352: 2015/01/14(水) 18:32:02.31 ID:Wx19hk2CO

353: 2015/01/14(水) 18:43:56.63 ID:Wx19hk2CO
ヴィーン!ヴィーン!シンニュウシャ!シンニュシャ!ハイジョセヨ!!

警備ロボ「ドーモ!モーターヤブです!非常事態につき降伏は受け入れ…」

美琴「いやーっ!!」ドッゴァーッ!!

警備ロボ「ピガーッ!?サヨナラ!」ボギャアッ!!

美琴「結構厳重なセキュリティね!でも止まってはいられないのよ!!」


………………………

数日前

???「あら…?来客かしら、珍しいことね」

美琴「あなたが…妹達の教育(テスタメント)をプログラミングした布束砥信ね!?」ザッ!

布束「…Exactly(その通りでございます)私が布束砥信よ…たっぷり」ドン!
8月31日(さいごのひ)
354: 2015/01/14(水) 18:51:34.14 ID:Wx19hk2CO
美琴「え…えーっと…あ、あなたが実験に深く関わっていることは知っている!洗いざらい喋ってもらうわよ!」

布束「Maybe(もしかして)…あなたオリジナルね?もしかしなくても」

美琴「…それがどうしたのよ」

布束「いいわ、知ってる事を話しましょう…たっぷり」ドヤッ!

美琴「へっ?」キョトン

布束「After all(つまり)…実験を止めようとしているのはあなただけではないということよ」

美琴「!」

356: 2015/01/14(水) 19:27:28.30 ID:Wx19hk2CO
布束「わたしは実験の参加者としてあの子達(シスターズ)とたっぷりコミュニケーションをとるうちに、一人の人として向き合ってみたくなった…理由はこんなところかしら?」

美琴「………」

美琴(まさか…そんな研究者がいたなんて)

布束「だから実験を中止してオリジナルも一緒に電撃戦隊ミサカイレブンを結成することを提案したんだけど却下されたわ」

美琴「や、やっぱあんたもマッドサイエンティストじゃないのッ!?」ムガー!

布束「いいと思うのだけれど…しょうがないから妹達に『感情』をインストールしたの、たっぷり」

美琴「えっ?感情…ですって…?」

布束「もし彼女たちに自己の意識が生まれれば、自分達から実験を拒否するようになるかと思ったのだけれど…I'm sorry(残念ながら)成功はしなかったわ」

357: 2015/01/14(水) 19:42:26.06 ID:Wx19hk2CO
美琴(じゃあ…アイツ(上条)と会ったあの子にも…感情があったって事?)

布束「でも私にできる抵抗なんてそれくらい…だからあなたにすべてを話すのよ、オリジナル」

美琴「…分かった!私が必ずこの実験を止めてみせる…約束するわ!」

布束「…Wonderful(すばらしい)私にお願いできる資格はないかもしれないけど…どうかあの子達を救ってあげて欲しい、頼んだわ」

美琴「ええ!」

美琴(そうだ…気持ちが揺らいでいるヒマなんてない!絶対に…絶対に救わなければ!!)ギュッ…!



布束「ちなみになんだけど、感情を構成するために使った資料には奇妙な漫画やら忍殺小説やら百合姫やら薄い本やら姉妹萌漫画やらラノベやら色々とあるんだけど…そういえばこれも個性だと思って元々の喋り方をそのまま残した子もいたわね、たっぷり」ドヤッ!

美琴「あからさまにマッドサイエンティストじゃないのーッ!?」ガーン!




………………………………

360: 2015/01/14(水) 20:19:54.13 ID:1yqki4XY0
美琴(彼女から教えてもらったこの研究所…『第1位』の正体だけは分からないと言っていたけど、ここになら必ず重要な情報があるはず!たっぷり!)

ウィーン…

美琴「さて…中枢部はここかしら?ハッキングして…と」

カタカタ…

美琴(うーん…何か情報は……)

美琴「…ん?これは…?」

『第10回実験』

美琴「これは…もしかして…!レベル6シフト実験!?大当りだわ!!」

362: 2015/01/14(水) 20:27:54.74 ID:1yqki4XY0
カタカタ…

美琴(…でも第10回実験?想定していたよりも全然少ない…)

美琴「いや!回数は問題じゃあないわ!こんなフザケた実験を今すぐ止めないと
!」

ピッ…ザザザッ…

美琴「…ん?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

美琴(これは監視カメラの映像?ずいぶん乱れているけど…)

…アウッ!

美琴「…なっ!?」

アーア…ヤメトケッテイッタノニヨォ…

美琴「こ、この二人の人影……!」

ウッ…ウウウ…

ベクトルソウサニハ無意味ダッツーノ…運動エネルギーヲ自由ニ操作、反射………………


美琴「ベクトル…操作?」

363: 2015/01/14(水) 20:40:15.29 ID:1yqki4XY0
とあるマンション

一方通行(くそっ…!クソッ!!なんでだァ!なんでなんだよッ!!!)ドン!ドンドン!

一方通行「なんで…なんでアイテム二号があっても氏ぬンだよ…」ガクー

黄泉川「あんたそこで何回ティウンしてるじゃん…」

ピンポーン

黄泉川「ん?来客か…」スタスタ…

一方通行「チクショウ…1UP生首につられちまうとは…あぁ…」

黄泉川「道行!あんたにお客さんじゃんよー!」

一方通行「…客ゥ?誰だァ?」ポーズボタンット…

364: 2015/01/14(水) 20:44:33.14 ID:1yqki4XY0
一方通行「ハイハーイ…どちらさ」ガチャ




ミサカ?「……あ…あうう…えっと……」モジモジ…

一方通行「」ズコー!

一方通行(お…お宅訪問ナンデ!?)

一方通行「ナッ…なんだテメー!実験ハネ続けたからって家に来ることたーねーだろッ!!」

ミサカ?「ふ、ふぇっ!?ご…ごめんなさい!ごめんなさい!」ペコペコペコペコ !

一方通行(…あれ?キャラ違くね?)

ミサカ10号「あっあのー…申し遅れました、わたしミサカ10号といいます…よっ宜しくお願いします…はい」オドオド…

一方通行(…調子狂うぜェ) ポリポリ

365: 2015/01/14(水) 20:46:36.61 ID:1yqki4XY0
一方通行「あー…その10号さンが何の御用で?」

10号「あ、あのですね、次の実験場所をお伝えにきまして…」

一方通行「実験場所ォ?また何で…」

10号「…やっぱそうですよね」グス…

一方通行「…は?」


10号「やっぱり…実験拒否ですよね…」ウルウル…

一方通行「…あ、あのー」

10号「ごめんなさい!差し出がましいことをして本当に申し訳ありませんっ!!」ブンブンブンブンブンブン!

一方通行「話聞けってェ!そもそもなんで直接教えに来たンだよ!? 」

366: 2015/01/14(水) 20:49:13.98 ID:1yqki4XY0
10号「うっ…ぐすっ…あ、あのですね…実験のバックアップを予定していた研究所がですね…何者かの襲撃によって機能できなくなりましてですね…はい」

一方通行(何者か…ねえ)

一方通行「ま…いいや、場所はどこだ?」

10号「…えっ?」

一方通行「実験やるってことだよォ」

10号「わっ!そ、それは大変助かります!ありがとうございます!ありがとうございますっ!!」ブンブンブンブン!

一方通行「人ン家の前で頭下げまくるのやめろォ!」

367: 2015/01/14(水) 20:50:53.40 ID:1yqki4XY0
10号「そ、それでは実験場所は△△地区の風力発電所近くです!お時間かけて申し訳ありませんでしたー!!」ピュー!

一方通行「あっ!オイ!」

…コケッ!

10号「あっ」

ズベシャア………

一方通行「……」

10号「……」

スクッ…

10号「あうう…」ウルウル

タタタタタタター…

368: 2015/01/14(水) 20:58:03.71 ID:1yqki4XY0
一方通行(…なンか前に読んだ姉妹萌漫画に出てたような…)

一方通行「ま…まァ、これで決着がつけれるぜ!クローンの脳波解析で実験の発案者まで行き着くかどうかだが」

一方通行(…いや、必ず見つけ出してブッ飛ばす!それしかねェよなァ〜!)グッ!

一方通行「待ってやがれ…このクソッタレな実験を終わらせてやらァッ!!」パシン!


ガチャッ!

一方通行「黄泉川!用は終わったぜェ!」

黄泉川「あー…すまん、間違ってゲーム機蹴っ飛ばしたらフリーズしちゃって…」タハハハ …

一方通行「おっ……オアアアアアア!?こっちこっちオアアアアアアーッ!?(錯乱)」

374: 2015/01/15(木) 16:13:56.54 ID:3rI5Onx1O
バッテリーの残りが実際少ない!
それスタ!

375: 2015/01/15(木) 16:18:08.38 ID:3rI5Onx1O
ザァアアアアアアアアア………


美琴「はぁ…はぁ…はぁ」タッタッタッタ…

美琴(こうして…実験場所に走っているけれど…)

…ピタッ

美琴(私なんかに…本当に止められるの…?)

ザァアアアアアアアアア………

美琴(第一位の能力はベクトル操作、電撃なんて簡単に曲げられてしまうかもしれない…いや、レールガンさえも)

美琴「それに…」

美琴(もし第一位がとんでもない残虐な性格でカタカナ言葉で発狂野郎でファッションセンスゼロでモヤシ野郎の口リコン野郎だったら…)

………………………………

一方通行?「いいねェいいねェ!小学生は最ッ高だねェ!!」コカキクケコカコカコ!!

………………………………

美琴「………ッ!」ブルッ

377: 2015/01/15(木) 16:22:22.20 ID:3rI5Onx1O
美琴「…でも」

美琴(この実験を知っているのは私だけ…あのクローン達の存在を知っているのもあたしだけ…この実験の後あの娘たちはどうなっちゃうの…?あたしはそれでいいの?)

美琴「…だめよ、そんなの駄目!!いくらクローンだからってあの子たちは私そのもの!」

美琴(私が…決着をつける!!この身を滅ぼそうともッ!!)グググッ …!

美琴「そうだ…!早くいかな………きゃ………」ハッ…




ザァアアアアアアアア………

上条「…よお、ビリガキ」

378: 2015/01/15(木) 16:25:00.69 ID:3rI5Onx1O
美琴「あ、あんた…!」

上条「やれやれ…いつも追いかけ回される側なのに追いかける側になるとはな」

美琴「…どいてよ」

上条「思いだせばここはてめーが豆鉄砲ブッぱなした橋じゃねーか、何か因果的なモンも感じるな、ン?」


ザァアアアアアアアア………


美琴「どいてって…いってるのよッ!!」バリィイイイイイイイッ!!

上条「…フン」パキィン!

379: 2015/01/15(木) 16:29:01.83 ID:3rI5Onx1O
美琴「ッ!!」

上条「クローン…実験…戦闘テスト」

美琴「なっ…!なんでアンタがそれを…!?」

上条「図星みてーだな…やれやれ、こんなブッ飛んでる実験が行われてるとは…しかも戦闘跡を観ると相手は相当ヤバイ奴のようだな」

美琴「………」

上条「大方、自分はどうなってもいい…どんなことをしても実験を止める、そう
思ってるんじゃねーか?」

美琴「…そのつもりよ!私はどうなってもいい!あの実験を止めるの!!」 クワッ!

上条「…てめーに何ができる?」

美琴「うっ…!」

上条「冷静さを失った頭に相手との能力差…しかもてめーは中学生のガキんちょ、勝てる要素が見当たらねーな」

美琴「…知ったフウな口を聞かないで!!アンタをブッ飛ばしてでも私は行かなきゃダメなのよ!!」バリバリバリバリバリバリ!

380: 2015/01/15(木) 16:33:47.69 ID:3rI5Onx1O
上条「…そうか」

美琴「わかったなら早く道を…!」


…ビッ!

美琴「…えっ?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

上条「一発…一発撃ち込んでこい、『あの時』みてーにな…」

美琴「…あ、アンタ!!」

上条「それで俺がブッ倒れたらてめーの好きにしろ、俺は逃げも隠れも…避けもしねー」

美琴「…………」ブルブル…

上条「どうした…やるのかやらないのか?それとも逃げるのか?」

美琴(う…うううう…うううっ…!!!)

美琴「……くそ、くそくそくそッ!!やってやるわ!やってやるわよッ!アンタを…ぶっ飛ばすッ!!」バッ!

381: 2015/01/15(木) 18:09:23.06 ID:rmIite71O
ヒュオオオオオオオオオオ…

上条「…………」

美琴「……フゥ……フゥ…… 」グググ…

美琴(動いて…動いてよ私!!どんなことでもするって決めたんでしょ!?)

上条「…どうした」

美琴(コイツを吹っ飛ばしてでも…吹っ飛ばしてでも!!)

美琴「うううう…!」バリバリバリ…

上条「…来いッ!」ギン!

美琴(……やってやるッ!!)



キュイーーーーン…!

美琴「……うわァアアアアアアーッ!!!」 ドッゴォオオオオオオオオオオオオオン!!!


382: 2015/01/15(木) 18:16:42.05 ID:0NmC66sm0
上条「………」

美琴(う…うそ!?なんで避けな……)



…ボッゴォオオオオオオオオーン!!

美琴「…ううッ!!」ズサァッ!


シュウウウウウウウウ………

美琴(やって…しまったの?あたしは………本当…に…)ガクッ…


ウウウウウウウ………………







「…やれやれだ」



383: 2015/01/15(木) 18:19:07.14 ID:0NmC66sm0
美琴「あっ…あんた!?な、なんで………!!」

上条「避けないと言ったハズだ…あんな手元がブレブレの攻撃なんて当たるわけねーだろ、迷いが体に出ちまったようだな」ザッ…ザッ…

美琴「あ…あああ……」

スタッ…

上条「ここまで近くに来ちまったが…?」

美琴「私は…私は…」プルプル…

上条「………」

ポン


美琴「…え?」

384: 2015/01/15(木) 18:23:14.79 ID:0NmC66sm0
上条「…なにもかにもひとりで抱えこんでんじゃねえ」

美琴「あ……あう……」ジワ…

上条「自分の命を軽く扱うな…命に代えられる物は何も無い」



美琴「あうううううううう………」ポロポロ…

上条「………ハァ」

美琴「うううう…!うあああーっ!!」ガバッ!

385: 2015/01/15(木) 18:29:33.10 ID:0NmC66sm0
ザァアアアアアアアアア…

美琴「わたし…わたし怖かったの!これが知られたら…みんなと一緒にいられなくなっちゃうかもって!それで……あの娘たちをどうにかしなきゃって……わたしがなんとかしなきゃって……!」 ポロポロポロポロ……

上条「…………」

美琴「ひとりで…なにをしても……うまくいかなくて…だから、だから!わたしこわくて……どうなっちゃうんだろうってこわくて……………ううううううう!!」ポロポロポロポロ……



上条「………やれやれだぜ」

美琴「うぁああああ……!」グスグス

386: 2015/01/15(木) 18:32:34.63 ID:0NmC66sm0






ーーーーーーー雨があがったーーーーーーー






388: 2015/01/15(木) 20:50:31.89 ID:0NmC66sm0
…………………

上条「落ち着いたか…?」

美琴「う、うん…ありがと」

美琴(わ、我を忘れてたけど私からこいつに抱きついちゃったのよね…)

美琴「///」…ボフッ

上条「…本当に落ち着いたのか」

美琴「だっ、大丈夫よ!冷静にはなったけど…実験をこのままにしておくわけにはいかないわ」

上条「……」

美琴「だって…あの娘たちは元々わたしのDNAから生まれた…言うなれば私自身!見捨てられない!」


上条「…例えば、だ」

美琴「へ?」

上条「てめーの話だと学園都市第一位をレベル6させる実験…だそうだな」

美琴「え、ええ…そうだけど」

上条「もし…その第一位が誰かに負けることがあったら実験の主導者の奴らはどう思うだろうな?」

389: 2015/01/15(木) 20:54:22.97 ID:0NmC66sm0
美琴「…それは」

上条「誰とも知れないやつに負けちまうような第一位がレベル6になれるはずがない、この実験は無価値だ…こう思うかもしれん」

美琴「確かに…イレギュラーによる実験中止の可能性も無くはないけど…」

上条「…しかも負かしたヤツがただのレベル0の一般人だったら?」

美琴(…!!)

美琴「あんた…あんたまさか!まさかそんなことッ!!」

上条「…やれやれ、やることは決まったみてーだな」



ドドドドドドドドドドドドドドドドド


上条「この実験は……おれが止める」

397: 2015/01/16(金) 08:35:43.72 ID:6FA3g86eO
風力発電所近く、空き地

ヒュオオオオオオオオオォ…


一方通行「ここが実験場かァ…?もっと具体的な場所伝えろっての!」

一方通行(計画の方は出来上がってる…あとはこの実験を乗り切るだけだぜェ)

一方通行「さてとアイツは…」キョロキョロ

10号「あっ!一方通行さんお待たせしましたっ!!」タタタタタ…

一方通行「おい!また走ると転…」

10号「…あうっ!」ベシャ!

398: 2015/01/16(金) 08:38:18.95 ID:6FA3g86eO
一方通行「…言わンこっちゃねェ、立てるか?」グイ

10号「はうう…すみません」

一方通行「思うんだがよォ…おめー戦えんのかよ…」

10号「だっ、大丈夫です!戦闘学習はしましたしシスターズの今までのデータがありますので!はい!」ガチャ!

一方通行(ウソくせえ…銃が似合わなすぎるぞ)

10号「そっ!それでは第10回実験を始めます!宜しくお願いします!」ペコリ!

一方通行「…へいへい」

一方通行(それじゃあとっとと終わらせ…)フー…

399: 2015/01/16(金) 08:40:16.39 ID:6FA3g86eO
……ガガガガガガガガガガガガガガ!!


一方通行「…うおあッ!?」 ギンギンギンギンギンギンギンギン!

一方通行(お…オイオイいきなりかよ!)

コロコロ…

一方通行「くそっ!アイツどこに……ン?」



シューーー…………

一方通行(ゲッ!?しゅ、手榴だ…)


…ズドォオオオオオオオオン!!

400: 2015/01/16(金) 08:42:00.08 ID:6FA3g86eO
10号「ふー…」ヒョコッ

10号(…やっ、やった?…のかな)

シュゥウウウウウウウ…

一方通行「…げほっげほっ」

10号「!」

一方通行「クソッタレ…今までのこと学習してるってのはマジみてェだな、容赦ないぜ…」

10号「う…ううっ!」ジャキッ!

401: 2015/01/16(金) 09:20:19.94 ID:6FA3g86eO
ガガガガガガガガガガガガ!

一方通行「無駄だァ!ベクトル前面防御!!」ガギンガギン!

…ダダダダダダダダ!

10号(…来るッ!!)

一方通行「ドラァッ!」ブン!

10号(くっ!は、反撃しなきゃ!)サッ!

10号「はあっ!!」ドシュッ!!

一方通行「…ッと!」

一方通行(なるほど、結構な身体能力してるぜ…だがなァ!)

402: 2015/01/16(金) 09:23:10.72 ID:6FA3g86eO
一方通行「ブン投げるッ!」ブゥン!

10号「ッ!」クルッ

スタン!

10号(よし!ここで銃撃を…)ジャキッ!

一方通行「甘ェーンだよォ!ベクトル弾ッ!!」ズギュン!

10号「あうっ!」バシイッ!

10号(し、しまった!武器が…!)

403: 2015/01/16(金) 09:28:53.66 ID:6FA3g86eO
一方通行「命中!威力は抑えてあるけどな!」

10号「うう…!」

一方通行「さて…そろそろ決めさせてもらうとすっかなァ〜!」ツカ…ツカ…

10号(まだ、まだアレがある…!)

一方通行「どうした?降参か?オレとしちゃあそっちの方がラクで……」

…カチリ


一方通行「…ン?」


10号「…かかった!」ダダダダッ!

一方通行「オイ、これって…!」



…ズドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!

10号「ううっ!」ズサァアアアアアア!

405: 2015/01/16(金) 09:42:41.84 ID:6FA3g86eO
10号(そ、そんな!今の爆発を…!?)

一方通行「どーやら足元には能力が行き届かないと思ってたみたいだが、見当違だぜ?その気になれば脇の下でも反射できンだよ!!」

10号「うっ…!!」

一方通行「ホレ、戦闘不能だろォ?もう実験は終了だ!」

一方通行(さーて、とっとと情報を引き出すとすっか…)



10号(こう…なったら…!)スポンッ!

406: 2015/01/16(金) 09:47:44.79 ID:6FA3g86eO
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

一方通行「…オイ、何やってる?」

10号「実験は継続されています…どちらか一方が倒れるまで…!」ジジジジジジジ……

一方通行「…まさか!?よせっ!!」 バッ!

10号「不可能です!中断するわけには…」


一方通行「クソッ!!」ドン!

10号「あうっ!」


ズッ…

ドォオオオオオオオオオオオン!!!

一方通行「う…うぉああああああーッ!!」バキィイイイイイン!

407: 2015/01/16(金) 09:54:06.28 ID:6FA3g86eO
シュウウウウウウウウウウ…

一方通行「くはァー…はァ…」

一方通行(…オイオイ!今までもやばかったがコレは流石にシャレにならねェぞ!!)

一方通行「それに…とっさに突き飛ばしたがアイツ…!」タッ!



10号「……………」

一方通行「……オイッ!生きてるか!?しっかりしろ!!」

10号「………うう 」グググ…

一方通行(フゥ…息はあるみてェだな、ひでえケガはしてるが)

一方通行「コイツにこんな事をさせたのは…」


409: 2015/01/16(金) 12:00:08.57 ID:G65x29lHO
……………………………

バン!

一方通行「だからよォ芳川さン!おれは実験に参加しねェーって言ったろうがよォ!!」

芳川「わかってるわ」

一方通行「そのクセして、毎回実験だ実験だぬかしながらクローン達が来やがる!どうなってやがンだ!」

芳川「…………」

一方通行「オイ!何とか言……」


芳川「私は…実験から外されたわ」

一方通行「…なッ!?」

410: 2015/01/16(金) 12:04:24.40 ID:G65x29lHO
芳川「正確に言えばクローン製造の技術だけ、丸々奪われてしまったわね」

一方通行「な、なんでまた…」

芳川「ある人に目を覚ましてもらった…そんなとこかしら」

一方通行「…あんた」

芳川「それで実験に意義を申し立てたら問答無用で外された、というわけ」

一方通行「そンな事が…」

芳川「一方通行、あなたに一つ行っておくわ、この実験の首謀者は病的ともいっていいほどレベル6に固執している…手段なんて選ばない」

一方通行「…………」

芳川「気をつけなさい、私に言えるのはそれしかないわ」

…………………………………

411: 2015/01/16(金) 12:06:58.27 ID:G65x29lHO
一方通行(…野郎ッ!!命をなんだと思ってやがるンだクソッ!)ギリィッ…!

一方通行「ますます…首謀者をこの手でブチのめしたくなったぜェ」

一方通行(……まってやがれ、氏ぬほど後悔させてやんよォ!)


10号「……うぐっ!うううう……」

一方通行(しかしこのままだとやべェ
、まずはコイツの治療をしねえと…) キュウウウウウウウン

10号「……う」

一方通行「…できんのはここらへんまでか、あとは病院に」





??「……オイ」

412: 2015/01/16(金) 13:14:01.29 ID:akWn/bLFO
一方通行「……アン?」

上条「ソイツから離れろ」


一方通行(なんだ…何だこの男はァ…!?そしてこの恐ろしい威圧感はッ…!!)


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


上条「…ソイツから離れろと言ったはずだが、聞こえなかったみてーだな」スタスタ…

一方通行「何モンだ…アンタ」スクッ



上条「……ただのレベル0の一般人だぜ」

413: 2015/01/16(金) 13:16:06.75 ID:akWn/bLFO
一方通行(ウ、ウッソだろォ…!こんな凄み一般人に出せるわけねェだろ!!)

上条「おや?てめーに一番話があるやつも来たみてーだな」

ザッ

一方通行「……!?」

美琴「あんたが…あんたが第一位、一方通行(アクセラレータ)…」

一方通行(シスターズのオリジナル、御坂美琴か!?なンでここに!!)

414: 2015/01/16(金) 16:55:27.22 ID:ZPAe2DrP0
美琴「…………」

この時美琴は思った…

「思ったより普通の顔をしている」と

整った顔立ちで、その眼は優しげであり

その体は細身であったがしっかりと筋肉はついているようだ…

フト見たら、どこにでもいる気のいい青年にも見えなくもない

だが…

普通とは決定的に違うところがある…

それは病的とまでいえる白い髪と肌!と変なインナー!

これは彼の恐るべき能力の副産物とでもいうのだろうか…と美琴は思ったッ…!!

415: 2015/01/16(金) 16:58:29.64 ID:ZPAe2DrP0
上条「オイ…倒れてるアイツのとこに行ってやれ」

美琴「う、うん!」タタタタ!

一方通行「………」

上条「さて、ここからは質問タイムだ…全部正直に話してもらおう」

一方通行(こいつはやべェ…嘘を言える雰囲気じゃねえな…)ゴクリ…

一方通行「…分かった」

上条(…ム?意外に素直なヤツだな、追い詰められた獣のように抵抗すると思ったが…)

上条「まぁいい、まず一つ目にアイツ(10号)をやったのはテメェか?」

一方通行(オッ…オイオイ!一発目からド真ん中の質問かよッ!?)

416: 2015/01/16(金) 20:54:17.78 ID:ZPAe2DrP0
一方通行(く…クソッ!一発目からド真ん中の質問かよ!!)

一方通行「…そうだ」

上条「おやおや?一つ目からもうクロ確定みてーだな、ン?」

一方通行(ぐっ…ぐぐぐぐ…)

美琴「あれ…?ちょっと待って!」

上条「どうした?」


美琴「この娘…治療されてるわ、意識は失ってるけど」

10号「………」スゥ…スゥ…

上条「…何だと?」

417: 2015/01/16(金) 20:57:43.84 ID:ZPAe2DrP0
美琴(治療したのは…アイツなの?でも、なんで…?)

上条「…治したのはテメーか?」

一方通行「…そうだ」

一方通行(いいぜいいぜェ…!疑いを晴らせそうだ!!)

上条(自分でやっておいて治す、ワケの分からんヤツだ…それとも狂ってやがるのか?)

一方通行(よし!ここで畳み掛けるッ!!)グッ!

一方通行「おれァ…この実験を止めたいと思ってンだ」

上条「…!」

美琴「えっ!?そ、それって…!」

418: 2015/01/16(金) 20:59:08.49 ID:ZPAe2DrP0
一方通行「こんなおかしい内容の実験にはおれも困らされてンだ…そろそろ決着つけようとしてるトコなンだよ!」

美琴「どういうこと…どういうことなの?」

上条「……」

一方通行(…もう少し!)

上条(これはおれたちを騙すためのウソか?それともマジで言ってるのか、検討がつかねえぜ…)

一方通行(よっしゃ!ここいらで全て解決してやンよ!)

上条(…何にせよ鵜呑みにするワケにはいかねーな)

419: 2015/01/16(金) 21:00:13.57 ID:ZPAe2DrP0
一方通行「さぁ!ここはアイツを病院に連れてかなきゃならねーし、それに服も汚れちまったからなァ!一回落ち着いて…」

美琴(まさか…ホントにコイツは…)

上条「……おい」

一方通行「へ?」





上条「くだらねー服のことなんて後にしな、今はもう少し話を……」

421: 2015/01/16(金) 21:03:12.23 ID:ZPAe2DrP0



…プッツゥーーーーーーーーーーン



上条「…何?」

美琴「えっ?」





一方通行「お れ の 服 が く だ ら ね ー だ と ォ ……?」ギロリ…!


427: 2015/01/17(土) 19:26:08.30 ID:HJL9gI0t0
ち、違うッ!俺は悪くねぇ…悪いのはiPhoneの変換機能なんだッ!!
それではスタート

428: 2015/01/17(土) 20:25:58.63 ID:HJL9gI0t0
美琴「…ッ!?」ゾクゥ!


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

美琴(あ、あの眼!!まるで飢えた野生動
物みたいに…!!)

一方通行「今…なんつったコラァァアアアアアーッ!!!」ギギギギッ!!


上条「待て!なにもテメーをけなして…」

一方通行「…ブッ飛ばす!!」ダダダダダダダ!

上条(マズイ…来るッ!)

429: 2015/01/17(土) 20:28:50.30 ID:HJL9gI0t0
シュン!

上条「!」

一方通行「どらぁーーーーーッ!」ビュゴォオオオオ!

美琴(は、速……………!)





上条「……オラァッ!!」ドゴッ!!


一方通行「グブッ!?」ズシャ!

美琴「ええっ!?」

美琴「そ、それ以上の速さで!ヤツを捉えたッ!!」

430: 2015/01/17(土) 20:31:59.00 ID:HJL9gI0t0
一方通行「うぉおおおおおお…!!」ズザァアアアアアア…!


上条「ぐっ…!」パクッ

ブシュゥウウ!

上条(本気で…本気で拳を振るわなければやられていた!しかもアイツの拳の風圧で肌が切れてやがる…なんてパワーだ)


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

一方通行「…なぜ頭にくるか自分でもわからねえ!きっと頭にくるってことには理由がねェーンだろなッ!本能ってやつなンだろーなッ!」ゴキゴキ…!

美琴「む、無茶苦茶じゃない!?」

上条「やれやれ…こいつ、マジで危ないやつだ…」

431: 2015/01/17(土) 20:35:44.58 ID:HJL9gI0t0
美琴「わ…私も援護を!」バチバチ…!

上条「よせ、下がってろ…」

美琴「で、でも!」

上条「この戦いに入ってきたら間違いなく氏ぬぜ…てめーであってもな」

美琴「… ッ!」

一方通行「なァーーに余所見してんだァ!?いくぞコラァーーーーッ!!」グッ!

上条「…くるぞ!ソイツ(10号)を守れ!!」ザンッ!

432: 2015/01/17(土) 20:37:44.26 ID:HJL9gI0t0
一方通行「コイツで穴空きチーズにしてやンよォッ!!」ズラッ!

美琴(あれは…ゴムの弾?)

一方通行「…ッラァアアアアア!!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!

美琴「ゴム弾を機関銃みたいな勢いで発射した!?」

上条「…オラオラオラオラァアアーッ!」バシバシバシバシバシバシ!

433: 2015/01/17(土) 20:39:56.70 ID:HJL9gI0t0
一方通行「まだまだまだァ!」ドゴドゴドゴ!

上条(どうやらこの弾…アイツの能力でありえねーくらいの勢いをつけてるみてーだな)

上条「拳で勢いを剥ぎ取るのはワケねーぜ …!」バシバシバシバシバシバシ!!

一方通行「それならァ…」ググググ…

ズゥウウウウン…

上条「…!?」

美琴「うっ、嘘でしょ!あんな大きな鉄骨を持ち上げたッ!!」

一方通行「………コイツはどうだァーーーーッ!」ドッギュウウウウウウウウン!

434: 2015/01/17(土) 20:44:12.74 ID:HJL9gI0t0
上条「…ぐっ!」サッ!


ズッドォオオオオオオオン!!

美琴(重さなんて無視して能力を使える…?どーなってんのよ!!)

上条「クソッ…ん?アイツはどこへ…」

ヒュウウウウウン…

美琴「……!上よ!!上だわッ!!」

上条「!!」


一方通行「…………ドラァーーーーッ!」 ドッパァアアアアアアア!!

上条「チッ…!」グルン!

一方通行「らァッ!!」ズウン!!


………………メゴン!!!!!!

435: 2015/01/17(土) 20:48:44.05 ID:HJL9gI0t0
メッギャアアアアアアア!!

上条「ぐうううう…この衝撃!!」ゴロゴロ!

美琴「地面にクレーターを!なんて破壊力ッ…!!」

上条「なんてヤツだ…思ってたよりずっとやべえぜ…」スタン!

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

一方通行「けなすやつァ〜許さねェ…誰であろうとなァーーーーッ!!」

上条「そしてこのわけわからん性格…やれやれ、骨が折れそうだぜ…」

美琴「う…うううう!!」

436: 2015/01/17(土) 20:52:21.54 ID:HJL9gI0t0
一方通行「次は真正面からぶっつぶしてやるッ!!」ダッ!

上条「…来るか!」

美琴(まさかアイツと真正面からやり合うつもり!?)

一方通行「ドラァ!」ブン!

上条「オラッ!」ブン!

ガギン!

一方通行「ドラララララララ!!」

上条「オラオラオラオラオラ!!」

ガンガンガンガンガンガンガンガンガン!

美琴「に、人間技じゃないわ!!なんて速いラッシュ比べ…!!」

一方通行「ドラララララララララララララララララララララララララララーッ!!」
上条「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァーッ!!」
ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン!!


美琴「…どーなってんのよコイツら!?」

437: 2015/01/17(土) 20:54:00.98 ID:HJL9gI0t0
一方通行(なんだァコイツ!?何の能力なんだよッ!!だが…)

一方通行「絶ッてェーーーにぶっとばしてやるッ!!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!

上条(この拳…能力で付加された分のパワーは打ち消せるが拳の勢いは消せないか、ラッシュじゃ勝負がつかねえぜ…!)ドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!

上条「…オラッ!」ブン!

一方通行「チッ!!」スタン!

美琴(蹴りで相手を遠のけた…仕切り直しかしら)

438: 2015/01/17(土) 20:56:27.07 ID:HJL9gI0t0
一方通行「クソッタレ!もう一回鉄骨くらいやがれ!」ブウン!ブウン!

上条(おそらくアイツは身体自体も能力で強化している…生半可な攻撃は半減されちまうかもしれん、ならば…)

上条「………」シュタン!

ズズゥウウウウン!

一方通行「ンなっ…!チクショウ!!」ブウンブウンブウン!

上条「…シッ」スタァン!

ズズズゥウウウウウン!

一方通行「クソッ…クソックソックソッ!!いい加減当たりやがれェ!!!」

美琴(す、すごい!必要最低限の動きであんな速い攻撃をかわしている!)

上条「…どうした?どんどん近づかせてもらうぜ」

一方通行「ぐっ、ぐぐぐっ…!お望みどおり近接でブン殴ってやらァーッ!!」ダダダダ!

439: 2015/01/17(土) 20:58:55.59 ID:HJL9gI0t0
一方通行「ドラララァッ!」ドスドスドス!

上条「フッ!」バシバシバシバシ!

一方通行「ドラララララ!守ってるだけかぁーーーッ!!コラーッ!!」ドバドバドバ!

上条「ぐっ…!」バシバシバシ!

美琴(なんで?折角踏み込んだのに防御ばかり、しかも左手しか使ってない…………左手だけ…?)

上条「………」ググググ…

一方通行「こねェンならとっとと決めるぞッ!ドラァーーーーッ!」ドギュウウウウウン!

美琴(アイツ、右手に力を…! )

440: 2015/01/17(土) 21:03:18.09 ID:HJL9gI0t0
上条(……ここだ!)ギン!

上条「…………オラァーーーーーッ!!」ビシュウ!

一方通行「!?」


…ドズッ!

一方通行「…………がっばぁああああああああああ!!!」

美琴「ゆ、指二本なのに、何なのこの威力!?スターフィンガー!?!?」



ガッシャアアアアアアアアアアン!!

一方通行「…がっ…がはっ…」ピクピク

上条「武術の達人は指だけで屈強な相手も倒すことができるらしいんでな、それをマネしてみたってワケだぜ…」

美琴「す、すごい…!見様見真似でこんなことができるなんて、アイツは一体…!」

441: 2015/01/17(土) 21:08:44.04 ID:HJL9gI0t0
美琴「さすがにあんな攻撃くらったらもう立ち上がれないわよね…再起不能かしら」

上条「…だといいんだがな」

美琴「えっ?」

キュゥウウウウウウウン……

一方通行「っはァー…はァーー…!」グググググッ!

美琴「そ、そんな!?あのダメージで立ち上がってくるなんて!」

上条「どうやら能力で無理矢理治してるみてーだな…コイツの能力は何でもありってワケだ」

美琴「攻撃だけじゃあなく…回復まで!?」

一方通行「けなす…やつァ許さねェ…誰だろうとッ!!」ギン!

443: 2015/01/17(土) 22:03:34.07 ID:HJL9gI0t0
上条「警戒を解くな…まだ終わりそうもねえ」

美琴(ヤツは追い詰められた獣…これからどれだけ激しい抵抗を見せるっていうの…?)ブルブル…

一方通行「………ッラァアアアアア!!!」ドシュッ!

上条「オラオラァーッ!」ドバッ!!

一方通行「ドラララララララァーーーーッ!」ガンガンガンガンガンガン!

上条「…ぐっ!オラオラオラオラオラオラ!」ガンガンガンガンガンガン!

ズリズリ…

美琴「ここまできてパワーがUPしてる!?まずい…段々押し返されているッ!」

上条(これは…そろそろ決めなきゃヤバイぜ…!)

444: 2015/01/17(土) 22:51:17.21 ID:HJL9gI0t0
上条(仕方ねえ…ちと汚い戦法だが)

一方通行「ドラァッ!!食らえッ!!」ブン!

サッ!

上条「…オラッ!」ズシャア!

バラバラバラ…!

一方通行「あぐッ!?」バサアッ!

美琴「砂を巻き上げて眼をつぶした!」

上条(闘技、上砂嵐…ってもただの目潰しだが効果は充分、やはり常時反射防御はできねーみてえだな…)

一方通行「くっ、クソがッ!」ガシガシ!

上条「ワリーがトドメを刺させてもらうぜ…オラァーーーッ!!」ブン!

美琴(やった!確実に…この一撃は入るッ!!)




一方通行「てめー…そこか!そこにいんのかァーーーーーッ!?」ギラッ!

445: 2015/01/17(土) 23:08:58.20 ID:HJL9gI0t0
上条「……ッ!!何だと!?」

一方通行「ドラララララァーーッ!!」ドシュドシュ!

上条「しまっ……ぐはぁッ!!」ボゴボゴン!

一方通行「まだ足りねェぞォーーーーッ!!!」ドシュ!

美琴「だっ…駄目っ!!」


一方通行「……ドラァアアアーッ!!!」ブン!

上条「…ごはっ!!」ズッシャアアアアアアア!!

美琴「いっ……嫌ぁあああああ!!」

449: 2015/01/18(日) 12:44:12.08 ID:g+yQ8SXrO
>>448
服装以外はまったく気にしておりませぬ、しかし服を褒められても軽く受け流す程度です
それにしてもこの美琴、ミコートワゴンである、それスタ!

450: 2015/01/18(日) 12:47:52.05 ID:g+yQ8SXrO
美琴(そんな!目が見えていないのにどうやって!?)

上条「うぐぐぐ…!」ググググ…

一方通行「どこに隠れやがったスッタコがァーーーッ!?どこだ!?そこかコラーーーッ!!」ブンブンブン!

上条(まさか…コイツ)

美琴「見えていない…?逆上しすぎたんで自分でも何してるかわからないってこと?」

上条「服をけなされたことで状況だろーがなんだろーが見失うやつってワケか…」

一方通行「アァッ!?そこにいやがったかァ!!こんどこそブチのめ……うぐッ!」ガグン!

美琴(でもさっきのダメージがかなり効いているみたい…!)

上条「ここで一気にいきたいとこだが……身体がいうことを気かねえッ……!」

451: 2015/01/18(日) 12:50:02.61 ID:g+yQ8SXrO
一方通行「チッ…クショーッ!こうなったらッ!!」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

美琴「な、何をするつもりなの…?」

上条「やべえぞ、コイツはシャレにならんかもしれん…!」


一方通行「圧縮…圧縮ッ!!空気を圧縮ッ!!!」 ビュゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!

美琴(まさか…あれは巨大な空気の塊!?あんなのをぶつけられたらいくらアイツの能力があるからって…打ち消すのは不可能ッ!)

一方通行「ツゥァアアアアアアア…!」ビュゴォオオオオオオオオ…!

上条(やれやれ…なんてデカさだ、しかしこれを止めねーと確実に…)ググググ…

上条「……うぐっ!」ガグン

美琴「ち、ちょっと!大丈夫!?」

452: 2015/01/18(日) 12:51:39.53 ID:g+yQ8SXrO
上条「大丈夫なワケねーだろ…この状況をどうするか必氏に考えてるとこだぜ」

美琴「ううう…!」

美琴(やっぱり…ここはあたししか!能力をフルパワーで使えば!!)グッ…!



…ガシッ

10号「だめ……です」ゼエゼエ

美琴「あ、あんた!!」

10号「彼…アクセラレータの能力は天災レベルと同義…いくらお姉様の能力だろうと対抗することは…不可能です」

美琴「じゃあ…どうしろっていうのよ!?そもそもの原因はあたしにあるの…に今までの戦いにも何もできず指をくわえて見ていただけ…!最低よ!!」

453: 2015/01/18(日) 14:49:47.48 ID:qUL3uDf/0
10号「お姉…さま」

美琴「私の…私のせいなのに…!」グッ…!


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

一方通行「もう少し…もう少しだァ!バカデカイやつを…叩きこンでやらァーーッ!!」

上条「…オイ、御坂」

美琴「…えっ?」

美琴(今…名前を)

上条「おめーにも色々と思うことがあるだろう…我慢できねーことも、だからな…」

美琴「………」

454: 2015/01/18(日) 14:55:29.33 ID:qUL3uDf/0
上条「ヤツを倒せとは言わねえ…だがな、お前の出来る事、それを全力でやれ…!!」

美琴「!!」

上条「結果がどうなろうと…おれが必ず何とかしてやる…!」 ザッ!

美琴「あ、あんた……」

…………………………

私たちは実験には逆らえません

そのために生まれたのですから…

申し訳ありません、オリジナル…いや

お姉さま…

『お姉さま』


………………………………

美琴「…わたしはッ!!」ググググッ…!

455: 2015/01/18(日) 14:58:23.75 ID:qUL3uDf/0
ギャルルルルルルルルォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

一方通行「圧縮…完了!!コイツで…コイツで!ゼッテーにゼッテーにゼッテーにブッ飛ばすッ!!!」

上条「フゥー…」ザッ…ザッ…!

一方通行「無駄だァ!そんなズタボロで立ち向かうつもりかよォ!?この一撃でフッとばして…!」






ギャルルルルルルルルォオオオオオ…オ……オオ……オ

一方通行「…なにッ!?」

上条「………」

一方通行「きゅ、急にパワーが弱まりやがった!?何が起こってンだ!!」

456: 2015/01/18(日) 15:08:10.70 ID:qUL3uDf/0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

美琴「…はぁあああああああああ!!!」バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!!

一方通行「…アイツの仕業かッ!!」

美琴(電撃を最大出力!!学園都市中の風力発電を全てハッキング…あの巨大な空気の塊を縮小させるッ!!もう少し…もう少しだけっ…!!)


…スッ

美琴「…!」

10号「私たちシスターズは…意識をミサカネットワークにより共有しています…!」バリバリバリバリバリバリ…!

美琴「あ、あなた!助けてくれるの…!?」

10号「助けているのはわたしだけではありません!今シスターズ全員が…お姉さまの覚悟が!『言葉』でなく、『心』で理解できたという一つの答えが出ました!」キッ!

一方通行(ぐっ…ぐぐぐぐっ!コッチの圧縮空気を弱めてる風車がドンドン増えていやがるッ!?)

457: 2015/01/18(日) 15:16:47.31 ID:qUL3uDf/0
10号「今まで理解できませんでした…わたしたちになぜ『感情』が与えられたのか…実験動物であるわたしたちに…」

美琴「………」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

10号「…でも!今理解しました!!わたしたちの『感情』は…『心』はこのためにあるのだと!この時のためであるとッ!!」

美琴(みんなが…私の『妹達』が?『心』は…そのために!!)キッ!

美琴「…いくわよッ!アレを『私達』で止める!絶対に!!」」

10号「ハイ!」

バリバリバリバリバリバリバリバリバリ…!!!


一方通行「…ぐっ!ぐぐぐぐぐぐっ!!」

上条「…フッ」

458: 2015/01/18(日) 15:19:52.52 ID:qUL3uDf/0
一方通行「…チクショウチクショウ!関係ねぇッ!!このまま…ブチ込んでやるッ!!!」

上条「……よくやったな、御坂に妹」

美琴「ううううう…!」バリバリバリバリ!

10号「ぐうううううっ…!」バヂバヂバヂバヂ!

上条「あとは…おれの番だ…!」グッ!



一方通行「……………食らいやがれェーーーーーーーーーーッ!!!!!」 ドッヒュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!


上条「…ブチかますぜ!!」ギンッ!!

459: 2015/01/18(日) 15:21:23.63 ID:qUL3uDf/0
上条「…オラァッ!!!!」ドン!

ボヒュッ!

一方通行「…な!?」

一方通行(あの質量を拳で…受け止めやがったッ!?)

上条「…オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!!

上条「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!!

上条「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!!

一方通行「…!!」

上条「……………オラァアアアアアアーーーーーッ!!!!」ドッシュウウウウウウウウ!!


………………ボヒュン!

460: 2015/01/18(日) 15:24:13.81 ID:qUL3uDf/0
10号「ぜぇ…ぜぇ…あの…圧縮空気を完全に…!」

美琴「……はぁ……はぁ」

美琴(アンタ…いや、当麻…上条当麻!本当にやったの…!?)

一方通行「うぐっ!…ぐぐぐっ!!!」


上条「…こいつで終いだ」ダダダダ!

一方通行(ふざけんじゃ…ねェーッ!!)グッ!!




一方通行「………ドラァーーーーーーーーーッ!!」ドシュン!!

上条「オラァーーーーーーーーーーッ!!」ドギュン!

461: 2015/01/18(日) 15:25:03.03 ID:qUL3uDf/0




…ズン






462: 2015/01/18(日) 15:27:41.33 ID:qUL3uDf/0
美琴(嘘…!同時に!!)


一方通行「……………」

上条「……………」



ヒュォオオオオオオオオオオ……


美琴「とうま………………当麻ーーーーーーーーッ!!!!」





一方通行「………ガフッ!!」ガグン!

美琴「!!」

463: 2015/01/18(日) 15:30:19.07 ID:qUL3uDf/0
上条「…………ハァー…ハァー…」

一方通行「………クソッ…………タ……………レ……」


バタン…


美琴(当麻…当麻が勝った…?)ブルブル…

10号「あの…第1位を…!!」


上条「やれやれ…御坂、おめーは…精神的に勝っていたぜ…自分自身の葛藤にな…」ニッ

グラリ

10号「ッ!!」


バタッ…

美琴「…ちょっと?しっかりして!!しっかりしてよ!!当麻!当麻ッ!!」

上条「……………」



……………………………………

464: 2015/01/18(日) 20:02:52.49 ID:qUL3uDf/0
………………………………………


ーーーーうっ…うっ…


ーーーー…あん?


ーーーーううう…


ーーーーオイ、がきんちょ…こんなところで何してやがる…?


ーーーー……触らないで!!


ーーーー……!


ーーーーおれ…化け物なんだよ!触った人をみんな怪我させる化け物…!


ーーーーそうか…おめぇがレベル5の…………か


ーーーー……………


465: 2015/01/18(日) 20:04:34.28 ID:qUL3uDf/0
ーーーーおれ…こんな能力いらなかった!この力のせいで誰も…誰かに触れることも!触れられることもできない!!


ーーーーなるほど…意識外でも反射しちまうってワケか


ーーーーこの力のせいで家族も友達もいなくなっちゃった…もう、いやだ……!ひとりぼっちはもうやだよ………


ーーーー……………


ーーーーううううう…!

466: 2015/01/18(日) 20:09:41.38 ID:qUL3uDf/0
ーーーーオイ、がきんちょ…


ーーーー……え?


ーーーーそれじゃあおめぇは少しでも人に近づこうとする努力をしたのか?


ーーーーそれは…


ーーーーなんだ?してねえのかよ、それじゃあクヨクヨしてんのは無駄じゃねーか


ーーーーそんなこと言っても…どうすりゃいいんだ!おれなんかにこの力を使いこなせるはずが…!


ーーーー…「立ち向かう意志」


ーーーー…!

467: 2015/01/18(日) 20:11:03.02 ID:qUL3uDf/0
ーーーーおめーに足りないものだ、それが『立ち向かう意志』なんだよ


ーーーー立ち向かう…………意志


ーーーーこの気持ちさえありゃなんでもできる…おれはそう思ってる、どんな状況でもな


ーーーー………おれは


ーーーースッ…


ーーーーだ、だめだ!おれに触ったら!!


ーーーー…………


ーーーーうっ…うううう!!

468: 2015/01/18(日) 20:12:22.91 ID:qUL3uDf/0
……ポン


ーーーー…あれ?


ーーーー…フッ、やればできるじゃねーか、ん?


ーーーーおっ…おれっ!


ーーーーそんなしけた実験服着てんじゃねーや…


バサッ


ーーーーわっ!


ーーーーこれでも着ときな!たまたま持ってた服だが…そんなのよりマシだろ?


ーーーーあんた…あんたは一体………!

469: 2015/01/18(日) 20:15:17.31 ID:qUL3uDf/0
ーーーー木………主任、お時間です


ーーーーチッ…分かった、今行く


ーーーーまっ待ってくれ!アンタの名前は………


ーーーー…オイ!


ーーーー!


ーーーーその能力、ゼッテーに自分のモノにしやがれ!おめーはこの先は一方通行…立ち止まるんじゃねーぞ!!


ーーーーいっぽう………つうこう………


ーーーーあばよ、ボウズ

ツカツカツカ…

470: 2015/01/18(日) 20:17:33.01 ID:qUL3uDf/0
ーーーーおれはこの力を……自分のものに!


ググググ…!


…ウィーン


ーーーーおい!被検体!実験を始めるぞッ!!


ーーーー…………


ーーーーむ?なんだそのヘンテコな服は!?ははははっ!実験動物のくせになにを着ているんだ!ちゃんちゃらおかしいぞ!!



…プッツン!


ーーーーオイ


ーーーー………ん?





て め ー い ま こ の 服 の こ と な ン つ っ た ……!?

471: 2015/01/18(日) 20:19:35.94 ID:qUL3uDf/0




一方通行「………ハッ!」ガバッ!

ピッ…ピッ…ピッ…

一方通行(……あん?ここは…)





??「…よお、眼が覚めたみてーだな」

472: 2015/01/18(日) 20:57:06.04 ID:qUL3uDf/0
一方通行「あ、アンタは!!」

上条「やれやれ、壮絶な戦いをしたやつどうしを同じ病室に入れるとは…カエルのおっさんは何を考えているんだか…」

美琴「………」

9号「ゴキゲンヨ!と傷を完治して久々に登場したミサカはアイサツを決めます」

一方通行「……アンタらもか」

473: 2015/01/18(日) 20:59:33.91 ID:qUL3uDf/0
一方通行「実験は…実験はどうなったンだ?」

美琴「……それは」


9号「それは私から説明します」スクッ

美琴「…ッ」

9号「今回の実験で被検体はイレギュラーの戦闘によって再起不能、しかもレベル0の一般人に敗北したという事実に上層部は実験の価値を見直しました」

一方通行「………」

9号「再度ツリーダイアグラムによって成功率を計算、その結果レベル6シフトの確率は……」

一方通行「…どうなった?」

474: 2015/01/18(日) 21:02:42.75 ID:qUL3uDf/0




9号「………0.85%という非常に低い成功率のため、この先すべての実験を中止…計画は永遠凍結されました」




一方通行「………そう…………かァ…」

475: 2015/01/18(日) 21:05:09.06 ID:qUL3uDf/0
9号「また、この実験は発案者の精神状態も安定とはいえず、莫大な資金がかかるともいえるので今回のような凍結が…」

一方通行「いや…もういい…オールバックの兄ちゃン、アンタの狙いはこれだったのか…?」

上条「…………」



パタン…

一方通行「………ハハハハハッ!!なんてこった!」

美琴「…えっ?」

一方通行「ケンカ一つでこの狂った実験を止めちまいやがった!!ウハハハハッ!!たいした奴ッスよ!あンた!!」

476: 2015/01/18(日) 21:07:50.34 ID:qUL3uDf/0
一方通行「おれがあれこれ考えてモタモタしてたのを、一発で決着をつけてくれた…感謝しなきゃならねーな、こりゃ」ポリポリ

美琴「………」

一方通行「ン…どうしたんだ?そンな顔して?おれはあンたらに感謝してもしきれねーぐらい…」




上条「…おれはてめーを怒らせた」

一方通行「……はァ?」キョトン

477: 2015/01/18(日) 21:09:16.98 ID:qUL3uDf/0
上条「まさか服の事であそこまでキレるとは…想定していなかった」

一方通行「………」

上条「てめーの話も聞かず、ブッ飛ばしちまった、悪かったな」ペコリ

一方通行「……あンた」

スクッ

美琴「…いや、ここで一番謝らなきゃならいのはあたし…」

一方通行「へ…?」

478: 2015/01/18(日) 21:10:59.00 ID:qUL3uDf/0
美琴「聞いたわ…今までのこと全部この娘から…」

9号「……」

一方通行「……そいつァ」

美琴「本当はこの時点で一万と32回の実験が行われていたはずなのに…あなたが何度も何度も実験を拒否し続けていたなんて…」

一方通行「………」

美琴「わたしが…この実験に関わる人すべてを悪と決めつけて…本当に…本当にごめんなさい!!」ブン!

9号「お姉さま…」

一方通行「………ハァー…」

479: 2015/01/18(日) 21:13:31.55 ID:qUL3uDf/0
一方通行「お二人さン…何か勘違いしてるみてェーだがよ」

美琴「…………」

上条「…………」





一方通行「…この実験のそもそもの原因はおれにある」

美琴「………!」

480: 2015/01/18(日) 21:16:04.08 ID:qUL3uDf/0
一方通行「おれが…こんな実験聞いたとき、そこですべてブチ壊しておけば良かったのに…コソコソ逃げ続けて、挙げ句の果てに取り返しのつかねえとこになるとこだったンだぜ?」

美琴「……あなた」

一方通行「オリジナル…いや、御坂さンの言うとおりとびっきりの『悪』モンだぜ、おれは…」

上条「…………」

一方通行「どうやら俺はよォー…長いこと続いた普通の生き方の中で一番忘れちゃいけねェ『立ち向かう意志』ってのをすっかり忘れてたみてェーだ…まったく情けないったらありゃしねー」

上条「…おめー」

一方通行「だからなァ…」スッ…



ペコリ


一方通行「本当にすまなかった…そして本当にありがとう…!二人とも……!」

481: 2015/01/18(日) 21:20:11.51 ID:qUL3uDf/0
美琴「……もう、大丈夫よ…すべて終わったわ…すべて!」

一方通行「……あァ!」

上条「フッ…」

一方通行「そういや…名前も知らず殴り合ってたンだよな?」

上条「…おれのことか?」

一方通行「あンたの名前を聞かせてくれ…」




上条「……当麻、上条当麻だ…」


一方通行「そうか……ありがとよォ!上条さン!!!」


482: 2015/01/18(日) 21:25:59.13 ID:qUL3uDf/0
9号「…わたしからも一つよろしいですか?」

一方通行「…ン?」

9号「わたしたちシスターズは実験道具として生み出されました…ただの道具として」

上条「…………」

9号「そうなるはずだった…しかし、開発者があなた…一方通行さんと出会ったおかげでわたし達はより深く人というものを学び…そしてもう一人の科学者からは『感情』を与えられました」

一方通行「…………」

9号「元は二万人生産されるはずだったのに、それが10人という少ない人数に絞られたおかげで調整も必要なく…おおよそ普通のヒトと同じ寿命まで与えてもらいました」

483: 2015/01/18(日) 21:29:32.91 ID:qUL3uDf/0
9号「わたしたちシスターズは『感情』を理解し始めたばかり…でも、これだけはシスターズ全員を代表して言うことができます」

美琴「あなたたち…」

9号「お姉様、一方通行さん、お二人がいなければ私たちはこの世に生をうけることはありませんでした…本当にありがとうございました」ペコリ

一方通行「…ヘッ、そんな事言われていいのかな…おれァ」カリカリ…

美琴「…うん!あなたたちはみんなみーんな私の妹よ!これからも…よろしくね!」ギュッ!

9号「お姉…さま」

上条「……やれやれだな」フッ…

484: 2015/01/18(日) 21:40:25.06 ID:qUL3uDf/0
一方通行「あーあ…しっかしどーすっかなァ〜…あんなバカデカイ騒ぎ起こしちまったし、もう普段通り生活するってワケにはいけねェかなァ…」


ドタドタドタドタ!

上条「いや…そんなこともねーみてーだぜ?おめーの『日常』が駆けつけてきたみてーだぞ…」

一方通行「……へっ?」


ガラガラガラガラガラ!

友1「オイ道行!!口リコンこじらせて入院したって聞いたぞ!?生きてるかぁッ!?」

友2「通行くん!大丈夫!?」

黄泉川「…ったく!保護者に心配かけるんじゃないじゃん!アホ道行!」

佐天「道行さん!!大丈夫ですか!?ケガありませんか!?」

初春「道行さん!お身体の方は…!あれ?なんで御坂さん?しかも…二人!?」

美琴「さ、佐天さんに?初春さん!?え、えーっとこれはね……」

一方通行「……みんな」

485: 2015/01/18(日) 21:44:40.20 ID:qUL3uDf/0
上条「これでも今まで通り暮らせねーとでも…?」

一方通行「上条さン……」

ガラガラガラガラガラ!

土御門「かみやん!不幸がオーバードライブしてついに氏にかけたって聞いたぞ!!」

青ピ「かみやん大丈夫か!…ってなんやその美少女双子は!?(驚愕)」

小萌「上条ちゃん!ついに人を殺っちゃったのですか!?殺ってませんよね!?」ウルウル

吹寄「あんたまたケンカでもしたっていうの!?しかも女の子まで連れて!!」

◯△「ふふふ…ついに私にもリマスター版の出ば(ry

ステイル「上条当麻ッ!平気か!?」

神裂「ま…またケガを!?こ、ここはわたしの癒しを…!!」

インデックス「うわああああああん!!とうま!!とうまぁあああああ!!」ビエーン!

上条「…なぜこっちの方が数が多い」

486: 2015/01/18(日) 21:47:45.85 ID:qUL3uDf/0
ワーワーギャーギャー!

一方通行「あぁ〜…みんな!病院内では静かにしてくれよォ!…フフフ……ハハハッ!!」

美琴「あの……当麻?」

上条「何だ?そういや、いつの間に名前呼びになったんだか…」モジモジ…

美琴「そっ…それはいいじゃない!そんなことより…さ」

上条「何だ?」

美琴「今回のことで…あんたには感謝してもしきれないわ…本当に……」

上条「………」

美琴「だからっ…!私にできることなんでも言って!!」

上条「何でも…か」

美琴「…うんうん!」ブンブン!

487: 2015/01/18(日) 21:54:38.07 ID:qUL3uDf/0
上条「……ふむ」

美琴「………」

美琴(どうしようどうしよう!!言い出したのはわたしだけど…あんなことや…こんなことをしろっていわれちゃったら………/////)

上条「そうだな…」

美琴「…うん!うん!!」////




上条「……病院代払え、それくらいだな」ゴロン

美琴「」

9号「お姉様の果てしない夢が叶うのを願っていますとミサカは虚しいエールを送ります」

ドォーーーz______ン!

504: 2015/01/19(月) 08:21:03.15 ID:9WCJCa5NO
学園都市、某研究所

天井「なぜだ!!なぜ実験を中止したんだ!?ここまで来たのに!!」バンッ!

???「通告のとおりだ、実験は永久に凍結…日の目を見ることはない」

天井「し、しかし!確率が激減したとはいえ、改善の余地は…!」

???「……君も薄々気づいているのだろう?凍結の理由が…」

天井「ぐっ…!」

???「あのレベル0…上条当麻のことだ」

天井「一方通行を…倒したという男のことか?」

???「データはどうみてもレベル0の一般人…しかしそんな彼が第一位を打ち倒した、信じられない事実だろう」

天井「…………」

505: 2015/01/19(月) 08:23:37.63 ID:9WCJCa5NO
???「彼には何かがある…超能力を超えた何かがね」」

天井「そんな…ことが…」

???「学園都市上層部はこれから彼の観察を継続することに決めた…君の夢物語に付き合っているヒマはないということだ」

天井「しっしかし!!」

???「天井君、明日から通常の業務に戻れ…研究チーム、研究所は解体される」

天井「待ってくれ!まだ実験は…!」

???「以上だ」プツン

天井「ぐぐぐっ…ぐぐぐぐぐ!!」ギリギリ…!

506: 2015/01/19(月) 08:25:03.43 ID:9WCJCa5NO
………………………………



???「レベル6…これは『計画』に、まだ必要な時ではない…」


???「上条当麻、彼こそが…………」




………ゴポゴポ


……………………………………………

507: 2015/01/19(月) 08:29:02.67 ID:9WCJCa5NO
天井(…クソッ!クソックソックソッ!!進化を理解しないアホ頭どもめッ!!)

天井「人の手によって神にも匹敵する力を創り出したいと思わないのかッ!?神を超えたいと思わないのか!!!サルどもが!!」 バッ!

天井(まだだ…!私にはまだ『切り札』があるッ!!)

天井「第一位の遺伝子情報…全10回、最後であり最高の戦闘データ!そして……」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


????「……………」ゴポゴポ…

天井「この最後のシスターズ!『最終信号』があれば!!!私は……最強のレベル6を創りあげることができる!!!」

天井「くはははははは………はははははははははははーッ!!!」



…………………………………

508: 2015/01/19(月) 08:33:11.53 ID:9WCJCa5NO
数日後

上条「やれやれ、やっとこさ退院だぜ…アイツ(インデ)が家をメチャメチャにしてなきゃいーが…」スタスタ…

美琴「…………」スタスタ…

上条「……なぜてめーがついてくる」

美琴「だっ!だからご飯作りにいくっていってるでしょ!!あれくらいじゃ私の気がすまないのよ……ほ、ほんとよ!?」///

上条(コイツまさか押し掛け女房になるつもりじゃねーだろーな…)

上条「しかたねえ…我が家のデカイペットのエサでも作ってもらうか」

美琴「エサって…」

上条「….ここだ」

美琴「う、うん!」ドキドキ…

509: 2015/01/19(月) 08:35:16.45 ID:9WCJCa5NO
美琴(ここが当麻の家当麻の家当麻の家当麻当麻の家………////)ボフッ

上条(こいつの顔は電光掲示板か?)

上条「チッ…歯ブラシとか置いてったらただじゃおかねーぞ」

ガチャ




インデックス「とうま!とうまああああああああ!!!」ワタタタタタタタタ!

上条「…いきなりうっとおしい」

美琴(あ、あれ!?この子、病院に来てた子!?まっ…まさか同居してるの!?!?!?)ガガガガーン!

イン「む、なんで短髪がいるのかな?」ムムッ

美琴「私は短髪じゃなくて御坂美琴よ!ちょっとアンタ!この子とどういう関係なの!?」

510: 2015/01/19(月) 08:36:45.46 ID:9WCJCa5NO
上条「ホームステイしてるゴクツブシだ」

イン「」

美琴「えぇ…」

上条「そんなことよりひでぇ慌てようだが…どうした」

イン「…はっ!そうなんだよ!スタンド攻撃を受けてるんだよ!?バットカンパニー!ハーベスト!?それともペーパームーンキング!?!?ジョジョリオン新刊は2月発売なんだよ!早く読みたいんだよォーーーーーッ!?!?!??」

美琴(だめだコイツ…!完全にイカれちまってやがる!)

上条「…落ち着いて喋れ」

511: 2015/01/19(月) 09:22:31.74 ID:f3wuqpIeO
美琴「群生型スタンド…?全員同じ顔に見える…………まさかっ!!」ダッ!
上条「…おい!」


ガラッ!



1号「あらあら?お二人ともごきげんよう」ニコニコ

2号「一方通行ってよォ~…どこをどう読んだら『アクセラレータ』って読むんだァ~?どんなセンスしてんだッ!?この私をなめてんのかクソックソッ!!!」バスバスバス!

3号「アー……放置プレイ………イイ…」

4号(ハァハァ…猫とじゃれつく5号ちゃんかわいいなぁ…私も発情期はいっちゃうよぉおおおおお!!)ビクビク

5号「わーい!ねこちゃんぶんぶーん!!」グルグル

ダイハード・ザ・キャット・ドルチ「ん゛に゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!゛!゛(や゛め゛ろ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!゛!゛)」

6号「これはこれは、こんにちはの世界ですね世界世界」

7号「………………こんにちは」

8号(スー…ハー…枕……いい匂い………あぁぁぁぁぁ……////)ゴソゴソ…

9号「これはお姉様に当麻様、お邪魔しておりますとマトモなミサカは礼儀正しく挨拶します」

10号「す、すいません!!姉達が迷惑かけてすいませんすいません!!」ペコペコペコペコ!



上条「…………なんだこれは?」

512: 2015/01/19(月) 09:38:41.20 ID:f3wuqpIeO
8号「…ああっ!この匂いの元!?直接!直接嗅ぎたいッ!嗅がれるよりも嗅がれたいッ!0距離で!!」ピョーン!

美琴「へ、変態だーー!!」ガビーン

上条「…………」ズビシ

8号「あうっ!」ビタン!

3号「アッ!チョップの痛みを感覚共有!!………イイーーーッ!!」ビグンビグン!

イン「わたしに…どうしろというのだ」

9号「申し訳ありません、当麻様に初対面する個体もいるのでテンションが上がりすぎたみたいですね」

6号「変態の世界氏すべし」

7号「………………みんなうるさい」

上条「…まったくだ」

513: 2015/01/19(月) 09:44:06.19 ID:f3wuqpIeO
そして…


ず ら っ

美琴「うう…自分の顔がいっぱい…」

イン(でも表情が違いすぎて別人に見えるんだよ)

上条「てめーらこんなにいたのか…」

1号「まぁまぁ…本来ならば二万体がここに押しかけていたかもしれないのだし、良しとしませんか?」ニコニコ

上条「良かねえ」

美琴「あれ?あなた達、髪型がみんな違うじゃない…いつの間に?」

4号「カエル先生が一晩でやってくれましたのぉ」

7号「……………増毛パーマお手の物」

イン「あの先生なんでもありなんだよ…ダイヤモンドは砕けない!」

514: 2015/01/19(月) 09:49:09.87 ID:f3wuqpIeO
10号「じ、じつは見た目は全く同じになるつもりだったのですが…クローン技術者がせっかくだしとちょっとした体格差や個性を与えようとしたみたいです、はい」

イン「ちょっとしたってレベルの個性じゃないんだよ」

美琴(みんなどこかで見たことあるキャラだ…)

上条「体格差…?」チラッ

1号「あらあら…私の顔になにかついていますか?」ボイーン

3号「余韻………イイ…ビクビク」ボイーン

4号(もだえる3号ちゃん…あぁっ///)フツー

5号「うん?なぁーに?」ボイーン

6号「何か世界の用でも?」フツー

7号「…………あまり見ないで…///」ボイーン

8号「チーン」ペター

9号「どうかしたのですかとミサカは上目遣いで尋ねます」フツー

10号「へぅっ!?な、なにかすいません!」ペター

上条「……………」

2号「アン?何だ文句でもあんのかぁ?」ペター

515: 2015/01/19(月) 09:55:40.27 ID:f3wuqpIeO
上条「…いや、大体分かったぜ」

2号「おっ、おい!なんだ私を見て『分かった』って何だ!?答えろコラーッ!!」

7号「……………千差万別」ユサユサ

美琴(あの…オリジナルより大きい子がいるんですけど…)ズゥーン

6号「つまり個性が色々シスターズ…というわけなのです、ピクミンの世界」

5号「あっ!でもねー!ぱんつはみんな同じなんだ!!しましまのやつ、見せてあげるね!!」ゴソゴソ

10号「ねっ…姉さん!履き忘れてます履き忘れてます!!」

1号「あらあら…あわてんぼさんなんだから」ウフフ

美琴「私の顔でこれ以上はやめてぇ!!」

イン「公開処刑は流石に同情するかも…」

上条「…とっと用を言え」

516: 2015/01/19(月) 09:59:34.81 ID:f3wuqpIeO
10号「あ…あのそれはですね…あの…」モジモジ

4号「もう、だめでしょ恥ずかしがっちゃ…私たち皆で当麻様にお礼を言いにきましたの」スリスリ…

美琴「…へ?」

上条「礼だと?」

9号「代表してお礼はしましたが改めて、全員からしたいと思ったのですとミサカはリスペクトを惜しみません」

7号「…………だから」

517: 2015/01/19(月) 10:09:30.40 ID:f3wuqpIeO
1号「本当に…ありがとうございました」ペコリ

2号「あっ!あー…あり、ありがと…な」 ポリポリ

3号「感謝重点!アー…りがとう…エヘ」

4号「お世話になりましたのぉ」

5号「助けてくれてありがとー!!」

6号「感謝の世界を受け取って下さい」

7号「………………ありがと」

8号「……はっ!ありがとうございました!ごちそうさまでした!」 ガバッ!

9号「ありがとう…ミサカにはこれ以上に表現できません」

10号「姉さん達…私達を助けてくれて本当にありがとうございました!!」ペコッ!

美琴「あなた達…」

上条「おれの周りじゃよくある騒動だ…それに一方通行…いや、東方道行か…アイツにも礼を言いな」

518: 2015/01/19(月) 10:20:08.93 ID:f3wuqpIeO
9号「しかし私たちは感謝しても仕切れない程…」

上条「礼を言われるためにやったワケじゃねーんでな、それよりも…」

10号「そ、それよりも…?」

上条「おめーらがこの先どう生きるか…それが一番重要だ、心に留めておけ」フン


「「「「「「「「「「ッ!!!!」」」」」」」」」」//////////

ズッキューーーーz_________ン!!

…恋!!

そのDNAレベルで争えないすてきな好奇心がシスターズ達を魅了したッ!!
10人全員が上条のことを意識せずにはいられなくなり一瞬で夢中になったッ!!

スゴイ!

519: 2015/01/19(月) 10:25:45.13 ID:f3wuqpIeO
5号「は、はわわわわ~…かっこいいいい!!///」ダキッ!

上条「……!?」

1号(素敵なお方…///)

2号「なっ、何勝手にくっついてやがる!離れろっ!!///」

3号「胸のチクチクした痛み…これも……イイかも…///」

4号(だっ駄目!私が殿方を愛してしまうなんて…ありえませんわッ!!///)

6号「……甘酸っぱい恋の世界///」

7号「くっついて………ずるい//」

8号「……んはァッ!///」ハナジブッ!

9号「この胸の痛み…ミサカにはまだ分かりません///」

10号「……………あうぅ////」マッカッカッカ

上条(こいつら…………マジか!?)

イン「な、何を言ってるか分からねーと思うが…彼は一瞬で10人にフラグを(ry

520: 2015/01/19(月) 10:28:03.50 ID:f3wuqpIeO
ワーワーギャーギャー!

美琴(はぁ…………なんか色々ありすぎて分かんなくなってきちゃったわ)

美琴(実験が止まったと思ったら一気に10人も妹ができちゃったし…キャラ濃すぎるし)

美琴(でも……この子たち、ある意味ではすごく『人らしい』わね…ふふふ)

美琴「それもこれも当麻のおかげ…私もいつか当麻に…」

美琴(…って何考えてんのよ!?///)ブンブン!

521: 2015/01/19(月) 10:30:45.22 ID:f3wuqpIeO
美琴(….それにしても)

上条「やかましいッ!おまえらうっおとしいぞォ!!」

イン「さすがにこのフラグ力はヤバすぎるんだよーッ!!」

美琴(当麻と第1位が拳を交差させた時に、二人の背中に見えた人型のビジョン……なにかの見間違いよね…?)



ドォーーーーーーz___________ン!!

To be continued …

4: 2015/01/19(月) 14:26:20.10 ID:CJefPjZsO
第8話

「…さようなら」

5: 2015/01/19(月) 14:28:08.59 ID:CJefPjZsO






…来る


6: 2015/01/19(月) 14:29:07.86 ID:CJefPjZsO
この町に……

大きな悪意…………

迫っている……

だれかに……

伝えなければ………………

伝えなければ………………

……………………………………

7: 2015/01/19(月) 14:33:47.37 ID:CJefPjZsO
学園都市、郊外

チュンチュンチュン

インデックス「あぁ〜っ!気持ちのいい朝なんだよー!」ノビー!

上条「とっとと帰るぞ…朝のセールでかった食材が傷んじまう」スタスタ

イン「へっへーん!心配しないで!『料理』のカテゴリを完全マスターした私にすれば西洋・中華・日本・お菓子になんでもござれかも!!」フンス!

上条「確かにメシはマシになったか…」

イン「でしょでしょ!?味だったらとうまの超精密な味付けにも負けないんだから!!」

上条「………で、掃除はどうなんだ?」

8: 2015/01/19(月) 14:35:48.05 ID:CJefPjZsO
イン「えっ……」

上条「『掃除』はどうなんだと聞いたんだが…?」

イン「………え、えーっと」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

上条「… ど う な ん だ ?」ギロ…!

イン「ア…アイエエエエ!!掃除機を爆破しちゃって本当にスイマセぇんでしたぁああああ!!」ガクガク!

上条「まったく…どうやったら爆発できるのか逆に聞きてーぜ、壁やら床やらの修理費をステイルに請求したら青い顔をしていたぞ…」

イン「う…ううう…ごめんなさい…」ショボーン

9: 2015/01/19(月) 14:46:38.99 ID:CJefPjZsO
上条「…それとひとつ気になったんだが」

イン「へ?」

上条「おめー、『学校』には行かねーのか?」

イン「私が…?学校…?」

上条「ああ、てめーの歳ぐらいなら…まぁ、中坊ならギリギリ通じるだろう」

イン「え…ええっ!?そ、そんなの今まで考えたこともなかったし…いきなり言われても…」モジモジ…

上条「おめーの能力なら勉強は必要ねーだろうが、学校には『繋がり』がある」

イン「…人との?」

上条「それだけじゃねえ…よくサボってるおれが言うのもなんだが、学校には学ぶべきことが多い…特にガキならな」

10: 2015/01/19(月) 14:51:36.04 ID:CJefPjZsO
イン「…………」

上条「ステイルと神裂のヤツに言えば、なんとかできるだろ?…まぁ、行きたくないんなら話は別だがな」スタスタ…

イン(学校…かぁ………)

イン「うん…ちょっと考えてみるんだよ」トテトテ…

上条「そうか」

イン「あっ!でも当番制の家事は減らしたりしないんだよ!もはや私の生きがいなんだもん!!」

上条「…好きにしろ、つーかその前に掃除を習得しやがれ」

イン「あっ…ハイ」シュン

11: 2015/01/19(月) 15:46:11.22 ID:CJefPjZsO
スタスタ…

イン(とうまと会ってからの生活がつまらないと感じた事はない…むしろ楽しいと思ってる!でも、ここ(学園都市)での友達は…家にいるばかりじゃなぁ…)

イン「うーん…あれ?」ピタッ

上条「…どうした?」

イン(こんな道…あったっけ?)

イン「ねえとうま、この道ってさ…」ピシッ

上条「ここがどうかしたのか」

イン「いや…気のせいかもしれないんだけど、何回かここは通ってるのにこんな道あったかなーって」

上条「…おれはあまりこの通りは使わんが、ここに道があった記憶はねーな」

12: 2015/01/19(月) 15:53:53.48 ID:CJefPjZsO
イン(これって…もしかして!)ピーン!

イン「スマホの地図アプリで調べて…っと」ポチポチ…

上条「三代目の携帯を壊すなよ…ステイルが泣くぞ」

イン「も、もう使い方はマスターしたから大丈夫なんだよ!えーっと……やっぱり!この道って地図に載ってないよ!!」

上条「地図にないだと?」

イン「うん、こういう地図のミスを指摘すれば図書カードを貰えるって聞いたんだよ!ちょっと見にいってみよう!」

上条「まあ、いいだろう…そのカードで掃除の本を買って早くマスターしろ」

イン「うんうん!それじゃあレッツゴーッ!」


13: 2015/01/19(月) 16:08:44.37 ID:CJefPjZsO
地図にない道

イン「うーん…特に珍しいものはないなぁ、普通の住宅街かも」キョロキョロ…

上条「あるのは家にポスト…店のようなものはねーようだが」

イン「あーっ!このポストの近く犬のフンがある!犬のフンを捨てていい気になってやがるんだよ!!」

上条「掃除のおっさんがどうにかするだろう…もう少し進んだら戻るぞ」スタスタ…

イン「ま、待ってよとうまー!」ピューッ!


ピタッ

上条「曲がり角か…左に行くぞ」

イン「左手法は迷路のセオリーかも!よいしょっと…」スッ…


14: 2015/01/19(月) 16:19:32.50 ID:CJefPjZsO
シィーン…

イン「やっぱ何もないなぁ…少し期待ハズレかも」

上条「…待て」

イン「え?」

上条「またポストがある…しかも」

イン「あっ…あれ!?また犬のフンがあるよ!しかも同じ場所に!?」

上条「こいつは…」

イン「へぇー…こんな偶然もあるんだね!じゃあ次を右に曲がったら帰ろ!」タタターッ!

上条「…オイ!待て!」

イン(えーっと、次を右に……)




イン「……あれっ!?」

15: 2015/01/19(月) 16:30:46.82 ID:CJefPjZsO
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

イン「この道…このポスト、犬のフン!?風景がまったく同じ!?」

上条「おかしいぜ…左→右と曲がってなぜこの道に戻ってくる…!?まったく同じ風景が続いているとは考えられん!」

イン「う…ううう…この道なんか不気味なんだよ!早く帰ろうとうま!!」クルッ!

上条「!」



イン(な、なんだか怖くなってきちゃった!来た道を戻って……)


…ドン!

イン「あうっ!」コテン!

16: 2015/01/19(月) 16:52:57.68 ID:CJefPjZsO
イン「いたた…ぶっかっちゃってゴメンなさ…」


上条「………ッ!」クルッ

イン「…なっ!?とうま!?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

イン(な、なんで?私は来た道を戻ったのに!なんでとうまの背中にぶつかるの!?)

上条「どうやら…おれたちはまた面倒な事に巻き込まれたみてーだな、やれやれ…」

イン「と、とうまっ!これってまた敵の魔術師の攻撃じゃ!?」

上条「あっち側の敵とは限らん、偏光能力(トリックアート)の能力者かもしれん…実験を一つぶっ潰した逆恨みとかで送り込まれたとかな」

イン「どっちにしろ敵なんだよ…どうにかしなきゃ!」

上条「落ち着け…調べてみたがこの地面も壁も本物だ、能力の類じゃねえ」

イン「じ….じゃあ、一体なにがどうなって……」オロオロ…






「あ、あの〜…」

18: 2015/01/19(月) 17:37:08.26 ID:nP68SIt6O
イン「…へ?」

上条「ン…?」


??「す、すいませ〜ん…ちょっと私の話を…聞いてほしいですけど…」オドオド

イン「よ、良かったぁ…人がいたんだよ」

??「えーっと…あのー…」

イン(この人、女子高生かな?眼鏡で髪が長くて…って胸もデカイんだよ!?)

イン「待って!その前にちょっと道を教えて…」


…ガシッ

イン「…え?な、なにとうま?」

上条「…ソイツの『足』をよく見てみろ」


19: 2015/01/19(月) 17:42:17.27 ID:nP68SIt6O
イン「へっ?足って…」スーッ…

??「あっ!」

イン(この人の…足……透けてる)

イン(…あれ?透けてて…浮いてる…)

イン(…あれれ?透けてて…浮いてて……これって…あれれれ?)


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

上条「てめー…!まさかとは思うが…」


??「あ、ハイ!幽霊…みたいなものです!よ、よろしーく…です!」ペコリ!

20: 2015/01/19(月) 17:44:44.57 ID:nP68SIt6O
ウッ…………






イン「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああおあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」ビエーン!

上条「…逃げるぞッ!!」グイッ!!

21: 2015/01/19(月) 18:55:10.09 ID:nIlVwx5k0
ダダダダダダダダダダダダダ!!

イン「あああああああああうわあああああああああ!!!」ビエエエエーン!!

上条「いい加減正気にもどれ!うっとおしい!!」ダダダダダ!

上条(やれやれ…!地震雷火事親父はすべて切り抜けたことがあるが、ユーレイは初めてだぜ…本物かどうかはまだ分からんが…)

上条「クソッ…風景は変わらず、完全に閉じ込められたか!」ザザッ!

イン「ああああああうあああああ!!」ビエーン!

上条「…オラッ!」ビシッ!

イン「はうっ!?…あ、あれ?わたし…幽霊を…!?と、とうまっ!見ちゃったんだ!わたし見ちゃったんだよーッ!?」ガクガク!

上条「落ち着け…おめーの魔術で身体を浮かせるなりなんなりして、この地形を上から見ろ…!どこか突破口があるかもしれん」

22: 2015/01/19(月) 19:01:04.14 ID:nIlVwx5k0
イン「こ、ここから出られるなら何でもやるんだよっ!….えいっ!」シュバッ!!


…ゴチン!

イン「…あだっ!!」

上条「何!?」

イン(こっ…この感じ、空に…地面!?地面に空!?わ、訳が分からないんだよぉおおおおおお!?!?)


上条「オイ…おめー、なんで空中で逆さ吊りになってんだ…?」

イン「へ?」マルミエー

23: 2015/01/19(月) 19:07:27.63 ID:nIlVwx5k0
イン「あ……ぱんつ……きゃああああああああああ!!!///」ヒュー…

上条「…………」ガシッ!

イン「あっ!あぶなかっ……」フゥ…

上条「ふざけてる訳じゃねえみてーだな…空からも無理だとは」ポイッ

イン「アバーッ!?」ベシャ!

上条(こいつは参ったな…どう切り抜けるか…!)



??「は…はぁ…はぁ…待って…くださーい〜……」ヒュァアアアアン…

25: 2015/01/19(月) 20:45:35.62 ID:nIlVwx5k0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

イン「ひ、ひぇーっ!!ジャパニーズゴーストなんだよッ!?南無阿弥陀!南無阿弥陀かもぉおおおお!!!」ヒシッ!

上条「改めて聞くぜ…てめーは敵か?」グッ…!

??「え、えぇっ!?違いますっ!呪い頃しにきた訳じゃないんです!!」

イン「のっ…ノロイゴロシ!?ナンマンダブナンマンダブナンマンダブナンマンダブ!!!!!」ガクガクガク!!

??「聞いて…欲しいんです!とても…大事な事を!!」

イン「…えっ?」ピタッ

上条「何だと…?」


??「この町に…学園都市に!とんでもない…『怒り』が迫っていることを!!」キッ!

33: 2015/01/20(火) 17:25:20.48 ID:Q0IEsF2mO
……………………

上条「…つまりてめーは『AIM拡散力場の実体化した存在』で既に氏んでいる…警告をするためにこの妙な空間に誘い込んだ、こういうことか?」

??「は、はい!飲み込みが早くて大変助かります!」ペコ

上条「言ってるこっちもまだ信じられねーんだよ…」

イン「えーと…えーと…つまりあなたは普通に暮らしている能力者達のAIM拡散力場から身体が作られて…もう肉体は氏んでいて、意識だけが残ってるって事…?うう…まだ理解が追いつかないかも」ウーンウーン…

上条「しかしなぜこんな回りくどい方法を使った?幽霊じみてても人に喋りかけられるなら、どうとでもなるじゃねーか」

??「どうやら私の存在はとても希薄なものみたいで、普通に話しかけてもノイズか何かだと思われちゃうんです…」

34: 2015/01/20(火) 17:31:26.49 ID:Q0IEsF2mO
上条「…だから能力を使って恐怖体験をさせて、自分の姿を無理矢理印象付けたってことか」

??「その通りです!こ、怖がらせてしまって申し訳ありませんでしたっ!」ペコッ!

イン(なんだかやり方があからさまにズレてるんだよ)

上条「おめー…氏ぬ前の名前はなんつーんだ?自分が氏んでるのに気づいたのは最近と言っていたが…」

風斬「も、申し遅れました!私は(元)風斬氷華と言います…それで、伝えたかった事なんですが…」

35: 2015/01/20(火) 17:41:30.49 ID:Q0IEsF2mO
イン「『怒り』が近づいてるって言ってたよね、それって…」

風斬「…実は私この姿になってから『人の感情』を強く感じ取るようになったんです」

イン「感情…?」

風斬「はい、この町に暮らしている人たちの全体の心の変化が手に取るように分かるんです…妙な表現ですが」

上条「自分を支えてる能力者の中で、精神系のAIM拡散力場のパワーの結晶…ってところか?」

風斬「私にもよくわからないんです…でもあなた方二人の感情はすごく伝わってきます、インデックスさんは…まだ驚きが収まらない、それと今日の夕飯のメニューを迷っている…ですかね?」

イン「あ、当たってるんだよ!」

風斬「上条さんは…えっ!?こ、ここまでフラットな心をしてる人は初めてです!冷静すぎる…!」

上条「そんなものおれは知らん」

イン(さすがだ…)

36: 2015/01/20(火) 21:23:12.50 ID:MiKZiJw50
風斬「こうして話が出来たのがお二人のような方達で良かった…最近、感じたんです!『外』からとんでもない『怒り』の感情が近づいているのを…」

上条「…何?」

イン「外って…まさか!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

風斬「しかもその大きな怒りは個人に向けられたものじゃないんです!『学園都市』全体に向けられた…『憎悪』なんです……!」

イン「とうま!これって…魔術師のことだよね!?」

上条「…そう考えるのが自然だろう」

風斬「へ?まじゅつ…し?」

上条「おまえが気にする事じゃねえ、その警告は理解した…何かしらで湾岸警備隊にでも伝えとくぜ」

風斬「あっ…ありがとうございますっ!!」ペコッ!

37: 2015/01/20(火) 21:33:20.88 ID:MiKZiJw50
上条「さて…この食材が傷むのは勘弁なんでな、そろそろ出してくれねーか?」

風斬「は…はいっ!もちろん!!」

イン(そういえば買い物帰りだったんだよ)

風斬「あ!でも…一つ注意があるんですけど…」

イン「えっ?な、何…?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

風斬「この道を出る時…決して振り向かないで下さい…!さもなくば魂が………」

イン「た、魂が……?」ゴクリ…





風斬「取られる…ということはないので安心して下さい」

イン「えぇ…」

上条「…バカなことしてねーでとっとと出るぞ」

38: 2015/01/20(火) 21:44:05.68 ID:MiKZiJw50
スゥウウウウウウウ………

イン「ぷ…ぷはぁ〜!出れたんだよ〜!」フゥー!

上条「やれやれ…精神系の能力でループしているように見せかけていたのか、自分の頭をぶっ叩けば良かったぜ」

イン「私ぶっ叩かれたんだよ」

風斬「お二人とも本当にありがとうございます!これで安心できました…」

イン「…ねえ、ひょうか」

風斬「何ですか?」

イン「ひょうかは…今までずっとひとりぼっちだったの?」

風斬「…はい、自分が氏んだと分かるまではみんなに無視されてたと思ってたんですが…存在自体が半分無くなってたとは思いもしませんでした」クスッ…

39: 2015/01/20(火) 21:52:11.49 ID:MiKZiJw50
イン「友達は…?」

風斬「こうなってからは誰とも…でも、もう慣れましたから!大丈夫です!」ニコ!

上条「………」

イン(友達……わたしも…)


イン「…ひょうかっ!!」ズイッ!

風斬「へっ!?」

イン「私と友達になろう!!」

風斬「友…達?」

イン「決まりだねっ!そうとなれば遊びにいくんだよー!!」ニッ!

風斬「で、でも…私なんかと…」オロオロ

40: 2015/01/20(火) 21:59:27.46 ID:MiKZiJw50
イン「ごちゃごちゃ言わない!友達とは遊ぶって教科書にも書いてあるもん!」

風斬「インデックスさん…!」

上条「…あまり遅くなるな、おれは先に帰ってるぞ」クルッ

イン「あっ!ち、ちょっと私も一回家に戻るんだよ!」

上条「荷物の事は気にするな、このくらいなら一人でも持てる」

イン「そ…それもあるんだけどさ…えーっと…ちょっと着替えたくて…その…」

上条「なんだ…?」

イン「そ…その…ぱ……ん……っが……その………」///

上条「…とっとと行くぞ」スタスタ…

イン(いっ…痛いッ!!何も聞かないその心配りッ!逆に心にグサッとくるんだよッ…!!)ズゥーン

46: 2015/01/21(水) 10:16:44.45 ID:uPqbIQmQO
学園都市、商店街

ワイワイ、ガヤガヤ

風斬「ごめんねインさん…わたしのせいで漏らしちゃっ(ry

イン「こっちは遠慮なさすぎなんだよ!?」

上条「なんでおれもついてこなきゃならねーんだ…」

イン「だってだって〜女の子2人だけじゃ不安なんだもん!」

上条「…めんどくせえ」

イン「はァーい!いこっ!ひょうか!」タタターッ!

風斬「はっ…はいっ!」スーッ!

47: 2015/01/21(水) 10:53:24.71 ID:uPqbIQmQO
ショップ

風斬「今のファッションって改めて見ると不思議ですねぇ…どんどん変わっていってます!」

イン「ふふーん!イマドキの女子はファッションに敏感じゃなきゃダメなんだよ!」

上条(こいつは服を変える事で個性が消えていくのに気づいてねーのか?)


カラオケ

上条「…ごらんあれが竜飛岬 北のはずれと 見知らぬ人が指をさす息でくもる窓のガラス…」〜♪

風斬「つっ…津軽海峡・冬景色!?腐女子もイチコロ!」

イン「中の人のおかげなんだよ」

48: 2015/01/21(水) 11:00:44.93 ID:uPqbIQmQO
カフェ

友2「遅くなっちゃったけど道行くんの退院祝いだね!今日はボクと輝泰くんのおごりだよ!」

一方通行「悪いなァ…いいのか二人とも?」

友1「へへへっ!ありがたく食えよ道行!」

一方通行「ならよォ〜…遠慮なく食うぞコラーッ!!」ガブガブガブ!!

友1「あっ!?ま、待て!一人でかきこむんじゃねーっ!!」ガブガブガブ!!

友2「ボ、ボクの分残しといてよ!?」


風斬「やっぱああいうのが友達…なんですね、いいものだなぁ…」

イン「…よかったね!あの人が楽しそうで」ボソッ

上条「…ああ」

49: 2015/01/21(水) 11:21:25.42 ID:uPqbIQmQO
ゲーセン

風斬「最近はコスプレしてプリクラをするのが流行ってるんですね…知らなかった!」ヌギヌギ

イン「アミューズメントは変化し続けるんだよ!そういえばとうまは?」ヌギヌギ

風斬「えーっと…「おれが更衣室の近くにいるとロクな事が起こらねえ」って店の外で待ってるそうです、どういうことなんですかね?」

イン(そのあからさまなラッキースOベをブチ壊すんだよ)


店外

ネーネーアノヒトカッコヨクナイ?ハナシカケテミヨウカナー…

上条(学園都市に向けられた『憎悪』…魔術の方と科学の方のイザコザといったところか…もしくはその被害者とかな)

上条「ふむ…」コキコキ

上条(…いずれにせよ対策のしようがねーな、それにおれ一人でどうにかできるとも思えん)



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

チ、チョットマッテ!アソコイルノハ…コ、コワッ!ストーカー!?

??「ついに…見つけましたのっ!!お姉さまをたぶらかす類人猿がッ!!」ギリギリ…


51: 2015/01/21(水) 14:12:15.29 ID:vX4JFDxwO
タタタタター!

美琴「ち、ちょっと黒子!いきなりテレポートしてどうしたのよもう!!」ハァハァ…

黒子「お姉さま…黒子はついに『恋敵』を見つけましたのッ!!」

美琴「…へ?コイガタキ?」

黒子「あのゲームセンターの前に立ってる男…お姉さまが寝言で言ってた特徴にソックリですの!!」ビッ!

美琴「えっ!?あ、アイツなんでこんなところに…!」

美琴(ていうか…アタシ寝言で当麻のこと喋っちゃってたんだ!む、夢中になりすぎてるよぉ…)

美琴「…///」…ボフッ

黒子「なっ…何にィイイイイイイーッ!?ガサツなお姉さまにこんな乙女マンガみたいな反応させるとは!!ゆるさん!地獄で閻魔様に裁かれる前に針串刺しの刑にしてくれますのッ!!」ダッ!!

美琴「…あ!ち、ちょっと!!」

55: 2015/01/21(水) 21:51:01.41 ID:f8EWQw7v0
…ザッ!

黒子「失礼!ちょっとそこのお方!!」ビッ!

上条「…ン?」

黒子「ジャッジメ…じゃなくて!お姉さまに色目を使う類人猿を粉砕する女!白井黒子ッ!!」テッテレー!

上条「…………」クルゥー…

黒子「覚悟なさい!数々の悪事ッ!許せ……………る」ピタッ

黒子(…あれ?)



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

上条「何だ…?てめーは…」ギロリ…!


56: 2015/01/21(水) 22:00:22.15 ID:f8EWQw7v0
黒子「」パクパクパク

上条「…何なんだ」

黒子「…ハッ!!し、淑女としてはじゅべきことですが…恨みのためにッ!あなたを倒すのだッ!!」ビッ!

上条「噛んでるぞ」


黒子(ぐ…ぐうっ…!恐ろしい程の凄みに一瞬怯んでしまった!どこにも類人猿要素なんてないですの…むしろ猛禽類ですのッ!!)ダラダラダラダラ

63: 2015/01/22(木) 16:08:29.98 ID:ujONDWdtO
黒子「しっ…しかし!乙女にはやらなければならないときがありますのッ!その命…貰い受けるッ!!」ダーッ!!

上条(狂ってやがるのかコイツは…?)

黒子(そうですの…!彼を打ち倒し!お姉さまのベーゼを得るのは!私ですのォーッ!!)ダダダダダ!!

黒子「…かかったなアホが!!」ヒュンッ!!

上条「!」

…スタンッ!

黒子(テレポートによる背後からの向こう脛蹴りッ!これを破った格闘者はひとりとしていない…食らうですのォオオオオオオオラァアアアーーッ!!!!)ビュゴォアアアアアアアア!!!!



上条「………」ガシッ

黒子「へっ?」ピタッ

65: 2015/01/22(木) 16:16:47.69 ID:ujONDWdtO
黒子「あ…?え?あれ?」パタパタ…

上条「やはり後ろに回り込んで蹴ってきやがったか、てめーみたいなアマはやる事がミエミエだぜ…」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

黒子(ばっ…バレたァーーーッ!ありえないッ!私のテレポートの事も知らないはずなのに…一瞬で判断したって事ですの!?)

上条「さてと…」

黒子「く、クソォーッ!!離しなさいですの!というかなんでテレポートできないんですの!?」ブンブンブンブンブン!!

…ザッ!

美琴「だから…ちょっと!待ちなさいって言ってるでしょ…!」ハァ…ハァ…

上条「…またビリガキか」

黒子「お…お姉さまっ!!」

66: 2015/01/22(木) 16:24:03.70 ID:ujONDWdtO
美琴「あっ!と、とう…ま!ひ、久しぶりね!?ご機嫌いかが!?」アワアワ

上条「よくねえ…それに今コイツ、おめーのことを『お姉さま』って言ってたよな?制服も同じ中学のようだが…」

美琴「…………」

黒子「お姉さまぁ〜!申し訳ありませんですの…このようなザマを!」シクシク…


上条「それでコイツはおめーの何なんだ?」

美琴「え?知らないわこんな人」キッパリ

黒子「ワッザ!?」

67: 2015/01/22(木) 16:34:02.75 ID:ujONDWdtO
上条「知らねーだと?」

美琴「ええ、こんなガチレOのド変態なんかとは全く面識無いわ、今初めて会ったわ、マジで」サラサラ

黒子「おっ…お姉さまっ!?黒子との蜜月をお忘れになられたのですか!?ウソだとおっしゃって下さいですのーッ!!」バタバタバタ!


美琴「…黙れッ!それ以上『言葉』をひとっ事でもその便器に向かったケツみてーな口から吐き出してみろッ!『ひとこと』につき一回電流(なが)すッ!!黙ってても電流す!あとでウソを言ったと分かったならまた電流すッ!!!」ガルルルルルルルッ!!!

黒子「」

上条(ビリガキのやつマトモな友人がいるのか?)

72: 2015/01/22(木) 19:57:13.22 ID:7wbDMsNn0
黒子「おっ…おね(ry


美琴「アアッ!?やると言ったハズだろうがこのスカタンがァアアアアーッ!!ミコト・ブレイク・ダーク・サンダー・フェノメノン!!!」バリバリバリバリバリバリバリバリ!!!

黒子「GY…GYYYYYYYYYAAAAAAAAAS!!?!!?!???」ビビビビビビビビビビビビビビビビビビ!!

美琴(ハァー…ハァー…バカ黒子っ!!)


黒子「べ………ベーゼ……が」プスプス…

美琴(クールになるのよワタシ…むしろこの状況を利用するのよッ!)

美琴「…さあ!変質者は退治したわ!あ、会ったついでだし…一緒に食事でもいかがかしらっ!?」クルッ!


コ ツ ゼ ン

美琴「…あれ?」

黒子「デスノォ……アバッ」ピクピク…

73: 2015/01/22(木) 20:46:37.39 ID:7wbDMsNn0
………………………………

スタスタ…

風斬「ああ…今日は生きていたときみたいに1日を過ごせたなんて!夢を見ているみたいでした!!」

イン「私もと〜っても楽しかったんだよ!!それにしてもとうま…なんで待ってる場所を変えたの?」

上条「ちと野暮用でな」

イン「それと『どーしてこうなんのよォオオオオオーッ!!』っていう覚えのある叫びが聞こえたんだけど…」

上条「…さあな、知る由もねーぜ」

風斬「お二人とも!今日は改めて本っ…当にありがとうございましたっ!!お願いを聞いて頂けるだけでなく、こんなに楽しい体験をさせてくれて…」

イン「え、えへへ…改めてお礼を言われると照れるんだよ」

上条「別におれは何もしてねえ…気にするな」

風斬「あ、あと…ぶしつけなお願いなのですが…宜しければ、また…一緒に…」モジモジ…

74: 2015/01/22(木) 20:52:53.58 ID:7wbDMsNn0
…ギュッ!

風斬「…え?」

イン「もちろん!また一緒にい〜っぱい遊ぶんだよっ!だって私達『友達』だもの!!」ニイッ!

風斬「インデックスさん…」

上条「…今日はもう遅い、帰るぞ」クルッ

イン「うん!ばいばいひょうかー!」ブンブン!

風斬「…はいっ!また今度!」ニコッ!


タタタタタタ……

風斬(友達…私の……)キュッ…


…………………………

75: 2015/01/22(木) 21:06:15.43 ID:7wbDMsNn0
学園都市外、海岸線

ザザザザザザァ…………

湾岸警備隊1「しっかし、何だよな…」ザッ…ザッ…ザッ…

湾岸警備隊2「何だ?」ザッ…ザッ…ザッ…

1「こんな時間に巡回してもなぁ…何もありゃしねーだろ?」

2「仕方ないだろ、匿名の電話があって上からも異常がないか調べろって言われてるんだからよー」

1「はぁーあ…どーせイタズラかなにかだろ!?めんどくせえったらありゃしな……うん?」

2「…ん、どうした?」

1「いや…あんなところに砂山なんてあったかなーって」

2「砂山…?」

ザザザザザ…

76: 2015/01/22(木) 21:16:15.40 ID:7wbDMsNn0
2「アレかぁ〜?バカ言うんじゃねえよ!砂山が動くわけ………動く?」

1「あの砂山…何かこっちに近づいて」


…ゾザザザザザザザザザザァアアアアア!!!!


…………………………………

シィーーーz_______ン

??「ふぅ…こんな時間でも人がいるとはな、少々読み間違えたわ」

??(しかし上陸成功に変わりはない、あとは…)



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

??「さあ、パーティを始めましょう……土の被った泥臭え墓穴の中で、存分に鳴きやがれ…」ギラッ…!

81: 2015/01/23(金) 20:15:22.20 ID:Hs5SOQfp0
数時間前、上条宅

インデックス「たっだいま〜!」ガチャッ!

上条「もう夕飯の時間か…」

ダイハード・ザ・キャット・ドルチ「ナ〜ゴ(おかえり、大将にガキンチョ)」トテトテ…

イン「ただいまDTCD!いまから夕ご飯にするから待っててね〜!」タタターッ!

DTCD(もう略されるのかオレは?)

上条「フゥ…マジシャンズレッド(赤ヒトデ)にハイ工口ファントグリーン(緑ヒトデ)にエサでもやっておくか…」ガチャガチャ…

DTCD(相変わらず一貫性のあるネーミングだ…オレが言えることじゃねーけど)ゴロゴロ

83: 2015/01/23(金) 21:26:53.86 ID:Hs5SOQfp0
……………………

イン「…ぷはぁ〜!いっぱい食べたんだよ〜!わたし特製ビーフストロガノフ…おいしかったでしょとうま!!」


上条「まあまあだ、まだ煮込みがチト甘い」ジャー…ガチャガチャ…

イン「うーむ…改善重点かも」ムムム…

DTCD(普通の家じゃ食べねーよ)

イン「ふぁあ…お腹いっぱいになったらなんだか眠くなってきちゃった…」

上条「昼間に動きすぎだぜ…今日はとっとと寝るぞ、自分の布団を引いとけ」

イン「了解なんだよ…ふぁああ」トコトコ…

84: 2015/01/23(金) 21:43:04.83 ID:Hs5SOQfp0
アンチスキル本部

黄泉川「…ふぁ〜あ、久々の夜勤じゃん…めんどくさいなぁ」ポリポリ

鉄装「仕方ないじゃないですか先輩…そういえば、しばらくの間入院してた道行君の調子はどうですか?」

黄泉川「もう問題なさそうじゃん、まったく!心配ばっかかけやがって…まだ所詮ガキじゃん!」バンバン!

鉄装「あ、あはは…」

黄泉川「でもアイツ…なんか前よりもスッキリとした表情になってたじゃん、そこは…まあ良かったかな…」

鉄装(いつも道行君の心配ばかり…本当の家族みたいだなあ)ウフフ…

黄泉川「だけど家事してなかった分しっかりと働いてもらってるじゃん!そのせいでヒーヒー言ってるけど」

鉄装「ほ、程々にしてあげてくださいね…ん?」プルル…プルル…

85: 2015/01/23(金) 23:59:19.46 ID:Hs5SOQfp0
……………………

DTCD「………ニャア」クークー

上条「………」スースー…

イン「むにゃむにゃ…ジョジョリオン9巻の発売日…二月19にち…すぴー」スピースピー…


…ゾワァアアアア

DTCD(ム?)ピクン

上条「………ん?」パチリ

イン「ジョ…ジョジョを読んでると思ってたら…唐突にムシキングが始まって…何を言ってるかわからねーと………」スピースピー…





風斬「…上条さんっ!インデックスさんっ!!大変ですっ!!!」ズアッ!!

86: 2015/01/24(土) 00:03:48.27 ID:r3I4nOQF0
ウッ…………






イン「うわああおああああああああああああああああああおあああああああおああああああああああああああああああああああああああああああああおああああああああああああああああおああああああああああああおああああああああああああ!!!!!!!!!!!」ビエーン!

上条「…うるせえ、夜に騒ぐな」

87: 2015/01/24(土) 00:12:21.22 ID:r3I4nOQF0
イン「ああああああうううおおおあおあ!!…って、ひょうか!?」

風斬「すいませんっ…はぁ…はぁ…ノックもせずにお邪魔してしまって!」

DTCD(かといって急に床から飛び出してこなくてもいーだろ)

上条「どうした…?ひどくアセってるみてーだが」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

風斬「来たんです…『怒り』が!今まさにッ!!」キッ!

イン「…えっ!?ひ、ひょうかが言ってたあの大きな『憎悪』が迫っているって事が!?」

上条「…説明しろ」

88: 2015/01/24(土) 01:02:36.54 ID:r3I4nOQF0
風斬「『怒り』の感情が唐突に大きくなったんです…!まるで今まで押しとどめたいたものが爆発したみたいに!!」

イン「じ、じゃあ…」ゴクリ

風斬「お察しの通りです…今、大きな戦いが起こりかけている!お二人にも警告を…」

上条「行くぞ…準備しな」ザッ…

風斬「か、上条さん!?」

イン「…ひょうかの話を聞いたのは私達だけ!止められるのも私達しかいないんだよ!!…なんとかしなきゃ!」

風斬「…ッ」

上条「やれやれ…とっとと済ませて寝るとするか、案内しな」

風斬「はっ、はいっ!」

89: 2015/01/24(土) 01:09:03.37 ID:r3I4nOQF0
イン「…ちょっと待って!!」

上条「…ン?」

風斬「どうしたんですか…?」

イン「い、いや…戦いになりそうだし、正装してから行こうかなーって…その」モジモジ…

風斬「へ?」


イン「あ、あの……また、ぱ…………んんんーっ!オホンオホンオホーン!!パンツをオホッオホッ変えたくてオホッ!!」ゲホッゲホッ!


上条「………」

風斬「………」

DTCD「………」


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

イン(いっ…イデェーッ!!視線が痛すぎるんだよッ!!1◯歳になったのにやらかすなんてありえねーんだよッ!!(二回目))ダラダラ

93: 2015/01/24(土) 10:16:39.68 ID:QBQ3PsUlO
学園都市、地下アーケード街


ドババババババッ!!チュンチュンチュン!!

ゴーレム「AGAAAAAAAAAA…!!」ギンギンギン!!

「なっ…何なんだあの化け物は!?」

「くそーっ!!銃が通用しないッ!」

「あ、危な…うわああああああ!!」ボッゴオオオオオオオオ!!!

鉄装「た、隊長!一体アレは…!?」

黄泉川「私にも分かるワケねーじゃん!でもセンサーにAIM拡散力場の反応は無かった…能力者じゃない事は確かじゃんよ!!」ガガガガガガガガガガ!!!


ツカツカ…

???「あーあー…片腹痛いわねぇ、アタシの『エリス』をチンケな能力者と一緒にしないでほしいわ」スッスッ…

94: 2015/01/24(土) 10:26:05.02 ID:QBQ3PsUlO
黄泉川(あの石巨人の後ろにいる奴…アイツが操っているのは分かっている!しかし…)

鉄装「ううううっ…!駄目ですっ!押し切れませんッ!」ドガガガガガガガッ!!

黄泉川「…まずはアレをどうにかしなきゃならんじゃん!!」ガションッ!


ガギンガギンガギンガギンガギン!!

???(ふぅーん…まぁまぁやるみたいだな、そんな豆鉄砲じゃエリスにはキズ一つつけられないけど)クス…


「くそっ!!銃弾がだめなら爆発で…」スポンッ!

黄泉川「ま、待て!早まるなッ!!」

ゴーレム「GRUAAAAAAAAAA!!」ゴバァアアアアアアアアーッ!!!


「ううっ!?」ボトン!

鉄装「ばっ…爆弾が!!」

黄泉川「…総員!!伏せろォーーーーッ!!」バッ!



…ボッゴォオオオオオオオオオオン!!!!

95: 2015/01/24(土) 11:17:21.97 ID:QBQ3PsUlO
パラパラパラパラ…

黄泉川「ぐっ…うううっ…鉄装、生きてるか…?」

鉄装「なん…とか…でも、身体が動きそうにありませんっ…!」

黄泉川(マズったじゃん…!他のヤツも再起不能か!)


…ズウウウンッ!

黄泉川「ッ!!」


??「タダの人間にしちゃあ、そこそこやった方じゃない?…ま、無駄な足掻きだがな」スタスタ…

黄泉川(くっ…くそっ!アタシも動けそうにない!このままじゃ…)




「…待ちな、デク人形」

96: 2015/01/24(土) 11:24:34.11 ID:QBQ3PsUlO
黄泉川「!!」

??「…なんですって?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

上条「『待て』と言ったんだぜ?聞き返すこともないだろうに」

??「貴様は…」

黄泉川「こっ…小萌先生のトコの上条!?なんでこんなところに!!」

ザッ!

鉄装「えっ!?だ、駄目です!民間人は離れてください!危険ですっ!」

黄泉川「何…?」


風斬「インデックスさん!ここです!」

イン「あれはオイルパステルを用いたゴーレム…!土属性の魔術なんだよっ!!」

97: 2015/01/24(土) 11:36:53.08 ID:QBQ3PsUlO
黄泉川(プラス女子供が二人…!?なんでこんなところに!)

??「へぇー…『禁書目録』に『虚数学区の鍵』…そして『幻想頃し(イマジンブレイカー)』が一気に集まるとはな、驚いたわ」ニヤッ…

風斬「えっ!?」

イン「わたしの事を知っている…?」

上条「イマジンブレイカーか…ずいぶんセンスのねえ名前をつけてくれたモンだな、てめー何者だ?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

シェリー「アタシの名前は『てめー』じゃないわよ?シェリー・クロムウェル…イギリス清教所属の魔術師だ、それでこっちがエリス…以後よろしく」

ゴーレム「GUOOOOOO……」ギゴゴゴゴ…

イン「イ…イギリス清教所属!?」

上条「ステイルのとこの一員か…だが身元がバラすメリットがねーぜ、何のつもりだ?」

98: 2015/01/24(土) 11:44:49.42 ID:QBQ3PsUlO
シェリー「ステイル・マグヌスとは別派閥なんだがなあ…それに名乗った理由は」スッスッスッスッ…

風斬「!」

上条「……」グッ…

イン「…とうまっ!来るよ!!」


…ブンッ!

シェリー「『科学』と『宗教』の間に戦争を起こすためなんだよーッ!!」

ゴーレム「GWUOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!」ボゴォアアアアアアアアアアーッ!!!

上条「チッ…!」スタンッ!

イン「うわっ!!」


メギィイイイイイイイッ!!!

シェリー「そのためにィー…アタシの名前は覚えてもらわなきゃ困るんだよッ!!」ギラッ!

99: 2015/01/24(土) 11:52:40.87 ID:QBQ3PsUlO
イン「戦…争!?まさか学園都市とイギリスを!?」

シェリー「言葉の通りだ…イギリス清教に所属するアタシが学園都市でひと暴れする事で火種を作ろうってわけだ!!」

ゴーレム「GYAGOOOOOOOO!!!」ゴギガガガガ!!

イン「そ、そんな事が…!!」

上条「やれやれ、トチ狂ってんのか知らねーが野放しにはできんな、風斬にインデックス…ケガしたやつをどかしとけ」

風斬「はっ、はいっ!!」

黄泉川「バカ言うんじゃないじゃん!!話は見えないがタダの学生が立ち向かえるワケ…!!」


上条「そのバカを今からやるんだよ…ケガ人はどいてろ」ダンッ!

黄泉川「おっ…おいっ!!」

100: 2015/01/24(土) 11:58:11.37 ID:QBQ3PsUlO
シェリー「ハハーッ!!大した自殺志願者だねえ!!ペシャンコになりなッ!!」

ゴーレム「GRUUUUUOOOOOOO!!!」ドシュウウウウウウッ!!!

上条「…オラァアアアアーッ!!」ドギュウウウウウウッ!!!

黄泉川「そんな!真っ正面から!?」


メゴンッ!!

シェリー「…フッ」ニヤリ

風斬「か…上条さんっ!!」

…メキッ

黄泉川「え…?」

…メキメキメキメキメキメキ!!

シェリー「何っ…だと!?」

101: 2015/01/24(土) 12:04:20.70 ID:QBQ3PsUlO
…ボゴォオオオオオオオオオーッ!!!

ゴーレム「GU…GUGAAAAAAAAAAAA!?」ズゥウウウウウウウン!!!

シェリー「ばっ…馬鹿なッ!?」

イン「打ち付けた拳が…ゴーレムの腕が砕けている!!」

黄泉川(こ、こいつ…レベル0って聞いてたのに…!)

上条「フゥー…」スッ…

シェリー(ぐっ…ぐぐぐぐ!!幻想頃しの能力は知っていたが…あの大質量の一撃を正面から打ち破っただと!?コイツ只者じゃあない!!)


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

上条「さてと…自殺志願者はどちらか、すぐに分からせてやるぜ…」ギン!

105: 2015/01/24(土) 19:48:25.84 ID:9RtZbeDQ0
シェリー「…でもなァ!」ザッザッザッ!

イン(あの手の動き…空に術式を書いている!!)


…ゾザザザザザザザァ

黄泉川「なっ…!」

ゴーレム「U…UGOOOOOOOO…」メキョメキョメキョ…

風斬「うっ…腕が再生している!?」

上条(ステイルのイノケンティウスと似たような原理か…?いや、あの石の巨人の身体を作ってんのはブッ壊したガレキみてーだな)

上条「破壊と再生を同時にというわけか…めんどくせえな」スウッ…

シェリー「はははーッ!その通り!エリスは不氏身のゴーレムだ…朽ち果てることは…無いッ!!」ブンッ!

ゴーレム「GOUAAAAAA!!」ドッゴォオオオオオオオオオッ!!

106: 2015/01/24(土) 21:30:45.37 ID:r3I4nOQF0
…ドガガガガガガッ!!

黄泉川「うおっ!?」バッ!

上条「チッ…ガレキを飛ばしてきやがったか」バシバシバシバシ!!

シェリー「フン!直接触れるのがダメなら石のつぶてやら衝撃波で攻撃すればいい…それだけだッ!!」

上条(近づけねーか…ここは一旦距離を)タンッ!

シェリー「おいおいおい!アタシはゴーレムを操るだけじゃねーんだよォ!?」バッバッバッ!

イン「あの術式…!まずいっ!!」


…バギッ!

上条「ぐっ!?」ビタァ!

風斬「かっ…上条さんの足元のがれきが!!」

シェリー「捕らえたァーッ!すかさず攻撃すべし!!」ヒュバッ!!

ゴーレム「GOAAAAAAAAAAA!!!」ズゴォオオオオオオッ!!!

シェリー(この一撃は避けれまい!上からの打撃で押しつぶしてやるッ!!)

107: 2015/01/24(土) 21:53:47.82 ID:r3I4nOQF0
上条「…くっ!」パキイッ!

シェリー「無駄だ!今更解除しても遅いッ!!ペシャンコになりなァーッ!!」


ゴーレム「GWUOOOOOOOO!!…GWUO!?」ズダアンッ!

黄泉川「何だ!?いきなりこけてんじゃん!?」

シェリー「なっ、何ぃッ!?どうしたエリス!!なぜ転倒して…ハッ!!」

シェリー(エリスの足が地面にひっついているだと!?これは一体…!!)


ドドドドドドドドドドドドドドドドド

イン「へへへ…これでおあいこだねっ!!」ニイッ!

シェリー「ぐっ!テメェか禁書目録ッ!!」

風斬「インデックスさん…これは!」

イン「スペルインターセプト!(強制詠唱)
アナタの術式にちょっとだけ割り込みさせて貰ったんだよ!」

シェリー「クソッタレが!無力なガキがよくも…!」

イン「戦ってるのはとうまだけじゃない…私だって力になれるもの!!」キッ!

シェリー(ぬかったわ…脅威は幻想頃しだけだと思っていたが、最も警戒すべき敵はコイツか!!)

108: 2015/01/24(土) 22:10:45.81 ID:r3I4nOQF0
上条「料理のウデはまだまだだが…」スタッ!

シェリー(し、しまった!懐に…)

上条「サポートは悪くねえ…オラァアアアアーッ!!」ゾバァアアアアアアアーッ!!!

ゴーレム「A…ANGYAAAAAAAAAAAAAA!!!!」バキバキバキバキバキバキバキバキ!!!

黄泉川「しゅ…手刀でヤツの腕を斬り裂いたッ!なんつー膂力してんじゃん!!」

シェリー「ぐっ…ぐううううううっ!!」ギギギ…!

上条「恐らく弱点はアタマか…ちょいと高いとこにあるな」

イン「わたしに任せて!はあっ!!」ヒュンヒュンヒュンヒュン!!

風斬「剥がれた壁が浮かんで足場になった!」

上条「グッド…行くぜ!」ダンダンダンッ!!

109: 2015/01/24(土) 23:27:33.01 ID:r3I4nOQF0
イン「いけーっ!とうまっ!!」

上条(もう少しだ…頭をブチ抜くぜ!)ダンッ!

シェリー「あーあー…ちょいとナメ過ぎてたわね、アタシの悪いクセだわ」ペチペチ

イン(あ…あれ?こんな状況なのに、何であんなに平然と…)


シェリー「どうやらさァー…全力でぶっ潰したほうがいいみたいだねッ!!」シャッシャッ!

上条「何…?」


…ビキビキビキビキビキビキ

風斬「…えっ?この音って…」


イン「…ハッ!!ひょうかぁーっ!!上だっ!!上なんだよーっ!!」


「…GRRRRRRRRUUUUUUOOOOOO!!!!!!!」バァアアアアアーッ!!

110: 2015/01/24(土) 23:34:45.74 ID:r3I4nOQF0
風斬「きゃあっ!?」ガシイッ!!

黄泉川「な、何だ!?天井を突き破って…これはあのバケモノの腕!?」

上条「…ッ!!」

イン「ひょ…ひょうかがっ!!」

シェリー「はははははははーッ!!そうともさ…始めからねェー」


ドドドドドドドドドドドドドドドドド

ゴーレム1「GAAAAAAAAAAAA…!!」メキメキメキメキ…

ゴーレム2「GUOOOOOOOOO…!!」バキバキバキバキ…

シェリー「ゴーレムは…『2体』あったッ!!」ザンッ!!

111: 2015/01/24(土) 23:36:05.70 ID:r3I4nOQF0
バトルのたびに上承さんが人間をやめているのを再認識している
それではラリホー

116: 2015/01/25(日) 19:29:56.29 ID:y4OXtUIc0
シェリー「ハッ!始末するのは三人のウチひとりで十分だ…貰ってくよッ!!」

風斬「き…きゃあああああああ!!」ゴォアアアアアアアーッ!!

イン「そんな…!上に引きずり込まれた!!」

シェリー「余所見してんじゃねーッ!ガラ空きなんだよ!!」バッ!

ドバドバドバドバ!!

黄泉川「ううっ!?ガレキの弾丸か!!」

イン「うわあっ!!」ドシャッ!

上条「ぬうっ!?」グラッ!

シェリー「惜しいねェー!もうちょっとでたどり着けたのによォ!叩き落としてやるッ!!」

ゴーレム1「WUOOOOOOOOOO!!」ブゥウウウウウウウン!!!

上条「…チッ」シュダッ!!

117: 2015/01/25(日) 20:13:53.22 ID:y4OXtUIc0
ズウウウウウウウンッ!!

イン「とっ、とうまごめん!術式が中断されちゃった!」

上条「仕方ねえ…風斬の方はどうなった?」スタン!

黄泉川「天井に空いた大穴に引きずり込まれたじゃん…もうお前らも逃げろ!後はアンチスキルの増援が!」

上条「そうもいかねえんだよ、一刻を争う状況に間に合うと思うか先生?」

黄泉川「ぐっ…!」

イン「…わたしが」

上条「…ン?」

イン「わたしが…ひょうかを助けにいくんだよっ!!」スクッ!

118: 2015/01/25(日) 20:28:55.98 ID:y4OXtUIc0
シェリー「へぇー?アンタが助けに行くって!?いくら完全記憶能力があるからって戦えんのかい?」フン!

黄泉川「む、無茶じゃんよ!アンタみたいな子供にっ!」

上条「…………」

イン「だってひょうかは…私のこの町にきて初めての『友達』だからっ!!」キッ!

シェリー「…友達?」ピクッ

黄泉川「だ、だからって…」

イン「こんな時こそ力を貸して…助けてあげられるのが友達だもの!じゃなきゃ友達失格なんだよ!!」

シェリー「………ッ」

………………………

「シェリー…僕はね、いつしか『科学』も『宗教』も仲良くなれる日がくると思うんだ!」

「仲良くねえ…相変わらず楽天的ねエリス」

「だからさ!僕もシェリーの事をずーっと助けるから!シェリーも僕の事を助けてね!!」

「…はいはい!相変わらず自分勝手なんだから、ふふふ…」

119: 2015/01/25(日) 20:39:28.35 ID:y4OXtUIc0
シェリー(でも…エリスは…!)グッ…!


上条「…行ってこい」

イン「とうま!」

黄泉川「なっ…!?オイッ!この子一人に行かせるつもりか!」

上条「ただし、おれが行くまで絶対にくたばるな…それが条件だ」

黄泉川「!」

イン「…うんっ!!」シュパァッ!!

シェリー「…………」

上条「さてと…待たせたな」ザッ…

シェリー「…しゃらくせえ!無謀な事やってんじゃないよッ!!」ビュッ!

ゴーレム「BAOAAAAAAAAAAA!!!」ドッゴォオオオオオオッ!!

上条「…無謀かどうかは」バシッ!

シェリー(うっ…受け流した!?)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

上条「インデックス…アイツ自身が決める事だ、他人に無理だ無駄だ言われる筋合いはねーな…」ギン…!

120: 2015/01/25(日) 20:50:46.72 ID:y4OXtUIc0
地上、アーケード街入り口付近

ゴーレム2「GOAAAA!!」ズウンッ!

風斬「うっ…うううううっ!!」メリメリ…!

風斬(本物の身体じゃないからといって痛みは本物ッ!このままじゃ!)


…ゴウウウウウウウッ!!

ゴーレム2「U…UGOOOO!?」ドロオッ!!

風斬「えっ!?」グラッ!

風斬(穴から炎が吹き出て掴まれた腕を焼き切った!?)

風斬「こ、これは…!」ドサッ!


イン「…とうまのおかげなんだよ」ヒュウッ…

ゴーレム「AGA!?」

風斬「!!」


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

イン「私の『自動書記』を壊してくれたから…まだ慣れないけど魔力が湧き出てくる感触があるッ!ひょうか…下がってて!」バッ!

風斬「…インデックスさん!」

121: 2015/01/25(日) 21:06:54.63 ID:y4OXtUIc0
……………………

上条「…オラッ!オラオラオラオラッ!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!!

ゴーレム「U…GUGUGUGU…!」ズリズリ…

シェリー(何てヤツだ…圧倒的な質量の差があるエリスを拳だけで押している!能力だけじゃあない、コイツは強すぎるッ!!)

上条「どうした?随分ニブい泥人形だな…ガキのころ工作で作ったヤツのほうがまだマシだぜ」タンッ!


シェリー「…ハン!減らず口を叩いてな!ならこれはどうだ!?」シュバッシュバッ!!

….ドシュドシュドシュッ!!

上条「何ッ…?」シュタンッ!

シェリー「ゴーレムプラス天井からの落石だ!アンタの動きを制限させてもらうよッ!!」

ゴーレム「GOOOOOOAAAA!!!」ボッギャアアアアアッ!!

上条「うぐッ!!」ボッコォオオオオン!!

122: 2015/01/26(月) 00:21:58.15 ID:1dkecYfF0
シェリー「自ら吹っ飛んで衝撃を頃したか!抜け目のないヤツ!」

上条「………」ズザザザッ!

ゴーレム「OGOOOOOOO!!!」ドヒュオオオオオオオーッ!!

上条「オラッ!」ドシュウッ!

シェリー「…へッ!」

…ミシッ!

上条「ぐっ!?」ズザッ!

上条(衝撃を頃しきれてねえ…さっきより明らかに固くなってやがる!)


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

シェリー「上のゴーレムは自動操縦だがコッチにはワタシがついてんだぞ?ちょいと集中力を増せば密度を増すことも可能なんだよ!!」

上条「やれやれ…泥人形から石像になったってのか?」コキコキ…

シェリー「ほざけ!ここまで来たらアタシは退くことはない…全てをブッ壊して土くれにしてやるよッ!!」ギリッ!

126: 2015/01/26(月) 11:22:48.52 ID:1TUTd5hlO
上条「…たいした覚悟だ、てめえの『怒り』は相当みてーだな?」

シェリー「なんだと…?」

上条「こっちにはヒトの感情を見通せるヤツがいる…ソイツ曰く襲撃者は学園都市を『憎悪』してると言っていた」

シェリー「…何が言いたい」

上条「戦争をおっ始めようというてめーの目論見、動機は個人的なものなんじゃねーかとフト思ったんでな…」

シェリー「ッ!!」

上条「例えばありきたりだが…『復讐』ってのは分かりやすいか?」


シェリー「それが…それがどうしたッてんだよ!?」シュバッ!

ゴーレム「GRUUUUUUUU!!」ブゥウウウウンッ!!

上条「フン…」ダンッ!

127: 2015/01/26(月) 11:23:45.98 ID:1TUTd5hlO
ボッガァアアアアアアン!!!

ブシュウウウウ…!

上条(水道管が破裂したか…しかしアイツ(インデックス)の言ってた事で動揺してたんでまさかとは思ったが)ザザザッ!

シェリー「その通りだ…アタシは復讐を果たしに来たのよ!『科学』と『宗教』両方にな…」

上条「両方だと…?」

シェリー「昔…アタシの友人が氏んだ、この2つの勢力の違法な協定の狭間で…!」ギリッ…!

上条「………」

シェリー「友は実験に身体をボロボロにされた挙句…殺された!なぜだ!?なぜエリスが氏ななければならなかった!?」ダンッ!

上条「だから両方を滅茶苦茶にしてやろう…そう考えたってのか?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

シェリー「誰ができる…?誰が友の無念を晴らせる!?アタシだ!アタシだけだッ!!この下らない世界をすべてブッ潰して、友を頃したヤツらに…後悔させてやるッ!!」ヒュバヒュバヒュバァッ!!

128: 2015/01/26(月) 11:53:54.59 ID:1TUTd5hlO
ドゴドゴドゴドゴァッ!!

シェリー「幻想頃し…上条当麻!まずはお前からぶっ壊す!!」

上条(揺さぶりをかけるつもりだったが目論見が外れたぜ…なら)パシィッ!

上条「…シッ!」ダッ!

シェリー(急に距離を詰めてきた!?手に持っているのは…)

上条「…オラァッ!!」ドズウッ!

ゴーレム「UGO!?」メキッ!

シェリー「木片を突き刺したのか?フン!そんなチャチな杭じゃあエリスは砕けねーんだよッ!!」

ゴーレム「GAUAAAAAAーッ!!」ボッガァン!!

上条「フッ!オラオラオラオラァ!!」ボゴボゴボゴボゴッ!

シェリー「杭をさらに打ち込んでも無駄だ!スキだらけだぞッ!!」

…ドヒュッ!!

上条「…がはっ!!」ドッシャアアアアア!!!

129: 2015/01/26(月) 11:54:37.07 ID:1TUTd5hlO
シェリー「マトモに食らったか!効かないと分かっているのに止めないとは思ったよりマヌケだなぁ!?」

上条「ぐっ…!」ムクリ…

シェリー「そろそろトドメだ…幻想頃し!アンタが戦争の狼煙となれッ!!」バッ!

上条「断る…それに言っておくがおれの決め手はスデに『完成』している」

シェリー「『完成』だと?ハッタリも甚だしいわねェー…追い詰めらたのはてめーだろうが!!」フン!


上条「なら…試してみろッ!」ダッ!!

シェリー(正面から突っ込んでくるか!悪あがきに他ならないッ!)ヒュンッ!

130: 2015/01/26(月) 12:42:50.00 ID:1lqzeG37O
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

シェリー「やはり自殺志願者はてめーだった!!アタシの…勝ちだァアアアアーッ!!」

ゴーレム「GORUUUUUUUUUUUUUUUUUOOOOOOOOOOOOOOOーッ!!!!!!」ドッガァアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

上条「…………」ダダダダダダダダ…!

シェリー「これで終わりだッ!上条当……」





…メキイッ!!

131: 2015/01/26(月) 13:39:59.29 ID:1lqzeG37O
ゴーレム「…GUGA!?」ビタアッ!

シェリー「…えっ?」

上条「…来たか」ダダダダ!!

シェリー(何…だ?エリスが…あんな縦に大きな亀裂が…何故!?)

ゴーレム「GU…GA…GUGAGAGAGAGA!!??」ビシビシビシビシビシビシビシ!!

シェリー「エリスが…裂け……!」


…ダンッ!

上条「オラオラオラオラオラオラァーッ!!!!」ボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴ!!

132: 2015/01/26(月) 13:41:55.24 ID:1lqzeG37O
ゴーレム「GU…UGOAAAAAAAAAAAAAAAAーッ!!!!!!」ドッガァアアアアアアアアアアアアアアン!!!!

上条「フン!」ダンッ!

シェリー「嘘…でしょ?強化した…エリスがッ…!」ワナワナ…

上条「…隙だらけだ」グッ!

シェリー「…ハッ!!し、しまっ……」

上条「オラァッ!!」ブンッ!

シェリー「がっ!うぐぅぅぅううっ!!!」ドッシャアアアアッ!!

上条「打ち破られちまった事に動揺したな…やれやれ」

シェリー(が…う…!何故だ…何故エリスを砕くことができた!?あんな小さな木の杭で!!)

133: 2015/01/26(月) 13:43:46.51 ID:1lqzeG37O
上条「あの打ち込んだ木の破片…あれに水を染み込ませておいた」

シェリー「水…だと?」グググ…

上条「もちろんただの木の杭じゃ砕くことは不可能だ、しかし水を吸わせて膨張させ…さらにそれを深く打ち込めばどうなる?」

シェリー「…まさか!?歴史上でピラミッドの石を切り出したようにエリスを真っ二つにしたってのか…!」

シェリー(そんな…そんな原始的な方法でアタシの術を!?)

上条「歴史に学んだってことだ…科学だなんだ言っているが、古い技術も捨てたもんじゃねーぜ…」バン!

134: 2015/01/26(月) 14:05:13.89 ID:1lqzeG37O
ダダダダダダダダダ!!

アンチスキル「隊長!増援が到着しました!ご無事ですか?」

黄泉川「なんとかな…」

鉄装「負傷者の手当てをお願いします…うううっ」

アンチスキル「了解!」

黄泉川(上条のヤツ、マジで倒したっていうのか…?アイツ一体何者じゃんよ!?)

黄泉川「あっちに倒れてる犯人がいるじゃん!早く確保を…」


…メキメキメキ!

黄泉川「てっ…天井が!上条!離れろ!!」



上条「ムッ…?」

シェリー(ま、まずい!このままでは崩れるッ!!今の戦いのせいでカラダが動か…)


…ズゥウウウウウウウン!!!

黄泉川「か…上条ーッ!!」

135: 2015/01/26(月) 14:08:07.38 ID:1lqzeG37O
シュウウウウウウウ………


シェリー「ッ……………!」

上条「…………」

シェリー(…あれ?なぜ私は生きているんだ…こんな状態で避けることなんか出来るはずが…!)


上条「運が良かったな…デカイ瓦礫なら今ごろお互いペシャンコだぜ」ガラッ!

シェリー「あ…アタシを庇ったのか!?な、なぜ…!」

上条「動くなよ」ヒョイッ

シェリー「わっ!」

上条「残りの石人形は自動操縦と言ったか?」スクッ

シェリー「おっ…おろせっ!訳を聞かせ…!」

上条「やれやれ…直接ぶっ壊すしかねーな」スタスタ…

136: 2015/01/26(月) 15:21:24.80 ID:1lqzeG37O
………………………………

イン「はぁ…はぁ…」ゼエゼエ…

風斬「インデックスさん…大丈夫ですか?」

イン「まだ大丈夫…!とうまが来るまで頑張らなきゃ!」

ゴーレム「GOOOOOOOーッ!!」ゴァアアアアアアアアアッ!!

イン「くっ!防御を…うっ!?」ガクッ!

風斬「!!」

イン(駄目だっ!まだ身体が魔翌力を使うのに慣れていないのかも!ま、まずい……!)



風斬「…危ないッ!!」バッ!!

イン「えっ!?」

137: 2015/01/26(月) 15:22:08.20 ID:1lqzeG37O
ズッザァアアアアアアアアアアアアアア!!!!

風斬「ッ…!!」メキメキメキメキ…!

ゴーレム「GUOOOOOOOO…!」ギギギギギギ…!

イン(ひょうかに…こんな力が!?)

風斬「無事…ですか?」ニコ…

イン「うっ…腕にヒビが入ってるんだよ!!このままじゃひょうかが…早く離して!」

風斬「インデックスさんは私を助けてくれた…なら、私もそうしなくちゃ駄目なんです!!」

イン「…!」


ゴーレム「GRRRRRRUUUUU…!!」ギギギギギギ…!!

風斬「くうううううううっ…!!」メギメギメギ…!

イン(わたしに…もっと力があれば!『友達』を守れるのに…うううううううっ…!!)グググ…




「…よく耐えたな」

138: 2015/01/26(月) 15:29:06.48 ID:1lqzeG37O
風斬「…!!」

イン「こ…この声はッ!!」


上条「…オラァアアアアアーッ!!」バッゴォオオオオオオン!!

ゴーレム「GNUUUUUUUUーッ!?」バッキャアアアアアアアン!!

風斬「わっ…!上条さん!!」ドサ!

イン「とうま…来てくれたんだねっ!!」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

上条「てめーらは下がってな…後はおれが終わらせる…」グッ!

139: 2015/01/26(月) 15:30:44.75 ID:1lqzeG37O
シェリー「今ゴーレムは暴走状態にある…!」ハァ…ハァ…

イン「あ、あなたは…!」

シェリー「そのままだと氏ぬぞ…上条当麻ッ!!」

ゴーレム「GUGOOAAAAAAAA……」ガバァアアアアアッ!

上条「なに…?」

イン「ゴーレムの身体が裂けた!?」

ゴーレム「…OGOOOOOOOAAAAAAAAーッ!!!!」ガブゥウウウウウウウウッ!!

上条「ぬうっ!?」ガッシィ!!

シェリー「食らいついたッ!」

風斬「こ…このままじゃ潰されてしまいます!!」


140: 2015/01/26(月) 15:32:02.46 ID:1lqzeG37O
ゴーレム「……GABUッ!!」ガッギィイイイイイイイイイイン!!

イン「!!」

シェリー「お…押しつぶされた!?」

風斬「か…上条さぁああああああああん!!!」

イン「…………」


…………………ラ…

ゴーレム「…MUGUッ!?」ギゴッ!

イン「…いや」

風斬「えっ…?」


………オ…ラ………オ……オ……

シェリー「こ、この音は…!?」

風斬「だんだん大きくなっている!!」


…オラ……オラ…オラ……!!!

イン「とうまは…まだやられちゃいないんだよッ!!」

141: 2015/01/26(月) 15:39:57.51 ID:1lqzeG37O
…バキイッ!!

シェリー「!!」

風斬「あの…突き出た拳は!!」

上条「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!!

ゴーレム「GOBU…!?GAGUGUGUGU!!!」ゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバゴバ!!!

風斬「ゴーレムを…内側からっ!」

上条「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァアアアアアアァーッ!!!!」バッゴォオオオオオオオオオオオオオン!!!!

イン「破壊した!!」

ゴーレム「UGUAAAAAGAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!……AGAッ!?」ブシュンッ!!

上条「フー…」スッ…

シェリー(何て事…この男、暴走状態のゴーレムを!)


上条「おれを噛み砕くには…ちょいとカルシウムが足りねーな」

イン「とうまの…勝ちなんだよっ!!」

ドォーーーz_________ン!

143: 2015/01/26(月) 20:34:12.86 ID:1dkecYfF0
風斬「止めることができたんですね、私たち…!」

イン「えへへっ!全員が力を合わせたおかげなんだよ!」

上条「やれやれ…寝る時間がなくなっちまったぜ」カリカリ

風斬「上条さん、インデックスさん…助けに来てくれてありがとうございます、あのままだったら私…」

イン「友達ならトーゼンなんだよっ!助け合って一緒に笑う事が義務かも!」ニヒッ!

風斬「…はいっ!」ニコ!


シェリー「ひとつ聞かせろ…」ムク…

上条「…何だ?」

144: 2015/01/26(月) 21:24:40.68 ID:1dkecYfF0
シェリー「なぜワタシを助けた…?お前達の命を奪おうとしたんだぞ!」キッ!

上条「別にてめーのためじゃねえ」フイッ

イン「とうま…」

シェリー「なら…どうして!?」


上条「…てめーが氏んだら先に逝った『友人』ってやつに面目が立たねえ、そう思っただけだ」

シェリー「…!!」

……………………………

「シェリー!約束だよ、僕たちは友達だ!氏ぬまで…いや!氏んでもずっとだ!!」

「もう…何よそれ?氏んだらなにも残りゃしないわよ」

「そんなことないさ!ヒトは居なくなった後でも確かに残るものがあるんだ!きっとね!」

「分かった分かった!そのとーりねー」

「あーっ!バカしてるだろシェリー!」

「そんなことないわよぉ?おバカなエリスさん?」

「もー!…プッ!フフフフッ!」

「…くすっ!うふふふふ!」

………………………………

シェリー(…バカ、先に逝っちゃってどうすんのよ…エリス)ポロッ…

上条「以上だ、これで納得したか?」

シェリー「充分理解したわ…アナタが稀に見る『イイ男』ってことがね…」フッ

上条「…フン」

145: 2015/01/26(月) 21:57:52.12 ID:1dkecYfF0
風斬「…今、あなたの心の『怒り』がおさまりました、すごく…安らかな心を感じます!」

シェリー「そう…そいつはどうもね」

イン「これで全て一件落着なんだよ!」


風斬「良かったです…最後に、このように終えることができて」ギュッ…

上条「なんだと…?」

イン「…えっ?さい…ご?」

…シュァアアアアアアア

風斬「時間切れ…みたいですね」

上条「!」

イン「ひょ…ひょうか!?身体が!!」

146: 2015/01/26(月) 22:03:55.64 ID:1dkecYfF0
風斬「私は元々AIM拡散力場から生まれたとても不安定な存在です、そろそろこうなると思ってました…あはは」シュウウウウウウウ…

上条「…………」

イン「そ、そんな!せっかく友達になれたのに!!駄目だよそんなことっ!!」

風斬「インデックスさん…私嬉しいんです!消えてしまう前に一緒に遊べた事が!」

イン「…うっ…うううううっ…」グスッ…

風斬「もう何度いっても足りません…ありがとう、本当に…ありがとう」ギュッ…

イン「あううう…ひょうか……わたし!」ポロポロポロポロ…

147: 2015/01/26(月) 23:53:17.14 ID:1dkecYfF0
風斬「私が生まれた理由は…お二人に会うためだと思うんです…きっと!」

イン「うん…うんっ!」ゴシゴシ!

風斬「またいつか会える時が来ます!それまで…」フワッ…


イン「さよなら…ひょうか!」グッ…!

上条「…あばよ」



風斬「さようなら…私の『友達』」ニコ…



ファアアアアアア………

上条「夜明け…か」

シェリー「…アタシも礼を言うべきだったわね、あの子のおかげで救われるキッカケになったのに…」

上条「…さあ、どうだろうな」

148: 2015/01/27(火) 00:02:51.71 ID:uGbel9In0
イン「…とうま」

上条「…どうした?」

イン「わたし…学校に行きたい!ひょうかの分まで…友達作って、遊んで……それで……」

上条「そうか、おめーがそう思うなら…それでいい」ポン…

イン「うん…ううう….!…うわあああああああああああああああん!!!」ボロボロボロボロボロボロ…


上条「…やれやれだぜ」



……………………………

154: 2015/01/27(火) 17:11:40.10 ID:SJRiihcTO
柵川中学、一年教室

ワイワイ、ガヤガヤ

初春「なんだかみんなザワザワしてますね…何かあるんでしょうか?」

佐天「えーっ!?初春知らないの?転校生が今日から登校するんだよ!」

初春「ええっ!そうなんですか!?」

春上「しかも留学生って聞いてるのー」

初春「留学生…一体どんな人が…」


先生「おーい!入ってきなさい!」

佐天「おっ!くるぞくるぞ〜!」

初春「はわわ…なんだかドキドキしますね〜」


…ガラッ!

155: 2015/01/27(火) 17:21:59.49 ID:SJRiihcTO
インデックス「ふーっ…」スタスタ…

…オォーッ!カワイイ!エキゾチックダ!クウキジャナイ!?

佐天「おおーっ!あの子が!!」

春上「小柄でかわいいのー」

初春「きれいな眼だなぁ…」

先生「彼女は『ニコラ・アナスタシア』!イギリスからはるばる学園都市に勉強にきているそうだ、みんな仲良くするように!」

イン「こ、こんにちはっ!イン…二、ニコラといいます!今日から皆さんよろしくお願いしますなんだ…ですっ!」ペコリッ!

ワーッ!パチパチパチパチパチパチパチ!!

先生「じゃあ、佐天と初春の後ろの…あの頭に妙な花がついてる子のナナメ後ろに座ってくれ」

イン「はっ…はいっ!」トコトコトコ!

159: 2015/01/27(火) 18:55:53.65 ID:uGbel9In0
ガヤガヤガヤ

イン「ふぅ…」ペタン

イン(ここが日本の学校、『チュウガク』かぁ…こんなに多くの人の前に出たのは初めてかも!)ドキドキ…

佐天「…ねーねー!ニコラさん!」クル!

イン「ふ、ふえっ!?わたし!?」ビクッ!

佐天「そうそう!あたし佐天涙子っていうんだ!近い席どうしよろしくねっ!」ニコッ!

イン「さてん…さん?」

初春「あっ….あのっ!初春飾利っていいます!よろしくですっ!」オドオド

春上「春上衿衣なの、よろしくなのー」ニコリ

160: 2015/01/27(火) 20:42:17.78 ID:6q4TBR+yO
イン(そうだ…ひょうかの分まで…わたしは!)ギュッ…

イン「…うん!こちらこそよろしくなんだよっ!」ニパッ!

佐天「へっへーん!この佐天涙子に何でも聞くがいいっ!!」エヘン!

初春「さ、さてんさん変なこと教えちゃだめですよ!?」

春上「情報は玉石混交なのー」

エーッ?ナニナニ?アタシモジコショウカイスルー!アタシモアタシモー!

イン「みんなもよろしくっ!えへへ…」

佐天「ニコラちゃんてさーイギリスではあだ名とかあったの?カッコイイのとかさ!」

イン「えっ?あだ名…?」

初春「ニックネームのことですよ!」

イン「………インデックス」

佐天「へ?インデックス?」

161: 2015/01/27(火) 20:52:05.97 ID:6q4TBR+yO
イン「うん!記憶力には自信があってね、教科書のページを当てたりできたから…」

初春「だから『索引』っていう意味のインデックスなんですか!?か…かっこいい…!」

佐天「はえ〜!じゃあわたしは『ゴージャス☆アイリン』とかかなっ!?」キリッ!

春上「佐天さん凶暴ですのよなのー」

初春「ゴージャス要素無いじゃないですか!?」

イン「確かにそうかも」

ナニィーッ!?コノウイハルメ!パンツメクッテヤルッ!!イ、イヤー!ヤメテクダサーイ!ナンデワタシダケ!?オイエゲイナノー

イン(待っててねひょうか…また会える時まで、友達をいーっぱい作ってみせるからっ!)グッ…!

162: 2015/01/27(火) 20:59:35.63 ID:uGbel9In0
…………………………

イン「…よしっ!それじゃあ学校に行って来るんだよー!!」タンッ!

上条「とっとと行け…よそ見するなよ」

イン「はーいっ!とうまにシェリー!行ってきまーす!」タタタタターッ!

シェリー「はいはい、いってらしゃいな」フリフリ


上条「…………」シュボッ…

シェリー「あら…日本ではハタチからじゃないのかしら?」

上条「自己責任だ」フー…

163: 2015/01/27(火) 21:08:56.37 ID:uGbel9In0
シェリー「ふーん…ま、いいわ!私にも火ィちょうだいな」パクッ

上条「…チッ」ゴソゴソ…

シェリー「いいわよ、直接貰うから」スッ

上条「何…?」ピトッ

シェリー「フー…ごちそうさまっと」ニヤ

上条「…イヤミなヤツだ」トントン

シェリー「堅いこといいなさんな!どうせ今日で共同生活も最後なんだからさ…お迎えも来たみたいだし」


ステイル「上条…無事なのか!?」ツカツカ

上条「ステイルか…見てのとーりだぜ、問題ねえ」

164: 2015/01/27(火) 21:17:37.93 ID:uGbel9In0
「シェリー・クロムウェル、あなたを拘束します」

「我々と本国に戻ってもらうぞ!」

シェリー「へいへい…上着くらい着せてよね」バサッ

ステイル「しかし驚いたよ、『お前のところの魔術師をかくまってる』というLINEが送られてきた時は」

上条「色々あったんでな…」

シェリー「それじゃあ上条、あの子(インデックス)にもよろしくね?またね」クス

上条「へいへい…」

シェリー「やっぱり素直じゃない男!でも…またいつか会いましょう、じゃあね…」クルッ

スタスタスタ…

ステイル「…なあ、上条」ボソボソ

上条「何だ?」

165: 2015/01/27(火) 21:24:34.19 ID:uGbel9In0
ステイル「シェリー・クロムウェルといえばイギリス清教でも有数の堅物だぞ…?どうやって懐柔したんだ?」

上条「…知るか」

ステイル「それとインデックスのことだ!まさか学校に行きたいなんてお願いされるとは思ってもみなかったよ」

上条「あいつ自身が決めたことだ、おれは関係ねえ」

ステイル「いや…なんだか感慨深いんだよ、彼女が普通の暮らしが出来るようになったってことだろう?君に預けて本当に良かった…本当にね」

上条「それじゃあアイツの生活費を増やせ」

ステイル「う…上に掛け合ってみるよ…ははは…」

166: 2015/01/27(火) 21:28:57.71 ID:uGbel9In0
イン「ああーっ…!るいこと、ういはるとの待ち合わせに遅れちゃうよ!」タタタターッ!

イン(でも…こんな思いができるのも友達がいるからだよね!ウフフ…!)

イン「…あっ!いたいた!おーい!るいこ!ういは……」






「…さようなら」

イン「…!!」ピタッ

168: 2015/01/27(火) 21:45:27.34 ID:uGbel9In0
佐天「あっ!ニコラだ!…あれ?どうしたんだろ?」

初春「ニコラさーん!こっちですよー!」


イン(今の…声って…)

佐天「にーこらーっ!!」

イン「…うん!今いくんだよーっ!!」タッ!

イン(また会えるよね…ひょうかっ!!)ニコ!





パァアアアアアーーーーz_________ッ………………


169: 2015/01/27(火) 21:51:46.26 ID:uGbel9In0
とあるビルの屋上

ヒュオオオオオオオオオ…

???「ハイ、ハイ…超問題ありません、私だけで十分です」

『でもね絹旗…相手は単独犯にも関わらず、中々セキュリティレベルの高い研究所を襲撃する未知数な標的って聞いたわよ…1人で平気なのね?』

絹旗「麦野達は他の仕事があるのでしょう?私に超任せて下さい…それでは」ピッ

絹旗(さて、これがさっき組織から渡された詳細書…確認しましょうか)ガサガサ


…ピタ

絹旗(ふむ、浜面…初流乃(はるの)?)

絹旗「なら浜面初流乃、あなたに超恨みはありませんが…」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

絹旗「…超消えてもらいます」



To be continued…