2: 2013/06/28(金) 15:24:47 ID:QY0mWMx.

私はハンジ・ゾエ。

アラサーの独身女。世間でいうところの負け犬だ。

まぁ、周りからの評価は気にしてない。

が、同期の女は、結婚して除隊したか、巨人に食われてあの世へ行ったかのどちらかだ。

男もいない、友達もいない、部下からは頭のイカれたババアと避けられる。

別にいいんだよ。

一人でも平気だから。

巨人のこと考えてたら楽しいから。
進撃の巨人(34) (週刊少年マガジンコミックス)

3: 2013/06/28(金) 15:25:26 ID:QY0mWMx.

たださ、前の彼氏が巨人に食われてから何年になるかなって考えたら・・・。

5年経ってた。

自分でもびっくりした。

大干ばつ状態だよ。

潤いのない生活のせいで、最近、オス化してきたし。

全体的に体毛が濃くなるわ、脇汗半端ないわ、歯周病で口臭いわ・・・。

これじゃ本当におっさんだ。

兵団内でも、私の性別がわかんない奴、多いみたいだし。

4: 2013/06/28(金) 15:25:57 ID:QY0mWMx.

長らくしてないから、女性ホルモンが分泌されなくなったんだろうか。

マジでそのうち閉経しそう。

別に、結婚とか妊娠とかそんな願望はないけど、女が終わるのはなんかヤダ。

そろそろ、本気で男を捕まえなきゃいけないのか。

でも、なんかもう、付き合うとか面倒くさい。

今の生活だと、兵団内でしか出会いないし、そいつら、いつあの世へ行くか分からないし。

愛した男に氏なれるのは、もう勘弁だ。

5: 2013/06/28(金) 15:26:51 ID:QY0mWMx.

ただの遊びのつもりでも、やっぱり一度寝ると、ちょびっと情がうつっちゃうからね。

そうなると、後腐れなくでき、且つ、氏にそうにない男・・・。

あー、やだ。

リヴァイしか浮かばない。

6: 2013/06/28(金) 15:27:23 ID:QY0mWMx.

それか・・・、エルヴィン?

エルヴィンが氏ぬって状況は、調査兵団壊滅ってことで。

エルヴィンは氏なない・・・か。

いやっ、ダメだ。

エルヴィン、気持ち悪いぐらい紳士的だから、軽いノリでできなそう。

一回寝たら、ずっとその事引き摺りそう。

責任とるとか言い出したらウザいし。

7: 2013/06/28(金) 15:28:12 ID:QY0mWMx.

・・・しょうがない。

リヴァイのところへ行こう。

・・・と、その前に、無駄毛ぐらい処理しておこう・・・。

8: 2013/06/28(金) 15:29:47 ID:QY0mWMx.

―旧調査兵団本部

コンコン

リヴァイ「誰だ。」

ハンジ「私。」

リヴァイ「・・・入れ。」

ガチャッ

ハンジ「お邪魔するね。」

リヴァイ「何の用だ。」

ハンジ「しよ。」

リヴァイ「帰れ。」

9: 2013/06/28(金) 15:30:31 ID:QY0mWMx.

ハンジ「冷たいなぁ。」

リヴァイ「俺は忙しい。お前だって仕事あるだろ。」

ハンジ「大丈夫。うちの班には優秀なモブリット君がいるから。彼に任せとけば問題ない。」

リヴァイ「じゃ、俺の仕事手伝え。」

ハンジ「だからさー、仕事じゃなくて、しよって言ってんじゃん。」

リヴァイ「本格的に頭がイカれたか。」

10: 2013/06/28(金) 15:31:17 ID:QY0mWMx.

ハンジ「いやさ、私ね、よくよく考えたらもう5年間してないのよ。

    そろそろしないとマズイのよ。女として終わっちゃうのよ。

    悪いんだけどさ、協力して。」

リヴァイ「安心しろ。もう女としてとっくに終わってる。」

ハンジ「まぁ、そう言わないでよ。

    リヴァイだって最近忙しくって、地下街遊びに行ってないでしょ。」

リヴァイ「はっ、お前で処理しようってほど、落ちぶれちゃいねぇ。」

11: 2013/06/28(金) 15:32:00 ID:QY0mWMx.

ハンジ「別にさあ、シたからって何かが減るわけじゃないのに。リヴァイのケチ。」

リヴァイ「お前が女なら、もう少し貞操観念を持て。」

ハンジ「はいはい、分かったよ。もう、いいよ。エレンのところ行くから。」

リヴァイ「おいっ。お前、まさかエレン食う気か?」

12: 2013/06/28(金) 15:32:35 ID:QY0mWMx.

ハンジ「えー、だってー、リヴァイ相手にしてくれないしー。

    ここの中じゃ、エレンが一番かわいいしー。」

リヴァイ「ちっ、しょうがねぇ・・・。仕事手伝え。終わったら抱いてやる。」

ハンジ「そうこなくっちゃ。」

   (リヴァイ、ちょろい。)

16: 2013/06/28(金) 16:06:50 ID:QY0mWMx.

―2時間後

ハンジ「うん。大体片付いたね。私が手伝ってこんなに時間がかかるなんて。

    どんだけ書類溜めてたんだよ。」

リヴァイ「デスクワークは嫌いだ。」

ハンジ「ははは、リヴァイらしいね。・・・よしっ、じゃあ始めようか。」

リヴァイ「そのテンションでか・・・。」

ハンジ「ムードとか気にするの?」

リヴァイ「お前と違ってデリケートなんでな。」

17: 2013/06/28(金) 16:07:32 ID:QY0mWMx.

ハンジ「はいはい。ランプ消す?」

リヴァイ「好きにしろ。」

ハンジ「じゃ、このままで。ちゃんとリヴァイのこと見たいし。」

リヴァイ「お前には恥じらいとかないのか。」

ハンジ「そんなの、あっても無駄だからとっくに捨てた。服は脱ごうか?脱がしたい?」

リヴァイ「面倒くせぇから脱げ。」

ハンジ「了解。」

18: 2013/06/28(金) 16:08:21 ID:QY0mWMx.

躊躇うことなく、スルスルと服を脱いでいくハンジ。

リヴァイ「色気のねぇ下着だな。」

ハンジ「ははっ、セクシーなブラとか期待してた?ごめんね。」

リヴァイ「それタンクトップだろ。」

ハンジ「そうそう。ブラトップ。動くこと考えたら、これが一番ラク。」

リヴァイ「で、ボクサーパンツ・・・。俺と変わらん。おっさんか。」

ハンジ「もうさ、機能性でしか下着選んでないから。

    かわいいパンツ履いたところで、見てくれる人いないし。」

19: 2013/06/28(金) 16:09:10 ID:QY0mWMx.

リヴァイ「はぁ・・・、やる気がでねぇ・・・。」

ハンジ「まぁまぁ、リヴァイも脱いで脱いで。」

ハンジはリヴァイの服を、パンツのみ残して剥ぎ取った。

ハンジ「やっぱ、いい身体してるねぇ。」ペチペチ

リヴァイ「お前も兵士だけあって、女の割りにぷにぷに感あんまねぇな。」

ハンジ「でしょ、でしょ。ナイスバディでしょ。」

28: 2013/06/28(金) 16:16:38 ID:QY0mWMx.

コンコン

ドアをノックする音が響く。

モブリット「モブリットです。ハンジ分隊長はいらっしゃいますでしょうか。」

リヴァイ「ちょっと待て。」

モブリット「はっ。」

リヴァイ「モブが呼んでるぞ。」

29: 2013/06/28(金) 16:17:16 ID:QY0mWMx.

ハンジ「あー、もう!!」

ハンジはシャツだけ羽織り、ボタンも留めずにドアへ向かう。

リヴァイ「おい、服を・・・」

ガチャ

ハンジ「何か用?」

モブリット「!?い、いえ、エルヴィン団長から至急の召集がかかりまして・・・」///

ハンジ「わかった。すぐ行くから、外で待ってて。」

モブリット「はっ。」///

30: 2013/06/28(金) 16:17:55 ID:QY0mWMx.

パタン

ドアを閉める。

リヴァイ「今の逆セクハラだぞ。」

ハンジ「やだなぁ、サービスしたつもりだけど。」

身支度を整える。

ハンジ「それじゃ。またね。」

リヴァイ「今度は工口い下着で来い。」

ハンジ「ははは。気が向いたらね。」

31: 2013/06/28(金) 16:18:47 ID:QY0mWMx.

建物の外に出る。

モブリット「先ほどは失礼しました。分隊長とリヴァイ兵長があのようなご関係とは知らず・・・。」

ハンジ「ぷっ。どんな関係だよ。」

モブリット「その・・・、恋人同士では・・・。」

ハンジ「やだなぁ。そんなんじゃないって。ちょっとしたスキンシップ。モブリットもどう?」

モブリット「いえ、そんな・・・」///

ハンジ「冗談、冗談。さぁ、行こうか。」

馬に跨り、走らせる。

ハンジ(工口い下着か・・・。買いにいこうかな。)

ハンジは少しだけ、気持ちが高揚するのを感じた。

~おわり~

32: 2013/06/28(金) 16:22:46 ID:QY0mWMx.
これで終わり。
工口くならなかったね。
読んでくれてありがとう。

引用: ハンジ「アラサーですけど」