1: 2020/01/10(金) 00:43:26.911 ID:s+9G6Y+L0.net
少女「教室一番乗りー、って知らない人がいる!」

少女「え、もしかして転校生の人?」

男「>>3」
ふらいんぐうぃっち(13) (週刊少年マガジンコミックス)
3: 2020/01/10(金) 00:43:54.264 ID:b4jRSIUx0.net
最初からいます

6: 2020/01/10(金) 00:44:18.996 ID:DoKWeIsX0.net
泣いた

7: 2020/01/10(金) 00:44:19.953 ID:KJLBENcU0.net
かわいそう

17: 2020/01/10(金) 00:47:04.010 ID:s+9G6Y+L0.net
男「最初からいます」

少女「全然気づかなかったよ。さてはあなた、忍者だね!」

少女「ってないない、なんでいきなりそんな意味ない嘘つくかな」

少女「さすがに毎日同じ教室にいたら気付くってば」

男「……」

少女「あれ? ええと、冗談だよね?」

男「>>20」

20: 2020/01/10(金) 00:47:40.825 ID:6yFeeTCUd.net
あ?

22: 2020/01/10(金) 00:49:03.351 ID:uRNJ+HXE0.net
そりゃキレるわ

23: 2020/01/10(金) 00:50:28.560 ID:s+9G6Y+L0.net
男「あ?」

少女「ええっ? 私なんか怒るようなこと言った?」

少女「待って待って、今ちゃんと思い出すから」

少女「……いやいやいやいや、そんな思い出すほどこの学校って人いないよ?」

少女「なんか誤解してない?」

男「>>26」

26: 2020/01/10(金) 00:51:45.794 ID:2b9m710Ya.net
そもそもこの学校に生徒は君しかいないんだよ

28: 2020/01/10(金) 00:51:59.225 ID:Ewndn1vH0.net
????

32: 2020/01/10(金) 00:54:26.247 ID:s+9G6Y+L0.net
男「そもそもこの学校に生徒は君しかいないんだよ」

少女「んんー? また変なこと言い始めたね」

少女「この学校の生徒が私だけなんてそんなわけないよ」

少女「昨日だって授業受けて、みんなで遊んで、それから帰って……」

少女「帰って……?」

少女「あれ、私いつ家に帰ったんだろ」

少女「嘘、そんなはずない。待って、なんで思い出せないの?」

男「>>35」

35: 2020/01/10(金) 00:55:40.837 ID:Ewndn1vH0.net
そもそも君は生きているのか?

37: 2020/01/10(金) 00:58:20.797 ID:s+9G6Y+L0.net
男「そもそも君は生きているのか?」

少女「い、生きてるよ! なんでそんなこと言うの?」

少女「私達、今こうやって話してるじゃん!」

少女「なのに生きてないはずない、私はここにいる!」

少女「私は氏んでなんてない! そうでしょ!?」

男「>>40」

40: 2020/01/10(金) 01:00:15.448 ID:+6x+Zwp90.net
その幻想をぶち壊す!

43: 2020/01/10(金) 01:03:11.502 ID:s+9G6Y+L0.net
男「その幻想をぶち壊す!」

少女「やめて、私の”今”を壊さないで!」

男「いい加減認めろ、お前はもう……」

少女「聞きたくない! 聞きたくない! 聞きたくない!」

男「>>46」

46: 2020/01/10(金) 01:03:58.705 ID:drkPcrhP0.net
全部嘘です

50: 2020/01/10(金) 01:06:53.443 ID:s+9G6Y+L0.net
男「全部嘘です」

少女「えっ?」

男「騙されやすいんだな」

少女「嘘なの?」

男「当たり前だろう」

少女「あはは、そうだよね。うん、私が氏んでるなんて、そんなはずないよね」

少女「ほら、もうすぐ先生が来るから席に座った方がいいよ?」

男「>>53」

53: 2020/01/10(金) 01:07:25.936 ID:wcdma+YYd.net
誰も来ないけどね

57: 2020/01/10(金) 01:13:29.102 ID:s+9G6Y+L0.net
男「誰も来ないけどね」

少女「ん、今なんか言った?」

男「いいや、何でもないよ。そうだな、今日は早退するよ」

少女「ええっ、転校初日でもう早退するの?」

少女「あなた、本当に変わった人だね」

男「よく言われる。それじゃ先生によろしく」

少女「うん!」


少女「あ、先生! もう、遅いよ!」

少女「さっきね、転校生の人が来てたんだよ? もう帰っちゃったけど」

少女「酷い! 本当だってば! みんな信じてよー!」

ガラガラ

男「……」

少女「あ、転校生の人! 聞いて、みんなあなたと会ったって信じてくれないの!」

男「>>60」

60: 2020/01/10(金) 01:14:31.812 ID:5r0WC3Rcx.net
このアンダーグラウンドを破壊しお前の心を絶望させる

70: 2020/01/10(金) 01:20:19.281 ID:s+9G6Y+L0.net
男「このアンダーグラウンドを破壊し、お前の心を絶望させる」

少女「ええと、それってどういう意味?」

男「こういう事だ」 ブン ドゴン ゴン ゴンッ

少女「ひっ、やめて! 先生が氏んじゃう!」

男「お前には先生が見えるんだな」

男「いいぞ、もっと徹底的に破壊してやる」 ゴン メキメキ バキッ

少女「やめて! もう壊さないで! みんなが消えちゃう!」

少女「私の居場所が、学校が壊れちゃう!」

男「壊れろ! 絶望しろ! お前の居場所なんて、何処にもないんだよ!」 ドゴォォン

73: 2020/01/10(金) 01:24:50.690 ID:s+9G6Y+L0.net
病室

少女「きゃああああッ!」 ガバッ

少女「はぁ、はぁ、あれは夢?」

男「ああ、夢みたいなもんだな」

少女「な、なんであなたが現実にいるの!?」

男「事故に遭ったお前は夢から戻れなくなり、ずっと昏睡状態だったんだ」

男「それを俺がお前を目覚めさせてやったんだよ」

少女「そ、そうだったの。待って、事故に遭ったって……クラスのみんなは、先生はどうなったの!?」

男「>>77」

78: 2020/01/10(金) 01:25:36.949 ID:RMpbk/N90.net
いるよ

82: 2020/01/10(金) 01:38:43.049 ID:s+9G6Y+L0.net
男「いるよ」

少女「無事なの?」

男「ああ、幸運にもな。お前だけが目が覚めなかったんだ」

男「お前は友達を失うことを恐れるあまり、日常の夢から覚める事ができなかったんだろう」

少女「……ありがとう」

男「これも仕事だ、気にするな。じゃあな」 ガチャ

少女「あ……」

少女(もう少しだけ、話してみたかったな)


数週間後。退院した少女は自宅に戻り、学校へと通い始めた。

夢に見るほど待ち望んだ日常に、少女は少しだけ物足りなさを感じた。

窓の外を眺め、少女は想像してみる。

朝の教室。開けた扉の先には、見覚えのある不愛想で奇妙な転校生。

そんな、続かなかった夢の続きを。

83: 2020/01/10(金) 01:39:21.706 ID:s+9G6Y+L0.net
なんだろうなこれ

86: 2020/01/10(金) 01:40:42.453 ID:uRNJ+HXE0.net
完結させるのは偉いぞ

87: 2020/01/10(金) 02:25:48.084 ID:U9HYIetx0.net
頑張ったな

引用: 田舎の少女「もしかして転校生の人?」 男「>>3」