898: 2016/02/12(金) 23:11:31.29 ID:M1Juyo6Yo


シリーズ:提督「安価でみんなと遊ぶ」シリーズ 

最初から:提督「安価でみんなと遊ぶ」【1】
前回:提督「安価でいっそうみんなと遊ぶ」【9】
―執務室―

提督「剣道といえど無駄な攻防もしてみたかった。うん、剣道というべきではないけど」

提督「でも伊勢は強いな……さすが日向の姉ということはある」

↓2

870: 2016/02/08(月) 23:47:34.68 ID:RmD/NJb3O
バーベキューやろうか

900: 2016/02/12(金) 23:13:04.25 ID:AdfCAnk0O
吹雪型と冬の魚で>>870

903: 2016/02/13(土) 21:39:34.12 ID:dHYWZxCpO
―母港―

提督「冬の魚もうまいんだ、これが」

吹雪「それでバーベキューですか」

提督「おうよ、釣りながら食べる事によって新鮮な魚をそのまま頂くことが出来るんだぞ」

叢雲「司令官は釣らない方が好きじゃ無かったかしら」

提督「そもそも俺は釣りが下手な事が分かった。だから、お前たち次第といったところだ」

深雪「つまりあたしたちが釣れればたくさん食べられるって事か」

磯波「あ、それはそれで楽しそう……」

初雪「えー……誰か代わりに釣って……」

白雪「釣れたら分けてあげるからね」

提督「釣竿は全員分用意してある。好きに釣ってみろ」

吹雪「はい!」

提督(釣れたらの話だがな)
艦隊これくしょん -艦これ- おねがい!鎮守府目安箱 1 (電撃コミックスNEXT)
904: 2016/02/13(土) 21:40:00.39 ID:dHYWZxCpO
~数時間後~

深雪「釣れないぞ」

白雪「釣れないねー」

提督「んー、やっぱそうか」ジュー

叢雲「やっぱって、何か知ってんのね」

提督「冬はボウズもザラだからな。俺なんかは冬釣りは釣れるものだと思ってない」

初雪「えぇー……」

磯波「沖合に出れば違うかもしれませんね」

提督「バーベキューできないじゃん」

叢雲「そういえば、やけにバーベキューの材料も多いと思ってたけど、ハナから釣れると思ってなかったからなのね」

提督「そうともいうー」

深雪「じゃあ意味ないじゃん。やめやめ、司令官、その肉あたしのだからー!」

白雪「えっと、どうする?」

吹雪「司令官は釣れないとは言ってない。だから、私はここで何か釣ってみることにする!」

白雪「そっか。なら私も付き合うね」

吹雪「ありがとう!」

905: 2016/02/13(土) 21:40:26.88 ID:dHYWZxCpO
提督「感動的だがなぁ……」

叢雲「ふん、あんたがそんなだから釣れないだけじゃないの」

提督「ほう?」

叢雲「信じれば、とは言わないけど、諦めなければ起こることだってあるのよ」

提督「さて、そんな事が起こるはずが……」
白雪「あっ、引いてる!」

深雪「ほんとか!」

白雪「う、うん、ちょっと抵抗があるだけだけど……」

磯波「早く引き上げよう!」

白雪「うん! えいっ!」バシャッ コトン

初雪「……痛い」

提督「空き缶か。テンプレ的だな」

白雪「あう……」

叢雲「……あら、その傍らではもっとテンプレ的な事が起こってるけど?」

吹雪「吹雪、やりました! ちゃんとつれましたよ、ウナギ!」

提督「……それアナゴだけどな」

906: 2016/02/13(土) 21:40:52.75 ID:dHYWZxCpO
―執務室―

提督「ビギナーズラックって本当にあるんだな」

提督「それともあんまり調べて無かっただけで、今日は釣りに適してた日なのか……」

↓2

893: 2016/02/11(木) 22:51:57.14 ID:AKSHjLz3o
利根の「きるんけっと」すごい論にのってあげる

909: 2016/02/14(日) 22:02:16.19 ID:xQTK/JH7O
―利根型の部屋―

筑摩「暖かくなったり冷え込んだり、なかなか気性が安定しませんね」

提督「だな」

利根「ふっふっふ、そんな千曲に良いものを提案するのじゃ」

筑摩「いいもの、ですか?」

利根「じゃじゃーん。「きるんけっと」じゃ!」

筑摩「きるんけっと……聞いたことないわね」

利根「これは袖がついているブランケットじゃな」

筑摩「袖がついているブランケット、ということですか」

利根「袖口が狭いから、作業の邪魔にならんのじゃ!」

筑摩「……」

910: 2016/02/14(日) 22:02:46.58 ID:xQTK/JH7O
筑摩「(提督、騙したわけじゃないですよね)」

提督「(なんで俺を疑う。まったく関係ないんだが)」

筑摩「(なんでしょう、なんとなく提督の販促の仕方に似ていたものですから)」

提督「(気のせいだそれは)」

筑摩「……まあ、それはすばらしいですね」

提督(付き合う方に決めたのか)

利根「だろう。提督もどうじゃ」

提督「え、えー……」

筑摩「……」クイッ

提督「す、すごいなそれは! ぜひ俺も使ってみたいな!」

利根「じゃろう。そういうと思って、実は用意してきたんじゃ!」

提督「無駄遣い」

筑摩「何か」

提督「筑摩が反応すんなよ、怖いわ!」

911: 2016/02/14(日) 22:03:20.29 ID:xQTK/JH7O
利根「まあまあ、着てみるといい」

提督「……」ゴソゴソ
筑摩「……」ゴソゴソ

利根「どうじゃ」

提督「思ったよりかはいい感じだな」

筑摩「腕は確かに悪くはないですね」

利根「ふふーん!」

提督「(裾がすごい長いのは気になるがな)」

筑摩「(姉さん、あんまり着たことないんでしょうね。間違いなく裾を踏んで転びそうですから……)」

利根「む、どうかしたか」

提督「いやー、これはあったかくていいな!」

筑摩「着脱だけで気温の変化にも対応できますしね」

利根「なるほど! さすが筑摩じゃ、見るところは見ておるの!」

提督「じゃ、じゃあ、俺は部屋に戻るから……」

利根「そうか? では、気に入ったのならそれはプレゼントするのじゃ」

提督「え、いらな……わーいうれしいなー!」

912: 2016/02/14(日) 22:04:43.16 ID:xQTK/JH7O
―執務室―

提督「……確かにあったかい。腕を動かすだけの作業なら邪魔にならない」

提督「事務作業なら確かに便利だこれ!」

下2

914: 2016/02/14(日) 22:05:48.92 ID:D8X1Hu4jo
木曾が貰ったチョコのおこぼれにあずかる

916: 2016/02/15(月) 21:22:42.51 ID:+HfUsu8HO
―談話室―

提督「おや、どうしたんだ木曽」

木曽「ん? ああ、チョコの消費に困ってな」

提督「なんでそんなにチョコ買ったんだよ。面白いことするやつだな」

木曽「買ってないぞ。もらったやつだ」

提督「そんなに貰ったのか?」

木曽「そうなんだよな……提督だって、昨日たくさんもらっただろ」

提督「なんで?」

木曽「は?」

提督「?」

木曽「……提督、昨日はバレタインデーだぞ」

提督「へー……え!?」

917: 2016/02/15(月) 21:24:36.09 ID:+HfUsu8HO
―談話室―

提督「おや、どうしたんだ木曾」

木曾「ん? ああ、チョコの消費に困ってな」

提督「なんでそんなにチョコ買ったんだよ。面白いことするやつだな」

木曾「買ってないぞ。もらったやつだ」

提督「そんなに貰ったのか?」

木曾「そうなんだよな……提督だって、昨日たくさんもらっただろ」

提督「なんで?」

木曾「は?」

提督「?」

木曾「……提督、昨日はバレタインデーだぞ」

提督「へー……え!?」

918: 2016/02/15(月) 21:25:11.62 ID:+HfUsu8HO
木曾「まさか一個ももらえてないのか?」

提督「……ああ」

木曾「すまん」

提督「謝るなよ! なんか悲しいだろ!」

木曾(しかし、提督が貰えなかったとかあるのか? 俺みたいに今の海域の攻略が終わったらとか考えてる奴ばっかじゃないと思うんだが……)

提督「はぁ……ある程度好かれてると自負してたつもりなんだけどな……」

木曾「……そういうことならいくらかやるよ」

提督「いいのか!?」

木曾「こっからここまでのチョコだけな」

提督「そのわけ方は?」

木曾「手作りか既製品かだ。手作りまでしてくれたのを渡すのは悪いだろ」

提督「なんかかっこいい……」

木曾「提督からかっこいいって言われてもな」

919: 2016/02/15(月) 21:25:38.04 ID:+HfUsu8HO
提督「では、おこぼれにあずかるとしよう」

木曾「おう。気にしなくてもいいからな。顔も見たことない相手だしな」

提督「え、なんそれ」

木曾「なにって、出撃時か取材かの時に知ったのか、なんか知らん相手から届くんだよ」

提督「木曾はそんな相手から届くのに、俺は……」

木曾(また落ち込んだ……ったく、俺たちの提督は面倒な性格してるな)

木曾「しゃあねえな、これやるよ」

提督「これは?」

木曾「俺からだ。一個だけだが、無いよりましだろ」

提督「木曾……お前がこういうことするなんて意外だな」

木曾「嫌なら返してもらうぞ」

提督「いやいや! ありがたくもらうよ。ありがとな木曾」

木曾「ふん。まあ一番をとれるのならとっておいても悪くないしな」

920: 2016/02/15(月) 21:26:04.75 ID:+HfUsu8HO
―執務室―

提督「念願のチョコを貰ったぞ!」

提督「……人のチョコ貰って喜ぶのはどうだかって話だが」

下2

922: 2016/02/15(月) 21:29:22.01 ID:95DpzD5Ro
海域終わるまでチョコ禁止というお触書を秘書官の机で発見

925: 2016/02/17(水) 00:21:15.94 ID:BAdz6LUWO
―秘書官室―

提督(やっぱり貰えてないのはおかしい。くそ、絶対秘書官が何か知っているはずだろ)

提督「失礼するぞ……っと、留守か」

提督(出直すか。いや、鍵が開いてるということはすぐに戻ってくるはず。ちょっと待たせてもらうか)スタスタ

提督「……なんか俺の机より紙の量が多い気がするんだが……あれ、これは」ペラッ

霞「なにしてるの」

提督「ビクッ……あ、ああ秘書官ではないか」

霞「? 今何か隠したかしら」

提督「いやいや、秘書官の部屋で一体何を持ち出そうというのか。わざわざ仕事をもらいに来たわけじゃないのに」

霞「秘書官から仕事貰うって発想がどうなのよ。とりあえず、プライベートのことなら後で頼むわ。今は手が離せないの」

提督「わかった。じゃあ後でまた伺おう」

霞「ええ」

926: 2016/02/17(水) 00:21:58.32 ID:BAdz6LUWO
―執務室―

提督「……持ってきてしまった。この、『今年のバレンタインデーについて』という紙を」

提督(今年のバレンタインは海域の攻略までは司令官にチョコを渡す行為は禁止……まさか秘書官がバレンタインを中止にしていたのか)

提督「なるほど、つまり一仕事終えればチョコに囲まれることができると」

霞「はあ、やっぱり持ってきてたのね」

提督「い、いつの間にここに!」

霞「そりゃ一番上においてあったものが無くなったのだからすぐに気づくわよ」

提督「それもそうか……それで、これに書いてあることは本当か?」

霞「ええ、一度騒動になると危険だから徹底させたわ」

提督「はあ、そりゃもらえないわけだわ」

霞「でもこれが終われば……今なんて言ったの?」

提督「ん? 貰えないわけだって」

霞「貰えなかったぁ!?」

提督「お、おう」

927: 2016/02/17(水) 00:22:26.98 ID:BAdz6LUWO
霞「……司令官、ちょっと気の毒なこと言ってあげるわね」

提督「秘書官がそんな前置きをするなんて珍しいな」

霞「本人にとってはショックかもしれないからよ」

提督「……それって聞かない方がいいこと?」

霞「夢は持てるわね。ことが終わるまでは」

提督「……言ってくれ」

霞「それは一部の止めが効かないような相手に向けただけだから、良識持ってる人やそこまで本気じゃない人には対象にしてないのよ」

提督「つまり?」

霞「悪いけど貰える量は想像しているよりずっと少ないわよ」

提督「なん……だと」

霞「最悪、親愛の情として義理くらいはプレゼントされるかと思ってたのだけど……司令官、もしかして」

提督「や、やめろ! 言うな!」

霞「実は人望ないのね」

提督「」

928: 2016/02/17(水) 00:23:07.09 ID:BAdz6LUWO
―執務室―

提督「ば、馬鹿な、救いはないというのか……」

提督「あれ、机の中にチョコが……よ、妖精さんから!? 気づかなかった……ありがとう、妖精さん」

下2

681: 2016/01/15(金) 23:35:45.94 ID:LKEwbu0y0
ぬいぬいが泣くまでくすぐるのをやめない

932: 2016/02/17(水) 22:52:04.04 ID:ptv37AjRO
―陽炎型の部屋一号室―

陽炎「へー、そんなことがあったのね」

提督「悲しい現実を思い知らされた気分だ……」

陽炎「チョコ貰えてなくても嫌ってるというわけでもないし、そこまで悲観しなくてもいいと思うけどね」

提督「俺も昨年まではそう思っていたけど、いざ一個ももらえないとなると、ちょっと来るものがな……」

陽炎「ふーん、そういうものなのね」

不知火「……なんで司令官が普通に部屋でお茶してるんですか」

陽炎「今に始まったことじゃないけどね」

提督「もう慣れただろ」

不知火「そういう問題ではないと思いますけど」

提督「まあまあ、気にするなぬいぬい」

不知火「ぬいぬいって言わないでください。そんなだからチョコを一個ももらえなかったんじゃないですか」

陽炎「あ、それ禁句」

933: 2016/02/17(水) 22:53:12.33 ID:ptv37AjRO
提督「なんだと! そんなこと言う不知火にはお仕置きだ!」

不知火「お仕置きって、あ、やめてください!」

提督「くらえ! くすぐり攻撃!」コチョコチョ

不知火「そんな子供みたいな……ぁっ、はっ……!」

提督「いつまでこらえてられるかな!」コチョコチョ

不知火「くっ……ぅっ……け、かげっ……たす……!」

陽炎「あー、お茶がおいしいわね」

不知火「む、むしですかっ……あはっ……くろしおっ……」

黒潮「お茶ついでもらってもええか?」

陽炎「ええ」

黒潮「おおきに」

不知火「ふたりと……っ」

提督「どうやら助けはないみたいだな。限界までくすぐりはやめんからなー!」

不知火「……っ!」

934: 2016/02/17(水) 22:54:24.27 ID:ptv37AjRO
~数分後~

不知火「……」

提督「あー、すまん!」

陽炎「無視してた私達もだけど、まさかねぇ」

黒潮「まさかここまでやるとはなぁ」

不知火「……」

提督「本当に悪かったと思っている。だから機嫌直して……とは言わないが、泣き止め、な?」

不知火「……泣いてません」

提督「でも、なんか声聞こえるし……いや、気持ちはわかるぞ。俺もここまでされたら泣くしな」

不知火「司令官」

提督「はい」

不知火「それ以上言うなら、いくら司令官でも頃しますよ」

提督「はい」

935: 2016/02/17(水) 22:54:59.42 ID:ptv37AjRO
―執務室―

提督「無理に笑いをこらえてひきつけ起こすくらいならセーフだと思った」

提督「だが、まさか予想を超えて、やらかすとは……いや、俺が悪いんだけど」

下2

899: 2016/02/12(金) 23:12:58.54 ID:eWFmrMgGo
秋月照月と初月歓迎準備

938: 2016/02/19(金) 01:05:20.76 ID:th4Z38uiO
―秋月型の部屋―

提督「歓迎会か。マメだな」

秋月「照月の時もしましたから、当然初月だってしますよ」

提督「うんうん、それは全然いいことだと思うぞ。俺だってよく参加するしな」

照月「あれ、今回も提督は参加?」

提督「暇だしな」

秋月「暇、なんですか……?」

提督「今はだぞ、今は。ついさっき作戦を終えたところだし、少しの休息だ」

秋月「それならいいのですが……」

照月「提督はたまに不真面目なところがあるから」

提督「否定はしない」

939: 2016/02/19(金) 01:05:50.64 ID:th4Z38uiO
秋月「とりあえず、前回と同じようにしようかと思うんです」

提督「前回と言えば……あの豪勢(秋月視点)な料理か?」

秋月「なんだか含みがある言い方しませんでしたか?」

提督「気のせいだ」

照月「それもいいと思うんだけど、私達もここにきていろいろおいしい料理を口にしたんですよ」

提督「まあ、そうだな」

照月「だから、今度は本当に豪華な食事を用意しようかなーとも思ってるの」

秋月「でも、それには私たちが豪華と言える料理を知らないから……」

照月「今回も提督は手伝ってくれますよね?」

提督「そのつもりだが」

940: 2016/02/19(金) 01:06:17.90 ID:th4Z38uiO
照月「だったら、提督に教えてもらお、秋月姉」

秋月「し、司令に……?」

照月「ほら、提督って料理も結構上手でしょ。この際ね」

秋月「えと……司令、どうでしょうか」

提督「かまわんぞ。本当に豪勢にしてもいいというのならば、手伝いになるはずだ」

秋月「ありがとうございます!」

照月「料理はこれでばっちりだね! 飾りつけとかは私達の方でするから、提督は料理を考えておいてくださいね!」

提督「おお、なんか今回は本格的に歓迎会の準備っぽいぞ!」

秋月「はい。三人で必ずいいものにしましょうね!」

照月「うん!」
提督「おう!」

941: 2016/02/19(金) 01:06:57.84 ID:th4Z38uiO
―執務室―

提督「前回は秋月に丸投げな部分が多かっただけに、全員で作り上げる感じが出てたと思う」

提督「さて、当の初月とやらはどう反応するか。意外と慣れてたりして。……あの二人の妹でそれはないか」

下2

931: 2016/02/17(水) 00:25:51.30 ID:Tbhz9Rxf0
開き直って、一週間超真面目に提督業

943: 2016/02/19(金) 01:07:16.39 ID:jRju+Yhi0
>>931(コミュニストぽく)

944: 2016/02/20(土) 01:31:05.00 ID:A6tZkyNGO
提督「作戦終了まであと一週間くらいか……」

霞「ええ、だから頑張りなさい」

提督「……なんつーか、俺だけ頑張るの違くない?」

霞(またなんか言い出した)

提督「結局ああなったのも、浮かれた空気になって、もし作戦に失敗したら俺に全責任がのしかかるから気をまわしたからだろう」

霞「え? ええ……まあ、気をまわしたわけじゃないけど、失敗する確率を減らすためではあるわね」

提督「だったらもう責任は平等に持つべきじゃない?」

霞(どうしてそうなるのかしらね)

提督「作戦終了までは真面目にしよう。だが、各自全てについて平等にする。なにもかもだ!」

霞(またわけわかんないこと言うわね)

提督「共産の夢をここに実現してやろうではないかーー!!」

霞(大人しくチョコを上げてればこんなことにならなかったのかしらね……はぁ)

945: 2016/02/20(土) 01:31:47.06 ID:A6tZkyNGO
―食堂―

赤城「……少なくありません?」

秋月「すごく豪華じゃありません?」

間宮「また提督が何か始めたものですから」

伊良湖「私たちも今日は仕事に暇を出されていて、こちら側に……」

鳳翔「私も趣味のようなものですが、出してるお店を休みにしてほしいと」

青葉「こちらで聞いてみたところ、共産体制にしたいみたいらしいです」

響「共産……なんだかあそこを思い出すよ」

大和「正直私はこれくらいじゃ足りないんですよね……」

妙高「そういう方々は直接申請すれば出すと言ってましたよ」

龍驤「それ共産できてないやろ」

龍鳳「そういうところは提督らしいですけどね」

946: 2016/02/20(土) 01:32:31.39 ID:A6tZkyNGO
―北海道北東沖―

提督「……」

戦艦棲姫「人間だと……? 身一つで何しに来た」

提督「今の鎮守府は共産……つまり、俺自身も艦娘と同じってことだ」

戦艦棲姫「(何言ってんだこいつ)」

空母棲姫「(さあ……)」

提督「さあかかってこい。すべてが平等になった今、おれも平等に戦えるだろう」

戦艦棲姫「(さすがにかわいそうだから救急車呼ぶか?)」

空母棲姫「(でも鎮守府とか言ってたし、もしかして偉い人なんじゃ……ここで倒せば劣勢も覆ると思わない?)」

戦艦棲姫「(馬鹿言え。こんな頭おかしいやつが偉いわけないだろ。どうせ狂人だ、相手するのも面倒だから陸に送り返せ)」

空母棲姫「(面倒だからここで倒した方がよくない?)」

戦艦棲姫「(こんな頭のおかしい人間を沈んでいった仲間と同じ場所に行かせるのは嫌だ)」

空母棲姫「(それもそうね)」


重巡棲姫「まだ攻撃したらダメなの?」

提督「まずは航空戦からだろう」

重巡棲姫「そうなの。じゃあ待っておくわ」

947: 2016/02/20(土) 01:33:01.08 ID:A6tZkyNGO
―執務室―

提督「勝手に出撃したことをしこたま怒られてしまった……」

提督「そもそもなんか違ったらしいし、うーむ……真面目に考えた結果だったのだが」

下2

949: 2016/02/20(土) 01:34:21.09 ID:3OhvU0zhO
春雨とバレンタインチョコ作り

953: 2016/02/21(日) 01:35:55.13 ID:begfIkjSO
春雨「司令官、チョコをつくりたいです!」

提督「チョコ?」

春雨「はい! ……あれ、司令官、もしかしてお仕事中ですか?」

提督「まあ、一週間は真面目にするって宣言したからな。共産は怒られたからやめたけど」

春雨「そうですか……では、失礼しますね」

提督「おいおい待てよ。俺にも休憩する時間は必要だぞ」

春雨「え……?」

提督「そろそろ休憩しようと思ってたんだ。ちょうど甘いものも欲しかったし、俺もチョコ作るよ」

春雨「いいんですか?」

提督「あくまで俺がチョコ欲しいから、そのついでな」

春雨「司令官……はい、ありがとうございます」

954: 2016/02/21(日) 01:36:21.94 ID:begfIkjSO
―食堂―

提督「さて、誰にあげるのかは知らないけど、手作りチョコに重要なのは気持ちだ」

春雨「はい! それ以外にはありますか?」

提督「正直春雨の料理の腕なら失敗はないと思う。だから、重要なのはそれだけだな」

春雨「そうですか?」

提督「というか、バレンタインデーの時にチョコを作ったんじゃないのか? 白露型で友チョコとかしてただろ」

春雨「そうですけど、その……今回作るのは特別なものですから……」

提督「特別ねぇ……そこまで思ってるなら大丈夫だろ。気にせず作るといい」

春雨「はい!」

提督「さて、俺も適当に作るとするか」

春雨「司令官は誰かにプレゼントするんですか?」

提督「これは自分のためだって言っただろ」

春雨「それ本気だったんですか」

提督「予想以上にもらえないことが判明したからな……せめてもの慰めだ」

春雨「一応、私は司令官にあげるつもりなんですけど……」ボソッ

提督「えっ、なんだって?」

春雨「な、なんでもないです!」

伊良湖(初めて難聴ってやつを聞きました)

955: 2016/02/21(日) 01:36:49.16 ID:begfIkjSO
~~~~~~~~

提督「よっと、上手にできたな」

春雨「そうですね……」

提督「なんだ、なにか心配事か?」

春雨「心配事と言いますか、なんだか司令官のチョコの出来もいいので……」

提督「欲しいのか? ほら」

春雨「えっと、いただきます! ……お、おいしい……」

提督「なんだ、ショック受けたような顔して。甘いもの食べたら自然と笑顔になると思うんだがな。あむ、うむ、うまい」

春雨「……や、やっぱり、少し変えます」

提督「変える?」

春雨「はい、司令官がおいしいチョコを作れるのなら、作るものを少し変えようと思うんです」

提督「ん、そうか。そろそろ仕事に戻らなければならんから付き合えないが……」

春雨「いえ、ここまで付き合ってもらって十分です。勉強になりました」

提督「誰にあげるのかは知らないが頑張れよ」

春雨「はい!」


伊良湖「本当に提督は最後まで誰にあげるつもりなのかわからなかったんでしょうか」

間宮「提督はあまりもらえると思ってないみたいですから、期待値が上がらないように自分で制限をかけてるのだと思いますよ」

伊良湖「なかなか難儀な性格してますね……」

956: 2016/02/21(日) 01:37:17.37 ID:begfIkjSO
―執務室―

提督「糖分摂取で能率もアップ。だが食べすぎはいかん」

提督「そう、食べすぎはだめだ。ダメなんだ。だからもらうのが少なくてもそれはそれで悪いことではないはず……」

下2

929: 2016/02/17(水) 00:24:23.04 ID:7HVYXiZuo
明石と共に妖精さんたちをねぎらう

961: 2016/02/21(日) 21:49:30.61 ID:lMutG6u6O
提督「ふぅ、書類整理もつかれたし、この妖精さんが作ったチョコの詰め合わせを食べるか」

提督(お、今日は甘いのか。そういや、前に労わったのっていつだっけな……)

提督「……よし、ちょいと休憩てがら行ってくるか」


―工廠―

提督「妖精さんいるー?」

明石「妖精さんならいろいろな場所にいると思いますけど」

提督「それもそうか」

明石「何か用ですか?」

提督「バレンタインのチョコもくれたし、普段から世話になってる分の労いをな」

明石「そういうことですか。ええと、今誰がいますかー?」

江草隊「今は私と六〇一空ちゃんだけですよ~」

六〇一空「不特定多数の妖精ならいますけどねー」

962: 2016/02/21(日) 21:50:05.64 ID:lMutG6u6O
提督「二人だけか。そういえば修理の妖精さんとかはいつでも出番が来てもいいように待機させてたか……」

江草隊「何の用ですか~?」

提督「いやなに、チョコをくれたからお礼にと思ってきたのだが、誰があげたのか知っているか?」

六〇一空「あれはたしかみんなで作ったよねー」

江草隊「ええ、そうですね~」

提督「え、そうなのか」

明石「そういえば私ももらいましたね」

江草隊「でも気になさらなくてもいいですよ~。あの時はみんな暇でしたから~」

提督「貰っておいて何もなしというのはないだろう。なあ、明石」

明石「そうですね。皆さんにはほかにもお世話になっていることですし」

提督「……よし明石、みんなに最高の機体を作ってやるぞ!」

明石「いいですね。さらに他の子たちにはお菓子とか作ってあげるのも……」

提督「そうと決まればさっそく!」

963: 2016/02/21(日) 21:50:38.68 ID:lMutG6u6O
明石「あれ、でも提督、一週間は真面目に仕事をするって宣言してませんでしたっけ」

提督「……二人とも、とりあえず今はマッサージで許してくれ」

江草隊「いえいえ~、そんな~」

六〇一空「じゃあ私は受けよっかなー」

江草隊「六〇一空ちゃん~?」

六〇一空「善意なら受け取らない方がダメっしょー」

明石「妖精さんは小さいですからそんなに時間もかからないでしょうしね」

提督「そうだな。それでも遠慮するなら、一応初めてだから実験台になってほしい、ともお願いするぞ」

江草隊「……しょうがないですね~」

六〇一空「ではではやってもらいましょうかねー。……ふおぉっ!?」

江草隊「お~……すごいですね~。……なるほど~、あんなところまで……」

明石「あー、加減分かってなさそうな感じになってますね。ちょっと気付け薬が必要かな」

964: 2016/02/21(日) 21:51:07.75 ID:lMutG6u6O
―執務室―

提督「久しぶりなのもあったからやりすぎてしまった」

提督「まあなんだ、作戦終了した時には十分以上にお菓子をプレゼントしておこう」

下2

959: 2016/02/21(日) 01:38:04.71 ID:weJtGcKno
皐月とかわいい物を探しに行く

971: 2016/02/22(月) 23:06:20.85 ID:aN8I3E1FO
皐月「ボクとやり合う気なの? 可愛いね」

提督「って言うけど、実際どんなものをかわいいと思ってるんだ?」

皐月「えっと……真面目に受けてるわけじゃないよね?」

提督「俺は今週まじめだ」

皐月「そういえば言ってたね……」

提督「あの言葉をまじめに受けないにせよ、今年のお返しは少しばかりか豪勢にしようかと思って」

皐月「お返し?」

提督「作戦終わったら貰えるだろうチョコに対してだ。やっぱり女の子ってかわいいものが好きだろう。だからそういうので返そうかと」

皐月「なるほどね。それをボクに聞いてもいいの?」

提督「可愛いと思うものを隠そうとしない姿勢と、返しについてバレてもいい相手だからな」

皐月「えと、それって」

提督「ん? 皐月はくれる予定ないだろ。睦月型もあの日チョコ作ってて、その時くれなかったし」

皐月「ほ、本当は……だったけど、そのね……」

提督「あー、すまん。用事があったの思い出したから、少し待っててくれ」バタン

皐月「……今逃げられたのかな」

弥生「司令官はチョコ貰える発言から逃げてるって噂」

如月「困った人よねぇ」

972: 2016/02/22(月) 23:06:58.93 ID:aN8I3E1FO
―デパート―

提督「というわけで、最も物が多そうな場所に来てみたぞ。さあ、どんどん教えてくれ!」

皐月「はぁ……」

提督「どうした、ため息なんてついて」

皐月「なんだか司令官に通じてない気がして……」

提督「?」

皐月「とにかく、可愛いものがいいんだっけ」

提督「おう」

皐月「ボクが普段言ってる可愛いは別の意味なんだけど……あっちの小物屋とかみんな喜ぶと思うよ」

提督「なるほど、確かに雑誌とかでもよく特集がくまれていそうだ」

皐月「アクセサリーとかプレゼントしてもいいかもしれないね。このペンダントとか、宝石みたいできれいだし」

提督「おお! さすが皐月、センスいいな!」

皐月「そ、そうかな。なんだか司令官に褒められるとうれしいね」

973: 2016/02/22(月) 23:07:39.09 ID:aN8I3E1FO
提督「と、すると、この辺りから選べば大体はずれはない感じか」

皐月(あっちの方にもあるけど……宝石とかついてるし、あれはちょっと難しいかな)

提督「どうした、何を見て……おっ、あれもおすすめか!」

皐月「そうだけど、あれは司令官にはちょっと高すぎるよ」

提督「おいおい、上官の財力をなめるなよ」

皐月「一つ二つならそうかもしれないけど、量が必要かもしれないんだよ?」

提督「今年はその量が少ないから大丈夫だろ。ははは」

皐月「司令官、声が笑ってない。……そこまで言うなら、ボクは知らないよ」

提督「平気だって。皐月は心配性だな」

皐月(心配性なんじゃなくて、確実に起こるから心配しているんだけどね)

提督「今日は考えるだけだけど、皐月には今日付き合ってくれたお礼をしようか。何がいい?」

皐月「ボクは……作戦が終わった時、司令官がこれだと思ったものを渡してよ」

提督「それでいいのか?」

皐月「うん、多分、その時がちょうどいいからね」

提督「?」

974: 2016/02/22(月) 23:09:21.88 ID:aN8I3E1FO
―執務室―

提督「ちょうどいいってどういうことだろうか」

提督「うーん……まあいいか。作戦の終わりも近いし、その時にわかるだろう」

下2

976: 2016/02/22(月) 23:09:32.49 ID:0jlvWcS6o
木曾に甘える

979: 2016/02/24(水) 01:39:45.65 ID:h9bcJCYVO
提督「明日でいよいよ終わりだな……」

木曾「ああ、そうだな」

提督「俺、この日まで頑張ったんだ。だからもういいよな」

木曾「いいんじゃねえか」

提督「よし、そうと決まれば明日で海域の攻略は終了! あー、疲れたなー」

霞「疲れたな、じゃないでしょうが!」

提督「な、なんだよ、木曾だっていいっていっただろ」

木曾「ん? ああ、すまん、聞いてなかった」

霞「大本営から期日の延長があったでしょうに! 提督ならしっかりと最後の日までやり遂げなさいよ!」

提督「嫌だ!」

霞「このクズ!」

980: 2016/02/24(水) 01:40:20.58 ID:h9bcJCYVO
提督「だってさー、こっちだって明日で終わるように作戦立ててたわけだし。期日伸ばしてくれても立てた作戦を今更変更するわけにもいかないし?」

霞「それはそうかもしれないけど……」

提督「木曾、お前からもいってくれ」

木曾「俺は別に海が平和になれば何でもいいけどな。荒れた海を戻すことが早くて悪いことはないしな」

提督「さすが木曾! いいこと言ってくれる!」

木曾「当たり前のこと言ってるつもりなんだがな」

霞「はぁ……まあ、きちんとしてくれればなんでもいいけど。そこまでいうのなら、明日できちんと終わらせなさいよ」

提督「わかっている」

木曾「……話が終わったならいいか?」

提督「そういえば、木曾は執務室で何をしているんだ」

木曾「報告に来たんだよ」

981: 2016/02/24(水) 01:40:47.65 ID:h9bcJCYVO
提督「そうだったのか、立て込んでて悪かったな」

木曾「別にこれくらい構わないぞ」

提督「おお……なんだか最近は甘えてばかりで申し訳なくなるよ」

木曾「おいおい、珍しいな。提督ならそこは笑い飛ばしたりするだろうに」

提督「あと一日は真面目だからな」

木曾「そうか。まあ、困ったことがあるならいつでも頼ってくれ。力と知恵と胸くらいなら貸してやる」

提督「すごい男らしい……じゃあ、こっちも困ったことがあればいつでも聞こう」

木曾「ふっ、提督に頼むことがあればの話だけどな」

提督「ひどいことを言うな。でも、それくらいだからこそ、こっちも安心して頼れるってもんだ」

木曾「おっと、これ以上話を進める前に、とりあえず報告を済ませておくぞ」

提督「そういえばそうだったか。頼む」

982: 2016/02/24(水) 01:42:08.75 ID:h9bcJCYVO
~~~~~~~~

提督「……なんかこう考えてみると、周りに甘えてばかりだな」

提督「頼れる相手がいることを誇りに思うべきか、頼りすぎな自分を叱咤するべきか」

下2

960: 2016/02/21(日) 01:39:13.93 ID:Y1qWrVlM0
全員集めて少佐(HELLSING)演説して反応を見る

988: 2016/02/24(水) 22:41:13.25 ID:nEVoHvhOO
提督「……終わったか」

大和『掃討を終了。海域の安全を確保しました』

提督「それでも最後まで気を抜くな。目的を終えた時が一番油断しており、そこを狙われるといかに強大な者でも一瞬でやられることだってある」

大和『了解しました』

霞「お疲れ、司令官」

提督「なんだ秘書官、まだゆっくりしていていいんだぞ」

霞「ちょっと旗艦を任せられたくらいじゃ休まないわよ。普段の書類の方が何倍も疲れたわ」

提督「そうか。では、大和の帰還後、少し休憩を挟む。その後、食堂に皆を集めてくれ」

霞「何か用でもあるの?」

提督「まあな。俺は少し準備をする。何か異変があればすぐに知らせろ」

霞「わかったわ」

989: 2016/02/24(水) 22:41:44.96 ID:nEVoHvhOO
―食堂―

提督「……さて、みな集まったな。……俺は実は今回の出撃前に言いたかったことがある。まずは、それを言おうと思っている」

提督「――諸君、私はチョコが好きだ
諸君、私はチョコが好きだ
諸君、私はチョコが大好きだ

本命チョコが好きだ
義理チョコが好きだ
友チョコが好きだ
自分チョコが好きだ
配布チョコが好きだ

学校で
公園で
店で
部屋で
公衆の面前で

この地上に存在するありとあらゆるチョコが大好きだ

誰が誰にチョコをあげるのかそわそわと周りを見回してしているときが好きだ
ちょっと気になっている子からチョコがもらえたときなど心がおどる

義理だと言って何でもない風に渡してきたときが好きだ
貰った義理が手作りだったときなど胸がすくような気持ちだった

好きな相手に真っ赤な顔でチョコを渡すときが好きだ
チョコと一緒に言葉も受け取ってもらえたときなど感動すらおぼえる

全員に配っているチョコをもらって歓喜しているときなどもうたまらない
他と同じだと思っていたら自分だけ特別だったのは最高だ

毎年チョコを大量に貰っている奴が自慢してきたのを
本命だけ狙ってもらえた時など絶頂すら覚える

一生懸命作ったチョコが好きだ
一蹴され受け取ってもらえなかった様子はとてもとても悲しいものだ

貰えないと思い自分用に作ったチョコが好きだ
周りにばれて笑いものにされたのは屈辱の極みだ

諸君 私はチョコを 甘い甘いチョコを望んでいる
諸君 私に付き従うバレンタイン好きの諸君 君たちは一体何を望んでいる?
更なるバレンタインを望むか 
糞の様なバレンタインを望むか?
数日前から用意してそれでも渡すのに躊躇したチョコのようなバレンタインを望むか?」

990: 2016/02/24(水) 22:42:12.79 ID:nEVoHvhOO
『…………』

提督「……誰か掛け声してくれないと続けられないんだけど」

霞「誰がすると思ってるのよ!!」ガシャン

提督「待て早い! それはまだ早すぎる!」

大和「その、そんなに提督はチョコがほしいんですか?」

提督「ああほしいとも!! さっき言ったように義理でも友でも自分用でも配布でもいいから!!」

漣「ご主人様の手にかかれば名言も迷言に早変わりですねー」

曙「あんなのが名言なの? 正気?」

提督「なんでもいいからチョコくれー! チョコー!」

夕張「明石さん、ちょっと暴走しているみたいですから、落ち着かせに行きましょう」

明石「はいはい提督、頭を入渠しに行きましょうねー」

提督「間宮ー! 鳳翔ー! お前たちならいっぱい作れるだろー! 待ってるからなー!」ズルズル

991: 2016/02/24(水) 22:42:41.64 ID:nEVoHvhOO
バタン

霞「……じゃあ、解散ということで」

木曾「いや待て、提督をそもそもあそこまで追い詰めたのって誰だ」

金剛「チョコを渡さないように仕向けた霞なんじゃないですカー?」

霞「うっ、ちょっと思ってたことズバッというわね……」

榛名「すみません、金剛お姉さまはあの紙貰ってからずっとピリピリしているみたいで……」

金剛「榛名だって同じネー」

木曾「というかなんだ、紙って」

大和「あれ、みなさん貰っているわけではないんですか?」

赤城「私と加賀さんはもらってないですね。チョコはなんだかあげられる空気ではなかったのであげていないですけど」

雷「そういえば私は貰ったような……」

電「雷ちゃんのおかげで部屋の空気が一日凍っていたのです」

雷「わ、私そんなことしてた?」

木曾「……なるほどな、つまりあげられなかった人たちが緊張状態になっていたせいで、ほかの奴らにも影響が出てたってわけか」

霞「……つまりなに、私のせいってわけ」

992: 2016/02/24(水) 22:43:08.04 ID:nEVoHvhOO
大和「そ、そういうわけでは……」

霞「いいわよ。今回は余計なことをしていると思ったわ。ここまでの司令官の様子を見てたらなおさらね」

『……』

霞「……何、まだ謝罪が必要?」

金剛「そんなことより早く許可がほしいデース」

夕雲「作戦前に作ったチョコが溶けてしまいますわ」

大淀「私も時間が遅くなると仕事に時間を取られてしまいますから、そろそろですね」

香取「ええ、かしこい霞ちゃんならわかってますよね」

霞「……ああ、わかったわよ! 号令すればいいんでしょ!」

早霜「司令官のカンペ……あげる……」

天津風「さっきの演説ね。途中だったみたいだし、私も続きが気になるわね」

霞「あんたたち本当は私のこと恨んでるでしょ! いいわよ、やってやるから!」

993: 2016/02/24(水) 22:44:10.84 ID:nEVoHvhOO
霞「あー、ごほん。
諸君 私はバレンタインを 遅れながらも行うバレンタインを望んでいる
諸君 私に付き従うバレンタイン好きの諸君 君たちは一体何を望んでいる?
更なるバレンタインを望むか 
糞の様なバレンタインを望むか?
数日前から用意してそれでも渡すのに躊躇したチョコのようなバレンタインを望むか?」

『バレンタイン!! バレンタイン!! バレンタイン!!』

霞「よろしい ならば今日がバレンタインデーだ。

だが、部屋のキッチンで上手にチョコが作れるように冷蔵庫の前に立つあの時間を耐え続けて来た我々にはただのバレンタインではもはや足りない!!
大バレンタインを!! 一心不乱の大バレンタインを!!

我々はわずかに小数
世界中に住む人々に比べれば物の数ではない
だが諸君は一騎当千のチョコを作りし者だと私は信じている
ならば我らは諸君と私で総兵力166と1人の恋をする集団となる
我らを忘却の彼方へと追いやり、この気持ちに全く気付かない奴を叩きのめそう
髪の毛をつかんで引きずり下ろし 眼(まなこ)をあけて思い出させよう

奴にバレンタインがどれほど重要なイベントかを思い出させてやる
奴にそれがどのように熱く激しいものだったかを思い出させてやる
バレンタインには奴の哲学では思いもよらないチョコの作りにはそれぞれ独自の方法がある事を思い出させてやる
167人のチョコを作りし者の集団で 鎮守府を恋する乙女の思いで埋め尽くしてやる

目標 提督

遅れてきたバレンタイン作戦 状況を開始せよ

征くぞ 諸君」

『おおおおおおおおおおおおおお!!!』

994: 2016/02/24(水) 22:44:41.71 ID:nEVoHvhOO
―医務室―

提督「な、なんか怒号が聞こえなかったか?」

夕張「さあ、どうですかね」

明石「そういえば、私達もプレゼントしたいものがあったんですよ」

提督「プレゼント? おお、それは楽しみだな」

夕張「ええ、ちょっと待ってくださいね……」

ドドドドドド

提督「なあ、やっぱり外で何かあったんじゃないか? 残党とか」

明石「どうやら話がまとまったみたいですね」

夕張「もう少し時間があると思ったんですけどね」

提督「え、何が始まるの」

バタァン

『ていと……! あっ、ちょっと、入口狭くて入れな……!』

提督「な、なんだなんだ!? なんかよくわかんないけど大量の物体が押し寄せてきたぞ!」

夕張「あー、予想以上に大変なことになってしまったみたいですね」

提督「いや、そんな問題じゃないって! 入口ミシミシいってるし、あれ絶対やばいんだけど!」

995: 2016/02/24(水) 22:46:16.99 ID:nEVoHvhOO
明石「そんなときのためのこのボタン。これを押せばきれいに終わりますよ」

提督「ええい! なんでもいいからこの状況を終わらせてくれ!!」ポチッ
爆発



霞「なんか私関係ないのにまた爆発してるんだけど!? 間接的にはあるかもだけれど!」


996: 2016/02/24(水) 22:47:46.59 ID:nEVoHvhOO
なんか無理矢理ですいません。全艦娘の数も間違ってたらすみません。

また明日スレたててきます。
1000ネタはいつもどおり何でもありの夢落ちで

997: 2016/02/24(水) 22:51:11.76 ID:9N9Chj/9O
乙乙
うめ

1000: 2016/02/24(水) 22:53:32.08 ID:EKh6CZ05o
>>1000なら大魔王提督と勇者金剛の一騎打ち

次回:提督「安価でますますみんなと遊ぶ」【1】


引用: 提督「安価でいっそうみんなと遊ぶ」