ほむら「『リュウレンジャー』」ﾊﾞｯ　ｼｭﾋﾞｯ

ほむら「『天火星、亮！！』」ｼｭﾊﾞｯ　ｼｭｯ

ほむら「『シシレンジャー』」ﾀﾀｯ　ｼｭﾊﾞｯ

ほむら「『天幻星、大五！！』」ｼｭﾋﾞｯ　ｸﾙｯ　ﾌﾞﾝｯ

ほむら「『テンマレンジャー』」ｷﾞｭｯ　ｷﾞｼｯ

ほむら「『天重星、将児！！』」ﾌﾞﾝｯ　ﾋﾞｼｯ

ほむら「『キリンレンジャー』」ﾀｯ　ﾀﾀｯ

ほむら「『天時星、か』」ｼｭﾊﾞﾊﾞｯ　ｸﾞｷｯ

ほむら「があっ！？」ﾄﾞﾀｯ　ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

さやか「ほーむらちゃん！さやかちゃんが来ましたよー」

マミ「……？」

マミ「おかしいわね。居る筈なんだけど」

杏子「おーい。今日遊びに行くって言てっただろー」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ

まどか「あ、開いてる」ｶﾞﾁｬ

まどか「ほむらちゃーん。入るよー」ｸﾞｱｱｱ

まさマ杏「！？」

まどか「ほむらちゃん大丈夫っ！？」ﾀﾀﾀｯ

ほむら「うぐぐぐぐぐ……！」

マミ「へえー。戦隊の名乗りポーズをねえ」

杏子「意外と子供なんだな」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

さやか「くくくっ。いやあ、その場面を見られなかったのが残念残念！」

まどか「ほむらちゃんはかわいいなあ～」ｽﾘｽﾘ

ほむら「ほむう……」

さやか「それにしても、ほむらは体硬過ぎでしょ」

ほむら「む？」ﾋﾟｸ

さやか「たかが戦隊物のポーズ取っただけで腰痛めるなんてさ」ｹﾞﾗｹﾞﾗ

ほむら「……たかがですって？」

ほむら「聞き捨てならないわね……」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

さやか「ん？」

杏子「お、落ち付けって……」

マミ「そ、そうよ、暁美さん」

ほむら「たかがポーズを取る事がどれだけ難しいと思っているのよっ！？」ﾄﾞﾝｯ

まどか「ひい！」ﾋﾞｸｯ

さやか「そ、そんなに怒らなくても……」

ほむら「あなた、やってみなさいよ」

さやか「え？」

ほむら「やってみなさいよ、ダイレンジャーの名乗りポーズ。DVD見ながらでいいから」

さやか「い、いや……でも……」

ほむら「上手く出来たら、一つ何でも言うことを聞いてあげるわよ」

さやか「……ほう？」

さやか「……私が失敗した時は？」

ほむら「別に。特に何もないわ」

さやか「合否の判定は誰がするのさ」

ほむら「私以外の3人にして貰いましょう」

さやか「その賭け乗った！」

まどか「さやかちゃん！」

さやか「何？まどか」

まどか「ほむらちゃんは今ちょっと興奮してるんだよ。だからそんな賭けは……」

さやか「何言ってんの。ほむらの方から持ちかけて来たんじゃん」

さやか「二言はないんでしょうねえ？」

ほむら「ええ、勿論」

さやか「くくっ！なーにして貰おっかなー」ｳｼｼｼ

まどか「ほむらちゃん、本当にいいの？」

まどか「今からでもなかったことにした方が……」

ほむら「その必要はないわ」

ほむら「なぜなら、美樹さやかには絶対に不可能だから」

さやか「ほむらー。早くダイレンジャーのDVD見せなさいよー」

ほむら「今映すわ」ｳｲｰﾝ

マミ「……とりあえず見ましょうか」

杏子「そうだな……」

ダイレンジャー第1話視聴終了

さやか「……」

まどか「……」

マミ「……」

杏子「……」

ほむら「それじゃあやって貰おうじゃないの」

さやか「無理ッ！！」

ほむら「何よ。怖気付いたの？」

さやか「だって、あんなの絶対無理に決まってんじゃん！！」

マミ「まさかあれほどキレ良く動くとは……」

杏子「これ、1993年って書いてあるぜ……」

まどか「さやかちゃん……」

ほむら「一度口に出した以上、実行してもらうわよ」

さやか「あ、あはは……さっきのは冗談だって……」

まどか「ほむらちゃん、さやかちゃんを許してあげて」

ほむら「いくらまどかの頼みでも、それは聞けないわ」

ほむら「ダイレン名乗りは、極限まで己を鍛え上げた選ばれし者にしかできないこと……」

ほむら「それを美樹さやかは『たかが』呼ばわりした」

ほむら「まどか。あなたは、自分の大切に思っているものを馬鹿にされて我慢できるの？」

まどか「ほむらちゃん……」

さやか「そんな、子供番組で大げさな」

ほむら「……」

ほむら「……なら、あなたはこう言われても我慢できるのかしら」

ほむら「『たかがバイオリンが引けないぐらいで大げさよねえ』」

さやか「……！」

杏子「お、おい！」

マミ「暁美さん！言い過ぎ！」

ほむら「あら。だって私はバイオリンなんて興味ないもの」

ほむら「戦隊に興味がない美樹さやかとどう違うっていうの」

さやか「……わかったわよ」

さやか「名乗りポーズ、やってやろうじゃない！！」

まどか「さやかちゃん！」

さやか「ほむら！！私が上手く出来たら恭介に土下座で謝ってもらうッ！！」

ほむら「望むところよ」

ダイレンジャー視聴中

ほむら「まだ確認する？」

さやか「いや、もう十分」

杏子「さやか……」

マミ「美樹さん……」

まどか「さやかちゃん……」

さやか「安心してみんな」

さやか「私は絶対に成功させてみせる」

ほむら「行くわよ」ﾋﾟｯ

さやか「来いッ！！」

ﾊｱｯ!!

さやか「『リュウレンジャー』」ﾊﾞｯ　ｼｭﾋﾞｯ

さやか「『天かぐげっ！』」ｼｭﾊﾞｺﾞｷｯ　ﾊﾞﾀｯ

杏子「やべえ！失敗した！」

マミ「なんか変な音がしたわよ！？」

まどか「さやかちゃーん！」

ほむら「フッ。口ほどにもなかったわね」ﾌｧｻｯ

さやか「ちくしょう……ちくしょう……！」

ほむら「……」

ほむら「美樹さやか。何か言いたいことはあるかしら」

さやか「……ないわよ…………！」

ほむら「そう」

ほむら「でも、私の方はあなたに言うことがあるわ」

まどか「ほむらちゃん！」

さやか「……何よ」

ほむら「ごめんなさい！」ｶﾞﾊﾞｯ

まさマ杏「！？」

ほむら「あなたが怒るのも無理ないわ」ﾄﾞｹﾞｻﾞｰ

ほむら「どうか許して！」ｸﾞﾘｸﾞﾘ

さやか「……」ｷﾞﾛﾘ

まどマミ杏子「あわわわわわ」

さやか「……ぷっ」

まどマミ「え？」

さやか「あはははははははは！」

杏子「さやか……？」

さやか「あーもー、ほむらは悪くないじゃん！」

さやか「ほらっ、そんなのもうやめてよ」

ほむら「……」ｽｯ

さやか「……ごめんね。ほむらが好きなもの馬鹿にして」

さやか「いや、悪かった」ﾍﾟｺﾘ

ほむら「いいのよ。……私も熱くなり過ぎたわ」

さやか「……ははっ」

ほむら「……ふふっ」

マミ「どうやら一件落着みたいね」

まどか「怖かったあー」ﾌﾋｰ

さやか「それにしても、このダイレンジャーって奴、結構面白いね」

ほむら「そう言って貰えると嬉しいわ」

まどか「これ、ほむらちゃんが生まれる前の番組だよね。どうして知ってたの？」

ほむら「スカパーで見たのよ」

マミ「なるほどねえ」

さやか「…………」

さやか「じ、実はさ……」

さやか「私も……結構戦隊好きだったりして……」

ほむら「！」

まどか「そうなの？」

マミ「あら、以外ねえ」

杏子「ふうん」

ほむら「……」

ほむら「どの戦隊が好きなの」

さやか「あー…………特捜戦隊、デカレンジャー……」

杏子「どんな戦隊だ？」

マミ「鹿目さんわかる？」

まどか「いえ、私も……」

ほむら「……」

ほむら「……」ｶﾞｼｯ

さやか「へ？」

ほむら「あなたをスーパー戦隊魂を持つ者として認めるわ」

まどマミ杏子「！？」

さやか「え、えへへ……」ﾃﾚﾃﾚ

まどマミ杏子「嬉しいのかよッ！！？」ﾋﾞｼｯ

さやか「いやさ。デカレンって面白かったからさ」

さやか「みんな良いキャラしてるし、ロボは格好良いし」

ほむら「そう！そうなのよ！」

さやか「だよね！？」

ｷｬｯｷｬｯ

まどマミ杏子「……」

ほむら「他には好きな戦隊はないの！？」

さやか「えっと、私が見始めたのはハリケン以降だから」

さやか「デカ以外だと、アバ、ゴーオン、シンケン辺りが特に好きかな」

ほむら「……美樹さやか」

ほむら「あなた、良い趣味してるじゃない」

さやか「おおっ？ほむらもその辺好き？」

ほむら「勿論よ」

さやか「一話単位だと、もっとあるけどね」

ほむら「まあね。でも、全話通してだと、良くも悪くもその作品独自の味が出るから」

さやか「ボウケンジャーはつまらなくはないんだけどねえ」

さやか「チーフばかり目立ってたというか、どれも80点だったというか」

ほむら「そうね。良作ではあったけど、神作ではなかった」

ほむら「……ただし、風水占いの罠から化ける」

さやか「そうそう！！」

ほむら「頼れるリーダーであるチーフが一転ネタキャラに！」ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ

さやか「何で燃えてんのよ！後ろの爆発攻撃判定あったの！？」ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ

ほむら「続く伝説の鎧はゴーゴービークル大活躍でほむほむものだし！」

さやか「黄金の剣のチーフは無茶苦茶格好良いしね」

ほむら「あれには濡れたわ」

さやか「あー、フィギュアーツでチーフ出してくれないかなあ。ズバーン付きで」

ほむら「そうね。私も欲しいわ」

ほむら「まあ、スパ金でダイボウケン出るみたいだし、ボウケンはその内出してくれるんじゃないかしら」

さやか「マジで？」

ほむら「マジよ」

さやか「あ、マジキングも買わなきゃ」

ほむら「私はちょっと悩むわね……」

さやか「なんでさ」

ほむら「私、ミニプラ版持ってるから」

さやか「え！？見せて見せて！」

ほむら「ふふっ。いいわよ」ｶﾞﾗｯ

ほむら「はい」ｺﾄ

さやか「うおおー！細けえー！」

ほむら「ミッチリ感も凄いけど、マジドラゴン形態での広がりっぷりも中々のものよ」ｶﾁｬｶﾁｬ

さやか「いいなあ。私がミニプラ集め出したのってボウケンジャーからだから」

ほむら「……」

ほむら「美樹さやか」

ほむら「最初にデカの名前をあげたということは、デカが一番好きなのかしら」

さやか「え？ああ、うん」

ほむら「……そう」

ほむら「…………」ｽｯ　ｶﾞﾗｯ　ｺﾞｿｺﾞｿ

さやか「……？」

ほむら「これ、あげるわ」ﾄﾞﾝｯ

さやか「え…………こ、これ！」

さやか「デカレンミニプラ！！しかも未開封全種セット！！」

さやか「本当にいいの！？」

ほむら「ええ。さっきのお詫びと、仲間に対するプレゼントとしてね」

さやか「うおーーーー！！マジでありがとう！！」

ほむら「ふふっ」

さやか「ミニプラって言えば、ゴーオンとシンケンも凄かったよね」

ほむら「そうね」

さやか「シンケンは全合体させるとサイコロみたいになっちゃうけどさ」

さやか「シンケンオー単体だと凄い遊べて好きなんだよね」

ほむら「わかるわ。四肢のミッチリ感が激しく堪らないわよね」

ほむら「変形させてて無茶苦茶楽しいし」

さやか「そして、ゴーオンはもはや圧巻としか言いようがないね」

さやか「あの合体数、重さ、分解の少なさで、まさかあれほどのものが組めるとは……」

ほむら「G9の時点でびっくらこいたのに、G12なんてものまで出てくるし」

さやか「ネットでネタバレ情報出るのも遅かったよね」

ほむら「実物組んだ時、あまりの存在感に卒倒しかけたわ」

さやか「ほむらもか！」

ほむら「……ただ一つの心残りは、炎神大将軍を入手出来なかったことよ」

ほむら「みんな狩るの早過ぎよ！」

さやか「あ」

さやか「炎神大将軍は未開封のがまだ３セットあるから、１組あげるよ」

ほむら「貰った！！」

ｷｬｯｷｬｯ

さやか「ゲキも酷評されてるけどさ、五毒拳以降は結構面白いと思うんだよ」

ほむら「そうね。特に終盤の盛り上がりっぷりは半端じゃなかったわ」

さやか「ゲキの最終回って２話構成だけどさ」

さやか「今までに見た戦隊の最終回で一番好きなのって、ゲキなんだよね。私」

ほむら「ふっ……」ｽｯ

さやか「へへっ……」ｸﾞｯ

ほむら「ただ、ロボはつまらなかったわね」

さやか「あれが痛かったかな」

さやか「……」

さやか「……ゴセイとゴーカイ」

ほむら「ロボ玩冬の時代が２年連続で来るとは思わなかったわ……」

さやか「格好良さだけで言えば、ミニプラゴセイグレートは歴代で1位だと思うんだけどねえ」

ほむら「でも、ゴーバスは期待できるわよ！」

さやか「めっちゃ楽しみだわー、ゴーバス」

さやか「さすがに、ゴセイナイトみたいに、ミニプラでバディの変形までは再現できないだろうけど」

ほむら「そもそも、DXもできるのかしらね」

さやか「さやかちゃんは無理だと思います」

ほむら「あと、チダニックのバイクに変形する奴が出るわよ。たぶん」

さやか「最初見たときの印象は、戦隊版オートバジンだね」

さやか「ミニプラでも出して欲しいわ」

ほむら「……くっ」

ほむら「ゴ、ゴリサキ……バ、バナナは……ぶぶうっ！！」ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ

さやか「その名前はないわあああああ！！！」ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ

ほむら「あー……まさかあなたとここまで話が出来るとはね」

ほむら「驚いたわ」

さやか「そりゃ、こっちのセリフでしょうが」

さやか「クール系ミステリアス美少女転校生が、戦隊マニアだったなんてさ」

ほむら「……悪い？」

さやか「いんや？全然」

さやか「ほむらはさー……どの辺りから見てるわけ？」

ほむら「ダイレン以降はバッチリよ。それより古いのはゴレンジャーだけ」

さやか「そっか」

さやか「…………私も、昔の戦隊見てみようかな」

ほむら「良ければ付き合うわよ」

さやか「……さんきゅ！」

ほむら「フッ。礼を言う必要はないわ」

さやか「んじゃま、とりあえずダイレンからで」

ほむら「いいわよ」

ｷｬｯｷｬｯ


マミ「オラッ！オラッ！」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

まどか「蹴りならカービィの方が上です！」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

杏子「ネスの投げと上Aが最強だろ」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

終

終わりました

また置いてけぼりにしてしまったのか

乙

だれか本格的にダイレンジャーとのクロス書かないかな？
乙