1: 2016/02/25(木) 23:52:11.60 ID:Sl/q9y9fO


シリーズ:提督「安価でみんなと遊ぶ」シリーズ 

最初から:提督「安価でみんなと遊ぶ」【1】
前回:提督「安価でいっそうみんなと遊ぶ」【10】

―魔王城―

提督「よくここまで来たな、金剛勇者よ」

金剛「魔王提督ー。アナタに会うためにここまできたデース」

提督「俺も待ち遠しかったぞ、この時を」

金剛「魔王提督も待っててくれたんですネー!」

提督「だが、ここまで来たお前の技量をここで失わせるには惜しい」

金剛「?」

提督「そこで提案だ。勇者金剛よ、俺と組まないか。その暁には世界の半分をくれてやろう」

金剛「組む、ですカー?」

提督「ああ、そうだ」

金剛「それだけでは首を縦に振れませんネー」


艦隊これくしょん -艦これ- おねがい!鎮守府目安箱 1 (電撃コミックスNEXT)

2: 2016/02/25(木) 23:52:48.04 ID:Sl/q9y9fO
提督「クックック、いいだろう。ならば他に何を欲す?」

金剛「そちらが提案したことデース。考えるのはそちらですヨー?」

提督「ふっ、交渉がうまいやつだ。ならば、一つだけ何でも言うことを聞こう」

金剛「それは本当ですネー?」

提督「ああ」

金剛「言質はとったデース! 魔王提督!」

提督「ふっ、なんだ勇者金剛」

金剛「結婚してくだサーイ!」

提督「!?」

3: 2016/02/25(木) 23:53:18.66 ID:Sl/q9y9fO
金剛「さっき言いましたよネー。何でも言うことを聞くと」

提督「い、言ったが……お前と俺は敵だぞ!?」

金剛「それが燃えマース!」

提督「勇者としての使命はどうした!」

金剛「貴方に会った時から気にしないことにしたデース!」

提督「ダメだろそれ!」

金剛「諦めて婿になりまショー!」

提督「嫌だ! 俺はまだ結婚せんぞ!」

金剛「だったらいうことを聞かせるまでデース!」ジャキン

提督「絶対に負けんぞ勇者!」シャキン


暁「……え、私は世界の半分をもらってもいいの?」

4: 2016/02/25(木) 23:53:45.15 ID:Sl/q9y9fO
~~~~~~~~

金剛「……シット! あと数秒遅く起きれば結婚まで漕ぎつけられましター!」

金剛「もしかしたら続きが見れるかもしれまセン。早く寝るデース!」

<ヤセンダー ウオオオオオオ ドーンドーン

<ナカチャンダヨー カンタイノアイドルダヨー

金剛「……」イラッ

ゴソゴソ

榛名「ん……金剛お姉さま……? どこへ行くのですか……?」

金剛「ちょっと魔王退治に行ってきマース」

榛名「魔王、ですか?」

金剛「睡眠を邪魔をする魔王デース」

榛名「? はあ、がんばってください」

バタン

6: 2016/02/25(木) 23:55:01.68 ID:Sl/q9y9fO
―執務室―

提督「なんか川内と那珂ちゃんがドックに入ってたんだけど」

霞「勇者に退治されたらしいわよ」

提督「またユニークな言い訳してるなぁ」

霞「ま、あんたも体調気をつけなさいね」

提督「お、珍しく優しいじゃないか」

霞「だって、そのチョコの量……」

提督「これで全部じゃないんだぞ……」

霞「……頑張りなさい」

バタン

提督「秘書官に似合わない優しい瞳を向けられてしまった」

下2

8: 2016/02/25(木) 23:56:09.03 ID:q5X/Xq3PO
朝潮とスキーをする

12: 2016/02/27(土) 00:02:29.08 ID:tkjXpsgVO
―スキー場―

提督「スキーは実は簡単だ」

朝潮「はい!」

提督「滑れない、という人は心に恐怖心があるか、そもそも滑り方が間違っているかのいずれかだ」

朝潮「そうなんですか?」

提督「多分」

朝潮「はあ……」

提督「真実などどうでもいい。どうせ来たのなら、共に中級者コースを滑れるようになるくらいまでなりたいと思ってな」

朝潮「はい、司令官のために頑張ります!」

提督「ちょっと違うな。あくまでもスキーは楽しむために来たんだ。そんな心構えじゃ楽しく滑れないぞ」

朝潮「あ……そうですね、すみません」

提督「謝ることはない。さあ、今よりゲレンデへレッツゴーだ!」

13: 2016/02/27(土) 00:02:55.18 ID:tkjXpsgVO
~数時間後~

ズザァ

朝潮「司令官! 中級者コースすごく楽しいですね!」

提督「お、おう」

提督(え、朝潮上達早すぎない?)

朝潮「もう一回行きましょう!」

提督「うむ」

提督(楽しそうで何よりではあるが……いや、楽しいからいいのか。うん、朝潮のこんな姿を見るのは珍しいしな)

朝潮「司令官、何か考え事ですか?」

提督「いや、なんでもないさ。じゃあ、また一緒に行こうか!」

朝潮「はい!」

14: 2016/02/27(土) 00:03:24.27 ID:tkjXpsgVO
~さらに数時間後~

提督「ふう~……年甲斐もなく遊んでしまった」

朝潮「そうですねー……はっ」

提督「ん、どうした?」

朝潮「あの、す、すみません。引っ張りまわすようなことをしてしまって……」

提督「なんだよ、今更だな」

朝潮「そうですよね……」

提督「別に謝る必要もないって。俺が楽しいことが好きなことは知ってるだろ」

朝潮「はい」

提督「なら、問題ないだろ。むしろ次来た時も存分に連れまわしてくれ」

朝潮「……ふふ、はい、わかりました」

提督「さーて、明日は筋肉痛かなー」

朝潮「えっ、司令官って筋肉痛になるんですか」

提督「朝潮、それが今日一日で吐いたセリフの中で一番失礼な言葉だぞ」

15: 2016/02/27(土) 00:03:54.31 ID:tkjXpsgVO
―執務室―

提督「ちょっと真面目なのがたまにキズ。しかし融通が利かないわけでもない」

提督「そして遊んでいると自然と出る笑顔は素敵なものだ。朝潮評」

下2

17: 2016/02/27(土) 00:07:01.54 ID:BbLpu4uV0
山城、扶桑、陸奥と麻雀で遊ぶ

18: 2016/02/28(日) 00:35:08.10 ID:U0p/lIyoO
―提督私室―

提督「……」ジャラ

扶桑「……」カタッ

山城「……」トン

陸奥「……ちょっと待って、急に麻雀なんてどうしたのよ」

提督「いやー、久しぶりにしたくなってな。そういうの無いか?」

陸奥「なくは……ないけども」

山城「今日こそ姉さまにいいところを見せます……!」

扶桑「改二になってから運も少しは上がりましたから。今度は戦えます!」

陸奥「私は一切変わってないんだけどねぇ」

提督「運を覆す実力を発揮すればいけるだろう」

陸奥「簡単に言わないでちょうだい」

19: 2016/02/28(日) 00:35:38.06 ID:U0p/lIyoO
~~~~~~~~

提督「っと、これだ」トン

陸奥「それロン」

提督「しまった……壁は確認したんだけどな」

陸奥「それはブラフよ」

提督「知らんうちにうまくなったな……まあ、南二局で初上がりではあるが」

陸奥「い、いいじゃない」

扶桑「そうですよ。私はいまだに提督からロン上がり出来ませんし……」

山城「私はむしろされる方なんですけど……不幸だわ……」

提督「山城は単純に実力不足だからな。牌が透けて見えるようだ」

山城「運がまだ低いのかしら……」

提督「それ言ったら陸奥の方が低いんだが」

山城「そうだった……不幸だわ……」

扶桑「お、落ち込ませないでください提督」

提督「すまん、つい面白くて」

20: 2016/02/28(日) 00:36:07.64 ID:U0p/lIyoO
~~~~~~~~

提督「ツモ。役牌三色同順ドラ1。2000オール」

山城「ハコ割れしました……」

陸奥「えっと、今回のルールではこれで終わりね」

扶桑「山城、大丈夫?」

山城「姉さま、すみません……いいところを見せることができませんでした……」

扶桑「いいのよ。また頑張ればいいのだから」

山城「姉さま……!」

提督「山城はあれだったが、扶桑と陸奥はうまくなったな」

陸奥「麻雀は最終的には運だけれど、技術でもどうにでもなるわけだからよ」

扶桑「そうですね。本当に運がいい人には勝てる気はしませんけど……」

提督「それもそうだな……まあ、また暇だったら付き合ってくれ」

扶桑「はい」

陸奥「今度は負けないわよ」

山城「絶対に復讐しますから……」

提督「山城だけ怖いんだけど」

21: 2016/02/28(日) 00:36:34.16 ID:U0p/lIyoO
―執務室―

提督「意外と技術も結構必要なんだよな、麻雀って」

提督「最終的には運だが……本当に運がいいやつは麻雀をあまりしなさそうだからなぁ」

下2

7: 2016/02/25(木) 23:56:03.43 ID:BqQp61KbO
木曾と天龍の眼帯をチェンジ

25: 2016/02/29(月) 01:20:26.40 ID:ByhO3qOMO
―廊下―

提督「よう天龍、元気か?」

天龍「おう、そんなことで声をかけてきたのか?」

提督「そうとも言えるし、そうとも言えない。何か変な感じとかないか?」

天龍「特にないが」

提督「そうか……」

天龍「変な提督だな」

提督「俺が変なのはいつものことだろ」

天龍「それもそうか。じゃあ、俺はもう行くな」

提督「おう、引き留めて悪かったな」

天龍「別にこれくらいなら構わないぜ。じゃあな」

提督「……」

26: 2016/02/29(月) 01:20:54.28 ID:ByhO3qOMO
木曾「おい提督」

提督「ん? 木曾じゃないか」

木曾「提督だろ、これやったの」

提督「木曾は気づいたのか」

木曾「当たり前だろ。いつもつけてるやつだぞ」

提督「だよなぁ、気付かない方が変だよなぁ」

木曾「ったく、元の眼帯はどこだ?」

提督「ん? それはまあ、気付かない人がいてなぁ」

木曾「気づかない人だと?」

提督「ああ」

木曾「……ああ、ほかに眼帯つけてるやつって言ったら一人しかいないな」

27: 2016/02/29(月) 01:21:39.57 ID:ByhO3qOMO
ドドドド

天龍「提督!!」

提督「天龍、どうした?」

天龍「よく見てみれば、これ俺のじゃねえだろ!」

提督「その通りだが……いつ気づいた?」

天龍「そりゃあ……気づくだろ!」

木曾「龍田に教えてもらったとかそのあたりだろうな」

提督「だろうな」

天龍「! あ、俺のじゃねえか!」

木曾「そうだな。だけど、つけてるのなら今交換ってわけにもいかないな」

天龍「まあ、そうだな」

木曾「明日には返してくれ、じゃあな」

天龍「……すげえな。木曾さん」

提督「ああ、すごいな」

28: 2016/02/29(月) 01:22:06.57 ID:ByhO3qOMO
―執務室―

提督「スピード解決だった。さすが木曾、我が鎮守府代表のイケメン」

提督「そして天龍が気づいたきっかけは……多分木曾の言う通りだったんだろうな」

下2

24: 2016/02/28(日) 00:42:08.18 ID:KMjijJGd0
浦風の捲ってる袖を下ろさせてフレンチクルーラーな髪をオーバーホールする

31: 2016/03/01(火) 04:21:36.22 ID:mPzg2bTLO
―陽炎型の部屋三号室―

提督「浦風のそれってファッションか何か?」

浦風「それってなんじゃ?」

提督「その袖と髪型」

浦風「……提督さん的には苦手なんか?」

提督「いや、浦風に似合っているとは思うが、たまにはおろしてるところもみたいなーとか」

浦風「おろしている姿じゃと?」

提督「ああ、ダメか?」

浦風「……それくらいなら構わんが」

提督「おお、そうか!」

32: 2016/03/01(火) 04:22:03.35 ID:mPzg2bTLO
浦風「なんだか、改めて見せるのは恥ずかしいなぁ」

提督「あ、ちょっと待った」

浦風「ん、なんじゃ?」

提督「髪は俺に解かせてくれ」

浦風「……提督さんは本当に好きじゃな」

提督「ははは、まあいつも通りだな」

浦風「それなら、好きにしんさい」

提督「じゃあ、そうさせてもらおうか」

33: 2016/03/01(火) 04:22:31.17 ID:mPzg2bTLO
~~~~~~~~

提督「……なんかすごい大変そうなゆい方だな」

浦風「そうなん?」

提督「ああ、少なくとも毎日これをしているのはなかなかな」

浦風「うん……なんか褒められると照れるなぁ」

提督「こうして髪をおろしていると、やっぱ印象変わるな」

浦風「そうなん?」

提督「ああ、普段も可愛いけど、こういうのもたまにはいいな」

浦風「……っ。ど、どうせ誰にでもいっとるんじゃろ」

提督「まあな」

浦風「……そういう時は嘘でも否定するもんじゃろ」

提督「正直だろう」

浦風「はぁ……提督さんらしくはあるけどなぁ」

34: 2016/03/01(火) 04:22:59.48 ID:mPzg2bTLO
―執務室―

提督「なんかがっかりしたようだったな」

提督「うん……理由はわかってはいるけど、まあ正直に言いすぎたゆえの恥ずかしさがな」

下2

36: 2016/03/01(火) 04:47:37.00 ID:8ZVCzQ5i0
阿賀野型とツイスターゲーム

38: 2016/03/02(水) 02:54:34.71 ID:Qas+cHlaO
―阿賀野型の部屋―

酒匂「司令! ツイスターゲームしよっ!」

提督「ツイスター? いいぞ」

能代「だ、ダメよ! そんなゲーム!」

酒匂「えー、なんで?」

提督「俺も理由が気になるな。どうしてだ?」

能代「え、その……えっと……」

阿賀野「能代、阿賀野はみんなで楽しめるゲームならいいと思うよ!」

矢矧「ええ、私も同じ考えね」

能代「楽しめるゲームと言えば楽しめると思うけど、うー……」

酒匂「ねーねー、なんで?」

能代「わ、わかった。やってもいいから」

酒匂「ぴゃー! ありがとう、能代ちゃん!」

能代(私がしっかり見てないと……)

39: 2016/03/02(水) 02:55:01.27 ID:Qas+cHlaO
~~~~~~~~

能代「右手青」

阿賀野「無理無理! 阿賀野の手はそんなに伸びないよー!」

矢矧「提督の近くにも青はあるわよ」

阿賀野「やだー! あの顔は絶対妨害してくるよ!」

提督「そんな顔はしていませんよ」

阿賀野「ほらー! なんだかすごい他人行儀!」

能代「無理ならリタイアで負けだけど、いいの阿賀野姉」

阿賀野「うぅ~……諦める……」

酒匂「じゃあ次あたしね!」

能代「酒匂はさっきやったじゃない。次は私か矢矧のどっちかでしょ」

矢矧「ええ、そうね」

酒匂「そうなの? じゃあしょうがないかー」

40: 2016/03/02(水) 02:55:53.79 ID:Qas+cHlaO
提督「どちらだろうと、相手にはならんな。圧倒的な体格差の前にひれ伏すがいい」

能代「提督、あんまり余裕を見せていると、足元掬われますよ」

矢矧「見たところ、体の柔らかさも重要ですからね。そこのところ、気を付けたほうがいいですね」

提督「ご忠告ありがとう。だが、世の中には埋められない絶望的な差があるということも覚えているといい」

阿賀野「……そういえば能代」

能代「なに、阿賀野姉」

阿賀野「どうしてダメって言ったの?」

能代「そんなの……はっ」

能代(そういえばわたし、普通に楽しんじゃってる!)

41: 2016/03/02(水) 02:56:19.84 ID:Qas+cHlaO
―執務室―

提督「自身ありそうだっただけに、矢矧は強かった」

提督「しかし、能代は途中から何か気にしていたようだったがどうしたのだろうか」

下2

29: 2016/02/29(月) 01:24:24.07 ID:pf8nl8qFo
秘書艦にきるんけっと布教(きるんけっと着ながら)

44: 2016/03/03(木) 00:56:01.88 ID:I4YMDemIO
―秘書官室―

霞「ふー、冬も過ぎるって言っても、寒いのは変わらないわね」

バタン

提督「話は聞かせてもらったぞ!」

霞「……何その恰好」

提督「ふっふっふ、これかぁ? ふっふっふ……」

霞(あ、これは聞いたのが間違いだったわね)

提督「なんと、これはきるんけっとというんだ!」

霞「……」

45: 2016/03/03(木) 00:56:29.21 ID:I4YMDemIO
提督「これは手足まですっぽりという優れもの」

霞「……」

提督「冬の夜は寒い、だが、これは全身を包んでくれるから、どこまでも温かい!」

霞「……」

提督「袖も締まっているから、事務作業の邪魔にもならない!」

霞「……」

提督「生地の感触も全く悪くない!」

霞「……」

提督「これなら暖房いらず! さあ、秘書官もお試しあれ!」

霞「……」

提督「……聞いてる?」

霞「終わった? なら帰りはあちらよ」

提督「聞いてなかった!」

46: 2016/03/03(木) 00:56:57.83 ID:I4YMDemIO
霞「そもそも夜遅くまで残るような仕事量を任せる方がおかしいのよ!」

提督「それを言われると耳が痛い」

霞「まったく……」

提督「でも、だからこそ、秘書官にはこれを試してほしいんだ」

霞「……」

提督「余計なお世話だというのなら悪かった。じゃあ、俺は部屋に戻るから……」

霞「……どんな感じよ」

提督「ん?」

霞「どんな感じなのかって聞いてるの」

提督「秘書官……! だったらこれをお試しあれ!」

霞「わ……っと! いきなり投げてこないで!」

提督「ではさらばだ!」

霞「あっ……! ったくもう、本当に本能で生きてるわね……」

47: 2016/03/03(木) 00:57:30.11 ID:I4YMDemIO
―執務室―

提督「秘書官のことだから、見てる前では着替えてくれないだろうと思って下がった」

提督「いやぁ、気に入ってくれるといいな」

下2

35: 2016/03/01(火) 04:40:58.51 ID:fCvkVuyD0
古鷹の良いところを探しまくる

52: 2016/03/04(金) 03:40:34.01 ID:F8ChaT0wO
―古鷹型の部屋―

提督「古鷹の、ちょっといいとこ見てみたい」

古鷹「なんですか、それ」

提督「文字通り古鷹のいいところを探してみようかと思って」

古鷹「は、恥ずかしいですよ……」

提督「突然な頓珍漢な上司の台詞にテレを見せるところはいいところだな」

古鷹「あ、もう……本当にするんですか」

提督「自分アピールじゃなくて重巡アピールなのも奥ゆかしい感じがしていいな」

古鷹「奥ゆかしいだなんて、本当に思っているだけですから!」

提督「こう、家庭的だったり」

古鷹「そんなことないですよ」

加古「いや、古鷹は十分家庭的だね」

古鷹「加古!?」

53: 2016/03/04(金) 03:41:04.56 ID:F8ChaT0wO
提督「ほう、やはりそうなのか」

加古「まあ、家庭的というよりはお母さんみたいなものかもしれないけど」

提督「例えば?」

加古「朝起きるのが遅いと、布団を引っぺがしてまで起こそうとするんだよ」

提督「あー、わかる。なんかお母さんっぽい」

加古「それでも起きないと、朝ご飯を人質にとるんだ」

提督「まさに親って感じだな」

加古「で、古鷹の料理っておいしいものだから、それで起こされてさぁ」

提督「俺も昔はそういう経験あるな」

加古「へー、提督もなんだ」

提督「しかし、そんなにお母さんっぽいとは、今すぐにでも結婚できそうだな」

古鷹「えぇっ!?」

54: 2016/03/04(金) 03:41:36.52 ID:F8ChaT0wO
加古「おー、見る目あるね提督」

提督「見る目というより当然のことだろう」

加古「いま古鷹をもらえば、もれなくあたしもついてくるよー?」

古鷹「か、加古!」

提督「ははは、よく寝る子供付きか、そりゃまたいいところの一つだな」

加古「でしょ。そんなわけで、どうよ?」

古鷹「……」

提督「この戦争が終わったら一考することにするよ」

加古「へー、待たせるのかい」

提督「じっくりと待つことができるのも、古鷹のいいところだろ?」

加古「確かにそうだっけ。よく見てるね」

提督「そりゃ大事な部下だからな。……どうした、古鷹」

古鷹「はぁ……いえ、なんでもないですよ」

55: 2016/03/04(金) 03:42:06.95 ID:F8ChaT0wO
―執務室―

提督「褒めていたつもりか呆れられてしまった」

提督「ううむ、会話の流れが悪かったか」

下2

48: 2016/03/03(木) 01:00:06.55 ID:C9dJg2CR0
高雄型と深夜番組トーク

59: 2016/03/05(土) 02:32:11.33 ID:oeuSv0HNO
―高雄型の部屋―

提督「ぷはぁー! 夜通しってのも悪くないな」

高雄「飲みすぎには気を付けてくださいね」

愛宕「あら、それは高雄にも言えることだと思うわよ~」

高雄「う……気を付けます」

提督「んー、テレビでもつけるか」

鳥海「私たちとの会話だけではご不満ですか」

提督「いやいや、そういうわけじゃなくて、今の時間何やってんだろうなーって」

高雄「特に面白いものはやっていませんよ?」

摩耶「まあ、深夜番組っていったら、テレビショッピングか売れない芸人の番組のイメージしかないしな」

鳥海「それはそれで偏ってる気がするけど……」

60: 2016/03/05(土) 02:32:56.53 ID:oeuSv0HNO
提督「暇つぶしには最適だろ」ピッ

『――劇場、第二幕~~』

高雄「この番組今日だったのね」

愛宕「でも再放送みたいね。次見てみましょう~」

『おーっと! 十番が前にでたー! ディフェンスの壁をすり抜け――』

提督「お、サッカーやってる」

摩耶「知ってるチームなのか?」

提督「いや、知らない子ですね」

『なんと、この冊子もつけて、さらにもう一つおまけをして、なんとこのお値段!』

摩耶「ほら、ショッピングもやってるじゃねーか」

提督「深夜のショッピングは当たりはずれが多いよな。買ったことないけど」

高雄「少し疑いますよね、こういうのをみたら」

61: 2016/03/05(土) 02:33:24.43 ID:oeuSv0HNO
『本日のニュースです――』

提督「でたでた、深夜のニュース番組」

摩耶「深夜にこういうの見ると眠くなるよな」

鳥海「キャスターの方は大体落ち着いているから、なおさら眠気を誘いますね」

『「だからそれは違うゆーとるやろ!」「そうなん?」「アホか!」』

愛宕「売れない芸人ね~」

高雄「売れないとつけるのはあんまりよくないわよ」

摩耶「いや、この人結構売れてるぞ。前にテレビで見た」

提督「深夜番組もテレビだからな」

鳥海「それで、何見るか決まったんですか?」

提督「あー……お前たちとだべってる方が楽しいや」

62: 2016/03/05(土) 02:33:52.01 ID:oeuSv0HNO
―執務室―

提督「ラジオとかで音楽番組は聞くが、テレビだとなかなかなぁ」

提督「スポーツだと海外の試合があったりするから、全く見るものがないわけでもないが」

下2

63: 2016/03/05(土) 02:42:38.24 ID:YrvK6q+vo
初月歓迎会

65: 2016/03/06(日) 04:21:56.50 ID:2MYewko8o
―秋月型の部屋―

提督「歓迎会だ!」

秋月「と、突然ですね」

提督「前々から準備していただろう! 色々イベントも終わった事だし、ゆっくりでしようと思ってな」

秋月「なるほど、そうですか」

提督「で、だ。創る料理を口出しする予定だったが、作る物は決まったのか?」

秋月「それが……」

照月「ちょっと決めかねてるんだよねー」

提督「何か理由でもあるのか?」

秋月「今までの料理だと、歓迎会としては少しばかり質素かと思いまして」

照月「初月にはせめて、この鎮守府なら普通の方だよー、みたいなのが分かる料理が良いかなって」

提督「なるほどな。二人の普段があれだから決まらないと」

秋月「あれ……否定はできませんが」

66: 2016/03/06(日) 04:22:22.46 ID:2MYewko8o
提督「そうか……では、カツレツにしようか」

秋月「考えていたんですか?」

提督「いや、ちょうど足柄から勝利のカツと称して大量の材料を貰ったから」

秋月「それなら丁度良いですね」

照月「あれ、でも足柄さんの作るカツはとんかつの方じゃ無かったですか?」

提督「大した差は無い。万事俺に任せておけ」

秋月(たしか、自信満々の時は信用しきらない方が良いとは霞さんから聞いてますけど)

照月(大丈夫かなぁ)

提督「大丈夫だ。むしろ、飾りつけとか一切目に入らないほど美味しいカツを創ってやろう」

照月「そんな大口叩いて大丈夫なんですか?」

提督「ああ、もちろんだ」

秋月(これがフラグってやつですね)

67: 2016/03/06(日) 04:23:03.11 ID:2MYewko8o
~当日~

秋月「初月、いらっしゃい」

照月「これからよろしくね!」

初月「歓迎会という物は照れるな……提督も、ありがとう」

提督「なに、お礼を言われる程のことでもない。それよりみろ、このカツの量を!」

初月「カツ……?」

提督「……なんだか、驚きが薄いな」

初月「いや、カツを見たのは初めてでね」

提督「あー、やっぱ初月もそういう系か……」

秋月「そういう系ってなんですか」

照月「失礼するんですけど」

提督「とりあえず、食べてみるといい」

初月「分かった。あむ……む!? こ、これは……」

提督「どうだ? ……って、聞くまでも無さそうだな」

秋月「凄い速さで食べてますね……」

照月「私も食べるー!」

68: 2016/03/06(日) 04:24:03.07 ID:2MYewko8o
―執務室―

提督「歓迎会というよりは、カツレツパーティになってしまった」

提督「いや、今回は俺のせいではない。予想以上にカツが人気だっただけだ」

↓2

70: 2016/03/06(日) 04:44:16.09 ID:RTqKcl780
ザラの歓迎会

71: 2016/03/06(日) 23:56:09.37 ID:2MYewko80

―ザラ級の部屋―

リットリオ「ここが貴女の部屋よ」

ザラ「わぁ……いい部屋ですね」

ローマ「妹たちが着任する可能性を考えて、少し広めに作られているらしいわ」

ザラ「本当ですか? 感謝しないといけませんね、早くポーラが来てくれないかな……」

リットリオ「うふふ、きっとすぐに来るわ」

ザラ「はい!」

ローマ「では、このまま歓迎会と……」

「歓迎会と聞いては俺も参加しないわけにはいかんな!」

ローマ「……! 提督の声、どこから……」

提督「窓からだ!」<ガシャーン

ザラ「きゃあ!? 窓から人が!?」

ローマ「しかも窓ガラス割れる音がしなかったかしら!?」

72: 2016/03/06(日) 23:56:46.32 ID:2MYewko80
提督「さて、ザラにはプレゼントとして……」

ローマ「いえ、そんなことよりも窓はどうするのよ!?」

リットリオ「窓? 割れてないけれど……」

ローマ「え? ……本当」

提督「着任したての子の部屋を壊すわけないだろー。演出だよ演出」

ローマ「はぁ……」

ザラ「え、確かここの提督、だったよね?」

提督「おう。これからよろしく頼むな」

ザラ「ええ、その、駆逐艦のカスーミから聞いてたけど、本当にこんな人なんだ……」

73: 2016/03/06(日) 23:57:12.94 ID:2MYewko80
提督「む、なんだか懐疑的な視線を感じる。まあいい、へいリベ!」

リベッチオ「はーい! どうぞ、ザラちゃん、大きなケーキだよ!」

ザラ「大きなケーキ?」

リベ「提督さんがね、お祝いにってマミーヤに頼んで作ってもらったの!」

ザラ「提督が……」

提督「大きいからみんなで食べれるぞ。歓迎会といったらやっぱりおいしい食べ物をみんなでつつくことだしな」

ローマ「むしろ、提督にはそれ以外のネタがないと聞きくわよ」

提督「と、登場は演出的にしたからいいだろ!」


リットリオ「……ザラ、こんな提督だけどどう思う?」

ザラ「……うん、楽しそうな提督でよかった、かな。これならポーラもすぐなじめそう!」

リベッチオ「うん! きっとたくさん友達ができるからね!」

74: 2016/03/06(日) 23:57:40.08 ID:2MYewko80
―執務室―

提督「ローマの言う通り、そろそろ歓迎会に幅を持たせないとけないな……」

提督「しかし、こんな提督でザラは本当に安心できたのか。自分でいうのもなんだが、だいぶん破天荒な気がするのだが……」

下2

50: 2016/03/03(木) 01:00:18.78 ID:uirAy0aQ0
秋月型とマリオカートで遊ぶ

77: 2016/03/08(火) 02:24:03.99 ID:MId8BA8o0
―提督私室―

提督「第十回マリオカート対決!」

秋月『とうとう二ケタに突入ですか』

提督「皆の応援のおかげだな!」

照月『配信とかしてたんですか?』

提督「いや、別に」

照月『応援されていないじゃないですか』

秋月『実はここまでの内容、青葉さんがまとめているんですけどね……』

照月『えっ、そうなの?』

提督「知らなかった」

秋月『多分これも青葉さんがどこからか撮影されているんでしょうね』

提督「怖いこと言うなよ……ところで、初月もちゃんといるんだよな」

初月『ああ、呼ばれたからにはやっているが……なんともなれなくてな』

提督「まあじきに慣れるさ」

78: 2016/03/08(火) 02:24:40.54 ID:MId8BA8o0
~ダイジェスト~

秋月『あ、今回はバイクじゃないんですね』

提督「前にそれでフルボッコにされたからな……」

照月『あれ、提督って強いんでしたっけ?』

秋月『前はバイクを使っていたかららしいけれど……』

提督「そういっていられるのも今のうちだからな!」

初月『バイクか……なら使ってみようか』


提督「ちょっと前にやったからブランクはゼロだぜ!」

照月『提督早いですね……』

秋月『本当にこんなに早かったんですね……』

提督「二人なんて敵じゃな……なに、前に誰か走っているだと!」

初月『あれ、どうして提督が後ろにいるのかな。先に行ったはずでは』

照月『初月、もしかして』

秋月『初心者だからね』

79: 2016/03/08(火) 02:25:35.01 ID:MId8BA8o0
初月『このバイクというものは慣れるとなかなか……』

照月『な、なんだか初月がどんどんうまくなっている気がするんだけど』

提督「これが戦闘民族ってやつだな」

秋月『いえ、司令は余裕があるんでしょうけど、私たちが今追いつかれそうなんですけど……』

提督「秋月なんかはあまりゲームやらないし、別に実力も離れてないじゃないか」

照月『それを踏まえても危ない気が……』


秋月『あっ、インを突くのが上手!』

照月『私もきれいに緑甲羅を当てられたー!』

提督「うわ、まじで二人抜いてきた……何か感想とかないのか?」

初月『すまない、集中しているので何も返せそうにない』

提督「おおう、めっちゃ本気でしているのね」

照月『なんだか、姉としては妹にすぐ抜かされて微妙な気持ち……』

秋月『私も本気でやっているわけではないけれど、この結果を考えると……』

提督「なんか姉二人の落ち込みようが深い」

80: 2016/03/08(火) 02:26:24.43 ID:MId8BA8o0

―執務室―

提督「最終レースでの初月は強さが垣間見えた」

提督「秋月たちも真面目に研鑽をつんでいたら負けてはなったと思うが……まあ、あんまりゲームしそうにないしな」

下2

82: 2016/03/08(火) 02:27:55.51 ID:d1gihAmpo
一航戦とパントマイム勝負

83: 2016/03/09(水) 04:04:20.79 ID:Ld3MY8wXo
―談話室―

赤城「およびと聞いたのですが」

加賀「執務室では無くここ、というのがどうにも嫌な感じがしますが」

提督「ここに一枚の間宮券がある」

赤城「はあ」

加賀「提督の事だから、それだけじゃなさそうですね」

提督「よく分かっているじゃないか。この間宮券は今から行うパントマイム勝負にて行方を決めようじゃないか」

赤城「パントマイム、ですか?」

提督「身振り手振りであたかもない物をあるようにパフォーマンスすることだ。審査員は二航戦と五航戦の四人だ」

飛龍「面白いものが見れると聞いて」

瑞鶴「私も」

蒼龍「私は気になって……」

翔鶴「お恥ずかしながら私も……」

赤城「提督、こんな見世物にされるようなものを参加するとでも思ってますか」

提督「しないのか? 残念だな、ただの間宮券じゃない、満開全席フルコース版なのに。さらに、次の出撃では旗艦を務めさせてやろうと思ってたんだが」

赤城「やりましょう」

加賀「腕がなります」

提督(ちょろい)

84: 2016/03/09(水) 04:04:49.20 ID:Ld3MY8wXo
~数十分後~

提督「さて、準備は整ったか?」

赤城「はい、大丈夫です」

加賀「何時でもいいです」

提督「まあ、まずは言いだしっぺの俺から」スッスッ

赤城(? 手を当てて何かしていますね)

加賀(手を当てて……手を当てる?)

飛龍「おーっと、基本的な見えない壁動作だね」

翔鶴「流石提督、本当に壁があるかのような動作ですね」

赤城「あっ! そうです、提督は何かに手を当ててるように見えるんです!」

加賀「これがパントマイム……」

提督「出初めはこんなものだろう。さて、二人の番だ、好きにやってみると言い」

赤城「確かにすごかったですが、私も負けませんからね。……」

提督「何か置いて……いや、あの眼のかがやきは!」

加賀「見えるわ、赤城さん。貴女の目の前には間宮アイスが大量に積まれているのね」

85: 2016/03/09(水) 04:05:15.63 ID:Ld3MY8wXo
蒼龍「わ、演技だって思えない。自分を再現できるのすご……」

瑞鶴「手を合わせる食後の動作まで完璧。これもなかなかレベルが高いわね」

赤城「……では、加賀さんどうぞ」

加賀「ええ、分かったわ」

提督「加賀は……なんだあの動き」

赤城「なんだか一部分が微動だにしませんけど」

蒼龍「抑えてる? ……ちょっと違う」

瑞鶴「あっ、あれよ。いつしか提督が顔入れる奴で引っかかった動きに似てる」

提督「あの写真撮る奴? なんで覚えて……いやまて、加賀の動作、たしかに似ている」

翔鶴「あっ、あれですか。さすが加賀さん、まるで見て来たかのような上手さですね」

提督「……加賀」

加賀「なに」

提督「伝わり難いモノマネじゃないんだから失格」

加賀「!」

86: 2016/03/09(水) 04:05:50.82 ID:Ld3MY8wXo
―執務室―

提督「とりあえず、赤城と加賀でそれぞれわけあえって言って渡しておいた」

提督「パントマイムとしては出来が良かったからな。モノマネだったけど」

↓2

88: 2016/03/09(水) 06:39:46.24 ID:0UB14K4rO
朝雲山雲とこっくりさん

91: 2016/03/10(木) 01:57:35.09 ID:NYtCfVleo
―朝潮型の部屋―

提督「こっくりさんやろーぜ!」

朝雲「こっくりさん?」

山雲「こっくりさんていうのはね~五十音などを書いた紙の上で行う降霊術なのよ~」

朝雲「こ、降霊術!? 大丈夫なの?」

提督「そんなに恐れなくても、ただの遊びだ」

山雲「そうよ~。ごめんね~ちょっと驚かせたくて~」

朝雲「そ、そうなの。まったく……」

提督(色々逸話はあるんだけどな)

山雲(言わないでおいた方が良いかしらね~)


~数十分後~

提督「準備できたぞ」

92: 2016/03/10(木) 01:59:14.05 ID:NYtCfVleo
~数十分後~

提督「準備できたぞ」

山雲「司令さ~ん、十円です~」

提督「ありがとう。さて朝雲、この十円の上に人差し指をおくんだ」

朝雲「わ、私一人にやらせないでよ」

山雲「朝雲~これは皆でするものだから~」

提督「びびってるびびってる」

朝雲「司令!」

提督「すまん。あんまり準備に時間をかけるのもなんだし、始めようか」

山雲「はい~」

提督「ええと、こっくりさん、こっくりさん、おいでください」

山雲「……」

朝雲「……なによ、こないじゃない」

提督「待て、手を離すな」

山雲「そうよ~。途中で止めたら~、こっくりさんが現世にとどまってしまうから~」

朝雲「こ、怖いこと言わないでよ」

提督「それに、まだ質問をしていない」

朝雲「質問って……」

93: 2016/03/10(木) 01:59:46.80 ID:NYtCfVleo
提督「朝雲の朝ごはんはなーんだ!」

朝雲「は? それって……え」ス

山雲「動いたわね~」ススス

提督「ふむふむ、ごはんに焼き魚、味噌汁。さらに漬物と純和風だな」

朝雲「……」

提督「どうした、固まって」

朝雲「や、山雲が動かしたんでしょ?」

山雲「私~しらないわ~」

提督「おいおい、人を疑うなよ。そうだな……じゃあ、朝雲のプライベートなことを聞いてみるといい」

朝雲「私の……わかったわよ。じゃあ、私の好みをあててみなさい」ススス

山雲「おお~」ススス

提督「『ていとくみたいなひと』……ほほう、なるほどなぁ」

朝雲「……ふぅ、やっぱりインチキね」

提督「お?」

朝雲「こんな答えが正解なわけないじゃない。まあ、こんな遊びもたまにはいいけどね」

提督「あー、そう判断しちゃったかー。ま、恐る恐るやられるよりいいか」

山雲「そうですね~」

朝雲「はいはい。じゃあ次は何を聞こうかしらね」

94: 2016/03/10(木) 02:00:13.46 ID:NYtCfVleo
―執務室―

提督「その後はつつがなく終わった」

提督「しかし……二人共司令って呼んでるのに提督みたいな人……しかも俺を指しそうな奴らじゃないんだけどな」

↓2

95: 2016/03/10(木) 02:02:24.15 ID:b5AqnWrmO
まるゆと水泳

100: 2016/03/11(金) 03:06:12.17 ID:FH84SP0B0
―プール―

提督「さて、まるゆは浮けないらしいな」

まるゆ「う、浮くことくらいできますよ!」

提督「知ってる。で、沈むときも溺れるようなだとか」

まるゆ「潜ってますから!」

提督「知ってる。だがまあ、泳ぎが上手くないことは自分でもわかっているだろう」

まるゆ「それは……はい……」

提督「そんなわけで近所のプールだ。温水だから年中開店!」

まるゆ「まるゆは海でも大丈夫ですよ?」

提督「まだ水温低いんだから俺が入れんだろう」

まるゆ「え」

提督「何その意外そうな顔」

まるゆ「な、なんでもないです、はい!」

101: 2016/03/11(金) 03:06:40.58 ID:FH84SP0B0
提督「まあいい。とりあえず泳ごうか」

まるゆ「はい!」

提督「ちなみにまるゆは普通に泳ぐ場合はどうするんだ? 潜水?」

まるゆ「隊長はどうしてもまるゆを溺れさせたいんですか?」

提督「ちょっとした冗談だ。……いやでも、割と本気かも」

まるゆ「もー! ひどいですよぉ!」

提督「じゃあ、そのうきわをつけてどう泳ぐんだ。バタ足以外で」

まるゆ「……すみません隊長、まるゆは……」

提督「あー、うん。みなまで言うな。俺も悪かった」

まるゆ「うう……」

提督「そうだな、なら何か泳ぎを教えようか」

まるゆ「本当ですか?」

提督「ああ、今日中に綺麗に泳げるように俺が直接教えてやるぜ!」

まるゆ「お願いします、隊長!」

102: 2016/03/11(金) 03:07:28.39 ID:FH84SP0B0
~~~~~~~~

まるゆ「見てください隊長! 綺麗に泳げるようになりましたよ!」

提督「さすがだまるゆ! 俺はできると信じていたぞ!」

まるゆ「私にも泳げる泳ぎ方があるなんて、まるゆうれしいです!」

提督「お前には才能があると思っていた。そう犬かきの才能が!」

まるゆ「隊長のおかげです!」

提督「……なあまるゆ、本当に犬かきでうれしいのか?」

まるゆ「たいちょう、まるゆはだいじょうぶです」

提督「すまん、まじすまんから、黒猫に横切られた山城みたいな目をするのやめて」

103: 2016/03/11(金) 03:08:20.77 ID:FH84SP0B0
―執務室―

提督「まあ、なんだかんだいってまるゆも潜水艦なわけだから、泳げるんだけど」

提督「そうでなくても犬かきをきれいに泳げる人はまれなんだけど」

次回:提督「安価でますますみんなと遊ぶ」【2】

引用: 提督「安価でますますみんなと遊ぶ」