1: 2009/03/17(火) 02:25:43.21 ID:G1YMcBplO
キョン「勝った!?」
キョン「……奇跡の逆転だ…!」
古泉「まさか……あそこから天元に打ってくるとは……」
キョン「…自分でも信じられんな」
古泉「いやあ、参りました……コレなら勝てると思ってましたが……。 とりあえず、何がいいです?」
キョン「コーラだな」
ハルヒ「古泉君、ついでにサイダー買って来て!」
長門「…ならココアも」
みくる(早くお茶っ葉買ってこないと…!)
キョン「……奇跡の逆転だ…!」
古泉「まさか……あそこから天元に打ってくるとは……」
キョン「…自分でも信じられんな」
古泉「いやあ、参りました……コレなら勝てると思ってましたが……。 とりあえず、何がいいです?」
キョン「コーラだな」
ハルヒ「古泉君、ついでにサイダー買って来て!」
長門「…ならココアも」
みくる(早くお茶っ葉買ってこないと…!)
2: 2009/03/17(火) 02:27:39.35 ID:G1YMcBplO
みくる「あ、…じゃあお茶で」
古泉「…了解しました」
バタン
キョン「……ハルヒ、なんでお前まで」
ハルヒ「いいのよ!ついでじゃないの!」
長門「……ついで」
キョン「…ま、いっか……」
古泉「彼にはコーヒーでいいですね。コーラ高いです」ピッ
古泉「…了解しました」
バタン
キョン「……ハルヒ、なんでお前まで」
ハルヒ「いいのよ!ついでじゃないの!」
長門「……ついで」
キョン「…ま、いっか……」
古泉「彼にはコーヒーでいいですね。コーラ高いです」ピッ
3: 2009/03/17(火) 02:29:35.89 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「…あ!」
ハルヒ「そうだわ!なんで今まで忘れてたんだろ! …これよっ!」ピラッ
キョン「なんだ…?」
みくる「…北高恒例、」
長門「二人三脚大会」
キョン「に、二人…三脚?」
キョン「待て待てハルヒ!」
キョン(恒例ってなんだ!今までそんなびっくり行事があるなんて聞いた事無かったぞ!)
みくる(あったっけ…?)
ハルヒ「なんとこれ!自由参加で組む人は自由なのよ!?参加しろって言ってるようなもんじゃない!」
ハルヒ「――だからキョン!あたしと…」
古泉「遅くなりました」ガチャ
ハルヒ「そうだわ!なんで今まで忘れてたんだろ! …これよっ!」ピラッ
キョン「なんだ…?」
みくる「…北高恒例、」
長門「二人三脚大会」
キョン「に、二人…三脚?」
キョン「待て待てハルヒ!」
キョン(恒例ってなんだ!今までそんなびっくり行事があるなんて聞いた事無かったぞ!)
みくる(あったっけ…?)
ハルヒ「なんとこれ!自由参加で組む人は自由なのよ!?参加しろって言ってるようなもんじゃない!」
ハルヒ「――だからキョン!あたしと…」
古泉「遅くなりました」ガチャ
5: 2009/03/17(火) 02:31:31.35 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「………」
古泉「あれ?涼宮さんサイダーでよかったんですよね?」コト
古泉「長門さん、ココアです」スッ
古泉「っていうか、みなさんどうしたんです?…やけに静かですね…」
キョン「知らん」
キョン「で?何だハルヒ?」
ハルヒ「……なんでもないわよバカ! …もうくじで決めるわよ!」
キョン(やれやれ、何を怒ってんだか…)
古泉「…コーヒーです」コト
キョン「はあ!?」
古泉「あれ?涼宮さんサイダーでよかったんですよね?」コト
古泉「長門さん、ココアです」スッ
古泉「っていうか、みなさんどうしたんです?…やけに静かですね…」
キョン「知らん」
キョン「で?何だハルヒ?」
ハルヒ「……なんでもないわよバカ! …もうくじで決めるわよ!」
キョン(やれやれ、何を怒ってんだか…)
古泉「…コーヒーです」コト
キョン「はあ!?」
7: 2009/03/17(火) 02:38:28.24 ID:G1YMcBplO
古泉「コーラはペットボトルのしか無かったんです」
キョン「じゃあなんでハルヒはペットボトルなんだ」
古泉「っは」
キョン「………」
ハルヒ「あ、古泉君! SOS団で二人三脚大会に出る事に決めたから!」
古泉「そうだと思いました」
キョン「お前、知ってたのか?」
古泉「いえ、ここにこんな催しがあるとは、初耳です」
ハルヒ「さあ出来たわよっ!みんな引きなさいっ!」
ハルヒ「あ、みくるちゃんはSOS団専属応援係だからね!」
みくる「ふぇ……」
キョン「じゃあなんでハルヒはペットボトルなんだ」
古泉「っは」
キョン「………」
ハルヒ「あ、古泉君! SOS団で二人三脚大会に出る事に決めたから!」
古泉「そうだと思いました」
キョン「お前、知ってたのか?」
古泉「いえ、ここにこんな催しがあるとは、初耳です」
ハルヒ「さあ出来たわよっ!みんな引きなさいっ!」
ハルヒ「あ、みくるちゃんはSOS団専属応援係だからね!」
みくる「ふぇ……」
8: 2009/03/17(火) 02:40:24.41 ID:G1YMcBplO
キョン(ハルヒにしては、いい判断かもしれんな…)
古泉(戦力外通知ですか…)
ハルヒ「ほらほら、引いた引いた!」
サッ
長門「印付き」
サッ サッ
キョン「…ない」
古泉「印付きです」
ハルヒ「…き、決まりね!」
キョン「ハルヒ、紙見せろ…」バッ
ハルヒ「あ、こら!」
キョン(今日は月曜日、本番は…… だいたい一週間後か……)
古泉(戦力外通知ですか…)
ハルヒ「ほらほら、引いた引いた!」
サッ
長門「印付き」
サッ サッ
キョン「…ない」
古泉「印付きです」
ハルヒ「…き、決まりね!」
キョン「ハルヒ、紙見せろ…」バッ
ハルヒ「あ、こら!」
キョン(今日は月曜日、本番は…… だいたい一週間後か……)
10: 2009/03/17(火) 02:43:43.25 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「返しなさいバカキョン!」バッ
ハルヒ「あ、あとみくるちゃんはコレ着てね!」サッ
みくる「こ、これって……」
キョン(野球の時の…)
古泉「長門さん、これからよろしくお願いします」
長門「よろしく」
ハルヒ「さぁて!これからSOS団は大会に向けて二人三脚で全速前進よっ!」
キョン「まじか……」
ハルヒ「マジよマジ!本気よ!」
ハルヒ「あ、あとみくるちゃんはコレ着てね!」サッ
みくる「こ、これって……」
キョン(野球の時の…)
古泉「長門さん、これからよろしくお願いします」
長門「よろしく」
ハルヒ「さぁて!これからSOS団は大会に向けて二人三脚で全速前進よっ!」
キョン「まじか……」
ハルヒ「マジよマジ!本気よ!」
12: 2009/03/17(火) 02:56:11.05 ID:G1YMcBplO
火曜日
キョン(やっぱりこの大会はハルヒの力のせいで出来たみたいだな…)
キョン(クラスの誰に聞いても返ってくる返事は同じ……)
キョン(『大会の存在はついこの前知った』)
キョン「結局、俺はやるしかない、か」
ハルヒ「おっそぉい!何してんのよ!」
キョン「俺は時間通りに来たぞ、お前が早過ぎるんだ」
キョン(やっぱりこの大会はハルヒの力のせいで出来たみたいだな…)
キョン(クラスの誰に聞いても返ってくる返事は同じ……)
キョン(『大会の存在はついこの前知った』)
キョン「結局、俺はやるしかない、か」
ハルヒ「おっそぉい!何してんのよ!」
キョン「俺は時間通りに来たぞ、お前が早過ぎるんだ」
14: 2009/03/17(火) 03:02:28.38 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「折角このあたしが朝練に付き合ってやってるんだから、あんたもっと早く来る努力くらい…」
キョン「はいはい、分かったよ。どうもすみませんね…」
ハルヒ「…ふん」
キョン(今からこんなんじゃ、先が思いやられるね…)
キョン「ほらハルヒ、紐貸せ、足こっちによこせ」
キョン(練習してる奴なんて、俺ら以外に……いないよな…全くバカバカしい……)
キョン「はいはい、分かったよ。どうもすみませんね…」
ハルヒ「…ふん」
キョン(今からこんなんじゃ、先が思いやられるね…)
キョン「ほらハルヒ、紐貸せ、足こっちによこせ」
キョン(練習してる奴なんて、俺ら以外に……いないよな…全くバカバカしい……)
15: 2009/03/17(火) 03:05:00.21 ID:G1YMcBplO
ギュ
キョン「ほら。結んだぞ……」
キョン(ってこれ、けっこうまずくないか!?)
キョン「は、ハルヒ、早く始めようぜ…、な?」(ち、近い……)
ハルヒ「う、うん…」
ガシッ
キョン(落ち着いてくれ、俺の愚息よ!!)
18: 2009/03/17(火) 03:10:04.51 ID:G1YMcBplO
古泉「どうも」
長門「……」
キョン「あ、お前らも朝練か…!」クルッ
ハルヒ「ぎゃっ!」
ハルヒ「バカっ!急に動くなバカキョン!痛いのよ!」
キョン「うわ!すまんハルヒ」
長門「正しくは朝練じゃない」
長門「仕事」シャキーン
古泉「仕事です」ニコ
長門「……」
キョン「あ、お前らも朝練か…!」クルッ
ハルヒ「ぎゃっ!」
ハルヒ「バカっ!急に動くなバカキョン!痛いのよ!」
キョン「うわ!すまんハルヒ」
長門「正しくは朝練じゃない」
長門「仕事」シャキーン
古泉「仕事です」ニコ
20: 2009/03/17(火) 03:13:12.31 ID:G1YMcBplO
古泉「長門さん、力を抑えて下さいね……僕の足首が分離してしまうかもしれません…」
長門「分かっている」
キョン「…1」
ハルヒ「…2」
キョン「あ、すまん靴紐が…」グッ
ハルヒ「っきゃぁ!痛い!痛い!」
キョン「す、すまんハルヒ!大丈夫か!?」
古泉「……」イラッ
長門「……」イラッ
長門「分かっている」
キョン「…1」
ハルヒ「…2」
キョン「あ、すまん靴紐が…」グッ
ハルヒ「っきゃぁ!痛い!痛い!」
キョン「す、すまんハルヒ!大丈夫か!?」
古泉「……」イラッ
長門「……」イラッ
21: 2009/03/17(火) 03:15:17.55 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「…1」
キョン「…2」
ハルヒ「…3」
キョン「おいちょっとまてハルヒ」ピタッ
ハルヒ「いっ……たいバカキョン!!」
キョン「とりあえず掛け声は1、2、1、2……だろ!」
ハルヒ「知らないわよそんなの!っていうか痛い痛い!」グイグイ
キョン「うあ!やめろ引っ張るな!」
古泉「練習する気になりませんね……」
長門「ならない」
キョン「…2」
ハルヒ「…3」
キョン「おいちょっとまてハルヒ」ピタッ
ハルヒ「いっ……たいバカキョン!!」
キョン「とりあえず掛け声は1、2、1、2……だろ!」
ハルヒ「知らないわよそんなの!っていうか痛い痛い!」グイグイ
キョン「うあ!やめろ引っ張るな!」
古泉「練習する気になりませんね……」
長門「ならない」
23: 2009/03/17(火) 03:17:31.99 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「掛け声はあたしのやつで決定ね!何歩歩いたか分かるからいいじゃない!」
キョン「絶対やりにくいだろ……」
ハルヒ「何よ文句あんの!?」ジッ
キョン「ねぇよ。それでいいって言ったんだ」ジッ
ハルヒ「……」ジー
キョン「……」ジー
ハルヒ「……ぅ」
キョン「……ぁ」
古泉「ホントに何しに来たんですかあいつら」イラッ
キョン「絶対やりにくいだろ……」
ハルヒ「何よ文句あんの!?」ジッ
キョン「ねぇよ。それでいいって言ったんだ」ジッ
ハルヒ「……」ジー
キョン「……」ジー
ハルヒ「……ぅ」
キョン「……ぁ」
古泉「ホントに何しに来たんですかあいつら」イラッ
24: 2009/03/17(火) 03:19:24.05 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「ゃ、止めよ止め!興ざめしたわ!あんたの間抜け顔見たらね!」
キョン「…なんだとバカハルヒ!お前な、お前が朝練やるって言ったから朝早く来たんだぞ!…それをなんだその言いようは!」
ハルヒ「…やっぱりあたしとあんたじゃぜんっぜん合わないわ!無理ね無理! あんたが足引っ張るからよ!このバカキョン!」
キョン「足引っ張るだと!? …こういうことか?」グイッ
ハルヒ「ぅぎゃあ! 痛い…っ!」
ハルヒ「この…アホキョン!」グイッ
キョン「っ!いってえな何しやがんだ!」グイグイ
古泉「…長門さん、僕、帰っていいですか」
長門「…わたしも帰る」
キョン「…なんだとバカハルヒ!お前な、お前が朝練やるって言ったから朝早く来たんだぞ!…それをなんだその言いようは!」
ハルヒ「…やっぱりあたしとあんたじゃぜんっぜん合わないわ!無理ね無理! あんたが足引っ張るからよ!このバカキョン!」
キョン「足引っ張るだと!? …こういうことか?」グイッ
ハルヒ「ぅぎゃあ! 痛い…っ!」
ハルヒ「この…アホキョン!」グイッ
キョン「っ!いってえな何しやがんだ!」グイグイ
古泉「…長門さん、僕、帰っていいですか」
長門「…わたしも帰る」
25: 2009/03/17(火) 03:22:17.76 ID:G1YMcBplO
………
……
…
谷口「ようキョン、なんだか朝からお楽しみだったみたいじゃねーか」
キョン「あのどこがお楽しみだ馬鹿谷口くたばれ…」ズキズキ
ハルヒ「……」ズキズキ
国木田(今は話し掛けない方がいいみたいだね……)
谷口(お、おう……)
キョン「………」ズキズキ
ハルヒ「………」ズキズキ
……
…
谷口「ようキョン、なんだか朝からお楽しみだったみたいじゃねーか」
キョン「あのどこがお楽しみだ馬鹿谷口くたばれ…」ズキズキ
ハルヒ「……」ズキズキ
国木田(今は話し掛けない方がいいみたいだね……)
谷口(お、おう……)
キョン「………」ズキズキ
ハルヒ「………」ズキズキ
26: 2009/03/17(火) 03:27:48.84 ID:G1YMcBplO
放課後
ハルヒ「……バカキョン」
キョン「……何だバカハルヒ」
ハルヒ「二人三脚で帰るわよ」
キョン「そうかい。じゃあな、俺は一人で帰る」
ガシッ
ハルヒ「ふざけんなアホキョン!ただでさえあたし達こうなんだから、そんぐらいしないと優勝できないのよ!?」
キョン「お前がそんなに勝ちにこだわる理由がわからん…」
ハルヒ「そ、それは……」
ハルヒ「ぷ、プライドよ!」
ハルヒ「……バカキョン」
キョン「……何だバカハルヒ」
ハルヒ「二人三脚で帰るわよ」
キョン「そうかい。じゃあな、俺は一人で帰る」
ガシッ
ハルヒ「ふざけんなアホキョン!ただでさえあたし達こうなんだから、そんぐらいしないと優勝できないのよ!?」
キョン「お前がそんなに勝ちにこだわる理由がわからん…」
ハルヒ「そ、それは……」
ハルヒ「ぷ、プライドよ!」
28: 2009/03/17(火) 03:30:56.87 ID:G1YMcBplO
キョン「下らん、お前のそんな理由に俺を巻き込むな」
ハルヒ「なっ…!何よ、これは団長命令よ!あんたは黙ってあたしの言う事に従ってればいいの!」
キョン「……おいハルヒ」
キョン「お前は人をなんだと思ってる」
キョン「俺はお前のおもちゃになったつもりは無いんだよ」イライラ
ハルヒ「……っ!」
ハルヒ「なっ…!何よ、これは団長命令よ!あんたは黙ってあたしの言う事に従ってればいいの!」
キョン「……おいハルヒ」
キョン「お前は人をなんだと思ってる」
キョン「俺はお前のおもちゃになったつもりは無いんだよ」イライラ
ハルヒ「……っ!」
31: 2009/03/17(火) 03:37:28.81 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「……もういいわ。」
ハルヒ「キョンって根性無しね。あんたはいつもやってもないのに諦める」
キョン「……」
ハルヒ「なんで頑張ろうとしないのよ!? …あんたなんか、筋肉固まって動けなくなればいいんだわ」
ハルヒ「そうでしょ?動かなくてすむんだもの、最高じゃない!」
ハルヒ「…あたしは知ってる。あんただってやれば出来るのに………、この意気地無しの根性無し!!」
ハルヒ「もう勝手にしなさい!!」ダッ
ハルヒ「キョンって根性無しね。あんたはいつもやってもないのに諦める」
キョン「……」
ハルヒ「なんで頑張ろうとしないのよ!? …あんたなんか、筋肉固まって動けなくなればいいんだわ」
ハルヒ「そうでしょ?動かなくてすむんだもの、最高じゃない!」
ハルヒ「…あたしは知ってる。あんただってやれば出来るのに………、この意気地無しの根性無し!!」
ハルヒ「もう勝手にしなさい!!」ダッ
33: 2009/03/17(火) 03:40:22.58 ID:G1YMcBplO
ガシッ
ハルヒ「……何よ」
キョン「おいハルヒ」
ハルヒ「………」
キョン「一緒に帰るぞ」
ハルヒ「……へ?」
キョン「俺はお前の理由なんかしったこっちゃない」
キョン「…だがな、確かに今の俺は植物となんら変わりないクソヤローのバカキョンだった」
キョン「でもな、俺だってやるときゃやるってお前が言ってくれたんだ」
キョン「だから、俺は信じるぞ、お前を。信じていいんだよな?」
キョン「俺がお前を絶対勝たせてやる」
36: 2009/03/17(火) 03:43:55.67 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「………」
キョン「………」メラメラ
ハルヒ「……は」
ハルヒ「あはははは!」
ハルヒ「はは、な、何よそれ!やっぱりあんたはバカキョンね!」
キョン「な、何だと!」
ハルヒ「…いいわ。団長命令よ。 …あたしを大会で優勝させなさい!あんたに拒否権は無いわよっ!」
キョン「……任せろ、団長さん」
キョン「約束だ」
教室(なんでここでやるの?馬鹿なの?氏ねよ)イライラ
キョン「………」メラメラ
ハルヒ「……は」
ハルヒ「あはははは!」
ハルヒ「はは、な、何よそれ!やっぱりあんたはバカキョンね!」
キョン「な、何だと!」
ハルヒ「…いいわ。団長命令よ。 …あたしを大会で優勝させなさい!あんたに拒否権は無いわよっ!」
キョン「……任せろ、団長さん」
キョン「約束だ」
教室(なんでここでやるの?馬鹿なの?氏ねよ)イライラ
38: 2009/03/17(火) 03:48:52.08 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「坂はきついわね……」
キョン「何言ってるんだハルヒ。どんなコースを走らされてもいいようにここも走るぞ」
キョン「ほら、足かせ」
ハルヒ「ん、分かったわよ……」
キョン「よし」ギュ
キョン「いくぞハルヒ!右足からな…」ガシッ
キョン(愚息よ落ち着け!)
キョン「何言ってるんだハルヒ。どんなコースを走らされてもいいようにここも走るぞ」
キョン「ほら、足かせ」
ハルヒ「ん、分かったわよ……」
キョン「よし」ギュ
キョン「いくぞハルヒ!右足からな…」ガシッ
キョン(愚息よ落ち着け!)
40: 2009/03/17(火) 03:53:36.76 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「…キョン?」
キョン「う、あ、すまん」
キョン「…せーの!」
キョン「ぃがっ!」バタ
ハルヒ「ぃぅあ!」バタ
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「な、なんで?」
ハルヒ「あ、あれ?」
キョン「う、あ、すまん」
キョン「…せーの!」
キョン「ぃがっ!」バタ
ハルヒ「ぃぅあ!」バタ
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「な、なんで?」
ハルヒ「あ、あれ?」
42: 2009/03/17(火) 03:56:20.05 ID:G1YMcBplO
キョン「俺、右足からって言ったよな……」
ハルヒ「言ったわね」
キョン「…なんで左足出したんだ」
ハルヒ「あんたが右足出したらあたしは左足出さないと駄目じゃない!」
キョン「違う、俺はお前に右足出して欲しかったんだ!」
ハルヒ「知らないわよ!ちゃんと言わなきゃわかんないじゃない!」
キョン「……とりあえず立つか」スクッ
ハルヒ「あ、待って!痛い!待ちなさい!ほどいて!紐ほどいて!」
キョン「あ、すまん!」シュルリ
ハルヒ「言ったわね」
キョン「…なんで左足出したんだ」
ハルヒ「あんたが右足出したらあたしは左足出さないと駄目じゃない!」
キョン「違う、俺はお前に右足出して欲しかったんだ!」
ハルヒ「知らないわよ!ちゃんと言わなきゃわかんないじゃない!」
キョン「……とりあえず立つか」スクッ
ハルヒ「あ、待って!痛い!待ちなさい!ほどいて!紐ほどいて!」
キョン「あ、すまん!」シュルリ
43: 2009/03/17(火) 03:58:27.15 ID:G1YMcBplO
部室
ガチャ
古泉「すみません。掃除当番でしたので、遅れてしまいました」
古泉「って、あれ? …涼宮さんと彼はどうしたんです?」
みくる「なんかわかんないんですけど…」
長門「来ない」
古泉「…誰も連絡は預かってないんですか?」
みくる「わ、わたしは…聞いてないです、すいませぇん…」
長門「知らない」
古泉「そうですか…」
みくる「あ、お茶です」
古泉「ありがとうございます」
ガチャ
古泉「すみません。掃除当番でしたので、遅れてしまいました」
古泉「って、あれ? …涼宮さんと彼はどうしたんです?」
みくる「なんかわかんないんですけど…」
長門「来ない」
古泉「…誰も連絡は預かってないんですか?」
みくる「わ、わたしは…聞いてないです、すいませぇん…」
長門「知らない」
古泉「そうですか…」
みくる「あ、お茶です」
古泉「ありがとうございます」
44: 2009/03/17(火) 04:00:07.05 ID:G1YMcBplO
古泉「……」
みくる「……」
長門「……」
古泉「な、長門さん」
長門「何」
古泉「…どうです?これでも」スッ
長門「……やる」
みくる(…次元を越えた戦いです…!)
古泉「超能力者代表としてこの勝負、簡単には勝たせませんよ…?」メラメラ
長門「のぞむところ」メラメラ
みくる「……」
長門「……」
古泉「な、長門さん」
長門「何」
古泉「…どうです?これでも」スッ
長門「……やる」
みくる(…次元を越えた戦いです…!)
古泉「超能力者代表としてこの勝負、簡単には勝たせませんよ…?」メラメラ
長門「のぞむところ」メラメラ
46: 2009/03/17(火) 04:05:38.27 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「18、」
キョン「19、」
ハルヒ「20、」
キョン「20、」
ハルヒ「21、」
ハルヒ「って待てバカキョン!」
キョン「危ねぇっ!急に止まんな!」
ハルヒ「あんた今また間違えたわよ…!」
ハルヒ「しかもまた20に入ってからよ! …いい加減数ぐらい数えれるようになりなさい!」
キョン「マジか!?」
ハルヒ「大マジよ…」
キョン「呆れないでくれ……。 どうも意識が足に行っちゃうんだよ…」
ハルヒ「歩いてこの有様じゃあ、走ったらどうなるのかしら……はぁ…」
キョン「…転ぶ?」
ハルヒ「…え?」
キョン「いや、今の俺達が走ったら転ぶんじゃないか?」
ハルヒ「……」
キョン「…は、ハルヒさん…?」
キョン「19、」
ハルヒ「20、」
キョン「20、」
ハルヒ「21、」
ハルヒ「って待てバカキョン!」
キョン「危ねぇっ!急に止まんな!」
ハルヒ「あんた今また間違えたわよ…!」
ハルヒ「しかもまた20に入ってからよ! …いい加減数ぐらい数えれるようになりなさい!」
キョン「マジか!?」
ハルヒ「大マジよ…」
キョン「呆れないでくれ……。 どうも意識が足に行っちゃうんだよ…」
ハルヒ「歩いてこの有様じゃあ、走ったらどうなるのかしら……はぁ…」
キョン「…転ぶ?」
ハルヒ「…え?」
キョン「いや、今の俺達が走ったら転ぶんじゃないか?」
ハルヒ「……」
キョン「…は、ハルヒさん…?」
47: 2009/03/17(火) 04:09:24.61 ID:G1YMcBplO
古泉「甘いです!」ピッ
長門「…うかつ」コロッ
長門「これはチャンス」トン
古泉「……まずいですね…」コロッ
長門「ほぼ互角…」メラメラ
古泉「なかなかやりますね…」メラメラ
みくる(す、すごいです二人共……こんなに激しいスゴロク、みたこと無かったです…)
長門「…うかつ」コロッ
長門「これはチャンス」トン
古泉「……まずいですね…」コロッ
長門「ほぼ互角…」メラメラ
古泉「なかなかやりますね…」メラメラ
みくる(す、すごいです二人共……こんなに激しいスゴロク、みたこと無かったです…)
48: 2009/03/17(火) 04:17:23.21 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「あんたねぇ……」
キョン「な、何だ」
ハルヒ「馬鹿ね。バカじゃなくて馬鹿よ」
キョン「どうちがうかわからん…」
ハルヒ「前者は救いようのあるバカよ。後者は救いようの無い馬鹿」
キョン「じゃあ俺は、救いようのある馬鹿なのか…」
ハルヒ「……え?」
キョン「……え?」
キョン「な、何だ」
ハルヒ「馬鹿ね。バカじゃなくて馬鹿よ」
キョン「どうちがうかわからん…」
ハルヒ「前者は救いようのあるバカよ。後者は救いようの無い馬鹿」
キョン「じゃあ俺は、救いようのある馬鹿なのか…」
ハルヒ「……え?」
キョン「……え?」
49: 2009/03/17(火) 04:21:15.37 ID:G1YMcBplO
長門「勝利」
古泉「くそぅ…あそこで4じゃなくて3が出ていれば……!」
みくる「長門さん、強いですね…」
長門「わりと」
古泉「…まだです、次はこれですよ!」スッ
長門「…何度やっても結果は同じ」メラメラ
古泉「さて、本当にそうでしょうか?」メラメラ
みくる「ふぇぇ……」
古泉「くそぅ…あそこで4じゃなくて3が出ていれば……!」
みくる「長門さん、強いですね…」
長門「わりと」
古泉「…まだです、次はこれですよ!」スッ
長門「…何度やっても結果は同じ」メラメラ
古泉「さて、本当にそうでしょうか?」メラメラ
みくる「ふぇぇ……」
51: 2009/03/17(火) 04:24:26.22 ID:G1YMcBplO
キョン「け、結構、ハァ」
ハルヒ「歩いてきたわね……ハァ、」
キョン「きょ、今日はこのくらいで、ハァ、いいだろ…ハァ、」
ハルヒ「……なんであんたそんなに疲れてんのよ…」
キョン「う、お前と比べるんじゃない…ハァ」
ハルヒ「…ほどくわよ」シュル
キョン「あ、ああすまん……俺はこっちなんだ」
ハルヒ「そ、じゃあね。…キョンにしてはよくやったんじゃない?」
キョン「なんかカンに障るが……。ま、ありがとうよ、団長さん」
ハルヒ「歩いてきたわね……ハァ、」
キョン「きょ、今日はこのくらいで、ハァ、いいだろ…ハァ、」
ハルヒ「……なんであんたそんなに疲れてんのよ…」
キョン「う、お前と比べるんじゃない…ハァ」
ハルヒ「…ほどくわよ」シュル
キョン「あ、ああすまん……俺はこっちなんだ」
ハルヒ「そ、じゃあね。…キョンにしてはよくやったんじゃない?」
キョン「なんかカンに障るが……。ま、ありがとうよ、団長さん」
54: 2009/03/17(火) 04:29:27.54 ID:G1YMcBplO
キョン「…あ!」
ハルヒ「……どうしたの?」
キョン「ハルヒ、お前今日の団活は…」
ハルヒ「何言ってんのよ。無しに決まって…」
キョン「違う、そうじゃなくて……誰かに伝えたのか?」
ハルヒ「…あ」
長門「直接攻撃」ビシ
古泉「させません。『魔法の筒』発動です!」クルッ
みくる「な、なんですかこれ……」
ハルヒ「……どうしたの?」
キョン「ハルヒ、お前今日の団活は…」
ハルヒ「何言ってんのよ。無しに決まって…」
キョン「違う、そうじゃなくて……誰かに伝えたのか?」
ハルヒ「…あ」
長門「直接攻撃」ビシ
古泉「させません。『魔法の筒』発動です!」クルッ
みくる「な、なんですかこれ……」
55: 2009/03/17(火) 04:34:13.35 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「言うの忘れてた…!」
キョン「あいつら何やってんだろうな」
ハルヒ「団長としてあるまじき行為だわ…」
キョン「はは、救いようのある馬鹿が俺なら、ハルヒは救いようの無い馬鹿だな!」
ハルヒ「……え?」
キョン「……え?」
キョン「あいつら何やってんだろうな」
ハルヒ「団長としてあるまじき行為だわ…」
キョン「はは、救いようのある馬鹿が俺なら、ハルヒは救いようの無い馬鹿だな!」
ハルヒ「……え?」
キョン「……え?」
56: 2009/03/17(火) 04:39:23.10 ID:G1YMcBplO
水曜日
ハルヒ「遅い!罰として今日も一緒に帰るわよ!」
キョン「お前が早過ぎるんだ。それに、言われなくてもそのつもりだ」
ハルヒ「な、ならいいのよ…」
キョン「ハルヒ、足」
ハルヒ「あ、はい」スッ
キョン「……よし!」ギュ
古泉「さて、今日は負けませんよ長門さん…!」メラメラ
長門「…そう」
ハルヒ「遅い!罰として今日も一緒に帰るわよ!」
キョン「お前が早過ぎるんだ。それに、言われなくてもそのつもりだ」
ハルヒ「な、ならいいのよ…」
キョン「ハルヒ、足」
ハルヒ「あ、はい」スッ
キョン「……よし!」ギュ
古泉「さて、今日は負けませんよ長門さん…!」メラメラ
長門「…そう」
59: 2009/03/17(火) 04:41:15.07 ID:G1YMcBplO
キョン「なかなか様になって来たな」テクテク
ハルヒ「まだ歩いてるだけだけどね」テクテク
みくる「あ!キョン君に涼宮さん!」
鶴屋「やあやあ!熱心だねぇお二人さん!」
キョン「あれ、どうしたんですかこんなに朝早く…」
みくる「あ、あの……」
鶴屋「みくるはねっ、あたしと一緒に大会に出るんさっ!」
みくる「あ、ぅ、ごめんなさい涼宮さぁん…」
ハルヒ「まだ歩いてるだけだけどね」テクテク
みくる「あ!キョン君に涼宮さん!」
鶴屋「やあやあ!熱心だねぇお二人さん!」
キョン「あれ、どうしたんですかこんなに朝早く…」
みくる「あ、あの……」
鶴屋「みくるはねっ、あたしと一緒に大会に出るんさっ!」
みくる「あ、ぅ、ごめんなさい涼宮さぁん…」
61: 2009/03/17(火) 04:46:51.71 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「えぇ!?何言ってんのよみkふごbあ」モガモガ
キョン「ハルヒ、少しぐらい朝比奈さんの好きにさせろ、応援無しでも大丈夫だから…」
ハルヒ「…っぷはあ!何すんのバカキョン!」
みくる「け、けんかはダメですよぅ……」
鶴屋「あっははは!仲が良くて結構じゃないかっ!さっ、みくる!練習するにょろ!」
みくる「あ、うん…それじゃあ……」
キョン「朝比奈さん、頑張りましょう!」
ハルヒ「誰がこんなやつと仲がいいのよっ!」
キョン「だ、誰がって、そりゃお前しかいないだろ…!」
ハルヒ「…あんたホントに救いようの無い馬鹿だわ」
キョン「ハルヒ、少しぐらい朝比奈さんの好きにさせろ、応援無しでも大丈夫だから…」
ハルヒ「…っぷはあ!何すんのバカキョン!」
みくる「け、けんかはダメですよぅ……」
鶴屋「あっははは!仲が良くて結構じゃないかっ!さっ、みくる!練習するにょろ!」
みくる「あ、うん…それじゃあ……」
キョン「朝比奈さん、頑張りましょう!」
ハルヒ「誰がこんなやつと仲がいいのよっ!」
キョン「だ、誰がって、そりゃお前しかいないだろ…!」
ハルヒ「…あんたホントに救いようの無い馬鹿だわ」
63: 2009/03/17(火) 04:56:30.50 ID:G1YMcBplO
キョン「はぁ!?なんだとバカハルヒ!」
ハルヒ「つばかかってんのよ!近いんだからあんまり大声出さないでよね…!」
キョン「今お前のつばもかかったぞ!」
ハルヒ「そ、そんな訳…!」
鶴屋「はっはは!なんか楽しそうだねぇ!っていうか見てるこっちもめがっさ楽しいっさ!あはは!」
ハルヒ「い!いっとくけどねぇ!」ジ-
キョン「何だ」ジー
ハルヒ「………」ジー
キョン「………」ジー
ハルヒ「……ぅ」
キョン「……ぁ」
ハルヒ「つばかかってんのよ!近いんだからあんまり大声出さないでよね…!」
キョン「今お前のつばもかかったぞ!」
ハルヒ「そ、そんな訳…!」
鶴屋「はっはは!なんか楽しそうだねぇ!っていうか見てるこっちもめがっさ楽しいっさ!あはは!」
ハルヒ「い!いっとくけどねぇ!」ジ-
キョン「何だ」ジー
ハルヒ「………」ジー
キョン「………」ジー
ハルヒ「……ぅ」
キョン「……ぁ」
64: 2009/03/17(火) 04:58:06.39 ID:G1YMcBplO
古泉「ホントに呆れます」イラッ
長門「同意」
古泉「あれ狙ってやってますよね…」イライラ
長門「それより」
古泉「なんです?」
長門「練習しなくていいの?」
古泉「……します?」
長門「やる」
古泉「…ただし、一位はとりませんよ、涼宮さん達にとらせます」
長門「…でも」
古泉「お察しの通り、二位は僕達がいただきます…!」
長門「二位になら」
長門「同意」
古泉「あれ狙ってやってますよね…」イライラ
長門「それより」
古泉「なんです?」
長門「練習しなくていいの?」
古泉「……します?」
長門「やる」
古泉「…ただし、一位はとりませんよ、涼宮さん達にとらせます」
長門「…でも」
古泉「お察しの通り、二位は僕達がいただきます…!」
長門「二位になら」
66: 2009/03/17(火) 05:04:17.46 ID:G1YMcBplO
放課後
ハルヒ「キョーン!」ガシッ
キョン「バカ、や、やめろ、今行くから!」
ハルヒ「大会は待ってはくれないのよ!」グイグイ
キョン「か、鞄ぐらい持たせ……ま、待て!引きずるな!」ズルズル
ハルヒ「ふふ…」ニコニコ
キョン「ちょ、ハルヒ!ストップ!ストップ!」ズルズル
ハルヒ「何も聞こえないわっ!」ニコニコ
キョン「何!?そりゃ大変じゃないか!?病院とか…」
ハルヒ「え?何?キョンって天然だったの?」
ハルヒ「キョーン!」ガシッ
キョン「バカ、や、やめろ、今行くから!」
ハルヒ「大会は待ってはくれないのよ!」グイグイ
キョン「か、鞄ぐらい持たせ……ま、待て!引きずるな!」ズルズル
ハルヒ「ふふ…」ニコニコ
キョン「ちょ、ハルヒ!ストップ!ストップ!」ズルズル
ハルヒ「何も聞こえないわっ!」ニコニコ
キョン「何!?そりゃ大変じゃないか!?病院とか…」
ハルヒ「え?何?キョンって天然だったの?」
68: 2009/03/17(火) 05:07:07.03 ID:G1YMcBplO
部室
古泉(あれは地雷…ですか?)
古泉(ならばこれはタンク……、中佐でいきます)スッ
古泉「勝負します!」
みくる「あ、はい…」
みくる「え、えーっと……」チラ
みくる「あ、こっちの勝ちですぅ…」コト
古泉「え!?そんな……!」
長門「読みが甘い」ニヤ
古泉(あれは地雷…ですか?)
古泉(ならばこれはタンク……、中佐でいきます)スッ
古泉「勝負します!」
みくる「あ、はい…」
みくる「え、えーっと……」チラ
みくる「あ、こっちの勝ちですぅ…」コト
古泉「え!?そんな……!」
長門「読みが甘い」ニヤ
70: 2009/03/17(火) 05:16:20.42 ID:G1YMcBplO
おまえら眠くないの?
それとも不氏身なの?
キョン「何言ってるんだよ…。オタフクに決まってんだろハルヒ」テクテク
ハルヒ「ブルドックのおいしさを知らないの!?あんたも人生損してるわね…」テクテク
キョン「そ、そんなにうまいのか? …ちなみに、俺は人生をどんぐらい損してるんだ?」テクテク
ハルヒ「……八割ね!」テクテク
キョン「ちょっと待て!それはまずい!一応俺も人として全うに人生を過ごし…」
ハルヒ「あんたホントにソースの種類で人生八割損すると思うの?」
それとも不氏身なの?
キョン「何言ってるんだよ…。オタフクに決まってんだろハルヒ」テクテク
ハルヒ「ブルドックのおいしさを知らないの!?あんたも人生損してるわね…」テクテク
キョン「そ、そんなにうまいのか? …ちなみに、俺は人生をどんぐらい損してるんだ?」テクテク
ハルヒ「……八割ね!」テクテク
キョン「ちょっと待て!それはまずい!一応俺も人として全うに人生を過ごし…」
ハルヒ「あんたホントにソースの種類で人生八割損すると思うの?」
71: 2009/03/17(火) 05:19:39.22 ID:G1YMcBplO
キョン「…よし、今日はここまでだな」
ハルヒ「そうね…」
キョン「………」
ハルヒ「………」
ハルヒ「は、早く離しなさいよ、あんた汗かきすぎなのよ…」
キョン「お前もなかなかかいてるけどな」
ハルヒ「し、仕方ないでしょバカキョンっ! あんたにデリカシーってもんは無いのかしら……」
キョン「悪いが、デリカシーもデリカッセンもないね。悪かったな、バカで」バッ
ハルヒ「………」
ハルヒ「……また明日」
キョン「……おう」
73: 2009/03/17(火) 05:27:24.46 ID:G1YMcBplO
寝ちまいそう
キョン「あ!今日の団活は…」
ハルヒ「あ……」
ハルヒ「…言うの忘れてた!」
古泉「カウンターで即効ブレイク…だと…」
長門「ふるぼっこ」シャキーン
みくる(見つかったらやばいんじゃ……)
キョン「あ!今日の団活は…」
ハルヒ「あ……」
ハルヒ「…言うの忘れてた!」
古泉「カウンターで即効ブレイク…だと…」
長門「ふるぼっこ」シャキーン
みくる(見つかったらやばいんじゃ……)
74: 2009/03/17(火) 05:31:49.67 ID:G1YMcBplO
木曜日
キョン「朝練する人が増えて来たな…」
ハルヒ「負けてらんないわ……!さ、早くやるわよ!」
キョン「お、そうだな。ハルヒ、紐貸せ」
ハルヒ「はいはい………」ゴソゴソ
ハルヒ「んーっと……」ゴソゴソ
ハルヒ「確かこの辺に…………」ゴソゴソ
キョン「………」
ハルヒ「あ、あれ?おっかしいなぁ………」ゴソゴソ
キョン「………」
ハルヒ「ごめん…」
キョン「!!」
キョン「朝練する人が増えて来たな…」
ハルヒ「負けてらんないわ……!さ、早くやるわよ!」
キョン「お、そうだな。ハルヒ、紐貸せ」
ハルヒ「はいはい………」ゴソゴソ
ハルヒ「んーっと……」ゴソゴソ
ハルヒ「確かこの辺に…………」ゴソゴソ
キョン「………」
ハルヒ「あ、あれ?おっかしいなぁ………」ゴソゴソ
キョン「………」
ハルヒ「ごめん…」
キョン「!!」
76: 2009/03/17(火) 05:34:17.58 ID:G1YMcBplO
キョン「やれやれ、紐当番はお前だろ……」
ハルヒ「何よそれ!あんたも気を利かせて紐やリボンの一本ぐらい持って来たっていいじゃない!」
キョン「………ん?」
ハルヒ「……え?」
キョン「……ハルヒ」ジー
ハルヒ「な、何よいきなり……」
キョン「……あたま」
ハルヒ「……あたま?」
ハルヒ「何よそれ!あんたも気を利かせて紐やリボンの一本ぐらい持って来たっていいじゃない!」
キョン「………ん?」
ハルヒ「……え?」
キョン「……ハルヒ」ジー
ハルヒ「な、何よいきなり……」
キョン「……あたま」
ハルヒ「……あたま?」
77: 2009/03/17(火) 05:38:00.63 ID:G1YMcBplO
ハルヒ(あたまって………マイソロの主人公じゃ……)
キョン「リボンならお前の頭に……」
ハルヒ「…へっ?」
キョン「これだよこれ。」チョンチョン
ハルヒ「あっ、ああ!これね!いいわ、この際これ使いましょ!」
ハルヒ「……はいっ!」シュルリ
キョン「………ゴクリ」
ハルヒ「氏ね変態」
キョン「待ってくれ誤解だ」
キョン「リボンならお前の頭に……」
ハルヒ「…へっ?」
キョン「これだよこれ。」チョンチョン
ハルヒ「あっ、ああ!これね!いいわ、この際これ使いましょ!」
ハルヒ「……はいっ!」シュルリ
キョン「………ゴクリ」
ハルヒ「氏ね変態」
キョン「待ってくれ誤解だ」
78: 2009/03/17(火) 05:39:59.14 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「あたしが結ぶ!変態になんか任せてられないわ…!」
キョン「もうやだ……」
古泉「男って哀しい生き物です」
長門「………」
長門「……これ」シュルリ
古泉「……ゴクリ」
キョン「もうやだ……」
古泉「男って哀しい生き物です」
長門「………」
長門「……これ」シュルリ
古泉「……ゴクリ」
79: 2009/03/17(火) 05:42:08.31 ID:G1YMcBplO
古泉「…って、何です、それ?」
長門「わたしの靴紐。朝外してから胸の内ポケットに入れておいた」
古泉「……ゴクリ」
古泉「…じゃあ今履いてる靴は……」
長門「同じタイプの物を複製した」
古泉「…今すぐ触って温もりを直接肌で感じたいのですが…、それでやると足が痛くなるので遠慮します」
長門「そう」
長門「わたしの靴紐。朝外してから胸の内ポケットに入れておいた」
古泉「……ゴクリ」
古泉「…じゃあ今履いてる靴は……」
長門「同じタイプの物を複製した」
古泉「…今すぐ触って温もりを直接肌で感じたいのですが…、それでやると足が痛くなるので遠慮します」
長門「そう」
81: 2009/03/17(火) 05:46:13.33 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「さ、結んだわ!」ギュ
キョン(これは……。こういうハルヒも…なかなか……いいかもしれん…)ニヤ
ハルヒ「にやけてるわよ」
キョン「え? あ、違う、誤解だ!」
ハルヒ「……じゃあなんでにやけてたのよ?」ニヤニヤ
キョン「うっ……、それはだな……き、昨日の事を思いだしてだな!そうだ!思い出し笑いってやつだ!」
ハルヒ「昨日の、何?」
キョン「うぐぅ……!」
キョン(これは……。こういうハルヒも…なかなか……いいかもしれん…)ニヤ
ハルヒ「にやけてるわよ」
キョン「え? あ、違う、誤解だ!」
ハルヒ「……じゃあなんでにやけてたのよ?」ニヤニヤ
キョン「うっ……、それはだな……き、昨日の事を思いだしてだな!そうだ!思い出し笑いってやつだ!」
ハルヒ「昨日の、何?」
キョン「うぐぅ……!」
82: 2009/03/17(火) 05:51:34.24 ID:G1YMcBplO
キョン「あ、そうだ、ほら、昨日の放課後だよ」
ハルヒ「…?」
キョン「お前、足結んでんの忘れておもいっきり転んだよな……っぷ、ははは!w」
ハルヒ「んな!なな、なに言ってんのよ…!あれは………」
キョン「『キョーン、あっちに何かいたわよー!』って言いながら、ははは! おもいっきり顔から………ぶはははは!w」
ハルヒ「ぅあぁ……!や、やめろバカキョン!!」アタフタ
キョン「ははw、あと転んだ時『ふぎゅっ!!』って言った…あははwww、あひ、あははwww」
ハルヒ「や、やめなさいよぉ…!バカ!アホ!変態! い、言うなぁ…」
ハルヒ「…?」
キョン「お前、足結んでんの忘れておもいっきり転んだよな……っぷ、ははは!w」
ハルヒ「んな!なな、なに言ってんのよ…!あれは………」
キョン「『キョーン、あっちに何かいたわよー!』って言いながら、ははは! おもいっきり顔から………ぶはははは!w」
ハルヒ「ぅあぁ……!や、やめろバカキョン!!」アタフタ
キョン「ははw、あと転んだ時『ふぎゅっ!!』って言った…あははwww、あひ、あははwww」
ハルヒ「や、やめなさいよぉ…!バカ!アホ!変態! い、言うなぁ…」
84: 2009/03/17(火) 05:54:47.69 ID:G1YMcBplO
キョン「お前、なかなか面白かったぞ…ww、あそこだけで映画が出来る……っはははw」
ハルヒ「ぐぅ…ぅ、うりゃーっ!!」ドカッ
キョン「はぐぁっ!?」バタッ
ハルヒ「ぅわぁっ!」バタ
キョン「……」
ハルヒ「……」
古泉「いやマジで何しに来たんですかあいつら」ポロ…ポロ…
長門(泣いてる……)
ハルヒ「ぐぅ…ぅ、うりゃーっ!!」ドカッ
キョン「はぐぁっ!?」バタッ
ハルヒ「ぅわぁっ!」バタ
キョン「……」
ハルヒ「……」
古泉「いやマジで何しに来たんですかあいつら」ポロ…ポロ…
長門(泣いてる……)
85: 2009/03/17(火) 05:58:02.29 ID:G1YMcBplO
長門「…古泉一樹」
古泉「は、はい…なんでしょう」ゴシゴシ
長門「わたし達も、やる?」
古泉「な……長門さん……」
長門「なぜ今にやけた?」
古泉「は、はい…なんでしょう」ゴシゴシ
長門「わたし達も、やる?」
古泉「な……長門さん……」
長門「なぜ今にやけた?」
86: 2009/03/17(火) 06:03:56.14 ID:G1YMcBplO
古泉「えっ……それはですね、昨日の事を思い出したからですよ」
長門「何」
古泉「昨日、長門さん転びましたよね?…足結んでいるのを忘れて…」
長門「それ以上言うのは推奨できない」
古泉「しかもその時『ふぎゅっ』って……」
長門「言ってない」ギラ
古泉「………え?」
長門「何」
古泉「昨日、長門さん転びましたよね?…足結んでいるのを忘れて…」
長門「それ以上言うのは推奨できない」
古泉「しかもその時『ふぎゅっ』って……」
長門「言ってない」ギラ
古泉「………え?」
87: 2009/03/17(火) 06:05:41.33 ID:G1YMcBplO
長門「わたしは忠告した。でも……」
長門「もうおそい」ギューン
古泉「ちょっと待って下さい!今までのは…」
ドチュゥーン!!
古泉「ふぎゅっ!!!」
キューン ドカッ ドゴゴゴ…
長門「…やりすぎた」
長門「もうおそい」ギューン
古泉「ちょっと待って下さい!今までのは…」
ドチュゥーン!!
古泉「ふぎゅっ!!!」
キューン ドカッ ドゴゴゴ…
長門「…やりすぎた」
89: 2009/03/17(火) 06:14:22.54 ID:G1YMcBplO
キョン「………」
ハルヒ「………」ギュウ
キョン(こ、これはまずい!非常によろしくない!)
キョン「は、ハルヒ…」
ハルヒ「………」
キョン「早く立とうぜ、な? だ、だからさ、そんなに抱き着かないでくれ…」
ハルヒ「………」スッ
キョン「あ、あのさ、さっきからかったのは悪かったからさ」
キョン「…おーいハルヒ?」
ハルヒ「……なんでもないわ。早く練習しましょ」
キョン「あ、ああ…?」
ハルヒ「………」ギュウ
キョン(こ、これはまずい!非常によろしくない!)
キョン「は、ハルヒ…」
ハルヒ「………」
キョン「早く立とうぜ、な? だ、だからさ、そんなに抱き着かないでくれ…」
ハルヒ「………」スッ
キョン「あ、あのさ、さっきからかったのは悪かったからさ」
キョン「…おーいハルヒ?」
ハルヒ「……なんでもないわ。早く練習しましょ」
キョン「あ、ああ…?」
91: 2009/03/17(火) 06:19:22.73 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「……」
キョン「は、ハルヒ?」
ハルヒ「こっちに集中しないと転ぶわよ」
キョン「あ、ああ…そうだな…すまん」
ハルヒ「……」
キョン(この団長さんはなんでこんなに不機嫌なのかね……)
ハルヒ「…ねぇキョン?」
キョン「は!はい!?」
ハルヒ「…?」
キョン「は、ハルヒ?」
ハルヒ「こっちに集中しないと転ぶわよ」
キョン「あ、ああ…そうだな…すまん」
ハルヒ「……」
キョン(この団長さんはなんでこんなに不機嫌なのかね……)
ハルヒ「…ねぇキョン?」
キョン「は!はい!?」
ハルヒ「…?」
107: 2009/03/17(火) 10:11:15.05 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「あのさ、あたしこの腕の組み方結構疲れるんだけど…」
キョン「ハルヒちっちゃいからな。しょうがないだろ」
ハルヒ「別にちっちゃくはない!!」
キョン「嘘だよ。 …もっと強く握っていいぞ?確かに腰に手を回してるだけじゃ、疲れそうだもんな」
ハルヒ「いいの?」ギュ
キョン「ぉふう」
ハルヒ「何よ今の」
キョン「くすぐったかったんだよ…!」
108: 2009/03/17(火) 10:17:19.16 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「………」ギュ
キョン「……ふふ…」
ハルヒ「………」コチョ
キョン「ぅおっはっ!」
ハルヒ「……!」コチョコチョ
キョン「や、やめ、はひゃ、やめなさい!ぅはは、ちょっとタンマ!」
ハルヒ「……ふふ」
キョン「ち、違う組み方を試してみようぜ…?」
ハルヒ「例えば?」
キョン「………」
キョン「俺も腰へ手を回してみる」スッ
ハルヒ「ひゃぁ!!」
キョン「……ふふ…」
ハルヒ「………」コチョ
キョン「ぅおっはっ!」
ハルヒ「……!」コチョコチョ
キョン「や、やめ、はひゃ、やめなさい!ぅはは、ちょっとタンマ!」
ハルヒ「……ふふ」
キョン「ち、違う組み方を試してみようぜ…?」
ハルヒ「例えば?」
キョン「………」
キョン「俺も腰へ手を回してみる」スッ
ハルヒ「ひゃぁ!!」
114: 2009/03/17(火) 12:14:27.68 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「や、やめなさいよ!」
キョン「ん?組み方を変えたいって言ったのはお前じゃなかったか?」
ハルヒ「あんた、手、手つきがいやらしいのよ…!」
キョン「…例えば?」コチョ
ハルヒ「ひぅ!」
キョン「………」コチョ
ハルヒ「ぅあっ!」
ハルヒ「だ、駄目よ!違う組み方があるじゃない!…ね!?」
キョン「…何だ」
ハルヒ「ぅ……えっと……」
ハルヒ「う、腕、組んでみたり…」
115: 2009/03/17(火) 12:19:56.56 ID:G1YMcBplO
キョン「………」
ハルヒ「………」
キョン「………な、」
キョン「なぁハルヒ、これ走りにくいよな…」
ハルヒ「そ、そうね!これは無いわよね!あ、あはは…」
キョン「…で、次は?」
ハルヒ「あとは…」
キョン「あとは…?」
ハルヒ「その、えと…手、繋いでみたり…」
ハルヒ「………」
キョン「………な、」
キョン「なぁハルヒ、これ走りにくいよな…」
ハルヒ「そ、そうね!これは無いわよね!あ、あはは…」
キョン「…で、次は?」
ハルヒ「あとは…」
キョン「あとは…?」
ハルヒ「その、えと…手、繋いでみたり…」
118: 2009/03/17(火) 12:31:22.88 ID:G1YMcBplO
キョン「て!てをつなぐ…!?」
ハルヒ「や!いやなんでも無いわ!嘘よ嘘!あんたも騙されやすいわねぇ!」
キョン「………」
ハルヒ「………」
キョン「……俺はハルヒと手を繋いでみてもいいなぁ」
ハルヒ「!!」
キョン「何か新しい発見があるかもしれない。…もしかしたら走りやすいかもしれない」
キョン「ま、結局団長命令使われたら従わざるをえないんだけどな?」
キョン「…どうだ?ハルヒ」
ハルヒ「……」
ハルヒ「や!いやなんでも無いわ!嘘よ嘘!あんたも騙されやすいわねぇ!」
キョン「………」
ハルヒ「………」
キョン「……俺はハルヒと手を繋いでみてもいいなぁ」
ハルヒ「!!」
キョン「何か新しい発見があるかもしれない。…もしかしたら走りやすいかもしれない」
キョン「ま、結局団長命令使われたら従わざるをえないんだけどな?」
キョン「…どうだ?ハルヒ」
ハルヒ「……」
120: 2009/03/17(火) 12:40:10.36 ID:G1YMcBplO
キョン「ほら、ハルヒ」
ハルヒ「違う、違うわよ!これはね、その、タイム縮小の…」
キョン「いいからほら。早くしないと朝練あんま出来ないだろ?」
ハルヒ「あ、あんたがどうしてもって言うから…仕方なく、繋いであげるだけなんだからね?」
キョン「ああ、ありがとよ、ハルヒ」
ギュ
長門「……起きて」ツンツン
古泉「………」シーン
長門(笑顔のまま気絶してる…)
ハルヒ「違う、違うわよ!これはね、その、タイム縮小の…」
キョン「いいからほら。早くしないと朝練あんま出来ないだろ?」
ハルヒ「あ、あんたがどうしてもって言うから…仕方なく、繋いであげるだけなんだからね?」
キョン「ああ、ありがとよ、ハルヒ」
ギュ
長門「……起きて」ツンツン
古泉「………」シーン
長門(笑顔のまま気絶してる…)
122: 2009/03/17(火) 12:48:10.51 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「あ、あんたの手って、結構大きいのね…」
キョン「お前の手、案外ちっちゃいのな」
ハルヒ「むぅ…」
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「は、早く走りましょうよ団長さん…」
ハルヒ「そそそうね!行くわよせーの!」
キョン「!!」
ハルヒ「!!」ビターン
キョン「うわぁぶね!」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…何で手離したのよバカァ!」
キョン「いや俺も転ぶのいやだし…」
キョン「お前の手、案外ちっちゃいのな」
ハルヒ「むぅ…」
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「は、早く走りましょうよ団長さん…」
ハルヒ「そそそうね!行くわよせーの!」
キョン「!!」
ハルヒ「!!」ビターン
キョン「うわぁぶね!」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…何で手離したのよバカァ!」
キョン「いや俺も転ぶのいやだし…」
125: 2009/03/17(火) 12:58:39.78 ID:G1YMcBplO
キョン「ほら、手貸してやるから立て。な?」
ハルヒ「もう最悪よ…」
キョン「はは、悪かったな…」
ハルヒ「……」
キョン「な、なんか言おうぜ?」
ハルヒ「…今日はもうやめよ……あんたのせいでこっちは練習どころじゃないの…」
キョン「? そうか…?」
ハルヒ「あーあ、リボン汚れちゃったわ。あんた洗って返してよね」
キョン「………ゴクリ」
ハルヒ「やっぱりあんた洗わなくていいわ」
キョン「待ってくれ誤解だ」
140: 2009/03/17(火) 14:56:30.28 ID:G1YMcBplO
よし投下開始だ
昼休み
キョン(ハルヒのやつ、今日はずっと俯いてたな…)
キョン(話かけても無視しやがるし……)
キョン「はぁ…」
ハルヒ「何溜め息なんかついてんのよ」
キョン「ん、あ、すまん」
ハルヒ「あんた今日ご飯どこで食べるの?」
キョン「どこでもいいだろ、お前にゃ関係ないね」
ハルヒ「大有りよ!どこで食べるか言いなさい!」
キョン「…別に決まってないが」
ハルヒ「じゃあ、あ、あたしと部室で食べなさい!団長命令!」ビシ
昼休み
キョン(ハルヒのやつ、今日はずっと俯いてたな…)
キョン(話かけても無視しやがるし……)
キョン「はぁ…」
ハルヒ「何溜め息なんかついてんのよ」
キョン「ん、あ、すまん」
ハルヒ「あんた今日ご飯どこで食べるの?」
キョン「どこでもいいだろ、お前にゃ関係ないね」
ハルヒ「大有りよ!どこで食べるか言いなさい!」
キョン「…別に決まってないが」
ハルヒ「じゃあ、あ、あたしと部室で食べなさい!団長命令!」ビシ
141: 2009/03/17(火) 15:02:31.33 ID:G1YMcBplO
キョン「……はぁ!?」
ハルヒ「何よ、文句あんの?」
キョン「…あのだな、なんつーか、」
ハルヒ「…やっぱりダメ、よね。ごめんねキョン、あたしはいつもみたいに一人で食べるわ!」ニコ
キョン「よ、よし!一緒に食べようなハルヒ!?さぁさぁ行くぞ!」
ハルヒ「ふぅん?いきなりどうしたのかなぁ?キョン?」
キョン「な、なんでもないぞ!俺はいつもこんな感じだよな、はは…」
ハルヒ「何よ、文句あんの?」
キョン「…あのだな、なんつーか、」
ハルヒ「…やっぱりダメ、よね。ごめんねキョン、あたしはいつもみたいに一人で食べるわ!」ニコ
キョン「よ、よし!一緒に食べようなハルヒ!?さぁさぁ行くぞ!」
ハルヒ「ふぅん?いきなりどうしたのかなぁ?キョン?」
キョン「な、なんでもないぞ!俺はいつもこんな感じだよな、はは…」
142: 2009/03/17(火) 15:12:49.33 ID:G1YMcBplO
キョン「ハルヒよ、お前弁当持って来たのか?」
ハルヒ「あったりまえじゃない!」
キョン「そ、そうか…」
キョン「……」
ハルヒ「…?」
キョン「誰もいない……よな?」ガチャ
コロッ
古泉「ああ!また1ですか!」
長門「はやくスタートに戻って」
みくる「もう三回目ですね…」
ハルヒ「あったりまえじゃない!」
キョン「そ、そうか…」
キョン「……」
ハルヒ「…?」
キョン「誰もいない……よな?」ガチャ
コロッ
古泉「ああ!また1ですか!」
長門「はやくスタートに戻って」
みくる「もう三回目ですね…」
143: 2009/03/17(火) 15:18:55.48 ID:G1YMcBplO
キョン「あ、お邪魔しました……」バタン
ハルヒ「キョン?誰かいたの?」
キョン「いいや?誰もいなかったが、今部室に入るとその…、なんだ…、と、とにかくよろしくないから屋上で食べないか!?」
ハルヒ「まぁ…キョンがそれでいいなら…」
キョン「よ、よし!決まりだな!」
コロッ
古泉「6が出ました!……ってなんですか三回休みって!?」
長門「言葉の通り」
みくる「古泉君……」
ハルヒ「キョン?誰かいたの?」
キョン「いいや?誰もいなかったが、今部室に入るとその…、なんだ…、と、とにかくよろしくないから屋上で食べないか!?」
ハルヒ「まぁ…キョンがそれでいいなら…」
キョン「よ、よし!決まりだな!」
コロッ
古泉「6が出ました!……ってなんですか三回休みって!?」
長門「言葉の通り」
みくる「古泉君……」
145: 2009/03/17(火) 15:29:49.95 ID:G1YMcBplO
屋上
キョン「ハルヒ、ちょっと待っててくれ」
ハルヒ「え?なんで?」
キョン「俺、今日弁当忘れちまったんだ…だから購買で買ってくるよ。もう食べちまってて良いからな?」
ハルヒ「…ぁ」
キョン「じゃあな、行って来る」タッ
ハルヒ「キョン!待ちなさい!」
キョン「…?」
ハルヒ「あ、あんたマヌケだから、そうだろうと思って…こ、これ…」
キョン「…これって…、貰っていいのか?」
ハルヒ「あんたに作ってきたんだからいいに決まってるじゃない!」
ハルヒ「あ!あたしトイレ行って来るわね!」ダッ
キョン「おいハルヒ!」
キョン「…行っちまった」
キョン「ハルヒ、ちょっと待っててくれ」
ハルヒ「え?なんで?」
キョン「俺、今日弁当忘れちまったんだ…だから購買で買ってくるよ。もう食べちまってて良いからな?」
ハルヒ「…ぁ」
キョン「じゃあな、行って来る」タッ
ハルヒ「キョン!待ちなさい!」
キョン「…?」
ハルヒ「あ、あんたマヌケだから、そうだろうと思って…こ、これ…」
キョン「…これって…、貰っていいのか?」
ハルヒ「あんたに作ってきたんだからいいに決まってるじゃない!」
ハルヒ「あ!あたしトイレ行って来るわね!」ダッ
キョン「おいハルヒ!」
キョン「…行っちまった」
146: 2009/03/17(火) 15:37:09.03 ID:G1YMcBplO
ハルヒ(あー、どうしよう……)
ハルヒ(馬鹿キョンにあたしの弁当渡しちゃった……)
ハルヒ(…購買行くしかないわよね)
ハルヒ「はぁ……」
古泉「おや、涼宮さんじゃないですか…!」
ハルヒ「あ、古泉君」
古泉「どうです?僕、これから購買行くんですが…」
ハルヒ「奇遇ね。…あたしもよ」
古泉「そうですか…。では、ここは僕が奢りますよ」ニコ
ハルヒ「さっすが副団長…!」
ハルヒ(どっかの馬鹿とは大違いね…)
ハルヒ(馬鹿キョンにあたしの弁当渡しちゃった……)
ハルヒ(…購買行くしかないわよね)
ハルヒ「はぁ……」
古泉「おや、涼宮さんじゃないですか…!」
ハルヒ「あ、古泉君」
古泉「どうです?僕、これから購買行くんですが…」
ハルヒ「奇遇ね。…あたしもよ」
古泉「そうですか…。では、ここは僕が奢りますよ」ニコ
ハルヒ「さっすが副団長…!」
ハルヒ(どっかの馬鹿とは大違いね…)
147: 2009/03/17(火) 15:40:16.98 ID:G1YMcBplO
キョン「………」
キョン「…食うか」シュル
キョン「おぉ…!ハルヒ、流石だな…」
キョン「えーっと箸は……」カチャ
キョン「!!」
キョン(こ、このやけに女々しい箸は…!)
キョン「………ゴクリ」
キョン「…食うか」シュル
キョン「おぉ…!ハルヒ、流石だな…」
キョン「えーっと箸は……」カチャ
キョン「!!」
キョン(こ、このやけに女々しい箸は…!)
キョン「………ゴクリ」
150: 2009/03/17(火) 15:48:55.85 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「お待たせーっ!」バン
キョン「!!?」
ハルヒ「? どうしたのよ?」
キョン「は、ハルヒ、これお前の箸じゃ…」
ハルヒ「!!?」
ハルヒ「あぁ!?ぅえ!?」
ハルヒ「あ、あああんたもしかしてそそその箸……」
キョン「使って無いぞ!そんな事はない!断じて無い!」
ハルヒ「か、返せっ!」バッ
キョン「す、すまん…」
キョン「!!?」
ハルヒ「? どうしたのよ?」
キョン「は、ハルヒ、これお前の箸じゃ…」
ハルヒ「!!?」
ハルヒ「あぁ!?ぅえ!?」
ハルヒ「あ、あああんたもしかしてそそその箸……」
キョン「使って無いぞ!そんな事はない!断じて無い!」
ハルヒ「か、返せっ!」バッ
キョン「す、すまん…」
154: 2009/03/17(火) 15:56:34.86 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「………」
キョン「………」
ハルヒ「は、はい!割り箸っ!」
キョン「あ、サンキュー…」
キョン「……?」
キョン「ハルヒ…?お前、自分の弁当はどうしたんだ?」
ハルヒ「え、あ、それは…」
ハルヒ「あはは…、あんたのだけ持って来てあたしの家に置いて来たみたい…」
キョン「…ハルヒ」
ハルヒ「……何よ」
キョン「隠さなくていいんだぞ…?」
ハルヒ「……!」
キョン「お前もこれ、食いたいんだよな?確かにハルヒの弁当は商品化してもおかしくないぐらいうまいからな!」
キョン「………」
ハルヒ「は、はい!割り箸っ!」
キョン「あ、サンキュー…」
キョン「……?」
キョン「ハルヒ…?お前、自分の弁当はどうしたんだ?」
ハルヒ「え、あ、それは…」
ハルヒ「あはは…、あんたのだけ持って来てあたしの家に置いて来たみたい…」
キョン「…ハルヒ」
ハルヒ「……何よ」
キョン「隠さなくていいんだぞ…?」
ハルヒ「……!」
キョン「お前もこれ、食いたいんだよな?確かにハルヒの弁当は商品化してもおかしくないぐらいうまいからな!」
155: 2009/03/17(火) 16:01:28.02 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「……あんたやっぱり救いようの無い馬鹿だわ。逆に清々しいぐらいね…」
キョン「え…?」
ハルヒ「いいから早く食べなさい!残したら氏刑だからね?」
キョン「お、おう…!」
長門「いい雰囲気」
古泉「またやって来ました」
みくる「涼宮さんとキョン君…ごめんなさい…」
キョン「え…?」
ハルヒ「いいから早く食べなさい!残したら氏刑だからね?」
キョン「お、おう…!」
長門「いい雰囲気」
古泉「またやって来ました」
みくる「涼宮さんとキョン君…ごめんなさい…」
159: 2009/03/17(火) 16:16:01.56 ID:G1YMcBplO
キョン「何言ってんだハルヒ。低反発のがいいに決まってるだろ」パク
ハルヒ「あんなののどこが良いのよ…!砂みたいなのが入ってる奴が1番いいのよ!」モグ
キョン「あのフィット感と言ったらないね…」
ハルヒ「頭を付けた時に鳴るあの音…!最高よ!」
キョン「じゃあ、今度お互いの枕交換するか?それでどっちがいいか判断するんだ」
ハルヒ「いいわねそれ!のぞむところよ!」
みくる「な、何の話を…」
古泉「多分枕の話じゃないですか?ちなみに僕は普通のが1番いいです」
長門「わたしは立ったまま寝れる」
みくる「!!」
古泉「!!」
ハルヒ「あんなののどこが良いのよ…!砂みたいなのが入ってる奴が1番いいのよ!」モグ
キョン「あのフィット感と言ったらないね…」
ハルヒ「頭を付けた時に鳴るあの音…!最高よ!」
キョン「じゃあ、今度お互いの枕交換するか?それでどっちがいいか判断するんだ」
ハルヒ「いいわねそれ!のぞむところよ!」
みくる「な、何の話を…」
古泉「多分枕の話じゃないですか?ちなみに僕は普通のが1番いいです」
長門「わたしは立ったまま寝れる」
みくる「!!」
古泉「!!」
160: 2009/03/17(火) 16:23:38.05 ID:G1YMcBplO
キョン「…」パク
ハルヒ(キョン…!口元になんか付いてるわ…!)
ハルヒ(…こういう時って、手で取ってあげた方がいいのかしら…?)
ハルヒ(そ、それとも、く、口で……)
キョン「…ハルヒ?」
ハルヒ(で、出来ないわよ…そんなの、出来る訳無いじゃない……)
キョン「ハルヒ、そこ口じゃない、顎だ」
ハルヒ「……へ?」
キョン「お前今顎にパン突っ込もうとしてたぞ」
ハルヒ(あ、顎で取ってあげればいいの…?)
キョン「おーいハルヒさーん?」
ハルヒ(キョン…!口元になんか付いてるわ…!)
ハルヒ(…こういう時って、手で取ってあげた方がいいのかしら…?)
ハルヒ(そ、それとも、く、口で……)
キョン「…ハルヒ?」
ハルヒ(で、出来ないわよ…そんなの、出来る訳無いじゃない……)
キョン「ハルヒ、そこ口じゃない、顎だ」
ハルヒ「……へ?」
キョン「お前今顎にパン突っ込もうとしてたぞ」
ハルヒ(あ、顎で取ってあげればいいの…?)
キョン「おーいハルヒさーん?」
161: 2009/03/17(火) 16:33:57.57 ID:G1YMcBplO
キョン「そういえばハルヒ、なんで髪切ったんだ?」
ハルヒ「い、いつの話をしてんのよあんたは…」
キョン「いや、なんか思い出しただけだ…。すまん、忘れてくれ」
ハルヒ「ふふーん?なぁにキョン?もしかして、あたしのポニーテールが見たいの?」
キョン「んな!!」
キョン「何でお前…」
ハルヒ「ふーん、キョンってポニーテールが好きなんだ?」
ハルヒ「…こんな感じ?」スッ
キョン「………ゴクリ」
ハルヒ「い、いつの話をしてんのよあんたは…」
キョン「いや、なんか思い出しただけだ…。すまん、忘れてくれ」
ハルヒ「ふふーん?なぁにキョン?もしかして、あたしのポニーテールが見たいの?」
キョン「んな!!」
キョン「何でお前…」
ハルヒ「ふーん、キョンってポニーテールが好きなんだ?」
ハルヒ「…こんな感じ?」スッ
キョン「………ゴクリ」
163: 2009/03/17(火) 16:41:11.60 ID:G1YMcBplO
キョン「まずい…これは非常にまずい…!」(はは、まだ髪の量が足りないんじゃないか?)
キョン「首元から覗くうなじのライン…!」(でもなかなかそれも有りだな)
キョン「そよ風でなびく綺麗な黒髪…!」(ハルヒ、似合ってるぞ)
キョン「正直、たまりません…!!」
ハルヒ「……え?」
キョン「……え?」
キョン「首元から覗くうなじのライン…!」(でもなかなかそれも有りだな)
キョン「そよ風でなびく綺麗な黒髪…!」(ハルヒ、似合ってるぞ)
キョン「正直、たまりません…!!」
ハルヒ「……え?」
キョン「……え?」
165: 2009/03/17(火) 16:51:50.60 ID:G1YMcBplO
古泉「全く彼には呆れますね…」
みくる「な、なんかキョン君いつもと違いましたぁ……」
長門「……」
長門「一時的に彼の脳内にある思考と実際に話そうと思っていた事を逆にした」
古泉「!!」
みくる「!!」
長門「つまり」
長門「そういうこと」
古泉「!!」
みくる「!!」
みくる「な、なんかキョン君いつもと違いましたぁ……」
長門「……」
長門「一時的に彼の脳内にある思考と実際に話そうと思っていた事を逆にした」
古泉「!!」
みくる「!!」
長門「つまり」
長門「そういうこと」
古泉「!!」
みくる「!!」
167: 2009/03/17(火) 17:05:14.06 ID:G1YMcBplO
放課後
ハルヒ「さあキョン!」
キョン「ああ、分かってるさ」
ハルヒ「はいリボン!」
キョン「……待て待て、とりあえず外に出ないか?」
ハルヒ「何言ってんのよ!ここから行くわよ!」
キョン「それ、完全に不審者だろ…」
ハルヒ「いいから行くのっ!人目なんか気にしてたらやってらんないわよ!」
キョン「やれやれ…」
ハルヒ「さあキョン!」
キョン「ああ、分かってるさ」
ハルヒ「はいリボン!」
キョン「……待て待て、とりあえず外に出ないか?」
ハルヒ「何言ってんのよ!ここから行くわよ!」
キョン「それ、完全に不審者だろ…」
ハルヒ「いいから行くのっ!人目なんか気にしてたらやってらんないわよ!」
キョン「やれやれ…」
171: 2009/03/17(火) 17:29:24.58 ID:G1YMcBplO
キョン「外に出るのに一苦労だった…」
ハルヒ「け、結構大変だったわね…」
キョン「お前なぁ…」
ハルヒ「ま、過ぎた事はもういいのよ!さぁ、坂を攻略するわよ!」
キョン「…なんかこの坂も慣れてきたな」
ハルヒ「………」
ハルヒ「は、早く手出しなさい…!」
キョン「あ、ああすまん…」
ギュ
ハルヒ「け、結構大変だったわね…」
キョン「お前なぁ…」
ハルヒ「ま、過ぎた事はもういいのよ!さぁ、坂を攻略するわよ!」
キョン「…なんかこの坂も慣れてきたな」
ハルヒ「………」
ハルヒ「は、早く手出しなさい…!」
キョン「あ、ああすまん…」
ギュ
201: 2009/03/17(火) 21:12:23.33 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「キョン?」
キョン「お、どうしたハルヒ」
テクテク
ハルヒ「…あんたってさ、…す、好きな人とかいるの?」
キョン「…!」
キョン「そ……そうだな」
キョン「SOS団のやつらは…みんな好きかな」
ハルヒ「…バカじゃないの」
キョン「ん?なんか間違ってたか?」
テクテク
ハルヒ「あんたにこんな質問したあたしが間違ってたわ…」
キョン「お、どうしたハルヒ」
テクテク
ハルヒ「…あんたってさ、…す、好きな人とかいるの?」
キョン「…!」
キョン「そ……そうだな」
キョン「SOS団のやつらは…みんな好きかな」
ハルヒ「…バカじゃないの」
キョン「ん?なんか間違ってたか?」
テクテク
ハルヒ「あんたにこんな質問したあたしが間違ってたわ…」
203: 2009/03/17(火) 21:15:32.75 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「…一応聞くけど。例えばなんなのよ?」
キョン「ん、そうだな…」
キョン「朝比奈さんは……かわいらしいだろ、外見も行動も。見てて飽きないよな」
キョン「しかもあの人見かけによらず頼りになるんだよ」
ハルヒ「そうなの?」
キョン「多分な。ま、いろんな意味で好きだな」
ハルヒ「………」
キョン「ん、そうだな…」
キョン「朝比奈さんは……かわいらしいだろ、外見も行動も。見てて飽きないよな」
キョン「しかもあの人見かけによらず頼りになるんだよ」
ハルヒ「そうなの?」
キョン「多分な。ま、いろんな意味で好きだな」
ハルヒ「………」
205: 2009/03/17(火) 21:17:59.41 ID:G1YMcBplO
キョン「長門は、なんだ……なんか、守ってやりたくなるな」
ハルヒ「いきなり何言ってんのよ…」
キョン(実際守られてばっかりなんだけどな…)
キョン「しかもいざとなったらヤバイからな、長門は」
ハルヒ「や、ヤバイって…」
キョン「ま、いろんな意味で好きだな」
ハルヒ「あんたそれしか言ってないわよ…」
ハルヒ「いきなり何言ってんのよ…」
キョン(実際守られてばっかりなんだけどな…)
キョン「しかもいざとなったらヤバイからな、長門は」
ハルヒ「や、ヤバイって…」
キョン「ま、いろんな意味で好きだな」
ハルヒ「あんたそれしか言ってないわよ…」
206: 2009/03/17(火) 21:19:29.81 ID:G1YMcBplO
キョン「古泉は……」
キョン「まあ友達として、好きだな」
ハルヒ「……」
キョン「…なんだよ」
ハルヒ「…なんでもない」
テクテク
キョン「ま、そんな感じかな?」
ハルヒ「ふーん…」
ハルヒ「…っておい!」
キョン「まあ友達として、好きだな」
ハルヒ「……」
キョン「…なんだよ」
ハルヒ「…なんでもない」
テクテク
キョン「ま、そんな感じかな?」
ハルヒ「ふーん…」
ハルヒ「…っておい!」
208: 2009/03/17(火) 21:24:27.32 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「あたしっ!あたしの事はどう思ってんのよ!?」
キョン「はあ!?ここで言わなきゃならんのか!?」
ハルヒ「当たり前じゃない!早く言いなさい!」
キョン「ぅぐ…」
テクテク
キョン「は、ハルヒは…」
キョン「見てて飽きない…かな…?」
ハルヒ「ちょっと」
ハルヒ「それ…みくるちゃんと同じじゃない!」
キョン「はあ!?ここで言わなきゃならんのか!?」
ハルヒ「当たり前じゃない!早く言いなさい!」
キョン「ぅぐ…」
テクテク
キョン「は、ハルヒは…」
キョン「見てて飽きない…かな…?」
ハルヒ「ちょっと」
ハルヒ「それ…みくるちゃんと同じじゃない!」
210: 2009/03/17(火) 21:31:52.78 ID:G1YMcBplO
キョン「なんだ、同じじゃいかんのか?」
ハルヒ「悪くはないけど…」
ハルヒ「って何よ!見てて飽きないって!」
キョン「ははは、こういう事だよ」
ハルヒ「うぐぅ……」
キョン「あ、今日も結局歩いちまったな」ピタ
ハルヒ「…そうね」
キョン「ま、なんとかなるだろ」
ハルヒ「悪くはないけど…」
ハルヒ「って何よ!見てて飽きないって!」
キョン「ははは、こういう事だよ」
ハルヒ「うぐぅ……」
キョン「あ、今日も結局歩いちまったな」ピタ
ハルヒ「…そうね」
キョン「ま、なんとかなるだろ」
214: 2009/03/17(火) 21:37:06.22 ID:G1YMcBplO
キョン「じゃあな、ハルヒ」
ハルヒ「…あ!」
ハルヒ「また忘れてた!」
古泉「とりあえず歩で」スッ
長門「二歩」
古泉「あれ!?」
ハルヒ「…あ!」
ハルヒ「また忘れてた!」
古泉「とりあえず歩で」スッ
長門「二歩」
古泉「あれ!?」
216: 2009/03/17(火) 21:40:19.52 ID:G1YMcBplO
金曜日
キョン「ハルヒ、遅いぞ」
ハルヒ「えっ!キョン!?」
キョン「遅れたらなんか命令していいんだよな?」
キョン「たまには俺がハルヒに命令したっていいだろ」ニヤ
ハルヒ「な、何よ……」
キョン「今日もそのリボンで」
ハルヒ「氏ね変態」
キョン「ハルヒ、遅いぞ」
ハルヒ「えっ!キョン!?」
キョン「遅れたらなんか命令していいんだよな?」
キョン「たまには俺がハルヒに命令したっていいだろ」ニヤ
ハルヒ「な、何よ……」
キョン「今日もそのリボンで」
ハルヒ「氏ね変態」
217: 2009/03/17(火) 21:42:04.39 ID:G1YMcBplO
キョン「そこをなんとか…」
ハルヒ「嫌よ」
キョン「頼む……」
ハルヒ「ダメよ」
キョン「ハルヒさん…」
ハルヒ「無理ね」
キョン「一体俺はなんのために早起きしたんだ……」
ハルヒ「そりゃ、練習するためじゃない…」
キョン「……」
ハルヒ「……」
ハルヒ「嫌よ」
キョン「頼む……」
ハルヒ「ダメよ」
キョン「ハルヒさん…」
ハルヒ「無理ね」
キョン「一体俺はなんのために早起きしたんだ……」
ハルヒ「そりゃ、練習するためじゃない…」
キョン「……」
ハルヒ「……」
223: 2009/03/17(火) 22:10:16.37 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「は、はやく足出しなさい!」
キョン「いや、ハルヒ俺が結ぶ」バッ
ハルヒ「……」
キョン「………ほら、今日は走るぞ」ギュ
ハルヒ「…そうね!」
古泉「長門さん、今日はオセロを」
長門「わかった」
224: 2009/03/17(火) 22:12:18.48 ID:G1YMcBplO
タッタッタ…
ハルヒ「なんだ、結構よゆーじゃない!」
キョン「ああ。練習の成果かもな」
ハルヒ「そうね!」
キョン「……ああ!」
長門「情報操作は得意」
古泉「ちょっと待って下さい、それは反則です」
ハルヒ「なんだ、結構よゆーじゃない!」
キョン「ああ。練習の成果かもな」
ハルヒ「そうね!」
キョン「……ああ!」
長門「情報操作は得意」
古泉「ちょっと待って下さい、それは反則です」
226: 2009/03/17(火) 22:26:18.88 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「そ、そういえば……キョン?手、繋がないの?」
キョン「!!」
キョン(その上目使いは反則だ…!!)
キョン「あ、そういえばそうだったな…はは」
ギュ
古泉「な、長門さん!あれ!見て下さい!!」
長門「……!」
キョン「!!」
キョン(その上目使いは反則だ…!!)
キョン「あ、そういえばそうだったな…はは」
ギュ
古泉「な、長門さん!あれ!見て下さい!!」
長門「……!」
231: 2009/03/17(火) 22:49:24.89 ID:G1YMcBplO
長門「ひつじぐも」
古泉「違いますよ!涼宮さん達です!」
長門「あれは…」
ハルヒ「なかなかいいかんじね!」
キョン「優勝間違いなしじゃないか…俺達?」
ハルヒ「あったり前よ!朝飯前ね!」
キョン「……じゃ、じゃあ俺、当日、朝飯抜いてくるわ…」
ハルヒ「………」
古泉「違いますよ!涼宮さん達です!」
長門「あれは…」
ハルヒ「なかなかいいかんじね!」
キョン「優勝間違いなしじゃないか…俺達?」
ハルヒ「あったり前よ!朝飯前ね!」
キョン「……じゃ、じゃあ俺、当日、朝飯抜いてくるわ…」
ハルヒ「………」
233: 2009/03/17(火) 22:54:57.35 ID:G1YMcBplO
放課後
キョン「なあハルヒ、俺の家に来ないか?」
ハルヒ「いいわよ!」
ハルヒ「い、いや、やっぱりよくないっ!!」
キョン「…?」
ハルヒ(何これちょっと待ってそんな今日は安全日じゃ………)
キョン「おい」ズイッ
ハルヒ「ぅひゃっ!!」ビクーン
キョン「なあハルヒ、俺の家に来ないか?」
ハルヒ「いいわよ!」
ハルヒ「い、いや、やっぱりよくないっ!!」
キョン「…?」
ハルヒ(何これちょっと待ってそんな今日は安全日じゃ………)
キョン「おい」ズイッ
ハルヒ「ぅひゃっ!!」ビクーン
235: 2009/03/17(火) 23:01:02.16 ID:G1YMcBplO
ハルヒ(こ、これって、ぞ、俗に言う、で、で、で、でー…)
長門「デーモンの召喚」
古泉「六芒星の呪縛を発動します!」クルッ
みくる「またこれですかぁ…」ドキドキ
長門「デーモンの召喚」
古泉「六芒星の呪縛を発動します!」クルッ
みくる「またこれですかぁ…」ドキドキ
239: 2009/03/17(火) 23:06:21.86 ID:G1YMcBplO
キョン「そろそろつくからな」
タッタッ
ハルヒ「…ふーん、まぁ、期待しないでおくわ」
タッタッ
キョン「ああ、そうかい」
古泉「僕は…デスティニーで行きます」カチ
長門「…ストライク」カチ
みくる「お、怒られますよぅ…」
タッタッ
ハルヒ「…ふーん、まぁ、期待しないでおくわ」
タッタッ
キョン「ああ、そうかい」
古泉「僕は…デスティニーで行きます」カチ
長門「…ストライク」カチ
みくる「お、怒られますよぅ…」
244: 2009/03/17(火) 23:15:45.32 ID:G1YMcBplO
長門「…!」ピーン
古泉「!!」
みくる「!!」
長門「今二人は一緒に料理店に入った」
古泉「なるほど……」
みくる「そ、それって……」
古泉「ではでは…」
長門「尾行開始」
みくる「!!」
古泉「!!」
みくる「!!」
長門「今二人は一緒に料理店に入った」
古泉「なるほど……」
みくる「そ、それって……」
古泉「ではでは…」
長門「尾行開始」
みくる「!!」
248: 2009/03/17(火) 23:24:24.93 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「……キョン?」
キョン「なんだ?好きなの頼んでいいぞ?…遠慮はするな、金なら…」
ハルヒ「違うわよ!」
キョン「……」
ハルヒ「あんたどうしたの?…なんかおかしいわよ…」
ハルヒ「なんか話があるんじゃ…」
キョン「…なかなか鋭いな……ハルヒ」ギラ
ハルヒ「う…うそ……何よ…それ……」
キョン「俺は疲れたんだよ……」ズイ…
ハルヒ「な、ナイフ…?な、なんで、なんで……?」
キョン「なんだ?好きなの頼んでいいぞ?…遠慮はするな、金なら…」
ハルヒ「違うわよ!」
キョン「……」
ハルヒ「あんたどうしたの?…なんかおかしいわよ…」
ハルヒ「なんか話があるんじゃ…」
キョン「…なかなか鋭いな……ハルヒ」ギラ
ハルヒ「う…うそ……何よ…それ……」
キョン「俺は疲れたんだよ……」ズイ…
ハルヒ「な、ナイフ…?な、なんで、なんで……?」
249: 2009/03/17(火) 23:25:26.94 ID:G1YMcBplO
キョン「さ、」
キョン「一緒に逝こうぜ、ハルヒ」
ズブリ
ハルヒ「や、ぁ、きゃああああ!」
――――――――――
古泉「――みたいな感じじゃないですか?」
長門「まさかの神展開」
みくる「古泉君…、そ、想像が恐いですよぉ…」
キョン「一緒に逝こうぜ、ハルヒ」
ズブリ
ハルヒ「や、ぁ、きゃああああ!」
――――――――――
古泉「――みたいな感じじゃないですか?」
長門「まさかの神展開」
みくる「古泉君…、そ、想像が恐いですよぉ…」
251: 2009/03/17(火) 23:28:17.10 ID:G1YMcBplO
ハルヒ「キョン」
キョン「なんだ?ハルヒ」
ハルヒ「なんでもないっ!」ニコニコ
キョン「…そうかい」
キョン「ハルヒ」
ハルヒ「なぁに?キョン?」
キョン「なんでもないさ…」ニコ
ハルヒ「…そう?」
キョン「なんだ?ハルヒ」
ハルヒ「なんでもないっ!」ニコニコ
キョン「…そうかい」
キョン「ハルヒ」
ハルヒ「なぁに?キョン?」
キョン「なんでもないさ…」ニコ
ハルヒ「…そう?」
253: 2009/03/17(火) 23:29:24.43 ID:G1YMcBplO
キョン「ハルヒ」
ハルヒ「なぁに、キョン?」
キョン「愛してる」
――――――――――
みくる「――みたいな感じじゃないですかぁ?」
古泉「は、はは……」ポロポロ
長門(泣いてる……)
ハルヒ「なぁに、キョン?」
キョン「愛してる」
――――――――――
みくる「――みたいな感じじゃないですかぁ?」
古泉「は、はは……」ポロポロ
長門(泣いてる……)
257: 2009/03/17(火) 23:36:03.10 ID:G1YMcBplO
ガラ
キョン「二人です」
キョン「……そこでいいか?」
ハルヒ「いいいわよ!」
キョン「……?」
キョン「さ、好きなの食え。最近疲れてんだろ」
ハルヒ「そそそうね、くったくたのへろへろだわ!」
キョン「……声、でかいぞ」
ハルヒ「は、あはは…」
キョン「…?」
キョン「二人です」
キョン「……そこでいいか?」
ハルヒ「いいいわよ!」
キョン「……?」
キョン「さ、好きなの食え。最近疲れてんだろ」
ハルヒ「そそそうね、くったくたのへろへろだわ!」
キョン「……声、でかいぞ」
ハルヒ「は、あはは…」
キョン「…?」
260: 2009/03/17(火) 23:38:09.23 ID:G1YMcBplO
古泉「つきましたね」
長門「ついた」
みくる「こ、これからどうするんですかぁ…?」
古泉「変装ですかね…」
長門「妥当な意見」
みくる「ふぇぇ…」
古泉「長門さん」
長門「了解した」
みくる「一体何を……」
古泉「どういう衣装で変装するかは、僕に任せて下さい。…こういうの得意なんです」
長門「!!」
みくる「ふぇ…」
長門「ついた」
みくる「こ、これからどうするんですかぁ…?」
古泉「変装ですかね…」
長門「妥当な意見」
みくる「ふぇぇ…」
古泉「長門さん」
長門「了解した」
みくる「一体何を……」
古泉「どういう衣装で変装するかは、僕に任せて下さい。…こういうの得意なんです」
長門「!!」
みくる「ふぇ…」
267: 2009/03/17(火) 23:50:48.75 ID:G1YMcBplO
キョン「そういえば、ハルヒと二人だけでこうして飯を食べることはあんまり無かったよな…」
ハルヒ「そ、そうね!」
キョン「それにしても、今日は随分人がいないな……。いつもこの店空いてる方なんだけど、ここまで人がいないのは初めてだぞ…」
ハルヒ「そ、そうね!」
キョン「ん? …ハルヒ、もしかしてお前ここ来た事あったのか?」
ハルヒ「そ、そうね!」
キョン「………」
キョン「…ハルヒ、お前、どちらかと言えば古泉より谷口が好きだよな?」
ハルヒ「そ、そうね!」
キョン「………」
ハルヒ「そ、そうね!」
キョン「それにしても、今日は随分人がいないな……。いつもこの店空いてる方なんだけど、ここまで人がいないのは初めてだぞ…」
ハルヒ「そ、そうね!」
キョン「ん? …ハルヒ、もしかしてお前ここ来た事あったのか?」
ハルヒ「そ、そうね!」
キョン「………」
キョン「…ハルヒ、お前、どちらかと言えば古泉より谷口が好きだよな?」
ハルヒ「そ、そうね!」
キョン「………」
268: 2009/03/17(火) 23:52:40.05 ID:G1YMcBplO
ガラ
古泉「三人です」
長門「……」
みくる「……」
古泉(モヒカンにグラサン、学ラン…!これなら絶対ばれません)
古泉(長門さんはゴス口リで猫耳、朝比奈さんは女王様で鞭常備です)
古泉(自分の才能が恐ろしいですよ……)
キョン「な、なんでこいずm……え?ぇえ?」
ハルヒ(キョンも緊急してるのかしら……)ドキドキ
古泉「三人です」
長門「……」
みくる「……」
古泉(モヒカンにグラサン、学ラン…!これなら絶対ばれません)
古泉(長門さんはゴス口リで猫耳、朝比奈さんは女王様で鞭常備です)
古泉(自分の才能が恐ろしいですよ……)
キョン「な、なんでこいずm……え?ぇえ?」
ハルヒ(キョンも緊急してるのかしら……)ドキドキ
271: 2009/03/17(火) 23:55:43.55 ID:G1YMcBplO
長門「バレバレユカイ」
古泉「? 長門さん、何か言いました?」
長門「なにも」
みくる「な、なんで私鞭なんかぁ…」
キョン(はぁ……馬鹿なのかあいつら……。頭が痛くなってきた…)
ハルヒ「キョン!あたしこれがいいわ!」ピッ
ハルヒ「あと、これとこれと……」パッパッ
古泉「? 長門さん、何か言いました?」
長門「なにも」
みくる「な、なんで私鞭なんかぁ…」
キョン(はぁ……馬鹿なのかあいつら……。頭が痛くなってきた…)
ハルヒ「キョン!あたしこれがいいわ!」ピッ
ハルヒ「あと、これとこれと……」パッパッ
277: 2009/03/18(水) 00:01:34.39 ID:/uif7mWmO
キョン(なんだってんだ……)
ハルヒ「これも美味しそうね……」
キョン「なあ、ハルヒ…」
ハルヒ「な、何!?」
キョン「お前には感謝してるぞ」
ハルヒ「!!」ドキリ
キョン「いろいろとな… ま、ありがとよ」
キョン「そこで俺からの提案なんだが…」
キョン「み、店、もう出ないか?」
ハルヒ「これも美味しそうね……」
キョン「なあ、ハルヒ…」
ハルヒ「な、何!?」
キョン「お前には感謝してるぞ」
ハルヒ「!!」ドキリ
キョン「いろいろとな… ま、ありがとよ」
キョン「そこで俺からの提案なんだが…」
キョン「み、店、もう出ないか?」
279: 2009/03/18(水) 00:06:45.89 ID:/uif7mWmO
ハルヒ「……はあー!?」
ハルヒ「何言ってんのよぉ!?あんた正気なの?」
キョン「…すまん」
ハルヒ「何よ……何よ………何よバカぁ!」ガタ
ガシッ
キョン「わ、悪かったハルヒ!あ、明日好きなもん奢ってやるから――」
ハルヒ「………え?」
ハルヒ「そ、それホント!?」キラキラ
キョン「あ、ああ…」
ハルヒ「何言ってんのよぉ!?あんた正気なの?」
キョン「…すまん」
ハルヒ「何よ……何よ………何よバカぁ!」ガタ
ガシッ
キョン「わ、悪かったハルヒ!あ、明日好きなもん奢ってやるから――」
ハルヒ「………え?」
ハルヒ「そ、それホント!?」キラキラ
キョン「あ、ああ…」
280: 2009/03/18(水) 00:10:26.13 ID:/uif7mWmO
あ、俺は>>1だから安心汁
キョン「さ、早く出るぞハルヒ!!」グイグイ
ハルヒ「わ、分かったからひっぱんなっ……」
店員「あ、あの、ご注文はお決まりでしょうか……?」
古泉「…カミモール一つ」
長門「みつやさいだー」
みくる「え、えと、緑茶を……」
店員(メニュー見て言えよ…)イラッ
キョン「さ、早く出るぞハルヒ!!」グイグイ
ハルヒ「わ、分かったからひっぱんなっ……」
店員「あ、あの、ご注文はお決まりでしょうか……?」
古泉「…カミモール一つ」
長門「みつやさいだー」
みくる「え、えと、緑茶を……」
店員(メニュー見て言えよ…)イラッ
285: 2009/03/18(水) 00:22:19.10 ID:/uif7mWmO
夜
ハルヒ「………」ドキドキ
ハルヒ(どうしよう……)
ハルヒ(全然寝れないわ…)ドキドキ
ハルヒ(きょ、キョンもきっと同じよね…)ドキドキ
ハルヒ「………」ドキドキ
キョン「zzz…」
キョン「んあ、あさひなさぁん……」ゴロン
ハルヒ「………」ドキドキ
ハルヒ(どうしよう……)
ハルヒ(全然寝れないわ…)ドキドキ
ハルヒ(きょ、キョンもきっと同じよね…)ドキドキ
ハルヒ「………」ドキドキ
キョン「zzz…」
キョン「んあ、あさひなさぁん……」ゴロン
286: 2009/03/18(水) 00:25:31.99 ID:/uif7mWmO
土曜日
キョン「よ。ハルヒ」
ハルヒ「んな!また負けた……」
キョン「俺が誘ったんだから、俺が早く来て当然だろ?」
ハルヒ「ふーん、あんたもそういうの気にするんだ…」
キョン「今日一日ハルヒの好きにしてくれ。金はあるからな、俺なりの恩返しさ」
ハルヒ(なんかしたっけ……?)
ハルヒ「そ、そう?いいわ、嫌っていうほどこき使ってあげるわ!」
キョン「やれやれ…」(誘うんじゃなかったかもな……)
キョン「よ。ハルヒ」
ハルヒ「んな!また負けた……」
キョン「俺が誘ったんだから、俺が早く来て当然だろ?」
ハルヒ「ふーん、あんたもそういうの気にするんだ…」
キョン「今日一日ハルヒの好きにしてくれ。金はあるからな、俺なりの恩返しさ」
ハルヒ(なんかしたっけ……?)
ハルヒ「そ、そう?いいわ、嫌っていうほどこき使ってあげるわ!」
キョン「やれやれ…」(誘うんじゃなかったかもな……)
290: 2009/03/18(水) 00:29:47.78 ID:/uif7mWmO
ハルヒ「ま、まずは映画見ましょう!!」
キョン「へ?」
ハルヒ「い、いいから早く行くのっ!!」
キョン(こいつ、今度は何を企んでやがる…?)
古泉「これだから鈍感は…」
長門「……」
みくる「な、なんかいいかんじですね…」
古泉「おや?盗み見る事にはもう突っ込まないのですか?」
みくる「…もう疲れたんです!」
キョン「へ?」
ハルヒ「い、いいから早く行くのっ!!」
キョン(こいつ、今度は何を企んでやがる…?)
古泉「これだから鈍感は…」
長門「……」
みくる「な、なんかいいかんじですね…」
古泉「おや?盗み見る事にはもう突っ込まないのですか?」
みくる「…もう疲れたんです!」
294: 2009/03/18(水) 00:33:13.61 ID:/uif7mWmO
ハルヒ「ど、ドラゴンボールとか気になるわね!」テクテク
キョン「ちょっと待て、ハルヒ!」
ハルヒ「な、何よ…」
キョン「大事な事忘れてるぞ?」
ハルヒ「へ?」
キョン「…足よこせ、二人三脚で行くんだよな?」スッ
古泉「彼には失望しました」
長門「わたしだったら泣く」
みくる「さすがに無いです」
キョン「ちょっと待て、ハルヒ!」
ハルヒ「な、何よ…」
キョン「大事な事忘れてるぞ?」
ハルヒ「へ?」
キョン「…足よこせ、二人三脚で行くんだよな?」スッ
古泉「彼には失望しました」
長門「わたしだったら泣く」
みくる「さすがに無いです」
297: 2009/03/18(水) 00:42:30.79 ID:/uif7mWmO
ハルヒ「………」
キョン「…? どうしたハルヒ? 早くこっちに来いよ」
ハルヒ「………ぅ、」
ハルヒ「なんでよ…あたしこんなに楽しみにしてたのに…」
ハルヒ「あたしだって、普通にデートぐらい、したかったのに……!」ジワ…
ハルヒ「…あんたなんか氏んじゃえバカキョン!!!」ダッ
キョン「は!?ハルヒ!?」
キョン「……え?」
長門「一応、出るなら今」
古泉「……遠慮します」
みくる「…帰ります」
キョン「…? どうしたハルヒ? 早くこっちに来いよ」
ハルヒ「………ぅ、」
ハルヒ「なんでよ…あたしこんなに楽しみにしてたのに…」
ハルヒ「あたしだって、普通にデートぐらい、したかったのに……!」ジワ…
ハルヒ「…あんたなんか氏んじゃえバカキョン!!!」ダッ
キョン「は!?ハルヒ!?」
キョン「……え?」
長門「一応、出るなら今」
古泉「……遠慮します」
みくる「…帰ります」
300: 2009/03/18(水) 00:48:50.15 ID:/uif7mWmO
キョン「あ、あいつの髪型…」
キョン「ポニー…テールだ……」
ハルヒ(…キョンなんかに期待したあたしが馬鹿だったのよ……)スタスタ
ハルヒ(あのバカ……なんで……なんであたし……あんな奴に…)スタスタ
ハルヒ(ぅ、こんな思いするぐらいだったら…)ポロポロ
ハルヒ(キョンとなんか、仲良くなんなきゃよかった…!)
キョン「ポニー…テールだ……」
ハルヒ(…キョンなんかに期待したあたしが馬鹿だったのよ……)スタスタ
ハルヒ(あのバカ……なんで……なんであたし……あんな奴に…)スタスタ
ハルヒ(ぅ、こんな思いするぐらいだったら…)ポロポロ
ハルヒ(キョンとなんか、仲良くなんなきゃよかった…!)
308: 2009/03/18(水) 00:58:04.94 ID:/uif7mWmO
長門「……!!」
古泉「これは…!」
みくる「あ、あれ?」
長門「今局地的な情報改竄が行われた」
古泉「…みたいですね」
みくる「や、やばぃ気がしますぅ…」
古泉「…閉鎖空間はまだ発生してないみたいです」
長門「情報統合思念体は今回…」
長門「様子を見る、」
長門「とのこと」
古泉「これは…!」
みくる「あ、あれ?」
長門「今局地的な情報改竄が行われた」
古泉「…みたいですね」
みくる「や、やばぃ気がしますぅ…」
古泉「…閉鎖空間はまだ発生してないみたいです」
長門「情報統合思念体は今回…」
長門「様子を見る、」
長門「とのこと」
315: 2009/03/18(水) 01:03:15.45 ID:/uif7mWmO
キョン「ハルヒ?」
キョン「何処だハルヒ!?」
キョン「おーい!」
キョン「……」
キョン「…ま、いっか」
キョン「ま、明日また誘えばいいよな…!」
キョン「何処だハルヒ!?」
キョン「おーい!」
キョン「……」
キョン「…ま、いっか」
キョン「ま、明日また誘えばいいよな…!」
318: 2009/03/18(水) 01:04:42.20 ID:/uif7mWmO
日曜日
キョン「そろそろ大会、か……」
キョン「ハルヒに電話してみるか…」
ピッ ピッ
キョン「………」
キョン「………」
キョン「……!」
キョン「…おう、ハルヒか」
キョン「そろそろ大会、か……」
キョン「ハルヒに電話してみるか…」
ピッ ピッ
キョン「………」
キョン「………」
キョン「……!」
キョン「…おう、ハルヒか」
322: 2009/03/18(水) 01:07:47.81 ID:/uif7mWmO
ハルヒ『………何』
キョン「い、いや、そんなたいした用事じゃないんだが…」
ハルヒ『じゃあかけて来ないで。あたし暇じゃないの』
キョン「そ、そうか………。 なあ、練習しなくていいのか?」
ハルヒ『練習?何のよ?』
キョン「ほら、そろそろ二人三脚の大会だろ?だからさ、」
ハルヒ『あんた頭大丈夫?何よその大会…、もう切るわよ』
キョン「あ、ま、待てハルッ………」ブツッ
キョン「…切りやがった」
キョン「い、いや、そんなたいした用事じゃないんだが…」
ハルヒ『じゃあかけて来ないで。あたし暇じゃないの』
キョン「そ、そうか………。 なあ、練習しなくていいのか?」
ハルヒ『練習?何のよ?』
キョン「ほら、そろそろ二人三脚の大会だろ?だからさ、」
ハルヒ『あんた頭大丈夫?何よその大会…、もう切るわよ』
キョン「あ、ま、待てハルッ………」ブツッ
キョン「…切りやがった」
325: 2009/03/18(水) 01:11:49.70 ID:/uif7mWmO
キョン(…あいつ大会の事なんて言った?)
キョン(なんだよ…それ)
キョン(多分、あいつが大会の存在を消したんだろ…)
キョン「……」
キョン「……ハルヒさんよ…」
キョン「…俺をなめるなよ…!」
キョン(なんだよ…それ)
キョン(多分、あいつが大会の存在を消したんだろ…)
キョン「……」
キョン「……ハルヒさんよ…」
キョン「…俺をなめるなよ…!」
329: 2009/03/18(水) 01:16:07.63 ID:/uif7mWmO
月曜日 放課後
キョン(ハルヒのやつ……今日は一段と不機嫌だったな…)
キョン(しかも、なんか違和感があるが――)
古泉「どうも」スッ
キョン「のわぁっ!」ビクーン
キョン「何だおい、急に横から出て来るな…心臓に悪い……」
古泉「はは、すみません…」
キョン「で?何だ?閉鎖空間の発生か?」
古泉「それならまだいいですよ…」
古泉「今、この学校にSOS団がありません」
キョン(ハルヒのやつ……今日は一段と不機嫌だったな…)
キョン(しかも、なんか違和感があるが――)
古泉「どうも」スッ
キョン「のわぁっ!」ビクーン
キョン「何だおい、急に横から出て来るな…心臓に悪い……」
古泉「はは、すみません…」
キョン「で?何だ?閉鎖空間の発生か?」
古泉「それならまだいいですよ…」
古泉「今、この学校にSOS団がありません」
334: 2009/03/18(水) 01:23:05.44 ID:/uif7mWmO
キョン「………は?」
キョン「SOS団が無いって、」
古泉「よかった、記憶はあるみたいですね…」
古泉「…あなたと僕は、認識がない事になってます」
古泉「もちろん朝比奈さんや長門さんとも」
古泉「――そして、あなたと涼宮さんですが」
古泉「『席が近いという理由で少し仲のいいクラスメイト』」
古泉「……これだけの関係になっている筈です」
キョン「SOS団が無いって、」
古泉「よかった、記憶はあるみたいですね…」
古泉「…あなたと僕は、認識がない事になってます」
古泉「もちろん朝比奈さんや長門さんとも」
古泉「――そして、あなたと涼宮さんですが」
古泉「『席が近いという理由で少し仲のいいクラスメイト』」
古泉「……これだけの関係になっている筈です」
339: 2009/03/18(水) 01:35:51.47 ID:/uif7mWmO
>>337
訂正ありがとう
キョン「……な、なんで!」
キョン「古泉!冗談なら―」
古泉「…残念ですが、僕はいつでも割と真面目なつもりです」
キョン「そ、そんな筈ない――!」
キョン「は、ハルヒ!」ダッ
古泉「………」
古泉「長門さん」
長門「………」
古泉「きっと彼ならやってくれる。 …そう信じていいでしょう」
長門「…そう」
訂正ありがとう
キョン「……な、なんで!」
キョン「古泉!冗談なら―」
古泉「…残念ですが、僕はいつでも割と真面目なつもりです」
キョン「そ、そんな筈ない――!」
キョン「は、ハルヒ!」ダッ
古泉「………」
古泉「長門さん」
長門「………」
古泉「きっと彼ならやってくれる。 …そう信じていいでしょう」
長門「…そう」
343: 2009/03/18(水) 01:39:42.72 ID:/uif7mWmO
キョン「ハルヒ!ハルヒ!」
キョン「どこだ…!ハルヒー!」
キョン「!!」
キョン「ッハルヒ!」ガシッ
ハルヒ「……キョン?」
キョン「ハルヒ、お前、な、なんで…」
ハルヒ「一体何なのよいきなり?…しかもあんたその呼び方気持ち悪いからやめてよね…。いつもは『涼宮』じゃない…」
キョン「……」
キョン「…なんでもない、すまんな急に呼び止めて、涼宮」
キョン「どこだ…!ハルヒー!」
キョン「!!」
キョン「ッハルヒ!」ガシッ
ハルヒ「……キョン?」
キョン「ハルヒ、お前、な、なんで…」
ハルヒ「一体何なのよいきなり?…しかもあんたその呼び方気持ち悪いからやめてよね…。いつもは『涼宮』じゃない…」
キョン「……」
キョン「…なんでもない、すまんな急に呼び止めて、涼宮」
350: 2009/03/18(水) 01:48:49.94 ID:/uif7mWmO
部室
キョン「……よお」ガチャ
長門「……」
みくる「キョン…君…」
古泉「……今涼宮さんの精神は非常に不安定です、閉鎖空間が発生しないのが恐ろしいくらいです…。 ……このままだと………」
キョン「……」
長門「……」
みくる「……」
キョン「悪い、俺は今日は帰る」
長門「待って」
長門「…わたしはあなたを応援する」
長門「…だから頑張って、これはわたしという個体の願いでもある」
キョン「……よお」ガチャ
長門「……」
みくる「キョン…君…」
古泉「……今涼宮さんの精神は非常に不安定です、閉鎖空間が発生しないのが恐ろしいくらいです…。 ……このままだと………」
キョン「……」
長門「……」
みくる「……」
キョン「悪い、俺は今日は帰る」
長門「待って」
長門「…わたしはあなたを応援する」
長門「…だから頑張って、これはわたしという個体の願いでもある」
352: 2009/03/18(水) 01:52:04.07 ID:/uif7mWmO
キョン「………」
キョン「…知ったこっちゃねーや」
キョン「俺は世界がどうなろうと知ったこっちゃない」
キョン「俺は、」
キョン「自分の事で精一杯なんだよ!」
キョン「そういえば、まだ果たしてない約束が一つあったんだ…」
キョン「世界や宇宙がどうなろうと知らん、俺はその約束を果たすために今から努力する」
キョン「……後はお前らで何とかやってくれ」
キョン「…知ったこっちゃねーや」
キョン「俺は世界がどうなろうと知ったこっちゃない」
キョン「俺は、」
キョン「自分の事で精一杯なんだよ!」
キョン「そういえば、まだ果たしてない約束が一つあったんだ…」
キョン「世界や宇宙がどうなろうと知らん、俺はその約束を果たすために今から努力する」
キョン「……後はお前らで何とかやってくれ」
445: 2009/03/18(水) 11:56:38.02 ID:/uif7mWmO
長門「……!」
古泉「…本心ですか?」
キョン「ああ、俺は嘘が上手くないんだ」
古泉「……あなたがそう言うなら、僕はもう何も言いません」
長門「……」
みくる「きょ、キョン君…!」
キョン「じゃあな、今まで楽しかった。 …ありがとう」
バタン
古泉「…本心ですか?」
キョン「ああ、俺は嘘が上手くないんだ」
古泉「……あなたがそう言うなら、僕はもう何も言いません」
長門「……」
みくる「きょ、キョン君…!」
キョン「じゃあな、今まで楽しかった。 …ありがとう」
バタン
447: 2009/03/18(水) 12:01:00.74 ID:/uif7mWmO
古泉「…はっ」
長門「……?」
古泉「本当に彼はわかりやすい人だ」
みくる「え?」
古泉「大丈夫ですよ。」
古泉「もう僕達は何もしなくていいって事です」
古泉「さ、みなさん、今日はここからが修羅場ですよ」
長門「…把握した」
みくる「………え?」
長門「……?」
古泉「本当に彼はわかりやすい人だ」
みくる「え?」
古泉「大丈夫ですよ。」
古泉「もう僕達は何もしなくていいって事です」
古泉「さ、みなさん、今日はここからが修羅場ですよ」
長門「…把握した」
みくる「………え?」
448: 2009/03/18(水) 12:13:06.03 ID:/uif7mWmO
火曜日 大会当日
キョン「よし!」
キョン「待ち伏せしてやる!」
キョン(待ってろよ…ハルヒ!!)ダッ
キョン「行ってきまぁす!」ガチャン
キョン妹「は、はーい…」
キョン妹「な、なんかキョン君凄かった……」
キョン「よし!」
キョン「待ち伏せしてやる!」
キョン(待ってろよ…ハルヒ!!)ダッ
キョン「行ってきまぁす!」ガチャン
キョン妹「は、はーい…」
キョン妹「な、なんかキョン君凄かった……」
451: 2009/03/18(水) 12:20:56.77 ID:/uif7mWmO
ハルヒ(……ホント、つまんない…)テクテク
ハルヒ(退屈だわ……)テクテク
キョン「よっ涼宮!」ガシッ
ハルヒ「ぅわっ!!キョン!?」
キョン「…お前いっつもこんな朝早いのか?」
ハルヒ「離しなさいよ…っ! …今日はたまたまよ、悪い?」
キョン「いいや、寧ろ好都合さ」
キョン「…涼宮、足かせ」
ハルヒ(退屈だわ……)テクテク
キョン「よっ涼宮!」ガシッ
ハルヒ「ぅわっ!!キョン!?」
キョン「…お前いっつもこんな朝早いのか?」
ハルヒ「離しなさいよ…っ! …今日はたまたまよ、悪い?」
キョン「いいや、寧ろ好都合さ」
キョン「…涼宮、足かせ」
453: 2009/03/18(水) 12:29:02.50 ID:/uif7mWmO
ハルヒ「…は?」
ハルヒ「あんたバカ?何よいきなり……」
キョン「いいから、さ!」グイッ
ハルヒ「わ、バカ、何して、」
キョン「……よし、出来たな」ギュ
ハルヒ「な、何よコレ?あんた何してんの?」
キョン「何って」
キョン「二人三脚だ」ガシッ
ハルヒ「あんたバカ?何よいきなり……」
キョン「いいから、さ!」グイッ
ハルヒ「わ、バカ、何して、」
キョン「……よし、出来たな」ギュ
ハルヒ「な、何よコレ?あんた何してんの?」
キョン「何って」
キョン「二人三脚だ」ガシッ
454: 2009/03/18(水) 12:32:13.59 ID:/uif7mWmO
ハルヒ「に、二人三脚ぅ?」
ハルヒ「…意味わかんない、離せ、解け、このバカキョン!」
キョン「いいか、最初は『お前が右から』だぞ?」
ハルヒ「人の話を……」
キョン「せーの!」
テクテク
キョン「流石涼宮。やるじゃないか」
ハルヒ「………意味わかんない…」
ハルヒ「…意味わかんない、離せ、解け、このバカキョン!」
キョン「いいか、最初は『お前が右から』だぞ?」
ハルヒ「人の話を……」
キョン「せーの!」
テクテク
キョン「流石涼宮。やるじゃないか」
ハルヒ「………意味わかんない…」
456: 2009/03/18(水) 12:40:22.07 ID:/uif7mWmO
テクテク
キョン「あのさ」
ハルヒ「…何」
キョン「俺、いつだか忘れたけどな」
キョン「こうして、一緒に二人三脚した人がいたんだ」
テクテク
キョン「…大会があったんだよ、二人三脚の」
ハルヒ「何言ってんのよ、知らないわよ…」
キョン「ま、そうだろうよ」
キョン「俺達は、大会のために練習したんだ」
キョン「あのさ」
ハルヒ「…何」
キョン「俺、いつだか忘れたけどな」
キョン「こうして、一緒に二人三脚した人がいたんだ」
テクテク
キョン「…大会があったんだよ、二人三脚の」
ハルヒ「何言ってんのよ、知らないわよ…」
キョン「ま、そうだろうよ」
キョン「俺達は、大会のために練習したんだ」
457: 2009/03/18(水) 12:45:07.84 ID:/uif7mWmO
キョン「そりゃ必氏に練習したね。少なくとも俺は、そのつもりだった」
ハルヒ「……」
テクテク
キョン「でもな」
テクテク
キョン「俺は楽しかった」
ハルヒ「………」
キョン「永遠にこの時間が続けばいい、なんて思った」
キョン「…笑っちまうよな」
ハルヒ「……」
テクテク
キョン「でもな」
テクテク
キョン「俺は楽しかった」
ハルヒ「………」
キョン「永遠にこの時間が続けばいい、なんて思った」
キョン「…笑っちまうよな」
460: 2009/03/18(水) 12:52:02.29 ID:/uif7mWmO
ハルヒ「…あたしは笑わないわよ」
キョン「…!」
ハルヒ「それがあんたの望みなら、あたしはそれを蔑むような事はしない」
キョン「…そうかい」
ハルヒ「……」
テクテク
キョン「…始まりがあれば、終わりもあるんだよな」
キョン「…!」
ハルヒ「それがあんたの望みなら、あたしはそれを蔑むような事はしない」
キョン「…そうかい」
ハルヒ「……」
テクテク
キョン「…始まりがあれば、終わりもあるんだよな」
462: 2009/03/18(水) 12:56:20.54 ID:/uif7mWmO
ハルヒ「………」
テクテク
キョン「俺は、そいつに教えてもらった事があったんだ」
キョン「そして、俺はお礼にある約束をした」
テクテク
ハルヒ「………」
キョン「…実際な、俺はそいつに憧れてたのかもしれん」
キョン「いっつもそいつは俺の目の前にいた」
テクテク
キョン「…もういないけどな。」
テクテク
キョン「俺は、そいつに教えてもらった事があったんだ」
キョン「そして、俺はお礼にある約束をした」
テクテク
ハルヒ「………」
キョン「…実際な、俺はそいつに憧れてたのかもしれん」
キョン「いっつもそいつは俺の目の前にいた」
テクテク
キョン「…もういないけどな。」
463: 2009/03/18(水) 13:00:06.50 ID:/uif7mWmO
ハルヒ「…いないの?」
キョン「多分、いない。俺の知ってるそいつは、どっかいっちまったよ」
キョン「俺が、そいつの前からいなくなったのかもしれん」
テクテク
キョン「…あいつ、約束覚えてくれてるかな?」
キョン「実はまだ約束果たしてないんだ、俺」
テクテク
ハルヒ「………」
キョン「多分、いない。俺の知ってるそいつは、どっかいっちまったよ」
キョン「俺が、そいつの前からいなくなったのかもしれん」
テクテク
キョン「…あいつ、約束覚えてくれてるかな?」
キョン「実はまだ約束果たしてないんだ、俺」
テクテク
ハルヒ「………」
468: 2009/03/18(水) 13:12:22.83 ID:/uif7mWmO
キョン「……そいつはな、自分勝手で」
キョン「わがままで」
キョン「他人の事なんか考えなくて」
キョン「いっつも笑顔で……」
ハルヒ「……!」
キョン「…ぅ、ぅぐ、」
キョン「笑顔で、…俺の名前を、呼んで……!」
ハルヒ「……」
キョン「…気付く、のが遅すぎたんだ…」
キョン「……ぅぅ、」
キョン「あいつの代わりなんて居なかったんだ…」ポロポロ
キョン「わがままで」
キョン「他人の事なんか考えなくて」
キョン「いっつも笑顔で……」
ハルヒ「……!」
キョン「…ぅ、ぅぐ、」
キョン「笑顔で、…俺の名前を、呼んで……!」
ハルヒ「……」
キョン「…気付く、のが遅すぎたんだ…」
キョン「……ぅぅ、」
キョン「あいつの代わりなんて居なかったんだ…」ポロポロ
471: 2009/03/18(水) 13:21:27.35 ID:/uif7mWmO
ハルヒ「……」
キョン「す、すまんな…」ゴシゴシ
テクテク
キョン「…涼宮、今、楽しいか?」
ハルヒ「……楽しくないわね。全然よ」
キョン「そうかい、そうだと思ったよ。 …でも、少なくとも俺は、」
テクテク
キョン「…楽しいさ!」
キョン「今が永遠に続けばいい! …そう思ってる!」
キョン「お前とこうして一緒に歩く、この時間がな!」
テクテク… ピタ
キョン「…着いたな、学校」
ハルヒ「………」
キョン「……完走だ!」
キョン「す、すまんな…」ゴシゴシ
テクテク
キョン「…涼宮、今、楽しいか?」
ハルヒ「……楽しくないわね。全然よ」
キョン「そうかい、そうだと思ったよ。 …でも、少なくとも俺は、」
テクテク
キョン「…楽しいさ!」
キョン「今が永遠に続けばいい! …そう思ってる!」
キョン「お前とこうして一緒に歩く、この時間がな!」
テクテク… ピタ
キョン「…着いたな、学校」
ハルヒ「………」
キョン「……完走だ!」
473: 2009/03/18(水) 13:25:31.27 ID:/uif7mWmO
キョン「かかった時間は……10分くらいか?」
キョン「参加者二名、」
キョン「完走者二名。」
キョン「優勝おめでとう、ハルヒ。…約束、守ったぞ」
ハルヒ「……うん!」
ハルヒ「ありがと、キョン!!」
キョン「参加者二名、」
キョン「完走者二名。」
キョン「優勝おめでとう、ハルヒ。…約束、守ったぞ」
ハルヒ「……うん!」
ハルヒ「ありがと、キョン!!」
476: 2009/03/18(水) 13:27:48.75 ID:/uif7mWmO
放課後
ハルヒ「ぃやっほー!!」バン
古泉「どうも」
長門「………」
みくる「お、お茶いれますね…」
キョン「…古泉」チョイチョイ
古泉「? 何です?」
キョン「…元通りになったんだよな?」
古泉「…?」
古泉「…何がですか?」
キョン「……え?」
ハルヒ「ぃやっほー!!」バン
古泉「どうも」
長門「………」
みくる「お、お茶いれますね…」
キョン「…古泉」チョイチョイ
古泉「? 何です?」
キョン「…元通りになったんだよな?」
古泉「…?」
古泉「…何がですか?」
キョン「……え?」
479: 2009/03/18(水) 13:30:14.93 ID:/uif7mWmO
キョン「おい、古泉とぼけるな」
古泉「……すいません、心当たりが全くありません…」
キョン「……?」
キョン(なんだ、俺以外覚えてないのか…?)
ハルヒ「キョーン!」だきっ
キョン「うわ、なんだどうしたハルヒ!!」
ハルヒ「思い出したのよ!!」
古泉「……すいません、心当たりが全くありません…」
キョン「……?」
キョン(なんだ、俺以外覚えてないのか…?)
ハルヒ「キョーン!」だきっ
キョン「うわ、なんだどうしたハルヒ!!」
ハルヒ「思い出したのよ!!」
481: 2009/03/18(水) 13:33:45.37 ID:/uif7mWmO
キョン「…何をだ?」
ハルヒ「秘密よ秘密! …それよりキョン!」
ハルヒ「あたしと映画見に行きましょう!!」
ハルヒ「もちろん手、繋いでね!」
終わり
ハルヒ「秘密よ秘密! …それよりキョン!」
ハルヒ「あたしと映画見に行きましょう!!」
ハルヒ「もちろん手、繋いでね!」
終わり
483: 2009/03/18(水) 13:35:21.47 ID:jmY0P4bcO
感動した
乙
乙
490: 2009/03/18(水) 13:45:52.74 ID:/uif7mWmO
後半自分で書きながら泣いていた俺は異常ですか?異世界人なんですか?
実は後一つ書き溜めあるんだ また明日か明後日立てると思う
それではノシ
実は後一つ書き溜めあるんだ また明日か明後日立てると思う
それではノシ
引用: キョン「に、二人…三脚?」
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