1: 2024/06/10(月) 18:52:31 ID:???Sr
果林「ん~、後5分……」

エマ「ダメだよ~、ほら起きて~」

果林「んん……喉乾いた……」

エマ「エアコンつけっぱな……し、じゃないね。寝てる時どうかしたの?」

果林「……そうじゃないわよ、ほら……アレよ」

エマ「……あ~っ、あれが飲みたかったんだね。待ってて、すぐ出すから」

2: 2024/06/10(月) 18:57:18 ID:???Sr
果林「ありがとう、エマ……」

エマ「気にしないで~。いっぱいあるから、誰かに飲んで貰えると私も助かるから」

果林「……そう」

エマ「はいっ、どうぞ~」

果林「ありがと、んっ……んっ、ふぅ。
最近ずーっと飲んでるだけに、これを飲まないと一日が始まらないって感じだわ」

エマ「そんなに気に入ったの?」

果林「えぇ、だって……なんていうか、普通のミルクと違うっていうか、飲むと落ち着くのよ」

エマ「そっかぁ。じゃあ、これからも沢山用意しておくね!」

果林「無理しちゃダメよ」

エマ「大丈夫だよ、ちゃんと果林ちゃんの欲しい分だけ出すから」

果林「……ふーん、それじゃあおかわり貰おうかしら」

3: 2024/06/10(月) 18:59:27 ID:???Sr
エマ「飲み過ぎるとお腹下っちゃうから、気を付けてね。はいっ」

果林「大丈夫よ、3杯までなら平気だったんだし……ありがと」

エマ「それじゃあ、ミアちゃんを起こしに行ってくるから、果林ちゃんもちゃんと準備して登校してね? 2度寝しちゃだめだよ?」

果林「しないわよ」

エマ「絶対だよ?」

果林「わかってるわよ」

4: 2024/06/10(月) 19:02:33 ID:???Sr
エマ「ミアちゃ~ん、朝だよ~……って、ランジュちゃん」

ランジュ「おはようエマ。ミアならアタシが起こしたわ!」

ミア「……まだ眠いんだけど」

ランジュ「ほ~ら、ミア。さっさと着替えて行くわよ! 脱ぎなさい!」

ミア「待てよ……お腹空いたし喉もカラカラだし、せめて先になんか摂らせてよ」

ランジュ「そうは言っても、ミアの部屋の冷蔵庫の中身、空よ?」

ミア「……嘘だろ? まだ何本か……っ、wow……あのベイビーめ……」

5: 2024/06/10(月) 19:06:22 ID:???Sr
エマ「ミアちゃん、ならこれあげる」

ミア「milkか……Thank you、エマ」

エマ「朝なら、体に負担をかけないもののほうが良いもんね」

ミア「そうだね……んっ、ん……ン、美味いね」

エマ「ホント? 良かったぁ」

ミア「これならいつでも、何杯でも飲めそうだよ」

エマ「果林ちゃんもそう言ってたよ」

ミア「ふーん、果林もわかってる側なんだね」

エマ「うん。人を選ぶ味だけど、果林ちゃんもミアちゃんも気に入ってくれたなら良かったよぉ」

6: 2024/06/10(月) 19:09:31 ID:???Sr
ランジュ「何々、なんなの? ランジュも飲んでみたいわ!」

エマ「うん、はいっ。どうぞ」

ランジュ「ありがとう、エマ。じゃあ……んっ、んっ……ん……きゃあっ、すっごい美味しいわね!」

エマ「ランジュちゃんも気に入ってくれた? よかったぁ」

ランジュ「えぇ、本当に美味しいわ! アタシが保証するもの! この──」

ミア「あぁ。ボクもそう思うよ、本当に美味いよ、この……」

7: 2024/06/10(月) 19:11:19 ID:???Sr
「山羊のミルク」

エマ「私の故郷の味だから、そう言ってもらえるととっても嬉しいよ」

ランジュ「えぇ、本当に美味しかったわ。
エマから出たミルクより!」

ミア「えっ」

8: 2024/06/10(月) 19:12:24 ID:???Sr
おしまい。
叙述トリックっぽいの書こうとしたけどなんか上手くいかなかった作品のリメイクっぽくしてみたけど、中々難しいねんな……

引用: 【SS】エマ「果林ちゃ~ん、朝だよ~」果林「んん……」