1: 2010/09/22(水) 19:51:22.84 ID:4kgN2/lA0
先輩たちが高校を卒業してから3年経った

私も無事に桜高を卒業し、今は一人暮らしをしている

バイトもうまくいっている

軽音部のみんなも、頑張っているようだ

梓「よいしょっと…」

バイトを終えたらギターの練習、それが私の日課だ

そんな中、唯先輩からメールが来た


2: 2010/09/22(水) 20:02:01.54 ID:4kgN2/lA0
唯『あずにゃんお久しぶり~! 
  元気してた? 私達もサークル頑張ってるよ!
  
  憂が留学してあずにゃんは一人になっちゃったけど、
  それでも頑張ってるよね! すごいよ~
  
  あずにゃんは大学行かずに音楽活動してるんだっけ
  私達も卒業したらあずにゃんと一緒にやろうかな♪

  それでわ!』 
 
久しぶりのメールだったせいか、自然と涙がこぼれる

返信をうつ指が自然と弾む 

知らないうちに、私は唯先輩に先輩後輩以上の感情を抱いていたようだ

5: 2010/09/22(水) 20:10:12.45 ID:4kgN2/lA0
それから数日経ち…

唯先輩と喫茶店で会う約束をしたのだ

梓「お久しぶりです、唯先輩」

唯「なんかあずにゃんに唯先輩って言ってもらうの久しぶりだね~」

梓「会うのが久しぶりですからね」クスクス

唯「なんかたのもっか!」

梓「そうですね♪」

唯「すいませ~ん」

6: 2010/09/22(水) 20:14:40.81 ID:4kgN2/lA0
梓「おいしかったですね」

唯「そろそろ出る?」

梓「はい、そうしましょう」

店員「1180円になります」

梓「ここは私が…」

唯「はい」スッ

店員「1200円お預かりします」ジャララッ

――

梓「唯先輩、お金お返ししますって!」

唯「だから、いいっていってるじゃん♪ おごりだよ、お・ご・り」

梓「悪いですよ…」

唯「気にしないで! 私、先輩だから!」

唯先輩は、気遣いができる人になっていたようだ

嬉しいようで、寂しい…

7: 2010/09/22(水) 20:18:41.94 ID:4kgN2/lA0
梓「まだ時間ありますね…。これからどうしましょうか?」

唯「う~ん…。あっ、そうだ! あずにゃんの家に行きたい!」

梓「わっ、私の家ですかっ? いいですけど…」

唯「やったぁ!」パァァァ

梓「では行きましょうか」

唯「うん!」

10: 2010/09/22(水) 20:29:08.42 ID:4kgN2/lA0
唯「ここがあずにゃんの家なんだね~! きれいだね~♪」

梓「そんなことないですよ! 普通のマンションですから…」

唯「それでも、ちゃんと掃除してるからすごいよね!」

梓「もしかしてしてないんですか…?」

唯「うっ…」

そのへんは全然変わってなくて、安心した

梓「じゃぁ今度は私が唯先輩の家に行きますね、掃除しに」

唯「うへぇ~…」

11: 2010/09/22(水) 20:32:18.04 ID:4kgN2/lA0
唯「あずにゃん、今でもむったん大事にしてるんだね」

梓「はい、唯一の友達ですから」

唯「え~、私は~?」

梓「唯先輩とは…とっ、友達のままじゃ嫌っていうか…」モジモジ

唯「え? なんて?」

梓「なっ、なんでもないです!」

12: 2010/09/22(水) 20:36:06.68 ID:4kgN2/lA0
唯「それじゃ、そろそろ帰るね」

梓「気をつけて帰ってくださいね」

唯「大丈夫だよ~。何歳だと思ってるんだい!」

梓「掃除もできないから心配なんですよ…」

唯「あずにゃん厳しいよぉ…」

梓「本当に、気をつけて…」

唯「うん! ばいばい!」

梓「嫌な予感がする…」

13: 2010/09/22(水) 20:45:33.97 ID:4kgN2/lA0
その翌日、澪先輩からメールが届いた

澪『梓、落ち着いて読んでくれ
  軽音部の仲間が殺された
   
  私も未だに信じられない
  けど事実なんだ…
  
  返信をくれたら詳しいことを書くから』

梓「もしかして…」

いやな予感が的中してまったのだろうか

返信をうつ指が自然と震える

梓「唯先輩っ…!」

15: 2010/09/22(水) 20:50:27.60 ID:4kgN2/lA0
澪先輩から返信が届いた

澪『返信ありがとう
  殺されたのはムギなんだ

  ムギのキーボードで撲殺されていたらしい
  本当はショックで涙が止まらなかったんだけど、今は落ち着いた

  犯人が誰なのかも、どうして頃したのかも分かんない…
  でも、私は犯人を許さない…

  また情報が入ったら連絡するよ』

ムギ先輩が殺されたのに、何を安心しているのか…

自分で自分が怖い

17: 2010/09/22(水) 21:08:52.38 ID:4kgN2/lA0
唯「うぇぇぇん! ムギちゃ~ん!」

梓「…」ジワッ

やはり仲間の氏は悲しく、今更涙が流れてきた

律「…くそっ!」

澪「ムギ…」

葬式は、琴吹家で行われた

お金持ちらしい、豪華な葬式だった

私は、この事件がこれで終わりじゃないと思っていた

本当は終わって欲しい…だが、そう思ってしまった

18: 2010/09/22(水) 21:15:42.22 ID:4kgN2/lA0
律「次はあたしかもなっ!」

澪「何言ってんだ律っ!」

律「冗談だよ~…。アハハ」

本当は律先輩も空元気だろう

私もそこまで元気は出ない

この後は誰も喋らず、とぼとぼと帰路についた

19: 2010/09/22(水) 21:20:40.02 ID:4kgN2/lA0
次の日 先輩3人が殺された

唯先輩はギターで頭をぐちゃぐちゃにされ
澪先輩はベースの弦で首を絞められ
律先輩はスネアに頭を突っ込んだ状態で氏んでいた

次は私の番かもしれない

今、純が後ろにいるんだけど…

純「ほんとに羨ましいよ、軽音部」

                THE END

21: 2010/09/22(水) 21:22:43.28 ID:ib6SjIWF0
終わりやがった・・・・

22: 2010/09/22(水) 21:32:58.71 ID:Tmb8tuyi0
なん・・・だと・・・

引用: 梓「さつじん!」