210: 2012/05/08(火) 00:44:47.15 ID:hDWzCtE60
前回:P「事務所で寝た振りして亜美と真美の反応を伺う」
ガチャ
千早「お早うございます」
P(お、千早か……どう出るかな)
千早「あら、プロデューサーしかいない……まだ、朝早いものね」
P「……zzz……」
千早「……寝てるのかしら?」
P「……むにゃむにゃ……」
千早「……」ジー
P「……う~ん、もう食べられないよぉ……」
千早「一体どんな夢を……まあ、なんでも、いいですけれど」
217: 2012/05/08(火) 00:50:44.08 ID:hDWzCtE60
千早「……疲れてるのかもしれないわね、寝かせておいてあげましょう」
P(ふむ、放置か……)
P(まあ、真面目な千早のことだしな。こうなることは、わかってたと言えばわかってた)
千早「……」ストン
P(……って、あれ?)
千早「……」ペラ
P(雑誌を読み始めたみたいだが……この位置は)
千早「……」チラ
P(床に座って、頭は俺が寝ているソファに……)
千早「……だ、大丈夫よね……寝ているんだもの」ドキドキ
226: 2012/05/08(火) 00:56:23.88 ID:hDWzCtE60
千早「……ぷ、ぷぷ…………」プルプル
P(何を読んでるんだろう?)
千早「……今週の、いぬまる……これは卑怯よ……」
P(……ああ、音無さんが置いていったジャンプか)
プルプル……
千早「いけない……あんまり動いたら、プロデューサーが起きちゃう」
P(……意外とお笑い好きなところがあるんだよな。沸点が異常に低いというのもあるが)
千早「ふぅ、ふぅ……でも、これは……ぷぷ」プルプル
P(……しかし、まあなんだ)
千早「はぁー……」ニンマリ
P(こんなにリラックスしてる千早を見たのは、随分久しぶりな気がするな)
232: 2012/05/08(火) 01:01:28.49 ID:hDWzCtE60
千早「~♪」シャカシャカ
P(今度はCDプレイヤーで音楽を聴き始めた……)
千早「……」チラ
P(時々頭が動いて、こっちを覗いているのがわかるな)
千早「……~♪」クル
P「……」
千早「……」シャカシャカ
千早「……本当に、寝てるのよね?」チラ
ススッ……
P(おや、近づいてきたのかな?)
ストン
P「!?」
P(頭を……俺の二の腕に乗せてきた……!?)
千早「~♪」
235: 2012/05/08(火) 01:06:08.12 ID:hDWzCtE60
~♪
千早「とーつぜんなシチュエーションど・お・しよぉ……♪」
P(千早のDo-Daiは至高……い、いやそうじゃなくて)
千早「……わたしのいいとこの・べ・よ♪」フンフン
P(……ちょこちょこと頭が動くのが、とても可愛らしい。顔は見れないが……)
千早「~♪」
P(顔……顔か。千早は今、どんな顔してるんだろう?)
千早「……ナデナデしてくれたよ~♪ ……なんて」
千早「……」チラ
P「……」
千早「私ったら……一人で何やってるのかしら。恥ずかしいわね……」カァア
P(くそ、見たい! でも寝たフリしてるから見れない!!)
242: 2012/05/08(火) 01:11:14.50 ID:hDWzCtE60
千早「……おほん。き、気を取り直して……コーヒーでも淹れましょう」スタ
P(……コーヒー?)
千早「……」スタスタ
P(そういえば、千早は最近よく俺にコーヒーを淹れてくれるようになってたな)
コポコポ……
千早「……えっと、プロデューサーの好みは……確か濃い目で……」ブツブツ
千早「あ、でもそれは……あの日がそういう気分だった、ってだけで……それじゃあ……」
コポコポ……
P(給湯室に行ってしまったから、何を喋ってるかわからないな……でも)
P(コーヒーの良い匂いが広がる、静かな事務所……)
P(ああ、落ち着くな……本当に寝てしまいそうだ)
千早「……」チラ
P「……zzz……」
千早「……ふふ。よく寝てるみたいね」
248: 2012/05/08(火) 01:17:14.69 ID:hDWzCtE60
千早「……~♪」フンフン
P「……!」ハッ
P(おっと、いかんいかん……本当にまどろんでしまっていた。千早は……)
千早「……目が覚めたら、コーヒーを飲ませてあげますからね?」
P(……もうナチュラルに、俺の腕を枕にして床に座ってる……)
千早「……」グリグリ
P(頭ぐりぐりしてきてる! ああ!!)
千早「……ふふ。また、褒めてくれるかしら?」ボソ
P(今すぐにでも褒めてあげたいよ!!!)
250: 2012/05/08(火) 01:22:07.59 ID:hDWzCtE60
千早「……普段は、照れくさくて、なかなか言えないけれど」
P(……ん?)
千早「こうやって、無防備に寝ているプロデューサーを見てると、こう思います」
P「……」
千早「……」
千早「……いつも、」
256: 2012/05/08(火) 01:27:36.82 ID:hDWzCtE60
千早「いつも、自分のことしか見えなくて、ごめんなさい」
千早「歌が歌が、って言ってばかりで……いつもわがままな私だけれど……」
千早「こんな私に優しくしてくれて……とても感謝してます」
P「……」
千早「……この気持ちを、今あえて言葉にするなら……」
P「……」
千早「……ありがとう、プロデューサー」
P(……千早)
千早「……なんて、感謝の気持ちすら、歌の歌詞に頼ってしまって……」
千早「しかも寝てるときにだなんて……相変わらず、こういうのは少し苦手だわ。だめね、私」
P(……十分だよ)
257: 2012/05/08(火) 01:32:42.25 ID:hDWzCtE60
千早「……」キョロキョロ
P(頭がモゾモゾ動いてる……何か探しているのか?)
千早「……あ。……あったわ、プロデューサーの眼鏡……」
P(ん? 俺の眼鏡?)
スチャ
千早「……」
千早「ふふ……眼鏡装備ちーちゃんですよ?」
P「」
258: 2012/05/08(火) 01:32:57.14 ID:TE/+Z/9EO
千早はかわいいなぁ
264: 2012/05/08(火) 01:38:21.97 ID:hDWzCtE60
千早「……」
千早「…………」
千早「///」
千早「い、今のはさすがに無いわね! うん、今のはナシよ、ナシ……」
P(音無さん!! 今の、撮りましたね!!?)
小鳥(バッチリですよ、プロデューサーさん!!)コソコソ
千早「もう、本当……らしくないわ、もう……」
小鳥(でも眼鏡を外さない千早ちゃん可愛い!!!)
P(ああ、この目で見たい!! ちくしょう!!!)
270: 2012/05/08(火) 01:43:20.69 ID:hDWzCtE60
千早「……」ジー
P(……もう)
千早「……これが、プロデューサーの目から見える世界なのね」
千早「なんだかクラクラするわ……ふふ」
P(ゴールしても、いいよね?)
千早「……でも、私に似合うかしら? 眼鏡なんて普段かけないから……」
P「とっても似合ってるよ、千早」
千早「え? そ、そうですか? またいつものお世辞じゃ……」
P「お世辞なんかじゃないさ、本当に可愛らしい」
千早「あ、ありがとうございます……」モジモジ
P「……」
千早「……」
千早「!!!???」
275: 2012/05/08(火) 01:49:05.25 ID:hDWzCtE60
千早「あ、ああ、あ……え!?」
P「おはよう、千早」
千早「あ、お早うございます……って、違くて!」
千早「ぷ、ぷぷプロデューサー!? え、いつから起きて……」
P「いつからだったか……ああ、千早が『お早うございます』って言って、事務所に入って来た頃からかな」
千早「もうそれ全部じゃないですか!!」
P「うん、まあそういう企画だしな!」
千早「~~!///」
ポコポコ
P「あ、いたた! なんで叩くんだよ~」
千早「知りません!」
281: 2012/05/08(火) 01:54:31.83 ID:hDWzCtE60
P「あ、でもコーヒー淹れてくれてるときは、本当に少しだけ寝てたよ」
千早「……」
P「……」
千早「……じゃあ」
P「ん?」
千早「あの……私がひとりで言っていたこと、全部、聞いてましたか?」
P「う~ん……もしかしたら聞きそびれちゃったかもしれないな。どの話だ?」
千早「……い、いいです。なんでもありません」
P「……」
千早「……」
P「……この気持ちを、今あえて言葉にするなら……」
千早「やめてください! もう!!」
289: 2012/05/08(火) 02:01:55.41 ID:hDWzCtE60
千早「もうっ……信じられません。なんでこういうこと……」
P「はは……でも、普段と違う千早はすっごく可愛かったぞ」
千早「……」ギロリ
P「ひっ、すみません!」
千早「……わ、私、ちょっと早いけどレッスンに行ってきます!」
P「ああ……あ、でも、千早?」
千早「……なんですか?」
P「……コーヒー、淹れてくれたんだろ? 是非飲みたいな」
千早「……そ、そんなの、自分で注げば……」
P「寝たふりしてる間、ずっと楽しみにしてたんだ。だから、頼むよ」
千早「……」
P「……」
千早「……もう、仕方ないですね……今回だけ、特別ですよ?」
千早編、終わり
290: 2012/05/08(火) 02:02:58.99 ID:hDWzCtE60
長くなってすまんです!
次は誰かなwktk
次は誰かなwktk
292: 2012/05/08(火) 02:03:15.12 ID:x+ondtLR0
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