297: 2015/03/26(木) 21:23:44.90 ID:NyQhI3I90

298: 2015/03/26(木) 21:32:21.39 ID:NyQhI3I90
深夜、学園都市市街

…ズッザァアアアアアアアアア!!

黒子「…がはっ!」ドサアッ!

??「フー…フー…中々やるじゃないの… もっとも私の方が『一枚』上手だったみたいだけど?」ニヤリ

黒子「う…ううう…!」ゼエゼエ…

??「悪いけどあなたにかまってる暇はないわ…とっとと逃げさせてもらうわよ!」ダッ!

黒子「ま、待ちなさい!…ですの…」

黒子(だめですの…!身体がもう動かない!座標移動(ムーブポイント)『結標淡希』…彼女を逃がしては…ダメ…)ガクッ
8月31日(さいごのひ)
299: 2015/03/26(木) 21:40:00.35 ID:NyQhI3I90
…………………………

結標「フゥー…ここまでくれば大丈夫よね?」ガラガラ…

結標(いくらあのジャッジメントが同じテレポーターといえあのダメージからは立ち上がれっこないわ!あとは学園都市から逃げるだけ…)

結標「それにしても計画が失敗するとは…脱出に成功したらカワイイ男の子がいっぱいいるとこに行こう!ウヘヘ…」ジュルリ


カツ…カツ…

結標「うん…?」ピタッ

結標(前方に人影…?)




???「オーイ…そこのネェちゃんよォ〜…」ユラ…ユラ…

301: 2015/03/26(木) 21:45:22.25 ID:NyQhI3I90
結標(まさか新しい追っ手!?くっ…いい加減しつこいわよ!!)

結標「そこのアナタ!そこから動かないで!さもないと今度こそ容赦しな…」


???「…オィイイイイイッ!!!」ゴウッ!

結標「エッ!?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

一方通行「そこのアンタだよォ…そこの乳サラシキャラ被りシOタコンのアンタに話しかけてんだよッ!オレはァ!?ウケ…ウケ…!ウケケケケケケカヘケケケケケケヘケケケケケケ!!!!!」ニタァ…!

302: 2015/03/26(木) 21:52:09.98 ID:NyQhI3I90
結標(な…なんなのコイツ!?この狂笑…何かキメてるの!?)

一方「なぁネェちゃん…『性欲』ってなンだと思う…?」

結標「は…!?」


ドドドドドドドドドドドドドドドド

一方「辞書で調べてみたらさァ…『成熟した異性間に起こる性交渉への欲望、肉欲』だってよォオオオオーッ!?『性』に対する『欲望』!!ど、どんだけストレートなんだってんだァーッ!?くけこ…ウケコクキコカコケコカケコカクキケコ!!!!!!」ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ!!!

結標「…………」ゾゾォ-ッ…!

303: 2015/03/26(木) 21:57:58.40 ID:NyQhI3I90
結標(コイツは…確実にヤバイ!!しかし狂っているというよりは自分を見失っているようにも見えるッ!!抑圧されているモノが行き場を無くしたように!!)ゾゾク

結標「し…知らないわよッ!!」シュンッ!!

一方「アアー…?ネェちゃんが…消えた?」



…ブンッ!!

結標「うぐっ…!」ウプッ…

結標(緊急手段よ…自分をテレポートさせるのは負担が大きいけど!ここまで空高くまでくればもう追えな…)










一方「そこに…いるなァ…?」ニタァ

304: 2015/03/26(木) 22:00:42.97 ID:NyQhI3I90
結標「…え?」

結標(今…アイツこっちを見て…笑った?ありえな)


一方「…ッェエエエエエエエエエエエエエエエエエーーーーーーーイッ!!!!!!!!」ドッヒュウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!


結標「あ」

一方「こンにちわァ…」ニッコリ

306: 2015/03/26(木) 23:31:15.33 ID:NyQhI3I90
結標(ウソ………でしょ?ジャンプしてこの高度に?何が、どうなって)

一方「そしてェー……さよならァ!?ドラァアアアアアアアーッ!!!!」ボッゴォオオオオオオオオオオオン!!!!!

結標「あっ………がぁあああああああああああああああああ!?!?!?!?」メッギョオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!




…ドグシャアッ!!!

結標「がっ!!…….あが…………」ピクピク

一方「フィーッ………」ダンッ!

307: 2015/03/26(木) 23:36:54.74 ID:NyQhI3I90
一方「おし…お仕事!終了ゥーッ!!!ウケ!ウケケケケケケケケ!!!今から帰るぞォ!?待ってろよ愛しきファミリィーッ!!助けて!?ほほほふはははははへほほほほへはははははははははははははははははははははははははははは!!!!!!!」ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ!!!!


結標「……………」ガクッ

結標淡希、再起不能


………………………………


ウ-ウ-ウ-!!ピ-ポ-ピ-ポ-…

初春「白井さん!!ひどい怪我…しっかりしてください!!」

黒子「うう…最近黒子の扱いがただの咬ませ犬ですの…うう…」

初春「へ?」

312: 2015/03/27(金) 21:04:16.21 ID:nzjOcH540
翌朝、大通り

???「はぁ〜あ…」スタスタ…


「お、おい見ろよあの子!」

「すげえキレイだ…まさか常磐台の女王か!?」

「大人っぽい…ステキですわ!」

「でかい!」

「みゆきちカワイイヤッター!」

「瞳の形が奇妙だ!」


食蜂「せっかくの休日なのにィ〜…兄貴も江府美も天木も!よりによってアホの穴瑞も捕まらないッ!!アタシが友達少ねェーの分かってんのぉ!?」ハァ…


313: 2015/03/27(金) 21:07:26.87 ID:nzjOcH540
食蜂(あーあ…私を慕ってくれる子はみんな食蜂様やら女王様やら踏んでくれやら…アレな子たちばっかだしィ)

食蜂「こーなったら『アイツ』のところに押しかけ女房にでも行っちゃうゥーッ!?わざとらしくセクシーアピールを食らわせて…」ニヘ

………………………………

MKT「ほあああああああああああああああああああああああ!!」

………………………………

食蜂「いや…前任者が失敗してそうだしやめとこう…うん」

314: 2015/03/27(金) 21:09:27.60 ID:nzjOcH540
ワーワー!

食蜂「…ん?ここは確かラグビーの試合が行われてる運動場だっけ、近くでっけー事故があったのにやってるのかぁ」

…ウォオオ

食蜂「うへー!ガチムチな男ばっか!?どー鍛えたらあんなにデカくなるのかしら…人類の夜明けだわ、こりゃ」

…ウォオオオオオオオオ

食蜂「身体だけじゃなく声もでかいわね……あれ?この声どこかで」

…ウォオオオオオオオオオオオオオオ!!

食蜂「まさか…アイツは… 」






削板「ウオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!

ナレーション「集団から飛び出したのは我がファントムブラッド高校の雄!!削板軍覇だァーッ!!」ワァアアアアアアアアアアアアアーーッ!!

食蜂「やっぱ第7位の脳筋紳士だッ!!」

315: 2015/03/27(金) 21:14:19.56 ID:nzjOcH540
ナレ「普段は静かなる男!しかしその195センチの風体に似合わぬ紳士的な性格で多くのファンを魅了しています!しかしこの突進!止まるところを知らないッ!!まるで重機機関車だぁーーーーッ!!」

ウォーッ!!イケェーッ!!ガンバレ-ッ!

後輩「いけーッ削板さん!おもいっきしやっつけてやれーッ!!」

コーチ「よぉーし!『風はバイキングをつくった』ぞ!!」

削板「ウオオオオオオオオ!!必要なのは『策』ではない!!『勇気』だッ!!」ダダダダダダダダダダダダダダダダ!!



食蜂「能力抜きなら学園都市第1位はあいつね…勝てる気がしねーわありゃ」

食蜂(当麻と戦ったらどっちが勝つんだろう?当麻なら勝っちゃいそうだからこわいわね…うん)スタスタ…


オオーット!!二人ガ飛ビツイタゾ!!…四人…六人…ナゼカ十人!?デモ
スッゴォーーイ!!止マリマセンッ!!

ワァアアアアアアアアーーーーッ!!

316: 2015/03/27(金) 21:51:32.61 ID:nzjOcH540
食蜂「…で、そうこうしてるうちに公園に来ちゃったわね…ひでえ休日になりそうだわ」ハァ

ワーワー!

食蜂(子供がわんさかいる…アタシガキって苦手なのよね〜うるせぇーし)

食蜂「とりあえずノド乾いたし、何か飲も………ん?」

キーコ…キーコ…

??「……………」

食蜂(あのブランコに乗ってる子…常磐台の制服よね?)

317: 2015/03/27(金) 21:53:06.48 ID:nzjOcH540
食蜂(待てよ…あの茶色の短髪って!)ピーン!

食蜂「にひひっ!面白い子見っーけ!!」タタタ!


キーコ…

美琴「………あ」

食蜂「おーっす!!みこっちゃんごきげんいかがぁ〜?ハッピーうれぴーよろピクねー!!」

美琴「…………」

食蜂「は、ハッピーうれピーよろピく…」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

美琴「…………」プルプル

食蜂(よ…様子がおかしいわ)

食蜂「あのー…御坂美琴さん?」オソルオソル




美琴「…………あへ?」アヘェ

食蜂「!?」

318: 2015/03/27(金) 21:58:55.87 ID:nzjOcH540
美琴「ウッ クックックックックックッ フッフッフッ ホハハハ フフフフ…」クックッフヒヒヒ

食蜂「う……あ……!」

美琴「ヘハハハハ フホホアハハハ ハハハハ フフフ フハハッ クックックッ ヒヒヒヒヒ ケケケケケ!!」

食蜂「………さ……さ」

美琴「ノォホホノォホ ヘラヘラヘラヘラ アヘ アヘ アヘ!!」アヘアヘ

食蜂「さ………Son of a biiiiiiiiiiiiiiiiiiiiitch!?みこっちゃんがぶっ壊れたやがったァーッ!?!?」ガーン!!

美琴「ホハハハハハフヘヘへハハハハハ!!」グデーン

食蜂「駄目ーッ!目を覚まして!?超電磁砲の主人公でしょみこっちゃあああああん!!」ガクンガクン!

323: 2015/03/28(土) 00:31:54.36 ID:c5cnG5Kh0
……………………

食蜂「なるほどねぇ…女の子同士で?そりゃヘヴィだわ、ヘヴィすぎるわ」ウンウン

美琴「ウフフ…バカですよね、王様ゲーム作戦…古典的すぎですよね…」ズゥーン

食蜂(てか何で当麻の奴も受けて立ったのかしら…)

美琴「同じ遺伝s…じゃなくて同じ歳の子に犯られるなんて!もうお嫁にいけないッ!お母さん…わたし汚れちゃったァ〜…」アヘアヘ

食蜂「だから気をしっかり持ちなさいって!えーと…女の子同士ならセーフよ!セーフ!」

美琴「え…?セーフ?」ピタッ

食蜂「そーよそーよぉ!あんなところとかそんなところとかレロレロされただけなんでしょ!?」

324: 2015/03/28(土) 00:40:35.05 ID:c5cnG5Kh0
美琴「………ううう」ポロッ…

食蜂「全然ライトな方よ!?余裕で百合姫にも載せられるくらい!マジで!」

美琴「………うわああああああ〜〜ん!!どおおおおしよおおおかとおもったよおおおお!!不安だったんですぅううううううう!!」ビエエエエエエエエン!!

食蜂「大丈夫だって!ノーカンよノーカン!」ダキッ

美琴「貞操を失ってたらどおおおおおしよお〜女の子としてぶっつぶれたらどとおおしよおお〜〜〜!!」ウワァアアアアアアアン!

食蜂「大丈夫よみこっちゃん!あなたは学園都市第3位の超電磁砲でしょ?それに外伝の主人公もやってるんだから…自信を持ちなさい、ガンバルのよ!あたしのカワイイおもちy……じゃなくてカワイイ後輩」

美琴「うん、あたちがんばる」グスグス

食蜂「よちよち」ナデナデ

329: 2015/03/28(土) 20:48:39.62 ID:/ymBjnX4O
……………………

5年前

食蜂「それでェー…私に何の用なのセンパイ?」ファ-ア…

男の子「あっ…あの…その…」モジモジ

食蜂(あー…これってもしかして)

男の子「みっ…みさきちゃん!ボクずっと君のことが好きだったんだ!付き合ってくれ!!」クワッ!

食蜂(やっぱりィイ〜?ませてるわねぇ、私も人のこと言えた歳じゃないケド…)

男の子「どうなんだい!?答えを聞かせてくれ!!」

食蜂「…えーと」

食蜂(どうやって断ろうかな…)

男の子「早く返事を!!」

食蜂「センパイさァ…ココアシガレット五本くわえたままジュース飲める?」スッ

男の子「えっ?」

330: 2015/03/28(土) 20:52:10.44 ID:/ymBjnX4O
プルプル…

男の子「…無理だッ!!できるわけがない!できるわけがない!できるわけがないッ!!うわーん!!」ダァ-ッ!

食蜂「四回までは『できるわけがない』って言っても……あれ?行っちゃった」

食蜂(にしても最近告られるのが増えたわねー…鍛えられてイイ女なったってとこかしら?)フフン

食蜂「やれやれだわ!モテる女(小4)はつらい…ん?」

ゾロゾロ

??「おーおーおー!いつもモテモテだなぁ女王様は!?」

食蜂「あんたは…」

ルカ「そうだ!俺様は蛇目のルカ!!てめーを俺の女にしにきたのさ!!」ニヤッ!

331: 2015/03/28(土) 20:59:54.46 ID:c5cnG5Kh0
食蜂「あー…ルカセンパイかぁ、この前フったの聞いてなかったのかしら?」

「えっ?」

「ボス振られたんですか?」

「あいつはオレにゾッコンだって…」

ルカ「ばっ…バカ!おめーら!あの態度は恥ずかしがってるだけだ!!照れ隠ししてるだけだろォ!?」

食蜂「なにいってんだこいつ」

ルカ「へっ…へへへ!でもお前に『NO』って選択肢はないんだぜッ!?この人数相手におれを怒らせないほうがいいんじゃないかァ〜?」

ズラッ!

食蜂(き、きったねー!数の暴力ってワケ!?ただの脅迫じゃないのッ!)

332: 2015/03/28(土) 21:01:43.53 ID:c5cnG5Kh0
ルカ「ケケケケ!どうなんだよミサキ!もちろん『yes』だよなぁーッ!?」

ジリッ!

食蜂「くっ…!」

食蜂(まずいわね…3人くらいならなんとかなるけど…8人と来たか!ちぃーとマズイわ!)グッ…!

ルカ「さぁ!どうなんだ!?さっさと返事を……」




…ボッゴォオオオオオ!!

雑魚1「オゴーッ!?」ドベッシャア!

食蜂「えっ!?」

ルカ「なっ!?」

333: 2015/03/28(土) 21:05:04.80 ID:c5cnG5Kh0
ザッ…ザッ…

???「図体の割に随分吹っ飛んだもんだな…ヘリウムでも入れているのか?」コキコキ…

ルカ「お、俺の手下の一番でかいやつが…てめーは一体!!」

食蜂「…あー」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

上条(小6)「やれやれだ…てめーが待ち合わせると言ったのに何をやっている?」


バァーーーz________ン!!

334: 2015/03/28(土) 21:07:49.75 ID:c5cnG5Kh0
食蜂「だってさぁー!ヘンテコなやつらに捕まっちゃって身動きとれないんだもん!!」

上条「またゴタゴタに巻き込まれたのか…いい加減にしたらどうだ?」

食蜂「そりゃこっちの台詞よ!こんな状況いい加減にしてほしーっつーのッ!!」

ルカ「ぐっ…ぐぐぐぐぐぐ!!てめーら!!こいつをまとめてやっちまえーッ!!」

「見せつけてくれんじゃねーか!」

「うらやましい!」

「オラ親子!!」

ズラーッ!!

食蜂「むっ…」

上条「………」

ルカ「こ…この人数に勝てると思ってんのかぁーっ!?やっちまえ!!」ウオオオオオーッ!!


ドドドドドドドドドドドドドドドド

上条「とっとと済ませるぞ、俺が五人をやる」サッ…

食蜂「…へいへい!わーったわよ!!」グッ!

335: 2015/03/28(土) 21:14:11.98 ID:c5cnG5Kh0
……………………………

上条「オラッ!」ドゴン!

雑魚4「ぐべっ!!」ドシャッ!

上条「これで四人目…ミサキの方が片付いているなら残り1人か?」

食蜂「いや…ゼロよ!オラァーーッ!!」ビシュウッ!!

ルカ「うっぐぉおおおおあああ!?」ボッゴォーーーン!!

食蜂「ブッ飛べスカタン!へっへっへ〜!どう!?3人やったわよ!!」ドヤッ!

上条「用は済んだ、行くぞ」クルッ

食蜂「ち、ちょっと!少しくらい褒めなさいよーっ!!」タタターッ!



「ぼ…ボス」

「あいたたた…大丈夫ですか?」

「号泣しとる…」


ルカ「あっ…あがっ……こんなはずでは…おれの…初恋…」ガクッ…

336: 2015/03/28(土) 21:16:17.27 ID:c5cnG5Kh0
スタスタ…

食蜂「んもー!愛しの姫様が襲われてるってのに反応がドライすぎよ!!」

上条「だれが姫様だ…おれの後ろに勝手についてきといてよく言うぜ」

食蜂「はーん!?だれの後ろについていったってあたしの勝手でしょ!」

上条「…めんどくせえ」

食蜂「で、でもさ…えーっと…その」ポリポリ

上条「…………」

食蜂「…ありがと」プイ

上条「こっち向いて礼を言え」

337: 2015/03/28(土) 21:18:03.97 ID:c5cnG5Kh0
食蜂「うっ…うるさいわね!!…ところでさ」

上条「ン?」

食蜂「当麻ってさぁ…彼女、作ったりしないの?」

上条「何…?」

食蜂「いやー…なんつーかさ、女の子にいつも告白されてるし…私以上にモテるし…作ったりしないのかなーって…へ、変な意味はないわよマジで!?」ワタワタ

上条「ふむ…」

食蜂(…あーっ!!アタシ何きいてんのかしら!?これじゃあ遠回しに好きだっていってるよーなもんじゃないの!!クサいわ!!)///

上条「………」

食蜂「ど…どうなのよ?」ドキドキ

338: 2015/03/28(土) 21:19:42.53 ID:c5cnG5Kh0
上条「…いらん、面倒が増える」

食蜂「」ズコーッ

食蜂(き、聞いたアタシがアホだったわ…)

上条「満足したか?」

食蜂「…あーもう!変な質問して申し訳ございませんでしたー!!」

食蜂(ブレないわね、でも…そんなとこ含めて…)ギュッ…

上条「何か別の話はねーのか…」

食蜂「えっ!?えーっと…最近覚えたんだけどさぁ、すっげースッキリする1人遊びがあるのよ!!たしか呼び名はマスターべー……………」




…………………………………

食蜂(…ってな事もあったわねェ〜当麻は今でも変わりないってことかしら?だろーと思ったけど)

339: 2015/03/28(土) 21:25:06.92 ID:c5cnG5Kh0
食蜂「そういや『例のアレ』を覚えちゃったのもあの頃だっけ?中学に上がったばっかの時はアイツがいない寂しさゆえか、毎日サルみたいにヤッてたわね…現に今も」ウンウン

食蜂(…って黒歴史を思い出してどーすんのよッ!?)ブンブン!


美琴「そうか…女の子同士なら大丈夫なんて知らなかったな…世界って広いや」ボソボソ…

食蜂「みこっちゃん!ホレ!」ポイッ

美琴「わっ!」パシ!

食蜂「アタシからの奢りよ!新発売の飲み物らしいけど…午後のアバ茶だっけ?」ゴクゴク

美琴「あ、ありがとうございます…」

食蜂「ぷはぁー!このコーヒー、コールタールみたいにドロッドロで苦甘いわ…疲れが吹っ飛びそう!」ツカレテネ-ケド

美琴「あ、あのー…先輩」

食蜂「ん?それともヌルいから飲むのはイヤ?」

美琴「し、心配かけてすみませんでしたっ!!」ガバッ!

340: 2015/03/28(土) 21:27:01.17 ID:c5cnG5Kh0
食蜂「だいじょーぶだって!誰だってみこっちゃんくらいの歳なら同じような悩み抱えてるってェーの」フリフリ

美琴(みんな女の子同士でしてるんだ…)///

食蜂(なんかとんでもない勘違いしてない?)

美琴「せっかく先輩に弱点教えてもらったのに…失敗しちゃいました…うう」ヨヨヨ…

食蜂「ヒトデ作戦じゃ通用しなかったわけねェ、当麻がヒトデ捨てた?ありえないわ…昔家に30種類くらい飼ってて全部に名前つけてたのに」ウーム

美琴「いや…効果てきめんだったんですけども、あいつに色々と策を練って挑むのは無駄みたいです…」ドヨーン

341: 2015/03/28(土) 21:29:03.50 ID:c5cnG5Kh0
食蜂「でしょうねえ、いかに作戦を練ろうが絶ッテーその上をいかれるわ」

美琴「こ、こーなったらアイツが寝てる布団に転がり込んで添い寝作戦を…!」

食蜂「ふむ…」

……………………………………

上条(そろそろ寝るか…)

ゴソゴソ…

上条「…ん?」


インデックス「あ…お、おやすみ」///

上条「…………」

イン「いや〜!結構長く共同生活してるんだし、そろそろドキドキな添い寝イベントがあってもいいかな〜って…な、なんならその先のステップまで…」///


上条「どけ」ゲシッ

イン「グワーッ!」ベシャ!

………………………………

食蜂「…ダメね、つーかそもそもどうやってあいつの家に進入するのよ」

美琴「ですね…というか無理矢理添い寝してどうなるって話ですよね…」ドヨーン

342: 2015/03/28(土) 21:32:03.74 ID:c5cnG5Kh0
美琴「こ、これならどうですか!?『出会い頭に抱きつき作戦』!天真爛漫な女の子を演出!」

食蜂「ふむ…」

……………………………………

スタスタ…

イン「ぶ、ぶつけたハナが痛いんだよ…」ジンジン

上条「次に入ってきたら次は家から叩き出すぞ…」


コソコソ…

8号「ハァ…ハァ…ハァ…みなさんこんにちは!とある変態の御坂妹(の1人)ですッ!」

8号(今日は…この隠れている花壇から飛び出し!上条さんに抱きついて直接臭いを嗅ぎたいと思います!きっと天国への階段が見えるはずだッ!そうに違いない!カブト虫ッ!!)ゾクゾク!

343: 2015/03/28(土) 21:33:12.30 ID:c5cnG5Kh0
…ガサガサ!

イン「…はっ!」クルッ!

上条「?」


8号「ウオオオーッ!天よ!!私を導いてくれェーッ!!」ドッギャァーーーz_________ン!!


イン「へ、変態だーー!!!上条の旦那!花壇から離れろぉーーーーーッ!!」

8号(完璧だ!彼は後ろを向いている….あとはしがみついてクンカするだけだッ!!)ウヘヘヘ-ッ!

8号「ようこそ!我が永遠の肉体よォーーーーーッ!!」ドバァアアアアアアア!




上条「………」ガシッ

8号「へっ?」

344: 2015/03/28(土) 21:37:57.35 ID:c5cnG5Kh0
フォン フォン フォン フォン フォン

8号(わ、わたしの感覚が泥のようにゆっくりと…!この技はイポン背お……)グルンッ!



上条「…オラァーーーーッ!!」…ドッバァアアアアアアアアアン!!!

8号「グ、グワーッ!?」ドッゴォオオオオオオオオオン!!!


イン「な、何度ワザアリを取ろうと最後にイポンを取られれば氏、あるのみなんだよッ!!」

上条「おちおち道も歩けねーのかこの町は…」


8号「あがっ…あがっ…見えたぞ…!天ご……………クッ」ガクッ


………………………………………

食蜂「…だめよ、実際氏ぬわ」

美琴「ですよね…命に関わりますよね」ズゥ-ン

345: 2015/03/28(土) 21:44:31.72 ID:c5cnG5Kh0
美琴「えーっと…「ドキドキとらぶるハーレム作戦』とか!並み居るライバルを押しのけて最後は結ばれるように…!!」

食蜂「……ふむ」


……………………………

輝泰「な、なぁ康ニ…やっぱ最近、道行のヤツやばくねえか?」ヒソヒソ

康二「う、うん…前は無気力無性欲になっちゃってたけど今は…」チラッ



一方通行「くかきけこかかきくけききこくけきこきかかかーーー!!や、やっぱ小学生は最高だぜェーッ!!助けてェエエエエエエ!?たまんねェエエエエエエ!!」ガクガク!


康二「ヒエッ…」

輝泰「ナムアミダブツ…」


一方「中学生はなァ…ババアなんだよ 」ドォーーーーーz_______ン!


……………………………

食蜂「…無理よ、精神崩壊したやつが居そうだわ」

美琴「ですね…キャラ崩壊ですよね」 ズゥ-ン

346: 2015/03/28(土) 21:46:35.07 ID:c5cnG5Kh0
美琴「むむむむ…!!一体どうすれば!?バニーさん作戦…駄目だ!別の主人公しか釣れないッ!!」

食蜂「当麻相手に作戦立てるなんて愚の骨頂ってことねェ…ところでみこっちゃんさぁ〜!」グイッ!

美琴「ふえっ!?」

食蜂「ジュース奢った代わりにアタシの暇つぶしに付き合ってね、よし決まり!GoGo!MICOTO!ニョホホー!」タタタタターッ!

美琴「わっ!ひ、引っ張らないでくださ〜い!!」ズルズルズルー!



子供1「おい…あの姉ちゃん行ったぜ…!」

子供2「こ、こわかった!完全に狂っていた…!!」

子供3「しイプ・リアリティ・ショック!」

350: 2015/03/30(月) 10:33:59.54 ID:nptALXGp0
〜ショップ〜

食蜂「ねえねえみこっちゃん!」

美琴「むむむ、ゲコ太耳当てか…あ、なんですか先輩?」

食蜂「このタトゥーシールイカしてるわよねェ〜?ナイフと蝶のマーク!THE・アタシって感じだわ!」

美琴「いやー…これつけてたら完全に寮監にケンカ売っちゃいますよ、バックドロップ不可避ですよ」

食蜂「…だったわ」


〜カラオケ〜

食蜂「Hey!Yeah!I said Stone free to ride on the breeze〜♪」

美琴「す、すごいなんてカッコいい歌声…!!」ジーン

食蜂「まあ中の人変わってるし」

351: 2015/03/30(月) 10:35:58.00 ID:nptALXGp0
〜ゲーセン〜

美琴「うっしゃあああああ!!」ドゴンッ!

パンチングマシーン『グワーッ!!88点!かなりスゴイ!!』ピガーッ!

食蜂「グッド!やるじゃないみこっちゃん!!」

美琴「はぁー…かなりスッキリしますね!自販機より蹴りやすいです!」

食蜂「犯罪ギリギリね!次は私の番よォ〜…」スゥ-…

美琴「えっ?」

マシーン『エッ?』

…グルンッ!



食蜂「オラッ!オラァーーッ!!」ドゴ!ドゴォオオオオオッ!!

美琴「か、回転空中二段蹴りだとォーッ!?」

352: 2015/03/30(月) 10:37:09.93 ID:nptALXGp0
マシーン『ピッ…ピガガガガガガーッ!?そ、測定不能!測定不能!理解不能!そもそも蹴りには対応していな…………サヨナラ!!」ドゴォン!!

食蜂「あっ、やべ」スタン

美琴「せ、先輩!やばいですよ!!」


「パンチングマシーンが爆発四散した!?」

「ワザマエ!」

「流石みゆきち!俺たちにできないことをすぐやってのける!!」

「そこにシビれるあこがれるゥ!」


食蜂「み…みこっちゃん!逃げるんだよォーッ!!」スタコラサッサー!

美琴(さすが総合格闘技チャンプ…)ゴクリ

353: 2015/03/30(月) 10:43:59.92 ID:nptALXGp0
〜バッティングセンター〜

カキンカキンカキ-ン!

食蜂「オラオラオラオラオラオラーッ!!まだまだ行くわよ!『1000球』だッ!!」

美琴「やっぱこの人身体能力おかしいッ!!」


〜カフェ〜

輝泰「ゥ ン ま あ あ ~ い っ
!!こっこれはああ~~~っ…この味わあぁ~っ!まろやかなプリンにカラメルの苦みがからみつくうまさだ!プリンがカラメルを!カラメルがプリンを引き立てるッ!」

康二「本当に美味しいね!このサクランボもいいアクセントだし…道行くん、これで少しは元気出たかい?」クルッ


一方通行「レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロロレロ」コロコロ…

康二「」

輝泰「ウッチャンに対するナンチャンっつ〜かよぉ〜!」パァーッ!



食蜂「どこまで追い込まれたらああなっちゃうのかね…くわばらくわばら」ヒソヒソ

美琴(な、なにがあったんだろ…)

354: 2015/03/30(月) 10:47:23.48 ID:nptALXGp0
……………………

食蜂「…ッあー!良い休日になったわぁ〜〜〜〜!!みこっちゃんのおかげよ!」ウ-ン!

美琴「わたしこそ…ありがとうございます!食蜂先輩のおかげで気分がすっごく晴れました!」パアッ!

食蜂「そいつぁ良かったわ、これでWin-Winねェ〜」ニコ

美琴「最後に先輩…聞きたい事があるんですけど」

食蜂「なぁに?スリーサイズなら上から89…90いってたっけな?」

美琴「で、でか…!身体の事じゃなくて!!」

食蜂「うーん…アタシの『能力』こととか?」

355: 2015/03/30(月) 10:49:24.96 ID:nptALXGp0
美琴「はい、ずっと気になっていたんです!大覇星祭で話してくれた時は相手の考えが見えるって言っていましたが…


食蜂「…………」

美琴「それだけじゃないんですよね…『心理掌握(メンタルアウト)』の力は」

食蜂「フー…ご名答!流石第3位ってとこねぇ、大した慧眼よ」

美琴(先輩は第5位…でも、私よりもずっと立派で、かっこよくて…それに)

食蜂「そうねぇ…」ウーン…

美琴(性格は…似ても似つかないけど、どこか『アイツ』とだぶるところがある!そんな人が持っている力って…)

食蜂「…みこっちゃんさぁ」

美琴「はい…」



食蜂「もし、『人を操る』事ができたらどうする?」

美琴「…えっ?」

356: 2015/03/30(月) 10:51:07.32 ID:nptALXGp0
食蜂「例えばさァ〜…レトロゲームの『レミングス』みたいに、動かしたいとこに動かせて…やらせたいことを自由に操作できたり、そして」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

美琴「せ、先輩…それって」

食蜂「…人の生氏まで操れたら?」

美琴「…!!」

食蜂「もう分かったでしょ?私の能力は他人の精神を『掌握』する事…それが『メンタルアウト』ってワケ」

美琴(う、うそ…そんな能力が?…)ブルッ

食蜂「気づいたのは当麻と離れた後…小5のころだったわね、元々の人の考えが見えるっつー力はなんというか…『目を閉じる』っていうカンジにしていたらほとんど見えなくなってきたわ」

美琴「じゃあ今、読心能力は…」

食蜂「今でも意識を集中させれば多少ならできるわ、子供のころよりざっくりとした感情しか分からなくなったけど…」

美琴「…………」

食蜂「それである日テキトーに授業を受
けていた訳よ、ボーッとしながら」

357: 2015/03/30(月) 10:56:06.97 ID:nptALXGp0
食蜂「その時消しゴムを落っことしたの、それは転がって居眠りしている生徒の机の下にいっちゃって…フト思ったの『めんどくさいなあ、起きてひろってくれないかな』ってね」

美琴「…それで」

食蜂「びびったわ、寝てた生徒がいきなり跳ね起きて消しゴムを私のところに持ってきた…えらく不自然な動きで」

美琴「そ、そんな事が…!」

食蜂「後は色々試してみて分かったのは記憶の読心(ある程度)・人格の洗脳・念話・意志の増幅・思考の再現・感情の移植などなどetc…人の精神の事ならなんでもござれってことね」

美琴(学園都市最高レベルの精神系能力…それが先輩の…力!!)

食蜂「…しっかし我ながらおっそろしい能力よねェー!こんな力があったら冗談ナシでマジもんの女王になれるわよ」

美琴「…………」

食蜂「そういや最近人を操れる超能力者の映画があったわね、確か主演は藤原竜也…あの人っていつもクズの役を」

美琴「…先輩!!」グッ!

食蜂「ん、なぁに?」

美琴「怖く…なかったんですか」

食蜂「怖く…?」

358: 2015/03/30(月) 10:57:43.51 ID:nptALXGp0
美琴「だ、だって…自分にそんな力がある事が分かったら、それは…」

美琴(私なら…もしそうなったら)

食蜂「そうねえ、小4の頃のアタシだったらヤバかったかもね」

美琴「え…?」

食蜂「ところがご存知の通りアタシはデッケー意識改革があった!それはアイツ…当麻が去った後も変わらないわ」

美琴「…………」

食蜂「ある時聞いたのよ、なんでそんなに人を離すようなぶっきらぼうな態度とるんだ?ってね」

美琴「…なんて答えたんですか?」

食蜂「『自分の不幸に他人を巻き込むのが気に食わねぇだけだ』だってさ!これが小6のガキが言うことってーの!?呆れるわ!」ハァ

美琴(当麻が…そんな事を)

359: 2015/03/30(月) 11:01:06.25 ID:nptALXGp0
食蜂「ま、そんな訳でアタシも能力を理解した時にはスッゲー!って思ったけどすぐに浮かんだのは『自分の力で他人を不幸にしちゃいけない』っつー偉そうな使命感よ」

美琴「使命…」

食蜂「そう!むしろ自分の力で他人を助ける事はできないか…そして精神の力に引けをとらないぐらい身体を鍛えたわ、まぁどっかの詩人の言葉をパクれば…『健全なる精神は健全なる肉体に宿る』ってトコかしら?」

美琴「………………」

食蜂「力とはそれ自体と釣り合わない奴が持ってはダメって事…いや、許されない事かもね」

美琴「…私は」

食蜂「にしてもどうしたのよ?能力のことについて聞きたいなんて…何か理由
が」

360: 2015/03/30(月) 11:06:58.92 ID:nptALXGp0
美琴「私には…『妹達』がいるんです」

食蜂「妹達…?あっ!前町中で見たわよ!?あんな大家族だとは知らなかったわ〜!」

美琴「…彼女達は」

食蜂「へ?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

美琴「彼女たちは『クローン』です、私の」

食蜂「くろーん?…えっ!?クローンって自分のDNAから作るとかいうアレのこと!?」

美琴「はい…小さい頃に『多くの人を助けるため』と言われて、提供したんです…私のDNAマップを」

361: 2015/03/30(月) 11:20:24.17 ID:nptALXGp0
食蜂「DNAマップ?つーことはまさか…」

美琴「元々その科学者は私を騙していたんです、そして『ある実験』のために10人のクローンが生まれた…」

食蜂「それがあの子達ってこと…?」

美琴「その通りです、私はその実験を知ってからそれを潰すために行動しました…でも思うようにいかなくて、むしろ私自身が潰れてしまいそうでした…」ギュッ…

食蜂「…………」

美琴「私は…弱いんです!こんな自分が許せなくて…情けなくて…」ペタリ…

食蜂「みこっちゃん…」

美琴「なんで先輩はそんなに強いんですか!?なんで…なんで…私は」ポロッ

食蜂(まさかそんな壮絶な出来事があったとは…!うーん、どうやって元気付ければ…)

食蜂「あー…なんと言うかさ、そこまでナーバスになっちゃダメっていうか…」



…ピクン!


食蜂「……ッ!?」

362: 2015/03/30(月) 11:23:29.64 ID:nptALXGp0
食蜂「みこっちゃん、悪いけど話は後にしときましょう」グイッ!

美琴「わっ!」

食蜂「今、アタシ達をつけてきてる奴らがいるわ」

美琴「えっ!?な、なんで…」


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

食蜂「しかも明確な『敵意』を持ってるみたい…やれやれだわ、お友達になりにきたワケじゃないみたいね」

美琴「『敵意』…!?」

364: 2015/03/30(月) 20:49:30.91 ID:nptALXGp0
食蜂「あーあー…せっかく平和的に休日を終えるとこだったのに、えーっと敵の人数は…」グググ…

美琴「な、何人なんですか?」

食蜂「…『1人』みたいね」

美琴「1人…ですか?それなら私と先輩なら追い払えます!迎え撃ちましょう!」ザッ!

食蜂「まーまー!迎え撃つ前に話を…」

…ビクッ!

食蜂(…違う!?一人じゃない…これは…)

美琴「先輩…?」

食蜂「…ちょいと訂正するわ」

美琴「え……」

食蜂「敵は『一人』に見せかけた『11人』よ」

365: 2015/03/30(月) 20:51:36.37 ID:nptALXGp0
美琴「じゅ…11人!?」

食蜂「こいつぁヘヴィね…しかも相手は恐らく全員が能力者、それ以前に…何よこの感覚?1人の中に11人が固まっているような…」

美琴「そ、そんなことがあり得るんですか…?」

食蜂「まぁ学園都市って何でもアリなとこもあるしねェ…現にアタシ達もそうじゃない?」

美琴「そんなこと言ってる場合じゃないですよ!ど…どうすれば」

食蜂「ともかくとっとと逃げた方がいいのは確かね、行くわよみこっちゃん!」ダッ!

美琴「はっ…はい!!」タッ!


タタタタタタ…



「ケケケケケケ……!」

「逃がさないぞ…」

「私達が……私達が学園都市の序列に!!」 ギラ…!

366: 2015/03/30(月) 21:00:10.99 ID:nptALXGp0
……………………………


美琴「はぁ…はぁ…ここまで来れば…」

食蜂「….悲しいお知らせよ」

美琴「へ…?」

食蜂「この見られているような感覚…追跡されてるわ、どうやら11人の中にそういうタイプの能力者がいたみたいね…ミスったわ」

美琴「そ、そんな!!」



…ザッ!

食蜂「ホレ、おいでなすったわ」

美琴「…ッ!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

???「へッ…へへヘヘヘ!!ついに追い詰めたぞ…御坂美琴に食蜂操折!!」

???「こ、ここで会ったが100年目ッ!」

???「ついに…ついに私達が陽の光を浴びる時が来たのだっ!貴様らの『敗北』によってなァーッ!!」

367: 2015/03/30(月) 22:26:07.51 ID:nptALXGp0
喪女1「学園都市の第3位と第5位を倒し!その枠に私たちが入ることで喪女を卒業!すなわちモテる!!」クワッ!

喪女2「わ、私達がモテないのはどう考えてもコミュ症で引っ込み思案で地味なのが悪いッ!…喪女3!!」

喪女3「ウッ…ウォオオオオオオ!!モテたいィイイイイイイイ!!」ビキッ…ビキビキビキビキ!!

美琴「わ、訳がわからないけど!あれは肉体変化!?」

喪女1「その通り!私達は友達がいないせいで能力を鍛えるくらいしかやる事がなかったのだ!!」

食蜂「言ってて悲しくならないの…」

喪女2「慣れたわッ!い、行け喪女スモトリ!まずは戦闘系の能力ではない食蜂操折を倒すのだッ!」


ドドドドドドドドドドドドドドドド

喪女3「オオオオオオーッ!!ドッソイオラーッ!!」グオオオオオオ-ッ!!

美琴「せ、先輩…危ないっ!!」

食蜂「へぇ…」

368: 2015/03/30(月) 22:28:06.17 ID:nptALXGp0
美琴「くそっ!先輩、離れていて下さ…」バリッ!

食蜂「身体がデカくなってもさぁ〜」ズイッ

美琴「ち、ちょっと!?」

ズンッ!

喪女3「ドッソーーーーイ!!!」ブウウウウウ-ン!!

食蜂「…フッ!!」スタンッ!

369: 2015/03/30(月) 22:34:39.35 ID:nptALXGp0
喪女3「ドッ!?」スカッ!

美琴「えっ!?」

喪女1「何ッ!?」


食蜂「弱点はァー…変わらないのかしらねっ!!」ニヤッ!

美琴(す、すごい!あんなに高く…!)

喪女3「ウッ…ウッ!?」


食蜂「……オラァアアアアアアッ!!!」ドギュウウウウウッ!!!

喪女3「オッ、オゴーッ!!」メゴンッ!!

ドサァッ!

喪女2「エッ…エエエエエエーッ!?」

美琴「く…空中かかと落とし!」

喪女1「この身体能力…精神系の能力者のはずではないのか!?」

ドドドドドドドドドドドドドドドド

食蜂「さぁーて…レッツパーリィよ!」バァーーーz_______ン!

376: 2015/04/01(水) 21:16:41.74 ID:4sB4FdLH0
喪女1「くっ…クソーッ!!一旦引くんだッ!!」

喪女2「り、了解!!」 スタコラサッサ-!


食蜂「みこっちゃん、こっちも一度身を隠すわよ!」スタッ!

美琴「はっ…はい!」

サッ!

食蜂「よっと!幸いこの路地は身を隠す障害物が多くて助かったわね」

美琴「あの…あいつら『11人』いるんですよね?さっき出てきたのは3人、あとの8人はどこにいるんでしょうか?」

食蜂「うーむ、今でも結構な人数がいるのは感じられるんだけど…」ゴソゴソ

美琴「…って先輩、そのグローブとスパッツどこに持ってたんですか!?」

食蜂「これ?戦う乙女の必需品よォ〜?みこっちゃんだって万年短パンじゃないのさ」ハキハキ

美琴「こ、これは戦うために履いてるんじゃないです!」

377: 2015/04/01(水) 21:21:08.14 ID:4sB4FdLH0
食蜂「おいおいみこっちゃん!恋する女の子が色気ないもん履いちゃダメ…」チラ


…ズズズ

食蜂(……なッ!?)

美琴「こ、これは動きやすさを重視したからで!色気がないとか言われても…」イジイジ

食蜂「…『11人』の理由が分かったわよ」

美琴「…へっ?」

食蜂「見りゃわかるわ!あーゆートリックだったわけね…」

美琴「トリック…?見るっていってもあそこにいるのは気絶して…」スッ


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

喪女3「………ア……ガ」ズッ…ズズズズズ

喪女4「フ…フフフフ」

喪女5「ハァー…」

喪女6「モ…モテ…モテたいィイ……」

378: 2015/04/01(水) 21:29:29.91 ID:4sB4FdLH0
美琴「…うっ!?」

食蜂「ウゲー!気色悪い構図ね!」オエ-

美琴(た、倒れているヤツの背中から…別の人間が出てきている!?)

美琴「せ…先輩!これは!!」

食蜂「どうやら『重なって』感じていたのはこのせいみたいね?人の中に人を潜ませる能力者がいるってことよ….奇妙な言い回しだけど」


喪女4「一斉ぃー…射撃ィイイイイ!!」ズッ!

美琴「ま、まずい!何か来………」

…ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!

食蜂「うっ…うおおおおおっ!?マジかよッ!?」

美琴「き、金属片を飛ばしてきてる!エアロハンドの能力か!!」

喪女4「ハーッハッハッハ!!蜂の巣にしてやんよおーーーッ!!」
喪女5「撃つべし…撃つべしッ!!」
喪女6「モテたいのぉーーーーーッ!!」
ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!

379: 2015/04/01(水) 21:32:05.51 ID:4sB4FdLH0
チュンチュンチュン!!

食蜂「かぁーっ!滅茶苦茶やりやがるわね!!マジで殺る気かしら!」

美琴「こ、このままじゃあ…」

食蜂「ま、なんとかなるでしょ!相手は人間なんだし」

美琴「な、なんとかなるってそんな!」

食蜂「…こういう状況でもさァ」

美琴「え…?」

食蜂「動揺する事なく『相手をブッ潰す』っていう目的に集中することも『強さ』よ、みこっちゃん」

美琴「………」

食蜂「自信を持ちなさい!アタシ達は泣く子も黙るトップランカーよ!!弱音吐いてる場合じゃなくってよ?」ニヤッ

美琴「先輩…!」

美琴(私の…『強さ』!!)グッ!

食蜂「さぁーて…反撃といきますかッ!」バシンッ!

380: 2015/04/01(水) 21:33:56.52 ID:4sB4FdLH0
喪女4「よぉし!撃ち方ヤメッ!!」

喪女5「ククククッ!今頃風穴だらけに……」


…ズアッ!

食蜂「なってないんだなこれが!!」

美琴「っらぁーーーっ!!!」ブゥウウウウウウウウウン!!!


喪女4「なっ!?」

喪女5「能力でブン投げたのは壊れた冷蔵庫…アバーッ!!」ドグシャアアアアアッ!!

喪女6「も、喪女5がペシャンコに!?」


ドドドドドドドドドドドドドドドド

食蜂「賽は投げられた…全員ブッ潰すッ!」ビッ!

美琴「覚悟しろ!」ギン!

381: 2015/04/01(水) 21:36:11.27 ID:4sB4FdLH0
喪女4「ザ…ザッケンナコラー!投げらたのは冷蔵庫じゃないかッ!」

ゴウッ!

食蜂「ご名答!ダークマター印の冷蔵庫よ、オラァーッ!!」ドシュウッ!

喪女4「ぐべえっ!?」ドゴオッ!

喪女6「こ、この爆発力!?聞いてたのと違うよおおおおおお!?」ガクガク!

美琴「レールガンッ!(威力最小限!)」ビシュウッ!

喪女6「しまっ…ウゲーッ!!」ボッゴォオオオン!

食蜂「よっと!みこっちゃん吹っ切れたみたいね?」 スタン!

美琴「はい!私の『覚悟』…見ていてください先輩!」ザッ!

食蜂「グッド!!そうと決まればチャッチャと片付けるわよッ!!」ビシッ!

382: 2015/04/01(水) 21:39:29.92 ID:4sB4FdLH0
喪女4「ア…アバッ…私が氏んでも第二第三の喪女が…」ガクッ

喪女7「ウオオオオオーッ!まだ終わっちゃいねぇぞぉおおおお!!」ズズズズズズズズズズズ!

喪女8「引かぬ!モテぬ!省みぬッ!」ズズズズズズズズズズズ…


美琴「また2人…!」

食蜂「みこっちゃんは後ろを警戒して!コイツらはアタシがやる!!」

喪女7「アタシがやるだァ!?ナメてんじゃねぞォーッ!!メタモルフォーゼッ!!(肉体強化)」メキメキ!

食蜂「さっきの奴と同じ能力?芸がないわねェー!」ニヤッ!

喪女7(ほざけ!私はスモトリと違って正確無比な一撃が得意分野!避ける事はほぼ不可能だ!!)

喪女7「くたばりやがれェーッ!!」ダンッ!

美琴「ッ!!」

喪女7(無駄だッ!どんなアクションをしようが拳は完全にその動きをトレース!百発百中よォー!)

シュゴァアアアアアアアアアアア!!

喪女7「ブッ飛べ!パツキン巨Oゥウウウウウーッ!!!」グハハハ-ッ!!

美琴「せ、先輩!危ない!」

食蜂「…防御ってのはねェ」スッ…

383: 2015/04/01(水) 21:43:37.51 ID:4sB4FdLH0
喪女7「身体の力を抜いた!?バカめ!ペシャンコになれーッ!!」グォオオオオオオン!!

食蜂「………」スウッ


…ゾバァアアアアアアアアア!

喪女7「…エッ?」スカッ

食蜂「力はいらない…直線的なパワーのパンチは、ほんのわずかにその方向をそらすだけで軌道は大きくはずれていく…」

喪女7(わ、ワタシのパンチが逸らされ…?)

食蜂「…そして!」ガシイッ!

喪女7「へあ!?」

食蜂「逆にその力を利用してブン投げるッ!オラァアアアッ!!」グルゥウウウン!!

喪女7(か、身体が…勝手に回転して)

喪女7「う…ウゴォオアアアア!?アバッ!!」メゴンッ!

美琴「すごい…これは合気道のワザ!」

食蜂「これぞ合気道の極意ってワケ!お分かり頂けだろうか?」フン!

384: 2015/04/01(水) 21:46:43.87 ID:4sB4FdLH0
喪女8「フンハー!エラそーに講釈たれてる場合じゃないわよ!!」バリバリバリバリ!

食蜂「お次は電撃使い…やれやれだわ!能力者のバーゲンセールねェ?」グッ

喪女8「食蜂操折…そのバーゲンセール品に貴様はやられるのだ!私のライジング・ハンドを味わえッ!!」ダンッ!

食蜂(手に電気を纏わせて…直接殴ってくるつもり?)

喪女8「ハァーッ!!」ドッシュウウウウウ!!

食蜂「むっ…!」サッ!

喪女8(かかったなアホが!!私の雷は近くにある物体(自身以外)を自動的に襲う…貴様は避雷針よ!防御しようが捌こうが黒コゲは避けられぬ!!)

喪女8「ハッハー!さらばだ!!食蜂操折ィイイイイイイイ!!」ゴバァアアアアアアアア!!



食蜂「うん」パシッ

喪女8「はえ?」ピタッ

385: 2015/04/01(水) 21:48:30.88 ID:4sB4FdLH0
食蜂「これがあなたの雷ィ〜?低周波治療器よりビリビリこないわよぉ」

喪女8(なっ…何故だッ!何故電撃が流れない!?こいつの身体と完全に触れているのにもかかわらず!)


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

美琴「悪いわね…あなたの電力全部私が頂いたわ!!」バリバリバリバリバリバリ!!

喪女8「なっ…何だとォオオオオオ!!御坂美琴に私の電力が奪い取られていたのか!?」

食蜂「みこっちゃん、ヴェリィーナァ〜イス!ほれっ!」パッ

喪女8「あ」


美琴「…っらぁああああああ!!」バリィイイイイイイイイイイイ!!

喪女8「あがばばばばばばばがガガガ!?!?」ビリビリビリビリビリビリビリビリ!!

美琴「もらったの返しとくわ!利息つきでね!!」ザンッ!

食蜂「ワーオ!良心的ィーッ!」

喪女8「し…シビッ…シビッ…シビれ…」バタッ…

386: 2015/04/01(水) 21:50:22.79 ID:4sB4FdLH0
…ズアッ!

喪女9「ウォオオオオーッ!!アタイは他の奴らのようにはいかんぞーっ!!」グオン!

美琴「次から…次へと!!」バリィッ!!

喪女9「無駄ァ!」ズニュウッ!

パシュウン!

美琴「くっ…電撃が入らない!」

食蜂「地面から壁を作り出したッての!?」

喪女9「見たか!アタイのゴムを操る力は…致命的な電撃だろうが打撃だろうが」
美琴「砂鉄の剣ッ!!」ズパアッ!!

387: 2015/04/01(水) 21:53:09.39 ID:4sB4FdLH0
\ パッカー /

喪女9「ア…アイエエエエエエエ!?まだ話の途ちゅ…」ガクガク!

美琴「聞く耳もたぬ!おりゃあっ!!」ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!

喪女9「ウゴーッ!!!!ムゴイ!!」ビビビビビビビビ!!

ズベシャア!!

美琴「これで7人目!残りは…」

食蜂「2人よ!!オラ!オラァーッ!!」ドゴ、ドゴォッ!!

喪女10「うごぎブエッ!?」ボゴッ!

喪女11「あ、あたし達のステルステレポートが何故分かっ….あぼっ!!」ドグシャア!

食蜂「凄み…と言いたいトコだけどォ〜微かな息づかいでも場所の把握くらいできるわよ?」フン!

388: 2015/04/01(水) 21:54:33.03 ID:4sB4FdLH0
スタンッ!

美琴「先輩!ケガありませんか?」

食蜂「ノープロブレム!残りは最初に逃げ出した奴2人だけ?張り合いないわねェ!」

美琴「怯えて逃げちゃったなら追う必要もないでしょうか?」

食蜂「そうさね、後はほっといても問題は…あれ?」

美琴「…どうしたんですか?」

食蜂(最初にぶっ飛ばしてノビてるはずの空力使い達が…居ない?)


ズゴゴゴゴゴゴゴ…!!

食蜂(…!!)

食蜂「みこっちゃん!ちょいとごめんね!!」ガシイッ!

美琴「わっ!?」


喪女4・5・6「「「…ファイアアアアアアアア!!」」」ドッゴォオオオオオオオオオオオオオン!!

食蜂「くそッ!!」スタンッ!!

389: 2015/04/01(水) 21:56:45.56 ID:4sB4FdLH0
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!

食蜂「あだだだ…アブねェ〜ッ!!みこっちゃん生きてる!?」

美琴「む、むごごご…先輩、胸に押しつぶされて苦しいですぅ…」ムゴムゴ

食蜂「あっ、悪ィ」ブルン


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

喪女4「チィイイイイイイイ!!もう少しで合体攻撃が当たるとこだったのによぉー!」

喪女5「氏なん…ワタシは氏なんぞぉ!!」

喪女6「光が眩しいィイイイ!!」

美琴「そ、そんな…!あんな状態から立ち上がれるはずは!」

食蜂「やれやれだわ!これは何かトリックがあるわねェ〜…」

396: 2015/04/02(木) 11:36:07.59 ID:SDS61JEP0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

食蜂「今更だけど…あんたらの目的は大方、下克上ってとこかしら?」

美琴(よく見ると3人とも…マンガの『わたしがモテないのはどう考えてもお前らが悪い』のもこっちにそっくり!?)コッチモ
イマサラダケド!?

喪女4「へへへ…その通りだッ!!」

喪女5「お前達を倒して今まで虐げられてきた私達が学園都市のトップランカーに上り詰める!」

喪女6「とくに御坂美琴!あんたは最近とにかく色々と駄目だと聞いた!倒すならここしかないわ!!」

食蜂「…なんて事言われちゃってますケド」

美琴「だ、駄目って…」ズゥーン…

398: 2015/04/02(木) 11:38:19.49 ID:SDS61JEP0
食蜂(コイツらは傷が治っているわけではない、言うなればベコベコの車にガソリンを注ぎ込んで…無理矢理動かしているような感じね)

美琴「せ、先輩!」

食蜂「あーちょっと待って!どうするか今考えてるとこよ」

美琴「違うんです!あれ…アイツを!」

食蜂「え?」


喪女3「あっ…あががが…」グググ

喪女2「へへっ…へへへへへ」ドクン…ドクン

食蜂「むむむ…?あいつは最初に出てきた奴の1人!?」

美琴「倒れてる奴に手をかざして…まさか!!」

399: 2015/04/02(木) 11:40:40.22 ID:SDS61JEP0
喪女2「わ…わたしの力は洗脳能力(マリオネッテ)!あ、相手の神経に干渉することで痛みや疲労をしゃ、シャットアウト!ヒヒヒッ!」ヒクヒク

喪女3「オオオー…ドッソイオラー!」ガバアッ!

美琴「なっ…!!」

喪女2「そそそそそして!!アドレナリンを異常分泌させることにより不氏身の喪女ができあがるんだーっ!!」ウケケケーッ!

食蜂「ゲェーッ!ほとんどソンビじゃないのッ!」

喪女2「喪女は氏なん!なななな何度でもよみがえるさぁーッ!!」ダッ!

食蜂「別のヤツを治すつもりね!」

美琴「させるかっ!!」バリィイイイイ!!


喪女2「ウヒッ!」ズニュウウウウ!!

喪女7「…アバッ!?」ビクンッ!

美琴「なっ…!倒れてる奴の背中に消えてかわした!?」

食蜂「デュアルスキル(能力二つ持ち)ってことは考えづらい…そうなりゃ答えは」

400: 2015/04/02(木) 11:42:48.86 ID:SDS61JEP0
コソコソ …

喪女1「フフフ…教えなきゃならない気がしたから教えてやろう!喪女軍団のリーダーたるわたしの力は特殊な空間移動能力…その名を『TATOO YOU!(タトゥー ユー)』指定した人間を11人までお互いの背中に『潜ませる』ことができるスーパーレアな能力だ!!マイッタカ!マイッタカーッ!!」 ウハハハ-ッ!

美琴「そ、そんなのってあり!?」

食蜂「ならまずあんたからブッ飛ばす!!」グッ

喪女1「ひえっ…!も、喪女軍団ガードせよ!!」

「「「「リベンジだオラー!!」」」」ザッ!

食蜂「チッ…辿りつけない!」

喪女1「い…いいぞ!こいつらを囲んでひん剥いてマワしたれーッ!」コソコソ!

401: 2015/04/02(木) 11:47:40.80 ID:SDS61JEP0
ドドドドドドドドドドドドドドドド

食蜂「こりゃあちーっとキツくなりそうねぇ、みこっちゃん!キアイ入れ直すわよ!」

美琴「はっ、はい!」

喪女1「ケケケーッ!!無駄無駄無駄無駄ァ!!何がキアイだぁ!?次のコミケでお前らの濃厚な百合同人(R18)を描いて儲けてやるぜェエエエエエエエエ!!」コソコソーッ!

「「「「「「「「「「ウオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!モテるんだぁああああああああああああああ!!!!」」」」」」」」」」 ダァーーーーz_________ッ!!

食蜂「…来るわよ!」グッ!

美琴「くっ!」バチッ!

402: 2015/04/02(木) 17:55:24.66 ID:YfUmWosOO
…………………………

食蜂「オラァッ!!」ドシュウッ!

喪女3「オゴッ!?」バゴッ!

ズッシャアアアアア!!

食蜂(ハァー…ハァー…さっきから殴り飛ばしても飛ばしても起き上がってきやがる!キリがないわ…)

喪女7「スキ有りィイイイ!!」ドバァーッ!!

食蜂「ッ!!」ガシイッ!

食蜂(うぐっ…!)ミシ…ミシ…

喪女7「うははははーっ!!もう攻撃を捌く元気も残ってないんじゃ………ばばばばばーっ!?」バリバリバリバリバリバリバリ!!!

美琴「ハァー…せ、先輩!大丈夫ですか!?」

食蜂「チト骨にミシっときただけよ!助かったわみこっちゃん…」ゼエゼエ

美琴(先輩はかなり疲労が溜まっている…無論私もだ!このままじゃ押し負ける!)ハァハァ…

403: 2015/04/02(木) 17:57:11.34 ID:YfUmWosOO
喪女2「ウヒッ!ウヒッ!回復、回復ゥ!」スタスタスターッ!

美琴(とにかく回復役を叩かなきゃ!!)

美琴「くらえっ!!」バチバチバチバチバチバチィ!

喪女9「アホがーッ!電撃なぞきかんと言っとろーが!!」バシュウン!

美琴「くっ…」

美琴(ダメだ…どんなに狙っても妨害、別の奴に隠れられてしまう!!)

喪女4「お返しだッ!エアロゴム弾ッ!!」ドギュッ!

美琴「しまっ…!」

…ボゴッ!

美琴「あぐっ!!」ドサッ!

喪女4「はははーッ!着弾ンンーッ!!」

404: 2015/04/02(木) 17:59:02.19 ID:YfUmWosOO
喪女1「今だ!エアロハンド部隊!!」

喪女4・5・6「「「スッゾコラー!!」」」ドウッ!!

美琴「がっ…がはっ…」グググ…

美琴(ま、まずい…!避けきれ……)


…サッ!

食蜂「…うぐうううううううっ!!」 ドシュドシュドシュッ!!

美琴「ううっ!!」

ドシャッ!

喪女4「チィーッ!助けに入られたか!」

食蜂「ぐうう…みこっちゃん、今回も生きてるかしら?」

美琴「せ…先輩!私を庇って…!!」

食蜂「かすっただけよ!どうってことないわ…多分」グググ…

405: 2015/04/02(木) 18:02:13.98 ID:YfUmWosOO
喪女1「へへへ…大した師弟愛だな!薄い本が厚くなるぞ!しかしもう終わりだッ!『王手飛車取り』だ…すでにお前らの敗北の形なのだァーッ!!!!」コソーッ!

「「「「「「「「「「モテェエエエエエーールッ!!!!」」」」」」」」」」


美琴「駄目だ…このままじゃもう!先輩だけでも逃げてください!!」

食蜂「バカ言っちゃいけないわよ!ここで後輩投げ出して逃げるなんて症に合わないわ!!」

美琴「で…でも!!」

食蜂(こうなりゃ…『アレ』使うしかないわね!)ギン!


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

喪女1「ククク…そろそろ投了といこうか!?」

ジリッ!

食蜂「こっち向いてみこっちゃん!」ガシッ!

美琴「え…ふえっ!?」ビクウッ!

406: 2015/04/02(木) 18:05:37.97 ID:YfUmWosOO
スウウウウウ-ッ………

美琴(えっ…ええええええ!!!こ、こんなタイミングで女の子のタシナミを!?駄目です先輩ッ!みんなやってるからって私たちは先輩後輩の関係ですぅううううう!!!!)///////

喪女4「なっ…なにしてんだあいつら!?」

喪女5「顔が近い!!」

喪女6「ええ素材やこれは…」

喪女7「百合姫!?」


……………………………………


ミサカ4号「…… ハッ!?私得のヨ・カ・ン!?」ガバッ!!

5号「はえ?どうしたの4号ちゃん?」

1号「公共の場で発情しちゃダメよー」ウフフ

408: 2015/04/02(木) 19:17:28.49 ID:dmLTyl7aO
食蜂「よっと!」ピタッ!

美琴「ひゃっ!!」ビクン!

美琴(ひ…額と額をくっつけて何を…!)

…シュウンッ!!

美琴「…………っ!?」

食蜂「おっし!成功したかしら?」


ドドドドドドドドドドドドドドド

美琴(この感覚……これは!!)

喪女10「百合っとる場合かーッ!!隙だらけだぞっ!!」

喪女11「ホ〇クレェーッ!!」バァーッ!!

食蜂「むっ…!」

喪女1(いいぞぉ!御坂美琴は後ろを向いている…今なら一気にッ!!)




…バリィイイイイイイイイイイイイイ!!

喪女1「…エッ!?」

409: 2015/04/02(木) 19:20:58.48 ID:dmLTyl7aO
喪女10「へっ…?うごあああああ!?」バチバチバチバチ!!

喪女11「あ、あたしたちのステルス攻げ…オボーッ!!」バチバチバチバチ!!

ドシャドシャッ!

喪女1「な…何だとォオオオオオオオ!?食蜂操折ならともかく何故御坂美琴が対応できるのだ!?今、敵の方を見ずに電撃を…!!」

美琴「先輩…この『視界』は!!」

食蜂「飲み込みが早くて助かるわ!こっも感度良好よォ〜!」 トントン

喪女1「こ、こいつら一体何を…ええい!囲んで一斉攻撃だッ!!」


「「「「「「「「オッ……オオオオオオーッ!!」」」」」」」」 ダァ-ッ!!

食蜂「理解できたなら…いけるわね?」スッ…

美琴「…はい!!」バッ!

410: 2015/04/02(木) 19:23:34.43 ID:dmLTyl7aO
喪女4「百合パワー注入ってかァ!?コケおどしてんじゃあないぞッ!まずはレールガンからだ!!」ビュゴオオオオオオ!!

美琴(……見える)スゥ…


ドッガァアアアアアアン!!

喪女4「なん…だと!攻撃の方向も見ずに避けた!?」

美琴(自分の視界とは別に…パソコンのサブモニターみたいに!)バチイッ!

喪女4「また見ずに…うげっ!!」バリバリバリバリ!!

喪女6「は、ハッタリだ!!くたばれッ!!」ドヒュンッ!!

食蜂「みこっちゃん!屈んで!!」

411: 2015/04/02(木) 19:27:43.98 ID:dmLTyl7aO
美琴「……はっ!!」スタッ!

喪女6「エッ!?」スカァ-ッ

食蜂「オラァーーーーッ!!」ドッゴォ!!

美琴(『もうひとつの視界』…これは!!)

喪女6「ウゴエッ!?」ボッコォン!!

喪女1「な…何だ?何だこれはぁーッ!?こんなお互いが見えているかのような連携攻撃!!ありえねェエエエエエーッ!!」


ドドドドドドドドドドドドドドドドド

美琴「『先輩の視界』!すごく奇妙だけど…確かに見える!!それにこの感覚、研ぎ澄まされた感覚は!!」

食蜂「アタシの能力でみこっちゃんとの視界をリンクさせ…プラス!反射神経を強化した!メンタルアウトは人を操ることだけが能じゃあないのよッ!!」ニッ!

美琴「いける…これなら勝てる!!」ギン!

412: 2015/04/02(木) 19:29:43.09 ID:dmLTyl7aO
食蜂「オラッ!オラオラオラオラオラーッ!!」

美琴「はぁあああーっ!!」

ドゴッ!バリバリバリバリ!ボゴォオオオッ!!

喪女1「な、何してる!!早く仕留めろォオオオオオーッ!!」

喪女8「む、無理だ!!少しでも手を出そうとするとブッ飛ばされ…ぐへっ!!」バキッ!

喪女9「まるで竜巻みたいにぐべあっ!?」バリバリバリバリ!

喪女1「うっ…うっ!!」

食蜂「そろそろ諦めなさいって!お嫁にいけなくなるわよォ〜?」スタンッ!

喪女1「こ…こっちに回復役がいる限り私達は不氏身だッ!!喪女2行けぇ!!」

喪女2「うっ…アイアイサー!」サササーッ!

美琴「くそっ…また回復される!」サッ!

喪女6「喪女2に攻撃しようったってそうはさせねーぞ!食らえィ!!」ドヒュッ!





…ボゴォッ!

喪女2「ぶごっ!?」ドベッシャア!!

413: 2015/04/02(木) 20:05:02.96 ID:SDS61JEP0
喪女6「…へっ?」

喪女1「な…何をしているんだッ!?仲間に攻撃してどうする!!」

喪女3「フレンドリーファイア!?フレンドリーファイアナンデ!?」

喪女7「裏切りは極刑だぞ!?」

喪女8「んなことよりこの二人をとっとと倒すんだ!!」バリィイイイイイイイ!!

喪女4「おっ、おい!何でこっちにむかってアババババーッ!!」バチバチバチバチ!!

喪女8「あ、あれッ!?」

美琴「まさか…これは先輩が?」

食蜂「ご名答!こいつらの視界を適当に入れ替えたのよ?おそらくまともに見えてないでしょうねぇ〜」ニヤニヤ

ヤメッ…アババババ!!コッチムクンジャネェーッ!!ドコウッテグエーッ!!ヤメロォーッ!!テキジャナクテミカタ…グワーッ!

喪女1「あっ…ああああああ…!!」ガタガタガタ…

喪女1(ウソだ…なんだこの力の差は!圧倒的すぎるゥウウウウウーッ!!)


…ザンッ!!

食蜂「あんたさっき王手飛車取りとか言ってたわよねェ…?」

美琴「違う…私達のは『詰み』だ!!」ザッ!

414: 2015/04/02(木) 20:10:56.85 ID:SDS61JEP0
喪女1(無理だ…勝てるわけがないッ!やられる!逃げなきゃやられるッ!逃げなきゃあ!やられるゥゥゥゥゥゥゥ!!)

喪女1「ギニャーーーーッ!!た、たすけ…」バッ!


食蜂「あら?わざわざぶっ飛ばされに近づいてきてくれたのかしら?」

喪女1「デ!?」ヒョコヒョコ…

喪女1(なっ!?なんだぁ〜〜〜〜あああああああああああああ!?!?!?何で私は逆に近づいてんだ!?)

喪女1「ヒィイイイエエエエエエーーーーッ!!」ダッ!


…トコトコ

喪女1「ゲェッ!?」

415: 2015/04/02(木) 20:16:30.29 ID:SDS61JEP0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

食蜂「おっ!ナイスムーンウォーク!上手いもんねぇ〜!」

喪女1「なっ!?なんだ!?は…離れようと思ったら!どっどっどおーして近づいてェェェ!?!?!?なんで近づくゥゥゥ!?ウケケケケケケケケケケケケケケケケケケケ」ウケッ!?

美琴「これもまさか…」

食蜂「ざーんねん!あんたはもう完全に私の『糸』に絡み付けられてるってことよ?近づいといでーって思えばそれに従うしかないってワケ!」フン!

喪女1「そ…そうだ!わたしが喪女だからだッ!!喪女にできないことはないからだッ!(友達以外)ワハハハハハハハーッ!!」ガクガクガクガク !!

416: 2015/04/02(木) 20:55:30.59 ID:SDS61JEP0
食蜂「トチ狂ってるとこ悪いけど…」ガシッ

喪女1「うげっ!」グイ!

食蜂「これでオシマイ…決着つけさせてもらうわよ!!」グッ!

喪女1「うっ…うっ…ウワアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」


…ゴッ!

食蜂「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァアアアアアアアア!!!」ボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴ!!!

喪女1「うげぐばげぼがばぁあああああああああああ!!!!!!!」ボッゴォーーーーーーーz___________ン!!!

417: 2015/04/02(木) 20:56:37.04 ID:SDS61JEP0
喪女1「オゴーーーッ!?」ズベシャア!!

美琴「やった!!」

食蜂「まぁ他の奴もボコボコにしたからこんくらいは食らってもらうわよ!」

喪女1「アッ…アバッ…!」ガグガグ…

喪女1(わ…私の喪女軍団が…!私のモテ道が…)


食蜂「あ、それと今あんたら11人の感覚ぜーんぶ繋げといたから!」

喪女1「アバッ!?」

418: 2015/04/02(木) 20:58:34.01 ID:SDS61JEP0
食蜂「そーなりゃ…後は大体予想つくわよねェ?」ニィヤァアアア〜

喪女1(アバッ…まさか…まさかッ!!)

食蜂「みこっちゃ〜ん♪」パンパン

美琴「はぁああああ…」バヂバヂバヂバヂバヂ!!

喪女1「ヤ…ヤメロー!ヤメロー!」

食蜂「張り切ってェー…どうぞっ!!」

美琴「…はぁああああああああああっ!!」バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!!




アッ…

「「「「「「「「「「「アバババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババーーーーッ!!!!!!!!!!」」」」」」」」」」」ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!!!!!!!!!!!

419: 2015/04/02(木) 21:01:26.47 ID:SDS61JEP0
シュウウウウウウウウウウウ……

食蜂「はえー…誰がこんなひどいことを!あ、アタシ達か」

喪女1(が………は………これが、第3位と第5位の……『力』!!)

喪女1「アバー……わた…しの…モテ…………道…………」バタッ…


美琴「これが私の…私達の!覚悟だ!!」

食蜂「つーわけでェ〜…」


…ビッ!

美琴・食蜂「「決着ゥゥーーーーーー
ッ!!」」バァーーーーーーーz__________ン!!


喪女子軍団 再起不能!!!

420: 2015/04/02(木) 21:03:04.46 ID:SDS61JEP0
…………………………

カァー…カァー…

食蜂「結局とんでもねえ一日になっちゃったわね…門限もギリギリだしィ、早く風呂に入りてェーッ」スタスタ…

美琴「…先輩!!」

食蜂「なーに?」

美琴「先輩のおかげで…気づくことができました、本当の『強さ』を!ありがとうございます!!」ペコッ!

食蜂「なんてことないわ〜!悩める後輩をサポートするのも先輩の義務ってことよ」ヒラヒラ

美琴「私…私も先輩みたいに強くなって!必ずアイツのこと振り向かせてみせます!きっと想いを伝えてみせる!!」グッ!

421: 2015/04/02(木) 21:05:15.37 ID:SDS61JEP0
食蜂「この一日でずいぶんたくましくなったわね…恋せよみこっちゃん!戦えみこっちゃん!!」ビッ!

美琴「はい!うおーっ!!御坂美琴ッ!次こそやったるぞーーーーっ!!」ガオオオオオオーッ!

タタターッ!


食蜂「想いを伝える…か」

食蜂(…こんな能力があっても肝心な人の心は分からない、いくら強く想っていても)グッ…

食蜂「…あーあ、難しいもんだわ」フゥ


美琴「先輩?はやく帰ってお風呂入ってスッキリしましょう!!」

食蜂「へいへーい!今行くわよ!」

食蜂(ま…私もいつかは、ね?)ニコ



To be continued…

422: 2015/04/02(木) 21:08:10.70 ID:SDS61JEP0
おまけ

インデックス「…とうまって罪な男だよね」

上条「…いきなり何だ」

イン「ちょっと思っただけ!!」フン!

打ち止め「うん!今日はその罪な男さんに頼みたい事があるからおうちに呼んだの!!」

上条「誰が罪な男だ…しかしおめーがシスターズの1人って話はマジなのか?」

打ち止め「そうだよー!シスターズの末妹にして東方道行の妹のミカサだよ!ってミカサはミカサは改めて自己紹介してみる!よろしーく!」フンス!

上条(口調がめんどくせえ)

イン「うーん…みちゆきと兄弟ってのは無理があるけど、ホントにみことに
そっくりかも!」

423: 2015/04/02(木) 21:11:21.94 ID:SDS61JEP0
上条「…確かに」ズイッ!

打ち止め「ひゃっ!?」 ビクッ!

上条(見れば見るほどビリガキにそっくりだぜ…やれやれ、道行のヤツは面倒事をしょい込みやがったか)

打ち止め「あ…あうう…そんなに顔を近づけられたらDNAレベルで逆らえない何かがってミカサは…はうう」////

イン「と、とうま!それ以上(のフラグは)いけない!」

上条「おれを道行と一緒にするな…そんな趣味はねえ」

打ち止め「…はっ!わたしはお兄ちゃん一筋なんだからねっ!ってミカサはミカサは自分に言い聞かせてみる!」ブンブン!

イン(みちゆきってやっぱ口リコンさんだったんだ…)

上条「とっととその頼み事ってのを教えろ、面倒が増える前に…」

424: 2015/04/02(木) 21:13:27.59 ID:SDS61JEP0
打ち止め「あー…それが…肝心のお兄ちゃんの事についてで…」チラ

上条「道行が…?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

一方通行「ァアアアアアア…心が…心がぴょんぴょんしねェエエエエエエ……BBA!BBAキャラも好きだァァァ……結婚してくれェエエエエエ」モゾモゾ…




上条「………なんだこれは」

打ち止め「お兄ちゃんがおかしくなっちゃった!!理由はぜんぜん分からないんだけど…今は色んなアニメとか漫画とかがごちゃ混ぜになってどうしようもなくなっちゃったの!」

イン「これもうわかんねぇな」

425: 2015/04/02(木) 21:15:31.99 ID:SDS61JEP0
一方「きんいろモザイクの二期くれェエエエエエエ………」 ヒクヒク

打ち止め「こんなお兄ちゃん嫌っ!!ミカサはミカサは大好きな人のこの有様を見ていられないのーっ!!」ウワーン!

上条「…………」

イン「で、でもみちゆきをもとに戻すっていっても…一体どうすれば…」

上条「…パソコンはあるか?」

打ち止め「パソコン?それならお兄ちゃん愛用のやつがあるけど…一体どうするの?」

上条「こいつの眼を覚ますには『アレ』が一番だろうからな」

イン「アレ…?」

……………………………………

カタカタ…

上条「こんなもんでいいだろう」

イン「これって…フリーの音声読み上げソフト?」

打ち止め「これで一体何を…?」

上条「少しはなれてろ…」

426: 2015/04/02(木) 21:17:47.31 ID:SDS61JEP0
一方「ロ…口リババアの工口画像を……」


…ポチッ

「オイ ソコノ ウメズ・カズオ ミテーナ フク ノ ヤツ」



一方「…………ア?」ピクッ

イン「と、とうま…まさかこれって!!」

打ち止め「こんなことでお兄ちゃんが元に戻るの…?」

上条「下がってろ、大怪我するぞ」

427: 2015/04/02(木) 21:20:04.78 ID:SDS61JEP0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


一方「俺の服装が………仮面ライダードライブみてぇだとォーーーーッ!?確かに聞いたぞコラァーーーーッ!!」ガバァーッ!!

イン「うわっ!?」

打ち止め「ひえっ!?」


…グワッ!!

一方「ドラァアアアアアアアアアアーーーーッ!!!」ボッゴォオオオオオオオオオン!!!

イン「ひええええええ!!!パソコンが爆発四散!!」

上条「戻ったか」

一方「…アレッ!?上条さン何でここに!?つーか…今まで俺は何をしてたンだァ…?」キョトン

428: 2015/04/02(木) 21:22:01.92 ID:SDS61JEP0
打ち止め「やっ…やったぁーっ!!お兄ちゃんが戻ってきた!!」ダキッ!

一方「うおっ!?」

イン「つまづいたっていいじゃない…人間だもの」

打ち止め「スゲーッ!相田みつを!?」

イン・打ち止め「「だものォーッ!!」」パ-ン!

上条「いい加減おれを面倒事に巻き込むのをやめろ…」

一方「は…ハァ、何かスンマセンでした…俺も何が起きたのかさっぱり…」

429: 2015/04/02(木) 21:27:42.43 ID:SDS61JEP0
打ち止め「良かった…本当に良かったっ!お兄ちゃんがどうしようもなっちゃわないで!!マジで!」

一方「だ、だから順を追って説明を…ってアレ?コゲ臭…」クルッ



PC「」サイキフノウ




一方「おっ…オアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?俺のパソコンがァアアアアアア!!秘蔵のフォルダがァアアアアアア!!誰がこんなヒデーことしやがったんだァアアアアアア!?」ガクガクガクガクガクガク!!

上条「もうおれは知らん…」

イン「犠牲になったんだよ」


一方「To be continuedしてたまるかァアアアアアア!!!」オロロロロロローン!!

打ち止め「ちゃんちゃん♪」

435: 2015/04/03(金) 12:37:56.65 ID:Oos/CzhyO
17話
「次にてめーは…」

436: 2015/04/03(金) 12:41:53.08 ID:Oos/CzhyO
いつものファミレス

しましま「おれの秘蔵フォルダ…秘蔵フォルダがよォ…」シクシクシクシク…

ヒトデ「いい加減立ち直れ…うっとおしい」

口リ「あっ!そのパフェちょっとちょーだい!ミカサのプリンすこしあげるから!!」

居候「いいよー!!奪い合うと足りないけど…分け合うとあまっちゃうんだよなぁ」

口リ「相田みつをっ!」

居候リ「「だものォー!!!」」 ワ-イ!

口リコン「人間ってつれェよ…アア」

ヒトデ「…………」

居候リ「「ハイ」」ノソォ-ッ

437: 2015/04/03(金) 12:45:07.02 ID:Oos/CzhyO
離れた席

浜面(にしてもあの人たちやはりどこかで…) ウ-ン

絹旗「浜面?どうしたんですか」

浜面「…なんでもありません、麦野の話の途中でしたね」

麦野「ンモー!あたしだけを見てなきゃダ・メ・だ・ゾ☆」キャピ!

フレンダ「オウフ…」

浜面「やっぱ僕席外してもいいですか?」

滝壺「はまづら我慢して…私も頑張るから…うぐ」キリキリ

フレメア「にゃあ、大正漢方胃腸薬どうぞ」スッ

438: 2015/04/03(金) 12:49:16.72 ID:Oos/CzhyO
麦野「…まあ、冗談は置いといて話を続けるわよ」シュン

フレンダ(珍しくショック受けてる…)

絹旗「『ピンセット』奪還は超完了…あとは受け渡しをするだけって話ですよね?」

麦野「そうなんだけどねぇ、前の任務で戦ったあの妙なロボットが『別の』の暗部のモノっていう疑いがある限り油断はできないわ…はまづらくんの意見は?」

浜面「次は受け渡し中に直接介入してくる可能性もあります、万全を尽くしておくべきかと」

フレンダ「う〜ん…でも聞いた話だと、そのロボットは滅茶苦茶強かったんでしょ?じゃあ他の所属してる奴も相当ヤバいかもしれない訳?」

滝壺「どうなんだろう、上からは正体不明としか教えられていないし…」

麦野「まぁ敵対したからにはしょうがないわ!どんな敵がこようと任務は成功させなきゃいけない、メンツのためにもねぇ〜」

絹旗「そうですね…超途中で投げ出す訳にもいけません」

フレンダ「しゃーない!ちっと気合入れるって訳よ!」パシン!

浜面「麦野、何人体制で行くべきでしょうか?」

439: 2015/04/03(金) 12:51:33.37 ID:Oos/CzhyO
麦野「そうね…今回は大事を取って全員で任務に当たるわ!何もないに越したことはないけれど」

滝壺「しっかりと連携をとらなきゃね」

フレメア「わたしも!?やったあ!がんばるぞー!!」ピョンピョン!

フレンダ「ワタシのそばを離れちゃだめな訳よ!」

フレメア「はぁーい!」


浜面「絹旗…少しいいですか?」

絹旗「ん、何ですか?」

440: 2015/04/03(金) 12:52:54.04 ID:Oos/CzhyO
浜面(そろそろ…僕の計画を実行に移そうと思います)

絹旗(…ッ!!)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

絹旗(浜面…ついに始めるつもりですか?)ゴクリ

浜面(ええ、この学園都市は現在進行形でどんどんおかしくなっている…もう黙って見ている訳にはいきません)

絹旗(…分かりました、その為にあなたを『アイテム』に引き入れたつもりです、私は全面的に超バックアップします)

浜面(ありがとう、絹旗)

441: 2015/04/03(金) 12:56:05.74 ID:Oos/CzhyO
フレンダ「ちょっとちょっと!何コソコソ話してる訳!?ずる…じゃなくて怪しい訳よ!」

絹旗「えぇ?超何でもありませんよ、ねー浜面ぁ?」ニヤニヤ

フレンダ「ぐぬぬぬ…このまな板やろーっ!!」 ガタッ!

絹旗「ハァッ!?それはフレンダも同じじゃないですか!!この超まな板やろーっ!!」ガタッ!

ギャ-ギャ-!!

フレメア「悲しい争いだにゃあ」

麦野「ねーねーはまづらくぅん…この画像の中でどのキスの仕方が好き?今ならもれなくプレゼント中なんだけど…」グヘヘヘ

浜面「答える必要はありません」

滝壺(懲りてねーじゃんッ!!)

442: 2015/04/03(金) 17:35:28.98 ID:ad7OPslwO
同時刻

カツカツカツ…

心理定規「ジュリアス…あの『フレメア・セイヴェルン』についての話、本当かしら?」

ジュリアス「ああ、裏付けもとれている…例の暗部に所属しているのは間違いないだろう」

心理定規「それなら早く行動すべきね、作戦を立てましょう!」

ジュリアス「垣根とルドルフにはすでに情報の詳細を送ってある、あいつらのところへ行こう」

心理定規「分かったわ、でも垣根のヤツちゃんと確認してるかしら?疑わしいけど…」

ジュリアス「…期待はできんな」

カツカツカツ…

443: 2015/04/03(金) 17:38:04.90 ID:ad7OPslwO
ウィーン!

ジュリアス「おい垣根にルドルフ!例の任務について…」

…カタカタカタカタカタカタカタカタ

ルドルフ「くそっ………くそっくそっくそっ!!」ギギギ…

ジュリアス「…は?」キョトン

心理定規「ルドルフ…だけ?垣根のヤツは?」キョロキョロ

ルドルフ「…ぁあっ!?何だ、ジュリアスにメジャーか!垣根のヤツならもう行ったぞクソ!」カタカタカタカタカタカタカタ

心理定規「えっ!?」

ジュリアス「何だと!?」

444: 2015/04/03(金) 17:39:27.60 ID:ad7OPslwO
ルドルフ「『ピンセット』と『フレメア・セイヴェルン』を両方とも所有している暗部が『アイテム』だと分かったからな!」カタカタカタカタカタカタカタ

ジュリアス「まさかルドルフ…お前『アイテム』の奴らとやりあったのか!?」

ルドルフ「その通りだ!『ピンセット』は奴らの手にある!しかもホワイトアルバムを破壊された!!…ゆるさんっ!」グスッ!

心理定規「これは思ってたより事が複雑になってきたわね…」

ルドルフ「それと垣根からの伝言だ!『俺とルドルフでやっつけるからメジャーとシーザちゃんはバックアップよろピくねー!』だとよ!!」カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

445: 2015/04/03(金) 17:41:04.47 ID:ad7OPslwO
心理定規「んなろ〜…あのウスラバカ!!勝手に何やってんのよ!?」ギリリリリ!!

ジュリアス「…いや、ここはアイツに任せてみよう」

心理定規「えっ!マジで言ってるのジュリアス!?んなこと良い訳が!」


ジュリアス「奴には『未元物質』がある」

心理定規「…ッ!!」

446: 2015/04/03(金) 17:44:16.25 ID:ad7OPslwO
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ジュリアス「垣根はどうしようもない単純サッパリ野郎だが…『第2位』にふさわしい実力を持っているのは確かだ、奴が一人でやるというなら余計な加勢は逆にリスクが増える」

心理定規「で、でも…」

ジュリアス「しかも敵組織のリーダーで第4位の『麦野沈利』は垣根の能力との相性は絶望的、ほかの奴らも取るに足らんだろう」

心理定規「それは…そうだろうけど」

ジュリアス「決定だ、俺たちはバックアップに徹する…ルドルフだけが垣根の直接支援を頼む」

ルドルフ「言われなくとも!!麦野沈利にあの新人…絶対にブッ倒してくれる…!!」カタカタカタカタカタカタカタ!!

ジュリアス「学園都市の第2位と第3位との間にある圧倒的な『壁』…垣根の野郎にはそれだけの力があるということだ」

心理定規「………」

ジュリアス「ヤツの強さをオレは信頼している…強さだけだがな」クルッ

心理定規(…垣根、アイツは)グッ…


………………………………

451: 2015/04/04(土) 00:19:42.00 ID:MuGN7zVy0
学園都市はずれ、廃車場

スタスタスタ…

フレンダ「うっへー…まだ夕方だけどこの雰囲気は不気味って訳よ」

フレメア「敵が隠れるには絶好の場所だにゃあ」

滝壺「なんでこんなところを受け取り場所にしたんだろう…?」

麦野「みんな!油断せずに進むのよ!」

絹旗「…浜面」クイッ

浜面「なんですか絹旗?」

452: 2015/04/04(土) 00:22:07.19 ID:MuGN7zVy0
絹旗(今、浜面の能力で敵は居るかどうか分かりますか?)ヒソヒソ

浜面(いいえ、今の所僕たち以外の生命エネルギーは感じません…滝壺さんも何も感じていないようですし)

絹旗(なら敵はこの取引現場を突き止めていないということでしょうか)

浜面(断定はできませんが用心するに越したことはないでしょう)

フレンダ「…あれ?」ピタッ

滝壺「フレンダ、どうしたの?」

フレメア「あっ!見て見て!あそこに立ってる人って!!」


???「……………」ヒュウウウウウウウウウ…


麦野「あの人が『ピンセット』の渡し先かしら…?」

453: 2015/04/04(土) 00:23:54.85 ID:MuGN7zVy0
浜面(あの雰囲気…何かが)

絹旗「私たちは部隊『アイテム』です!あなたが受取り先の方ですか?」

???「…………」シィーン

滝壺「え…?」

フレンダ「ちょっと!返事ぐらいしてよ!!」

???「……………」スッ…

麦野(ん?こっちを振り向……)



…クルッ


???「……ギ……ガガガ」ウィーン…


絹旗「…なっ!?」

フレンダ「あ、あの顔!人間じゃない!?」

麦野「あれは……まさか!!」

454: 2015/04/04(土) 00:25:34.15 ID:MuGN7zVy0
???「…ギガァアアアアアッ!!」ジャキイッ!

滝壺「!!」

フレメア「ひっ!!」ビクッ!

フレンダ「た…滝壺!フレメア!!」

絹旗(しまった!銃を非戦闘員である2人に!!)

麦野(まずいッ!!間に合わーーーーー)キィイイイッ…






…ドンドンドンドンドンドンドンドン!!

浜面「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァーッ!!」

???「ゴギッ!?グゲガガガガゴガ!!!!」ボゴボゴボゴボゴボゴ!!

455: 2015/04/04(土) 00:31:49.18 ID:MuGN7zVy0
???「ゲ………ガ……」バチバチ…

絹旗「は…浜面!!」

滝壺「た、助かったぁ…」

フレメア「ふええ…」ヘナヘナ

フレンダ「浜面!ナイスな訳よ!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

浜面「麦野…マズイ事になりました、このロボットは!」ジャゴンッ!

麦野「…ええ、明らかに『前の』ヤツだわ」

フレンダ「そ、それじゃあこの受取場所が罠ってこと…?」

絹旗「しかし敵の反応は超なかったハズ!!」





『…簡単だったぞ』ピガガガ…

456: 2015/04/04(土) 00:34:02.87 ID:MuGN7zVy0
絹旗「えっ…えっ!?」

滝壺「こ、この声…!!」

麦野「…あんたはッ!!」ギリッ!


???『貴様らに指示を出している組織にハッキングしウソの情報を流すのはなあ……フハハハハハハァーッ!!!!』ピガガガガガガーッ!!

フレメア「ひゃっ!!」

フレンダ「声デカッ!!」

ルドルフ『グゥウウウウウウウテェエエエエンタァアアアアアアアアク!!!(こんにちは)『アイテム』ご一行様!!!おれはルドルフ・フォン・シュトロハイル…いうなれば貴様らの同業者だッ!!」ピガガガガガガーッ!!

457: 2015/04/04(土) 00:34:57.93 ID:MuGN7zVy0
浜面(ぐっ…やはりアイツか!しかしこの声はどこから…)

滝壺(…うっ!!)ピキィン!!

滝壺「この感じ…!!」

フレンダ「たっ、滝壺…どうしたの?」


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

滝壺「いま……今!突然敵の反応が現れた!!」

絹旗「えっ!?」

麦野「何ですって!?」

フレメア「にゃあっ!?み、みんな!あそこ見て!!」

…………ガシャッ…ガシャッ…ウィイイイイイイイイン

浜面「何だと……廃車の山の中から!?」

458: 2015/04/04(土) 00:41:34.00 ID:MuGN7zVy0
ルドルフ「フン!今更気づいたのは無理もない…たった今起動したのだからなァ!!だが遅すぎる!!もうすでに貴様らは俺の手の内なのだぁああああーッ!!!」ピガーッ!

浜面「くそっ!滝壺さん!!数は何体ですか!?」

滝壺「50…いや、60!!どんどんここに集まってきてる!!」

フレンダ「そ、そんな…私たちはまんまと相手にはめられたって訳!?」

ルドルフ『ちなみに俺たちの目的は『ピンセット』だけではない…もう一つ、いや…もう一人か?』 ピガァ〜ッ?

麦野「一人……?」

459: 2015/04/04(土) 00:57:43.53 ID:MuGN7zVy0
ルドルフ「その通りッ!!そこにいるお前だ!!『フレメア・セイヴェルン』!!!』ピガガガーッ!!

フレメア「えっ…わたし!? 」

絹旗「…なっ!!」

フレンダ「アタシの…妹ですって!?」

ルドルフ『フレメア・セイヴェルン…貴様には何か計り知れない才能、『能力の種』があるらしいなァ〜?俺たちの母体はそれをご所望というワケだ!!」

フレメア「に…にゃあ…わたしが……」ブルブル…

ルドルフ『有無は言わせんッ!!『ピンセット』も!『フレメア・セイヴェルン』も全て頂く!!そして貴様らには敗北の味をじっくりと噛み締めてもらおうかなぁああああああああっ、あ〜!?」ピガガガガーッ!

滝壺「そ、そんな…!!」

フレメア「あう…あうううう」ブルッ…



…ポン

麦野「危ないわよ?ちょっとさがってなさい」

フレメア「あう!む、むぎの……」

麦野「心配しないでフレメア!あたしが…いや」

絹旗「『私たちが』!!そんなことさせる訳が超ありません!!」ザッ!

460: 2015/04/04(土) 00:58:54.44 ID:MuGN7zVy0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ルドルフ『ほほぉ〜…言ってくれるじゃあないか?』

フレンダ「あたりまえな訳よ!!妹が危機に晒されてるのに姉として黙っちゃいられる訳ないってーの!!」ザンッ!

滝壺「こっちに来てフレメア、わたしは何もできないけど…手は繋いであげられるから」

フレメア「お姉ちゃん…たきつぼ…」ギュッ

浜面「お前は『フレメア』も『ピンセット』も手に入れることはできない…ただガラクタに戻る、それだけだ」ジャキッ!

麦野「本当の事を言えばあんたにまた会えて嬉しいわよ?…今度こそ容赦なく叩きつぶせるからねッ!!」ヴヴヴヴヴヴ…!

461: 2015/04/04(土) 01:01:01.97 ID:MuGN7zVy0
ルドルフ『クククク…ブワァーッハッハハハッハハッハァーッ!!!!!アヒーッ!アヒーッ!なんだ!?なかなか楽しい集団ではないか!!いいだろう…おれの『極悪中隊(バッドカンパニー)』の多人数戦闘のデータを絞り出してもらうぞォオオオオオオオ!!』ピガガガガガガガガガガガガガガガーッ!!


麦野「絹旗は索敵をする滝壺とフレメアの護衛をしつつ、その他の者は連携を第一に考えて立ち回って!以上よ、準備はいい!?」

浜面・絹旗・フレンダ「「「了解!!」」」

滝壺「フレメア…わたしから離れちゃダメだよ」

フレメア「みんな…頑張って!わたし、みんなのこと…信じてるからっ!!」グッ!


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

ルドルフ『来い!『アイテム』!!俺の科学の礎となれッ!!!』

麦野「フン!一人残らず…丁寧に解体してあげるわ!!」ザッ!!

467: 2015/04/04(土) 16:28:01.82 ID:MuGN7zVy0
ルドルフ『行けバッドカンパニー!!奴らを各個撃破せよォオオオオーッ!!』

「リョウカイ」

「セントウヲ カイシスル」

ガシャ…ガシャガシャ!!

麦野「来るわよ!!」

フレンダ「いくら数が多かろうが所詮は機械って訳!食らえっ!!」ボシュボシュボシュ!!

絹旗「一つの手榴弾から小型の爆弾が!」

フレンダ「新開発のクラスター手榴弾!条約違反ギリギリのシロモノな訳よ!!」

シュゴォオオオオオ!!

ルドルフ『フン…無駄だ!!散開せよ!!』

468: 2015/04/04(土) 16:29:35.40 ID:MuGN7zVy0
…ダンッ!!

フレンダ「なっ!?」

ボゴボゴボゴボゴォオオオオオオオ!!

「ソンガイジョウキョウ モンダイナシ」

「セントウヲ ゾッコウスル」ダダダダダダ!!

絹旗「フレンダ!危ない!!」ギャギギャギギャギン!!

フレンダ「あ、ありがとう絹旗…!でもあのロボット全員避けやがったって訳!?」

浜面「あの動き…量産型にしては統制が取れすぎている!」ダンダンダンダンダン!!

ルドルフ『ハッハッハー!!量産型だといってナメてもらっては困るなぁ!?
我がバッドカンパニーは一体一体のシステムをリンクさせることで高度な戦闘行動を行うことができるのだッ!!!』ピガガガガガガーッ!

469: 2015/04/04(土) 16:33:01.16 ID:MuGN7zVy0
「ホカクモクヒョウヲ ホソク」ジャギッ!

フレメア「ううっ!!」

ルドルフ『早速『フレメア・セイヴェルン』を頂くとするかッ!』

滝壺「ぐっ!こっちを狙…」


…ドゴオッ!!

「ゴガッ…グガアッ!?」ボッゴォオオオン!

ルドルフ「ムウッ!?」

麦野「いくら精密だろうがこっちは場数踏んでんのよ!人間様の底力ってヤツを見せてあげる!」シュウウウ…

ルドルフ『ククク…そうこなくてはなァ!!攻撃続行ッッッッ!!』

ドガガガガガガガガ!!!

絹旗「ふんっ!!」ブウンッ!

カカカカカカカカ!!

ルドルフ『ム!廃車を投げて弾幕を遮ったか…恐ろしいパワーだな』

絹旗「ここには防御壁になりうるモノがいくらでも超あります!豆鉄砲なんて効きませんよッ!!」

470: 2015/04/04(土) 16:34:51.93 ID:MuGN7zVy0
ルドルフ『窒素装甲の絹旗最愛か!それならこいつはどうだ!?』

「グレネード シャシュツ」スポン!

絹旗「爆弾ときましたか…」

滝壺「あ、危ない!!きぬはたといえど直接爆風を受ければ……!」


浜面「…無駄ッ!!」ダァン!

滝壺「うっ!?」

ボッゴオオオオオオオオオン!!!

フレメア「うわああああっ!!す、すごい!!空中で爆弾を撃ち抜いた!?」

浜面「二人とも気をつけてください…いくら相手が生け捕りを狙っていようと流れ弾が危険です!絹旗!二人をお願いします!」

絹旗「超了解です!!」バッ!

ルドルフ(くっ…情報によれば中学生のようだが、恐ろしい射撃の腕前をしている!)

麦野「今度はこっちのターンよ!!」ドウッ!!

471: 2015/04/04(土) 16:37:07.38 ID:MuGN7zVy0
……………………………


ドゴッ!バゴッ!バギン!ドンドンドンドン!!!

滝壺「フレンダ!右から4!麦野は後ろから3!浜面は左から5!」ビッビッビッ!

フレンダ「オッケー!」シュボッシュボッ!!

麦野「了解!!」ドッゴォ!!

浜面「無駄無駄ァ!!」ドンドンドンドンドン!!

ルドルフ(チィーッ!中々突き崩すことができん!滝壺理后…レベル4の能力追跡(AIMストーカー)か、一体一体の微弱なAIM力場でも察知されてしまうとは!)

フレンダ「へっへっへ〜!段々動きのパターンが見切れるようになってきたって訳よっ!!絹旗の方は大丈夫!?」シュポッ!

ルドルフ(フレンダ・セイヴェルン…フレメアの姉、無能力者のようだが爆発物のプロ…こちらがフレメアを巻き込めない以上一斉射撃も爆発物もウカツに使うことはできん!厄介だな)

絹旗「超問題ありません!!フレンダは殲滅に集中してください!!」ギャギンギャギン!

ルドルフ(鉄壁の防御を誇る窒素装甲(オフェンスアーマー)の絹旗最愛…レベル4でも上位の実力者の力は伊達ではないというわけか…)

麦野「二人とも!相手の行動パターンが変化し始めている!油断しないで!!」

ルドルフ(そして第4位の麦野沈利!!原子崩し(メルトダウナー)の破壊力もさることながらリーダーとしての素質も凄まじい!半端な数のロボットでは歯が立たん)

472: 2015/04/04(土) 16:38:33.13 ID:MuGN7zVy0
ルドルフ(そして一番のリスクファクターが…)

ドンドンドンドン!!ジャゴッ!!ドンドンドンドン!!

「ウグッ!!」バゴ!

「ゴバァアアアッ!?」バッゴォン!!

浜面「…これで6体目」スタンッ


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ルドルフ(奴は…一体奴は何者なのだッ!?いくら機密情報にアクセスしても分かるのは『浜面初流乃』という名前のみ…顔色ひとつ変えずに淡々と戦闘を行なっているが奴はメンバーの中で一番多くおれのバッドカンパニーを破壊している!!どういうことだッ!)

ルドルフ(そしてWアルバムが食らった『植物の生える弾丸』はバイオ技術の応用かと思っていたが、そのような物が作られたデータはどこにもない…ヤツには不確定要素が多すぎる!!)

473: 2015/04/04(土) 16:40:09.56 ID:MuGN7zVy0
麦野「ナイスよわたしの浜面くん!みんなもいい連携よ!!」ドシュッ!

浜面「さりげなく所有権を主張しないでください!」ダンダンダン!

フレンダ「いけるっ…これなら!!」

絹旗「超押し切りますッ!!」

滝壺「17体の反応が消失!」

フレメア「みんな…がんばれーっ!!」ブンブン!


ルドルフ(一筋縄ではいかない、か……だが!こちらも量産型ゆえの戦い方を味あわせて差し上げようッ!!)ピガッ!

475: 2015/04/04(土) 20:29:07.21 ID:MuGN7zVy0
「メイレイヲ カクニン トツゲキスル」ダッ!!

麦野「むっ…?」

絹旗「こっちに突っ込んでくる!?無謀な!超スクラップにしてあげます!!」グッ!!

浜面「なんだ…突然連携を乱し、一体が突っ込んできた?」

ルドルフ(…ククク!貰ったッ!!)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

浜面(待てよ…まさか!?)

絹旗「さあ!来なさ……」

浜面「マズイ…!絹旗!後ろへ跳びのいて下さい!!」ガンガンガンガン!!

「……………」バスッ!ガスッ!

絹旗「えっ!?な、なぜ…?」

ダダダダダダダダダダ!!!

浜面「くっ…止まらない!早く後ろへ跳ぶんだ!!」

ダンッ!

「モクヒョウ トウタツ」グ…グ…ググググ

浜面「早くッ!!」

絹旗「うっ…ううっ!!」

476: 2015/04/04(土) 20:31:41.04 ID:MuGN7zVy0
…ピーッ

麦野「な……!?」

ドッゴォオオオオオオオオオオオオン!!!

絹旗「うっ、うぐぅうううっ!!!」ドッシャア!!

フレンダ「じ、自爆したッ!?」

フレメア「きぬはたぁーーーーっ!!」

ルドルフ(チッ……)

滝壺「き、きぬはた…」

絹旗「はぁ…はぁ…私は大丈夫です!浜面が警告してくれたおかげで超軽症で済みました…」グググ…

ルドルフ『余計なことをしてくれるな浜面初流乃!!もう少しで再起不能にすることができたのだがなぁ〜!?』ピガガーッ!!

浜面(恐れを知らないロボットゆえの捨て身の攻撃か……これはまずいぞ!)

477: 2015/04/04(土) 20:33:06.32 ID:MuGN7zVy0
「ソンショウ ケイビ」

「セントウヲ ゾッコウ」

ガガガガガガガガガ!!

麦野「ぐっ…!!フイに突っ込んでくる自爆野郎のせいでこっちの連携が崩れつつあるッ!みんな体制を立て直して!!」

浜面「このまままでは押し負ける…どうにかしなくては…!」

滝壺「うっ…ぐっ…」タラ…

フレメア「た、たきつぼ!能力の負担が!!」

絹旗「くっ…くそっ!フレンダ!!廃車を投げつけて相手のフォーメーションを崩します!超援護を………」クルッ


ドガガガガッ!!ガンガンガン!ドヒュドヒュドヒュ!!!!

絹旗「……フレンダ?」

478: 2015/04/04(土) 20:35:15.16 ID:MuGN7zVy0
ヂュインヂュインヂュインヂュイン!!

フレンダ「くっそぉー…アイツら攻めに攻めてるって訳!?みんな!援護するから一気に攻撃を……」


……ドゥン………ドゥン………


フレンダ「…あれ?」

フレンダ(なんで私…みんなから離れて…?いつの間に!?)


ルドルフ(…『アイテム』の中で非戦闘員を除いて最も防御能力が低く、不確定要素を含まない者……それは!!)

…ダンッ!!

フレンダ「ッ!?」

「…モクヒョウ トウタツ」ピーッ…

フレンダ(し……しまった!間にあわ…!!)シュボッ!


ボッゴォオオオオオオオオオオオオン!!!!

フレンダ「あうううっ!!!」ドッシャアアアアアアア!!!

479: 2015/04/04(土) 20:36:48.74 ID:MuGN7zVy0
ゴロゴロゴロゴロ!ドシャッ!

フレンダ「がっ!…あ……う……」ビクッ…

フレンダ(ど…動揺して接近に気づかなかった!咄嗟にこっちの爆弾で相頃したけれど完全にとはいかなかったか…!)

フレンダ「ぐ…ぐうう…みんなのところに戻らなきゃ……」グッ…




…ジャキッ!!

フレンダ「うっ…!?」

フレンダ(い、今!後頭部に押し付けらているのは…!!)


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ルドルフ『貴様だフレンダ・セイヴェルン…最初の『犠牲者』となる者はな』

482: 2015/04/05(日) 15:41:02.99 ID:xakM5HEwO
フレンダ(い…いつの間にか囲まれてる!?ヤバイ…どう切り抜ければ…!!)グググ…

ルドルフ『おおっと!?ヘタな動きはするんじゃあないぞぉ〜!!間違って引き金を引いてしまうかもしれないからなぁ!!』ピガガガーッ!

グッ!

フレンダ「くっ…!」スッ…

ルドルフ『そうそう!両手を上げろ!!』

フレンダ(私はいつの間にか麦野たちと分断させられて包囲されてたって訳ね…くそっ!!)

ルドルフ『俺の見立てでは貴様は裏で破壊工作を行うタイプの戦闘員…どうやらあまり前線で戦うのは得意じゃなかったようだなぁ!?ン〜?』

フレンダ(あの距離じゃ助けも呼べない…!通信機も妨害電波で使えないし、どうにか引き伸ばさなくては!!)

フレンダ「…これから私をどうするつもり?」

ルドルフ『安心しろ…すぐにトドメとはいかん!これから『取り引き』をしようじゃあないか!!』ピガーッ!

フレンダ「取り…引きですって?」

フレンダ(こ、コイツ…何を)

483: 2015/04/05(日) 15:42:26.66 ID:xakM5HEwO
ルドルフ『簡単なことだ!!他メンバーの弱点、アジトの場所を教えてもらおう!』

フレンダ「……えッ!?」

フレンダ(ま、まさかこれを狙って私を…!!)


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ルドルフ『情報と引き換えに貴様と妹の命は助けて差し上げようじゃあないか!!とてもシンプルな取引だろう?』

フレンダ「ば、馬鹿な!そんなことできるはずが…!!」

ルドルフ『…それなら貴様は惨たらしく氏に、妹は実験動物となるだけだ』

フレンダ「ッ!!」

484: 2015/04/05(日) 20:20:21.45 ID:1JhRCVLA0
ルドルフ『悪い取引ではないと思うがねェ〜?所詮ウスラ汚い暗部での繋がりだろう!?そいつらを捨ておけば自分と妹の命が助かるのだ!!選択の余地は無いッ!!』

フレンダ「あ…あううう………そんな……そんなこと………」ガタガタガタ…


ルドルフ(フン…むやみに命を奪うことは論理的ではない!こうして利用し、それと引き換えに命をくれてやるのが最も理想的で論理的だ…ましてやコイツはまだ子供にすぎん!!見上げた覚悟など持っているはずはないのだからなぁ…)


フレンダ(こんな……こんなことって!全て喋れば私とフレメアが助かるって訳!?でも他のみんなはどうなるの…?私たちだけが助かるのなら…)

485: 2015/04/05(日) 20:22:19.00 ID:1JhRCVLA0
フレンダ(だ、駄目ッ!何を考えているの!?仲間を見捨てるなんて…!コイツが約束を守る保証もない!!)

ルドルフ『いっておくがこのルドルフ・フォン・シュトロハイル…約束を反故にするような下衆な精神は持ち合わせておらん!!しかし残酷な決断をすることができるのも確かだ……それをよく考えろ』

フレンダ「うっ……うううっ!」

ルドルフ(もう少しだ……もう少しでコイツは完全に折れる!!そこから勝利を手にするのはこの俺だ…!)

フレンダ(わ、わたしは……フレメア、麦野、絹旗、滝壺………浜面!!私はッ!!)ブルブルブルブル…

ルドルフ『返答は早めにしてもらおうか!!もう待てんぞォ〜!?』

フレンダ「………じ」

ルドルフ『ンンッ!?』


フレンダ「情報を喋れば…全てバラせば、ほ…ほんとにわたしの『命』…は…助けてくれるの?」ガタガタ…

ルドルフ(きた…!きたきたきたきたぁーッ!!コイツ!!『折れ』たぞ!!!!)

ルドルフ『ああッ!約束してやろう!!やつらの『情報』と引き換えのギブアンドテイクだ…喋れ、早く喋れッ!!』ピガァ〜ッ

486: 2015/04/05(日) 20:23:03.38 ID:1JhRCVLA0











フレンダ「だが断る」



487: 2015/04/05(日) 20:26:53.31 ID:1JhRCVLA0
ルドルフ『…ナニッ!?』

ルドルフ(こ、コイツ!!今なんと!?)


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

フレンダ「へ…へへへへ…!このフレンダ・セイヴェルンの最も好きな事のひとつは!自分で強いと思ってるやつに『NO』って断ってやる事って訳よ!!」キッ!

ルドルフ『きっ…きっ…貴様ァアアアアーッ!!!』ピガァーッ!!

バシイッ!!

フレンダ「うぐっ!!」ベシャ!

ルドルフ(なぜだ…!完全に折れたと思ったのに!!なぜこいつは……)

フレンダ「うううう…!」グググ…!

ルドルフ(この『覚悟した眼』!!なぜここまで精神が強いのだ!?分からん!理解できん!!)

ルドルフ『本当に交渉に応じないという訳か!?馬鹿め!!チャンスは一度きりだぞッ!!』

フレンダ「くどいって訳よ…!何されようと一言一句バラすつもりはない!!」ギン!

ルドルフ『うっ…ぐぐぐ…ぐぐぐぐぐぐ!!!』

488: 2015/04/05(日) 20:41:28.27 ID:1JhRCVLA0
スッ…

フレンダ(はぁ…はぁ…この『トッテオキ』を使えば私もろとも、囲んでいる20体を吹っ飛ばせる!!覚悟はもうできている…!)

ルドルフ(ム…?)

フレンダ(わたしの仲間……友達は強い!きっとフレメアを守ってくれる!それなら選択肢はこれしかないッ! !)

ルドルフ『…ヌウッ!?妙な動きをするなッ!!』

フレンダ「へっ…!悪いけどあたしの地獄旅行に同行願うって訳よ!!」ググッ…

ルドルフ(やつが握っているのは……もしや!コイツ自爆を!?)

フレンダ(みんな…!)

…………………………



数年前


フレメア「お姉ちゃん…わたし、わたしどうなるの?」ブルブル…

フレンダ「大丈夫!フレメアは絶対お姉ちゃんが護るから!!だから…!」ギュッ

フレメア「おねぇ……ちゃん」ポロッ…

489: 2015/04/05(日) 20:43:29.81 ID:1JhRCVLA0
フレンダ「どーも!!今日から『アイテム』に所属するフレンダ・セイヴェルンと妹のフレメアって訳よ!よろしくっ!』

フレンダ「よろしくにゃあ!」ニコッ!

絹旗「わたしは絹旗最愛と申します、超よろしくお願いします」ペコリ

フレンダ・絹旗((にしても…変な口癖だな))シカモマナイタ

……………………

フレンダ「あ、あいたたた…ドジっちゃった…」

麦野「もう…無茶しちゃダメよ!私たちはチームなんだから、お互い助け合わなきゃ!!」

滝壺「これでよし…ふれんだ、気をつけてね?」ニコリ

フレンダ「へへへ…ごめん!麦野に滝壺!」

………………………

フレンダ「ねえ浜面…あんたはなんで『アイテム』に?」

浜面「ある目的のためです…皆さんが立派な人たちで良かった、感謝しています」

フレンダ「えっ!?い、いきなり褒めたって何も出ない訳よ!!」テレテレ

浜面「…ふふふ、すいませんフレンダ」

フレンダ「えへ、えへへへへ…」

…………………

490: 2015/04/05(日) 21:00:44.42 ID:1JhRCVLA0
フレンダ(思えば色んなことがあったなぁ……でも、わたしはここで途中下車みたいな訳よ)フフフ…


……………………

「覚悟とは…犠牲の心ではないッ!!」

……………………

フレンダ(ごめんね……それ、守れそうにないや……えへへへ……)ポロッ



…グッ!!


ルドルフ『…ッ!?やめ…………!!』


フレンダ(みんな……フレメア)





フレンダ「…さよなら」

491: 2015/04/05(日) 21:01:19.72 ID:1JhRCVLA0









カチリ







493: 2015/04/05(日) 21:52:21.38 ID:1JhRCVLA0












…あれ?

494: 2015/04/05(日) 21:53:13.55 ID:1JhRCVLA0
わたし……氏んだのかな?


でも……何か違う


………………ンダ


氏ぬ直前に感覚がゆっくりになってるのかな…?

……あはは、すごい体験な訳よ…


フレ…………………ダ…………



…なんだろこの声


地獄から呼んでるのかな?


…………レン………ダ!

495: 2015/04/05(日) 21:54:22.98 ID:1JhRCVLA0
でも……この声どこかで

これって………



………フ……ダッ!!




……そうだ


この声は…………………






…………………………フレンダッ!!!








「「「「…フレンダァアアアアアーッ!!!」」」」」ギュオオオオオオオオオオオオオオ!!!!

496: 2015/04/05(日) 21:55:32.28 ID:1JhRCVLA0
…ダンッッッッ!!!

麦野「つぅぅぅぅぅぅ………!!!」ヴヴヴヴヴヴヴヴヴ…!!

ルドルフ『…………な!!』


フレンダ「みんなの…声?」


麦野「……っらぁあああああああああああああああああああ!!!!」ブウンッ!


……シュバッ!!

497: 2015/04/05(日) 21:57:36.80 ID:1JhRCVLA0
ボッ……………

ルドルフ(こ……光線が薙ぎ払わ……)


ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!


ルドルフ『うっ……うおあああああああああああああああああああ!?!?!?』ピガガガガガピーッ!?


麦野「はぁ…はぁ…はぁ…」シュウウウウ…

フレンダ「あ……あ…」


カチリ

498: 2015/04/05(日) 21:59:06.65 ID:1JhRCVLA0
フレンダ「……あ」

浜面「安全装置はこれですね?ロックできました、もう大丈夫です」

絹旗「フレ…ンダ!まだ氏ぬには超早すぎますよ…!!」ゼェ…ゼェ

フレンダ「浜面…絹旗…」

フレメア「うわああああん!!お姉ちゃああああああん!!!」ヒシッ!

フレンダ「うわっ!」

フレメア「無事で……無事でよかったよぉぉぉぉぉ………」グスグス

滝壺「よかった…間に合って」ヨタヨタ…

フレンダ「フレメア……滝壺……!!」

499: 2015/04/05(日) 22:00:31.84 ID:1JhRCVLA0
…ポン

麦野「フー…」

フレンダ「……………むぎの」

麦野「………おバカ、次氏のうとしたら真っ二つにしちゃうわよ」ニコ…

フレンダ「………あ」ポロ………

麦野「あたしたちは仲間を…友達を見捨てるなんて、できるはずないでしょう?」

フレンダ「あ……あうう………うううう…!!」ポロポロポロポロ…

フレメア「お姉ちゃん…!」ギュッ…!

絹旗「もう…心配ばかりかけないでくださいよ…!ううっ…」グス…

浜面「無事で何よりです」

滝壺「……うん」ニコ

麦野「ふふふ…」ポンポン…

フレンダ(そうだ………聞こえたのは…………………みんなの声だ…!)

フレンダ「……ごめんね……ううううっ…!ありがとう………みんな!!」 ニッ!

500: 2015/04/05(日) 22:53:00.04 ID:1JhRCVLA0
ルドルフ『な…ぜ…だ…!?残存戦力の70%を当てていたはずなのに!それを突破したのかッ!?』

麦野「フン!あんたのおもちゃの兵隊なら大方ぶっ壊しといたわよ?」

ルドルフ『な…なんだとォッ!?』ピガッ!?

滝壺「反応は残り15体…元の四分の一」

絹旗「ちょいと手間はかかったけど超気合いれて片付けてやりました!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ルドルフ(お…おれはこいつらを追い詰めていたと思っていた……だがッ!!)

麦野「さーて…残り15体、一気に決めるわよ…!!」ズラッ!

ルドルフ「追い詰められていたのは『オレ』だったァアアアアーッ!!!?」ピガガガガガピーッ!?!?

501: 2015/04/05(日) 22:54:14.95 ID:1JhRCVLA0
麦野「みんな伏せてなさい!シリコンバーン三枚掛けの…!」ヴヴヴヴヴヴ…

ルドルフ『ヌッ…ヌウウウウウウーッ!!残存戦力!!一斉射撃を……!!』

「リョウカ…… ギガッ!?」ギッ…ギギギ…

「メイレイ リョウ…ガガガ…」ピタッ

ルドルフ『エッ?』ピガ?

滝壺「むだ……!これくらい……なら!止められるっ………!!」ダラッ…

ルドルフ(こ、これはホワイトアルバムの時と…!!)


ブンッ!!

麦野「…これで終わりよ!!全方向360度のメルトダウナァアアアアーッ!!!」ドヒュウッ!!!

502: 2015/04/05(日) 22:55:34.60 ID:1JhRCVLA0
………ドパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパ!!!!!

ルドルフ『うっ…!うっ…!!うぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?!?!?』ピガガガガガガガガガガガピーッ!?

フレンダ「す…すごい!」

絹旗「超一網打尽です!」

浜面「ベネ(良し)…これなら!」










「………やるねぇ」スッ…

503: 2015/04/05(日) 22:57:38.71 ID:1JhRCVLA0
……キャドッ!!!


麦野「…え?」

ボシュボシュボシュボシュボシュボシュボシュ!!ボシュボシュボシュ……ボシュッ……

浜面「な………!?」

絹旗「何が……起こって…!!」

フレンダ「全部の光線を消した!?」

フレメア「白い……光の壁?」

麦野(い……一体これはッ!!)グググ…



滝壺「……うッ!?」ピキィン!

504: 2015/04/05(日) 23:00:22.51 ID:1JhRCVLA0
ガクッ!!

フレンダ「た、滝壺っ!?どうしたの!!」ガシッ!

滝壺「あ…あ…あ…と……とてつもなく………大きな……力が………」ガクガク…

フレメア「うっ…上を見てみんな!!」


「なかなかどうしてやるもんだねェ…『アイテム』のみなさんよぉ〜?」バサッ…!

絹旗「あれは……天使?ありえない!なんなんですか!?」

浜面(あの六枚の羽…いや!あれはエネルギーが翼の形をとっているのか!!)

麦野「あんた……まさか」

505: 2015/04/05(日) 23:04:12.57 ID:1JhRCVLA0
「ワリーワリールドルフくん!ちょっと様子見してたら遅れちまったぜ!もちっと早く仕掛けるべきだったか?」

ルドルフ『ハァー…ハァー…遅いぞ垣根!!キモを冷やしたぞッ!!』


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

浜面「垣根……そうか!!ヤツは……学園都市第2位!!」

麦野「『未元物質(ダークマター)』の!」



…バッ!


垣根「その通ォーりィ!垣根帝督…ただいま参上ってなぁ」ニイッ…

ドォーーーーz_________ン!!

513: 2015/04/06(月) 17:55:22.42 ID:q02rEpMP0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

フレメア「あ、あの変なポーズとってデカイ翼を生やしてるのが学園都市の第2位なのにゃあ!?」

絹旗「ダークマターって一体なんなんですか…!?超聞いたこともありません!」

麦野「…ヤツは暗部『スクール』のリーダーよ」

浜面「知っているのですか麦野…?」

麦野「少しだけね、アイツに関しての情報は名前、能力名、所属しか知らないわ…特にその能力については」


垣根「マジもんのトップシークレット!!そういうことって訳?…訳よォ〜!?」ニヤニヤ

フレンダ「アタシのことバカにしてる!?」

麦野(にしてもヤバイ…ヤバすぎる!このタイミングでコイツが出てくるとは!!)タラ…

514: 2015/04/06(月) 17:58:21.03 ID:q02rEpMP0
滝壺「みん…な…!」ゼエ…ゼエ…

絹旗「た、滝壺さん!すごい汗ですよ!?」

滝壺「あの人の…AIM拡散力場…!強すぎる……強大すぎる!頭をガンガン叩かれてるみたいに感じるッ!!」グググ…

フレンダ「滝壺がそこまで…?あんな軽薄そうな見た目なのに?」

垣根「ヘェ!?初対面の相手にそんなこと言うなんて常識あるのかよッ!?アイテムさんの教育はどうなってんのかねぇ〜…」ヘラヘラ

浜面(あの薄笑い…何を考えているのか分からない!一体アイツは……)

麦野「フレンダッ!油断しちゃダメ!アイツは…第2位の力は…!!」



垣根「…つーわけでっ!」パンッ!

515: 2015/04/06(月) 17:59:17.79 ID:q02rEpMP0
フレメア「…へ?」

垣根「こっちも初対面でブシツケなんだけどよォ〜…」コキコキ

浜面「いきなり何を…!!」








垣根「てめーら全員……消えてもらう」ギン…!

516: 2015/04/06(月) 18:01:19.30 ID:q02rEpMP0
………ブワァアアアアアアアアアアアアッ!!!


絹旗「うっ…うううっ!!」

フレンダ「えっ…?えっ!?」

浜面「何だと!?」

麦野「しまっ……!」

フレメア「ひか……りが……」

滝壺(…!?)ビクン!






カッ!




517: 2015/04/06(月) 20:38:17.76 ID:q02rEpMP0
コォ……ォ…ォ………ォ……











フレメア「……………あれ?」パチリ

518: 2015/04/06(月) 20:39:33.92 ID:q02rEpMP0
浜面「…ハッ!!」ガバッ!

フレンダ「あ、あれ?なんとも…ない」

絹旗「め…目が超眩んだままです」ゴシゴシ

麦野「今のは…?私達は何をされたの?」

滝壺(おかしい…!!これって……)








垣根「生まれつきよォー…」コォオオオオオオオ…!

519: 2015/04/06(月) 20:43:56.71 ID:q02rEpMP0
滝壺「うっ!!」

フレンダ「えっ!?」


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

垣根「俺のする呼吸のリズムは…奇妙なエネルギーを生むそうだぜ!!」バリバリバリバリ…!!

浜面「た、滝壺さん!フレンダッ!!すぐ後ろ……」


垣根「そしてこれがッ!!未元物質の波紋疾走ーーーッ!!(ダークマターオーバードライブ)」ゴァアアアアアアアアアアーーーッ!!

ドスドスゥッ!!

フレンダ「がっ………!」グラリ…

滝壺「………う」ガクッ

滝壺(光を…放つ……直前、急にエネルギーが………消え)



…バタッ

520: 2015/04/06(月) 20:47:01.04 ID:q02rEpMP0
麦野「な…なんですってェエエエエエーッ!!2人が!?」

絹旗「うっ…うわあああああああ!!滝壺さん!フレンダァアアアアーッ!!!」


ザンッ!

垣根「これでまず『眼』と『手負い』をやっつけたねん?これ、戦いのセオリーね!」フン!

浜面「くっ……くそっ!!」ダンダンダンダン!!

垣根「おおーっと!?危ねェ〜〜っとォ!!」スタンスタンスタンスタン!!

フレメア(うそ……でしょ?滝壺とお姉ちゃんが一瞬で!?)

垣根「よっと!」スタッ!

麦野「まさか……さっきの攻撃はハッタリ!?それに乗じて2人を!!」

垣根「ご名答ォ〜!あんたらまんまと俺の策にはまっちゃった訳よ!」ヒラヒラ

521: 2015/04/06(月) 20:50:05.43 ID:q02rEpMP0
浜面(そうか…さっきの滝壺さんの妙な反応は突然エネルギーが消えたから!そしてあの強い殺気も全てがブラフなのか…?だとしたら…)ゴクリ

フレメア「うわぁあああん!滝壺!お姉ちゃん!しっかりして!!」ユサユサ

フレンダ「…………」

滝壺「…………」

垣根「あー!やめとけやめとけ!半日は起きねえからよ、そうしといたから!」

絹旗「そ……そんなことが」


垣根「次にてめーは『超可能なんですか!?』という!!」ビッ!

絹旗「超可能なんですか!?……ハッ!」

フレメア「にゃあ!?きぬはたの言うこと先読みしたっ!?」

麦野(こいつ…能力も未知数だけど、何を考えているのか分からないッ!!底が知れないわ!!)

浜面「一体お前は…!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

垣根「『おれの未元物質に常識は通用しねえ』…決まったか?にゃあ?」ニヤリ

522: 2015/04/06(月) 20:57:09.93 ID:q02rEpMP0
麦野「ぐっ…!ふざけんじゃないわよ!」ザッ!

浜面「麦野!下手に動いてはアイツのペースになるだけです!」

垣根「おーこわっ!!相変わらず凶悪なツラしてんなあ第4位サマはよー!美人が台無しだぜ?」

麦野「…なぜ」

垣根「ン?」

麦野「なぜ一発で私たちを一掃しなかった!あんたの能力なら可能でしょう…それとも遊びでやっているの!?」

垣根「…はぁ〜?状況判断に決まってんだろぉ!?ジョーシキねーのかおめーはよー!」ヘラヘラ

浜面「状況判断だと…!?」

垣根「俺たちの目的は『フレメア』と麦ちゃんが持っているであろう『ピンセット』だ、能力で一気にブッ飛ばすのもシンプルでいいがよォー…その2つも消し飛ばすわけにいくめえよ」

絹旗「だ…だからあんな大それた目くらましを…?」

垣根「ま、必殺技ブッパは疲れるし?咄嗟に防御されてもめんどくせえし?あのド派手な翼は邪魔くせえし?最善手を選んだ…それだけだな」ファサッ

浜面(ヤツの白い翼が無くなって、変わりにマフラーのように首に白い光が巻きついている…!しかしこいつ…あの偶発的な状況下で2人を排除する最適解を出したというのか?)

垣根「…おっと!あと一つ重要ことがあったぜ!!」

フレメア「えっ?」


垣根「おれ、ヒジョーに好きなのよ…だましの『手品』がな!」ニィ〜ッ!

523: 2015/04/06(月) 20:58:34.97 ID:q02rEpMP0
麦野「…言いたいことは、それだけ?」

垣根「あん?」

絹旗「麦野…!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

麦野「もう、あんたがふざけていようがいまいがどうでもいい……私達『アイテム』は誇りをかけてあんたらを倒す!それだけよ」ヴヴヴヴヴヴ…!

垣根「…へえ」ニヤ

浜面「改めて言いますが、『フレメア』も『ピンセット』も渡すつもりはありません」ジャキッ

絹旗「その薄ら笑い…超止めてあげます!」グッ!

フレメア「むぎの…はまづら…きぬはた…!!」

524: 2015/04/06(月) 21:02:48.83 ID:q02rEpMP0
絹旗「フレメア!倒れてる2人から超目を離さないでください!」

フレメア「うんっ!!」タッ!

垣根「いいねぇ…いいぜその気迫ッ!そうこねーとつまんねえからな!!ルドルフ!聞いてたろ?お前は手出しせずに包囲だけしてな!!」

ルドルフ『チッ、了解した!もうバッドカンパニーのバグは取り除いたからなあ!』ピガーッ!

麦野「好きになさい…私達は逃げも隠れもしないわ!」

垣根「ほう?ならよぉ〜…」

スッ…

絹旗「来ますか!!」ザッ!

垣根「麦野沈利…てめーの能力で撃ち込んできてみろ」

絹旗「…へ!?」

麦野「…………」

浜面「何のつもりだ…!?」


ドドドドドドドドドドドドドドドド

垣根「言葉のままだ…カモォーン!!お
れに一発撃ち込んでみろッ!!」クイクイ!

525: 2015/04/06(月) 21:10:32.33 ID:q02rEpMP0
絹旗(な…何なんですか?今度は自ら攻撃をするよう挑発!?ますます訳が超分かりません!)

麦野「…いいわ、望み通り叩き込んであげる」

絹旗「む、麦野……!」

垣根「グッド!そうこなくっちゃなぁ〜…」ニタリ

浜面(正面から麦野のメルトダウナーに…?自殺行為か、それとも……)

麦野(ヤツの底が見えないといえど、正面からぶつければ能力の見立てくらいは!前の時みたいに曲げられないように…)シュイイイイ…

麦野「…はぁっ!!」ドギュウッ!!

絹旗「いつもの光線よりも色が濃い!高密度に超圧縮したんですか!」

麦野「さあ!どう来る?」キッ


垣根「へへへっ……」スッ…


フレメア「えっ!?片手で止めるつもりなの!?」

浜面「バカな…!腕が吹き飛ぶぞ!」


垣根「…ホレッ!!」ガオン!!

526: 2015/04/06(月) 21:11:34.92 ID:q02rEpMP0
絹旗「……えッ!?」

浜面「こ、光線が…!」

麦野「打ち消された!?」

垣根「うわあああ!アチィー!ちょっとコゲめがついちまったぜこの野郎!(ついてねえけど)」パッパッパ!


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

浜面(一瞬しか見えなかったが…ヤツの手から出た白い光のようなモノが光線を…『消滅』させた!奇妙だがこう表現する他ない!)

麦野(なんてこと…!敵の能力を見極めるつもりがますます訳が分からなくなってしまうなんて…)

垣根「…今、ますますおれの能力が意味不明になったと思ったろ?」

麦野「…ハッ!?」

527: 2015/04/06(月) 21:13:53.92 ID:q02rEpMP0
垣根「そうともさ…ワケわかんねえから未元物質(ダークマター)!そーゆーことだ!分かったかスカタン!」ビッ!

絹旗「うっ…ううっ!」

浜面(こいつはフザけた態度こそとってはいるが…その能力、戦闘センスにおいても超一級!!今まで戦ってきたどんな相手よりも強い…倒せるビジョンが浮かばない!)

麦野(ダメよ、何か策を考えなくては…この勝負!勝ち目はないッ!!)

垣根「さーて…サービスタイムは終わりだぜ?今度はこっちから攻めさせてもらうとするかねん!まずは…」ゴキゴキ…

チラ

垣根「…もあいチャン!君に決めたッ!」ズビシッ!

絹旗「うぇ!?」

垣根「フフフ!この中で一番…えーと……なんでもいーや!とにかく超再起不能になってもらいますん!」

528: 2015/04/06(月) 21:16:18.28 ID:q02rEpMP0
麦野「勝手な事言ってるんじゃないわよ!」ザンッ!

浜面「一人への集中攻撃を許すはず……」

垣根「ヘーイルドルフくん!」 パチン!

「ジドウ ソウジュウカイシ」

「メイレイケンヲ イタク」

「ホウイ カイシ」

ザザザッ!

浜面「ぐっ…!絹旗と僕らを分断するつもりか!」

麦野「いい加減しつこいってーの!」

垣根(なんだあ?ルドルフのヤツ返事もナシかよ!セリフがねーからって…ま、いいか)

垣根「それじゃあ…おれがきちっとやっつけてやるッ!!」ボキボキ!

麦野「く、くそっ!!」

浜面「ダメだ!絹旗だけでは危険すぎるッ!!」

絹旗「…二人とも!囲んでいる敵に超集中してください!!」

麦野「絹旗!?無茶よ!!」

絹旗「私は超大丈夫です!とにかくヤツを倒すきっかけを…!」シュウウウウ……!

垣根「おっ?」

絹旗「…作りますッ!!」ドッギュウウウウウウウ!!!!

532: 2015/04/07(火) 14:15:31.61 ID:8xRblrhvO
どんどん進みます
それではスタート!

533: 2015/04/07(火) 14:17:58.66 ID:8xRblrhvO
浜面(能力を使って飛びかかった!?格闘をしかけるつもりか!)

絹旗「先手超必勝ですッ!らあっ!!」ブウンッ!

垣根「おっとぉ!」シュンッ!

絹旗「…はぁっ!!」ズギュンッ!

垣根「よっとぉ!」スタンッ!

絹旗「ぐっ…!らぁああああーッ!!」ドゴドゴドゴドゴ!

垣根「ほっ!ほっ!ほっと!!」スカッスカッスカッ!

麦野「なん…ですって!?強化されているはずの絹旗の攻撃を全て躱している!なんて反射神経してるのよ!!」ドギュウン!!

浜面「あの動き…格闘術の覚えがある者の避け方です!しかも相当な訓練を積んでいるように見えますッ!」ガンガンガン!

534: 2015/04/07(火) 14:22:35.72 ID:8xRblrhvO
垣根「へへっ!オレは通信空手で黒帯なんだぜェーッ!?食らえ地面を伝わる波紋疾走(オーバードライブ)!!」バリバリバリ!!

絹旗「うっ…ぐうっ!!」バヂィイイイイイン!!

麦野「き…絹旗ッ!!」

垣根(…いや)

絹旗「…ッッ!!」ズザザザザザァ!

フレメア「やった!耐え切った!」

垣根「チェー…さっきのふたりと違って一発じゃへこたれねえか、中々厄介な防御力だな」コキコキ

絹旗(この…妙な感じは!次に食らったら確実に超ヤバいです!!なんとかしなくては…!)グググ…

535: 2015/04/07(火) 14:26:36.11 ID:8xRblrhvO
垣根「しゃーねーな!『例のブツ』を!」パチン!

ガゴンッ!

「…メイレイ ニンショウ」バシュッ!

麦野「ロボットの一体が何かを射出した!?」

浜面「あれは…?」

垣根「よっと!」パシッ!

絹旗「くっ…!仕掛けてきますかッ!」グッ!

垣根「それじゃあ改めて…」スゥウウウウ…

絹旗(まずは防御を固めなければ…!)



…ジャキイッ!!

絹旗「え…?」


垣根「…戦線布告だぜッ!!」ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!

絹旗「うっ…ううううううっ!!!」ヂュインヂュインヂュインヂュイン!!

浜面「機関銃だと!?ロボットが射出したのはそれか!!」

麦野「の、能力も使わず一体なぜ……」

536: 2015/04/07(火) 14:28:04.56 ID:8xRblrhvO
ヂュインヂュインヂュインヂュインヂュインヂュインヂュインヂュインヂュイン!!!

絹旗「ぐっ……ぐぐぐぐ!」ズリズリ…

浜面「…いや!!銃を使った理由は絹旗をその場に釘付けにするためッ!次にくる一撃は!!」

絹旗(ま…マズイ!このままでは防御しきれ……)



垣根「気づくのが遅いぜ…アホもあいチャンよォーッ!!」ダンッ!!

537: 2015/04/07(火) 14:29:40.84 ID:8xRblrhvO
垣根「コォオオオオオ…!!」ギュイイイイ…!

絹旗(こ、こんな近くまでの接近を!?)

絹旗「しまっ……!!」


垣根「遅えッ!ブッ壊すほど!!」ボゴオッ!

絹旗「あぐっ!!!」メゴン!

垣根「シュートォオオオ!!」バリバリバリバリバリバリバリバリ!!

絹旗「うっ…うああああああああっ!!」ドッシャアアアアアアアアアアア!!!

フレメア「き…絹旗ぁあああーっ!!」

ドシャッ!

絹旗「あぐッ!!………ぐっ」バタッ…

浜面「そん……な」

538: 2015/04/07(火) 14:31:58.91 ID:8xRblrhvO
垣根「ナァーイスフルスイング!ホームランだぜ!」ポイッ!

麦野「あえて能力を使わずに武器で絹旗を…!!」

フレメア「こ、これも…」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

垣根「状況判断だ!兵は詭道…欺くこと、おれが能力だけを使うと思って油断したもあいチャンの負けってワケ!さーて…次は新人くんあたりにノックダウンしてもらうかね?」ニイ

フレメア「き、絹旗!しっかりして!」

絹旗「……………う……」ピクピク…

浜面(二人に続いて絹旗までもが…残るは僕と麦野のふたりのみ!僕たちだけでこの化け物を倒すことはできるのか…?)グググ…

539: 2015/04/07(火) 14:35:31.87 ID:8xRblrhvO
垣根「よっしゃ!仕切り直しだ!ロボット共、一度散開!」パチンッ


ザザザザザッ!

麦野「…浜面くん」

浜面「このままでは勝ち目はありません!打開策を……」クルッ


浜面(…………ハッ!!)


ドドドドドドドドドドドドドドドド

麦野「私がやる…フレメアを頼むわね」ザッ…

浜面「む、麦野…一人でやるつもりですか!?」

フレメア「だっ、ダメだよ!いくらむぎのといえど一人じゃ!!」

浜面「麦野…」

麦野「それと倒れてる三人を安全な場所に、いいわね?」

浜面「…分かりました」

フレメア「えっ!?」

浜面「フレメア…麦野に任せましょう、むしろ僕たちは邪魔になるかもしれません」

フレメア「で……でも」

麦野「なぁーに…心配しないで?すぐに戻ってくるわよ!」ニコ

フレメア「むぎの……」

540: 2015/04/07(火) 14:37:18.95 ID:8xRblrhvO
浜面(あの眼……あれは『覚悟を決めた者の眼』だ!!麦野は……)

麦野「………」ザッ…ザッ…

垣根「おっ?」

浜面(……捨て身でヤツを倒すつもりだッ!!)

ピタッ

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

麦野「フゥー………」

垣根「おーやおやおや!次はリーダーさんがお一人で!?なかなか思いきったじゃ……あん?」

麦野「……わたしは」ゴソッ…

垣根(こいつの『眼』…これは?)

541: 2015/04/07(火) 14:40:09.58 ID:8xRblrhvO
麦野「『アイテム』のリーダーよ!すべての決着をつける責任が……!」スッ…

垣根「その小瓶は…」

浜面(あれは……!)

麦野「私にはあるッ!!」グイッ!!

垣根(…って、おいおいおいおいおい
おい!!)

ザッ!

垣根「オイッ!それ『体晶』だろ!?バカな真似はよせ!!」

フレメア「たい….しょう?」

浜面(体晶…?確かそれは…)




………………

滝壺「うーん…」

浜面「どうしたんです滝壺さん?その手に持ってるのは…新しい胃薬ですか?」

542: 2015/04/07(火) 14:44:12.14 ID:8xRblrhvO
滝壺「いや…『体晶』っていう新しい試薬品だよ、これを使えば能力をさらに強化した状態になれるらしいだけど」

浜面「強化薬?副作用は大丈夫なのですか」

滝壺「それが…うーん…実験段階らしくてハッキリしないみたい」

浜面「不安定…というわけですか、それなら使うべきではありませんね」

滝壺「…でも」

浜面「?」

滝壺「これを使えばもっとみんなの助けになるし…前みたいな手強いやつの時でも力になれるから…」チャプン

浜面「し、しかし……」






麦野「はいっ!没取!」パシッ!

543: 2015/04/07(火) 14:46:48.87 ID:8xRblrhvO
滝壺「わっ!」

浜面「麦野!いたんですか」

麦野「ひどーい!さっきから聞いてたわよ?浜面くんのきゃわいい声をねェ…」ニタァ

浜面「………」

滝壺(うう…やっぱ新しい胃薬の方が良かったのかも)キリキリ…

麦野「というわけでこれは預かっとくわね?強くなったからって身体壊しちゃ意味ないわ!それに滝壺!あんた身体あまり強くないんだから…」

滝壺「う、うん…わかった」

浜面(麦野…やはり止めましたね、そうすると思っていましたが)

滝壺「…あれ?なんだかはまづらうれしそう」

浜面「フフ…なんでもありませんよ」

麦野「ええっ!?ついに私を受け入れてくれる気になったの!?お布団準備するわねッ!!」クワワワワッ!!

浜面「なってません」キッパリ

滝壺「…………あああ」キリキリキリキリキリキリ…

………………………………

545: 2015/04/07(火) 20:17:24.16 ID:Gnnn+Dnd0
ゴクゴクゴク…

浜面「麦野…!!」

麦野「…ぷはっ!!」カラン!

垣根「ウソだろ…マジで飲みやがった!?」

浜面(こいつ…麦野を案じているのか?それともまた演技か?)

垣根「早く吐き出せ!とんでもねえ事になるぞ!!」



麦野「……カンケイ…ねえ」

垣根「………なっ!?」

フレメア「!!」


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

麦野「カンケイねえよ……!!」ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!!

浜面「こ、このエネルギー…強い!強すぎる!!!」

垣根「うっ…ううっ!!」



麦野「カンケイ…………ねえんだょォオオオオオオオ!!」ドッゴォオオオオオオオオオオオオオオ!!

546: 2015/04/07(火) 20:19:25.88 ID:Gnnn+Dnd0
垣根「うおおおおおっ!!!」ズヒュウウウウウン!!!

ボッゴォオオオオオン!!!!

フレメア「あ……あああ……」ガクガク…

浜面「なんて威力だ…地面に大穴が開いたぞ…!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

垣根(あっ……ぶねえ!今の一撃はそらすのが精一杯だった!!なんてデタラメなパワーしてやがるッ!!)

麦野「ハァー…!ハァー…!」ヴヴヴヴヴヴ…!

浜面「確かにとんでもない力だが…しかし!!麦野の身体が耐えられるのか!?」

垣根(コイツは…これを使い続けたら、確実に身体が爆裂して氏ぬ!!!今の一撃を撃って本人が1番理解したハズなのに……)

547: 2015/04/07(火) 20:22:36.86 ID:Gnnn+Dnd0
麦野「ぁああああ……!!」ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!!!!

垣根「こいつの眼からは『闘志』が消えていねえッ!!」

麦野「………らァアアアアアアアアーーーーーーッ!!!」ズヒュズヒュズヒュウ!!!!!!

垣根「クソッ!!白銀の波紋疾走(プラチナムオーバードライブ)!!」バッギュウウウウウウウウウウウン!!!!!


バッヂィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!!

フレメア「た……対消滅(たいしょうめつ)ッ!!」

浜面「麦野のブーストされた攻撃を相頃した!あれがヤツの力本来の威力なのか!?」

548: 2015/04/07(火) 21:03:42.75 ID:Gnnn+Dnd0
垣根「余裕をかましてる場合じゃねぇッ!あいつを止めろロボット共!!」

「メイレイ ニンシ……」

麦野「…おらァああアアあっ!!」バッギィイイイイン!!!

「ガブウッ!?」ボッグォン!!

垣根「ゲッ!?」

麦野「ぁアァアァアアアァアアあ!!!!!!!!」ボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴ!!!!

ダメージ…ビガーーッ!!エネミーノエネルギーガ…グガーッ!!ビガガガガガガガガガ!!!

浜面「なんて事だ……まるで鬼神ッ……!!おおよそ人間のできることじゃあないッ!!」

垣根(ダメージのフィードバックをものともしてねえ!!マジに止めないとコイツは……!!)

549: 2015/04/07(火) 21:05:50.20 ID:Gnnn+Dnd0
垣根「…フッ!」ドシュッ!!

麦野「グッ………が!!」ギギギ…

垣根「いい加減……止まりやがれェーッ!!!」バヂバヂバヂバヂバヂ!!!

麦野「ウグゥううううううっ!!」ゴッバァアアアアアア!!!

フレメア「は、弾き飛ばされた!!」

浜面「…いや!」

麦野「…ッああああ!!」ダンッ!!

ズザザザザザァ!!

垣根「耐えきりやがっただと…!(氏なないよう調節してはいるが)マトモに食わしたんだぞ!?」

550: 2015/04/07(火) 21:26:19.00 ID:Gnnn+Dnd0
麦野「ウッ………ガアアアアアアアアアアアアアーーーッ!!!!」ゴバァアアアアアアアア!!!

垣根(ゼロ距離で撃ち込みに来たか…だが苦し紛れの攻撃とみた!!)ザッ!

浜面「…マズイ!!あの構えは!!」

垣根「波紋肘支疾走(リーバッフオーバードライブ)!!!」ドガァアアアアアアアアアアアアッ!!!


ガッ!!

麦野「ウッ……うあああああああああああっ!!!」バリバリバリバリバリバリ!!

フレメア「そ、そんな……!!」

浜面「麦野ッ!!」

551: 2015/04/07(火) 21:27:32.96 ID:Gnnn+Dnd0
麦野「がウッ!!」ズガアアアアッ!!

フレメア「麦野!むぎのっ!!!」タタタタッ!!

浜面「もうやめて下さい!身体がバラバラになってしまいます!」

麦野「………ダ」ググッ…

浜面「うっ…!!」

麦野「ダいじョうブだかラ………まだ、イけル!!!」ズズズズズッ!!

フレメア「だめ……だめだよっ!!むぎのがしんじゃう!!」ブワッ!

麦野「………マダダッ!!」ザンッ!!

フレメア「うあっ!!」

浜面(意識が混濁しているのか!?意思の疎通が出来ない!!)

552: 2015/04/07(火) 21:32:09.72 ID:Gnnn+Dnd0
垣根「ハァー…ハァー…」

垣根(あ、相手の油断を利用するのはおれの得意だが、この『執念』というやつはなかなかやっかいだぜ…!油断の反対語みてーなものだからな…しかもコイツの『執念』は底なしだッ!!)


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

麦野「ハァアアア……」ヴヴヴヴヴヴ…!!!


麦野(………あと)

ムギノ!!ヤメテクダサイ!!ダメッ!ダメダヨォッ!!!

麦野(少しだけ動いて……私の身体!!!)

垣根「うおっ…!?このエネルギーはッ!!」

麦野(みんなを……みんなを!守ることができる力を!私の前で…もう二度と!仲間を失わないような力を!!)バッ!

553: 2015/04/07(火) 21:34:32.31 ID:Gnnn+Dnd0
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ…!!!!!

浜面(この…空間が歪んで見えるほどのエネルギーの高まりッ!!次の一撃は……100%麦野の身体を破壊する!!)

フレメア「ぁ……あぁあ……あぁ…」ポタポタポタポタポタポタ…

垣根「……やべえぞ!!」



麦野「…ウァあああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!」ドッギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン!!!!!!!!!

垣根「ぐおおおおおおおおっ!!」メギメギメギメギメギメギメギ!!

浜面「突き…抜けるッ!!」


ギャゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!

垣根「ぐ…ぐぁあああああああああああああああ!!!!!!…………………………………ぁア…………」ブシュッ…



フレメア「そん………な……」ペタン

浜面「ヤツを……消滅させた……………」

554: 2015/04/07(火) 21:38:14.26 ID:Gnnn+Dnd0
麦野「ガァアァァァアあああぁあああ………!!!」ギュゴォオオオオオオオ!!

浜面「麦野!ヤツは氏にました!!能力を止めてください!!」

麦野「ぁぁぁあぁああぁああああぁぁぁあああ!!!!!!」ガクガクガクガク…!!

浜面「駄目だ!能力が暴走しているッ!!うかつに近づけばこちらも…!!」

フレメア「……うう」ブルブル…

浜面「フレメア…?」


フレメア「うっ……うっ…ううううう!!!」ダッ!

浜面「なっ!?行っては駄目だ!戻れフレメアッ!!」

555: 2015/04/07(火) 21:41:04.82 ID:Gnnn+Dnd0
ガシッ!!

麦野「ガ……が……!」ヴヴヴヴヴヴヴヴヴ…!

浜面(しまった…!!このままでは巻き込まれ……………)

フレメア「むぎのっ!」ガシッ!

麦野「………うグッ!!」ピキィン!


ドドドドドドドドドドドドドドドドド

フレメア「だめ………止まって!!今すぐ……止まってぇええええええええ!!!」シュイイイイイイイイイイ…!!!

浜面(…………なんだ?)

浜面「フレメアから……このエネルギーは?大きく…暖かい……これは…」

キュイイイイイイイイイイイイ………

556: 2015/04/07(火) 21:54:56.51 ID:Gnnn+Dnd0
フレメア「ううううう…!!」ギュイイイイイイイイ…!!

麦野「ぁああガガガあああ………!!」ヴヴヴヴヴヴ……

浜面(これが…彼女、フレメアの力なのか…?『素質』の…真の力!!)

麦野「ぁ……あぁああぁ……」ヴヴ……ヴ……ヴ……

浜面「暴走状態にある莫大なエネルギーが………」



麦野「ぁ……あ……フレ………メア……?」

フレメア「……むぎの…!!」

浜面「吸収された……のか?」



………シュウウウン

麦野「…………あっ」グラリ…

浜面「ッ!!」


ドシャ…

557: 2015/04/07(火) 21:56:18.36 ID:Gnnn+Dnd0
フレメア「うわぁああああああーーーん!!むぎの!!むぎのぉおおおおお!!!!」ウワアアアアアアアアアア!!!

麦野「………………」ドクドクドク……


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

浜面(フレメアの能力について考える事は後だ…まずは)

浜面「すこし空けて下さいフレメア…治療をします」

フレメア「えぐっ……えぐっ……」グスグス

浜面(能力が止まったのはいいが…生命エネルギーが微弱すぎる!それに左手と右目が丸ごと消し飛んでいるッ!!)

浜面「このままでは………」







浜面・??「「確実に氏ぬ…!」」

563: 2015/04/08(水) 12:30:23.57 ID:/ht82yGKO
浜面「…………ハッ!?」

フレメア「い、今の声って……」クル…

??「……フゥー」スーッ…

浜面「バカな…お前はッ!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

垣根「へっ…!またまたやらせていただきましたァん!」ザンッ!

浜面「なん……だって?麦野の光線で確実に消滅したハズ!!少なくともそう見えた!!」

フレメア「うそ……うそでしょ!?」

垣根「消し飛ばされたように見えたのは、霧状にした未元物質に写したおまえらの背後にいるオレ…簡単に言えば麦野沈利が吹っ飛ばしたのは鏡に映ったニセモノってわけだ」

浜面(また……発想の上を行かれたのか…?二度ならず、三度目も!)グググ

564: 2015/04/08(水) 12:33:40.35 ID:/ht82yGKO
垣根「ま、そういうことだ…しかし驚いたぜ!フレメア・セイヴェルンはとんでもねえ能力を秘めていると聞いたが、
力の『片鱗』を見れるとはな…」

フレメア「ううっ…!」

浜面「…くっ!!」ザッ!

垣根「さーて、あと残りは新人くんと鹵獲目標で『アイテム』全員を排除しろって命令だったが…」

麦野「………」ヒューヒュー…

浜面(この絶望的な状況……どう切り抜ける…!?)グググ…

垣根「…ひとつ、提案がある」

浜面「何……?」

スッ…

垣根「『ピンセット』と『フレメア』を置いていけ…そうすればお前らアイテムは見逃してやる」

フレメア「えっ!!」

浜面「なっ!?」

565: 2015/04/08(水) 12:36:19.76 ID:/ht82yGKO
浜面(いきなり何のつもりだ…!?しかし、奇妙なことだが…敵とはいえ彼の言葉に嘘偽りはないように感じる…)

垣根「フト思ったことだ、お前らはこんなところで氏ぬべきタマではない…情けをかけてる訳じゃねーぞ!そこに倒れてる麦野沈利の『覚悟』に敬意を評してるだけだ」

麦野「……………う」ビクッ…

浜面「…………」

垣根「オレたちは学園都市っつー腐りきった世界で醜く足掻きながら生きている……浜面初流乃、お前も覚悟していたことだろ?これ以上犠牲を増やすんじゃあねえ!」キッ!

浜面「そんな……事は…!」ギリッ…


フレメア「……………わたし」スッ…

566: 2015/04/08(水) 16:04:06.05 ID:PO04LQiCO
浜面「ふ…フレメア?」

フレメア「私が行けばいいんだよね?そうすれば…みんなを見逃してくれるんでしょ…?」

垣根「…ああ」

浜面「だっ、駄目です!!連れて行かれたら最後だ!実験動物と同等に扱われてしまいますッ!!」

フレメア「……でも!!」

浜面「ッ…!」

フレメア「みんなが助かるなら…私……わたし………」スタ…スタ…

垣根「…………」

567: 2015/04/08(水) 16:06:55.26 ID:PO04LQiCO
彼女を止めなくていいのか………?


しかし、みんなは助かる……


だがフレメアは?麦野は?


今までの戦いはどうなる?






………………いいはずが無いッ!!

僕の『夢』の過程にこんなことがあってはならない!!


1人を見捨て、みんなを助けるなんて事は無意味…『無駄』になってしまう!!救うのは…





『全て』だッ!!


568: 2015/04/08(水) 16:08:51.22 ID:PO04LQiCO
浜面「……麦野」スッ

垣根「ん…?」

垣根(あいつ…何を)


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

浜面「あなたの『覚悟』は…登りゆく朝日よりも、明るい輝きで『道』を照らしている!そして我々がこれから『向かうべき正しい道』をもッ!!」ドクン…ドクン…

フレメア「はま……づら…!!」

垣根「な…なんだ!?ヤツから…これは……生命エネルギー!?一体なんだってんだ!?」

バッ!

浜面「麦野…受け取って下さいッ!!」ズギュンッ!!

麦野「………あぐっ!!!」ビグンッ!!

垣根「!!」

569: 2015/04/08(水) 16:10:22.51 ID:PO04LQiCO
フレメア「は、はまづらの掌から…金色の光が!」

垣根「オイ…オイ……オイオイオイオイオイオイオイ!なんだそりゃあッ!!」

ドクン……ドクン……ドクン……ドクン……

フレメア「む、麦野の目と腕が……!!」

垣根「再生…している!?」

浜面「フゥーーー……………」シュイイイイイイイ……

麦野「………あ……あ……」ドクン……ドクン…

垣根(こ…この波長のエネルギー…オレの未元物質にどこか……似ている?…いや!ありえねえ!これはもっと別の…)

570: 2015/04/08(水) 16:12:45.17 ID:PO04LQiCO
シュウウウウゥゥゥゥ………

浜面「……ベネ」スッ…

麦野「………」

フレメア「あ…ああ…!」

垣根「マジ…かよ…?ズタボロだった身体が元通りにッ…!!」


…ピクッ



麦野「……………………みん……な………」スゥースゥー…

フレメア「むぎのが……むぎのが!!」

垣根(ほおに赤みが差しているッ!!こいつ他人の失われた細胞を再生させたってのか!?オートリバースにしてもこんな力は聞いたことがねえぞ!!)グググ…

571: 2015/04/08(水) 16:14:09.55 ID:PO04LQiCO
浜面「垣根帝督………」スクッ…

垣根「ぐっ……!」

浜面「あなたは悪い人ではないのかもしれない…だが僕には『夢』があります、乗り越えなければならない」ザッ…ザッ…

フレメア「はまづら……」

浜面「だから『フレメア』を渡すわけにはいかない…」ザッ!

垣根(こいつ……こいつの『眼』も!!)


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドド

浜面「あなたは僕が……いや!僕たち『アイテム』が倒すッ!」ジャキンッ!!

572: 2015/04/08(水) 20:42:06.48 ID:bvVbD47k0
…………………………


数年前、外国のある男と学園都市の研究員である女性から一人の子供が生まれた


その男が誰なのか?なぜ別れたのか?そのいきさつは誰も知らない……


『初流乃の母親』はとても美しい女性であったけれども、あまり良い母親ではなかった


彼女は優秀な研究者であったが、実験に没頭するあまり夜に家をでてしまう事が多かった


寝ていて夜に目をさますと母親が家にいない…1〜2歳の子供にとってそれはどんな恐怖と絶望なのだろう?彼は暗闇の中で泣いても無駄なので、ただひたすら震えていただけだった

573: 2015/04/08(水) 20:44:04.58 ID:bvVbD47k0
そして小学生になった彼は『無能力者』の烙印を押され同級生、果ては教師までにもバカにされ嘲られた


彼の分かりやすい劣等感は町のガキどもがうっぷんをはらすのに最も好まれる性格だった


彼は自分がこの世のカスだと信じるようになり、このままでは浜面初流乃が心のネジ曲がった人間に育って行く事は誰が見ても時間の問題だった




…しかし、ある事件がきっかけで彼は救われる事になる

574: 2015/04/08(水) 20:45:15.31 ID:bvVbD47k0
いつものように彼が学校の帰り道を歩いているとボブカットの若い男が血を流して石壁の影に倒れていた


生きているのか?氏んでいるのかわからなかったけれども数カ所を銃で撃たれているようだった、するとそこに別の男たちがわめきながら走ってくる……


あきらかにこのケガをした男を探している風だった、どんどんこっちへ向かってきて……彼に質問して来た


「あっちへ行ったよ」
彼は嘘をついた…


恐怖は無かった、ただ倒れている男に対し「自分と同じようにひとりぼっちで寂しそうだな」と思っただけだった

575: 2015/04/08(水) 20:47:09.22 ID:bvVbD47k0
そして幸運な事に男の体は『草』がのびて隠れていた、これは彼の秘めたる能力なのであるがまだ初流乃自身はこの能力に気づいておらず無意識の行動だった、この事は誰にも言わなかった


一週間頃したころ……『男』が初流乃の前にあらわれた


子供から見ればオタマジャクシが泳いでいるような模様とジッパーがついた妙な服の『男』は初流乃が庇ってくれた事を覚えていたのだ……


そしてこう言った
「君がしてくれた事は決して忘れない」
なぜ撃たれていたのか…外国から学園都市の調査に来ている、それ以上は何も言わなかった


ほどなくしてクラスメイトも教師も初流乃をバカにしなくなった、町の悪ガキどもが満員の映画館で初流乃に席を譲ってくれる、『男』は『ギャング』であった、他人にそうさせるだけの凄みがあったのだ

576: 2015/04/08(水) 20:49:00.16 ID:bvVbD47k0
『男』は遠くからただ静かに初流乃を見守ってくれているだけだったが他人に劣等感を抱いてばかりいる子供に対しひとりの人間として敬意を示してくれるつき合いをしてくれた


両親から学ぶはずの『人を信じる』という当たり前の事を初流乃は無言の他人を通じて知ったのだ、奇妙な事だが………悪事を働き、法律をやぶる『ギャング』が初流乃の心をまっすぐにしてくれたのだ


もうイジけた目つきはしていない…彼の心にはさわやかな風が吹いた……

577: 2015/04/08(水) 20:51:36.68 ID:bvVbD47k0
男は初流乃がギャングになると言うと
「もう一ペン同じことをぬかしやがったらてめーをブン殴るッ!」
と、厳しい態度をとっていたが……上層部が汚職をやり、研究者が人を人として扱わない初流乃の住むような環境では初流乃の気持ちを止めることはできない…彼の中に生きるための目的が見えたのだ


こうして『浜面初流乃』はレベル5の超能力者にあこがれるよりも……


『いわば『ギャングスター』にあこがれるようになったのだ!!



……………………………………


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

垣根「来るかッ!!」

浜面「……無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァーーッ!!!」ドバドバドバドバドバドバドバドバ!!

578: 2015/04/08(水) 21:25:05.79 ID:bvVbD47k0
垣根「ケッ!覚悟を決めたようだが、たかが銃弾で倒れる程オレちゃんは甘くねえんだよーッ!!」ギャギンギャギン!

バスッバスッ!!

垣根(なんだ?てんで狙いがついてねえぞ…近くの廃車に誤射もしてやがる!)

浜面「弾丸は弾かれてしまうか…」

垣根「あったり前よ!オレみたいな強キャラが銃でやられたら形無しだろうがよォーッ!」

…カサッ

垣根「オレの最後はよー!噴火する火山に巻き込まれるようなドラマティックな……ん?」

垣根(なんだぁ…?なんか肩のあたりがムズがゆ…)クル

579: 2015/04/08(水) 21:26:40.27 ID:bvVbD47k0
カサ…カサ……

垣根「…へっ!?」

フレメア「かっ、肩に…!!」

浜面「…………」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

垣根「おっ……俺の肩に『サソリ』ィイイイイ!?こんなペット飼った覚えはねえぞッ!?」

浜面「成功したか…」

垣根「い…一体どこから!……ハッ!」

垣根(さ….さっき誤射したと思ってた銃痕から這い出してきてやがる!?しかもこれはよりによって毒のある種類じゃねーか!)

ギラン!

垣根「わ、訳が分からねーが早く降り払わなければッ!」ブンッ!!

580: 2015/04/08(水) 21:30:56.83 ID:bvVbD47k0
バシッ!!

垣根「ふ、フゥ〜…あぶ」

…………ビシビシビシ!!

垣根「へ…?この感覚………うげっ!」バシィッ!!

フレメア「サソリをはたいた途端あいつに衝撃が!?一体何がどうなってるのにゃあっ!?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

垣根(いっ…….イデェー!この思いっきり引っ叩かれた感覚ッ!!こいつはサソリをブン殴った威力とまんま同じか!?意味が分からねえ!手品かなんかかよッ!?)

浜面「まだ終わらせる気はありませんよ…あなたを倒すまでは」ジャキッ!

587: 2015/04/09(木) 14:18:51.59 ID:oU9Ybx+ZO
ドンドン!!

垣根「さ、サソリはともかく銃弾なんて効かねえっていってんだろーが!!」ドシュッ!!

……クンッ!!

垣根「ゲッ!?」スカッ!

フレメア「弾が曲がった!?いや……あれは銃弾じゃなくて……!」

ブゥウウウウン!!!

垣根「とっ……『トンボ』だぁ!?弾がトンボに変わって曲がりやがった!!(見えたけど意味分かんねえぞ!?)」

……ギュンギュン!!

垣根「….って弾にもどってッ!うおおおおおおおおお!?!?」ガギガギン!!

フレメア「は…はまづらの能力!!これって……『生命を生み出す』ことができるの!?」

浜面「ガラス飾りに『トンボ玉』はあるが…これはむしろ『トンボ弾』かな?銃を使う身からしたら中々便利なものですね」ガシャッ!!


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

垣根「っぶねぇ〜!てめえの能力はどうなってやがんだ!?俺は手品は大好きだがかけられるのは大っ嫌いだぜーっ!!」

浜面「どうやらあなたと対峙したおかげで力が成長したようです…ぼくの能力!もっと生まれるような気がするッ!もっと何かが生まれそうだッ!!」ギン!

588: 2015/04/09(木) 14:46:50.33 ID:oU9Ybx+ZO
浜面(この身体に流れる暖かい力、これもぼくの能力……感覚が研ぎ澄まされているようだ)

浜面「フレメア!倒れた四人を一ヶ所に集めておいてください…!」

フレメア「うっ、うんっ!!」タタタッ!


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

垣根(やはりコイツの『眼』!さっきまでの絶望感や無力感に打ちひしがれた眼じゃあねえ!!この凄みは……!!)


浜面「…無駄無駄無駄ァーーー!!!」ドバドバドバドバドバドバドバドバ!!!

垣根「覚悟した者の『眼』ってワケかよ!!」

589: 2015/04/09(木) 14:49:43.42 ID:oU9Ybx+ZO
ドッシュウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!

垣根「だがなァ〜…」コォオオオオオ…

浜面「!」

垣根「やられてばかりのオレちゃんじゃあねーっての!!」バリバリバリバリバリ!!!

フレメア「このエネルギーの高まりはっ…!」

垣根「コォオオオオーッ!!!カマイタチの波紋疾走(ウィーズルサイズオーバードライブ)ッ!!」ビッシュゥウウウツウウウッ!!!

バスバスバスバスバスバスバス!!!

フレメア「や、刃状の白いエネルギー波が弾を打ち消した!?」

垣根「へっ!ダメージを反射されようが触れる前にブッ潰せば問題ねえみてーだな!(直感だけど)」

浜面「もう弱点を見抜かれたか…やはり恐ろしい洞察力だ」ジャゴンッ!

垣根「てめーの能力がなんだろーがよォ〜…おれは常にその上をいかせてもらうぜッ!!」ドンッ!

590: 2015/04/09(木) 14:52:18.92 ID:oU9Ybx+ZO
浜面(弱点を知られた以上射撃は決定打とならない…ならッ!!)ダッ!!

垣根「突っ込んでくるかいッ!」

ダンッ!!

浜面「無駄ァ!」ゴバアッ!!

垣根「へッ!」ガシッ!

フレメア「せ、接近戦を挑むつもり!?」

垣根「いい度胸だぜ!そらッ!!」ゴヒュッ!

ガギッ!!

浜面「無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!!

垣根「大人びたその態度を打ち砕いてやるぜェーッ!!」ボゴボゴボゴボゴボゴボゴ!!

ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン!!!

フレメア「す…すごい…!あいつと互角にやり合ってる!まるで上杉軍と武田軍の如し!!」

591: 2015/04/09(木) 14:55:11.52 ID:oU9Ybx+ZO
浜面(…今だ!!)

…グッ!

浜面「WRYYYYYァーーッ!!!」ドッギュウウウウッ!!!

ガスゥッ!!

垣根「うぐッ!!波紋キィーック!食らうかァーーッ!?」ドバァッ!!

浜面「ッ!!」ズサァッ!!

フレメア「やった…!この戦いで初めて一撃を加えた!!」

浜面「かすっただけです…すかさず攻撃すべし!!」ガンガンガンガンガンガン!!

垣根「ちくしょー…セクシーな頬にかすり傷がついちまった!追い打ちはさせねえぞ!!」グッ!

ドシュウウウウウ!!!

垣根「バカたれがーッ!!銃は効かねえって言って……」


…グニィッ

592: 2015/04/09(木) 14:57:34.01 ID:oU9Ybx+ZO
垣根(…………へっ?)

…シュ……ゴ……ォ……ォオオ……

垣根(な…….ん………だ……?……反応が…………ワンテンポ遅れて……)

….……シュゴォアアアアアアアアアッ!!

垣根「うっ……ぐおおおおおおっ!?」ギャルンッ!!

パクッ!!

浜面「…仕留め損ねたか」

垣根「うっげ!!」ゴシャアッ!!

フレメア「なんか今のあいつの反応…少し遅れたような…?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

垣根「ハァー…ハァー…」ムクリッ

垣根(今のは一瞬…本当に一瞬だけ『感覚がゆっくり』になった!?疲れてるのか?いや!ありえねえ!呼吸を絶やさない間は疲労はたまらないはず…)

浜面「まだまだこれからですよ…」ジャギッ!

垣根(これはヤツの拳を食らったせい…これもまた『能力』!!生命エネルギーを強制的に流し込まれたのかッ!!)

593: 2015/04/09(木) 14:59:11.36 ID:oU9Ybx+ZO
垣根「こいつはやべえ…!一旦空に逃れなくてはッ!」ドヒュッ!!

フレメア「はまづらっ!あいつが空中に!」

浜面「逃がしはしない!」ドンッ!!

ビキ…ビキビキビキビキ!!

フレメア「て、手をついた途端植物のツタがっ!!」

バシッ!!

垣根「うおっ!?」グンッ!!

浜面「足を捉えた…」

垣根「ぐっ、ぐぐぐぐっ…」ギギギ…

浜面「これで終わりだ…!」ジャキッ!

594: 2015/04/09(木) 15:00:39.68 ID:oU9Ybx+ZO
フレメア「やった!!はまづらの勝ち………」




垣根「………なんてなァーッ!」ニヤッ!

浜面「なっ!!」

フレメア「えっ!?」

垣根「コォオオオオオオオオ…!!」シュイイイイイイイイ…!!

フレメア「これは……駄目!はまづら!そこから退いて!!」

浜面「う…ううッ!」スタッ!

垣根「ちぃーと遅いぜ!食らえ!植物を伝わる波紋疾走ッ!!!」バリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!

595: 2015/04/09(木) 15:03:03.88 ID:oU9Ybx+ZO
…バリィイイイイイイイイイイッ!!!!

浜面「ぐ…ぐううううううううッ!!!」ドッシャアアアアアアッ!!!

フレメア「そ、そんな!!」

垣根「ほれっ!」バキィッ!

スタッ!

浜面「ぐっ…!まさか今の攻撃は……」スタンッ!

垣根「お察しの通りよ…なにかしらで俺を空から引きずり降ろそうとしてくるのは予想済み!生き物や植物とかはオレの能力をよく通すんだぜ〜?」フン!

フレメア「こ、こいつ…はまづらの行動を予測したの!?今さっき初めて見た能力なのにッ!!」

浜面「油断しないでください…彼はまだまだ折れそうにありません」ザッ…

596: 2015/04/09(木) 20:22:44.01 ID:BdfWoXEL0
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド


垣根「しかし闘志尽きず…か!面白え!!面白えぞ浜面初流乃!!こんなワクワクドキドキの戦いなんて久しぶりだぜェーッ!!」

浜面「それは光栄ですね、でもそろそろ決着のときです…」スッ…

フレメア(まさに一進一退…もしかして、はまづらなら…はまづらなら!学園都市第2位を倒せるかもしれない!!)

垣根「その話乗った!結構マジな一撃…受けてみやがれッ!!」ギュイイイイイイイ…!!

浜面「これで……すべて終わらせる!!」ギュバァアアアアア…!!

フレメア「次の…次の一撃で!決着がつくッ!!」

597: 2015/04/09(木) 20:28:31.53 ID:BdfWoXEL0
ダッ!!

垣根「っぁあああああああ…!!!」コォオオオオオオオオオオオ…!!

浜面「フゥゥゥゥーーーーー………」ギュイイイイイイイイイ…!!

垣根・浜面((これで……決着ッ!!))


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

フレメア「いけっ…はまづらっ!!おもいっきし…やっつけてやれーっ!!」ブンッ!!



………………………カッ!!


垣根「…っらぁあああああああああああッ!!!!!!」グォオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

浜面「…無駄ァアアアアアアァアアアア
ーッ!!!!!」ギュオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

フレメア「いっけぇえええええええええええええええ!!」

599: 2015/04/09(木) 21:29:21.56 ID:BdfWoXEL0





…ドクンッ!







浜面「…………うぐッ!?」

600: 2015/04/09(木) 21:31:07.65 ID:BdfWoXEL0
ガグンッ!

垣根「ンなッ!?」スカッ!

フレメア「え………」

浜面「う……ぐ……ぐ………」ズ…ズ…

浜面(な……んだ?身体から急に……力が…………)ガグガグ…!

垣根「い、いきなりどうしたってんだ!?なんかの作戦かコラーッ!!」ドシュッ!!

浜面「あぐっ!!」ボッゴォオオオ!!

垣根(クロスカウンターになると思ったが避けない…!?いや、こいつは………)


ズッシャアアアアアアアアア!!!

浜面「がっ!!」ドザァッ!!

フレメア「は……はまづらっ!!大丈夫!?」ダッ!

601: 2015/04/09(木) 21:33:17.39 ID:BdfWoXEL0
浜面「ハァー…!ハァー…!すみません……フレ……メア…ッ!」ゼエ…ゼエ…

浜面(ダメだ…!身体に全く力が入らない…全身の血流が止まりかけているような感覚!立つことさえままならないッ!)

フレメア「さっき急に力が抜けたみたいに崩れ落ちた…はまづら、これってまさか………」ブルブル…


垣根「『エネルギー切れ』だ」

フレメア「!!」

浜面「ぐ…ぐぐぐ…!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

垣根「浜面初流乃…おめーは麦野沈利の治療をするときに生命エネルギーを使いすぎたんだよ、そしてオレとの戦い…能力による生命エネルギーを湯水のように使ってりゃあブッ倒れるに決まってる」

フレメア「そん…….な……」

浜面「う…………」ハァー…ハァー…

垣根「どうやら進化した能力を初めてゆえか使いこなし切れてねーみたいだぜ?その結果がガス欠だ…残念だったな」

602: 2015/04/09(木) 21:35:19.44 ID:BdfWoXEL0
フレメア(みんなに続いてはまづらまで……もう……これじゃあ……)

浜面「…ぐっ!!」ジャキンッ…!

フレメア「なっ…!はまづら!?もう動かないで!これ以上は身体がもたないよ!!」ガバッ!

垣根「よせ!!お前…いや、『アイテム』の覚悟はしかと見極めさせてもらった、もう終わりにしろ」

浜面「駄目だ……これじゃあ駄目なんだ……」ゼエゼエ…

垣根「そこにいるフレメア・セイヴェルンも上のクソ野郎共に引き渡した後、密かに奪還して逃がしてやる!!だから……」

フレメア「う……ううう……」

603: 2015/04/09(木) 21:40:13.66 ID:BdfWoXEL0
浜面「違う……違うんです……」ググググ…

フレメア「はま…づら…」ポロ…

垣根「違う…?」


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

浜面「僕が屈してはいけないのは…あなたではない!あなたを差し向けた『学園都市の闇』そのものだッ!!この浜面初流乃には…正しいと信じる夢がある!!だから…みんなのためにも!僕自身のためにも!決して屈してはいけないんだッ!!」ギン!

垣根「おめー…!!」

フレメア「う……うああああ……!」ペタンッ…

垣根(こいつ……マジでブッ飛んでやがる!!この恐ろしいまで真っ直ぐな精神……まるで『黄金』のごとく輝く精神は……!!)

604: 2015/04/09(木) 21:42:49.26 ID:BdfWoXEL0
垣根「…フー」

浜面「ハァー…ハァー…!」ググググ…!

垣根「浜面初流乃、おめーとは敵としてじゃあなく…仲間として出会いたかったぜ、だが!オレがすべて終わらせてもらう…」コォオオオオオオオオオ…

浜面「ぐっ…ぐっ!!」ギ…ギ…

浜面(トリガーを引く力さえ残っていないのか…?くそ……クソッ!!)

フレメア「あ………あ……ああ……」ポロポロポロポロポロポロ……

フレメア(きぬはた…たきつぼ…おねえちゃん、むぎのにはまづら!!ごめんなさい…ごめんなさい!私のせいでっ!!ひとりじゃ何もできないわたしが…ううう!)

垣根「これで…終いだッ!!」ズヒュウウウッ!!!


シュゴォオオオオオオオオオオ!!

浜面「ぐ……うううううう……!!!」

フレメア「はまづら…はまづらーっ!!」

605: 2015/04/09(木) 21:43:56.51 ID:BdfWoXEL0














「………ドラァアアアアアアアアーッ!!!」











606: 2015/04/09(木) 21:46:45.02 ID:BdfWoXEL0
…ギュガッ!!!

フレメア「え………?」

垣根「な…………」

浜面「……ッ!?」

フレメア(空から人が……落ちてきた!?)


「よっとォ!」ダンッ!!


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

垣根「なっ…なんだァーッ!?いきなりなんなんだてめえはッ!!新手にしてもこれ以上『アイテム』にメンバーは居ないハズだろ!!」

浜面(なんだ…何が起こったんだ!?光弾が逸らされたのか?この男は一体…!!)


「あー…いきなりで悪いンだけどよォ〜」コキコキ

垣根「あ…!?」

浜面(…こいつは!!)






一方通行「このケンカ、東方道行が引き継がせてもらうぜェ…?」

バァーーーz__________ン!!

611: 2015/04/10(金) 20:32:31.29 ID:tWmQmSMz0
数日前、学園都市某所

黒服「以上だ、何か質問は?」

一方通行「……あのさァ」

黒服「何だ?」

一方「前のよォ〜…シOタコンのサラシ女をやっつけた任務で借金返済じゃねーのかよッ!!」バンッ!

黒服「…君の借金、『レベル6シフト実験』は当初の予想よりもずっと小規模だ…二回の任務で返済できるなら幸運だと思わないかね?」

一方「都合のいいこと事言いやがって…てめーらが勝手におっぱじめたクソッタレ実験のクセによッ!!」ドサッ!

黒服「質問は以上かね?では、命令が出るまで待機を…」

612: 2015/04/10(金) 20:34:57.35 ID:tWmQmSMz0
一方通行「…それと」

黒服「?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

一方「学園都市が今後一切『打ち止め』と『妹達』を実験に利用しないっつー約束は守るんだろーな…?」ギン…!

黒服(…ッ!)

黒服「も…もちろんだ、いかような研究機関も実験の対象にはせず、君自身への干渉も極力控えるという約束を忘れてはいない…」

一方「ケッ!わーったよ…任務の内容は交戦するであろう二つの部隊のアンタの方に味方すりゃあいいんだろォ?了解しましたァ…」スクッ

黒服「あ、ああ…宜しく頼むぞ……」

613: 2015/04/10(金) 20:38:33.07 ID:tWmQmSMz0
カツ…カツ…

一方「あーあ…学園都市の暗えトコに首突っ込むのは気が進まねェなあ…二度と関わらねーつもりだったが」

一方(…まあ仕方ねェか、打ち止めに関わらせないようにすりゃあ妹達にも関心は無くなるだろう…そしてこれを機会に学園都市のクソな部分とはオサラバだ!)パシッ!

一方「にしても…兄貴ってのも楽じゃねェな…ハァ」


カツ…カツ…


…………………………………

一方「…とまあ色々あっておれはアンタらに助太刀させてもらうってワケだ、よろしくなァ」

フレメア「う…『上』が根回ししてたって事…?」

浜面「ぐ……!」

浜面(僕たちは苦戦…むしろ負けるのを前提に泳がされていたという事か!?クソッ!!)

614: 2015/04/10(金) 20:41:43.45 ID:tWmQmSMz0
垣根「…オホホーン!オホッ!オホッ!オホーン!!」ゴホゴホ!

一方「ア?どうしたんだ、風邪か?」

垣根「ちげーよっ!オレはぜーんぜん納得してねーんだよッ!!いきなりなんなんだおめえは!?飛び入り参加は受け付けてねーっての!」

一方「へいへい、そりゃあ悪うござんした…でもこうやってエントリー済みなんでな?付き合ってもらうぜェ」

垣根(んだとこの野郎ッ!一体何者……待てよ、こいつの見た目…ひがしかたみちゆき…東方通行…)

一方「フム…アンタのダメージはおれの能力じゃあどうしようもねえみてーだな、ちぃーと休んでてくれ」

浜面「あ….ありがとうございます、しかし…あなたは一体何者なんですか?」グググッ…

フレメア(何か…どこかで見たような…?)

一方「あー…おれは…えーっと」





垣根「おめー…学園都市第一位『一方通行(アクセラレータ)』だろ?」

615: 2015/04/10(金) 20:45:27.55 ID:tWmQmSMz0
一方「ンなっ!?」クルッ!

浜面「何ですって!?」

フレメア「こっ……この人が学園都市の第一位!!ほ、ホントなの!?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

一方「すでにご存知か!バレるのはえーな…チクショー」ポリポリ…

垣根「オレのダークマターをそらした能力…『ベクトル操作』のタマモノだろ?それにその常人ではありえない白い肌、赤い眼…能力の副作用と聞いたことがあるもんでな!」

フレメア「この人が…!」

浜面「学園都市最強の…」

一方「オイオイ…!そんなとこまで知られてんのか!聞き遅れたがてめーこそ何モンだ…!?」

垣根「えー……学園都市第一位の上!!隠しボスだッ!世界Dioみてーなッ!!」

一方「ヘッ!?そんなヤツがいるのかよォ!?」

垣根(くそったれ…第一位がお出ましとは流石に予想を超えてやがる!とりあえずハッタリかましてビビらせて……)





フレメア「あの人は第2位の垣根って人だにゃあ」

一方「あ、そーなんだァ」

垣根「オイッ!」

616: 2015/04/10(金) 20:48:56.31 ID:tWmQmSMz0
浜面(彼が……そんな人物を差し向けるとは、『ピンセット』?いや、『フレメア』に上層部は限りない価値を見出しているとでもいうのか…!?)


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

垣根「ったくよぉ〜!フザケた野郎だ!だがちょうどいい…オレの上にいるやつがどんな奴だと思っていたがな、この機会に!下剋上といきますかッ!!」バシッ!

一方「フザケた奴ゥ?それはコッチのセリフだってーの!!第2位がなんだろーが…おめーには眠っててもらわなきゃなンねェンでなァ!!」ザンッ!


フレメア「い….今から学園都市の最上位ランカーどうしが戦うの…!?」

浜面「未元物質(ダークマター)と一方通行(アクセラレータ)…この二つがぶつかるというのか!!」

617: 2015/04/10(金) 20:57:34.60 ID:tWmQmSMz0
垣根「しかし不健康そうなヤツだなぁ!?根拠はねーけどてめーのオヤジはおちゃらけた熟年浮気野郎な気がするぜェーッ!」ビッ!

一方「ハァッ!?おめーこそチャラチャラした見た目から根拠は無ェけどすぐキレるヘンテコな髪型の息子を生みそうだなァ!?」バッ!

浜面「えっ」

シィーン……………………

フレメア(れ…レベル低……)



垣根「……プッ!ワッハハハハハハハハハハーーーッ!!!」ゲラゲラゲラゲラ!!

一方「……ンフッ!イヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒーーーッ!!!」ゲラゲラゲラゲラ!!


ウホハハハハハハハハハ!!!フヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘ!!!


浜面「………」

フレメア「……えーっと」






垣根・一方「「…テメーッ!ブッ飛ばすッ!!」」ギンッ!!

619: 2015/04/10(金) 23:01:13.50 ID:tWmQmSMz0
フレメア「に…にゃあっ!?」

垣根「コオオオオーッ!!星屑の波紋疾走ッ!!(スターダストオーバードライブ)」ドバドバドバドバドバドバドバドバ!!

一方「ドラララララーッ!!ベクトルスクラップ弾ッ!!」ドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュドシュ!!


ボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴ!!!!


浜面「うっ……ううッ!!」ズズズ…!

フレメア「きゃあああああっ!!」コテン!

浜面(ふ…2つの能力がぶつかった瞬間…!とんでもない衝撃だッ!!)


シュウウウウウウ……

垣根「お…オレの未元物質にガラクタをぶつけただけで相頃しやがった…!?」

一方「それがウワサの未元物質かァ?大したこと無ェーなァ〜?」ニヤッ!

620: 2015/04/10(金) 23:03:46.47 ID:tWmQmSMz0
垣根(ベクトル操作はその名の通り物体のパワーの大きさ、向きをコントロールできるらしいが…ダークマターを打ち消す程の威力ッ!チートかよ!?)

一方「オイオイ!もう終わりかホスト君よォ〜ッ!?」

垣根「だれがホストだこの白アスパラ野郎め!直接ブン殴ってやらぁーッ!!」ドシュンッ!!

一方「上等だァ!来やがれッ!!」グッ!

垣根「うおらぁあああーッ!!」グオオオオ!!

ガシイッ!

一方「…ッ!ドララララララーッ!!!」ドゴドゴドゴ!!


ガンッ!ガンガンガンガン!!ボゴボゴホゴッ!!

フレメア「りょ…両者一歩も引かずっ!」

浜面「彼(一方通行)の拳が白い光を弾いている…なんという防御力!」

垣根「チクショー!めんどくせえ能力してんじゃねーぞォ!!」バリバリバリッ!

一方「ケッ!それもおめーに言われたくねェなあ!!」バシバシバシ!

一方(しっかし本来なら相手の腕が変な方向にヘシ折れるちまうぐらいなのによー!こいつのエネルギーは上手く反射できねェだと…?『未元』の名の通り上手く解析させてくれねえかッ!!)

621: 2015/04/10(金) 23:06:07.20 ID:tWmQmSMz0
垣根(クソー…!!能力のせいもあるがコイツはやけにムカつく!物凄くいけすかねえッ!!1位2位関係無くだ!!なぜなら……)

一方(おれは大分温厚な方(キレなければ)だと自負してはいるが…こいつに関しては物凄く腹が立ちやがるッ!初対面なのに!なぜなら……)


ガンガンガンガンガンガンッ!!


垣根・一方((よくわからん(ン)がこいつ…どこか『オレ』に似ている気がするッ!!理不尽だが…そこが滅茶苦茶ムカつく!ブッ飛ばすッ!!))ギギギギ…!


フレメア「うう…2人の間ではどんな心理が渦巻いているんだろう…!きっと深い因縁があるんだにゃあ!!」

浜面「どうなんでしょうね…知る由はありませんがッ……!!」グググッ…!

622: 2015/04/10(金) 23:08:43.21 ID:tWmQmSMz0
フレメア「は、はまづらっ!もう立てるの…?」

浜面「ええ…少し休むだけでも多少は血が巡るようになってきました、万全とはいえませんが」フゥ…フゥ…

一方「よっ…とォ!おい!茶髪の面白ェ前髪の兄ちゃン!」ズサッ!

浜面「ご迷惑おかけしました…!今すぐ援護を!」ジャッ!

一方「いーや!そこに倒れてる四人とガキんちょ連れて逃げろッ!!」

フレメア「ガキんちょ!?」グサッ!

浜面「し…しかし!」

一方「おれの任務にゃあアンタらを逃がすってことは含まれてねーが…この戦いで倒れてるヤツを巻き込まない保証はできねェ!!」ボシュッ!!

623: 2015/04/10(金) 23:12:01.19 ID:tWmQmSMz0
垣根「なにゴチャゴチャ言ってんだぁ!?オレが許さねーってんだろッ!!」ドッシュウウウウウ!!

一方「…っとあぶねェな!ベクトルシールドッ!!」ガギュイン!

フレメア「きゃっ!!」

浜面「な…なぜ僕たちを逃がしてくれるんです?任務には僕らの安否は…」

一方「見ての通りここは危険地帯だぜェ…アンタ、まだやり遂げてないことがあるんだろォ?勘だけどなッ!!」ニイッ!

浜面「…!」

一方「そんなら立ち止まってるヒマはねえ!ここはおれに任せて早く離脱しとけ!ドラァッ!ベクトル飛び蹴りッ!!」ドッバァアアアーッ!

垣根「うおっ!?」ギャルンッ!

浜面「…分かりました!フレメア!四人は僕が能力で運びます…車の方へ!」メキョメキョ…

フレメア「う…うんっ!白いお兄さんありがとうだにゃあ!」タッ!

626: 2015/04/11(土) 00:15:45.40 ID:rbrYtu1r0
垣根「ぐっ…!アイツ木のツタで仲間を運んでやがる!!させるか…」

一方「ヘヘッ!悪いがおめーの相手はオレだぜェ!付き合ってもらわねえと
なァッ!!」ザッ!

垣根「ちっ、チクショー!」

垣根(やべえ…こいつを振り切って『アイテム』の奴らを追うのは今んとこ無理だ!気がすすまねえがシーザー(ジュリアス)達に通信を!)ピッ

「本部通信機能に障害…通信できません」ツーツー…

垣根「ハ…ハァッ!?繋がんねえだと…!?一体何がどうなって…!」

627: 2015/04/11(土) 00:18:16.50 ID:rbrYtu1r0
一方「戦い中に電話かけるなんてマナー違反も甚だしいなァ!!ベクトル鉄骨弾ッ!!」ドウドウドウドウドウドウ!!

垣根「ゲッ!?」

ドズドズドズドズ!

垣根「おっ!おわわわっ!?」スタッ!スタタッ!


フレメア「あの人(一方)…大丈夫かな?」タタタタッ!

浜面「彼を信じるしかありません…それに仮にも第1位です!」

フレメア「う…うん!」

浜面(そうだ…今は信じるしかない、僕がやるべき事はみんなとフレメアを護ること、それだけだ!!)


タタタタタタ…

628: 2015/04/11(土) 00:19:18.51 ID:rbrYtu1r0
シュウウウウウ…

垣根「ぶ…ぶねぇー…!余所見してる場合じゃねえ!よくもやってくれやがったな!」スクッ!

コツゼン

垣根「…へ?」

垣根(や…ヤツが消えた!?今の一瞬でどこへ……!)キョロキョロ

「……ここだよォ」

垣根「…あっ!?」クル!


一方「ここだよって言ってんだろーがよォーッ!ドラァアアアーッ!!」ドシュウウウウウウウウウッ!!!

垣根「しまっ……ごはぁああああああっ!!!」ボッゴオオオオオオオ!


フレメア「す…すごいっ!やつを吹っ飛ばした!!!」

浜面「フレメア!戦いを見てる場合ではありません…今はとにかく逃げますよ!」タタタタタ!!

629: 2015/04/11(土) 00:22:18.62 ID:rbrYtu1r0
垣根「がはっ!!」ドシャッ!!

一方「まずは一本ッ!油断したなァ!」

垣根(う…ぐ…未元物質のガードが根こそぎ剥ぎ取られた!奴は今、オレの周りに突き刺さった鉄骨の一つにスパイダーマンみたいにくっついてやがったのか…!)ズズズ…

一方「柱をぶン投げてそれに乗る…昔読ンだ漫画のマネごとだが上手くいったみたいだぜェ〜」スタスタ

垣根「クソが…!どこの桃白白だよ!!」グググ…!

一方「オイオイ!結構なダメージみてーだぞォメルへン君?そのまま寝てた方が…」



ピシィッ!

一方「あ…?」

630: 2015/04/11(土) 00:23:44.97 ID:rbrYtu1r0
垣根「へっ…」ニッ…

一方「何だァ…?足に巻き付いたのは…絹糸?」

垣根「…よっとぉ!」ピインッ!

…バババババッ!!!

一方「なッ!?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

垣根「まんまとかかりやがったな…!オレに一撃加えたら必ず油断すると思ってたぜッ!」

一方「なんだこりゃ!?いつの間に地面に糸を張り巡らせて…うお!?」ビシビシビシッ!

垣根「気づくのが遅えんだよノロマめーッ!!糸を伝わる……波紋疾走ッ!!」バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!!!

631: 2015/04/11(土) 00:26:42.22 ID:rbrYtu1r0
一方「う…うぐゥウウウウウウッ!?」バヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂ!!

ドッサアッ!!

垣根「形成逆転ーッ!!てめえと殴り合ってた時に密かに糸(自前)を這わせておいたのだ!オレみてーなタイプは転んでもタダで済まさねーんだよ!!」

一方「………」シィ-ン…

垣根「おやおや〜?返事もできないのかね!ムカつくから三日三晩は目が覚めないくらいに………」



一方「…………ハァー」ピクッ

垣根「…んなッ!?」


スクッ…

一方「確かに………結構効いたぜェ…うぐ……!」グッ…!

垣根「う…そだろ!?オレの未元波紋をマトモに食らっておいて立ち上がるなんてありえねえ!まさかテメェ……!」

633: 2015/04/11(土) 00:45:46.38 ID:rbrYtu1r0
一方「お察しの通りだ!身体中の細胞がイッキに麻痺するような感覚があったンでなァ…神経にベクトル気合一発ってワケだぜェ…!」フゥ…フゥ…

垣根「ぐっ……!」

垣根(こいつベクトル操作を自分の体にも使えるのか!?今ヤツに食らわせたのは殺傷能力のない、戦闘不能にさせるための未元物質…気付けされちまったらダメージは薄いッ!)

一方「お互い一発づつ打ち込めたな!第二ラウンドと行こうかァ!?」

垣根「クソッタレ…!上等だコラァ!!」グンッ!

一方「来やがれコラーッ!!」ザンッ!

634: 2015/04/11(土) 00:55:57.46 ID:rbrYtu1r0
ガシッ!ガギッ!ガンガンガンガンッ!!

垣根「おらぁっ!!オラオラオラオラッ!!!」ドシュッドシュッ!

一方「う…!ドララララァ!!」ドゴドゴドゴドゴ!!

垣根「っとお!!どうしたどうした!?デカイ口叩いた割にはチト動きが鈍いぜえ!!」スタンッ!

一方「ケッ…!最近運動不足気味なだけだッツーの!!」

垣根「はーん!!そんなんだから不健康そうに見えるんだよバーカ!」

一方(コイツ好き放題言いやがって…!意識ストップする直前から無理矢理気付けすれば調子出ねェに決まってんだろォ!!)

635: 2015/04/11(土) 00:58:33.65 ID:rbrYtu1r0
垣根(しかし挑発するのはいいがオレも無視できないダメージ食らったのは事実!ここらへんでカウンターを入れて…!)グッ!

一方(このまま時間をかけていたらジリ貧なのは目に見えている!一発逆転だァ!ここらへんでカウンターを入れて…!)グッ!


…ダンッ!!

垣根「おらぁああああっ!!…って何でお前がオレのベストラインに重ねてんだよッ!?どけ!!」ドシュウウウウッ!!

一方「ドラァアアアアッ!!…ってどけるワケねーだろォ!?」ドシュウウウウッ!!

垣根・一方((や…やべえッ!!このままだと近距離で能力がぶつかって…!!) )



…ボッゴォオオオオオオオオオオ!!!

垣根「うげーーッ!!!」ドッバァアアアアア!!!

一方「ぐわーーッ!!!」ボッギャアアアアア!!!

636: 2015/04/11(土) 01:00:30.27 ID:rbrYtu1r0
垣根「うごあっ!!」ズッシャアアアア!

一方「ぐおあっ!!」ドッシャアアアア!

垣根(う…ぐ…!こ、こいつオレの攻撃を見抜いて咄嗟にぶつけてきたのか…!?)グググ…

一方(ありえねェだろォ…!一瞬のうちだぞ!精神系の能力者じゃねーのに!)グググ…


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

垣根・一方((だがコイツはやってのけたッ!まさか全て見抜かれているのか…?なんて恐ろしいヤツなん(ン)だ……!!))ダラダラ…

642: 2015/04/12(日) 20:51:13.65 ID:sXMou2XJ0
垣根(だがこっちには…)

一方「クソ…!能力をぶつけ合うだけじゃあラチが明かねェ!」スクッ!

垣根「へへへ…雪国モヤシ君よ!オレが能力頼りのサンシタに見えるかね…?」ムクリ

一方「アン…?急に何を言ってやがる
ンだァ!?」

垣根「結構素早いんだぜ…?」クイッ…

一方(なんだ…?ヤツの手から伸びているのは…)

垣根「オレはよォーッ!!」ピンッ!!

一方「テメェ!一体何を」



…シュウウウウウウウウウウ!!

一方「… ハッ!?」

643: 2015/04/12(日) 20:53:58.79 ID:sXMou2XJ0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

垣根「そうだ…ベルトを見てみろ!!」

一方「手榴…弾ッ!?いつの間にくっつけられてたンだ!?」シュウウウウウ!!

垣根「揉み合っていた時にちょいとな!そのまま吹っ飛びやがれーッ!」

一方「フン!こんな小細工なんてなァ!」バシイッ!

垣根「フハーッ!!オレが一発で済ます思ってんのかよぉ!?よく見ろ!振り払った爆弾にも沢山糸がついてるだろ…」



ピンピンピンピンッ!!

一方「な…何ィーッ!?オレの背中に!!」

垣根「さらに沢山の手榴弾ってワケだぜ!ルドルフ特製の小型爆弾を味わいやがれッ!!」

644: 2015/04/12(日) 20:57:03.06 ID:sXMou2XJ0
垣根(やった…!いくらヤツのベクトル操作が強力だろうとその衝撃を殺せるワケではない!怯んだところにトドメを食らわしてやるッ!)

一方「そうだよなァ…」

垣根「…は?」


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド


一方「オレもよォ〜…こんなチャチな手でやられるほどサンシタじゃねーぜェ!!」ニイッ!

グルンッ!

垣根「んなッ!?上着を脱いで…」

一方「ドラララララァ!廃車のスクラップで圧縮ッ!!」ドゴドゴドゴッ!!

…メキメキメキメキ!

垣根(ば…爆弾を…!!)

一方「圧縮圧縮ゥ!!さらに圧縮祭りだッ!!」



……………………ボゴン!!

垣根「む…無力化しやがっただとォーッ!?」

一方「グレートにベクトル式爆発物解除ってワケだぜェ!!」フン!

645: 2015/04/12(日) 20:59:20.13 ID:sXMou2XJ0
一方「そンでついでにィー…」キュイイイイイイイ…!

垣根「はぁっ!?」


…ズズズズズ!!

垣根(オ…オレの両脇の廃車が…!!)

一方「テメェも圧縮だ!!ドラァーッ!!」バチンッ!!

垣根「しまっ…………」


…ズシャアアアアアアアアアアアアアッ!!!

一方「ペラッペラになりやがれ!骨の二、三本じゃすまねーぞこの落ちぶれホスト野郎がァアアアアアーッ!!」

垣根「ぐっ…ぐああああああああああっ!!」メギメギメギメギメギメギ!!!

646: 2015/04/12(日) 21:00:43.55 ID:sXMou2XJ0
垣根(が…あ…!ぜ、全身の骨が悲鳴をあげていやがるッ!脱出しなければ!!)コォオオオオオオオオ!!

一方「悪いが再起不能になってもらうぜコラッ!!」

垣根「そうは…いくかよォーッ!!金属を伝わるッ!銀色の波紋疾走ーッ!!(メタルシルバーオーバードライブ)」バヂィイイイイイイイイイイイイイッ!!!

一方「うお!?」ダンッ!


ボッゴォオオオオオオオアアアアア!!!

垣根「うぐっ!!」ドシャアッ!!

一方「チッ…!脱出されちまったかァ」

647: 2015/04/12(日) 21:03:49.02 ID:sXMou2XJ0
垣根(下手こいちまった…!このダメージはマズイ…能力を使って多少は身体を支えられるがキズを治すような効果はねえ!次に直接殴り掛かられたら確実に押し負けちまう!!)

一方「メルヘン野郎…!おめーかなりタフだったがよォー…もう終わりだ、その軽薄なツラを矯正してやンよ!!」ニヤッ!

垣根(こ…こうなったら…!)

一方「もう降参しとけ!お前にはおれを倒す『策』は残ってねェぞ!!」

垣根「いや…」ググググ…!

一方「オイオイ…この後に及んでまだ抵抗するつもりか?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

垣根「たったひとつだけ『策』はあるぜ!オメーを倒すためのな…!」

一方「な…何だとッ!一体何なンだソレはッ!?」

垣根「へへへっ……それは」

一方「それは…!!」

648: 2015/04/12(日) 21:06:07.99 ID:sXMou2XJ0








…クル!ダッ!!


垣根「 逃 げ る ん だ よ ォ オ オ オ オ オ オ オ オ ー ー ー ー ッ ! ! ! !あばよ雪ウサギ野郎ォーーッ!!!」ダァーーーーz________ッ!!!

一方「ハ…ハァアアアアアアアアアアーーーッ!?!?!?」ガビーン!

650: 2015/04/12(日) 21:10:17.93 ID:sXMou2XJ0
ピューッ!!

一方(いっ…一体何なンだあの野郎は!?しかも逃げ足速ッ!!)

一方「ま、待ちやがれ!おいそれと逃がせるかッ!!」ダッ!!

垣根「ケーッ!!待てと言われて待つ馬鹿がいるかよスカポンタン!!」ダダダダダダダダダダダダダダ!!!

カクッ!

一方(ヤッベ…角を曲がって…!)タンッ!

一方「い…いねェーーー!!どこ行きやがった!?」キョロキョロ!

一方(オイオイオイオイ…!!このまま逃がしちまったらおれァグレートに大マヌケだぞォ!?)

一方「く、クソッタレ!おれのメンツがボロボロのまんまで…!!」




「うおーいっ!!」

651: 2015/04/12(日) 21:12:08.79 ID:sXMou2XJ0
一方「ア!?」

一方(や…野郎ッ!!)

垣根?「オレはこっちだよーん!!鬼さんこちらーッ!!」

一方「うおあああああ!!!とにかくてめえムカつくってンだろーがッ!!ベクトル弾!!!」ドッゴォ!

垣根?「こち……」ボシュッ!

一方「なッ!?消えただとォ!能力で映し出した囮か!!」

「こっちこっちィ!」

「バーカ!スカタン!」

「テキーラ酒を持ってまいりましたのぉん!!」

「ハッピーうれぴーよろピクねー!!」


一方「…っおあああああああああああああああああ!!!!クソムカつくゥウウウウウウッ!!!」グオオオオオオオオ!!!

652: 2015/04/12(日) 21:14:57.36 ID:sXMou2XJ0
ドヒューン!ドヒューン!ドコニイヤガンダァーッ!?ドウドウ!

垣根「ハァ…ハァ…!ヤツが囮に釣られてる間に『ワナ』は仕掛けた!後はヤツをどうやって嵌めるか…!」

垣根(この垣根帝督…戦術故逃げることはあっても戦いそのものを放棄したことは決してねえ!ここはやはり『糸の作戦』でいく…ヤツを縛り上げてあとはトッテオキを食らわせるだけだ!!)

…オオオオオ

垣根「…ん?」

…ウオオオオオオオ…!!

垣根「うっ、うおあっ!?」グルンッ!!


一方「ウオオオオオーッ!!見つけたぞこの野郎ォッ!!」ズウンッ!!

垣根「あ…あらら…ずいぶん早いお着きで……」

一方「思いッ切り跳んで空から見たら1人だけ逃げてたンだよ!バレバレだろうがッ!!」

653: 2015/04/12(日) 21:16:33.48 ID:sXMou2XJ0
垣根「…へッ!だが感謝するぜ!わざわざワナに踏み込んできてくれたんだからなぁ!」

一方「ハァッ!?ワナだと?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

垣根「そうともさ…囮を放つのと同時に臨界点ギリギリまでエネルギーを込めた未元物質の塊をこの廃車場のあちらこちらに仕掛けておいた!(これはホント)それが限界を越えたら?」

一方「廃車ごと大爆発っつーワケか…!」

垣根「ご名答ォ!!しかもてめーを捕縛するワナも起動ず……」





一方「ン?これかァ?」プツンッ


垣根「へっ…?」

654: 2015/04/12(日) 21:20:08.46 ID:sXMou2XJ0
垣根「なっ….何ぃイイイイッ!?オレの糸のワナがッ!!根こそぎ切られてやがる!?」

一方「アホかテメーッ!!一度やられた手にホイホイと引っかかるわけねーだろがッ!!糸はぜーんぶ切っといたっつーの!!」

垣根「そ…そんな…」ヘタリ

一方「残念だったなァ?作戦失敗だ!おとなしく寝てやがれ!!」ジリ…


垣根「うっ…うっ!!オレのそばに近寄るなぁああああーッ!こねーでくれええええええ!!」ズリズリ!!

一方(…ハァ?)

垣根「ゆるしてくれー!!第1位様ぁあああ!!」ズリズリ!!

一方「こ…こいつ!!」

655: 2015/04/12(日) 21:21:14.28 ID:sXMou2XJ0
一方(こンな態度とるなンて明らかにおかしいぞッ!!此の期に及んでまだバカにしてきてやがる…!!)

垣根「へ…へへ…」

一方「ぬおおおおお…!!いい加減にしやがれ!!おめーってやつは……!」ギリギリ








垣根「…次にてめーは『グレートにムカつくぜェ!』という!」

一方「グレートにムカつくぜェ!………………………ハッ!!!」

656: 2015/04/12(日) 21:24:59.25 ID:sXMou2XJ0
垣根「そうだ!人をムカつかせるのは得意なんだよ….オレはなーッ!!」ビインッ!!

…ビシュビシュビシュッ!!

一方「な……!!切断したはずの………糸がッ!!!」

ルチャアアアアアアアア!!!!

一方「うぐゥッ!!!」ビシィイイイイイイイッ!!

垣根「ロープマジック成功!お前が切断したのはダミーの糸…見事に引っかかってくれたな!」

一方「てめっ……よくも…!!」ギギギ…

垣根「しかも未元物質のオマケ付き!能力使っても簡単にゃあ千切れねぇぞ!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

一方(ま…まんまとヤツにハメられたのか!!今の命乞いもブラフかよッ!?)

垣根「そんでタイムリミットだ!今度こそあばよーーーっ!!!」ドッヒュウウウウウウウウン!!!

一方「そ…空に! 待ちやが………」


ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ…!!!

一方「このエネルギーの高まりッ!ヤバ……………!!」









…カッ!!

657: 2015/04/12(日) 21:27:09.46 ID:sXMou2XJ0
ボッガァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

垣根「うおっ!!」ギャルンッ!


…アアアアアアアアアア……

垣根「チト仕掛けすぎたか?だがこうまでしねえとヤツは再起不能にはならねえだろう…一旦降りて確認するとすっか!」


ストッ…

垣根(自分でやっといてなんだがものスゲえ事になっちまったな、ヤツのやられようは…っと?)キョロキョロ…

垣根「ん…?」ピタッ

垣根(なんだ……鉄のでかい球体があるぞ?あんなもの廃車場には)

…メギンッ!!

垣根「はっ!?」

メギメギメギメギメギメギ…!!

垣根「オイ………オイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイオイ!!まさかッ!!」

658: 2015/04/12(日) 21:29:26.71 ID:sXMou2XJ0
…メギンッ!!

一方「…ドラァーーーッ!!」バゴォッ!

垣根「Oh…my…Gooooooood!!あの爆発をやり過ごしたってのかよッ!?」

一方「がフッ…ら、楽じゃなかったけどなァ…!自分を廃車の部品を圧縮して防御したンだよォ…クソッタレが!!」グッ…!

垣根(嘘だろ…ここまでやって倒れねえとは!もう何やってもコイツは……!)

一方「ハァアアア…今から…お返しに食らわせて…うグッ!」ブッ!

垣根「ムッ…?」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

一方(な…なんとかやり過ごせたが、能力をフルパワーで行使したのと今までのダメージが積み重なって…アタマにとンでもねェ負荷がかかっていやがるッ!身体の支えも効かなくなってきやがった…!)ガクガク…

垣根「血を吐き出しやがったか…かな〜り重篤なダメージは入ったみたいだねん?」ニヤリ

一方「ぐっ…!ウッ……」

垣根「どうやら終わりにさせるのはオレの方みてーだな!ついでに第1位の引導も渡してやるぜ…!!」グンッ!

659: 2015/04/12(日) 21:31:42.01 ID:sXMou2XJ0
垣根(とはいえ…まだ何か手を隠し持っているかもしれねえ!用心するに越したことはねーな)ジリッ…

一方「フゥー…フゥー…」グググッ…

一方(こいつ終わりだと油断すると思っていたが警戒を解いてねェ…!おれの最後の作戦は…)

ギラッ!

一方(さっきの爆発を防御したときに廃部品から能力で削り出した『鉄球』!!この正円の鉄球ならば疲弊した状態でも威力は維持できるッ!)

垣根「………」…ザッ!

一方(タイミングだ!ヤツがトドメを刺そうとする瞬間を…………)

660: 2015/04/12(日) 21:33:28.84 ID:sXMou2XJ0
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

垣根(なにも…無い?万策尽きたか…なら!)

垣根「そこだっ!あばよ第1位…アクセラレータァアアアアーッ!!」コォオオオオオオオーーッ!!



一方「…今だァ!!」…ザムッ!!

垣根「ッ!?」

垣根(手に握っているのは…鉄球!?)

一方(ここだ…この瞬間しかねェッ!ここを逃したらおれの負けだッ!!)


垣根「クソーッ!きやがるかッ!!」ゴッ!

一方「ドラァアアアアアーッ!!おれの鉄球を食ら………!!」メキメキメキメキ…!!





…ズギンッ!

一方「…がはッ!?」ゴブッ!

661: 2015/04/12(日) 21:35:23.17 ID:sXMou2XJ0
垣根「!?」

一方「あっ…がバッ……」グラァッ……


…ドッシュウウウウウウウウウウウウ!!

一方「ぐッ!」ドサッ!

垣根「な、なんだぁ〜?てんで違う方向に飛んでっちまったじゃねーか…途中で力尽きちまったのか!?」

一方「ぐゥ………」ググググ…

垣根「確かにてめーは恐ろしい敵だ…だが!この垣根帝督としてはその上を行かなくちゃあな!!」

一方「…………」

垣根「コォオオオオーッ!!これで終わりだッ!!」ザンッ!!

一方「………てめーは」







一方「『あばよセ口リ野郎!』という!」

垣根「あばよセ口リ野郎!………ハッ!?」

662: 2015/04/12(日) 21:37:01.74 ID:sXMou2XJ0
ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

一方「ヘッ…ヘヘッ…!」グググッ!

垣根「て、てめー…オレの得意の十八番をッ!!」

一方「エネルギー保存の法則ってもちろん知ってるよなァ…?仮にも第2位なんだから!!」ニヤッ!

垣根「な……」クルッ…



…ギャゴォオオオオオオオオオン!!!

垣根「なっ……何ィイイイーッ!!奴の球が『後ろ』から!!!」

一方「ベクトル跳弾鉄球!能力のおかげで正確にバウンドさせたぜッ!!」

垣根「ぼ…防御を…!!がはぁっ!?」メゴンッ!!!

メリャメリャメリャメリャ!!

垣根「がっ!……あ……」ドッシャア!

663: 2015/04/12(日) 21:39:56.42 ID:sXMou2XJ0
一方「命中ゥーッ!!なにからなにまでこの東方通行!計算済み…………ぐっ!?」ガグンッ!

垣根「ゼハァ〜…ゼハァ〜…うう……」ガクガク…

垣根(だ……めだ……まともな呼吸ができねえ…!能力を…使えない!身体も支えられねえ………)

一方「てめーの……未元物質はよ…妙な呼吸法が関係してる…みてーだったンでなァ!封じさせて…ぐっ…!もらったぜェ…!」ゼエ…ゼエ…


垣根「く…そ!!このアホ野郎がぁああああーっ!!」グググッ!

一方「気力で立ち上がってきやがったか……最後の一発食らわせてやるぜェエエエエ!!」グググッ!


タンッ!!


垣根・一方「「くったばれぇエエエエエエーッ!!!このクソ野郎がァアアアアア!!!!」」ゴオオオオオオオオオオオ-ッ!!



….ボゴッ!!

垣根「あがっ……!」メキッ…

一方「がうッ……!」ミシッ…




………………バタッ

664: 2015/04/12(日) 21:41:53.73 ID:sXMou2XJ0
一方「………………」

垣根「………………」

シィーーーz__________ン


一方(の…能力のカケラものっていない……ただの殴りなのに……)

垣根(なぜ……こんなに……痛えんだよ………クソ………)



一方「だが…なァ…!」ググググッ…!

垣根「うっ……!」

垣根(立ち…やがった!!)

一方「おれは…もっと痛え拳を食らったことがあるンだよォーッ!!ものすごく痛えが…どーってことないぜェーッ!!」ガクガク…


ドォーーーz________ン!!

665: 2015/04/12(日) 21:42:53.29 ID:sXMou2XJ0
垣根「…………」ピクピク…

一方「再起不能になったか…いや!その大事そうに抱いてる手榴弾で何かするつもりかァ!?」ビッ!

垣根「…!」 ビクッ!



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

垣根(や…やべー!また気づかれちまった!!このまんまじゃあ終われねえ…次の策を考えなくては…!)ハァ…ハァ…

一方(指摘したはいいが…もう防ぐ手立てはねェぞ!?ここから一歩踏み出すだけでもブっ倒れそうなのに…!)フラフラ…



垣根・一方((ちくしょうめ…!ここから一体どうすりゃいーん(ン)だよッ!?))ダラダラ…

666: 2015/04/12(日) 21:44:40.37 ID:sXMou2XJ0
…フワ

一方「…ン?」

垣根「…あ?」

フワ…フワ……

一方「なンだ…?この浮いているのはシャボン玉か?なぜこンなトコに…?」

垣根「コレは…!!」

一方(って…おい、待てよ……)チラリ


フワ…フワ…フワ…フワ…

一方「いっ…いつの間にかあたりがシャボン玉まみれになってやがる!!どうなってやがンだ!?」

垣根「へ…へへへ……来たか」ニヤリ

一方「オイッ!これはまたてめーの妙な作戦か!?」

垣根「ちげーよ!これは……」






「……そのシャボン玉に触れない方がいい」

一方「なッ…!!」

667: 2015/04/12(日) 21:46:52.17 ID:sXMou2XJ0
バラバラバラバラ…!!

一方(あれはヘリコプター……誰かが掴まっている!?)


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

垣根「ケッ…!来るのがおせーんだよ!ジュリアス・ツェペリもとい…シーザーちゃんよーッ!!」

ジュリアス「フン…垣根、おめーとんでもないイレギュラーとやりあったみたいだな?」

一方「な、仲間かよッ!」

ジュリアス「誠に残念な事だがその通りだ!オラッ!つかまれ!!」バッ!

垣根「おうっ!?」ガシイッ!


バラバラバラバラバラバラ!!!

一方「ま…待ちやがれッ!!」

ジュリアス「親切心から言っとくがそのシャボンには高圧の電流が流れている!触らない方が身のためだ!」

一方「ぐっ…!」

垣根「そーゆーことだ!!勝負は預けとくぜ……今度こそあばよ!クソ口リコン野郎ォーッ!!」

一方「ふ、ふざけンじゃねーッ!!クソメルヘン野郎ォーッ!!」



バラバラバラバラバラバラ………!!






一方「行っちまい……やがった」バタリ…

一方(だが幸運だったか…?もう体力殆ど残ってねェし…あー……疲れた…滅茶苦茶…疲れた…)ハァ…ハァ…


668: 2015/04/12(日) 21:48:33.31 ID:sXMou2XJ0
ヘリ機内

ジュリアス「よっと!」グイッ!

ドサッ!

垣根「イッ…イデェーッ!!ち、ちょっとシーザーちゃん!オレは怪我人なんだからもーちょい優しく……」

心理定規「…垣根!」スクッ

ルドルフ「くそ……ぐすっ……うう……生きてやがったのか……何よりだが……またやられちゃった……あうう…!」ガチャガチャ!

垣根「め、メジャー…ルドルフ…」

ジュリアス「お前だけに任せちまったのは俺の判断ミスでもある…しかも『アイテム』の母体がアジトに攻め込んできやがった、バックアップもできなかった…スマン」

垣根「んな事があったのかよ!?だから通信が…」

669: 2015/04/12(日) 21:49:48.23 ID:sXMou2XJ0
心理定規「…………」ツカツカ…

垣根「…え?メジャー…」

心理定規「…バカっ!!」ボコッ!

垣根「うげっ!?」ベシッ!

心理定規「バカ…バカバカバカバカ!!バカメルヘン!!1人で突っ込むからよ!!氏んだかと思ったのよ!?」ポコポコポコポコ!!

ジュリアス「あー…そのへんで」

垣根「いっ、いでー!あ、謝るから!ゆるしてくれって!!」

心理定規「………」ピタッ

垣根「およ…?」




心理定規「バカ…バカ……本当に心配したんだから………ばか」ペタリ

ジュリアス「メジャー…」

垣根「…すまねえ、心配かけちまって悪かった…ごめんな」ポン…

心理定規「うう…ううっ…」グスグス…

670: 2015/04/12(日) 21:51:08.04 ID:sXMou2XJ0
ルドルフ「しかし…任務は失敗というわけか…くそっ!全部アイテムのやつらのせいだ…!」ズズッ

垣根「いーや…『半分』成功だぜ?」ニヤ

ジュリアス「何…?」

ルドルフ「ぐすっ…どういうことだ?」

垣根「それはよぉ〜…ほれっ!」サッ!

心理定規「え…?それは」

ジュリアス「オイ…もしかして『ピンセット』か!?」

垣根「Exactly!『アイテム』の麦ちゃんとやりあった時にくすねといたんだよーッ!」

ルドルフ「垣根…おまえってやつは!」

ジュリアス「フフフ…なるほど、『半分』は成功か」

心理定規「もう…あんたつくづく転んでもタダで起きないわね!」

垣根「それが『垣根帝督』ってわけだ!そこんとこ、ヨロシクってな!!」ニイッ!

671: 2015/04/12(日) 21:52:44.51 ID:sXMou2XJ0
ジュリアス「ボロボロの身体でよく言うぜ…おいルドルフ!次のアジトまで頼んだぞ!」

ルドルフ「了解ッ!『アイテム』のやつらめ…!今に見てろよォオオオオ!!」ガチャガチャガチャ!


垣根「にしても今回の戦いはヤバかった…マジで氏ぬかと思ったぜ…」

心理定規「ねえ垣根、第1位とやりあったんでしょう?どんな人だったの?」

垣根「…とにかくムカつく、理由は…わかんねえけど」

心理定規「ムカつくってあんた…」

垣根「……しかし」



………………………………………

メラメラメラメラ…

一方「…あー、痛ェ畜生…」ムクリ

一方(チッと寝っ転がったら多少楽になったか…簡単な依頼だと思ってたが、とんでもなかったぜェ…)フゥ…

一方「……しかし」








垣根・一方((アイツ…オレの一体何なん(ン)だよ………くそったれ……))


To be continued…

677: 2015/04/13(月) 20:49:43.89 ID:ZB8eb2hH0
プロローグ

678: 2015/04/13(月) 20:51:16.76 ID:ZB8eb2hH0







『場所』とは重要だ…







679: 2015/04/13(月) 21:03:51.25 ID:ZB8eb2hH0
それはこの世で唯一無二を意味する座標


東京西部の多摩地区に位置し


その一部は海に面する…元々は内陸に作るという計画があったらしいが何らかの目的で変更されたそうだ


そこが『学園都市』どの区にも属さない町がそこにある


町の人口は約230万人、その8割は学生である


町の名産品は『ごま蜜だんご』で、学園都市最先端の科学技術が使用されているらしい…誰が食べるんだろう


680: 2015/04/13(月) 21:09:19.25 ID:ZB8eb2hH0
この学園都市で私は生まれた



…いや、正確には『試験管の中』と言った方がいいだろうか



妹達(シスターズ)の10番目、それが私…

『ミサカ10号』だ


681: 2015/04/13(月) 21:19:13.88 ID:ZB8eb2hH0
シスターズとはお姉さま、学園都市第3位『御坂美琴』のクローンであり


ある実験の為に私達シスターズは生み出された


その目的は『殺されること』、それが私達の存在価値であり、それが生まれた意味だった


最初、私達はその目的に疑問も持たずに実験に望んでいた


元々、個体により感情の違いはあったが私はなぜか常にびくびくしていたと思う…その理由も分からないままに


682: 2015/04/13(月) 21:26:25.77 ID:ZB8eb2hH0
私達を利用した実験、それの非人道的な行いはある2人の少女と少年を苦しめていた


最初の1人は他ならぬ『お姉さま』だった


小さかった頃、騙されてDNAマップを提供してしまったお姉さまはその『実験』を知った時、激しい罪悪感と怒りに包まれた



この実験をすぐさまに中止にするべく暗躍したが…



学園都市の闇は深い…どれも上手くいかず、押しつぶされてしまう寸前だった


683: 2015/04/13(月) 21:32:46.98 ID:ZB8eb2hH0
そして2人目はあろうことか実験の対象そのものである学園都市第1位『一方通行(アクセラレータ)』…いや、ただ普通の学生、『東方道行』さんだった



彼はその生まれ持った強大な力により、小さかったころは実験施設で『モノ』のように扱われ生きていた



しかし、 『ただ1人の人間』として生きる事を選んだ彼は『闇』と決別した







…したはずだった




684: 2015/04/13(月) 21:37:28.99 ID:ZB8eb2hH0
学園都市の呪縛は彼を逃そうとせず、私達シスターズを『二万人』殺害することにより『レベル6』への進化を目論んだ



そこに彼本人の意思は含まれていない



何年経っても彼は『所有物』として扱われていた…逃げても逃げても追ってくる、彼は闇に飲み込まれつつあった





…でも、そこにある1人の『立ち向かう者』が現れた


685: 2015/04/13(月) 21:44:29.29 ID:ZB8eb2hH0
あろうことかその人は自らの『拳』によって全てを救ったのだ



お姉さまや道行さんだけではない…私達をも救ったのだ、その全ての『心』を



なぜ私は常に怯えていたのだろう?



その理由は強大なる力に果敢にも『立ち向かう』事を選んだお姉さまを見て、初めて自覚した





『恐怖』だった、実験動物として生涯を終えるという事に対する『恐怖』プログラムされていない本能的な感情…それに全員が気づいたのだ



686: 2015/04/13(月) 21:52:44.06 ID:ZB8eb2hH0
あの人の事を思い浮かべると胸が熱くなるのはなぜだろう?


あの人を見ていると息が苦しくなるのはなぜだろう…



私達の意識…心の深くまで刻まれたその名前



彼の名前は『上条当麻』



実験は本当に無関係の…『レベル0』の学生



彼は全てが終わった後、私達に言った…「おめーらがこの先どう生きるか…それが一番重要だ、心に留めておけ」




そして私達シスターズは今を生きている、『生きる理由』を探しながら



687: 2015/04/13(月) 21:59:00.31 ID:ZB8eb2hH0
当麻さんはなぜか、とあるシスターさんと暮らしているらしい…その理由は『めんどくせえ』と言って誰にも語ろうとしないけども



…………………………………


インデックス「いってくるねとうまっ!それと今日の夕ご飯は期待してて欲しいんだよっ!!」タタタタッ!

上条「…とっとと行け」


いん「


初春「おはようございますニコラさん!あれ…?あの男の人は誰ですか?」

佐天「うっ…うはーっ!かっちょいい人だなぁ!!ニコラの家族の人?」

イン「え…えへへ、家族というか…まだ家族じゃないんだけど…ただならぬ関係かも///」モジモジ


691: 2015/04/13(月) 23:29:25.29 ID:ZB8eb2hH0
ドドドドドドドドドドドドドドドドド

初春「なッ…!『家族じゃあない』!?しかし『まだ』!?ど、どういう事なんですかニコラさんッ!!」

イン「そうだなァ〜?あの人が昨日言ったんだよ、「今夜は両親が留守だぜ」そう言った…るいことういはるならどうする…?最高だった…」ニイ〜ッ

佐天「まっ…まさかッ!英語的に言うと『フィアンセ』!?ジャパニーズ的に言うと『許嫁』って事なのニコラァッ!?」

イン「ククク…もう段階でいうとB…いや!Cの男女の関係にッ!」





上条「今日の予報は雨だぜ、持ってけ」ブンッ!

イン「グワーッ!!」ゴチ-ン!!

初春「い…意外ッ!それは折りたたみ傘!!」

佐天(あ、何となく関係分かったわ)

692: 2015/04/14(火) 08:19:04.58 ID:cdWxjulrO
一体どんな風に生活してるんだろう?
…いいなあ、シスターさん


そして実験の永久凍結により、普通の生活に戻った道行さん


でも、秘密裏に生み出された最後のシスターズ『ラストオーダー(最終信号)』について、ひと騒動があった


しかしその出来事に、自身で決着をつけた道行さんは今……




…………………………………


一方通行「へっ…?スパリゾートのチケットだァ?」

黄泉川「おう!知り合いに貰ったんだけど、アンタとミカサで行ってきたらどうじゃん?どうせ彼女もいないんだし!」ニヤニヤ

693: 2015/04/14(火) 08:35:52.92 ID:cdWxjulrO
打ち止め「はいはーいっ!ミカサがお兄ちゃんの彼女になってあげるってミカサはミカサは大胆にも告白してみるっ!!」エヘヘッ!

一方「グレートに結構ですゥ…しかし先週にデカイ地震があったのにもう営業してンのか?停電とかのせいで巨大施設とかは休止してるとか」

黄泉川「確かにあの地震はものスゴくデカかったじゃん…学園都市じゃなきゃあさらにひどい被害を受けてたかもな」


芳川「もう大方復旧は終わってるみたいよ?それに元々、学園都市の施設には最新鋭の耐震がされてたみたいだし」

打ち止め「それじゃあ決まりだねっ!!いっぱい泳ぐぞーっ!!」ワ-イ!

一方(決定事項かよォ…また口リコン扱いされんのが目に見えてるぞ畜生…)

打ち止め「ねーねー!岩男7やろうお兄ちゃん!今日こそターボ男を倒すぞーっ!!」

一方「…へいへい、分かった分かった!とっととクリアするぞォ!」ヘッ!

打ち止め「うんっ!」ニパッ!

一方(ま、どこにでも連れてってやるか…『家族』なんだしなァ)フッ…



打ち止め「あれ…?パスワード書いた紙がない、ここに置いといたのに?」キョロキョロ…

一方「へっ…?オイ黄泉川、ココに置いてあったメモ紙知らねェか?」


黄泉川「そこに置いてた紙ゴミのことか?それならさっきゴミ出しのついでに拾って捨ててきたじゃんよ」

一方・打ち止め「「お…オアアアアアアアアアアーッ!!こっちこっちオアアアアアアアアアアーッ!?!?」」ガクガク!

694: 2015/04/14(火) 09:17:39.53 ID:7CrXZEZ0O
道行さんとなら最終信号は…いや、ミカサちゃんはきっと幸せに暮らしていけると思う


だがお姉さまは…


お姉さまには失礼だけど最近の彼女はヤバかった、誰がどう見ても末期だった


…でも


………………………………………


シュパッ!シュパ-ン!!

美琴「はあっ!せいやーっ!!」スパ-ン!!

女生徒3「おぉ〜なかなか良い蹴りしてるぜおめー!!こいつは将来有望な新入部員だな」

美琴「ふぅ…ありがとうございます兄貴先輩!!」ペコッ!


女生徒2「ミサキが連れてきた第3位の美琴って子!気合十分だねェ〜…ウチの部活に入部させてくださいって言われた時はびっくりしたけど」

食蜂「まぁねぇ〜?このアタシが見込んだんだからね!中々タフなコよ?」ニヤリ

美琴(いつか…『アイツ』の横に並べるようになるまで!もっともっと強くなってやるッ!!)グッ!

食蜂(…しかし、当麻に思いを寄せるみこっちゃんを応援していいのかしら、アタシ)ウ-ン…

695: 2015/04/14(火) 10:51:47.40 ID:cByr5TaZO
どうも最近、良い先輩と出会ったようでいつも一緒に行動している


新たな決心をしたらしく、その顔には生気が溢れている…元に戻って良かった、ほんとうに



これは『立ち向かう者』達の物語


学園都市そのもの、あるいは別の…大いなるモノに挑んだ人たちの物語なのである


…しかし、私が知らない所でも


『立ち向かう者』はいるのかもしれない


そう、例えば…




…………………………………

696: 2015/04/14(火) 17:43:57.72 ID:rrjclPgCO
超お疲れ様です麦野、今回の任務も上手くいきましたね


ご、ごめん!ちょっとミスっちゃった訳よ!!減給は勘弁してよ麦野ぉーっ!!


むぎの、無理するのもほどほどにしてね


ねーねーむぎの!国語の宿題が正解しているか見てほしいにゃあ!!


あとは僕に任せてください、麦野は………………………………………………………………









「…あれ?」パチリ…


697: 2015/04/14(火) 17:46:19.42 ID:rrjclPgCO
…ムクリ




麦野「生きてたんだ…わたし」





698: 2015/04/14(火) 17:52:00.22 ID:rrjclPgCO
ズキッ!

麦野「うっ!!」

麦野(痛みはあるけど…目も、手も無くなっていない…あの時、吹き飛んだはずなのに…)



…ガラッ


浜面「起きましたか麦野、そろそろだと思っていましたが」スタスタ…

麦野「は、浜面君…!?私は…」

浜面「一週間は寝込んだままでした、おそらく『体晶』を使った副作用でしょう」スッ…

699: 2015/04/14(火) 18:00:32.66 ID:rrjclPgCO
麦野「…ハッ!!フレメアは無事なの!?み、みんなはっ!!」ガバッ!

浜面「それは……」チラリ


フレンダ「にしても命拾いした訳よ…まさか浜面があんなすごい力を持ってたなんて!!」

滝壺「私達の目が覚めたときにはキズがひとつも無くなってた…きぬはたは能力について知っていたの?」

絹旗「ええ、武器密輸組織を襲撃した時に初めて知りました…『生命を生み出す能力』なんていまだ超信じられませんよ」

フレメア「あとはむぎのが元気になれば…早く目が覚めるといいにゃあ」     




麦野「みんな隣の部屋にいるのね…良かった」ボスッ

浜面「はい、麦野が氏力を尽くしてくれたおかげです…だれ一人として欠けていませんよ」ニコリ 

700: 2015/04/14(火) 18:09:06.08 ID:rrjclPgCO
麦野「それだけじゃあない…私の目や腕を治したのは浜面君…あなたなんでしょ?」

浜面「…はい、僕の力は『生命を生み出す』事、麦野のダメージはそれで治しました」

麦野「生命を…!?信じられないって言いたいトコだけど…ウソを言ってるようには聞こえないわねぇ」

浜面「その通りです、今まで黙っていて申し訳ありません」ペコリ   

麦野「気にしなくていいわ…その事について話すのは後にしましょう、まずは…」

浜面「分かっています、何が起こったのか答えましょう…全てを」

麦野「『ヤツ』はどうなったの?第2位のアイツは?」

浜面「それは……」

701: 2015/04/14(火) 18:44:13.38 ID:2OR7Y6lu0
………………………………

麦野「私が気を失った後にとんでもないことが起こってたワケね…『ピンセット』も取られちゃったか」

浜面「ええ、しかし僕達に『ピンセット』はもう必要ありません…『アイテム』の母体である組織は壊滅しました、敵対組織によって」

麦野「どうせそんなことだろうと思ったわ、手柄を焦ったあげくの果てって事ね」

浜面「これで僕達『アイテム』はどこにも所属しない部隊…すでに存在すらない部隊になりました」

麦野「根無し草かぁ…失業状態ねこれは、ふふふ…」

浜面「………」

麦野「…でもさ!正直せいせいしてるわ!こんな酷い職業なんてまっぴらごめんよ!!問題はこれから私達がどうするかだけど…」

浜面「…その事について話があります」

麦野「なーに?まさか学園都市を乗っ取るとか言わないわよねぇ〜?」ウフッ





浜面「いえ…その通りです、僕は学園都市の『ボス』を倒してこの町を乗っ取るつもりでいます」

麦野「…え?」ピタッ


702: 2015/04/14(火) 18:50:04.27 ID:2OR7Y6lu0
絹旗「むむむ…?戻ってくるのが遅いですね浜面…超何かあったのでしょうか」

滝壺「今日あたりに目を覚ますらしいけど…」

フレメア「起き抜けにはまづらに襲い掛かってるんじゃないかにゃあ?」

フレンダ「確かに…麦野ならやりかね」ウ-ン




…ガラッ!

フレンダ「な……い?」キョトン 



麦野「そうねぇ…そうすれば良かったわ、私とした事がぬかったわね」ニコリ

703: 2015/04/14(火) 18:57:31.98 ID:2OR7Y6lu0
ドドドドドドドドドドドドドドドドド

滝壺「むっ…!」

絹旗「麦野ッ!!意識が超戻ったんですね!!」ガタッ!

フレメア「やったぁあああああーっ!!むぎの!むぎのーっ!!」ダキッ!

麦野「みんな、心配かけてごめんね?無事でなによりよ…フレンダもね」フフッ

フレンダ「よ……よかったぁああ〜〜〜〜〜………目が覚めなかったらどうしようと思った訳よ……」ヘナヘナ…

浜面「麦野の体調は安定しています、生命エネルギーも回復しました」

麦野「いやーん!それもこれもはまづらくんのH(?)な治療のおかげッ!!愛してるわはまづらくん!たっぷり!!」ドヤッ!

浜面(…もう少し生命エネルギーを減らしておくべきだったか)

滝壺「い…いつも通りのむぎのだ…!久々の腹痛が…うう…」キリキリ

705: 2015/04/14(火) 21:06:22.92 ID:2OR7Y6lu0
フレンダ「とにかく無事で良かった訳よっ!これで『アイテム』は勢揃いって訳ね!!」ニヒッ!

フレメア「麦野が寝てる間に色々あったんだにゃあ!特に大地震にはビックリして…」

麦野「ちょっと待ってみんな!私から一つ言っておくことがあるの」

絹旗「言っておくことですか…」

滝壺「私達が今後どうするかってこと?」

麦野「いや…私個人の事よ、正確には浜面君もだけど」

フレンダ「浜面も?それって一体…」




麦野「私はこの瞬間から『学園都市』を『裏切り』…最後にはこの町を乗っ取るつもりでいるわ」

706: 2015/04/14(火) 21:16:17.79 ID:2OR7Y6lu0
絹旗「…………!!」

滝壺「今……何て…」

フレメア「え…?」

フレンダ「い……今、言った事って……」


浜面「『乗っ取る』と言ったんですよ…『学園都市』を!」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

フレンダ「えっ……ええええええええええええええええーっ!!!つまり学園都市で一番偉い奴をやっつけて!?この町自体を麦野がコントロールするって訳!?」ガタッ!

フレメア「は、話が突拍子もなさすぎるにゃあっ!!」

滝壺「む…麦野!な、何で…」

麦野「この町は人を人として見ていない、ただの『モノ』として見ている…その事に溜めてた怒りが爆発した、こんなところね」ニコリ

フレンダ「そんな…そんな事マジでやるつもりなの!?」

麦野「ええ、大マジよ?…でも」

絹旗「…でも?」

707: 2015/04/14(火) 21:28:02.48 ID:2OR7Y6lu0
麦野「あんた達は『まだ』関係ないわ…『裏切り』に加担するのに強制はしない」

滝壺「そ…それって…!」

麦野「今からでも普通の生活に戻れるチャンスがある…ただの学生として」

フレンダ「普通の…生活に?」

麦野「私はついて来いと『命令』はしない、一緒に来てと『願う』事もしない…私が勝手にやることだからね、でも…ひとつだけ偉そうな事を言わせてもらうわ」スッ…

フレメア「むぎ…の……」

麦野「私は『正しい』と思うからそうするのよ、後悔はないわ…こんな世界とはいえ私は自分の『信じられる道』を歩いていたい!ただそれだけよ…」


…ペタン

滝壺「う…ううう…」ブルブル

フレメア「おねえちゃん…わたし、わたし!どうすれば…」ギュッ

フレンダ「はぁ…はぁ…」グググッ…

絹旗「…麦野、あなたがしようとしていることは自殺にも超等しい行為です」スクッ

麦野「ッ…!」

708: 2015/04/14(火) 21:40:58.30 ID:2OR7Y6lu0
絹旗「学園都市を超敵に回すということは世界中、どこを逃げても『安息の地』が無くなるという事ですよ?」

麦野「それは…」

絹旗「…しかしです」

滝壺「えっ…?」


ドドドドドドドドドドドドドドドドド

絹旗「私も同じですッ!元々行くところや居場所なんてどこにも無かった…!この町の『呪縛』にとらわれた中で、ただひとつ落ち着ける場所は…ここだけです」ザッ!

浜面「絹旗…!」

絹旗「ひょっとすると私は…心の奥底で『コレ』を待っていたのかもしれませんね、浜面?」フフフ

滝壺「そ…そんな!!絹旗!?」



フレンダ「…もし一番偉い奴を倒したらさぁ〜」ス…

709: 2015/04/14(火) 21:49:44.52 ID:2OR7Y6lu0
フレメア「へ…?おねえちゃん…?」

フレンダ「アタシは『幹部』になれるって訳よねぇ〜?これは乗るっきゃない訳よっ!!」ザッ!

麦野「フレンダ…あんたってやつはもう!」フフフ

フレンダ(えへへ…麦野は勝つ見込みのない戦いはしないからね!絶対に莫大なギャラが手に入るはずな訳よ!!そうなんでしょ浜面?あんたもそれを狙ってるんでしょ〜?後で教えてよ…にひひ!)ヒソヒソ  

浜面「はあ…」

滝壺「む…無茶だよ!いくら麦野や浜面の能力があると言っても!!完全に孤立してしまう…生き残れる保証もないのに!!」


フレメア「わたしも…行く!!」スクッ!

滝壺「ッ!!」

711: 2015/04/14(火) 22:00:10.49 ID:2OR7Y6lu0
フレメア「私は…私はずーっとみんなと一緒にいたい!普通の生活に戻るよりも…みんなと一緒にどこまでもいくにゃあっ!!」キッ!

フレンダ「グッド!!それでこそアタシの妹って訳よ〜!!」

麦野「ええ!ずっと一緒よ…どこまでもね!」


滝壺「み…みんな…本当に…本当にそうするの……?」ブルブル…

浜面「滝壺さん…あなたはどうするんです?」

滝壺「わたし…わたし…どうしよう?むぎの…どうすればいいの?行った方がいいの…?」

麦野「怖いの?滝壺…」スッ…

滝壺「す…すごく怖いよ…でも『一緒に来なさい!』って言ってくれれば…言ってくれさえすれば!きっと勇気が湧いてくる…麦野が言ってくれるなら何も怖くなくなる…絶対に!…ぜったい…に」ハァ…ハァ…

713: 2015/04/15(水) 16:20:31.80 ID:BwyHV0Zw0
麦野「だめよ…こればかりは私の口からは言えない、あんたが決めるのよ!自分の『歩く道』は…自分が決めるしかないわ」

滝壺「わから…ないよ…!わたし…わからないっ!!」ブルブル…

麦野「…でも忠告はするわ、『来ない方がいい』あんたは普通の生活に戻りなさい」クルッ

滝壺「…!!」


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

麦野「さっそく行動を開始するわよ!このマンションから出た瞬間…私達は『裏切り者』になる!!」

フレンダ「で、でも麦野!滝壺を置いていけな…」

絹旗「…フレンダ、行きましょう」ポン

フレンダ「う…!」

浜面「ついてくるかどうか決めるのは彼女意思次第…僕たちに口出しする権利はありません」



…ガチャン

滝壺「わたし…………は…………」グッ…


714: 2015/04/15(水) 16:30:12.45 ID:BwyHV0Zw0
スタスタ…

フレメア「でも…本当に良かったのかにゃあ?たきつぼを一人ぼっちにしちゃって…もう会えなくなっちゃうかもしれないのに…さみしいよ」グスッ

麦野「…あれで良かったのよ、あの子はこの世界に長く居すぎた….だからもう普通の人生に戻るべきなの、きっとね」


…タッ…タッ…

浜面「ん…?」クルッ

タッ…タッタッタッ!!

絹旗「超残念ですが滝壺さんは…あれ?どうしたんですか浜面?」

浜面「…みんな、後ろを見て下さい」

フレンダ「後ろ…?」クルッ




滝壺「…はあっ!はあっ…はあっ!!」タタタタタタタ!!


715: 2015/04/15(水) 16:45:23.14 ID:BwyHV0Zw0
フレメア「た…たきつぼっ!!」

滝壺「はぁー…はぁー…」ゼエ…ゼエ…

麦野「滝壺…あんた…!」


滝壺「わたしは……『アイテム』だ」グググッ…

麦野「!!」

滝壺「…行くよッ!私も行く!みんなと!一緒にッ!!」キッ!

浜面「滝壺さん…!」


ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

滝壺「麦野!私に『来るな』と言わないで!!みんなは『アイテム』だ…私だってそうだ!!みんなの『行動』は!私の『行動』なんだッ!!!」

フレメア「うんっ…!うんっ!!」グスッ!

絹旗「…そうですね!私達、みんなが揃ってこその『アイテム』なのですから!!」ニッ!

フレンダ「よっしゃああああーっ!!これで『新生アイテム』の結成って訳よっ!!」パチン!

浜面「麦野、これで僕たちは新たなスタートをきることができますね」ニコ 

麦野「…ふふふ!まったく…後先考えないおバカばかりね〜?私もその一員だけど!!」フッ!

716: 2015/04/15(水) 16:59:37.46 ID:BwyHV0Zw0
本当に君はとんでもない子だわ浜面君…


私達と行動するようになる前から…おそらくずっと前からこんな『夢』を持っていたなんて!


思えばアナタが『アイテム』に入った時から、絹旗がその『夢』にほだされたように…私達はアナタに無意識のうちに従いその『夢』に憧れていたのかもしれないわね


…いいわよッ!!徹底的にやってやろうじゃあないの!この腐った世界をブチ壊し!新しい世界を作る!!


バカげた事だと思うけれど…浜面君と、みんなと一緒ならやれるって気がするわ!!


だから…何があろうとも!この命をかけてでも!


『夢』を…叶えてみせるッ!!


ドドドドドドドドドドドドドドドドド


絹旗「超変えてみせましょう!私達の手で!」

フレンダ「この暗い世界を…!」

フレメア「もっと明るくするんだにゃあっ!!」

滝壺「一緒に行こう…どこまでも!!」

浜面「必ずやり遂げる…僕の誇りにかけて!」

麦野「行くわよ!この『学園都市』を…『ブッ潰す』!!」

ドォーーーz____________ン!!

717: 2015/04/15(水) 17:11:27.25 ID:BwyHV0Zw0
……………………………………

某所、窓のないビル


??「チッ…相変わらずしけた場所だぜ」ガリガリ

???「申し訳ないね『木原数多』…しけた場所で」ゴポゴポ

木原「それだけじゃあねえ!この嫌な感じは来てるんだろう?『ヤツ』がよ!アレイスター・クロウリーさんよ…」ギロ

アレイスター「…それは」ゴポゴポ





???「まったく…気配を頃していたつもりなのだが?相変わらず良い勘をしているじゃあないか木原君よ…」ツカ…ツカ…

木原「やはりか…できればてめーと同じ空気は吸いたくねえもんだぜ」フン

???「おいおい!つれないなァ〜…?『友だち』になろうと前々から言っているのに…」フフフ…

木原「てめーは学園都市の人間じゃねえ…『外』の人間だろ?おれはどっちも信用してねえがな」

718: 2015/04/15(水) 17:24:20.32 ID:BwyHV0Zw0
???「フン!まぁいい…今回の情報交換は終わりだ!中々有意義な時間だったぞアレイスター?」

アレイスター「ああ…この町には何人もの『素質』を持つ子供達がいる、私の『計画』に必要になる子供達がな…」ゴポゴポ

???「『幻想頃し』に『一方通行』、『未元物質』に『心理掌握』…そして『超電磁砲』エトセトラエトセトラ…素晴らしいッ!!くれぐれも彼らを失うなよ…それでは失礼しよう」クルッ

木原「…待てッ!!」

???「うん…?何だね木原君?」ピタッ

木原「てめーに聞きたい事がある…一週間前に起こった『地震』についてのことだ」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

???「ふむ…『地震』の事かね?」

木原「あの地震を解析してみて分かった事がある…あれは『自然』が起こしたんじゃあない、『もっと別の何か』が原因で起こった…てめーはそれについて何か知ってるんじゃねーかと思ってな…」ギロリ

719: 2015/04/15(水) 17:36:18.46 ID:BwyHV0Zw0
???「ほうほう…残念な事だが私には知る由もないな?私には『まだ』地震を起こすような力はないのでね」フフフ…

木原「…そうかよ、とっとと消えな」

???「フフフ…さらばだ、アレイスター・クロウリー、そして木原数多よ」



カツ-ン…カツ-ン…

木原「クソッタレが…」ペッ!

アレイスター「木原数多…私は君のことを信用している、学園都市でもっとも有能な研究者だと…しかし」

木原「あ…?」

アレイスター「くだらない『情け』を捨て去ればさらに上にいけると思わないか?木原数多…」ゴポゴポ

木原「…黙れ、それ以上無駄口を叩くとその試験管を叩き割るぞクソ野郎…」

アレイスター「…………」

木原「それにおれは誰も信用していねえ…誰もな」クル


スタスタ…

アレイスター(誠にもったいない男だ…彼はあまりにも『情』が深すぎる、あまりにもな…)




…ゴポゴポ

720: 2015/04/15(水) 17:44:19.66 ID:BwyHV0Zw0
カツ-ンカツ-ン…
  
???「ム…?」ピタッ

…ガオンッ!!

 
??「……様、報告に参りました」スタッ!

???「やはりお前だったか、どうだ?私の『息子』の様子は…」

??「どうやら能力が成長したようでございます、『器』には十分かと」

???「なるほど…まさか自分の起こした『気まぐれ』で、思いもよらぬ幸運が巡ってきたというわけか…フフフ」

??「それと…例の逃げ出した『アレ』に関してのことですが」

???「アレ…?ああ、私達が『創った』あの実験体か」

721: 2015/04/15(水) 17:51:19.24 ID:BwyHV0Zw0
??「左様でございます、どうやらヤツはこの学園都市に流れ着いた模様…近々、追っ手をここに送り込みます」

???「まぁ慌てずともよい…少し泳がせた方が『素質』を見出せるようになるかもしれないからな?ご苦労だった、このまま監視を続けろ」

??「ハッ…」



…ガオンッ!!

???「なるほど…多くの力がここに集まりつつあるということか、結構なことだ…」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

???「それでいい…『素質』を持つもの達よ、その力でこの私を人間界の『頂点』へと押し上げるのだ!私が…全ての『安心』手に入れるためにな……!ククク…」





カツ-ン…カツ-ン…

722: 2015/04/15(水) 21:04:50.83 ID:BwyHV0Zw0
まず初めのニュースです、『被害を受けた海岸、近日侵入禁止解除へ』


先週、学園都市全体を襲った地震の影響で津波の被害を受けた唯一の海岸における『壁』の危険性は低いとされ、近日にも侵入禁止は解除されます


『壁』とは津波と揺れによって隆起し、予兆もなく盛り上がった地面のことを指し…


その高さは普通1〜3mで…


それが海岸全体を…



…………………………………………



ザザ-ン…ザザ-ン…




………ピクリ 

「…………………う」




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

「……………ミサカ…は…………みさか…………は………?」




To be continued …

723: 2015/04/15(水) 21:08:18.05 ID:BwyHV0Zw0
リマスター編!完ッ!3日かかってすいませんでした…
明日からの新シリーズをお楽しみにッ!
話について質問があればどうぞラリホー

724: 2015/04/15(水) 22:11:36.53 ID:36qjp9Sfo
乙です

引用: 【ジョジョ×禁書】とある奇妙な禁書目録 part3