103: 2017/05/06(土) 03:39:05.30 ID:GZcIj7kH0

―執務室―

提督「でも実はもうちょっとまともに伝わるかと思ったんだが……接続語が全体的に全滅ってなぁ」

提督「自分の名前とか目立つ単語があるとそればかり頭に入るっていう典型的なパターンだな」

下2

105: 2017/05/06(土) 06:46:09.76 ID:oiptjfBc0
島風、夕張と狩りごっこ
艦隊これくしょん -艦これ- おねがい!鎮守府目安箱 1 (電撃コミックスNEXT)
106: 2017/05/07(日) 03:12:32.54 ID:rR7ima5k0
提督「よーし、狩りごっこするぞー」

島風「狩りごっこ? 追いかけっこみたいなもの?」

夕張「提督、それって……」

提督「どうした夕張。別に何かに影響されたわけではないぞ」

夕張「いえ、いいんですけど……」

島風「じゃあ、私が追いかける側をやってもいい?」

提督「それは構わないが……夕張はどうだ」

夕張「いえ、まあ……好きに始めてください!」

島風「じゃあ、始めるよ!」

107: 2017/05/07(日) 03:13:19.11 ID:rR7ima5k0
―廊下―

ドーン

島風「待てーー!」

ドーン

提督「なんであいつ艦装つけて本気で追いかけてきてるんだ!?」

夕張「狩りごっこだからじゃないですか?」

提督「夕張は落ち着いてるなぁ!」

夕張「そりゃあ、あれは一応新発明の演習用の砲弾で、遊びとはいえいいデータになる……」

提督「長いから簡潔に!」

夕張「あれを食らっても衝撃だけで平気ですよ」

提督「そ、そうか」

夕張「あくまで艦娘相手ですから、提督はどうなるかわかりませんけどね」

提督「ひいっ!」

108: 2017/05/07(日) 03:13:46.89 ID:rR7ima5k0
~~~~~~~~

提督「……行ったか?」

夕張「そうみたい」

提督「し、しかし、まさかこんなことで肉食動物に追われるシマウマの気持ちを味わえるとは思わなかった」

夕張「そもそも提督から提案したことなんですけど」

提督「俺だってせいぜい追いかけっこ程度だと思っていたさ。しかし、実態は半分本気の狩り」

夕張「でも提督にとってはいつものことじゃないですか?」

提督「だからといって攻撃されるのが好きな人間ではない!」

夕張「あ、大声を出すと……!」


島風「提督、みーつけた!」


提督「ぎえええええ!!」

夕張(爆発を直に受けても無事な提督が演習弾の衝撃くらいじゃなんともないとおもうんですけどね)

109: 2017/05/07(日) 03:14:17.13 ID:rR7ima5k0
―執務室―

提督「普段ならあそこまでおびえることもなかったんだが、狩りの役にはまりすぎてな」

提督「島風自体も間違いなく本気で撃ってきてたし……」

下2

111: 2017/05/07(日) 03:25:05.47 ID:FxYrGg2V0
高翌雄と高尾山登山に行く

112: 2017/05/08(月) 02:55:57.83 ID:vGcHhXtV0
―高尾山―

提督「うーん、春の陽気さが伝わってくるなぁ」

高雄「そうですね……といいたいところですけど、急にどうして登山を?」

提督「そりゃ、最近は外に出ることもなくて暇だったからさ」

高雄「あたりまえのように当たり前ではない理由を口にしますね」

提督「そんなにおかしいことか?」

高雄「もし霞ちゃんがそういったらどう思います?」

提督「驚きのあまり卒倒する自信がある」

高雄「それと同じことですよ」

113: 2017/05/08(月) 02:56:35.78 ID:vGcHhXtV0
提督「まあ、高雄の意味の分からない言い回しは置いておいて」

高雄「意味の分からないとは……」

提督「春の山もいいものだろう?」

高雄「それは……そう、ですね。それに関しては提督の言う通りです」

提督「冬は雪が積もるし、夏は暑い。春が一番風景を楽しむのに一番適していると思うんだ」

高雄「ほかの季節でしか見れない景色もありますけどね」

提督「それはその通りだ」

高雄「ところで、この道はどこにつながっているんですか?」

提督「山頂だ。きついか?」

高雄「鍛えているのでこのくらいは。思ったより歩くと思いまして」

提督「高尾山はいろいろなコースがあるからなー。また今度別の道も行ってみるか?」

高雄「それはいいですね。その時は愛宕たちも呼びましょう」

提督「だな」

114: 2017/05/08(月) 02:57:02.78 ID:vGcHhXtV0
~~~~~~~~

高雄「ふう……ここが山頂ですか」

提督「みたいだな。おっ、富士山が見えるぞ」

高雄「本当。周りの山に囲まれて、美しいですね」

提督「ちょっと写真撮るか。あ、すみませーん、写真撮ってもらえますかー?」

高雄「て、提督」

提督「撮ってくれるってさ。ほら、富士山をバックにして」

高雄「今日の提督、強引ですね」

提督「テンション上がってるんだよ。ほら、高雄、準備できたってよ」

高雄「しょうがないですね。はい、どうぞ」

パシャッ

提督「ありがとうございまーす。高雄、富士山見たら名物のそば食べに行くぞ!」

高雄「そばですか、いいですね。楽しみです」

115: 2017/05/08(月) 02:57:35.85 ID:vGcHhXtV0
―執務室―

提督「うーん、楽しかった。高尾山はやっぱいいなぁ」

提督「登山も気軽にできるし、なかなかいいところだ」

下2

117: 2017/05/08(月) 04:16:25.88 ID:2qFI2Em5O
金剛姉妹とキャバクラっぽく酒を飲む

118: 2017/05/09(火) 03:05:15.50 ID:dJZJuFpso
―金剛型の部屋―

比叡「きゃばくらってなんですか?」

提督「知らん」

比叡「そうですか……」

霧島「なんだか色々とツッコミ所がある気がしますが……」

提督「確かに、どうして突然キャバクラなんて?」

比叡「テレビでそういうネタがあったので!」

提督「ふーん。で、誰か知ってる?」

金剛「分かりませんネー」

榛名「は、破廉恥な場所ですよね? 私にはよく……」

提督「……みんな分からないな!」

霧島「司令もですか!」

119: 2017/05/09(火) 03:05:41.70 ID:dJZJuFpso
提督「なんにせよ、誰も分からないのなら、知識の蓄えという意味で知っておくのも悪くはない」

霧島「誰も分からないんですよね」

提督「だよなぁ」

金剛「ア、マンガとかであったかもしれまセーン!」

比叡「さすがお姉様です!」

提督「頼るような物は何もないし、それを参考に実演してみるか!」

~~~~~~~~

金剛「ハーイ、金剛デース!」

霧島「金剛お姉様、キャバクラでは源氏名というのを使うそうですよ」

金剛「ナルホドデース」

比叡「えっと、司令! ドンペリ飲みますか、ドンペリ!」

120: 2017/05/09(火) 03:06:09.41 ID:dJZJuFpso
霧島「いきなりドンペリはすすめる物ではないですよ! もっと相手の気分を良くしてからそれとなく誘うんです!」

榛名「で、では……提督、榛名も、お酒が飲みたいかなぁ……」

霧島「榛名は……すごいビXチみたい」

榛名「!?」

提督「よ、よーし、どんどんお酒持ってこーい!」

霧島「そのセリフはもっと後に言ってください!」

提督「難しい!」

金剛「でも、霧島は詳しいですネー」

霧島「そ、そうですか?」

提督「確かに。ちょっと霧島がやってみてくれよ」

霧島「では……司令、今日は初めてですか? ふふ、緊張しているみたいですね。そういうときは、まずは一杯、いかがですか? では、そうですね――」


榛名「提督が固まっています……」

金剛「なんだか、霧島のみてはいけない所を見てしまったみたいデース」

比叡「ふむふむ、参考になります!」

121: 2017/05/09(火) 03:06:39.41 ID:dJZJuFpso
―執務室―

提督「人が変わってみたいになって戸惑の方が大きいわ! というか、絶対こんなんじゃない!」

提督「ていうか結局皆分かっていなかったのでは……そもそも、キャバクラ行く女性自体が少ないんだし、この職場で知っている奴なんていないだろう」

↓2

123: 2017/05/09(火) 03:31:12.73 ID:QolwaqMrO
青葉に一日密着取材

124: 2017/05/10(水) 03:44:27.10 ID:rxOYjM290
―青葉型の部屋―

青葉「ふふん、では今日も一日、取材に――誰ですか!」

ガラッ

提督「さすがだな、俺の存在を見破るとは」

青葉「いえ、普通に入口だと思っていたのに、押し入れから出てくるのは予想外です」

提督「そうか。まあそれは置いておいて、今日はお前に密着取材をしようと思う」

青葉「青葉をですか?」

提督「ああ。鎮守府限定のマスコミ、青葉の真の姿をとらえたくてな」

青葉「悪意が見え隠れしていますけど……」

提督「そんなことはない! 邪魔なんてしないから、なな、いいだろ?」

青葉「……しょうがないですね。今日だけですよ」

提督「やりぃ」

125: 2017/05/10(水) 03:44:52.59 ID:rxOYjM290
―食堂―

提督『青葉の一日は食堂から始まる。食事をとるため? 否。彼女は全員が集まる前に食堂でスタンバイをしておき、今日一日事件が起きそうな相手を探っているのだ』

青葉「間違ってはいないですけど、普通に食事はとりますからね」

提督『彼女が食べるのは間宮特性の食事。腹持ちが良いものを選んでいるのは、この後に長期の張り込みが待っているからだろうか』

青葉「単純に食べたかっただけなのですが……」

提督『謙遜する彼女の顔は、ほんの少し満足げにも見えた』

青葉「というより、よくスラスラと字幕っぽい発言ができますね!」

提督「そりゃお前見てればそういうこともできるようになるさ」

青葉「その理屈はおかしいです」

提督「ほら、明日の新聞のネタを探さないと。そろそろみんな集まってきたぞ」

青葉「司令官のせいで進まないんですよ!」

126: 2017/05/10(水) 03:45:21.23 ID:rxOYjM290
―談話室―

青葉「……」

提督『取材をまとめる青葉。その姿は真剣なようにも、楽しんでいるようにも見受けられた』

青葉「……そういえば、さっきから撮ってますけど、何に使うつもりなんですか」

提督『さすがの報道者というべきか。やはり情報の経路が気になるようだ』

青葉「もうそれはいいですから」

提督「えー、終わったらインタビューとかしたいのに」

青葉「先にこっちの質問に答えてください!」

提督「別に何に使うつもりもないさ。自分で楽しむ用だしな」

青葉「なかなか奇特な趣味ですね」

提督「はは、そういうな。それじゃあ……インタビューだ!」

青葉(逆に今日の司令官のことを記事にしましょう)

127: 2017/05/10(水) 03:46:11.81 ID:rxOYjM290
―執務室―

提督「なぜ一面が俺に……?」

提督「特に問題はないと思うけど……いや、やっぱ悪意たっぷりにかかれてる! 青葉ぁ!」

下2

129: 2017/05/10(水) 06:04:55.50 ID:5u4PJQrJO
電ちゃんをいっぱいなでなでする

131: 2017/05/11(木) 03:06:32.05 ID:0jNkTV7t0
―暁型の部屋―

提督「おや、もしかして電一人?」

電「なのです」

提督「ほうほう、一人。ふむふむ」

電(嫌な予感がするのです)

提督「ちょっと電、こっちに来てくれないか」

電「お断りなのです」

提督「おや、反抗期かな」

電「司令官さん相手には大体こんな感じだと思うのです」

132: 2017/05/11(木) 03:06:58.65 ID:0jNkTV7t0
提督「最近はもうちょっとかわいらしい反応していただろ」

電「その言い方、悪意を感じるのです」

提督「なんて疑り深い部下なんだ。ほらほら、何もしないよ」

電「本当に何もしない人は何かするということを考えもしないはずです」

提督「どうしても来ないと」

電「はいです」

提督「……」

電「……」

提督「ええい、ならば無理やりだ!」

電「結局そうなるんですね!」

133: 2017/05/11(木) 03:07:29.08 ID:0jNkTV7t0
~~~~~~~~

提督「はあ、なんだか安心するなぁ」

電「電を膝にのせて安心するのは司令官さんだけだと思いますけど」

提督「そんなことはないと思うんだけどな~。ほーれ、なでなでー」ナデナデ

電「な、なにをするのですか!」

提督「撫でてるだけだけど」

電「おさわり禁止なのです!」

提督「えー。でも撫でる」

電「司令官さんは意地悪です……!」

提督「はっはっは! 欲望のままに生きているだけだ!」

134: 2017/05/11(木) 03:08:10.16 ID:0jNkTV7t0
―執務室―

提督「たぶん本気で嫌がってたら掌底くらってたから本気で嫌がってはなかったと思う」

提督「喜んでいるとも言い難いけどな!」

下2

136: 2017/05/11(木) 03:48:02.85 ID:M93IRCid0
春風と蹴鞠

137: 2017/05/12(金) 00:46:37.09 ID:P6Iu14a90
―神風型の部屋―

提督「春風って蹴鞠できるか?」

春風「はい。しかし、司令官様が提案するにはずいぶん古風な遊びですね」

提督「俺は古風でもなんでも楽しむタイプだからな。そもそも、蹴鞠はできるやつが少ないからな」

春風「そうですね。蹴鞠をするのであれば、神風お姉さまも呼びましょうか?」

提督「いや、今回は春風と二人きりでしよう」

春風「二人きり、ですか。うふふ、なんだかドキドキますね」

提督「んー、そうか?」

春風「そうですよ。神風お姉さまに黙って、なんて、わたくし初めてですから」

提督「そっちのドキドキかい」

138: 2017/05/12(金) 00:47:04.57 ID:P6Iu14a90
―庭―

提督「そーれ、いくぞー」

春風「いつでも大丈夫です」

提督「ほらっ」ポンッ

春風「はいっ。司令官様です」ポンッ

提督「おお、受けるのも返すのもさすがにうまいな」

春風「そんなことはないですよ。司令官様こそ、慣れているようには見えないのに、綺麗に蹴ってきたじゃないですか」

提督「さすがにこれくらいはな。それじゃ、もうちょっと早くいく……ぞ!」ボンッ

春風「これくらいでも、全然大丈夫ですよ」ポンッ

提督「なるほど、なかなかやる。ならこっちはどうだ!」ボンッ

春風「はい、どうぞ」ポンッ

提督「あれを返してくるだと……手加減はいらないようだな!」

春風「はい。どんどん来てください」

139: 2017/05/12(金) 00:47:31.55 ID:P6Iu14a90
~~~~~~~~

提督「はぁ……はぁ……やはり、さすがというべきか」

春風「司令官様も、お上手でしたよ」

提督「次の勝負の時こそ俺が勝つ番だ!」

春風「そうですか、頑張ってくださいね」

提督「……」

春風「どうかいたしましたか?」

提督「間宮券、やる」

春風「えっ、ど、どうしてですか?」

提督「なんか人間的にも負けたような気がするから……」

春風「そ、そうですか? よくわかりません……」

140: 2017/05/12(金) 00:48:01.90 ID:P6Iu14a90
―執務室―

提督「なんだかあそこまで落ち着いて対処されると、勝てる気がしなくなってくる」

提督「なんというか、大物感、みたいな」

下2

142: 2017/05/12(金) 01:15:17.25 ID:tBybdE3To
川内型と鎮守府にある車でニュルブルクリンクで24時間耐久レース(4輪)に参加

143: 2017/05/13(土) 03:26:49.27 ID:N4bczrk70
―ニュルブルクリンク―

提督「フェアレディZもあることだし、ニュルブルクリンクに来たぜ」

神通「……」

川内「何してるの神通?」

神通「いえ、さすがに呆れて……」

提督「ん? なんでだ?」

神通「いえ、わからないのならいいです……」

提督「? そうか」

川内「それで、どうするの? 目指すは二十四時間といっていたけど」

提督「目指す先はそれだが、まずはそれが可能かどうかを調べなければならない」

川内「それもそうだね」

那珂(うん? 那珂ちゃんには何をしようとしているのか全然わからないよ)

144: 2017/05/13(土) 03:27:16.56 ID:N4bczrk70
提督「そんなわけで、まずは走らせてみようと思う」

川内「いいね、わくわくするよ」

神通「ちょっと待ってください。あのレースに出るつもりで走るということは」

提督「もちろん、全力だ」

神通「え、それって」

提督「安心しろ、サーキット場を借りることはできたぞ! ご都合主義的にな!」

川内「さすが提督!」

神通(本当に都合よすぎるんですが……)

那珂「あの、どうして那珂ちゃんは連れてこられたのかなぁ」

提督「ん? そりゃ、暇そうにしてたからだけど」

那珂「ひどくない!?」

川内「いいじゃん、サーキットで走れるなんてなかなかないよ!」

提督「那珂だけにな!」

那珂「神通ちゃん、帰っていい?」

神通「ここまで来たのだから付き合ってあげたほうがいいと思う……」

145: 2017/05/13(土) 03:27:42.99 ID:N4bczrk70
~数時間後~

提督「……チューニングされてない車で走るのが無謀だったな」

川内「ブレーキが壊れるなんてあるんだね」

提督「まあ、あんまり負荷をかけすぎるとすぐにいかれるしな」

神通「あんな全力で爆走してドリフトなんてしてたらそうなりますよ」

提督「だが、目標ができたな。二十四時間走りきることをまず目標としよう」

川内「だね。その日が来るまで楽しみだよ」

神通(どこが楽しみなんでしょうか……)

那珂(もしかして、また那珂ちゃん付き合わされるの?)

146: 2017/05/13(土) 03:28:11.39 ID:N4bczrk70
―執務室―

提督「旅行代より、車の修理費のほうがかかるんだよなぁ……」

提督「まあ、いろいろなんとかなるのがご都合展開だよな」

下2

148: 2017/05/13(土) 03:39:29.26 ID:7f6isEkOo
ていうか今回イベの新実装艦みんなの歓迎会するのです

149: 2017/05/14(日) 02:52:18.82 ID:9vJjXwIi0
提督「今回の子たちの歓迎会は俺が主催をしたいと思う」

霞「作戦中だってわかってる?」

提督「わかってはいるぞ。ほら、一応言っておくとだな、今回着任する子は姉妹がまだいない子なんだ」

霞「それは……そうね。姉妹どころか新型もいるわけだし」

提督「つまり、これはここのトップである俺がなんとかしないといけない!」

霞「そんなことはないけれど。でも、理由はわかったわ」

提督「そうか!」

霞(資料によると、なかなか難しい子もいるみたいだし、任せたほうが賢明かもしれないし)

提督「よーし、じゃあ早速準備を」

霞「何言ってるの」

提督「え?」

霞「今日の午後には全員着任するわよ」

提督「今回早すぎ!」

150: 2017/05/14(日) 02:53:09.83 ID:9vJjXwIi0
~~~~~~~~

提督「……」

ガングート「貴様が提督か。なんともアホそうな面構えだな」

占守「ぽかんとしてて、面白いっしゅ!」

国後「挨拶もなしなの? ここの司令官はどうなっているのよ」

提督(うわぁ、久しぶりに難しそうなやつらが入ってきたなぁ)

神威「あの、どうかしましたか? 神威が至らない点でもありましたか?」

春日丸「初対面からアホそうといったのがまずいのではないですか……?」

択捉「そ、そうですよ。あの、すみません。お気を悪くしましたか?」

提督「……いや、むしろ面白い! 俺はお前たちの提督だ! ちなみに、歓迎会をしようと思ったけどお前たちが来るのが早すぎて準備をしていない!」

国後「それって堂々と言うことなのかしら」

ガングート「歓迎会だと? ふん、どうやらこいつはずいぶん平和ボケをしているらしい」

提督「平和ボケだと? どうやらこの赤子は相手の気勢も読めないらしいな」

ガングート「貴様……私を侮辱したか」

春日丸「や、やめましょう……! 喧嘩はよくないです」

択捉「そ、そうです。ガングートさん、抑えて抑えて」

151: 2017/05/14(日) 02:53:52.56 ID:9vJjXwIi0
提督「そうだぞ。ほら、歓迎会のためのプレゼントも用意しているんだ。ほら」

国後「司令って、胆は座ってるわよね」

占守「ふえぇ……あんな冷たい視線をだしてる人に平気で近づくなんて……しれぇすごいっす」

ガングート「……怪しいな」

提督「そう思うなら、それでいいがな」

ガングート「いちいち癇に障る言い方をする。貴様、これでつまらんものだったら」ビシッ

神威(び、びっくり箱……初めて見ました)

春日丸(ガングートさんの顔がどんどん……!)

択捉「あ、その! ちょ、ちょっとした遊び心ですよね! 司令!」

提督「その通り」

ガングート「銃殺刑だ」チャキッ

神威「ほ、本物の銃ですよ!」

択捉「こ、こんなところで撃つなんて、そんなことしませんよね?」

ガングート「私は冗談で銃など構えん」バン

占守「ほ、本当に撃ったっす!」

春日丸「提督……!」

提督「そいつは残像だ」

ガングート「何!?」

提督「ははは! まだ歓迎会の準備は途中だからな! 待っているがいい!」ダッ

ガングート「くっ、待て! 絶対に許さんぞ!」ダッ

択捉「……その」

国後「まあ、どんな奴かはわかったわね」

152: 2017/05/14(日) 02:55:03.45 ID:9vJjXwIi0
~~~~~~~~

提督「三時間チェイスをしてようやく撒けた。いやぁ、結局歓迎会の本番は間宮任せだよ」

提督「ま、俺流の歓迎はしたからいいか。ははは」

下2

153: 2017/05/14(日) 03:09:19.93 ID:+WReppJ30
提督を追い回すガングートに茶々を入れてみるヴェールヌイ

155: 2017/05/15(月) 02:28:38.01 ID:OeEmNbyX0
―食堂―

雷「そういえば、ロシアの艦娘が着任したそうよ」

響「そうなの? それは、挨拶をしておかなければいけないね」

暁「どんな人?」

電「たぶん、あそこにいる人なのです」


ガングート「貴様、ここにいたか!」バン

提督「出合頭に発砲とはご挨拶だな。だが、そんな豆鉄砲じゃ俺には当たらないぞ」

ガングート「私のデザートイーグルを愚弄したな!」

提督「まあ、ガングートもゆっくり食事でも摂るがいい。間宮のご飯はおいしいぞ」

ガングート「そんなことは知っている!」


響「なかなか面白そうな人だね」

暁「え、面白い? え?」

電「ほかに人に当たらないか心配です……」

暁「司令官の心配はしないのね……」

156: 2017/05/15(月) 02:29:06.45 ID:OeEmNbyX0
響「でも、ちょうどいいから挨拶してくるよ」

暁「このタイミングで行くの!?」

雷「き、気をつけなさいよ?」

響「わかっているよ」


ガングート「この距離なら貴様の脳髄に穴をあけることをできるな」

提督「ほぼゼロ距離なんだけど。さすがに殺意が高すぎやしないか」

ガングート「貴様の銃殺刑は私の中で決まっているからな」

提督「うーん、この」

響「こんにちは、ガングートさん。響……いや、ヴェールヌイと言った方が伝わるかな」

ガングート「ヴェールヌイ……? ……そういえば、日本の艦がそのような名前を付けられていたような気がするな」

響「そのヴェールヌイで間違いないよ」

ガングート「それで、そのヴェールヌイがいったい何の用だ。もしや、この囚人を助けようというわけではないな?」

提督「囚人じゃないぞ。提督だぞ」

響「そんなことはどうでもいいかな」

提督「どうでもいいの!?」

157: 2017/05/15(月) 02:29:32.89 ID:OeEmNbyX0
ガングート「では、何の用だ」

響「挨拶だよ。私はロシア艦とは言えないけれど、それでも一時は居た身。初めてのロシアの艦娘に挨拶しにいかない道理もないよね」

ガングート「そうか。私はガングート。私としても同志がいるのは心強い」

響「それで……司令官が今まさに逃げ出そうとしているけど、いいの?」

提督「響ぃ! なぜばらした!」

ガングート「逃がすわけがないだろう。止まれ!」バン

提督「響、同志なんだろ! なんとかガングートを止めてくれ!」

響「そうだね……ガングートさん」

ガングート「なんだ。私は今こいつを亡き者にするので忙しいのだ」

響「司令官を確実に葬り去るなら、爆弾を使うといいよ」

提督「おい!」


雷「響、楽しそうね」

暁「だ、大丈夫なの? 司令官氏んじゃわない?」

電「砲撃くらっても至近距離で爆発を身に受けても無事な人が、あれくらいで音を上げるはずがないのです」

暁「そうかしら……」

158: 2017/05/15(月) 02:30:22.18 ID:OeEmNbyX0
―執務室―

提督「なんであいつ楽しそうに援護してんの? 威厳失墜とかそういうレベルじゃないよ?」

提督「いやまあ、ガングートも発砲はしているけど本気で撃ち頃してくるわけないよな。うん」

下2

160: 2017/05/15(月) 02:36:59.46 ID:D/YYt0bvO
テレビ裏の埃掃除を暇そうな秋津洲と一緒にやる

161: 2017/05/15(月) 23:41:54.17 ID:OeEmNbyX0
―談話室―

提督「ふむ……」

秋津洲「?」

提督「そこで暇そうにバリバリお菓子を食べながら寝転がっている秋津洲、掃除をするから手伝え」

秋津洲「そんなことしていないよ! 風評被害はやめるかも!」

提督「暇なのは否定しないだろ」

秋津洲「うぐ……わ、わかったかも。何を手伝えばいいの?」

提督「テレビの裏を掃除するんだ」

秋津洲「うん」

提督「だからテレビをどかしてくれ」

秋津洲「そういうのは普通男がするものかも!?」

162: 2017/05/15(月) 23:42:48.95 ID:OeEmNbyX0
提督「そうはいうけど、力は秋津洲のほうがあるだろ?」

秋津洲「提督は自分の力を謙遜しすぎかも!」

提督「えー、ここでおだてても何も出ないぞ?」

秋津洲「おだてているつもりはないけど……」

提督「しょうがない、二人で持つか」

秋津洲「初めからそうすればよかったかも」

提督「じゃあ、持つぞ」

秋津洲「いっせーの、で持てばいいの?」

提督「おう。じゃあ、いっせーの……」

ガタッ

秋津洲「んっ……! お、重いかも……」

提督「おー、引きずらないように頑張ってくれ」

秋津洲「わ、わかった……って、提督も持って!」

提督「ははは」

秋津洲「笑っている場合じゃないけど!?」

163: 2017/05/15(月) 23:43:28.07 ID:OeEmNbyX0
~~~~~~~~

提督「掃除機かけて、ダスターで拭いて……よし、こんなところか」

秋津洲「結構埃がたまっていたかも」

提督「こういう場所の掃除は快感だよな! 綺麗にした後が分かりやすくて!」

秋津洲「よくわからないかも……」

提督「秋津洲だって、埃を掃除器で吸い取るときはずいぶん楽しそうだったじゃないか」

秋津洲「あれは……ちょっと、楽しかったかも……」

提督「今度は倉庫の掃除もするから付き合ってくれよ」

秋津洲「嫌です!」

提督「大艇ちゃんの居場所でもあるというのに。すこしでも住屋をきれいにしてやろうという気はないのか?」

秋津洲「そ、その言い方は卑怯かも……うー、手伝います……」

164: 2017/05/15(月) 23:44:05.38 ID:OeEmNbyX0
―執務室―

提督「倉庫とかもあんまり清掃の手がいきわたらないから、綺麗にするとき楽しそうではある」

提督「まあ、掃除というより秋津洲で遊ぶ方が楽しかったりするけど」

下2

166: 2017/05/15(月) 23:57:10.43 ID:0xGwAHd00
間宮、伊良湖、文月とおままごと

167: 2017/05/17(水) 02:50:01.28 ID:a9ACZLc50
―食堂―

文月「おままごとしたいなー」

提督「おままごと。かわいい願いじゃないか」

間宮「忙しい時間じゃありませんし、私はいいですよ」

伊良湖「そうですね、私もかまいません」

文月「えへへ、ありがとぉ。じゃあね、あたし司令官のお嫁さん」

提督「お嫁さんかー。じゃあ、俺が夫だな」

文月「うん。司令官は年収二百万のうだつの上がらないサラリーマンでぇ、毎日上司に怒られながらも愛するお嫁さんの顔を見て次の日も気合を振り絞って頑張ってるけど、最近美人な同期の女性に誘われて悶々とした生活を送っている夫の役なの~」

提督「は?」

文月「間宮さんはぁ、そんな司令官を遠くから熱い視線を向けて、相手にお嫁さんがいると知っていながらも疲れたところを酔わせて愛人関係を結んで最終的には結婚まで持ち込もうとする泥棒猫の役ねぇ」

間宮「え?」

文月「伊良湖さんはぁ、あたしと司令官の赤ちゃん!」

伊良湖「なぜでしょう、一番マシに思えます」

168: 2017/05/17(水) 02:50:36.57 ID:a9ACZLc50
提督「ちょっと待って。何その設定」

文月「おままごとしたいなぁ、って呟いたら、秋雲ちゃんがこうするといいって教えてくれたの」

提督「秋雲ぉ!」

文月「じゃあ、始めよっか!」

間宮「(提督、たぶん文月ちゃんもわかっていないと思うので……)」

提督「(だな、まさかわかってこの設定を楽しむわけもないだろう)」

文月「えーっと、まずは司令官が帰ってくるところからねぇ」

提督「あー、うん。ごほん。……ふ、文月、帰ったぞー」

文月「おかえりなさーい、あなた♪ 今日もお仕事おつかれさまぁ」

提督「まったく、毎日の上司には困ったものだが、文月の顔を見ると癒されるよ」

文月「そんなぁ、あなたったら♪ コート、持つよぉ」

提督「ありがとう。今日のご飯は何かな?」

文月「今日のご飯はぁ……あれ?」

提督「どうした?」

文月「他の女の口紅……どういうことぉ、あなた」

提督「!?」

169: 2017/05/17(水) 02:51:19.28 ID:a9ACZLc50
文月「もしかして、前に言っていた同期の女性? ねぇ、何とか言ってよぉ、あなた?」

提督(な、なんか文月が怖い! ハイライトが消えているようにも見える! 助けてくれ、間宮!)

間宮「え、その……お、お邪魔しますね」

文月「! なに、その女は~? もしかして、浮気相手ぇ?」

提督「ち、違う! こ、この女性はただの同期で……」

間宮「そ、そうなんですよ。今日は社内でもよくお話しされる貴女の顔を一度見てみたくて……」

文月「嘘! だったらー、どうしてこのコートから貴女のにおいがするのぉ?」

間宮「そ、それは……で、電車が混んでいたんですよ!」

文月「夫は自転車通勤のはずだよ!」

提督「そんな設定だったの!?」

間宮「ふ、二人乗りをしていただけですから!」

文月「言い訳が苦しいよぉ? だったら、こんなところに口紅もついていないはず! そろそろ、本性を現したらどうなのぉ?」

間宮「う、うぅ……」

提督(だ、だれか! だれかこの状況を止めてくれ!)

伊良湖「……お、お母さん、止めてー」

文月「あー! 赤ちゃんだからまだしゃべっちゃダメだよー!」

伊良湖「す、すみません。えっと、ちょ、ちょっと用事を思い出して」

提督「そうだな! 今日はここまでにしよう!」

間宮「はい! この続きはまた今度にした方がいいですね!」

文月「……?」

170: 2017/05/17(水) 03:48:09.59 ID:a9ACZLc50
―執務室―

提督「あかん、怖すぎる。何なんだあの設定、いや、俺も昔やったことあるけど」

提督「というより、文月はどこまで理解していたのだろうか……そして演技が妙にうまかったのもなんなんだ……」

下2

172: 2017/05/17(水) 04:06:06.65 ID:ntfE+MoZ0
赤城、翔鶴、瑞鶴と消えたカステラの行方を探す

173: 2017/05/18(木) 01:57:24.62 ID:q5zsk1330
―談話室―

提督「ここに置いておいた俺のカステラが……ない!?」

赤城「それは大変です。もぐもぐ……」

翔鶴「カステラって、どのようなものですか?」

提督「ひとつ三千円する高級カステラだ。まあ、梱包からして違いが判ると思うんだが」

瑞鶴「箱に入っているやつ?」

提督「ああ」

赤城「そんなものがなくなるなんて……提督、私も探しますよ」

提督「本当か? 頼む。……あと、頬に食べかすがついているぞ」

赤城「あっ、す、すみません。はしたない姿を……」

翔鶴「ところで、赤城先輩が食べているそれは……」

赤城「カステラですよ」

174: 2017/05/18(木) 01:58:12.93 ID:q5zsk1330
提督「さて、どこに行ったのか……まず、三人は何か見なかったか?」

赤城「私がここに来たときは机の上にまだあったと思います」

翔鶴「ですけど、私たちが来たときはなかったと思います。ね、瑞鶴」

瑞鶴「そうね。机の上にあったというなら、見てないというのはおかしいし……」

提督「うーん。つまり、赤城が来てから翔鶴たちが来るまでにここに入ってきた人物が怪しいということか」

赤城「でも、私が来た後では……あ、青葉さんが一度来ましたよ」

提督「そいつだ!」

翔鶴「ま、まだ決めつけるには早いですよ」

赤城「一度ここに入ってぐるりと回ってから出ていきました。何かを探しているみたいでしたけど」

提督「おのれ、俺のカステラを探していたな!」

瑞鶴「さすがに自意識過剰だと思うんだけど」

175: 2017/05/18(木) 01:58:41.96 ID:q5zsk1330
ガチャ

青葉「青葉の話をしましたか?」

提督「俺のカステラを返せ!」

青葉「な、何の話ですか!?」

翔鶴「提督のカステラがなくなったみたいなんです」

青葉「カステラ?」

赤城「もぐもぐ……」

青葉「あれじゃないんですか?」

提督「は? 赤城が食べてるのはカステラだぞ」

青葉「カステラですよね?」

提督「正しくは花串カステラだ。結構おいしいんだぞ」

青葉「そ、そうですか。では、青葉はこれで」ドサッ

瑞鶴「? 何か落としたけど……」

提督「……俺のカステラじゃないか!」

青葉「あはは……さようなら!」ダッ

提督「逃がすか!」ダッ

翔鶴「行っちゃいましたね」

赤城「……二人とも、食べますか?」

翔鶴「あ、ありがとうございます」

瑞鶴「私も、いただきます」

176: 2017/05/18(木) 01:59:08.78 ID:q5zsk1330
―執務室―

提督「まったく、逃げ切れられてしまった」

提督「とりあえず、俺も後で花串カステラをもらおう。たぶんたくさんあるだろうし」

下2

178: 2017/05/18(木) 03:04:12.35 ID:CWC0+enDO
朝潮型とピクニック

179: 2017/05/19(金) 01:47:47.97 ID:px91SNdS0
―山―

提督「今日はピクニックだぞ」

霞「……」

提督「なんだ、もう疲れたのか」

霞「呆れて声も出ないだけよ」

提督「呆れて? まあいいや。みんな、ここで昼食をとるけど、あんまり離れないようになー」

大潮「司令官、質問いいですか!」

提督「どうぞ」

大潮「どうして山なんですか!」

提督「山って言っても、遊歩道コースで気軽なピクニックとしてはちょうどいいだろう」

朝雲「そもそも、気軽なピクニックっていうのが変なんじゃないかしら」

山雲「私は~こんな日もあっていいな~って思うけど~?」

朝雲「一応作戦中じゃないかしら……」

180: 2017/05/19(金) 01:48:17.01 ID:px91SNdS0
提督「とにかく、細かいことを気にしてもしょうがない。ここまできたなら楽しもうではないか!」

大潮「はい!」

朝潮「司令官、シートを広げるの手伝いますよ」

提督「おお、悪いな」

満潮「本当、準備いいわね……」

荒潮「あら、でも私は提督の言うことにも賛成かしら」

満潮「荒潮?」

荒潮「気を張ってばっかりじゃ、ストレスもたまる一方よ?」

満潮「こうしてのんきにピクニックしている方がストレスになるんじゃないかしら」

荒潮「でも、なんだかいつもよりリラックスしているようにも見えるわよ?」

満潮「うぐ……」

霰「照れてる……」

満潮「照れてないわよ!」

181: 2017/05/19(金) 01:48:49.98 ID:px91SNdS0
~~~~~~~~

提督「うーん、春の気候は気持ちいいなぁ」

大潮「もう食べられませんよ~……むにゃむにゃ」

霰「スー……スー……」

提督「二人は気持ちよさそうに眠っているし」

朝潮「でも、こんなにゆっくりしていて、ちょっと罪悪感がありますね……」

提督「なら、今はしっかり休んで、いざ出番が来たときに思いっきり戦果を挙げればいい」

朝潮「そう、ですね。ありがおうございます、司令官」

霞「お礼なんていらないわよ。はぁ、責任者がいないって、さすがにどうかと思うんだけど」

提督「問題ない。代理として大淀と長門、大和に任せてある」

霞「……もしかして、私に黙ってみんなの許可を取っていたわけ?」

提督「そういうことだな」

霞「はぁ、こういう時の根回しはいいんだから」

提督「さて、じゃあ俺もあっちで荒潮たちがしているバドミントンにでも混ざってこようかな」

朝潮「私も付き合います!」

霞「……ま、たまにはいいのかもしれないわね」

182: 2017/05/19(金) 01:55:07.28 ID:px91SNdS0
―執務室―

提督「ハイキングも混ざってしまったかも」

提督「でも人もいなかったし、ちょうどよかったかな」

下2

184: 2017/05/19(金) 02:01:04.05 ID:x5t+Ft+R0
ニムとニム(nim)で対決

186: 2017/05/20(土) 02:51:14.60 ID:WwGMI5wb0
―伊号潜水艦の部屋―

提督「ニムー、ニムしようぜ」

ニム「ニムがニム? どういうこと?」

提督「ニムっていうゲームがあるんだ。えっと、ここにコインの山が二つある」

ニム「うん」

提督「どちらかの山からコインを好きなだけとっていい。だが、二つの山からコインをとるのは禁止。そして、最後にコインをとった者が勝ちだ」

ニム「なーんだ、簡単そう!」

提督「ほほう、では、まず二つの山から勝負を始めようか」

ニム「両方とも十枚くらいかな」

提督「先手はあげよう」

ニム「じゃあ……残り一枚にして提督の番!」

提督「じゃあ、もう一方の山も残り一枚にする」

ニム「……あれ? これ、あたしの負け?」

187: 2017/05/20(土) 02:51:41.06 ID:WwGMI5wb0
提督「ははぁ、せっかく勝てそうだったのに」

ニム「むー、じゃあコインの山を五つにして勝負!」

提督「ふうん、なら、分配は任せよう」

ニム「五枚と五枚、二枚と三枚と四枚と一枚! さあ、勝負!」

提督「……よし、いいだろう、先手は?」

ニム「分配は任せられたから、提督にあげるよ」

提督「なら、四枚の山を全部崩そう」

ニム「いきなり攻めるね」

提督「そういうことを言っている時点で、ニムは俺に勝てないけどな」

ニム「んー? 提督は何か知っているの?」

提督「まあな」

188: 2017/05/20(土) 02:52:07.06 ID:WwGMI5wb0
~~~~~~~~

提督「最後の一枚をとって勝ち」

ニム「また負けたー!」

提督「必勝法があるんだから、わかってないとそりゃ負けになる」

ニム「必勝法なんて聞いてない! 提督ずるいよ!」

提督「ははは、知らないやつが悪い!」

ニム「悔しいー! はっちゃんに必勝法を聞いてくるんだから!」

提督「おー、知ってるといいな」

ニム「指を洗って待ってればいいんだから! 次は絶対に勝つからね!」

提督「首だろ……」

189: 2017/05/20(土) 02:52:41.58 ID:WwGMI5wb0
―執務室―

提督「必勝法覚えて来たら最後に取ったほうを負けにしようか」

提督「そもそも、必勝法を覚えてこれるのか……」

下2

191: 2017/05/20(土) 04:03:39.04 ID:D0BVi/QnO
はっちゃんとはっちゃける

192: 2017/05/21(日) 02:40:49.79 ID:tf9eUObj0
―伊号潜水艦の部屋―

提督「さあ行くぞはっちゃん!」

8「行くって……どこに?」

提督「世界が俺たちを待っている!」

8「え?」

提督「とうっ!」バッ

8「そっちは窓――」

パリーン

8「……えぇ」

193: 2017/05/21(日) 02:41:16.98 ID:tf9eUObj0
―母港―

提督「やはりオリョールか」

8「それはだめです」

提督「なぜだ、オリョールはとてもきれいな海じゃないか」

8「姉妹会議で三人以上の許可を得ないで提督を海域に連れ出すことは禁止になったの」

提督「なるほど。それは仕方ないな」

8「だからそれ以外で……」

提督「じゃあ、三人から許可を取りに行こうか」

8「えっ」

提督「探しに行くぞ!」

8「いまみんな買い物で……」

194: 2017/05/21(日) 02:41:48.29 ID:tf9eUObj0
―公園―

168「ここのクレープ大好きなのよね」

19「それわかるの!」

401「たまに来るワッフルもいいよ」

58「はっちゃんへのお土産も買ったし、そろそろ帰るでち」

<ヒャッホー!
<ヤ、ヤメテクダサイ!ハズカシイデス!

168「ん? 今公園から聞いたことのある声がしなかった?」

58「聞いたことのある声……」


提督「ここの滑り台すげぇ楽しい!」

8「こ、子供たちが見ていますから……! せめて誰もいないときに……!」

提督「はっちゃん背中に乗れ! うつ伏せで滑るぞ!」

8「これなら海域に出たほうが良かったかも……」


58「見なかったことにするでち」

168「そうしましょう」

195: 2017/05/21(日) 02:42:22.66 ID:tf9eUObj0
―執務室―

提督「いやー、久しぶりの公園は楽しいなぁ!」

提督「……あれ、なにしに外に出かけたんだっけ」

下2

190: 2017/05/20(土) 04:03:18.23 ID:jTgU5dme0
青葉と散歩して夏の訪れを感じる

198: 2017/05/22(月) 02:21:12.26 ID:H0KH038h0
提督「そろそろ夏になるな、青葉」

青葉「それはちょっと気が早すぎませんか?」

提督「そんなことはない。桜が落ち、新緑に変わるころ、それすなわち夏への始まりということではないか」

青葉「司令官はいつものように意味の分からないことを言いますね」

提督「とにかく、あれこれ言葉を重ねてもしょうがない。散歩に出かけよう」

青葉「散歩ですか。それはいいですけど」

提督「では、夏が来ているということを見せてやろう!」

青葉「どちらかといえば来ているのは梅雨だと思うんですけどね……」

199: 2017/05/22(月) 02:21:37.94 ID:H0KH038h0
―公園―

提督「昨日はここで遊んだなぁ」

青葉「そうなんですか?」

提督「ああ、はっちゃんが自棄になっていたのは今でも覚えている」

青葉(これは聞いちゃいけない類のものですね)

提督「さて、そろそろ青葉には夏を感じてくれたと思う」

青葉「全然感じてませんけど!? そりゃあ、日差しが強くなってきたとは思いますけど」

提督「ところどころに夏の花も咲いているだろう」

青葉「六月に咲く花を夏といっていいんですかね」

提督「虫だって元気に飛んでいる」

青葉「それで夏を感じたくはないですが」

提督「わがままだな!」

青葉「それを司令官が言いますか?」

200: 2017/05/22(月) 02:22:10.75 ID:H0KH038h0
提督「でも、こういうのを新聞の記事にしてもいいんじゃないか」

青葉「次は梅雨に関して書くので心配いらないです」

提督「梅雨ばかりだな。しかし……梅雨があけたら本格的に夏だな」

青葉「それについては同意します。さすがに夏服も用意しなくちゃいけませんね」

提督「そういえば、デパートで夏服のがあったな」

青葉「あ、いいですね。この後の予定を考えるのに……そこのお店で冷やし中華を始めたみたいですし、まずは寄りませんか?」

提督「だな。そういえばもう扇風機を用意していた奴もいたなー」

青葉「それは気が早すぎると思うんですけど」

提督「わかる。……ん? もしかして、今全力で夏の訪れを感じている?」

青葉「言われてみればそうですね……冷やし中華は夏の代表です」

201: 2017/05/22(月) 02:22:44.19 ID:H0KH038h0
―執務室―

提督「販売戦略的には夏向きにしなきゃいけないから、そういうところではもう夏なのかもしれない」

提督「明石の店に取材しに行く方が面白かったかもなー」

引用: 提督「安価でいくどもみんなと遊ぶ」