700: 2017/03/11(土) 02:33:02.73 ID:ck/hXQb00


シリーズ:提督「安価でみんなと遊ぶ」シリーズ 

最初から:提督「安価でみんなと遊ぶ」【1】
前回:提督「安価でどんどんみんなと遊ぶ」【7】

―執務室―

提督「見事に負けてた。そりゃ相手が相手なうえ、前回の作戦で特に出番がなくてフラストレーションがたまっててそうだったし」

提督「まあ、役割が全員同じなわけじゃないのに勘違いして暴走するビスマルクが悪い」

下2

702: 2017/03/11(土) 02:36:54.91 ID:B5I9gunJO
文月とリンボーダンス

704: 2017/03/12(日) 01:37:21.19 ID:GJSo+Orp0
―睦月型の部屋―

提督「体の柔らかさを確認するならリンボーダンスだ!」

文月「りんぼーだんすってなに?」

提督「リンボーダンスっていうのは、こう……棒を用意して、これより下を潜り抜ける競技だ」

文月「ふみぃ……?」

提督「つまり、こうやって仰向けになってくぐ……いたっ!」ゴン

文月「だ、だいじょうぶ?」

弥生「仰向きで反れば、そうなりますよ……」

提督「え、うるさくしてごめん」

弥生「別に怒ってないです」
艦隊これくしょん -艦これ- おねがい!鎮守府目安箱 1 (電撃コミックスNEXT)
705: 2017/03/12(日) 01:39:53.11 ID:GJSo+Orp0
提督「だが、どういうものかわかっただろう」

文月「でも、あぶなくないかなぁ?」

提督「自分の限界をちゃんと見極めて挑戦すればそこまでではないぞ。そうだ、ちょっと勝負してみるか」

文月「しれーかんと? 不安だけど、やってみるね~」

提督「じゃあ、まずはこれくらいの高さでやってみようか」ガシャン

弥生「どこで……そのセットを……?」

提督「じゃ、邪魔なら外でやるけど」

弥生「怒ってませんから……」

文月「あたしと同じ高さだよ?」

提督「文月の身長と同じ高さでも、俺からすればかなり低いからな」

文月「司令官のためだね」

提督「そういうことだな」

弥生(さっき司令官が試しにやった時より、低くないですか……?)

706: 2017/03/12(日) 01:40:19.96 ID:GJSo+Orp0
提督「よーし、じゃあ文月はそこのラジカセから音楽を流してくれ」

文月「わかった~」

弥生「音楽まで、あるんですね……」

提督「え、うるさい? す、すまん」

弥生「怒って……ないのを知って、わざわざ言ってます……よね」

文月「押したよ!」

提督「よし、みてろよ。……よっ、ほっ……」

ガシャァン

提督「しっぱ……ぐあっ」ズルッ ゴンッ

文月「し、しれーかんだいじょうぶ?」

弥生(こ、これ笑ってもいいんでしょうか……)

提督「……文月、運動神経と体の柔らかさ、そしてリンボーダンスのうまさはそれぞれ直結しないのかな」

文月「うーんと、あたしにはよくわかんないかも……」

707: 2017/03/12(日) 01:40:47.70 ID:GJSo+Orp0
―執務室―

提督「その後、文月は胸くらいまでは行けた模様。いや、俺だってその気になればもうちょっと……」

提督「気が向いたら練習しておこ」

下2

709: 2017/03/12(日) 01:46:53.91 ID:ATWnfTXoO
神風と薙刀をする

711: 2017/03/12(日) 22:21:22.94 ID:GJSo+Orp0
―庭―

提督「神風って薙刀が似合いそうだよな」

神風「よなって言われても、私にはよくわからないんだけど」

提督「え、薙刀知らない? 槍や銃にとって代わられたものの、いつしか武芸として発展することによりその存在を確立させていった武器のことだけど」

神風「そういうのは知ってるわよ。聞き返したのは、私が似合ってるってところ」

提督「いや、絶対似合うって。服装や、神風自身のしっかりしたところとか、すごくあってると思う」

神風「そ、そうかしら」

提督「ほら、試しにもって見ないか?」

神風「試すだけ……どこからその薙刀を取り出したの」

提督「ここに来た時点で話を振ることは確定していたからな」

神風「本当に準備がいいんだから」

提督「当然だ。伊達に提督をしているわけじゃない」

712: 2017/03/12(日) 22:21:49.70 ID:GJSo+Orp0
神風「……ど、どうかしら?」

提督「おー、おー。いい感じ。ちょっと舞踏っぽく振ってみて」

神風「舞踏っぽくなんて、無茶な頼みをして……笑わないでよ?」

提督「神風ならできるって信じてる!」

神風「もう……じゃあ――」

提督「……」

提督(あれ、思ったよりすごい綺麗。おかしいな、できないものかと無茶ぶりをしたつもりなのに……いや、ステップ踏むのは得意そうだから、おかしいことではないのか)

神風「――♪ ~~♪」シュッ サッ

提督(歌い始めた!? 鼻歌だけども、自分でリズム刻んでる……ここまで出来ると、舞風の存在が……い、いや、彼女とはダンスの種類も違うから大丈夫だろう)

神風「――……ふう。どうかしら」

提督「正直笑うつもりだったけど予想以上の出来に困惑」

神風「すっごい失礼ね。でも、そこまで驚いたのならある意味嬉しいかも」

713: 2017/03/12(日) 22:22:17.25 ID:GJSo+Orp0
提督「ちょっと俺もやってみたくなった」

神風「いいけど……刀と薙刀は違うわよ」

提督「わかってるつもりだ」

神風「わかってるって、ああもう、さっそく違う!」

提督「え?」

神風「持ち方もだけど、構え方が全く違うわよ。持ち手はこう、右足じゃなくて左足が前!」

提督「お、おう」

神風「だから、構えは……もう、手を借りるわね! こうやって構えるの!」

提督「こ、こうか?」

神風「ええ、うん……そうね、ちょっと甘いところもあるけど、そんな感じよ」

提督「本当に神風は薙刀を知らないのか? なんかしっかり理解しているように感じるが」

神風「知らないとは言ってないわ。こうして艦娘となってから触ったことあるし」

提督「……自分でも気に入っただろ」

神風「べ、別にいいじゃない。私としては司令官が薙刀を知らないことの方が驚きね」

提督「女性の武道だし、そうおかしなことでもないだろ。そうだ、この後刀と薙刀で試合してみないか」

神風「あら、面白そうね。剣術三倍段って言葉を教えてあげる」

714: 2017/03/12(日) 22:22:45.60 ID:GJSo+Orp0
―執務室―

提督「リーチの差を埋めるの厳しい……いや、神風の扱いが上手いのかもしれないが」

提督「薙刀自体が特殊だからなぁ。女性中心ってこともあって動きを知らん」

下2

716: 2017/03/12(日) 22:31:20.48 ID:acS7Af3s0
瑞穂&秋津洲と山菜採り

718: 2017/03/14(火) 01:04:45.19 ID:fc58/bSH0
―山―

提督「山菜採りだー!」

秋津洲「たっくさん見つけるかも!」

瑞穂「気を付けてくださいね。山は危険ですから」

提督「子供のころ山の野生児と呼ばれた俺に隙は無い!」

秋津洲「秋津洲だって負けないかも!」

瑞穂「あの、本当に気を付けてくださいね? 毒草とか、見分けられない場合は私が見ますから」

秋津洲「ふふーん! そんなの大丈夫かも」

提督「だな。山岳の熊と呼ばれた俺に資格はない」

瑞穂(なぜでしょう、不安しか積もりません)

719: 2017/03/14(火) 01:05:16.94 ID:fc58/bSH0
~~~~~~~~

瑞穂「これはアケビね。先ほどふきのとうとワラビもありましたし、まだまだありそう」

提督「ふっふっふ、大量だ!」

瑞穂「スギナとたんぽぽが大量に……いたどりもあったんですか」

提督「実はこの日までずっと観察をしていたからな」

瑞穂「なるほど。それ以外がないところが、なんというか……ですけど」

秋津洲「たくさん採ってきたかも!」

瑞穂「秋津洲さんは……毒草ばかりですね」

秋津洲「毒草!?」

提督「これトリカブトとドクゼリじゃないか。というか、セリが一つもなくてドクゼリばかりってよく集めたな」

秋津洲「集めたつもりはないかも!」

720: 2017/03/14(火) 01:05:42.32 ID:fc58/bSH0
瑞穂「それにしても、本当に毒草ばかりで……あら、これって」

秋津洲「ピンク色で可愛いかも」

提督「なんだっけそれ、見たことあるような……」

瑞穂「……ドクウツギじゃないですか! 時期も違う上に、存在自体がそれなりに珍しいのによく見つけましたね」

秋津洲「それってすごいかも?」

瑞穂「すごい、といいますか……」

提督「毒草に愛された女だな。もう山菜採りしない方がいいぞ」

秋津洲「ひどいかも!」

瑞穂「いえ、本気でやめておいた方がいいです」

秋津洲「そ、そう?」

瑞穂「はい」

秋津洲「や、やめておきます」

提督(流石に命に関わることだし、瑞穂も怖くなるか)

721: 2017/03/14(火) 01:06:09.12 ID:fc58/bSH0
―執務室―

提督「今日の夕ご飯は山菜採りで採ったやつもたくさん出てきた」

提督「スギナとたんぽぽばっかり採らなきゃよかったと後悔もしてるが……あんまり美味しくない……」

下2

723: 2017/03/14(火) 01:16:48.28 ID:8adaiQ3ZO
一日真面目に仕事して最後に秘書官にホワイトデーのプレゼント渡す

724: 2017/03/15(水) 02:49:18.28 ID:R6F5yQyQ0
霞「今日は仕事をしなくてもいいわよ」

提督「なんだと……」

霞「どうせお返しの量も多いでしょ。別に一日くらい問題ないし、そもそも普段からあんまり真面目にしてないし」

提督「そういわれると真面目にしたくなってきたなぁ! ほら、仕事をよこせ!」

霞「じゃあこれ」ドサッ

提督「……謀ったな!」

霞「同じ方法でかかるあんたが悪い」

提督「だが男に二言はない。うおおおお、やってやるぞおおおお!!」

霞(なんというか、ちょろいわね)

725: 2017/03/15(水) 02:50:09.38 ID:R6F5yQyQ0
~~~~~~~~

霞「もう一通り終わったの? なら、もういいわよ」

提督「いや、今度は資材の運用について詰めよう」

霞「別にそっちは今日やらなくても問題ないけど」

提督「できるときにしておこう。それに、そっちの方が秘書官の負担も軽くなるだろう」

霞「そう、だけど……はぁ、今日は珍しい日ね。わかったわ、詰めましょうか」

提督「あと作戦についての見直し、全体の運用の確認。各人の休暇についても一通りまとめるぞ」

霞「……本当に、珍しいわ」

~~~~~~~~

霞「――ふう、まさかあれだけあったのに一日で終わらせるなんて」

提督「仕事の終わりと同時に一日の終了か……ま、ギリギリか」

霞「何か約束でもあったのかしら」

提督「いや、どうせ普通にお返ししたところで秘書官は『まじめに仕事をしてくれるのが一番のお返し』とか言って怒りそうだから……ほら」

726: 2017/03/15(水) 02:50:35.54 ID:R6F5yQyQ0
霞「はあ? これって……」

提督「バレンタインデーのお返し。ショートケーキだ」

霞「これ、いつ作ったの? 完成からそう時間がたってないように見えるけど……」

提督「休憩時間にちゃちゃっと。小分けに休憩とっただろう?」

霞「ふーん。わざわざ面倒なことをするなんて、馬鹿ね」

提督「馬鹿だと! 失礼な!」

霞「それに時間は考えてほしいところね。日付が変わる直前に渡されても困るだけよ」

提督「くっ、秘書官のデレはここまでしても見れないというのか!」

霞「普段を考えなさい。……でも、その…………がと」

提督「ん、何だって?」

霞「……あ、ありがとう、って言ったのよ! ふん!」

提督「これがあの有名なツンデレってやつか!」

霞「う、うるさいわね!」

提督「いやぁ、これが見れただけで今日頑張った甲斐があった」

霞「ふん。じゃあ、部屋に戻らせてもらうから。お疲れ」

バタン

提督「……」コソー カチャ


霞「……ふふっ、おいし」


提督「……」パタン

727: 2017/03/15(水) 02:51:04.45 ID:R6F5yQyQ0
提督「よし、勝った! なんとなく勝った気分!」

提督「というか、歩きながら食べてたけど、まさかホールごといただく気なのだろうか。朝潮たちには別に渡してるけどさ」

下2

729: 2017/03/15(水) 03:05:52.21 ID:cEm/vLO+O
第六駆逐隊とお花見

730: 2017/03/15(水) 23:50:17.71 ID:R6F5yQyQo
電「お花見に行くのです!」

提督「馬鹿な、あの電が俺を誘うだと……」

暁「荷物持ちにはちょうどいいからよ!」

提督「なるほど、納得」

雷「何を言ってるのよ。まだ桜が小さいから、少ない人数でやった方が良いって響が言ったからでしょ」

響「暁の子守もいるからね」

暁「暁は子どもじゃないんだから!」

雷「でも桜を見て一番にはしゃいでたのって……」

暁「わー! わー!」

提督「なるほど、了解。すぐに準備するよ」

731: 2017/03/15(水) 23:50:44.31 ID:R6F5yQyQo
―庭―

提督「本当だ。まだ小さいけれど、桜がなってるな。まだまだ早いだろうに」

暁「電がみつけたのよ!」

電「お庭を散歩していたら、たまたま見かけて……」

提督「いや、庭にもある事は知っていたが、もう咲こうとしている桜があるなんてな」

響「だから、少し早いお花見だね。どうかな」

提督「むしろ呼んでくれてうれしいよ。こうして咲いていく桜を見られることなんて滅多にないからな」

雷「それなら呼んだかいがあったわね。ね、電」

電「司令官さんですから」

提督「俺だからって、確かに風情を感じる物は好きだがな」

雷「ほら、シートを敷くわよ。お弁当だって作って来たんだから」

提督「本当にお花見の準備をしてきたんだな」

響「お花見、というには少し早いけどね」

暁「それがふぜいって奴よね! 暁にもわかるわ」

提督「少し早いお花見に風情は感じないが……」

暁「あ、暁は感じるのよ!」

雷「ほら、喧嘩してないで、暁は端っこを持って」

暁「わかったわ」

提督「素直なのか素直じゃないのか。そういえば、結局俺を呼んだのは誰なんだ?」

響「最初に名前を挙げたのは……」

電「……? なんなのです?」

提督「ははは、そりゃ面白い冗談だ」

電「どうして電をみて笑うのですか」

732: 2017/03/15(水) 23:51:13.03 ID:R6F5yQyQo
雷「敷けたわよ! どうぞ、司令官」

提督「ありがとう。そういえば、お弁当は誰が作ったんだ?」

暁「暁たち全員で作ったのよ!」

響「頑張った」

提督「へー、ちょっと中身を見ても良いか?」

雷「いいわよ」

提督「じゃあ、お言葉に甘えて……おお」

暁「どうかしら!」

提督「……個性的だな。こう、一目見ただけで誰が作ったか分かるような……」

電「ちょっと可愛らしすぎでしょうか……」

響「司令官も来るというから、ガッツリとしたものを入れてみたんだ」

雷「私はバランスを考えたわ!」

提督「そうか、うん、頑張りが見えて良いと思うぞ、うん」

暁「どうして暁の方を見て言うのかしら?」

733: 2017/03/15(水) 23:52:10.39 ID:R6F5yQyQo
―執務室―

提督「本当に準備バッチリだった。あれで断ってたらどうなってたんだろうか……」

提督「次は満開になった時かな。その頃には他の桜も芽吹き始めているだろう」

↓2

735: 2017/03/16(木) 00:01:51.50 ID:vB6L0wndO
龍田に児童本を読み聞かせしてもらう

736: 2017/03/17(金) 00:18:33.95 ID:AiYOas4Q0
―談話室―

提督「龍田っていい声しているよな」

龍田「あらあら、突然なんですか~」

提督「素直に思っただけだ。それで物は相談なんだが」ゴソゴソ

龍田「それは……」

提督「だだーん! 日本昔話~(桃太郎編)!」

龍田「さっきの話からすると……読んでほしい、かしら?」

提督「大正解!」

龍田「恥はないのでしょうか」

提督「ないな!」

龍田(この前久しぶりに真面目だったらしいから、その時頭でもおかしくなったのかしら)

737: 2017/03/17(金) 00:19:01.54 ID:AiYOas4Q0
提督「……っと、まあ、流石に俺だけの頼みというわけではない」

龍田「?」

提督「おーい! 許可貰ったぞー!」

雪風「流石しれぇです!」

時津風「しれーはプライドがあるように見えないよね」

天津風「正直無茶だと思ったんだけど……」

龍田「あら、あらあら、もしかしてそういうことかしら~」

提督「俺が代わりにってことだな」

龍田「うふふ、直接言ってくれてよかったのよ」

時津風「しれーは龍田さんの気に障るようなことをしたら禁固百年の刑になるって言ってたから」

龍田「提督~?」

提督「ひゅーひゅー、知らないなぁ」

龍田「口笛吹けていないわよ~」

提督「ほ、ほら、みんな待ってるし、読み聞かせしよう! な!」

龍田「それなら、後で、ね?」

提督(氏んだ)

738: 2017/03/17(金) 00:19:35.81 ID:AiYOas4Q0
~~~~~~~~

龍田「――とさ。めでたし、めでたし」

雪風「さすが龍田さんです!」

初風「すごく聞きやすかったです。お疲れ様でした」

時津風「これなら誰にでもお勧めできそうだね」

提督「わかる。なんか先生とかできそう」

時津風「幼稚園の? 似合ってるかも」

龍田「……」

提督「ひっ、こっち見て睨んでる!」

時津風「そういえば後でって言われてたね」

天津風「ひどくならないうちに自分から行った方がいいんじゃない」

提督「い、行くわけないだろ! 逃げさせてもらうぜ!」ダッ

初風「そそっかしいんだから」

雪風「……? 龍田さん、風邪ですか?」

龍田「な、なんでもないのよ~」

739: 2017/03/17(金) 00:20:02.07 ID:AiYOas4Q0
―執務室―

提督「な、なぜか追っかけてこなかったな。逆に怖い」

提督「しばらくそっとしておこう。雉も鳴かずば撃たれまい……もう鳴いてる気もするけど」

下2

741: 2017/03/17(金) 00:25:45.58 ID:YI/Y82Gm0
イタリア艦たちとマリオカートで遊ぶ

743: 2017/03/18(土) 02:49:54.84 ID:iEhcOAqXo
―提督私室―

提督「第十一回マリオカート対決!」

ローマ『そんなにしているんですか……』

リットリオ『この日のために練習してきましたよ!』

ポーラ『お酒飲みながらでも良いですか~?』

ザラ『あっ、飲み過ぎには気を付けてよ!』

リベッチオ『みんなでゲームなんて、楽しみ!』

アクィラ『ふふーん、グラーフに連戦連勝した実力見せてあげますよっ』

提督「口振りから体験者多数か。今日はいい勝負が出来そうだ」

リットリオ『ふふふ、でも噂は聞いてますよ~。なんでも、ブランクがあるそうで』

提督「一年前の話を真に受けるのか? 次の発表がされてウォームアップは完璧だ」

アクィラ『アクィラが一番ですから!』

744: 2017/03/18(土) 02:50:21.34 ID:iEhcOAqXo
~ダイジェスト~

提督「もはやレインボーロードも庭に近い」

ローマ『こ、ここ難しくないですか?』

リットリオ『ゲームしない人は駄目だね。私にとっても庭みたいなものだし!』

ザラ『あれ、でも二位は私ですよ? 一位は提督みたいですし……』

リベッチオ『リベが三位ー。うふふ、みんな強いね』

ポーラ『あれ~? ポーラが四位です~』

提督「ビッグマウス集団か……」

ローマ『私はビッグマウスじゃないですけど』



アクィラ『よしよし、今度は一位です』

リットリオ『提督もまだまだですね』

提督「集中狙いして来たくせに……サンダー保持して、空中で落とすとか汚いぞ」

リットリオ『勝つためには手段を選びません!』

ローマ『おかげで最下位ですけどね』

リットリオ『うぐ……』

745: 2017/03/18(土) 02:50:48.00 ID:iEhcOAqXo
提督「飲酒運転の割にはちゃんと走れてるな……さりげなくねじれまで」

ポーラ『こんなの飲酒の内に入りませんよ~』

ザラ『でも、順位は芳しくないわね。どうして?』

ポーラ『ゴクゴク……ぷはっ。美味しいです~』

提督「あ、直進してって落ちた」

ザラ『お酒飲むときにコントローラーから手を離しているのが問題みたいね……』



アクィラ『今のアクィラは狩人ですよ! 飢えた狼ですよ! 三連赤甲羅をくらえー!』

提督「どっちだよ……」

ザラ『目の前は知ってるのはリベみたいだけど』

リベッチオ『バナナあるから平気よ!』

アクィラ『むきゅ……』

リットリオ『あっ! なんで後ろに投げ……あ、ああー!』

ローマ『しかも全部当たってる……爆弾も置いておきますね』

リットリオ『あぁー!!』

提督「可哀想に……」

746: 2017/03/18(土) 02:51:20.78 ID:iEhcOAqXo
提督「というわけで、優勝は俺。二位は同着でザラとリベッチオ。ポーラ、アキラ、ローマと続く」

リベッチオ『やった! ザラさんと一緒で二番!』

ローマ『もう少しだったんだけど……もう少し、練習してくれば良かったわ』

リットリオ『むー、アクィラが邪魔ばかりするから……』

アクィラ『そっちだって、目の前にバナナを置いていったりしたじゃないですかー』

ザラ『ま、まあまあ、落ち着いて……』

提督「うーん、この醜い争い。まあ、とりあえず終わりだから、後片付けな」

リベッチオ『うん!』

アクィラ『あの場面で――』
リットリオ『最後のコーナーで――』

ブチッ

提督「……中途半端に協定組むと見事に友情破壊ゲーだな……」

提督「多分明日にはケロッとしてると思うけど」

↓2

748: 2017/03/18(土) 02:52:14.87 ID:5F+RhAsH0
新しい秘書艦に大鳳を任命する(任期1年)

751: 2017/03/19(日) 00:43:35.02 ID:FVBI9gBi0
霞「秘書艦をつけるわ」

提督「お前に? まぁ、仕事大変だもんな」

霞「クズ司令官のよ!」

提督「えぇ!? 秘書艦っていうとあれだろ、時報やお世話したり、第一艦隊旗艦のあれ」

霞「そうね」

提督「で、秘書官は鎮守府の運営や書類の整理……うん? まさか秘書官って……」

霞「今更だけど、秘書艦はほぼ誰のポジションじゃないわよ。たまにお世話する人がいるみたいだけど」

提督「!? 新事実発覚……」

霞「あんたね……」

提督「で、秘書艦って誰? 吹雪?」

霞「いいえ、大鳳よ。吹雪は……今更やらないんじゃないかしら」

752: 2017/03/19(日) 00:44:00.85 ID:FVBI9gBi0
提督「大鳳か。なんで大鳳なんだ」

霞「くじよ」

提督「適当!?」

霞「あと詳しいことは本人に聞きなさい」

提督「秘書官! 秘書官ー!」

バタン

提督「いや詳しいこととか言われても……」

大鳳「呼びましたか?」

提督「へあっ!? い、いつのまに」

大鳳「すれ違うように入ってきましたけど。その、これからよろしくお願いします!」

提督「あ、ああ、お願いする」

753: 2017/03/19(日) 00:44:32.34 ID:FVBI9gBi0
大鳳「あの、聞きたいことがあるのでは?」

提督「そうだな。えっと、任期はいつまでだ?」

大鳳「一年と聞いています」

提督「一年!? え、長くない?」

大鳳「実際のところ、様子も見ながらと言ってたから……もっと短くなるかもしれませんね」

提督「短く、なぁ。そういえば秘書官はどうなるんだ?」

大鳳「霞さんであればこのまま秘書官を続けるみたい。仕事を任せるわけではないですから」

提督「そういえばポジションとしては違ったな……」

大鳳「では、早速ですけどそろそろお食事の時間です! 用意しましょうか?」

提督「んー……いつも通り食堂で食べよう。大鳳には今後仕事の補佐を頼む」

大鳳「はい!」

754: 2017/03/19(日) 00:45:04.43 ID:FVBI9gBi0
~~~~~~~~

提督「あれは間違いなく、仕事中に逃げ出さないための監視だな。とりあえず、それ以外の時間は自由でいいとしたが」

提督「というより、本当に一年続けるのだろうか……」

下2

708: 2017/03/12(日) 01:45:17.88 ID:nFED8hMZo
夕雲と春の予兆を感じる

758: 2017/03/20(月) 02:03:37.69 ID:VBVa5/bLo
―夕雲型の部屋―

夕雲「ほら、巻雲さん、片づけますよ」

巻雲「こたつの出番が終わるには早いですよー!」

夕雲「もう、困った人ですね」

提督「いやぁ、俺も早いと思うんだ」

巻雲「司令官様もこう言ってますし!」

夕雲「提督まで。しょうがないですね……」

長波「あんまり我が儘を聞いてたら片づける物も片付けられないぞ」

朝霜「でも少し早いんじゃねえ? 別にこたつを片づける必要はまだないと思うんだけどな」

提督「ほら、意見も割れてるし、まだ片づけなくて良いということで」

長波「いや、提督の部屋じゃねーし」

759: 2017/03/20(月) 02:04:03.97 ID:VBVa5/bLo
風雲「そもそも、どうして急に片づけるって話になったの?」

夕雲「春物を出している内に丁度良いスペースが出来たの」

提督「あー、押入れのスペースとかできたら埋めたくなるの分かる」

巻雲「司令官様、裏切りましたね!」

提督「裏切ったつもりは無いぞ。しかし、どこも衣替えか」

藤波「春かー。藤波は初めてだから、少し楽しみかも。……くしゅん」

沖波「風邪? 季節の変わり目は風邪が引きやすいらしいから」

清霜「はっ、春の風邪って聞いた事あるわ! 顔中が植物に犯されて、一日中涙と鼻水が止まらなくてすっごく苦しいらしいわ!」

藤波「えっ、ほ、本当!?」

提督「まあ、嘘じゃあ……ないかもな」

夕雲「それは花粉症が酷い人の場合ですよ。今の所艦娘となった人がそのような症状になった人が居ないので大丈夫だと思います」

藤波「そ、そう。ちょっとびっくりした……」

760: 2017/03/20(月) 02:04:39.69 ID:VBVa5/bLo
提督「しかし、前考えたときは風景とか服装しか触れなかったけど、そういう変化も出て来るのか」

夕雲「季節が原因の病気は春には限りませんけどね」

提督「そうだけど、なんかこたつから解放されていっている風景を見ても冬が終わるなーって思うよ」

夕雲「少しずつ太陽が出ている時間も長くなってきますし、暖かくて洗濯物も乾きやすくなりますよ」

提督「そういえばたけのこなんかも安くなってくるか。たけのこご飯とかいいかもなー」

夕雲「果物も四月位を目途に変わりますからね。いちごも高くなっていきますし」

提督「ああ、冬の野菜や果物が売り場から減っていくのも春の一つか」

風雲「二人共主婦みたいね」

夕雲「そう?」

提督「皆考える事だと思うんだけどなぁ」

朝霜「あたいは考えた事無いぞ」

長波「少なくとも軍人が考える事ではないな」

夕雲「つまり提督と私の間にだけ伝わることね」

提督「口惜しいが、そういうことになるな」

巻雲「巻雲はこたつが護れるだけで満足ですー……」

761: 2017/03/20(月) 02:05:06.00 ID:VBVa5/bLo
―執務室―

提督「春とは何か、感じ取る物だ」

提督「とりあえず、そろそろ服の整理をしよう。忘れてた」

↓2

763: 2017/03/20(月) 02:07:39.73 ID:SgD+/x3W0
川内・不知火と一緒に夜桜を見に行く

夜風と桜吹雪に映える二人を見てドキドキする

764: 2017/03/21(火) 01:23:15.92 ID:NYQ6USiT0
川内「提督ー!」

提督「夜戦なら行かないぞ」

川内「珍しい!」

不知火「いえ、すみませんが今は報告のまとめ中です」

川内「あれ、不知火まで。うーん、そっかー」

提督「……夜戦じゃなさそうだな。一体何の用事なんだ?」

不知火「司令?」

提督「報告なら後で聞くから」

川内「無理しなくてもいいんだけど」

提督「押しが弱い時なんてめったにないんだし、気になるに決まっているだろう」

川内「なら、ちょっとついてきてよ」

提督「?」
不知火「……」

765: 2017/03/21(火) 01:23:42.08 ID:NYQ6USiT0
―庭―

川内「ほら、見て提督!」

提督「おおー、見事な桜……って、開花すらまだだろ。どうなってるんだ」

川内「忍法だよ」

提督「わからん」

不知火「すごい光景ですね。月明かりに桜吹雪まで」

川内「ふっふっふ、狙ったからね」

提督「うーむ、これはパフォーマンス賞!」

川内「やったね!」

不知火「なんですかその賞」

提督「とっさに思い付いた賞」

766: 2017/03/21(火) 01:24:08.62 ID:NYQ6USiT0
川内「数分で終わるから、今のうちに目に焼き付けとくんだよ」

提督「個人的に仕掛けの種が気になるが、今はそんなことを考えるのも無粋か」

不知火「せっかく見せてもらったものですから」

三人(((……それにしても)))

不知火(川内さん、はためくマフラーに舞い上がる桜の花。恰好からしても司令のお付きの人にも見えますね)

川内(喋らなければ提督も出来る人っぽいねー。不知火と並んでいい感じになるし)

提督(うーん、動の川内、静の不知火。なんて、なんとなくそんなふうに見える)

三人(((絵になってる……)))

川内「……そろそろ終わりだね。今日は二人を呼んでよかったと思うよ」

不知火「こちらこそ、新たに今年の目標ができました」

提督「いいものを見れたのはいいんだが……結局どういうカラクリだったんだ」

767: 2017/03/21(火) 01:24:45.02 ID:NYQ6USiT0
―執務室―

提督「桜も本物っぽかったし、よくわからん。というか、何か忘れているような」

提督「……あっ、報告忘れてた!」

下2

757: 2017/03/19(日) 00:51:42.07 ID:5XiBgfvwO
伊勢日向と最近見た映画談義

771: 2017/03/22(水) 02:12:51.26 ID:j/lnkZC/o
―談話室―

提督「君の名が日本映画で世界興行収入で一位になったってさ」

日向「ほお、つまり世界一という訳か」

提督「日本映画の中では、な」

伊勢「そうなんだ。映像とかきれいだったし、話も良かったから私も好きだしね」

日向「そうなのか?」

伊勢「え、見てないの?」

日向「そういうものには疎くてな」

提督「駄目だなぁ。もはや世界的に有名な作品だぞ」

伊勢「そうよね! 特に……って、ネタバレとかしちゃったら駄目か」

提督「だな。まあ、俺も実は見ていないんだが」

伊勢「提督まで!?」

772: 2017/03/22(水) 02:13:24.72 ID:j/lnkZC/o
提督「そういう物に疎いと言ったが、映画自体見た事無いのか?」

日向「いや、少し前にふぉーでぃーえっくすとやらの映画を見に行った」

提督「ああ、あの体験型の」

日向「なかなか頑張ってはいたぞ。実際とは比べ物にはならないが」

伊勢「そりゃあ、現実と比べると無理があるわよ」

日向「水まで出るのは驚いたな。揺れも大人しめだったが、酔う人も居るかもしれないことを考えると妥当かもしれん」

提督「4DXの説明ばかりだが、内容はどうだったんだ?」

日向「瑞雲が出て来なかった」

提督「何の映画を見たのか全然わからん」

伊勢「瑞雲がでるかでないかで評価しているのが日向らしいわ」

773: 2017/03/22(水) 02:13:50.86 ID:j/lnkZC/o
日向「では、提督はどんな映画を見るのだ」

提督「見るときはB級とか関係なしに見るんだが……一番最近のはカチコチかな」

伊勢「カチコチ? もしかしてドラ……」
日向「ふむ、瑞雲は出て来たか?」

伊勢「出てくるわけないでしょ」

提督「瑞雲は出なかったが、懐かしの道具とか出てきて、少し感動したなぁ」

伊勢「おじさんみたいな反応ですね」

提督「は、話だってオリジナルの割には良かったんだぞ!」

伊勢「割りにはって、やっぱりおじさんみたいな……」

提督「伊勢の方が年寄りなくせに!」

伊勢「艦娘になってからならまだ三歳です!」

日向「それは流石にサバ読み過ぎだぞ」

伊勢「じ、自分でもそう思ったけど!」

774: 2017/03/22(水) 02:59:42.69 ID:j/lnkZC/o
―執務室―

提督「うーん、最近は作戦とかあったし、映画館まであんまり見に行ってないんだよなぁ」

提督「映画とかも鎮守府で出来ないかなー。無理か」

↓2

776: 2017/03/22(水) 03:23:19.81 ID:F1fAkY1yO
五航戦とダーツ

778: 2017/03/23(木) 00:22:09.45 ID:LksMJJyW0
―鳳翔の店―

提督「ダーツしようダーツ」

翔鶴「ダーツですか?」

提督「ほどよく酔いが回ってきたところで遊戯を楽しむ。酒の嗜み方の一つじゃないか」

翔鶴「それはなんとなくわかります」

瑞鶴「でも、ダーツなんてあるの?」

鳳翔「ありますよ。前に龍鳳さんがもってきてくれたものがこちらに」

瑞鶴「ずいぶん準備がいいわね」

鳳翔「いえ、これはずっと前からありましたよ?」

提督「前に酔いすぎたやつが別の奴に向かって全力で投げて大事になりかけたから普段は隠しているんだ」

翔鶴「な、なんだか危なそうですね……」

提督「いやいや、ちゃんとルールを守って楽しく遊べば何にも問題はないから」

779: 2017/03/23(木) 00:22:37.64 ID:LksMJJyW0
瑞鶴「ルールって、なにするの? 実は私、ダーツとかよくわからないんだけど」

提督「ふむ、最近の若者ならダーツを知らないことも珍しくはないか」

瑞鶴「若者って、提督さんもまだ若いでしょ」

提督「それもそうだ。じゃあ普通のルール、カウントアップをしようか」

翔鶴「確か当たった場所に応じて得点が増えていくルールですよね」

提督「面倒なローカルルールはなしで、得点は的に書いてある通り。これなら誰でもわかりやすいだろ」

瑞鶴「まあ、そうね。確かにこれならできそう」

提督「ふっふっふ。では早速手本てがらに投げてみようか。それっ」

翔鶴「あら……外れましたね」

提督「……とまあ、あんまり真ん中を狙いすぎると碌な結果にならないということだな」

瑞鶴「いや、外したんだから真ん中を狙ったせいじゃないでしょ」

780: 2017/03/23(木) 00:23:09.21 ID:LksMJJyW0
提督「じゃあ次は瑞鶴な。きっと瑞鶴は弓術も覚えてるし、さぞ上手いことだろうなー」

瑞鶴「弓とこれは関係ないでしょ。まったく……えい!」

翔鶴「すごいわ瑞鶴、トリプルリングの二十で六十点よ」

瑞鶴「え? ……ど、どう提督さん。これが実力の差よ」

提督「嘘つけ! まぐれだろ!」

瑞鶴「ダーツにまぐれはないわよ。力加減、狙い、それらを計算して当てるのがダーツなんだから」

提督「計算してないだろ!」

瑞鶴「はいはい、次は翔鶴姉よ」

翔鶴「ええ。えっと、はいっ」

提督「十三点。普通」

瑞鶴「外した提督さんよりマシよ」

提督「ほほう、ちょっと最高得点に当たったくらいでいい気になって。すぐに追い抜いてやる」

翔鶴「二人とも……ふう、楽しそうだからいいのかしら」

781: 2017/03/23(木) 00:23:37.92 ID:LksMJJyW0
―執務室―

提督「全くやってなかったのもあって、感覚が全くつかめなかった……」

提督「次やるときは絶対に負けん」

下2

783: 2017/03/23(木) 00:26:06.20 ID:1dOHq/kQO
祥鳳と様々な目玉焼きを食らう

785: 2017/03/24(金) 01:48:07.32 ID:yLu9ORps0
―祥鳳型の部屋―

提督「ところで祥鳳、目玉焼きの焼き方に種類があることは知っているか」

祥鳳「半熟、とかではないですよね」

提督「いや、それもある。ほかに両面焼きといったもの、そして調味料だ」

祥鳳「調味料はよくケンカになりますよね」

提督「うちの鎮守府でもいろんな派閥はあるしな……と、それはおいて置いて、今回はいろいろなもので食べてみたいと思う」

祥鳳「理由は……ないですよね」

提督「思い付きだからな」

祥鳳「私は構いませんよ。何か準備するものはありますか?」

提督「そうだな、じゃあ俺が調味料を調達してくるから」

祥鳳「はい」

提督「祥鳳は目玉焼きを焼いてくれ。半熟固焼きを片面両面両方な」

祥鳳「はい……えっ」

786: 2017/03/24(金) 01:48:33.64 ID:yLu9ORps0
~~~~~~~~

提督「醤油、塩、ソース……えーと、ほかにケチャップやポン酢、胡椒……とりあえずいろいろそろえたぞ」

祥鳳「お、お疲れ様です……」

提督「祥鳳の方こそずいぶんお疲れのようだが」

祥鳳「料理に自信がないわけではないですけど、作ったことのない方法だったので……」

提督「はあ、そんなに大変だったか」

祥鳳「提督が食べると思うと、少し、です」

提督「妹の瑞鳳は卵料理が上手だし比べられると思ったか? そんな野暮なことしないのに」

祥鳳「そういうわけではないんですけどね……」

提督「?」

祥鳳「さ、冷める前にいただきましょう!」

787: 2017/03/24(金) 01:49:11.00 ID:yLu9ORps0
提督「よくわからんが……まずは、一番使われているらしい醤油で食べてみるか」

祥鳳「提督は普段何をかけているんですか?」

提督「その日次第だな。頻繁に目玉焼きを食べているわけではないけど」

祥鳳「では、半熟と固焼きでは?」

提督「んー、祥鳳のでは半熟の方がおいしいかな」

祥鳳「そ、そうですか」

提督「というより好みばかり聞いてないで祥鳳も食べないか?」

祥鳳「それでは、いただきますね。ん……」

提督「どんな感じだ?」

祥鳳「確かに、固焼きの方はちょっと焼きすぎたかもしれません……」

提督「ちゃんとできているんだから些細なことではあるがな。調味料を足せば、両面と片面はそこまで味に違いはないな」

祥鳳「同じ卵ですから、そう大きく変わるわけじゃないですからね」

提督「それでも見た目は結構違うけどな。それに、祥鳳が作った目玉焼きはどれもおいしいから、違いを感じにくいってこともあるかもしれんな」

祥鳳「も、もう、褒めても何もありませんからね?」

788: 2017/03/24(金) 01:49:42.90 ID:yLu9ORps0
―執務室―

提督「日本では目玉焼きといえば片面だと思う。調味料は争いだが」

提督「とはいえ、両面は白身の味を引き出しているような感じもするから、どっちの方がいいってわけじゃあないと思う」

下2

689: 2017/03/09(木) 00:10:26.89 ID:4CA2EHTxO
瑞鳳じゃなく祥鳳に卵焼きを作ってもらう

770: 2017/03/21(火) 01:28:39.95 ID:VySjsZNq0
>>689
その様子を見ていた瑞鳳が焼きもちを焼く(姉にも提督にも)

793: 2017/03/25(土) 00:12:35.00 ID:CHAJAZnDo
―祥鳳型の部屋―

提督「目玉焼きの時に思ったんだけど、意外と祥鳳って料理上手だよな」

祥鳳「意外ってなんですか……」

提督「言葉の綾だ。とりあえず、瑞鳳も作っている卵焼き、あれも上手に作れるんじゃないか?」

祥鳳「試したことはありますけど……瑞鳳ほど上手に作る事は出来ませんよ」

提督「なに、試しにだ。祥鳳なら美味しくないということは絶対にないだろうしな」

祥鳳「そっ、そう言われるのは嬉しいですけど……」

提督「大丈夫、砂糖と塩さえ間違わなければ食べれる」

祥鳳「そんなミスはしませんから! ……あんまり期待しないでくださいね?」

提督「おうよ」

794: 2017/03/25(土) 00:13:04.21 ID:CHAJAZnDo
~~~~~~~~

提督「ほう、思ったより手際が良いじゃないか」

祥鳳「妹がいつも作っていますからね」

提督「いやいや、自分で作るのとは違うだろう。これは期待できそうだ」

祥鳳「だから、期待しなくても良いですからっ」

提督「あ、卵焼きは甘めで頼む」

祥鳳「甘目……瑞鳳が作るのよりもですか?」

提督「ああいや、瑞鳳が甘目だろう。それくらいでって意味だ」

祥鳳「あ、そうですか。やっぱり、いつも食べているのを基準に考えちゃいます」

提督「それは分かる」

795: 2017/03/25(土) 00:14:08.91 ID:CHAJAZnDo

瑞鳳(うー……祥鳳と提督、なんだか楽しそう)

瑞鳳(提督ってば卵焼きが食べたいなら私が作ってあげるのに……)

瑞鳳(祥鳳も、私が一緒に作ろうって誘っても、なんだか遠慮するし……)

瑞鳳(二人共、私が居ない間にずるいんだから)

瑞鳳(……なんだかもやもやする……)


提督「……」

祥鳳「……」

提督「(気付いている、よな?)」

祥鳳「(瑞鳳が扉の隙間からじっと見つめているのを感じます……)」

提督「(な、なにか怒らせるようなことしたか?)」

祥鳳「(い、いえ……もしかしたら、卵焼きを作っていることに怒っているのかも……)」

提督「(えぇ、なにそれ……いや、あれだけ卵焼きにプライドをかけている瑞鳳だ、ありうるかも)」

祥鳳「(冗談だと断定できないです……)」

796: 2017/03/25(土) 00:14:34.72 ID:CHAJAZnDo
―執務室―

提督「気が付いたら居なくなってたんだけど……怖い」

提督「もしかして作り方を間違っていたとか……いや、傍目に見てミスも無かったと思うんだがな。ちなみに、祥鳳の卵焼きも美味しくいただきました」

続く:提督「安価でどんどんみんなと遊ぶ」【9】

引用: 提督「安価でどんどんみんなと遊ぶ」