翠星石「優勝はこの翠星石様が貰ったですぅ！！」

水銀燈「何よ、優勝するのはこの私よぉ！！」

蒼星石「やれやれ……この僕に勝てるとでも思っているのかい？」

JUM「おまいら…………」

蒼星石「いやぁ、この前のを見たら、なんだか僕たちもクイズ番組に出てみたくなってね……」

水銀燈「せっかくだから、みんなで出場しようってことになったのよぉ」

翠星石「ま、退屈しのぎにはなるかもですぅ」

JUM「やれやれ……」

　～数日後～

JUM「……そろそろ始まるな……」ﾋﾟｯ

　『アタック！２５～～～～～♪』

JUM「さて、真紅たちは出てるかな、と」



児玉『こんにちは、パネルクイズ・アタック２５、司会の児玉清です』

沢木『問題を差し上げます、沢木美佳子です。今日も充実のスペイン・パリ9日間の旅を目指して頑張ってください！』

児玉『いつものようにオープニングクイズは、あるモノを当ててもらいます。ペナルティはありません。どうぞ！』

　　　『ブナ科の落葉樹』

　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／　　 　 　＼
　　　／　─　 　 ─　＼　　　　甘くておいしいですね
　 ／ 　 （●） 　（●） 　 ＼
　 |　 　 　 （__人__）　　　　|
　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ 　 　 ／

　　　『学名はCastanea crenata』

　　　『英語でChestnut』





　　　♪ポ～ン

児玉『はい、青！』

蒼星石『栗！』

児玉『その通り、正解！！』





JUM「ブ～～～～～～～～～～ッ！！」

のり「もう、お茶噴き出さないでよ……って、これ蒼星石ちゃんじゃない！！」

JUM「まさか本当に出やがるとは……ということは他の奴らも……」

児玉『さあ、１３番に青が灯って、今週は青でスタートでございます、が……』

児玉『なんと今回は、４人とも姉妹同士だということでございます。これは驚きですね』


JUM「やっぱりあいつらか……」

児玉『赤の席は、東京都にお住まいの真紅さん。以前、某クイズ番組でも活躍されたそうです』

真紅『負けるわけにはいかないのだわ！』



児玉『緑の席は、これまた東京都にお住まいの翠星石さん。自称、姉妹の中で最も優秀だそうです』

翠星石『優勝以外ありえねぇですぅ！！』

児玉『白の席は、またまた東京都にお住まいの水銀燈さん。姉妹の中でも一番上のお姉さんだそうです』

水銀燈『優勝は私のものよぉ！容赦しないわぁ！！』



児玉『そして青の席は、やっぱり東京都にお住まいの蒼星石さん。緑の翠星石さんとは双子の関係にあるそうです』

蒼星石『悪いけど優勝は僕がもらっていくよ！』

児玉『以上の姉妹４人でございます』ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ



　　　『この番組は快適ライフのパートナー、ジャパネット歯型と……』





JUM「ハァ……全国に恥をさらすことにならなければいいが……」

雛苺「出場してる時点で十分恥さらしなのー」

JUM「そうとも言えるな……ﾊｧ」

児玉『さて、栗でスタートしたアタック25、まずはこの問題から参ります。沢木さんどうぞ』

沢木『はい。《3つの旗を組み合わせた、イギリス国旗の……』♪ポ～ン

児玉『青』

蒼星石『ユニオンジャック！』

児玉『その通り！！』ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

児玉『《3つの旗を組み合わせた、イギリス国旗の通称は何でしょう？》　ユニオンジャック！』





真紅『ううっ、蒼星石なかなかやるのだわ』

水銀燈『こりゃあ一筋縄ではいかないわねぇ』

翠星石（…………ゆにおんじゃっくって何ですかぁぁぁぁぁ！？）

児玉『さあ、青の方何番？』

蒼星石『8番！』



　　赤（真紅）　　緑（翠星石）　　白（水銀燈）　　青（蒼星石）
　　　　０　 　　　　　　０　　 　　　　　　０　　 　　　　　　２

児玉『さあ、縦に青が２つ並んだところでこの問題、沢木さんどうぞ』

沢木『はい。《全く……』♪ボ～ン

児玉『……緑』

翠星石（…………ああああああああああ、間違って押しちまったですぅぅぅぅぅ！！！）

児玉『……緑の方？』

翠星石『…………すいません、手がすべったですぅ……』

　　ブーッ！テッテレッテ～♪

児玉『緑の方残念。問題の方は《全く筋違いな事柄で仕返しをすることをたとえて言ったことわざで、江戸の仇をどこで討つという？》　正解は『長崎』でした』

児玉『さあ、緑の方ご起立願います』

翠星石『ううう、屈辱ですぅ……』

児玉『さあ、緑の方がご起立したところで、3人でこの問題です』





雛苺「まったくひどい恥さらしなのー」

JUM「ああ、まったくだ」

沢木『《東京大学のキャンパスが置かれている都道府県は……』♪ポーン

児玉『白』

水銀燈『もちろん東京都よぉ！！』

　　ブーッ！テッテレッテ～♪

水銀燈『えええっ！？な、何でよ！！？』

児玉『問題の方は《東京大学のキャンパスが置かれている都道府県は、東京都とどこ？》　正解は千葉県でした』

児玉『さあ、白の方ご起立願います』

水銀燈『ううっ……そんなのあり……？』

真紅『全く……問題はよく聞かないとだめなのだわ』

蒼星石『そうだよ。急ぎすぎても何もいいことなんかないよ？』

水銀燈『ううう…………』

児玉『さあ、白の方がご起立しました。緑の方もう１問ご辛抱。二人でこの問題どうぞ』

沢木『《現在施行されている日本国憲法の条文で、「戦そ……』♪ボーン

児玉『赤の方が僅かに早かった！赤！！』

真紅『９条！』

児玉『その通り！』ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

蒼星石『くっ……コンマ１秒出遅れたか……』

児玉『《現在施行されている日本国憲法の条文で、「戦争の放棄」を規定しているのは第何条？》　第９条、その通り！』





JUM「へぇぇ、真紅もなかなかやるじゃん」

雛苺「これは真紅か蒼星石の優勝なのー。あとの二人はどうでもいいのー」

JUM「だよねぇ」

児玉『さあ、赤の方何番？』

真紅『３番！』




　　赤（真紅）　　緑（翠星石）　　白（水銀燈）　　青（蒼星石）
　　　　１　 　　　　　　０　　 　　　　　　０　　 　　　　　　２

児玉『さあ、青２つの上に赤が灯った。緑の方ご着席願います』

翠星石『も、もう立つのはごめんですぅ……』

児玉『白の方もう１問ご辛抱、この問題どうぞ。３人です』

沢木『《高度経済成長末期の四大公害裁判で、新潟……』♪ボーン

蒼星石『ああああああああああああああああああ！！！』

児玉『……赤！』

真紅『昭和電工！！』

児玉『その通り！！』ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

児玉『《高度経済成長末期の四大公害裁判で、新潟水俣病の被告となった企業といえば？》　昭和電工、その通り！』

蒼星石『うぅぅ…………』




JUM「どうしたんだろう。真紅の奴、前のミリオネアの時とは大違いだぞ！？」

雛苺「実は真紅は、今回のためにものすごい勉強をしていたのー」

JUM「えっ？」

雛苺「それはもう、寝る間も惜しんで…………まるでセンター試験直前の学生みたいだったのー」

JUM「真紅の奴、本気で……」

児玉『さあ、赤の方何番？』

真紅『18番！！』



　　赤（真紅）　　緑（翠星石）　　白（水銀燈）　　青（蒼星石）
　　　　４　 　　　　　　０　　 　　　　　　０　　 　　　　　　０

児玉『これは赤の方が一気に逆転された！』

蒼星石『よ、４枚くらいすぐに逆転してみせるさ！』

児玉『さあ、白の方お座りください』

水銀燈『や、やっと座れるわぁ……』

児玉『さて、４人揃ったところで、今度はアナグラムの問題です。沢木さんどうぞ』

沢木『はい。これからご覧いただく文字をかなにして並べ替えると、ある芸能人の名前になります。誰でしょう？』

スマソ、睡魔が限界に達した
保守してくれてもくれなくても構わないんで

それじゃ、また

　　　　　　『若く綺麗』

　　　　　　『わかくきれい』





　　　♪ポーン

児玉『白』

水銀燈『菊川怜！！』

児玉『お見事！！』ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

水銀燈『こういう問題は得意よぉ！』

児玉『さあ、白の方何番？』

水銀燈『23番！！』




　　赤（真紅）　　緑（翠星石）　　白（水銀燈）　　青（蒼星石）
　　　　４　 　　　　　　０　　 　　　　　　１　　 　　　　　　０

児玉『縦一列の赤に、白が割り込んできた！』

真紅『まあいいわ。1枚くらいくれてやるのだわ』

水銀燈『ふふふ、この手の問題だったら任せなさぁい！！』

蒼星石『あの……水銀燈……』

水銀燈『何よぉ？』

蒼星石『悪いけど……この後は普通の問題しか出ないと思うけど……』

水銀燈『………………ぴ？』





児玉『さて、次の問題、沢木さんどうぞ。4人です』

児玉『さあ、白の方何番？』

水銀燈『19番！！』


　　赤（真紅）　　緑（翠星石）　　白（水銀燈）　　青（蒼星石）
　　　　４　 　　　　　　０　　 　　　　　　１　　 　　　　　　０

児玉『これは白、次で赤を挟めるか！？』

真紅『うっ、油断ならないわね……』

水銀燈『ふふふ、この手の問題だったら任せなさぁい！！』

蒼星石『あの……水銀燈……』

水銀燈『何よぉ？』

蒼星石『悪いけど……この後は普通の問題しか出ないと思うんだけど……』

水銀燈『………………ぴ？』





児玉『さて、次の問題、沢木さんどうぞ。4人です』

沢木『はい。《ある産業にちなんだ地名で、大分県津久見市と山口県小野田市に共通する地名は、何町でしょう？》』







真紅（…………ああああああ、これ何だったかしら！？）

蒼星石（ううう…………思い出せないや……ここまで出かかってるのに……）

水銀燈（どうやら真紅も蒼星石もわからないようねぇ……ここは迂闊に手を出さない方が賢明……）♪ボ～ン

真紅・蒼星石・水銀燈『…………え？』

児玉『……緑！』

翠星石『セメントですぅ！！』

児玉『その通り！！』ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

真紅『な、何で翠星石が知ってるのよ！？』

翠星石『こんなの常識ですぅ！！（ﾆﾔﾘ）』







雛苺「これは絶対、何か裏があるのー」

JUM「だよね。あの翠星石がこんな問題わかるはずがない」

児玉『さあ、緑の方何番？』

翠星石『17番ですぅ！！』


　　赤（真紅）　　緑（翠星石）　　白（水銀燈）　　青（蒼星石）
　　　　４　 　　　　　　１　　 　　　　　　１　　 　　　　　　０

翠星石『ふふふ、ここから先は地獄を見せてやるですぅ！！』



蒼星石（おかしい……翠星石の頭じゃ、あのレベルの問題は理解できないはず……）

児玉『それでは4人で次の問題、沢木さんどうぞ』

沢木『はい。《作家・唯川恵が、2001年に直木賞を受賞しました。さて、その本のタイトルとは……』♪ボ～ン



児玉『緑！』

翠星石『肩ごしの恋人ですぅ！』

児玉『お見事！！』ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ



真紅『そんな……』

蒼星石『バカな……』

水銀燈『バナナ……』

翠星石『へっへっへっ、どんなもんですぅ！！』

児玉『さあ、緑の方何番？』

翠星石『もちろん20番ですぅ！！』



　　赤（真紅）　　緑（翠星石）　　白（水銀燈）　　青（蒼星石）
　　　　３　 　　　　　　４　　 　　　　　　０　　 　　　　　　０

児玉『これは緑の方、一発逆転！一気にトップに躍り出た！！』

真紅『なっ……！』

水銀燈『19番が……私の19番がぁぁぁぁぁ！！』

翠星石『ふふふ、目指すはパーフェクトですぅ！！』









蒼星石（翠星石………………って、あれ？あそこにいるのは、金糸雀…………）

蒼星石（…………なるほど、そういうことだったのか……）

翠星石（次も任せたですよ、金糸雀）ﾎﾞｿﾎﾞｿ

金糸雀（任せるのかしら！こうでもしないと出番が回ってこないのかしら！！）ﾎﾞｿﾎﾞｿ





児玉『それでは次の問だ……』

蒼星石『あ、ちょっとすいませーん』

児玉『なんですか？』

蒼星石『どうやらそこに、迷子が紛れ込んでしまっているようです』

金糸雀『！！！！！』

児玉『おやおや……お嬢ちゃん、スタジオに迷い込んできちゃったのかな？』

蒼星石『問題に集中できないので、連れて行ってもらえないでしょうか？』

児玉『わかりました』





スタッフ『さあ、こっち来てようね～』

金糸雀『離すのかしら！私の出番が終わってしまうのかしらぁぁぁぁぁ！！！』

翠星石（…………そ、蒼星石ぃぃぃぃぃ！！）

蒼星石（何？僕はただ迷子を見つけたから教えてあげただけだけど……それとも、イカサマしたことをバラされたい？）

翠星石（ぐっ…………）

蒼星石（バラさないだけ、ありがたいと思ってほしいな。……それに、クイズは自分の力で解かなきゃ面白くないだろう？）

翠星石（…………わかったですぅ……）





児玉『さて、少々アクシデントがありましたが、気を取り直して4人でこの問題いきましょう』

沢木『《文豪・夏目漱石の「前期三部作」と呼ばれる作品。「門」「それから」と……』♪ポ～ン

児玉『青！』

蒼星石『三四郎！！』

児玉『結構！！』ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ





翠星石『やっぱり蒼星石はすげぇですぅ……』

真紅『これはいい勝負になりそうね……』

水銀燈『19番……私の19番…………』

児玉『さあ、青の方何番？』

蒼星石『翠星石……君がさっき取るべきだった角は僕がもらうよ。25番！！』


　　赤（真紅）　　緑（翠星石）　　白（水銀燈）　　青（蒼星石）
　　　　３　 　　　　　　４　　 　　　　　　０　　 　　　　　　１

翠星石『かど？…………ああああああああああしまったですぅぅぅぅぅぅぅっうぇっうぇ！！』

児玉『最初に角に入れたのは青！』

真紅『やるわね蒼星石……でも私だって負けていられないのだわ！』

水銀燈『19番……19番…………』





児玉『角に青が入ったところでこの問題、沢木さんどうぞ』

沢木『はい。《2桁の素数の中で、最も小さい……』

水銀燈（！！！……この問題は絶対に外さないわぁ！！）♪ポーン

蒼星石『くっ……一歩遅かったか……』




児玉『白の方が僅かに早かったか。白！』

水銀燈『はい！19番！！…………あああああああああああああああああああああああああああああ！！！！！！』


　　　　ブーッ！テッテレッテ～♪


児玉『白の方……先ほどのがよっぽど悔しかったのでしょう……１１とお答え頂きたかった……』　←必氏に笑いをこらえている

水銀燈『まさか……そんな……まさか……そんな……』

児玉『さあ、ご起立願います……』

水銀燈『11……19……11……19……』

児玉『さあ、白の方がご起立されたところで、3人でこの問題どうぞ』



沢木『《読み・書き・そろばん……』♪ボーン

蒼星石『は、はやい！？』



児玉『赤の方早かった！赤！！』

真紅『寺子屋！』

児玉『正解！！』ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

児玉『《読み・書き・そろばんなどを教えた、江戸時代の庶民のための教育機関は何？》　寺子屋、その通り！』

児玉『さて、赤の方何番？』

真紅『21番なのだわ！！』



　　赤（真紅）　　緑（翠星石）　　白（水銀燈）　　青（蒼星石）
　　　　５　 　　　　　　３　　 　　　　　　０　　 　　　　　　１

児玉『もう片方の角には、赤が入った！』

翠星石『ああ、翠星石のパネルがだんだん削られていくですぅ…………』

蒼星石『まだ負けたわけじゃないから、頑張ろうよ！！』

翠星石『わ、わかったですぅ！！』


児玉『さあ、3人でこの問題、沢木さんどうぞ』





JUM「結構いい勝負してるなぁ～」

雛苺「人生思った通りにいかないものなのー」

JUM「だよなぁ」

沢木『《1996年にスタートした毎週土曜日放送のフジテレビのバラエティ番組は……』♪ボ～ン

児玉『緑！』

蒼星石『翠星石！』


翠星石（……普通に考えれば「めちゃイケ」ですぅ……でも、こんな簡単なハズはないですぅ……！）

翠星石（よし……ここは一か八か……！）

翠星石『めちゃ×２モテたいッ！ですぅ！！』

翠星石（さあ、どうですか！？）












児玉『…………ご名答！！』ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

翠星石（やったですぅ…………自力で問題を解いたですぅぅぅぅぅ！！）

蒼星石（翠星石……やればできるじゃないか！）



児玉『《1996年にスタートした毎週土曜日放送のフジテレビのバラエティ番組は「めちゃ×２イケてるッ！」ですが、
　　　　では、その前身となった番組の名前は？》　　めちゃ×２モテたいッ！　お見事！！』

児玉『さあ、緑の方何番？』

翠星石（……ここで7番を取ると、次に青が1番を取った時に、一気に大量のパネルを失ううえに、角に入れられるですぅ……ここはやっぱり……）

翠星石『16番ですぅ！！』


　　赤（真紅）　　緑（翠星石）　　白（水銀燈）　　青（蒼星石）
　　　　４　 　　　　　　５　　 　　　　　　０　　 　　　　　　１

児玉『さて、白の方お座りください』

水銀燈『11……19……11＝19……ハッ！』

児玉『白の方が戻ったところで、4人でこの問題どうぞ』








JUM「水銀燈……大丈夫かなぁ」

雛苺「できれば同じ姉妹とは思いたくないのー」

JUM「ははっ、言えてる言えてる」

沢木『《登山をした人が、記念のために山頂に積み上げた石のことを……』♪ポ～ン


児玉『青！』

蒼星石『ケルン！』

児玉『その通り！！』ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ



真紅『くっ……あそこに入れられてしまう！』

翠星石『やっぱり学術知識を問うような問題は苦手ですぅ……芸能系ならなんとかなるですが……』

水銀燈『…………私だけ蚊帳の外……』ｼｮﾎﾞｰﾝ

児玉『さて、青の方何番？』

蒼星石『７番！！』



　　赤（真紅）　　緑（翠星石）　　白（水銀燈）　　青（蒼星石）
　　　　３　 　　　　　　４　　 　　　　　　０　　 　　　　　　４

児玉『これはいい勝負になってきました。赤・緑・青と、お互い一歩も譲らない！』

児玉『あ、白の方もとにかく頑張る』

児玉『それではこの問題参りましょう。4人です』



水銀燈『……………………』ｼｮﾝﾎﾞﾘ

沢木『《1467年の応仁の乱で、東軍の総大将をつとめたのは……』♪ボーン


児玉『赤！』

真紅（…………あれ？細川勝元か山名宗全…………どっちだったかしら……？）

真紅（……東軍の大将……細川か山名…………あああ迷うわぁぁぁぁぁ！！）

真紅（……悩んでいても仕方ない……ここは一か八か……！！）


真紅『……山名宗全！！』

蒼星石（あちゃあ……東軍は細川勝元だよ、真紅……）









児玉『お見事！！』ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

蒼星石『え！？』

児玉『《1467年の応仁の乱で、東軍の総大将をつとめたのは細川勝元ですが、
　　　　では、西軍の総大将をつとめたのは誰？》　　山名宗全　その通り！』

真紅『ふぅぅぅぅぅ……危なかったのだわ……』

蒼星石（なるほど……改めてひっかけ問題には注意しないと……）

児玉『さあ、赤の方何番？』

真紅（１１に入れると青が1を取る可能性が……それよりは9に入れたほうが、私が1を取れる……よし！）

真紅『９番！！』


　　赤（真紅）　　緑（翠星石）　　白（水銀燈）　　青（蒼星石）
　　　　６　 　　　　　　３　　 　　　　　　０　　 　　　　　　３

児玉『ここで赤がトップに躍り出た！』

真紅『まだまだ油断ならないのだわ……』



児玉『それでは次の問題行きましょう、沢木さんどうぞ』

沢木『はい。《「オッパッピ……』♪ポーン



児玉『……白』

水銀燈『キタキタキタァァァァァ！！！小島よしおおおおおおおおおお！！！！！』

児玉『結構！』ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

児玉『《「オッパッピー」「そんなの関係ねぇ」などのギャグで知られるお笑い芸人は誰？》　小島よしお　元気よくお答えいただきました』


水銀燈『ぃよっしゃあああああああああああああああああ！！！！』

蒼星石『す、水銀燈……少し落ち着こうよ……』

水銀燈『これが落ち着いていられるかぁぁぁ！てやんでぇい！！』

児玉『さあ、久々にお答えいただいた白の方、何番？』

水銀燈『６番に決まってんだろうが、畜生！！』



　　赤（真紅）　　緑（翠星石）　　白（水銀燈）　　青（蒼星石）
　　　　６　 　　　　　　３　　 　　　　　　１　　 　　　　　　３

児玉『し、白の方…………大丈夫ですか？』

水銀燈『大丈夫に決まってんだろ、見てわかんねぇのかこの野郎！』

児玉『お、お水を一杯どうぞ……』

水銀燈『おう、悪ぃな！ゴキュゴキュゴキュゴキュゴキュ…………プヘェェェェェ！』

水銀燈『…………さあ、この調子で勝ちに行くわよぉ！』

児玉（ホッ……戻った……）

児玉『そ、それでは気を取り直して、この問題どうぞ』






雛苺「まったく、これ以上私の顔に泥を塗らないでほしいのー」

JUM「いや……ある意味一番かわいそうなのは、あいつ自身だと思うのだが……」

沢木『は、はい。《お笑いコンビの「ダウンタウン」がかつて……』♪ポーン

水銀燈『もらったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！』

真紅『は、早い！』


児玉『し、白……』

水銀燈『ライト兄弟ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ！！』

児玉『その通り！』ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ


児玉『《お笑いコンビの「ダウンタウン」がかつて名乗っていたコンビ名は何？》　ライト兄弟　大変元気よくお答えいただきました』






JUM「あいつ……お笑いに関する問題だとかなりテンション上がってるな……」

雛苺「あいつが答えられるのは、それぐらいが関の山なのー」

児玉『さて、白の方何番？』

水銀燈『10番に決まってんだろうが、クソ野郎！！』


　　赤（真紅）　　緑（翠星石）　　白（水銀燈）　　青（蒼星石）
　　　　４　 　　　　　　３　　 　　　　　　５　　 　　　　　　２

児玉『これは思わぬところで白がトップに躍り出た！』

水銀燈『イッチバーーーーーーーーーーン！！』

児玉『お、お水をどうぞ……』

水銀燈『ゴキュゴキュゴキュゴキュゴキュ………………ムッポー！！』

水銀燈『…………さぁて、この調子で行こうかしらぁ！』

児玉（…………なんなんだこの人は……）


児玉『さ、さて、4人でこの問題です。沢木さんどうぞ』

沢木『はい。《元素記号をアルファベット順に並べた時、最初に来る元素は何でしょう？》』


真紅（最初ってことは、Aから始まる…………）

翠星石（こんな問題わかるわけねぇです！！）

水銀燈（な……なぜか知らないけど疲れたわぁ……）

蒼星石（Aから始まる元素…………これだ！！）♪ポ～ン


児玉『青早かった。青！』

蒼星石『銀！！』







　　　　ブーッ！テッテレッテ～♪

蒼星石『そ……そんな……！』

児玉『残念。銀はAgで、2番目でした…………正解はAcの、アクチニウム！』

蒼星石『アクチニウム…………うわあああああ！！』

児玉『残念ですが、青の方ご起立願います』

蒼星石『ま、まずい……！』

真紅『蒼星石……悪いけどこのチャンスは逃さないわよ！！』



児玉『さあ、これで赤の方が有利になったか！？3人でこの問題どうぞ』

沢木『《俳人・松尾芭蕉が「奥の細道」において、「恨むが如し」と記した東北の地名はどこでしょう？》』


真紅（松尾芭蕉……東北……これだわ！）♪ボーン

児玉『赤！』

真紅『松島！！』









　　　ブーッ！テッテレッテ～♪

真紅『な、なんで……！？』

児玉『真紅さん……松島は「笑ふが如く」です…………正解は象潟でした！！』

真紅『きさかた…………あああああああ！！』

児玉『残念ですが、ご起立願います』

真紅『ううう…………』



児玉『さて、まさかのお二人がお立ちになったところで、回答権があるのは緑と白の方！』

翠星石『これは大チャンスですぅ！！』

水銀燈『逃す手はないわぁ！！』

児玉『お二人にとって一世一代の大チャンスのこの問題！沢木さんどうぞ』

沢木『はい。《人気音楽デュオ、スキマスイッチのメンバーは、大橋卓弥と誰でしょう？》』


翠星石（ああああああああああのアフロ！名前が出てこないですぅ！！）

水銀燈（ああああああああああのもじゃもじゃ頭！何て名前だったっけ……）





　　　　　ジャン♪

児玉『お答出ませんでした……常田真太郎！』

翠星石（そんなの知らねぇですぅ！）

水銀燈（この際もじゃもじゃ太郎でいいじゃなぁい！）

児玉『さて、青の方席にお戻りください』

蒼星石『ふぅぅ、助かった……』

翠星石（ま、まずいですぅ……）

水銀燈（蒼星石が戻っちゃったわぁ……）


児玉『赤の方、もう一問ご辛抱。青の方が戻ったところで、3人でこの問題です、どうぞ』

沢木『《日本で最も南に位置する都市は……』♪ポ～ン

真紅・翠星石・水銀燈（ま…………まずい！！）


児玉『青！』

蒼星石『……石垣市！！』





児玉『その通り！！』ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

蒼星石『よしっ！！』

児玉『《日本で最も南に位置する都市はどこでしょう？》　沖縄県石垣市　ご名答！』

児玉『さあ、青の方何番？』

蒼星石『１番！！』



　　赤（真紅）　　緑（翠星石）　　白（水銀燈）　　青（蒼星石）
　　　　３　 　　　　　　３　　 　　　　　　４　　 　　　　　　５

児玉『さあ、逆転に次ぐ逆転！まったく先が見えない戦いとなってまいりました！』

児玉『さて、赤の方お戻りください』

真紅『くっ……立っている間に角を取られてしまったのだわ……』



児玉『さて、4人がそろったところでこの問題、沢木さんどうぞ』







JUM「思ったより高レベルな戦いになってるじゃないか」

雛苺「人は見かけによらないものなのー」

沢木『はい。《ムカデなどの虫を共食いさせ、最後に生き残ったものを使って呪いをかけるという呪術は……』♪ポ～ン


児玉『青！』

蒼星石『蠱毒（こどく）！』

児玉『正解！！』ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ



翠星石『ちょっ、蒼星石は何でそんなこと知ってるですかぁ！？』

蒼星石『何故って……実際に試したことあるからね。ふふ』

翠星石（な、何ですかそれは……）ｿﾞｸｿﾞｸ

児玉『さあ、青の方何番？』

蒼星石『５番！！』


　　赤（真紅）　　緑（翠星石）　　白（水銀燈）　　青（蒼星石）
　　　　３　 　　　　　　３　　 　　　　　　３　　 　　　　　　７

児玉『これは……4つのうち3つの角を青が制した！』

蒼星石『ふふふ、どうやら風は僕に吹いてるみたいだね』

児玉『しかし、まだわかりません。そろそろアタックチャンスのことも考えておくべきでしょう』

児玉『誰が優勝してもおかしくないこの戦い。さあ、次の問題どうぞ』

沢木『はい。《1869年に横浜で売り出された、日本初のアイスクリームの……』


蒼星石（こっ……）

真紅（これは外せない！！）♪ボーン








児玉『……赤の方が僅かに早かった。赤！』

蒼星石『くっ……』


真紅『あいすくりん！！』

児玉『その通り！』ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

児玉『《1869年に横浜で売り出された、日本初のアイスクリームの商品名は何でしょう？》　あいすくりん　お見事！』

児玉『さて、赤の方何番？』

真紅『23番！！』


　　赤（真紅）　　緑（翠星石）　　白（水銀燈）　　青（蒼星石）
　　　　７　 　　　　　　２　　 　　　　　　２　　 　　　　　　６

児玉『縦一列に赤が並んだ。これまた逆転！緑も白ももっと頑張ってください！』

翠星石『まだあきらめてねぇです！！』

水銀燈『勝負はまだまだこれからよぉ！』


児玉『だんだんとアタックチャンスが近づいてきています。次の問題4人でどうぞ』

沢木『《ダチョウ倶楽部のメンバーで、腕時計や……』

水銀燈『お笑い問題キタァァァァァァァァァァ！！』♪ポーン

児玉『……白』

水銀燈『寺門ジモンに決まってるじゃなぁぁぁぁぁい！！』

児玉『ご名答！』ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ


児玉『《ダチョウ倶楽部のメンバーで、腕時計やスニーカーのマニアとして知られるのは誰？》　寺門ジモン　結構でございます』

水銀燈『ヤッホーーーーーーーーーーイ！！』

児玉『さて、白の方何番？』

水銀燈『２番に決まってんだろベイベー！！』

　　赤（真紅）　　緑（翠星石）　　白（水銀燈）　　青（蒼星石）
　　　　７　 　　　　　　２　　 　　　　　　３　　 　　　　　　６

水銀燈『このまま12、14も私が取ってやんよ、ウェーーーイ！！』

児玉『お水どうぞ』

水銀燈『ゴキュゴキュゴキュゴキュゴキュ…………ぶっぱ！！』

水銀燈『…………ふぅ、次の狙い目は12→14ねぇ』

児玉（疲れる…………）


真紅『ちょっと水銀燈、少しは自重しなさいよ！』

水銀燈『え？自重って何よぉ？』

真紅（まさか……あれは条件反射的に起きた無意識の行動……？）



児玉『さあ、激戦必至のこのバトル、次の問題どうぞ。4人です』

沢木『ある果物の名前がつけられている、JR東日本・山形新幹線の……』

蒼星石（……！これは確か……）♪ポ～ン

児玉『青！』

真紅・翠星石・水銀燈（やばい……！！）



蒼星石『さくらんぼ………………あれ？』





　　　　ブーッ！テッテレッテ～♪

蒼星石『ああああああああああ、しまったああああああああ！！！』

児玉『ど忘れしてしまったか…………正解は、さくらんぼ東根！！』

蒼星石『東根…………あああああああああああああああ！！！！』

児玉『さあ、青の方、ご起立願います』

蒼星石『ううう…………』

真紅（ふぅ……危なかったのだわ……）

翠星石（今のうちに攻め込むですぅ！！）

水銀燈（お笑い問来い……お笑い問来い……）

蒼星石（まだだ……アタックチャンスには間に合うはず……！）

児玉『さあ、3人でこの問題参ります、どうぞ』






JUM「蒼星石も痛いところでミスするなぁ」

雛苺「しょせん、蒼星石も皆と同じドールズってことなのー」

沢木『はい。《「Get Wild」「Seven Days War」など、TM NETWORKのヒット曲を数多く手がけた作詞家で、苗字を小室というのは誰でしょう？》』

翠星石（小室といえば、これしかないですぅ！）♪ボ～ン

児玉『緑！』

翠星石『もちろん小室哲哉ですぅ！！』





　　　ブーッ！テッテレッテ～♪


翠星石『な、何でですかぁぁぁぁぁ！？』

児玉『残念。小室みつ子とお答え頂きたかった……！』

翠星石『なんという糞問ですかぁぁぁぁぁ！！』

児玉『さあ、緑の方ご起立願います』

翠星石『ちくしょうですぅ……』


児玉『さあ、2人が立ったところで、赤と白の一騎討ち！この問題2人でどうぞ』

沢木『《次の3つの都道府県うち、JRグループの本社が存在しない都道府県はどこでしょう？》』

真紅（これは三択問題……！）

水銀燈（これって、どれも正解っぽいのよねぇ……）


沢木『《香川県　石川県　福岡県》』

真紅（香川県はJR四国……福岡県はJR九州……JR北陸ってあったかしら……？）♪ポーン





児玉『はい、白！』

真紅（し、しまった！考えてるうちに……）

水銀燈『全くわけわかんないけど、たぶん石川県よぉ！！』







児玉『ご名答！！』ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

水銀燈『やったわぁ！勘で答えても当たるものねぇ』

真紅（どうしてこういう時に限って水銀燈の勘が……）













雛苺「たぶん水銀燈は一生分の運をここで使い果たしたのー」

JUM「はっはっは」

児玉『さて、白の方何番？』

水銀燈『12番よぉ！』


　　赤（真紅）　　緑（翠星石）　　白（水銀燈）　　青（蒼星石）
　　　　７　 　　　　　　２　　 　　　　　　５　　 　　　　　　５

真紅（私なら4番に入れたけど、黙っておきましょう……）



児玉『さて、青の方お戻りください』

蒼星石『ふぅ……』

児玉『あと少しでアタックチャンスとなります。3人でこの問題どうぞ』

沢木『《「怠ける」という意味がある、自動車などのエンジンの……』♪ポ～ン

真紅『うっ……相変わらず早いわね……』


児玉『青！』

蒼星石『アイドリング！』

児玉『その通り！！』ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ


児玉『《「怠ける」という意味がある、自動車などのエンジンの空ぶかしのことを何という？》　アイドリング　お見事！』

児玉『さあ、青の方何番？』

蒼星石『15番！！』


　　赤（真紅）　　緑（翠星石）　　白（水銀燈）　　青（蒼星石）
　　　　７　 　　　　　　１　　 　　　　　　４　　 　　　　　　８

児玉『さあ、緑の方お座りください』

翠星石『ぎ、ギリギリ間に合ったですぅ……』


　　　♪ピンポ～ンピンポ～ン


児玉『おっと、緑の方が座ってちょうど4人揃ったところで残るパネルは5枚、アタックチャンスとなりました』

真紅（ここでミスを犯せば、敗北は決まったようなもの……！）

翠星石（ううう……翠星石に勝ち目はあるですか……？）

水銀燈（アタックチャンス…………ここがターニングポイントねぇ……）

蒼星石（悪いけどアタックチャンスは、僕が有効に使わせてもらう！！）





児玉『さあ、それぞれの想いが交錯する中でアタックチャンスを手にするのは誰か！？ここが勝負の分かれ目、大事な大事なアタックチャンス！！』

　　　『スーパーミリオンヘアー！！』



雛苺「毎度毎度思うけど、これって所詮ふりかけなのー」

JUM「はっはっは」








児玉『さあ、大事な大事なアタックチャンス！！』

　　　♪デデン！


沢木『《ポーカーなどのカードゲームにおいて、あたかも強い……』

蒼星石（こいつは……！）

真紅（外さないのだわ！！）

翠星石（…………？？？）

水銀燈（…………？？？）

















　　　　　　♪ボーン

蒼星石『…………………………』

真紅『…………………………』
















蒼星石『…………ああああああああああああああああああああああああああああ！！！！！！』


児玉『赤の方がほんの僅かに早かった……赤！！』

真紅『ブラフ！！』

児玉『その通り！！！』ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

児玉『《ポーカーなどのカードゲームにおいて、あたかも強いカードを持っているかのように見せる
　　　　　ハッタリのことを何というでしょう？》　　ブラフ　　結構でございます！』

児玉『さあ、大事なアタックチャンスを手にされた赤の方、まずは何番？』

真紅『11番！！』


　　赤（真紅）　　緑（翠星石）　　白（水銀燈）　　青（蒼星石）
　　　　１１　 　　　　　　０　　 　　　　　２　　 　　　　　　８

児玉『さあ、そしてアタックチャンスの狙い目は何番？』

真紅『15番なのだわ！！』


　　赤（真紅）　　緑（翠星石）　　白（水銀燈）　　青（蒼星石）
　　　　１１　 　　　　　　０　　 　　　　　２　　 　　　　　　７

児玉『さあ、そしてアタックチャンスの狙い目は何番？』

真紅『15番なのだわ！！』



　　赤（真紅）　　緑（翠星石）　　白（水銀燈）　　青（蒼星石）
　　　　１１　 　　　　　　０　　 　　　　　２　　 　　　　　　７

児玉『なるほど……そこに入れられたか！』

真紅『フフフ、これで……って、どうしたの翠星石？』

翠星石『…………翠星石のパネルが０……もうおしまいですぅ……寝るですぅ……』

真紅『ちょっと、寝るんじゃないわよ！！』

翠星石『勝ち目のない勝負はしないですぅ……おやすみですぅ……』

真紅『翠星石……あなたまさか、優勝しなくても取ったパネル×1万円の賞金が貰えるということ、忘れたんじゃないでしょうね？』










翠星石『………………え？』

翠星石『ちょっと、なんでそのことを先に言わないですかぁぁぁぁぁ！！』

真紅『なんでって……スタッフが最初の説明の時に言ってたじゃない……聞いてなかったの？』

翠星石『あんな長くてかったるい話なんか聞いてられっかですぅぅぅぅぅ！！』

児玉『あーそこ、喧嘩しないでくださーい』





蒼星石『くっ……せっかくのアタックチャンスが……』

水銀燈『あ～あ……』

児玉『それでは次の問題、沢木さんどうぞ』



沢木『はい。《2008年に、俳優のオダギリジョーと……』

翠星石『もらったですぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ！！！』♪ボ～ン

児玉『み、緑……』

翠星石『香椎由宇ですぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっうぇっうぇ！！』

児玉『せ、正解……』








JUM「翠星石……目つきがさっきとは別人だよ……」

雛苺「あれはバーサクモードなのー」

児玉『さ、さあ緑の方、何番？』

翠星石『22番ですぅぅぅぅぅぅぅぅぅ！！』


　　赤（真紅）　　緑（翠星石）　　白（水銀燈）　　青（蒼星石）
　　　　１１　 　　　　　　１　　 　　　　　２　　 　　　　　　７

水銀燈『ああっ、私が入れる筈だった22番がぁ！！』

蒼星石『くっ……どうせなら24番に入れてくれればよかったのに……』

翠星石『ざまぁみろですぅぅぅぅぅ！！』

真紅『お、お金の力は恐ろしいのだわ……』





児玉『さあ、戦いも大詰めになってきた！4人でこの問題どうぞ』

沢木『《人気グループ、嵐のリーダーは……』

翠星石『これまたもらったですぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ！！』♪ボ～ン

児玉『み、緑……』

翠星石『もちろん、くすり智に決まってるですぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ！！』

　　　　　ブーッ！テッテレッテ～♪






児玉『……………………』

真紅『……………………』

水銀燈『…………………………』

蒼星石『…………………………』





JUM「…………………………」

雛苺「あながち間違ってはいないのー」

児玉『す、翠星石さん…………』

翠星石『え？翠星石は何か間違ってましたか？』

児玉『ご……ご起立願います…………』

翠星石『え？え？間違ってないですよね？大ま……』ブブブブブーーーーーッ！！

児玉『……ご起立願います……』

翠星石『何でですかぁ！！納得いかねぇですぅ！！！』





児玉『さ、さあ……気を取り直して3人でこの問題どうぞ……』

沢木『は、はい……。《ネパール語で「世界の頂上」を意味する、世界最高峰エベレストの……』

蒼星石（もうこれ以上パネルを渡すわけにはいかない……！）♪ポ～ン

真紅『ああっ！』


児玉『青の方早かった、青！』

蒼星石『サガルマータ！！』

児玉『その通り！』ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ


真紅『くっ……蒼星石に隙を与えてはならないのだわ……！』

児玉『さあ青の方、何番？』

蒼星石『４番！！』



　　赤（真紅）　　緑（翠星石）　　白（水銀燈）　　青（蒼星石）
　　　　１０　 　　　　　　１　　 　　　　　１　　 　　　　　　１０

児玉『ああっと、１０・１０で赤と青が並んだ！』

蒼星石『真紅…………負けないよ！』

真紅『わ、私だって負けるわけにはいかないのだわ！！』

翠星石『納得いかねぇですぅ……納得いかねぇですぅ……』

水銀燈『(´･ω･`)』



児玉『残るパネルは3枚！この問題3人でどうぞ』

沢木『《放射線に関する単位で、記号「Sv」で表す……』♪ポ～ン！





真紅『あああああああああああああああ！！』

児玉『……青！』

蒼星石『シーベルト！！』

児玉『その通り！！』ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

児玉『《放射線に関する単位で、記号「Sv」で表す線量当量の単位は何？》　シーベルト　その通り！』



蒼星石『よぉし、この調子で……！』

真紅『ぐぅぅ……最後の最後でスパートをかけてきたのだわ……』

児玉『さあ青の方、何番？』

蒼星石『14番！！』


　　赤（真紅）　　緑（翠星石）　　白（水銀燈）　　青（蒼星石）
　　　　９　 　　　　　　１　　 　　　　　　１　　 　　　　　　１２

児玉『さあ、残るパネルはあと2枚！緑の方、お戻りください……』

翠星石『納得いかねぇですぅ……納得いかねぇですぅ……』

児玉『く、くれぐれも危険な言動をなさらないように……』

児玉『それではこの問題、4人でどうぞ……』











雛苺「児玉さん、若干涙目ぎみなのー」

JUM「たぶん今までで一番キツい仕事だろうな、コレ」

沢木『《日本の海外への玄関口となっている、成田国際空港を意味するスリーレターコードは……』





真紅（この問題だけは外すわけにはいかないのだわぁぁぁぁぁ！！）♪ボーン

蒼星石『し……しまった！！』

児玉『……赤！』

真紅『Naritaだから……NRT！！』

児玉『ご名答！！』ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ


蒼星石『まずい……確実にあそこに入れられてしまう……！』

児玉『さて……赤の方、何番？』

真紅『15番なのだわ！！』



　　赤（真紅）　　緑（翠星石）　　白（水銀燈）　　青（蒼星石）
　　　　１２　 　　　　　１　　　 　　　　　１　　 　　　　　１０

児玉『さて……長かった戦いも残るパネルはあと一枚！』

児玉『赤の方が入れますと、そのまま赤が点灯して赤の優勝』

児玉『緑の方が入れますと、23番の赤が緑に変わるにしても赤の優勝』

児玉『白の方が入れますと、斜めに白が並び、赤と青の同点』

児玉『青の方が入れますと、縦の列が青に変わり、青の逆転勝ちとなります』


真紅（ゴクリ……）

翠星石（３万円ゲットする代わりに、真紅の優勝に貢献ですかぁ……う～ん……）

水銀燈

蒼星石（確実に行くには、僕が正解するしか……！）






児玉『さあ、これが最後の問題となるのでしょうか、この問題4人で参ります。どうぞ！』

沢木『はい。《砂糖を加えずに牛乳そのものを煮詰めて濃縮した、別名を「無糖練乳」という食品は……』



真紅（この問題だけは答えなければならないのだわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！）

蒼星石（これで最後だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！）

翠星石（わかるわけねぇですぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ！！）

ぎん


















　　　　♪ポ～ン

真紅『…………………………』

蒼星石『…………………………』

翠星石『…………………………』

.

児玉『…………………………』




















児玉『……………………青！！』

真紅『あ……あああああああああああああああああああああああああああああああああああ！！！！』



蒼星石『真紅…………この勝負、僕の勝ちだ……！』


児玉『青の方、答えをどうぞ！』


蒼星石『エバミルク！！！！！』


















児玉『……………………その通り！！！』ﾜｧｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ!!

児玉『さあ……青の方、ラストコール！！』

蒼星石『24番！！』


　　赤（真紅）　　緑（翠星石）　　白（水銀燈）　　青（蒼星石）
　　　　１０　 　　　　　１　　　 　　　　　１　　 　　　　　１３

児玉『……というわけで、13枚のパネルをお取りになりました青の蒼星石さん
　　　　充実のスペイン・パリ9日間の旅の挑戦権獲得！おめでとうございます！！』



蒼星石『やったぁぁぁ！！！』

真紅『蒼星石……悔しいけど私の負けなのだわ……』

蒼星石『真紅…………』

真紅『そのかわり最終問題、間違えたら承知しないのだわ！』

蒼星石『大丈夫。絶対正解してみせるさ！』





児玉『トップ賞の蒼星石さんには、ドラマティックジュエリーのジュエリーFONDからうんたらかんたら……』

沢木『そして今日ご出場頂きました真紅さん、翠星石さん、水銀燈さんには、プレリーシミズよりうんたらかんたら……』

児玉『さあ、その都市の名は！？』



蒼星石（…………最初のホームセンターが何なのかは全く分からない……）

蒼星石（2番目の画像…………豊かな自然……）

蒼星石（そして最後の画像……おそらく真ん中に映ってるのは市章……そして橋……）












蒼星石（………………これはもしかして……！！）

蒼星石『……………………釧路市！！』



真紅（ゴクリ……）

翠星石（ゴクリゴクリゴクリグリコゴクリ……）

.

児玉『……………………』


















児玉『……正解！！！！！！！！！』

蒼星石『やった…………やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！』

真紅『蒼星石！おめでとうなのだわ！！』

翠星石『すごいですぅぅぅぅぅ！！』

蒼星石『えへへへへ……///』




水銀燈『……う～ん……何が起こったというのぉ……？』






児玉『一体どこでわかりましたか？』

蒼星石『自信はなかったんですけど……2番目の画像、もしかしたら北海道かどこかの湿原なんじゃないかなって……』

児玉『まさしくその通り。ではパネルを抜いて見てみましょう』

児玉『北海道東部に位置する釧路市は、ホームセンター・ホーマック発祥の地であり……』



児玉『周囲には緑あふれる釧路湿原が広がっており、身近に自然と戯れることができる都市であります』



児玉『釧路市、と…………青の蒼星石さん、改めておめでとうございます！！』ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

蒼星石『ありがとうございます！！』



児玉『それではアタック25、また来週！』


　　　　　♪にじゅうご～～～～～！

終わった・・・？




乙！！

これで終わりかな？
乙

　　　～後日談～


JUM「いやぁ～、すごいじゃないか蒼星石！おめでとう！！」

雛苺「ヒナ、最初からやってくれるって信じてたのー」　←

蒼星石「えへへ……////」

真紅「いやぁ……本当に熱い戦いだったのだわ……」

翠星石「結局もらえたのは、賞金1万円と参加賞の財布とかですぅ……」

JUM「それでも十分いいじゃないか！……あれ？そういえば水銀燈は？」

蒼星石「なんか『私はまだ未熟者。心身共に鍛えて強くなって戻ってくるわよぉ……』って言って、自分探しの旅に出たよ」

翠星石「今頃はアゼルバイジャンあたりにいるはずですぅ……」

JUM「なんじゃそりゃ……」


真紅「私の挑戦は終わらないのだわ！今度は……」

JUM「いいかげんにしろーーーーーっ！！」


　　　　　　　　　　　完

……というわけで、これでこのお話は終了でございます

こんなしょーもない話を3日間にわたって見てくれて、本当に感謝してるんだぜ！

それじゃ、次回何かやるときよろしくな！！



……以上、最近視聴者参加のクイズ番組がなくなってきていることを嘆いている>>1がお送りしますた

アタック25最高！！

乙