍「まあいいけど。じゃあ、始めるか」

提督「それじゃあ駄目だな。始める時は、おねがいします、だ」

天龍「お、おねがいします」

提督「審判は居ないから、お互い構えが終わったら始めということにしよう」

天龍「お、おう」スッ

提督「……」スッ

天龍「……! ここだ!」シュッ

提督「イヤアアアアアアアア!!!」ガッ

天龍「!? ちょっ」

提督「メエエエエエエエエン!!!」バシッ

天龍「うわっ! な、なんだ突然!」

提督「すぅ……ふぅ。まずはこっちが一本だ」

天龍「も、もう決まってんのか……」

400: 2015/12/09(水) 00:21:31.22 ID:zxfTVOi6o
提督「じゃあ、次行くぞ」スッ

天龍「何か奇声あげてわけわかんなかったが、まだ続けるって事でいいんだよな。よし……」スッ

提督「……」

天龍(前回はカウンターが綺麗に決まったからな……今回は油断しねえからな)

天龍「……はあっ!」シュッ

提督「イヤアアアアアアアアア!!!」ガッ

天龍「同じ手は喰らわねえぜ!」スッ シュッ! ガッ

提督「……こちらの守りを突き破って来たか」

天龍「よし、これで一本だな」

提督「いや、気勢がないから一本にならないぞ。残心もないしな」

天龍「は?」

提督「……まあ、初心者だし、そこは無しにしておくか。じゃあ、最後だ」スッ

天龍「なんだかわかんねえけど。わかった」スッ

提督「……キエエエエエエエエエエ!!!」シュッ

天龍「また変な奇声を上げやがって! とはいえ、その一撃、見切った!」スッ

天龍(このまま受け止め、その勢いのまま押し……なにっ)

提督「コテエエエエエエエエエエエ!!!」ガッ

天龍「ぐっ……ちょ、直前で軌道が変わったんだが!?」

提督「すぅ……これぞ、変化自在の太刀」

天龍「な、なんかかっこいいな……!」

401: 2015/12/09(水) 00:21:57.58 ID:zxfTVOi6o
―執務室―

提督「剣道に必要なのは気勢。あれは知らない人が見ると異様に感じるらしい」

提督「天龍はそれに押されたわけだしな。うむ、気勢は重要だ」

次回:提督「安価でいっそうみんなと遊ぶ」【5】

引用: 提督「安価でいっそうみんなと遊ぶ」