802: 2016/11/10(木) 00:31:53.82 ID:N+atjZ2Wo


シリーズ:提督「安価でみんなと遊ぶ」シリーズ 

最初から:提督「安価でみんなと遊ぶ」【1】
前回:提督「安価でなおもみんなと遊ぶ」【8】

―執務室―

提督「一時間、何とか逃げ切った……人数は脅威だ」

提督「しかし体力と走力とやる気で負けて無ければそうそう捕まらないはず。逆に言うとそれらが負けていると……」

下2

795: 2016/11/09(水) 00:21:08.38 ID:pAI9yMbA0
弥生とにらめっこ

810: 2016/11/11(金) 01:04:17.65 ID:64JHRF05o
―睦月型の部屋―

提督「俺はにらめっこで最強を目指したい」

弥生「はあ……」

提督「だから我が鎮守府でも最強格の弥生、勝負だ」

弥生「弥生、そんなに強くないですよ……?」

提督「はっはっは、その顔で言っても説得力ないぞ」

弥生「……」

提督「お、怒るな。冗談だから」

弥生「怒ってないですよ、怒ってないです……」

提督「お、おう。図星っぽかったが……」

弥生「怒ってないです」
艦隊これくしょん -艦これ- おねがい!鎮守府目安箱 1 (電撃コミックスNEXT)
811: 2016/11/11(金) 01:04:43.40 ID:64JHRF05o
提督「はい。んで、勝負してくれる気になったか」

弥生「いい、ですよ」

提督「ならばさっそく戦いに入ろうではないか」

弥生「戦い……」

提督「にらめっこしましょ」

弥生「あっぷっぷ……」

提督「……」

弥生「……」

提督「……弥生、表情変わって無いぞ」

弥生「そう……?」

提督「もしかして、実は乗り気じゃないとか」

弥生「そういうわけじゃ、ないです……けど……」

812: 2016/11/11(金) 01:05:19.29 ID:64JHRF05o
提督「……分かったぞ、そうやって表情を変えないことで、相手に自分のやっている事のおかしさで笑わせるつもりだろう」

弥生「そういうつもりでも……」

提督「なるほど、さすが最強格といわれるだけはある」

弥生「考え過ぎ、です……」

提督「しかしこっちの表情でも笑わないということは勝負がつかない……ならば、言葉も交えるぞ」

弥生「もう会話しています……」

提督「……細かすぎて伝わらないモノマネ! 弥生だと知らずに悪戯を仕掛けた卯月」

弥生「……」

提督「イタズラだっぴょ~ん! ……あ、やよ……イタズラ大成功だぴょ~ん! ……ぴょん?」

ガシャーン

弥生「落ちていった……」

卯月「流石司令官だぴょん。悪戯した後に逃げていって、あの最後に弥生だと再認識して怒ってないか確認するところまで完璧に再現していたぴょん」

弥生「いつから見ていたの……?」

813: 2016/11/11(金) 01:05:55.24 ID:64JHRF05o
―執務室―

提督「滑っても良いように廊下に細工をしておいて良かった。当たり前のように怒られたけど」

提督「あのままでは勝負の付きそうにも無かったからしょうがない」

下2

815: 2016/11/11(金) 01:23:19.69 ID:dTF8CH1Y0
クマ艦隊で酉の市へ

819: 2016/11/12(土) 00:33:22.68 ID:yuXXrmuNo
―酉の市―

阿武隈「今日は酉の市を楽しみに皆で浅草神社にやってきました!」

三隈「どうして説明口調?」

球磨「どうでもいいけど、提督はどこにいったクマ」

熊野「まさか早速迷子ですの?」

筑摩「提督なら、さっき熊手を納めに行くって言ってました」

阿武隈「熊手を、納めに?」

球磨「昨年もきちんと来ていたって事クマね」

熊野「わたくしには良く分からないのですけど……」

提督「買った熊手は一年後に納めに行くのが礼儀だ。もちろん、納めるのが無理なら捨てても構わないといえば構わないが」

三隈「いきなり置いていくなんてひどいです」

球磨「行くならちゃんと要件を言ってから行くクマ」

提督「すまんすまん」

820: 2016/11/12(土) 00:33:52.66 ID:yuXXrmuNo
阿武隈「でも、こんなに盛況なんですね。えっと、どういうお祭りなんですか?」

提督「簡単に言えば熊手を買って一年の縁起を祈る祭りだ」

筑摩「本当に簡単にまとめましたね」

提督「阿武隈にはこのくらいの方が良いかと思って」

阿武隈「私のこと馬鹿だと思ってませんか!?」

熊野「それでその、熊手?でしたか。どこで買いますの?」

提督「どこって、そこらにあるだろう。後ろにあるのもそうだ」

熊野「へえ、なるほどこれが……思っていたのよりきれいですのね」

筑摩「さすがこのお祭りの目玉ですね」

三隈「さっそく買います?」

提督「いや、まずは祭りを楽しんでからだ! 行くぞ!」

阿武隈「あっ、待ってください!」

筑摩「私も利根姉さんのお土産も見繕わないと」

球磨「球磨も妹達に何か買うクマ」

熊野「三隈、行きましょうか」

三隈「うーん、目移りしちゃう……」

821: 2016/11/12(土) 00:34:20.79 ID:yuXXrmuNo
~数時間後~

提督「へい店主! これ頂戴!」

店主「おおう、こりゃまたでっけーもんを欲しがるなぁ! 兄ちゃん、こりゃ相当なもんだぞ!」

提督「ほうほう、相当な物、いったい幾らだい?」

店主「そりゃほら、ゴニョゴニョ万円だよ」

提督「ほほう! そりゃとんでもない値段だ!」

熊野「え、それくらいですの?」

筑摩「熊野さん、少し値段の基準がずれてると思います!」

店主「いやいや! 連れのその審美眼は大したものだよ!」

熊野「当然ですわ!」

提督「……いやぁ、でもまいった! 今日は連れの分を用意していなかったせいで、皆の分これではこりゃあ厳しい! ちょいと店主さん、一つまけてはくれないかな?」

店主「確かにそれだけの連れを連れたなら足りるもんも足りなくなるかもなぁ」

提督「分かってるねえ! そこでひとつ提案なんだが、こちらにあるもっとおっきいもんだが、これをみんなの分として一つ欲しいと思うんだよ」

店主「なんと! ははあ、もしかして兄ちゃん、こっちの分をこの値段で買い取ろうというのかい?」

提督「そりゃあ流石に声がでかい! でも、ちょいちょいっと見れる値段にはならないか?」

店主「うまいねえ兄ちゃん! そうだなぁ、ならこのぐらいならどうだい?」

提督「それは眩しい! まだ全然眩しいよ! 其処からもう少しまけてくれたら、きちんと見れると思うんだ!」

店主「ええい、ならば一本さげてやろう! もう一声は聞かないぞ!」

提督「全然見れる数だ! ああ、そういえば店主さん、実はここにいる子はみんな艦娘で、名前に『クマ』が付く子なんだけれどね、この子達のためにとその熊手が手に渡れば、凄く縁起が良くなると思わないかな?」

店主「軍人さんだったか! しかも、そう言われちゃあ、しょうがない! これでどうだ、もってけドロボー!」

提督「ひゅー! さっすが店主! 気が利いてる、よっ、太っ腹!」

店主「まけたまけた! はっはっは!」

阿武隈「って、待ってください! これ本来の値段の半額以上じゃないですか!? 駄目ですって!」

球磨「阿武隈はいい子クマね。でも大丈夫クマ」

提督「んー……おっと、細かいものをもっていなかった! ならしょうがない、大きなものも含めて御祝儀として受け取ってくれい!」

阿武隈「えええ!?」

筑摩「上手いこと回ってるのねー」

三隈「くまりんこ分かりました! これがお互い気持ちよく祭りを楽しむコツなんですね!」

熊野「すごく珍しい光景だと思いますけれどね」

822: 2016/11/12(土) 00:34:46.85 ID:yuXXrmuNo
―執務室―

提督「やっぱ浅草の酉の市は賑やかだわ。みんなで行くならああいう場所もいいかな」

提督「まあ最後のがやりたかっただけで呼んだというのも嘘ではないが」

下2

798: 2016/11/09(水) 00:21:28.61 ID:2aIJ1A+10
炬燵で加古、多摩、望月、初雪とダラダラ

826: 2016/11/12(土) 23:28:52.07 ID:yuXXrmuNo
―談話室―

望月「あー……炬燵出したんだ」

提督「ちょっと前からな。どうだもっちー」

望月「どうだって、入るところなくない?」

初雪「んー?」

加古「zzz……」

多摩「多摩はぜったいどかないにゃー」

提督「うーん、じゃあ膝の上にでも乗るか」

望月「膝? うーん……いいぞ」

提督「なら、ほらどうぞ」

望月「お邪魔しまーす。はー……」

827: 2016/11/12(土) 23:29:38.73 ID:yuXXrmuNo
初雪「みかんなら……ここ……」

望月「ありがと」

提督「つか、望月がここまで来るの珍しいな」

望月「漫画をここに忘れて……面倒だけど、たまには」

多摩「それ分かるにゃ。多摩もなんとなく良い事がある気がしたにゃー」

初雪「こたつ……みかん……」

提督「今年もまた大量に買って来てさ。ここに置いておけばだれか食べるかなって」

加古「まだ倉庫に一杯あるよね」

提督「起きてたのか。そういうわけで、みかんは好きに食べてもいいぞ」

望月「はーい」

828: 2016/11/12(土) 23:30:11.93 ID:yuXXrmuNo
多摩「でもこんなところでのんびりして怒られないにゃ?」

初雪「今日は何も無い……はず……」

加古「何かあれば古鷹が言ってくるはず」

提督「何かあっても逃げるのみ」

望月「あたしが言えることじゃないけど、大丈夫なのか……?」

提督「へーきへーき」

加古「この時間は何にも変えられないよ」

初雪「もっちーも……同じ、でしょ……」

望月「そうだけどねぇ」

多摩「こたつにみかん美味しいにゃ~」

提督「もはや使い古されたネタではあるが、同感だ」

望月「あたしも今日はここでだらだらしとこ……」

829: 2016/11/12(土) 23:31:06.92 ID:yuXXrmuNo
―執務室―

提督「気付けば日が落ちていたとは……なんというおそろしい時間だ」

提督「たまにはこんな日もあっていいね、とか秘書官に言ったらぶっ叩かれたけど」

下2

816: 2016/11/11(金) 01:23:25.49 ID:txsyeU+DO
千歳千代田に片方ずつ膝差し出して同時膝枕

839: 2016/11/14(月) 00:13:51.85 ID:5LzjgKpu0
―庭―

提督「うーん、今日もいい天気だ。こんな日は何かいいことが起きそうな予感」

「提督! 提督!」

提督「ん? どこからか声が……」

「上よ、上!」

提督「上? ……何やってるんだ、千代田。木登りか」

千代田「好きで登ったわけじゃないから!」

提督「好きで登ったわけじゃないなら、どうしてそんなところに?」

千代田「い、いいません」

提督「そんなに恥ずかしい理由なのか……いや、なに。そういうときもある」

千代田「何か誤解してない!? 千歳お姉からもらったアクセサリーが木に引っかかっただけ!」

840: 2016/11/14(月) 00:14:26.14 ID:5LzjgKpu0
提督「なんでそうなったかが聞きたいが、まあいいか。アクセサリーが引っかかって、ねぇ」

千代田「降りられなくなって……は、はしごか何か持ってきてくれない?」

提督「いいぞ……っと、地震か」グラグラ

千代田「わ、あっ……!」

提督「千代……っ!?」ゴンッ

~~~~~~~~

千歳「あら」

提督「……」

千代田「」

千歳「千代田とお昼寝ですか。膝枕もしているなんて珍しいですね」

提督「昼寝っていうか気絶だけどな」

千歳「何かあったんですか?」

提督「まあ、少し」

841: 2016/11/14(月) 00:15:08.36 ID:5LzjgKpu0
千歳「……あの、私もいいですか?」

提督「いいって……ああ、昼寝か。別にいいぞ」

千歳「では、失礼します」スッ

提督「……ええと、どうして千代田の頭の位置を移動させたんだ」

千歳「私も膝枕をされてみたいです」

提督「酔ってる? 酔ってるよな?」

千歳「うふふ、どうでしょう。では、今度こそ失礼しますね」

提督「あー、もう勝手にしろ」

千歳「はい、勝手にさせていただきます」

千代田(千歳お姉が来てから起きてたけど、これどうしよう……)

千歳「……ふふ」

千代田(……お姉もうれしそうだから、今日のところはいっか)

842: 2016/11/14(月) 00:19:42.05 ID:5LzjgKpu0
―執務室―

提督「今日は日が照ってたからいいけど、寒くなってきたから外で昼寝はあんまりなぁ」

提督「……いやでも、風邪ひいても修復材で直ったりするのか? むう……」

下2

844: 2016/11/14(月) 00:19:52.77 ID:E5gOjxWE0
コタツトラップに耐えられる海外艦がいるか調査する

850: 2016/11/14(月) 22:31:10.21 ID:5LzjgKpuo
―提督私室―

アイオワ「あら、こたつじゃない」

提督「アイオワも入るか?」

アイオワ「ええ、失礼させてもらうわ」

提督「外は寒いもんなー」

アイオワ「それに、このこたつってのはいいわ。ニホンのワビサビを感じるの」

提督「ふーん、そういえばみかんを持って来てなかった……アイオワ、とって来るか」

アイオワ「ミカン……ええ、もちろんよ!」バッ

提督(アイオワ、問題無し)

851: 2016/11/14(月) 22:31:39.16 ID:5LzjgKpuo
~~~~~~~~

ビスマルク「それは……」

プリンツ「コタツ、ですね。もうそんな季節なんですね」

グラーフ「あれは恐ろしいものだ……」

レーベ「何かあったの?」

グラーフ「きっとアトミラールに無理矢理引きはがされなかったらずっと入り浸り続けていただろう……」

マックス「そういえば、春先までずっとこたつを出してましたね」

提督「そういえばそんなこともあったか。どうだ、入ってみるか」

グラーフ「いや……遠慮しておこう」

ビスマルク「私は……私は……!」


プリンツ「ビスマルク姉さま、動きませんね」

提督「完全に浸ってるな」

マックス「いえ、表情氏んでますけど……ハマる人はハマる物なんですね」

852: 2016/11/14(月) 22:32:07.08 ID:5LzjgKpuo
~~~~~~~~

リットリオ「提督、失礼します」

提督「おう。今度はイタリア艦ね……」

ローマ「前にも誰かが?」

提督「いや、そんなことよりどうだ? 入っても良いんだぞ」

リットリオ「こたつ……これは駄目なものです」

ローマ「まあ、なかなか出られなくなりますよね」

リベッチオ「リベはけっこう好きだよ?」

ザラ「うーん、私もそれなりかなぁ」

ポーラ「お酒でもあったかくなれますよ~」

提督「へー、イタリア艦はこたつに耐性ありそうだな。リットリオ以外」

リットリオ「私だけ!? アクィラも危ないと思います!」

提督「そういやアキラはどうした? 五人居て一人だけってのも珍しいな」

ザラ「様子を見て来たんだけど、こたつに丸まって出ないって……」

提督「訂正、リットリオとアキラは駄目だな」

リットリオ「アクィラ程じゃ無いですよー!」

ローマ(こういうのをニホンのことわざで五十歩百歩っていうのね)

853: 2016/11/14(月) 22:32:37.06 ID:5LzjgKpuo
~~~~~~~~

ウォースパイト「失礼します……ごほっ」

提督「あれ、もしかして風邪か」

ウォースパイト「はい……すみません、今日の出撃なんですが……」

提督「分かった。ゆっくり休んでおけ」

ウォースパイト「はい……こほっ……」

提督「ちなみに、風邪ひいた理由はなんだ? そう簡単に風邪をひかないと聞いたが」

ウォースパイト「……」

提督「言いたくないならいいが」

ウォースパイト「その……こたつをつけたまま寝てしまって……」

提督「お前も引っ掛かるタイプだったか……」

854: 2016/11/14(月) 22:33:06.32 ID:5LzjgKpuo
―執務室―

提督「ビス子とグラ子にリットリオとアキラ、あとウォースパイトか」

提督「意外と少ないとみるべきか、ハマってる奴はがっつりとハマり過ぎてやばいとみるべきか」

下2

818: 2016/11/11(金) 01:23:41.47 ID:Wi7yL7aY0
にらめっこ対決3連戦:ヴェールヌイ・初月・U-511

859: 2016/11/15(火) 23:52:15.41 ID:V/287U+70
弥生「そういえば……どうしてにらめっこで一番を……?」

提督「いきなり来たかと思えばそんなことか。そうだな、あれはある風が吹くときだった」

~回想~

提督「ゆーちゃん、ここで一つ勝負をしないか」

U-511「勝負、ですか?」

提督「にらめっこといって、顔で相手を笑わせたほうが勝ちだ」

U-511「えと……?」

提督「やってみれば早い。にらめっこしましょ、あっぷっぷ!」

U-511「!? ふふっ……!」

提督「笑うの早いな」

U-511「突然そんな顔をされたら、笑っちゃいます。あはは」

860: 2016/11/15(火) 23:52:42.31 ID:V/287U+70
初月「ふうん、ユーを倒したみたいだね」

提督「む、お前は初月!」

初月「ユーの次は僕が勝負だ。そう簡単にはいかないよ」

提督「俺だって、ゆーちゃんの屍を背負っているんだ。ここで負けられない!」

U-511「しかばね……あのあの、ユーは氏んでませんよ」

初月「いくよ、提督」

提督「にらめっこしましょ」

初月「あっぷっぷ」

提督(……確かに、すごい顔力だ。だが、これが全力なら……!)

初月(!? 提督の顔がいきなり変わって……! この技は、繁華街のネオンサイン! これはさすがの僕も……)

初月「ぶふっ……はははははっ!!」

提督「勝った!」

861: 2016/11/15(火) 23:53:10.13 ID:V/287U+70
響「二人に勝ったくらいで勝ち誇るべきじゃないよ」

提督「お前は……ロシアのぬいぬい!」

響「響と呼んでくれないかい。そう、にらめっこチャンピオンの響とね」

提督「にらめっこチャンピオンだと……!? いいだろう、相手にとって不足なし!」

響「その意気込み、青いね。所詮井の中の蛙だったということを教えてあげるよ」

提督「いくぞ、響!」

響「いいよ、受け止めてあげる」

~回想終了~

提督「あの時だけだ、俺が一瞬で破顔してしまったのは」

弥生「……嘘ですよね」

提督「さて、どうだろうな。意外と本当かもしれないぞ」

弥生「……ううん、聞いてきます」

862: 2016/11/15(火) 23:53:50.58 ID:V/287U+70
バタン

提督「まあ、ゆーちゃんの時期と初月の時期を考えると嘘っぽいが」

提督「うちには便利な明石と夕張がいるからなぁ」

下2

864: 2016/11/15(火) 23:57:41.96 ID:el4hSKCdo
初春の頭上ユニットをおでんのコンニャクに換装する

868: 2016/11/16(水) 22:34:50.31 ID:dl/57GP+0
―初春型の部屋―

提督「初春、ちょっとおもしろいことを思いついたんだ」

初春「面白いことってなんじゃ。不安しかないがの」

提督「そういうな、初春にユーモアをつけ足そうと思っているだけだ」

初春「いらぬ」

提督「遠慮はいらんぞ」

初春「これが遠慮だと思うのか」

提督「遠慮だったら押せばいいからな」

初春「悪いが、心の底からお断りじゃ」

提督「なら、上司としての命令ならどうかな?」

初春「そこまでして、その思い付きとやらを実行したいのじゃな……」

提督「その通りだ。さあこっちへ来るといい」

初春「なんという無理矢理じゃ……」

869: 2016/11/16(水) 22:35:17.46 ID:dl/57GP+0
~~~~~~~~

初春「……なんじゃこれ」

提督「これぞ通称おでんユニットだ」

初春「おでんとは……」

提督「なんだ、おでんを知らないのか? おでんというのは……」

初春「そうではない!」

提督「ちなみにこのおでんユニットの利点はユーモアだけでなく非常食にもなる点でな」

初春「非常食を頭につけて出撃が本気でいいと思うのかや?」

提督「ほら、士気向上にも役に立つかも」

初春「立つわけないじゃろう」

提督「浮いてるから、戦闘中の目印になったり」

初春「目立つかは知れんが、あまりにも滑稽すぎるだけじゃろ」

870: 2016/11/16(水) 22:35:48.75 ID:dl/57GP+0
提督「むむ、何が気に入らないというんだ」

初春「これを気に入る人なんているわけないじゃろう!」

提督「ええ!?」

初春「何を本気で驚いているのじゃ!」

提督「俺だったら頭につけてもいいと思うんだけどなー」

初春「……」ガサゴソ

提督「ちょっと、どこに電話をしようとしている」

初春「妾の手におえそうにない。貴様にとっての天敵を呼ぼうかと思うてな」

提督「天敵て、俺に天敵がいるわけ」

初春「……おお、秘書官の仕事の途中申し訳ないのじゃが」

提督「やめて! また無駄遣いしたって怒られる!」

871: 2016/11/16(水) 22:36:22.90 ID:dl/57GP+0
―執務室―

提督「ちくわとこんにゃくで悩んで、せっかくこんにゃくにしたのに」

提督「……もしかして、ちくわの方がよかった!?」」

下2

823: 2016/11/12(土) 00:37:50.61 ID:76vuEvdA0
初月、三日月、レーベと読書会

876: 2016/11/17(木) 23:00:41.14 ID:65f31JLxo
―談話室―

提督「もう秋も終わりだし、読書に興じようと思う」

三日月「いいですね、読書。司令官はどんな本を読むんですか?」

提督「ドラ○もん」

初月「それは……読書なのか?」

レーベ「ねえ、僕が持ってきたのもマンガなんだけど、駄目なの?」

初月「駄目かと聞かれると……やはりありなのだろうか」

提督「本なら何でもいいだろう。読書とはなにも小説を読むことではなく、本を読むことで何らかの知識を蓄えるたり学んだりする事だろう」

三日月「例えばドラ○もんでどんなものがありますか?」

提督「自然に対する思い、未来への渇望、異種間での友情、仲間の大切さ、冒険のロマン」

初月「……提督が意外としっかりと見ていて驚いたよ」

提督「なんだ、いつもの奇行とでも思ったか。本に対しては敬意を払うぞ俺は」

レーベ「じゃあ、この本からはどんなことを学べると思う?」

提督「レーベが持ってきた本か。どれどれ」

『彼○島』

提督「別のにしなさい」

レーベ「えー」

877: 2016/11/17(木) 23:01:07.20 ID:65f31JLxo
~~~~~~~~

提督「……」パラ

三日月「……」

初月「……へぇ」ペラ

レーベ「……おー」パタン

提督「読み終わったか?」

レーベ「うん! ねえねえ、これって続きある?」

提督「全巻そろってるからあるぞ。どれ、ちょっと取りに戻るか」

初月「提督、そろそろ僕のも読み終わりそうなんだ。何かお勧めの本があれば持ってきてほしいんだけど」

提督「ああ。もしかしたら被るかもしれないから、何冊か持ってくるよ」

初月「ありがとう」

提督「三日月は特に何も無いか?」

三日月「……」

提督「あら、集中してら。まあ、初月用に持ってきた物から選べばいいか」

878: 2016/11/17(木) 23:03:17.14 ID:65f31JLxo
~~~~~~~~

三日月「……はぁー……」

提督「読み終わったか」

三日月「良いですね、恋愛……色々な恋の形があるって、素敵です……」

初月「一体何を見ていたんだい?」

三日月「えっと、恋愛小説のアンソロジーです。男性作家の話を集めたってありますね」

初月「そうなんだ。恋愛小説といえば女性のイメージがあるけれど」

提督「イメージとしてはそうかもしれないが、意外と沢山あるもんだぞ」

レーベ「……ねえ、僕も見せて貰っていい?」

初月「僕もちょっと気になるね」

三日月「は、はい、いいですよ。そのかわり、二人のオススメも教えてください」

初月「僕のオススメは向日葵の咲かない夏でね」

提督(うんうん、やはり読書会とはこうしてお互いの好きな小説を分かり合っていくというのも醍醐味だよな)

879: 2016/11/17(木) 23:04:16.69 ID:65f31JLxo
―執務室―

提督「久しぶりに読書をした気がする。やはり本は良いものだ」

提督「それが例え漫画でもラノベでも。本に貴賤は無い」

下2

881: 2016/11/17(木) 23:05:27.60 ID:Dcn7ZroWo
球磨型たちと猫舌談義

887: 2016/11/19(土) 02:06:12.62 ID:M770DM3ao
―球磨型の部屋―

大井「おでんが出来ましたよ」

球磨「待ってたクマ」

多摩「アツアツにゃー……」

提督「まさか大井がご馳走してくれるとはな」

大井「北上さんがおでんを食べたいといったのですから、当然じゃないですか」

提督「当然て」

北上「何となく口にしただけなんだけどね~」

木曾「ま、いいじゃないか。飯は美味しいしな」

大井「当然じゃないですか。北上さんに美味しく無い物なんて食べさせられません」

提督「大井は一貫してるな」

888: 2016/11/19(土) 02:06:41.20 ID:M770DM3ao
球磨「さて、まずは何から食べようかクマ」

多摩「こんにゃくと大根を救出するにゃ」

提督「救出って何」

球磨「多摩は熱いの苦手だから、いつも熱が篭る物は早めにとってるクマ」

提督「猫舌ってやつだな」

多摩「多摩は猫じゃないにゃ!」

木曾「猫舌ってそういう意味じゃないぞ」

北上「でも聞いた話だけどさー、猫舌ってただのわがままらしいよ」

提督「ほー、まさか北上からそういう豆知識が聞けるとは」

大井「は? 北上さんを侮っているんですか?」

提督「いやいや、ただ珍しいってだけだから」

889: 2016/11/19(土) 02:07:44.08 ID:M770DM3ao
多摩「別に多摩はわがままじゃないにゃ」

北上「えーっと、なんでそう言われてるんだっけ?」

大井「舌の先は熱さを感じやすく、奥は感じにくいんです。だから、ただ舌の使い方が下手くそで、我慢が出来ないってだけなんですよ」

北上「そんな感じ」

提督(なんだ、やっぱり大井が知ってただけか)

多摩「でも、熱い物を食べると舌がひりひりするにゃ」

球磨「それならただのやけどクマ」

北上「猫舌って火傷になりやすいんじゃないの?」

球磨「猫舌は熱さを感じるかクマ。火傷は猫舌じゃなくても起こるし、なりやすさは関係無いクマ」

北上「そうなんだ。大井っちよりも物知りだね」

大井「!!」ガーン

提督「なんだか大井がすごくショックを受けてる」

木曾「いつもどおりだな。さて、そろそろ食べ始めるか」

提督「そうだな」

890: 2016/11/19(土) 02:08:09.38 ID:M770DM3ao
―執務室―

提督「おでんは美味しかった。作った本人は寝込んだけど」

提督「球磨はあれで意外と物知りだからなー。いや、なんでそんな知識あるんだろう……」

続く:提督「安価でなおもみんなと遊ぶ」【10】

引用: 提督「安価でなおもみんなと遊ぶ」