780: 2016/01/30(土) 00:54:31.35 ID:5tumN5zOo


シリーズ:提督「安価でみんなと遊ぶ」シリーズ 

最初から:提督「安価でみんなと遊ぶ」【1】
前回:提督「安価でいっそうみんなと遊ぶ」【8】

―執務室―

提督「今思えば普通に世話すりゃよかったかも。まあ、ゴーヤはあれでも結構周り気にするからなぁ」

提督「というか、艦娘も病気になるのか……ドック入れたら直ったりして」

↓2

765: 2016/01/27(水) 22:59:09.16 ID:6KueHBCMo
村雨の髪型を色々変えて遊ぶ

800: 2016/01/31(日) 02:34:44.98 ID:pR5fkTRmo
―白露型の部屋―

提督「俺が髪を弄る事が好きな事、知っているな」

村雨「えーっと、それは私の髪も弄らせてほしいって事?」

提督「端的に言えば」

村雨「んー……なら代わりに、村雨のお願い一つ聞いてもらってもいいですか?」

提督「出来る事であれば聞こう」

村雨「うふふ、だったら村雨の髪をお好きにどーぞ♪」

提督「お好きにって、本当に好きにするぞ?」

村雨「なら、出来によってはちょっと無理なお願いしちゃうかも」

提督「村雨が言うとギリギリのラインが来そうだな。大丈夫だ、信頼して好きにさせてもらっているのだから、裏切るような真似はしない」

村雨「うふふ、村雨、提督のそういうところちょっと好きかも」

提督「そうか、俺も村雨のそういうところ好きだぞ」

時雨(まだボクが部屋に居るのによくやるね、二人共)
艦隊これくしょん -艦これ- おねがい!鎮守府目安箱 1 (電撃コミックスNEXT)
801: 2016/01/31(日) 02:35:11.77 ID:pR5fkTRmo
~十数分後~

提督「ツーサイドアップにしてみた」

村雨「ここじゃあんまり見ない髪型ですね」

提督「天津風と川内位しかしていないからな。ここじゃ確かにレアかもしれん」

村雨「二人髪の長さ違うから、違う印象も受けて……あら、もしかして提督はキャラ被りの心配でもしてこの髪型にしたの?」

提督「一時的なんだからそんな心配はしないって。普通に、村雨に似合いそうだと思っただけだ」

村雨「ありがとうございます、うふふ、そう言って貰えてうれしいわ」

提督(なんか反応鈍いな……お世辞だと思ってるのか)

村雨「じゃあ、今度は村雨のお願いを聞いてもらおっかな」

提督「そういえばそうか。何でも言ってくれ」

村雨「何でも?」

提督「おう」

村雨「……だったら、村雨の魅力、もっと見つけてほしいかなー」

提督「魅力?」

村雨「もう、女の子に直接言わせるつもり?」

提督「……なるほど、わかった。なんだ、嬉しいなら素直にそう言えばいいのに」

時雨(提督、それだからデリカシーが無いって言われるんだよ)

802: 2016/01/31(日) 02:35:37.91 ID:pR5fkTRmo
~~~~~~~~

村雨「ポニーテールね。いい感じいい感じ♪」

提督「……ふむ」

村雨「提督のお気に召しませんでした?」

提督「いや、ポニーテールも良く似合ってると思うぞ」

村雨「そう? 褒められると嬉しいものね」

提督「じゃあ次はハーフアップだ」

村雨「ハーフアップ? ……あ、お嬢様結びのことね」

提督「俗称じゃそっちのが有名か。子供っぽく見えて内に妖艶さを秘める村雨にはちょうど良さそうな気がしてな」

村雨「そんな風に思ってくれてたんですね♪」

提督「そうだけど……なんだその笑み。なんか気恥ずかしくなるからやめろい」

村雨「うふふ、すみません」

提督「まったく……」

時雨(まだまだ長くなりそうだから外に出ていようかな……みせつけられるのも嫌だしね)

803: 2016/01/31(日) 02:36:20.10 ID:pR5fkTRmo
―執務室―

提督「案外ツインテールのままの方がいいかもしれんな。村雨は磨けば間違いなく光ってしまう」

提督「そういえば朝まで飲んでたこともあるか……あの魅力は普通に雑誌のモデルレベルだな」

↓2

805: 2016/01/31(日) 02:40:22.67 ID:JclCq+xj0
海外艦に節分の説明

806: 2016/02/01(月) 03:13:11.71 ID:N1hXgcX+0
―談話室―

TV『――では、節分の準備で勤しんでいる様子が――』

提督「そろそろ節分か」

グラーフ「せつ……ぶん、とはなんだ?」

ビスマルク「豆を投げ合う祭りよ」

プリンツ「投げ合う、ではないですよ姉さま。架空の鬼に投げることで、一年の邪気を払う祭りです」

ビスマルク「そ、そうそう。ちょっと間違えたわね。……なんで詳しいの?」

提督「そりゃ昨年聞かれたからな」

グラーフ「なるほど。一年前からいたものは一度やっているのだろう」

レーベ「うん。楽しかったよ」

マックス「まあ、面白い催しではありましたね」

呂500「むー、ろーちゃんは少し遅れて着任したから知らないんだよねー」

提督「二日後だし、少ししたら体験できる」

呂500「そうなんだ、楽しみ!」

807: 2016/02/01(月) 03:14:05.12 ID:N1hXgcX+0
リットリオ「セッツブーン? の話をしているの?」

提督「イタリア艦三人か。なんだ、節分がどんなものか気になるのか」

リベッチオ「うん!」

ローマ「私たちの国にはないものですからね」

提督「そうか。オイゲン、説明してやれ」

プリンツ「私? アトミラールから直接説明してあげた方がいいと思うけど……わかった」

ローマ「ドイツ艦から説明を受けるのですか……」

提督「違ってたら笑ってやれ。ははは」

プリンツ「まだ何も言ってないですよ! もう」

リベッチオ「ねえねえ、早く教えて!」

プリンツ「簡単に説明すると、鬼役の人に豆を投げるの。あと、豆を食べたり、おスシを食べたりとかもあった気がする」

リベッチオ「スーシー! あれおいしいよね!」

808: 2016/02/01(月) 03:14:45.54 ID:N1hXgcX+0
ローマ「豆を投げるというのは気になりますが、なるほど、そういうイベントですか」

リットリオ「鬼役って誰でもなれるの?」

提督「それはまあ、やりたい人がやればだな。推薦で選ばれるやつもあれば、はめられて鬼役になったやつもいるが。別に鬼とか気にせず投げてもいいし」

ローマ「適当ですね」

呂500「それなら、でっちに投げよっかな!」

グラーフ「私は赤城に挑むとするか」

リベッチオ「リベはビスマルクに投げるね!」

ビスマルク「えっ、私!?」

リットリオ「じゃあ私も混ざりますね」

ローマ「いいですね。当日はお願いします」

ビスマルク「え、え……ど、どんと来なさい!」


提督「各々楽しみにしていてなによりだ」

プリンツ「あれでよかった?」

提督「いいと思うぞ。恵方巻は知らない人には面倒だから当日少しだけでいいだろ」

マックス「そっちの方は私もよく知りませんね」

レーベ「??」

提督「そんなもんだ。とりあえず、当日楽しみにしておけ」

809: 2016/02/01(月) 03:15:20.58 ID:N1hXgcX+0
―執務室―

提督「豆まきは投げた場所によってリサイクル可能。洗って料理にすればあんまり気にならない」

提督「……まあ、投げずに食べる奴もいるし、そのあたり自由だけども」

下2

811: 2016/02/01(月) 04:42:18.16 ID:Eg6gZV3Zo
朝潮型の抱き枕になる

812: 2016/02/02(火) 00:06:37.19 ID:hxXm04Goo
―売店―

朝潮「ではこれとこれをお願いします」

明石「はい、まいどありです。……ところで朝潮ちゃん、良いものが入ったんだけど」

朝潮「良いもの?」

明石「なんと、提督の抱き枕が、現在格安でレンタル可能なんです!」

朝潮「司令官の……ええっ!」

明石「まだ試作段階なので、お試し価格ですよ! どうですか、欲しくありませんか?」

朝潮「え、えー……その……」

明石「あ、特にいらないということであれば別にかまいませんよ。無理にとは言いませんし」

朝潮「……」

明石「うーん、他に買ってくれそうな人は……」

朝潮「あ、あのっ――」

813: 2016/02/02(火) 00:07:07.00 ID:hxXm04Goo
―朝潮型の部屋―

霞「はあ、それで買って来たって」

朝潮「あはは、ちょっともったいないかなって……」

大潮「これが司令官の抱き枕ですね!」

霰「一分の一スケール」

荒潮「包まれて寝る事も出来そうね~」

満潮「サンドバックにはちょうどいいんじゃない」

朝雲「それはさすがに可哀そうじゃ……」

山雲「朝雲姉は~使ってみたいの~?」

朝雲「そ、そんな風にまでは思ってないわよ!」

霞「まあ、感想求められているのなら、一応使っておいた方がいいわね。物がどうであれ、ね」

朝潮「そうね。だったら、今日の夜にでも、さっそく使ってみる事にしよっか」

大潮「誰が使うの? なんなら、大潮に任せて!」

荒潮「あら~、司令官は、みんなのものじゃない?」

満潮「私はいらないわよ。何時も通りで寝るわ」

大潮「まあまあ」

満潮「な、なに、押さないでったら!」

814: 2016/02/02(火) 00:07:38.95 ID:hxXm04Goo
~深夜~

コソコソ ガサゴソ

~~~~~~~~

霰「ん……」ノソッ

朝潮「あれ……どこかいくの?」

霰「といれ……」

朝潮「そっか、気を付けてね……ん、あれ」

霰「どうしたの?」

朝潮「その、この抱き枕が、なんだか寝る前よりかたくて暖かいような気がして……」

提督「……」

朝潮「……」

満潮「ん~、なによぉ……どうせきの所為でしょ~……」ボカッ

提督「痛っ」

満潮「抱き枕がこんなふうに喋るわけ……え」

朝潮「その、司令官?」

提督「くくく、バレてはしょうがない。実はすり替えておいたのさ!」

満潮「……」ゴソゴソ

朝潮「え、えと! とりあえず満潮はその装備はここにおいておいて……あっ、司令官! やっぱり逃げてください! 後ろで霞が幽鬼のように立ってますから!」

815: 2016/02/02(火) 00:09:00.74 ID:hxXm04Goo
―執務室―

提督「いっぱつ素手で良いものを貰ってしまったが、やった悪戯に比べたらなんでもないな」

提督「睡眠を邪魔せずにすり替わるのは久しぶりにドキドキしたぜ……」

↓2

783: 2016/01/30(土) 00:56:17.23 ID:Cg1YQd/J0
寒いので天津風と同衾

821: 2016/02/02(火) 23:14:50.59 ID:hxXm04Goo
―陽炎型の部屋二号室―

提督「今日は一段と冷え込むなぁ」

天津風「確かにそうね。風邪ひかないように、きちんと予防しておきなさいよ」

提督「馬鹿は風邪ひかないっていうから平気だろう」

天津風「なにそれ自虐?」

初風「まあ、確かに聞いた事あるわね」

時津風「つまりしれーは馬鹿って事だね!」

提督「一応ギャグのつもりで言ったんだが……」

天津風「日ごろの行いね」

提督「日頃からそんなにバカなことしているつもりは無いんだけどな……」

雪風「えっ?」

提督「ちょっと待て、雪風に最初に反応されるのは流石に嫌なんだが」

雪風「す、すみません!」

提督「謝れるとなおさらなんだけどな!」

822: 2016/02/02(火) 23:15:27.07 ID:hxXm04Goo
~~~~~~~~

天津風「――あら、こうして喋ってたら、もう夜も深くなるころね」

雪風「ふわぁ……」

時津風「雪風もおねむさんみたい。はいはい、布団はこっちだよ」

初風「提督も戻った方が良いんじゃない」

提督「いや、今日は空いてるから全然行けるぞ」

天津風「今から寝る時間よ? もしかして、一緒に寝るとか言い出さないわよね」

提督「添い寝か? 構わんぞ」

天津風「……ほ、本気で言ってる?」

時津風「天津風、こういうときのしれーは冗談じゃないよ」

天津風「分かってるけど……」

初風「さ、流石に駄目よ! 同衾なんて!」

天津風「同衾!?」
提督「同衾?」

初風「ほら、早く出て行――うっ」バタッ

時津風「安心して、峰打ちだから」

天津風「いや、何をやってるの!?」

時津風「だって、こんな面白そうな事止めるのはもったいないじゃん」

天津風「自分に被害がないからって……」

提督「ふむ、反対一名で、寝てもいいということだな」

天津風「まだ雪風が……雪風は、反対しそうにないわね」

時津風「もう夢の世界にいってるしね」

823: 2016/02/02(火) 23:16:26.25 ID:hxXm04Goo
~~~~~~~~

時津風「じゃあ電気消すね」カチッ

天津風「わ、わかったわ……」

提督「どうした天津風。緊張しているみたいだが」

天津風「貴方が同じ布団に入ってるからよ……!」

提督「布団が足りないからしょうがないな。たまたま洗濯しているなんて、運が悪い」

天津風「ふ、布団なんて入らなくてもいいんじゃない」

提督「それで風邪を引いたら困るって諭したのは、他の誰でもないお前だろ」

天津風「うぅ……はぁ、タイミングもといいくじ運といい、運が無いわね……」

時津風「本当に運がないのかな~?」

天津風「見えないけど、絶対ニヤニヤしてるでしょ」

時津風「うひひ、じゃあお休みー」

天津風「もう……ほら、貴方も早く寝ないと……」

提督「zzz」

天津風「は、早いわね……」

天津風「……」

天津風(ね、眠れない……そもそも、何で一緒に寝ることになってるのよ。最初に断ればよかったじゃない。それなのに同じ布団で寝る事を拒めないで、この人は何も気にしないで寝て、私はなんだか言うもと違うぬくもりにちょっと心臓が高鳴ってなかなか眠れない状況に追い込まれて――)

時津風(よく見えないけど、天津風、絶対困ってるよねー。うん、面白くなりそうだって予感はばっちり当たったね)

824: 2016/02/02(火) 23:16:54.30 ID:hxXm04Goo
―執務室―

提督「何時もより暖かかったからか、ぐっすり眠ることが出来た」

提督「天津風の方も昼まで起きそうにないほどぐっすりだったし、ドッキリ抜きでの添い寝も悪くは無いかもしれん」

↓2

826: 2016/02/02(火) 23:34:14.83 ID:P1iN9O820
ドイツ艦たちとスキーをしに行く

831: 2016/02/04(木) 01:59:25.43 ID:0L0qWOaAo
―スキー場―

提督「今日はスキー場に来たぞ!」

ビスマルク「ええ、楽しみね!」

プリンツ「準備もばっちりですよ!」

レーベ「いっぱい滑るよ!」

マックス「なんでこんなにテンションが高いの……?」

グラーフ「ドイツでもスキーは大人気だったからな」

マックス「この謎のテンションの上がり方の理由にはなってないと思うのだけど」

提督「まあまあ、今はそんな気にする時じゃないだろ」

ビスマルク「そうよ、せっかく来たんだもの、楽しまなくちゃ!」

マックス「本当にすごい浮かれっぷりですね……」

832: 2016/02/04(木) 02:00:21.44 ID:0L0qWOaAo
提督「まずは初級コースだ」

ビスマルク「ふふん、楽勝よ」

グラーフ「同感だ。こんなもの、ただの坂道にしか見えんな」

提督「ほほう、いうじゃないか。なら、いきなり上級コースに行ってみるか」

ビスマルク「望むところよ」

グラーフ「かまわない」


マックス「居ますよね、ああいう初級コースで大口叩いて上級行く人」

プリンツ「あはは、ロープウェーで帰ってくるまでテンプレかな」

レーベ「でも、あの三人だよ? 帰って来るかな」

マックス「……」

プリンツ「……」


提督「二人が哀しい顔でみつめてくるんだが……」

ビスマルク「な、なんだかいたたまれなくなるわね」

グラーフ「……今回は止めておくか」

833: 2016/02/04(木) 02:00:59.08 ID:0L0qWOaAo
~夕方~

提督「そろそろ帰るぞー」

ビスマルク「え、まだ来たばっかりじゃない」

提督「子どもか!」

プリンツ「楽しい時間は過ぎるのが早いですね」

グラーフ「ふむ、やはり次はもっと難しいコースに挑戦したいところだな。ビスマルクもどうだ」

ビスマルク「えっ、いや……ふふ、私も待ち遠しいわ」

マックス(一回見て来て臆したパターンですね)

レーベ「今度はもっとみんな連れてきたいね」

提督「ああ、そうだな。……もっとも、次はスキー場になるかはわからんが」

プリンツ「あれ、スキー場以外にスキー出来る場所があるの?」

提督「ふっふっふ、それはその時のお楽しみだ」

マックス(これ絶対よくないパターンですね)

834: 2016/02/04(木) 02:02:07.00 ID:0L0qWOaAo
―執務室―

提督「皆それなりに上手だわ。バランス感覚とかがいいのかもしれんな」

提督「だからまあ、上級コースも無理じゃないんだろうが……ビスマルクはやっぱ無理そうだな」

↓2

819: 2016/02/02(火) 00:10:00.73 ID:PaUdXE6t0
まるゆと拳銃で勝負だ

838: 2016/02/04(木) 23:48:22.64 ID:0L0qWOaAo
まるゆ「隊長、まるゆと勝負してくれませんか」

提督「ま、まるゆ……さん? 何だか目が本気だけど、どういうことだ?」

まるゆ「このまま艦隊のお荷物なんて嫌なんです。だから、まるゆはまるゆ自身を鍛えたいんです!」

提督「な、なるほど。勝負の内容は?」

まるゆ「銃で的当てでどうですか」

提督「それくらいならいいぞ。しかし、まるゆは銃を使ったことがあるのか?」

まるゆ「まるゆも陸軍出ですよ。拳銃一つ使えますから!」

提督「そういう自信満々に言う奴ってだいたい駄目なんだよなぁ……」

まるゆ「まるゆはだいじょうぶです」

提督「……一応撃てるかどうかを確認するだけして始めるぞ」

まるゆ「はい!」

839: 2016/02/04(木) 23:48:56.74 ID:0L0qWOaAo
―射撃訓練場―

まるゆ「えいっ」パンッ

提督「うん、それくらいなら大丈夫か」

まるゆ「はい!」

提督「そんじゃ、時間制限以内に多くの的に当てた方が勝ちということで」

まるゆ「まるゆも負けませんよ!」

提督「もちろん、俺もな」

提督(……さて、そうはいっても、普段銃を使わない奴に本気出すのもなんだ。負けないくらいの手加減で勝負してやろう)

まるゆ「まずはまるゆから行きますよ!」

提督「さて、どれほどの実力なのか見せて貰おうかな」

まるゆ「では……いきます!」パパパパパン

提督「なにぃ!? 何だその連射速度!」

まるゆ「連射速度だけじゃありません」

提督「なんだと……五発中三発命中……」

まるゆ「まるゆだって日々成長しているんですよ!」

提督(予想よりは全然できてるが、せっかくなら全弾命中させろとは思う)

840: 2016/02/04(木) 23:49:23.52 ID:0L0qWOaAo
まるゆ「次は隊長の番です」

提督「なら、こちらもそれなりの技を見せるとするか」

まるゆ「それなりの技ですか?」

提督「まあ見てな……っと」パンパンパンパンパン

まるゆ「……あれ、一つしかあてられてませんけど」

提督「よく見てみな」

まるゆ「……! 一つの的に五発の銃弾の痕があります」

提督「ふっふっふ、どうだ」

まるゆ「でも、多くの的に当てた方が勝ちですよね?」

提督「……あ」

まるゆ「隊長はおっちょこちょいですね」

提督「なんかまるゆに言われると少し癪だな……」

841: 2016/02/04(木) 23:50:04.47 ID:0L0qWOaAo
―執務室―

提督「ルール確認は重要だ。特に勝負ごとにかぎっては」

提督「ま、まあ、今回はまるゆに花を持たせてあげただけだから……」

↓2

843: 2016/02/04(木) 23:59:00.48 ID:7zp7tyjX0
第六駆逐隊と、牛の乳絞り体験

845: 2016/02/05(金) 23:58:35.86 ID:wRF+0e7qo
―牧場―

暁「こ、ここが牛さんとかがいっぱいいる場所なのね」

雷「楽しみね!」

提督「あんまりはしゃぎ過ぎて、動物に食べられないようにな」

響「どういう状況なんだい、それは」

電「司令官さんが連れてきた牧場ですよ、当然普通じゃないに決まっているのです」

提督「流石にそれは牧場の人が可哀想だからやめて差し上げろ」

響「遠まわしに自分は普通じゃないとも言ってるよ」

提督「自覚あるし」

電「最悪なのです」

雷「な、なんだか何時にも増して電がやさぐれてるわね」

響「ほら、今日は間宮アイスが食べられる日だったから」

雷「なるほど」

846: 2016/02/05(金) 23:59:03.64 ID:wRF+0e7qo
~~~~~~~~

提督「とりあえず、乳搾り体験が出来るぞ」

暁「ほ、本当!?」

雷「でも、飼育員さんが居なくちゃダメじゃないの?」

電「飼育員さんならさっきからずっといるのです」

雷「え? ……どこにいるの?」

提督「あの人はシャイなんだ。許してやれ」

響「シャイとかそう言う問題ではないような気がするけど……」

提督「あの人は人間に関わりたくない故に飼育員になったところあるから……有事の際には一応出て来てくれるから心配しなくてもいい」

雷「う、うん。そういうことならいいのかしら?」

電「良いわけが無いのです」

暁(今日の電、本当に機嫌が悪いわね……)

847: 2016/02/05(金) 23:59:31.74 ID:wRF+0e7qo
提督「ごちゃごちゃ言ってても時間の無駄だ。まずは誰からやる?」

暁「じゃあ、電からでいいかしら」

電「電からですか?」

提督「そうだな。電、まずはやってみてくれ」

電「は、はいなのです。……」グッ

響(あれ、反抗するかと思ってたけど、すんなり承諾したね)

提督(久しぶりに暁のお姉ちゃんモードが発動したんだろう)

響「ああ、だから……ん、あれ、口に出してたかな」

雷「電上手じゃない!」

電「そ、そうです? えへへ……」

雷「!」

響「電が……」

提督「笑った……」

電「折角人が機嫌治したというのに、失礼な人たちなのです」

848: 2016/02/05(金) 23:59:57.75 ID:wRF+0e7qo
―執務室―

提督「アイス食べてるときとか普通に笑みを浮かべてるから珍しくは無いんだけど、まあなんとなく」

提督「ちなみにその後、飼育員のあの人にアイスを貰ってもう一度機嫌を直してもらった」

↓2

850: 2016/02/06(土) 00:06:33.04 ID:3cDlD2N9o
嵐に膝枕される

852: 2016/02/07(日) 01:49:01.48 ID:N+buQ9Qko
―陽炎型の部屋三号室―

提督「疲れてないけど膝枕してくれ」

嵐「な、なんだよ司令。いきなりだな」

提督「前にしてもらった膝枕の感触が忘れられなくてな」

嵐「その言い方だと変態みたいだぞ」

提督「ちょっと自覚あった」

嵐「さすがにそんだけで膝枕をさせるほど安くねーつもりだ」

提督「何円でさせてくれるんだい?」

嵐「……なんだよ、その言い方」

提督「ちょっとアブナイお仕事の客みたいな感じの」

嵐「それでさせたら最悪だろ!」

提督「冗談だって、冗談」

嵐「司令の冗談はまれに冗談じゃ無いことがあるからな……」

853: 2016/02/07(日) 01:49:33.03 ID:N+buQ9Qko
提督「しかし、どうしてもだめか?」

嵐「別に、どうしてもってわけじゃねーけど……」

提督「ツンデレってやつだな」

嵐「ま、まだデレてねーから!」

提督「そしてデレたあかつきには、足を広げて前かがみにこう……カモンカモン! オゥイエー! みたいな」

嵐「何その酷い外国人かぶれ!? そんなことしねーから!」

提督「じゃあ、どういう風に誘ってくれるんだ」

嵐「どういう風って……こう、俺が正座した後に、来いよって合図するような」ポンポン

提督「ではお言葉に甘えて」ポスッ

嵐「しまった!」

提督「……でも、分かっててやっただろ」

嵐「……嫌ではないからな」

854: 2016/02/07(日) 01:49:59.74 ID:N+buQ9Qko
提督「しかし、疲れてはいないつもりだが、こうしているとなんだか体が軽くなるような気がしてくる」

嵐「そうなのか?」

提督「ああ。嵐の膝枕にはリラックス効果があるみたいだ」

嵐「そ、そういう風に言われるのは悪くないな」

提督「……」

嵐「……司令?」

提督「……zzz」

嵐「なんだ、寝たのか」

嵐(でも、前は寝たふりしてたからな……)

陽炎「あら、また司令に膝枕してるの」

嵐「陽炎ねえ。まあ、なんか疲れてたみたいでな……」

陽炎「ゆっくり寝かせてあげなさい。節分の後片付けにも奔走してたみたいだし」

嵐「ああ。そうする……寝てるのわかるのか?」

陽炎「ええ。それがどうかした?」

嵐「ああ、いや……」

嵐(さすが陽炎ねえだ)

855: 2016/02/07(日) 01:50:26.21 ID:N+buQ9Qko
―執務室―

提督「売れてない芸人みたいな流れになってしまった気がするが、果たしたからいいか」

提督「起きたら暖かい視線を送られたのにはちょっと困ったが」

↓2

857: 2016/02/07(日) 01:55:27.54 ID:3Ll3OS22o
山城とチョコを買いに行く

858: 2016/02/07(日) 23:43:39.00 ID:N+buQ9Qk0
―デパート―

提督「山城から誘いをかけてくるなんて珍しいな」

山城「やむにやまれぬ事情があるんです」

提督「やむに……ははん、近々バレンタインデーがあるから、それだな」

山城「どうでもいいことだけは鋭いんだから……はぁ」

提督「それでなんだ、もしかして俺が好きなチョコでも作ってくれるとか」
山城「黄色の救急車呼びますか?」

提督「……まあ、知ってたが。ちゃんと扶桑が好きなチョコをリサーチしてきたか」

山城「当然です」

提督「よし、ならそれを買えば終わりか。……あれ、俺が来る意味あるか?」

山城「荷物持ちですよ」

提督「チョコくらいで荷物持ちは必要なくないか」

山城「私が持って帰ると、途中で落としたり鳥にたかられたりするから……」

提督「不幸すぎるだろ」

859: 2016/02/07(日) 23:44:40.66 ID:N+buQ9Qk0
~~~~~~~~

提督「流石にまだ日があるからか、店はチョコを押したりしてないな」

山城「そうですね。種類もいつも通りですから、探さなくてもいいですね」

提督「ほほう、それが扶桑の好きなチョコか」

山城「! ……提督は姉さまにあげたりしませんよ、ね」

提督「バレンタインデーに一人にあげたら全員にあげなきゃならんから基本的に誰にもあげん」

山城「そうですか」

提督「ただ、貰ったら話は別だけどな」

山城「……ほ、ホワイトデーに何か返すってこと?」

提督「まあ、そうなるかな」

山城「……」

提督「どうした、山城」

山城「提督の貰うチョコにも不幸があればいいのに……」

860: 2016/02/07(日) 23:46:09.97 ID:N+buQ9Qk0
提督「うわ、ひっで。でも、それならいい方法があるぞ」

山城「一応聞いておきますけど、どんな方法ですか」

提督「山城がチョコをくれたら実現可能だぞ」

山城「そんなこと言う提督には、思いっきり私の不幸を混ぜ込んであげますから」

提督「ははは、そりゃ楽しみだ。……あれ、くれるの?」

山城「何をですか」

提督「チョコ。否定するどころか、作る気満々みたいだけど」

山城「練習用に作った分が捨てるのもったいないですから、提督にあげようと思ってただけです」

提督「練習用のチョコに不幸混ぜ込むなよ」

山城「ふん」

提督「山城は昔から変わらんなぁ」

山城「私はいつでも扶桑姉さま一筋ですから!」

861: 2016/02/07(日) 23:47:28.57 ID:N+buQ9Qk0
―執務室―

提督「実はちょっと期待してたけど、なんにもなかったなぁ」

提督「どうせなら、本当に鳥がたかったりするのか見てみたかった」

下2

856: 2016/02/07(日) 01:54:09.69 ID:c7OoGLfPo
青葉が改2になるという噂を流す

866: 2016/02/08(月) 23:45:11.40 ID:Udhe6KLLo
青葉新聞『司令官と山城がデパートでデート!?』

提督「またあいつはゴシップ記事を……」

霞「たしか艦娘個人のプライベートの記事は禁止よね」

提督「一応な。最近は無いと思ってた矢先だな」

霞「しょうがないんじゃないの。この時期は皆ピリピリしてるみたいだから」

提督「さらに燃料を投下してどうする。秘書官らしくない物言いだな」

霞「……そうね、私もちょっと周りの空気に流されてたみたい」

提督「やっぱあの日は女性にとって重要な日ということか」

霞「それで、どうするの」

提督「青葉については……そうだな、ちょっと悪質な噂で反省させてやろう。くっくっく」

霞(これ本来なら止めるべきなのよね。不幸な目に遭ってる人の事も考えて、静観しておくけど)

867: 2016/02/08(月) 23:45:37.98 ID:Udhe6KLLo
~次の日~

衣笠「改二がでるって本当?」

青葉「へ?」

衣笠「だから改二」

青葉「青葉に?」

衣笠「うん、そういう噂が流れてみるみたいだけど」

青葉「……」

衣笠「青葉?」

青葉「裏付けを取ってきます!」ダダッ

衣笠「あ、あーあ……本当に良かったの?」

提督「とか言って、ノリノリで聞いてたじゃないか」

衣笠「いつものパターンだからね。こうして反省させて、少しだけ大人しくなる」

提督「なるほど、改二がある奴そういう反応か」

衣笠「?」

提督「さて、おそらくは夕方……いや、夜かな」

868: 2016/02/08(月) 23:46:14.69 ID:Udhe6KLLo
~夜・防波堤~

ザザーン

青葉「……」

提督「なんだ、珍しく黄昏ているじゃないか」

青葉「……司令官ですよね、あの噂」

提督「そっちの裏付けはとれたのか。そうだとも」

青葉「う、うぅ……酷いですよぉ……グスッ」

提督「あー、泣いちゃうほどか」

青葉「衣笠は先駆けて、他の重巡だって半分は改二があって……」

提督「高雄型はまだ改二がないぞ」

青葉「重巡の中で、青葉だけ弱いってことは知ってるんですよ!」

提督「弱い、ねぇ」

青葉「司令官は青葉の心を傷つけました。……もうチョコなんてあげませんから」プイッ

提督「……弱いって言っても、別に俺は強さだけで見ていないだろ」

青葉「……」

提督「青葉には青葉しかできないことがある。だから、それを頑張ればいいんだ」

青葉「……じゃあ、今後も自由に記事を作って良いですか」

提督「それは駄目」

青葉「青葉が泣いているのに司令官は鬼ですか!」

提督「そこでいきり立つ時点で嘘泣きだってばれてるからな」

869: 2016/02/08(月) 23:46:40.67 ID:Udhe6KLLo
―執務室―

提督「情報を集める速さは流石。しかし、青葉は怒られる事分かっててあれ書いただろう」

提督「そもそも青葉は戦闘よりも新聞作ってる時の方が好きだろうに……」

↓2

871: 2016/02/08(月) 23:47:39.25 ID:zDyPkWKd0
イタリア艦とスマブラで遊ぶ

873: 2016/02/09(火) 23:00:40.56 ID:iThM3Fiao
―談話室―

リットリオ「すまっしゅ……ぶらざーず?」

ローマ「ニンテンドーのキャラたちが戦うゲームね」

提督「やったことあるのか?」

リットリオ「私はないですね」

リベッチオ「リベはここに来てやったことあるよ。ローマに教えて貰ったの!」

ローマ「リベ……!」

提督「なるほど、ローマがなぁ。それは意外や意外」

リットリオ「これをどうするつもりなんですか?」

提督「どうせなら一緒にプレイしようと思ってな」

ローマ「……初心者と経験者が一緒にプレイした場合、大体どちらも楽しめない結果になるわよ」

提督「経験者は語るな。だが心配するな、これは最新のforだ。つまりあれがある」

ローマ「ワースマかしら」

提督「あんな存在も忘れるルールなんてどうでもいいわ。俺が言いたいのはな……」カチカチ

リベッチオ「はちにん?」

ローマ「なるほど、八人乱闘。その手があったわね」

提督「リベッチオは一応やったことあるか。リットリオに操作を教えてからスタートだな」

リットリオ「お、お願いします」

874: 2016/02/09(火) 23:01:06.65 ID:iThM3Fiao
~ダイジェスト~

リットリオ「なるほど、簡単操作ですね」

提督「よし、大体覚えたか。上必殺で戻れることを忘れるなよ」

リットリオ「はい。……あれ、この子歌って落ちていきましたが」

提督「はいはい、初心者は左上のおっさん使ってましょうねー」


ローマ「あれ、これ仲間なのに当たるのだけど……」

提督「そりゃチームアタックありにしたからな」

ローマ「仲間が撃墜してマイナスが2も入ったのだけど……」

提督「そりゃ自滅点2にしたからな」

ローマ「コンピューター三人押しつけたのはそのためなのね」

875: 2016/02/09(火) 23:01:33.33 ID:iThM3Fiao
リベッチオ「うーん、この技当たんないー」

ローマ「前にも言ったけど、その技は当てれる技じゃないから」

提督「それはどうかな!」

ローマ「あっ、掴まれ……!」

リベッチオ「今だね! 魔人拳!」<ドゴン

リットリオ「コンビネーション攻撃ですね!」

提督「はーっはっはっは……あ、俺もやられてら」


リットリオ「この技凄いですね! ほぼ一撃ですよ!」

ローマ「またやられた……上手ね……」

提督「乱戦とはいえ、あの的確に眠ってくる技術は何だろうな」

ローマ「初心者特有の急成長ね」

リベッチオ「あはは、魔人拳!」<ドゴン

リットリオ「あっ、寝ている最中だったんですよ!」

ローマ「リベも当てるの上手くなったわね」

提督「反転だと一撃なんだよなぁ。てか二人は仲間だぞ」

876: 2016/02/09(火) 23:02:01.61 ID:iThM3Fiao
―執務室―

提督「弱キャラを使いこなす初心者とはこれいかに」

提督「ちなみに八人の乱戦はプレイの上手さがあんまりでないからおすすめ。ハマったら凄く面白い」

↓2

862: 2016/02/07(日) 23:48:50.60 ID:XZkbzoAso
今更恵方巻きにがっつく秋月を目撃してしまう

878: 2016/02/09(火) 23:02:41.12 ID:8IXhHi/8O
朧と秋雲、赤城、雲龍も追加して>>862

882: 2016/02/11(木) 02:57:44.47 ID:3S1YCEYHo
―食堂―

秋月「パクパク」

赤城「あむあむ、いいですねー恵方巻きって」

雲龍「モグモグ……」

提督「……なんでこいつら今更恵方巻きをがっついてんの。秋月とかショック氏しないよな」

秋月「し、しませんよ!」

提督「よく見れば玉子焼きだけのやつしか食べてないな」

朧「今年の恵方巻きが余ったみたいなんです。コンビニのニュースとかになったあれです」

提督「毎年やってるよな。今年は酷かったらしいけど」

秋雲「それで余った分をみんなで食べてるってわけ。提督も一口いる?」

朧「これだけの量があるんだから、一口と言わずどんどん食べてもらっていいですけどね」

赤城「私が食べてもちょっとギリギリですからね」

雲龍(まだかなりの量が残ってるのだけど、それでギリギリ……)

883: 2016/02/11(木) 02:58:10.80 ID:3S1YCEYHo
提督「ふーん。それよりメンバーが珍しくてな」

雲龍「私は赤城さんに誘われただけですから……ぱくっ」

秋雲「赤城さんが食べる姿は絵になるとの噂なので、スケッチに。ついでに頂こうかなと」

朧「食堂に来たらたまたま……」

秋月「私も誘われたので。あむっ」

提督「玉子以外にも手を付けろよー。しかし、間宮たちが分量ミスるとは珍しいな」

赤城「これ間宮さん達の作った物ではありませんよ」

提督「そうなん?」

赤城「明石さんのお店で余ったものです。一ケタ間違えて入荷していたらしいので」

提督「明石もおっちょこちょいだなー」

赤城「私は沢山食べられてうれしいですけどね♪」

雲龍「凄くご機嫌ですね。でも、間違えるなら装備の方を間違えてくれれば……」

提督「良い装備を間違えたら明石の店が一瞬で赤字になるがな」

884: 2016/02/11(木) 02:58:43.32 ID:3S1YCEYHo
朧「秋月、他の巻き寿司にも手を付けたらどう?」

秋月「え、いえ、その、なんだかもったいない気が……」

秋雲「どうせ廃棄品でしょ。気にしない方が良いと思うよ」

秋月「そ、そうですか? では、この高級そうなもので……!」

朧「穴子は高級じゃないよ」

秋雲「海鮮巻の方が価値は高いからね」

秋月「そうなんですか?」

提督「海近いから勘違いするのもおかしくはないが……そういうことだ」

秋月「そうなんですか……で、では、食べさせてもらいます!」

朧(恵方巻きってこんなに意気込むものだっけ)

秋月「……お、美味しいです」

秋雲「そりゃあねっと。はい、一枚良いのが描けたよ!」

提督「ほお、秋月がかぶりついてる姿のスケッチか。上手だな」

秋月「上手だからこそ、恥ずかしいですよ!」

提督「それもそうか。ははは」

秋雲「……ところでふと思ったんだけどさ、たしか恵方巻きってある方向を向いて無言で食べる物じゃなかったっけ」

朧「そういえば、そんな話を曙から聞いたっけ」

提督「……よし、今からやり直すか」

朧「それってアリなんですかね……」

885: 2016/02/11(木) 03:00:00.78 ID:3S1YCEYHo
―執務室―

提督「まあでも、気にして食べるより赤城みたいに何も気にせず食べている方が幸せそうに見えるのは確か」

提督「しかし、種類自体はいろいろあったが、あれ全部ケタ間違えてたんなら明石今頃大変だろうな」

↓2

881: 2016/02/09(火) 23:03:26.91 ID:3+cmuHFq0
スツーカに37㎜砲をポン付けしてPT狩り

889: 2016/02/11(木) 22:47:41.06 ID:3S1YCEYHo
提督「グラタン、そういえばお前はかの有名なスツーカを搭載しているそうだな」

グラーフ「そうだが、何を考えている?」

提督「ちょいと面倒な敵がまたしても多数発見された。そいつらを狩る」

グラーフ「狩る、と言うが、そんな簡単にいくものか」

提督「敵は艦載機とかではない。少々特殊な作戦だが、妖精さん達の操縦が上手であれば十分可能だ」

グラーフ「熟練度は日々の演習で十分鍛えてある」

提督「ならばいけるはずだ」

グラーフ「勝算があるのならば付き合おう。敵は何だ」

提督「PT小鬼群、あいつらだ」

890: 2016/02/11(木) 22:48:08.11 ID:3S1YCEYHo
~数日後・オートロ島~

PT子鬼群「きょ、今日はあいつら来ないよね……?」

集積地棲姫「だ、大丈夫、さすがに毎日はこない筈……」

<ブーン

PT小鬼群「あああああ!! 悪魔のサイレンだー!!」

集積地棲姫「私が守ってあげるから、みんな集まって!」

PT小鬼群「で、でも集積地棲姫様!」

集積地棲姫「気にしないで、私ならあまり効かないから」

PT小鬼群「でも物資が……」

集積地棲姫「物資はまた集めてくればいいの。でも、あなた達はかけがえのない仲間だから……」

PT小鬼群「集積地棲姫様……」

集積地棲姫「うう、でも、もう来ないで……帰れよぉ……」

891: 2016/02/11(木) 22:48:33.94 ID:3S1YCEYHo
~少し離れた場所~

グラーフ「もう何日も連続してだが、効果のほどはあるのか」

提督「集積地棲姫が守り始めてからは効果的な戦果は望めてないな。だが、なにより本物のラッパは敵の士気を落とす」

グラーフ「そうか。聞いた話では艦隊の交戦も最近ではかなり優勢だそうだな」

提督「正直可哀想になってきてはいるがな。さて、今回も物資と敵にちょっかいかけて帰還しようか」

グラーフ「分かった」

霞「あんたらえげつないわね」

提督「どうした秘書官、そろそろ出撃だろう。休んでいなくていいのか」

霞「その艦載機のお蔭で大分楽に制圧させてもらってるから平気よ」

グラーフ「ふむ、そんなにこのスツーカが怖いか」

提督「そりゃジェリコのラッパ、悪魔のサイレンと有名なぐらいだからなあ。前にそれっぽいのを試した時は何もつめなかったが、こちとら機関砲に爆弾も積めるからな」

グラーフ「ふむ、そういえば今日は機関砲が積まれていたな」

提督「対地でも活躍していたという話だからな。集積地棲姫がかばってるから、試しに着けてみたんだが……」

<シュウセキチセイキサマー!
<ミンナー!

提督「……あー、流石にこれはかわいそうだな」

グラーフ「妖精さんもすごいな、急に変わったのに手足のように操っているぞ」

霞「おそらくあいつら、ここの二人が氏ぬほど恨めしいでしょうね……」

892: 2016/02/11(木) 22:49:02.12 ID:3S1YCEYHo
―執務室―

提督「いやー、まさかの戦果だったな。支援感覚で出してたのに大成功してしまった」

提督「でも妖精さんも凄かった。あれすっごいバランス悪くなるって話なんだが。空の魔王でも乗ってるのだろうか」

↓2

844: 2016/02/05(金) 00:00:30.42 ID:8THkwl/P0
伊勢型と剣道

895: 2016/02/12(金) 23:10:03.72 ID:M1Juyo6Yo
日向「提督聞いたぞ、剣道強いらしいではないか」

提督「いったい誰から……ああ、天龍か」

日向「悔しそうに地団太を踏みながら言っていたからな」

提督「そんなに悔しがってたのか……」

日向「そんなわけで、一試合しようではないか」

伊勢「すみません提督、話を聞いてから日向がやる気みたいで」

提督「正直戦艦級は強いから立ちあうのも嫌なんだが……」

日向「ふっ、武術を嗜む者は挑まれた勝負に背は向けないのだろう」

提督「誰が言ったんだよそれ。ま、いいか。トレーニング場に集合な」

日向「楽しみにしていよう」

伊勢「提督、頑張ってくださいね」

日向「何を言っている、伊勢もやるのだろう」

伊勢「えっ」

896: 2016/02/12(金) 23:10:31.37 ID:M1Juyo6Yo
―トレーニング場―

提督「……」

日向「早いではないか。先に来て精神統一といったところか」

伊勢「本気なんですね」

提督「本気でいかねば圧倒されそうだからな……」

日向「では、まずこの日向から相手にしてもらおうか」

提督「そうか。では、どこからでもかかってくるがいい」

日向「余裕そうだな。そちらがその気ならば……」スッ

伊勢「えっ、剣道ならちゃんと挨拶から……」
日向「はぁああああああああ!!」シュッ ガッ

提督「甘いな。イヤアアアアアアアア!!」カンッ パシッ

日向「くっ……」

提督「掠ったか。だが、これは見切れまい! キエエエエエエエエエ!!」カンカンカンカンカン バシッ

日向「ぐはっ! 馬鹿な、この日向の目をもってしても見切ることが出来なかっただと!」

提督「素手なら負けていただろうな。だが、剣道であればやりようはある」

伊勢(剣道なら意図的な鍔迫り合いと挑発行為で反則負けだけど)

897: 2016/02/12(金) 23:11:01.31 ID:M1Juyo6Yo
日向「ふっ、ならば大人しく負けを認めよう。だが、こちらにはまだ伊勢がいる」

伊勢「やっぱり私もやるの?」

日向「当然ではないか」

提督「次は伊勢か。相手にとって不足は無い」

伊勢「私がやる事は決定なのね。では、未熟者ですが、お願いします」スッ

提督「……!」

提督(なんだと、対峙した瞬間に凄いオーラを感じる!)

日向(我が姉は私ほど甘くは無いぞ、提督)

提督(日向の視線、俺を挑発しているな。いいだろう、目に物を見せてやる)

伊勢(なんだろう、私だけついていけてない気がする)

伊勢「では提督、いつでもどうぞ!」

日向(はて、下段……伊勢が剣道をしたときに見た事あっただろうか)

提督「下段構え……見ない型だが、やってやろうではないか!」シュッ

伊勢「そこっ!」バシッ

提督「っ!? は、早……」

伊勢「本来切り上げでは有効打になりませんけど、剣道ではないのなら大丈夫ですよね」

提督「一応剣道ということなんだが……あ、いえ、なんでもないです」

伊勢「では、次をしましょうか」

提督(やばい、これ本気にさせてるわ)

898: 2016/02/12(金) 23:11:31.29 ID:M1Juyo6Yo
―執務室―

提督「剣道といえど無駄な攻防もしてみたかった。うん、剣道というべきではないけど」

提督「でも伊勢は強いな……さすが日向の姉ということはある」


次回:提督「安価でいっそうみんなと遊ぶ」【10】


引用: 提督「安価でいっそうみんなと遊ぶ」