1:◆6RLd267PvQ 24/05/26(日) 18:14:55 ID:idmj
シンデレラガールズとの越境です。
苦手な方は引き返すのだ。

2: 24/05/26(日) 18:15:12 ID:idmj
清夏「あれ…ちょっと、もしかして加蓮っちじゃん!」

加蓮「あー……その独特な呼び方……変わってないね清夏…」

清夏「え、何で何で!?病院は…?」

加蓮「無事卒業、お生憎様で」

清夏「マ!?てかちょっとどっか入って話そうよ!久しぶりに会ったんだしさぁ」

加蓮「強引だなあ…まぁ、今丁度ヒマだし、いいけどさ?」

~~~

3: 24/05/26(日) 18:15:30 ID:idmj
清夏「あ、アイスコーヒーお願いしまーす♪」

加蓮「私は……ん~、ミントティーで」

店員「かしこまりました、少々お待ち下さ~い」

清夏「てか、何か体つき?顔色?前会った時よか全然…」

加蓮「そりゃあ、今は仕事もしてますし?これでもそれなりに元気なんだから」

清夏「え、仕事って、学校は…?」

加蓮「大丈夫大丈夫、ちゃんと通ってるしお金にも困ったりとかしてないし」

店員「お待たせしました、ミントティーと…アイスコーヒーですね、ごゆっくり」

4: 24/05/26(日) 18:15:44 ID:idmj
清夏「あ、ありがとうございます」

加蓮「どうも~」

店員「…あの……もしかしてなんですけど…北条加蓮ちゃん…だったりします?」

加蓮「…えーと…まぁ、ハイ」

店員「キャー!本物!?あの、えと、サインとか…」

加蓮「事務所通して貰わないとそういうのは…」

清夏「…げほっ、えっほ……え、何が何が…!?…てかもしかして仕事って」

加蓮「うん、アイドル」

清夏「マ!?!?」

~~~

5: 24/05/26(日) 18:16:04 ID:idmj
許可貰えた店員「家宝にしよ…」ホクホク

加蓮「…一応そこそこ売れてきたと思うんだけどねぇ…知らない人はまあ知らないよね~…アハハ」

清夏「や、マジでそれはゴメンって言うか…ちっともそういうの結び付かなかったって言うか…」

加蓮「まぁ、シンデレラガールって言っても他所での知名度はこんなもんだよね、知ってた。オーバーランククラスにでもならないと天下なんて無理かぁ」

清夏「……じゃあさ、これも言っちゃっていいのかな…」

加蓮「ん~?」

清夏「アイドルの学校通ってんの」

加蓮「誰がよ」

清夏「…流れ的にあたししかいなくない?」

6: 24/05/26(日) 18:16:21 ID:idmj
加蓮「…ふーん……げほっ、けほっ!」

清夏「やっぱ言っちゃダメなやつじゃんほら!」

加蓮「人が飲み物飲んでる時におどかさないでげほっ」

清夏「え~と、むせた時ってどうするんだっけ、あ、さするんだ、よしよし」ガタッ サスリサスリ

加蓮「えほ……あーもー…変なトコ入ったって…」

清夏「初星(ウチ)の学園な変なトコじゃないって!ちゃーんと下調べしたし!」

加蓮「気道に!!お茶が!!」ダンッ

清夏「あ、ソッチ」ポンッ

7: 24/05/26(日) 18:16:34 ID:idmj
加蓮「も~…相変わらず抜けてるというかド真面目というか…」

清夏「え、なになに、もしかして今あたし褒められた?」

加蓮「おめでたいなって思った」

清夏「ひどっ!?」

加蓮「はいはい冗談冗談…でも何か笑っちゃうね、片やアイドルで、もう片方がアイドル志望で、そんな2人が元は同じ病院に入院してたって言うんだから」

清夏「あ~…あたしのはホントにちょっとだったけどね、加蓮っちに比べたら」

加蓮「…その、踊れるの?」

清夏「んー……」

8: 24/05/26(日) 18:16:50 ID:idmj
加蓮「…そか」

清夏「ゴメン、気遣わせるつもりとかマジでないしっ」

加蓮「わかってるわかってる、気を遣える程の余裕とか実はないもんね~アンタって」

清夏「これでもクラスではそこそこ気を遣える方だと思ってるけどね…?」

加蓮「そんな、清夏に気を遣わせるとかよっぽど崩壊したクラスじゃないと無理じゃんあはは」

清夏「……頃すの殺さないのって言う子が普通にいたりするな~…」

加蓮「……え、拓海みたいなヤツ…?」

清夏「誰?」

加蓮「ああ、こっちの話こっちの」

9: 24/05/26(日) 18:17:12 ID:idmj
~~~

加蓮「そっか、友達の為なんだ」

清夏「まぁ、リーリヤがちゃんと独り立ちできるまでの、オマケ的な感じ?あたしはご覧の通り膝がこんなだしさ、そんなアイドルで天下がどうのとか、ね?」

加蓮「…私も昔はそんなだったなあ」

清夏「へ?」

加蓮「努力だの何だの、そーいうのはできる人だから言えるんだって、諦めてた」

清夏「…うん」

加蓮「時間を潰すのにTVばっかザッピングしてさ、だから清夏の事も病院で見た時にあ、この子TVで見たことあるなって、すぐわかった」

清夏「うん…」

10: 24/05/26(日) 18:17:27 ID:idmj
加蓮「ビックリしたんだよ、いつもは私が読み聞かせやってるのにさ、いつもの場所に行ったら有名人が先に絵本の読み聞かせ、子供達にやってあげてるんだもん」

清夏「加蓮っちのお株奪っちゃったよね」

加蓮「別に紙芝居屋さんのつもりもないからいいんだけど、普通にビックリするってば」

清夏「何て言うか、気分転換的な?ずっとモヤモヤしてるのも、らしくないって言うかさ」

清夏「……ダメなものはダメなんだし。それなら、切り替えなきゃダメってことじゃん?」

加蓮「もんのすごーく未練がましい」

清夏「そかな」

11: 24/05/26(日) 18:17:39 ID:idmj
加蓮「そう、目ぇ背けて、逃げた気でいるかもだけど、結局また『誰かのため』?」

清夏「ちが……リーリヤは別にあたしそんな風に…」

加蓮「じゃあ、頑張るしかないね。じゃないと一番ミジメなの、結局清夏自身だよ」

清夏「……そうなのかな……何かぐちゃぐちゃしてきた…わかんないよ…あたし…」

加蓮「じゃあ、私から一言だけアドバイス」

~~~

12: 24/05/26(日) 18:17:52 ID:idmj
~後日、初星学園~

清夏P「清夏さん、やはり今…」

清夏「うん、膝のとこゾワッとした…ダメだね、大口叩いといて」

清夏P「清夏さんの膝は完治しているとは言え、精神的なトラウマは…やはり時間をかけて慣らしていくしかないでしょうね」

清夏「ん、わかってる。一歩ずつ、だよね」

清夏P「…しかし以前よりは動けるようになってきてもいる…それ程間が空いたわけでもないのに…何が…」

清夏「ん~……ちょっとね、言われたからかなぁ」

清夏P「何をです?」

13: 24/05/26(日) 18:18:06 ID:idmj
清夏「時間は有限なんだ、ってさ。昔の知り合いにバッタリ出くわしちゃって、それでね」

清夏P「手厳しい方ですね」

清夏「ホントだよ、言ったのがあの子じゃなかったら、もしかしたらその場で怒っちゃってたかも…これでも余裕、ないしさ」

清夏P「しかし、それで前に進めたのなら…」

清夏「うん、むしろ感謝してる。歩幅は急に変わんないけどさ、それでも一歩ずつ、一歩ずつ」

清夏「……夢に追い込んだ責任ってヤツ、かな」

清夏P「そう何もかも背負う必要はありませんよ」

14: 24/05/26(日) 18:18:18 ID:idmj
清夏「聞こえてたなら流して欲しかったな~Pっちはさぁ…そゆトコあるよねぇ」

清夏P「それを言うなら清夏さんも、そういうところ、ですよ」

清夏「…ぷっ」

清夏P「もし良ければ、聞かせて下さい、そのお友達の話。何らかのヒントになるかもしれない」

清夏「もー、何でもかんでもプロデュースに繋げようとする」

清夏P「そう、指導を受けてきましたので」

15: 24/05/26(日) 18:18:28 ID:idmj
清夏「じゃあ、いつか、あの子にもリーリヤにも胸を張れるくらいになったら…その時に話たげる」

清夏P「…成程。先の楽しみというのも良いものですね」

清夏「でしょ?…じゃあ休憩終わりって事で!頑張っちゃうぞ~!」

※彼女が相部屋の親友とステージを創り上げる日は、きっとまだ、先の話だ。

そして、いつかは……かつての友と競う日も。

それもまた、先の未来で。

おわれ。

16: 24/05/26(日) 18:19:05 ID:idmj
学マスアイドルは情報がまだまだ少ない。
二次創作をするなら今のうちかもしれぬ。

お目汚し、失礼をば。

引用: 紫雲清夏「いつかの未来で」【越境】