1: 2016/11/30(水) 00:42:23.56 ID:yT0qpAg3o
提督「……」ソワソワ

大淀「ふふ、落ち着きが無いみたいですね」

提督「しょ、しょうがないだろ。まさか、こんな日が来るなんて思ってなかったし……」

大淀「男性なら、ここはどーんと構えているべきですよ」

明石「提督にとっても嬉しい日なんですよね」

提督「そうだが……いや、確かに俺らしくなかったか。……よし!」

明石「切り替えの早さは提督らしいですね」

提督「あいつに後悔するような式を挙げさせるわけにもいかないからな」

大淀「はい、その意気です」

「準備が出来ました。先に式場へお入りください」

提督「はい! じゃあ、行ってくる」

大淀「提督」

提督「なんだ?」

大淀「……おめでとうございます」


シリーズ:提督「安価でみんなと遊ぶ」シリーズ 

最初から:提督「安価でみんなと遊ぶ」【1】
前回:提督「安価でなおもみんなと遊ぶ」【10】

艦隊これくしょん -艦これ- おねがい!鎮守府目安箱 1 (電撃コミックスNEXT)
2: 2016/11/30(水) 00:43:38.78 ID:yT0qpAg3o
 一人の男が結婚式場に足を踏み入れた。
 それはこの場に居るべき人物であり、またこれからの儀式の主役となる者。

「ハー、まさか先を越されるとは思わなかったネー」

「う……ぐすっ……」

「幸せになれよー!」

「……」

「うふふ、おめでとうございます、提督」

 祝う声だけでは無いものの、多くの人物の歓声を受けながら男は祭壇前に立った。
 直に女性の方もやってくる。これまでその男を支えてくれた大切な人が。

『只今より、花嫁の入場です』

 アナウンスがあり、辺り一面に音楽が鳴り響く。
 ギィ……と音をたて扉が開く。多くの視線の向こうには純白のドレスを身に包んだ女性が立っていた。
 その光景は先ほどからずっと苦言を申していた人たちも息を呑むほどであり、男自身もその美しい姿に見とれてた。

「……」

「霞、ほら」

 朝潮がその人物の手を引く。
 女性の表情は読み取れない。無表情をつくろっているが、いつも通りにも見える。
 ただ男でもわかることは、その足取りは決して不承不承といったものではなく、自分の意思でこちらへ一歩一歩みを進めているということ。

4: 2016/11/30(水) 00:44:05.73 ID:yT0qpAg3o
 時間にして数十秒。しかし、二人にとってはこれまで共に歩んできたと同等に感じられる時間。
 その短くは無い時間を経て、二人は視線を交わすように向かい合う。

「霞、綺麗だ」

「ありがと」

女性がこの場に姿を現してからずっと言いたかった言葉。
男は夢心地になったまま、告げる。その瞳に映る光景は今や女性だけ。

朝潮はそんな二人に苦笑を浮かべ、自分の妹の夫となる相手に向けしっかりと釘を差す。

「司令官、絶対に幸せにしてくださいね」

「ああ。もちろんだ」

その返答に気負う姿は一切ない。
きっと霞を大切にしてくれる。そう確信させる様子に、朝潮はにっこりと笑顔を浮かべ、花嫁となる妹に心からの祝福を送った。

「霞、おめでとう。幸せになってね」


5: 2016/11/30(水) 00:44:35.53 ID:yT0qpAg3o

 そして始まる式。
 二人を阻むものは何もない。ここから先はお互いの気持ちを確かめるだけ。

「健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、愛することを誓いますか」

 男は女性をしっかりと見つめている。後は応えるだけ。司祭の言葉に、何一つ偽りのない心で。

「誓います」

 男のその言葉に対し、女性は口を開くことはない。いや、口を開く必要すらない。
 男も理解しているのだ。

 満面の嬉しそうな笑みは、式が喜ばしい以外にあるものだろうか。

 そのまま男は準備をしていた指輪を女性の指に。身長差があってもそれを感じさせない自然な行動。
 二人は己が心の愛しさのまま、どちらかとなく唇を合わせた。

 式場は静まり返っている。もちろん冷たいわけではなく、それは暖かな雰囲気のもの。
 指輪の宝石はその結婚式を祝福するかのように光を放っていたのだった。

6: 2016/11/30(水) 00:45:19.98 ID:yT0qpAg3o
~~~~~~~~

霞「……は?」

霞「いやいやいや……」

霞「……」

霞(なんて夢を見ているのよ私――!)

朝潮「どうかしたの?」

霞「な、なんでもないわよ!」

朝潮「? そういえば、霞が寝た後にだけど、司令官が来ていたみたい」

霞「はぁ? まさか、何かされたわけ」

朝潮「確か、仕返しだ、とか言って霞の枕下に何か入れていたみたいだけど」

霞「……!」ゴソゴソ

『結婚式の夢を見る』

霞「……!」ビリビリ

朝潮(何が書いてあったんだろう……)

8: 2016/11/30(水) 00:46:18.44 ID:yT0qpAg3o
―執務室―

提督「見たい夢の内容を紙に書いて枕の下に置くと見れるらしい」

提督「眉唾物だし、まさか本当に効いてるとは思えんが、まあ自己満足の範疇だ」

下2

10: 2016/11/30(水) 00:47:14.35 ID:E6WHAYBN0
川内と習字

15: 2016/12/01(木) 01:47:18.64 ID:xTm86RRk0
川内「この前書道をしたんだって?」

提督「!?」

川内「おっと、それは何で知っているのかという顔だね」

提督「いや、川内の口から夜戦以外の言葉が出るとは思わなくて」

川内「そこ!?」

提督「悩み事があるならいつでも相談に乗るぞ」

川内「むしろ心配する提督の方がレアな感じがあるんだけど」

提督「失敬な」

16: 2016/12/01(木) 01:47:56.38 ID:xTm86RRk0
川内「とにかく、書道についてなんだけど」

提督「ふんふん」

川内「書き方、教えてほしいなーって」

提督「……やっぱりどこか頭でも打ったんじゃないか?」

川内「もういいから」

提督「まあ、習字っていうのなら、別にいいんだが。理由はなんだ」

川内「書初めはうちでも毎年やってるんだけどさ」

提督「神通とかやりそうだし、那珂ちゃんも毎年抱負を持ってるしな。続けて」

川内「神通は当然だと思ってるかもしれないけど、これが那珂ちゃんも上手で……」

提督「ははーん。姉の威厳的に、一番字が下手くそなのが堪えるっていうわけか」

川内「うっ……その通りなんだけど」

提督「そういうなら手伝うとしますか。じゃあ、まずは何か書いてみて」

川内「うん」

17: 2016/12/01(木) 01:48:24.83 ID:xTm86RRk0
~~~~~~~~

提督「下手だな」

川内「そんなに?」

提督「いや、夜戦という文字は完璧に等しいほど上手だ。だが、それ以外の文字はなんでこんなにムラがあるんだ」

川内「……気持ちの入りようかな」

提督「マジでそんな気がしてきた……とりあえず、基礎はできてるんだから、もう単純に集中力の問題だ」

川内「なるほど」

提督「だから、ここの一覧の文章をきちんと書いてみることから始めようか」

川内「すごいね提督、まるで習字の先生みたい」

提督「え、そうかな? いやー、俺くらいになると、改善点まできちんと指示できちゃうからなー」

川内「うんうん。そんな先生のお手本も見せてほしいな」

提督「しょうがないなー。よし、それじゃあ手本というのを見せてやるか。いくぞー!」

川内(今のうちに逃げておこう。夜戦以外の文字をあんなに書くなんて拷問みたいだし)コソコソ

18: 2016/12/01(木) 01:48:52.54 ID:xTm86RRk0
~~~~~~~~

提督「……はっ! 気づけば川内がいない!」

提督「くっ、俺としたことが、流されてしまったか」

下2

19: 2016/12/01(木) 01:50:20.20 ID:BoQKy62K0
バリエーション豊かになってきたので水上機で軟降下爆撃エアレースを開催

25: 2016/12/02(金) 00:31:25.53 ID:WwXV/hDCo
―母港―

提督『さあ、只今より開始されますのは水上機エアレース!』

青葉『先にコースをぐるりと一周して指定地点に爆撃成功した人が勝ちとなります!』

提督『しかし爆撃地点には審査員がおり、合格を貰えなかった場合はその時点で負けとなります』

青葉『さーて、いよいよ選手の登場です!!』

提督『まずは瑞雲のことなら私に任せろ! その知識は開発者をも超える! 瑞雲師匠こと日向だぁー!』

日向「優勝は私と瑞雲以外に有り得ないな」

提督『その他、瑞雲12型扶桑、試製晴嵐シオイ、Late298Bコマンダン・テスト、人数合わせにOS2Uアイオワ、Ar196改ビスマルクからお送りする』

ビスマルク「適当すぎない!? しかも人数合わせって」

提督『全員分やってたら時間が足りないだろ、諦めろ』

ビスマルク「じゃあなぜ呼ばれたのかしら……」

26: 2016/12/02(金) 00:31:55.18 ID:WwXV/hDCo
提督『さあて、全員の準備が整ったようです。スタートまで5、4……』

青葉『3……2……1……スタートです!』

日向「スタートは貰った」

提督『おおっと、もうすでに発艦をしている! さすが瑞雲は身体の一部と豪語するだけある!』

扶桑「伊勢や日向には負けられないの……!」

ビスマルク「えっと、たしか発艦は……こうね!」

アイオワ「……あ」

ビスマルク「どうかした……えっ」

提督『? ……ああ、発艦直後にぶつかってら』

青葉『ミスですかね』

アイオワ「燃料を入れるのを忘れてたわ。ミステイク♪」

ビスマルク「巻き込まれたこっちの身になってほしいんだけど!?」

アイオワ「ドンマイ」

ビスマルク「それを貴女が言うの!?」

27: 2016/12/02(金) 00:32:21.97 ID:WwXV/hDCo
提督『さあて、数合わせ組が早々に退場しつつ、他は順調といったところ』

青葉『シオイちゃん頑張ってますねー』

提督『だな。まあ操作しているのは妖精さんなわけだから、発艦後はそれぞれは見守ってるだけだけど』

シオイ「……!」

青葉『あれ、突然戻しましたね』

提督『ほら、あれだ』

日向「さあいけ瑞雲、その対航空戦も見せてやれ!」

扶桑「燃料タンクに命中!? 不幸だわ……」

日向「私のように瑞雲を愛せ。そうすれば、瑞雲もまた答えてくれるようになるぞ」

青葉『あー、試製晴嵐は対空出来ないですからね』

提督『つーか、日向は何を言っているんだ』

青葉『最後のコーナー曲がりましたね。Lateが後ろに追従してますけど、追い越せそうにはないです』

提督『コマさん一言もしゃべっていないように、この展開についていけてないらしいしな』

青葉『まずはこの鎮守府に慣れてほしい所ですね』

ドーン

日向「私と瑞雲の勝利だ!!」

28: 2016/12/02(金) 00:32:48.71 ID:WwXV/hDCo
―執務室―

提督「しかし、いくらなんでも普通の瑞雲が勝つとは思わなかったな……」

提督「愛もあながち笑えんな」

下2

31: 2016/12/02(金) 01:06:13.23 ID:4pEQNUfh0
金髪の艦娘の髪を静電気で逆立てて遊ぶ

33: 2016/12/03(土) 01:54:03.10 ID:f2BZzYEHo
―鳳翔の店―

提督「かんぱーい!」

カチャン

翔鶴「前は羽目を外し過ぎてしまいましたから、気を付けて飲まないといけませんね」

金剛「前?」

天城「そういえば、悪酔いしたって聞きましたね」

翔鶴「覚えていませんが、もうあんなことが無いように気を付けます」

提督「たまたま会ってつき合せたってのに、なんか気を使ってもらってるみたいだ」

古鷹「いえ、私も今日は来ようかと思っていましたから」

祥鳳「はい。たまにはこういうところも良いですよね」

34: 2016/12/03(土) 01:54:29.43 ID:f2BZzYEHo
提督「……なんだか、お前達って悪口言われても怒らなそうだよな」

古鷹「そうですか?」

提督「無理に引き連れても怒らなかったし」

祥鳳「これくらいで怒る人は逆にいないと思いますけど……」

古鷹「それに、嫌なら嫌とちゃんといいますよ」

提督「ふむ……古鷹」

古鷹「はい?」

提督「重巡って戦艦ほどのパワーも無くて、駆逐艦ほど夜戦に強いわけも無く中途半端だよな」

古鷹「」

祥鳳「てて、提督! いきなり何を言っているんですか!」

提督「祥鳳もなんか軽空母の中でもちょっと微妙だよな。影が薄いというか」

祥鳳「」

35: 2016/12/03(土) 01:54:58.92 ID:f2BZzYEHo
翔鶴「どうしたんですか!?」

天城「提督がご乱心に!」

金剛(嫌な予感がするデース)

提督「……翔鶴は、駄目男と結婚しそう。つーか、見た目があるキャラに似てるし」

翔鶴「えっ」

提督「金剛、提督デース」

金剛「それは止めろと言ってマース」

提督「天城は……すまん、姉と妹の方は言いやすいけど、天城は難しいわ」

天城「それはそれでひどいと……いえっ、決して貶されたいわけじゃないですけど!」

提督「ふぅ……言い切った。さて、皆としてはこのくらい全然おこることじゃ――」

ドーン<ギャアアアアア

~~~~~~~~

提督「」

龍鳳「わわ、すぐ医務室に運びますね!」

提督「いや……会計を……」

龍鳳「後で良いですから!」

提督「はい……」

36: 2016/12/03(土) 01:55:52.32 ID:f2BZzYEHo
―執務室―

提督「古鷹と金剛は一発アウトの台詞だった。空母組は先に泣かれそうだし」

提督「そう考えると、怒るラインはきっちり分けられているような気がする。うん、謎の研究結果だ」

下2

24: 2016/12/02(金) 00:02:01.06 ID:RZ5ooucb0
悪口言っても怒らなそうな艦娘↓の限界ギリギリを見極める

古鷹・祥鳳・龍鳳・翔鶴・天城・金剛


40: 2016/12/04(日) 00:25:44.87 ID:DlUC8jlG0
―母港―

青葉『匿名希望さんのお便りにより、前回の勝負のリトライとして再びエアレースを開始します』

提督『うちの鎮守府らしいと思ったんだけどなぁ。てか、お便りってなんだ』

青葉『コマンダンさんがかわいそうでしたから』

提督『今回はコマさんもやる気みたいだし、まあいいか。それで、選手はそろってるな』

青葉『はい。前回の六人、ちゃんと位置についているようです』

提督『ルールはご覧のとおり。変更点としてはラフプレイしにくい感じになっているな』

青葉『しにくい?』

提督『さて、選手の準備も整ったようだし。さっそく開始の合図を出すぞ』

青葉『はあ、まあいいですが』

41: 2016/12/04(日) 00:26:10.93 ID:DlUC8jlG0
提督『3……2……1……始め!』

日向「今回も優勝は貰うぞ。いけ、瑞雲よ」

扶桑「大丈夫、今回は勝てる……発艦開始!」

青葉『距離を離しているおかげで、今回は接触もなさそうですね』

提督『偶然の衝突はないだろう。偶然ならな』

ビスマルク「……アイオワ、どうして貴女の機体は私の艦載機の上の方を飛んでいるのかしら」

アイオワ「フフッ」

ビスマルク「ムカッ……アラド、つけられないように動いて!」

アイオワ「そう簡単に逃げられると思う? ホットなバトルのスタートよ!」

青葉『あのー、二人ともコース外へ行ってますけど』

提督『放っておけ。あいつらはあれで楽しんでいるんだろう』

42: 2016/12/04(日) 00:28:09.72 ID:DlUC8jlG0
青葉『それで、真面目にレースをしている人たちの方では、やはり試製晴嵐が強いみたいですね』

提督『普通にやっても勝てないとわかっているからこそ、前回日向は航空戦に持ち込んだわけだしな』

扶桑「試製晴嵐にも瑞雲にも追いつけないわ……日向の瑞雲、本当にただの瑞雲なのかしら……」

日向「性能が上なのに勝てないことに疑問か。笑止、120%の力を発揮してこそ、本当の瑞雲を扱うことができるのだ」

扶桑「日向が何を言っているのかわからないわ……」

シオイ「日向さん、今回はお先にゴールさせていただきますね!」

日向「シオイ、爆撃も完璧だった。ふふ、この私の瑞雲のライバルにふさわしいぞ」

シオイ「ありがとうございます?」

コマンダント(やはり速度ではかなわないみたい……ズイウン、セイラン、素敵な機体ね)

43: 2016/12/04(日) 00:28:36.92 ID:DlUC8jlG0
―執務室―

提督「食いついてはいたものの、さすがにシオイ晴嵐には日向瑞雲でも厳しかったみたいだな」

提督「まあでも、これでお互いの親交が深まってくれればいい結果だといえるだろう」

下2

45: 2016/12/04(日) 00:36:38.73 ID:UuzZgFTj0
ヴェール・ヌイのロシア語講座(ウォッカ編)

46: 2016/12/05(月) 00:07:44.54 ID:oVJkZk5s0
―暁型の部屋―

提督「響ってロシアっぽさがないよな」

響「ヴェールヌイと名乗った方がいいかい?」

提督「いや、それは好きにすればいいけど、そういうことじゃなくてな」

響「そうだね……じゃあ、ロシア語についてちょっとした豆知識を話そうか」

提督「豆知識?」

響「うん。何か知りたいことはあるかい」

提督「いや、特にはないが、強いて言うならば今の響にも関係ありそうな言葉がいいな」

響「じゃあロシアとソ連についての」

提督「いや、そういうの以外で」

47: 2016/12/05(月) 00:08:19.68 ID:oVJkZk5s0
響「じゃあ司令官、ウォッカについて説明しようか」

提督「ウォッカ? 酒だろ」

響「その通り。でも、ウォッカはどういう意味かは知っている?」

提督「さあ……ていうか、意味があるのか」

響「水だよ」

提督「そりゃ、ロシア人はウォッカを水のように飲むとはいうけれど」

響「そうじゃなくて、ウォッカという言葉には、ヴァダーと指小辞をつけたものを指しているんだ」

提督「ヴァダー?」

響「水、だね」

提督「ウォッカを水扱いは変わらないのか……」

48: 2016/12/05(月) 00:09:00.19 ID:oVJkZk5s0
響「というわけで、ウォッカを持ってきたよ」

提督「話がつながっていないが」

響「司令官はのどが渇いていないのかな?」

提督「なるほど、有言実行と」

響「そういうことだよ。はい、乾杯をするよ」

提督「コップが一つしかないが」

響「私はこのままで大丈夫だからね」

提督「瓶ごとか……」

響「ほら司令官、乾杯」

提督「ん、乾杯」

49: 2016/12/05(月) 00:09:29.76 ID:oVJkZk5s0
―執務室―

提督「響は絶対に俺よりお酒が強い気がする」

提督「もしかして、改装することにより体制が?」

下2

51: 2016/12/05(月) 00:11:32.62 ID:A/ShHgIMo
清霜の髪型を戦艦のに変えて誰の髪型が一番にあうか、夕雲型と判定

56: 2016/12/06(火) 00:22:30.34 ID:YQejdnvoo
―夕雲型の部屋―

提督「なりたいものに近付くには、まずは見た目から入るべきだ」

清霜「見た目から?」

提督「戦艦になりたいんだろう。ならば、その髪型を戦艦たちの髪型に変えてやる!」


~~~~~~~~

清霜「というわけで、ストレートよ!」

夕雲「あら、似合ってるわよ」

長波「珍しさは無いけどな。寝るときとかも髪を解くだろう」

早霜「わたしと……被る……」

清霜「不評かな」

提督「そういうわけじゃないが、単純にレア度的にだろうな。次だ!」

57: 2016/12/06(火) 00:23:02.11 ID:YQejdnvoo
~~~~~~~~

清霜「次は金剛さんのお団子付きよ!」

夕雲「可愛らしさが上がったわね」

風雲「本当。特徴もあって、良い感じじゃない」

沖波「金剛型なら霧島さんはしないの?」

提督「眼鏡は髪型じゃないぞ」

~~~~~~~~

清霜「武蔵さんの髪型ね!」

夕雲「猫っぽくて愛嬌があるわね」

高波「かわいい……かも」

朝霜「武蔵さんは獣のイメージがわくけど、清霜に限ってはそんな感じがしねーな」

清霜「褒められてる、のかしら?」

提督「褒め言葉と受け取って良いだろう」

58: 2016/12/06(火) 00:23:33.48 ID:YQejdnvoo
~~~~~~~~

清霜「大和さんのポニテね!」

夕雲「清霜さんの活発さが出て良いわね」

巻雲「なんだかかっこいい感じがするー」

提督「大和は優美って感じが出るが、清霜は良くも悪くもそのままの印象だな」

清霜「結局どれが良かったと思う?」

夕雲「私は何でもに合っていたと思うわ。もちろん、本心よ」

提督「やっぱ、どれも特色があっててな。でも、一つ言える事は」

清霜「言える事は?」

提督「髪型同じにしても、戦艦の人たちの雰囲気は出ないって事だな」

清霜「うー、何だか悔しい。分かっていたけど」

59: 2016/12/06(火) 00:24:03.84 ID:YQejdnvoo
―執務室―

提督「とりあえず、後でこっそり集計しておこう。反応的に、同着っぽいが」

提督「次やる時は服装も変えてもっとそれっぽくするべきかな」

下2

61: 2016/12/06(火) 00:30:12.61 ID:8rOIwZj/0
軽空母娘達にたわわチャレンジをさせる

64: 2016/12/06(火) 23:29:41.80 ID:YQejdnvoo
―鳳翔の店―

提督「たわわチャレンジ、やってみるか」

龍驤「ぐはぁ!!」バタッ

龍鳳「龍驤さんが倒れました!」

飛鷹「たわわチャレンジってあれよね、胸に携帯を乗せてる、あの」

隼鷹「んー? あー、なんか見た事ある気がする」

千歳「SNS等では有名になってましたよね」

千代田「千歳お姉と一緒にやってみたよね!」

千歳「は、恥ずかしいからそれは言わないで」

祥鳳「胸……」チラッ

瑞鳳「胸……」ズーン

65: 2016/12/06(火) 23:30:11.88 ID:YQejdnvoo
飛鷹「やってみるかって、セクハラかしら?」

提督「そんなつもりはない。俺も前にやったしな」

飛鷹「はぁ!?」

隼鷹「さすがだねぇ。結果は?」

提督「落ちたぞ」

隼鷹「あったりまえじゃんか! あはは!」

飛鷹「馬鹿なのかしら……」

隼鷹「飛鷹ならできるだろ。ほら」

飛鷹「あ、こら、勝手におかないで!」

祥鳳「……」ドキドキ

千代田(あれ、こっそりチャレンジしようとしてる?)

千歳(頑張って……!)

66: 2016/12/06(火) 23:31:01.54 ID:YQejdnvoo
提督「一部除いたら、ここにいる人は大体できるだろ。なあ、鳳翔」

鳳翔「はい?」ゴゴゴ

提督「すみませんでした」

龍鳳「あ、えっと、ほら提督、私は出来ましたよ!」

提督「おお、そうか!」

鳳翔「良かったですね」ニッコリ

龍鳳「すみません鳳翔さん!」

鳳翔「い、今のは純粋に賞賛しただけですよ?」

提督「しかし、あまりに普通の結果で面白くない。瑞鳳、倒れた龍驤をこっちの方に」

瑞鳳「はい……」

提督「龍驤の胸の位置に携帯を置いて……ほら、落ちない、チャレンジ成功だ!」

龍驤「馬鹿にしとるんかキミィ!」

瑞鳳「私もああすれば……!」

飛鷹「いや、貴女はそれでいいの?」

祥鳳(ぎ、ギリギリのった!)

千歳(おめでとう!)

千代田(身体を反らしてるけどね!)

67: 2016/12/06(火) 23:31:27.15 ID:YQejdnvoo
―執務室―

提督「チャレンジをしている最中は、落とす奴らのハイライトが消えるのが……」

提督「いや、失敗する姿もそれはそれで面白いとは思うけど」

下2

44: 2016/12/04(日) 00:36:37.33 ID:z4LsR3WA0
電と年賀状を書く

70: 2016/12/07(水) 23:53:00.79 ID:Zbce465Ho
―暁型の部屋―

提督「電、年賀状を書かないか!」

電「え……」

提督「露骨に嫌そうな顔しないで!」

電「冗談なのです」

提督「電の冗談の境目が良く分からない……」

電「それは司令官さんも同じだと思うのです」

提督「……で、年賀状についてだがな」

電「はい」

71: 2016/12/07(水) 23:53:31.00 ID:Zbce465Ho
提督「酉年なわけだから、何か鳥に関することが描きたいと思うんだ」

電「酉年ですか……逆光に向かって羽ばたく艦載機とかどうです?」

提督「お、おう、思ったよりガチな答えで困惑だ」

電「聞いてきたのは司令官さんなのです」

提督「まあ、ビジュアル面はそれでいいかもしれないな。しかし、上官に送る物としては不適切じゃないだろうか」

電「司令官さんは達筆なのですから、文字だけで送ればいいと思うのです」

提督「うーん……一回書いてみるか」

電「なのです」

~~~~~~~~

提督「ふむ、こんなものだろうか」

電「電もかけたのです」

72: 2016/12/07(水) 23:53:58.20 ID:Zbce465Ho
提督「静かにしていたと思ったら、電も年賀状を書いていたのか」

電「姉妹で送り合うのです。あと、お世話になった人達にも」

提督「なるほど。……なあ電、この文字を暁が読めると思うか?」

電「これは響ちゃん用なのです。暁ちゃんの分はもっと柔らかく書くのです」

提督「ちゃんと考えてるのな」

電「それより、司令官さんはこれを下書きなしで書いたのですか?」

提督「おうよ、力作だ」

電「率直に言って、上手すぎて気持ち悪いのです」

提督「なぜ上手に描けて罵倒されなきゃならないんだ!?」

電「えと、ごめんなさいなのです。いきなり出来のいい絵が出て来たから……驚いてしまったのです」

提督「そう素直に謝られるのも、なんだか違和感があるな……とりあえず、これで良いって事か」

電「はいなのです! きっと、皆さんも喜んでくれると思うのです!」

提督「久しぶりに電が素直に賞賛してくれたし、この線で書いてみるか。ありがとな、電!」ダッ

電「……もしかして、この絵を一枚一枚描くつもりなのですか?」

73: 2016/12/07(水) 23:54:23.15 ID:Zbce465Ho
―執務室―

提督「時間が空いたら適当に書かなくちゃな。秋雲に資料用の写真も借りたいし……」

提督「いやー、作戦の後始末といい、しばらく大変だ」

下2

75: 2016/12/07(水) 23:55:50.11 ID:KEGyf3BDO
一航戦&二航戦&五航戦を呼んで闇鍋する

78: 2016/12/09(金) 00:05:48.25 ID:ovj6mDps0
―提督私室―

提督『鍋するぞー! 参加する奴は材料は好きにもってきてくれ!』

提督「って、確かに言った。だが、なんだこの材料」

赤城「はい、野菜ですよ」

翔鶴「お肉ですけど……間違えてましたか?」

提督「いやまあ、二人が普通の持ってきたのはわかってる。それはいい」

蒼龍「だから、果物はやめた方がいいって……」

飛龍「蒼龍だって、ブリもってきたじゃん」

蒼龍「シーフードにするならありかとおもって」

提督「ある意味鍋っぽさがでていいとは思う。ああ、ブリは切って入れるがな」

加賀「松茸ともずくですけど」

瑞鶴「私はカイワレ大根」

提督「つっこみずらいなぁもう!」

赤城「鍋に松茸はちょっともったいないですよね」

翔鶴「瑞鶴はカイワレ大根をどこから持ってきたの……?」

瑞鶴「明石さんの店で安かったから」

提督「理由ショボ!」

79: 2016/12/09(金) 00:06:20.65 ID:ovj6mDps0
~~~~~~~~

提督「えー、いろいろあって、冷蔵庫の中にあったやつをぶち込みます」

加賀「真っ暗なのだけど」

飛龍「あ、これ闇鍋ってやつだよね。わくわくしてきた!」

蒼龍「提督、入れるのは食べられるものですよね?」

提督「冷蔵庫に食べられないものなんて入れるか」

赤城「目薬とか入れますよ」

提督「……多分、大丈夫」

蒼龍「一気に不安が増してきたんですけど……」

提督「仮に入っていてもキャップを空けなきゃ大丈夫だろ。それ」

ボトボトボトギャーボト

翔鶴「今何か聞こえませんでした!?」

提督「ん? ……ああ、もしかしたらおもちゃが入っていたかも」

翔鶴「ついさっき食べられないものを入れてないって言いましたよね……」

提督「多分って言っただろ」

80: 2016/12/09(金) 00:06:48.45 ID:ovj6mDps0
加賀「それで、もう箸を入れてもいいですか」

蒼龍「よく食べる気になるね……」

飛龍「こういうのは最初に箸を入れて食べられそうなものを探した方がいいでしょ。味も混ざってないし」

蒼龍「意外と考えてたんだ……」

飛龍「失礼だなぁ」

瑞鶴「……さっきから、なにか絡みついてくるんだけど」

加賀「我先に取ろうとするなんて、これだから五航戦は……」

瑞鶴「そういいながら箸を入れてない?」

加賀「ええ」

瑞鶴「そういいながらさっきから当たってるのは――正直!?」

提督「ノリ突込みとは余裕あるな。さーて、もずくも巻き終えたし適当にとるか」

瑞鶴「さっきからやたらと絡みついてると思ったら提督さんの仕業!?」

赤城「やっぱり鍋は春菊ですね」

翔鶴「こんな状況でのんびり食べられる赤城さんはさすがですね……」

81: 2016/12/09(金) 00:07:17.23 ID:ovj6mDps0
―執務室―

提督「とりあえずお腹を壊すことはなさそう……かな」

提督「まあ、うちの飯まず組よりひどいものはそうそうできないだろう」

下2

53: 2016/12/05(月) 00:13:21.65 ID:3kk1oGso0
ポーラのイタリア講座(ワイン編)

84: 2016/12/10(土) 00:50:19.21 ID:TsM5Hxe/0
―提督私室―

ポーラ「提督ぅ、この前お酒について教えてもらったそうですね~」

提督「教えてもらったって、響の件か」

ポーラ「今度はポーラが教えちゃいましょ~」

提督「ええ、いいよ……」

ポーラ「遠慮はいりませんよぉ?」

提督「ポーラに説明を任せると、ガッツリお酒について説明されそうで……」

ポーラ「むー、では、提督にも身近なワインについて説明します~!」

提督「どうしても説明したいのか。酔って……はいるな。いつも」

ポーラ「酔ってないですよぉ~」

提督「酔っぱらいの典型的な戯言だな」

ポーラ「とにかく説明しますね~」

提督「お手柔らかに」

85: 2016/12/10(土) 00:50:56.98 ID:TsM5Hxe/0
ポーラ「イタリアではワインのことをヴィーノていうんです~」

提督「そういえば、たまに赤をロッソ、白をビアンコと呼んでいたな」

ポーラ「はぁい、そうなんです~。その中間のロゼがロザートですねぇ」

提督「ちなみにポーラはどれが好きなんだ?」

ポーラ「どれも大好きで~す」

提督「だろうね」

ポーラ「続けますね~。スパークリングワインなんですが~、これはなんて言うか知ってますかぁ?」

提督「スパークリング? たしか発泡性のワインで、シャンパンみたいなワインのことだよな。うーむ……」

ポーラ「答えはスプマンテで~す」

提督「ああ、言われてみればそんな名前のワインを見たことがある気がする」

ポーラ「さらにぃ、イタリアではほかに種類があるんですよぉ」

提督「ほほう、種類とな」

ポーラ「微発泡性がフリザンテ、天然弱発泡性がランブルスコなんです~」

提督「へぇ、そんなふうに分けられているんだな」

86: 2016/12/10(土) 00:51:24.51 ID:TsM5Hxe/0
ポーラ「ここまで説明しましたけど~、お酒って細かいことはやっぱりどうでもいいと思うんですよぉ」

提督「えぇ、それ言っちゃうのか……」

ポーラ「問題は美味しいか、そしてどう味わうかですから~」

提督「言いたいことはわかる。そういうポーラはいつも浴びるように飲んでるが……いや、だからこそのセリフなのか」

ポーラ「そんなわけで~、イタリアのスパークリングワインをもってきましたぁ」

提督「またこのパターンか……って、多くないか!?」

ポーラ「え~? ほんの十本くらいですよぉ」

提督「ほんのじゃないと思う量だぞ」

ポーラ「これでも厳選したんですよ~?」

提督「これで減らしたんだな……」

ポーラ「それじゃぁ提督~、一緒に飲みましょ~!」

提督「はぁ……ま、たまには付き合うか」

87: 2016/12/10(土) 00:52:41.17 ID:TsM5Hxe/0
―執務室―

提督「なんだかんだ、ほとんどポーラ一人で飲んだぞ……」

提督「でも、持ってきたワインは実際に美味しかった。厳選はしていたみたいだ」

下2

52: 2016/12/05(月) 00:11:34.75 ID:uj7WQO/CO
早くもコタツムリと化した利根を筑摩と一緒にたしなめる

95: 2016/12/11(日) 01:10:35.10 ID:YdrdClyAo
筑摩「あの、提督……」

提督「どうした。筑摩がここまで来るのは珍しいな」

筑摩「少しご相談があるのですが」

提督「相談! はぁ、本当に珍しい事もあるもんだ。よし、言ってみろ」

筑摩「実は、姉さんのことなのですが、こもって出て来なくて……」

提督「こもって? 何にだ」

筑摩「こたつ、です」

提督「こたつて……え、時期的に早くないか?」

筑摩「私もそう思うのですが、どうしても出てきたくないと」

提督「はぁ、まあ利根ならありえるか。でも、筑摩なら一人でなんとかできそうなものだが」

筑摩「……こたつにこもる姉さんが可愛いんです」

提督「姉馬鹿め」

96: 2016/12/11(日) 01:11:09.66 ID:YdrdClyAo
―利根型の部屋―

提督「利根ー」

利根「む、なんじゃ、提督まで来たのか」

提督「うわ、こたつから利根の顔が出てる」

利根「吾輩は絶対に出んぞ!」

筑摩「ご覧の通りでして……」

提督「もうこたつを引っぺがせばいいんじゃないか?」

筑摩「そんな可哀想な事は出来ません!」

提督「相変わらず過保護なやつめ。じゃあどうする」

筑摩「説得をしましょう。きっと姉さんは言えば分かってくれると思います」

提督「分からなかったから俺の所に来たんじゃないのか!?」

筑摩「……頑張ってください!」

提督「丸投げ!?」

97: 2016/12/11(日) 01:11:54.70 ID:YdrdClyAo
利根「むぅ、吾輩を差し置いて楽しそうじゃの……」

提督「いや、それが嫌なら出てくればいいだろ」

利根「いーやーじゃー! さーむーいーのーじゃー!」

提督「子どもか!」

筑摩「姉さん、そんなに我が儘を言ったらだめですよ」

利根「筑摩が何といおうとも絶対に出ないのじゃ!」

筑摩「どうしましょう……」

提督「一言で終わりとか、本当に甘いな!」

筑摩「でも、我が儘を言う姉さんは可愛くありませんか?」

提督「そうかもしれないけどさ!」

利根「むー、二人で仲が良さそうなのじゃ!」

提督「うるさい! こたつなんかこうしてやる!」バッ

利根「ぬわー! こたつを無理やり剥がすでない!」

筑摩「あ、どうせなら写真に収めておけばよかったですね」

98: 2016/12/11(日) 01:12:20.79 ID:YdrdClyAo
―執務室―

提督「実はあの姿を見せたいから呼んだんじゃないよな……」

提督「なんだかんだ、あの後すぐにクリスマスの話をしていたし」

続く:提督「安価でどんどんみんなと遊ぶ」【2】

引用: 提督「安価でどんどんみんなと遊ぶ」