299: 2016/04/07(木) 00:20:54.19 ID:5AJZW49V0


シリーズ:提督「安価でみんなと遊ぶ」シリーズ 

最初から:提督「安価でみんなと遊ぶ」【1】
前回:提督「安価でますますみんなと遊ぶ」【3】

―執務室―

提督「なんとか辛勝した……やはり速さも重要ということか」

提督「島風は考えておくようになるとかなり強いかもしれんな」

下2

300: 2016/04/07(木) 00:21:59.40 ID:934gOEqYo
明石夕張と工具メンテナンス

302: 2016/04/08(金) 00:21:45.91 ID:ysBIHeoCo
―工廠―

明石「……」カーンカーン

夕張「すみません明石さん、そちらの工具箱取ってくれますか?」

明石「はーい。どうぞ」スッ

夕張「ありがとうございま――」バキッ

明石「あっ」
夕張「あっ」

ガシャーン

提督「失礼するぞー……って、何やってんだ?」

明石「その、工具箱の取っ手の部分が壊れて」

夕張「道具が大惨事に……」

提督「あっちゃぁ……壊れてるのもあるな。しゃあない、緊急メンテだ」

明石「手伝ってくれるんですか?」

提督「暇してたし、少しくらいなら」
艦隊これくしょん -艦これ- おねがい!鎮守府目安箱 1 (電撃コミックスNEXT)
303: 2016/04/08(金) 00:22:14.60 ID:ysBIHeoCo
夕張「ありがとうございます……」

提督「まずは見るからに壊れてそうな物からだな」

明石「さすがにそんなものは無いですよー。さっきまで使っていたんですから」

夕張「でも、さっきの落下の衝撃がありますし、全ての工具を使っていたわけでもないですよね」

明石「確かにそうかも……」

提督「とりあえずさっさとメンテだ。まずはドライバー類だが……」

夕張「落とした衝撃で散らばっちゃいましたね」

明石「替えのも飛んでいっちゃってますね」

提督「というか、このハンマー頭取れてる」

夕張「そう簡単にハンマーが壊れるなんて……本当ですね」

明石「良く見たらやすりも変えてません」

夕張「あれ、このニッパー少し錆が……」

304: 2016/04/08(金) 00:22:41.44 ID:ysBIHeoCo
提督「……お前達、ちゃんとメンテナンスしてるか? 道具は基本だぞ?」

明石「提督にそういうの言われるのは……正論ですけど」

夕張「実際何も言い返せませんしね」

提督「しかし、これじゃあ殆ど取り替えることになりそうだな」

明石「そうですね。劣化した道具を使い続けるのにも問題がありますし」

夕張「メンテナンスというより唯の買い替えになりますね」

提督「今後はちゃんとメンテしておけよ。道具はキチンとメンテをしていれば推定の寿命よりはるかに生きる物だからな」

明石「肝に銘じておきます」

提督(……ふと思ったが、妖精さんに頼めば壊れた工具も修理してくれそうだな……いや、流石に管轄外か)

305: 2016/04/08(金) 00:23:14.26 ID:ysBIHeoCo
―執務室―

提督「結構な工具が使い物にならなくなってたから、しばらくは二人の仕事は休みかな」

提督「まあ、ここ最近は平和だし、問題無いだろう」

↓2

307: 2016/04/08(金) 00:25:52.56 ID:ugolaqLXO
長月菊月と一緒にちっこい野良イ級に餌付け

308: 2016/04/09(土) 02:58:56.56 ID:VTFLsFyzo
―母港―

菊月「長月、誰にも見られていないだろうな」

長月「もちろんだ」

菊月「そうか、ではいくぞ」


提督(なーんて、なんか怪しい二人発見! 一体どこに向かおうとしているのだろうか、わくわく)


―近海の岩盤―

提督(なんだってこんな場所に? 何も無さそうだが……)


長月「出ておいで」

菊月「大丈夫だ、ご飯も持って来てやったぞ」

「あうー……?」

菊月「まだ慣れてないようにみえるな」

長月「しょうがない、こうして素直に出て来てくれただけでも良しとしよう」

309: 2016/04/09(土) 02:59:43.89 ID:VTFLsFyzo
提督「……な、なんだあの子。艦娘? いや、しかしあんな子は聞いた事無いぞ……」

ヲ級「あれはイ級です」

提督「珍しいな、そっちから話し掛けて来るなんて」

ヲ級「今回は目的が同じようでしたので……」

提督「はあ、なるほどな。しかし、あれはイ級には見えないが」

ヲ級「こちらでも解明できていないので、突然変異で産まれたイ級としか言えませんよ」

提督「突然変異ねぇ……あの子を連れ戻しに来たのか」

ヲ級「一応様子を見に来ただけです。イ級の仲間達から仲間はずれにされたとはいえ放っておくわけにもいかないので」

提督「なるほどな。そう言うことなら少し待ってろ」

ヲ級「?」


提督「二人共、こそこそどこか行ったと思ったら、こんな所に居たのか」

長月「し、司令官……」

菊月「む、これは……」

提督「いや、弁明は必要無い。えーと、君ー?」

「ぅー……」

長月「警戒しているみたいだ」

310: 2016/04/09(土) 03:00:10.00 ID:VTFLsFyzo
菊月「向こうもお腹が空いているはずだ。ご飯を持って近付くというのはどうだろう」

提督「それだ。ほーれほれー。美味しい御飯だよー」

「うー?」ノソノソ

提督「お、おー。寄ってきてくれたぞ!」

長月「そうみたいだな」

菊月「しかし、司令官は何も言わないのか?」

提督「この子と戯れていた事か? まあ、いいんじゃないかな」

長月「適当だな」

提督「一応理由はあるぞ。この子自体に害は無いと言うのもだし、特に鎮守府に連れ帰ろうとしているわけでもないからな」

長月「連れ帰ろうとすると嫌がるからな」

菊月「だからこうして様子を見に行っている」

提督「ふーん、やりすぎない程度にしろよ」

長月「もちろん」

菊月「こちらも抜かりない」

提督「さて……」

「モソモソ……」

提督「癒されたら俺は帰るとするよ」

長月「なんだか司令官がご飯をあげただけみたいだな」

菊月「確かにな」

311: 2016/04/09(土) 03:00:36.25 ID:VTFLsFyzo
―執務室―

提督「仲間外れにされた人型のイ級な……」

提督「……まあ、放っておいても大丈夫か。あの様子だとヲ級が回収しそうだしな」

↓2

313: 2016/04/09(土) 03:31:07.77 ID:ai7Vze+V0
早霜とバーで飲み明かす

314: 2016/04/10(日) 00:24:10.91 ID:7vs1IxE60
―鳳翔の店―

提督「居酒屋だしここもバーだろ」

早霜「誰に言っているんですか……?」

提督「ごほん、さて早霜、今日は奢りだ。好きに飲むといい」

早霜「今日、何かありましたか?」

提督「何にもないぞ。個人的に祝いたいこともあるが、早霜には何にも関係ないしな」

早霜「?」

提督「それとも、こうして俺と飲むのはいやか?」

早霜「意地悪ですね……」

提督「ははは、冗談だ」

315: 2016/04/10(日) 00:24:45.47 ID:7vs1IxE60
早霜「でも、珍しいですね、司令官が誘ってくださるなんて。どうして私なんですか……?」

提督「その疑問が答えではある」

早霜「疑問が答え、ですか?」

提督「ああ、まあ詳しいことはいいじゃないか。今はゆっくりと飲む時間だ」

早霜「よくわかりませんけど……納得しておきます」

提督「そうしておけ」

早霜「では、とりあえず一杯……いただきますか?」

提督「じゃあ、貰おうかな」

早霜「では、どうぞ……」

316: 2016/04/10(日) 00:25:11.44 ID:7vs1IxE60
~~~~~~~~

提督「んー、結構時間たってるな」

早霜「そうですね……でも、早く感じます」

提督「奇遇だな。俺もそう感じていたところだ」

早霜「ウフフ、気が合いますね……」

提督「一応朝まで飲み続けるつもりだけど、早霜は大丈夫か?」

早霜「私としては、一緒に朝日を眺めるのも悪くないと思いますけど……」

提督「愚問ってことか。そうだな、じゃあ付き合ってもらうか」

早霜「はい、司令官のおそばに……ウフフ」

317: 2016/04/10(日) 00:25:40.25 ID:7vs1IxE60
―執務室―

提督「こうしてゆっくりとした時間を過ごすのも悪くない」

提督「ただし朝までは次の日が開いてる時に限る」

下2

319: 2016/04/10(日) 00:27:36.53 ID:bktyekUOo
青葉と一緒にスニーキング取材

321: 2016/04/11(月) 00:06:03.40 ID:LsHORo/D0
青葉「司令官、取材の許可を貰いたいのですが」

提督「わざわざ許可を取ってくるなんて珍しいな。だが、そういうことは秘書官に……」

青葉「なぜ司令官に聞いたのか、言わなくてもわかりませんか?」

提督「ああ、そういうことな。だったら、俺も付き添わせてもらおうか」

青葉「監視ですか?」

提督「それこそ言わなくてもわかるだろう」

青葉「そうですね、失礼しました」

提督「じゃあ、早速動くとしようか」

青葉「はい!」

霞(またなにかしようと企んでいるわね……)

322: 2016/04/11(月) 00:06:30.28 ID:LsHORo/D0
―食堂―

提督「取材といっても、本人に聞いても素直に答えてくれるわけないだろう」

青葉「そんなことは百も承知しています。長く報道してきた青葉を甘く見ないでほしいですね」

提督「なるほど、何か案があるようだな」

青葉「今回は周囲の人にインタビューをするんです」

提督「それだけならいつもと変わりないと思うが……」

青葉「後ろからこっそりついていきながら、対象と会話した直後の人にインタビューを行うんですよ」

提督「……なるほど、直前までの印象が残っているから、本音を引き出しやすいということか」

青葉「その通りです。では、さっそく対象が動き出したようなので、行きますよ」

提督「おう」

323: 2016/04/11(月) 00:07:40.76 ID:LsHORo/D0
~~~~~~~~

曙「別に特別仲良くないわよ。まあ、頑張ってるとは思うわ、クソ提督相手にね」


明石「いろいろお世話になってますし……根を詰めすぎないように気を付けてほしいですね」


伊良湖「すごいですよね……いろいろ尊敬しています」


58「気にかけてくれてたでちねー。提督もあまり迷惑かけないように気を付けてね」


神通「しっかりした子ですよ。私としても学ぶことが多いです」


提督「なんか思ったより高評価なんだが」

青葉「司令官の付き合いに同情する部分も多く見えましたしね」

提督「後をつけてもこれといって面白いことはなかったし……で、どうするんだ、面白そうな記事にはならなさそうだけど」

青葉「これはこれで需要がありそうですし、このまま記事にしますよ」

提督「本人には無許可のままでか」

青葉「多分許可貰えませんし。司令官も同じ権限持ってますし、大丈夫ですよね!」

提督「……遠回しに、記事にしたことがばれたら俺のせいにするという……やっぱ青葉、記事にするのは……って、居ない!」

324: 2016/04/11(月) 00:08:14.02 ID:LsHORo/D0
―執務室―

提督「記事にしたことがばれたら絶対乗り込んでくるだろ……」

提督「いつでも逃げれるように窓は開けておこう」

下2

326: 2016/04/11(月) 00:14:14.02 ID:E+IwEejYO
時雨の癖っ毛とも戦う

327: 2016/04/12(火) 01:41:40.77 ID:UOSymycW0
提督「ありません」

時雨「なんでいきなり投了?」

提督「いや、夕立に勝てなかったのに時雨に勝てるわけないなって」

時雨「どういうことかよくわからないけど、やってみなければわからないと思うよ」

提督「ううむ、じゃあやってみるか?」

時雨「? うん」

提督「なら一時間後にお風呂場に集合だ」

時雨「……えっ」

提督「一緒に入るぞ」

時雨「えっ」

328: 2016/04/12(火) 01:42:08.82 ID:UOSymycW0
―風呂場―

時雨「勝てないって、くせ毛のことだったんだね」

提督「むしろ、それ以外に何かあるか?」

時雨「それ以外って……うん、僕が悪かったみたいだね……」

提督「? まあいいや、始めるぞ」

時雨「どうぞ……」

提督「一応夕立の時のように確認……うん、知ってた」

時雨「どうかしたのかい?」

提督「予想通り、勝てなかったなって」

時雨「ああ、そうなんだ……」

329: 2016/04/12(火) 01:42:37.85 ID:UOSymycW0
~~~~~~~~

提督「夕立と同じ結果になってしまった……」

時雨「うん……」

提督「……なんだか、いつにもまして言葉少なだな」

時雨「こ、この状況で平然としゃべれるほど、僕は気にしてないわけじゃないから」

提督「気にしてない……ああ、もしかしてデリカシーなかったか」

時雨「もしかしてじゃないからね……」

提督「すまん、すぐに出ていく」

時雨「あっ」

提督「どうした?」

時雨「そのだね……僕も、夕立にやってもらったようにしてほしいな、とも思うよ」

提督「……! ははは、時雨も可愛いなぁ」

時雨「夕立がうれしそうに話すものだから、気になってたんだよ……」

330: 2016/04/12(火) 01:43:06.63 ID:UOSymycW0
―執務室―

提督「くせ毛には勝てません。諦めてください」

提督「時雨も何だかんだで本気で嫌がってなかったみたいでよかった」

下2

332: 2016/04/12(火) 02:13:24.60 ID:yOzkMlvSO
電とデート

333: 2016/04/12(火) 23:37:37.00 ID:UOSymycWo
電「司令官さん、労わってもらえるという話は今も有効なのですか?」

提督「ああ、クソコラじゃ気に入らないと言って、後でまた考えるって言われた奴か。いいぞ」

電「説明口調が気になるのですが……ええと、お付き合いしてほしいのです」

提督「すまん、俺には故郷に残してきた大切な人が……」

電「嘘なのです」

提督「嘘なんだけどな。で、どこに付き合うんだ?」

電「二時間後に鎮守府の前に集合してほしいのです」

提督「分かった。で、どこに?」

電「失礼するのです」バタン

提督「……意趣返しか。電もなかなかやるではないか」

334: 2016/04/12(火) 23:38:02.43 ID:UOSymycWo
―喫茶店―

提督「……お、おしゃれだな。前に来た頃と雰囲気が大分違って見えるぞ……」

電「模様替えしてから女の子に人気のお店なのです。司令官さんは落ち着きませんか?」

提督「俺も空気くらいは読むからな……周りカップルだらけだし、そうじゃないなら女性ばかりだぞ」

電「今日はカップル割りをしているから当然なのです」

提督「へー、カップル割り……ん?」

電「さらにカップル限定の特別メニューもあるのです」

提督「待て待て待て、この展開読めるぞ。それはだめだ、自分の見た目を考えろ」

電「司令官さんがアレな人に見られても、電には何の影響もないのです」

提督「絶対俺の事恨んでるよなぁ!?」

電「店員さん、ご注文いいですか?」

店員「どうぞ」

提督「ちょ、え、マジで」

電「このカップル限定『イチャラブパニックDXパフェ~ハートに盛られて☆ズッキュン~』が欲しいのです」

店員「え……」チラッ

提督「ほらやっぱり見られた! てか、そのパフェそんな名前だったの、羞恥心ないの!?」

電「羞恥心に関しては司令官さんが言えた言葉ではないの思うのです」

335: 2016/04/12(火) 23:38:28.25 ID:UOSymycWo
~~~~~~~~

電「ん~~美味しいのです♪」

提督「……」

電「まだ気に掛けているのですか? 普段からそういう視線で見られているから、慣れていると思っていたのです」

提督「俺だって体面は気にするからな……鎮守府では実の家のように思ってる所もあるし」

電「そうなのですか」

提督「はぁ……」

電「……司令官さん、そのまま口を開けててください」

提督「あー?」

電「あーん、なのです」スッ

提督「あむっ…………ああ、確かに美味しいな」

電「来た甲斐、あったと思いましたか?」

提督「もう一口欲しいかな」

電「しょうがない司令官さんなのです」スッ

提督「ちょっと待て、頬にクリームついてるぞ」

電「そうなのです?」ゴシ

提督「そっちじゃない。じっとしてろよ……あむっ」

電「あっ……もう、司令官さんの方が羞恥心が無いのです」

336: 2016/04/12(火) 23:39:00.14 ID:UOSymycWo
―執務室―

提督「店から出る時、暖かい視線で見送られたんだが、どういうことだったのか」

提督「まさか本気でカップルに見られていたとか……まさかな」

↓2

338: 2016/04/12(火) 23:41:23.96 ID:v68uO5Eho
陸奥とバーで語らい

340: 2016/04/14(木) 01:06:16.65 ID:lypCJk1R0
―鳳翔の店―

提督「さーて、今日も飲むとしようかねー」

陸奥「あら、提督も?」

提督「そういう陸奥もか。せっかくだし、一緒に飲むか?」

陸奥「いいわね、たまにはそういうのも」

提督「鳳翔、まず二人分頼むー」

鳳翔「はい。飲みすぎないように気を付けてくださいね」

提督「今日はしっかりしたお姉さんもついてるから大丈夫」

陸奥「あら、しっかりしたお姉さんって私のこと?」

提督「ああ。嫌だったか?」

陸奥「いえ、たまにはそういう役回りも面白いかもしれないわね」

341: 2016/04/14(木) 01:06:44.74 ID:lypCJk1R0
~~~~~~~~

提督「で、最近何か困ったこととかないか?」

陸奥「どうしたの、突然」

提督「こういう席ではやっぱり愚痴から始まるかなと思って」

陸奥「飲みといえば愚痴の言い合いもあるけれど……特にはける愚痴はないわお」

提督「なんだ、つまらん」

陸奥「つまらんって、もう」

提督「……なら、何もないならなおさら一人でここに飲みに来ていた理由が気になるな」

陸奥「それを言うなら提督もよ」

提督「俺は単純に飲みたいなーっと思っただけだけど」

陸奥「なら、私の答えもそれよ」

342: 2016/04/14(木) 01:07:31.61 ID:lypCJk1R0
提督「……はぁ、なんか流石って感じがするよ」

陸奥「でも、最近は提督も大人しいわね」

提督「そうかぁ?」

陸奥「……う、うーん、比較的といったところかしら。ほら、こうしてのんびり飲むこともなかったでしょう」

提督「一人じゃあなかったけどな」

陸奥「私が来なかったら一人じゃない」

提督「結果オーライだ」

陸奥「……やっぱり、大人しくなったとかそんなことはないわね」

提督「褒め言葉だな」

陸奥「ま、理由なんてどうでもいいわね。今はこの時間を愉しみましょう」

提督「ああ、乾杯」

陸奥「乾杯」

343: 2016/04/14(木) 01:08:22.31 ID:lypCJk1R0
―執務室―

提督「やばい、相手が陸奥だと飲みすぎてしまう……」

提督「……まあ、その分楽しかったしいいか」

下2

293: 2016/04/05(火) 04:10:50.53 ID:dO4l8Qg20
飛鷹型にピアノを習う

347: 2016/04/15(金) 02:48:46.31 ID:JVCJY+4To
―談話室―

提督「この部屋にピアノが入荷されたぞ」

飛鷹「へー、結構良いものじゃない」

提督「やっぱり、分かる人にはわかるものか」

飛鷹「まあね」

提督「しかし、問題が一つある」

飛鷹「あら、何かしら」

提督「立派なピアノも、使われなければ唯の置物だということだ」

飛鷹「ああ、そういうことね」

提督「邪魔になるなら、いっそ物置に置いておこうかなー」

飛鷹「提督は演奏できないの?」

提督「さすがに楽器に関してはリコーダーくらいしか出来んなぁ」

飛鷹「珍しいわね」

提督「人をなんだと思ってるんだよ……」

348: 2016/04/15(金) 02:49:21.55 ID:JVCJY+4To
飛鷹「……なら、私が教えてあげよっか?」

提督「いいのか? というか、飛鷹はピアノ出来るのか」

飛鷹「ええ、これでも元豪華客船よ」

提督「それもそうか。……ということは、もしやあの隼鷹も?」

飛鷹「やらせてみる?」

提督「お、おう……」

飛鷹「じゃあ、呼んで来るから……」
隼鷹「何か呼ばれた気がしたんだけどー」

提督「噂をすればってやつだな、どうだ隼鷹、一曲」

隼鷹「一曲って……ピアノ? なんだか、このためだけに呼ばれたって感じがするねぇ」

349: 2016/04/15(金) 02:50:00.25 ID:JVCJY+4To
~~~~~~~~

提督「……」~~♪

飛鷹「へえ、それなりに出来るじゃない」

隼鷹「でも、まだ音が軽いな。こう、ガツンと来ないわ」

飛鷹「初心者にしてはなかなかだと思うけれど?」

隼鷹「初心者にしては、な」

提督「隼鷹、急に口がでかくなったな」

隼鷹「でも、この隼鷹サマの演奏には惹かれただろう?」

提督「ぐっ、たしかにその通りだ……」

隼鷹「まあ、礼さえもらえればあたしとしては何でもいいんだけど。おっと、そこは右手を移動させた方が良いぞ」

提督「はいはい、礼ね」

飛鷹「飲み過ぎには気を付けなさいよ」

隼鷹「……あたしが言うのもなんだけどさ、礼=酒って即決されるのは何だか腑に落ちないんだけど」

提督「日ごろの行いを考えろ」
飛鷹「日ごろの行いを考えなさい」

隼鷹「提督、そこテンポ違うぞ」

提督「くっそ、こっちで仕返ししてくるとは、隼鷹らしくない……」

350: 2016/04/15(金) 02:50:25.96 ID:JVCJY+4To
―執務室―

提督「さすがに一日そこらで上手くなれるはずもない。日を見て練習しよう」

提督「しかし、あの隼鷹があんな繊細な演奏するとはな……元豪華客船は伊達じゃない」

↓2

352: 2016/04/15(金) 02:52:34.04 ID:TOvrMxuh0
暁にエスプレッソの飲み方吹き込む

353: 2016/04/16(土) 02:09:26.03 ID:DMz8v7tNo
―食堂―

提督「食後の飲み物はエスプレッソ……うーん、至福の一時」

暁「……」

提督「どうした、暁も飲んでみたいのか?」

暁「そ、そういうわけじゃないけれど……コーヒー苦いし……」

提督「これはコーヒーではないぞ、エスプレッソだ」

暁「えすぷれっそ?」

提督「……一口飲んでみるか?」

暁「に、苦くない?」

提督「砂糖とかも入れてるから、少し甘いぞ」

暁「う、うん…………」ゴクッ

354: 2016/04/16(土) 02:09:51.88 ID:DMz8v7tNo
提督「どうだ?」

暁「うぅ、しれいかんのうそつき……」

提督「ちなみに、エスプレッソは本場では二口くらいで一気に飲むのだが……暁にはまだ早いか」

暁「……! は、早くないわ! 全部飲んで見せるんだから!」ゴクゴク

提督「おお、良い飲みっぷり」

暁「うぇぇぇぇ……」

提督「うんうん、よく頑張った」

暁「り、立派なレディーなら当然よ!」

提督「じゃあ、もう一杯いくか」

暁「えっ」

355: 2016/04/16(土) 02:10:41.86 ID:DMz8v7tNo
提督「どうした、やはり暁には苦すぎたか」

暁「う、うう……ど、どんと来なさい!」

提督「その言葉を待っていた!」

リットリオ「提督、おかわりは本場では無しですよ」

提督「おっとリットリオ。さすがにリットリオの前ででは嘘はつけないか」

暁「嘘……? し、司令官!」

提督「すまんすまん。だが、間違ったマナーはおかわりについてのみだ。だから、砂糖も混ぜてないし、二口くらいでクイッと飲むのは嘘じゃない」

暁「そうなの?」

リットリオ「ええ、その通りよ。あとは、そこに残った砂糖を食べておしまいね」

暁「……し、知ってたわそれくらい! だって暁はレディーなんだからね!」

提督(リットリオに聞き返してたくせに……可愛い奴め)

356: 2016/04/16(土) 02:11:08.68 ID:DMz8v7tNo
―執務室―

提督「ちなみに、ミルクなどを入れると名前が変わる。でも、暁が飲むとなると……カプチーノ……いや、カフェ・モカくらい甘くした方が良いか」

提督「うちには本場の人も居るし、それっぽい味が再現出来たら振舞ってみるか」

↓2

358: 2016/04/16(土) 02:28:51.52 ID:4V6vBM6P0
重巡集めて戦車戦させる

359: 2016/04/17(日) 00:58:10.62 ID:Y2xd4g1po
青葉「実際、陸軍ってどういう風に戦っているんでしょうね」

提督「なんだ、藪から棒に」

青葉「青葉たちは海軍ですから海の戦い方は知っているんですけど、陸でどのように戦っているのか気になってですね」

提督「なんで突然そんなことを考えたのは知らんが……やってみるか?」

青葉「はい?」


~~~~~~~~

提督「最上隊、右の通路に敵歩兵三名。おそらく突撃兵、頼む」

最上『分かった。全員で向かえばいいんだね』

提督「ああ、そこを抜けられると後ろに回られる。あと妙高隊、偵察のオイゲンからの情報によると地雷が設置されているみたいだ、頼む」

妙高『戦車が通る前に片づけておけばいいんですね』

那智『それだけなら四人もいらないだろう、そっちに救援は居るのか?』

提督「いや、仕掛けられていたということは他に敵もいるはず、四人で向かってくれ』

足柄『なるほどね。さあて、怯える子猫ちゃんはどこかしらね~』

360: 2016/04/17(日) 00:58:45.44 ID:Y2xd4g1po
青葉『……あの、青葉達は何しているんでしょうか』

提督「なにって、BFだが」

青葉『陸軍の戦い方を聞いたのに、なぜゲームに……』

提督「このゲームはリアルな戦争を楽しめるともっぱら評判だぞ」

青葉『そうですけど……』
古鷹『提督、拠点内の戦車が固くて突破が出来ません!』

提督「青葉、お前工兵だっただろ、衣笠連れてバックアップしろ」

青葉『あ、はい……というより、みんな上手ですね』

提督「実は一部の奴らとはこっそりやっていたり」

青葉『陸軍どうこうより、そっちのほうが記事にしたくなってきましたよ……』

利根『すまん、ヘリを落とし損ねてしもうた!』

提督「じゃあ、そっちは俺とザラで片づける。青葉、とにかく北のA地点で古鷹と合流しろ」

青葉『分かりましたよ……』

ザラ『提督、落とせるんですか?』

提督「見たところ相手のヘリはそんなにうまくないみたいだからな。簡単に撃墜できる」

361: 2016/04/17(日) 00:59:12.05 ID:Y2xd4g1po
高雄『私達はどうしますか?』

提督「とりあえず、このヘリを落としたら……」
青葉『あっ』

古鷹『青葉さん! 提督、敵がここからリスポーンしてるみたいで、増えているのですけど!』

提督「……戦車持って急行するぞ。摩耶だけはトラックでここまで迎えに来てくれ」

高雄『了解しました』

妙高『なら、私達も向かった方が良いですか?』

提督「そうだな、そのまま敵の背後を付くように移動してくれ。オイゲンの偵察では敵はいないらしい」

妙高『なるほど、戦車だけでも落としますか』

提督「出来るなら頼む」

妙高『分かりました』

青葉『……ガチ勢ですか!? あんなのあっさり倒せるわけないじゃないですか!』

提督「いや、戦車破壊は何故か羽黒が得意でな、敵の数が不安だが、おそらくやってくれるだろうと」

青葉『いえいえ、そんな上手くいくわけ……』
羽黒『目標撃破です』

提督「よくやった。その他の歩兵たちはこのまま戦車で押しつぶす。あ、青葉は多分敵が攻めて来るからそこの拠点で待機な」

青葉『な、なんだか初めて青葉がついていけない話になったんですけど……』

362: 2016/04/17(日) 00:59:44.17 ID:Y2xd4g1po
―執務室―

提督「まあ、あれだ。戦い方や戦略の勉強にもなるからとゲームをしない一部の奴らを進めたらな……」

提督「なんにしても、この人数で出来る事は稀なんだが」

↓2

364: 2016/04/17(日) 01:05:50.63 ID:YJzu1dFUo
大和と花見

365: 2016/04/17(日) 22:37:16.89 ID:Y2xd4g1p0
―公園―

提督「おー、前来た時より、綺麗に咲いてるなぁ」

大和「そうですね」

提督「一枚、どうだ?」

大和「一枚ですか?」

提督「ほら、カメラを持ってきたんだ。桜はいつか散るものだが、この箱の中に収めたものは散ることはないだろう」

大和「……そのセリフ、どこからの受け売りですか?」

提督「雑誌」

大和「ですよね」

提督「だが、共感したことは本当だぞ。だからこそ、こうしてカメラを持ってきたわけだしな」

大和「……そうですね、私もその言葉、いいと思いますよ」

提督「だろう。だから、桜をバックに一枚撮ってもらおうか」

大和「はい」

366: 2016/04/17(日) 22:37:46.17 ID:Y2xd4g1p0
~~~~~~~~

提督「いい物が撮れたな」

大和「たまたま通りがかった人がカメラマンの仕事をしている人で良かったですね」

提督「ああ、この幸運に感謝だな」

大和「そういえば、お弁当も作ってきたんですよ」スッ

提督「そうか! 大和の手作りか?」

大和「はい。間宮さんや鳳翔さんほどは上手に作れていないですけど……」

提督「あの二人と比べたらだれの料理でも勝るわけがないだろう」

大和「それもそうですね」

提督「でも……いただきます、もぐもぐ……うん、こういう大和が作ったというのがわかるような味も好きだぞ」

大和「褒められているのか微妙にわかりづらいですね。そんなにわかりやすいですか?」

提督「大和ホテルというだけあって、ちょっと豪華な味がするんだ」

大和「もう! ホテルじゃないですよ!」

提督「はっはっは、すまんすまん」

367: 2016/04/17(日) 22:38:15.10 ID:Y2xd4g1p0
大和「……ここは平和ですね」

提督「どうした、突然感傷に浸って」

大和「桜が舞うこの公園にきて、なんとなく、思ったんです」

提督「……そうだな、だが、これはお前たちが守り続けているからこそ見ることのできる光景だ」

大和「はい」

提督「だから、共に守り続けよう、この平和を」

大和「提督……」

提督「……よし、ビデオカメラはばっちり。これを流せば落ちた俺の威厳も取り戻せるだろう」

大和「……はい?」

提督「桜を背景に大和を諭す姿、これなら復権間違いなしだな。……ん、どうしたやま――」

368: 2016/04/17(日) 22:38:49.01 ID:Y2xd4g1p0
―執務室―

提督「なんか怒らせてしまったな……」

提督「というか、撮った内容も青葉からNG貰ったんだが、何かいけないシーンでもあったか……?」

下2

370: 2016/04/17(日) 22:45:03.96 ID:4uUscPK+o
夜桜の散るのを見ながら木曾と花見酒

373: 2016/04/18(月) 23:03:17.25 ID:aVd/tkoCo
~夜・庭~

木曾「……提督、どうした」

提督「げっ、気付かれた」

木曾「そんな離れた所に居なくてもいいだろ。近くにこいよ」

提督「いや、なんだか夜桜に木曾が一人で酒をあおっている姿が様になっててな」

木曾「なんだそれ。寂しい奴と思ってるのか」

提督「いやいや、そんなつもりはないから!」

木曾「なんてな、冗談だ。褒められて悪い気はしない」

提督「冗談か……木曾が冗談を言うなんて珍しいな」

木曾「俺だって冗談の一つや二つくらい言う。それに、少し酔ってるのもあるからかもな」

提督「そうか」

374: 2016/04/18(月) 23:03:46.32 ID:aVd/tkoCo
木曾「……提督も飲むか」

提督「いいのか?」

木曾「一人酒も飽きてきたところだからな。っと、そういえば昼にも花見に行ったって聞いたが、もしかしてこの桜じゃ肴にならないか」

提督「いや、少ない桜を見るのもそれはそれで一興だ」

木曾「ふっ、そうだな」

提督「なんだ、木曾も同じことを思っていたのか」

木曾「桜に囲まれて酒を飲むのも良いが、一人で飲む分にはこれだけで十分だ」

提督「木曾とはうまい酒が飲めそうだ」

木曾「俺も今日は気分よく飲めそうだ」

375: 2016/04/18(月) 23:04:18.79 ID:aVd/tkoCo
~~~~~~~~

提督「んくっ……はぁー……しかし、こんな所に桜の木なんてあったんだなぁ」

木曾「ここは隠れてるし、すぐに花も散るからな」

提督「え、マジで? ……そういや、そうだな」

木曾「桜は散り際が一番美しい……良く言ったもんだよな」

提督「それには同意しかねるな。長く咲き続けるからこそ、美しさを感じる事が出来るんだろう」

木曾「……かもな。まあ、桜が散るなんて、あたりまえのことではあるが、わざわざ口に出す事ではないな」

提督「だな」

木曾「……」

提督「……だが、この桜が綺麗なのは俺も同意だ」

木曾「……だよな」

376: 2016/04/18(月) 23:05:13.43 ID:aVd/tkoCo
―執務室―

提督「夜に見る桜と昼に見る桜はやはり違うものだと思わせられる」

提督「そうだ、あの桜も写真に収めておこう」

↓2

378: 2016/04/18(月) 23:06:13.96 ID:UPiDq7Z6o
村雨とショッピングで着せ替えする

379: 2016/04/20(水) 00:27:07.14 ID:x4KKWizSo
―デパート―

村雨「つきあわせてごめんなさいね」

提督「問題無い。暇してたしな」

村雨「あら、本当に暇だったのかしら? 霞ちゃんに聞いちゃってもいい?」

提督「それは勘弁してくれ。暇だったとしても怒られる」

村雨「うふふ、それで、私のお買い物に付き合わせちゃったし、私も提督のお買い物に付き合うわよ」

提督「それは本当か」

村雨「ええ」

提督「だったら、大分前にしたかったことがあったんだ」

村雨「したかったこと?」

380: 2016/04/20(水) 00:27:33.22 ID:x4KKWizSo
~~~~~~~~

提督「こっちの方が良いかな!」

村雨「そうですねー」

提督「どうした、女の子といえば、服とか見るともっとキャーキャー言うところじゃないのか」

村雨「うーん、どちらかというと、ノリノリな提督に引いてたりするかな」

提督「な、なんだと……!」

村雨「なんて、冗談でよ。私の為に選んでくれているのだから、もちろんうれしいわ」

提督「そ、そうか……じゃあさっそくこれを着てくれないか!?」

村雨「はいはーい、村雨の違う一面、ちゃんと見てね♪」

提督「ああ、あとこれとかこっちの方とか……」

村雨「もう、ちょっと急ぎ過ぎよ。ちゃんと着てあげるから、焦らなくて良いのよ」

提督「すまんすまん、前にここに来てからずっと村雨に似合いそうな服を考えていたもので」

村雨「あら♪ 提督の意外な一面が見えて嬉しいかも」

提督「そんな意外か?」

村雨「ええ。そろそろ着て来るわね」

提督「ああ。期待しているぞ」

381: 2016/04/20(水) 00:28:00.31 ID:x4KKWizSo
~~~~~~~~

村雨「提督、どう?」

提督「おお、予想通り、似合ってるぞ!」

村雨「ありがと。提督が選んだこのカーディガンも良い感じよ」

提督「じゃあ次はこっちの方を……」


村雨「このチュニック、どうかしら? うふふ、春の季節にもぴったり」

提督「うん、俺の見立ても間違ってなかったみたいだ。可愛いぞ!」


村雨「このシフォンはどうかしら?」

提督「そのゆったりした感じが色気を誘って素敵だぞ!」


村雨「セーラーワンピースかしら、やっぱりいつも通りがお好きなの?」

提督「似ている服でも、ちょっと違えば印象って変わるもんだろ」

村雨「あら、なら感想はどうなの?」

提督「とても似合っている。ここにしかない可憐さも秘めているように感じるぞ!」

382: 2016/04/20(水) 00:28:51.11 ID:x4KKWizSo
―執務室―

提督「話に落ちは無いが、まあいろいろ買ってあげたということで……」

提督「……出費に関しては、見なかったことにしよう」

↓2

384: 2016/04/20(水) 00:43:00.40 ID:PWkQP3dS0
明石を労う

385: 2016/04/21(木) 00:29:32.94 ID:HmTZnIBEo
―売店―

明石「あ、提督? 今良いものが入荷したんですよ」

提督「へー、どんなのだ?」

明石「肩たたき券です!」

提督「売り物じゃない!」

明石「冗談ですよ。さすがに肩たたき券が売り物になるとは思っていませんよ」

提督「……」

明石「提督? じっと見つめてどうかしましたか」

提督「いや、やっぱりこれを貰おうか」

明石「え、ええっ! こんな紙切れに強制力はないですよ!?」

386: 2016/04/21(木) 00:30:03.39 ID:HmTZnIBEo
提督「別に強制力とかいらんし。ただ、使い道を早速発見したから使ってみようかなって」

明石「使い道ですか?」

提督「おう、それでいくらだ」

明石「さ、流石にお金は取れませんって。ジョーク商品なんですから」

提督「ふうん、それなら……ほら」

明石「? どうしたんですか、肩たたきしてほしいんですか?」

提督「逆だ、してやるから好きに使え」

明石「え、えっと……」

提督「交渉の仕事もだが、こうして店番もしてくれているだろう。その感謝だ」

明石「て、提督が感謝……!?」

387: 2016/04/21(木) 00:30:29.52 ID:HmTZnIBEo
提督「なんだ、意外か?」

明石「い、意外といえば意外ですが……」

提督「ですが?」

明石「その……嬉しくて……」

提督「……」

明石「で、では、もししてほしい時が来たら、ありがたく使わせて頂きますね」

提督「……うーん、まだ固いな」

明石「固い、ですか」

提督「やっぱ、物だけの労わりじゃ足りないか」

明石「そ、そういうわけでは……!」

提督「いや、明石、お前は頑張ってくれている。これからもよろしく頼むな」ナデナデ

明石「て、提督……ありがとうございます」

388: 2016/04/21(木) 00:30:55.67 ID:HmTZnIBEo
―執務室―

提督「肩たたき券が売られてなかったら、こういうことしようと思わなかっただろう」

提督「とはいえ、感謝の念を抱いていたのは本当だ。良い機会だった」

↓2

390: 2016/04/21(木) 00:33:37.59 ID:bU+4avkQO
秋月と桜餅食べる

391: 2016/04/22(金) 01:21:34.15 ID:bJbf82Jqo
―秋月型の部屋―

提督「今日のおやつは桜餅だ!」

秋月「……だいぶ前に量産した奴じゃないですよね」

提督「さすがに違う。余ったもち米ではあるけども」

秋月「それなら、いいですけど」

提督「……でも、秋月の事だから、あの時の桜餅でも食べるだろ」

秋月「そ……! そんなことはない、ですよ?」

提督「さすがに冗談って事にしておけ」

秋月「はい……」

提督「一応言っておくと、これは俺が作った物だから、味に関しては保証しないぞ」

秋月「それは保障されてるって事じゃないですか?」

提督「……褒めても何も出んぞ」

秋月「そういうつもりじゃないですよ」

392: 2016/04/22(金) 01:22:00.67 ID:bJbf82Jqo
提督「とにかく、まずは食べてみろ。自信作なんだぞ」

秋月「で、では……」パクッ

提督「……うむ、自分で作って言うのもなんだが、結構上手に出来てるな」

秋月「そうですね……すごくおいしい……」

提督「これなら間宮のデザートにも勝てるかもしれんな」

秋月「いえ、それは無理かと」

提督「正直だな秋月」

秋月「あっ、すみません」

提督「真面目なトーンで謝られても……」

393: 2016/04/22(金) 01:22:26.64 ID:bJbf82Jqo
秋月「で、ですけど、凄く美味しいのは本当ですよ」

提督「それでも間宮には勝てないんだろ」

秋月「それは……」

提督「……なんて、別に何とも思ってないぞ。そう簡単に間宮を越えれると思ってないし」

秋月「ほっ……ですが、本当に美味しいと思いますよ。この葉っぱとかどうしたんですか?」

提督「どうしたって?」

秋月「なんだか、凄く食べやすいんです。味もしっかりしてますし……」

提督「ああ、そりゃ作ったからな」

秋月「……作った? もしかして、味付けからですか?」

提督「ああ、だから葉も本物だ」

秋月「そ、それは凄いですね」

提督「はっはっは、そうだろう」

秋月(凄いには凄いんですけど……その情熱を別の所に注いでも良いと思うんですけどね)

394: 2016/04/22(金) 01:23:05.37 ID:bJbf82Jqo
―執務室―

提督「なんだかんだと楽しみながら食べた」

提督「じつは餅の色も桜から取った物だったり」

↓2

396: 2016/04/22(金) 01:23:18.07 ID:7kYyKjgV0
卯月漣巻雲のウサギを集めて飼育してみる

397: 2016/04/23(土) 02:54:00.52 ID:NO4t15htO
―庭―

漣「あれー、どこに行ったんだろ」

卯月「おや、誰か探してるぴょん?」

漣「そんなところ」

卯月「実はうーちゃんも探してるぴょん」

漣「おやおや、それはそれは――」

卯月「……」

漣「ご主人様が怪しいね」

卯月「ぴょん」

~~~~~~~~

提督「おー、よしよしよし」

巻雲「司令官様、巻雲にも触らせてください!」

提督「じゃあ、かわりに巻雲のウサギも触らせてくれ」

巻雲「いいですよ、はい」

提督「ありがと」

398: 2016/04/23(土) 02:54:28.06 ID:NO4t15htO
漣「あーっ! ようやく見つけましたよ!」

提督「げっ、もう見つかったか」

卯月「うーちゃんたちのウサギを勝手にとるなんて、よくもやってくれたぴょん!」

巻雲「え、でも可愛いですよ?」

漣「可愛いのは知ってる、そういうことじゃないから」

巻雲「??」

卯月「……はぁ、なんだかもういいぴょん」

漣「これが脱力系巻雲ちゃんの力……」

卯月「司令官はどうしてうーちゃんたちのウサギを狙ったぴょん?」

提督「飼育してみたかった」

漣「うーん、イ工口ーピーポーですかね」

巻雲「黄色の救急車のこと?」

卯月「ここまで救急車来てくれるかな?」

提督「カー! ボケがいのない子たちだよ!」

漣「突っ込みいないですからね」

399: 2016/04/23(土) 02:54:54.18 ID:NO4t15htO
提督「とりあえず、飼育は半分冗談で半分本気だ」

卯月「うーちゃんに対してのイタズラじゃないぴょん?」

提督「いたずらでウサギをさらったりするか。まあ、真面目な話をすると、生態の管理だな」

巻雲「せいたい……?」

提督「なんだ、このウサギたちはお前らに引っ付いてきたものだろ。それ故に疑問も尽きないわけだ」

漣「でも、ご主人様はそこまで気にしていなかったですよね」

提督「上の方がな……ほれ、ニンジンだぞ」

巻雲「ウサギってニンジンをあまり上げない方がいいんですよ。あげるなら葉の方がいいです」

提督「えっ……そ、そうなのか?」

兎<コクコク

漣「は、初めて知りました……」

卯月「うーちゃんも……」

提督「ま、巻雲に教えられる日が来るとは……」

巻雲「?」

400: 2016/04/23(土) 02:55:44.94 ID:NO4t15htO
―執務室―

提督「意外とウサギは凶暴だし、構いすぎるとストレスがたまるという……」

提督「想像のウサギとは大違いだな……そして、それをまさか巻雲に教えられる……」

提督「いやまて、そもそもあいつらのウサギは実際のウサギと同じように扱ってもいいのか!?」

続く:提督「安価でますますみんなと遊ぶ」【5】

引用: 提督「安価でますますみんなと遊ぶ」