383: 2013/07/19(金) 18:57:25.60 ID:poEcTLnY0

前回
女騎士「いやだ!死にたくない、仲間の居場所でも何でも話すから!」

女騎士「……まじで、今日び魔王軍とか出てきてんの?マジキチ革命家がこじらせちゃっただけじゃないの?」

敵兵「魔物、および一部のケンタウリ民族を交えた一大混成勢力にまで発展しているらしい」

女騎士「……」

騎士に「お姉様、このまま南部が教皇、旧帝陸……それと、魔王軍とやらに落とされては厄介なのでは」

女騎士「その魔王様(笑)の言い分は何なんだい、世界征服(笑)?世界の破滅(笑)?きめぇwwwww」

騎士に「は、それが……」

女騎士「ふん、今の今まで軟禁されてた時代錯誤の世襲元国家元首に何ができるというのだ……」

騎士に「北方共同体、および教皇領戦力に対する一部支援を大々的に発表、東方連合に武装解除と占領地の放棄を求めております」

女騎士「」
田んぼで拾った女騎士、田舎で俺の嫁だと思われている(1) (マガジンポケットコミックス)
391: 2013/07/19(金) 19:04:24.61 ID:poEcTLnY0
女騎士「何、どういう事?意味わかんない」

騎士に「共同体のケンタウリ派閥は、北西諸島や教皇領に並ぶ勢力です。そこに与するのは妥当だと思われますが……」

女騎士「そんな事はわかるよ、問題はどうしてわざわざコッチにケンカ売ってくるかって事だよァ!!」

敵兵「『コッチ』って言ってるけど、お前そもそも帝国の人間だろうが!!」

女騎士「うるせえんだよ!!」

騎士に「……何でも、南部世論に対する扇動が驚くほど円滑、且つ柔軟に行われている事が原因と言えます」

女騎士「くそ……半ば教典の聖人だかに近しいもんだから、アホの支持が根こそぎ奪われたか……!」

騎士に「先ほど南部の都市で行われた代表演説によると……
非猿人、魔物、ケンタウリが織り成す共栄圏の実現……言うなれば、統一の人権規約の制定を掲げているようです」

敵兵「ふむ……共栄圏、ねえ」

女騎士「……」


女騎士「(ふざっけんなよ……きょうぞんきょうえい?まじで?正気?)」

女騎士「(おめおめ従ってたまるかよ、薄汚い魔物どもめ……全員纏めて断頭台に叩き込んでやる……!!)」

398: 2013/07/19(金) 19:11:32.36 ID:poEcTLnY0
騎士ほ「それにしても……解せませんわ……」

敵兵「何がだい」

騎士ほ「……魔王と名乗る存在が栄華を誇ったのは……少なく見積もっても数十年以上前の事……
帝都のアンチ国教の有識者を中心とする支持層がいたとしても……ここまで好意的に受け入れられるなんて……」

敵兵「そもそも、脱獄した首魁……魔王とやらは何者なんだ。連合の資料でも、魔王軍の存在そのものしか確認できないのだ」

騎士に「……偵察部隊によれば、演説を行っていたのは……年端も行かぬ童女であったと」

女騎士「政治にガキをかませるようになったらおしまいだな、バカどもめ」

騎士に「いえ、それが……その童女こそが、旧南部帝国の首長『魔王』との事です。なんか、頭からヤギの角だかを生やしていたらしく……」

女騎士「」

騎士に「雄弁にこう語ったそうです『我こそがバイコーンの魔王。三千世界の空の下に営む人間たちよ、共に手を取り合い……』」

女騎士「取り合ってたまるか糞が!!何考えてやがるんだ!!そもそも何だよ魔王って!!」

敵兵「(……オラなんかワクワクしてきたぞ?)」

405: 2013/07/19(金) 19:20:07.00 ID:poEcTLnY0
騎士に「加えて、『救世主』という存在が魔王軍に内包されているというゴシップが飛び交っています」

女騎士「……末期だな」

敵兵「扇動の客寄せパンダか」

騎士ほ「南部から中央を中心に伝わる古代英雄譚……『勇者』……」

騎士に「勇者もまた、神から天恵を授かった非猿人の代表として、魔王と固い契りを交わした、だとか」

騎士ほ「気持ち悪……」

騎士に「我々騎士団……もとい、連合先遣隊の資金源である自由都市貿易同盟からの裏金の流れを、暗に批判しているのも手痛いですね」

女騎士「教皇領だって似たような事してるのに……」

敵兵「(こいつ今、我々の騎士団とか言ったぞ)」

騎士ほ「お姉様……どうしましょう……」

女騎士「……」

敵兵「(……早く身を滅ぼしますように)」

女騎士「神からの天恵を受けた勇者?ふざけろボケが!神様から愛されるのは私だけでいいんだよ!!!
身の程知らずが調子こきやがって!みんな連合のサルどもにヤられちまえばいいんだ!!」

敵兵「お前そうは言うけど捕虜だからね!?身の程知らずとか他人に言う資格ないからね!?」

407: 2013/07/19(金) 19:27:23.60 ID:poEcTLnY0
女騎士「仕方がない、都市同盟の商人どもを切り離して事を進めよう。あいつら邪魔だ、いつチクるかもわからん」

敵兵「おい、仮にも得意先だぞ!」

女騎士「底辺商人どもなんぞに配慮してられるか!こっちから先に北西諸島の海運企業に密告して既得権ぶち壊しにしてやれ!
どうせこのまま北方共同体が出張れば奴らのか細い独占利益なんぞ数百年前に逆戻りだろうよ、だったらいっその事介錯したれ介錯!」

敵兵「俺たちの活動経費はどうする、連合本国からの支援にも限りがあるぞ」

女騎士「金づるなんかいくらでもあるだろうが。例えば……西方の共和暫定政府だとかな」

騎士ほ「……強請るにしても、当面の障害の帝国師団に目を付けられる危険性があるのでは?」

女騎士「私のパイプを舐めるな!前に先輩のコネで一枚噛ませてもらった商売が残っている」

敵兵「うさんくせえ!!」

女騎士「うさんくさくねえ!!西部ポピーの末端価格の安定っぷりを知らんのか!?」

騎士ほ「……西部ポピー……あれ、現西方共和国の革命の時に流行りましたわね……」

敵兵「ポ、ポピーって……ヒナゲシっていう花だろ?そんなのでどうにかなるってのか」

女騎士「なるなる、超なる。学者先生もお医者さんも詩人もみんな血眼で求める代物だ」

敵兵「……」

女騎士「ケシの乳液がどんなおクスリになるかは知ってるだろ、マヌケめ!」

411: 2013/07/19(金) 19:37:43.79 ID:poEcTLnY0
女騎士「連合じゃどうかはわからんが、こっちじゃ北西諸島を除けばくすりは合法くすりなんだ。
一時期ほどじゃあないが、まとまったカネにはなる。うまく取り入れば共和国内部の人間をジャンキーにできるかもしれん」

敵兵「し、しかし……加工業者から足が付く事だってあろうに」

女騎士「加工なんか素人の付け焼刃でだってできるわ!一般家庭のお父様なんか普通に自分で乳液濾してハマキ作ってるぜ!」

騎士ほ「あなた……農民上がりの生娘だった頃は、まだ可愛らしかったのにね……」

騎士に「お恥ずかしい、入団してからの給与の七割はアヘンに消えていきました」

敵兵「」

女騎士「起床ラッパ鳴っても起きやしねえから部屋覗きに行くとさwwww部下が揃ってラリってんのwwwww笑ったわwwwww」

敵兵「(あかん)」

女騎士「あれは悲惨だった……部屋じゅう吐瀉物と汚物が飛び散って、その中でこいつらヘラヘラ笑ってるんだもの」

敵兵「やめろ!やめろァ!!」

420: 2013/07/19(金) 19:46:22.55 ID:poEcTLnY0
女騎士「さておき、次の手の為には……お前ら連合を受け入れる可能性が最も高い勢力に協力を申し出るのだ」

敵兵「お前とうちの上層部が全方向にケンカ売ってくれたおかげで、そんな勢力もはや残ってないだろ」

女騎士「あるんだな、これが。ほら、お前らが大好きな……耳が長くて色白で可愛らしくて長生きな……」

騎士ほ「遊郭のトップスタア……エルフですわね……」

敵兵「それは……ちょっと抵抗あるぞ、ちょっとなんてもんじゃあないぞ」

女騎士「ん……お前ら、ひょっとしてまだ清純エルフ啓蒙に毒されてんの?」

敵兵「どんな啓蒙だよ……」

女騎士「あいつらすげぇぞ、快楽に対する追及は人間の比じゃねえ。金銭欲性欲権力欲、どれをとっても勝てっこねえ」

敵兵「嘘つくな!!エルフはもっとこう、か弱くて迫害されてて優しくて儚げな存在なんだ!!」

女騎士「童Oかよお前wwwwwwwwwwwwwwwwwww」

424: 2013/07/19(金) 19:52:10.70 ID:poEcTLnY0
敵兵「おおよそ、お前らのような糞騎士がエルフを売り飛ばして私腹を肥やしているとかそんな所だろ!」

女騎士「逆だバカ野郎!!どうしてお前らはそんなにエルフが好きなんだ!!可愛ければ何でもいいのか、この猿め!」

騎士ほ「精0脳キモすぎ……」

女騎士「あいつらが帝国内の娼館のシェアを独占してるんだぞ、どれだけ我々国教騎士団の既得利益が奪われたと思ってる!!」

騎士ほ「うっかりデキた子供にも……それなりの価値が付くから、皇族の側室にも引き取られたりしてますわね……」

女騎士「おまけに軽く50年は幼児体型そのまんま、そりゃあ人気も出るわ。クソッタレが!!!」

敵兵「何それ怖い…」

女騎士「加えて、北西諸島の産業革命に次いでいち早く小銃を装備に取り入れている、連中の国力もバカにはできん!」

敵兵「……」

女騎士「お前らもかなり製鉄や精錬に関しては進んでいるようだが、共同体や魔王(笑)とやらを相手取るには、これくらいの仲間が必要だろ」

敵兵「うう……」

女騎士「こいつ泣いてるwwwwwwwwwwwwwwww」

騎士に「好きだった女がクソビXチだったみたいなwwwwwwwwwwwww」

騎士ほ「ざまあ……wwwwwwwwwwwww」

441: 2013/07/19(金) 20:22:10.11 ID:poEcTLnY0
エルフ長兄「弟よ、例の東方連合からの申し入れをどう取る」

エルフ次男「どうと言われてもな。正直言って、東方が勝とうが西方が勝とうがどうでもいい。弟よ、どう思う」

エルフ三男「ぼくとしても関心は薄いが……興味はあるな」

エルフ長兄「ふむ……」

エルフ次男「考えようによっては、連合への小銃の販売経路の拡大になるな。
せっかく戦時需要を作ってくれたのだ、それくらいしても罰は当たるまい」

エルフ長兄「後送式銃の売込みにもなるか。よろしい、案を呑むのもまた一興」

エルフ次男「連合からライフリングのパテントを得る事ができれば、帝国や共和国に着くメリットもないしな」



エルフ三男「やあ、連合の皆さん。お待たせしました、考えがまとまりましたよ」

敵兵「……」

女騎士「ほら言っただろ、こいつらレベルのクズはなかなかいないぜ」

敵兵「お前が言……もういいや……」

444: 2013/07/19(金) 20:31:51.85 ID:poEcTLnY0
敵兵「しかし、こんなに森林の最奥に集落があるにも関わらず、装備の生産体制は俺たちのそれと同じくらいの効率なのだな」

エルフ三男「我々、お金だけはありますので。おかげさまで、人並みの生活はさせていただいております」

女騎士「……」

エルフ三男「ときに、少尉どの。そちらの聡明な女性は」

敵兵「えっ」

エルフ三男「拘束がご趣味の範囲ならばよろしいのですが……連合国民の性癖は聊かニッチなのでございますね」

女騎士「わたくしは単なるいち捕虜……騎士の地位から転げ落ちた、哀れな女にございます」

敵兵「」

エルフ三男「まあ……お気の毒に。少尉どの、連合というのは捕虜の扱いを改めた方が……」

敵兵「(配置転換まだかなあ)」

449: 2013/07/19(金) 20:38:33.28 ID:poEcTLnY0
エルフ三男「ううむ、帝国の騎士にもあのような可憐な方がいるものですね……」

エルフ衛兵「一目惚れでございますか」

エルフ三男「ぼくも歳だけ重ねたとはいえ、そろそろ適齢期だ。身を固める事も考えているのだ」

エルフ衛兵「帝国との便宜を求めた大兄様と違って、弟君はロマンチストでいらっしゃる」

エルフ三男「ぼくは兄たちと違って、放任されているからね。気ままに自由恋愛させていただく」

エルフ衛兵「何事も羽目を外さぬようにしてくださいましね」

エルフ三男「大丈夫さ、かくいうぼくも童Oなのだから」

エルフ衛兵「wwwwwwwwwwww」

エルフ三男「……」

454: 2013/07/19(金) 20:44:52.47 ID:poEcTLnY0
エルフ三男「……あれは、先ほどの騎士どのと……大兄様……?」



女騎士「ほら、ご覧になってくださいまし。あなたとわたくしの愛の結晶にございますよ」

エルフ長兄「な、何だと……知らん、何のことだ……!?」

女騎士「あなた様に似て利発そうなお顔をしておりますよ。ささ、抱いてみてくださいまし」

エルフ長兄「やめろっ、本当にわからんぞ!!そもそもお前とは初対面の筈だろうが!!」

女騎士「まあ酷い……次期国王様は冗談がお上手ですわね」

エルフ長兄「ありえないだろ!!仮に私とお前がまぐわったとして、どうしてこんな豚みたいなガキが産まれるのだ!!」

女騎士「愛嬌があって可愛らしいですわ」

エルフ長兄「明らかにお前がどっかでまわされてできたガキだろうが!!」

女騎士「うっせーーーーぞビチグソ!!!黙って認知しろっつってんだよヤリチンが!!!!
いいんだぜ!?この事実を連合通して、テメーの正妻にバラされたくなかったら言う通りにしろってんだよ!!!!」



エルフ三男「」

466: 2013/07/19(金) 20:52:10.49 ID:poEcTLnY0
エルフ次男「陸軍戦力の四割を連合に貸し出すだと!?正気か兄者!?」

エルフ長兄「OK、問題ない」

エルフ次男「魔王軍に対する牽制策もなしに四割はなかろう!奴らの戦力は未知数だ、考え直せ!!」

エルフ長兄「考え直すのは貴様だ、弟よ!いつまで我々エルフは日和見を続ける気なのだ!」

エルフ次男「なっ……」

エルフ長兄「今こそ普遍的な恒久和平に向けて、覇権国に力を貸すべきではないのか!!」

エルフ次男「あ、兄者……しかしだな」

エルフ長兄「チカラを出し渋って勝てる戦など無い、いい加減知るのだ弟よ」

エルフ次男「クッ……少し頭を冷やしてくる」


エルフ長兄「……」

女騎士「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

473: 2013/07/19(金) 20:59:45.99 ID:poEcTLnY0
女騎士「お父様は懸命で素敵でちゅわねー、ねえー」

豚「プギィィィィィwwwwwwwww」

エルフ長兄「……」

女騎士「ああー、そういえば新型のボルトアクションライフルがパテント料もなしに生産されてましたわねぇー」

エルフ長兄「……」

女騎士「どうしましょうどうしましょう、お父様のポケットマネーだけで違約金足りるかしらぁ」

豚「プギィィィィwwwwwwwwwwww」

女騎士「国庫から持ち出したら、何とかなるかもしれませんわぁ……でも、私じゃ国家資産に触れる事はできませんし……」

エルフ長兄「何が欲しいんだ」

女騎士「パーカッションリボルバー3000丁、90度回転式ボルトアクション2500丁。それとこの子の養育費にそうですわね、これくらい……」

エルフ長兄「」

483: 2013/07/19(金) 21:11:17.36 ID:poEcTLnY0
敵兵「……」

女騎士「おーwwwww立派な装備になったじゃねーかwwwwやったじゃんwwwww」

敵兵「急に最新鋭の銃器や刀剣類が支給されてきたんだ……こんなの本国でも持った事ないぞ」

女騎士「なんでかなーwwwwwwエルフきゅん達って優しいよねーwwwwwwwwwwwww」

敵兵「……勤務服の生地もかなり高そうなんだ、袖を通すのも最初は憚られた」

女騎士「汚しても多分新しいのくれるだろwwwwww金持ちだしwwwwwwwwww」

敵兵「汚してもって……ああ、そういえば天幕の調理場に豚の氏骸なんて放っておくんじゃない、不衛生だろうが。どうせお前の仕業だろ」

女騎士「わりwwwwwww片しといてwwwwwwwwwww」



騎士ほ「ほら……ご覧になって……目と鼻と口の数があなた様そっくり……」

エルフ次男「く、来るな、やめろ!な、何が目的だ!カネか!?地位か!?」

騎士ほ「強いて言うなら……両方……」

豚「プギィィィィwwwwwwwwwwwwwww」

488: 2013/07/19(金) 21:16:48.70 ID:poEcTLnY0
エルフ長兄「弟よ!!まだ新兵の教育は終わっておらんのか!!」

エルフ次男「申し訳ない兄者!!だが案ずることはない、新型銃の持つ前装式へのアドバンテイジは、兵の練度に依存せぬ!」

エルフ長兄「それならばさっさと部隊を新編するのだ!連合に勝利を!!」



エルフ衛兵「お兄様方、すっかり夜のお出かけの習慣がなくなりましたねえ」

エルフ三男「そ、そうだな」

エルフ衛兵「避妊にかけては右に出る者はいないほどでしたが……いい加減怖気づいてしまったのでしょうか」

エルフ三男「一時期は百人切りとか言ってたな……」

エルフ衛兵「今となってずいぶん国政に真面目になってしまわれて……」

エルフ三男「……」

496: 2013/07/19(金) 21:27:17.06 ID:poEcTLnY0
勇者「お願いでございます!一晩、ほんのひと時だけでよろしいのです!お話をさせてくれはしませんか!」

エルフ衛兵「だめだ、よそ者を入れる訳にはいかぬ」

勇者「しかし……」

将軍甲「もうよせ、勇者どの」

将軍乙「エルフと言うのは、我々魔王軍が栄華を誇っていた時分より変わっておらぬな。偏屈の堅物種族め」

勇者「だが、魔王はエルフもまた信じているんだ!話せばわかると、このまま戦争を続けてはいけないと!」

将軍丙「時間の無駄よ勇者くん。引き返しましょ」

エルフ衛兵「……」


女騎士「今だ!殺せ!!!掃射しろ!!」

エルフ長兄「放てえーッ!!!」

エルフ次男「三番から九番経路封鎖!騎兵も出せ!!!魔王軍を皆頃しにしろ!!!!」

513: 2013/07/19(金) 21:36:34.71 ID:poEcTLnY0
将軍丙「逃げるのよ、勇者くん!こんなところで氏んではいけないわ!!」

勇者「丙さんッ、しかし……!」

将軍甲「多勢に無勢だ、いかに一騎当千の我らとて……!」

将軍乙「なんと、なんと卑劣な!!エルフども、貴様たちという奴らはァ!!」

勇者「やめて乙さんッ!!」


女騎士「男は殺せ!!女も殺せ!!!勢いを緩めるな!!」

エルフ次男「二番隊、総員着剣!狙撃班の援護と同時に、ガキの護衛を引きはがせ!!」

女騎士「ガキは頃すな!!連中の救世主様はいい交換材料になる、生かして捕らえろ!!」

エルフ長兄「狙撃班聞こえたか!腿を射抜け!!必ず頃すな!!」

敵兵「なんで俺たちより士気が高いんだ……」

518: 2013/07/19(金) 21:42:06.46 ID:poEcTLnY0
勇者「あっ、甲さん!!あれを!!」

将軍甲「どうしたッ、足を止めるな!」

勇者「あれを見て!あそこに、女の人が!」

将軍乙「手枷を嵌められている……連中の捕虜か!?」

勇者「た、助けてあげなきゃ!こんな所に居たら殺される!」

将軍丙「しょうがないわね……!」

将軍乙「……勇者よ、オレが随行する。必ず確保しろ」

勇者「はいッ!ありがとう、乙さん!!」


勇者「そこの人っ、大丈夫ですか!!おうい!!」

女騎士「……」


女騎士「wwwwwwwwwwwwwwwwww」

527: 2013/07/19(金) 21:48:14.41 ID:poEcTLnY0
女騎士「な、なんなんですか……ここどこですか、なんで私連れてこられたんですかぁ……」

勇者「しっかりして!今は走って、森の入り口に馬を繋いであるから!」

女騎士「ひ、ひいい!」

将軍乙「ふ、余計な荷物をしょい込んだものだ」

勇者「付き合ってくれてありがとう、乙さん!」



エルフ長兄「騎士どのが消えたぞ!!!」

エルフ次男「どこだ騎士どの!!」

エルフ長兄「流れ弾に当たったのか!?」

エルフ次男「氏体は見当たらんぞ兄者!!まさか逃げやがったのか、あのクソ女!!」

エルフ長兄「探させろ!!口を封じた事がきちんと分かるまで安心などできん!!!!」

エルフ三男「」

537: 2013/07/19(金) 21:56:08.01 ID:poEcTLnY0
女騎士「……助けてくれてありがとうございます、あの……私は……」

勇者「酷い目にあったんだね、その……その格好……」

将軍甲「……エルフは既に連合の傘下にある。おおよそ、東方の捕虜か奴隷か」

将軍丙「時代遅れ、ナンセンスよ。奴隷制度の撤廃は、先々代の魔王様から唱えられてきたのに」

女騎士「(ふざけろカス、奴隷なしで生活なんかできるかボケ)」

将軍乙「人間というのは……やはり、度し難いところがあるな」

勇者「やめて。せっかく誰も喪わずに済んだのに……!」

将軍乙「……すまぬな」

女騎士「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

勇者「えっ」

将軍丙「何今の音」

将軍甲「敵か!?」

女騎士「(だ、駄目だ、まだ笑うな、こらえるんだ……し、しかし……)」

546: 2013/07/19(金) 22:03:21.43 ID:poEcTLnY0
エルフ衛兵「騎士どのが消えたぞ、探せ!伝令急げ!!」

騎士に「お姉様ァァァァ!!!!」

騎士ほ「お姉様、お姉様……!!!」

エルフ衛兵「……騎士様を殺せだと!?どこからそんな指示が来ている、そんな馬鹿な事があるか!魔王軍の姑息な攪乱に違いない!!」

騎士へ「お姉様、どちらへ行ってしまわれたのぉぉ!!」

エルフ長兄「草の根分けてでも探し出せ!!森を焼け!!!早くしろ」

連合兵「……エルフどもは何を喚いているのだ。お前、わかるか」

敵兵「いや……オレは知らんが」

敵兵「…・…」




敵兵「いやったぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!1!11!やった!!!やった!1!!!やった!!1!111」

556: 2013/07/19(金) 22:08:22.32 ID:poEcTLnY0
メイド「しばらくはこちらの部屋でお休みください、お話は後程……」

女騎士「はい……あの、何から何まで本当に、ありがとうございます……」

メイド「すべては勇者様と魔王様のはからいにございます。それでは、ごゆっくり」

女騎士「なんと、感謝してよいやら……」

メイド「うふふ……」



女騎士「……」

女騎士「えひゃひゃひゃひゃひゃwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」



メイド「どうか致しましたか!?」

女騎士「いえ、何でもございませんの。少し、足首が痛んだだけですわ」

メイド「まあ……お怪我を召されていただなんて。そういう事ならば、言ってくださいませんと」



女騎士「(やっべwwwやっべこの状況wwwwwwwうめえwwwwwwwwなんだこれwwwww)」

566: 2013/07/19(金) 22:16:06.64 ID:poEcTLnY0
メイド「応急処置はいたしました、それでもまだ痛むようならば……」

女騎士「いえ、本当に大丈夫ですわ……ありがとうございます」

メイド「……お綺麗な脚、連合に囚われる以前は何を?」

女騎士「しがない街女ですわ、女中さん」

メイド「まあ……しがないだなんて」

女騎士「フヒッ」

メイド「あら……?」

女騎士「うふふ……」

メイド「誰かのくしゃみかしら……」

女騎士「風邪が流行っているのでしょうか」

メイド「あなたも気を付けてくださいましね。きちんと食事も摂って……」

女騎士「悪いですわ……」

メイド「女性一人養えない程に逼迫しているわけではありませんわ。のちほど、御夕食をご用意いたしますので……」

569: 2013/07/19(金) 22:26:16.99 ID:poEcTLnY0
女騎士「(しかし魔王城ってな無駄に広いな……ざっと調べた結果、地上7階地下8階……
居住性ガン無視でぶっ建ててるわけか。でけぇなぁ……広ぇなぁ……カビくせえ以外は最高だな……)」

アラクネー「あらぁ、人間のお嬢さんがこんな地階に何の御よ……」

女騎士「キャアアアーーーーッ!!助けてぇぇぇ!!!」

勇者「こ、こらっ!お客さんを驚かせちゃあ駄目だ!」

キュークロプス「……」

女騎士「ま、魔物がいっぱいですわ……」

勇者「大丈夫、彼らは君を取って食べたりしない、本当だよ!」

女騎士「あ……あ……」

勇者「ほら、みんな散って散って!」

サキュバス「何よぉ、つれないわねぇ」

女騎士「(兵力の質は共同体と同じかそれ以上……オマケにこんな城がついてくる……)」



女騎士「(連合……どうでもいいかなあ……wwwwwwwwwwww)」

581: 2013/07/19(金) 22:37:15.53 ID:poEcTLnY0
エルフ三男「騎士どのの捜索はどうなっている?」

エルフ衛兵「は。国土の二割を焦土にしましたが、未だ発見できておりませぬ」

エルフ三男「必ず帝国や魔王軍よりも先に見つけ出してくれ。連合に割く資金を上乗せしてもいい」

エルフ衛兵「かしこまりました」

エルフ三男「(大兄様は、あれ以来一言も発さぬ……廃人のようになってしまわれた。
小兄様は小兄様で、連合と手を組んだ日を境に国家予算を揺るがす規模の出費が目立つ……)」


エルフ三男「(必ず大兄様や小兄様の派軍に先んじて、騎士どのをお迎えする……!!絶対にだ!!
彼女のあの、自分以外の全ての生物、被生物、創造物、被造物に向ける侮蔑……いや、無関心さ!非情さ!残虐さ!
その孤高の卑劣ぶりに、ぼくは惹かれてしまったのだ!!大兄様、あなたの犠牲はぼくが有意義に利用させていただく!!)」



騎士ほ「それでは……こちらに与するという意思は本物のようですわね……」

エルフ三男「ああ。事前に渡した書類さえあれば、財政と対外輸出に関してはキミ達が完全に掌握する事ができる」

騎士ろ「エルフ族も救われませんわねぇ……」

エルフ三男「何とでも言うとよい……必ず、キミ達のお姉様をお助けしようじゃないか……」

騎士ほ「ククク……」

602: 2013/07/19(金) 22:48:05.40 ID:poEcTLnY0
魔術師「ちょ、ちょっと、待ちなさいよ!あなた、勇者に何を吹き込んでたわけ!?」

女騎士「何か、と申されますと……?」

魔術師「……ちょっと綺麗だからって、唾つけるようなマネしてるんじゃないわ!あいつは、あいつはそんなんじゃないんだから!!」

女騎士「仲がよろしいのですね、お二人は(ニッコリ」

魔術師「か、勘違いしない事ね!そもそも、魔王の側についてるのだって……」

女騎士「(こいつ多分真っ先に悲恋に見舞われて氏ぬな。早く氏ね)」

魔術師「な、何よ!言っとくけど、私は……」

女騎士「(なるほど、こういうバカか。助かるわーwwwwww)」



女騎士「……魔術師さん?」

魔術師「な、何よ」

女騎士「勇者様の子ども、産みたくありません?」

魔術師「……は?」

女騎士「……wwwwwwwwwwwwwwwwww」

615: 2013/07/19(金) 22:54:46.41 ID:poEcTLnY0
魔術師「子どっ……はあ!?頭おか、おかしいわよ!何言って……」

女騎士「恋い焦がれておられるのでしょう?勇者様に」

魔術師「そんなんじゃ、ないわ」

女騎士「気にかけておられるのでしょう、彼の事を毎夜毎夜……」

魔術師「……」

女騎士「しかし、貴方は理性という枷を嵌められている……それに、少し見ただけでこの城は……
素敵な、勇者様に有害な女性が多すぎる。違いますか?」

魔術師「……」

女騎士「既成事実、作っちゃいましょうよ……将軍の、丙さまだとか言いましたか。彼女のように、積極的になる度胸があるのですか?」

魔術師「私は……」

女騎士「今夜、気が向いたら私を訪ねてきてくださいな。気が向いたら、ですけれども……」

魔術師「……」

女騎士「それでは、ごきgエフッwwwww……ごきげんよう……」



女騎士「あのガキwwww本気で悩んでたwwwwwwwwwwwwwwエフッエフッwwwwwwおなかいたいwwwwwwwwwwふひぃwwwww」

630: 2013/07/19(金) 23:03:24.75 ID:poEcTLnY0
女騎士「こんばんわ、魔術師さん……」

魔術師「な、何をする気よ……!妙な事だったら、みんなに言うわよ」

女騎士「そんな、まさか。好きあう二人の貴き愛の育みを、少しばかりお手伝いさせていただくだけですわ」

魔術師「……それより、あんた。誰にも……勇者には、何もしてないんでしょうね」

女騎士「何もしておりませんわ、嫌ですわ……」

魔術師「……」

女騎士「ささ、お部屋に入ってくださいまし。お待ちかねですのよ」

魔術師「ちょ……ど、どういう事!?」

女騎士「どういう事もこういう事も……『そういう事』に決まってるじゃありませんか」

魔術師「……」

女騎士「素直な女性も好かれますけれども……あなたのように勝気な女性も、好いてくださる殿方はおられるのですよ?」

魔術師「ほんとに……私、嫌われてないかな?乱暴だし……自分で言うのも何だけど……めんどくさい女だし」

女騎士「滅相もございませんわ……部屋でお待ちの方は、そんな事は気にも留めておられません。ささ……」



女騎士「それでは、ごゆるりと……」

650: 2013/07/19(金) 23:10:54.36 ID:poEcTLnY0
勇者「……僕を見てくれ、魔術師……ぼくの名前を呼んでくれ、頼むよ……」

女騎士「……」

勇者「……あ、ああ……うるさかったかな。すまない……君も襲われたって言うのに……」

女騎士「いえ……その……何かあったのですか。恥ずかしながら、なぜベッドに寝かされているのか……」

将軍甲「……賊か何かが、お前達を襲撃したのだ。今知るべきは、それだけでよい。休め」

女騎士「あのっ、魔術師さんがどうとか……」

将軍丙「聞かないであげて。さ、あなたもしばらく眠りなさい、色々な事が起こりすぎていて疲れている筈よ」

女騎士「はい……」

将軍乙「勇者よ、俺達も戻るぞ。いつまでもここにいても仕方が無かろう、回復を待つのだ」

勇者「うう……ううっ」

女騎士「皆さん……おやすみなさい……」



魔術師「――――」

女騎士「……ゆうべはおたのしみでしたねえwwwwwwwwwwww『お前のバージン豚煮込み』wwwwwwwwwwww」

663: 2013/07/19(金) 23:19:35.19 ID:poEcTLnY0
魔術師「――――ころしてやる、ころしてやる……」

女騎士「やれるもんならやってみろよwwwwwwおらwwwwwこの豚がwwwwwwwwwwwwwww
お前の愛しい勇者様はどう思うかなぁ、豚のお古のクソビXチwwwww知ってるか、男って私みたいな処O以外抱かねえんだぜwwwwww」

魔術師「うう、うあああああ……」

女騎士「せいぜい元気な豚さんを産み産みしてくだちゃいwwwwwwwwww」

魔術師「こんな事……ばれないとでも……思ってるの……?」

女騎士「ばれやしねぇよwwwwww私が何の用意も試算もなくこんな事するわけねえだろwwwwwww」

魔術師「……」

女騎士「何の勝算もなくこんな事するわけねえじゃあねえかwwwwまあ見てなwwwwwwwwww」


将軍丙「あなた……それは本当なの!?」

女騎士「はい……」

メイド「彼女は嘘をつくような人ではありませんわ……でも……」

将軍丙「甲がまさか、そんな事をするだなんて……!!」


女騎士「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

686: 2013/07/19(金) 23:27:37.41 ID:poEcTLnY0
女騎士「男性の方にお話しするのは気が引けたので……でも、黙っておけなくて……!!」

メイド「……お話ししてくれて、ありがとうございます」

将軍丙「査問会を開くわ。真偽はすべて明らかにしなくては……」

女騎士「お願いします……!私も、私なりに部屋を調べます。あの場にいて……その、犯されなかったのは奇跡ですから」

将軍丙「勇気のある人。でも、危険な事だけはしないのよ。いい?」

女騎士「心得ています」


オーク「これで良かったんだろ、息子を解放しろ!さあ、会わせてくれ……もう、半年も家に帰ってないんだ……」

女騎士「……ああ、会わせてやるよ。よくヤってくれた」

オーク「うう……すまない、すまない……少女よ……」

女騎士「お前のガキは役に立ってくれたよ、宮殿陥落の立役者だ……二階級特進ものだ」

オーク「なっ……」

女騎士「あの世でメスガキと豚ガキにわび続けなwwwwwwwwwばーかwwwwwwwwwwwwww」

695: 2013/07/19(金) 23:35:34.61 ID:poEcTLnY0
将軍甲「みなどうかしている!!この俺が、この俺が彼女を!?ありえん、くだらん事で召集などかけるな!」

勇者「そうだよ……丙、どうしちゃったのさ!」

将軍丙「勇者くんは黙っていて頂戴」

将軍乙「疑わしければ何か、甲の身柄でも拘束するか?連合とエルフを相手にせねばならぬというのに」

将軍丙「軍の士気に関わります。きちんと事実関係を判明させておかねばなりませんわ」

魔王「そこまでにせよ、丙。冷静になれ、お前らしくもない」

将軍丙「は……」

女騎士「(すげー、ほんとに魔王がメスガキだ。魔王軍終わってるぅー、なんちゅー光景だ)」

魔王「丙、甲の容疑への判断材料はどこで得た」

メイド「そ、それは……」

魔王「貴様には聞いておらぬぞ。丙、答えよ。どこで情報を得た」

将軍丙「は。それは……」

女騎士「」

706: 2013/07/19(金) 23:43:30.80 ID:poEcTLnY0
魔王「丙よ。貴様が人間の男に並々ならぬ想いを抱いているのは承知しておる。
だが、だからといって同胞をそのような色眼鏡で見るものではないぞ。言ってくれるな」

将軍丙「……」

女騎士「(よせ、よせよせよせ、それはちょっとまずいやめろ)」

将軍丙「そこの……連合の捕虜になっていた、彼女から」

将軍甲「なに……」

女騎士「(ちくしょうこの女、ぜってー極東のどこぞに叩き売ってやるからな糞が)」

魔王「……同じ部屋で倒れていたという、貴様か」

女騎士「は。わたくしめにございます、閣下」

魔王「率直に聞く。貴様は真実を言っているのか?」

女騎士「……」

メイド「あ……」

女騎士「ひとつだけ……ひとつだけ虚偽が……虚偽がございます……!」

将軍甲「てめえ、女ァ!!ハメようとしたのか、この俺を!!」

魔王「よせ。ひとつだけの虚偽とは、どういう事だ。言え」

女騎士「乙様がそう言えと仰ったのです」

714: 2013/07/19(金) 23:49:14.89 ID:poEcTLnY0
将軍乙「」

魔王「……真か?」

女騎士「はい……すべては私が勇者様がたに助けて頂いたあの夜の事……
乙様は……手枷を外して欲しければ、自分のカキt……愛人になれと……」

将軍甲「お前……」

将軍丙「……」

女騎士「女中の方は……知っておられる筈です……私の部屋からの、何かを押し頃すような声を……」

メイド「そんな……あの時の……まさか……!」

魔王「乙……」

将軍乙「ちょっと待て、冷静になるのだ」

将軍甲「お前は、本当に良い戦友だと思っていたんだが……」

勇者「乙……うそでしょ……?」


女騎士「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

731: 2013/07/19(金) 23:57:30.09 ID:poEcTLnY0
女騎士「『お前の柔肌はエルフのそれのように白く美しい』と……そう仰られました……」

将軍乙「この女……ある事ない事を並べ立ておって!!」

将軍丙「……確かに、エルフへの協力を煽いだのは乙……だったわね」

将軍甲「性的嗜好は千差万別だが……てめえ、やっていい事と悪い事があるだろうが」

将軍乙「甲、本気でオレを疑っているわけではあるまい?」

将軍甲「黙れ口Oコンめ!オレは世の中で差別と口Oコンがもっとも憎いのだ!!!」

魔王「……乙。あまり、私を失望させてくれるなよ。よもや、私の下に募ったのはそういう下心があったからなのか?」

女騎士「ごめんなさい……私、私みんなを傷つけて……ごめんなさい、私なんか……あそこで氏んでおけばよかったのよ……」

将軍丙「彼女を部屋に連れて行って頂戴。もう十分だわ」

メイド「はい……」

将軍乙「糞が……おい貴様!!ただで済むと思うな、必ず貴様を……」

女騎士「(うるせーぞ口Oコンがwwwwwwwwwww)」

魔王「ただで済ませられる事では、ないな。勇者の連れを……その手にかけるとは、な」

女騎士「(ざまあwwwwwwwwwwwwwwwwwww)」

761: 2013/07/20(土) 00:13:28.41 ID:6PM+mzSv0
女騎士「(あー、面白かった……やべー、敗北を知りたいってこんな感じかよ、たまんねえwwwwwwww)」


メイド「あのう、まだ起きていらっしゃいますか?」

女騎士「はい、何でしょう」

メイド「……その……勇者様が、お聴きになりたい事があると」

女騎士「まあ……何事でしょうか」

メイド「私はお停めしたのですが、急な要件なので早い方がいいと」

女騎士「(急な要件……何だ?ばれたか?いや、ありえん。魔術師……
あの手のヘンにプライドの高いアホ女は、自分の勝ちを貶めるような発言はしない……筈。それでは一体なんだ?
糞っ、オークと一緒に始末しておくべきだったのか……いや、いかに怪しまれていなかったとはいえ……)」

メイド「あの、御気分が優れないのなら」

女騎士「うるせえ!!!1今すげー考えてんだよ!!11!!黙ってろビXチが!!!11」

メイド「」

784: 2013/07/20(土) 00:21:47.23 ID:6PM+mzSv0
勇者「……」

女騎士「どうも、勇者様。あの、すいませんが何も見なかった聞かなかった事にして、ここを通しては……」

勇者「彼女を離してください、一体どうしてしまったのですか」

女騎士「大した事ではございません、ねえ」

メイド「……」

女騎士「(くそ、勢いで当身をかましたら呼吸まで止まりやがった)」

勇者「……場合によっては、ぼくはあなたに酷い目に遭わせなければなりません」

女騎士「(あー、やべーばれてそう。こればれてるわ。くそ、あの小娘……それなら……)」

勇者「……」

女騎士「ハッハー!!この女中の命が惜しければ……」

将軍甲「おう、氏体をかついでどこ行く気だよ」

女騎士「」

798: 2013/07/20(土) 00:28:16.22 ID:6PM+mzSv0
女騎士「どうかいたしましたかおふた方、わたくし急用を思い出しまして。すぐに戻らねばならないのですわ」

勇者「……」

将軍甲「……」

女騎士「……そこ、退いてくださいまし?」

将軍甲「いやぁー……退けねえなあ……」

女騎士「あら、そうでございましたか……失礼いたしました。
それで何か……?いちゃまずいんならさっさと消えますんで……」

勇者「いいや、君をここから出すわけにはいかない」

女騎士「……ほお、そう来たか。すると何ですか、私を……」

将軍甲「問答無用でぶっ頃すかもしれねえなあ」

女騎士「なるほどなるほど……それでは……ひとつだけ、言わせていただけますか?」









女騎士「いやだ!!氏にたくない!!!!仲間の居場所でも何でも話すから許して!!!!」

813: 2013/07/20(土) 00:31:52.43 ID:6PM+mzSv0
第2部 女騎士恋愛編

おわり

第3部 女騎士革命編へ続く

812: 2013/07/20(土) 00:31:54.38 ID:413tWoPY0

引用: 女騎士「いやだ!死にたくない、仲間の居場所でも何でも話すから!」