1: 2019/05/28(火) 17:45:09.58 ID:NVC3yGLr0
りあむ(ぼ、ぼくが総選挙3位になっちゃうなんて……! そりゃ中間発表3位だったんだから可能性としてあったけどさ!)
りあむ(まさかそのまま突き抜けるとは思わなかったよ! ちょっと話題になっただけで、あとは目立たなくなると予想してたのに!)
りあむ「……」
りあむ(どうしよう……。総選挙お疲れさまパーティーに呼ばれたけど、参加したほうがいいのかな)
りあむ(しなきゃいけないよね、3位だもん。200人近くいるアイドルの中で上から3番目だもん)
りあむ(……3位……新人のぼくが……)
りあむ(何もしてない、まだまだこれからのぼくが……他のアイドルを差し置いて……)
りあむ(パーティーに出たとして、どんな顔すればいいの? 先輩たちは、ぼくを見てどんな顔をするんだろう?)
りあむ(……めっちゃやむ……)
藍子「りあむちゃん、どこにいるんだろう」
りあむ「!!」
りあむ(この声は、パッションアイドル5位の高森藍子ちゃん!)
まゆ「いませんねぇ」
りあむ(それに総合8位、キュートアイドル3位の佐久間まゆちゃん!?)
まゆ「パーティーの準備ができたし、みんなも揃ってるのに」
藍子「あとはりあむちゃんだけなのにね」
りあむ(あわわわ、人気アイドルの2人がぼくを探してる……! 出ていったほうがいいよね!?)
りあむ(でも怖いよぉ。ぼくなんかが3位になったから、きっと嫌々な気持ちで探してるに決まってるよぉ)
りあむ(『なんであいつが』とか『調子に乗るな』とか言いたいのを押し頃して、笑顔で接してもらうの辛いよ。やむ)
りあむ(まさかそのまま突き抜けるとは思わなかったよ! ちょっと話題になっただけで、あとは目立たなくなると予想してたのに!)
りあむ「……」
りあむ(どうしよう……。総選挙お疲れさまパーティーに呼ばれたけど、参加したほうがいいのかな)
りあむ(しなきゃいけないよね、3位だもん。200人近くいるアイドルの中で上から3番目だもん)
りあむ(……3位……新人のぼくが……)
りあむ(何もしてない、まだまだこれからのぼくが……他のアイドルを差し置いて……)
りあむ(パーティーに出たとして、どんな顔すればいいの? 先輩たちは、ぼくを見てどんな顔をするんだろう?)
りあむ(……めっちゃやむ……)
藍子「りあむちゃん、どこにいるんだろう」
りあむ「!!」
りあむ(この声は、パッションアイドル5位の高森藍子ちゃん!)
まゆ「いませんねぇ」
りあむ(それに総合8位、キュートアイドル3位の佐久間まゆちゃん!?)
まゆ「パーティーの準備ができたし、みんなも揃ってるのに」
藍子「あとはりあむちゃんだけなのにね」
りあむ(あわわわ、人気アイドルの2人がぼくを探してる……! 出ていったほうがいいよね!?)
りあむ(でも怖いよぉ。ぼくなんかが3位になったから、きっと嫌々な気持ちで探してるに決まってるよぉ)
りあむ(『なんであいつが』とか『調子に乗るな』とか言いたいのを押し頃して、笑顔で接してもらうの辛いよ。やむ)
2: 2019/05/28(火) 17:47:00.98 ID:NVC3yGLr0
藍子「ところでまゆちゃん。どこから食べる?」
まゆ「例の件のことですか?」
りあむ「……?」
藍子「うん」
まゆ「そうですねぇ、まだ決められないです。藍子ちゃんは?」
藍子「えへへ、実はもう決めてるの。すごく楽しみ」
りあむ(何の話をしてるんだろう。料理?)
藍子「あー、お腹すいたなぁ……」
藍子「早くりあむちゃん食べたい」
りあむ「!?」
まゆ「藍子ちゃん、ダメですよ。誰かに聞かれでもしたら」
藍子「誰もいないみたいだし、ちょっとくらいならいいんじゃないかな」
まゆ「……それもそうですね」
りあむ(き、気のせいだよね? 今、ぼくを食べるって……)
まゆ「りあむちゃん、お肉ついてますからねぇ。みんなで食べるとなると少しずつになっちゃいそうですけど」
りあむ「!?!?」
藍子「志希ちゃんのラボから大きな鍋を貸してもらったし、丸ごとコトコト煮込みたいよね」
りあむ「!?!?!?」
まゆ「どんな味がするんでしょうねぇ」ウフフ
りあむ(う……ウソだ……何かの間違いだ……!)ガタガタ
りあむ(あ、そっか! これは夢なんだよ! そもそもぼくが3位なんておかしな話だしね、早く覚めないかなぁ!)
まゆ「例の件のことですか?」
りあむ「……?」
藍子「うん」
まゆ「そうですねぇ、まだ決められないです。藍子ちゃんは?」
藍子「えへへ、実はもう決めてるの。すごく楽しみ」
りあむ(何の話をしてるんだろう。料理?)
藍子「あー、お腹すいたなぁ……」
藍子「早くりあむちゃん食べたい」
りあむ「!?」
まゆ「藍子ちゃん、ダメですよ。誰かに聞かれでもしたら」
藍子「誰もいないみたいだし、ちょっとくらいならいいんじゃないかな」
まゆ「……それもそうですね」
りあむ(き、気のせいだよね? 今、ぼくを食べるって……)
まゆ「りあむちゃん、お肉ついてますからねぇ。みんなで食べるとなると少しずつになっちゃいそうですけど」
りあむ「!?!?」
藍子「志希ちゃんのラボから大きな鍋を貸してもらったし、丸ごとコトコト煮込みたいよね」
りあむ「!?!?!?」
まゆ「どんな味がするんでしょうねぇ」ウフフ
りあむ(う……ウソだ……何かの間違いだ……!)ガタガタ
りあむ(あ、そっか! これは夢なんだよ! そもそもぼくが3位なんておかしな話だしね、早く覚めないかなぁ!)
3: 2019/05/28(火) 17:48:59.70 ID:NVC3yGLr0
カタンッ
りあむ(げっ、しまった! スマホが落っこちた!)
まゆ「今のは?」
藍子「女子トイレのほうから聞こえたね」
まゆ「……もしかして、りあむちゃんが……?」
藍子「だとしたら私たちの話を」
りあむ(あばばばばば)
まゆ「りあむちゃん、いるんですかぁ?」
りあむ(近づいてくる!!)
藍子「個室の中かな」
まゆ「一部屋ずつ開けてみましょうか」
ガチャ
りあむ(ひっ! マズい、このままじゃ見つかる! そして食べられる!)
まゆ「いませんね」
藍子「次、私が開けるね」
ガチャ
りあむ(怖い怖い怖いどうしようどうしよう!!)ガタガタプルプル
まゆ「ここにもいません。さっきの音、気のせいだったんでしょうか」
藍子「もう一部屋あるよ」
りあむ(ど、どうして!? どうしてぼくを食べるの!? 何でなの!?)
りあむ(はっ! もしかして、ぼくみたいな新人が一気に持ち上げられて、3位になっちゃったから……! 他のアイドルの努力を蹴飛ばすようなことしちゃったから……!)
4: 2019/05/28(火) 17:52:43.96 ID:NVC3yGLr0
まゆ「りあむちゃん」
藍子「ここにいるの?」
りあむ(それに激怒して、アイドル全員で『あいつ食べちまおうぜ』って話に……!?)
りあむ(……さすがにそれは……)
バンッ
りあむ「うおおおおおおお!!」
まゆ・藍子「!?」
りあむ(あんまりだ!! 人のすることじゃない、狂ってるよ!!)
りあむ(このまま逃げよう! 全力で走って事務所を出て、それから……)
志希「あー、りあむちゃん発見♪」
りあむ(え?)
文香「ようやく見つけましたね……」
ナターリア「探したんダヨ?」
りあむ(ひえええ! 一ノ瀬志希ちゃん鷺沢文香ちゃんナターリアちゃん! 本物だー!)
りあむ(……待てよ? さっきまゆちゃんと藍子ちゃんが話してたことが本当なら、この3人も……!?)
まゆ「見つけた!」
藍子「逃がさない!」
りあむ(しまった、後ろから追手が!!)
ナターリア「2人とも、そんなに慌ててどうシタ?」
まゆ「りあむちゃんに例の話を聞かれてしまったんです」
文香「……ほう……」
志希「なるほどねぇ」
りあむ(目の色が変わった!?)
藍子「ここにいるの?」
りあむ(それに激怒して、アイドル全員で『あいつ食べちまおうぜ』って話に……!?)
りあむ(……さすがにそれは……)
バンッ
りあむ「うおおおおおおお!!」
まゆ・藍子「!?」
りあむ(あんまりだ!! 人のすることじゃない、狂ってるよ!!)
りあむ(このまま逃げよう! 全力で走って事務所を出て、それから……)
志希「あー、りあむちゃん発見♪」
りあむ(え?)
文香「ようやく見つけましたね……」
ナターリア「探したんダヨ?」
りあむ(ひえええ! 一ノ瀬志希ちゃん鷺沢文香ちゃんナターリアちゃん! 本物だー!)
りあむ(……待てよ? さっきまゆちゃんと藍子ちゃんが話してたことが本当なら、この3人も……!?)
まゆ「見つけた!」
藍子「逃がさない!」
りあむ(しまった、後ろから追手が!!)
ナターリア「2人とも、そんなに慌ててどうシタ?」
まゆ「りあむちゃんに例の話を聞かれてしまったんです」
文香「……ほう……」
志希「なるほどねぇ」
りあむ(目の色が変わった!?)
5: 2019/05/28(火) 17:54:47.85 ID:NVC3yGLr0
ナターリア「リアム、何もしないカラじっとしてるヨ。何もしないカラ」
りあむ「する気満々じゃんか!! そのロープどっから出したのさ!?」
志希「それ」ギュッ
文香「隙あり」ギュッ
りあむ「あっ! くそう、ナターリアちゃんは囮か!」
ナターリア「ふっふっふ、ダマされたナ」
りあむ「ちくしょーはなせぇー!」
志希「それはできないなー」
文香「大切な食べ物ですから……」
りあむ「!!」
りあむ「や、やっぱりそうなの!? 冗談じゃなくて、ぼくみんなに食べられちゃうの!?」
まゆ「うふふふ」
ナターリア「休憩ルームにいけばわかるヨ」
りあむ「やだやだやだぁ!! やんでばっかの人生だけど、まだ生きてたいよぉー!!」
~~~~~~
志希「みんなー、捕まえてきたよー」
雪美「ほんとだ……」
楓「どこに隠れてたんですか?」
藍子「女子トイレです」
忍「いかにも、りあむさんが潜みそうな場所だね」
りあむ「する気満々じゃんか!! そのロープどっから出したのさ!?」
志希「それ」ギュッ
文香「隙あり」ギュッ
りあむ「あっ! くそう、ナターリアちゃんは囮か!」
ナターリア「ふっふっふ、ダマされたナ」
りあむ「ちくしょーはなせぇー!」
志希「それはできないなー」
文香「大切な食べ物ですから……」
りあむ「!!」
りあむ「や、やっぱりそうなの!? 冗談じゃなくて、ぼくみんなに食べられちゃうの!?」
まゆ「うふふふ」
ナターリア「休憩ルームにいけばわかるヨ」
りあむ「やだやだやだぁ!! やんでばっかの人生だけど、まだ生きてたいよぉー!!」
~~~~~~
志希「みんなー、捕まえてきたよー」
雪美「ほんとだ……」
楓「どこに隠れてたんですか?」
藍子「女子トイレです」
忍「いかにも、りあむさんが潜みそうな場所だね」
6: 2019/05/28(火) 17:57:24.69 ID:NVC3yGLr0
こずえ「ごちそうだー……」
智絵里「美味しそう」
梨沙「はやく食べたいわ」ペロリ
りあむ「うわーん!! ぼくなんか食べてもお腹壊すだけだよぉー!!」
文香「鍋の用意は、できていますか……?」
加蓮「もちろん。ほら、ぐつぐつ煮えてるでしょ」
りあむ(こっ、これが大きな鍋!? ぼくなんか余裕で入れそうなサイズじゃんか!!)
りあむ「ねえ、マジのマジでぼくを食べるの!?」
梨沙「うん」
りあむ「なんでさ!? どうしてこんな仕打ちをするの!?」
未央「ふふふ、どこを食べようかなー。太ももにしようかなー」
まゆ「未央ちゃんが一番最初に食べてくださいね。シンデレラガールなんですから」
未央「ありがとう!」
七海「七海はお魚を主に食べるのれ、ちょっとだけでいいれす」
智絵里「わたし、耳たぶを食べてみたい……」
藍子「私はおっOいがいいな」
りあむ「話に花を咲かせないでくれる!? 誰でもいいから質問に答えてよう!」
りあむ「まあ、大体わかってるけどね! みんな怒ってるんでしょ? ド新人のぼくが、先輩たちを抜いて3位になっちゃったことを!」
加蓮・まゆ「……」
りあむ「たくさん、たくさんしてきた努力は何だったのかって。こんな奴が3位だなんてバカみたいだって。そう思ってるんでしょ?」
りあむ「ぼくが憎いんだ! だからこんなこと!」
未央・志希「……」
加蓮「どうする?」
忍「ちょっと早いけど、もうバラしちゃおう」
楓「そうですね。可哀想ですし」
りあむ(解体(バラす)!?)
智絵里「美味しそう」
梨沙「はやく食べたいわ」ペロリ
りあむ「うわーん!! ぼくなんか食べてもお腹壊すだけだよぉー!!」
文香「鍋の用意は、できていますか……?」
加蓮「もちろん。ほら、ぐつぐつ煮えてるでしょ」
りあむ(こっ、これが大きな鍋!? ぼくなんか余裕で入れそうなサイズじゃんか!!)
りあむ「ねえ、マジのマジでぼくを食べるの!?」
梨沙「うん」
りあむ「なんでさ!? どうしてこんな仕打ちをするの!?」
未央「ふふふ、どこを食べようかなー。太ももにしようかなー」
まゆ「未央ちゃんが一番最初に食べてくださいね。シンデレラガールなんですから」
未央「ありがとう!」
七海「七海はお魚を主に食べるのれ、ちょっとだけでいいれす」
智絵里「わたし、耳たぶを食べてみたい……」
藍子「私はおっOいがいいな」
りあむ「話に花を咲かせないでくれる!? 誰でもいいから質問に答えてよう!」
りあむ「まあ、大体わかってるけどね! みんな怒ってるんでしょ? ド新人のぼくが、先輩たちを抜いて3位になっちゃったことを!」
加蓮・まゆ「……」
りあむ「たくさん、たくさんしてきた努力は何だったのかって。こんな奴が3位だなんてバカみたいだって。そう思ってるんでしょ?」
りあむ「ぼくが憎いんだ! だからこんなこと!」
未央・志希「……」
加蓮「どうする?」
忍「ちょっと早いけど、もうバラしちゃおう」
楓「そうですね。可哀想ですし」
りあむ(解体(バラす)!?)
7: 2019/05/28(火) 18:04:08.02 ID:NVC3yGLr0
りあむ(はは、口も利きたくないって感じか。終わった……短い人生だったな)
りあむ(……せめてもうちょっと、アイドルを頑張ってみたかったかも……)
加蓮「りあむ」
りあむ「いいよ、もう諦めたから。煮るなり焼くなり好きにしてよ」
ギュッ
加蓮「ごめんね、冗談なの」
りあむ「えっ?」
りあむ「……は?」
加蓮「冗談だよ、りあむを食べるっての」
りあむ「……」
七海「やりすぎたみたいれす」
藍子「ドッキリとしては大成功だけど……罪悪感が湧いちゃうね」
りあむ「ドッキリ? えっ、待って! これってドッキリだったの!?」
未央「そうだよ。しきにゃんが発案したんだ」
志希「こんな子供だまし、本気で信じるとは思わなかったけど♪」
りあむ(……冷静になって考えてみたら、確かに子供だましだ。なんで怯えてたんだよ、ぼく)
りあむ(いや、原因はアイドルの演技力だ!! マジで食べそうな雰囲気だったもん!! 目に影を落として舌なめずりしてたもん!! めちゃくちゃ怖かったし!!)
りあむ「あの……なんで……」
志希「ん?」
りあむ「なんで、こんなことしたの?」
志希「それはねー」
加蓮「とって食わないよ、ってことが言いたかったの」
りあむ「え……」
加蓮「りあむさ。さっき自分でも言ってたけど、『努力も何もしてない新人のぼくが3位だなんて! 先輩アイドルに憎まれる!』」
加蓮「って思ってるんだよね」
りあむ「……」
りあむ(……せめてもうちょっと、アイドルを頑張ってみたかったかも……)
加蓮「りあむ」
りあむ「いいよ、もう諦めたから。煮るなり焼くなり好きにしてよ」
ギュッ
加蓮「ごめんね、冗談なの」
りあむ「えっ?」
りあむ「……は?」
加蓮「冗談だよ、りあむを食べるっての」
りあむ「……」
七海「やりすぎたみたいれす」
藍子「ドッキリとしては大成功だけど……罪悪感が湧いちゃうね」
りあむ「ドッキリ? えっ、待って! これってドッキリだったの!?」
未央「そうだよ。しきにゃんが発案したんだ」
志希「こんな子供だまし、本気で信じるとは思わなかったけど♪」
りあむ(……冷静になって考えてみたら、確かに子供だましだ。なんで怯えてたんだよ、ぼく)
りあむ(いや、原因はアイドルの演技力だ!! マジで食べそうな雰囲気だったもん!! 目に影を落として舌なめずりしてたもん!! めちゃくちゃ怖かったし!!)
りあむ「あの……なんで……」
志希「ん?」
りあむ「なんで、こんなことしたの?」
志希「それはねー」
加蓮「とって食わないよ、ってことが言いたかったの」
りあむ「え……」
加蓮「りあむさ。さっき自分でも言ってたけど、『努力も何もしてない新人のぼくが3位だなんて! 先輩アイドルに憎まれる!』」
加蓮「って思ってるんだよね」
りあむ「……」
8: 2019/05/28(火) 18:09:19.86 ID:NVC3yGLr0
楓「嫌がらせされる、と思ってたんですか?」
りあむ「だってそうでしょ!? ぼくは話題だけで3位になったんだもん! レッスンもお仕事もまだほとんどやってないし、こんな奴がトップスリーにいちゃいけないよ!」
まゆ「確かに、りあむちゃんはこれからのアイドルですから。まゆたちも3位になるとは思ってもみなかったです」
りあむ「だよね!?」
まゆ「それでも、まゆたちはりあむちゃんのこと嫌ったりしませんよ」
りあむ「ど、どうして!」
加蓮「嫌って何になるの? どれだけ人を妬んだって、そこから生まれるものなんて何にもないじゃん」
りあむ「……」
藍子「当然、悔しさはあるよ。新人のアイドルの娘に負けちゃったのかーって」
藍子「でも、そこから『りあむちゃんが憎い!』って考えるか、『悔しい! 次は1位になるため頑張ろう!』って考えるか、どっちがプラスになるかって言ったら、私は後者だと思うんだ」
梨沙「バネにできるしね」
藍子「うん! だから私たちは、りあむちゃんに『3位おめでとう』って言いたい。悔しい気持ちは一旦置いといて、アイドル仲間をいっぱい祝福するよ!」
りあむ「……うぇっ……」
りあむ「ぐすっ……ひっく……!」ポロポロ
こずえ「りあむ……ないてる……」
りあむ「だってっ……だってぇっ……!」グスッ
雪美「ハンカチ、どうぞ……」スッ
りあむ「ありがとう、佐城雪美ちゃん……」
雪美「私のこと、知ってるの……?」
りあむ「当たり前じゃん……アイドルの情報は全て頭に入ってるよ……」
りあむ「っていうかさ、どんだけ良い人たちなの……? その優しさが胸に染みるよ……!」
楓「褒めてもダジャレしか出ませんよ」フフッ
忍「それは楓さん限定な気が……」
りあむ「だってそうでしょ!? ぼくは話題だけで3位になったんだもん! レッスンもお仕事もまだほとんどやってないし、こんな奴がトップスリーにいちゃいけないよ!」
まゆ「確かに、りあむちゃんはこれからのアイドルですから。まゆたちも3位になるとは思ってもみなかったです」
りあむ「だよね!?」
まゆ「それでも、まゆたちはりあむちゃんのこと嫌ったりしませんよ」
りあむ「ど、どうして!」
加蓮「嫌って何になるの? どれだけ人を妬んだって、そこから生まれるものなんて何にもないじゃん」
りあむ「……」
藍子「当然、悔しさはあるよ。新人のアイドルの娘に負けちゃったのかーって」
藍子「でも、そこから『りあむちゃんが憎い!』って考えるか、『悔しい! 次は1位になるため頑張ろう!』って考えるか、どっちがプラスになるかって言ったら、私は後者だと思うんだ」
梨沙「バネにできるしね」
藍子「うん! だから私たちは、りあむちゃんに『3位おめでとう』って言いたい。悔しい気持ちは一旦置いといて、アイドル仲間をいっぱい祝福するよ!」
りあむ「……うぇっ……」
りあむ「ぐすっ……ひっく……!」ポロポロ
こずえ「りあむ……ないてる……」
りあむ「だってっ……だってぇっ……!」グスッ
雪美「ハンカチ、どうぞ……」スッ
りあむ「ありがとう、佐城雪美ちゃん……」
雪美「私のこと、知ってるの……?」
りあむ「当たり前じゃん……アイドルの情報は全て頭に入ってるよ……」
りあむ「っていうかさ、どんだけ良い人たちなの……? その優しさが胸に染みるよ……!」
楓「褒めてもダジャレしか出ませんよ」フフッ
忍「それは楓さん限定な気が……」
9: 2019/05/28(火) 18:20:28.65 ID:NVC3yGLr0
未央「はい、りあむ」スッ
りあむ「え?」
未央「そこに並んでる料理から、1つずつお皿に乗っけてきたんだ。一緒にパーティー参加しよ?」
りあむ「あ……ありがとう……! あと1位おめでとう、本田未央ちゃんっ!」
未央「えへへ、ありがとう」
七海「りあむさん、元気出ましたか?」
りあむ「うんっ! おかげさまで気持ちの切り替えができたよっ!」
文香「その言葉を聞いて、安心しました……」
藍子「しがらみが解けたってことでいいんだよね?」
ナターリア「だナ! お疲れサマパーティー始められるヨ!」
まゆ「そういえば、他のアイドルは? もう集まってるかと」
文香「お仕事が長引いているらしいです……プロデューサーさんも、少しだけ遅れてくるとか。まずは、ここにいる皆さんだけで乾杯を……」
りあむ「いやー! でも本当によかった! みんなにそう言ってもらえて! これで心置きなく来年1位になれる!」
加蓮「……え?」
りあむ「だってぼく3位だよ!? 先輩アイドルをごぼう抜きして3位! 前代未聞だよね!」
りあむ「努力してないのに3位だからさ! いっぱい努力して本物の尊いアイドルになれれば、もっと票が集まるんじゃないかな!? つまり来年は1位だよっ!」
加蓮・文香・志希「……」
未央「あー、待ってりあむ。それは…」
りあむ「えへへへ、オタクたちの指示をたくさん集めなきゃ♪ 手始めにSNSでセクシーな画像アップしよう。めちゃくちゃチョロいオタクたちだから簡単に食いつくよね♪」
りあむ「このおっきい乳も使えるよ、ぼくの武器として! 乳が無い人と比べたら確実に有利だよ!」
藍子・智絵里・忍「……」
七海・梨沙・楓「……」
りあむ「先輩たち、恨みっこなしだからね? ぼくが1位になったら今日みたいにお祝いしてね」
りあむ「またドッキリとか勘弁だよ! サプライズなら嬉しいけどさ!」
りあむ「え?」
未央「そこに並んでる料理から、1つずつお皿に乗っけてきたんだ。一緒にパーティー参加しよ?」
りあむ「あ……ありがとう……! あと1位おめでとう、本田未央ちゃんっ!」
未央「えへへ、ありがとう」
七海「りあむさん、元気出ましたか?」
りあむ「うんっ! おかげさまで気持ちの切り替えができたよっ!」
文香「その言葉を聞いて、安心しました……」
藍子「しがらみが解けたってことでいいんだよね?」
ナターリア「だナ! お疲れサマパーティー始められるヨ!」
まゆ「そういえば、他のアイドルは? もう集まってるかと」
文香「お仕事が長引いているらしいです……プロデューサーさんも、少しだけ遅れてくるとか。まずは、ここにいる皆さんだけで乾杯を……」
りあむ「いやー! でも本当によかった! みんなにそう言ってもらえて! これで心置きなく来年1位になれる!」
加蓮「……え?」
りあむ「だってぼく3位だよ!? 先輩アイドルをごぼう抜きして3位! 前代未聞だよね!」
りあむ「努力してないのに3位だからさ! いっぱい努力して本物の尊いアイドルになれれば、もっと票が集まるんじゃないかな!? つまり来年は1位だよっ!」
加蓮・文香・志希「……」
未央「あー、待ってりあむ。それは…」
りあむ「えへへへ、オタクたちの指示をたくさん集めなきゃ♪ 手始めにSNSでセクシーな画像アップしよう。めちゃくちゃチョロいオタクたちだから簡単に食いつくよね♪」
りあむ「このおっきい乳も使えるよ、ぼくの武器として! 乳が無い人と比べたら確実に有利だよ!」
藍子・智絵里・忍「……」
七海・梨沙・楓「……」
りあむ「先輩たち、恨みっこなしだからね? ぼくが1位になったら今日みたいにお祝いしてね」
りあむ「またドッキリとか勘弁だよ! サプライズなら嬉しいけどさ!」
10: 2019/05/28(火) 18:24:25.55 ID:NVC3yGLr0
未央「りあむ! ストップストップ!」
りあむ「あ、そうだ! 未央ちゃん、ぼくにもニックネームつけてよ! 可愛いのがいいな!」
未央「うん、つけるよ! その前にまず今の言葉、撤回しよう!?」
りあむ「へ? なんで……」
りあむ「!!」ゾクッ
りあむ(な、なんか急に寒気が)
加蓮「りあむ」
りあむ「?」
加蓮「あんたやっぱりメインディッシュね!」ニコッ
りあむ「えっ」
文香「味つけは、任せてください……」グッ
七海「七海は切り分け担当れす!」シャキン
りあむ「え? え? み、みんなどうして怒ってるの?」
ガシッ
まゆ「さあ、りあむちゃん! 大人しくしてください!」グイグイ
智絵里「美味しく食べますから」グイグイ
りあむ「ちょっとちょっとちょっと!! なんで引きずるの!! なんで鍋に近づけるのさ!!」
藍子「自分の胸に聞いてみればいいんじゃないかな。その無駄に大きなおっOいに手を当てて」
りあむ「!?」
志希「みんなー、お湯が沸騰したよー」
加蓮「よっしゃ! 縄で縛ろう!」
りあむ「やめてえええっ! どうしてこんなに攻撃的なんだようっ!」
忍「準備オッケー!」
楓「吊り上げてください」
志希「ラジャー! スイッチオン!」ポチッ
りあむ「あ、そうだ! 未央ちゃん、ぼくにもニックネームつけてよ! 可愛いのがいいな!」
未央「うん、つけるよ! その前にまず今の言葉、撤回しよう!?」
りあむ「へ? なんで……」
りあむ「!!」ゾクッ
りあむ(な、なんか急に寒気が)
加蓮「りあむ」
りあむ「?」
加蓮「あんたやっぱりメインディッシュね!」ニコッ
りあむ「えっ」
文香「味つけは、任せてください……」グッ
七海「七海は切り分け担当れす!」シャキン
りあむ「え? え? み、みんなどうして怒ってるの?」
ガシッ
まゆ「さあ、りあむちゃん! 大人しくしてください!」グイグイ
智絵里「美味しく食べますから」グイグイ
りあむ「ちょっとちょっとちょっと!! なんで引きずるの!! なんで鍋に近づけるのさ!!」
藍子「自分の胸に聞いてみればいいんじゃないかな。その無駄に大きなおっOいに手を当てて」
りあむ「!?」
志希「みんなー、お湯が沸騰したよー」
加蓮「よっしゃ! 縄で縛ろう!」
りあむ「やめてえええっ! どうしてこんなに攻撃的なんだようっ!」
忍「準備オッケー!」
楓「吊り上げてください」
志希「ラジャー! スイッチオン!」ポチッ
11: 2019/05/28(火) 18:28:25.15 ID:NVC3yGLr0
ウィーン
りあむ「ぎゃあーーーっ!! ぼく浮いてる!! 大がかりな仕掛けで浮いてるーーー!!」
梨沙「そのまま鍋の上にセッティングして、ドボンよ!」
りあむ「人でなしーーー!! あの温もりは嘘だったのかーーー!! 人間不信になるぞーーー!!」
未央「いやいや、りあむが悪いよ!? 謝ろう!」
りあむ「謝るって誰に!!」
未央「みんなにだよ! あんなこと言っちゃってごめんなさいって!」
りあむ「な、なんかよくわかんないけど、ごめんなさいっ!!」
まゆ「よくわかってないのに謝られても」
未央「確かにそうだ」
りあむ「どうすればいいのさ!? わーん、すぐ下に鍋があるよーーー!! ぐつぐつ煮えたぎってるよーーー!!」
ナターリア「なんか向こう、騒がしいナ」モグモグ
雪美「ねえ……それ、美味しい……?」
ナターリア「美味しいヨ! 好物ってほどじゃないケド!」
こずえ「こずえも、たべよー……」モフモフ
りあむ「誰か助けてええええええ!!」
ガチャ
P「みんな、もう始めてるか?」
りあむ「あ、Pサマ!! 助けて!!」
P「な……なにやってるんだ……?」
12: 2019/05/28(火) 18:30:49.68 ID:NVC3yGLr0
~~~~~~
P「それはりあむが悪いな」
りあむ「うう……わざとじゃなかったとはいえ、気に障ること言っちゃってごめんなさい……」
まゆ「わかってもらえれば」
文香「できるなら、ファンの皆さんにも謝罪をしてほしいのですが……」
りあむ「チョロいもんはチョロいじゃん」ボソッ
加蓮「あ?」
りあむ「ひっ! ごめんなさい!」
P「まあまあ、めでたい時なんだから喧嘩はよそう」
りあむ「そうだよ! っていうか本気でぼくを煮込もうとするなんて、正気じゃないよ!」
志希「本気なわけないじゃん。あれ温泉レベルの湯加減だから」
りあむ「温泉!?」
梨沙「当然よ。人を食べるわけないでしょ」
りあむ「そ、そっか……よかったよ。この事務所のアイドル、実はヤバい人たちの集まりかと」
志希「ある界隈にはヤバい事務所がいくつかあるけどね」
りあむ「へ?」
志希「こっちの話♪」
P「とにかく、りあむに対してのドッキリは終わったんだよな。みんな仲良くパーティーを始めようじゃないか」
藍子「そうですね」
りあむ「……ぼく、帰りたいんだけど……」
未央「大丈夫だよりあむ。もう怖いことしないって」
七海「楽しい時間を共有しましょう」ニコッ
りあむ「ほ、ほんとに……? みんな、ぼくをいじめない?」
楓「むしろ、当初の予定通りお祝いしますよ」
智絵里「はいっ」ニコッ
りあむ「それだったら、参加しようかな……えへへ……」
13: 2019/05/28(火) 18:34:04.91 ID:NVC3yGLr0
ガチャ
あかり「あっ、りあむさん!」
りあむ「あかりちゃんとあきらちゃん! お仕事終わったんだね!」
あかり「総選挙3位、おめでとうございますー!」ギュッ
りあむ「ありがとうっ!」
あきら「#新人アイドルの快挙 デスね。おめでとうございます。仕事で遅れたんデスけど、まだパーティーやってますか?」
りあむ「うん、まだまだこれからだよ!」
加蓮「あっ、2人共パーティーに間に合ったんだ!」
あきら「加蓮サン、総選挙2位おめでとうございます」
あかり「おめでとうございますっ!」
加蓮「ありがとう」
りあむ「……」
あかり「あれ? りあむさん、どうして私たちの後ろに隠れるんご?」
りあむ「いや……」
りあむ(加蓮ちゃんとは気が合わないような気がするんだよね。なんとなくだけど)
加蓮「あはは、たぶんさっきのドッキリのせいかも」
あきら「ドッキリ?」
加蓮「実はこういうことがあってさ」
りあむ(……上手く接していけるのかな……不安すぎてやむ……)
おわり
14: 2019/05/28(火) 18:35:43.75 ID:NVC3yGLr0
遅くなったけど、未央1位おめでとう
まさかのりあむが3位ということで書きました
加蓮との絡みがどうなるか、公式でのやりとりが楽しみです
まさかのりあむが3位ということで書きました
加蓮との絡みがどうなるか、公式でのやりとりが楽しみです
15: 2019/05/28(火) 19:53:03.57 ID:/u/571Pko
おつー
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります