1: 2017/03/26(日) 23:00:58.542 ID:rogqfFhS0.net
…【サターニャ宅】

サターニャ「んなーーーっはっはっは!!ようこそ、我がサタニキア城へ!!」

ラフィエル「うふふ、お邪魔します」

ヴィーネ「珍しいわね、サターニャの
家に集合なんて」

ガヴリール「こいつ私より良い部屋住んでるな、なんかムカつく…」

サターニャ「ふん、今日は皆で鍋をする約束だったわね、この日の為に色々と準備をしてきたわ!」

ヴィーネ「魔界通販で買った鍋は駄目よ」

サターニャ「なんでよ!!」

ラフィエル「…ところでサターニャさん、そちらの方は…?」


サターニャ弟「………………」
天使と悪魔と委員長
4: 2017/03/26(日) 23:05:17.163 ID:rogqfFhS0.net


ガヴリール「サターニャの弟…?」

サターニャ「そうよ、魔界で退屈そうにしてたから無理矢理連れ出してきたわ!」

サターニャ「ほら、一応自己紹介くらいしなさい」

サターニャ弟「…どうも、サタニキアの弟です…」ペコッ

ヴィーネ「ふふ、サターニャと違って礼儀正しいのね、私はヴィネットよ、よろしくね」

ガヴリール「…ガヴリールだ」

ラフィエル「ふふ、サターニャさんに似て可愛らしいお顔ですね、私はラフィエルと申します」ニコッ

サターニャ弟「……っ」

サターニャ「何ちょっと照れてんのよ」ニヤニヤ

サターニャ弟「…照れてない」ムスッ

18: 2017/03/26(日) 23:11:27.742 ID:rogqfFhS0.net
ヴィーネ「でも、弟君ちょっと気まずいんじゃない?私達皆歳上だし…」

ラフィエル「そうですね、それに弟君だけ男の子ですし…」

サターニャ「へ?そうなの?」

サターニャ弟「………………」

サターニャ「まぁでも、せっかくの鍋なんだから、人数が多いほうが楽しいじゃない!」

ヴィーネ「それもそうね、皆で食べたほうが美味しいもの」

ヴィーネ「弟君も、私達に気を使わなくてもいいからね?いつもサターニャと話してるみたいに接してくれていいのよ?」ニコッ

サターニャ弟「…………」コクッ

サターニャ「あんた今日やけに口数少ないわね、もしかして緊張してる?」ニヤニヤ

サターニャ弟「…うるさい」

19: 2017/03/26(日) 23:16:09.014 ID:rogqfFhS0.net


グツグツ

ラフィエル「お野菜煮えてきましたね~」

ガヴリール「どうでもいいから早く肉を食わせろ」スッ

ヴィーネ「ちょっと!まだ赤いから待ちなさい!」

ガヴリール「ちぇー……」

サターニャ弟「………………」

サターニャ「なにボサっとしてんのよ、あんたも食べないと無くなっちゃうわよ?」

サターニャ弟「うん…」

サターニャ「ほら、お姉ちゃんがいれてあげるから、皿貸しなさい」スッ



ラフィエル「あらあら」ニコニコ

23: 2017/03/26(日) 23:22:14.975 ID:rogqfFhS0.net
ズイッ

サターニャ弟「!?」ビクッ

ラフィエル「ふふ、隣に座ってもいいですか?」

サターニャ弟「…はい」

ラフィエル「私、弟さんとは色々とお話してみたいなーって思ってたんですよー」

サターニャ弟「…」

ラフィエル「サターニャさんとは家でどんなお話をするんですか…?」

サターニャ弟「…姉さんはよく天使の話をしてくれます、いつも仲良くしてもらってるとか、大切な友人だとか……」

サターニャ「んなっ…!!余計なこと言わなくていいのよ…っ!!」アセアセ

ガヴリール「へぇ~」ニヤニヤ

ラフィエル「ふふ…」ニコニコ


サターニャ「その顔やめなさい!!」

28: 2017/03/26(日) 23:29:27.379 ID:rogqfFhS0.net


サターニャ「ラフィエルの隣に置いておくと何を言わされるか不安でしかたないわ!お姉ちゃんの隣に座りなさい!」グイッ

サターニャ弟「ちょっと、服伸びるって…」

ズイッ

ラフィエル「じゃあ私、もっと近づいちゃいま~す」ニコッ

サターニャ弟「………っ」ドキッ

ガヴリール「ひゅーひゅー、モテモテだなぁ」

ヴィーネ「ちょ、ちょっとガヴ!」

サターニャ弟「…………」カァァ


ラフィエル(サターニャさんの弟、可愛いです!)

31: 2017/03/26(日) 23:32:20.965 ID:rogqfFhS0.net
………

ガヴリール「ふぅ、食った食った…」

ヴィーネ「あんたは本当にずっと食べてたわね…」

サターニャ「大丈夫?ちゃんとお腹いっぱいになった?」

サターニャ弟「うん」

ラフィエル「うふふ、せっかく皆で集まったので鍋を食べて終わり、というのも寂しいですよね?」

ヴィーネ「そうね、せっかくだし皆で何かして遊びましょうか!」

サターニャ「賛成!!」

ガヴリール「いや、私はネトゲしたいんだけど…」

ヴィーネ「………」

ガヴリール「なんでもないです…」

34: 2017/03/26(日) 23:41:26.358 ID:rogqfFhS0.net
………

サターニャ「王様ゲーーーム!!」

ヴィーネ「いえーーい!」パチパチ

ラフィエル「いえーい!」ニコニコ

ガヴリール「お前らなんでそんなにテンション高いんだよ…」

ヴィーネ「ふふふ、せっかく皆で集まってるんだから楽しまなくちゃ!」


サターニャ弟「王様ゲームって……?」

ガヴリール「あぁ、サターニャの弟は下界の遊びを知らないのか」

ガヴリール「王様ゲームっていうのは、皆でクジを引いて王様を決める遊びだ」

ガヴリール「クジを引いて王様になれた奴はなんでも命令できるっていう………まぁ実際にやってみたほうが早いな」

サターニャ弟「なるほど…」

35: 2017/03/26(日) 23:46:00.178 ID:rogqfFhS0.net


ヴィーネ「とりあえず、割り箸でクジを作ったわ!!」

ガヴリール「手際良いな」

サターニャ「でかしたわヴィネット!!」

ラフィエル「ふふふ、なんだかワクワクしてきました」

サターニャ「じゃあ、早速始めるわよ?」

ヴィーネ「せーーの…」


「「王様だーーーれだ!!」」


38: 2017/03/26(日) 23:50:10.822 ID:rogqfFhS0.net
サターニャ弟(1番か…)

サターニャ(私が2番!?王様じゃないの!?)

ガヴリール(3番…)

ラフィエル(4番ですか…)


ヴィーネ「ふふ、まさかいきなり私が王様になるなんて!」

ガヴリール「まぁ、ヴィーネなら安心だな」

ラフィエル「そうですね、ヴィーネさんなら安心です」

ヴィーネ「ふふ、油断は禁物よ、今日の私は容赦しないんだから…!!」



ヴィーネ「3番が1番にハグしなさい!!」

42: 2017/03/26(日) 23:56:09.182 ID:rogqfFhS0.net
サターニャ弟「えっ…」ドキッ

ガヴリール「ふーん、やっぱヴィーネって甘々だな」

ヴィーネ「え、ええ!?私的には結構ハードなやつ選んだのに!!」ガーン

サターニャ「ふん、もっと悪魔的な命令を用意しなさいよね!」

ラフィエル「ふふふ、でも以外と面白いことになりそうですよ?」



サターニャ弟「…うぅ」モジモジ

ガヴリール「じゃあいくぞ」

ガヴリール「まぁそんなに緊張するな、私には歳の離れた妹がいるからこういうのには慣れてる」

サターニャ弟「は、はい…」ドキドキ

ガヴリール「………ん」


ギュッ

46: 2017/03/27(月) 00:01:23.202 ID:axslaUWn0.net
サターニャ弟(うう……女の人がこんなに近くに…)ドキドキ

バッ


ガヴリール「はいしゅーりょー、楽勝だったな」

ヴィーネ「楽勝って…あんたそんなにあっさり…」

サターニャ弟「……………」ドキドキ

ラフィエル「うふふ、でも弟さんのほうは真っ赤ですね」

ガヴリール「なに?お前もしかして私でドキドキしちゃったの?」ニヤニヤ

ヴィーネ「ちょっとガヴ、やめなさいよ!」

サターニャ「何こんくらいで赤くなってんのよ、昔は私とよくやってたじゃない」


ラフィエル「!?」

48: 2017/03/27(月) 00:03:29.023 ID:axslaUWn0.net
ラフィエル「サ、サターニャさん?昔はって…それはどういう…」

ガヴリール「まぁ兄弟だったら普通なんじゃね?次いこ次」

ヴィーネ「…こんどはもっとハードなやつにしなきゃ…」

サターニャ弟「…………」モジモジ

サターニャ「じゃあ、いくわよ!」

ガヴリール「せーの…」




「「王様だーーれだ!!」」

52: 2017/03/27(月) 00:09:30.305 ID:axslaUWn0.net
サターニャ(1番…)

ガヴリール(2番か…)

サターニャ弟(3番…)

ヴィーネ(4番ね…)


ラフィエル「私が王様ですね!!」ウキウキ

ガヴリール「げぇっ…」

ヴィーネ「お、お手柔らかにね…?」

ラフィエル「勿論、私の中では大分優しいのを選びますのでご安心を!」

ガヴリール「まぁ、それなら安心だな…」


ラフィエル「1番が3番にキスです!!勿論口に!!」ドンッ

サターニャ弟「えっ」

57: 2017/03/27(月) 00:14:56.225 ID:axslaUWn0.net
サターニャ弟「僕が…姉さんと…?」

ヴィーネ「ちょ、ちょちょちょ、ちょっと!!流石に姉弟でそれは不味いでしょ!!」

サターニャ「ま、まぁちょっと抵抗はあるけどできないこともないわね…」

ガヴリール「面白いじゃん、いいね」

ヴィーネ「なんであんた達はそんなに冷静なのよ!!」



サターニャ「ほら、ちゃんとこっち向きなさい」グイッ

サターニャ弟「…うん」ドキドキ

サターニャ「お、お姉ちゃんもこういうの初めてでちょっと恥ずかしいから、目を瞑りなさいよ!!」

サターニャ弟「…………っ」


チュッ

58: 2017/03/27(月) 00:18:46.813 ID:axslaUWn0.net
ヴィーネ「きゃあああああ!!し、しちゃった!!ほ、本当にキスしちゃったーー!!」

ヴィーネ「…っ!ガヴにはまだ早いわ!!見ちゃダメ!!」ギュッ

ガヴリール「お前何一人で盛り上がってんの?てか前見えないからそれやめろ」

ラフィエル「いい!!!凄くいいですよ!!!」




サターニャ「………ぷはっ…」

サターニャ弟「…………」ドキドキ

サターニャ「……………な…」

サターニャ「なんか言いなさいよ!!」

サターニャ弟「え、えっと……」


サターニャ弟「柔らかかった……」

60: 2017/03/27(月) 00:25:11.130 ID:axslaUWn0.net
……

ガヴリール「さて、そろそろ私も疲れてきたし次で最後のゲームにしようか」

サターニャ「ちょっと!私まだ王様になってないんだけど!?」

ラフィエル「ふふ、次で王様になればいいじゃないですか」

サターニャ「た、確かにそうね!次こそは王様になってラフィエルを酷い目に合わせてやるわ!!」

ラフィエル「ふふ、楽しみですね………では」

ヴィーネ「……せーの」



「「王様だーーれだ!!」」

62: 2017/03/27(月) 00:34:43.409 ID:axslaUWn0.net
………

サターニャ「んなーーーっはっはっは!!ついに私が王様になったわね!!」

サターニャ「覚悟しなさい愚かなる天使ども!!今すぐすんごい命令してあげるんだから!!」

ラフィエル「あらあら、どうしましょうか…」

ガヴリール「落ち着けラフィエル、サターニャは私達の番号を知っているわけじゃない」

サターニャ「ふふふ、安心していられるのも今の内よ」


サターニャ(私はラフィエルの番号を知っている!!なぜなら私の驚異的な視力で引く寸前にラフィエルのクジを盗み見る事ができたから!!)

サターニャ(そして、我が弟の番号も把握済み!!弟を利用してラフィエルに裁きを与えてやるわ!!とんでもない命令をしてやるんだから!!)


ラフィエル「ヴィーネさん、よかったら私のクジと交換しませんか…?」ボソ

ヴィーネ「…………?…別に良いけど…」

65: 2017/03/27(月) 00:41:25.478 ID:axslaUWn0.net
サターニャ「3番は1番が泣いて謝るまで…」


サターニャ「くすぐりなさい!!!」バーン


ヴィーネ「えっ」

サターニャ「ふふふ、青ざめたわね、ラフィエル!これもあなたの日頃の行いが悪いからよ…?」

サターニャ弟「えっと…」

サターニャ「普段は余裕そうな表情してるけど、弱点をくすぐられたらどんな顔するのかしらねぇ?ラフィエル?」


ラフィエル「私は2番ですが」ニコニコ

サターニャ「えっ」

ヴィーネ「じょ、冗談よね?サターニャ…」ビクビク

サターニャ弟「僕が3番…」

68: 2017/03/27(月) 00:46:12.769 ID:axslaUWn0.net


ヴィーネ「ちょ、ちょ、ちょちょっ!!ちょっと待って!!」

ヴィーネ「ほ、本当にするの…?」

サターニャ弟「えっと…」

サターニャ弟「………」チラッ


ガヴリール「おいヴィーネ、観念しろよ、お前さっきまでノリノリだったじゃんか」ニヤニヤ

ラフィエル「ファイトですよ、ヴィーネさん」ニコニコ

サターニャ「ま、まぁ、少々予想外だったけど、ルールはルールだからしかたないわね………」


サターニャ弟「…らしいです、すみません」

ヴィーネ「…や、優しくしてね?」

70: 2017/03/27(月) 00:51:05.296 ID:axslaUWn0.net
ガシッ

ラフィエル「腕は私が押さえておきますね」ニコニコ

サターニャ「じゃあ私は足を…」ギュッ

ガヴリール「私は動画を…」ピコッ

ヴィーネ「ちょ、ちょっと!!手足を押さえる必要はないじゃない!!……っていうか動画はやめなさい!!」

ラフィエル「泣いて謝るまでがルールですからね、暴れられては達成が困難です」ニコッ

ヴィーネ「そ、そんな………」ビクビク

サターニャ弟「すみません、失礼します……」

サワッ

ヴィーネ「ひゃんっ!!」ビクッ

サターニャ弟「…っ」ドキッ

73: 2017/03/27(月) 00:55:13.282 ID:axslaUWn0.net
サターニャ弟「うう、ごめんなさいごめんなさい…」サワサワ

ヴィーネ「ひっ、ふふふ…あは、あははははは!ちょ、くすぐったい……っ!」ビクビク

ラフィエル「もっと!もっとです!!」

サターニャ弟(うう、なんかすごくイケない事をしている気分になってきた…)

サワサワ…サワサワ…

ヴィーネ「あひっ、ひゃっ、ひゃめて…っ!!そ、それ以上はダメっ!だめだがらぁ…っ!!」ジタバタ


サターニャ「ちょっと余裕がなくなってきたわね」

ガヴリール「なんか工口い」

77: 2017/03/27(月) 01:01:34.796 ID:axslaUWn0.net


ヴィーネ「ごっ、ごべんなさい…っ!し、氏ぬ…っ!氏んじゃうから!もうゆるひて…っ!えぐっ……!!」グスッ

スッ

ガヴリール「はい、しゅーりょー」

ラフィエル「ご、ごめんなさいヴィーネさん!私がクジを交換してしまったせいで…」

サターニャ「なんか急に罪悪感が…」


サターニャ弟「……ふぅ」スッキリ

ガヴリール「何かサターニャの弟、凄く爽やかな顔してるぞ……」

サターニャ「まさかあそこまでの悪魔的行為を実行してここまで平然としていられるなんて……」

サターニャ「我が弟ながら恐ろしいわね……」

79: 2017/03/27(月) 01:08:20.200 ID:axslaUWn0.net


ヴィーネ「うう、もう二度とやらないわ……」ベッチョリ

ガヴリール「うっわ、ヴィーネのやつ何か色々とビチョビチョだな…」

サターニャ「ご、ごめんなさいヴィネット、今日は私の家に泊まっていいらから許して?」

ヴィーネ「……とりあえずお風呂入ってきていいかしら?」

ガヴリール「私も家帰るのめんどくさいし泊まっていい?もうちょいでネトゲのメンテ始まるから帰ってもやることないし……」

ラフィエル「あ、では私も、楽しそうなのでお泊まりしてもいいですか?」

サターニャ「み、皆でお泊まり……えへへへへ」ウキウキ

サターニャ弟「いやいや姉さん、そんなに布団はないんじゃ……」

サターニャ「こんなこともあろうかと敷布団を余分に買っておいたのよ!!」

85: 2017/03/27(月) 01:15:07.794 ID:axslaUWn0.net
……

サターニャ「とりあえずお風呂に入れたわよ!!」

ヴィーネ「うん、ありがとう……っ」ヨロッ

ガヴリール「お、おい!大丈夫かヴィーネ!?」

サターニャ「さっきのくすぐりで体力を持っていかれたのね、ヴィネットと私は一緒に入るわ」

サターニャ「そのあとはあんた達も適当に入りなさい」

ガヴリール「へーい」

サターニャ弟「……」

ラフィエル「一緒にお風呂、入りますか?」ニコッ

サターニャ弟「…っ!遠慮しておきます!」

ガヴリール「おいおい、からかってやるなよ」

89: 2017/03/27(月) 01:22:25.213 ID:axslaUWn0.net


サターニャ「ふー、さっぱりしたわー!ヴィネット、大丈夫?」

ヴィーネ「うん、お風呂に入ったらなんかスッキリした…」

サターニャ「そう、それなら良かったわ」

サターニャ「さ、あんた達もさっさと入りなさい、ちんたらしてるとお湯が冷めちゃうわよ」

サターニャ弟「僕は最後でいいや…」

サターニャ「何言ってんのよ、一人一人入ってたら最後にはぬるくなっちゃうでしょうが」

サターニャ弟「いやいや、それはあつめにすればいいんじゃ……」

サターニャ「駄目よ!これも節約なんだから、別に恥ずかしくないわよね?お姉ちゃんと一緒に入るので慣れてるでしょ?」

サターニャ弟「ちょ、ちょっと……!」カァァ

ラフィエル「ふふ、仕方ないですね、サターニャさんがあそこまで言うんですから一緒に入りましょ?」ニコッ

サターニャ「あんたは危険だから駄目よ、最後に一人で入りなさい」

ラフィエル「」

96: 2017/03/27(月) 01:29:10.552 ID:axslaUWn0.net
……

カポーーン

ガヴリール「……」

サターニャ弟「……」

ガヴリール「…なんでお前ずっと後ろ向いてんの?」

サターニャ弟「い、いや、えっと……」

ガヴリール「別に私はそういうの気にしないって、子供と風呂にはいるのなんて慣れてるからさ」

サターニャ弟「…………」

ガヴリール「つーか、サターニャって思ったより弟に優しいんだな」

ガヴリール「あいつの事だから奴隷みたいに扱ってるのかと思ってたけど……」

サターニャ弟「……姉さんは昔から優しいですよ、いつも自分の事よりも僕の事を優先してくれて……」

ガヴリール「へー…」

97: 2017/03/27(月) 01:36:05.854 ID:axslaUWn0.net
ガヴリール「…………まぁでも」

ガヴリール「姉ってそんなもんなんじゃねーの」

サターニャ弟「…ガヴリールさんも、妹さんには優しいんですか?」

ガヴリール「別に優しいわけじゃないけど」

サターニャ弟「えっ」

ガヴリール「遊んでくれ遊んでくれって、私が疲れててもお構い無しだし、話し出したら止まらないし…」

ガヴリール「妹なんて相手してても疲れるだけだよ、正直面倒くさい」

サターニャ弟「そう……ですか」

ガヴリール「……まぁでも」

ガヴリール「私に似て可愛いんだよなー……」

サターニャ弟「………………」

ガヴリール「なんだよその顔は…」

99: 2017/03/27(月) 01:40:24.001 ID:axslaUWn0.net


サターニャ「随分と長風呂だったじゃない?」

ラフィエル「あらあら、お二人で何してたんですか?」ニコニコ

ガヴリール「うっせー、のぼせたから話しかけるな」グタッ

サターニャ弟「…………」ウトウト

サターニャ「あんた随分と眠そうね…」

ヴィーネ「ふふ、子供はもうとっくに寝る時間だもんね、そろそろ布団引きましょうか」

ガヴリール「私ベットがいい」

サターニャ「だめよ!!ベットは私なんだから!!」

102: 2017/03/27(月) 01:45:40.179 ID:axslaUWn0.net
……

サターニャ「ちょっと!!狭いから布団にいきなさいよ!!」グイグイ

ガヴリール「敷布団も小さいやつが二つあるだけじゃんか、何が用意してただよ」

サターニャ「うっ……」

ガヴリール「あんな狭い布団に四人は無理だって、だから私をベッドに寝かせろ」

ガヴリール「今なら私を抱き枕にする権利を与えてやるぞ」

サターニャ「いらないわよそんなの!」

………

サターニャ弟「こ、この布団に3人で寝るんですか……?」

ヴィーネ「私ももっと大きい布団が用意されてるかと思ってたわ……」

ラフィエル「まぁまぁ、皆で川の字になって眠るのも楽しそうじゃないですか」ニコニコ

104: 2017/03/27(月) 01:54:13.396 ID:axslaUWn0.net
………

サターニャ弟「ぼ、僕が真ん中なんですか…?」ドキドキ

ラフィエル「ごめんなさい、私実は寝相が悪いので…」

ラフィエル「端にしたら布団から蹴飛ばしちゃうかもって思って」ニコッ

ヴィーネ「わ、私も、寝てる間に布団を巻き取っちゃう癖があって…」

ヴィーネ「端にしたら寒い思いさせちゃうかもしれないから…」

サターニャ弟「で、でもそれじゃラフィエルさんが…」

ラフィエル「ふふふ、弟さんが気を使う必要はないんですよ?私のがお姉さんなんですから」ニコッ

サターニャ弟「……はい」

107: 2017/03/27(月) 01:59:35.553 ID:axslaUWn0.net
……

ギュッ

ヴィーネ「……」スヤスヤ

サターニャ弟「……うっ」ドキドキ

サターニャ(ヴィーネさんが腕に抱きついて……)

サターニャ弟「……これじゃ眠れない…」


ラフィエル「私が寝かしつけてさしあげましょうか?」ボソッ


サターニャ弟「……ひっ!?」ビクッ

ラフィエル「すみません、耳元で囁いちゃって、ちょっと意地悪しちゃいました」クスッ

サターニャ弟「……起きてたんですね」

ラフィエル「ええ、なんだか今日は眠れなくて…」

サターニャ弟「………………」

ギュッ

サターニャ弟「………っ!?」ビクッ

ラフィエル「でもそれは弟さんも同じでしょう?」ニコニコ

サターニャ弟「う、あ……えと…」ドキドキ

ラフィエル「ふふ、可愛らしい反応ですね…」

110: 2017/03/27(月) 02:06:10.685 ID:axslaUWn0.net
ムニュン

サターニャ弟「……っ」

サターニャ弟(む、胸が腕に……)

ラフィエル「サターニャさんとはいつもこうやって寝てたんですか?」

サターニャ弟「……昔は一緒に寝てました」

ラフィエル「うふふ、羨ましいです」ギュッ

ラフィエル「サターニャさんも、弟さんも、とても仲良しさんなんですね…」ニコニコ

サターニャ弟「え、えぇ……まぁ…」ドキドキ

サターニャ弟(うぅ、これじゃ余計眠れない…)

ラフィエル「ふふ、心臓の音、聞こえてますよ?」

サターニャ弟「……っ!」ビクッ

ラフィエル「恥ずかしがらなくてもいいじゃないですか、私だって今、ドキドキしてますよ…?」

サターニャ弟「え…?」

ラフィエル「触って確かめてみます?」ニコッ


サターニャ弟「」

118: 2017/03/27(月) 02:13:19.223 ID:axslaUWn0.net
サターニャ弟「へ、変な冗談はやめてください……っ!」カァァ

ラフィエル「あらら、振られちゃいました」

サターニャ弟「…もう、僕は寝ますからね?」

ラフィエル「えぇー、もう少しお話しましょうよー」ズイッ

サターニャ弟「っ……」ドキッ

サターニャ弟(か、顔が近い……)

ラフィエル「ふふ、それにしても本当にサターニャさんにそっくりな顔してますねぇ…」

ラフィエル「とても可愛らしい……食べちゃいたいくらいです…」

サターニャ弟「ラ、ラフィエルさん…?」

サワッ

サターニャ弟「……っ!?!?」

ラフィエル「ふふふ、男の子って本当にこんな風になるんですね…」ニコニコ

サターニャ弟「な、なな、なっ!何してるんですか…っ!?」ドキドキ

ラフィエル「私もサターニャさんみたいに、弟さんと仲良くなりたいなーと思いまして…」


ラフィエル「一緒に『仲良し』しませんか…?」ニコッ

138: 2017/03/27(月) 02:31:42.884 ID:axslaUWn0.net
ヴィーネ(な、何か物音がすると思ったら、何をやってるのよこの二人は……!!)


147: 2017/03/27(月) 02:42:00.219 ID:axslaUWn0.net


ゴソゴソ

ラフィエル「それにしても、ここまでされても起きないなんて、ヴィーネさんって思ったよりぐっすり寝てしまうタイプなんですね」クスッ

ヴィーネ(誰のために寝たふりしてあげてると思ってるのよ!!)

サターニャ弟「ふう、やっと終わりましたね…」

ラフィエル「ヴィーネさんの上着を脱がせて別の服を着せる形になってしまいました、適当な言い訳、考えないといけませんね」

サターニャ弟「そうですね、流石に本当の事を言うわけにはいかないので…」

ラフィエル「ふふ、ではこれは二人だけの内緒ということで」

ラフィエル「今日はもう寝ましょうか」ニコッ

サターニャ弟「はい!」



ヴィーネ(私まで変な気分になっちゃって眠れないじゃない!!)

150: 2017/03/27(月) 02:46:29.970 ID:axslaUWn0.net
……【朝】

ガヴリール「んん~~っ!!ひさしぶりこんなに寝たわ~……」ググッ

サターニャ「私もよ!!あんた以外と抱き心地いいじゃない!!私専属の抱き枕になってもいいわよ!!」

ガヴリール「やだよ、暑苦しい」



ラフィエル「おはようございます、弟さん」ニコッ

サターニャ弟「おはようございます……っ」カァァ

ラフィエル「どうしたんですか?そんなに赤くなって…」

サターニャ弟「…………っ」フイッ

サターニャ弟(昨日の事を思い出してまともに目を合わせられない……!)


ガヴリール「それにしてもヴィーネがこんな時間まで寝てるなんて珍しいな」

サターニャ「昨日なにかあったのかしら………?」


ヴィーネ「………………」スヤスヤ

152: 2017/03/27(月) 02:54:30.290 ID:axslaUWn0.net
……

ラフィエル「ではサターニャさん、おお邪魔しました」

ガヴリール「また学校でな」

サターニャ「ふん、また来るといいわ!」

サターニャ弟「………」ペコッ

ラフィエル「ふふ、今度は二人で遊びましょうね」ボソッ

サターニャ弟「………っ」ドキッ

ヴィーネ「うう、頭が痛い、何か重大な事を忘れてるような……」

ガヴリール「寝すぎだろ」

ラフィエル「ではでは、長話もあれですので、私はこれで」


サターニャ「ばいばーーい」フリフリ


………


サターニャ「あんた!ラフィエルに変なことされてない!?平気だった!?」ガシッ

サターニャ弟「う、うん!なにもされなかったよ!」

サターニャ「そっか、よかったぁ……」ホッ


サターニャ弟「ラフィエルさん、また会いたいなぁ……」ボソッ




153: 2017/03/27(月) 02:55:07.100 ID:A9Q8oPcja.net

引用: ガヴリール「サターニャの弟…?」