5: 2015/03/09(月) 12:16:21.43 ID:yrPFca0E0

6: 2015/03/09(月) 12:18:15.26 ID:yrPFca0E0
学園都市、雑踏

…バタンッ!

??「…くはぁー…はぁー、ここまで来れば……」

ダダダダ!!

??「ううっ!?」ガバッ!


「くそッ!ヤツはどこに行った!?」

「ケガをしている身体で逃げおおせるとでも思っているのか…!」

「貴重なデータを盗んで逃走を続ける『天井亜雄』!絶対に逃してはならんぞ!!」


ダダダダ……
8月31日(さいごのひ)
7: 2015/03/09(月) 12:21:35.25 ID:yrPFca0E0
天井(…行ったか)ゼエゼエ…

天井「ぐぐぐ…ひどいケガは負ったが逃げ切れたようだな…しかし!逃げ続けるのももう終わりだ!!」バッ!


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

???「……………」スゥー…スゥー…

天井(この『最終信号』が完全に起動できれば!私の『レベル6』がついに完成するのだッ!!これまで私をバカにしてきたクソカスどもめ……今に見ていろ!)ギリリ…

天井「しかし名前が最終信号というのも味気ないな…よし!この天井亜雄が名付け親(ゴッドファーザー)になってやろうッ!!」

??「………」

天井「そうだな…シスターズの終着点…最終形…打ち止め!打ち止めだ!ラストオーダーという名はどうかなッ!?」

打ち止め「…………うう」

天井「決めた!決めたぞラストオーダー!私はお前で…人間の限界を超えるのだッ!頂点は!常にひとつッ!!フハハ…フハハハハハハハハハハハハハーーッ!!」




………………………………………

11: 2015/03/09(月) 13:38:11.25 ID:yrPFca0E0
一方通行の下宿先、黄泉川宅

ガチャガチャ…

一方通行(…いけっ!いけ!!あと4メモリだッ!!)

一方「いっけェーッ!!」ギン!



…….ティウンティウンティウン!

一方「うっ……うぽわあーッ!?」バターン!!

黄泉川「あんたいつまでそのステージやってるじゃん…」

一方「あがっ……あがっ……棘男が強すぎるゥ…」ピクピク…

芳川「ジェミニ レーザー ヲ タダチニ ソウビ シタマエ」

一方「そ、そうなのかァ…でもまだジェミニマンも倒してねェーし!どうすりゃ……」ウググ…

13: 2015/03/09(月) 14:07:36.30 ID:yrPFca0E0
一方通行「…って」

芳川「?」

一方通行「なんでおめーウチに居るンだよッ!?」ビクゥッ!

黄泉川「今さらか…」

芳川「あら?言ってなかったかしら、愛穂とは学生時代の友人でね」

一方「へっ!?マジかよ…」

黄泉川「しっかし学年主席が見る影もないじゃんよ…まさかプータローになってたなんて」

芳川「愛穂はいいわねえ、20歳のころから素質を見抜かれてアンチスキルに入隊…そしたら最年少で隊長になっちゃったんですもの」

一方(黄泉川が20歳のころ…オレと初めて会ったときだったか、確か?)

芳川「そういうわけだからこの家に居候させてもらうって訳よ、よろしくね道行くん」クス

一方「はァ〜ッ!?」

芳川「ま、あんまり趣味がなかったせいか貯金はあるしこの先ダラダラと…あいたっ!?」ビシッ!

14: 2015/03/09(月) 14:48:16.34 ID:yrPFca0E0
黄泉川「バカ言うんじゃないじゃん…生活費払っているっていってもしっかり家事洗濯その他諸々やってもらうじゃんよ!」

一方通行「おー、そいつァありがてェなァ〜俺の家事負担が減るぜェ」ピコピコ

芳川「えー…でも…」

黄泉川「あ゛っ゛!゛?゛」ギロリ

芳川「アッハイナンデモアリマセン」

一方(相変わらずコエーな…)

黄泉川「まったく!…ん?」プルル…

一方通行「ん?携帯鳴ってるみてーだぜェ」

黄泉川「みたいじゃん、もしもし…黄泉川じゃん…なになに、研究所から?逃走者…ケガをしてる…了解、今向かうじゃんよ」ピッ

15: 2015/03/09(月) 20:34:08.52 ID:yrPFca0E0
芳川「火急の用事みたいね」

黄泉川「ああ…ちょっと仕事が入っちゃったから、夕飯は外食か何かですましといてほしいじゃん!」バサッ

一方「あー…俺が何か作るから気にしなくていいぜェ」

黄泉川「悪い!それじゃ行ってくる!」


バタン!

芳川「まったく、愛穂は昔っから怖いわね…」

一方(昔からかよ)

芳川「…さて、ちょうどいいわね一方通行、あなたに話したいことがあるわ」

一方「何の話だァ?あと黄泉川の前じゃみちゆきって呼ぶの忘れねーでくれよ」

芳川「分かったわ…そしてとても大切な事よ、あなたにも関係のある事なのだから」

16: 2015/03/09(月) 20:38:51.79 ID:yrPFca0E0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

一方「俺に…?」

芳川「ええ、『レベル6』実験の事についてよ」

一方「おっ…おいおい!その実験はもうお払い箱になったンじゃねェのかァ!?」

芳川「その通りよ」

一方「だったら何で…!」

芳川「この実験の発案者…『天井亜雄』がデータを盗んで逃走したわ」

一方「!!」

芳川「奴は目下逃走中…おそらく愛穂の電話に出てきた『逃走者』がそう、負傷してはいるみたいだけど捕まっていないわ」

一方「発案者…まさかそいつは妹達(シスターズ)にひでーことさせた張本人か?」

17: 2015/03/09(月) 20:49:02.25 ID:yrPFca0E0
芳川「そう…そしてレベル6シフト実験が凍結した今、奴は恐ろしいことを考えているわ」

一方通行「恐ろしいこと…?」

芳川「シスターズが本来二万体作られるはずだったのは知ってるわね?」

一方通行「ああ…10人しか生まれなかったンだろ?とんでもねェーくらい個性が濃過ぎる奴らで…」

芳川「それはテスタメントを構築した人の責任よ、私のせいじゃないわ…」


……………………………………

布束「構築したのは私です…たっぷり!」ドン!

先生「布束さん、授業中は静かにしてくださいね?」

18: 2015/03/09(月) 20:52:16.77 ID:yrPFca0E0
芳川「そして彼女たちは10人に絞られたゆえか普通よりも濃密な思考、体験をしたのち…感情が生まれたわ」

一方「なるほどなァ」

芳川「彼女たちは殆どレベル4といっても過言ではない……もし」

一方「もし…?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

芳川「…もし、彼女たちを自由に扱え、なおかつ全員をひとつのコンピュータとして統括できるものが存在したら?」

一方「…ハァッ!?いきなり話がブッとんでねェか!?」

芳川「天井はそれを出来る存在を作ろうとしている…『レベル6』のね」

一方「マジかよ……」

芳川「マジよ、レベル4のシスターズの演算能力を単なる『足し算』ではなく…『掛け算』によって引き出そうとしている」

一方通行「だ、だが10人に干渉できるやつなんて想像つかねェぞ!!」

芳川「…最終信号」

一方通行「最終…信号だァ?」

19: 2015/03/09(月) 20:55:13.12 ID:yrPFca0E0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

芳川「そう…それは『11人目のミサカシリーズ』よ」

一方「…そういうことか、大方話が見えてきたぜェ」

芳川「最終信号を生み出したのは天井よ、どうやら私の研究データも盗み出していたみたいね」

一方「そして俺の実験データや他の能力者のデータやらなンやらでレベル6を作ろうってか…狂ってやがるな」

芳川「その狂ってる天井はレベル6を生み出した後、何をするか予想はつく?」

一方通行「へへへっ、学園都市統一とかァ?」

芳川「その前の話よ、奴の考えは頂点は常にひとつしかないという究極生物じみた考え…つまり」

一方「…レベル5の淘汰」

20: 2015/03/09(月) 20:57:46.88 ID:yrPFca0E0
芳川「そう…天井は真っ先に自分の障害となるようなもの、脅かそうとするものを消しさりにかかるでしょうね…特に一方通行、あなたのことを」

一方通行「…とんだ逆恨みだなァ」

芳川「奴はそういう男よ…もはや人の道は踏み外した外道ね」

一方通行「ハァ〜……」

芳川「私の話はここまでよ、この家に来たのは真っ先にあなたに忠告したかったから…決して転がり込んだわけじゃないわよ、ほんとに」

一方「……ま、考えてても始まンねェな!まずは腹ごしらえすっか」ヨッコイショ

芳川「……あなたって本当に第一位なのか時々疑いそうになるわ」

一方「奇遇だな?俺もだぜェ」

芳川「もう…よく考えておいて、いくらレベル6が非現実的とは言ってもあなたに関する重要なことなんだから」

一方「へいへ〜い…それで今日の飯、パスタでいいかァ?女風スパゲッティとか……何にしようか」ブツブツ…

芳川(というか料理できたのね……)

26: 2015/03/11(水) 15:59:47.03 ID:Hj10IEed0
ぶどうが丘学園、一年教室

女生徒1「ねーねー知ってるあのウワサ!」

女生徒2「あの研究者の亡霊のこと?マジこわいよねー!」

ワイワイガヤガヤ

一方通行「はぁ〜あ…レベル6ねェ」

一方(上条さンと美琴ちゃンはもう終わったことだ、気にしなくていいっていってくれたけど…)

輝泰「うおーい!道行よォ〜」スタスタ

一方(やっぱその最終信号が生まれたのは俺にも原因があるよなァ…チクショー!責任感じるぜェ…)ハァ

輝泰「道行ッ!どうしたんだよ?ボーッとしちまって!」

康二「大丈夫かい?具合でも悪いんじゃ…」トコトコ

一方「…あっ!いや…ちっと考え事してただけだ、悪ィ悪ィ!」ブンブン

27: 2015/03/11(水) 16:02:14.24 ID:Hj10IEed0
輝泰「なにぃ?らしくねえな!じゃあお前がテンション上がるヤツを出してやるぜ!」ゴソゴソ

康二「何か持ってきたの?」

輝泰「そのとーり!ジャジャーン!オメーが見たがってた女優の写真集!ちなみにR18だぜウヒヒ…」 ボソボソ

一方「うぉーッ!?マジかよッ!」ガタッ!

康二「てっ、輝泰くん!?そんなもん見つかったらまずいよ!!」

輝泰「大丈夫だって!バレやしねーよ!!」

一方「上がった上がった!テンション上がり切ったぜェーッ!!」バサバサ!

28: 2015/03/11(水) 16:04:50.88 ID:Hj10IEed0
一方「ああ…やっぱお姉さんっていいなァ…」ジーン

輝泰「おめー本当に年上のお姉さん好きだな〜何か理由とかあんのか?」

一方「…そういや何でだ?」ハテ…?

康二「あーもー!休み時間なんだからもうちょっと健全な事をしなよ…」

輝泰「じゃあ康二はなんか健全なお話持ってるのかあ〜?おもしれーやつだぞ!?」

康二「健全…?うーん、健全かどうかは分からないけどウワサ話なら」

一方「またかよッ!」

29: 2015/03/11(水) 16:07:29.30 ID:Hj10IEed0
輝泰「おおっ!なんだなんだ!?おせぇーてくれよぉ!」

一方「おめーなぁ〜…」

康二「それがね……最近出るらしいんだ」

一方「何がだ…?」

輝泰「なんだ!?痛み好きの変態とか工口妄想の変態とかレOの変態とかビリビリの変態とか尿を飲ませようとするシOタコンの変態とか性人の変態とかおもむろに服を脱ぎ始める変態とかかあ?」

康二「違うよっ!!」

一方(何人か心当たりあるんスけど)

30: 2015/03/11(水) 16:09:24.15 ID:Hj10IEed0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

康二「だから出るらしいんだよ…幽霊が」

一方「はァ!?」

輝泰「ゆっ、幽霊だあ〜!?」

康二「うん…そしてそのそいつは研究員の亡霊らしいんだ!身体のあちこちに包帯を巻いててすごく不気味だって…!」

一方(…研究員だと?)ピクリ

輝泰「でもよお〜それってただのケガしてる研究員じゃねーのか?」

康二「…あー、言われてみればただの人間かもしれないね、目撃例も少ないみたいだし…ガセかなぁ」

31: 2015/03/11(水) 16:11:02.45 ID:Hj10IEed0
一方(ふむ…ちっと頭に留めとくか)

輝泰「ちょいとインパクト薄いぜ!何かもっとヤバい噂とかねえのかなあ〜」

康二(ヤバい中学生とスゴい能力の人となら知り合いなんだけど…)ハハハ…

一方「…オイ!二人とも!!」ガタッ!

康二「へっ!?どうしたの?」

輝泰「何か思い出したのか!?」

32: 2015/03/11(水) 16:12:10.05 ID:Hj10IEed0
一方「ここのページのポーズ…ヤバくねェか…?」ゴクリ

康二「えぇ…」ガクッ

輝泰「んだよびっくりさせんなよ!……いや、確かにこのポーズはヤバいが…」ゴクリ

康二「……そんなに?うわっ…これは……!」ゴクリ











由佳奈「何をしているのかしら…三人揃って」ニッ………コリ

33: 2015/03/11(水) 16:14:01.81 ID:Hj10IEed0
ピタッ

一方「タッ…………!?」

輝安「コッ…………!?」

康二「スッ…………!?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

由佳奈「あら…どうしたの?私は何をしているのかと聞いたのだけれど」ツカ…ツカ…

一方「あ……え………えっと………」

輝安「こっ………これは男子の嗜みってヤツでして…」

康二「」

34: 2015/03/11(水) 16:15:55.21 ID:Hj10IEed0
おれは…これから氏ぬんだな…決定的に…
一方通行はいともすんなりそれを受け入れた
恐怖はなかった、痛みもなかった、後悔もなかった
『見るだけ見ちまったんだからな』そう思った
圧倒的恐怖の前にあるのは氷のように冷たい冷静な氏にゆく自分を見る目だけだった

輝泰も同じだった、動けなかった
輝泰は生きながらヘビにのまれるカエルの気持ちを理解したと思った!

ちなみに康二の意識はとんでいた




ドドドドドドドドドドドドドドドド

由佳奈「それじゃあ…ゆっくり聞かせてもらうわね……?」ニコ……


一方・輝泰「「うっ…うっ…うっ………うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」」ガクガクガクガク

康二「」

40: 2015/03/11(水) 21:55:28.35 ID:Hj10IEed0
キンコンカンコーン…

一方「くはァ〜…午前授業のおかげでなンとか逃げ切れたぜェ!だが康二のヤツは…南無三!」

一方(しかし研究員の幽霊の噂…芳川も天井はケガしてるっていってたよなァ…コイツは一度調べてみる価値がありそうだ)

一方「そうなりゃ家に帰って芳川に改めて詳しく話を…ン?」ピタ


スタスタ…

ミサカ10号「あっ、道行さん!ご、ご無沙汰しております!はい!」ペコリ!

ミサカ1号「あらあら?こんにちは、奇遇ですね」ニコ

41: 2015/03/11(水) 22:12:14.14 ID:Hj10IEed0
一方「おお!おめーらは…1号と10号かァ?元気にしてたか?」

1号「ええ、それはもう楽しく中学生ライフを送れています」ウフフ

10号「研究機関が別々の中学校に入れてくれたので怪しまれることもないです、はい!」

一方「でもよォ、二人に一緒に歩いてて大丈夫なのか?怪しまれるんじゃあねーの?」

10号「そ、それは…双子ということで」

1号「それに髪型も違うし怪しまれたりはしませんよ、ふふふ」

一方通行「…まァ確かに」チラッ

10号「?」ペターン

1号「何か私の顔についていますか?」ボイーン

一方「同じとは思えねェな、うン」

10号「でっ、ですよね!」

1号「でしょう?」ニコリ

一方(美琴ちゃンェ…)

42: 2015/03/11(水) 22:18:35.96 ID:Hj10IEed0
一方(そういや最終信号ってのはシスターズを統括できるって聞いたが…ここは一応)

一方「なァ、おめーら最近『見られてる』っつー感覚はねェか?」

10号「えっ?」

1号「『見られている』…ですか」

一方「あっ!深い意味じゃなくてな!なんつーか視線を感じるとかじゃなくて…えーと」

10号「わ、わたし恥ずかしくてあまり人と目線合わせられなくて…ううう」

1号「視線なら学校の男子から向けられますが…監視されてるという風ではありませんね」

一方(そりゃあ見るだろォ…そのデカさなら)

43: 2015/03/11(水) 22:19:44.03 ID:Hj10IEed0
1号「なにかまた騒動でも起こりそうなのですか?」

一方「…いや、俺の杞憂だったみてーだぜェ、止めて悪かったな」

一方(やっぱこれは俺が決着つけるべきだなァ、みんなを巻き込まねえようにしねーと…)

10号「…あっ!そういえば!」

一方「ン?」

1号「どうしたの10号ちゃん?」

44: 2015/03/11(水) 23:41:53.38 ID:Hj10IEed0
10号「姉さん…最近『ミサカネットワーク』にノイズが入ってきませんか?」

1号「確かに…異常な人はシスターズにいるけどもネットワークに異常をきたす事はそうそうないハズなのに」

一方「異常な人って…じゃなくてよォ『ミサカネットワーク』てなんだァ?」

1号「あら?そういえば通行さんには説明していなかったかしら」

10号「私達シスターズ10人の意識を能力によって繋げることで…簡単に言えば10人のリアルタイムの情報を共有できるということです、はい」

1号「このネットワークがあれば見ているもの触っているものなどエトセトラ…つまり感覚を同時に感じることができるのですよ」

一方「ハァー…そんなモンがあったのかァ」

1号「中々面白いんですよ?年甲斐もなくりぼんを読む2号ちゃん、自分を亀甲縛りする3号ちゃん、同じ学年の女子をネットリと見る4号ちゃん、駄菓子屋で千円使っちゃう5号ちゃん、どっちの眼を髪で隠そうか一時間本気で悩む6号ちゃん、クソスレを立てる7号ちゃん、手遅れなレベルの妄想をして唐突に賢者タイムに入る8号ちゃん、みんなをまとめるストレスで胃を痛めつつある9号ちゃん…そして、『あるお方』の写真を見て顔を赤らめる10号ちゃんとか!前のご褒美でさらに、夢中になっちゃったのかしら?」フフフ

10号「ねっ、姉さん!なんでそれを!?」マッカッカ!

1号「お姉さんはなーんでも知ってるのよ〜」

一方(こいつら普段何してんだよッ!?)

45: 2015/03/11(水) 23:45:49.37 ID:Hj10IEed0
一方「…で、そのノイズが入るってのは?」

10号「あっ!の、ノイズが入る原因はあるとしたら外部から入る電波くらいしか思いつかないのですが…はい」

1号「私たち固有のネットワークなので、そもそも普通の電波が干渉できるのかも怪しいんですけど」

一方(…待てよ?まさか天井がやろうとしてる事は…!)

1号「道行さん…?」

一方「…あっ!ワリィ!ちと用事を思い出した!」クルッ!

10号「え?」

一方「それじゃあまたな!引き止めて悪かったぜェ!」タタタタタ!

10号「どうしたんでしょうか…?」

1号「ふむ…」

46: 2015/03/11(水) 23:48:27.83 ID:Hj10IEed0
タッタッタッタ…

一方(もし俺の考えが正しいならば10人をどうやって操るのかって事に納得がいく!最終信号の能力によりミサカネットワークを掌握、あとは能力者のスーパーコンピュータの完成って事じゃねーのかァ!?)

一方「とにかくこのままだとグレートにヤバい事になりそうだぜェ!クソッ!!」

一方(うかうかしてらんねェ!ここいらの路地で近道を…!)


ピタッ…

一方「…………アン?」

48: 2015/03/11(水) 23:52:04.42 ID:Hj10IEed0
???「…………」トコトコ…



一方「なンだ?ボロ布が歩いて…ンなわけねェ、子供か?」

一方(にしてもおかしいぞ!こんなところ子供が通る道じゃねえし…なンだこの異様な雰囲気は?)

一方「おいちびっ子!子供がこんな危ない道通るンじゃ……」



???「…!」ピタッ!

一方「…なっ!?」

???「やっと…やっとみつけた!その声、その顔!!」

一方(なんだ…?このガキ俺のことを知ってるのか!?)

???「私は…あなたに会うために逃げてきたの!ただ、それだけのために…」スッ…

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

一方「俺に…会いに?てめえ一体何者だ!?」バッ!

49: 2015/03/11(水) 23:53:50.98 ID:Hj10IEed0
???「…………『ミサカ』は」グイ

一方「!!」

一方(ミッ……ミサカだァ!?…ハッ!)

一方「お前…もしかして…!!」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

???「ミサカは…ミサカはね…」



……ピョコン!

打ち止め「…名乗らせていただこう!その名をJ・P・打ち止め(ラストオーダー)と申すとミサカはミサカは宣言してみるっ!!」ニヘッ!


一方「小っちぇ…ミサカだとォオオオオオオオオオオオオオーッ!?」

ドォーーーーーz________ン!!

50: 2015/03/11(水) 23:54:23.79 ID:Hj10IEed0
口調が非常にめんどい!
それではラリホー

55: 2015/03/12(木) 12:49:03.16 ID:J6qFsoRQO
【東方道行】
【破壊力:A / スピード:A / 射程距離:B / 持続力:C / ブチギレ性 : A / 女難性 : A 】
シスターズが出てくると台詞の割り振りが実際辛いのだ!
それスタ

56: 2015/03/12(木) 12:53:19.65 ID:J6qFsoRQO
打ち止め「ジャン・ピエールのところはわたしが考えたんだよー?かっこいいでしょ!!」パタパタ

一方「打ち…止めだァ…?」

打ち止め「そうそう!私の名前はラストオーダー!ってミサカはミサカはタイトルを回収してみる!」

一方(この顔…小5・6あたりに戻した美琴ちゃンみてーな…間違いない!こいつはッ!!)

一方「おい!おめー…」

打ち止め「どうどう?かっこいいでしよ!?柱みたいな頭のキャラからとったんだよ!!」

57: 2015/03/12(木) 12:55:10.52 ID:J6qFsoRQO
一方「おめーはシスターズの『最終信号』か…?」

打ち止め「えーっ!質問を質問で返すなぁーっ!!疑問文には疑問文で返せと学校で教えられているのか?といいたいけれどミサカはミサカは不服にも答えてみる!」

一方「口調がめんどくせェ!早く答えてくれ!」

打ち止め「んもー!そうだよ!私は最終信号の世界だよ!よろピクねー!世界世界!!」パタパタ

一方(ゲゲーッ!予想的中!?天井の野郎はこんな子供をレベル6にしようとしてるってのかァ!?無理だろォ!!)

58: 2015/03/12(木) 12:57:06.25 ID:J6qFsoRQO
打ち止め「しかしお外って気持ちいいね!太陽も出てるし!軟禁されてたミサカには新鮮すぎるゥ!アーッ!イイーーッ!!」グルグル

一方(おいおいおい…!じゃあこンなトコにいるのはやべーぞォ!!一旦芳川のとこまで連れて帰らねーと!)

一方「おいっ!走り回ってないでちょっとこっちに…!」





…フミッ

一方「あっ?」

打ち止め「ひょ?」

61: 2015/03/12(木) 22:44:21.58 ID:2kzog6R30
一方(羽織ってた…毛布を踏んづけて…)


ハラリ…

打ち止め「あ」スッポンポーン

一方(素っ裸………)

打ち止め「」



……………………………キッ







打ち止め「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」ガクガクガクガク!


一方通行「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」 ガクガクガクガク!

63: 2015/03/13(金) 10:45:57.91 ID:l1WrG+2Z0
一方(ヤッ…ヤバいッ!!このままだと俺は…!)

1.口リコンになる
2.口リコンである
3.口リコンとして生きていく

口リコン「口リコン1択じゃねーかッ!?」

打ち止め「いやーっ!きゃあーっ!!」バタバタ!

オイ!コッチノロジカラコドモノサケビゴエガ!ナンカアッタノカ!?

一方「ゲッ!マズイッ!!」サッ!

打ち止め「むぐっ!?」

一方(このままだと俺は通 報 確 実 !おまわりさん!俺が犯りました…たっぷり!言い逃れできねェ〜ッ!!)ダラダラ…

打ち止め「むぐぐー!むぐぐー!」///

64: 2015/03/13(金) 10:48:48.25 ID:l1WrG+2Z0
ドドドドドドドドドドドドドドドドド

一方「おっ、オイッ!落ち着け!暴れんなよ…暴れんな(迫真)」

打ち止め「あっ……でも、見られちゃうってのも……いいかもしれないってミサカはミサカは世界を広げてみる」////

一方「いや良くねェーッ!!シスターズの一番ヤバい奴から影響受けンなッ!!」ヨリニヨッテソイツカ!

打ち止め「ああっ…裸で後ろから口塞がれてて…こんな!」////

一方「神様ァ!!俺をそんなに口リコン犯罪者にしてえのかよッ!?呪われるべきはこの俺なのかよォオオオオオーッ!!!」オロローン!

71: 2015/03/13(金) 19:22:19.38 ID:l1WrG+2Z0
オイ!ナンナンダビルノアイダヲトビマワッテルアレハ!?
アイエエエエ!ニンジャナンデ!?

一方「…っらァアアア!!」ズシャアアアアッ!

打ち止め「わーい!スパイダーマンみたいだった〜!ミサカはミサカはUSJにも匹敵すると思ってみる!!」キャイキャイ

一方「ゼハァ〜…ゼハァ〜…なんとか家に着いたぜェ!俺の人生が狂わなくて良かった…良かったマジでッ!!」ゼエゼエ

打ち止め「ねーねー!はやくあなたのお家に入らせてよー!」ピョコピョコ!

一方「へいへい…おーい芳川ァ、騒動の張本人連れてきたぞォ…」ガチャリ

打ち止め「わーいミサカはミサカはお宅訪問!!」タタターッ!

一方「あっ!おめー勝手に!…ン?」

ガラーン

一方(誰もいねェのか…?黄泉川は仕事だろうが、芳川はどこいったンだァ?)

72: 2015/03/13(金) 19:29:37.09 ID:l1WrG+2Z0
一方「そういや昨日の時点で番号聞くの忘れてた…うかつだったなァ」

一方(とりあえず今は俺があいつをなんとかしねーとならねェのか…ハァ)

一方「ったく…あれ?アイツは」キョロキョロ


打ち止め「………」ゴソゴソ

一方(…まさか!?)ダッ!



打ち止め「あれれ?なんだろこの本…『大人なお姉さんとちっちゃな妹とドキドキ☆共同生活!』」

一方「うおァアアアーッ!?」バッシイ!

打ち止め「きゃっ!?」

一方「お、おいっ!勝手に物色すンじゃねェよ!!プライベートエリアだぞォ!?聖域なんだぞォ!?」アセアセ

打ち止め「その本って…」

一方「し、資料だぜェ!?聖のレポートのなッ!!」

打ち止め「?」

一方(う…おおお…落ち着け…!素数を数えて落ち着くんだァ!1…2、3、5…
カブト虫…7、11…17!カブト虫!19…あ、あれ!?1って素数だっけ!?あれれれれれれ?)ダラダラ

73: 2015/03/13(金) 19:32:29.51 ID:l1WrG+2Z0
打ち止め「にしてもあなたはこんな立派なお家に住んでるんだ!ミサカはミサカは4LDKに驚きを隠せないの!」

一方(…つーかアレコレ考える前に)ピタリ

打ち止め「へ?どうしたの?」チラチラ

一方(まずはこのヤバい格好をどうにかしねェと!とにかく色々とヤバい!!)

一方「ちょっと待ってろォ!それともう俺の部屋を漁るんじゃねーぞホント!」

打ち止め「はーい!」


ゴソゴソ 

一方(ってもなァ…子供用の服なんかねーし、黄泉川とか芳川のサイズはデカすぎるし…)

一方「…しゃーねーな!これでどうだッ!!」 バッ!

75: 2015/03/13(金) 19:35:11.74 ID:l1WrG+2Z0
打ち止め「えー?これなんかぶかぶかだよー!とミサカはミサカは萌え袖を振り回してみる!」フリフリ

一方「良しッ!裸にワイシャツ!!これなら隠せ…………」

一方(……てねェーーーーッ!!ただ犯罪臭が上がっただけじゃねェか!?アホか俺は!!)ガビーン!

打ち止め「んんっ!?さ、先っぽがこすれて……イイ?///」モゾモゾ

一方「やめろォーッ!!」

一方(ぐぐぐ…服を買いに行くとしても俺1人で行っても変態だし、かといって連れていったらもっと変態じゃねーか…!)

一方「仕方ねェ…ここはリスクが高いが…」ピッピッピッ

打ち止め「ねーねー?だれにLINEするのー?」ノゾキー

一方「うおアッ!?頼むから屈まねーでくれ!!やはりヤバイ!(再確認)」

77: 2015/03/14(土) 01:03:06.74 ID:lKkuFXZ00
噴水前広場

佐天(みなさんお久しぶり!佐天涙子でーっす!今日は学校が早く終わったんだけど道行さんにお願いがあるって呼び出されたの!どうしたのかな?)

佐天「解説終わりっ!えーと…道行さんは」キョロキョロ

一方「あー…佐天さーン、こっちだぜェ…」ドヨーン

佐天「あっ!いたいた!……って、なんか顔色悪くないですか…?」

一方「へっ!?いやいや気のせいだぜッ!」ブンブン!

佐天「へんな道行さん!それでお願いってなんですか?デートのお誘いですかぁ〜?」ニヤニヤ

一方「うン…それはだなァ…」

78: 2015/03/14(土) 01:06:08.25 ID:lKkuFXZ00
ヒョコッ!


佐天「…へ?」

打ち止め「こんにちはー友達さん!!私はミサ……ミカサっていうんだ!よろしくねってミサカはミサカは偽名を…むぐっ!」

一方「ばっ!バカ!余計なこと言うなッ!!こ、コイツは親戚の子供でなァ!家出状態なもんでこんな格好で…」アセアセ

佐天「…………」プルプル

一方「……佐天さン?」



…シュバッ!!



佐天「………イヤーッ!!」ブバチーン!!

一方「グワーッ!?」バッチィイイイイイン!!

79: 2015/03/14(土) 01:08:12.21 ID:lKkuFXZ00
一方「あブッ!?」 ドッシャアアアアアアアアア!!

打ち止め「す、すごい!ノーバウンドで10メートル吹っ飛ばしたッ!!」

佐天「やっ…やっぱり通行さんって口リコンだったんですね!!ううう…尊敬してたのに…最低です!犯罪です!R18です!カブト虫です!変態です!変態変態変態変態!!」ウワーン!!

一方「あがっ…あがっ…」ピクピク

一方(も、もうヤダァ…誰か…上条さン、助けてェ………)シクシク



……………………………

上条「………知らん」

インデックス「?」

82: 2015/03/15(日) 13:18:44.93 ID:pqpsmUOlO
そうかい?すまなかったなターキー君
ところで>>79の「通行」は私のミスさ
バレなきゃ誤植じゃないスタート!

83: 2015/03/15(日) 13:21:42.40 ID:pqpsmUOlO
とあるファミレス

麦茶「さぁ!私達『アイテム』の躍進を祝して!今日は好きなものじゃんじゃん頼んでいいわよッ!!」

にゃ「わーい!!わたしパフェ食べるー!」

両断「はっはっはー!快調快調!もう私達は誰にも止められないって訳よー!」

苦労人「たしかにすごいね…今までとは待遇も段違い…」


もあい「…ここまでもあなたの超読み通りなんですか?」ヒソヒソ

シOタ「さあ、どうでしょうかね?」

84: 2015/03/15(日) 13:24:53.37 ID:pqpsmUOlO
トコロデハマヅラクゥン…オモイッキリワタシノコトムギノッ!ッテノノシッテクレナイカシラァン…ハテ?ドウシタンデスカムギノサン?ダメッ!モットナジッテ!イタイ…ウウウ…

一方(なンかあの集団いつもこのファミレスにいるような…)

打ち止め「ハンバーグ…そういうのもあるのか!とミカサはミカサは孤独にレビューしてみる!」ムシャムシャ!

佐天「あ、あのー…道行さん」モジモジ

一方「あー…さっきの事は気にしなくていいぜェ…そりゃ裸ワイシャツ来た幼女を連れた男がいたら殴るだろォ、誰だってそーする、おれもそーする…」

85: 2015/03/15(日) 15:13:31.76 ID:pqpsmUOlO
佐天「す、すいませんでした!ミカサちゃんの服を買うのを手伝ってほしかっただけなんですね!私、道行さんがついに…やっぱり口リコンになっちゃったのかと…」アワアワ

一方(『ついに』って何だよ『ついに』ってェ!?)

佐天「親戚なんですよね?でもこの顔、どこかで見たことがあるような…」

打ち止め「?」モグモグ

一方「へ?」

佐天「いや…私の友達に御坂美琴さんっていう人が居てですね、なんといっても学園都市第3位の人なんですよ!最近は何か色々とおかしくなっちゃったんですけど…」

一方(…ゲゲッ!!)

佐天「それでミカサちゃんがやけに似てるような…」ウーム

打ち止め「わー!よくわかったね!ミカサはミカサはお姉さまと……むぐっ!!」

佐天「え?お姉さま?」

一方「みっ、御坂さンの熱烈なファンでなァ!!お姉さまって呼んでるんだぜェ!!」ブンブン!

86: 2015/03/15(日) 21:01:14.42 ID:SPEZTSzuO
佐天「へー!御坂さんのファンなんですね!…あれ?」プルルル…

一方「で、電話みたいだぜ!早く出た方がいいンじゃねーかァ!?」

佐天「はっはい…もしもし…初春?何々……春上さんが、シワ寄せで消えて…う、うん分かった!すぐ行く!」

佐天「道行さんすみません!ちょっと急用が!」

一方「あっ、ああ!今日はありがとうなァ!助かったぜェ!!」

打ち止め「うーうー!」ムグムグ

佐天「気にしないでください!それじゃあまた今度!」タタタタ

一方「……ハァ、何とか誤魔化せたか…のか?」

打ち止め「ぷはっ!苦しかったとミサカはミサカは不平をもらしてみるー!」ブーブー

89: 2015/03/16(月) 17:44:23.95 ID:x6ooaY9d0
一方「へいへいすまねーな…ところでだ」

打ち止め「あーっ!話変えようとしてる!大人はずるい!!」

一方「うるせっ!おめーまじでシスターズの最終信号なんだよなァ、天井のヤツから逃げて来たのか?」

打ち止め「うん!」ニパッ!

一方「う、うんって……それで目的はおれに会いに来ることだって言ってたが…なんでまた」

打ち止め「…それは」

一方「それは…?」

打ち止め「私達…シスターズの生まれの『きっかけ』であるあなたに言いたいことがある、だから会いに来たの!」

一方「…ンなッ!?」

90: 2015/03/16(月) 17:47:22.69 ID:x6ooaY9d0
……………………

「おれは絶ッテーこんな実験受けねェぞ!」

「おめーらが勝手にやってることじゃねーかよォ!…クソッ!」

「ソイツから離れろ」

「あなたが一方通行…」

「『立ち向かう意思』を忘れて…」


……………………

一方「…なる程なァ」

打ち止め「うん、だから…」

一方「すまねェ」

打ち止め「…えっ?」

91: 2015/03/16(月) 17:51:55.97 ID:x6ooaY9d0
一方「おれが…おれが最初ッからあンな狂った実験なんて突っぱねとけば、お前らシスターズが実験のモルモットなんかにされずに済んだのによ…そんな事も考えず逃げてばかりで…止めてもらうまでおれは…」 ギリッ…

打ち止め「…………」

一方「チクショウ……いくら謝ったって許されることじゃねェのに…クソ」

打ち止め「……違うの!!」スクッ!

一方「……あ?」

打ち止め「わたしはね…お礼を言いにきたの」

一方「な…!?やめてくれ!おれは礼を言われるような資格なんて…!」

92: 2015/03/16(月) 17:56:44.13 ID:x6ooaY9d0
打ち止め「わたしはね……ミサカネットワークを通じてシスターズの気持ちを知ったの」

一方「……………」

打ち止め「シスターズの中にあなたを恨んでいる子なんか誰もいないんだよ?むしろ…みんな生まれるきっかけになってくれたあなたを感謝しているの」

一方「!!」

打ち止め「モルモットとして一生を終えるはずだった私達があなたの存在のおかげで…『人』として生きる事ができた、こんなにすごい事ってないんだよ?」

一方「………おれは」

打ち止め「うん!だから私は言うよ……ありがとう!本当に本当にありがとう!!」ニコッ!!

一方「……………」

…………………………


「お姉様、一方通行…いや、東方道行さん、お二人がいなければ私たちはこの世に生をうけることはありませんでした…本当にありがとうございました」

……………………………

一方「…はぁ」ボスッ

打ち止め「えへへ!私の感謝の気持ち伝わったかな!?」

一方「伝わったぜ…しっかりとな…」フッ

打ち止め「やった!ミカサはミカサは悲願をたっせーい!!」ワ-イ!

一方(まさかこんな小さい子供に心を救われちまうなンてな…しかも二度目ときたか!情けねーったらありゃしねェよ、まったく…)

93: 2015/03/16(月) 18:00:19.41 ID:x6ooaY9d0
打ち止め「それでねそれでね!私行ってみたいところがた〜っくさんあるんだ!デパートとかコンビニとかショッピングモールとかネズミーランドとかウインドナイツロットとか!!」

一方「へっ!分かった分かった!どこでも何でも連れてってやらァ!」

打ち止め「ほんと!?わーい!やったやったー!!」ピョンピョン!

一方(ま、そのくらいはしてやらねェとなァ〜!そーでもしねえと上条さンや美琴ちゃンに申し訳が立たねえぜ)

プルルルル…

一方「…アン?」

打ち止め「あれー?あなたにもお電話かな?」

一方「知らねえ番号だが…もしもし?」


芳川『…良かった、この番号で合っていたようね』

一方「その声…芳川か!?」

94: 2015/03/16(月) 18:05:43.41 ID:x6ooaY9d0
芳川『あなたに番号を教えとくべきだったわね、今すぐ伝えたいことがあるから電話させてもらったわ』

一方「…分かった、ちょいと場所を変えるぜェ」

打ち止め「ねーねー何の用なのー?」

一方「あー…ちょっとここで待ってろ、すぐ戻る」ガタッ

打ち止め「はーい!」

芳川『どうしたの?』

一方「ああ、こっちにも伝えたい重要な事があってな…」スタスタ…


打ち止め「あーん!それにしてもどこに連れてってもらおうかなーってミカサはミカサは…」

…ズキッ!

打ち止め「…あうっ!!」ビクウッ!

打ち止め(な、何…?いきなり…あたま………が………うっ………)






パタッ…

95: 2015/03/16(月) 20:41:18.88 ID:x6ooaY9d0
……………………

芳川『まさか最終信号があなたの元に来ていたとはね…驚いたわ』

一方「話が長くなっちまったがそういうことだ…何しろ俺が一番驚いてンだからなァ」

芳川『でも都合がいいわ、それなら彼女に直接抗ウイルスプログラムを行えるし』

一方「抗ウイルスプログラム…?ンなもンが必要なのか?」

芳川『ええ、私が外出していたのは天井のいた研究所まで戻って、奴が消していたデータを復元してたのよ』

一方「それで分かったってのが…」

芳川『天井にとって最終信号はあくまでハードであり…レベル6の本質はあくまでプログラムなの、もしそのプログラムが彼女にインプットされたら…』

一方「最強の超能力者の出来上がりってワケか…ゾッとしねェ話だな」

芳川『その通りよ、そうなってしまったら彼女の意思はおそらく消えてしまう…天井の操り人形になってしまうでしょうね』

一方「そこで残ったデータから抗ウイルスプログラムを作ったってワケだな、グレートに有能な研究者さンで助かったぜェ〜」

96: 2015/03/16(月) 21:38:14.87 ID:x6ooaY9d0
芳川『こう見えて学校は主席で卒業してたのよ?…もう少しでプログラムは完成するわ、それまで彼女を保護していて頂戴」

一方「ああ…分かったぜェ、任せとけ」ピッ

一方「おし…プログラムが完成しちまえばこの件は一件落着かァ、意外とあっけなかったな」

一方(それじゃあワガママ姫のとこに戻ってやるとするかァ)スタスタ…

一方「おーい、用事が終わった…」

シーン

一方「…は?」

一方(アイツ…どこ行きやがった?)キョロキョロ



「ねーねーさっきの人…もしかして噂の幽霊じゃない!?」

「それならウソっぱちでしょー!足あったし!!」

一方「…なッ!?」

97: 2015/03/16(月) 22:16:28.32 ID:x6ooaY9d0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

一方「まさか…まさかこいつはッ!!」グググ…!

店員「お客様?どうされましたか?」

一方「オイあんた!!ここに座ってたガキがどこに行ったか知らねェか!?」

店員「えっ!?お、お子様なら具合が悪そうにしていたのですが、お客様と待ち合わせていたという方が病院に連れていくと……」

一方「そいつはどんな奴だったンすか!?特徴は!?」

98: 2015/03/16(月) 22:18:12.53 ID:x6ooaY9d0
店員「お、お怪我をしているみたいで包帯を巻いていましたが…」

一方「…クソッタレェ!!」ダッ!

店員「うわっ!?」

ドドドドドドドドドドドドドドドド

一方(チクショウ…うかつだった!アイツを1人にしちまうとはクソッ!)

一方「あいつ(打ち止め)の脳波は…ノイズがひでェな…だがなんとか追えそうだ」

一方(もう…俺のせいであいつを苦しめちゃならねェ、そんなことは許せねえ!自分自身が許せねェッ!!)

一方「待ってろクソッタレ天井の野郎…その狂った計画をブチ壊してやるッ!!」ギン!

103: 2015/03/17(火) 13:59:28.12 ID:Nxsv8n+A0
学園都市はずれ、住宅街

打ち止め「はぁ……はぁ………」ゼエゼエ

天井「くっ、ククク…最終信号が逃げ出したときは流石に焦ったが!計画に何一つ狂いはない…全てわたしの手の上だ!!」カタカタ…

打ち止め「…ううっ!!」ビクッ!

ドドドドドドドドドドドドドドドドド

天井「『レベル6プログラム』のインストールはもうすぐ終わる!ついに…ついについについについにィイイイイイイイ!!私が神を作り出すのだァアアアアアア!!」

打ち止め「が………う………」

天井「もう少し…もう少しでッ!!………ん?」ピタリ

ピー…ピー

天井(対人センサーに…反応だと?…ま、まさかッ!?)


104: 2015/03/17(火) 14:16:52.23 ID:Nxsv8n+A0
…ダンッ!

一方「っはあ……」シュウウウ…

一方(脳波を追うのに時間がかかっちまった…アイツ(打ち止め)は無事か!?)

一方「脳波は…あのスモークガラスの車からか!!」ダッ!


バギイッ!!

一方「ドラァッ!オイ!大丈夫か!?」

打ち止め「…うっ!うぐううう…!!」ゼイゼイ…

一方(スゲェ熱だ…!オレの能力じゃあ歯が立ちそうにない、とにかく病院に連れていかねェと!)

105: 2015/03/17(火) 14:20:25.77 ID:Nxsv8n+A0
一方「…待てよ」

一方(『天井のヤツ』は一体どこに居るんだ…?打ち止めをここに置いて逃げ出したのか?)


…ズアッ!!



天井「……い、今だッ!!」ジャキッ!

一方「なっ…!?」

一方(車の氏角から!!こいつが天…………)


天井「氏ねぇい!アクセラレータァアアアアアア!!」カチリ

106: 2015/03/17(火) 14:22:55.04 ID:Nxsv8n+A0
ビスウッ!!

一方「がっ…!!」

天井「フゥー…!フゥー…!」ガタガタ…


グラリ…

一方「……………」





…ドサッ

107: 2015/03/17(火) 21:38:52.86 ID:Nxsv8n+A0
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

天井「…ぐふっ!ぐふふふふふふっ!!この私の!!私の手で失敗作を処分してやったんだッ!!愚か者が!!進化を諦めたカス野郎がぁーーッ!!!!うははははははあぁーーーーッ!!」

一方「…………」

天井「ククク…咄嗟に頭を守ろうとしたようだが遅い!超能力者だろうが脳天に弾丸を撃たれて生きている人間はいないッ!人間なぞあっけない生き物なのだ!!」

天井(追跡してきたときは肝を冷やしたが最終信号に気をとられるとはバカなヤツだ!実験動物ごときに情でも移ったのか!?)

天井「だがアクセラレータ…そこで安心して氏んでいるがいい!!貴様のデータから最強のレベル6が生まれるのだからなアーッ!!!」

打ち止め「あ……ぐううううう!!」ビクンッ!

天井「究極生命体(アルティメットシーイング)ラストオーダーの誕生だーッ!!うははははははははははははーッ!!」

108: 2015/03/17(火) 21:39:22.97 ID:Nxsv8n+A0












「…いや」

109: 2015/03/17(火) 21:42:17.13 ID:Nxsv8n+A0
天井「……………は?」 ピタ

天井(今……声が?ありえん!空耳に
決まっている!!)

天井「フン!至近距離で銃弾を受けて生きているはずなど…」






一方「やられてねーんだな…これが!!」ニヤッ!

110: 2015/03/17(火) 21:47:50.38 ID:Nxsv8n+A0
天井「えっ?」

一方「ドラァーッ!!」ドゴッ!!

天井「が、がっぶゥウウウウ!?」ドッシャア!!


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

一方「やっぱ隠れてたか…チト判断が遅れちまったな」パンパン

天井「が…ぐ……!な、なななな…なぜ!?」

一方「あ!あとコレ返しとくぜェ?」ポイッ

天井「な…!?こ、これは撃ちこんだはずの銃弾ッ!?」

天井(弾丸を指でつまみとったッ!?あ、ありないィイイイイイーッ!!)ガクガク

一方「ある人に『警戒を怠るな、注意深く行動しろ…』って教えられてるもンでなァ、おそらく悪あがきしてくるだろうと思ってたぜェ!」

天井「ぐっ…うっ!!」グググ…

一方「さーて…それじゃあお仕置きタイムといきますかァ〜?」ゴキゴキ

111: 2015/03/17(火) 21:49:20.34 ID:Nxsv8n+A0
天井(こ…このままでは再起不能にされるのは確実ッ!!念のためハッキングしておいた『アレ』…早く来い!!)

一方「覚悟は決まったか…?」スタスタ

天井「うっ…!き、来たぞッ!!」

…ウィーンウィーン!

一方「アン?何だァ!?」

警備ロボ「「「「「「「ドーモ、あなたの安心を守る学園都市オムラ社の警備ロボです」」」」」」ズラアッ!

一方(警備ロボがこんなに…!50体以上はいるぞ!!)

天井「ぐふふふっ…こんなこともあろうかと学園都市中の警備ロボを大量にハッキングしておいたのだッ!!形成逆転だなぁ!!!」

112: 2015/03/17(火) 21:51:31.26 ID:Nxsv8n+A0
天井「おおっと!?変なマネをするなよ!貴様の力ならば警備ロボなど一瞬だろうが…こちらにはァーッ!」グイッ!

打ち止め「……あうっ!」

一方「!!」

天井「人質もいるのだ!一気にふっ飛ばそうとしてコイツが巻き込まれても困るよなァ〜?」ニタッ

一方「…テメェ」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

天井「この私の崇高な計画を邪魔されてたまるかッ!!お前はここで氏ね!アクセラレータァアアアアアア!!」

一方「…………」

天井「警備ロボ共行け!!ヤツを射殺せよ!!」

警備ロボ「「「「「「緊急事態のため降伏は聞き入れません、直ちに射頃します」」」」」ジャコン!

一方「………ッ!」グッ

天井「動くなと言っとるだろーが!!こいつがどうなってもい」




…スパァン!!


113: 2015/03/17(火) 21:56:58.47 ID:Nxsv8n+A0
警備ロボ「「「「……ピガッ?」 」」」」

一方「…アン?」

天井「いの………か?」

ズズズズ…

警備ロボ「「「「…ピガガーッ!?」」」」」ボッゴォオオオン!!!

一方「おわッ!!」

天井「な…何だァアアアアアーッ!?いきなり警備ロボがナマス切りにッ!!」



…ザッ!

天井「ハッ!!」

「申し訳ありません道行さん、『その子』の脳波をキャッチするのが遅れてしまいました」スタ…スタ…

一方「……お前は!!」


ドドドドドドドドドドドドドドドドド

ミサカ1号「でも…何とか間に合ったようですね?」ニコリ

116: 2015/03/18(水) 10:15:27.52 ID:mZeIiXp1O
天井「!?」

一方「シスターズの長女!!」

1号「お怪我がなくて何よりです」シャキン!

天井(シ、シスターズだと!?まさかコイツもラストオーダーを奪還に!?)


…スタンッ!

2号「オラオラオラオラーッ!!」ダギュウン!!

6号「ハァッ!!」ダンダンダンダン!!


警備ロボ「「「「ピガガーッ!!」」」」ボッゴォオオオオオオン!!

天井「なっ……!」

2号「あーあーあーあー!歯ごたえのない雑魚どもだぜ!?アタシのショットガンで鉄くずに戻してやんよ!!」ジャコン!

6号「私のエボニー&アイボリーの世界はどうですか?最高にクールな2丁拳銃の世界でしょう」ジャキッ!

一方「おめーらもか!!」

天井「ぐ…ぐぬううううう!!モルモットである貴様らが!ええい!警備ロボ!!まとめて蹴散らせ!!」

117: 2015/03/18(水) 10:18:22.86 ID:mZeIiXp1O
警備ロボ「「「包囲重点!包囲重点!」」」 ザザザザザザ!!

6号「むっ…」

2号「へっ!!」

天井「囲んで一気に叩きのめすのだあァーッ!!」

1号「あらあら…二人とも、出てきていいわよー」ピッ


…スタァン!

5号「てやっ!とびげりー!!ドゴッ!!

警備ロボ「ピガーッ!?」

3号「イイーッ!!」ドズウッ!!

警備ロボ「ピガガーッ!!」

ドッゴォオオオン!!

6号「遅いですよみなさんの世界!」

天井「な…!?まさかシスターズ全員が!!」

5号「みちゆきくんやっほー!」フリフリ

3号「ロボットもナイフ刺されたら痛いんですか?いいんですかぁ……?」シャキッ

一方「
子供に変態!!」

118: 2015/03/18(水) 10:20:17.01 ID:mZeIiXp1O
警備ロボ「イヤーッ!!」ドシュッ!

6号「!!」

5号「6号ちゃん!危ない!!」




……ズギュン!!

警備ロボ「…ピガッ?」ボッゴォン!

2号「へへっ!ナァーイス!」

天井「狙撃だと!?こ、こいつら武器をどこで…!」

1号「9号ちゃん?ありがとね〜」ピッ

9号『エネミーダウン…狙撃を継続しますとミサカはプロフェッショナル感を醸し出します』ガシャコン!!

7号『………びゅーてぃほー』

119: 2015/03/18(水) 10:22:45.15 ID:mZeIiXp1O
天井(く、くそッ!!わたしはさっきから驚いてばかりじゃあないかッ!!)

天井「しっ、しかし!こっちには人質がいるのを忘れたのかァーッ!?お前ら無駄な抵抗は………」

一方「へェ?どこに?」

天井「あれ?」コツゼン



タタタタタ!


打ち止め「ううう……」

10号「最終信号を救出しました!もう大丈夫です!はい!!」

120: 2015/03/18(水) 10:24:00.85 ID:mZeIiXp1O
天井「オ…オアアアアアアアアーッ!?いつの間にィイイイイイイ!?」

5号「さっすが10号ちゃん!」

2号「おやおや〜重要なカードがなくなっちまったみてぇだなぁ天井クンよォ!?」

3号「囲んで棒で叩きましょう!イイッ!」

天井「く、クソォーッ!!まだまだ警備ロボはいるんだぞォ!!」バッ!

「ドーモ」
「ドーモ」
「ドーモ」
「ドーモ」
「ドーモ」

6号「きりがありませんね…大量生産の世界」

天井(こうなったら数でやつらを押し切って…!!)

121: 2015/03/18(水) 10:27:21.20 ID:mZeIiXp1O
警備ロボ「「「「「「「…ピガッ?」」」」」」ピタッ

一方「おっ?」

1号「あらら?成功したみたいね」ウフフ

天井「……え?警備ロボが全停止?ナンデ?」



7号『二重ハッキング完了………もう動けないよ』

天井(こ…これはッ!?まさか私のしたハッキングを書き換えたとでも!!)


4号「了解!ほーっほっほ!!」ガアアアアアアアアアアアア!!

8号「ふぁああああ…!ぐらなーどぅ!!」ポイポイポイポーイ!!

122: 2015/03/18(水) 10:30:14.70 ID:mZeIiXp1O
警備ロボ「「「「「「ピ…ガ………サヨナラ!!」」」」」

ボッゴォオオオオオオオオオオオオン!!

3号「ガトリングに爆弾!?やりすぎッ!!でもイイーッ!!」

4号「破壊活動なら私たちにお任せあれですのよ!!」ホーッホッホッホ!

8号「妄想…爆発ッ!!」ビクンッ!

天井「………………え?あ?え?」

天井(なぜ?私の計画は?ここで終わり?間違い?エラー?ナンデ?)ガクガクガクガク…

一方「…さてとォ!」グイッ!

天井「あぐっ!?」

2号「あらためてお仕置きタイムだァ!」

5号「じごうじとくー!ば〜か!」ベ-ッ!

123: 2015/03/18(水) 10:32:22.73 ID:mZeIiXp1O
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

天井「が……こんなことが!!こんなことがあってたまるか!!貴様らシスターズッ!実験動物の分際でェエエエ!!」ギリギリ!

1号「何て言うことはないですよ?私たちはただ……」

10号「大切な『友人』と『妹』を助けに来ただけです!!」バン!

7号『………そういうこと』

9号『私たちの行動にいっぺんの曇りなしですとミサカは言い放ちます』

天井「うっ…うっ!!」

天井(いらぬ感情が生まれたとでも!?ふざけるなっ!!)

124: 2015/03/18(水) 10:34:01.34 ID:mZeIiXp1O
一方「つーわけで今回は姉妹愛の勝利ってことだァ、今度こそ覚悟はできたか?」ギリッ!

天井(がっ…まずい!!)

天井「ま、待ってくれ一方通行!!私はケガをしているんだ!頼む!怪我人を殴るのか!?」ジタバタ

一方「…ふむ」パッ

ドシャッ!

天井「うぐっ!!い、今すぐ警察に出頭するから!ボコボコにするのは勘弁してくれぇーっ!!」

一方「そうだなァ…」

天井「た、たのむ!この通りだッ!」ドゲザ-ッ!




天井(……ぐぐぐぐ!!一方通行め…!!このままでは済まさんぞ!!捕まった後でも必ず貴様を…!!)ギリギリ

125: 2015/03/18(水) 10:35:44.88 ID:mZeIiXp1O
一方「ケガ人をぶっ飛ばしたら嫌な気持ちが残るってかァ?」

天井「そっ…そうだ!その通りだろう!?だから…」

一方「だと思ってよォ〜…おめーをすでに治しておいた」

天井「…えっ?」

天井(こ、骨折や生傷が…!!)パッパッパ!

一方「動けるか?動けるだろォ?ケガは大体治っただろ」

天井「治っている!?」

一方「そう…いったんおめーを治せばよォ〜〜〜〜〜ッ」

天井「………あ……え?」

126: 2015/03/18(水) 10:46:31.59 ID:mZeIiXp1O
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

一方「これでぜんぜん卑怯じゃねェわけだなァ〜〜〜っ」ニヤリ

天井「…………あっ!!」

1号「あらあら…これは右手でも左手でもなく」

8号「りょうほ〜ですかぁ〜?」

5号「いぇすいぇすいぇす!」

7号『……おーまいごっど』




天井「え!?えッ!!……う…うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」 ガタガタガタガタガタガタ!!

127: 2015/03/18(水) 10:51:25.50 ID:mZeIiXp1O
一方「ドララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララァーーーッ!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!!

天井「あぶぎゃうーーーっ!!!」ドッゴォーーーーーz____________ン!!


ヒュウウウウウウウウ…

天井「うごぎぶえッ!?」ドッシャア!!

10号「あわわ…ゴミ箱に」

4号「見事に入りましたわね〜」

2号「燃えるゴミは月・水・金だぜ!」

6号「ポイント倍点の世界!」

9号『分別はキチンとしましょうとミサカは注意喚起します』

一方「フゥ〜…ゴミはゴミ同士仲良くしてなァ!!」ビッ!

天井「…………アガッ」ガク…

天井亜雄 再起不能!!

129: 2015/03/18(水) 19:50:13.71 ID:kpNG1u3l0
3号「うわきったね!」ツンツン

8号「くっさ!」ゲシゲシ

ゴミ「」

一方「10号!ソイツ(打ち止め)の様子はどうだァ?」

10号「ま、まずいです…脈拍が早く心肺も弱まってます!」

打ち止め「ううう……あああ……」ゼエゼエ

1号「予断を許さない状況ね…」

2号「助けたのはいいけどよぉ!これからどうすりゃいいんだ!?」

一方「待て!もう少しで…」

ブロロロロロ…キッ!

芳川「道行!最終信号は無事なの!?」バタン!

4号「あら!あなたは…」

5号「私たちを生んでくれたよしかわさんだー!」

一方「ナイスタイミングだぜ芳川!やべえ状態だ…早く天井のプログラムをどうにかしてくれ!!」

130: 2015/03/18(水) 19:53:12.64 ID:kpNG1u3l0
芳川「もう始めてるわ…でも…」カタカタ

9号「何か問題が発生したのですかとミサカは7号と待機場所から駆けつけます」タタタ

芳川「ワクチンソフトのインストールが全く進まないの!なぜかしら…」

7号「………おそらくウイルスプログラムの大部分がインストールされたせい…妨害されてる」

10号「こ、このままじゃ最終信号の身体が持ちません!!」

芳川「もっと高度な演算ができれば……でもこのパソコンじゃ…!!」

打ち止め「うぐうっ!」ビクン!

5号「末っ子ちゃん!」

6号「ど、どうすれば…」

一方「高度な演算か…それならよォ〜」 ニヤ

芳川「え…?」

一方「おれの『頭ン中』でやってるだろ?」コンコン

131: 2015/03/18(水) 20:50:27.00 ID:PZ0zjMBaO
2号「頭ん中…?」

一方「こうみえても学園都市の一位はってンでな!演算能力にはちょいと自信があるぜェ〜」

芳川「確かに…あなたが打ち止めに直接演算をすればウイルスプログラムの妨害を止められるかもしれないけど…」

3号「それにィイー!」

1号「私たちもいるのですよ?」ニコッ

芳川「まさか…ミサカネットワークを使うつもり!?」

8号「そうです!私はミサカネットワークで繋がっています!(非性的な意味で)」

4号「道行様の演算の助けになるはずですわ!」

2号「ああ!こんなことができんのはよー…えーと」ポリポリ

5号「私たちを生んでくれたよしかわさんのおかげだよっ!」

2号「そ、そういうことだぜ!うん!」プイッ!

芳川「あなたたち…」

一方「へっ!よくできた娘さンたちじゃねーか芳川よォ!そンならおめーら準備はいいかァ!?」

133: 2015/03/18(水) 21:10:58.74 ID:kpNG1u3l0
ドドドドドドドドドドドドドドドドド

1号「ええ!シスターズの長女として必ずやり遂げてみせます!」

2号「姉貴なのによぉ〜妹を助けられねぇーなんてかっこわるいしなぁ!」

3号「アー…助けるためにどんな痛みでも耐えてみせますゥ!」

4号「かわいいかわいい妹のためなら…うふふ」

5号「おっしゃー!まかせておいて!!」

6号「この子の世界は私たちが救います!絶対に!」

7号「…………まかせて」グッ

8号「末っ子ちゃんに色々とイイ事教えてあげなきゃ!うへへー!」

9号「救われてばかりではいられませんとミサカは決意を表します!」

10号「こんな私でも彼女のためなら…なにがあろうと成功させてみせます!!」

一方「グレート!それじゃあ行くぜェ!!」パンッ!

134: 2015/03/18(水) 21:14:49.44 ID:kpNG1u3l0
キィイイイイイイイイ…

一方通行・シスターズ「「「「「「「「「「「…いっけぇえええええええええええええ!!!!!」」」」」」」」」」」

打ち止め「…………うっ!!」ビク!

芳川(す、すごい…この演算能力!信じられないわ…!!まったく進まなかったインストールが………)

ィイイイイィイイイィイイ…………

打ち止め「………………」

芳川「インストール…完了したわ!!」

一方「…ッハァー!大分神経使ったぜェ!」

10号「最終信号……私たちの妹は…」



…ピクッ


打ち止め「………………あれ?」パチリ

135: 2015/03/18(水) 21:18:14.12 ID:kpNG1u3l0
2号「やっ………やったッ!!」

6号「意識が…彼女の世界が!!」

5号「もどったぁーーっ!!やったね!妹ちゃん!!」ダキ!

打ち止め「え?あれ…?ミサカは……」キョトン

7号「バイタル安定……呼吸も正常」カタカタ

9号「オールオッケーですねとミサカは胸を撫で下ろします…」ハァ

変態組「「「ディ・モールト!!ディ・モールトベネッ!!」」」

10号「ううう…!良かったですぅ…本当に…!」グスッ

1号「よく頑張ったわね10号ちゃん…よしよし」ポンポン

一方「フゥー…芳川、後遺症とかの心配は?」

芳川「まったくないわ、うまくワクチンプログラムが効いてくれたみたいね」

136: 2015/03/18(水) 21:21:06.68 ID:kpNG1u3l0
一方「そうか……よっと」スッ

打ち止め「まさか…ピンチになってたミサカをあなたが助けてくれたの?」

一方「俺だけの力じゃねェよ、何よりも…優しい姉ちゃんたちと頼れる母を持った事に感謝しなァ」ポン

打ち止め「……うん!わたし、あまり覚えてないけど…あなたにシスターズによしかわさん、みんなが『戻ってきて!』って言ってたのが聞こえたような気がするんだ!!」

芳川「最終信号……」

2号「チッ…泣かせるこというじゃねーか」グス

10号「うん…うん!」グスグス

1号「ふふふ…」

打ち止め「みんなありがとう!!…………ただいま!!」ニコッ!

一方通行・芳川・シスターズ「「「「「「「「「「「「……おかえり!ラストオーダー!!」」」」」」」」」」」」



ドォーーーーーーz____________ン!

137: 2015/03/18(水) 21:24:37.72 ID:kpNG1u3l0
次の日、黄泉川宅

黄泉川「………で?」

一方「だっ…だから言ってるじゃねェかよォ〜!こいつは…えーっと…幼い頃に離れ離れになった妹でなァ!最近偶然再会したんだよ!!」アセアセ

打ち止め「こ、こんにちは!私は東方ミカサっていうのかな?…いやいや!東方ミカサだよ!!」ワタワタ

芳川(無理がありすぎるわ…)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

黄泉川「…………………」

一方「うぐっ…!」

一方(だっ…駄目だァ!やっぱ誤魔化せねェよ!!これは『道行!あんたを口リコンに育てた覚えはないじゃん!イヤーッ!』『グワーッ!』のパターンのヤツじゃねーのかァ!?)ダラダラ…

138: 2015/03/18(水) 21:26:55.38 ID:kpNG1u3l0
黄泉川「…なるほど、その子がレベル6計画のシスターズ…その末っ子ってことじゃん?」

打ち止め「えっ!?」

一方「なッ……!?」

黄泉川「そうでしょ、桔梗?」クル

芳川「ええ、その通りよ」

一方「おっ、おい!黄泉川!!なんで実験の事を知ってンだ!?」ガタッ!

黄泉川「知ってるじゃんよ、あんたが学園都市第一位…一方通行(アクセラレータ)って事も同居したときからね」

一方「……!」

黄泉川「でも実験の事を知ったのは事が片付いた後…まったく!保護者失格じゃん」フゥ

芳川「驚いたわね…ある程度までは知っていると思っていたけれどここまでとは」

黄泉川「あたしはアンチスキルの隊長じゃんよ?学園都市の『裏』ってヤツも少しは知ってるって事じゃん」


一方「………何で」

黄泉川「ん?」

139: 2015/03/18(水) 21:28:41.83 ID:kpNG1u3l0
一方「何で……おれを住まわせてくれたンだ…?」

黄泉川「………………」

一方「だってよォ…こんな化け物みてーな能力を持ってるおれなのに…マトモじゃねーのに…なんで」

打ち止め「あくせられーた…」

一方「なんでだよ…黄泉川」

黄泉川「それは……………」



…………………………………………

140: 2015/03/18(水) 21:30:43.61 ID:kpNG1u3l0
5年前

ワーワー!キャーキャー!

園長「あらあら!わざわざありがとうございますこんなところまで!」

黄泉川「いえ…これも仕事ですから」

園長「大学に通いながらアンチスキルとしての仕事もしていると聞きましたが大変なのですねぇ…さあさ!こちらです」

黄泉川(まったくじゃん…新米だからってこんな学園都市のはずれの養護施設にパトロール!?やることやったらぱっぱと帰ろう)ファ〜ア…

141: 2015/03/18(水) 21:31:43.11 ID:kpNG1u3l0
黄泉川「にしても沢山の子供がいますね」

園長「ええ、ここには置き去り(チャイルドエラー)である子供たちを保護する施設なのです…実験で使い物にならないとされてしまった子供たちです」

黄泉川「なるほど…」

黄泉川(…チッ!いつ聞いてもヘドが出るじゃん、学園都市の構造は相変わらず狂っている…多くの人が本性を知らずに…)

園長「でもこの施設の子供たちはみんな元気で明るいのですよ?」ニコッ

コッチコッチー!パスパース!

黄泉川「確かに……って!そこのヤツ!前見ないと転ぶじゃんよ!!」

142: 2015/03/18(水) 21:32:18.32 ID:kpNG1u3l0
男の子「こっちこっちオアアアアアア…あっ!」ステン!

園長「まあ!大丈夫!?」

黄泉川「かぁー…言わんこっちゃない」

男の子「いててて…すりむいちゃった」

黄泉川「園長先生、消毒薬か何か…」





???「おーい!大丈夫かァ?」タタタ!

143: 2015/03/18(水) 21:33:34.25 ID:kpNG1u3l0
男の子「みちゆき!」

黄泉川(みちゆき…?)

一方「オイオイ前見てねェから転ぶんだよォ〜…よっと」スッ

黄泉川「うん?傷口に何を…」

男の子「うっ!」ピタッ

黄泉川(…なっ!?)

一方「これでよし!血は止まったぜェ」

男の子「ああ、悪いなみちゆき!いつもありがとよー!」ニッ!

144: 2015/03/18(水) 21:34:27.74 ID:kpNG1u3l0
黄泉川(コイツが手をかざした傷口が塞がった…?聞いたことない能力じゃん!)

「さっすがみちゆき!」

「あいかわらずすごいね!」

「グッド!」

一方「へっへっへ!よせやい!!」

ワイワイ !

黄泉川「園長先生…あの子は?」

園長「うふふ…彼は名前は東方道行、みんなの中心人物ですよ」

145: 2015/03/18(水) 21:36:29.54 ID:kpNG1u3l0
黄泉川(ひがしかたみちゆき…)

園長「実は…その名は彼の本当の名ではないのです、しかも『レベル5』の資質を持つといわれ研究所で育ったそうなのです」

黄泉川「レベル5…!?そんなとんでもない能力を持つ子がなぜ…」

園長「はい、あまりに反抗的な態度をとったり機材をめちゃくちゃに破壊したり…手に負えなくなったせいでこの施設に預けられてしまったのです」

黄泉川「え…?あの性格でですか?」

園長「私も信じられませんよ!始めて彼がここに来た時も荒くれた態度は微塵も見せず、大変穏やかで優しい子供でした…現に今も」


男の子「おっし!サッカーの続きやろーぜ!!」

一方「おうっ!」


黄泉川「…なるほど」

園長「彼は本当に不思議な子…でも、人を惹きつける魅力があるのは確かですね」フフフ

146: 2015/03/18(水) 21:38:34.96 ID:kpNG1u3l0
黄泉川「……おい!そこのボウズ!」

一方「へっ?おれかァ?」クルッ

黄泉川「そうじゃん、友達の傷を治してやるなんてすげーじゃんよ!」ワシャワシャ

一方「なーに!当然のことをしただけだぜェ!」ヘヘヘッ!

黄泉川(確かに…気持ちのいいヤツじゃん!)フッ

一方「ところでねーちゃんさァ〜アンチスキルなンだろ?」

黄泉川「その通り!まだ新米だけどな」

一方「アンチスキルってカッコいいよなァ〜!人を守る仕事っていうかさ、憧れるぜェ…」

147: 2015/03/18(水) 21:40:51.32 ID:kpNG1u3l0
黄泉川「へぇ…」

一方「おれも前にある人に助けてもらったことがあってよ!その人みたいに人を元気づけたり、悪いヤツらから守ったりしたいと思ってンだ!!」ニッ!

黄泉川「…フッ!子供のクセに中々立派なヤツじゃん!ほれほれ!」ワシャワシャワシャ

一方「げっ!そンなになでねーでくれよォ!」

黄泉川「やめてやんねーじゃん!ほれほれほれほれ!!」ワシャワシャワシャワシャ

一方「う…うへーっ!恥ずかしいッ!!」

黄泉川「へへへへ………」


…………………………………………


黄泉川「……別に」

148: 2015/03/18(水) 21:42:52.56 ID:kpNG1u3l0
黄泉川「『こいつなら大丈夫』…そう思っただけじゃん」

一方「…………!!」

黄泉川「それに」ポン

打ち止め「え?」

黄泉川「現にアンタはこの子を守ったんでしょ?ほら!あたしの読み通りじゃん!」ニッ!

一方「黄泉…川…」

芳川(愛穂は相変わらず人を見る眼があるわね、ふふふ…)

黄泉川「アンタが一位だろーがレベル5だろーがあたしの『家族』であるのは変わりがないじゃん…それに今日一人『家族』が増えた!」

打ち止め「もしかして…わたしのこと!?」

黄泉川「もちろん!よろしくな打ち止め…いや、ミカサ!!」ニコ!

打ち止め「……うん!うんっ!!」

一方「………………」

芳川「ほらほら長男くん?しんみりしてないでしゃっきりしなさいな」ニコ 

149: 2015/03/18(水) 21:45:28.27 ID:kpNG1u3l0
一方「…うっ!うるせェ!しンみりなンかしてねえーよッ!!」ゴシゴシ!

黄泉川「おいおい!?頼りない兄貴じゃん!」

打ち止め「えへへ!あなたのそんなところも素敵だよってミカサはミカサはお兄ちゃんを褒めてみたり!」

芳川「あらあら、それでも第一位なの?」

一方(そうか…『家族』かァ……へへへ)

一方「頼りねえ長男だがよォ…これからもよろしくなァ!みんな!!」ニッ!

黄泉川「おう!」

打ち止め「よろしくねお兄ちゃん!!」

芳川「ええ」ウフ

一方(おれが…この先守ってみせる!かけがえのない『家族』を!もう逃げたりしねェ!!絶対に!!)


ドォーーーーーz__________ン!!

150: 2015/03/18(水) 21:47:16.53 ID:kpNG1u3l0
黄泉川「しかし…ミカサの部屋はどうするじゃん…?部屋足りないし」

打ち止め「お兄ちゃんと一緒の部屋でいいかも!」

芳川「それは色々とヤバいわね」

ワイワイ!

一方(家族かァ〜…意外といいもンだな…なんてなァ)フッ

一方「……ン?ちょっと待て…」

家族構成
黄泉川、オレ、芳川、打ち止め

女、男、女、女

3:1

3:1…

一方「オイ…これって……」

151: 2015/03/18(水) 21:48:42.33 ID:kpNG1u3l0
それから結構楽しかった東方道行の生活はとても苦しいものとなった…

一方「ただいまーっと…フゥ、なんかおもしれェテレビでも…」ピッ


打ち止め「わーい!一番風呂もーらいってミカサはミカサはシンゴーシンゴー!」タタタタタ!

芳川「こら!裸で走り回るのはやめなさい!!」

一方「」

152: 2015/03/18(水) 21:49:30.23 ID:kpNG1u3l0
一方「あ〜トイレトイレ…」ガチャ

芳川「あら道行?ごめんね、カギかけるの忘れてたわ」

一方「」

芳川「ちょっと待ってね、もう少しで終わるから…んっ」ブルッ

一方「」バタン

155: 2015/03/18(水) 21:54:57.04 ID:kpNG1u3l0
カポ-ン…

一方「あ〜…風呂ってのは気持ちいいモンだなァ…」

一方(さて…そろそろ出)

…ガラッ!

一方「…へ?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

黄泉川「道行ィ〜…ヒック!お風呂…一緒にいいかじゃん………?久しぶり(小学校ぶり)に…………ね?」ヒック…

一方「」

156: 2015/03/18(水) 23:13:02.59 ID:kpNG1u3l0
一方「…おし!今日は寝る前に例の女優の本を…」ゴソゴソ

打ち止め「 ねーねーお兄ちゃん!」ガチャ!

一方「うおわッ!?の、ノックくらいしろよ!!」アセアセ

打ち止め「きょうはヨミカワもヨシカワも家にいないの…ので、お兄ちゃんと一緒に寝かせほしいの!」ニコッ!

一方「…ので、っていい訳ねーだろォ!?後戻りできね……」クワッ!

打ち止め「…………」グスッ…

一方「うッ………!」

157: 2015/03/18(水) 23:14:41.78 ID:kpNG1u3l0
……………………

打ち止め「えへへ…!おやすみお兄ちゃん♪」ピタッ

一方「」

一方(やっぱバカじゃねーかオレェ!?こ、こんな状況で寝られる訳………!!)






………………………………

打ち止め「……………むにゃむにゃ」スースー…

一方「…寝られる……ワケ…ねーだ………zzZZ………」ガーガー…

159: 2015/03/18(水) 23:38:18.46 ID:kpNG1u3l0
次の日、ぶどうヶ丘学園

キンコンカンコーン

一方「…………」ホケー

輝泰「うぉいっ道行!…あれ?どこ見てんだ…?」

康二「た、魂がぬけてる…レクイエム!?」

一方「アー…よう、二人とも」クルリ…

160: 2015/03/18(水) 23:40:12.09 ID:kpNG1u3l0
輝泰「お、おう……ところでよ、前言ってたあの女優の本貸してくれねーか?おれもファンになるかも!」

一方「……………捨てた」

康二「へ?」

一方「捨てちまったよ、今日の朝」

輝泰「なっ…!お前あの女優の大ファンじゃ…」

一方「なンか……どうでもよくなっちまってよ……わからねーンだけど」

輝泰(こ、これは…)

康二(こわれてる…)



一方「…あれ?ここどこだっけ……まあ……いいかァ」ホケー

165: 2015/03/19(木) 21:03:46.13 ID:p7K7aRAg0
某日、イギリス大通り

キミガッ!ナイテモッ!ナグルノヲヤメナイッ!!ヤメロオオオオオWRYYYYY!?オルソラヘンハモウトックニオワッタ!サホウガナットランゾ!!

ローラ(オルソラの救出は成功…ステイル!大義であったぞよ!苦しゅうない!苦しゅうない!)ニャハハハ!

ステイル(心にもない賞賛をどうも…あなたもこんな結果になるのは予想していたのでしょう?むしろ『法の書』が偽物であったことも気づいていたのでは?)

ローマ(あらあら?なんのことかしら?ローラわかんなーい☆オッケー!ウフフ!)キャピ☆

ステイル(…いい歳して恥ずかしくないんですか?)ジトッ

ローラ(なっ…!?わたしはまだまだ若けるのよ!!ま、まだ2◯歳……だし!)ガ-ッ!

166: 2015/03/19(木) 21:05:59.44 ID:p7K7aRAg0
※魔術で会話しています
ステイル(ま、あなたの歳なんて氏ぬほどどうでもいいですね…予想してなかったなら何なんです?単なる人助けですか?相変わらず情に弱い方ですね…)ハァ

ローラ(ぐぬぬ…!仮にも私の部下
なのにぃ……ふーんだ!!私はその先を見据えて今回の作戦を実行させたんだもーん!!)プンスカ

ステイル(先を見据えて?)

ローラ(その通り!私が今回狙っていたのは『天草式』を傘下に入れることたりけるのよ!そして…)ニヤ

ステイル(ローラ…あなたまさか…!)

167: 2015/03/19(木) 21:07:25.88 ID:p7K7aRAg0
ローラ(そう…神裂火織を私達の監視下にいれることなりよ!)

ステイル(…………)

ローラ(神裂火織は世界に数人しかいない聖人の力をもってはいるけど、自分の信念のおもむくままに行動する予想できない人物…もし彼女をコントロールすることができれば我がイギリス正教はさらに力をつけることができると思わなくて?)ニコッ

ステイル(なるほど…合理的な目標だ)

ローラ(そうそう!少しは見直した!?)フンス!

ステイル(…果たして思い通りになりますかね?)

ローラ(…んなっ!?)

168: 2015/03/19(木) 21:10:26.99 ID:p7K7aRAg0
ステイル(彼女は道理に合わない事を決して許さない性格なのは僕が知っている、それに……)

ローラ(…それに?)

ステイル(……僕もそーいう性格をしているものでね、正しいと思わなければ従うつもりはありませんよ)

ローラ(にゃっ…にゃにぃーっ!?)

ステイル「それではアークビショップ、せいぜい飼い犬に噛まれないように…僕は学園都市の調査に戻ります、最近は内部で派閥争いが起こりつつあるようですし」クルッ

ローラ「ちょ、ちょっと……!!」

ステイル「あ、それと日本円をかなり多めに用意しといてください、それでは」


スタスタ…

ローラ「………行っちゃった」

ローラ(…はぁ、上条当麻…厄介な種をまいてくれたものね?でもまぁ…あーいうタイプも嫌いじゃないけどね!フフフ……)



サンライトイエローオーバードライブッ!!GYAAAAAAAA!!ギャクニカンガエルンダ、ナグラレチャッテモイイサト…

169: 2015/03/19(木) 21:12:07.18 ID:p7K7aRAg0
同時刻、学園都市研究所

…ドッゴォオオオオオオオオオオオオン!!

「な、なんだとォーッ!?私達の取引がバレたとでも……!!」

「大量のロボットが襲ってくるッ!!」

ロボ『スカッとするぜーッ!!』ガガガガガガガガガガ!!

「うわああああああああ!!」

「おい……なんかてめーの顔見てきたらムカついてきたぞ!!氏にやがれッ!!」ドゴッ!

「何を言って………………上等だコラーッ!!」ボゴッ!

「仲間割れしてる場合じゃ…………二人ともかかってきやがれーッ!!」バゴッ!

「そ、そのシャボンに触れるなっ!!……あっ、あばばばばばばばばば!!」バリバリバリバリバリバリ!!

「シャ、シャボンから電撃が!?無数に飛んでるぞッ!!」

「い、一体何が起こってんだぁああああああ!?」

170: 2015/03/19(木) 21:13:37.53 ID:p7K7aRAg0
…バァアアアアアアア-ッ!!

「!!」

「うぐっ!?何だ!?」


??「さ〜て…そろそろ決めちゃうよん!!」バサッ!

「な、なんだあの翼は!?」

「白い光が…ーーーーーーーーーーー








…カッ!

171: 2015/03/19(木) 21:14:56.39 ID:p7K7aRAg0
……………………………

シュウウウウウウ……

心理定規「ふぅ!これで今回のお仕事もおしまいね」

ジュリアス「ま、たいしたモンじゃなかった…」

ルドルフ『どうだァーッ!?俺の新型サイボーグ軍団はァ!?俺の科学力は学園都市一ィイイイイイイイ!!できんことはなィイイイイイイイ!!』ピガガーッ!

ジュリアス「うっ、うるせえ!無線で叫ぶな!」

垣根「はぁーあ…つまんねえ仕事だぜーッ!もっとさぁ心高まるよーな仕事はねーのかよォ!?」ボリボリ

心理定規「あんたねぇ…」ハァ

172: 2015/03/19(木) 21:18:20.08 ID:p7K7aRAg0
雑魚「こ、このガキどもが…!!」グググ…

垣根「あり?」

ジュリアス「ムッ…まだ意識あるやつがいたのか」

雑魚「これ以上なめられてたまるかッ!雑魚部隊コマンドーのドノヴァンのナイフを食らうがいいッ!」サッ!

心理定規「あらら…」

垣根「おいおっさん!ナイフなら右のポケットに入ってるぜ?」

雑魚「あ…あれ?」ゴソゴソ

雑魚(ま、まさか……)ソォオオ…

心理定規「ご名答っ!」

雑魚「デッ!?」ギラリ

173: 2015/03/19(木) 21:20:45.14 ID:p7K7aRAg0
垣根「そして『なんでナイフの事分かったんだこの野郎!』と言う!」ビッ!

雑魚「な、なんでナイフの事分かったんだこの野郎!…………ハッ!?」

垣根「あんたの右腰には銃のホルスターがついている!それが邪魔をしてフツーはポケットに物を入れづらいだろォーッ!?……っらぁ!!」ボゴッ!!

雑魚「ギャプゥーッ!?」ドッシャア!

ルドルフ『やれやれ!これはもう一度確認しといた方がいいんじゃないのかァ?』

ジュリアス「そうだな…手分けして確かめよう」

垣根「えーっ!?めんどくせぇなぁ〜!!」

心理定規「つべこべ言わずにとっと行くわよ!」

174: 2015/03/19(木) 21:22:54.27 ID:p7K7aRAg0
スタスタ…

垣根「ふぁ〜あ…パッパと終わらせて早く艦これやらねーと……あれ?」

傭兵「うっ……ぐっ……」ハァハァ…

垣根「おやおや…早速だなぁ?」

傭兵「…フン、俺たちはこんなガキにやられちまったのか…」

垣根「そのとーり!だからだまって監獄にブチこまれちまいなスカタン!!」

傭兵「覚悟はできている……好きにしろ」

…ハラリ

垣根「はーん!ヘンテコなプライド持ってるやつに俺は人一倍イジわるで……ん?」

175: 2015/03/19(木) 21:24:24.67 ID:p7K7aRAg0
垣根「こいつは…写真か?」ピッ

傭兵「そっ…それは!!」

垣根「…成る程、家族がいるって訳か」

傭兵「ぐっ………!」

垣根「でもまぁ…」




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

垣根「…俺には関係ねーけどなッ!!」グッ!

傭兵「!!」


……ドゴッ!

176: 2015/03/19(木) 21:28:42.04 ID:p7K7aRAg0
タタタ…

心理定規「んもう!垣根ったら時間かけ過ぎよ!……あら?」

垣根「………」ゴソゴソ

心理定規「いたいた!何やってんのよ!」

垣根「ん?メジャーか、見てのとーり身体検査だぜ」

心理定規「身体検査?その気絶してる人、服から見ると警備員みたいだけど……」

警備員?「……………」ピクピク…

177: 2015/03/19(木) 21:32:18.03 ID:p7K7aRAg0
垣根「ああ、この施設の警備員でブッ潰した組織とは無関係の人間みてーだな…何も持っちゃいねーや」

心理定規「そう…ならいいわ!早く撤収するわよ!」

垣根「へいへ〜い…」ムクリ

心理定規「さっさと来なさいよー!」タタ-ッ!

垣根「………確かに」チラリ 

警備員?「……………うう」

垣根「何も持ってなかったぜ…『一番大事な物』以外はな…」クルリ 

178: 2015/03/19(木) 21:34:44.48 ID:p7K7aRAg0
脱出用ヘリ内

ジュリアス「やっと来たか…おせーぞ垣根!!」

垣根「へへっ!わりーわりー!」

ルドルフ「さてさて、メジャーから重大発表があるみたいだぜ?」カタカタ…

垣根「重大発表…?まさかあの一攫千金任務の事か!?」

心理定規「その通りよ、今さっき作戦内容が送られてきたわ!」

垣根「キタキタキターッ!それでっ!どんな内容なんだ!?僕ちゃん頑張っちゃうもんねー!!」

ジュリアス「おめーはその事しか頭にないのか!まったく!」ガシガシ!

垣根「う、うるせー!人間が欲に忠実なのは悪いことじゃねーだろ!?」

179: 2015/03/19(木) 21:38:49.08 ID:p7K7aRAg0
心理定規「はいはいお静かに!内容は…『ピンセット』の回収?どういうことかしら」

垣根「ピンセットォ〜?なんかの隠語か?」

ルドルフ「聞いたことがあるぜェー?学園都市の最新技術が使われたとんでもない発明品だそうだが」

ジュリアス「それを奪還してこいってワケか」

垣根「ンだよ簡単な任務じゃねーか!どこらへんが特別なんだってーの」

心理定規「待って!まだ続きがあるわ…えーと、フレメア・セイヴェルンの…」

ジュリアス「なに…?」

ルドルフ「フレメア・セイヴェルンだと?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

心理定規「っていう名前の人の……『捕獲』?」

垣根「オイ………なんつった?」ピクリ

182: 2015/03/19(木) 23:04:16.29 ID:p7K7aRAg0
……………………

打ち止め「わーい!おっかいものおっかいものー!お兄ちゃんとおっかいものー!!」ランラン!

一方(し…正気に戻ったが…なんてことを…俺の秘蔵のコレクションが…)ドヨーン

打ち止め「ねーねー!お兄ちゃんとミカサはミカサは元気いっぱいに話しかけてみる!」

一方「何だァ…?つーかお兄ちゃんって言うのやめろォ…色々やべえから」

打ち止め「あらためて言いたいの!私が助かったのはお兄ちゃんが『立ち向かって』くれたから!!ほんとーに感謝してるってことを!!」

一方「…前にも言ったが俺だけの力じゃねェよ、優しくて頼もしくて(一部変態的な)おめーのねーちゃんたちのおかげだっつーの」

183: 2015/03/19(木) 23:06:08.75 ID:p7K7aRAg0
打ち止め「うん、分かってるよ!…でもね、でもね…」

一方「アン?」

打ち止め「この先も…私の…私の『傍に立って』くれる…?」

一方「そりゃあ…」

打ち止め「わたし…こわいの、また一人ぼっちになっちゃうのが…ずっとずっとヨミカワにヨシカワにシスターズに…あなたと一緒にいたいの!!…だから」ウルッ

一方「…ハァー」




…ポン

打ち止め「えっ…?」

184: 2015/03/19(木) 23:10:10.37 ID:p7K7aRAg0
一方「たりめーだろォ?家族…妹を守ってやれずに何が兄貴だよ」フッ

打ち止め「お兄ちゃん…!」

一方「ホレ!とっとと買い物を済まして岩男4やるぞォ!」ニッ!

打ち止め「…うんっ!!」ニパッ!


スタスタ…

打ち止め「ねぇねぇ!それともう一つ聞きたいことがあったの!」

一方「何だ?」

打ち上げ「わたしを助けてくれた時ね、『誰か』がお兄ちゃんの後ろに立ってたんだよ!あれって…だぁれ?」

186: 2015/03/19(木) 23:12:14.95 ID:p7K7aRAg0
一方「ハァ!?おれの後ろに誰か居ただァ〜?ゾッとするこというンじゃねェよ!寝ぼけてたンじゃねーか?」

打ち止め「ええー…でも確かに見えたような…」ムムム

一方「兄貴を怖がらせる妹なンてかまってらンねー!!先に帰っちまうぞォ〜!!」タタタタ!

打ち止め「あっ!待ってよー!!」タタタ!


一方(おれの後ろにねェ…ンなわけ)クル



…シュン

一方「…ねーよな?」




To be continued…

187: 2015/03/19(木) 23:12:46.03 ID:p7K7aRAg0
答えよう!その悪霊の名はッ!!
ラリホー

191: 2015/03/20(金) 22:02:36.54 ID:uddG3/R+0
学園都市、大通り

ワイワイ、ザワザワ…

服部「ホレ!頼まれた『ブツ』が入ってる!装弾数に貫通力、連射性その他色々にカスタムしてあるからよ」ポイッ

浜面「っと…ありがとうございます服部さん、急にすいませんでした」ペコリ

服部「ハーッ!全くだぜ?一応先輩なのによー…いや、んなことはどーでもいい」

浜面「何です?」

服部「おめーの『夢』の進行状態はどうなってる…?」

浜面「…すべては順調です、近々行動を起こします」

192: 2015/03/20(金) 23:02:38.37 ID:uddG3/R+0
服部「…そうか、何か頼みたいことがあったら遠慮なく言えよ?俺にできることならしてやるからよー」

浜面「ありがとうございます…本当に」

服部「その『夢』に賭けているのは俺だけじゃあねぇ…グループ全員、駒場さんもだ!あきらめんじゃねーぞ!!」グッ!

浜面「分かっています、それが僕の生きる目標なのですから」

服部「ヘッ!おめーならマジでやり遂げちまいそうだから恐ろしいモンだぜ!んじゃあ、また何かあったら連絡を…」




フレメア「…あっ!いたいた!はまづらー!!」タタタ!

193: 2015/03/21(土) 00:32:39.09 ID:9E4SOp1d0
服部「な…!?」

服部(な、なんだ!?このパツキンチャーミング両断系JCはッ!!まさか浜面の彼女か!?)

浜面「フレンダ?先に行って下さいと言ったのに…」

フレンダ「つれないこと言うなって訳よ!みんなも待ってるんだから、ほら!」ニヒッ!

絹旗「超待たせないでくださいよー、早く行きましょう!」

滝壺「いつものファミレスでむぎのを待とう」

フレメア「おなかすいたにゃあ!何食べようかなー!」

服部(…ってなんだとおおおおおおおおおおお!?さらに絶対領域太ももJC!隠れ巨O清楚系胃痛女子!外人口リ!?なんだこのラノベのヒロインみてーなヤツらはッ!!)

194: 2015/03/21(土) 01:09:37.52 ID:9E4SOp1d0
浜面「はあ…分かりました、失礼します服部さん」ペコリ 

服部「………」ポカ-ン


ネェハマヅラ-サッキノヒトハチョウダレナンデスカ?フダンカラオセワニナッテルカタノヒトリデス。ナンカシノビノモノミタイダッタワケヨ!タシカニソウダネ…アカラサマニニンジャナノダニャア!

服部「…ハッ!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

服部(は、浜面の奴ッ!!夢があるとか言ってるくせにやってることはハーレム作りかよ!?そんな下世話な夢にオレは賭けてたのかよォオオオオーッ!?)ギリギリ

服部「ち、チクショォーッ!!オレもいつか!くのいちハーレム部隊作ってやらァーッ!!…Wasshoi!!」シュタ-ン!!


オ、オイッ!アノヒトビルトビルノアイダヲトビマワッテンゾ!?ナンカマエニモコドモカカエテタヤツガイナカッタカ…?アイエエエエエ!ニンジャナンデ!?

195: 2015/03/21(土) 01:12:36.11 ID:9E4SOp1d0
いつものファミレス

フレメア「ねーねーみんなっ!私新しいギャグ考えたんだ!それじゃいくよー…『7日で一週間』!!」

滝壺「それはやめておいたほうがいい」

フレンダ「にしても最近調子がいいって訳よ!依頼される任務はほとんど成功、学園都市の同じようなチームの中でも待遇はトップクラスでアジトのグレードも高くなったし!」

絹旗「でも結局集まるのはファミレスなんですよね、超謎です…というか浜面、アジトがあるのになぜ今でも学校の宿舎に住んでいるんですか?」

浜面「みなさんと一つ屋根の下、男の僕が暮らすわけにもいかないでしょう…すいません、ちょっと話しかけないでもらえますか…?」ペラ…ペラ…

196: 2015/03/21(土) 01:14:26.59 ID:9E4SOp1d0
◎月曜日(答、Lunedi)
フレメア「『ルネディ』月曜日! Lunedi」

滝壺「やめろというに」


フレンダ「ていうか浜面…何読んでるの?」

絹旗(こ、この表紙…!)

浜面「これですか?『週間バニーさんのためなら氏ねる』最新号ですよ…」ペラ…ペラ…

フレンダ「えっ!?」

絹旗「はっ、 浜面!?女の子の前で何堂々とエOチな本読んでるんですか!?超意味不明ですっ!!」//////

197: 2015/03/21(土) 01:16:20.32 ID:9E4SOp1d0
浜面「僕はバニーという存在に一種の哲学性を感じています、それは猥雑とは程遠いものなのです…」キリッ

フレンダ(顔はかっこよくキメてるけど台詞で台無しな訳よ…)

絹旗(まさか浜面にこんな趣味があったとは…超完全無欠人間かと思ってました)

フレンダ(でも…も、もし私がバニーのコスプレをしたら…!)ドキドキ

絹旗(したら浜面に…!)ドキドキ



フレンダ「……………」ペターン

絹旗「…………………」ペターン

フレンダ・絹旗((………チクショオオオオオオオオオオオオ!!))Aカァーーーz______ップ!!

浜面「このバニーさんは工口いな………ベネ」

198: 2015/03/21(土) 01:17:51.76 ID:9E4SOp1d0
カランコローン!

イラッシャイマセー!

フレンダ「あれ?」

答、Mercoledi)
フレメア「メェーェ…なんだっけ 忘れたァァァ!ワハハハハハハハハハハハハハハハハッ!」ベロベロベロベロベロ!

滝壺「…………」

絹旗「今入った客はもしかして…」

浜面「………!!」ゾクウッ!

199: 2015/03/21(土) 01:19:31.13 ID:9E4SOp1d0
ツカツカ…

??「ふぅ…」サラッ

「見てあの女の人!」

「ワー!キレーイ!」

「美しい!」

「パンテーン!」

「踏んでFァックしてほしい!」

「シOタコン!」

フレンダ「このベタな登場シーンは…」

絹旗「もしかしなくても…」


スッ

麦野「待たせたわね?みんな」ニコッ

200: 2015/03/21(土) 01:21:49.75 ID:9E4SOp1d0
◎土曜日(答、Sabato)
フレメア「ぜんぜん忘れたァァワハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!…あっ!むぎのおかえりー!!」

滝壺「おかえり、遅かったね」

麦野「ただいまっと、まったく!重要な任務だからって申し送りに時間かけ過ぎよ!」ストン

フレンダ「重要な任務…?」

絹旗「依頼ですか、どんな内容なんです?」

麦野「ええ、みんなが集まったら話したいんだけど…(わたしの)はまづらくんは?」

絹旗「さっきまでいたんですけど…超速でトイレに消えました」

フレンダ(おそらく弱点握られないためな訳よ)

201: 2015/03/21(土) 01:26:59.54 ID:9E4SOp1d0
麦野「あらぁ…恥ずかしがっちゃってぇ!でもそんなところもカ・ワ・イ・イ…ファックしたいにゃあ?」ゾクゾク…

滝壺「オ、オゴーッ!」ベシャアッ!

絹旗「うわぁっ!滝壺さんがストレスのあまり血を吐いた!?」

滝壺「い、胃潰瘍!アバーッ!」

麦野「激しく前後したい…うへへ」ジュルリ


◎日曜日(答、Domenica)
フレメア「『ドメニカ』日曜(スヤァ)…どうかなっ!?いずれは世界進出にゃあ!」フンス!

フレンダ「へ…?あ、うん、かなり大爆笑な訳よ、うん」

206: 2015/03/21(土) 21:47:06.71 ID:9E4SOp1d0
遅ればせながら第15話!
「俺の科学力は学園都市イチィイイイイ!!」
それではスタート

207: 2015/03/21(土) 21:51:20.56 ID:9E4SOp1d0
同時刻、とあるビル

垣根「ふぁ〜あ…艦これも飽きたしやることねぇなぁ〜…うおーい、ルドルフちゃんいるか?」ウィ-ン

ルドルフ「なんだ?いたのか垣根…お前はてっきり『フレメア・セイヴェルン』の方を調べにいってると思ったが、『ピンセット』は俺一人で十分だと話し合ったろう?」

垣根「調べモンなんてめんどっちくてやってられっかよ〜!メジャーとシーザーちゃんにまかせときゃよかろうなのだぁーッ!」ドスッ

ルドルフ「おーおー…こいつはまたジュリアスの雷が落ちそうだぜ…」 カタカタ

垣根「はーん!あいつのビリビリシャボンなんか屁でもねーぜ!?こちとら『未元物質(ダークマター)』の垣根帝督だっつーの!」

208: 2015/03/21(土) 21:53:19.13 ID:9E4SOp1d0
ルドルフ「いつもそれを食らって髪を逆立ててるヤツがよく言うぜ…お前ら二人とも付き合い長いクセに、いつもしょーもないことでケンカするなよ」

垣根「なっ!?事の発端は中学のころアイツがイタリアンレストランでケンカふっかけてきたからだぜぇーっ!元々の責任はアイツにある!」ギャンギャン!

ルドルフ(ジュリアスのヤツは彼女と飯食ってたらコイツがイカスミスパゲッティとばしてきたと言ってたが…)

垣根「ちくしょー…あいつがイチャイチャと見せつけてきやがるから!!その後店主に石鹸でぶん殴られて二人とも掃除させられたがよ…」

ルドルフ「へいへい、ようは腐れ縁ってことだな?もう調整の邪魔をするなよ」カタカタ

垣根「くっそー…シーザーのやつに加えてメジャーもガミガミとよー!たまんねーぜ!!」ガシガシ!

ルドルフ(こんな仲のクセにタッグを組んだら息ピッタリなんだよな…よくわからんヤツらだ)

209: 2015/03/21(土) 21:56:18.02 ID:9E4SOp1d0
垣根「ところでよー…もう例の『ピンセット』にとりかかるのか?」

ルドルフ「ああ、そのために今はコイツの調整中だぜ」

ガシャン…ガシャン…

垣根「ふむ…なんかいかにもって感じなロボだなぁ〜」

ルドルフ「フフフ…これはおれの最高傑作のひとつ!レベル4の能力者…いや!それ以上のものに匹敵する性能をもっているのだァアアアアア!!この学園都市イチの科学力をもつおれの力を見せてやるぜェエエエエエ!」カタカタ!

垣根「おめーの作るロボットは確かに優秀だがうるさくてたまんねーんだよ…」

ルドルフ「それもこのルドルフ・フォン・シュトロハイルの圧倒的な科学力を誇示するためだッ!!垣根!てめーはそこでおれの戦いぶりを見てな!」ビッ!

210: 2015/03/21(土) 21:58:27.28 ID:9E4SOp1d0
同日夜、学園都市高速道

ブロロロ…

麦野「にしても浜面くんってキレイな手してるわよね…こう…モナリザみたいな…」ウフフ…

浜面「運転中にちょっかいかけないでください」

滝壺(切った爪とか集めそう…)

麦野「いやーん!いけずぅ!ところで二人とも、今回の作戦は分かってるわよね?」

滝壺「うん、例の研究所に潜入して…」

浜面「『ピンセット』なる発明品を奪還する、シンプルな作戦ですね」

麦野「ええ、滝壺は周囲の探知、浜面くんはその護衛…そして私が」

滝壺「直接『ピンセット』を手に入れる…これでいいんだよね?」

211: 2015/03/21(土) 23:19:00.74 ID:9E4SOp1d0
麦野「その通り!ところで浜面くんはこのメンツで組むのは初めてよね?」

浜面「はい」

麦野「私と滝壺の能力は知ってると思うけど今回のあなたの役割はバックアップよ、この作戦でチームとしての連携を学んでみて頂戴」

浜面「わかりました、二人ともよろしくお願いします」ペコ

滝壺「こちらこそよろしくね」

麦野「しっかりとね!ほんとは私が手取り足取り教えてあげたいんだけどナー…夜の情事まで、ね?」ウヘヘ…

浜面「拒否します」

滝壺(…はやく着いてよお)キリキリ

212: 2015/03/21(土) 23:21:28.22 ID:9E4SOp1d0
…………………………

浜面「…麦野?通信の調子はどうですか?」

麦野『ばっちりよ!今研究所の中に入ったわ、そちらの準備はいい?』

浜面「滝壺さん…なるほど、分かりました…麦野、どうやら能力者はいないようです」

麦野『オーケーオーケー!それじゃ潜入を開始するわ、能力者がいないからといって警備が手薄なはずはないけど』

浜面「ええ、警備システムやロボット…武装した警備員にも気をつけてください」

麦野『了解、それじゃ少しの間通信は切っておくわ、何かのセンサーにひっかかってもまずいし…ところで浜面くん、私の無事を祈っていやらしい言葉を囁いt』

浜面「通信を切ります、オーバー」ブチッ

滝壺(なれてきたなはまづら…)

213: 2015/03/21(土) 23:23:29.94 ID:9E4SOp1d0
浜面「まったく…頼りになるんだか異常性癖なんだか分からない人ですね」

滝壺「そっ…そこまで言われるいわれは…あるか、うん」

浜面「昔からああだったのですか?麦野は」

滝壺「いや、むぎのは変わったよ…昔に比べてずっと」

浜面「昔に比べて…?」

滝壺「むぎのはね…前のメンバーを任務中に亡くしているの」

浜面「えっ…!?」

214: 2015/03/21(土) 23:29:32.51 ID:9E4SOp1d0
滝壺「前のメンバーには私もいたんだけど、私と麦野以外はみんな…」

浜面「そうだったんですか…」

滝壺「麦野は自分にも他人にも厳しかったの、任務を失敗すれば容赦なく暴力を振るうし…裏切り者が出たら跡形もなく消しとばした…」

………………………………………

「滝壺!へばってないでとっとと敵を補足しなさい!休んでんじゃないわよ!」

「ご、ごめんむぎの…」

「くだらないミスするな!次やったらアタシがアンタを消し飛ばすッ!!」

「ハァー…あんた命が惜しくて情報をバラすなんてねぇ?」

「ゆっ…許してリーダー!!」

「…………ダ・メ・よ」

…………………………………

浜面「………」

滝壺「それにむぎのは敵を痛めつけたり、戦いを楽しんでいる節もあって…私は怖くてたまらなかった…」

浜面「今は…あんなにもみんなの安全を考えているのにですか?」

215: 2015/03/21(土) 23:32:17.35 ID:9E4SOp1d0
滝壺「さっき言ったとおり、任務中にメンバーが全員氏んでしまった…むぎのの目の前で」

浜面「………」

滝壺「私がいる車にボロボロで帰ってきたむぎのは今にも崩れ落ちてしまいそうだった、私はむぎのを支えることしかできなかった」

浜面「それで…」

滝壺「そう…それでむぎのは自分自身を激しく責めた、リーダーとして、今まで自分は何をしてきたのか?何のために『アイテム』を率いていたのか?」

浜面「なるほど…そして彼女はメンバーの安全を第一に考えるようになった、そういうことですか?」

216: 2015/03/21(土) 23:33:04.44 ID:9E4SOp1d0
滝壺「うん、むぎのは優しく頼れるようになったけど…」

浜面「けど?」

滝壺「むぎのは仲間のために自分を犠牲にするフシがある、前に言っていた『どうせ氏にかけた私の命よ』…不安でたまらないよ」ブルッ…

浜面「滝壺さん…」

滝壺「わたしの話はここまで…はまづらにならそろそろ話していいって思ったんだ」ニコ

浜面「…ありがとうございます、信用してくれて」

滝壺「ううん、お礼が言いたいのはわたしのほう…はまづらが入ってくれたおかげでむぎのは前よりも明るくなったもの」

浜面「確かに彼女はイキイキとしてますね…悪い意味で」

217: 2015/03/21(土) 23:33:57.98 ID:9E4SOp1d0
滝壺「いつもごめんねはまづら…むぎのは色々とアレだから」

浜面「慣れてきました…しかしあの性癖も昔の出来事のせいですか?」

滝壺「ううん、あれはもとから」キッパリ

浜面(元からなのか…)ゲンナリ

滝壺「さあ、もうそろそろむぎのが『ピンセット』までたどり着いたころだと思う…引き続きAIMストーカーを」

…ビクッ!

滝壺(…うっ!?)ガクッ!

218: 2015/03/21(土) 23:34:55.53 ID:9E4SOp1d0
浜面「…滝壺さん?」

滝壺「ごっ…ごめん…なんでもないよ…」ゴソゴソ

浜面「具合が悪いみたいですが…その瓶は何です?薬ですか?」

…ゴクン

滝壺「んっ……はぁ…大丈夫、もう大丈夫だから…」

浜面「無理をしないで下さ……ん?」ザッ…ザザザ…

滝壺「むぎのからの通信…ノイズがひどいけど」

219: 2015/03/21(土) 23:36:19.80 ID:9E4SOp1d0
浜面「もしもし?どうしました麦野?」

麦野『はま………つぼ………ピンセ…………… 敵…………別の……………機械の………………』ザザザザザ…

浜面「麦野!?麦野!!どうしたんですか!!」

…ブツン!

浜面「くそっ!通信が!!」

滝壺「…!!」ピクッ!

浜面「一体何が……」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

滝壺「はまづら…むぎのの反応の近くに何かがいる!」

浜面「なっ……!」

滝壺「これは…能力者?…ちがう、人間………じゃない?」

223: 2015/03/23(月) 10:16:37.21 ID:weVXCa7+0
あと3話分ほどありまぁす!
それではスタート

224: 2015/03/23(月) 10:19:27.04 ID:weVXCa7+0
ザッ……ザザザザ…

麦野「……ッ」

???『フフフ…無駄だぞォ〜?周囲に妨害電波を流しているからなあ!無線は使えんぞ?』

麦野「ふん…驚いたわ、私たち以外にも『ピンセット』を狙ってるヤツらがいたとは」

???『それはこっちも同じだ!貴様は別の暗部の人間か?今素性を調べているところだがなァ〜』

麦野「乙女のプライベートを探るなんてあまりいい趣味してないわね?」

???『ほざけェ!こちとらサイボーグだ!人間の道理なんて関係ないんだよォ〜』

麦野「嘘おっしゃい!『動かしている』のは人間のクセに…」

麦野(まさか依頼が被ったのかしら?いや、そんなことが起こるとは考えづらい…なら一体こいつは)

225: 2015/03/23(月) 10:22:57.65 ID:weVXCa7+0
???『ほほぅ…なるほどなるほど!お前は『アイテム』の麦野沈利か!?これはこれは!第4位様に会えると光栄至極なことだなァ!』ガション…ガション

麦野「あらら…バレちゃったか、そうなったらあなたも名乗るのがスジじゃない?ロボットさん?」

???『ならば教えてやろう!こいつは『ホワイトアルバム』!!ロボットであるのにも関わらず能力者の力を持つスゥウウウウウウパァアアアアアアロボットなのだァアアアアアアアアアア!!』ピガガー!

麦野「うるさっ!音量デカすぎよ!!」

???『俺の科学力は学園都市イチィイイイイイイイ!!なのでこのWアルバムは学園都市第4位の貴様よりも強いということだ!!フハハハハーッ!!』ガッションガッション!

麦野(暗部の中に凄腕のロボット技師がいると聞いたけど…確かドイツの?ダメね、情報が少なすぎる!)

226: 2015/03/23(月) 10:25:19.92 ID:weVXCa7+0
Wアルバム「フランスノ『パリ』ッテヨォ…」

麦野「…は?」

Wアルバム「英語デハ『Paris』ッテイウンダガ…ミンナハフランス語デ『パリ』ッテ発音シテ呼ブ、デモ『ヴェネツィア』ハ『ベニス』ッテ英語デ呼ブンダヨォ〜〜〜」イライラ

麦野「な、なんなのコイツ!?」

???『おっと申し訳ない!ホワイトアルバムは高性能だが人工知能にチト問題があってなァ〜…なぜだかいつもイライラしとるのだ』

麦野(ロボットがイライラするってなによ!!)

Wアルバム「オレハゼーンゼン納得イカネェ…ナメテンノカァーーーッ!コノオレヲ!!」ガシンガシン!!

麦野「知るか!」

227: 2015/03/23(月) 15:05:21.46 ID:weVXCa7+0
同時刻、スクールのアジト

垣根「オイオイ!先客がいるなんてどーゆーことだよこりゃあ!?」

ルドルフ「フム…こいつはもしや依頼してきたグループが2つあり、それぞれが『ピンセット』を手に入れようとしている…こんなところじゃあないか?」

垣根「ってーことは…俺たちは上層部のクソ野郎どもの争いに巻き込まれたってことかよ!?」

ルドルフ「ま、そんなとこだろうなァ〜…最近は内部抗争が絶えないとも聞くぜ」

垣根「ケェーッ!気分悪いぜえ!俺たちはてめーらの兵士じゃねーっての!!」

ルドルフ「まぁ待て垣根!相手は『第4位』の麦野沈利だぜ…これはホワイトアルバムの素晴らしい実験データがとれるぞ!!」カタカタ!

228: 2015/03/23(月) 15:14:13.79 ID:weVXCa7+0
垣根(たしか結構マブい女でシOタコンビーム乱射野郎だったか…?他にも3位は電気のガキンチョで5位はパツキンの巨O…7位は重機機関車みてーな紳士だったな、1位は名前しか知らねーが…)

垣根「ちと相手が悪くねーか?メルトダウナーの光線の威力はやべえらしいぞ」

ルドルフ「フフフ…安心しろ、麦野沈利の能力はホワイトアルバムと相性抜群だ!!ヤツを再起不能にして俺の技術力の裏打ちにしてやるぜェエエエエエ!!」

垣根「…ま、ここでやられちまうならその程度のヤツだったってことかもなぁ〜おれはここでマンガ読んでるから勝手にやってくれ」ゴロン

ルドルフ「期待して待ってな麦野沈利ィ!俺の科学の礎となるがいいぜッ!!」ギン!

229: 2015/03/23(月) 15:19:34.37 ID:weVXCa7+0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ルドルフ『さぁーて…最後通告だ、この『ピンセット』から手を引け!今なら再起不能程度で許してやらんこともないぞォ〜…ン?』

麦野(あの『ピンセット』が入っていたであろう箱…ものすごい力でこじ開けられているわね、機械ゆえのパワーってことしら?その力でまともに食らったらヤバイわね…けど)

麦野「そうねぇ、あなたは再起不能…いわばスクラップになるわけね?」ニヤリ

麦野(ここで引くわけにはいかないッ!)ギン!

ルドルフ『くっ…クククク!!そう言うと思っていたぞッ!!これで心置きなく戦闘テストができるというワケだ!!ホワイトアルバム!ヤツを抹殺せよォオオオオオオオ!!』

Wホワイト「チクショオーーーー!!ムカツクンダヨ!コケニシヤガッテ!ボケガァーッ!!」グゥイーン!!

麦野「来なさい!鉄屑にしてあげるわ!!」グッ!

230: 2015/03/23(月) 15:20:22.15 ID:weVXCa7+0
麦野(あのオモチャは能力を持ってるらしいけど…)キィイイイ…

麦野「まずは先手必勝よ!!食らえッ!!」 ドゴオッ!!

ギュウウウウウウウ!!

ルドルフ『…フン!』スタンッ!

ボゴンッ!

麦野「!?」

麦野(なんて反応速度してるのよ!あそこまで引きつけて避けるとは…)

ルドルフ『フームフムフムフム?これが第4位殿のメルトダウナーかあ!床をまるまる抉り取ってしまうとは恐ろしい威力だな!!兵器作りの参考になるぞ…』ピガガ

231: 2015/03/23(月) 20:54:13.40 ID:weVXCa7+0
麦野「なるほど…ただのオモチャじゃないみたいね?」

ルドルフ『おれの作るオモチャは一味違うぜェーッ!!そして!これがッ!!』ベキベキベキ…

麦野「なっ…!」

麦野(ロボットの腕に…ツララが生えた!?)

ルドルフ『白の記憶(ホワイトアルバム)の能力だァアアアアア!!』

Wアルバム「クソッタレガァアアアアアアアーッ!!」ビシビシビシビシビシビシ!!!

麦野「ッ!!」シュタッ!

232: 2015/03/23(月) 20:56:52.86 ID:weVXCa7+0
バキバキバキバキ!!

麦野「立っていたところの床が丸々凍結しているですって…!」タッ!

ルドルフ『フハハハハーッ!見たか!これこそ氷系能力者のパーソナル・リアリティを擬似的にプログラミングし、機械による超低温発生装置を組み合わせた最強のロボット能力者なのだァーッ!!』ピガガガーッ!

麦野(氷塊が壁までも凍らせている…確かに相当高レベルの能力といっても過言じゃないわ!)

Wアルバム「クソガァアアア!避ケテンジャネーゾコラーッ!!」グゥイーン!

麦野「そりゃ避けるわよ!」

ドドドドドドドドドドドドドドドド

ルドルフ『それでは!本日をもって学園都市第4位は欠番となるッ!!安心して氏ぬがいいぜーッ!!』ピガーッ!

麦野「…フン!たかが機械に『アイテム』のリーダーがなめられてたまるもんですか!!破壊の光線…メルトダウナーの威力ッ!見せてあげるわ!!」ザッ!!

233: 2015/03/23(月) 20:58:13.85 ID:weVXCa7+0
麦野「出せる光線は一発ずつって訳じゃないわよ!…ハァッ!」ドギュドギュウン!

Wアルバム「!!」ギュイーン!

ルドルフ(ムッ…連射が可能なのか)

麦野「まだまだっ!!」ドギュウン!

Wアルバム「…クソガッ!!」ベキベキ!!

ボゴォン!

麦野「あら?その氷とんでもなく硬いのねぇ!ま、一発当たれば砕けちゃうみたいだけど?」

ルドルフ『超高密度の氷を一発で砕くとは…やはり凄まじい破壊力だぞメルトダウナー!!次に作るサイボーグは貴様の能力のコピーに決めたぜェーッ!!ウハハハーッ!!!』ピガガー!

234: 2015/03/23(月) 21:08:07.49 ID:weVXCa7+0
ルドルフ『麦野沈利!そのためにも貴様からは充分な実験データを取らねばならん!!すぐにくたばってくれるなよォーッ!!』

Wアルバム「ボケガァーッ!!」ビュゴォオオオオオ!!

麦野「はっ!」シュタン!!

ルドルフ『運動能力も中々!!いいぞいいぞォー!!』

Wアルバム「ハァァァ…」ベキベキ…

麦野「器用なロボットね!氷の槍を作るとは、『高性能かき氷機』に改名したほうがいいんじゃない?」ニヤリ

ルドルフ『ほざけぇ!超硬度の氷槍を食らえい!!』

Wアルバム「ッラァアアアアーッ!!!」ブウン!

235: 2015/03/23(月) 21:12:09.77 ID:weVXCa7+0
麦野(回避は間に合わないわね…なら!!)ギュイイ…

ガギィイイン!!

麦野「…っと!超密度って本当かしら?たいしたことないわね!」シュウウウウウウ…

ルドルフ『ほほう…防御に使うとは!しかしィ!』

バキキキキキキキキ!!

麦野「うっ…!足が!!」ピキン

ルドルフ『捕らえたぜェーッ!!氷槍に気をとられたみたいだなァ!?』

236: 2015/03/23(月) 21:14:19.99 ID:weVXCa7+0
麦野(ぐっ…ガッチリと固まってるわ、抜け出せない!)グッグッ

ルドルフ『ハッハー!なかなか健闘した方だがもうオシマイだ!その氷は貴様を捕らえて離さんぞ!!』

麦野「くっ!」

ルドルフ『これでおれの科学力が貴様を勝っている事の証明となった!…それではッ!貴様を見事な氷像にしてくれよう!』

Wアルバム「アァアー…」ジリジリ…

麦野「ぐ…脱出を!」ギシギシ!

ルドルフ『ゆけホワイトアルバム!!コイツを氷漬けにせよォオオオオオオオ!!』

Wアルバム「…ムカツクンダヨォオオオオオオオ!!」ゴアアアアアアア!!

麦野「こ、このままじゃ…!」

ルドルフ『無駄だァーッ!貴様はここで氷のオブジェとなるのだァアアアア!!とどめをさ…』


麦野「………なんてね!!」ニヤッ!

237: 2015/03/23(月) 21:15:21.46 ID:weVXCa7+0
ルドルフ『なっ!?』

麦野(威力を最小限に調整して…)シュイイ…

麦野「…はあっ!」ドシュッ!

…バキィン!

ルドルフ(なっ…何ィイイイ!威力を極限まで削って足の氷を破壊しただと!?)

麦野「フッ!」スタン

Wアルバム「アァン!?」 スカッ!

ルドルフ『し、しまった!避けろホワイトアルバム!!』

麦野「スキだらけよ!食らえッ!!」ドゴォッ!

Wアルバム「ウ、ウゴォオオオッ!!」ボッゴォオン!

238: 2015/03/23(月) 21:17:01.42 ID:weVXCa7+0
麦野「よっと!これ貰っとくわよ?」パシッ!

Wアルバム「グガッ!!」ドシャ!

麦野「へえ〜これが『ピンセット』か…意外と小さな箱なのね?」フン

ルドルフ(ぐっ…ぐぬぬぬぬ!『ピンセット』が入った箱を取り落としてしまったのか!!!)

麦野「さてさて…望みの物も手に入ったことだし、あとはあんたをスクラップにするだけよね?」

Wアルバム「グ…ガ…クソ…ガ…!!」ギギギ…

ルドルフ『…正直貴様をナメていた、能力の強大さゆえにレベル5とされ、しかしながら応用力のなさで第4位に甘んじていると聞いたが…』

麦野「応用力ねぇ…」

ルドルフ『かなり自分の能力を使いこなしているようだ!!…フフフフッ!!ますます貴様の能力が欲しくなったぞォオオオオオオオ!!』ピガガガガガー!

麦野「あらあら!この後に及んで何を言っているのかしら?さんざん言ったでしょう…スクラップにすると!!」ギン!

239: 2015/03/23(月) 21:18:51.76 ID:weVXCa7+0
麦野「それじゃあ『コレ』を使ってみますか!」 サッ!

ルドルフ((ムッ…?あの小さな三角形が並んだような道具は…))

麦野「有能な科学者さんならご存知かしら?これは拡散支援半導体(シリコンバーン)よ!」ナマエナガイワネ

ルドルフ『あるタイプの能力者の戦闘をアシストするという道具…完成していたのか!?』

麦野「フン!知っているなら今から何が起こるか…分かるわよねッ!!」ブンッ!

ルドルフ『!』

240: 2015/03/23(月) 21:19:50.05 ID:weVXCa7+0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

麦野「そして味わいなさい!シリコンバーンによって拡散する光線…」グッ!

Wアルバム「………ギ」

麦野「前方170度の原子崩し(メルトダウナー)を!!!」ズヒュッ!!




…ドパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパ!!!!!

ルドルフ『ヌウゥゥッ!!』

241: 2015/03/23(月) 21:21:24.19 ID:weVXCa7+0
麦野(シリコンバーンによって拡散する光線は細くなり威力が失われるわけではない…むしろ研ぎ澄まされる事で貫通力は強化されるッ!)

Wアルバム「グッ…!」ビキビキ…

麦野「氷の装甲なんて無駄よ?全身貫かれて蜂の巣になりなさい!」

ドドドウドウドウ!!

ルドルフ『………』

麦野「チェックメイトよ!!『ピンセット』は私たちが貰い受けるわッ!!」ビッ!

242: 2015/03/23(月) 21:22:09.77 ID:weVXCa7+0
シュゴォオオオオオオオオ!!


ルドルフ『まさか……』

麦野「…え?」

麦野(避ける素振りも見せず何を…!?)




ルドルフ『…この機能を使う事になるとはなぁ!!』ピガガーッ!




…クンッ!

243: 2015/03/23(月) 21:23:26.07 ID:weVXCa7+0
麦野「なっ…!」


ドバッドバッドバッ!

ルドルフ『フゥー…正常に機能しているようだなァ〜?』

麦野「な….んで…」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

麦野「どうして…どうして一発も当たらないの!?」

ルドルフ『ククク…動揺したな?ホワイトアルバムッ!!』

Wアルバム「クソッタレガァッ!!」ドッ!

244: 2015/03/23(月) 21:24:45.08 ID:weVXCa7+0
麦野「しまっ…うぐぅ!!」ボゴォッ!

ルドルフ『クリーンヒット!!見事にタックルを食らったなァ!!』

バゴオッ!

麦野「…ガフッ!」ブッ!

ルドルフ『血反吐を吐いたか…内臓にダメージを受けたようだなァ〜』

麦野「うっ…ぐっ!」グググ…

麦野(ぬかったわ…動揺してる間にまともに食らったわね、しかしさっきのは…外したワケじゃない!『曲げられて』いた!光線を!!)

ルドルフ『これだけのダメージを食らっても『ピンセット』を離さないとは立派な精神力だな!さすが第4位と言ったところかァ!?』

麦野(ダメ…反撃しなきゃ!)ググッ…

245: 2015/03/23(月) 21:26:36.60 ID:weVXCa7+0
ルドルフ『おおっとお!!』

ビュゴオオオオ!!

麦野「うぐっ!」ドガッ!

麦野(て、手首が壁に縫い付けられた!?)グッグッ!

ルドルフ『貴様の能力…メルトダウナーの光線は手の平から打ち出すのだろう?ならば手首を拘束すればいいのだ!!簡単なことだぜぇーっ!!』ピガーッ!


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ルドルフ『さぁ〜て、このまま近づいて貴様から『ピンセット』を奪い…貴様を氷漬けにしてオシマイだ!!』

麦野「ぐっ!!」

ルドルフ『フフフフ…まさか隠し球を使うことになるとは驚いたが!やはりおれの科学力は超能力者を凌駕するということが証明されたワケだなぁ!?』ピガーッ!

麦野(くっ…このままじゃマズイわ!こうなったら自爆覚悟で攻撃を…!!)ギュイイイ…

246: 2015/03/23(月) 21:27:58.65 ID:weVXCa7+0
ズキッ!

麦野「うぐっ!?」

ルドルフ『おおっと!?ヘタな動きはするなよ?ヘンテコな姿勢で固まる羽目になるぞぉ〜?』

麦野(だめだわ…頭を打ち付けたせいで演算が乱れて…!)

ルドルフ『…それでは!!今日ただいまをもって学園都市第4位は空白となる…さらばだ!麦野沈利ィイイイイイイイイ!!』ピガガガガガガーッ!!

Wアルバム「クタバリヤガレェーッ!!」ゴウッ!

麦野「くそっ…くそっ!」グググ 

麦野(こんなところで…こんなところで私は!私は氏ぬわけにはいかないのに!!)ギリギリ…!

247: 2015/03/23(月) 21:29:02.94 ID:weVXCa7+0
…カチリ

Wアルバム「…アン?」クルッ

麦野「!!」


ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン!!!!

Wアルバム「ウォオオオッ!?」ギャギンギャギンギャギンギャギン!!

ルドルフ『なっ、何だぁーーーーーーッ!?この銃撃!!一体誰が!?』ピガガガーッ!?

麦野「あ…あなたは…まさか!!」


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

浜面「麦野…無事ですか?」ジャキンッ!

251: 2015/03/25(水) 11:06:12.15 ID:RaVR6e9/0
麦野「は、浜面くん…!」

浜面「申し訳ありません、遅れてしまって」チャキッ

ガンガン!

麦野「ッ!」バキバキ!

浜面「片手の氷は破壊しました!もう片方は…」

麦野「…ええ、分かってるわ!!」ドシュウン!

ルドルフ『ヌッ…ヌゥーッ!仲間の存在を忘れていたかッ!!』

浜面「改造したこの銃でも貫通できないのか、とんでもない硬度だな…」ガシャコンッ!

麦野「ハァー…ハァー…助かったわ浜面くん…ヤツの能力は恐ろしい、手酷くやられたわ」

252: 2015/03/25(水) 11:07:26.69 ID:RaVR6e9/0
ルドルフ『ムウウウウウ!!このままでは済まさんぞ!!ホワイトアルバムッ!!』ピガガガガガーッ!!

Wアルバム「ブッコロス!!」ゴッ!

浜面「じゃあこれはどうだ?」ブンッ!

シュウウウ…

ルドルフ『なっ!?』

…バッゴオオオオオオオオオオ!!!

Wアルバム「ウゴォッ!?」ゴウウウウウウウ!!

ルドルフ『しょ、焼夷グレネードか!?これでは冷気の発生装置が動かん!!』

浜面「麦野!『ピンセット』は手に入れたのでしょう?ここは一旦引きます!」ダッ!

麦野「トドメをさしたいところだけど…仕方ないわね!!」クルッ!


タタタタタタタタ…

253: 2015/03/25(水) 11:12:52.15 ID:RaVR6e9/0
学園都市、高速道

ブロロロロロロ…

浜面「ここまで離せば追ってこれないでしょう…おそらくですが」

麦野「ハァー…ハァー…あんなベストタイミングで登場するなんて、白馬の王子様か何かと思っちゃったわ……うぐっ!!」ズキッ!

滝壺「無理しないでむぎの、手当てはもう終わるから」ゴソゴソ

浜面「冗談言ってる場合ですか…にしても、別の組織と依頼が被ったというのでしょうか?」」

麦野「いえ…上層部は一枚岩じゃあないわ、対抗するグループ同士が『ピンセット』を奪い合っているって考えるのが自然ね」

滝壺「うん、内輪揉めは度々起こっているみたいだし…中には粛清された人たちもいるとか」

浜面「じゃあ僕らは争いに巻き込まれた…いや、利用されたというわけですか?」

254: 2015/03/25(水) 11:14:05.53 ID:RaVR6e9/0
麦野「そういうことになるんじゃないかしらね、まったく!!今までも最低な職場だと思っていたけれど、転職しようかしら?小学校の先生とか…うへへ」

滝壺「やめろ」


浜面「………」ギリッ…

滝壺(ん…?)

滝壺「はまづら、どうしたの?」

浜面「…何でもありません、少し考え事をしていただけです」

滝壺「…そう」

滝壺(はまづら…何か思いつめているような、気のせいかな?)

255: 2015/03/25(水) 11:15:31.44 ID:RaVR6e9/0
滝壺「はまづら…アレのせいでストレスをためちゃだめだよ、胃を悪くしちゃうから」チラッ

麦野「小中学校の教師かぁ…特に男の子と…激しく相互お遊戯プレイ!フィーヒヒヒ!」ジュルリ

浜面「え?」



…キキィッ!!

浜面「…!?」ガグンッ!

麦野「わっ!!」ドシャ!

滝壺「きゃっ!?」ベシャ!

256: 2015/03/25(水) 11:17:29.89 ID:RaVR6e9/0
麦野「いたたた…だめよ浜面くん!乱暴な運転は女の子に嫌われるわよぉ?」

滝壺「まさか車からツッコまれるなんて…あいたたた」

浜面「すいません、しかしおかしいな…スリップするような道では…」

グオオオオオ…

麦野「あれ…?やけに窓が曇るわね、外がよく見えないわ」ゴシゴシ

滝壺「車内と外との温度差があるんじゃないかな」

浜面「なら少し窓を開けましょうか」ポチッ

257: 2015/03/25(水) 11:18:36.54 ID:RaVR6e9/0
麦野「そうして頂戴、やれやれ…今日はツイてな………」グッグッ

麦野「……あれ?」

滝壺「…体が」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

浜面「どんどん曇ってくる…早く窓を」ズッ





…ドッビュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!

浜面「なっ……なにィ!?」

258: 2015/03/25(水) 11:19:32.47 ID:RaVR6e9/0
ビュゴォオオオオオオオオオオ!!

浜面「こ、この風圧は…!?」



『…時間がかかったぜ』

浜面「!!」


ドドドドドドドドドドドドドドドド

『装置を復帰させて貴様たちに追いすがるのはなぁ…ピンセットを無事に持ち帰ろうとしているようだが…そうはいかんぞォオオオオオオオ!!』ピガガガガガガーッ!

浜面「敵だッ!いつの間にか!車の屋根に!…乗っているッ!!」

259: 2015/03/25(水) 11:20:30.57 ID:RaVR6e9/0
『どれどれ〜?ピンセットはどこにある?後部座席か?』

浜面「このままではまずい…!麦野!!屋根ごと敵を撃ち抜いて下さいッ!!」

麦野「…そこなのよね、問題は」

浜面「な…?」

麦野「この車、ものスゴイスピードで冷やされている…冷たいと感じる暇もないほどに!!」

滝壺「だめなの!体が車体に氷漬けられて…動けない!!」グググッ!

浜面「ぐっ…!!」

『正確な場所は分からんが…まぁいい!貴様らを始末してからじっくりと回収させてもらうぜェーッ!!』ピガーッ!!

260: 2015/03/25(水) 11:23:19.89 ID:RaVR6e9/0
浜面「…くそっ!!!」ジャキン!!

ドンドンドンドン!!

………………

ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!!!

Wアルバム「ウホッ!」ビシビシビシビシ!!

浜面(…ダメだ!手応えがない!)

ルドルフ『フン!!メルトダウナーならともかく銃弾など氷の鎧の前では無意味!!むしろ…』

…ドヒュウウウウウウウウウウウ!!

麦野「なっ…なんですってぇえええええ!?」

滝壺「ま…まつ毛が瞬きしただけで…くっつく!!」ビシビシ…

ルドルフ『むしろ車内の温度が急激に下がったようだな!ウカツな野郎だぜェーッ!!』ピガガーッ!

261: 2015/03/25(水) 11:25:55.22 ID:RaVR6e9/0
浜面「しまった…!この車は今時速80キロで走っている、計算すれば…」

滝壺「ど、どうなったの…?」

浜面「今の弾丸の穴で一瞬のうちで僕らはマイナス20℃冷えたってことですッ!!」

麦野「なら車を止めて!!いつまでも走ってちゃ駄目よ!!」

浜面「さっきから…努力はしているんですが」

麦野「…え?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

浜面「ブレーキペダルが凍って下がらないんですッ!!ハンドルも効かなくなってきている!!」

滝壺「そんな!!」


……キキィイイイイイッ!!!

Wアルバム「ウオッ!!」

ルドルフ『フフフ…ついに運転が難儀になってきたようだなァ〜…そしてこれ以上弾丸をブッ放すことも、もうできない!!これ以上車体に穴を開けるのは自殺行為とわかっただろうからなッ!!』

262: 2015/03/25(水) 11:28:25.81 ID:RaVR6e9/0
…ドンドンドン!!

ルドルフ『ムッ!?』

Wアルバム「ハン!!」ビシビシ!

ルドルフ『バカが!懲りずに撃ってきやがったかぁ!ピンポイントで凍りついている部分を狙ったとしても無駄だと言っとろーがッ!!ガッチリ掴んで離さんぞ!!』ピガーッ!


ブロォオオオオ!!

滝壺「は、はまづら…撃ち込んだけど、これじゃあいつを落とすことはできないよ!!」

浜面(…やってみるしかないッ!!)

浜面「無駄ァッ!!」ボゴッ!

麦野「天井を殴った!?銃でも駄目なのにそんなのじゃ…」

263: 2015/03/25(水) 11:29:44.95 ID:RaVR6e9/0
ルドルフ『フフフ!お望みどおりこの穴からさらに冷気を……』

ビシビシ…

ルドルフ『え?』

Wアルバム「ア?」

…バキン!!

Wアルバム「ウッ…ウォオオオオオオ!?」ドッシャアアアアアアアアア!!

ルドルフ『なっ…何ィイイイイイイイ!?超密度の氷が!!!今のは……俺の見間違いでなければ……』

ブロオオオオオ…

麦野「い…今の音は!アイツが落ちたの!?」

滝壺「うっ…車内の温度が上がってきたみたい…」バリバリ…

浜面(撃ち込んだ銃弾には『熱』がある、それなら『生命エネルギー』を送り込むことは可能ッ!)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ルドルフ(見間違いでなければッ!!確かに撃ち込まれた銃弾から『植物』が生えていた!!それがアスファルトを割る根のように……氷の接着部分を砕いたのだッ!!)

浜面「そしてベネ…成功したようだな」ドン!

264: 2015/03/25(水) 11:31:41.60 ID:RaVR6e9/0
滝壺「なにがあったの…?多少は効いていたのかな」

麦野「ともあれ振り落とせたようね、まったく!髪が何本か抜けちゃったわよもう!」

浜面「これでヤツは追ってこれないで…………なっ!?」

シャー!シャー!シャー!

Wアルバム「ハァー…!ムダナテイコウシヤガッテョオオオオオ!!」グゥイ-ン!

麦野「あっ…あいつ!!」

滝壺「道路をスケートみたいに滑ってる!?」

ドドドドドドドドドドドドドドドド

浜面「あいつ…ああやってこの車に乗り移ってきたのか!しかもあのスピード…」

滝壺「ま、まずい!!追ってくるッ!」

ズシャアアアアアアア…

ルドルフ『チイーッ…さっきの弾丸は何だ?バイオ技術でも使っているのか?しかし逃がさんッ!!『ピンセット』はこのルドルフ・フォン・シュトロハイルのホワイトアルバムが必ず手に入れる…!!』

265: 2015/03/25(水) 11:32:38.50 ID:RaVR6e9/0
麦野「なんて執念深さ…!しつこい男は嫌われるわよ!!」

ルドルフ『ハッ!!こちとらロボットだぜェーッ!!』ピガガーッ!

麦野「またあいつが車体に触れたらまずい…滝壺さん、麦野!!ヤツを攻撃してください!!」

滝壺「くっ!」ダンダンダンダン!!

麦野「いい加減になさいっ!」ドウドウ!!

Wアルバム「当タラネェーゾコラーッ!!」ズシャシャー!!

浜面「なんだと…!さっきより格段に機敏に!?」

ルドルフ『フン!弾丸と能力の無駄使いだな…Wアルバムは戦闘の中で学習するのだ!!貴様らの攻撃はもう通用せんぞォ!』

266: 2015/03/25(水) 11:33:53.16 ID:RaVR6e9/0
麦野「ならこれはどうかしら!?」ドギュウッ!

ルドルフ『貴様らの攻撃は当たらんと言っとろーが!!バカの一つ覚えだぞッ!!』

バゴンッ!

ルドルフ『何!道路を!?』

麦野「本体にあたらないなら進行ルートを破壊するまで!!」

ゴガッ!!

Wアルバム「ウッ…ウガァッ!?」グルン!!

ルドルフ『ムウッ!?』

滝壺「やっ…やった!!」

浜面「これで今度こそ!」

267: 2015/03/25(水) 11:34:46.91 ID:RaVR6e9/0
麦野「いや…まだよ!」

滝壺「え?」

…ガシッ!!

ルドルフ『なかなか考えたな!だが俺はその上を行かせてもらうぞッ!!』

Wアルバム「クソガァー…」ガシッガシッガシッ…!

滝壺「く…車から流れ出るガソリンを凍らして…」

麦野「縄のように手繰り寄せているッ!!」

…ガシッ!!

浜面「まずい!車体に触れたぞ!!早く振り落とすんだーッ!!」ギャルギャル!!

268: 2015/03/25(水) 11:36:05.40 ID:RaVR6e9/0
麦野「く、くそっ!このままじゃまた車が冷やされる!!」サッ!

Wアルバム「フン!」ボゴッ!!

滝壺「トランクを跳ね上げた!?」

麦野「これじゃ狙えない…浜面くん今度は早く車を止めて!またブレーキペダルが凍って……」

…ガシイッ!

麦野「うっ!?」

滝壺「!!」

麦野(て、手を掴まれたッ!!)

269: 2015/03/25(水) 11:37:43.89 ID:RaVR6e9/0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ルドルフ『その必要はないぞ麦野沈利!直に冷やすのだからなぁ…そしてェー!』

バキバキバキ…

Wアルバム「ブチ…割レナ…!」ググググ…

滝壺「むっ…麦野ぉおおお!!」

麦野「うっ、うううううううう!!!」ピキピキ…



…キキキキキキィイイイイ!!

ルドルフ『んなっ!?』

滝壺「ううっ!」グラン!

麦野「うぐっ!!」ドシャッ!


浜面「二人とも脱出して下さい!車を横の川に突っ込ませますッ!!」

270: 2015/03/25(水) 11:38:25.76 ID:RaVR6e9/0
ドグオァン!

ルドルフ『うっ…うおおおおおお!!」

浜面「早く脱出を!!」バガン!!

麦野「うぐぐ…ピ、ピンセットが…!!」

滝壺「駄目!!間に合わ…………」




…ザバッシャアアアアア!!!

271: 2015/03/25(水) 20:54:59.53 ID:RaVR6e9/0
ゴボゴボゴボゴボ……



…ザブンッ!!


滝壺「げほっ!げほっ…」

麦野「…っあー!!氏ぬかと思ったわ!」ブハッ!

浜面「はぁ…はぁ…状況を打破するにはこうするしかありませんでした」

麦野「左手がへし折られずに済んだけど…ヤツはどこに!?」

ザブッ…ザブッ!!

滝壺「あ、あそこ!!」

浜面「あの手に持っているのは…!」

272: 2015/03/25(水) 20:56:07.82 ID:RaVR6e9/0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ルドルフ『…驚いた、ここまでやるとはな…人間の執念というものは実に恐ろしい!!…だがっ!!最後に勝利を掴むのはこの俺だぁーーーッ!!はははははははーーーーッ!!』ピガガガガガガーッ!!

浜面「くっ!!」ジャコンッ!

ルドルフ『おっとぉ!!』

Wアルバム「ラアッ!!」ドヒュウッ!!

浜面「あの飛翔体は…うぐっ!?」バギッ!

滝壺「銃が!!」

麦野「飛ばしてきたのは…ツララ!?ここまできて隠し球はズルいわよもう!!」

273: 2015/03/25(水) 21:05:46.46 ID:RaVR6e9/0
ルドルフ『そしてッ!!これがWアルバムの最大出力だぁーッ!!』ピガーッ!

Wアルバム「オラァアアアアアアアアアア!!!!」ビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキ!!!

浜面「!?」ガギン!

滝壺「うそ…15mは離れているのに!」ガギン!

麦野「川自体を凍らせたっての!?ぐっ…動けないッ!」

ルドルフ『動けるか?動けんだろォ〜?今までは貴様らを直々に始末しようと思っていたが…気が変わった!この川で3人仲良く凍氏するがいいぜェーッ!!』ピガガガーッ!!

274: 2015/03/25(水) 21:09:39.16 ID:RaVR6e9/0
Wアルバム「アバヨクソドモガーッ!!」ザブザブ…

浜面「しまった!ヤツが逃げる!!」

滝壺「あ…あうう、どんどん体温が下がって…」ブルブル…

浜面(ま…まずい!氷の世界に生まれる生命など小さな植物程度が限界!氷を割る程のパワーは無い!!)

浜面「ぐううう…!麦野…このままでは…」


滝壺「あれ…?」

浜面「………麦野?」

275: 2015/03/25(水) 21:11:57.48 ID:RaVR6e9/0
ルドルフ『フフフ!そろそろあいつらも気を失ったころ…』



浜面「………!?………!!!………」

滝壺「…………?……………」


ルドルフ『なに…?麦野沈利がいないだとッ!メルトダウナーで氷を破壊して脱出したのか?悪あがきを……」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ルドルフ『しかし!ここまで離れてしまえばヤツの攻撃は当たらん!!ましてや水の中では正確な狙いもつくまい…奴に泳ぐほどの体力もあるのか怪しいものだぞ!!』

…ゾザザ

ルドルフ『フン!結局は俺の科学力の勝利という事だ!!これで俺は学園都市トップの科学者に近づ………』

…ゾザザザザザザザ

ルドルフ『…え?』ピガ?



ゾザザザザザザザザザザ!!

麦野「勝手に終わらせてんじゃないわよこのクソロボット!!」ギン!

276: 2015/03/25(水) 21:13:55.07 ID:RaVR6e9/0
ルドルフ『なっ……!?』

ルドルフ(こ…こいつ!へし折れた車のドアに乗り、メルトダウナーの反発エネルギーで……)

麦野「くらえ!!」ブンッ!

ルドルフ『サーフィンしてここまできやがった!!防御しろホワイトアルバムゥウウウウウウーーッ!!』

Wアルバム「ウグウッ!!」ガッギィイイイイン!!


…バッシャア!

麦野「はぁー…ハァー…逃がして…なるもんですか!二人とも!!ちょっと待ってなさい!すぐに仕留めるわ!!」


…………………………

滝壺「うううう…麦野」

浜面「や…やつに追いついたのはいいがメルトダウナーが通用するのか?」

277: 2015/03/25(水) 21:15:23.11 ID:RaVR6e9/0
Wアルバム「テメェーッ!!ヨクモ!!」ザパァン!

麦野「そのまま沈んでなさい!」ドヒュウッ!!

ルドルフ『…フン!』

…クンッ!

麦野「ぐっ…また曲げられた!!」

ルドルフ『悪あがきもここまできたら滑稽だな…冥土の土産に教えてやろう!貴様の光線を曲げたのは『凍った空気』!!マイナス210℃で個体に変化させた!!』

麦野「凍った空気をレンズにして光線を曲げていたのね…たいした技術力だわ」

ルドルフ『お褒めに預かり光栄だ!これがホワイトアルバム・ジェントリーウィープス(静かに泣く)なのだァアアアアアア!!トドメをさせ!!』ピガガガガガガーッ!!

278: 2015/03/25(水) 21:23:22.47 ID:RaVR6e9/0
ドシュドシュドシュドシュドシュドシュ!!

麦野「しまっ……うぐ!!」ドズドズドズ!!


滝壺「つ…氷柱が!!」

浜面「まずい…まずいぞ!!」


麦野「が………は……」ドクドク…

ルドルフ『もはや貴様は生ける屍!!おい…ホワイトアルバム、何か言ってやれ』

Wアルバム「根掘リ葉堀リッテヨォ〜…葉ッパガ掘レルカッツーーノヨーッ!?ナメヤガッテコノ言葉超イラツクゼェ〜〜〜〜〜〜ッ!!ドウイウ事ダ!ドウイウ事ダヨッ!クソッ!葉掘リッテドウイウ事ダッ!!ナメヤガッテクソッ!クソッ!」バシャバシャバシャバシヤ!!

ルドルフ『だ、そうだ!!さらばだ学園都市第4位よ!!フハハハハハハーッ!!』ピガガガガガガ-ッ!!

279: 2015/03/25(水) 21:25:44.15 ID:RaVR6e9/0
麦野「…………」ブクブク…

ルドルフ『言い返す気力も残されていないか……さっきのドアに吹っ飛ばされたついでだ!残った2人も念を入れて始末を』


浜面「ぐっ…うううううう!!」ブシュッブシュッ!!

滝壺「は…はまづら!!」

ルドルフ『あいつ手首を切っている!?哀れな!気でも狂ったか!!』

浜面「うぐぅうううっ!!」ブシュウウウウウウウウ!!!

キラキラ…

ルドルフ『ホホオーッ!なかなか綺麗なものだな!!最後に芸術的な風景を残すとは狂ったかいがあるというものかなァ〜?』ピガピガ

浜面「ぐ………う」ドクドク…

280: 2015/03/25(水) 21:28:13.35 ID:RaVR6e9/0
ルドルフ『安心しろ!!すぐさま二人とも麦野沈利の後を追わせてやるぜェーッ!!さらばだ『アイテム』の面々よ!!!』ピガガガガガーッ!!

Wアルバム「シニヤガレェーッ!!」ゴッ!

滝壺「も、もうダメだッ!!」

浜面「…………………」






…………………ボゴオッ!!

281: 2015/03/25(水) 21:32:00.03 ID:RaVR6e9/0
Wアルバム「…アボッ?」ブッ

ルドルフ『…え?』

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


麦野「ベネ(良し)……こういうことでしょ?浜面くん」ニヤ…


Wアルバム「ガブッ…グググッ!?」ギギギ…

ルドルフ『なんだ…なんだなんだなんだなんだなんだ何なんだァーッ!?!?!?!?ヤツの光線がレンズの間を縫って到達したとでも……ありえん!ありえんありえんありえんありえん!!!俺の計算に狂いなど!!!!』ピガガガガガ!?!?

麦野「見えてるわよ…ふりかかった『血』で!!あんたに到達するベストコースが!!」ギン!

ルドルフ(ま、まさかさっきの血は固まった空気を目視するためにやったというのか!?おかしくなったフリをしていたのかッ!!)

浜面(麦野…分かってくれたようですね…)

282: 2015/03/25(水) 21:34:37.01 ID:RaVR6e9/0
ドドドドドドドドドドドドドドドド

ルドルフ『そっ…それがどうした!!一発食らった程度ではこのWアルバムは止まらん!!食らわせろ!!』

麦野「……………」

Wアルバム「ガッ…………ウォオオオオオオ!!…オッ!?」ピタッ

ルドルフ『…なぜだ!?なぜ能力が出ない!!今の一撃で中枢が破壊された訳では…!!』




滝壺「わ…………たしが!!……止めてる!!」グググ…

浜面「滝壺さん!?」

浜面(目と鼻から血が出ている…!これは…)

滝壺「あい……つの……演算…………乱れた………から………今なら妨害…………できるっ!!」ブッ!

浜面(そうか…!滝壺さんの『AIMストーカー』でやつのパーソナルリアリティを乱しているのか!!機械といえど能力者の模倣…彼女の能力は十分通用するッ!)

283: 2015/03/25(水) 21:36:49.79 ID:RaVR6e9/0
ルドルフ(し…しまった!ヤツの能力を想定していなかった!!)

…ガシイッ!

Wアルバム「アガッ!?」

ルドルフ『アッ!?』

麦野「ナイスよ滝壺……ところであんたさっき『葉堀り』がおかしいとか言ってたわよね?」

ルドルフ『ぐ…ううう…!』


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

麦野「山にちょっと行ってみればすぐにわかるわ…落ちた葉っぱはそこら中に埋まっているから、掘り返せばいくらでも出てくるわよ!!」ニヤッ!!!

……ギュイイイイイイ!!!

ルドルフ『うっ……うおおおおおおおおおお!?ゼロ距離でッ!!!!』

284: 2015/03/25(水) 21:40:01.21 ID:RaVR6e9/0
麦野「…ハイッ!以上!!!」ギュイッ!


………カッ!!

ルドルフ『うぐ……』

Wアルバム「…ウグエエッ!!」メキッ!



…ボッゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!

Wアルバム「ウゴアガアアアアアアアアアアアアアアアーッ!!!!!」ドッバァアアアアアアアアアアアアアアア!!!


浜面「うっ!!」

滝壺「やっ…………やった」ガク…

麦野「アリーヴェデルチ!(さよならよ)」ビッ!

ドォーーーーz____________ン!!

285: 2015/03/25(水) 21:41:22.26 ID:RaVR6e9/0
…………………………………


「ホワイトアルバムの反応が消失!ご愁傷様ドスエ!カラダニキヲツケテネ!」ブチンッ!

垣根「オイオイオイ…やられちまったぞ」

ルドルフ「そ………そんな……」ブルブル

…ペタン

ルドルフ「あ……あ……」

垣根「あ、あのー…ルドルフくん……」




ルドルフ「うううううう………あぁんまりだぁ〜」ポロッ…

286: 2015/03/26(木) 00:04:47.62 ID:NyQhI3I90
垣根「えーっと…」ポリポリ

ルドルフ「あぁんまりだぁ!!おれの……ぼくの!ぼくのロボットがぁああああああああああああ!!!」ボロボロボロボロボロボロボロボロ!

垣根「とにかく…元気出せ、うん」

ルドルフ「うわああああああああああああああああん!!!ぼくが!ぼくが頑張って作ったほわいとあるばむ…うわああああああああああああああああん!!!」ビエエエエエエーーーーーン!!!!!

垣根「あーもう!!普段は傲慢な態度ありありの奴なのに、なんでこんなところは年相応なんだよチクショー…」

ルドルフ「うわああああああああん!!!くやしいよおおおおお!!うええええええええええん!!!!」ビエーンビエーン!!

287: 2015/03/26(木) 00:06:02.21 ID:NyQhI3I90
垣根「しょげてるんじゃねーぜルドルフ!おめーの仇はおれがとってやるからよ〜!」ポンポン

ルドルフ「えぐっ……えぐっ…垣根が?」グスグス

垣根「そうともさ!だからもう泣くんじゃねーって!なっ!」

ルドルフ「ぐすっ……でもどうするのさ?こいつら相当手強いのに……」ズズズ

垣根「オイオイオイ!誰に言ってるんだぁ?おれは第2位の垣根帝督!!第4位より強いのはあたりめーだろ?」

ルドルフ「それだけじゃない…浜面とかいう奴や他のメンバーも…ぐすっ」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

垣根「心配すんな!おれがまとめてぶっ飛ばしてやるぜ!しかしこいつは面白くなってきた…『アイテム』さんご一行!楽しみに待ってろよ……へへへ」ニヤリ

288: 2015/03/26(木) 00:07:10.45 ID:NyQhI3I90
…ブロロロロロォ

麦野「…ン」パチリ

浜面「麦野?気がつきましたか」

滝壺「…………」スゥ…スゥ…

麦野「アタシ気を失ってたの…?滝壺は…寝てるみたいだけど」

浜面「ええ、麦野は戦闘が終わった直後に…滝壺さんは麦野の服を着替えさせた後に眠ってしまいました、ちなみに車はちょいと拝借したものです」

麦野「無理しないでって前から言ってたのに…でも助かったわ、二人ともありがとうね」ニコ

浜面「『ピンセット』も無事回収しましたし、後はこれを上に渡せば任務完了です…麦野、お疲れ様でした」

289: 2015/03/26(木) 00:07:46.44 ID:NyQhI3I90
麦野「それはこっちの台詞よ!浜面くん、あなたはどうやらとんでもない人材みたいね…絹旗とフレンダがしきりに評価してたのも頷けるわ」

浜面(あの二人が…)

浜面「…ありがとうございます」ペコ

麦野「あ〜ん、しかもその謙虚な態度!ますますカワイイわぁ…って愛の言葉を囁きたいところだけど流石に疲れたわね…ちょっと眠らせてもらうわ、傷も応急処置してくれたみたいで痛まないし」

浜面「(治療は終わらせてある…)分かりました、着くまで休んでいてください」

麦野「浜面くんも落ち着き次第じっくりと休息をとるのよ…それじゃあおやすみ」ゴロン

浜面「はい、おやすみなさい麦野」

290: 2015/03/26(木) 00:32:42.04 ID:NyQhI3I90
ブロロロロロ…

浜面(今回のことで改めて…早く、この学園都市を変えなければならないと再認識させられた!このままでは駄目だ…僕の夢のためにも上層部を叩き潰さなければ……)ギリッ…

………コロコロ

浜面「…ん?この薬は」ヒョイ

浜面(滝壺さんの飲んでいたもの…着替えた時に落としたのか?)

浜面「………」チラリ

滝壺「………う」ゴロン

浜面(彼女のAIMストーカーは強大だ…待てよ、これは能力を無理矢理行使するための薬なのでは!?)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

浜面(そうであったらマズイぞ…!滝壺さんの身体には相当の負担が!確認しなければ!)クル

浜面「こ……これはッ!!」








浜面「……………胃薬?」




To be continued…

291: 2015/03/26(木) 00:33:48.06 ID:NyQhI3I90
加筆少なくて申し訳ない…明日は開幕加筆だ!
胃薬常備しようラリホー!

【ジョジョ×禁書】とある奇妙な禁書目録【Part7】

引用: 【ジョジョ×禁書】とある奇妙な禁書目録 part3