176: 2015/01/28(水) 10:16:27.25 ID:Bdj4lCORO
廃工場、隠しアジト

???「あのやろー…!何考えてやがんだッ!クソ!」ズカズカズカズカ!

「あ、あれ?服部さん、どうしたんスか?」

「ひどく怒ってるみたいですが…」

服部「駒場さんに用がある!通るぞ!!」バッ!

「ち、ちょっと!?」

服部「入るッスよ!!」ガラッ!!


…カリカリ

駒場「服部か…何か用か?少し忙しいんだが」クルッ

服部「…何もこーもねーっすよ!!『アイツ』が俺らのグループを抜けるってマジなんですか!?」バン!
8月31日(さいごのひ)
177: 2015/01/28(水) 10:21:27.74 ID:Bdj4lCORO
駒場「…その事なら、俺が許可した」カリカリ

服部「なっ…何だって!?駒場さん!アイツは幹部の一人なんだぜ!?一体何を考えて…!」

駒場「服部…お前も充分理解しているだろう?」

服部「えっ?」


駒場「『アイツ』がこの程度の組織の器には収まりきらないという事をな」

服部「…ッ!!」


178: 2015/01/28(水) 10:54:19.27 ID:Bdj4lCORO
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

駒場「思えばアイツはここに入った時から只者じゃあなかった、人に膝をつかせるようなカリスマ…それがヤツには備わっていた」

服部「それは…」

駒場「それに俺はヤツの『夢』に賭けてみたい…そう思った、今後も武器や情報などの提供を続けるつもりだ」

服部「…あーあ!あんなすげえ奴が、さらにすげえ事を企んでるってんだから驚きを通り越して呆れちまうぜ!ったくよー…」ボスッ!

駒場「ありえない事かもしれん、だがアイツには可能性を感じさせてしまうような魅力がある…恐ろしいと感じる程な」



………………………………………

179: 2015/01/28(水) 11:00:47.87 ID:Bdj4lCORO
学園都市、噴水通り

ワイワイ、ガヤガヤ

友2(あーあ…退屈だな、近々大覇星祭があるけど…道行くんも輝泰くんも由佳奈さんまで今日は用事があるっていうし、やることがないなぁ)

康二(あ、申し遅れました!僕は広瀬康二っていいます!ぶどうが丘学園の二年です)

康二「…僕誰に言ってんだろ、まぁオーソンで立ち読みでもするかなぁ」トコトコ…


???「……おっと!」

康二「わっ!」ドン!

コテン!

康二「いたた…」

???「すいません、よそ見をしていました…大丈夫ですか?」

康二「あっ!大丈夫です、こちらこそすいません!」

???「失礼しました、それでは」ペコリ

スタスタ…

康二(ふぅ…よそ見してたな、今の子確か…あれはどこかの中学の制服だっけ?中学生にしては大人びて見えたけど…)

180: 2015/01/28(水) 11:09:25.11 ID:Bdj4lCORO
康二(…まぁ僕の身長がだいぶ小さいってのもあるけど)タハハ…

康二「あっ!そういえば今日は外国のマンガ『JoJo's Bizzare Adventure Part1(翻訳版)』の新刊発売日か!!」


康二(確か財布に3000円くらい入ってたはず…)ゴソゴソ



康二「あれ…?」 ピタッ


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

康二「……無いッ!?僕の財布が、どこにも!落っことしたのかッ!?」キョロキョロ!

康二(……無い、あぁ…いったいどこで…)

康二「…ん?」

………………………………

サッ…

???「すいません、よそ見をしていました…」

………………………………

康二「ま…まさかッ!!」

181: 2015/01/28(水) 11:26:00.10 ID:Bdj4lCORO
路地裏

???(ふむ…広瀬、康二くんか…悪いけどもらっとくよ)ゴソゴソ

???「3000円…悪くないね」ニヤリ



??「おいっ!はまづらァ!!」

ズカズカ!

???「…あなたは」

??「きょーも上手くパクってきたみてぇだなぁ~はまづらくん!相変わらず手癖の悪いやつだ!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

浜面「『涙目のルカ』さん…何でも昔好きだった女の子にふられた後遺症のせいで、心の傷がなおった今でも常に涙目だとか…」

涙目のルカ「フン!」グスッ

浜面「僕に何か用ですか?」スッ

182: 2015/01/28(水) 11:30:03.09 ID:Bdj4lCORO
ルカ「な…ちょっとこっち来いよ、ここ…」クイクイ

浜面「……」

ルカ「お前年いくつ?」

浜面「14です」

ルカ「14ッ!へぇ~若いねェ~…今日はお前に教えたい事が会って来たんだよ…」

浜面「…なんですか」

ルカ「それはなぁ…社会の『ルール』ってやつだよ、ヒヒヒ…」

183: 2015/01/28(水) 11:32:18.82 ID:Bdj4lCORO
浜面「ルール?」

ルカ「なぁ浜面、いい友情関係には『3つのU』が必要なんだ…」

浜面「3つのU…」

ルカ「ああ…ひとつ目は『うそをつかない』だ、ふたつ目は『Hail 2U』…そしてみっつ目は相手を『敬う』……いいだろ?友情の3つの『U』だ」グスッ

浜面「…結局、何の用なんですか?」


…ジャキッ!

ルカ「話を今してんのはこのオレだッ!誰が質問していいと言ったッ!?このボゲがッ!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

浜面「…………」ググググ…

184: 2015/01/28(水) 11:34:45.98 ID:Bdj4lCORO
ルカ「お前最近荒稼ぎしてるみてぇだなぁ…おれはまだお前から『敬い』の品を貰ってねーぜ?とっとと金よこせ…このナイフで刺されたくなけりゃなぁ!!」 ギラリ…!

浜面「…あなたは僕と関係ありません、払うカネはないです」

ルカ「…なんだと?」


…ブンッ!!

浜面「……」サッ

ルカ「このガキャアァァァァーーーーッ!!」ブルブル!

浜面「ルカさん…2度同じ事を言わせないでくださいよ…一度でいい事を二度いわなけりゃあいけないってのは…ソイツが頭が悪いってことだからです」

ルカ「ぐぐぐぐぐ…!」ギリギリ…

浜面「あなたに払うカネは『無い』と言ってるんですよ…3度目は言わせないで下さいよ」

ルカ「てめーは…てめーはもう…!!」ジワッ…

185: 2015/01/28(水) 11:36:43.23 ID:Bdj4lCORO
ルカ「てめえはもう…おしまいだぁあーーーッ!!」ドオオオオオオオオオオオオオオ!!



浜面「…やめろと言ったんだ、僕は今からただ『自分の身を守る』だけですよ…」



…パシイッ!

ザグン!!


ルカ「………へへへ」

浜面「………」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


ルカ(……あれ?)ブシュッ!

186: 2015/01/28(水) 11:39:48.35 ID:Bdj4lCORO
ルカ(なんで………なんで!?)ガクガク

浜面「ぼくへに攻撃するなら、それは自体を利用され自分自身への攻撃となり命とりになる…」


ドドドドドドドドドドドドドドドド

ルカ「なんでオレの足に『オレのナイフ』が刺さってんだぁああああああ!?!?!?」ブシュッ!ブシュッ!!

浜面「そして3度目は言わせないでくださいよと頼んだはずだ、何度も言わせるって事は…無駄なんだ」

ルカ「ぐあっ!!ぐあっぐあっぐああああああああああ!!!!」バダンバダン!


…クルッ

浜面「無駄だから嫌いなんだ…無駄無駄」 スタスタスタ…



………………………………

康二「やばいよ…さっきのアイツ…見失っちゃったよォオオ~」オロローン

187: 2015/01/28(水) 21:23:45.26 ID:UxURCKQo0
………………………………

康二「はぁ……」トボトボ…

康二(さっきのヤツは見失っちゃったし…お腹はすいてきたし…めちゃくちゃついてないなぁ…)

康二「もうあきらめて帰ろうかな…はぁ」

キャーキャー!

康二「…ん?」ピタ




女生徒達「ねーねーはまづらくん!一緒にお茶しない?」

浜面「うるさいな…1人がいいんだ、あっちいってくれよ」

188: 2015/01/28(水) 21:48:28.73 ID:UxURCKQo0
女生徒達「はぁーい!またねはまづらくーん!!」

浜面「ふむ……」ガサガサ…

康二「おっ!?おいっ!!」ザッ!

浜面「……あっ」

康二「それは僕の財布!やっぱお前だっのか!……ってもうお金使っちゃってる!?」

浜面「君はさっきの…本当心が痛むけど、もうほとんどないんだ、使っちゃってさぁ…気の毒だけど」

康二「な、何だって!?」

浜面「…だからもう追ってこないで?」


クルッ!!

康二「今度は逃がすもんかッ!食らえ!念話能力(エコーズ)ッ!!」ウォオオオオオオン!!

浜面「…うっ!?」ビリビリ!

190: 2015/01/28(水) 23:38:11.35 ID:UxURCKQo0
浜面「これは能力の…!君は超能力者か……ぐっ!!」ダッ!

康二(む、無理矢理範囲外に!?でもッ!)

康二「絶対捕まえてやるっ!!」タタタッ!

浜面「ッ…!」カクッ!

康二(路地裏に入った!逃すもんか!)

タッ!

浜面「フー…」ピタリ

康二「…何!?」

康二(な、なんで止まって…!)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

浜面「もう一ペン言うけど…追ってくるなんて考えないでよ、本当は一ペンでいい事を二度言うのは嫌いなんだ…」 クルゥー…

191: 2015/01/28(水) 23:42:00.62 ID:UxURCKQo0
康二(あの距離…威力を高めなきゃ!膝をつくくらいの強さで…!)

康二「……食らわせろッ!エコーズ!!」ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!

浜面「なら…こっちは『コイツ』を使わせてもらうよ!」サッ!

康二「えっ!?」

康二(掲げたのは…空のゴミ箱!?)



………ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!

康二「しまっ…!反響して………うあああああああああああ!!!!!」ビリビリビリビリ!!

康二(こんな…こんな方法で攻撃を返されるなんて!こ、こいつ…!)


浜面「手加減していたことが君のダメージを見ると逆によくわかる…君は『いい人』だ」

202: 2015/01/29(木) 14:45:43.80 ID:+nGLIosVO
次の日、ぶとうが丘高校

一方通行「…それで結局逃がしちゃったってのかァ?」

康二「うん…」ションボリ

輝泰「かぁ~っ!てめえ康二!!おめえこのままでいいのかよぉ!?」

康二「も、もちろん諦めてないよ!絶対に捕まえてやる…と思ってるけど…」

一方「だいぶ頭のキレるやつだったんだろォ?そう簡単に捕まるか…」

康二「…うぅ」シュン

輝泰「歯がゆいぜぇ…なんとかできねえかなぁ~」




由佳菜「康二くんの財布を盗んだ………それは許されることじゃないわね……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

204: 2015/01/29(木) 14:52:44.15 ID:+nGLIosVO
一方「う、うぉああッ!?」ガシャーン!

康二「ゆっ…由佳菜さん!!」

輝泰「おっおめーいきなり出てこねーでくれよぉ!?心臓に悪すぎる!!」 ドキドキ!

由佳菜「うふふ…待ってて康二くん、そいつの臓物を引き裂いて部屋に並べてあげるから」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

康二「(絶句)」

一方(ヤベェ…目がマジだ) ダラダラ…

康二「だっ、大丈夫!!僕個人の問題だし…」

由佳奈「でも悪人には天罰が下るべきだと思わない…?」ニコッ…

輝泰「人災だろソレ!?」

康二「ぼ…僕自身で!僕自身で決着をつけたいんだ!!それが男のケジメというやつで…その…由佳奈さんには安心していて欲しいんだッ!!」ガタッ!

由佳奈「康二くん…そこまで…」

205: 2015/01/29(木) 15:05:15.59 ID:+nGLIosVO
………………………………

数ヶ月前


由佳奈「なんで…なんでアタシの気持ちを分かってくれないのよォオオオオオオオオオーッ!!」ギュルルルルルルルルゥーッ!!

康二「うっ…うわあああああっ!!」ビシイイイイイイッ!!

由佳奈「アタシの物になってくれないのなら…ブッ頃してやるわッ!!」ピグピクピグ!

康二(こ…告白されたときは浮かれてたけどッ!この女がとんでもない異常者だと気付いた時にはもう遅かったァーッ!こんなのってないよぉ!)ギリギリ…

由佳奈「最後通告よ…アタシの物になる!?ならないの!?答えなさいッ!!」

康二「ぐ…あ!」ギギギギギ!

康二(彼女の肉体変化(オートリバース)は髪の毛を触手のように自在に操ることができるッ!!ど、どうやって抜け出せば……)

206: 2015/01/29(木) 15:34:22.08 ID:+nGLIosVO
由佳奈「さあっ!どうなの!?」クワッ!!

康二(…ハッ!!)

由佳奈「選択肢は無いわよ…あなたはアタシが理想的な男性にしてあげるわ!だから…」



康二「…大嫌いだ」

由佳奈「…なんですって?」ピクッ

康二「『大嫌い』だ…!君みたいな女の子とは絶対に無理だと、顔も見たくないって言ったんだ!!」ギン!

由佳奈「ッ!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

由佳奈「…あんた………」ピグッピグッピグッピグッ!

康二「………」

由佳奈「…ブッ頃すわ!康二くんッ!!」ギャルルルルルルルォオオオオオオ!!!

207: 2015/01/29(木) 15:39:32.04 ID:+nGLIosVO
ビシビシビシビシビシビシビシ!!

康二「…今だっ!エコーーーズ!!!」ウォオオオオオオオオオオオオン!!!!!

由佳奈「えっ?」

ビ…ビビビ…ビビビビビビビ!!

由佳奈(こ、康二くんの能力の音波が…アタシの髪の毛を伝わって!!)

由佳奈「き…きゃあああああああああああああああ!!!!!」ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!!!

康二「や…やったッ!!」ドサッ!

208: 2015/01/29(木) 15:45:10.42 ID:+nGLIosVO
由佳奈「うあ…あああ…!」ヨロ…ヨロ…

由佳奈(なんてこと…まともに立っていられない!)

グラッ!

康二「…あっ!!」

由佳奈「!!」グルッ!

由佳奈(し…しまった!ここは屋上!お、落ち……!)グラァアアア………


…ダッ!!

康二「うっ…うりゃあああああっ!!」ガシィイイイイッ!!

由佳奈「こっ…康二くん!?」ビタアッ!

209: 2015/01/29(木) 15:54:57.03 ID:+nGLIosVO
ヒュオオオオオオオオ……

康二「由佳奈…さんっ!絶対に離さないで!ぐぐぐぐぐぐぐっ…!!」ギギギギギギギ…

由佳奈(あ、アタシを躊躇する事なく助けようとするなんて…今まさに命を奪おうとしていたのに!!)


…ガラァッ!!

一方「オイ康二ッ!『おくじょうにいる、たすけて』って何があった!?」

輝泰「ゲゲッ!!その落ちそうになってる奴は誰だ!?」

康二「ふ…二人ともーっ!!は、早く助けてぇーっ!!!」ブルブル…


由佳奈(ふふふ…負けだわ、アタシの…完全敗北よ…)フッ…


…………………………………


210: 2015/01/29(木) 15:57:54.75 ID:+nGLIosVO
由佳奈「やっぱりかっこいいわね康二くん…いいわ、何かあったらいつでも手伝うわ」ニコリ

康二「うっ…うんうん!!」ガクガク

由佳奈「またね、康二くん」スタスタ…



輝泰「アイツに行動させるのは絶対ヤバイからなぁ…ナイス判断だぜ…」

一方「しかしこれからどーすンだよ…策もねーのに」

康二「……どうしよう」ズーン

212: 2015/01/29(木) 20:54:30.20 ID:CTG/X0UN0
同日夜、某研究所

ウーウーウーウー!!ジリリリリリリリ!!!

音声システム「研究所内にて問題発生!警戒レベルS!!ただちに避難してくださいドスエ!」

研究員1「ひっ、ひぇええええ!?何が起こったんだッ!?」

研究員2「わ、わからん!しかしSレベルとなると実際氏ぬ!!」

研究員3「とにかく逃げるんだよォーーーーーッ!!」


ウワアアアァアアアアアアアア!!

213: 2015/01/29(木) 20:56:30.66 ID:CTG/X0UN0
…キョロキョロ

スタン!

??「……ここが研究所の中枢部か」

??(被検者収容室は…)カタカタ…






???「ウソの警報を鳴らしその隙に…というところですか、でも超考えが甘いみたいですね浜面初流乃さん?」

214: 2015/01/29(木) 21:01:07.57 ID:CTG/X0UN0
浜面(なっ…!?)

???「残念ながらこの研究所を狙うとうアタリはついてましたよ」スタ…スタ…


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

浜面「……ッ」ジャキッ…

???「銃まで?ただの中学生ではない…まぁ超当然ですかね」

浜面「…何者だ」

絹旗「わたしは『アイテム』所属、絹旗最愛…あなたを『処理』しに来ました」

浜面(ついに…来たか) グッ…

215: 2015/01/29(木) 21:02:37.26 ID:CTG/X0UN0
絹旗「今、被検者収容室を探してたみたいですね…何が目的ですか?」ツカツカ…

…チャッ!

浜面「…それ以上近づかないで下さい」

絹旗「まさか人助けのつもりですか?偽善ですね、超ヘドが出ます」

浜面(……こいつ!!)


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

絹旗「…超素直に質問に答えた方がいいですよ?『質問』が『拷問』に変わる前に」 ギラ…!

216: 2015/01/29(木) 21:05:58.72 ID:CTG/X0UN0
たぶん由花子は漫画界最古のヤンデレだと思うんだよ
VSもあいちゃん!それラリ!

219: 2015/01/30(金) 11:14:44.55 ID:S9AI76PJO
浜面「…警告はしたぞ!」ダンダンダンダン!!


絹旗「おっと質問を銃弾で返すアホが1人登場~…テストで超0点とっちゃいますよ?まぁ…」スッ…

浜面「!」

絹旗「それを受け取るつもりも超ありませんがね!」ヂュインヂュインヂュイン!!

浜面(銃弾が空中で弾かれた!?)

絹旗「それでは、改めてあなたを『始末』させてもらいます…浜面初流乃!!」グッ!

浜面(こいつ…空力操作の能力者なのか?この浜面仕上には夢がある…こんなところで!)

浜面「あんたに邪魔されるワケにはいかないッ!!」ジャゴンッ!

220: 2015/01/30(金) 11:20:51.05 ID:S9AI76PJO
絹旗「邪魔…ねえ、何を企んでいるのか超知ったことじゃないですけど」ジリッ…

浜面「………」チャッ

絹旗「しかし、次弾を撃ってこないとは中々用心深いですね…今度は弾をそのままあなたの方に超リターンするつもりだったのですが」

浜面(こいつは…空気の鎧のようなもので全身をガードしているのか?銃を使ったら問答無用で跳ね返えされてしまう)

絹旗「でも…」バキンッ!

浜面「なっ!?」

絹旗「何もしてこないなら…こちらから行きますよッ!」グググググッ…!

浜面(あの巨大な機材を…片手で!?)

221: 2015/01/30(金) 11:24:33.35 ID:S9AI76PJO
絹旗「超…食らいなさいっ!」ブゥン!!

浜面「ぐっ!」ダンッ!


ガッシャアアアアアアアン!!

絹旗「まだまだッ!」ブンブン!

浜面「フッ!」ドンドンドンドン!


…バッゴォオオオオオオオオン!!

絹旗「むむ…結構な銃の腕をしていますね…なら、接近戦はどうでしょうかねッ!!」ダッ!

浜面(…来る!)

絹旗「超窒素パーンチ!!」ゴッ!

浜面「ぐっ!」ドシュッ!

バッギン!

浜面「ぐうッ!」

絹旗「まずは片方!」

浜面(銃がバラバラに…なんて怪力、いや!能力の威力ッ!!)

222: 2015/01/30(金) 11:27:54.21 ID:S9AI76PJO
絹旗「はあっ!」ブウンッ!!

浜面「ッ!!」シュタン!

…バギィッ!

浜面「床にひびが…!」

シュウウウウウウウウウウ…

絹旗「フー…接近戦も中々ですね、ホントに中学生ですか?レベル0と聞きましたが」

浜面(このままじゃどうにもならない…何か手を!)

絹旗「ところで私の能力は窒素装甲(オフェンスアーマー)…なぜここまで相手に自分の事を教えるのか分かりますか?」

浜面「………」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

絹旗「あなたを超絶対に『始末』する自信があるってことですよ…?」

浜面「…なるほど、お心遣いに感謝しておきますか」ジャキッ!

223: 2015/01/30(金) 11:31:21.15 ID:S9AI76PJO
絹旗「虚勢をはっているようですが冷や汗は隠せませんよ?私は汗フェチでは超ありませんが、『不安ゆえの汗』…そんなところでしょうかねえ」

浜面「………」グッ

絹旗「そんな汗もかけなくしてあげますよッ!!」ザッ!

浜面「くっ…!」タタタッ!

絹旗(小部屋に逃げ込みましたか…しかし!!)

224: 2015/01/30(金) 11:34:10.90 ID:S9AI76PJO
絹旗「そんなところに行っても追い込まれるだけで…」

浜面「はぁあああ…!」ダダダダダダダダッ!!

絹旗「…何!?突っ込んでくる!?」

絹旗(構えてるのは…機材の鉄板!!)



浜面「……無駄ァッ!」 ズンッ!!

絹旗「うぐっ!?」ドゴッ!!


ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!

ドスッ!!

絹旗(がはっ…!!鉄板を盾に窒素装甲ごと吹き飛ばした!?)

絹旗「うっ…ううっ」ググッ!

浜面「なんて装甲だ、鉄板が凹んでしまうとは…」

絹旗(この能力の弱点は、強すぎる衝撃を受けてしまうと逆に私が吹っ飛んでしまうこと!まさかもう対応策を…!!)

225: 2015/01/30(金) 11:39:06.23 ID:S9AI76PJO
浜面「『窒素装甲』…完全無敵の鎧、というわけではないようだな」ツカツカ…

絹旗「…くそっ!」ムクリ!


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

浜面「あなた…『覚悟してきてる人』ですよね…人を『始末』しようとするって事は逆に『始末』されるかもしれないという危険を常に『覚悟して来ている人』ってわけですよね…」 ギラ…!

絹旗「ぐ…!」

絹旗(こいつ…私を殺る気だ!超『マジ』です…中学生のくせにこの私を始末しようとしている…こいつにはやると言ったらやる……)

浜面「…無駄無駄無駄ァ!」ゴッ!

絹旗(『スゴ味』があるッ!!)

226: 2015/01/30(金) 20:45:17.38 ID:S0eRnTNa0
絹旗「…しかしッ!」

…ドヒュウウウウウウウウウウッ!!

浜面「うっ!?」ズザァアア!

浜面(急に能力の出力が上がった!?)

絹旗「テメェごときサンシタヤローに遅れをとるよーな私じゃねェンですよォ!ブッ飛べぇえええええ!!!」ググググググググ!

浜面「この構え…まずいっ!!」

絹旗「…ドラァアアアアアッ!!」ドッゴォオオオ!!

227: 2015/01/30(金) 20:49:05.30 ID:S0eRnTNa0
浜面「ッ!」ズシャッ!!

…ボッゴオオオオオオオオン!!

浜面「うぐあっ!!」ゴロゴロゴロゴロ!

浜面(壁に穴が…もしまともに食らっていたら…氏んでいたッ!)

絹旗「超逃がさねェーぞこのクソカス野郎がァーッ!!」 ズンズンズン!

浜面(このままでは何もできずに氏ぬ…ならば!)ガリッ!


浜面「…食らえッ!」スポン!

絹旗「むっ…」

コロコロコロコロ…

絹旗(手榴弾…しかし!)

ドッゴォオオオオオオ!!

絹旗「フン!」ブワァアアアアアアーッ!!

浜面「爆風を遮ったか…!」

絹旗「無駄だッ!こんなものじゃあ私の窒素装甲は破れない!!」

229: 2015/01/30(金) 20:50:14.02 ID:S0eRnTNa0
浜面「まだまだだっ!!」スポポポポン!

ブンブンブンブン!!

絹旗「効かねェーといってるだろうがこの三下がァーッ!!」ドヒュッ!


ドゴドゴドゴドゴドゴン!!


浜面「…ぐっ!」

絹旗「アンタにはもう打つ手なんて残ってねェーンだよ…黙って超始末されなさい!」

浜面「くそっ…」ガリッ!

230: 2015/01/30(金) 20:51:32.20 ID:S0eRnTNa0
絹旗「それは…錠剤?鎮痛剤か何かのようですが、それでムチ撃って戦ってたワケですか…超ギャグですねェ!」

シュウウウウウウ…

浜面(…もう少しで!)




子供1「ド、ドアが空いてる!!」

浜面「…なっ!?」

浜面「む…?」

231: 2015/01/30(金) 20:54:12.68 ID:S0eRnTNa0
タタタタタ!

子供2「いっ、今の爆発でドアが空いたんだ!!」

子供3「早く逃げよう!誰も助けに来てくれてないよ!!」

ワーワー!

浜面(被検者室はここにあったのか!まずいぞ…このままでは子供達を巻き込んで、気絶している子供まで…!)

絹旗「…何超ヨソ見しているんですか?ドラァーッ!」ドシュッ!!

浜面「し!しまっ…あぐうッ!!」 ズダァン!

絹旗「つまらないミスですね…気絶してる子供に気を取られるとは超浅はかです…」

浜面「ぐぐぐ…!」ガクリ!

232: 2015/01/30(金) 21:46:08.97 ID:S0eRnTNa0
子供「ううう……」

絹旗「………」チラリ

浜面(まずい…このダメージではすぐに持ち直せない!)


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

絹旗「…それでは、終わりにしましょうか…」グッ!

浜面「くそっ…!」

絹旗「始末させてもらいますッ!浜面初流乃ーーッ!!」ゴバァアアアアアア!

浜面「………」



…ビクン!


233: 2015/01/30(金) 21:47:24.60 ID:S0eRnTNa0
絹旗「……あれ?」

ガグン!

絹旗(なんで私は膝をついているんですか…?)



バタン…

絹旗(な、なんで!?体…体に力が入らないッ!?)



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

浜面「やっと…効いてきたみたいだな」

234: 2015/01/30(金) 21:48:25.61 ID:S0eRnTNa0
シュウウウウウウウウ…

絹旗(そこに転がっているのは…小型ボンベ?)

浜面「こいつは強力な神経ガス、命に別条はないし効果も一時的…だが、あんたの動きと能力を止めるには十分だ」

絹旗(し、手榴弾の爆薬の匂いにこのガスを紛れこませていたんですか…でもッ!)

浜面「なんでコイツにはガスが効いていないんだって顔をしているな?」

絹旗「!!」

235: 2015/01/30(金) 21:49:55.85 ID:S0eRnTNa0
浜面「さっきの錠剤…あれは解毒薬だ、鎮痛剤なんかじゃあない」

絹旗(トドメを刺そうとしていた私は…この男の術中にはまっていたってことですか…!?)

浜面「…さて」ジャコン!

絹旗(うっ!…だ、駄目だッ!演算ができない!このままじゃ…!!)

浜面「……」ツカツカ…

絹旗(このまま私は…私はッ!!)ガクガク…!




絹旗「うっ!…うっうっ…うぁあああああああああああああ!!」

236: 2015/01/30(金) 21:51:56.10 ID:S0eRnTNa0
浜面「……」スッ

子供「……ううう」

絹旗(…えっ!?)

絹旗「しゃ、射程距離の外へ…?」グググ…

浜面「ぐっ…」ズキッ

絹旗「何をやっているんです…浜面初流乃…!なぜ私への攻撃をやめるんです!?なぜ…とどめを刺さないッ!!」ゼエゼエ…

浜面「…君が」

絹旗(一体何のつもりで…!)

237: 2015/01/30(金) 21:53:19.31 ID:S0eRnTNa0
浜面「…君がいい人だからな」

絹旗「……え?」

浜面「君は今、ぼくへの攻撃を一瞬ためらったから君への攻撃もやめることにしたんだ…君はこの子供の『腕の異常』にショックを受けて攻撃をやめた」

絹旗「!!」

浜面「この『注射跡』の多さにショックを受けて…」 グイ

絹旗「……それは」

238: 2015/01/30(金) 21:55:43.62 ID:S0eRnTNa0
浜面「この子はいったいいくつだろう…まだ小学生かもしれない、君がショックを受けたから毒が回る時間が稼げた…もしためらっていなかったら氏んでいたのは僕だった」

絹旗「そんな…事!」

浜面「…だから攻撃するのはやめにしたんです、この学園都市の体制はどうしようもない…だがしかし!子供にこんなことをするのは許せない…と『君はそう思っている』」

絹旗「………」

浜面「そして組織に属してはいるが、その組織がこんなところを守れと命じられたことに矛盾を感じている…だからショックを受けたんだ」


絹旗「………だから、どうしたと言うんです?」

239: 2015/01/30(金) 21:59:21.85 ID:S0eRnTNa0
絹旗「その事とあなたを『始末する』ことは別です…わたしは組織から命令されている!」

浜面「………」

絹旗「あなたが攻撃をやめたからといって…わたしがあなたを始末するってことに変わりはないんですよッ!!」グッ!

浜面「いいや、君はもうぼくを始末したりはしませんね」

絹旗「なっ…!」


浜面「…なぜなら君は僕の仲間になるからだ」

絹旗「ど…どういう意味ですか!」


ドドドドドドドドドドドドドドドド

浜面「ぼくは学園都市のトップを倒してこの街を乗っとるつもりでいる…」

絹旗「何ですって!?」

浜面「子供を実験に使うようなやつらを消し去るには…自らがこの都市をコントロールしなくちゃいけないってことさ」

ドォーーーz______ン!

245: 2015/01/31(土) 19:23:47.48 ID:6g8DNGZO0
翌日

ワーワー!

子供達「ヘイヘイ!パスパース!」ボムン!


ドドドドドドドドドドドド…

絹旗「…もう一度聞きます!本気でわたしたちの組織に超入団するというんですか?」

浜面「ええ…!この街を乗っ取るなら学園都市直属の組織に入ってのし上がっていくしかない、僕は言うなれば…『ギャングスター』になります!!」

絹旗「…なるほど」フゥ…


…ポーン!

小学生「あっ…危ない!ボールがそっちに!」

246: 2015/01/31(土) 19:26:16.70 ID:6g8DNGZO0
絹旗「おっと!」パシッ!

子供達「あっ…」

絹旗「……」チラリ

子供1「あ、あのー…」

絹旗「…いきますよ!」ニコッ

ボムッ!

子供2「どーもスイませェん…」

子供3「ディ・モールトグラッツェ!!」

子供1「メルシーボークー!(恐縮のいたり)」

絹旗「超気をつけなきゃだめですよー!」

浜面「絹旗…」

247: 2015/01/31(土) 19:28:09.99 ID:6g8DNGZO0
絹旗「いいでしょう…情報は誤りだったことにし、改ざんしてあなたが組織に入団できるよう超紹介しましょう、しかし…」

浜面「しかし…?」

絹旗「もし犯人があなただとバレた時や目論見が知られてしまったとき、私はあなたを助けられません…自分の失敗は自分で償うしかない」

浜面「分かりました」

絹旗「それ以外は…あなたの気高き『覚悟』と、黄金のような『夢』に超賭けましょう…浜面初流乃」

浜面「…ありがとう、絹旗」


ドドドドドドドドドドドドドド…

248: 2015/01/31(土) 19:29:38.26 ID:6g8DNGZO0
私の所属しているグループは『アイテム』といいます、他にも様々な名称のグループがあるようですが詳しいことは不明です
学園都市上層部直属の私たちは様々な仕事を任せられています…もちろん汚い仕事まで
学園都市トップの情報は最重要機密事項、わたしにも超検討がつきません

そしてあなたが入団するにあたって組織から『試験』が出されるそうです…一度疑われた身、そう簡単な内容ではないでしょう…くれぐれも超気をつけて下さい


…………………………………

浜面「…このビルか、絹旗が言っていた場所は」

249: 2015/01/31(土) 19:33:32.38 ID:6g8DNGZO0
とあるビル、応接室

大柄な男「プフゥ~…きみが入団を希望している浜面くんか…」

浜面「ええ(でかいやつだな)」

男「早速だが浜面くん…君には何ができる?」

浜面「銃や爆発物の扱い…応急処置や多少ならハッキングも、あとは耳の穴に耳を入れたりココアシガレットを五本くわえたままジュースとかが飲めますけど…」

男「オホホホフフフフハハハハ!中々面白い…だがねぇ」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

男「もっとも必要なことは『信頼』!人が人を選ぶにあたって最も大切なのは『信頼』なんだ…それに比べたら能力なんてこのごま蜜団子の歯クソほどの事もないんだよ…」 シーシー

浜面「…………」

男「ということで、きみの実力が『信頼』にあたるかどうかテストさせてもらう!試験開始のタイミングは秘密だ…明日また同じ時間にここに来たまえ、そこで合否を言い渡そう」

浜面「…分かりました」

250: 2015/01/31(土) 19:42:33.38 ID:6g8DNGZO0
柵川中学、学生寮

浜面(…さて、試験があるといってもタイミングは知らされていないし、始まるまで休んでおくべきだろう)

浜面「でもノド乾いたな…買い出しでもいくか、ついでに月間の『bunny girl
lovers』も買わなくては」ガチャン!


校庭

ワーワー!

佐天「よっしゃーみんな!大覇星祭に備えて練習だよーっ!!」タタタタ!

イン「この手で勝利を掴み取るんだよ!頂点はつねにひとり!」

春上「:必要なしなのー」

初春「み、みなさ〜ん待ってくださーい!」


浜面(そういや近々大覇星祭があるのか…ま、適当にやり過ごそう)スタスタ…

253: 2015/01/31(土) 21:22:10.13 ID:6g8DNGZO0
サッカー部員「おっ!浜面!今みんなでピラミッド組んでるんだ!!カメラのシャッター押してもらえっかーっ?」

浜面「ん?いいですよ」

サッカー部員「カメラはそこにあるの使ってくれ!」

浜面「これですね、それでは皆さんはい、チー………」グッ


…ピタリ

浜面(……あっ、あれはッ!!)


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

康二「くそ〜……」キョロキョロ…

254: 2015/01/31(土) 21:23:41.97 ID:6g8DNGZO0
浜面(彼は確か…数日前に財布を頂いた広瀬康二くん…!?まさか学校がバレたのか!!)



康二「…やっぱこの学校だ、制服が同じ!!くっそぉおお…もう後には引けないし、絶対捕まえてやる!!」


浜面(ぐっ…見つかるのはマズイ、部屋に戻ろう!!)ダッ

サッカー部員「あっ!?おい浜面!まだ写真とって…うっうわっ!!バランスがぁーっ!!」グラグラグラ!

255: 2015/01/31(土) 21:27:47.81 ID:6g8DNGZO0
タッタッタ…

浜面(ふぅ…もう少しで寮だ)


用務員「…おっと!」 バシャッ!

浜面「うわっ!」

用務員「す、すまん!濡れてないかの?」


浜面「…大丈夫です、濡れてないみたいだ」

用務員「すまなかったのぉ…手が滑ってしまったわい」

浜面(ここまで来れば大丈夫だろうし…もう急ぐ必要もないか)

用務員「いやぁ!でも濡れてなくて良かった!君の日頃の行いがいいせいかもしれんのぉ〜」

浜面「気にしないでください、僕はこれで…」





???「…テスト開始ってのに邪魔な奴がいるねぇ」

256: 2015/01/31(土) 21:29:15.07 ID:6g8DNGZO0
浜面「なっ…!?」

用務員「ん?」



ザグン!

???「ま、これに関わっちゃった奴は排除していいって命令もきてるし…頃しちゃっても問題ないかぁ」ニマッ

用務員「えっ…」ブシュウウウウウウ…


…バタッ

浜面「じ、じいさん!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ブラックサバス「それじゃあはまづらくん改めてよろしくぅ~…試験官を務めるコードネーム『ブラックサバス』だ」

浜面(まさか…コイツがテストの!!)

サバス「上からは君を頃す気持ちでやれって言われてるから…キヒ、キヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒッ!!実際に頃すつもりなんだけどねぇ~ッ…それじゃあ行こうかぁ!!」シャキン!

浜面「…!」

262: 2015/02/01(日) 09:51:49.62 ID:Gtv2ikBZ0
サバス「それじゃあ行くぜェーッ!!うっきゃああああああ!!」ビッシュウウウウウウウ!!

浜面(ナイフ格闘術か…ならば!)サッ!

浜面「…はっ!!」ブウン!

ヂュイン!

サバス「うぅん?メリケンサックか…中々シブい武器使うねぇ」キヒヒヒ…

浜面(よし!これなら叩き込めるッ!)

浜面「無駄無駄無駄ァ!!」ドゴドゴドゴ!!

サバス「……」ニヤッ…

…ドプン!

浜面「…なッ!?」

263: 2015/02/01(日) 09:54:01.14 ID:Gtv2ikBZ0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

浜面(奴が…地面に潜り込むようにして目の前から消えた!?)

浜面「いっ一体どこへ!」キョロキョロ





サバス「…こっちだよぉ~はまづらくん」ズズズズ…


浜面「はっ!」クルッ!

サバス「しゃらぁあああああっ!!」ビシュッ!

ズバッ!

浜面「うぐッ!!」ドシャッ!

浜面(な、何だ!?急に後ろから!)

サバス「あらら…足の切り傷は浅いかあ、まぁいいや…ゆっくりと切り刻んであげるからさぁ!キヒヒヒヒヒヒ!!」

264: 2015/02/01(日) 09:57:15.42 ID:Gtv2ikBZ0
浜面「こんなところで氏ぬわけにはいかないッ!無駄ァ!」ドシュッ!

サバス「キヒッ!」ドプン!

浜面(まだだ!また後ろから…!)クル

サバス「シャアッ!」ブン!

浜面「うっ!?」ブシュッ!

サバス「残ねぇ~ん、正解は真横からでしたぁああ!」キヒヒヒヒ!

浜面(この能力…テレポートの類いか!しかし明らかに通常のテレポートとは違う、これは一体…!)グググ…

サバス「まだまだいくよぉ~っ!」ドシュッ!

浜面(まずい!ここは一旦距離を取らなければ!)シュタッ!

265: 2015/02/01(日) 10:01:23.24 ID:Gtv2ikBZ0
サバス「…チイッ!」ドプン!

浜面(何だ…奴が引いた?)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

浜面「一体どうしたんだ?攻撃を止めるようなタイミングではないのに…」

浜面(…待てよ、奴が消えた場所と引いた場所の違い…日陰と…日向?)

浜面「…まさか!!」




サバス「…くらぇえええええい!!」ザシュッ!!

浜面「…ハッ!」スタン!

サバス「なっ何ぃいいいいい!避けやがった!?」スカァーッ!

浜面「…そういうことか」

サバス(くそッ!こいつ…!)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

浜面「お前の能力は影から影へと移動するテレポート…そうだな?ブラックサバス…」

266: 2015/02/01(日) 10:03:54.62 ID:Gtv2ikBZ0
サバス「…シブいねえ、おたくまったくシブいぜはまづらくん!この能力をもう理解しちまうとはねぇ〜」

浜面「………」

サバス「俺の能力はかなり特殊な部類らしくてよー…しかもとびっきりの暗殺向けときたもんだ!この仕事は天職だとおもわねぇかぁ?」

浜面(理解したはいいが…このままでは!)

サバス「…はまづらくんも気づいてるみてぇだなぁ〜…時刻はもうすぐ日の入り!あたりは影に包まれる…」

浜面「くっ…!」

サバス「そうすればぁ…この場所すべてが俺のホームグラウンド!!お前に勝ち目はねぇーーーぞ!!キヒキヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒィイイイイ!!」ドプン!

浜面(まずいぞ…日が落ちる前にこいつを倒さなくてはッ!!)

267: 2015/02/01(日) 10:06:53.53 ID:Gtv2ikBZ0
…ザッ!!


康二「……見つけたぞっ!!」

浜面(…なんだと!?)

浜面「き、君は!!」

康二「階段に倒れてる人はどうしたんだ!?君は盗みをするだけじゃなく…このおじいさんに何をしたんだッ!!」

浜面「ご、誤解しないでくれ!そこのやつが彼を…」

浜面(…はっ!)

…シュゴォオオオオオ!!

浜面「まっ…まずい!!その『手すりの影』を踏むなコージ君ッ!影から出ろォーッ!!」

268: 2015/02/01(日) 21:05:01.70 ID:Gtv2ikBZ0
康二「…えっ?」

ガシイッ!

サバス「あーあー…また目撃者が増えちゃったね、俺としては不本意なんだけど…」ニヤッ…

康二「うっ…うわぁ!!こ、こいつどこから!?」ググググ…

サバス「…始末するしかないよねぇえええええええ!?」グワアアアアアッ!

康二「うっ…うわああああああっ!!!」



…バシイッ!!

269: 2015/02/01(日) 21:11:18.74 ID:Gtv2ikBZ0
サバス「…何だと!?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

浜面「ぐううううううッ…!!」ググググ…

サバス(コイツ…ナイフを素手で!!)

浜面「メチャクチャ痛いが…これでお前を掴めた!」

サバス(し、しまっ…)

浜面「無駄無駄無駄ァ!」ドゴドゴドゴ!!

サバス「ぐうわっ!?」ボッゴォ!


…ドプン!

浜面「惜しいな…近くの影に逃げられたか」

康二「はぁ…はぁ…い、今のは一体何なんだ!?」ガバッ!!

270: 2015/02/01(日) 21:14:34.15 ID:Gtv2ikBZ0
浜面「見ての通り攻撃されている…奴は影から影へと移動できる能力者、影の中では無敵だ」

康二「…なぜぼくを助けたんだ?」

浜面「君には関係のないことだ、早く逃げてくれ」

康二「なぜぼくを助けた!?盗っ人のお前に恩ができたなんか思えないぞッ!」

浜面「あのじいさんが殺されたのはぼくにも責任がある、すごくイヤな気分だ…自分の行動は正しいと信じてるが、とてもドス黒い気分なんだ…」

康二「………」

浜面「この浜面初流乃には正しいと信じる夢がある」

271: 2015/02/01(日) 21:17:13.67 ID:Gtv2ikBZ0
康二「…わかった」

浜面「…………」

康二「でも…ぼくも逃げるのを手伝う!」

浜面「なっ!?駄目だ!危険すぎる!」

康二「ぼくだって能力者のはしくれ…それに窮地に立たされてる人を見捨てるなんてできないッ!」

浜面「康二くん…」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

浜面「もうすぐ校舎の向こう側に日が落ちる…太陽のあたっている側にいってヤツを撃退する方法を考えよう」

康二「ああ…」コクリ


…タタタタタタッ!

272: 2015/02/01(日) 21:25:39.66 ID:Gtv2ikBZ0
バサバサ…

康二「…ん?」タタタ…

康二(あれは…カラス?)


…シュゴォオオオオ!

康二(…まさか!!)

康二「浜面ッ!カラスの影が近づいている!その中にヤツが潜んでいるぞぉーーっ!!」

浜面「…なに?」ピタ


…ガシイッ!

273: 2015/02/01(日) 21:33:10.09 ID:Gtv2ikBZ0
浜面「うぐっ!?」バタン!

康二「か、影から手が飛び出たッ!!」

サバス「おしいねぇ…ちょっと気付くのが遅いよなぁ〜」ズズズズズズズ

康二(こいつの狙いはこれだったのか!カラスを利用して…)

…ギラン!

サバス「それじゃあまず…はまづらくんからブッ刺してあげるよぉおおおおおお!!」シュゴォオオオオオ!

浜面「ぐっ!!」ガシッ!

サバス「ほーらほらほらほらほらーっ!!いつまで手をつかむ力がもつかなぁ~!?」ギギギギギギギギギ

浜面「く、くそ…!」ググググ…

274: 2015/02/01(日) 21:37:39.41 ID:Gtv2ikBZ0
康二「…やらせないぞ!エコーズッ!!」キィイイイイイイイイイイイン!!


サバス「ぐげっ!?」ガグン

浜面「うっ!」

サバス(こっ、このガキも能力者か!)

康二「早くそのナイフを離せ!鼓膜を破られたくなければ!!」

康二(こいつに音波を集中させてはいるけど…長すぎると浜面にも影響が!)

275: 2015/02/01(日) 21:38:51.34 ID:Gtv2ikBZ0
康二「さあ!早くしろ!」

浜面「コージくん…」ビリビリ…!



サバス「……ケケケ」ニマッ

康二「なっ…!?」

サバス「コウジくん…だよね?俺のつけてるマスクは最新式よ…外からの音を遮断する装置もついている、音の攻撃なんて無意味なんだよォ!!」

康二「そ、そんな!」

浜面「………」

サバス「キヒヒヒ…おめえらが何を言ってるのかわからねぇが絶望の表情を浮かべてるのはよーく分かるぜぇ!?キヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒィーッ!!」

276: 2015/02/01(日) 21:41:29.79 ID:Gtv2ikBZ0
康二「の、能力を解かなくては!!」

浜面「待て!コウジ君、まだだ!!」ビリビリ!

康二「だっ、駄目だ!このままじゃ君の鼓膜が破れちまう!」

浜面「まだだ…もう少し!」

康二「えっ…?う、うわ!!」ズサッ!

サバス(ん?何にコイツは驚いて……)

サバス「…あれ?」チラリ

277: 2015/02/01(日) 21:43:06.07 ID:Gtv2ikBZ0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

サバス(おっ…おれの入っていた木の影が無くなっている!?)

サバス「馬鹿なっ!?時間的にもここの影はまだ…!!」

康二「浜面…君はあの木を爆弾で吹っ飛ばしたのか!というかなんでそんなもの持ってるの!?」

………バキバキ!

サバス(ゲッ!!木が倒されている!?)

ドドドドドドドドドドドドドドド

浜面「こいつのいるところの影を取り除けばいいんだろ?計画通りに音が聞こえていない間に爆発させ…気づかないうちに日向に引きずり出した!」

サバス(マズイ!一旦別の影に身を隠さなければ!!)

278: 2015/02/01(日) 21:47:03.17 ID:Gtv2ikBZ0
浜面「無駄ァーッ!!」ドグシャアッ!

サバス「うっ…うげぁあああああっ!?」ズダァン!

浜面「悪いがもうどこへも逃がすつもりはない…」

サバス「ぐ…ががが…!」

浜面「康二くん…日当たりよさそうなそこ、すまないけど少し右へどいてくれませんか?」

康二「え?」




浜面「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァーッ!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!

サバス「げぼがばがばがばげばぁーーーーーーっ!?」ボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴ!!


浜面「ゆっくりと味わいな…日光浴を!!」


ドォーーーーz________ン!

ブラック・サバス 再起不能!!

288: 2015/02/02(月) 18:07:29.95 ID:WB6gtUaXO
………………………

男「プフゥ〜…報告は聞いたよ、結構危険な奴と戦ってもらったが…まさか再起不能にしてしまうとはねぇー…」

浜面「これで合格ですか?」

男「ああ!君を暗部『アイテム』に入ることを認めようじゃあないか!」

浜面「ありがとうございます」ペコリ

男「言っておくがこの先は学園都市の存続そのものに命をかけたまえ…覚悟はあるかね?」クイッ

浜面「…もちろんです、それでは」クルッ


…ツカツカツカ


男「…フン!」

男(あの浜面初流乃とかいう奴…どうやってブラックサバスを倒したのかは知らないが実力は十分か…ククク、その力を存分に利用させてもらうとしよう)

290: 2015/02/02(月) 18:35:47.70 ID:WB6gtUaXO
男「…しかしやけにこの部屋は臭うぞ、ガス漏れでもしているのか?」

男(面倒な…とっとと修理を)



…ブッシュウウウウウウウウウ!!!

男「なっ…何ィッ!?」

男(が、ガス管が急に破裂したのか!?この部屋から出なくては!!)ガチャッ!



…ブツン

男「へ?」ピタッ

男(今…糸の切れたような音が…)

291: 2015/02/02(月) 18:42:58.29 ID:WB6gtUaXO
………………………

浜面「『命をかけろ』か、ならば当然…」




シュボッ!!

男「糸の…先に続いているのは…」



浜面「…おまえにも『命』をかけてもらう!」ギン!



男「こっ…これはッ!!着火装………………………」




…ボッガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

292: 2015/02/02(月) 18:47:39.31 ID:WB6gtUaXO
ウーウーウーウー!!

「な、なんだ!?ビルの一室から火が出てるぞ!!」

「ガス漏れ事故か?」

「物騒なもんだなぁ…」


ドドドドドドドドドドドドドドドドド

浜面「お前が手駒を使って頃してきた無関係の人間…それに詫びながら地獄へ落ちろ」



スタ…スタ…スタ…


……………………………………………

293: 2015/02/02(月) 18:50:30.62 ID:WB6gtUaXO
…このできごとの後、僕は警察に連絡しようとした、でも浜面はそれを止め「このことが知られたら組織が君を狙うかもしれない、敵はどんなことでもするやつだ…」と言った…

でも、それでも僕が電話をしようとすると彼は自分がなんとかする、ケリをつけると言って…次にとんでもないことを言い放った!「ぼくは『ギャングスター』になるつもりだ」と!!

最初ぼくはこいつはイカレてるんじゃないかとも思った…中学生がこの学園都市を牛耳るつもりなんて…しかし


ドドドドドドドドドドドドドドド

亡くなった老人を見る彼の眼には確かに容赦なき怒りと『気高き意思』があった…!
そんな彼の姿にぼくは…どう言い表したらいいのか…『黄金の魂』!これが彼の中にあると確信したッ!!

294: 2015/02/02(月) 18:55:29.61 ID:WB6gtUaXO
後日

先生「康二おめでとう!ついにレベル3になったか!この学校でのトップレベルに仲間入りだな!」

康二「あ、ありがとうございます!」

ウォオオーッ!スゲーゾコウジ!!ヤルナァ!マサカコウジクンガ!?


一方通行「やったぜ康二!しかも財布と金も返してもらえたンだろ?いいやつでラッキーだったな!」

輝泰「どこがいいやつなんだよぉ!?金返してもらって当然だぜ!」

康二「う、うん…(流石に戦って氏にかけたなんて言えないけど)」

由佳奈「おめでとう康二君、良かったわ…盗んだ奴を八つ裂きにせずにすんで」ニッコリ

一方(だから眼がマジだよ怖ェよ…)

295: 2015/02/02(月) 18:57:13.36 ID:WB6gtUaXO
輝泰「つーかよ康二…おめーさんざん迷惑かけられたのに何か晴れ晴れとした顔してねーか?」

康二「えっ!そうかな…」

由佳な「確かに前よりもスッキリした顔になってるわ」

一方「結局のところよォ~康二…その浜面ってヤツはどンなヤツだったンだ?」

康二「そうだなぁ…なんていうか、財布を取られたのに不思議なんだけど」




康二「なんだか…さわやかなヤツだったな…」


To be continued…

298: 2015/02/02(月) 21:18:02.40 ID:8eqX65tV0
第10話

「女狩り(ガールハント)に行こう!」

299: 2015/02/02(月) 21:19:49.51 ID:8eqX65tV0
某所、某日

???「…以上だ、今回の任務は理解したか?」

???「ウフフ…アンダースタンド、オールオッケーよ…早くもゾクゾクしてきちゃったわぁ」

???「学園都市をローマ正教の元に置く…そのための重要な任務だ、できるか?」

???「できるできないじゃない…『ヤる』のよ、すべてこのお姉さんに任せておきなさいな…ウフフ」

……………………………………………

300: 2015/02/02(月) 21:27:00.54 ID:8eqX65tV0
常磐台、図書館

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

美琴「ついに…ついにあの日がすぐそこまで来た…」


…ガタッ!!

美琴(学園都市の全学校が参加する体育祭、大覇星祭が!男女のなかが急接近する一大イベントッ!!)

美琴「もし…もしも目論見が成功したなら…!」


……………………………………

上条?「ん…美琴じゃないか、どうした?」

美琴「あっ!あのね!タオル持ってきたの…よかったら使って!」

上条?「フッ…ありがとよ、でもな…」

美琴「えっ…?」

ヌギッ

上条?「ワリィが疲れてんでな…拭いてくれないか」フッ…

美琴「ハッ…ハイヨロコンデェーッ!!」 ヘヴンジョウターーーz_____イ!

301: 2015/02/02(月) 21:33:36.26 ID:8eqX65tV0
美琴「ウッ…ウプケコキコケキコカコカコ!!だっ駄目よ!まだ笑うんじゃないわ!!」

美琴(ここで一気に差を詰めれば!正ヒロインは誰の手に!?私の手に決まってんだろーが!?)

美琴「やったる…御坂美琴やったるぞぉおおおおおおおおーッ!!!」ガオー!



ヒソヒソ…ミコトサマドウシタノカシラ…ゴランシンジャー!コレハヒドイ


黒子「お姉様…おいたわしや…」ウウウ…


ツカ…ツカ…

???「…へぇー」キュッ!

美琴「ホホホウハホホヘホハハハハハハハハハーッ!!!」ダァーッ!!



ドドドドドドドドドドドドドドドドド

???「やれやれだわ…今年の大覇星祭、楽しくなりそうね」ニヤ…

302: 2015/02/02(月) 21:40:32.75 ID:8eqX65tV0
上条の家

イン「おーっし!もう大覇星祭はもうすぐそこなんだよ!!気合を入れるしかないかも!!」オオーッ!

上条(家で体操服を着てどうする)

イン「とうまの学校も出るんでしょ?一緒にがんばろーね!」

上条「学校生活を楽しんでいるようだな」

イン「うんっ!!こんなに楽しい生活は初めてだよ!今までも充実してたのに、ここまできたら満足氏しちゃうかも!!」

上条「…そうか」

303: 2015/02/02(月) 21:45:19.60 ID:8eqX65tV0
イン「あ…あのさ、とうま」

上条「なんだ?そろそろ飯を作るぞ」

イン「わたしが…さ、学校の学生寮に入らないって言った時に、とうまは…何で何も言わずわたしをここに置いてくれてるの…?」

上条「…………」

イン「それが…気になっちゃって…へ、へんな意味じゃないんだけどっ!!」///

上条「…約束だからな」

イン「え…?」

304: 2015/02/02(月) 21:58:05.38 ID:8eqX65tV0
上条「赤髪のデカブツと露出聖人に頼まれた事だ、途中で放り出すのは症に合わん」

イン「………」

上条「お前が出て行きたいのならそれでいい…だが『ここにいたい』というならおれは否定しねえ」

イン「とうま……」

上条「皿を並べとけ、話は終わりだ」クルッ

イン「…わたしっ!とうまとずーっと…ずーっと一緒にいたいんだよーっ!!」ピョーン!!

イン(えへへ…とうま!だぁーいすきっ!!)///



上条「………」サッ

イン「ぶべらっ!?」ベッシャア!!

310: 2015/02/03(火) 11:52:04.73 ID:DIGb1OLuO
そしてッ!

ドン!ドンドン!

ナレーター「おはようございます皆様、ことしも大覇星祭の世界の季節がやってまいりました、実況は6ご…一介のナレーターが務めさせて頂く世界です」

ワイワイガヤガヤ

黒子「あら?どこかで聞き覚えのある声のですの…?」

美琴「きききき気のせいよ!!疲れてるんじゃない黒子!?」

黒子「は、はぁ…」

佐天「言われてみればどっかで聞いたことがあるような気がするなあ」

初春「私もどこかで…いや、聞き慣れている気も?」

美琴(うぐぐ…あの娘たちが言ってた学園都市での仕事ってコレか!ぬかったわ…)

311: 2015/02/03(火) 11:54:59.78 ID:DIGb1OLuO
青ピ「世界ってなんだよ(哲学)」

土御門「ウチの学校にはなんせカミやんがいるからなぁ、エリートたちの鼻をあかしてやろうぜい!」

上条「…めんどくせえ」

吹寄「気合を入れるのよ!!私達の学校が全ての頂点に立つために粉骨砕身努力しなさいッ!!」

上条「てめーはどこを目指してんだ…」

姫神「僥倖…!ついに名前が表記された…こんなに嬉しいことはない…!」ジーン

上条「ン?居たのか姫神…」

○○「」

312: 2015/02/03(火) 12:00:33.26 ID:DIGb1OLuO
一方通行「おおッ!?上条さンじゃないっすかァ!」タタターッ!

土御門「おや?」

青ピ「新キャラ登場や!」

上条「てめーは道行か…」

一方通行「上条さンの学校も参加してたんスねェ〜…ま、全学校参加だから当たり前か」

上条「しかし…おめーは高一だったのか」

一方通行「そうっスよ~!上条さンよりいっこ年下ッスね、もっと年いってるかと思いましたよォ!」タハハ

上条「………」

一方通行「……スンマセン冗談ッス、その顔やめてください」

313: 2015/02/03(火) 12:07:23.12 ID:DIGb1OLuO
一方通行「いくら上条さンが相手だからってウチの学校も負けないッスよ!それじゃ!」スタタタター!

土御門「なんかいいヤツそうだったにゃー」

青ピ「でも何やろあのインナー…横断歩道か?」

上条「命が惜しいならアイツの前で服のことをいうのはやめておけ…」

「とーうーまー!」

上条「…ン?」

青ピ「ムムッ!?この井口ボイスは…」


インデックス「とうまとうまー!ステイルが来てるんだよ!」トテトテ

ステイル「やあ、久しぶり…でもないかな」

314: 2015/02/03(火) 12:10:24.38 ID:DIGb1OLuO
上条「ステイル…?おめーも応援に来てくれたってのか?」

ステイル「ふっ!ま、それもいいだろう…他にもちょっとした用があるんだ」

上条「また魔術師絡みか…」

ステイル「確定というわけではないがね」

青ピ「カミやんこの美幼女とどんな関係や!?イケナイ関係か!児ポ法接触か!?」

イン「このレベルの変態は見飽きたんだよ」

ステイル「こいつ消し炭にしていいかい?」

上条「…やめといてやれ」

土御門「おっ!選手宣誓が始まったみたいだぜい」

315: 2015/02/03(火) 12:13:34.37 ID:DIGb1OLuO
削板「選手宣誓ッ!この削板軍覇正々堂々戦う事を誓うッ!我々学生はこの戦いを通して成長するのだ!いや…してみせるッ!!」バァーッ!!

???「はァ~…なんだかめんどくさいしィーパパッとはじめちゃいましょーよ、パパッと」ポリポリ

削板「な、何てスピーチをしてるだーーーーーッ!?ゆるさん!!」


黒子「で、でかっ!195センチはありますの!!」

初春「はえー、ガチムチな人ですねぇ」

佐天「あの気だるげな女の人すごくスタイルいいなぁ~あこがれちゃう!」

青ピ「あの流れるような金髪…イイッ!」

上条「アイツは…」

土御門「ん?かみやん、あの女生徒がどうかしたのか?」

上条「…なんでもねえ」

316: 2015/02/03(火) 17:12:17.91 ID:N42Sjy7yO
ナレ「アー…最初の競技は玉入れです…タマ………挿れ……淫美な響き…イイーッ!!」ガタガタガタ!


黒子「玉入れなんて私の能力でジャックポットですの!」ヒュンヒュンヒュン!

美琴「ずるくない?」

康二「あっ!輝泰くん!駄目だよ玉を消しちゃあ!!」

輝泰「ちっ、ちくしょー!なんでいつも俺がテレポートさせようとするとモノがどっかに消えちまうんだッ!」

一方通行「その手で俺らを削りとらねーでくれよォ…よっと」ベクトルチョウセイホイホイ

青ピ「ど、どーなっとるんや!?全ての玉が寸分狂わず同じ軌道で入ってく!」

上条「能力使っていいんならルール破綻してねーか?」

土御門「それは禁句だにゃー」

318: 2015/02/03(火) 17:15:52.00 ID:N42Sjy7yO
ナレ「つぎ、100m走………がんばれ」 ボソボソ

一方通行「よっしゃ!この勝負もらったぜェ!ベクトルダーッシュ!!」ドシューーーz_______ッ!!

佐天「わあ!道行さんすごい!!」

初春「さすがですね!」

一方通行「アッ、やべえ停まれねェ」

ドッゴォオオオオオオオオン!!

観客1「グワーッ!?」

観客2「アイエエエエエエエエエ!?」

ピーッ!


黄泉川「ぶどうが丘学園!観客への危険行為で減点!!アホ道行が!!」

一方通行「ちっチクショー…」ピクピク


佐天「なんか最近道行さん三枚目キャラになってきてない…?」

初春「…ですね」

イン「道行ェ…」

319: 2015/02/03(火) 17:20:42.67 ID:N42Sjy7yO
ナレ「次の競技は綱引きです…話は変わりますが、土俵際の駆け引きって手に汗にぎりませんか?」ウフフ

削板「くらえ!縄を伝わる!大縄波紋疾走ゥウウウウウーッ!!(ビッグロープオーバードライブ)」ドッギュウウウウウウウウン!!


バリバリバリバリバリバリ!!!

相手1「おわーーーーっ!?」

相手2「ビリっときたーーーッ!!」

青ピ「あ、相手を縄ごと引っ張り込みおった!!」

土御門「勝てばよかろうなのだぜい」

上条「ダメだろ」

320: 2015/02/03(火) 17:22:35.83 ID:N42Sjy7yO
ナレ「次は騎馬戦です…ああっ!私もあの人の上に乗っかって………揺らされて………あああああああああああ!!!」ハァハァハァ!

イン「なんで誰もナレーションに突っ込まないの…」

一方通行(おーし…この競技は上条さンも
出てるみてーだし、ラッシュ対決といくかァ!)

一方通行「おっ!あの騎馬だなァ!よっしゃ!とつげ…………き……」




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

上条「……………」

騎馬1「このカスどもが…奮闘するんじゃあないッ!」

騎馬2「小僧ども…今度逢う時はもっと強くなってからこの和無有に向かって来い!!」

騎馬3「おまえたちは俺たちに恐怖している………おや?当たってしまったか……………なァーーーーーーーッ!?」

黒子「は、柱のような男達ですの!?」

美琴「高校生なわけないでしょ!?」

吹寄「ん?あの騎馬三人組はうちのクラスの案山子くんに大塚くんにひろしくんよ?」

322: 2015/02/03(火) 17:27:18.44 ID:N42Sjy7yO
ピンポンパンポーン

ナレ「つーわけで昼休みだコラッ!とっとと休め!!つーかイタリアのベニスってよォ~…」イライラ

土御門「カミやんおつかれ!」

青ピ「カミやんのお陰で高得点ゲットやで!優勝に一歩近づいたな!」

上条「誰もあんな騎馬に近寄ろーとしねーだろ…」


チラッ

美琴(いっ、居た!ここで…ここで愛情たっぷりタオル作戦を…!)コソコソ


…タタターッ!

5号「やっほー!とーまくんおつかれー!!」パタパタ !

8号「お疲れ様ですゥ!よかったらタオルどうぞ…うへへ」ベタベタ !

10号「上条さん!おちゅか…おっ、お疲れ様です!!」ペコペコ !

上条「…てめーら」

青ピ「カミやんお前…いや、もういいや…」

土御門「三つ子とはたまげたなぁ」


美琴(あ、あの娘たち…!姉を差し置いてなにやってくれてんのよォーッ!?) ギギギギ…

323: 2015/02/03(火) 17:29:22.45 ID:N42Sjy7yO
5号「さっきの騎馬戦すごかったよー!究極生命体というかなんというか!」

上条「オイ…なんでてめーは太ももがビショ濡れなんだ…?」

8号「べっ別に変な汁つけてませんよォ!?本当にマジで!!」ブンブン!

10号「あの…あの…」ワタワタモジモジ

土御門「なんか俺ら邪魔っぽいしあっちいってるぜい」

青ピ「その星の元に生まれたんやね…そう思わんとやってられんわッ!」




美琴(ああ~もう!私と同じDNA持ってるからってなんでよりによって当麻に…!)

324: 2015/02/03(火) 21:30:49.05 ID:enRSvc+L0
5号「じゃあ私達なれーしょんの仕事あるから、またねー!」タタタター!

8号「ああっ…この私汁たっぷりタオル…使って欲しかった…ああっ!!」スタタター!

10号「あの…その、頑張ってください!しつれいします!」ピューッ!

上条「…おう」

アウッ!チョット10号チャンマタコロンダノ?ツ、ツギハドコノシルヲ…


上条「あいつらの学習装置を作ったやつは何を考えてんだ…?」



美琴(私が聞きたいわよ!たっぷり!)

325: 2015/02/03(火) 21:36:53.05 ID:enRSvc+L0
美琴(しかしアイツ1人になった今がチャンス!ここで仕掛けるッ!)

美琴「ね、ねぇ!とう…」



…ザッ!


???「…あらぁ?ミコっちゃんじゃないの!!」

美琴(…ゲッ!!)

326: 2015/02/03(火) 21:39:09.59 ID:enRSvc+L0
美琴「あ、あなたは…」

食蜂「わたしよー!食蜂操祈!み・さ・き!キャホー!…なんてねェー」

美琴(あちゃー…やっぱ食蜂先輩かぁ…)

食蜂「こんな影から伺うようなとこからどーしたのォ?ストーキング?」

美琴「そっ…そそそそそそんなことしててててててないですよっ!?」ビクウウウウッ!

食蜂「ジョーダンよっ!ジョーダン……え、マジなの?」

美琴「違いますっ!」

327: 2015/02/03(火) 21:44:20.86 ID:enRSvc+L0
なんか説明しなきゃいけない気がしたから説明しておこう……

この人は常磐台三年生の食蜂操祈、そして学園都市『第五位』に位置している

彼女の能力は心理掌握(メンタルアウト)…凄まじい能力らしいが使っているところは見たことがない…本人があまりこの能力自体が好きではないというウワサもある

キャピキャピしてそうな外見からは想像もつかないくらいアウトローでワイルドで竹を真っ二つに割ったような性格をしている…頼りがいのある性格でもあり、多くの生徒からも人気を集め『女王様』と呼ばれたりもしている…本人は嫌そうだけども

328: 2015/02/03(火) 21:49:34.04 ID:enRSvc+L0
そして能力もさることながら彼女はマーシャルアーツの達人なのだ、数々の大会を総ナメして男女混合の大会でも優勝経験がある…このしなやかな体からは想像もできないほどの強さを誇っているそうだ、『まるで一本の糸のように』全てを受け流すともいわれている

同じ学園都市のレベル5として私にはフレンドリーに接してくれているが、私は少し苦手だ…なぜかというと





食峰「ン?どーしたの?」ボイーン!

美琴「………」ペタン

美琴(胸!嫉妬せずにはいられないッ!!そしてそんな自分の情けなさに荒れている!クソッ!!)ギリギリギリ…!

329: 2015/02/03(火) 21:51:19.04 ID:enRSvc+L0
食蜂「あっ!分かったわ~」ニシシ

美琴「えっ?」

食蜂「あの後ろ姿の背の高い男子!アレ目当てでしょ!!」ビッ!

美琴「なっ…なななななななななんでそれを!?」ボフッ!

食蜂「…ミコっちゃん分かり易すぎよ」

美琴(そしてこの鋭い勘!どうなってるのよ…とほほ)

330: 2015/02/03(火) 21:59:16.89 ID:enRSvc+L0
食蜂「そうねぇ…人生の先輩として教えられる事は…やっぱキャピキャピした女に男は心くすぐられるかな?」ウーム

美琴「は、はぁ…」

食蜂「例えば…『あなたを好きになっちゃったんだゾ☆私とお付き合いしてほしいなぁ~☆』とか!」

美琴「………」


食蜂「……オエーッ!今のナシ!やっぱクッソうざいわ!!」ブンブン!


スタスタ…

食蜂「んっ?」

美琴「あっ」

上条「うっとおしい…御坂、やっぱりおめーか…」ザッ

331: 2015/02/03(火) 22:02:08.19 ID:enRSvc+L0
美琴「ゲッ!?気づかれた!!」

美琴(わ、わたしの作戦がぁ…) ガクー…

食蜂「あら?それじゃ邪魔なっちゃ悪いし私はここ………で…………」

美琴「へ?」

上条「……!」


美琴(あ、あれ?)

上条「そのナリ……やはりミサキか」

食蜂「とう……ま?」

美琴「えっ!?えぇええええええーッ!?!?」


ドォーーーーz_______ン!


337: 2015/02/04(水) 11:46:34.19 ID:82utwSM0O
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

上条「やれやれだぜ…宣誓してたやつがどこかで見た顔だと思ったらお前だったとはな」

食蜂「やれやれだわ…学園都市全ての学校が参加してるのは知ってたけど、四年ぶりね」ニコッ

美琴(ち、ちょっとちょっとちょっと!この二人どーいう関係なのよ!?四年ぶりって!?)

オメーハアマリカワッテネーナ、ソレニシテモアンタデカクナッタワネー、ケッ…ムカシノオメーモチビスケダッタノニナ、ナッ!ウルサイワヨ!

美琴(まさか…まさか昔の恋人!?そんな再び燃え上がる恋だっていうのッ!?) ワナワナ…!

食蜂「それにしても女の子キラーっぷりは健在ねえ…まさかミコっちゃんが惚れてるとは、ビビったわ」

上条「おれが知るか…」

338: 2015/02/04(水) 11:48:37.17 ID:82utwSM0O
土御門「おーいカミやん!次の競技の準備はじまるぞー!」


食蜂「あらら…お呼ばれみたいね」

上条「そのようだな」

食蜂「行って!また今度時間があるときゆっくり話しましょ…四年ぶりに会えてうれしかったわ」ニコリ

上条「…ああ、またな」



スタスタ………

食蜂「ふぅ~まさかミコっちゃんが当麻に巡り合わせてくれるとはねぇ、びっくりしたわぁ〜」

美琴「……………」ブツブツ

食蜂「…あのー、ミコっちゃん?」

339: 2015/02/04(水) 11:51:30.64 ID:82utwSM0O
美琴「………ハッ!し、食蜂先輩!!アイツとどういう関係なんですか!?四年ぶりって!?」

食蜂「にひひ…聞きたい?私と当麻の馴れ初め?」

美琴「聞きたいッ!モノすごく私、気になりますッ!!!」クワッ!

美琴(こっ、これ以上ライバルが増えたら私は…!どんだけヒロイン増やすつもりよ!?)

食蜂「そうねえ…あのときは当麻が小6、私が小4だったわね…………」





………………………………

340: 2015/02/04(水) 11:53:06.43 ID:82utwSM0O
五年前

男の子「おーい上条!ドッジ入ってくれ!お前がいたらぜったい勝てる!」

女の子「ねーねー上条くん、いっしょに遊ばない?」

上条(小6)「わりいな…用事がある」

男の子「なんだよつれないなー!」

女の子「じゃあまた今度ね!」

ワーワー!



食蜂(小4)「いいなあ……あのひと」

341: 2015/02/04(水) 11:56:23.43 ID:82utwSM0O
食蜂(わたしもみんなといっしょに…)

食蜂「はぁ…」キーコキーコ…

…ザッ

上条「…おい」

食蜂「わっ!」

上条「なんでみんなと遊ぼうとしない?子供なら遊んでなんぼだぜ…」

食蜂(あなたもこどもじゃないの…)

342: 2015/02/04(水) 12:01:15.83 ID:82utwSM0O
食蜂「わたしね…のうりょくのせいであいてのこころが見えちゃうの」

上条「能力?読心能力あたりか…」

食蜂「どくし…?とにかくそのせいであまりみんなとなかよくなれないんだ」

上条「………」

食蜂「だからあんまり近づかないほうがいいよ…きもちわるいでしょ?」

ズイッ!

食蜂「なっ、なに!?」

上条「オイ…お前名前は?」

食蜂「…しょくほうみさき」

上条「そうか…いきなりだがミサキ、おめーこのままでいいと思ってるのか?」

食蜂「えっ…?」

343: 2015/02/04(水) 12:03:39.55 ID:82utwSM0O
上条「このままひとりぼっちでいいのかって聞いてんだ」

食蜂「それは…」

上条「…どうなんだ?」

食蜂「…やだよ!わたしだってみんなといっしょに遊んだりわらったりしたいよ!でもこんなちからがあったら…どうにもならないよ…」グスッ…

上条「…………」

食蜂「どうすればいいかわたし…わかんないよ…」ポロポロ

上条「…ミサキ」

食蜂「ううう…」ポロポロ

上条「俺も昔、お前と同じだった」

食蜂「…………えっ?」

上条「俺にも妙な能力があってな…誰1人俺には近づこうとしなかった、お前以上に」

食蜂「で、でも今じゃみんなからたよりに…!」

344: 2015/02/04(水) 12:14:36.78 ID:82utwSM0O
上条「立ち向かう意思…」

食蜂「たちむかう…いし?」

上条「そうだ、おれはそれのお陰で立ち直れた…今までの自分からな」

食蜂「………」

上条「その意思が常におれのそばに立っている、そう思って今までやってきた」

食蜂「わたしは…わたしは…」

上条「めんどくせえから簡単に聞くぜ…『お前に立ち向かう意思はあるか?』ってことだ」

食蜂「……わたしっ!」ググッ!

上条「フン、いい目になったじゃねーか…ところで、おれの心が読めるか?」

食蜂「…あれっ?」

食蜂(まったく…読めない?こんなひとがいるなんて…)

上条「読めねーだろ?この力をおめー自身でコントロールしろ、能力を自分のモノにするんだ」

345: 2015/02/04(水) 12:17:33.57 ID:82utwSM0O
上条「おれが言えるのはここまでだ…じゃあな」スクッ

スタスタ…

食蜂(わたしの力…わたしの意思…!)グッ!


食蜂「…待って!!」

上条「ン?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

食蜂「わたし…もっと強くなりたい!!もっともっと…!囚われている檻から!『石の海』から自由になりたいッ!!」

上条「……」

食蜂「あなたに着いていかせて…いや!絶対に着いていくわ!! 」ギン!

上条「……勝手にしろ」

346: 2015/02/04(水) 12:20:35.27 ID:82utwSM0O
食蜂「それと……あなたの名前を聞かせてちょうだい」

上条「…………」

食蜂「心に刻んでおきたいの、あなたの名前を…」





上条「当麻……上条当麻だ」


……………………………………………


食蜂「…ってなワケよォ、あとはアイツが卒業するまでの一年間、ずっと着いていったわねェ~…ま、そのあとは何も言わずいなくなっちゃったケド」

美琴「あ、あいつと先輩にそんなことがあったなんて…」

347: 2015/02/04(水) 20:31:42.39 ID:spuqOHTr0
食蜂「しっかし今考えたらあんな小6いるかってのよ!やるときはやる性格だったとはいえ…マジありえねーわ」

美琴(でも…アイツは昔先輩と同じ体験を)

食蜂「一緒にいたのは一年間だけだったけど学んだモノが多すぎて数え切れないわ、子供心だけどね」

美琴「昔から変わってないんですね…アイツは」ギュッ…

食蜂「そうねぇアイツは昔からそう…そして私は言うなれば『受け継いだ人間』かしら?」

美琴「受け継いだ…人間?」

食蜂「かっこつけた言い方だけどねェ~アイツから『意志』を受け継いだ…そんなカンジかな?」

………………………………………

『お前の出来る事、それを全力でやれ…!!』


………………………………………

美琴(意志…)

348: 2015/02/04(水) 20:39:01.49 ID:spuqOHTr0
食蜂「でもいつまでも受け継いだままじゃいられない!その先をどうするかは自分自身よ…私は『飢えた』、より気高く自分の成長に『飢えた』わ!」

美琴「……先輩」

食蜂「ま、こんなとこかしら?どうやらミコっちゃんもアイツから何か受け継いだみたいね」

美琴「……はい!」

食蜂「まったく分からんヤツよねぇ…当麻はぶっきらぼうだけど、それに反して色々な人に影響を及ぼしている…たいしたヤツだわ」

美琴(一方通行に……妹たち、そして……わたし)

美琴「そうですね…私にも分かりません!ふふふ…」

349: 2015/02/04(水) 20:43:45.69 ID:spuqOHTr0
食蜂「ところでミコっちゃ〜ん?」ニヒッ

美琴「……へっ?」

食蜂「私が当麻の事どう思ってるか気にならない?」

美琴(し、しまった!それを忘れていた…!!マズイ!こんなの正ヒロイン確定じゃないの!!)

美琴「ど、どどどどどどどうなんですか…?」ドキドキ…

食蜂「うーんとね…」


美琴(どうだ…どうくるッ!!)

350: 2015/02/04(水) 20:46:01.31 ID:spuqOHTr0
食蜂「好き……とはまた違うわね、どっちかっていうと尊敬?あこがれかな…」

美琴「そ、そうなんですか…」

美琴(セーフ!…………なの?)

食蜂「でもまぁアイツは女の子と付き合うのに全く興味ないからね~恋路は茨の道どころじゃないわよ、ありゃあ」

美琴「……ですよねぇ」ズーン

食蜂「はははっ!ま、そんなに落ち込まないで!わたしがアイツの弱点教えてあげるから!」ポンポン!

美琴「じっ弱点!?アイツに弱点なんかあるんですか!?」

食蜂「そうねぇ…うーんと…」

美琴(一体…それは!?)ドキドキ!

351: 2015/02/04(水) 20:46:50.01 ID:spuqOHTr0










食蜂「ヒトデが……………好き」


美琴「は?」

353: 2015/02/04(水) 21:11:00.65 ID:spuqOHTr0
食蜂「ま!そういうことよー!ミコっちゃんがんばれ!乙女よ大志を抱け!またねーー!」フリフリ

美琴「えっ」






美琴「えっ?」

354: 2015/02/04(水) 21:13:33.56 ID:spuqOHTr0
同時刻、路地裏

???「潜入成功よ…ウフフ、学園都市のセキュリティもちょろいわね」

???「オリアナ…油断するな、この街には超能力者と呼ばれる異能力を持つ人間が多いと聞く」

オリアナ「だいじょーぶだってぇ、私の魔術の前には無意味よぉ」

???『…しくじるなよ、幸運を祈る』ブチッ

オリアナ「ウフフ…愚問ね、任せておきなさい」

355: 2015/02/04(水) 21:17:07.62 ID:spuqOHTr0
ワイワイガヤガヤ

騎馬1「よし、それでは外界のコンビニへと出掛けるとするか」

騎馬3「うむ」

騎馬2「はっ!」


ビクゥ!ドシュッ!ヌウウ!オノレ大塚ナニヲスルカッ!ヤメイッ!ヒロシディシ!大塚ハ影ニハイラレルト…

小萌「昼休みは結構長いですからねぇ〜クラスのみんなに買い出しにいかなきゃです!」

姫神「私もいきます…出番が」

イン「わたしもお手伝いするんだよ!
(別の学校だけど)」

ステイル「上条はどこいった…?ま、あとで連絡しておくか」

356: 2015/02/04(水) 21:19:54.40 ID:spuqOHTr0
学校付近

スタスタ

一方通行「ところで上条さン、さっきのパツキンのねーちゃんと知り合いなんスか?」

上条「まぁ、古い知り合いってとこだな」

一方「はぇ~…どことなく親子っぽいカンジも…」

上条「…どこがだ」


???「…キャッ!」ドンッ!

一方通行「あっ!」

上条「!」

ガシッ!

上条「オイ…あんた大丈夫か?」

オリアナ「ごめんねぇ…お姉さんヨソ見してたわぁ」

一方通行(…よく今の反応できたなァ)

357: 2015/02/04(水) 21:21:09.50 ID:spuqOHTr0
オリアナ(あらっ!イイ男!!ここは…ウフフ…)

オリアナ「ありがとうねぇ…なにかお礼をしなきゃ…ネ?」ナヨッ
上条「いらねえ、じゃあな」


オリアナ「」

一方「即断!?」

オリアナ(うっ…嘘でしょ!?マンガならここで一悶着あるはず…!)ボーゼン

一方「きょうはパツキンによく会う日っスねェ…」

上条「…知るか」

358: 2015/02/04(水) 21:24:54.74 ID:spuqOHTr0
オリアナ(ま、まぁ今は任務を遂行しなきゃね…ここいらで…)

オリアナ「…あら?」

イン「ヌゥウウウウーッ!重いんだよ!」ギシギシ

小萌「インデックスちゃんがんばってくださ~い!」

姫神「………おもい」

オリアナ(なんだ…幼女が2人に地味なのが1人………………ッ!?)

359: 2015/02/04(水) 21:27:10.20 ID:spuqOHTr0
イン「あれっ?あの女の人あいさのこと見てるんだよ」

小萌「どうしたんでしょうか?」

姫神「………?」

キラッ!

オリアナ(あの十字架…まさかイギリス清教の追っ手!?くそっ!!) ゴオッ!!

イン「えっ!?」

小萌「ち、ちょっとどうしたんです!?」

オリアナ「………はぁっ!!」ドウッ!!

360: 2015/02/04(水) 21:29:02.98 ID:spuqOHTr0
ドシュウッ!

姫神「あぐうっ!?」ドシャ!

小萌「いっ…いやああああああ!!」

イン「あっ、あいさぁーっ!!」

姫神「う、ううう…」ドクドク

小萌「姫神ちゃん!な、なぜいきなりこんな…!」

オリアナ(様子がおかしいわね…………まさか……一般人!?)


ステイル「どうしたんだ!?今大きな音が聞こえたぞ!!」

オリアナ(まずい……ここは引くしかないわ!!!)ダダダッ!

イン「あっ!ま、待てっ!!」

小萌「姫神ちゃん!しっかりしてください!姫神ちゃーん!!」

姫神「………」ドクドク…

361: 2015/02/04(水) 21:32:03.57 ID:spuqOHTr0
タタタタ!

一方「あ、あの人さっきぶつかったパツキンじゃないッスか?ずいぶん急いでるみてーだけど」

上条「ン?」

…シュン!

一方「…なっ!?」

上条「……!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

一方「か、上条さン!おれの目がおかしくなければ…!」

上条「消え………やがったな」

362: 2015/02/04(水) 21:33:54.06 ID:spuqOHTr0
アイサー!シッカリシテ!!

上条「チッ…あの声は!」ダッ!

一方通行「こいつァグレートにまずいかも!」


ステイル「……上条!!」

イン「と、とうまにみちゆき!あいさが…あいさが!」

上条「とんでもねーことになってるみてーだな…頼むぜ道行」

一方通行「任せてくださいッス!」

363: 2015/02/04(水) 21:36:02.31 ID:spuqOHTr0
キュウウウウウウン…

小萌「姫神ちゃん!」

姫神「…………………うう、何でこんな役どころ…」ゼイゼイ

小萌「よ、よかったぁ…」ヘナヘナ…

イン「特殊な魔術にやられたからか、治癒魔法が効きづらかったんだよ…みちゆきがいて良かったかも!」

一方通行「…よし!キズはふさいだぜェ!だが、出した血が多すぎるな」

上条「先生、病院につれていってやれ」

小萌「はっ、はい!」

上条「さてと…一体何があった?」

364: 2015/02/04(水) 21:46:34.75 ID:spuqOHTr0
イン「きゅ、急に金髪のグンバツのボディの女の人があいさにむかって……魔術師に違いないんだよ!」

一方「そ、そりゃあ!」

上条「…さっきのヤツだな」

ステイル「…ヤツはオリアナ・トムソンだ」

上条「オリアナ?誰だソイツは」

ステイル「追っていた張本人…外から学園都市に入ってきたローマ正教の手先だ!すまない、僕がついていながら…」

一方「どんなやつなんだ?」

ステイル「その異名は『追跡封じ』…誰も彼女の痕跡を見つけることができないことからついたらしい…かなりやり手の魔術師だ」

上条「…さっき消え失せたのがその魔術っつーわけか」

ステイル「何!?ヤツを見たのか!!」

一方「ああ、かなり泡食ってたみてーだなァ〜」

365: 2015/02/04(水) 21:48:23.55 ID:spuqOHTr0
上条「話は大体わかった…今からヤツを追う」

ステイル「僕も行くぞ!」ザッ!

上条「まちな…おめーはもう1人を探せ…」

ステイル「もう…1人?」

イン「まだ侵入してきた人がいるの?」

上条「学園都市への侵入…そう簡単にできることじゃねぇ、必ず協力者がいるはず…しかも単独作戦ってのは考えづれえしな、最低でもツーマンセルだろう」

ステイル「な、成る程…」

上条「おめーはコイツを手伝ってやれ、パツキンの方はおれが追う」

イン「……うん!」

366: 2015/02/04(水) 21:54:58.65 ID:spuqOHTr0
上条「それでは、『ハンティング』に出かけるとするか…」

イン「女狩り(ガールハンティング)に行こう!」オオーッ!

ステイル「上条!すまないが任せたぞ!」タッ!


上条「これは大覇星祭をフケなきゃならんな、やれやれ…」

一方「…上条さン!その『ハンティング』、おれも参加するッスよォ~!」ニッ

上条「道行…」

一方通行「お前には関係ないって思ってるかもしれねースけど、上条さンには返しても返しきれねーくらいの恩があるンだ!さっきから魔術がなンだの訳わかんねェけど…手伝わせてくださいッス!」

上条「…わかった、行くぞ!」

一方「ウッス!」スクッ!

371: 2015/02/06(金) 21:06:55.31 ID:fhEjfHtW0
とうまはイギリス清教からの謝礼を50%程ヒトデにつぎこんでるんだよ、今回の謝礼で増やすかもしれないんだよ(ニコラ談)
それスタ!

372: 2015/02/06(金) 21:09:59.81 ID:fhEjfHtW0
ザワザワ

一方「しっかし上条さン、こんな大勢の中からどうやって探すんスか…?しかも相手は見えないときた」

上条「ああ、しかもあの術は外見だけじゃなく気配と足音も消せるとみた…こりゃあ骨が折れそうだぜ」

一方「こうなったらここにいる人に聴き込みをするッスよ!」ダッ!

上条「待て…見えない奴の事をどうやって聴くつもりだ?」

一方「…あ」ピタッ

373: 2015/02/06(金) 21:13:26.32 ID:fhEjfHtW0
上条「それにヤツはこの付近にはもういない可能性も高い、ここでモタモタしてても無駄だろう」

一方「えっ!なんでッスか!?」キョロキョロ

上条「さっきアイツの後ろ姿…かなり切羽詰まっているように見えた、たとえ自分が不可視だとしてもこの場には留まろうとしねーだろうぜ」

一方「た、確かに…」

上条「そしてヤツは追っ手がいる可能性も十分配慮している…いえば追いかけられている獣、そう簡単には追いつかせてくれねーな」

一方「ちっくしょ~…洗脳系の能力なら脳波のベクトルを辿れンだけどなァ~!見えないヤツなンてどう追ったらいいんだよッ!」 ガシガシ!

374: 2015/02/06(金) 21:20:52.69 ID:fhEjfHtW0
上条「…道行、ヤツの体格を覚えているか?」

一方「へっ?体格ゥ?」

上条「アイツの身長はおそらく女にしては高めの170センチ、ヒールの分を抜いてな…それから足の長さは90センチ、こちらも長めと分かる」

一方「そんなの覚えててもどうすんスか…?見た目が見えねーってのに」

上条「アイツの走るスピード…足の長さから計算して一番曲がり易い角、それを探すんだよ」

一方「は!?そんなのできるんスか!?」

375: 2015/02/06(金) 21:24:10.97 ID:fhEjfHtW0
上条「つまり実際に歩幅合わせて走ってみるってことだ…いくぜ」ダッ

一方「あっ!待ってくださいッス!!」ダッ!

タタタタタタタタタ…

上条「…おそらくこの角だ」 キュッ!

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

一方「か、上条さン!このゴミ箱は!!」

上条「急ぎすぎて倒しちまったみてーだな…まだ中の生ゴミも新しい、今さっきぶつかったばかりだ」

一方「やったッ!こいつはスゲェッすッ!追い詰められるかもしれんぜっ野郎をよォ~ッ」 グーッ!

376: 2015/02/06(金) 21:27:36.26 ID:fhEjfHtW0
タタタタタタタタタ…

一方「とこで上条さン、アイツはずっと姿を消してるンすかね?」

上条「いや、それは考えづらい…自分の痕跡全てを消すとなると負担もデカイだろう、むしろインターバルが必要かもしれん」

一方「じゃあ姿を現すかもしれないッスね!そこを狙ってブチのめしてやるぜェーッ!」

上条「気をつけろ…姿が見えている間は何かしら抵抗をしてくるだろう、注意を怠るな」

一方「な~に!上条さンの拳とおれのベクトル操作があれば敵無しッスよ!」ブイブイ!

上条「だといいんだがな…」

377: 2015/02/06(金) 21:31:38.83 ID:fhEjfHtW0
一方「あの路地!人通りが少なそうですぜ!」

上条「ああ…こいつはもしかすると」





オリアナ「はぁ…はぁ、私としたことが、ぬかったわ…汗でビチョビチョね」ヌルヌル

オリアナ(でも間違えちゃった子には気の毒な事したわね…致命傷になってなければいいけど)


…ザッ!

オリアナ「…あら?」

上条「…いやがったな」

一方「ついに見つけたぜェ!パツキン女ァ!!」

378: 2015/02/06(金) 21:34:14.87 ID:fhEjfHtW0
オリアナ(なっ…!?追っ手にもう見つかったというの!?しかもこの子たちはさっきぶつかった…!!)

一方「覚悟しやがれビXチ野郎!人にケガさせた責任とってもらうぜッ!!」ザン!

オリアナ(こうなったら…容赦はしない!始末させてもらうわ!)ビリッ!

上条「気をつけろ道行…何か来るぞ!」


オリアナ「…食らいなさい!!」ドリュウウウウ!

上条(あの水弾は…)

ドシュウウウウウウウウ!

一方「なんだァ!?また水流操作かよッ!んなモン効くわけねーだろーッ!!打ち消してやるぜ!!」グッ!





オリアナ「………」ニッ…

上条(…ッ!何か…やばいぜ!)

379: 2015/02/06(金) 21:37:42.22 ID:fhEjfHtW0
上条「避けろ!道行ッ!!」グイッ!

一方「うげっ!?」クビシメー!

オリアナ「…ちっ」


バッシャアアアアアア!

一方「げほっ!げほっ!上条さン、いきなり何を…」

オリアナ(今のうち…!)ダッ!


一方「俺の反射を使えばあンな水弾ワケねーッスよ!なんで引っ張ったンスか!?」

上条「……見てみろ」

一方「へっ?」

ジュウウウウウウウウ………

一方「ゲッ…ゲゲゲゲーッ!?」

上条「やはりただの水じゃなかったみてーだな…」

380: 2015/02/06(金) 21:41:15.57 ID:fhEjfHtW0
上条「………」クンクン…

一方「ど…どーなってんだ!?地面が溶けてるゥ!?」

上条「コイツは強酸性の液体だ…まともに食らえば骨まで溶けちまいそうだな」

一方「でっ、でも反射すれば…!」

上条「叩き潰すのはいいが拡散してくる飛沫はどうすんだ…お前も常時全面防御できるワケじゃねーんだろ?」

一方「うぐ…」

上条「おそらく飛沫食らって怯んでるうちに叩き込まれてドロドロのシチューにされる…そんなとこだな」

一方(ひっ…ヒェーッ!危なかった!上条さンがいてラッキーだったぜェ…!)ゾクッ

381: 2015/02/06(金) 21:43:39.99 ID:fhEjfHtW0
上条「さて、ヤツはこっちに行ったみてーだな…川沿いの道か」

一方「はっ、はやく追わなきゃだめっスよ!この道結構遠くまで続いてるし!」

上条「いや…アイツはそう遠くに行ってねえみてえだな」

一方「えっ、何でッスか…?」

上条「アイツの履いてた靴…ありゃあヒールだ、相当走りづらいだろう…しかもアイツは疲れている、となると…」スッ

一方「まさか…!」

上条「やはりな、この手すりを見てみろ…積もった埃に踏みつけたような後がある、川を渡ったみてーだぜ」

一方(す、スゲェ…なんて理解力してんだ上条さン…本当に俺と同じ高校生かよマジで!?)

382: 2015/02/06(金) 21:57:12.89 ID:fhEjfHtW0
上条「追いつくならここしかない、行くぞ」

一方「は、はいッ!」


…スタン!

一方(ちっきしょ~…さっきは一杯食わされたちまったぜェ…)

一方「絶ッテー捕まえてやる!上条さン行きましょう!」ガサガサボキボキ!

上条「おい…もうちょっと静かにしろ、そんなんじゃ寝てるカメも逃げてくぜ」

一方「へっ?今おれ音出してました…?どんな?」キョトン

上条「…とにかく下手に動くなよ」

383: 2015/02/07(土) 01:19:32.54 ID:iMQNSjrs0
上条「この川を渡ったみてーだな…」ザブザブ…

一方(ゲッ!上条さンそのまま渡んのかよォ…おれの靴はニューバランスの最新型の運動靴だし!靴下はミスタージュンコだしよォ〜!)ヌギヌギ

上条「早くしろ」

一方(うぇ~っ、ヌルヌルして気持ちわるゥ~反射しようか…)ザプザプ

上条「…ムッ、この川ヒルがいるな」

一方「えっ!?」ポロッ

384: 2015/02/07(土) 01:20:33.68 ID:iMQNSjrs0





…ボチャン!

一方「あ゛っ゛!゛!゛」

上条「…何やってんだてめーは」

一方(ち、チクショォオオオオオ~~…おれの靴がァ!!許さねーぞあのパツキン野郎ォオオオ~~!!)ナンカオレマヌケナイメージニサレテナイ?

385: 2015/02/07(土) 01:23:11.78 ID:iMQNSjrs0
上条「足跡が砂の上にできている…こっちか」

一方「あんのヤロー…もうちょっとで年貢の納め時だぜェ!」

上条「…!」ピタッ

一方「ん?どうしたんスか?」

上条「足跡が…消えてやがる」

一方「えっ!まだ砂場は続いてますよ!?」


上条「こいつはまさか…『バックトラック』か」

一方「バックトラック…?」

上条「野生動物などが足跡をつけないためにしばらく進んだ後、その足跡ぴったりに後ろに下がり痕跡を消す方法だ…いくら姿を消そうとも足跡まではごまかせない、俺らがそう思っているところの盲点をついてきたみてーだな…」

一方「つ、つーことはまさか…!」

上条「ああ…この状況、追い詰められたのは俺たちの方みてーだな」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

386: 2015/02/07(土) 01:26:20.94 ID:iMQNSjrs0
オリアナ(ウフフ…お姉さんのラブジュースで身も心も溶かしてア・ゲ・ル…)

………………………………………

上条「道行、前に使ってたゴム弾…今も持ってるか?」

一方「ゴム弾ッスか?もちろん!いつ何があるか分かんねーし常時携帯…」ゴソゴソ…



一方「…ゲッ!2発しかねえ!?」

上条「…ま、いいだろう…おめーがアイツを狙え」

一方「えっ!俺がァ!?で、でもベクトル弾っつても20m以上先の見えない目標を撃つなンて自信無いッスよ!?」

上条「そんな事は言ってられん…2発しかねーんだ、しくじるなよ」

一方「…………」プレッシャアーーーーz______ッ

387: 2015/02/07(土) 01:29:53.73 ID:iMQNSjrs0
ドドドドドドドドドドドドドドドドド

一方「しかしビンビンに見られてる感じがするッスよ!どこか岩陰に身を隠さねェーと…」

上条「落ち着いて動け、ここには粗大ゴミや鉄クズなどが散乱してる…『パツキン』の攻撃のスピードはおれたちに見えないスピードではない…逆に狙撃してやれ」

一方「了解ッス!」サッ

上条「さて…どこから仕掛けてくるか」

一方「ハン!どっからでもかかって…ん?」ピタ

一方(砂の上にヘンテコなマークみてーのが…何だこりゃ?)スッ…




……バヂン!!


一方「……うおっ!?」バキィン!

上条「ン?」

一方(な、なんだこりゃ!?触った瞬間……!)

388: 2015/02/07(土) 01:31:21.54 ID:iMQNSjrs0
……………………ドビシュウウウウ!!


上条「!!」

一方(なっ!なにぃ~~~~~ッ!撃たれた!!パ…パツキンがやったっつーなか!?俺たちが身を隠すであろう場所に罠を!こっ…このままじゃ避けきれ…!)




上条「………オラァッ!」ブン!

ベチャア!

一方「あううッ!おおおおおおおおおお!?」ゴロゴロ!

389: 2015/02/07(土) 01:44:11.79 ID:iMQNSjrs0
一方「おっ…おれどこも溶けてないッスか!?波紋食らったゾンビみてーになってないッスか!?」バッバッバッ!

上条「あわてるな…お前との間に落ちてた鉄板をすべりこませて飛沫が飛ぶ前に投げ捨てた、溶けちゃいない」

一方(はぁ…はぁ…い、生きててよかったァ!走馬灯がよぎるとこだった…!!)


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

上条「そして正確な位置じゃあないがヤツの居場所が分かった、あそこの斜面中腹あたりだぜ!」


一方「ど…どっちもスゲェッ!『パツキン』の野郎も『上条』さンも!!」リマスターバンデサラニオレガsageラレテ上条サンガageラレテナイ!?

395: 2015/02/07(土) 21:50:15.22 ID:iMQNSjrs0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

上条「それともうひとつ分かった事がある、ヤツは攻撃する瞬間に一瞬だけ姿を現す…狙うならそこだな」

一方「ちくしょ~…!急に闘志が湧いてきやがったぜェ…絶対仕留めてやンよォ!」

上条「しかしさっきから逐一場所を変えているようだ…ヤツにしたたかさプラス冷静な態度を感じるぜ」

一方「敵を褒めてどうするんスか?何か行動を起こしましょう!」

396: 2015/02/07(土) 21:52:11.65 ID:iMQNSjrs0
上条「よく言った道行…覚悟はあるんだな?」

一方「もちろン!上条さンがいれば花京院典明にチェリー、カーズに赤石!百人力っスよォ~!」チト前者ハワカラネータトエダガ…

上条「……」スッ…

一方「………は?」



…………………………………

オリアナ(あら…ワイルドな方の彼が、何のつもりかしら?的になるだけなのに…ウフフ)ニヤリ…

397: 2015/02/07(土) 21:54:12.24 ID:iMQNSjrs0
ザッザッ …

一方「かっ、上条さン!何のつもりッスかァ!?的になるだけですよ!!」

上条「通行…おめーがやるしかねえんだよ、おれは腕以外ならお前の能力で治してもらえるが自分自身は治しづらいんだろう?」

一方(ン、ンなこと言っても心の準備がッ!)

上条「それにおれはお前ほど勢いよく弾を飛ばせねえ、だからおれを狙ってくる瞬間に撃て…」

一方「な、何スってェーーーーーッ!?」

398: 2015/02/07(土) 21:55:03.97 ID:iMQNSjrs0
オリアナ(悪いけど…遠慮なく狙わせてもらうわよ!)グッ

…………………………………

上条「勝負は一瞬で決まる…気合入れろよ~…道行!!」

一方「ぐ…ぐぐぐぐぐ…!」プレップレップレップレッ!



…ドンドンドンドンドンドン!

上条「……来たぞッ!」

一方(……ひぇええええええーーッ!)

プレッシャアーーーz______ッ!

399: 2015/02/07(土) 22:01:37.24 ID:iMQNSjrs0
上条「………フッ!」サッ!

ドバドバドバドバドバドバ!!

………………………

オリアナ(なっ…なんですって!?あんな小さな動きで水弾の連打を…くそっ!)

………………………

ドシュドシュドシュドシュ!

上条「ぐっ!」

ドサドサドサドサドサドサ!

………………………

オリアナ(これも…?まるで化け物ねぇ…でもッ!)
………………………

一方(上条さン避けるので精一杯なんじゃあ…これはグレートにやべぇぜ!早く狙わねーと!!)

一方「ちっくしょー…もう少しで…」ギギギギ…

400: 2015/02/07(土) 23:55:02.31 ID:iMQNSjrs0
オリアナ(これはどうっ!?)

…………………………………

ドンドンドンドンドンドン!

上条「……ッ!」サッ!

上条(やべえぜ、このままだと…)

バチュン!

一方「………えっ?」

上条「……な」

ジュウウウウウ…

上条「うぐっ!?」ガグン!

一方(近くのゴミにわざと当てて飛沫を飛ばしやがった…!?か、上条さンの足にッ!!)

401: 2015/02/07(土) 23:59:16.53 ID:iMQNSjrs0
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

一方「か、上条さンッ!!」

上条「あわてるんじゃねーぜ道行!おれは大丈夫だ…しっかり狙え!!」グググ…

一方「うぐぐぐぐぐ…!」プレップレップレップレッ!

……………………………

オリアナ(膝をついたわね…終わりよ!!)

……………………………

ドンドンドンドンドンドンドン!

上条「ぬうっ!!」ズッサァアアアア!!

一方「………チクショーッ!やるしかねェーーーーッ!!」ググググググググ…

……………………………

オリアナ(…あら?あの白い子何を…)

……………………………

一方「…くらいやがれェーーーッ!」ドッゴォオオオオオオオオオオオン!!

402: 2015/02/08(日) 00:00:31.92 ID:fxd9rfFr0
オリアナ(な………!?)

……………………………………

シュゴォオオオオオオオオオ!!

上条「………!」





…バシイッ!


シュウウウウ…

…………………

オリアナ(ウフフ…ハ・ズ・レ)

…………………

上条「道行のやつ…はずしやがった」

403: 2015/02/08(日) 00:01:21.60 ID:fxd9rfFr0
ジュウウウウウ!

上条「………ウぐッ!」ガグン!


……………………………

オリアナ(ワイルドな彼はいつでも仕留められる………ならば)

オリアナ(もう一人の白い子を先に始末するッ!!)

オリアナ(終わりよ!くらいなさーーーーーーーーーーーーー

404: 2015/02/08(日) 00:02:39.69 ID:fxd9rfFr0
一方「…………」

オリアナ(さ……………え?)


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


オリアナ(な、なんで………………)







オリアナ(なんで…………あの子は私の方を『真っ直ぐ』見ているのッ!?)

405: 2015/02/08(日) 00:05:22.34 ID:fxd9rfFr0
一方「やはりなァ〜…こっちの方に狙いをつけるのが分かったぜ……驚き過ぎて姿も見えたまんまみてーだな?」

オリアナ「はっ!し、しまっ…………」

一方「こんどは的が絞れた………確実に狙えるぜェ!ドラァーッ!!」ドッゴォオオオオオオオン!!

オリアナ「うっ!うっ!うっ……!」

………………メゴンッ!!



オリアナ「いっ、いやぁあああああああああああ!!」ドッシャア!!

406: 2015/02/08(日) 00:08:29.52 ID:fxd9rfFr0
一方「命中ゥー!ってなァッ!!」

ドサッ!

オリアナ「あ…………が」ピクピク…


一方「今回はマヌケじゃなかったぜ…プレッシャーを跳ね返す男、『東方道行』と呼んでくださいっス!!」 ニイッ!


バーーーーーーーーーーン!

上条「どうなるか冷や冷やモンだったが…通行が頼りになるヤツだったのでヤレヤレ一安心といったところか…」フッ…

407: 2015/02/08(日) 00:09:30.03 ID:fxd9rfFr0
……………………

オリアナ(…………あら?) パチリ

オリアナ(私たしか………なにしてたんだっけ……?)



上条「…………」

一方「…………」



オリアナ(目の前に…………ワイルドな彼と色白な子………えーっと)

オリアナ(そうだ!確かこの2人に倒されて……………)

オリアナ「…倒されて?」

408: 2015/02/08(日) 00:10:45.83 ID:fxd9rfFr0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

オリアナ「あっ!あっ!あああああ~~!!」ガクガク !

上条「やれやれ…」

一方「いくぜダメ押しィ!!」










上条「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」
一方「ドラララララララララララララララララララ!!」
ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴン!

オリアナ「アガダバガバババババババーーーーーーッ!?!?」ドッゴォーーーーz_________ン!!


409: 2015/02/08(日) 00:17:26.01 ID:fxd9rfFr0



ズッダァン!

一方「あー…流れでぶん殴っちゃったけど、やりすぎたか…」

上条「これで懲りただろう…さっさとステイルに引き渡すとするか」




オリアナ(ム…ム・ゴ・イ…)ビクンビクン…

ドォーーーーーz__________ン!

オリアナ・トムソン 再起不能!


410: 2015/02/08(日) 00:20:27.39 ID:fxd9rfFr0
数日後

美琴「はぁ…」トボトボ…

美琴(結局作戦は実行できず…大覇星祭の優勝はアイツの学校の三人の柱の青年たちに無双されてとられちゃうし(マトモに対抗できたのは削板とかいうでかい紳士だけ)…肝心のアイツは途中からいないし…)

美琴「でもアイツら最後見たとき女の人2人抱えてたわよね…また面倒事かしら」

美琴(ともかく成果なし…あーあ…) ハァ…

411: 2015/02/08(日) 00:20:56.08 ID:fxd9rfFr0
美琴「………ん?」ピタッ







上条「………………」



美琴(と、当麻!公園に1人で…あのシスターも居ないわね…なにしてるんだろ?)

412: 2015/02/08(日) 00:22:34.14 ID:fxd9rfFr0
美琴(そっ!そうだ!ここは先輩から教わった弱点を使うべきところでは!?)

美琴「よし……一か八かやるわよッ!」



…ザン!


*☆*:;;;:*☆*美琴「DRUUUUUUUN!当麻くん!一緒にヒトデについて語り合おうよぉ~☆ウフフ…アハハ!」*☆*:;;;:*☆*

413: 2015/02/08(日) 00:23:22.05 ID:fxd9rfFr0
上条「……ムッ」

美琴(よ、よし!気づい………………








食蜂「おーす当麻!待ったぁ?」ニコニコ



美琴(………へっ?)

414: 2015/02/08(日) 00:24:13.25 ID:fxd9rfFr0
美琴(な、ななななななな!!)サッ!

上条「いや…たいして待ってねえ」

食蜂「そう!悪いわねぇ〜タイミン……いや、時間ズレちゃって遅れちゃった!」








美琴(なんで当麻と先輩が待ち合わせしてんのよォオオオオオオオオオオオッ!?)ギギギギギギギギギギギギギギギ!

415: 2015/02/08(日) 00:26:00.32 ID:fxd9rfFr0
食蜂「さっ!じゃあ行きましょ!」ピタッ!

上条「くっつくな、うっとおしい…」

美琴(あんなに…あんなにくっついて…!胸押し当て!?この御坂美琴にできぬ事を…!!)ギリギリ

食蜂「おっと!」クルッ

美琴「へ?」






食蜂「………」ニマァ~

美琴(なッッッッッ!?)

416: 2015/02/08(日) 00:28:21.86 ID:fxd9rfFr0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

美琴(ぬおっ…ぬおっ…ぬおおおおおおおおおおおおおおあああああああ!!!)


食蜂(ごめんねぇ~ミコっちゃん、私もレベル5である前に女の子だからぁ☆…なんてねェー!しかしミコっちゃんからかうとホント面白いわぁ〜…)クフフ…




美琴(わ、わたしは負けん!!絶対に…絶対に正妻になってやるッ!!絶対にだぁーーーーーーーーーーーーッ!!)



食蜂「チャンチャン♪」

上条「?」


To be continued…

422: 2015/02/08(日) 20:29:22.77 ID:fxd9rfFr0
ファミレス

イラッシャイマセー!


絹旗「ここが私たちの集会場です、どうです?超疑われる可能性なんてないでしょ!」フンス!

浜面「…はぁ(ただのファミレスじゃないか)」

絹旗「そして私たち『アイテム』の指定席はあそこです…おっ!みんな来てるみたいですね」






??「…ねーねーむぎのっ!」

423: 2015/02/08(日) 20:31:43.09 ID:fxd9rfFr0
麦野「うん?なぁーにフレメア?」

フレメア「この計算もんだいのこたえ合ってるかにゃあ?16×55ってとこ!!」

フレンダ「算数の宿題って訳?なつかしいもんだなー」

滝壺「フレメア、えらいね」

フレメア「へっへーん!それほどでもあるにゃあ!」

麦野「どれどれ~?」


16
×55
-----
28

麦野「…………」

フレメア「えへへ…どうかにゃあ?当たってる?」

424: 2015/02/08(日) 20:32:51.25 ID:fxd9rfFr0
麦野「………正解ッ!もう大正解!!いい子だにゃあフレメアはぁ!!よしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし」ナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデ

フレメア「やったー!」

滝壺「むぎの…行とりすぎ」

フレンダ(我が妹ながらアホの子な訳よ…)

425: 2015/02/08(日) 20:38:59.48 ID:fxd9rfFr0
絹旗「みんな何やってるんですか…前行ってた新人を超連れてきました!」ザッ!

浜面(この人たちが『アイテム』…全員女性か)

麦野「ふぅ〜ん…あなたが…」

フレンダ「へぇー…中学生にしては大人びてるって訳よ」ニヨニヨ

フレメア「にゃあ、ハーレム展開?」

滝壺「面白い前髪してる…よろしくね」


絹旗「さぁ!超あいさつをどうぞ浜面!」

浜面「浜面初流乃です…よろしくお願いします」ペコリ

426: 2015/02/08(日) 20:43:01.61 ID:fxd9rfFr0
フレメア「はまづらはるのっていうんだね!私フレメア!」

フレンダ「あたしはフレンダ・セイヴェルン、この子の姉って訳よ!」

滝壺「…滝壺理后」

絹旗「改めて私は絹旗最愛です!もあいって呼んだらブチ頃しますよ」

麦野「アタシはアイテムのリーダーの麦野沈利、君がはまづらくんかぁ…」ニコ…

浜面(麦野沈利?たしか第五位の、組織に入っていたのか…)

427: 2015/02/08(日) 20:48:06.78 ID:fxd9rfFr0
麦野「そぉねぇ…まずは………ンンっ!!」ゾクゾクゾクゥッ!



…ジョロジョロジョロ

滝壺(えっそれは…(ドン引き))

フレンダ(ま、マジで無修正でやるって訳!?まずいですよ!)

フレメア(…どうやって狙いつけてるんだにゃあ)

麦野「…ン、はぁああ…お茶でも飲んでぇ……話でもしましょうよぉ」ハァハァ…

428: 2015/02/08(日) 20:51:35.23 ID:fxd9rfFr0
浜面「はあ…?それじゃあ頂きます」カチャ





…フワァ~〜〜〜〜

浜面「………うぐッ!?」ガタン!


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

麦野「どうしたのぉ…?口を手で覆っちゃってまさかこのお姉さんの…じゃなくてこの店自慢のホット麦茶が飲めないっての…?」ハァハァハァハァハァハァ…

浜面「………」ダラダラ

滝壺(顔近っ)

フレメア「麦茶ってよりもレモンティー…むぐぐっ!」フサギー

フレンダ(世の中には触れないでおくべきこともあるって訳よ!)

絹旗「そういえば喉乾きましたね…わたしにも一杯頂けませんか?」

滝壺「…やめておいた方がいい」

絹旗「ふえ?」キョトン

429: 2015/02/08(日) 20:53:52.56 ID:fxd9rfFr0
麦野「あらあらぁ~飲めないのかしらぁ~…?ズズズズっ!っと啜るところをお姉さんにし〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っかり見せてほしいにゃあ…」ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ…

フレンダ(彼岸島よりはぁはぁ言ってる訳よ…)


滝壺(もう戻れないとこまで来てるよむぎの)









浜面「……!」カッ!

フレンダ「…へ?」


…グィイイイイッ!!

431: 2015/02/08(日) 20:56:30.05 ID:fxd9rfFr0
麦野「…んなっ!?」

フレンダ「ファッ!?」

滝壺「ア…アイエエエエエエエ!!ナンデ?一気飲みナンデ!?」

フレメア「ワッザファック!?」

絹旗「へ?どうしたんですかみんな?」


ドドドドドドドドドドドドドドド

浜面「フゥー…フゥー………ゲホッ!ごちそうさまでした…うぐ…!」ガチャ!

433: 2015/02/08(日) 20:59:33.51 ID:fxd9rfFr0
麦野(まさか…マジで飲んじゃったの?…いいわぁ…!最高にエクスタシーきちゃうッ!!)ゾクゾク !

フレンダ「覚悟を決めた男ってすげぇ訳よ…」

滝壺「わ…私には理解不能理解不能理解不能理解不能ッ!!腹痛ッ!!」キリキリキリ…!

フレメア「ねーねー!しょっぱかった?それとも甘かった?」

浜面「君たちにも…グフっ!何か『秘密』が….ゴフっ!あるように僕にも『秘密』があるんですよ…ゲブっ!!」ガクガク…

フレメア「性癖のこと?」






絹旗(あのー、私超置いてかれてません…?)

434: 2015/02/08(日) 21:01:34.06 ID:fxd9rfFr0
なぜか手が震えてトリつけ忘れました

437: 2015/02/08(日) 23:23:55.19 ID:fxd9rfFr0
洗面所

浜面「ゴッはがふっげふッ!!」ジャージャー!

絹旗「はっ浜面!!」バン!

浜面「きぬ…はた、どうしたんですか?」フウ…フウ…

絹旗「さっき滝壺さんから聞きました!さっき飲まされたのって麦野の!麦野の…おしっ、おしっ…」カァアアアアア

浜面「…………」

絹旗「その…麦野の聖水を飲んじゃったって超マジなんですか!?」クワッ!

浜面「……飲んでませんよ」

絹旗「えっ…でもあんなにイッキしてたじゃないですか!グイっと!」

浜面「口をおさえたときにこれを口に入れたんですよ」スッ

絹旗「な…何ですかこの小さな布?」

438: 2015/02/08(日) 23:24:58.81 ID:fxd9rfFr0
浜面「これは高分子ポリマーの布、オムツの素材だったり水のマジックに使ったりする…つまり吸水剤です」

絹旗「つまりこれにおしっ…麦茶を染み込ませたんですか?」

浜面「ええ…でも口に入れたのは変わりないですけど」ガフッ!

絹旗(なんでそんなもん持ってるんですか …)

浜面「しかしあの人が第4位ってマジですか、変態性第4位の間違いじゃないんですか」

439: 2015/02/08(日) 23:28:48.59 ID:fxd9rfFr0
1位「中学生はな…ババァなんだよ(迫真)」

2位「ドアの鍵穴に目を近づけるのはいけないことでしょーか?…ナァーイス!!(母の裸)」

3位「ああああああ!!すきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすき!!」ビリビリビリビリビリビリビリ!

4位「麦茶でも飲んで…話でもしようや」ニタァ

5位「その…マではじまる…マスタ~ベーションをよ〜…」

7位「ぼくの丸太のような股間がッ!!」

……………………………………

浜面「…みたいな」

絹旗「ちっ、違います!麦野はちょっと年下が超好きなだけですよ!シOタコンとかでは断じてねえ…もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」ググググ…

浜面(ドン引きしてるじゃないか…)

440: 2015/02/08(日) 23:30:03.89 ID:fxd9rfFr0
…ピキィン!

一方通行「…なんか失礼なこと言われた気がすンなァ」

輝泰「あん?」

康二「いきなりどうしたの道行くん?」

一方(俺は原作と違ってまだ口リコン要素ねーだろォ…)

441: 2015/02/08(日) 23:33:20.66 ID:fxd9rfFr0
…ピキィン!

???「だ…誰だッ!俺の悪口言ってるヤツは!?」ガバァッ!

??「知らないわよ!今まで居眠りしてたのにイキナリどーしたっての!?」

????「会議中くらい話を聞け!スカタン!」

???「へーん!相手のウラをかくのは俺のポリシーだよ~だ…」

442: 2015/02/09(月) 00:22:04.52 ID:Kg5Fuklo0
…ピキィン!

美琴「だっ誰かが私の陰口を!?い、いや…それともアイツが私の事を何か言ってるのかなぁ…」ニヘラ

黒子(圧倒的前者ですの)

…………………………………

…ピキィン!

食蜂「なっ!?私はアイツを思い出して切ない気持ちになって…ってそんなことしてないわよッ!?マジで!」クワッ!

女生徒1「なんだぁ~ミサキ?どーしたのさ」

女生徒2「前話してた例の男か?まったく!常磐台の女王が色ボケとは…」

食蜂「江府美に兄貴!!わたしはオ○ニーなんかしてねェーーーーッ!」

女生徒2(…大声で下ネタ叫ぶな)


男子生徒1「おお…なんて可愛いんだミサキ…天木!お前もそう思うよな!?」

男子生徒2「穴瑞…いい加減彼女は諦めろ」

443: 2015/02/09(月) 00:29:25.98 ID:Kg5Fuklo0
…ピキィン!

削板「でっ…デタラメだ!この削板軍覇…紳士として恥ずべきことは何もっ!な、何も……」

後輩「どうしたんですか軍覇さん!?他校との練習試合に遅れちまいますぜ!!」

削板「そ…速車!き、君だって好きな子の名前を木に掘ったりしたことくらいあるよな…?」

後輩「へ?」

444: 2015/02/09(月) 00:31:23.53 ID:Kg5Fuklo0
絹旗「ま、まぁさっきの事は良しとしましょう」コホン

浜面(よかない)

絹旗「それと…もうひとつ聞きたいことがあるんですが」

浜面「…なんです?」

絹旗「この前あなたに試験があると教えたビルで爆発事故があったようなんですが…何か知りませんか?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

浜面「…さぁ、知りませんね」

449: 2015/02/09(月) 16:41:00.17 ID:tKZTuCLzO
麦野(はぁあ…まさか願い通りのオトコノコが仲間になるなんて…次はあのカワユイお尻で私の顔を圧迫してもらおうかしら…)ゾクゾク

滝壺「麦野ェ…」

絹旗「…もどりましたよー」

浜面「……」ドヨーン

フレメア「ねーねーむぎのー…戻ってきて」ユサユサ

麦野「…はっ!えー…コホン、早速浜面クンには次の任務に参加してもらうわね!」


450: 2015/02/09(月) 16:49:05.11 ID:tKZTuCLzO
浜面「…!」

フレンダ「記念すべき初任務って訳よ!」

絹旗「む、麦野!いきなり浜面を任務につけるのですか!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

麦野「ま、そんなに難しい任務じゃないわ…今回は君の『実力』!これを図らせてもらうわよッ!!」

滝壺(むぎの…やっとリーダーっぽい)

浜面「…分かりました!」

麦野「メンバーは浜面、絹旗、フレンダでいくわよ!二人とも!ちゃんと先輩としての威厳見せつけてきなさい!!」

…ガタッ

フレンダ「…にひひ!了解って訳よ!!」

絹旗「分かりました…私達に超お任せを!」

麦野「ふふふ…頑張ってきなさいな」

フレメア「にゃー!みんながんばってー!」

滝壺(おお…麦野がいつも以上にリーダーしてる)ジーン…

451: 2015/02/09(月) 16:50:10.42 ID:tKZTuCLzO
麦野「それじゃ浜面くんは…無事に戻ってこれたら圧・迫・祭・り・か・く・て・い・ね…」グヘヘ…

浜面「何ですって!?(驚愕)」

フレメア「にゃあ、布団の間に挟まるやつ?」

滝壺(あ、やっぱ駄目だわ)

452: 2015/02/09(月) 16:51:37.40 ID:tKZTuCLzO
学園都市のはずれ

…ブロロロロロロロロ

フレンダ「それで本当に飲んでしまったのか?」

浜面「だから高分子ポリマーのやつでですね…」

絹旗「二人とも…もう麦茶リアリティショックの事は超忘れてください!あらためて作戦を確認しますよ!」

454: 2015/02/09(月) 17:41:17.08 ID:tKZTuCLzO
絹旗「今回の作戦は武器商人の取引の現場を直接叩きます、取引場所は海岸の砂浜…特に名のある組織でもありませんがボディガードを雇っている可能性もあります…超注意を怠らないようにしてください!」

フレンダ「はいはーい!まぁ簡単なミッションだしぃ〜浜面の実力を見せてもらうにはうってつけって訳よ!」

浜面「……はぁ」

絹旗「それと浜面、アイテムのメンバーそれぞれの役割を教えておきますね」

フレンダ「まず私、爆弾にトラップ専門!破壊活動は得意分野って訳!」

絹旗「続いて私はレベル4の窒素装甲(オフェンスアーマー)で能力の特性上、主に前線での戦闘がメインです」

455: 2015/02/09(月) 17:44:19.46 ID:tKZTuCLzO
絹旗「今回は作戦に参加していませんが滝壺さんの能力はレベル4の能力追跡(AIMストーカー)、超スゴイレベルの索敵能力でチームをサポートしてくれます」

浜面「あの苦労人っぽい人ですか?」

絹旗「やはりそう見えますか…ちなみに滝壺さんは慢性胃炎を抱えてます」

フレンダ「そして我らがリーダー麦野!レベル5で学園都市第4位の原子崩し(メルトダウナー)!その名の通り原子をぶつけてエネルギーを……まぁ殺人ビームぶっ放すウーマンって訳よ!」

浜面(ただのレベル5の飲尿健康法じゃないんだよな…もちろん)

456: 2015/02/09(月) 17:46:26.96 ID:tKZTuCLzO
浜面「そういえば…フレンダ、あなたの妹のフレメアはなぜアイテムに?」

フレンダ「うーんとね…アタシ的にはこんな危険な仕事に関わらせたくないんだけど、何でもとんでもない『能力』の可能性を秘めているかもしれないらしくてさ」

絹旗「上層部からの要請で保護、観察を任されている…こんなところですね」

浜面「なるほど」

フレンダ「ま、姉としては近くにいられるから安心っちゃ安心って訳よ〜」フリフリ

457: 2015/02/09(月) 17:47:58.74 ID:tKZTuCLzO
絹旗「…む!そろそろ取引場所の海岸です、浜面!車を止めてください」

浜面「分かりました」

…キッ



フレンダ「さーて…それではお仕事開始って訳よ!」

絹旗「浜面、準備は超できてますか?」

浜面「ええ、いつでも大丈夫です」ジャキン

絹旗「それでは速やかに目的を遂行します…行きますよ!」

…ザッ!

458: 2015/02/09(月) 17:50:25.29 ID:tKZTuCLzO
海岸、砂浜

ザザザザ…

黒服1「よし…それでは取引成立でよろしいかな?」

スーツ1「ああ、いい取引だった…今後とも宜しく頼む」

黒服1「学園都市を我が物とするための取引だ!今後とも協力してもらおう」

スーツ2「もちろん、必ずやこの学園都市を我々の手の平に…」










浜面「…取り込み中失礼します」ザンッ!

459: 2015/02/09(月) 17:52:40.08 ID:tKZTuCLzO
スーツ3「なっ!?」

黒服4「いっ、いつの間に!!」チャッ!

黒服5「お前ら!武器を構え…」



ダダダダダダダダダダダダダダダン!

黒服達「「「「うぐおっ!?」」」」

浜面「撃ったのは非殺傷の銃弾なのでご心配なく…大人しく投降してください」シュウウウ…

黒服2「ばっ…馬鹿な!このガキ一瞬で俺たちの手を撃ちやがった…」

スーツ1「ええい!武器はまだあるぞ!!お前ら行け!!」

460: 2015/02/09(月) 17:54:40.07 ID:tKZTuCLzO
スーツ4「ハッハッハー!!中学生のガキが!!能力者だろーがなんだろーがこの最新式のショットガンでミンチにしてやるぜぇ!!」ガシャッ!

浜面「…抵抗するなと言ったんだがな」

スーツ4「うるせぇーッ!ガキの使いが…氏にやがれッ!!」カチャッ!




…グニィ


スーツ4「…えっ?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

絹旗「やれやれ…投降にも応じませんか、超仕方ありませんね」

スーツ4(こっ…このガキ素手で銃身を曲げて…)

絹旗「てやっ!!」ドゴッ!

スーツ4「あ、アグワァァアアアアーッ!?」ドッコォーン!

…ザッパァーン!

スーツ1「一番図体がでかいヤツをノーバウンドで海まで吹っ飛ばした!?能力者かッ!!」

461: 2015/02/09(月) 17:55:49.10 ID:tKZTuCLzO
黒服2「おっ!お前ら!!トラックから武器を取れ!ここで邪魔されたら俺たちの計画はパーだ!!」

黒服5「ちくしょー…待ってろ!!今始末してやる!」ダダッ!

絹旗「…だそうですよフレンダ」

…ニュッ

フレンダ「ざ~んねーん!もうそのトラックもなくなっちゃうって訳よ!」

黒服4(い、岩陰にもう一人ガキが!隠れていやがったのか!)


フレンダ「それじゃあ点火!!」ボッ!

スーツ3「うおっ!」

スーツ1「わっ!」


シュボボボボボボボボボボ!!

黒服5「あいつの足元から火の線が!い…行き着く先は…」クルッ

462: 2015/02/09(月) 17:57:44.35 ID:tKZTuCLzO
黒服4「…やっぱり!」

黒服5「トラック!!」

…ボッゴォオオオオオオオオオオオン!!!

黒服達「ば、爆発し…うわあああああああああああ!?」ドッヒューン!


フレンダ「おおー!流石学園都市最高レベルで作られた液体爆薬、中々の威力って訳よ!!」

スーツ1(学園都市…?こ、こいつらまさか直属の組織の…!!)

フレンダ「…そしてコイツはオマケって訳!!」ポイッ!

スーツ2「こ、これは…」

ブシュウウウウウウウウウウ!!

スーツ2「スモークグレネード!?」

黒服2「クソ!なんも見え…ぐはっ!!」バゴ!

スーツ1「やつらはどこへ…ぶへっ!?」メゴン!

ドコバキベキボキバキ!!

黒服「くっ…クソォオオオオオーッ!?一体何がどうなってやがるんだーッ!!!」

463: 2015/02/09(月) 18:01:06.07 ID:tKZTuCLzO
シュウウウウウウウウウウウ…


黒服5「…あれ?」


黒服&スーツ「「「「「「「「「チーン」」」」」」」」」

黒服5「なっ何ィイイイイイイイイイイイ!?ぜ、全め……!」

フレンダ「もひとつオマケにそれっ!」バヂバヂ!!

黒服5「あがばばばばばばばばばッ!?」ビビビビビビビビビビビビビビビ!

絹旗「ボコされた方がマシだったかもですね」

黒服5「あが…ば」…バタッ

フレンダ「ふぃ~…残存戦力なし!任務完了!!」

絹旗「どうやらこいつらは学園都市上層部を乗っ取ろうとしていたようで…超アホ頭です」

浜面「フレンダ、周りに何か怪しいものは?」

フレンダ「んーと…やっぱ何も無いね!にしても浜面!中々やるじゃない、見直したって訳よ!!」

浜面「ありがとうございます」ペコリ

465: 2015/02/09(月) 21:06:39.85 ID:Kg5Fuklo0
フレンダ「まっ!この私にはまだまだ及ばないけどね!精進するがいい訳よー!」ニャハハハハッ!

浜面「はぁ…」

絹旗(やはり超只者ではありませんね、彼には人に認められていく才能…のようなものがあるんでしょうか)







黒服5「ぬっ………ヌウウウウウウッ…!!」 グググググ…!

466: 2015/02/09(月) 21:08:45.02 ID:Kg5Fuklo0
フレンダ「あっ!!」

浜面「絹旗!やつはまだ意識が!!」

絹旗「むっ…」

黒服5「ぐふっ…ぐふふふ!てめーら…よくもやってくれやがったなーこうなったらこっちも最終手段だ…!!」グググググ…

浜面(あれは…無線機?)

黒服5「『先生』!!こいつらを殺っちゃって…………」

…ビシイッ!

黒服5「あひょっ…!?」グデン…

絹旗「『先生』?コイツ、そう言いましたよね…?」

467: 2015/02/09(月) 21:13:33.04 ID:Kg5Fuklo0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

浜面「まさか傭兵を雇っているのでは…?」

フレンダ「でも周りにそれらしき人影なんてないけれど…」キョロキョロ

絹旗「双眼鏡を使って超確認してみて下さい!」

フレンダ「り、了解って訳!」チャッ


…ジー

フレンダ「うーん…やっぱそれらしき人影は…」

フレンダ(…あれ?)


………………………………………

???「……………」ヒュオオオオオオオオオ……

………………………………………


フレンダ(500mくらい前方の砂浜に人が座ってる…?持ってるのは杖か何か…)




…ゾ…ザ…ザ…ザ…ァァ…



浜面「な、何ィーッ!?フレンダッ!!後ろだぁあああーっ!!」

468: 2015/02/09(月) 21:16:50.76 ID:Kg5Fuklo0
……ドリュウウウウウウウウウ!



フレンダ「……ハッ!!」クルッ!


ザグン!!

フレンダ「うっ!うわぁああああああああっ!?」ドッシャ!!

浜面(巨大な手!?…いや!あれは水の塊だッ!!それが彼女の背中を切り裂いたのだ!!)

絹旗「ふっフレンダ大丈夫ですか!?フレンダッ!!」ダキッ!

フレンダ「う…ううう…」


………………………………

???「……小僧め、この私の攻撃に気づきおったか…中々の危機判断だ」フフフ…

???「しかしこの私の能力から逃れる術はない…ましてやこの『砂浜』ならな!」ギラン!

470: 2015/02/09(月) 21:21:11.16 ID:Kg5Fuklo0
フレンダ「ぐうう…!不意打ちとは卑怯なやつな訳よ…!」グググ…

絹旗「ふ、フレンダ!!」

浜面「無事でしたか…」

フレンダ「はぁ…はぁ…飛びのいて避けたから背中を浅く切られただけ…問題なしって訳…」

フレンダ「今の水の塊は私の後ろから急に現れた…気配なんてまったくなかったのに!」

浜面「おそらく水流操作の能力者でしょう…初めて見るタイプですが」

フレンダ「で、でもあんなに能力者本人が離れているのにこんな攻撃ができるなんて信じられないって訳よ!?」

471: 2015/02/09(月) 21:24:02.48 ID:Kg5Fuklo0
絹旗「そういえば…聞いたことがあります」

浜面「絹旗、何か知っているのですか?」

絹旗「ええ…特殊な水流操作を使う超凄腕の傭兵がいるそうです、凶器も使わずに敵を切り裂くと言われています」

フレンダ「ま、まさかそいつがボディガードに雇われてたって訳…?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

浜面「どうやら僕たちは鼠退治に来ていたと思っていたが…とんでもない大物と出くわしてしまったようですね」

475: 2015/02/10(火) 21:46:31.93 ID:KZl20Y0b0
熱出ました
それスタ!

476: 2015/02/10(火) 21:50:41.48 ID:KZl20Y0b0
…………………………

ゾザザザザザザザザザァ…

男「足音から判断すると中学生程度の子供が3人…うち女2、男1か…」

男(フン、子供がこんな事に関わっているとはな…世も末だな)

男「しかし雇い主も馬鹿な奴らだ、金をケチらず早く援護を要請すればよかったものを…まぁいい、子供であろうがなんだろうが私の『ゲブ神(水流操作)』から逃れる手はないのだから…」フフフ…

……………………………………

フレンダ「ど、どうしよう…あんなに離れたヤツをどうやって攻撃すればいい訳?」

絹旗「ここから下手に動いては超危険です、策を練らなければダメですね」

浜面(500m前方のヤツを攻撃するには拳銃やこっちの装備では不可能だ…何か手は…)キョロキョロ

浜面「…ん?」

477: 2015/02/10(火) 21:52:28.59 ID:KZl20Y0b0
浜面「これは…使えそうですね」ガシャッ!

絹旗「浜面!それは…」

フレンダ「黒服達が持ってた狙撃銃!!それで狙い撃つぜっ!って訳!?」

浜面「ええ…500mならこの銃の射程範囲!狙撃できます!!」

カシャン!

浜面(ヤツは…………いた!これでっ…)ザッ!






………………………………

男「…銃など無駄だ」ニヤリ

478: 2015/02/10(火) 21:54:56.83 ID:KZl20Y0b0
…スパァン!



浜面「なっ…!?」ボトッ …

絹旗「じ、銃身が……!」

フレンダ「切り落とされた!?」


ブワアアアアアアアッ!!

浜面「ま、まずい!……うぐぅっ!?」ザクン!

フレンダ「浜面っ!!」

浜面「ぐはっ!」ドシャッ!

絹旗「…このっ!!」ブン!

バッシャア!

絹旗(…っ!塊が、崩れて消えた!)

479: 2015/02/10(火) 21:58:35.94 ID:KZl20Y0b0
浜面(し、しまった…!拳銃がホルスターごと切られて……)

…ドシャ!

…………………………

男「…ムッ!!」

…………………………


スパスパスパァン!!

フレンダ「ううっ!?落とした拳銃まで!!い、一体どうやって場所が分かるって訳よ!?」


…ドプン!

フレンダ「ま、また移動した!!」

絹旗「次こそはっ…!」


浜面「…絹旗ッ!フレンダ!!そこから動くなッ!!!」

480: 2015/02/10(火) 22:00:30.01 ID:KZl20Y0b0
フレンダ「…えっ?」ピタッ

絹旗「浜面…!?一体どういうことですか!」

浜面「はぁ…はぁ…やつは…やつは僕たちの居場所や行動を『音』で判断している可能性があります…!」

絹旗「え!?」

浜面「さっきフレンダが切られた時は歩き回っていたから…今の僕は力を入れて踏み込んだから…それに、さっきヤツを狙撃銃で見たとき『杖』らしきものを地面に突き刺していた…」

フレンダ「…それって!!」

浜面「人は目が見えないと残った聴覚が発達するという特徴がある…恐らくヤツは異常に発達した聴覚を利用しているのでしょう…」

481: 2015/02/10(火) 23:55:41.57 ID:KZl20Y0b0
フレンダ「その見立てが正しいなら動かなきゃ相手に場所がバレないって訳?」

浜面「ええ…音を出さない限りは」

浜面(拳銃が斬られてしまったか…黒服達が使ってたアサルトライフルを持っておこう、有効かどうかは別だが) ガシャ

絹旗「浜面…傷の方は?」

浜面「左手を切られましたが問題ありません…重要なのはここからどうすべきかです」

………………………

男「音が消えたか…ヤツら、私の能力の特徴に気づいたか!しかし距離は500mは離れている、その距離のうち始末してくれよう!」

………………………



浜面「なるべく音を出さずに接近するには…みんな!あの岩まで走るんだ!!」ダッ!

フレンダ「…成る程!了解って訳!」

絹旗「分かりました!」


………………………

男「…何?一斉に走り出した!?」

482: 2015/02/10(火) 23:57:50.65 ID:KZl20Y0b0
…スタン

浜面「…よし!」

絹旗「ヤツが襲ってきませんね…」

フレンダ「岩を乗り継いでいけば無駄な音を出さずアイツのところまでいけるって訳ね!」

……………………………

男「あいつら…岩を乗り継いでいるのか!クソ…考えたものだな」

……………………………

浜面「ヤツの能力…あの大きさの水の塊を作り出すにはかなりの集中力がいるはず!あの塊の形を崩せば相手の脳に一時的なショックを与えられるでしょう…それができるのは」

フレンダ「爆弾と…」チャッ

絹旗「…私の能力ですね」

浜面「ええ、そしてこの岩を利用ヤツのところまで行き…叩く!この作戦でいきましょう…」

フレンダ「ナーイスアイデアな訳よっ!了解!!」

絹旗「超了解しました!」

483: 2015/02/10(火) 23:59:45.25 ID:KZl20Y0b0
絹旗「次はあの岩場へ!」

フレンダ「おうっ!」タタタン!

浜面「絹旗!右だ!」

ザバァン!

絹旗「超窒素ガード!私には効きませんよッ!」ガギッ!


………………………

男(この空気の壁に阻まれたような感覚…一人、能力者がいるな)

男「…まず、潰すならコイツか」

484: 2015/02/11(水) 00:00:42.26 ID:dBzwcbiE0
フレンダ「…よしっ!あっという間に残り250mか!二人とも大丈夫!?」

浜面「ええ」

絹旗「超問題ありません!」

フレンダ「おっし!このままのペースで行けばアイツまですぐって訳よー!」

浜面「しかし、次の岩までは距離があります…どうにかして凌がなければ」

絹旗「私の能力で!」

フレンダ「…待って!わたしにいい案かがあるって訳!」

485: 2015/02/11(水) 00:01:40.94 ID:dBzwcbiE0
……………………

男「くっ…ヤツらめ確実に近づいているな…まさかここまでの行動力とは…」

………ボスッ

男「……む?」

………ボスッ…ボスッ

男「この足音…警戒して進んでいるのか?…いいだろう、不意打ちを食らわせてやる!」

…………………………………




フレンダ(…ちっ!ちっ!ち〜っ!これは足音じゃない訳よ!!)

486: 2015/02/11(水) 00:02:41.66 ID:dBzwcbiE0
浜面「なるほど…銃の薬莢を投げて足音のように偽装するのか」

絹旗「超考えましたねフレンダ、音頼りの敵を利用するとは」

フレンダ「それで不意打ちしようと出てきたところを爆弾でドカンって訳!そろそろ……」



………ズゾザザザァ



フレンダ(…来たッ!)

487: 2015/02/11(水) 00:04:28.87 ID:dBzwcbiE0
フレンダ「…よっしゃあーっ!私の鉄球…じゃなくて爆弾を食らえぇええ!!」グッ!

浜面「よし!このタイミングなら…」








………………………………

男「…待て!なぜ五歩目で止まったのだ!?こいつはまさか!!」

488: 2015/02/11(水) 00:05:30.70 ID:dBzwcbiE0
フレンダ「今だッ!!食らうって訳よ!!」ブンッ!



…ボッグォオオオン!!

絹旗「やった!?」

浜面「あの爆発なら形をとどめるのは不可能なはず!!」

フレンダ「おっし!今のうちに岩まで…」








…ジャボン!

489: 2015/02/11(水) 00:07:27.22 ID:dBzwcbiE0
浜面「!?」

絹旗「やっ…やって………」

フレンダ「…………ないッ!!」


ズッバァアアアン!!

フレンダ「うっ、うぐうううっ!!」ドッシャア!

絹旗「ふ、フレンダ!?」

浜面「足を…!つかまってください!!」ガシッ!


………………………

男「…フー、陽動するとは中々考えたものだな…しかし一人の足を封じた、コイツは戦力になるまい」フフフ…

494: 2015/02/11(水) 20:02:32.91 ID:dBzwcbiE0
絹旗「はぁはぁ…なんとか次の岩までこれましたね…浜面、フレンダの傷は?」

浜面「止血はしました、キズは深いけども命に別状はありません」

フレンダ「ごめん…ドジったって訳よ、もう走れそうにない…」グググ…

浜面「残り150mほどか…絹旗、ぼくとあなたでヤツを叩きましょう、フレンダはこの岩で待機していてください」

フレンダ「りょ…了解」

絹旗「フレンダ!待っていて下さい…すぐにアイツを倒して」

495: 2015/02/11(水) 20:04:57.50 ID:dBzwcbiE0
…バショオッ!

フレンダ「…っ!言ってるそばから!」

浜面「絹旗!!」

絹旗「大丈夫です!窒素装甲ならコイツの攻撃を防げる!!二人は超離れていてください!」


…ジャボボ

浜面(待てよ…?何か様子が…)

絹旗「跡形なくフッ飛ばします!…………でやぁーっ!!」ブウン!!

496: 2015/02/11(水) 20:06:13.94 ID:dBzwcbiE0
バッシャア!

絹旗「なっ!?」スカッ!

フレンダ「拳が当たる前に勝手に形が崩れた…どうして!!」

…コロコロ

浜面「何だ…!?崩れた水の中から何かが…」

絹旗「こ、これは…」




フレンダ「………!!浜面に絹旗!耳を塞いでッ!!!」

絹旗「え?」

浜面「うっ!」ピタッ!

497: 2015/02/11(水) 20:09:22.30 ID:dBzwcbiE0
…ピッキィイイイイイイイイイイイイイイン!!

絹旗「…うぐぅっ!?」

浜面(ぐっ…塞いでいても響くこの音…!撹乱用のグレネードか!?)ビリビリ !

フレンダ(ううう…!斬りつけてくるだけじゃなく、こんなトラップを仕掛けてくるなんて!)




イイイイイイィィィィ…ィ…ィ…

浜面「音が…やんだ」

498: 2015/02/11(水) 20:12:18.59 ID:dBzwcbiE0
絹旗「ぐ…うっ…」バタン…

フレンダ「浜面!絹旗が!!」

浜面「しまった!今のをモロに食らってしまったのか!!」

…………………………………

男「順序は変わったが能力者の方も戦闘不能…残るは無能力の子供一人だけか、フフ…そろそろ終わりにするとしよう」

…………………………………


絹旗「あ、頭の中で銅鑼を打ちならされているみたいです…ぐぐぐ…能力が上手くつかえません…」ガクガク…

フレンダ「そ、そんな…!アイツまではまだ150mあるのに、浜面だけじゃ…」

浜面「………」

フレンダ「これじゃあ、もう…」ガク…

499: 2015/02/11(水) 20:13:33.17 ID:dBzwcbiE0
絹旗「待ってください…あと一度なら能力がまだ使えそうですから…その隙に二人は退却を!」ググ…

フレンダ「でもそれじゃあ絹旗が!!」

絹旗「私のミスです…考えなしに能力を叩き込んでしまったから…せめて二人だけでも…」

フレンダ「絹旗…」




浜面「覚悟とは……犠牲の心ではないッ!!」

500: 2015/02/11(水) 20:16:30.50 ID:dBzwcbiE0
絹旗「…!?」

フレンダ「は、浜面……?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

浜面「助かるのが二人だけではダメだ…僕たち三人!!一人も欠けずに乗り切らなければならないッ!!」

絹旗「し、しかしこのままでは…」

浜面「…この先、『覚悟』が必要です」

フレンダ「それって…」

浜面「絶対にヤツを倒し、三人で任務を終える…この覚悟が!!」

絹旗「…………」

浜面「覚悟とは!暗闇の荒野に!進むべき道を切り開くことだッ!!」バーン!

501: 2015/02/11(水) 20:25:45.67 ID:dBzwcbiE0
フレンダ「……へへへ、後輩に諭されちゃうとは先輩失格って訳ね」

絹旗「フレンダ…!」

フレンダ「いいわよ…最後までとことんやってやるって訳!三人一緒に!!」

絹旗「……私もです!今できることを……すべて!!」

浜面「二人とも……」

………………………………

男「…何だ?ヤツら何をするつもりだ、絶望的な状況だと十分に理解したはずだろう…」

502: 2015/02/11(水) 20:27:04.55 ID:dBzwcbiE0
浜面「絹旗…能力を使えるのは一回と言いましたが」

絹旗「ええ…まだ頭がガンガンしていて正確にできるのは一発が限界です…」

浜面「分かりました…それなら、僕をアイツの方に向かって全力で『投げて』ください…」

絹旗「えっ!?」

フレンダ「い、いくらなんでもそれは無茶って訳よ!!第一に着地はどうするの!?」

浜面「なんとか受け身をとってみます…アイツのところに直接突っ込む!!」

絹旗「で…でも受け身なんかじゃ」

浜面「フレンダ…あなたはこれを」ガチャッ

フレンダ「黒服たちのアサルトライフル…?これで何を」

浜面「これで僕を空中で捉えようとするヤツの水塊を撃って援護してください」

フレンダ「こ、こんな無茶苦茶な作戦じゃ!!」

浜面「もはや手はない…フレンダ!!絹旗!!『覚悟』を決めろッ!!!」

503: 2015/02/11(水) 20:28:19.38 ID:dBzwcbiE0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

フレンダ「…くそぉ…!分かった!!どんなに作戦がぶっ飛んでようがなんだろーが最後まで付き合うって訳!!その代わり絶対氏なないでよ!!」

絹旗「覚悟は決まりました…いつでもやってやります!!」

浜面「2人の気高き『覚悟』…絶対に無駄にはしません」

……………………………

男「何だ!?ヤツら一体何を…」

……………………………

絹旗「つぅううううううう…」ググググ…

浜面「…………」

フレンダ「んなろぉおおおーっ!!」ジャキッ!





絹旗「…………っらぁああああああああ!!!」ドッヒュウ!!

504: 2015/02/11(水) 20:29:32.94 ID:dBzwcbiE0
ドヒュウウウウウウウウウウウ!!!

浜面「つぅうううう…!」ビュゴォオオオ

………………………………

男「何ッ!?飛んでくるものが一つ!?…クソッ!!撃ち落とさなければ!!」

………………………………


ドリュウウウウウウウウウ!!

フレンダ「そうはさせないって訳よ!食らええええええ!!」ガガガガガガガガガガガガガガガガ!

ババババババババババババババ!

……………………………

男「これは銃弾!?し、しまった!演算が乱れ……」

……………………………

ドヒュゥウウウウウウ…

浜面(……………見えたッ!!)

505: 2015/02/11(水) 20:33:52.24 ID:dBzwcbiE0
男「!!」ガバッ!

浜面「…無駄ァーーーッ!!」ブゥウウウウン!!

男「うぐっ!?」ズサッ!


…ドシャアアアアアアア!!

…………………………

絹旗「はぁ…はぁ…浜面…」

フレンダ「一体…どうなった訳?」

506: 2015/02/11(水) 20:37:33.32 ID:dBzwcbiE0
男「ハァーハァーハァー…な、なんとかかわしたのか…?」

男(しかし…今飛んできたのは『人』だ…馬鹿な!!気でも狂ったのか!?いくら切羽詰まったとはいえ自身を能力者に投げさせるとは…落下の衝撃で無事なはずがない!!)

男「つ、杖は…これか!」ガシッ!

男(の、残りのヤツらの行動は一体…!!)







ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

浜面「……………」

507: 2015/02/11(水) 20:38:57.19 ID:dBzwcbiE0
男「……ッ!?」

男(なん……だと?後ろに…!!)

浜面「どうやら絹旗が最後の力を振り絞って僕を窒素装甲で覆ってくれたらしい…おかげで助かった」

男(あの能力者の仕業か…くそ!!)

浜面「大人しく投降しろ…そうすれば危害は加えない」

男「……この杖は」

浜面「…………」

男「帰る時に必要だ…」パッ


…パタン

508: 2015/02/11(水) 20:40:12.22 ID:dBzwcbiE0
男「…これで終いだ!!」…ドリュウウウウ!!

浜面「!!」

男「……食らえぇえええッ!!!」ビシュウッ!

浜面「……無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァーーーッ!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!




男「……あぐがぐがっ!!!」ボゴボゴボゴボゴボゴボゴ!!

浜面「ぐっ!!」ブシュッ!

509: 2015/02/11(水) 20:42:25.98 ID:dBzwcbiE0
男「がブウッ!!」ドシャア!

浜面「フゥー…フゥー…僕たちの…勝ちだ」


男「ぐ、が……お前、最初から味方の能力が守ってくれると確信していたのか?」ゼイゼイ…

浜面「違う…この作戦を成功させたのは、僕ら三人の『覚悟』のおかげだ…それがなければ勝てなかった」

男「……フフ、成る程…私はその『覚悟』に負けたということか」

浜面「次こそ…投降してもらうぞ」

510: 2015/02/11(水) 20:44:27.07 ID:dBzwcbiE0
男「そうだな…」


…ズギュン!

浜面(…ッ!コイツ、まだ!!)




………ズクシュッ!!

男「ぐがッ!!」ブッシュウウウウウ!!

浜面「……なっ!?自分の頭を!?」


511: 2015/02/11(水) 20:51:43.13 ID:dBzwcbiE0
男「ガブッ!…俺にとって敗北は氏…それだけだ…自分で決着をつけただけ…」ドクドク…

浜面「…あんた」

男「ぐぐぐ…フン、こんなことを敵に言うのもおかしいが…最後戦った相手がお前達のような戦士で良かった、感謝している…」

浜面「…………」

男「小さな頃から実験漬けで育った俺には能力を振るうことが全てだった…それが限りなく無意味なことだと分かっていながらな…」

浜面「あなたもこの学園都市の呪縛に囚われていたということか…」

男「しかし今、そこから自由になれる…この無意味な人生に決着をつけてくれた礼をしておこう…そしてさらばだ、誇り高き戦士たちよ……フフフ」




…………バタン

512: 2015/02/11(水) 20:53:00.62 ID:dBzwcbiE0
浜面「…終わりです、すべて」

……ヒュオオオオオオオオオ


…………………………

絹旗「ふ、フレンダ!あれは!!」

フレンダ「あそこに立っているのは…………!!」

絹旗「……浜面!!」

フレンダ「やった!!浜面の………」

…………………………

ドドドドドドドドドドドドドド

浜面「…………」

…………………………

フレンダ「私たちの……勝ちだぁーっ!!!」


バァーーーーz_________ン!!


513: 2015/02/11(水) 20:56:48.21 ID:dBzwcbiE0
絹旗「なんとか…超終わったみたいですね…はぁ」ペタリ

フレンダ「まさかこんなヤバい状況になるなんて…もう疲労困憊って訳よ…」ヘナヘナ…

絹旗「この状況から脱せたのはもうほぼ奇跡といっても超過言でもありませんよ…麦野も滝壺さんもいない状態で」

フレンダ「えへへ!それもこれも私たちの力…いや!浜面がいてくれたからこそって訳!こりゃあアイツの事を認めざるを得ない訳よ!」

絹旗「上手く言えませんが…浜面には人を引っ張っていく『才能』があるのかもしれませんね」

フレンダ「不思議なやつだなぁ…会ったのはつい数日前だってのに、気づいたら浜面の言うとおり動いてた…アイツって一体どんなやつって訳?」

絹旗「……わかりませんよ、私にも」クス

514: 2015/02/11(水) 20:58:33.78 ID:dBzwcbiE0


スーツ3「う…ぐ…舐めやがってクソガキども…」ヨロヨロ…


フレンダ(…え?)

スーツ3(せめて一人くらいは…!)ジャキッ!


フレンダ(あ、アイツ!まだ能力を使えない絹旗を狙って!!)

絹旗「うん…?どうしたんですかフレンダ?」

スーツ3(…氏ねぇええええっ!!)カチリ!

フレンダ「避けて!!絹旗ぁーっ!!」ドン!

絹旗「うわっ!?」







…タァン!

515: 2015/02/11(水) 21:06:22.56 ID:dBzwcbiE0

…タタタッ!

浜面「絹旗!フレンダ!!銃声が聞こえましたが…」

絹旗「は、浜面…!フレンダが…フレンダが!!」

フレンダ「が……う……」ドクドクドクドク…

浜面「この傷 …!まずいぞ、血が止まらない!」

絹旗「止血をしてるのに……私を庇ったせいで…!こんなことって」ガクッ

浜面「絹旗!気をしっかりもって……」

516: 2015/02/11(水) 21:07:17.17 ID:dBzwcbiE0
フレンダ「…へへへ…どじったって訳よ…」

浜面「フレンダ!?しっかりしてください!!」

フレンダ「撃ってきたやつはやっつけといた………でも、せっかく三人とも無事だったのに……」

絹旗「う、ううう…」ポロッ

フレンダ「ごめん…………ね」






…ガクッ

517: 2015/02/11(水) 21:08:42.23 ID:dBzwcbiE0
浜面「しまった…!意識が!!」

絹旗「私の……私のせいです!フレンダ…フレンダぁああああ!!」ウワァアアア!

フレンダ「……………」





ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

浜面(ここは……『アレ』をやってみるしかない……!!)


ファサッ…

絹旗「ハンカチ…?無駄です!そんなものじゃこの傷は………」グスグス



……………パァアアアアアア

絹旗「………え!?」

518: 2015/02/11(水) 21:09:25.24 ID:dBzwcbiE0
……ドクン……ドクン

浜面「…生まれろ、生命よ……」

絹旗(は、浜面の手から金色の光が!何が…どうなって)

……ドクン……ドクン

浜面「生まれろ…新しい命よ………!!」



…キィイイイイイイイイイ!!

519: 2015/02/11(水) 21:11:33.91 ID:dBzwcbiE0
絹旗「これは………」

フレンダ「……………」

浜面「……っはぁー…はぁー…」




フレンダ「…………うう」

絹旗「!!」

絹旗(嘘…でしょ?意識が!!)

バッ!バッ!

絹旗「あんなに深い傷が……塞がっている!?は、浜面!一体あなた何を…!!」

520: 2015/02/11(水) 21:12:24.10 ID:dBzwcbiE0
浜面「この力に気づいたのは絹旗に会う数日前……最初は何がなんだか分からずに使い方も知りませんでした」

絹旗「…………」

浜面「今まで試したことはなかったが、なんとか上手くいったようですね…」

絹旗「この力は能力……いや、学園都市にそんな能力者がいるなんて聞いたこともありません!!これは…もはや……」

浜面「『魔法』のようだ、と?」

絹旗「…!」

521: 2015/02/11(水) 21:14:52.34 ID:dBzwcbiE0
浜面「今まで能力判定にかすりもしなかったのに急にこんな力が発現するなんて検討もつきません…しかし」

絹旗「……しかし?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ …

浜面「ちょくちょく酒に酔った母が言っていました…別れた父は『魔術師』だったと」

絹旗「魔術…師、それは一体……」

浜面「分かりません、小さい頃は戯言と聞き流していましたが…今のところ手がかりといえばこれだけ、この力はまだ未知数…僕とあなただけの秘密です」

絹旗「…まだ整理がつきませんが…わかりました…でも」

522: 2015/02/11(水) 21:16:41.65 ID:dBzwcbiE0
フレンダ「………………」スースー…

絹旗「フレンダが助かったことに変わりはありません、ありがとう…浜面、本当に…ありがとう」グスッ

浜面「…帰りましょう、三人一緒に…」ニッ



ドドドドドドドドドドドドドドドドドド………




523: 2015/02/11(水) 21:17:34.46 ID:dBzwcbiE0
某所、同時刻

…ビクッ!

???「ヌウウ…今のは、今の感覚は私と『同じ力』の感覚……?」

???「……ありえんな、この私には家族などいない………」


ドドドドドドドドドドドドドドドド

???「それに…人の頂点に立つものはつねに『1人』なのだから…!!」





……………………………………

524: 2015/02/11(水) 21:25:05.23 ID:dBzwcbiE0
フレンダ「う……ううん」…パチリ

絹旗「おや?目が超覚めましたかフレンダ…」

フレンダ「あれ…?ここは?私は確か撃たれて……」

浜面「傷はかすり傷でしたよ、応急処置しておいたからもう大丈夫です」

フレンダ「えっ!?でも私、血出して倒れて……えーと」

絹旗「きっとショックで記憶が混濁していたのでしょう、何より三人とも無事なのは超僥倖です」

フレンダ「ま、まあ……そうだけど」ウーン

浜面「さあ、もう少しで隠しておいた車ですよ」

フレンダ「…まぁ結果オーライって訳ね!これで一件落ちゃ………く」

525: 2015/02/11(水) 21:26:50.01 ID:dBzwcbiE0
フレンダ「………って」

絹旗「?」

フレンダ「……なんでアタシは殆ど裸で浜面におぶって貰ってる訳ッ!?////」マッカー!

絹旗「超仕方ないですよ…傷の手当てには服を破くしかなかったんですから」

浜面「問題ありません、見えてないので
」キリッ

フレンダ「そ、そーいう問題じゃないって訳!!///早くおろしてー!!!」バタバタ!

浜面「うわっ!?」

526: 2015/02/11(水) 21:29:36.72 ID:dBzwcbiE0
絹旗「そんなに暴れると傷に超響きますよー」

…ズキッ!

フレンダ「はうっ!?」ピキーン!

浜面「やれやれ…落ち着いてくれましたか?」

フレンダ「うう…女の子を裸でおんぶしちゃうなんて……責任とるって訳よ浜面………」ウルウル

浜面「はぁ」

絹旗「…………」ジトー

浜面「ん…なんですか絹旗?」

絹旗「………超何でもありません!」プイ!

浜面(…何なんだろう)

絹旗「さぁ!早く帰還しますよ!浜面!もっと速く歩いてください!!」プンスカ!

浜面「待ってくださいよ!何をそんなに…」

絹旗「……怒ってません!!」クワッ!

オコッテルジャナイカ…ダカラオコッテマセン!バカハマヅラ!ウウ…イイアラソッテナイデハヤクイッテホシイワケヨ……



……………………………………


527: 2015/02/11(水) 21:32:10.94 ID:dBzwcbiE0
とあるファミレス


麦野「…さて三人とも、ご苦労だったわね!イレギュラーが発生するとは思いもしなかったけど」

絹旗「実際超氏ぬとこでした…」

滝壺「おつかれさま、みんな」

フレンダ「アタシの大事なものも奪われちゃったって訳…」

フレメア「にゃ?おねぇちゃんなんのこと?」

フレンダ「なっ!何でもない訳よ!///」ワタワタ

麦野「…?まぁいいわ!今回倒した傭兵は要危険人物リストにも入っていたみたいでね、上層部から高く評価されたわ!今後私達『アイテム』の組織内での地位の昇進も検討しているそうよ」

フレンダ「そいつぁすごい訳よ!!」

滝壺「はじめてだね…こんなこと」

フレメア「にゃー!やったやったー!」ピョンピョン!

浜面「それは何よりです」 ニコリ

528: 2015/02/11(水) 21:34:07.97 ID:dBzwcbiE0
絹旗(すごい……これならこの先アイテムは成長し続けることができるでしょう、だけど…浜面、彼が来たとたん急に『事』が動き出した!単なるラッキーボーイではない…彼は)

麦野「それと特別ボーナスとギャラは50%あんたら三人のものよ!」

フレンダ「やっ、やった!!ギャラはんぶーん!!」ワーイワーイ!

絹旗「思わぬ収入つきですか!まったく…大したやつですよ」

浜面「ん?」



麦野「そしてはまづらくんには私から特別ボーナス…あげちゃうわッ!あたしのパンティー!!」ハァハァハァハァハァハァハァハァ!

フレメア「にゃ、今ここで直に脱いじゃうヤツぅ?」

浜面「結構です」キッパリ

滝壺(もうやっぱアイテムは終わりだぁ!!)



To be continued…

529: 2015/02/11(水) 21:35:57.67 ID:dBzwcbiE0
ということで
11話
「覚悟とは…犠牲の心ではない!!」
完!それではラリホー

【ジョジョ×禁書】とある奇妙な禁書目録【Part5】



引用: 【ジョジョ×禁書】とある奇妙な禁書目録 part2