1: 2010/09/20(月) 18:57:52.91 ID:4BUeeYHbO
ガチャ

唯「おつかれましたすーん」

梓「……お疲れ様です」

唯「あずにゃーん。今日はみんなお休みだから私達二人だけなんだー」

梓「そうでしょうね」

唯「あれ、知ってたの?」

梓「ええ」

唯「そっかー。それじゃあ帰──」

梓「二人きり……ですね」

唯「えっ、うん」
けいおん!Shuffle 3巻 (まんがタイムKRコミックス)

2: 2010/09/20(月) 19:09:14.43 ID:4BUeeYHbO
唯「だから今日の練習は無しだね。帰ろう?」

梓「……やっぱり今の私じゃダメなんですよね」

唯「へ?」

梓「でも大丈夫です。今日からは唯先輩にも満足してもらえるはずです」

唯「えっと、何が?」

梓「だってそうでしょう? 放課後の部室で二人きりなのに何も無いなんて……」

梓「でもそれは私がいけなかったんですよね」

唯「あずにゃん……?」

梓「見ててください。これが本当の私です……」

梓「くっ……ごあ……!」

3: 2010/09/20(月) 19:16:27.43 ID:4BUeeYHbO
唯「……え?」

梓「ハアッオ゙ッ!!」

ゴゴゴゴゴ……

唯「あ……ああ……っ」

梓「ハッ……!!」

ボゴォ

梓「はあ……はあ……」

唯「だ、大丈夫あずにゃん?」

梓「ふふ……ほら見てくださいよ」

唯「え? ……あれ? 何だかあずにゃんの背が伸びたような……」

梓「それだけじゃありませんよ。ほら、胸の辺りがきつきつです」

唯「あずにゃんが、突然ナイスバディになった……」

4: 2010/09/20(月) 19:21:16.50 ID:4BUeeYHbO
唯「澪ちゃんみたい……」

梓「どうですか唯先輩。これで私の事を愛してくれるでしょう?」

唯「何……言ってるの……?」

梓「あれ、これだけじゃだめかあ。それじゃあ……」

梓「ぬうぁ……!」

ボゴォ

梓「ほら見て下さい。私の眉毛を」

唯「そっその眉毛は……!」

梓「そうです。まるでムギ先輩のような愛され眉毛でしょう?」

6: 2010/09/20(月) 19:27:23.89 ID:4BUeeYHbO
梓「さあ、来て下さい」

唯「待って……どういうことなの……」

梓「唯先輩のために私は進化したんですよ」

唯「あ、あずにゃんは人間なの……?」

梓「実は私……人造人間なんです」

唯「人造……人間?」

梓「はい。まあそのおかげでこうして唯先輩好みの身体になれるわけですけど」

唯「私好み……?」

梓「そうです。おっと、最後のあれを忘れていました」

ボゴォ

梓「どうですかこのおでこ。特別に目って書いてもいいですよ」

7: 2010/09/20(月) 19:35:02.31 ID:4BUeeYHbO
唯「あ……」

梓「気付きました? これ律先輩のおでこなんですよ」

梓「じゃあ……唯先輩、ソファに」

唯「ちょっと……あずにゃん……」

梓「どうして後ずさるんですか」

唯「だって……なんかあずにゃん怖いよ」

梓「…………え?」

唯「だっていきなり身体が変化したりするし……何を言っているのかわからない」

梓「だ、だからこれが唯先輩が求めていた身体……」

唯「私そんなの求めてないよ……」

梓「……あ、ああそっか。これじゃ足りないんだ。よかった、今日信代って人も取り込んできたんです」

ボゴォ

梓「ふう、これで……」

唯「来ないで!」

8: 2010/09/20(月) 19:42:41.96 ID:4BUeeYHbO
梓「これでもないのか……じゃあ唯先輩、ボテ腹なんてどうですか?」

ボゴォ

唯「ひっ」

梓「ついでに男性的な筋肉とかアレもありますよ」

ボゴォォ

唯「もうやめてぇ!」

梓「ああなるほど、やっぱり男性のアレが欲しかったんですね」

唯「……違うよ」

唯「それよりさっきの話はどういう事?」

梓「さっき?」

唯「人を取り込んだって……」

梓「言葉の通りですよ。私の身体に反映させるにはその人を取り込むんです」

唯「まさか……澪ちゃん達を?」

梓「取り込みました」

10: 2010/09/20(月) 20:06:27.62 ID:4BUeeYHbO
唯「取り込まれた人はどうなるの?」

梓「どうもこうも私の一部として生き続けますよ」

唯「も、もうみんなにあ、会えないってこと……?」

梓「大丈夫。ほらこの身体を見てください。ね? いつでも会えるでしょう?」

唯「そ……そんな……」

梓「ほぉら、先輩の好きな身体ですよ」

唯「……あ」

唯「あずにゃんのばかぁ!!」

11: 2010/09/20(月) 20:16:28.22 ID:4BUeeYHbO
梓「なっ」

唯「ばかたれだよ! そんな事のためにみんなを……酷すぎる」

梓「でっでもほら! こんなに素敵な身体が!」

唯「まだ言うの!? 鏡で自分の身体を見てみなよ!」

梓「え?」

唯「めちゃくちゃになってるよ……ヒゲとかも生えてるし……あずにゃんの良さがどこにもないよ……」

梓「そんな……でもこれは理想の身体を求めた結果……」

唯「今のあずにゃんは……」

唯「気持ち悪いよ」

12: 2010/09/20(月) 20:21:56.92 ID:4BUeeYHbO
梓「そ、そんな……」

唯「返してよ……みんなを返してよ!!」

梓「嘘だ……私は最高の身体を手に入れたんだ……」

唯「最低だよ……あずにゃんなんて大っ嫌い!」

梓「え……?」

梓「い、いやだ……唯先輩が……私は唯先輩を愛しているんだ……」

梓「こんなことが……」

唯「警察に行こう、あずにゃん」

梓「いやだ……どうしてわかってくれないの……」


13: 2010/09/20(月) 20:27:20.87 ID:4BUeeYHbO
梓「こんなにも唯先輩のことを……」

唯「あずにゃんは……元のあずにゃんでよかったんだよ」

梓「じ、じゃあ元に!」

唯「でももう駄目だよ……みんなを取り込んだあずにゃんなんて好きになれない」

梓「あ……あ……」

唯「さよならあずにゃん」

梓「い……いやああああ!!」

ガスッ

唯「きゃあっ!」

ガシャーン

梓「もう……こうなったら唯先輩を取り込もう。そうすれば永遠に一緒にいられる」

唯「う……ぐ……やめ……」


14: 2010/09/20(月) 20:33:35.50 ID:4BUeeYHbO
梓「ああ……」

梓「ひとつになれた」

梓「唯先輩とひとつになれた」

梓「これで永遠に一緒ですよ」

梓「唯せんぱ──」

ドスッ

梓「ぐふっ……な、なに……」

憂「お姉ちゃんを……返してよ!」

梓「う……うい……ぐぷ」

憂「返して! 返して!! 返して!!!」

ドスッ ドスッ ドスッ

梓「ぎ、ああ~~~~!!」

15: 2010/09/20(月) 20:39:13.04 ID:4BUeeYHbO
梓「くそっ!」

バキッ

憂「がっ……!」

憂「おね……ちゃん……あ゙あ゙あ゙あ゙!」

ブシュー

梓「うぎゃあああ!」

梓「ぐ……しね!」

ゴシュッ

憂「あぐっ!」

憂「……おねえちゃ……ん……」

憂「……」

17: 2010/09/20(月) 20:45:17.03 ID:4BUeeYHbO
梓「ぐ、ぐふ……」

梓「ボテ腹にメス(包丁)を入れるなんて……憂を先に消しておくべきだった」

梓「暫くは動けないな……」

梓「……?」

梓「な、なに……お腹が……」

梓「うご、あ、あ、あぎぃぃいい……!」

ブシュッ

梓「ごはぁ……お腹が動いて……何?」

唯「憂……憂ぃ……」

ビチビチ

梓「唯先輩がボテ腹から!? やめ、お腹が裂けちゃう……!」

ブチブチブチィ

唯「ああ……憂ぃぃいいぃ!」

梓「ぎゃああああああ!!!!」

ボトッ

18: 2010/09/20(月) 20:49:44.51 ID:4BUeeYHbO
唯「げほっげほっ! はあはあ……」

梓「あ……あが……」

唯「た……助かった……」

唯「そうだ憂! 憂は!?」

唯「憂……どこ?」

梓「そんな……私から、ゆい先輩が……生まれるなん……て……」

梓「……」

唯「……」

唯「あずにゃん……さよなら」

19: 2010/09/20(月) 20:54:05.75 ID:4BUeeYHbO
ガチャ

純「憂! 唯先輩っ!」

唯「純ちゃん?」

純「よかった……無事だったんですね」

唯「憂が助けてくれたから」

唯「でも憂がどこにもいなくて……」

純「憂……」

唯「……」

純「大丈夫ですよ」

唯「え?」

純「あの憂が簡単に氏ぬわけないじゃないですか!」

唯「そう……かな」

純「そうですよっ!」

唯「そうだね」

唯「憂……ありがとう」

20: 2010/09/20(月) 20:55:25.03 ID:4BUeeYHbO


憂「……」

憂「……ふふっ」

ポチャン



END


21: 2010/09/20(月) 21:35:52.36 ID:1RrlFz9TP
なんぞこれぇ

引用: 梓「SSデットリーボンバー」